JP3730984B2 - 関数発生回路及び温度補償型水晶発振器 - Google Patents

関数発生回路及び温度補償型水晶発振器 Download PDF

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Description

本発明は、水晶発振周波数の温度補償に適した関数発生回路と、この関数発生回路を用いた温度補償型水晶発振器とに関するものである。
近年、電子機器では機器の小型化・軽量化が求められ、更に高信頼性、高精度であることを望まれている。このような背景の中、数々の電子機器でクロック信号の生成等に水晶振動子が多く用いられている。水晶振動子を用いた水晶発振回路の発振周波数は、特に周囲温度の変化に対して発振周波数が高安定であることを要求されている。このような水晶振動子の中で最も多く利用されているものに、厚み滑り振動子がある。
厚み滑り振動子を用いた水晶発振回路の発振周波数は、温度補償がなければ、周囲温度Taの変化に従って大きな変化を示すことが知られている。例えば、基準周波数Fr(基準温度Tr)に対する発振周波数Fa(周囲温度Ta)の比率は、−30℃から+80℃までの周囲温度Taの範囲で数十ppmの変動を示す。また、基準周波数Frにもばらつきがある。このような発振周波数の変動やばらつきは、高精度の電子機器では重大な問題となる。したがって、発振周波数のより安定な水晶発振回路が望まれている。例えば、周波数比率Fa/Frの変動が2.5ppm以内であり、かつ基準周波数Frのばらつきが0.3ppm以内であることが要求される。
そこで、高精度の電子機器では水晶発振周波数の温度補償が行われるのが通例である。例えば、水晶振動子に可変容量ダイオード(バリキャップ・ダイオード)を直列接続し、周囲温度Taに応じた補償電圧を可変容量ダイオードに与える。
ある従来技術によれば、Nを1以上の整数とするとき、周囲温度Taによらず一定の電流をN個のダイオードの直列回路に流し、かつ周囲温度Taと基準温度Trとの差に比例した電流をN+1個のダイオードの直列回路に流して、両回路で発生した電圧の差を出力トランジスタのベース・エミッタ間に供給することにより、Ta−TrのN+1乗に比例した電流を出力トランジスタのコレクタに発生する。N=2としてTa−Trの3乗に比例した電流を発生し、この電流から可変容量ダイオードに与える補償電圧を生成すれば、3次の温度補償を実現することができる(特許文献1参照)。
温度補償に対する要求精度が更に高いものについては、4次、5次といった高い次数での制御技術が必要になる(特許文献2参照)。
特開平9−153104号公報 特開2003−8386号公報
ダイオード直列回路を用いた上記従来技術において3次関数発生回路を構成するためには、3個のダイオードの直列回路を駆動できる電源電圧が必要である。また、4次関数発生回路には4個のダイオードの駆動電圧が、5次関数発生回路には5個のダイオードの駆動電圧がそれぞれ要求される。
本発明の目的は、携帯電話機を代表とする携帯機器の消費電力を削減するために、低電圧で動作する関数発生回路及び温度補償型水晶発振器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、2以上の電流変換回路を縦続接続して3次以上の関数発生回路を構成し、これら電流変換回路の各々は、nを1以上の整数とするとき、周囲温度Taと基準温度Trとの差のn乗に比例した電流を入力して、Ta−Trのn+1乗又は2n乗に比例した電流を出力する機能を有することとしたものである。
本発明によれば、低電圧駆動の電流変換回路を縦続接続して3次以上の関数発生回路を構成することとしたので、低電圧で動作する関数発生回路及び温度補償型水晶発振器を実現することができる。
図1は、本発明に係る温度補償型水晶発振器の構成例を示している。図1の構成は、コントローラ100と、1次関数発生回路200と、0次関数発生回路300と、3次関数発生回路400と、5次関数発生回路500と、2本の抵抗111,112と、可変容量ダイオード113と、水晶発振回路600とを備えている。ここでは、基準温度をTrとするとき、水晶発振回路600の発振周波数を周囲温度Taによらず一定にするために可変容量ダイオード113に印加すべき補償電圧Vinが、
Vin=−A(Ta−Tr)5−B(Ta−Tr)3+C(Ta−Tr)+D
…(1)
で与えられるものとする。A、B、C及びDは、いずれも0でない定数である。
コントローラ100は、27個のフリップフロップで構成された1つのシフトレジスタであって、シリアルデータ信号Din及びシフトクロック信号CLKの入力を受け、式(1)中の4定数A、B、C及びD並びに基準温度Trを示す信号を供給するものである。信号A、B、C、D及びTrは、各々4ビット、4ビット、6ビット、8ビット及び5ビットの信号である。
1次関数発生回路200は、信号A、B、C及びTrの入力を受け、周囲温度Taによらず一定のベース電圧Vbcを電流伝達のために供給する機能と、周囲温度Taによらず一定の電流を排出する電流源Ic1,Ic3の機能と、周囲温度Taによらず一定の電流を吸収する電流源Ic2,Ic4の機能と、Ta≧Trの場合にはTa−Trに比例した電流を排出しかつTa<Trの場合には|Ta−Tr|に比例した電流を吸収する電流源It1,It2,It3の機能とを兼ね備えたものである。
電流源Ic1,Ic2,It1に接続された3次関数発生回路400は、Ta≧TrにおいてTa−Trの3乗に比例し、かつTa<Trにおいて|Ta−Tr|の3乗に比例した2極性の電流It4を発生するものである。
電流源Ic3,Ic4,It2に接続された5次関数発生回路500は、Ta≧TrにおいてTa−Trの5乗に比例し、かつTa<Trにおいて|Ta−Tr|の5乗に比例した2極性の電流It5を発生するものである。
0次関数発生回路300は、ベース電圧Vbc及び信号Dの入力を受け、周囲温度Taによらず一定の電圧Vcを発生するものである。
2本の抵抗111,112と可変容量ダイオード113との直列接続回路は、1次関数発生回路200の出力電流It3と、3次関数発生回路400の出力電流It4と、5次関数発生回路500の出力電流It5との和を電圧に変換し、かつ該変換により得られた電圧と0次関数発生回路300の出力電圧Vcとの和を水晶発振回路600に補償電圧Vinとして供給するための手段を構成するものである。この補償電圧Vinは、前記の式(1)で与えられる。Voutは、水晶発振回路600の出力電圧である。
図2は、1次関数発生回路200の内部構成を示している。1次関数発生回路200は、バンドギャップ型電流電圧発生回路250と、第1の電流供給回路260と、第2の電流供給回路270と、第3の電流供給回路280と、第4の電流供給回路290とで構成されている。
図3は、バンドキャップ型電流電圧発生回路250の詳細構成を示している。図3の回路は、2個のPNPトランジスタ251,257と、5個のNPNトランジスタ252,253,254,255,259と、2本の抵抗256,258とで構成されている。Vbtは周囲温度Taの1次関数で表された電流伝達のためのベース電圧であり、Itは周囲温度Taに比例して増加する電流であり、Vtは周囲温度Taに比例して増加する電圧である。
図4は、第1の電流供給回路260の詳細構成を示している。図4の回路は、演算増幅器261と、1個のNPNトランジスタ262と、1本の抵抗263と、1個のPNPトランジスタ264とを備えている。PNPトランジスタ264のベース電圧Vbcは、周囲温度Taによらず一定のコレクタ電流の伝達に供せられる。図4の回路は、5ビット信号Trに対応して、ベース電圧Vbcを共有する5個のPNPトランジスタ265と、2個の電流出力回路266,267と、NPNトランジスタ262のエミッタへの電流帰還のための5個のPNPトランジスタ268と、スイッチングのための5個のNPNトランジスタ269とを更に備えている。5ビット信号Trに応じて5個のNPNトランジスタ269のうちのオン・トランジスタの数が変更されると、それに応じて電流Ic1,Ic2,Ic3,Ic4がそれぞれ変更される。
図5は、第2の電流供給回路270の詳細構成を示している。図5の回路は、4ビット信号Aに対応して、ベース電圧Vbtを共有する4個のPNPトランジスタ271と、電流排出のための4個のPNPトランジスタ272と、スイッチングのための4個のNPNトランジスタ273と、ベース電圧Vbcを共有する4個のPNPトランジスタ274と、電流吸収のための4個のカレントミラー回路を構成する8個のNPNトランジスタ275と、スイッチングのための4個のNPNトランジスタ276とで構成されている。4ビット信号Aに応じて4個のNPNトランジスタ273のうちのオン・トランジスタの数と4個のNPNトランジスタ276のうちのオン・トランジスタの数とが変更されると、それに応じて電流It2が変更される。
図6は、第3の電流供給回路280の詳細構成を示している。図6の回路は、4ビット信号Bに対応して、ベース電圧Vbtを共有する4個のPNPトランジスタ281と、電流排出のための4個のPNPトランジスタ282と、スイッチングのための4個のNPNトランジスタ283と、ベース電圧Vbcを共有する4個のPNPトランジスタ284と、電流吸収のための4個のカレントミラー回路を構成する8個のNPNトランジスタ285と、スイッチングのための4個のNPNトランジスタ286とで構成されている。4ビット信号Bに応じて4個のNPNトランジスタ283のうちのオン・トランジスタの数と4個のNPNトランジスタ286のうちのオン・トランジスタの数とが変更されると、それに応じて電流It1が変更される。
図7は、第4の電流供給回路290の詳細構成を示している。図7の回路は、6ビット信号Cに対応して、ベース電圧Vbtを共有する6個のPNPトランジスタ291と、電流排出のための6個のPNPトランジスタ292と、スイッチングのための6個のNPNトランジスタ293と、ベース電圧Vbcを共有する6個のPNPトランジスタ294と、電流吸収のための6個のカレントミラー回路を構成する12個のNPNトランジスタ295と、スイッチングのための6個のNPNトランジスタ296とで構成されている。6ビット信号Cに応じて6個のNPNトランジスタ293のうちのオン・トランジスタの数と6個のNPNトランジスタ296のうちのオン・トランジスタの数とが変更されると、それに応じて電流It3が変更される。
図8は、図1中の0次関数発生回路300の詳細構成を示している。図8の回路は、8ビット信号Dに対応して、ベース電圧Vbcを共有する8個のPNPトランジスタ301と、電流排出のための8個のPNPトランジスタ302と、スイッチングのための8個のNPNトランジスタ303とで構成された電流源を備えている。図8の回路は、周囲温度Taによらず一定の電圧Vcを供給するためのNPNトランジスタ304と、2本の抵抗305,306と、定電圧源307とを更に備えている。8ビット信号Dに応じて8個のNPNトランジスタ303のうちのオン・トランジスタの数が変更されると、それに応じて電圧Vcが変更される。
図9は、図1中の3次関数発生回路400の詳細構成を示している。図9の回路は、第1の電流変換回路410と、第2の電流変換回路420と、第3の電流変換回路430と、第4の電流変換回路440とで構成されている。第1の電流変換回路410は、上記従来技術においてN=1として得られる2次関数発生回路であって、3個のダイオード11,12,13と、演算増幅器14と、NPNトランジスタ15とで構成されている。第2の電流変換回路420は、3個のPNPトランジスタ31,32,33と、2個のNPNトランジスタ34,35と、3本の抵抗Rt1,Rt2,Rcとで構成されたカレントミラー回路である。第3の電流変換回路430は、第1の電流変換回路410の相補回路であって、3個のダイオード41,42,43と、演算増幅器44と、PNPトランジスタ45とで構成されている。第4の電流変換回路440は、第2の電流変換回路420の相補回路であって、3個のNPNトランジスタ61,62,63と、2個のPNPトランジスタ64,65と、3本の抵抗Rt1,Rt2,Rcとで構成されている。
Ta≧Trでは、第1の電流変換回路410において、電流It1がダイオード列11,12に流れ、ダイオード11のアノードに電圧を生成する。この電圧をNPNトランジスタ15のベースに与える一方、ダイオード13に生成した電圧を演算増幅器14を介してNPNトランジスタ15のエミッタに与える。
ここで、電流源Ic1の電流値を定数Irとし、ダイオード13のアノードの電圧をV13とし、ダイオード列11,12のアノードの電圧をV11とする。また、各ダイオード及びトランジスタの飽和電流をIsとする。このとき、
V13=Vth×ln(Ir/Is) …(2)
V11=2×Vth×ln(It1/Is) …(3)
Vth=k×Ta/q …(4)
が成り立つ。ここに、kはボルツマン定数、qは電子の電荷量である。また、NPNトランジスタ15のコレクタ電流をI15とすると、
I15=Is×exp{(V11−V13)/Vth} …(5)
であるから、式(2)、(3)、(5)より、
I15=Ir×(It1/Ir)2 …(6)
が得られる。また、
It1=Ir×{(Ta−Tr)/Tr} …(7)
を満たす電流It1が供給されるものとすると、
I15=Ir×{(Ta−Tr)/Tr}2 …(8)
が得られる。
同じくTa≧Trにおいて、第2の電流変換回路420では、NPNトランジスタ15のコレクタ電流I15の値に応じた電圧がPNPトランジスタ31,32,33の各々のベースに発生し、この電圧に応じた電流がPNPトランジスタ32,33のコレクタから流出する。そして、NPNトランジスタ34のはたらきによりPNPトランジスタ32のコレクタ電流に応じた値の電流がNPNトランジスタ35のコレクタに流入する。3次関数発生回路400の出力端子には、PNPトランジスタ33のコレクタ電流値とNPNトランジスタ35のコレクタ電流値との差によって得られる電流が生成される。
ここに、電源端子VccとPNPトランジスタ31,32の各エミッタとの間に挿入接続された抵抗Rt1,Rt2が第1の温度係数を有し、電源端子VccとPNPトランジスタ33のエミッタとの間に挿入接続された抵抗Rcが第2の温度係数を有する。抵抗Rcをポリシリコンで形成すると、その抵抗値を周囲温度Taによらず一定にすることができる。一方、抵抗Rt1,Rt2を拡散抵抗で形成すると、その抵抗値Rtの温度係数をTa−Trの1次関数で表すことができる。つまり、定数aを用いて、
Rt/Rc=1+a×(Ta−Tr) …(9)
が成り立つ。定数aの値は、数千ppm/℃である。したがって、PNPトランジスタ33及びNPNトランジスタ35のコレクタ電流をそれぞれI33,I35とすると、
I33=I15×Rt/Rc …(10)
I35=I15 …(11)
It4=I33−I35 …(12)
であるから、
It4=Ir×Tr×a{(Ta−Tr)/Tr}3 …(13)
が成り立つ。つまり、第2の電流変換回路420の出力電流It4は、Ta−Trの3乗に比例した電流である。
同様に、Ta<Trでは、第3及び第4の電流変換回路430,440が動作し、第4の電流変換回路440の出力電流It4として|Ta−Tr|の3乗に比例した電流が得られる。
図10(a)及び図10(b)は、図9中の第1の電流変換回路410における各ダイオード11,12,13をトランジスタ構成とした場合の回路図である。図10(a)では、PNPトランジスタ12aのベース及びコレクタを接地してエミッタに他のPNPトランジスタ11aのベースを接続し、両PNPトランジスタ11a,12aのエミッタにそれぞれ電流It1を印加している。図10(b)では、PNPトランジスタ13aのエミッタをアノードとし、コレクタ及びベースの共通接続部をカソードとして動作させている。このようにして、電流源It1の電流値に応じた2個のPNPトランジスタ11a,12aの各々のベース・エミッタ間電圧Vbe11,Vbe12の和をダイオード2個分の電圧として取り出し、かつ電流源Ic1の電流値に応じた1個のPNPトランジスタ13aのベース・エミッタ間電圧Vbe13をダイオード1個分の電圧として取り出すことが可能である。
図11(a)及び図11(b)は、図9中の第2の電流変換回路430における各ダイオード41,42,43をトランジスタ構成とした場合の回路図である。図11(a)では、NPNトランジスタ42aのベース及びコレクタを電源端子Vccに接続してエミッタに他のNPNトランジスタ41aのベースを接続し、両NPNトランジスタ41a,42aのエミッタからそれぞれ電流It1を流出させている。図11(b)では、NPNトランジスタ43aのエミッタをカソードとし、コレクタ及びベースの共通接続部をアノードとして動作させている。このようにして、電流源It1の電流値に応じた2個のNPNトランジスタ41a,42aの各々のベース・エミッタ間電圧Vbe41,Vbe42の和をダイオード2個分の電圧として取り出し、かつ電流源Ic2の電流値に応じた1個のNPNトランジスタ43aのベース・エミッタ間電圧Vbe43をダイオード1個分の電圧として取り出すことが可能である。
なお、図10(a)における2個のPNPトランジスタ11a,12aの各々のエミッタ電流It1は、2個用意した第3の電流供給回路280によりそれぞれ供給される。図11(a)における2個のNPNトランジスタ41a,42aの各々のエミッタ電流It1も、両電流供給回路280によりそれぞれ供給される。
図12は、図1中の5次関数発生回路500の詳細構成を示している。図12の回路は、第1の電流変換回路510と、第2の電流変換回路520と、第3の電流変換回路530と、第4の電流変換回路540と、第5の電流変換回路550と、第6の電流変換回路560とで構成されている。図12中の第1、第3、第4及び第6の電流変換回路510,530,540,560の構成は、それぞれ図9中の第1、第2、第3及び第4の電流変換回路410,420,430,440の構成と同一である。図12中の第2の電流変換回路520は、2個のPNPトランジスタ21,22と、2個のダイオード23,24と、演算増幅器25と、1個のNPNトランジスタ26とで構成されている。第5の電流変換回路550は、第2の電流変換回路520の相補回路であって、2個のNPNトランジスタ51,52と、2個のダイオード53,54と、演算増幅器55と、1個のPNPトランジスタ56とで構成されている。
Ta≧Trでは、第1の電流変換回路510におけるNPNトランジスタ15のコレクタ電流I15がTa−Trの2乗に比例した電流となっている(式(8)参照)。第2の電流変換回路520では、このコレクタ電流I15がPNPトランジスタ21,22を介してダイオード列23,24に流れ、ダイオード23のアノードに電圧を生成する。この電圧をNPNトランジスタ26のベースに与える一方、第1の電流変換回路510中のダイオード13に生成した電圧を演算増幅器25を介してNPNトランジスタ26のエミッタに与える。
ここで、電流源Ic3の電流値をIrとし、PNPトランジスタ22のコレクタ電流をI22とし、ダイオード13のアノードの電圧をV13とし、ダイオード列23,24のアノードの電圧をV23とする。また、各ダイオード及びトランジスタの飽和電流をIsとする。このとき、
V13=Vth×ln(Ir/Is) …(14)
V23=2×Vth×ln(I22/Is) …(15)
Vth=k×Ta/q …(16)
が成り立つ。ここに、kはボルツマン定数、qは電子の電荷量である。また、NPNトランジスタ26のコレクタ電流をI26とすると、
I26=Is×exp{(V23−V13)/Vth} …(17)
であるから、式(14)、(15)、(17)より、
I26=Ir×(I22/Ir)2 …(18)
が得られる。また、I22=I15であるから、
I22=Ir×{(Ta−Tr)/Tr}2 …(19)
である。したがって、式(18)、(19)より、
I26=Ir×{(Ta−Tr)/Tr}4 …(20)
が得られる。つまり、第2の電流変換回路520の出力電流は、Ta−Trの4乗に比例した電流である。したがって、第3の電流変換回路530の出力電流It5は、Ta−Trの5乗に比例した電流となる。
同様に、Ta<Trでは、第4、第5及び第6の電流変換回路540,550,560が動作し、第6の電流変換回路560の出力電流It5として|Ta−Tr|の5乗に比例した電流が得られる。
なお、図12において、ダイオード列23,24は図10(a)と同様のトランジスタ構成に、ダイオード列53,54は図11(a)と同様のトランジスタ構成にそれぞれ変更可能である。
図13は、図1中の水晶発振回路600の詳細構成を示している。図13の回路は、コルピッツ型の水晶発振回路であって、水晶振動子601と、NPNトランジスタ602と、定電圧源603と、4本の抵抗604,605,606,607と、2個のコンデンサ608,609と、1個のカップリングコンデンサ610とで構成されている。図13ではNPNトランジスタ602のコレクタから出力電圧Voutが導出されているが、該NPNトランジスタ602のエミッタから出力電圧Voutを導出するようにしてもよい。
以上説明してきたとおり、図1の温度補償型水晶発振器によれば、3次関数発生回路400及び5次関数発生回路500を含むいずれの回路においても、3個以上のダイオードの直列回路を駆動できるほど高い電圧を必要としないので、電源端子Vccの電圧を低くすることができる。
図14は、図1の温度補償型水晶発振器に付加することができる4次関数発生回路の詳細構成を示している。図14の回路は、図12中の第3及び第6の電流変換回路530,560を単なるカレントミラー回路535,565に置き換えたものであって、電流源Ic5,Ic6,It6に接続されて動作し、Ta≧TrにおいてTa−Trの4乗に比例し、かつTa<Trにおいて|Ta−Tr|の4乗に比例した2極性の電流It7を発生することができる。
図15は、図9の3次関数発生回路400の変形例を示している。図15の回路は、第1の電流変換回路451と、第2の電流変換回路452と、第3の電流変換回路461と、第4の電流変換回路462とで構成されている。これらの電流変換回路451,452,461,462はいずれも、図9中の第2及び第4の電流変換回路420,440と同じ動作原理で、Ta−Trのn乗(nは1以上の整数)に比例した電流を入力して、Ta−Trのn+1乗に比例した電流を出力するものである。したがって、図15の3次関数発生回路400によっても、Ta≧TrにおいてTa−Trの3乗に比例し、かつTa<Trにおいて|Ta−Tr|の3乗に比例した2極性の電流It4を発生することができる。
なお、図15における電流変換回路の縦続段数を増やせば、4次以上の関数発生回路を得ることができる。また、図12及び図14中の第2及び第5の電流変換回路520,550を図15と同様の構成に置き換えることも可能である。
以上説明してきたとおり、本発明に係る関数発生回路及び温度補償型水晶発振器は、低電圧で動作するので、携帯電話機を代表とする携帯機器等に有用である。
本発明に係る温度補償型水晶発振器の構成例を示すブロック図である。 図1中の1次関数発生回路の内部構成を示すブロック図である。 図2中のバンドキャップ型電流電圧発生回路の詳細構成を示す回路図である。 図2中の第1の電流供給回路の詳細構成を示す回路図である。 図2中の第2の電流供給回路の詳細構成を示す回路図である。 図2中の第3の電流供給回路の詳細構成を示す回路図である。 図2中の第4の電流供給回路の詳細構成を示す回路図である。 図1中の0次関数発生回路の詳細構成を示す回路図である。 図1中の3次関数発生回路の詳細構成を示す回路図である。 (a)及び(b)は図9中の第1の電流変換回路における各ダイオードをトランジスタ構成とした場合の回路図である。 (a)及び(b)は図9中の第3の電流変換回路における各ダイオードをトランジスタ構成とした場合の回路図である。 図1中の5次関数発生回路の詳細構成を示す回路図である。 図1中の水晶発振回路の詳細構成を示す回路図である。 図1の温度補償型発振器に付加することができる4次関数発生回路の詳細構成を示す回路図である。 図9の3次関数発生回路の変形例を示す回路図である。
符号の説明
11,12,13 ダイオード
11a,12a,13a トランジスタ
14 演算増幅器
15 トランジスタ
21,22,26 トランジスタ
23,24 ダイオード
25 演算増幅器
31〜35 トランジスタ
41,42,43 ダイオード
41a,42a,43a トランジスタ
44 演算増幅器
45 トランジスタ
51,52,56 トランジスタ
53,54 ダイオード
55 演算増幅器
61〜65 トランジスタ
100 コントローラ
111,112 抵抗
113 可変容量ダイオード
200 1次関数発生回路
300 0次関数発生回路
400 3次関数発生回路
410,420,430,440 電流変換回路
451,452 電流変換回路
461,462 電流変換回路
500 5次関数発生回路
510,520,530,540,550,560 電流変換回路
535,565 カレントミラー回路
600 水晶発振回路
601 水晶振動子
Rt1,Rt2,Rc 抵抗

Claims (6)

  1. 2以上の電流変換回路を縦続接続してなる関数発生回路であって、
    前記2以上の電流変換回路の各々は、nを1以上の整数とするとき、周囲温度と基準温度との差のn乗に比例した電流を入力して、周囲温度と基準温度との差のn+1乗又は2n乗に比例した電流を出力する機能を有することを特徴とする関数発生回路。
  2. 請求項1記載の関数発生回路において、
    前記2以上の電流変換回路のうち少なくとも1つは、
    周囲温度と基準温度との差に比例した電流が流れる2個のPN接合の直列接続を有する第1の回路と、
    周囲温度によらず一定の電流が流れる1個のPN接合を有する第2の回路と、
    前記第1及び第2の回路の各々で発生した電圧の差をベース・エミッタ間に受け取る出力トランジスタとを備え、
    前記出力トランジスタのコレクタに周囲温度と基準温度との差の2乗に比例した電流を発生することを特徴とする関数発生回路。
  3. 請求項1記載の関数発生回路において、
    前記2以上の電流変換回路のうち少なくとも1つは、
    周囲温度と基準温度との差の2乗に比例した電流が流れる2個のPN接合の直列接続を有する第1の回路と、
    周囲温度によらず一定の電流が流れる1個のPN接合を有する第2の回路と、
    前記第1及び第2の回路の各々で発生した電圧の差をベース・エミッタ間に受け取る出力トランジスタとを備え、
    前記出力トランジスタのコレクタに周囲温度と基準温度との差の4乗に比例した電流を発生することを特徴とする関数発生回路。
  4. 請求項1記載の関数発生回路において、
    前記2以上の電流変換回路のうち少なくとも1つは、
    第1の温度係数を有する抵抗に入力電流を与えて発生した電圧を第2の温度係数を有する抵抗に印加して、前記第2の温度係数を有する抵抗を流れる電流に応じた電流を出力することを特徴とする関数発生回路。
  5. 請求項4記載の関数発生回路において、
    前記第1の温度係数は周囲温度と基準温度との差の1次関数であり、前記第2の温度係数は周囲温度によらず一定であることを特徴とする関数発生回路。
  6. 水晶振動子を用いた水晶発振回路と、
    周囲温度に応じた補償電圧に従って前記水晶発振回路の発振周波数を制御するための制御手段と、
    前記補償電圧を生成するための関数発生回路とを備えた温度補償型水晶発振器であって、
    前記関数発生回路は、2以上の電流変換回路を縦続接続してなり、
    前記2以上の電流変換回路の各々は、nを1以上の整数とするとき、周囲温度と基準温度との差のn乗に比例した電流を入力して、周囲温度と基準温度との差のn+1乗又は2n乗に比例した電流を出力する機能を有することを特徴とする温度補償型水晶発振器。
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