JP3729509B2 - 再生装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
産業上の利用分野
従来の技術(図8〜図16)
発明が解決しようとする課題(図17〜図20)
課題を解決するための手段(図1及び図2)
作用(図1及び図2)
実施例
(1)実施例の全体構成(図1)
(2)システムコントローラ(図2〜図7)
(3)実施例の効果
(4)他の実施例
発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】
本発明は再生装置に関し、例えば所定ブロツク単位で離散的に記録したオーデイオデータを再生する場合に適用し得る。
【0003】
【従来の技術】
従来、光磁気デイスク装置においては、連続するオーデイオデータを所定ブロツク単位で記録することにより、このオーデイオデータを離散的に光磁気デイスクに記録し得るようになされたものがある。
【0004】
すなわちこの光磁気デイスク装置においては、順次入力されるオーデイオデータを音声圧縮回路に入力し、所定周期でブロツク化し、各ブロツク単位で音声圧縮処理する(以下この音声圧縮したデータのブロツクをサウンドグループと呼ぶ)。
さらに光磁気デイスク装置においては、このサウンドグループのオーデイオデータについて、連続する11のブロツクで2つのセクタを形成し、さらに36セクタで1つのクラスタを形成し、これにより音声圧縮したオーデイオデータをこのセクタを基準にしたクラスタ単位で記録し得るようになされている。
【0005】
すなわち図8にテーブルの形式で示すように、この光磁気デイスク装置においては、各セクタに2352バイトのデータを割り当て得るようになされ、このうち縦方向アドレス「0」〜「3」で表される領域をヘツダに割り当てる。
さらに光磁気デイスク装置においては、このうち縦方向アドレス「0」〜「2」の領域、12バイトを同期パターン(sync)に割り当て、ここにフオーマツト化された所定の同期パターンを割り当て、続く縦方向アドレス「3」の1バイト目及び2バイト目にクラスタのアドレスを記録する。
【0006】
ここで光磁気デイスク装置においては、このセクタを光磁気デイスク上に連続して形成し、36のセクタをグループ化してクラスタを形成するようになされ、このクラスタ管理用のアドレスとして14ビツトのアドレスを割り当てるようになされている。
さらに光磁気デイスク装置においては、このクラスタのアドレスに続いて、セクタのアドレスを割り当て、続いて光磁気デイスクのモードを記録するようになされている。
【0007】
このヘツダに続いて光磁気デイスク装置においては、2336バイトのメインデータエリアを形成し、この領域にユーザの所望するデータを割り当て得るようになされている。
【0008】
すなわち図9に示すように、オーデイオ用の光磁気デイスクにおいては、モードのデータとして02hのデータが割り当てられ、ヘツダに続いて00hのデータが4バイト連続し、続いてオーデイオデータを記録するようになされている。
【0009】
このようにして形成されるセクタに対して光磁気デイスク装置においては、図10に示すようにサウンドグループを割り当てる。
すなわち偶数セクタにおいては、図8のテーブルに対応する縦方向アドレス「4」の00hのデータに続くメインデータエリアについて、縦方向アドレスで「105」の領域を単位にしてこのメインデータエリアを分割し、各領域にそれぞれ順次サウンドグループのデータを割り当てる。
【0010】
さらにこのようにしてメインデータエリアを分割して残る縦方向アドレスで「53」の領域を6番目のサウンドグループ5に割り当て、続く奇数セクタの縦方向アドレス「5」からの領域に6番目のサウンドグループ5の残りのデータを記録する。
【0011】
さらに光磁気デイスク装置においては、この奇数セクタについては、縦方向アドレスで「105」の領域を単位にして残りの領域を分割し、各領域にそれぞれ残りのサウンドグループを割り当てる。
【0012】
これによりこの種の光磁気デイスク装置においては、順次入力されるオーデイオデータを音声圧縮処理してサウンドグループを形成し、このサウンドグループでセクタを、さらにはこのセクタでクラスタを形成し、このクラスタを単位にしてオーデイオデータを記録し得るようになされている。
【0013】
すなわちこのようにしてクラスタ単位でオーデイオデータを記録する場合、大容量のメモリ回路をバツフアメモリとして使用すれば、例えば記録中の振動によりトラツクジヤンプした場合、トラツクジヤンプしたクラスタを記録し直すことにより連続するオーデイオデータを途切れることなく光磁気デイスクに記録することができる。
【0014】
さらに光磁気デイスク装置においては、光磁気デイスクの内周側にオーデイオデータの管理用データを記録する記録領域を形成し、この記録領域の外周側にこのクラスタのデータでなるメインデータの記録領域を形成する。
これにより光磁気デイスク装置においては、このメインデータの記録領域に順次クラスタ単位でオーデイオデータを記録し得るようになされている。
【0015】
これに対してこの管理用データの記録領域においては、UTOCデータでなる管理データが記録され、これにより光磁気デイスク装置においては、このUTOCデータを参照して所望のオーデイオデータを再生し得るようになされている。すなわちこのUTOCデータにおいては、メインデータと同様にセクタを単位にして管理用データが規定され、第1〜第4のセクタについて規格化されるようになされている。
【0016】
この第1〜第4のセクタのうち、第2〜第4のセクタにおいては、オプシヨンとして規定され、第1のセクタ(すなわちセクタ0でなる)においては、図11に示すように、ヘツダに続いてクラスタのアドレスを割り当てた後、続いて00hのデータを記録する。
さらにこの第1のセクタにおいては、所定のコードデータ(Maker code、Model code)を割り当てた後、メインデータの記録開始位置及び終了位置を表すデータ(First TNO 、Last TNO)等が割り当てられるようになされている。
【0017】
この第1のセクタのうち、縦方向アドレス「11」においては、デイスクの識別データを2バイト記録し得るようになされ、続いてメインデータ記録領域の欠陥領域の位置を表すポインタ(P-DFA )、メインデータ記録領域の未記録領域の先頭位置を表すポインタ(P-EMPTY )が割り当てられるようになされている。
さらに続く縦方向アドレス「12」においては、メインデータ記録領域に記録されたメインデータの先頭位置を表すポインタ(P-FRA )が割り当てられ、続いて各データの記録開始位置を表すポインタ(P-TNO1、……、P-TNO255)が割り当てられるようになされている。
【0018】
これによりオーデイオ信号を記録再生する光磁気デイスク装置においては、このポインタ(P-FRA 、P-TNO1、……、P-TNO255)でそれぞれ記録した各曲の先頭位置を検出し得るようになされている。
【0019】
すなわち続く縦方向アドレス「76」以下の領域においては、メインデータの記録開始位置及び記録終了位置を表すスタートアドレス(Start address )及びエンドアドレス(End address )が記録されるようになされ、ポインタ(P-FRA 、P-TNO1、……、P-TNO255)においては、このスタートアドレスの記録位置を指示するようになされている。
これにより光磁気デイスク装置においては、ポインタで指定されるスタートアドレス及びエンドアドレスを検出することにより、ユーザの指定した曲について記録位置を検出し得るようになされている。
【0020】
すなわちこのスタートアドレス及びエンドアドレスにおいては、図12に示すように、それぞれクラスタのアドレスを14ビツト記録し、続いてセクタのアドレスを6ビツト、サウンドグループのアドレスを4ビツト記録するようになされ、これにより光磁気デイスク装置においては、クラスタ単位で記録したオーデイオデータについて、クラスタ、セクタ、サウンドグレープを単位にして曲の頭出し等の処理を実行し得るようになされている。
なおこの1組のスタートアドレス及びエンドアドレスで指定される記録単位をパーツと呼ぶ。
【0021】
さらにこのUTOCデータにおいては、このスタートアドレスに続いて、各パーツの処理モードを示すモードデータ(Track mode)が記録され、これによりコピー禁止データ、書き込み禁止データ、オーデイオデータ、ステレオデータ、モノラルデータ等を識別し得るようになされ、さらにはエンフアシス処理の有無等を識別し得るようになされている。
【0022】
これに対してエンドアドレスにおいては、続いてパーツの接続関係を表すリンクポインタ(Link-P)が記録されるようになされ、このリンクポインタ(Link-P)でこのエンドアドレスに対応するスタートアドレスの記録位置を指定し得るようになされている。
すなわち図13に示すように、何もオーデイオデータを記録していない光磁気デイスクに始めてオーデイオデータを記録した場合、光磁気デイスク装置においては、順次1曲目、2曲目、……の演奏が連続するようにオーデイオデータを記録することになる(図13(A))。
【0023】
この場合、各演奏のオーデイオデータにおいては、それぞれ1組のスタートアドレス及びエンドアドレスで指定されるパーツP1、P2、P3、……で光磁気デイスクに記録されることになる。
【0024】
これに対してこの第2曲目及び第4曲目を消去した後、演奏時間の長い5曲目の演奏を記録する場合、この5曲目については、連続するオーデイオデータが分割されて第2及び第4のパーツP2及びP4で記録されることになる。
このような場合、光磁気デイスクにおいては、ポインタでこの5曲目のスタートアドレスを指定すると、このスタートアドレスで第2のパーツP2の演奏開始位置を検出し得るようになされ、さらにこのスタートアドレスと組をなすエンドアドレスでこのパーツP2の記録終了位置を検出し得るようになされている。
【0025】
さらに光磁気デイスクにおいては、このエンドアドレスに続くリンクポインタ(Link-P)で第4のパーツP4のポインタ(P-FRA 、P-TNO1、……、P-TNO255)と同様にスタートアドレスを検出し得るようになされ、これにより光磁気デイスク装置においては、記録消去の処理を繰り返しても、その都度このUTOCを書き換えることにより、光磁気デイスクの記録領域を有効に利用してオーデイオデータを記録し得るようになされている。
かくしてこれによりポインタ(P-FRA 、P-TNO1、……P-TNO255)においては、光磁気デイスクに記録した各演奏に対応して形成され、対応するパーツをリンクポインタと共にそれぞれ指定することになる。
【0026】
これに対してこのように連続して記録したオーデイオデータのうち、第2曲目を消去したような場合、光磁気デイスク装置においては、メインデータ記録領域の未記録領域の先頭位置を表すポインタ(P-EMPTY )でこの消去された領域を指定する。
すなわちこのポインタ(P-EMPTY )においては、ポインタ(P-FRA 、P-TNO1、……、P-TNO255)と同様に対応するパーツのスタートアドレスを指定するようになされ、これにより光磁気デイスク装置においては、例えば2曲目及び4曲目を消去したとき、それまでポインタ(P-TNO1、P-TNO2、……)でそれぞれ指定されていたパーツP2及びP4の指定を、この未記録領域の先頭位置を表すポインタ(P-EMPTY )と、このポインタで指定されるスタートアドレスと組をなすエンドアドレスのリンクポインタ(Link-P)との指定に書き換え、これにより簡易にオーデイオデータを消去し得るようになされている(図13(B))。
【0027】
これにより光磁気デイスク装置においては、このスタートアドレス及びエンドアドレスで指定されるクラスタ間のオーデイオデータをクラスタ単位で再生した後、セクタ単位でデータ処理することにより、スタートアドレス及びエンドアドレスのサウンドグループアドレスで指定される演奏を再生し得るようになされ、これにより光磁気デイスクに離散的に記録したオーデイオデータを簡易に再生し得るようになされている。
このとき光磁気デイスク装置においては、このようにクラスタ単位でオーデイオデータを記録し、クラスタ単位でオーデイオデータを再生することにより、記録時と同様に大容量のメモリ回路をバツフアメモリとして使用して、再生時、トラツクジヤンプした場合でも、トラツクジヤンプしたクラスタを再生し直して音飛びを未然に防止し得るようになされている。
【0028】
ちなみに残りのセクタのうち、第2のセクタ(セクタ1)においては、図14に示すように、第1のセクタと同様にヘツダ、ポインタ(P-TNO1、P-TNO2、……)等が形成された後、スタートアドレス及びエンドアドレスに対応してASCIIコードでデイスク名、トラツク名を割り当て得るようになされている。
これに対して第3のセクタ(セクタ2)においては、図15に示すように、第1のセクタと同様にヘツダ等が形成された後、第1のセクタのポインタ(P-TNO1、P-TNO2、……)に対応してポインタ(P-TRD1、P-TRD2、……)が形成されるようになされている。
【0029】
これにより第3のセクタ(セクタ2)においては、第1のセクタのポインタ(P-TNO1、P-TNO2、……)に対応する各演奏について、ポインタ(P-TRD1、P-TRD2、……)で記録時間(Track rec data and time )等を記録し得るようになされている。
さらに第4のセクタ(セクタ4)においては、図16に示すように、同様にポインタ(P-TNA1、P-TNA2、……)を形成し、デイスク名、トラツク名を漢字コードで記録し得るようになされている。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこのように管理データを基準にしてパーツ単位で記録したオーデイオデータを再生する場合、この管理データを書き換えることにより、簡易にオーデイオデータを編集処理することができる。
【0031】
すなわちUTOCのリンクポインタを書き換えることにより、所望のパーツを飛び越して再生することができる。
また所望のパーツについてポインタ、再生開始位置及び再生終了位置のアドレスデータを更新し、これによりこのパーツを組み合わせて再生して所望の演奏について例えば1番から2番を飛び越して3番を再生することができる。
【0032】
これに対してこの種の光磁気デイスクにおいては、コンパクトデイスクと同様の手法を適用した再生専用の光磁気デイスクと、再生専用の領域と記録再生領域を併せ持つ複合型の光磁気デイスク、記録再生専用の光磁気デイスクの3種類の光磁気デイスクがあり、このような再生専用の光磁気デイスクについても、この種の編集作業を実行することができれば、この種の光磁気デイスク装置の使い勝手を向上することができ便利であると考えられる。
【0033】
すなわちこの種の光磁気デイスクにおいては、UTOCに加えてPTOCをリードイン領域に形成するようになされ、再生専用の光磁気デイスクに記録したオーデイオデータ、さらには複合型の光磁気デイスクにおいて再生専用領域に記録したオーデイオデータをPTOCで管理するようになされている。
【0034】
例えば図17に示すように、このうちセクタ0のPTOCにおいては、ヘツダに続いて8バイト00hのデータが記録された後、この光磁気デイスクの名称を表す「MINI」の文字コードがASCIIコードで記録されるようになされている。
さらにセクタ0のPTOCにおいては、続いて識別データ(Disc type )を記録し、この識別データで再生専用の光磁気デイスク等を識別し得るようになされ、さらに記録のために必要な光量のデータ(Rec power )等を記録する。
【0035】
さらにセクタ0のPTOCにおいては、続いて縦方向アドレス「8」から順に、リードアウト領域のスタートアドレス(Lead-out start address)、記録に供する光量調整用の領域のスタートアドレス(Power cal area start address)、UTOCのスタートアドレス(U−TOC start address)、データ領域のスタートアドレス(Recordable user start address )を記録するようになされている。
【0036】
これにより光磁気デイスク装置においては、リードアウト領域のスタートアドレスとデータ領域のスタートアドレスを減算することにより、光磁気デイスク全体としての記録可能時間を検出し得るようになされている。
さらにセクタ0のPTOCにおいては、続いて再生専用及び複合型の光磁気デイスクの場合、再生専用の領域に形成した各パーツのポインタと、各ポインタで指定されるパーツのスタートアドレス、エンドアドレスを記録するようになされ、それぞれ各パーツに1つの演奏を割り当てるようになされている。
【0037】
これにより光磁気デイスク装置においては、PTOCをアクセスして装填された光磁気デイスクの種類を判別し、必要に応じてこのPTOCのポインタに従つて再生専用領域のオーデイオデータを再生し、またUTOCのポインタをアクセスして記録再生領域に記録したオーデイオデータを再生し得るようになされている。
【0038】
なお図18に示しように、セクタ1のPTOCにおいては、同様にヘツダ、光磁気デイスクの名称を表す「MINI」の文字コード、各パーツのポインタが記録され、このポインタに対応してデイスク名(Disc name )等を記録するようになされている。
【0039】
これに対して図19に示すように、セクタ2のPTOCにおいては、同様にヘツダ、光磁気デイスクの名称を表す「MINI」の文字コード、各パーツのポインタが記録され、このポインタに対応して記録されたデータのトラツクと時間(Track rec date and time )を記録するのに対し、図20に示すように、セクタ3のPTOCにおいては、ポインタに対応して記録されたデータのカタログナンバ(Cataiogue Number)等を記録するようになされている。
【0040】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、管理データを用いて所定のブロツク単位で記録した情報を再生する場合において、再生専用に割り当てられた記録データを編集処理して再生することができる再生装置を提案しようとするものである。
【0041】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、記録データが所定の記録単位で記録されているデータ記録領域と、上記記録単位毎に上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置(Start address及びEnd address)を管理する管理データが記録される管理領域とから構成される再生専用の記録媒体2に記録された上記記録データを再生する再生装置1において、上記管理領域を再生する再生手段4〜9と、上記記録データの編集再生を指示する操作手段14と、上記再生手段4〜9により再生された上記管理領域に記録された上記記録単位毎の上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置(Start address及びEnd address)を記憶する第1の記憶手段と、上記操作手段14によるユーザの編集指示と上記第1の記憶手段に記憶された上記記録単位毎の上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置(Start address及びEnd address)とに基づいて生成された上記記録単位毎の上記データ記録領域中の新たな記録開始位置及び又は新たな記録終了位置(Start address及び又はEnd address)を記憶する第2の記憶手段と、上記操作手段14によるユーザの上記編集指示と上記第1の記憶手段に記憶された上記記録単位毎の上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置(Start address及びEnd address)とに基づいて上記記録単位毎の上記データ記録領域中の新たな記録開始位置及び又は新たな記録終了位置(Start address及び又はEnd address)を生成して上記第2の記憶手段に記憶するように制御すると共に、上記第2の記憶手段に記憶された上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置(Start address及びEnd address)に基づいて上記記録媒体2から上記記録データを再生制御する制御手段3とを設けるようにした。
【0048】
【作用】
編集モードにおいて、管理領域から再生されたデータを編集して第2の記憶手段に記憶し、当該第2の記憶手段に記憶された上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置(Start address及びEnd address)に基づいて再生制御すれば、再生専用の記録媒体2についても、種々の編集処理を実行することができる。
【0049】
【実施例】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0050】
(1)実施例の全体構成
図1において、1は全体として光磁気デイスク装置を示し、光磁気デイスク2が装填されると、この光磁気デイスク2からUTOCデータを読み出した後、このUTOCデータに基づいて所望のオーデイオ信号を記録再生する。
【0051】
すなわち光磁気デイスク装置1においては、直径64〔mm〕の光磁気デイスク2が装填されると、システムコントローラ3からサーボ回路4に制御信号を送出し、これによりサーボ回路4でスピンンドルモータ5を駆動し、光磁気デイスク2を所定の回転速度で回転駆動する。
【0052】
続いて光磁気デイスク装置1においては、システムコントローラ3からサーボ回路4に制御信号を出力し、これによりスレツド部6を駆動して光学ヘツド7を光磁気デイスク2のリードイン領域に移動させる。
このようにして光学ヘツド7を移動させると、光磁気デイスク装置1においては、光学ヘツド7を駆動して光ビームを光磁気デイスク2に照射し、その反射光を光学ヘツド7で受光する。
【0053】
これにより光学ヘツド7においては、受光結果をRFアンプ8を介してサーボ回路4に出力し、これによりサーボ回路4においては、この受光結果に基づいて光学ヘツド7をトラツキング制御、フオーカス制御する。
さらに光学ヘツド7においては、RFアンプ8を介して受光結果をアドレスデコーダ9に出力し、アドレスデコーダ9においては、受光結果に基づいてプリグルーブの蛇行を検出して光磁気デイスク2上に予め割り当てられた各記録トラツクの位置情報を検出する。
【0054】
これにより光磁気デイスク装置1においては、この位置情報を基準にして所望の記録トラツクにオーデイオデータを記録し、又は所望の記録トラツクからオーデイオデータ等を再生し得るようになされている。
【0055】
このようにしてアドレスデコーダ9の位置検出結果に基づいてリードイン領域の記録トラツクについて、記録データを再生し得る状態になると、光磁気デイスク装置1においては、RFアンプ8の出力信号をデータ処理回路10に出力する。
ここでデータ処理回路10においては、記録モードと再生モードとで動作を切り換え、再生モードにおいて、順次RFアンプ8の出力信号を復調して復調データを得、この復調データを誤り訂正処理する。
【0056】
この誤り訂正処理は、オーデイオデータ等に付加されて記録されたCIRC(cross interleave reed solomon code) 誤り訂正符号に基づいて誤り訂正処理され、このためこの種の光磁気デイスク装置においては、記録時、この誤り訂正符号を付加してオーデイオデータ等を記録するようになされている。
このようにしてリードイン領域からUTOCに割り当てられた各セクタのデータを再生すると、光磁気デイスク装置1においては、メモリコントローラ12を制御してこのうち必要なUTOCデータをランダムアクセスメモリ回路構成のメモリ13に格納する。
【0057】
このようにしてUTOCデータを読み込むと、光磁気デイスク装置1においては、続いてキー14の操作をシステムコントローラ3でモニタすることにより、ユーザのキー操作を検出し、このキー操作に応動して動作を切り換えると共に、必要に応じて表示部15の表示を切り換える。
【0058】
すなわちこの実施例において、キー14においては、電源、イジエクト、再生、一時停止、停止、選局、録音等の操作子が割り当てられ、システムコントローラ3においては、このキー操作に応動して全体の動作を切り換えると共に、表示部15を介して光磁気デイスク2全体の総演奏時間、再生中の演奏の経過時間、再生中の演奏の残りの演奏時間、全体の残りの演奏時間、再生中の演奏のトラツクナンバ等を表示する。また光磁気デイスク2に演奏の記録日時、デイスク名、トラツク名等が記録されている場合、これらの情報もユーザの操作に応動して表示する。
【0059】
これに対してユーザの操作に応動して記録モードに設定されると、光磁気デイスク装置1においては、順次入力されるオーデイオ信号A1をアナログデイジタル変換回路(A/D)16でサンプリング周波数44.1〔kHz 〕、量子化ビツト数16ビツトのデイジタル信号に変換した後、音声圧縮エンコーダデコーダ17で所定周期単位で音声圧縮処理し、これによりサウンドグループを形成してデータ量をほぼ1/5に低減する。
なおこの音声圧縮においては、変形DCT(modified deiscreat cosine toransform)の手法を適用してオーデイオデータをデータ圧縮するようになされている。
【0060】
さらに光磁気デイスク装置1においては、メモリコントローラ12を介してこのオーデイオデータDAIをメモリ13に一旦格納した後、順次データ処理回路10に出力する。
なおメモリ13においては、オーデイオ信号A1に換算して最大で3秒分のオーデイオデータを格納し得るように、大容量のメモリが割り当てられるようになされている。
【0061】
ここでデータ処理回路10は、メモリ13を使用して順次入力されるオーデイオデータを所定のブロツクに分割して誤り訂正符号を生成した後、光磁気デイスクの記録に適した変調方式(すなわちEFM変調でなる8−14変調でなる)で変調し、その結果得られる記録データを磁気ヘツド駆動回路18に出力する。 このとき光磁気デイスク装置1においては、予め検出したUTOCデータに基づいて、サーボ回路12を介してスレツド6を駆動することにより、光学ヘツド7及び磁気ヘツド19を未記録の記録トラツクに移動する。
これにより光磁気デイスク装置1においては、記録データに応じて磁気ヘツド19を駆動し、この磁気ヘツド19が形成する変調磁界を光磁気デイスク2の所望の記録トラツクに印加する。
【0062】
この状態で光磁気デイスク装置1においては、この変調磁界の印加位置に光学ヘツド7で間欠的に光ビームを照射し、これにより熱磁気記録の手法を適用して高密度にオーデイオデータを記録し得るようになされている。
さらに光磁気デイスク装置1においては、この光ビームの反射光を光学ヘツド7で検出し、その検出結果をRFアンプ8を介してアドレスデコーダ9に出力するようになされ、これによりこのアドレスデコーダ9で各記録トラツクに予め記録した位置情報を検出する。
これにより光磁気デイスク装置1においては、この位置情報検出結果に基づいて所望の記録トラツクに順次オーデイオデータを記録し得るようになされている。
【0063】
この記録の際、光磁気デイスク装置1においては、データ処理回路10において、サウンドグループのオーデイオデータにヘツダを付加してセクタを形成し、このセクタでクラスタを形成するようになされ、これによりクラスタ単位でオーデイオデータを記録するようになされている。
【0064】
これにより光磁気デイスク装置1においては、アドレスデコーダ9から得られれる位置情報検出結果、さらには光学ヘツド7を介して得られるフオーカスエラー信号等に基づいてトラツクジヤンプが検出されると記録動作を停止制御して元の記録トラツクに復帰し、このトラツクジヤンプした記録トラツクからオーデイオデータの記録を再開する。
このとき光磁気デイスク装置1においては、メモリ13に格納したオーデイオデータをクラスタ単位で改めて出力し直すようになされ、これによりメモリ13をバツフアメモリとして使用してオーデイオデータの欠落を回避し得るようになされ、光磁気デイスク装置1全体が振動等した場合でも、連続的にオーデイオ信号を記録し得るようになされている。
【0065】
これに対して再生モードにおいて、光磁気デイスク装置1においては、UTOCデータを再生する場合と同様に、光学ヘツド7から出力される光ビームの光量を低減し、光磁気デイスク2から得られる反射光の偏波面の変化を検出することにより、カー効果を利用して光磁気デイスク2の記録データを再生する。
すなわち光磁気デイスク装置1においては、RFアンプ8の出力信号をデータ処理回路10で復調して誤り訂正処理等した後、メモリコントローラ12に出力する。
【0066】
ここで光磁気デイスク装置1においては、記録時と同様にメモリ回路12をバツフアメモリとして使用し、再生したオーデイオデータを音声圧縮エンコーダデコーダ17に出力し、ここで音声伸長処理する。
これにより光磁気デイスク装置1においては、この音声圧縮エンコーダデコーダ17でオーデイオデータSDOをデイジタルオーデイオ信号AOに復調した後、デイジタルアナログ変換回路(D/A)20を介してアナログ信号の形式で出力するようになされている。
【0067】
さらにこの再生時、光磁気デイスク装置1においては、メインデータに付加されたサブデータの連続性をモニタすることにより、トラツクジヤンプを検出するようになされ、この検出結果に基づいて必要に応じて同一の記録トラツクからクラスタ単位でオーデイオデータを繰り返し再生するようになされている。
これにより光磁気デイスク装置1においては、再生時、トラツクジヤンプした場合でも、音切れを未然に防止してオーデイオ信号を再生し得るようになされている。
【0068】
(2)システムコントローラ
ここでこの実施例において、システムコントローラ3においては、光磁気デイスクのリードイン領域から先ずPTOCのデータを読み出してメモリに格納した後、必要に応じてUTOCデータのデータを読み出してメモリ13に格納する。
【0069】
すなわち光磁気デイスク装置においては、PTOCのデータを読み出して装填された光磁気デイスク2の種類を判別し、これにより記録再生可能な光磁気デイスク又は複合型の光磁気デイスクが装填された場合、続いてUTOCデータをメモリ13に格納する。
【0070】
このようにして光磁気デイスク2の装填時、UTOC及びPTOCのデータをメモリ13に格納するとシステムコントローラ3においては、所定の処理手順を実行し、必要に応じてメモリ13に格納したUTOCのデータを更新する。
さらにシステムコントローラ3においては、この更新したUTOCのデータを基準にしてオーデイオ信号を記録し、さらに必要に応じて消去し、光磁気デイスク2を排出する際又は電源が遮断される際、このメモリ13のUTOCのデータでリードイン領域を更新する。
【0071】
これにより光磁気デイスク装置1においては、オーデイオデータの記録消去に伴いUTOCのデータを更新し得るようになされ、この更新したUTOCのデータで続く再生処理等を確実に実行し得るようになされている。
【0072】
これに対して装填された光磁気デイスク2が再生専用型の光磁気デイスク又は複合型の光磁気デイスクの場合、通常の再生モードにおいて、システムコントローラ3は、ユーザの操作に応動してメモリ13に格納したPTOCデータに基づいて再生専用領域のオーデイオデータを再生する。
これに対してユーザが所定の操作子を操作して編集モードに切り換わると、システムコントローラ3においては、メモリ13に格納したPTOCデータを複写してメモリ13に編集用のPTOCデータを格納する。
【0073】
すなわち図2に示すように、メモリ13においては、オーデイオデータの記録領域に加えてリードイン領域から読み出したPTOCデータの記録領域、編集用PTOCデータの記録領域を形成するようになされている。
これによりシステムコントローラ3においては、ユーザの操作に応動してUTOCのデータの場合と同様にこの編集用PTOCデータを更新するようになされ、これにより再生専用の記録領域を形成した光磁気デイスクについても、簡易に編集処理し得るようになされている。
【0074】
システムコントローラ3においては、編集モードにおいて、選曲の操作子が押圧操作されると、図3に示すように、この押圧操作の回数に対応して順次ポインタ(P-TNO1、P-TNO2、……)で指定されるトラツクナンバ(この場合トラツクナンバ4でなる)をその演奏の演奏時間と共に表示する。
これによりシステムコントローラ3においては、ユーザが所望の演奏を選曲すると、続いて編集モード選択の操作子の押圧操作に応動して、演奏時間の表示を順次循環的に切り換える。
【0075】
すなわち編集モード選択の操作子が1回押圧操作されると、システムコントローラ3においては、演奏時間の表示をイレーズのモードを表す「Erase?」の表示に切り換えるのに対し、この操作子が2回押圧操作されると、図4に示すようにデバイドのモードを表す「Divide?」の表示に切り換える。
さらに続いてこの操作子が押圧操作されると、システムコントローラ3においては、図5に示すようにコンバインのモードを表す「Combine?」の表示に切り換え、さらにこの操作子が続いて押圧操作されると、ムーブのモードを表す「Mcve?」の表示に切り換え、さらに続いて押圧操作されると、元の演奏時間の表示に切り換える。
【0076】
これにより光磁気デイスク装置1においては、1つの操作子を繰り返し押圧操作して所望の編集モードを選択し得るようになされ、その分操作パネルの構成を簡略化し得るようになされている。
【0077】
このようにしてイレーズのモードを選択した状態でユーザが「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、ユーザの選択した演奏について、編集用PTOCのトラツクナンバを消去し、これにより編集用PTOCデータを更新する。
これにより光磁気デイスク装置1においては、続いて再生処理する際、この編集用PTOCに基づいてオーデイオデータを順次再生するようになされ、これによりあたかも再生専用の領域に記録された演奏について、この演奏を消去したように光磁気デイスク2を再生することができる。
【0078】
これに対してユーザが一時停止の状態に設定して、デバイドのモードを選択した場合、システムコントローラ3においては、続いて「YES」の操作子が押圧操作されると、一時停止の位置で1つの演奏を2つの演奏に分割する。
すなわちシステムコントローラ3においては、一時停止した位置のアドレスデータを内蔵のバツフアメモリに蓄積し、この2つの演奏に分ける部分を繰り返し再生してユーザの確認を促す。
【0079】
ここでユーザが「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、バツフアメモリに格納したアドレスデータに基づいてユーザの選択したトラツクナンバで指定されるパーツを2つのパーツに分割する。
【0080】
すなわち図6に示すように、ユーザがスタートアドレスS1及びエンドアドレスE1でなる第1番目のA曲を選択し(図6(A))、このA曲の途中で一時停止してデバイドのモードに設定した後続いて「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、スタートアドレスS1から始まりこの一時停止した位置をエンドアドレスE3にする第1のパーツ(A曲のア)とこの一時停止した位置をスタートアドレスS3にしてエンドアドレスE1で終わる第2のパーツ(A曲のイ)を生成し、第1及び第2のパーツのスタートアドレス及びエンドアドレスをスタートアドレスS1及びエンドアドレスE1に代えて編集用PTOCに登録する(図6(B))。
【0081】
さらにこのときシステムコントローラ3においては、スタートアドレスS1及びエンドアドレスE1を指定するポインタでなるトラツクナンバに代えて、この第1及び第2のパーツのスタートアドレス及びエンドアドレスを指定するトラツクナンバを編集用PTOCに登録し、さらにこの第1及び第2のパーツのトラツクナンバがスタートアドレスS1及びエンドアドレスE1のトラツクナンバの間に割り当てられるように、続くB曲以下のトラツクナンバを更新する。
これにより光磁気デイスク装置1においては、続いてこの光磁気デイスクを再生する際、あたかも1つの演奏が2つに分割されたように再生することができ、これにより再生専用の領域に記録された演奏についても、編集処理することができる。
【0082】
これに対して2つの演奏に分ける部分を繰り返し再生してユーザの確認を促している際、ユーザが分割位置を変更する操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、この押圧操作に応動して一時停止の位置を変更すると共にバツフアメモリに格納したアドレスデータを変更し、変更した位置で繰り返し光磁気デイスクを再生する。
このようにして分割する位置を変更してユーザが「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、バツフアメモリに格納したアドレスデータに基づいて、ユーザが変更した位置でこの演奏を2つのパーツに分割する。
【0083】
これにより光磁気デイスク装置1においては、必要に応じて分割する位置を確認しながら演奏を分割し得るようになされている。
【0084】
これに対してユーザがコンバインのモードを選択して「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、ユーザの選択したトラツクナンバとその1つ前のトラツクナンバとを点滅表示し、この状態でこの2つのトラツクナンバの演奏を連続して再生する。
この状態でユーザが「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、この2つの演奏を結合する。
【0085】
すなわちシステムコントローラ3においては、ユーザが始めにトラツクナンバ4の演奏を選択した場合、この1つ前のトラツクナンバ3のエンドアドレスからトラツクナンバ4のスタートアドレスに続くように、トラツクナンバ3のテーブルにリンクポインタを設定し、この場合図2のTrack mode下欄、00hのデータに代えてリンクポインタを設定するようになる。
さらにこのようにしてリンクポインタを設定すると、システムコントローラ3においては、トラツクナンバ4のスタートアドレスをポインタで指定しないように、ポインタのテーブルを更新し、これにより編集用PTOCを更新する。
【0086】
これにより光磁気デイスク装置1においては、続いてこの編集用PTOCに基づいて光磁気デイスクを再生する際、あたかもトラツクナンバ3の演奏とトラツクナンバ4の演奏とが1つの演奏であるかの如く再生し得、これにより使い勝手を向上することができる。
【0087】
さらにこの種のイレーズ、デバイド、コンバインを繰り返して、オリジナルの演奏を作成することもできる。
すなわち図7に示すように、A曲、B曲、C曲が連続して記録されている光磁気デイスクにおいて(図7(A))、始めにデバイドのモードを選択してA曲をA曲のア、A曲のイ、A曲のウ(図7(B))に分割する。
さらにイレーズのモードを選択してA曲のイを消去した後(図7(C))、続いてコンバインのモードを選択してこのA曲のア及びA曲のウを結合する(図7(D))。
【0088】
このようにすれば、1番の歌詞から3番の歌詞に連続するようなオリジナルの演奏を作成することができ、その分光磁気デイスク装置の使い勝手を向上することができる。
【0089】
これに対してムーブのモードが選択された場合、システムコントローラ3においては、「YES」の操作子が押圧操作されると、トラツクナンバの表示に隣接して数字1を表示し、この状態でユーザがこの数字送りの操作子を押圧操作すると、この押圧操作の回数に応じてこの数字の表示を順次値1づつ更新する。
このようにしてユーザが所望の数字を選択して「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、ユーザの選択したトラツクナンバをユーザの選択した数字の数だけ移動させる。
【0090】
すなわちシステムコントローラ3においては、編集用PTOCをアクセスしてトラツクナンバのテーブルを更新し、これによりユーザの選択したトラツクナンバの演奏をユーザの選択した数字の数だけ移動させ、これにより続いて再生した際、この演奏がユーザの選択した数字の数だけ遅れて再生されるように、演奏の順番を変更する。
これによりユーザにおいては、あたかも所望の順番で記録された光磁気デイスクを得ることができ、その分使い勝手を向上することができる。
【0091】
また上述のイレーズ、コンバイン、デバイドのモードを組み合わせて使用して、1番の歌詞から3番の歌詞に飛んで2番の歌詞に続くような演奏を作成することができ、また違う演奏を自由に組み合わせてオリジナルの演奏を作成することもできる。
これにより光磁気デイスク装置においては、PTOCで管理されるオーデイオデータについても、所望の編集処理を実行することができ、その分光磁気デイスク装置の使い勝手を向上することができる。
【0092】
さらに光磁気デイスク装置1において、システムコントローラ3においては、改めて編集モード設定の操作子が押圧操作されると、表示部15に確認のメツセージを表示した後、ユーザが「YES」の操作子を押圧操作すると、メモリ13のPTOCデータで編集用PTOCデータを更新する。
これにより光磁気デイスク装置1においては、必要に応じて光磁気デイスク2からロードしたPTOCデータを基準にして編集用PTOCを何度も作成し得るようになされ、これにより簡易に編集処理を実行し得るようになされている。
【0093】
さらにこの実施例において、メモリ13は、不揮発性メモリで形成され、これにより光磁気デイスク装置1の電源を遮断した場合でも、編集用PTOCのデータを保持し得るようになされている。
これにより光磁気デイスク装置1においては、電源を遮断した場合でも折角作成した編集用PTOCデータを保持し得、使い勝手を一段と向上することができる。
【0094】
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、PTOCデータをメモリ13にロードして編集用のデータを形成することにより、この編集用のデータを更新すると共に、この編集用のデータに基づいてオーデイオデータを再生して種々の編集処理を実行することができる。
【0095】
(4)他の実施例
なお上述の実施例においては、編集モードにおいてイレーズ、デバイド、コンバイン、ムーブの処理を実行する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じてこれらの何れかの処理だけを実行してもよく、さらにはこれ以外の処理を実行するようにしてもよい。
【0096】
さらに上述の実施例においては、オーデイオデータを一時格納するメモリ回路にPTOCデータを格納して編集用PTOCデータを生成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、オーデイオデータを一時格納するメモリ回路と別体にPTOCテータ及び編集用PTOCデータを格納するメモリ回路を形成してもよく、またオーデイオデータを一時格納するメモリ回路にPTOCデータを格納し、当該メモリ回路とは別体に編集用PTOCデータだけを格納するようにしてもよい。
【0097】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、管理領域から再生されたデータを編集して第1の記憶手段に記憶し、操作手段によるユーザの編集指示と第1の記憶手段に記憶された記録単位毎のデータ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置とに基づいて、記録単位毎のデータ記録領域中の新たな記録開始位置及び又は新たな記録終了位置を生成して第2の記憶手段に記憶し、当該第2の記憶手段に記憶されたデータ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置に基づいて記録媒体から記録データを再生制御すれば、再生専用の記録媒体についても、種々の編集処理を実行することができる再生装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光磁気デイスク装置を示すブロツク図である。
【図2】メモリの内容を示す略線図である。
【図3】イレーズの表示を示す略線図である。
【図4】デバイドの表示を示す略線図である。
【図5】コンバインの表示を示す略線図である。
【図6】デバイドの動作の説明に供する略線図である。
【図7】編集処理全体の動作の説明に供する略線図である。
【図8】メインデータの記録フオーマツトの説明に供する図表である。
【図9】そのメインデータがオーデイオデータの場合を示す図表である。
【図10】サウンドグループの説明に供する略線図である。
【図11】セクタ0のUTOCの説明に供する図表である。
【図12】スタートアドレス及びエンドアドレスの説明に供する略線図である。
【図13】パーツの説明に供する略線図である。
【図14】セクタ1のUTOCの説明に供する図表である。
【図15】セクタ2のUTOCの説明に供する図表である。
【図16】セクタ4のUTOCの説明に供する図表である。
【図17】セクタ0のPTOCを示す図表である。
【図18】セクタ1のPTOCを示す図表である。
【図19】セクタ2のPTOCを示す図表である。
【図20】セクタ3のPTOCを示す図表である。
【符号の説明】
1……光磁気デイスク装置、2……光磁気デイスク、4……サーボ回路、10……データ処理回路、12……メモリコントローラ、13……メモリ、15……表示部、17……音声圧縮エンコーダデコーダ。
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
産業上の利用分野
従来の技術(図8〜図16)
発明が解決しようとする課題(図17〜図20)
課題を解決するための手段(図1及び図2)
作用(図1及び図2)
実施例
(1)実施例の全体構成(図1)
(2)システムコントローラ(図2〜図7)
(3)実施例の効果
(4)他の実施例
発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】
本発明は再生装置に関し、例えば所定ブロツク単位で離散的に記録したオーデイオデータを再生する場合に適用し得る。
【0003】
【従来の技術】
従来、光磁気デイスク装置においては、連続するオーデイオデータを所定ブロツク単位で記録することにより、このオーデイオデータを離散的に光磁気デイスクに記録し得るようになされたものがある。
【0004】
すなわちこの光磁気デイスク装置においては、順次入力されるオーデイオデータを音声圧縮回路に入力し、所定周期でブロツク化し、各ブロツク単位で音声圧縮処理する(以下この音声圧縮したデータのブロツクをサウンドグループと呼ぶ)。
さらに光磁気デイスク装置においては、このサウンドグループのオーデイオデータについて、連続する11のブロツクで2つのセクタを形成し、さらに36セクタで1つのクラスタを形成し、これにより音声圧縮したオーデイオデータをこのセクタを基準にしたクラスタ単位で記録し得るようになされている。
【0005】
すなわち図8にテーブルの形式で示すように、この光磁気デイスク装置においては、各セクタに2352バイトのデータを割り当て得るようになされ、このうち縦方向アドレス「0」〜「3」で表される領域をヘツダに割り当てる。
さらに光磁気デイスク装置においては、このうち縦方向アドレス「0」〜「2」の領域、12バイトを同期パターン(sync)に割り当て、ここにフオーマツト化された所定の同期パターンを割り当て、続く縦方向アドレス「3」の1バイト目及び2バイト目にクラスタのアドレスを記録する。
【0006】
ここで光磁気デイスク装置においては、このセクタを光磁気デイスク上に連続して形成し、36のセクタをグループ化してクラスタを形成するようになされ、このクラスタ管理用のアドレスとして14ビツトのアドレスを割り当てるようになされている。
さらに光磁気デイスク装置においては、このクラスタのアドレスに続いて、セクタのアドレスを割り当て、続いて光磁気デイスクのモードを記録するようになされている。
【0007】
このヘツダに続いて光磁気デイスク装置においては、2336バイトのメインデータエリアを形成し、この領域にユーザの所望するデータを割り当て得るようになされている。
【0008】
すなわち図9に示すように、オーデイオ用の光磁気デイスクにおいては、モードのデータとして02hのデータが割り当てられ、ヘツダに続いて00hのデータが4バイト連続し、続いてオーデイオデータを記録するようになされている。
【0009】
このようにして形成されるセクタに対して光磁気デイスク装置においては、図10に示すようにサウンドグループを割り当てる。
すなわち偶数セクタにおいては、図8のテーブルに対応する縦方向アドレス「4」の00hのデータに続くメインデータエリアについて、縦方向アドレスで「105」の領域を単位にしてこのメインデータエリアを分割し、各領域にそれぞれ順次サウンドグループのデータを割り当てる。
【0010】
さらにこのようにしてメインデータエリアを分割して残る縦方向アドレスで「53」の領域を6番目のサウンドグループ5に割り当て、続く奇数セクタの縦方向アドレス「5」からの領域に6番目のサウンドグループ5の残りのデータを記録する。
【0011】
さらに光磁気デイスク装置においては、この奇数セクタについては、縦方向アドレスで「105」の領域を単位にして残りの領域を分割し、各領域にそれぞれ残りのサウンドグループを割り当てる。
【0012】
これによりこの種の光磁気デイスク装置においては、順次入力されるオーデイオデータを音声圧縮処理してサウンドグループを形成し、このサウンドグループでセクタを、さらにはこのセクタでクラスタを形成し、このクラスタを単位にしてオーデイオデータを記録し得るようになされている。
【0013】
すなわちこのようにしてクラスタ単位でオーデイオデータを記録する場合、大容量のメモリ回路をバツフアメモリとして使用すれば、例えば記録中の振動によりトラツクジヤンプした場合、トラツクジヤンプしたクラスタを記録し直すことにより連続するオーデイオデータを途切れることなく光磁気デイスクに記録することができる。
【0014】
さらに光磁気デイスク装置においては、光磁気デイスクの内周側にオーデイオデータの管理用データを記録する記録領域を形成し、この記録領域の外周側にこのクラスタのデータでなるメインデータの記録領域を形成する。
これにより光磁気デイスク装置においては、このメインデータの記録領域に順次クラスタ単位でオーデイオデータを記録し得るようになされている。
【0015】
これに対してこの管理用データの記録領域においては、UTOCデータでなる管理データが記録され、これにより光磁気デイスク装置においては、このUTOCデータを参照して所望のオーデイオデータを再生し得るようになされている。すなわちこのUTOCデータにおいては、メインデータと同様にセクタを単位にして管理用データが規定され、第1〜第4のセクタについて規格化されるようになされている。
【0016】
この第1〜第4のセクタのうち、第2〜第4のセクタにおいては、オプシヨンとして規定され、第1のセクタ(すなわちセクタ0でなる)においては、図11に示すように、ヘツダに続いてクラスタのアドレスを割り当てた後、続いて00hのデータを記録する。
さらにこの第1のセクタにおいては、所定のコードデータ(Maker code、Model code)を割り当てた後、メインデータの記録開始位置及び終了位置を表すデータ(First TNO 、Last TNO)等が割り当てられるようになされている。
【0017】
この第1のセクタのうち、縦方向アドレス「11」においては、デイスクの識別データを2バイト記録し得るようになされ、続いてメインデータ記録領域の欠陥領域の位置を表すポインタ(P-DFA )、メインデータ記録領域の未記録領域の先頭位置を表すポインタ(P-EMPTY )が割り当てられるようになされている。
さらに続く縦方向アドレス「12」においては、メインデータ記録領域に記録されたメインデータの先頭位置を表すポインタ(P-FRA )が割り当てられ、続いて各データの記録開始位置を表すポインタ(P-TNO1、……、P-TNO255)が割り当てられるようになされている。
【0018】
これによりオーデイオ信号を記録再生する光磁気デイスク装置においては、このポインタ(P-FRA 、P-TNO1、……、P-TNO255)でそれぞれ記録した各曲の先頭位置を検出し得るようになされている。
【0019】
すなわち続く縦方向アドレス「76」以下の領域においては、メインデータの記録開始位置及び記録終了位置を表すスタートアドレス(Start address )及びエンドアドレス(End address )が記録されるようになされ、ポインタ(P-FRA 、P-TNO1、……、P-TNO255)においては、このスタートアドレスの記録位置を指示するようになされている。
これにより光磁気デイスク装置においては、ポインタで指定されるスタートアドレス及びエンドアドレスを検出することにより、ユーザの指定した曲について記録位置を検出し得るようになされている。
【0020】
すなわちこのスタートアドレス及びエンドアドレスにおいては、図12に示すように、それぞれクラスタのアドレスを14ビツト記録し、続いてセクタのアドレスを6ビツト、サウンドグループのアドレスを4ビツト記録するようになされ、これにより光磁気デイスク装置においては、クラスタ単位で記録したオーデイオデータについて、クラスタ、セクタ、サウンドグレープを単位にして曲の頭出し等の処理を実行し得るようになされている。
なおこの1組のスタートアドレス及びエンドアドレスで指定される記録単位をパーツと呼ぶ。
【0021】
さらにこのUTOCデータにおいては、このスタートアドレスに続いて、各パーツの処理モードを示すモードデータ(Track mode)が記録され、これによりコピー禁止データ、書き込み禁止データ、オーデイオデータ、ステレオデータ、モノラルデータ等を識別し得るようになされ、さらにはエンフアシス処理の有無等を識別し得るようになされている。
【0022】
これに対してエンドアドレスにおいては、続いてパーツの接続関係を表すリンクポインタ(Link-P)が記録されるようになされ、このリンクポインタ(Link-P)でこのエンドアドレスに対応するスタートアドレスの記録位置を指定し得るようになされている。
すなわち図13に示すように、何もオーデイオデータを記録していない光磁気デイスクに始めてオーデイオデータを記録した場合、光磁気デイスク装置においては、順次1曲目、2曲目、……の演奏が連続するようにオーデイオデータを記録することになる(図13(A))。
【0023】
この場合、各演奏のオーデイオデータにおいては、それぞれ1組のスタートアドレス及びエンドアドレスで指定されるパーツP1、P2、P3、……で光磁気デイスクに記録されることになる。
【0024】
これに対してこの第2曲目及び第4曲目を消去した後、演奏時間の長い5曲目の演奏を記録する場合、この5曲目については、連続するオーデイオデータが分割されて第2及び第4のパーツP2及びP4で記録されることになる。
このような場合、光磁気デイスクにおいては、ポインタでこの5曲目のスタートアドレスを指定すると、このスタートアドレスで第2のパーツP2の演奏開始位置を検出し得るようになされ、さらにこのスタートアドレスと組をなすエンドアドレスでこのパーツP2の記録終了位置を検出し得るようになされている。
【0025】
さらに光磁気デイスクにおいては、このエンドアドレスに続くリンクポインタ(Link-P)で第4のパーツP4のポインタ(P-FRA 、P-TNO1、……、P-TNO255)と同様にスタートアドレスを検出し得るようになされ、これにより光磁気デイスク装置においては、記録消去の処理を繰り返しても、その都度このUTOCを書き換えることにより、光磁気デイスクの記録領域を有効に利用してオーデイオデータを記録し得るようになされている。
かくしてこれによりポインタ(P-FRA 、P-TNO1、……P-TNO255)においては、光磁気デイスクに記録した各演奏に対応して形成され、対応するパーツをリンクポインタと共にそれぞれ指定することになる。
【0026】
これに対してこのように連続して記録したオーデイオデータのうち、第2曲目を消去したような場合、光磁気デイスク装置においては、メインデータ記録領域の未記録領域の先頭位置を表すポインタ(P-EMPTY )でこの消去された領域を指定する。
すなわちこのポインタ(P-EMPTY )においては、ポインタ(P-FRA 、P-TNO1、……、P-TNO255)と同様に対応するパーツのスタートアドレスを指定するようになされ、これにより光磁気デイスク装置においては、例えば2曲目及び4曲目を消去したとき、それまでポインタ(P-TNO1、P-TNO2、……)でそれぞれ指定されていたパーツP2及びP4の指定を、この未記録領域の先頭位置を表すポインタ(P-EMPTY )と、このポインタで指定されるスタートアドレスと組をなすエンドアドレスのリンクポインタ(Link-P)との指定に書き換え、これにより簡易にオーデイオデータを消去し得るようになされている(図13(B))。
【0027】
これにより光磁気デイスク装置においては、このスタートアドレス及びエンドアドレスで指定されるクラスタ間のオーデイオデータをクラスタ単位で再生した後、セクタ単位でデータ処理することにより、スタートアドレス及びエンドアドレスのサウンドグループアドレスで指定される演奏を再生し得るようになされ、これにより光磁気デイスクに離散的に記録したオーデイオデータを簡易に再生し得るようになされている。
このとき光磁気デイスク装置においては、このようにクラスタ単位でオーデイオデータを記録し、クラスタ単位でオーデイオデータを再生することにより、記録時と同様に大容量のメモリ回路をバツフアメモリとして使用して、再生時、トラツクジヤンプした場合でも、トラツクジヤンプしたクラスタを再生し直して音飛びを未然に防止し得るようになされている。
【0028】
ちなみに残りのセクタのうち、第2のセクタ(セクタ1)においては、図14に示すように、第1のセクタと同様にヘツダ、ポインタ(P-TNO1、P-TNO2、……)等が形成された後、スタートアドレス及びエンドアドレスに対応してASCIIコードでデイスク名、トラツク名を割り当て得るようになされている。
これに対して第3のセクタ(セクタ2)においては、図15に示すように、第1のセクタと同様にヘツダ等が形成された後、第1のセクタのポインタ(P-TNO1、P-TNO2、……)に対応してポインタ(P-TRD1、P-TRD2、……)が形成されるようになされている。
【0029】
これにより第3のセクタ(セクタ2)においては、第1のセクタのポインタ(P-TNO1、P-TNO2、……)に対応する各演奏について、ポインタ(P-TRD1、P-TRD2、……)で記録時間(Track rec data and time )等を記録し得るようになされている。
さらに第4のセクタ(セクタ4)においては、図16に示すように、同様にポインタ(P-TNA1、P-TNA2、……)を形成し、デイスク名、トラツク名を漢字コードで記録し得るようになされている。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこのように管理データを基準にしてパーツ単位で記録したオーデイオデータを再生する場合、この管理データを書き換えることにより、簡易にオーデイオデータを編集処理することができる。
【0031】
すなわちUTOCのリンクポインタを書き換えることにより、所望のパーツを飛び越して再生することができる。
また所望のパーツについてポインタ、再生開始位置及び再生終了位置のアドレスデータを更新し、これによりこのパーツを組み合わせて再生して所望の演奏について例えば1番から2番を飛び越して3番を再生することができる。
【0032】
これに対してこの種の光磁気デイスクにおいては、コンパクトデイスクと同様の手法を適用した再生専用の光磁気デイスクと、再生専用の領域と記録再生領域を併せ持つ複合型の光磁気デイスク、記録再生専用の光磁気デイスクの3種類の光磁気デイスクがあり、このような再生専用の光磁気デイスクについても、この種の編集作業を実行することができれば、この種の光磁気デイスク装置の使い勝手を向上することができ便利であると考えられる。
【0033】
すなわちこの種の光磁気デイスクにおいては、UTOCに加えてPTOCをリードイン領域に形成するようになされ、再生専用の光磁気デイスクに記録したオーデイオデータ、さらには複合型の光磁気デイスクにおいて再生専用領域に記録したオーデイオデータをPTOCで管理するようになされている。
【0034】
例えば図17に示すように、このうちセクタ0のPTOCにおいては、ヘツダに続いて8バイト00hのデータが記録された後、この光磁気デイスクの名称を表す「MINI」の文字コードがASCIIコードで記録されるようになされている。
さらにセクタ0のPTOCにおいては、続いて識別データ(Disc type )を記録し、この識別データで再生専用の光磁気デイスク等を識別し得るようになされ、さらに記録のために必要な光量のデータ(Rec power )等を記録する。
【0035】
さらにセクタ0のPTOCにおいては、続いて縦方向アドレス「8」から順に、リードアウト領域のスタートアドレス(Lead-out start address)、記録に供する光量調整用の領域のスタートアドレス(Power cal area start address)、UTOCのスタートアドレス(U−TOC start address)、データ領域のスタートアドレス(Recordable user start address )を記録するようになされている。
【0036】
これにより光磁気デイスク装置においては、リードアウト領域のスタートアドレスとデータ領域のスタートアドレスを減算することにより、光磁気デイスク全体としての記録可能時間を検出し得るようになされている。
さらにセクタ0のPTOCにおいては、続いて再生専用及び複合型の光磁気デイスクの場合、再生専用の領域に形成した各パーツのポインタと、各ポインタで指定されるパーツのスタートアドレス、エンドアドレスを記録するようになされ、それぞれ各パーツに1つの演奏を割り当てるようになされている。
【0037】
これにより光磁気デイスク装置においては、PTOCをアクセスして装填された光磁気デイスクの種類を判別し、必要に応じてこのPTOCのポインタに従つて再生専用領域のオーデイオデータを再生し、またUTOCのポインタをアクセスして記録再生領域に記録したオーデイオデータを再生し得るようになされている。
【0038】
なお図18に示しように、セクタ1のPTOCにおいては、同様にヘツダ、光磁気デイスクの名称を表す「MINI」の文字コード、各パーツのポインタが記録され、このポインタに対応してデイスク名(Disc name )等を記録するようになされている。
【0039】
これに対して図19に示すように、セクタ2のPTOCにおいては、同様にヘツダ、光磁気デイスクの名称を表す「MINI」の文字コード、各パーツのポインタが記録され、このポインタに対応して記録されたデータのトラツクと時間(Track rec date and time )を記録するのに対し、図20に示すように、セクタ3のPTOCにおいては、ポインタに対応して記録されたデータのカタログナンバ(Cataiogue Number)等を記録するようになされている。
【0040】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、管理データを用いて所定のブロツク単位で記録した情報を再生する場合において、再生専用に割り当てられた記録データを編集処理して再生することができる再生装置を提案しようとするものである。
【0041】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、記録データが所定の記録単位で記録されているデータ記録領域と、上記記録単位毎に上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置(Start address及びEnd address)を管理する管理データが記録される管理領域とから構成される再生専用の記録媒体2に記録された上記記録データを再生する再生装置1において、上記管理領域を再生する再生手段4〜9と、上記記録データの編集再生を指示する操作手段14と、上記再生手段4〜9により再生された上記管理領域に記録された上記記録単位毎の上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置(Start address及びEnd address)を記憶する第1の記憶手段と、上記操作手段14によるユーザの編集指示と上記第1の記憶手段に記憶された上記記録単位毎の上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置(Start address及びEnd address)とに基づいて生成された上記記録単位毎の上記データ記録領域中の新たな記録開始位置及び又は新たな記録終了位置(Start address及び又はEnd address)を記憶する第2の記憶手段と、上記操作手段14によるユーザの上記編集指示と上記第1の記憶手段に記憶された上記記録単位毎の上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置(Start address及びEnd address)とに基づいて上記記録単位毎の上記データ記録領域中の新たな記録開始位置及び又は新たな記録終了位置(Start address及び又はEnd address)を生成して上記第2の記憶手段に記憶するように制御すると共に、上記第2の記憶手段に記憶された上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置(Start address及びEnd address)に基づいて上記記録媒体2から上記記録データを再生制御する制御手段3とを設けるようにした。
【0048】
【作用】
編集モードにおいて、管理領域から再生されたデータを編集して第2の記憶手段に記憶し、当該第2の記憶手段に記憶された上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置(Start address及びEnd address)に基づいて再生制御すれば、再生専用の記録媒体2についても、種々の編集処理を実行することができる。
【0049】
【実施例】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0050】
(1)実施例の全体構成
図1において、1は全体として光磁気デイスク装置を示し、光磁気デイスク2が装填されると、この光磁気デイスク2からUTOCデータを読み出した後、このUTOCデータに基づいて所望のオーデイオ信号を記録再生する。
【0051】
すなわち光磁気デイスク装置1においては、直径64〔mm〕の光磁気デイスク2が装填されると、システムコントローラ3からサーボ回路4に制御信号を送出し、これによりサーボ回路4でスピンンドルモータ5を駆動し、光磁気デイスク2を所定の回転速度で回転駆動する。
【0052】
続いて光磁気デイスク装置1においては、システムコントローラ3からサーボ回路4に制御信号を出力し、これによりスレツド部6を駆動して光学ヘツド7を光磁気デイスク2のリードイン領域に移動させる。
このようにして光学ヘツド7を移動させると、光磁気デイスク装置1においては、光学ヘツド7を駆動して光ビームを光磁気デイスク2に照射し、その反射光を光学ヘツド7で受光する。
【0053】
これにより光学ヘツド7においては、受光結果をRFアンプ8を介してサーボ回路4に出力し、これによりサーボ回路4においては、この受光結果に基づいて光学ヘツド7をトラツキング制御、フオーカス制御する。
さらに光学ヘツド7においては、RFアンプ8を介して受光結果をアドレスデコーダ9に出力し、アドレスデコーダ9においては、受光結果に基づいてプリグルーブの蛇行を検出して光磁気デイスク2上に予め割り当てられた各記録トラツクの位置情報を検出する。
【0054】
これにより光磁気デイスク装置1においては、この位置情報を基準にして所望の記録トラツクにオーデイオデータを記録し、又は所望の記録トラツクからオーデイオデータ等を再生し得るようになされている。
【0055】
このようにしてアドレスデコーダ9の位置検出結果に基づいてリードイン領域の記録トラツクについて、記録データを再生し得る状態になると、光磁気デイスク装置1においては、RFアンプ8の出力信号をデータ処理回路10に出力する。
ここでデータ処理回路10においては、記録モードと再生モードとで動作を切り換え、再生モードにおいて、順次RFアンプ8の出力信号を復調して復調データを得、この復調データを誤り訂正処理する。
【0056】
この誤り訂正処理は、オーデイオデータ等に付加されて記録されたCIRC(cross interleave reed solomon code) 誤り訂正符号に基づいて誤り訂正処理され、このためこの種の光磁気デイスク装置においては、記録時、この誤り訂正符号を付加してオーデイオデータ等を記録するようになされている。
このようにしてリードイン領域からUTOCに割り当てられた各セクタのデータを再生すると、光磁気デイスク装置1においては、メモリコントローラ12を制御してこのうち必要なUTOCデータをランダムアクセスメモリ回路構成のメモリ13に格納する。
【0057】
このようにしてUTOCデータを読み込むと、光磁気デイスク装置1においては、続いてキー14の操作をシステムコントローラ3でモニタすることにより、ユーザのキー操作を検出し、このキー操作に応動して動作を切り換えると共に、必要に応じて表示部15の表示を切り換える。
【0058】
すなわちこの実施例において、キー14においては、電源、イジエクト、再生、一時停止、停止、選局、録音等の操作子が割り当てられ、システムコントローラ3においては、このキー操作に応動して全体の動作を切り換えると共に、表示部15を介して光磁気デイスク2全体の総演奏時間、再生中の演奏の経過時間、再生中の演奏の残りの演奏時間、全体の残りの演奏時間、再生中の演奏のトラツクナンバ等を表示する。また光磁気デイスク2に演奏の記録日時、デイスク名、トラツク名等が記録されている場合、これらの情報もユーザの操作に応動して表示する。
【0059】
これに対してユーザの操作に応動して記録モードに設定されると、光磁気デイスク装置1においては、順次入力されるオーデイオ信号A1をアナログデイジタル変換回路(A/D)16でサンプリング周波数44.1〔kHz 〕、量子化ビツト数16ビツトのデイジタル信号に変換した後、音声圧縮エンコーダデコーダ17で所定周期単位で音声圧縮処理し、これによりサウンドグループを形成してデータ量をほぼ1/5に低減する。
なおこの音声圧縮においては、変形DCT(modified deiscreat cosine toransform)の手法を適用してオーデイオデータをデータ圧縮するようになされている。
【0060】
さらに光磁気デイスク装置1においては、メモリコントローラ12を介してこのオーデイオデータDAIをメモリ13に一旦格納した後、順次データ処理回路10に出力する。
なおメモリ13においては、オーデイオ信号A1に換算して最大で3秒分のオーデイオデータを格納し得るように、大容量のメモリが割り当てられるようになされている。
【0061】
ここでデータ処理回路10は、メモリ13を使用して順次入力されるオーデイオデータを所定のブロツクに分割して誤り訂正符号を生成した後、光磁気デイスクの記録に適した変調方式(すなわちEFM変調でなる8−14変調でなる)で変調し、その結果得られる記録データを磁気ヘツド駆動回路18に出力する。 このとき光磁気デイスク装置1においては、予め検出したUTOCデータに基づいて、サーボ回路12を介してスレツド6を駆動することにより、光学ヘツド7及び磁気ヘツド19を未記録の記録トラツクに移動する。
これにより光磁気デイスク装置1においては、記録データに応じて磁気ヘツド19を駆動し、この磁気ヘツド19が形成する変調磁界を光磁気デイスク2の所望の記録トラツクに印加する。
【0062】
この状態で光磁気デイスク装置1においては、この変調磁界の印加位置に光学ヘツド7で間欠的に光ビームを照射し、これにより熱磁気記録の手法を適用して高密度にオーデイオデータを記録し得るようになされている。
さらに光磁気デイスク装置1においては、この光ビームの反射光を光学ヘツド7で検出し、その検出結果をRFアンプ8を介してアドレスデコーダ9に出力するようになされ、これによりこのアドレスデコーダ9で各記録トラツクに予め記録した位置情報を検出する。
これにより光磁気デイスク装置1においては、この位置情報検出結果に基づいて所望の記録トラツクに順次オーデイオデータを記録し得るようになされている。
【0063】
この記録の際、光磁気デイスク装置1においては、データ処理回路10において、サウンドグループのオーデイオデータにヘツダを付加してセクタを形成し、このセクタでクラスタを形成するようになされ、これによりクラスタ単位でオーデイオデータを記録するようになされている。
【0064】
これにより光磁気デイスク装置1においては、アドレスデコーダ9から得られれる位置情報検出結果、さらには光学ヘツド7を介して得られるフオーカスエラー信号等に基づいてトラツクジヤンプが検出されると記録動作を停止制御して元の記録トラツクに復帰し、このトラツクジヤンプした記録トラツクからオーデイオデータの記録を再開する。
このとき光磁気デイスク装置1においては、メモリ13に格納したオーデイオデータをクラスタ単位で改めて出力し直すようになされ、これによりメモリ13をバツフアメモリとして使用してオーデイオデータの欠落を回避し得るようになされ、光磁気デイスク装置1全体が振動等した場合でも、連続的にオーデイオ信号を記録し得るようになされている。
【0065】
これに対して再生モードにおいて、光磁気デイスク装置1においては、UTOCデータを再生する場合と同様に、光学ヘツド7から出力される光ビームの光量を低減し、光磁気デイスク2から得られる反射光の偏波面の変化を検出することにより、カー効果を利用して光磁気デイスク2の記録データを再生する。
すなわち光磁気デイスク装置1においては、RFアンプ8の出力信号をデータ処理回路10で復調して誤り訂正処理等した後、メモリコントローラ12に出力する。
【0066】
ここで光磁気デイスク装置1においては、記録時と同様にメモリ回路12をバツフアメモリとして使用し、再生したオーデイオデータを音声圧縮エンコーダデコーダ17に出力し、ここで音声伸長処理する。
これにより光磁気デイスク装置1においては、この音声圧縮エンコーダデコーダ17でオーデイオデータSDOをデイジタルオーデイオ信号AOに復調した後、デイジタルアナログ変換回路(D/A)20を介してアナログ信号の形式で出力するようになされている。
【0067】
さらにこの再生時、光磁気デイスク装置1においては、メインデータに付加されたサブデータの連続性をモニタすることにより、トラツクジヤンプを検出するようになされ、この検出結果に基づいて必要に応じて同一の記録トラツクからクラスタ単位でオーデイオデータを繰り返し再生するようになされている。
これにより光磁気デイスク装置1においては、再生時、トラツクジヤンプした場合でも、音切れを未然に防止してオーデイオ信号を再生し得るようになされている。
【0068】
(2)システムコントローラ
ここでこの実施例において、システムコントローラ3においては、光磁気デイスクのリードイン領域から先ずPTOCのデータを読み出してメモリに格納した後、必要に応じてUTOCデータのデータを読み出してメモリ13に格納する。
【0069】
すなわち光磁気デイスク装置においては、PTOCのデータを読み出して装填された光磁気デイスク2の種類を判別し、これにより記録再生可能な光磁気デイスク又は複合型の光磁気デイスクが装填された場合、続いてUTOCデータをメモリ13に格納する。
【0070】
このようにして光磁気デイスク2の装填時、UTOC及びPTOCのデータをメモリ13に格納するとシステムコントローラ3においては、所定の処理手順を実行し、必要に応じてメモリ13に格納したUTOCのデータを更新する。
さらにシステムコントローラ3においては、この更新したUTOCのデータを基準にしてオーデイオ信号を記録し、さらに必要に応じて消去し、光磁気デイスク2を排出する際又は電源が遮断される際、このメモリ13のUTOCのデータでリードイン領域を更新する。
【0071】
これにより光磁気デイスク装置1においては、オーデイオデータの記録消去に伴いUTOCのデータを更新し得るようになされ、この更新したUTOCのデータで続く再生処理等を確実に実行し得るようになされている。
【0072】
これに対して装填された光磁気デイスク2が再生専用型の光磁気デイスク又は複合型の光磁気デイスクの場合、通常の再生モードにおいて、システムコントローラ3は、ユーザの操作に応動してメモリ13に格納したPTOCデータに基づいて再生専用領域のオーデイオデータを再生する。
これに対してユーザが所定の操作子を操作して編集モードに切り換わると、システムコントローラ3においては、メモリ13に格納したPTOCデータを複写してメモリ13に編集用のPTOCデータを格納する。
【0073】
すなわち図2に示すように、メモリ13においては、オーデイオデータの記録領域に加えてリードイン領域から読み出したPTOCデータの記録領域、編集用PTOCデータの記録領域を形成するようになされている。
これによりシステムコントローラ3においては、ユーザの操作に応動してUTOCのデータの場合と同様にこの編集用PTOCデータを更新するようになされ、これにより再生専用の記録領域を形成した光磁気デイスクについても、簡易に編集処理し得るようになされている。
【0074】
システムコントローラ3においては、編集モードにおいて、選曲の操作子が押圧操作されると、図3に示すように、この押圧操作の回数に対応して順次ポインタ(P-TNO1、P-TNO2、……)で指定されるトラツクナンバ(この場合トラツクナンバ4でなる)をその演奏の演奏時間と共に表示する。
これによりシステムコントローラ3においては、ユーザが所望の演奏を選曲すると、続いて編集モード選択の操作子の押圧操作に応動して、演奏時間の表示を順次循環的に切り換える。
【0075】
すなわち編集モード選択の操作子が1回押圧操作されると、システムコントローラ3においては、演奏時間の表示をイレーズのモードを表す「Erase?」の表示に切り換えるのに対し、この操作子が2回押圧操作されると、図4に示すようにデバイドのモードを表す「Divide?」の表示に切り換える。
さらに続いてこの操作子が押圧操作されると、システムコントローラ3においては、図5に示すようにコンバインのモードを表す「Combine?」の表示に切り換え、さらにこの操作子が続いて押圧操作されると、ムーブのモードを表す「Mcve?」の表示に切り換え、さらに続いて押圧操作されると、元の演奏時間の表示に切り換える。
【0076】
これにより光磁気デイスク装置1においては、1つの操作子を繰り返し押圧操作して所望の編集モードを選択し得るようになされ、その分操作パネルの構成を簡略化し得るようになされている。
【0077】
このようにしてイレーズのモードを選択した状態でユーザが「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、ユーザの選択した演奏について、編集用PTOCのトラツクナンバを消去し、これにより編集用PTOCデータを更新する。
これにより光磁気デイスク装置1においては、続いて再生処理する際、この編集用PTOCに基づいてオーデイオデータを順次再生するようになされ、これによりあたかも再生専用の領域に記録された演奏について、この演奏を消去したように光磁気デイスク2を再生することができる。
【0078】
これに対してユーザが一時停止の状態に設定して、デバイドのモードを選択した場合、システムコントローラ3においては、続いて「YES」の操作子が押圧操作されると、一時停止の位置で1つの演奏を2つの演奏に分割する。
すなわちシステムコントローラ3においては、一時停止した位置のアドレスデータを内蔵のバツフアメモリに蓄積し、この2つの演奏に分ける部分を繰り返し再生してユーザの確認を促す。
【0079】
ここでユーザが「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、バツフアメモリに格納したアドレスデータに基づいてユーザの選択したトラツクナンバで指定されるパーツを2つのパーツに分割する。
【0080】
すなわち図6に示すように、ユーザがスタートアドレスS1及びエンドアドレスE1でなる第1番目のA曲を選択し(図6(A))、このA曲の途中で一時停止してデバイドのモードに設定した後続いて「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、スタートアドレスS1から始まりこの一時停止した位置をエンドアドレスE3にする第1のパーツ(A曲のア)とこの一時停止した位置をスタートアドレスS3にしてエンドアドレスE1で終わる第2のパーツ(A曲のイ)を生成し、第1及び第2のパーツのスタートアドレス及びエンドアドレスをスタートアドレスS1及びエンドアドレスE1に代えて編集用PTOCに登録する(図6(B))。
【0081】
さらにこのときシステムコントローラ3においては、スタートアドレスS1及びエンドアドレスE1を指定するポインタでなるトラツクナンバに代えて、この第1及び第2のパーツのスタートアドレス及びエンドアドレスを指定するトラツクナンバを編集用PTOCに登録し、さらにこの第1及び第2のパーツのトラツクナンバがスタートアドレスS1及びエンドアドレスE1のトラツクナンバの間に割り当てられるように、続くB曲以下のトラツクナンバを更新する。
これにより光磁気デイスク装置1においては、続いてこの光磁気デイスクを再生する際、あたかも1つの演奏が2つに分割されたように再生することができ、これにより再生専用の領域に記録された演奏についても、編集処理することができる。
【0082】
これに対して2つの演奏に分ける部分を繰り返し再生してユーザの確認を促している際、ユーザが分割位置を変更する操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、この押圧操作に応動して一時停止の位置を変更すると共にバツフアメモリに格納したアドレスデータを変更し、変更した位置で繰り返し光磁気デイスクを再生する。
このようにして分割する位置を変更してユーザが「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、バツフアメモリに格納したアドレスデータに基づいて、ユーザが変更した位置でこの演奏を2つのパーツに分割する。
【0083】
これにより光磁気デイスク装置1においては、必要に応じて分割する位置を確認しながら演奏を分割し得るようになされている。
【0084】
これに対してユーザがコンバインのモードを選択して「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、ユーザの選択したトラツクナンバとその1つ前のトラツクナンバとを点滅表示し、この状態でこの2つのトラツクナンバの演奏を連続して再生する。
この状態でユーザが「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、この2つの演奏を結合する。
【0085】
すなわちシステムコントローラ3においては、ユーザが始めにトラツクナンバ4の演奏を選択した場合、この1つ前のトラツクナンバ3のエンドアドレスからトラツクナンバ4のスタートアドレスに続くように、トラツクナンバ3のテーブルにリンクポインタを設定し、この場合図2のTrack mode下欄、00hのデータに代えてリンクポインタを設定するようになる。
さらにこのようにしてリンクポインタを設定すると、システムコントローラ3においては、トラツクナンバ4のスタートアドレスをポインタで指定しないように、ポインタのテーブルを更新し、これにより編集用PTOCを更新する。
【0086】
これにより光磁気デイスク装置1においては、続いてこの編集用PTOCに基づいて光磁気デイスクを再生する際、あたかもトラツクナンバ3の演奏とトラツクナンバ4の演奏とが1つの演奏であるかの如く再生し得、これにより使い勝手を向上することができる。
【0087】
さらにこの種のイレーズ、デバイド、コンバインを繰り返して、オリジナルの演奏を作成することもできる。
すなわち図7に示すように、A曲、B曲、C曲が連続して記録されている光磁気デイスクにおいて(図7(A))、始めにデバイドのモードを選択してA曲をA曲のア、A曲のイ、A曲のウ(図7(B))に分割する。
さらにイレーズのモードを選択してA曲のイを消去した後(図7(C))、続いてコンバインのモードを選択してこのA曲のア及びA曲のウを結合する(図7(D))。
【0088】
このようにすれば、1番の歌詞から3番の歌詞に連続するようなオリジナルの演奏を作成することができ、その分光磁気デイスク装置の使い勝手を向上することができる。
【0089】
これに対してムーブのモードが選択された場合、システムコントローラ3においては、「YES」の操作子が押圧操作されると、トラツクナンバの表示に隣接して数字1を表示し、この状態でユーザがこの数字送りの操作子を押圧操作すると、この押圧操作の回数に応じてこの数字の表示を順次値1づつ更新する。
このようにしてユーザが所望の数字を選択して「YES」の操作子を押圧操作すると、システムコントローラ3においては、ユーザの選択したトラツクナンバをユーザの選択した数字の数だけ移動させる。
【0090】
すなわちシステムコントローラ3においては、編集用PTOCをアクセスしてトラツクナンバのテーブルを更新し、これによりユーザの選択したトラツクナンバの演奏をユーザの選択した数字の数だけ移動させ、これにより続いて再生した際、この演奏がユーザの選択した数字の数だけ遅れて再生されるように、演奏の順番を変更する。
これによりユーザにおいては、あたかも所望の順番で記録された光磁気デイスクを得ることができ、その分使い勝手を向上することができる。
【0091】
また上述のイレーズ、コンバイン、デバイドのモードを組み合わせて使用して、1番の歌詞から3番の歌詞に飛んで2番の歌詞に続くような演奏を作成することができ、また違う演奏を自由に組み合わせてオリジナルの演奏を作成することもできる。
これにより光磁気デイスク装置においては、PTOCで管理されるオーデイオデータについても、所望の編集処理を実行することができ、その分光磁気デイスク装置の使い勝手を向上することができる。
【0092】
さらに光磁気デイスク装置1において、システムコントローラ3においては、改めて編集モード設定の操作子が押圧操作されると、表示部15に確認のメツセージを表示した後、ユーザが「YES」の操作子を押圧操作すると、メモリ13のPTOCデータで編集用PTOCデータを更新する。
これにより光磁気デイスク装置1においては、必要に応じて光磁気デイスク2からロードしたPTOCデータを基準にして編集用PTOCを何度も作成し得るようになされ、これにより簡易に編集処理を実行し得るようになされている。
【0093】
さらにこの実施例において、メモリ13は、不揮発性メモリで形成され、これにより光磁気デイスク装置1の電源を遮断した場合でも、編集用PTOCのデータを保持し得るようになされている。
これにより光磁気デイスク装置1においては、電源を遮断した場合でも折角作成した編集用PTOCデータを保持し得、使い勝手を一段と向上することができる。
【0094】
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、PTOCデータをメモリ13にロードして編集用のデータを形成することにより、この編集用のデータを更新すると共に、この編集用のデータに基づいてオーデイオデータを再生して種々の編集処理を実行することができる。
【0095】
(4)他の実施例
なお上述の実施例においては、編集モードにおいてイレーズ、デバイド、コンバイン、ムーブの処理を実行する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じてこれらの何れかの処理だけを実行してもよく、さらにはこれ以外の処理を実行するようにしてもよい。
【0096】
さらに上述の実施例においては、オーデイオデータを一時格納するメモリ回路にPTOCデータを格納して編集用PTOCデータを生成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、オーデイオデータを一時格納するメモリ回路と別体にPTOCテータ及び編集用PTOCデータを格納するメモリ回路を形成してもよく、またオーデイオデータを一時格納するメモリ回路にPTOCデータを格納し、当該メモリ回路とは別体に編集用PTOCデータだけを格納するようにしてもよい。
【0097】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、管理領域から再生されたデータを編集して第1の記憶手段に記憶し、操作手段によるユーザの編集指示と第1の記憶手段に記憶された記録単位毎のデータ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置とに基づいて、記録単位毎のデータ記録領域中の新たな記録開始位置及び又は新たな記録終了位置を生成して第2の記憶手段に記憶し、当該第2の記憶手段に記憶されたデータ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置に基づいて記録媒体から記録データを再生制御すれば、再生専用の記録媒体についても、種々の編集処理を実行することができる再生装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光磁気デイスク装置を示すブロツク図である。
【図2】メモリの内容を示す略線図である。
【図3】イレーズの表示を示す略線図である。
【図4】デバイドの表示を示す略線図である。
【図5】コンバインの表示を示す略線図である。
【図6】デバイドの動作の説明に供する略線図である。
【図7】編集処理全体の動作の説明に供する略線図である。
【図8】メインデータの記録フオーマツトの説明に供する図表である。
【図9】そのメインデータがオーデイオデータの場合を示す図表である。
【図10】サウンドグループの説明に供する略線図である。
【図11】セクタ0のUTOCの説明に供する図表である。
【図12】スタートアドレス及びエンドアドレスの説明に供する略線図である。
【図13】パーツの説明に供する略線図である。
【図14】セクタ1のUTOCの説明に供する図表である。
【図15】セクタ2のUTOCの説明に供する図表である。
【図16】セクタ4のUTOCの説明に供する図表である。
【図17】セクタ0のPTOCを示す図表である。
【図18】セクタ1のPTOCを示す図表である。
【図19】セクタ2のPTOCを示す図表である。
【図20】セクタ3のPTOCを示す図表である。
【符号の説明】
1……光磁気デイスク装置、2……光磁気デイスク、4……サーボ回路、10……データ処理回路、12……メモリコントローラ、13……メモリ、15……表示部、17……音声圧縮エンコーダデコーダ。
Claims (9)
- 記録データが所定の記録単位で記録されているデータ記録領域と、上記記録単位毎に上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置を管理する管理データが記録されている管理領域とから構成される再生専用の記録媒体に記録された上記記録データを再生する再生装置において、
上記管理領域を再生する再生手段と、
上記記録データの編集再生を指示する操作手段と、
上記再生手段により再生された上記管理領域に記録された上記記録単位毎に上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置を記憶する第1の記憶手段と、
上記操作手段によるユーザの編集指示と上記第1の記憶手段に記憶された上記記録単位毎の上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置とに基づいて生成された上記記録単位毎の上記データ記録領域中の新たな記録開始位置及び又は新たな記録終了位置を記憶する第2の記憶手段と、
上記操作手段によるユーザの上記編集指示と上記第1の記憶手段に記憶された上記記録単位毎の上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置とに基づいて上記記録単位毎の上記データ記録領域中の新たな記録開始位置及び又は新たな記録終了位置を生成して上記第2の記憶手段に記憶するように制御すると共に、上記第2の記憶手段に記憶された上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置に基づいて上記記録媒体から上記記録データを再生制御する制御手段と
を具えることを特徴とする再生装置。 - 上記編集指示は、上記記録単位のデータを少なくとも2に分割するデバイド処理であることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
- 上記編集指示は、上記記録単位のデータのうちの少なくとも2を連結して新たな記録単位データとするコンバイン処理であることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
- 上記制御手段は、時間的に先行して再生される記録単位のデータに、他の記録単位のデータが継続することを示すリンク情報を付加することを特徴とする請求項3に記載の再生装置。
- 上記管理情報は記録単位毎の再生順を示すトラツクナンバーデータを更に備え、上記制御手段は上記操作手段によるユーザの編集指示と上記第1の記憶手段に記憶された上記トラツクナンバーデータとに基づいて編集した新たなトラツクナンバーデータが上記第2の記憶手段に記憶されるように制御すると共に、上記第2の記憶手段に記憶されたトラツクナンバーデータに基づいて記録単位毎の再生を行なうことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
- 上記編集指示は、所定の記録単位のデータの再生を上記第2の記憶手段へのトラツクナンバーデータの編集によつて抑制するイレーズ処理であることを特徴とする請求項5に記載の再生装置。
- 上記編集指示は、上記第2の記憶手段に記憶されるトラツクナンバーデータの編集によつて、上記記録単位毎の記録データの再生順を変更するムーブ処理であることを特徴とする請求項5に記載の再生装置。
- 上記再生装置の電源の遮断時にも上記第2の記憶手段は記憶内容を保持することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
- 記録データが所定の記録単位で記録されているデータ記録領域と、上記記録単位毎に上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置を管理する管理データが記録されている管理領域とから構成される再生専用の記録媒体に記録された上記記録データを再生する再生方法において、
上記管理領域から上記管理データを再生するステツプと、
上記再生手段により再生された上記管理領域に記録された上記記録単位毎の上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置を第1の記憶手段に記憶するステツプと、
上記記録データの編集再生の指示が入力されるステツプと、
上記入力された編集指示と上記第1の記憶手段に記憶された上記記録単位毎の上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置とに基づいて上記記録単位毎の上記データ記録領域中の新たな記録開始位置及び又は新たな記録終了位置を生成するステツプと、
上記生成された新たな記録開始位置及び又は新たな記録終了位置を第2の記憶手段に記憶するステツプと、
上記第2の記憶手段に記憶された上記データ記録領域中の記録開始位置及び記録終了位置に基づいて上記記録媒体から記録データを再生するステツプと
を具えることを特徴とする再生方法。
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