JP3729008B2 - ディジタルデータ記録方法、記録装置、再生方法及び再生装置並びに記録媒体 - Google Patents

ディジタルデータ記録方法、記録装置、再生方法及び再生装置並びに記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディジタルデータ記録方法、記録装置、再生方法及び再生装置並びに記録媒体に係り、特に予め情報が記録されている再生専用記録媒体の記録ディジタルデータを、不正にコピーすることを防止するためのディジタルデータ記録方法、記録装置、再生方法及び再生装置並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
予め情報が記録されている再生専用記録媒体の記録信号を、不正にコピーすることによる著作権の侵害等を防止するための、いわゆるコピープロテクション技術の従来方法として、VTRの分野では、販売又は貸与されたビデオテープが多量に複製されることを防止するため、コピーの際に著しく画質が劣化する記録方式が提案されている。この代表的なものにマクロビジョン方式がある(特開昭63−107281号公報)。このマクロビジョン方式は、アナログビデオ信号の一部に特殊な信号を重畳して、コピーの際にAGC回路を誤動作させることで画質を劣化させることにより複製を防止している。
【0003】
また、記録されたビデオテープが別のVTRでは正常に再生できなくする手段として、個々のVTRが固有の情報(以下、IDと略す)を持ち、記録時にIDに従った変形を映像信号に加え、再生時にIDに従って逆の操作を行うことにより、映像を復元する方法も従来提案されている。ただし、IDのみに従って変形すると変形のパターンが一定となり、不正な手段による復元が容易になるので、乱数を発生させて乱数とIDを使って変形すると共に、垂直ブランキング期間に乱数を記録し、再生時に読み出した乱数とIDを使って復元する方式が用いられている(特開昭61−201586号公報)。
【0004】
しかし、この乱数とIDを用いる従来方法では、大容量のメモリを必要とするため、装置のコストアップが問題となる。そこで、これを解決するため、記録すべき映像信号の垂直同期信号に同期して発生させた乱数と、装置固有のID情報とにより、遅延すべき複数の走査線群とそれらの各遅延時間とを決定し、その決定に基づいてラインメモリにより順次遅延された映像信号の垂直ブランキング期間に乱数を挿入して記録し、再生時、再生映像信号から乱数とIDとを分離し、それらに基づいて遅延すべき走査線群とそれらの各遅延時間とを決定し、それらに基づいてラインメモリにより再生映像信号を遅延させることにより、ラインメモリの容量が1H程度の小容量で十分なスキュー量を発生させ、低コストで自己録画再生時の画質の劣化の少ないスクランブル効果を持たせることができる従来の記録再生装置も知られている(特開平9−83936号公報)。
【0005】
上記のいずれの装置でも、記録したVTR以外で再生すると、映像信号の復元に必要なID情報を持たないために、正常な再生はできないため、結果としてビデオテープの貸与を防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来のマクロビジョン方式では、コピーの際にAGC回路を誤動作させる、アナログビデオ信号に重畳された特殊な信号を除去することが比較的容易であり、十分なコピープロテクションを確保できない。また、特開昭61−201586号公報や特開平9−83936号公報記載の従来装置では、使用する乱数が映像信号の垂直ブランキング期間に存在しており、ユーザが故意に書き直すことも可能であり、コピープロテクションが不十分である。
【0007】
また、個々の再生装置が持つ固有のIDによる制御では、記録時に用いた記録再生装置でしか再生できず、予め映画などのビデオコンテンツを記録したビデオテープやROM型ディスクの市販の記録済み記録媒体そのものに対しては、一般の記録再生装置では再生可能であるが、その記録済み記録媒体をコピーした記録媒体に対しては、一般の記録再生装置では再生できないという仕組みを与えることができない。
【0008】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、簡単、かつ、確実に不正コピーをした記録媒体の再生を不可能とするディジタルデータ記録方法、記録装置、再生方法及び再生装置並びに記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のディジタルデータ記録方法は、認証可能なディジタルデータを記録媒体に記録する記録方法において、記録媒体の再生装置から再生信号として出力不可能である信号として予め第1の関数値を記録しておき、記録媒体の再生装置から再生信号として出力可能である信号として、再生されるべきコンテンツデータと共に同期信号と、同期信号から所定の第1の距離離れた位置に第2の関数値を記録し、かつ、第2の関数値は、第1の関数値と同期信号から所定の第2の距離離れた位置に存在するコンテンツデータの所定ビット数の一部値と第2の関数値を用いて所定の演算式により得られる認証子が、所定の値になるような値に設定して記録することを特徴とする。
【0010】
また、上記の目的を達成するため、本発明のディジタルデータ記録装置は、同期信号を発生する同期信号発生手段と、同期信号に同期して第1の関数値を発生するサブ関数値発生部と、記録されるコンテンツデータのうち、同期信号が入力されてから予め設定された第1のバイト数後に存在するコンテンツデータの所定ビット数の一部値を検出する検出部と、サブ関数値発生部からの第1の関数値と、検出部からの一部値と、予め設定した値の認証子とに基づいて、所定の演算式により第2の関数値を算出するメイン関数値発生部と、サブ関数値発生部からの第1の関数値と、メイン関数値発生部からの第2の関数値と、同期信号発生手段からの同期信号と、記録されるコンテンツデータとを受け、コンテンツデータ中に同期信号と、同期信号からそれぞれ所定の第1の距離及び第2の距離離れた位置に第2の関数値とコンテンツデータの一部値とが配置され、かつ、所定位置に第1の関数値が配置されたフォーマットのディジタルデータを生成するフォーマット手段と、フォーマット手段からのディジタルデータを受け、記録媒体再生装置から再生信号として出力不可能である信号として第1の関数値を記録媒体に記録し、かつ、記録媒体再生装置から再生信号として出力可能である信号として、コンテンツデータと同期信号と第2の関数値とを記録媒体に記録するデータ記録部とを有することを特徴とする。
【0011】
また、上記の目的を達成するため、本発明のディジタルデータ再生方法は、記録媒体の再生装置から再生信号として出力不可能である信号として第1の関数値が記録され、記録媒体の再生装置から再生信号として出力可能である信号として、再生されるべきコンテンツデータと共に同期信号と、同期信号から所定の第1の距離離れた位置に第2の関数値が記録され、かつ、第2の関数値は、第1の関数値と同期信号から所定の第2の距離離れた位置に存在するコンテンツデータの所定ビット数の一部値と第2の関数値を用いて所定の演算式により得られる認証子が、所定の値になるような値に設定して記録されている記録媒体の記録信号を再生する再生方法であって、第1の関数値を再生すると共に、同期信号を読み取り、その同期信号の記録されている位置から所定の第1の距離離れた位置に記録されている第2の関数値と所定の第2の距離離れた位置に記録されている一部値を読み取り、読み取った第1及び第2の関数値と一部値から認証子を演算し、得られた認証子の演算値が予め設定した値と一致した場合には再生を許可し、不一致な場合には再生を不許可とすることを特徴とする。
【0012】
また、本発明のディジタルデータ再生装置は、上記の目的を達成するため、記録媒体再生装置から再生信号として出力不可能である信号として第1の関数値が記録され、記録媒体再生装置から再生信号として出力可能である信号として、再生されるべきコンテンツデータと共に同期信号と、同期信号から所定の第1の距離離れた位置に第2の関数値が記録され、かつ、第2の関数値は、第1の関数値と同期信号から所定の第2の距離離れた位置に存在するコンテンツデータの所定ビット数の一部値と第2の関数値を用いて所定の演算式により得られる認証子が、所定の値になるような値に設定して記録されている記録媒体の記録信号を再生する再生装置であって、記録媒体の記録信号を再生する再生手段と、再生手段により得られた再生信号から第1の関数値を検出するサブ関数検出部と、再生手段により得られた再生信号中のコンテンツデータを復号する復号化器と、再生手段により得られた再生信号から同期信号を検出する同期信号検出部と、同期信号検出部からの検出信号に基づいて、第2の関数値と一部値を読み取り検出する検出手段と、サブ関数値検出部からの第1の関数値と検出手段からの第2の関数値及び一部値とから認証子を演算する認証子演算部と、認証子演算部により演算された認証子の演算値が予め設定した値と一致した場合には、復号化器からの再生復号データを出力し、予め設定した値と不一致な場合には、復号化器からの再生復号データの正常出力を禁止する再生制御手段とを有する構成としたものである。
【0013】
更に、上記の目的を達成するため、本発明の記録媒体は、テープ状又はディスク状の磁気記録再生可能な記録媒体、又はディスク状の光ビームを用いた少なくとも再生可能な記録媒体、又はメモリ機能を有する記録媒体であって、記録媒体の再生装置から再生信号として出力不可能である信号と出力可能である信号とが記録されており、出力不可能である信号として第1の関数値が記録され、出力可能である信号として、再生されるべきコンテンツデータと共に同期信号と、同期信号からそれぞれ所定の第1の距離及び第2の距離離れた位置に第2の関数値とコンテンツデータの所定ビット数の一部値が記録され、かつ、第2の関数値は、第1の関数値及び一部値と予め設定された値の認証子とを用いて所定の演算式により得られる値に設定して記録されていることを特徴とする。
【0014】
また、ディジタルデータ記録媒体において、第2の関数値はMPEGで規定されるユーザデータ(user_data)、若しくはプライベートデータバイト(private_data_byte)、若しくはユーザが任意に設定できるプライベートストリーム(private_stream)などのデータパケットに記録するようにした。
【0015】
更に、本発明記録媒体では、書き換え不可能な領域と書き換え可能な領域を有し、書き換えが不可能な領域に第1の関数値が記録されており、書き換えが可能な領域に第2の関数値と再生されるべきコンテンツデータと共に同期信号が記録されていてもよい。また、読み出し専用であり、第1の関数値が、一般ユーザが書き換えすることができない領域に配置して記録されている構成であってもよい。
【0016】
本発明では、記録媒体再生装置から再生信号として出力不可能である信号として記録されている第1の関数値と、記録媒体再生装置から再生信号として出力可能である信号として記録されているコンテンツデータ、及びコンテンツデータ中の第2の関数値、及び、所定ビット数のコンテンツデータの一部値とから認証子を演算して、所定値と一致しているかどうかを判定し、一致しているとの判定結果が得られた場合には再生を許可し、不一致であるとの判定結果が得られた場合には再生を不許可とする再生コントロールを行うようにしたため、予めディジタルデータが記録されている記録媒体の記録ディジタルデータを再生して、別の記録媒体にコピーした場合、第1の関数値は再生装置から出力できないのでコピー記録できず、よってコピー記録した別の記録媒体の再生時には上記の認証子を所定値と不一致となるようにできる。
【0017】
なお、本明細書において、「記録媒体再生装置から再生信号として出力不可能である信号」とは、記録媒体の一般ユーザによる書き換えが不可能な書き換え不可エリアに記録される信号か、特定パケットのように一般ユーザでは書き換え不可能な信号として記録媒体の任意のエリアに記録される信号か、再生専用媒体を再生したときに、再生装置から再生信号出力として得られない信号を意味する。また、「記録媒体再生装置から再生信号として出力可能である信号」とは、記録媒体の一般ユーザによる書き換えが可能な書き換え可エリアに記録される信号か、記録媒体を再生したときに、再生装置から正常な再生信号出力として得られる可能性のある信号を意味する。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面と共に説明する。図1は本発明になるディジタルデータ記録装置の一実施の形態のブロック図、図2は本発明になるディジタルデータ再生装置の一実施の形態のブロック図を示す。これらの実施の形態の構成及び動作の説明に先立ち、まず本発明における各種信号及び記録媒体のフォーマット例などについて説明する。
【0019】
図3は本発明の記録媒体に記録、再生される各種信号の相関の一例の説明図を示す。同図に示すように、記録媒体にはコンテンツを記録する部分、即ちユーザが書き換え可能な書き換え可エリア31と、一般ユーザによる書き換えが不可能な書き換え不可エリア32とが設定される。書き換え不可エリア32は、予めコンテンツデータ記録領域以外のプレーヤ制御信号などが記録される領域で、固定的に定められたエリアである。若しくは、一般ユーザが書き換え不可能な信号として記録できる仕組みを設定する。なお、コンテンツデータは、情報内容に応じてデータ値が変化するデータであり、値が変化しない同期信号、ヘッダなどとこのコンテンツデータとを総称してディジタルデータというものとする。
【0020】
実際、ビデオテープのサブコードなどの一部にはVTR制御用のコントロール信号などがパケット化されて記録できるようになっている。パケットは何の情報かを識別できるように記録されており、そういった信号発生回路を搭載していない一般ユーザのVTRでは記録できない種類の情報が存在することになる。いずれにしても一般ユーザが書き換えできない信号としてサブ関数値S(x)を記録する。これは例えば、1バイトの値として0から255の値として書き換え不可エリア32の領域36に記録する。この値は時間的に変化してもよく、固定値であっても構わない。
【0021】
ビデオ1フレーム期間(1/29.97秒)ごとに変更するなど場合には、サブ関数値S(x)として(1)式
S(x)=R(x) mod 256 …(1)
を定義する。但し、Rはランダム数とする。
【0022】
一方、コンテンツデータを記録するエリアであるユーザ書き換え可エリア31には、同期信号、メイン関数値M(x)を記録する。これらはMPEGのシンタックスでuser_dataなど映像音声とは関係ないデータを埋め込むことのできる所定のエリアとして設定されているuser_data、若しくはprivate_data_byte、若しくはユーザが任意に設定できるprivate_streamなどのデータパケットに記録する。例えばMPEG1のビデオにおけるピクチャーレイヤは、図7に示すようになっていて、スライスレイヤの手前で、user_data_start_codeを送った後にuser_dataを8ビット単位で記録することができるような仕組みが定義されている。
【0023】
また、MPEG2などのトランスポートストリームのシステムレイヤにも図8のようにtransport_private_data_flagに1を立てると、private_dataが存在することを明示でき、データ長もトランスポートパケットをはみ出さないという制限のもとで、transport_private_data_lengthに設定したデータ長のprivate_dataを送信することができる。これ以外にも、MPEGシステムでユーザ固有のデータを記録する方法はstream_idにprivate_streamを設定して専用のパケットを宣言することで送信するなど、仕組みは幾つか定義されており、本発明における同期信号やメイン関数値M(x)を記録する目的においては、それらのどの仕組みを用いても構わない。
【0024】
ここでは、MPEG1ビデオのuser_dataを用いる例で説明する。user_data_start_codeは、スライスレイヤの手前で0x000001B2とMPEGでは定義されている。そのコードを送った後に、ユーザデータエリア内で本発明の認証に用いる関数値の存在を示す、予め一意に識別可能なコードである、例えば0x0f0f0f0f2428fdaaのコードを送信する。このコードはMPEG規格とは別に定めたコードであり、このコードのNバイト後に、メイン関数値M(x)が記録されていて、Pバイト後にデータコンテンツの一部のデータであるD(x)を特定する目的をもつ。
【0025】
すなわち、図3において、同期信号記録エリア33の最後からNバイト後のエリア34に存在するメイン関数値M(x)、Pバイト後のエリア35に存在するコンテンツデータの一部値D(x)に相当する。D(x)は記録される画像や音声のデータの一部であり、番組が違えば変わるデータであり、時間の経過とともに変化する値でもある。N、Pの数は任意であり、固定するのであれば一意に決めておけばよい。ここでは、Nを0バイトとし、Pを64バイトとする。また、メイン関数値M(x)及びコンテンツデータの一部値D(x)は、例えば1バイトの関数値として設定する。
【0026】
記録側では、サブ関数値S(x)値を先に検出し、若しくは、所定の関数値として予め認識し、同期信号のPバイト先に存在するコンテンツデータの一部値D(x)を検出する。Pバイト長の中にはメイン関数値M(x)のコード長1バイトを含んでおく。サブ関数値S(x)とコンテンツデータの一部値D(x)から
M(x)=F−((D(x)×S(x)) mod 256)‥‥(2)
という関係式(2)にてメイン関数値M(x)を求める。ただし、(2)式中、Fは認証子を示し、0から255までの値とする。(2)式に示すように、メイン関数値M(x)は、サブ関数値S(x)とコンテンツデータの一部値D(x)の積を256で割った余りを、認証子Fから差し引いた1バイトの値であって、2の補数表示で表現された値を示す。
【0027】
(2)式に基づいて求められた1バイトのメイン関数値M(x)は、図3のエリア34に記録される。認証子Fを0としたときのS(x)、D(x)、M(x)の値の関係を表1に示す。
【0028】
【表1】
Figure 0003729008
【0029】
因みに、例えば、S(x)=82、D(x)=120のときは、それらの積は”9840”で、これを”256”で除算したときの余りは”112”であり、F=0であるからM(x)は(2)式から”−122”となるが、これは1バイトの2の補数表示では”144”となる。
【0030】
以上の記録方法は一般のユーザが記録装置を用いて行うものではなく、例えば、記録済みのビデオテープや光ディスクなどの読み出し専用の商品を生産するメーカーなどで、商品出荷前に予め行う。
【0031】
一方、再生側では、同期信号記録エリア33の最後からPバイト目のエリア35に記録されているコンテンツデータの一部値D(x)と、Nバイト目のエリア34に記録されているメイン関数値M(x)を検出し、また、一般ユーザが書き換えできない信号として記録されているサブ関数値S(x)を検出する。そして、この3つの関数値が矛盾なく記録されているかどうかを認証する。
【0032】
この認証のために、まず、次式を演算する。
【0033】
F=((D(x)×S(x)) mod 256)+M(x)…(3)
【0034】
次に、この(3)式で求めた認証子Fが所定値(ここでは、固定値0)に一致するかどうか比較する。もし、予め記録された読み出し専用商品のビデオテープなどの媒体から、他のブランク媒体(一般ユーザが記録可能な媒体)へ記録された場合、サブ関数値S(x)はコピーされないため、コンテンツデータの一部値D(x)やメイン関数値M(x)と特定の関係が無くなる。したがって、認証子Fは0と一致しないことになる。
【0035】
そこで、再生側では、認証子Fが所定値(ここでの例は固定値0)と一致した場合には、再生を許可し、不一致な場合には再生を不許可とするようにする。この信号は再生制御部に送信され、出力画像や音声をストップしたり、画像音声を非常に劣化させたり、不許可であることを示す画像や音声に切り替えたりすることで、不正コピーした媒体からの再生をプロテクトすることができる。
【0036】
なお、ここでの例は非常に単純な関数で説明したが、本来ならば、情報量的に安全なビット数を設定するか、(2)式における関数の代わりに、一方向性関数、すなわち、コンテンツデータの一部値D(x)、サブ関数値S(x)がわかったとしても、簡単にメイン関数値M(x)が逆算できない関数を用いることが重要である。また、得られた認証子Fを一方向性の暗号エンコーダにより暗号化することにより複製防止の安全度を高めることも可能である。
【0037】
また、コピープロテクションをかけない媒体を作成する場合には、上記のサブ関数値S(x)は0とするか、若しくはサブ関数値S(x)を示すパケット情報がない場合にはデフォルトでS(x)を0とするように設定し、メイン関数値M(x)には0を書き込んでおき、認証子Fは0として判断すると、再生は許可されることになるので、コピープロテクションが作用しない読み出し専用の媒体も作成することが可能となる。
【0038】
次に、図1を用いて本発明の好適な実施の形態による記録装置を説明する。ここでは画像・音声信号(画像信号及び音声信号)は、MPEG符号化されるディジタルデータで説明する。図1の記録装置において、入力された記録すべき画像・音声信号は、MPEG符号化器11において、公知の構成によりMPEG規格に基づく圧縮符号化される。このMPEG符号化器11において符号化されて取り出されたビットストリームは、バッファメモリ及びフォーマッター12に入力される。
【0039】
一方、同期制御部13は所定の期間のタイマをもち、同期信号発生順に所定の期間毎にトリガー信号を出力する。この所定の期間は、認証をどのくらいの頻度で行うかに依存して決定され、例えば1/29.97秒である。上記のトリガー信号は、同期信号発生部14で検出される。同期信号発生部14は、トリガー信号を検出し、かつ、最初のMPEGのシンタックスでuser_dataなど映像・音声信号とは関係ないデータを埋め込むことのできる所定のエリアに、user_dataエリア内で本実施の形態の認証に用いる関数値の存在を示す、予め一意に識別可能なコードを発生する。
【0040】
具体的には、同期信号の発生タイミングはバッファメモリ及びフォーマッター12に入力されるMPEGのビットストリームを観測しながら、所定のuser_dataエリアを特定し、その後にuser_data_start_codeを発生し、user_dataエリアであることを宣言してからとなる。同期信号は例えば0x0f0f0f0f2428fdaaなど比較的長めであることが好ましい。
【0041】
一方、同期制御部13からはサブ関数値発生部15にも所定の期間毎にトリガー信号が供給される。サブ関数値発生部15は、予め疑似ランダム数をメモリしておき、トリガー信号の入力に合わせて数を更新していく。所定のビット数に制限するため、式(1)のように256で割った余りを用いてもよい。サブ関数値発生部15により発生されたサブ関数値S(x)は、バッファメモリ及びフォーマッター12とメイン関数値発生部17にそれぞれ出力される。
【0042】
コンテンツデータ検出部16は、バッファメモリ及びフォーマッター12から入力されるコンテンツデータのうち、同期信号の最後から所定のバイト数後に存在するデータコンテンツの一部のデータD(x)を検出し、その検出信号をメイン関数値発生部17に供給する。メイン関数値発生部17は、入力された関数値S(x)及びD(x)と予め定めた認証子Fをもとに、前記式(2)によってメイン関数値M(x)を演算算出し、得られたメイン関数値M(x)をバッファメモリ及びフォーマッター12に供給する。バッファメモリ及びフォーマッター12は、記録媒体のフォーマットに準じたデータ配置を行って、メイン関数値M(x)、サブ関数値S(x)、同期信号がコンテンツデータと共に媒体フォーマットにフォーマット化されたディジタルデータをデータ記録部18に供給し、これにより記録媒体19に図3に示したようなフォーマットで記録させる。
【0043】
バッファメモリ及びフォーマッター12によるデータフォーマットは、例えば、記録装置が回転ヘッドを用いてビデオテープに信号を記録するVTRの場合、記録媒体19がビデオテープであり、図4に示すように、ビデオテープ41のビデオ部分43とオーディオ部分44とが時系列的に合成されたトラックにおいて、ビデオ部分43にあるuser_dataエリア(図3のユーザ書き換え可エリア31に相当)に、同期信号、メイン関数値M(x)、コンテンツデータの一部値D(x)の各記録エリア45、46、47がコンテンツデータと共に記録配置され、トラックの最後のエリア48にサブ関数値S(x)が記録配置される。
【0044】
ここでのサブ関数値S(x)が記録されるエリア48は、サブコードなどの一般ユーザが書き換えできないし、出力することもできないデータが記録される、図3のユーザ書き換え不可エリア36に相当するエリアである。また、図4のIDで示すID信号が記録されるエリアも一般ユーザが書き換えできないエリアである。なお、サブ関数値S(x)は、特定のスタートコードの直後に記録することも可能である。
【0045】
また、記録装置が光ビームを焦点一致して光ディスク面に照射し、その反射光の光強度変化などから記録信号を再生する光ディスク装置、あるいは磁気ディスクの記録信号を磁気ヘッドを用いて再生する磁気ディスク装置である場合、記録媒体19が光ディスクあるいは磁気ディスクであり、図5に示すような、ビデオパケット単位で画像・音声信号を記録する。
【0046】
図5において、1セクタを2kバイトとしたセクタデータの最初のエリア51にはID信号、エリア52には数バイトのサブ関数値S(x)を記録し、その後メインデータ(コンテンツデータ)を記録できるエリア53中に同期信号、メイン関数値M(x)、コンテンツデータの一部値D(x)の記録エリア54、55、56を配置する。そしてビデオパケットの最後のエリア57に誤り訂正符号であるEDC符号を記録する。
【0047】
ディスクがプリレコーデッド(書き込みのできない、読み出し専用)のものは元から一般ユーザが書き換えることは不可能であるが、一般ユーザが出力することができない領域、すなわち、セクタのヘッダなどにサブ関数値S(x)を配置する。記録可能なディスクの場合、一般ユーザが書き換えることは不可能なROM領域を作成してサブ関数値S(x)を配置するか、プリレコーデッドディスクと同様に、セクタのヘッダにサブ関数値S(x)を配置する。上記の各エリア51〜57のうち、エリア51、52及び57は一般ユーザが書き換えることのできないエリアである。
【0048】
また、記録装置がメモリ記録再生装置で記録媒体19がメモリ媒体の場合、図6に示すようなフォーマットで記録する。図6において、メモリ媒体は書き換え不可能なROMエリア61と書き換え可能なRAMエリア62とがある。このうち、書き換え不可能なROMエリア61内に、ID信号記録エリア63及びサブ関数値S(x)記録エリア64を配置し、RAMエリア62のコンテンツデータ記録エリア68中に、同期信号記録エリア65、メイン関数値M(x)記録エリア66、コンテンツデータの一部値D(x)記録エリア67を配置する。なお、サブ関数値S(x)記録エリア64は、ユーザへ出力されない領域に記録してもよい。
【0049】
次に、図2を用いて本発明の再生装置の好適な実施の形態について説明する。同図において、記録媒体19からその記録媒体19に対応した公知の再生手段により再生されたデータは、バッファメモリ21に一時蓄積される。バッファメモリ21から読み出されたMPEGのストリームデータは、サブ関数値検出部22により前記説明したフォーマットにしたがって、サブ関数値S(x)が検出され、認証子演算部26に供給される。
【0050】
同期信号検出部23は、バッファメモリ21からのMPEGのストリームを観測しながら、所定のuser_dataエリアを特定し、その後にuser_data_start_codeを検出して、user_dataエリアであることを確認した後に、例えば0x0f0f0f0f2428fdaaなる値に予め設定されている同期信号を検出する。
【0051】
同期信号検出部23は同期信号を検出すると、トリガー信号をコンテンツデータ検出部24とメイン関数値検出部25に供給する。コンテンツデータ検出部24は、上記のトリガー信号入力時点(同期信号の最後のビットの検出時点)からPバイト目の所定ビット数のデータ、すなわちコンテンツデータの一部値D(x)を検出し、その検出値を認証子演算部26に供給する。これと同時に、メイン関数値検出部25は、上記のトリガー信号入力時点(同期信号の最後のビットの検出時点)からNバイト目の所定ビット数のデータ、すなわちNバイト目のメイン関数値M(x)を検出し、その検出値を認証子演算部26に供給する。
【0052】
認証子演算部26は、入力されたサブ関数値S(x)、メイン関数値M(x)及びデータコンテンツの一部値D(x)の3つの関数値に基づき、式(3)の演算式による演算を実行し、その演算により得られた認証子Fを認証判断部27に供給する。認証判断部27は上記の3つの関数値が矛盾なく記録されているかどうかを判断するために、認証子Fが予め設定した値、例えば0に一致しているかを認証し、もし、認証子Fが0に一致した場合には再生許可の制御信号を発生し、不一致な場合には再生不許可の制御信号を発生して、再生制御部29に供給する。
【0053】
一方、バッファメモリ21に一時蓄積された、再生コンテンツデータはMPEG復号化器28に供給されてMPEG方式の公知の復号手順に基づいて画像・音声データに復号された後、再生制御部29に供給される。再生制御部29は、認証判断部27から再生許可の制御信号が入力されている場合には、MPEG復号化器28により復号された再生画像・音声データをそのまま出力し、再生不許可の制御信号が入力されている場合には、MPEG復号化器28により復号された再生画像・音声データの出力を停止したり、画像音声を非常に劣化させて出力したり、不許可であることを示す画像や音声に切り替えたりする。
【0054】
従って、本実施の形態によれば、記録媒体19の記録情報を別の記録媒体にコピーした場合、ユーザ書き換え不可エリア(図3の32)のサブ関数値S(x)はコピーできないので、再生装置において式(3)の演算式による演算を実行して得られる認証子Fは予め設定した値、例えば0に一致することはなく、この不一致の結果に基づき、復号画像・音声信号は正常に出力できないようにしているため、記録媒体へのコピーを極めて簡単な方法で、実質的に防止することができる。
【0055】
また、この実施の形態によれば、メーカー側でユーザのコピーを容認する記録済み記録媒体、あるいは、ユーザによる任意の情報が記録可能な未記録記録媒体には、上記のサブ関数値S(x)は0として記録しておくか、S(x)は記録しないでS(x)がない場合は、検出したサブ関数値S(x)をデフォルトで0とするように再生装置を設定し、かつ、メイン関数値M(x)を0として記録することで、再生装置において式(3)の演算式による演算を実行して得られる認証子Fは予め設定した値に一致するので、この結果に基づき、復号画像・音声信号を正常に出力でき、コピープロテクションの作用しない記録媒体を作成することができる。
【0056】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、記録再生可能な記録媒体、再生専用媒体など、記録媒体の記録ディジタルデータを再生したときに、コピー可能な状態で再生装置から出力される信号と、再生装置のピックアップから取り出せても、装置から再生信号として出力できないためにコピー不可能な信号とが記録されている記録媒体すべてに本発明を適用できる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一般ユーザが書き換え不可能である信号として記録されている第1の関数値と、ディジタルデータ中に記録されている第2の関数値、及び、所定ビット数のディジタルデータの一部値とから認証子を演算して、所定値と一致しているかどうかを判定し、一致しているとの判定結果が得られた場合には再生を許可し、不一致であるとの判定結果が得られた場合には再生を不許可とする再生コントロールを行うことにより、予め情報が記録されている記録媒体のデータをコピーした場合、第1の関数値はコピー記録できないので再生時に上記の認証子が所定値と不一致となるため、コピーした記録媒体に対しては簡単な仕組みで、再生不可能とするコピープロテクションができる。
【0058】
また、記録媒体はビデオテープ、ディスク、メモリーなど一般ユーザが書き換え不可能である信号として記録する仕組みが存在していれば、全てにおいてコピープロテクションができる。
【0059】
また、本発明によれば、一般ユーザの書き換え不可エリアに記録される第1の関数値を0とするか、若しくは第1の関数値を示すパケット情報がない場合にはデフォルトで第1の関数値を0とするように再生装置を設定し、第2の関数値を0に設定することにより、再生を許可する認証子の演算結果を得ることができるので、コピープロテクションが作用しない読み出し専用の記録媒体も作成することができる。
【0060】
更に、本発明によれば、個々の再生装置が持つ固有のIDを利用していないため、記録時に用いた記録再生装置以外でも、記録媒体がコピーしたものでなければ、再生可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の記録装置の一実施の形態のブロック図である。
【図2】 本発明の一実施の形態の再生装置のブロック図である。
【図3】 本発明の一実施の形態の記録フォーマットを説明する説明図である。
【図4】 本発明によるビデオテープ媒体のフォーマット例を示す説明図である。
【図5】 本発明によるディスク媒体のフォーマット例を示す説明図である。
【図6】 本発明によるメモリ媒体のフォーマット例を示す説明図である。
【図7】 MPEG1ビデオレイヤのシンタックスの一部を示す図である。
【図8】 MPEG2システムレイヤー(トランスポートストリーム)のシンタックスの一部を示す図である。
【符号の説明】
11 MPEG符号化器
12 バッファメモリ及びフォーマッター(フォーマット手段)
13 同期制御部(同期信号発生手段)
14 同期信号発生部(同期信号発生手段)
15 サブ関数値発生部
16 コンテンツデータ検出部
17 メイン関数部発生部
18 データ記録部
19 記録媒体
21 バッファメモリ
22 サブ関数値検出部
23 同期信号検出部
24 コンテンツデータ検出部(検出手段)
25 メイン関数値検出部(検出手段)
26 認証子演算部
27 認証判断部(再生制御手段)
28 MPEG復号化部
29 再生制御部(再生制御手段)
31 ユーザ書き換え可エリア
32 ユーザ書き換え不可エリア
33、45、54、65 同期信号記録エリア
34、46、55、66 メイン関数値記録エリア
35、47、56、67 コンテンツデータの一部値の記録エリア
36、48、52、64 サブ関数値の記録エリア

Claims (9)

  1. 認証可能なディジタルデータを記録媒体に記録する記録方法において、
    前記記録媒体の再生装置から再生信号として出力不可能である信号として予め第1の関数値を記録しておき、前記記録媒体の再生装置から再生信号として出力可能である信号として、再生されるべきコンテンツデータと共に同期信号と、前記同期信号から所定の第1の距離離れた位置に第2の関数値を記録し、かつ、前記第2の関数値は、前記第1の関数値と前記同期信号から所定の第2の距離離れた位置に存在する前記コンテンツデータの所定ビット数の一部値と前記第2の関数値を用いて所定の演算式により得られる認証子が、所定の値になるような値に設定して記録することを特徴とするディジタルデータ記録方法。
  2. 前記記録媒体に書き換え不可能な領域を設定し、前記書き換えが不可能な領域に前記第1の関数値を記録することを特徴とする請求項1記載のディジタルデータ記録方法。
  3. 同期信号を発生する同期信号発生手段と、
    前記同期信号に同期して第1の関数値を発生するサブ関数値発生部と、
    記録されるコンテンツデータのうち、前記同期信号が入力されてから予め設定された第1のバイト数後に存在するコンテンツデータの所定ビット数の一部値を検出する検出部と、
    前記サブ関数値発生部からの前記第1の関数値と、前記検出部からの前記一部値と、予め設定した値の認証子とに基づいて、所定の演算式により第2の関数値を算出するメイン関数値発生部と、
    前記サブ関数値発生部からの前記第1の関数値と、前記メイン関数値発生部からの前記第2の関数値と、前記同期信号発生手段からの同期信号と、前記記録されるコンテンツデータとを受け、前記コンテンツデータ中に前記同期信号と、前記同期信号からそれぞれ所定の第1の距離及び第2の距離離れた位置に前記第2の関数値と前記コンテンツデータの一部値とが配置され、かつ、所定位置に前記第1の関数値が配置されたフォーマットのディジタルデータを生成するフォーマット手段と、
    前記フォーマット手段からのディジタルデータを受け、記録媒体再生装置から再生信号として出力不可能である信号として前記第1の関数値を記録媒体に記録し、かつ、前記記録媒体再生装置から再生信号として出力可能である信号として、前記コンテンツデータと前記同期信号と前記第2の関数値とを前記記録媒体に記録するデータ記録部と
    を有することを特徴とするディジタルデータ記録装置。
  4. 記録媒体の再生装置から再生信号として出力不可能である信号として第1の関数値が記録され、前記記録媒体の再生装置から再生信号として出力可能である信号として、再生されるべきコンテンツデータと共に同期信号と、前記同期信号から所定の第1の距離離れた位置に第2の関数値が記録され、かつ、前記第2の関数値は、前記第1の関数値と前記同期信号から所定の第2の距離離れた位置に存在する前記コンテンツデータの所定ビット数の一部値と前記第2の関数値を用いて所定の演算式により得られる認証子が、所定の値になるような値に設定して記録されている記録媒体の記録信号を再生する再生方法であって、
    前記第1の関数値を再生すると共に、前記同期信号を読み取り、その同期信号の記録されている位置から前記所定の第1の距離離れた位置に記録されている前記第2の関数値と前記所定の第2の距離離れた位置に記録されている前記一部値を読み取り、読み取った前記第1及び第2の関数値と前記一部値から前記認証子を演算し、得られた前記認証子の演算値が前記予め設定した値と一致した場合には再生を許可し、不一致な場合には再生を不許可とすることを特徴とするディジタルデータ再生方法。
  5. 記録媒体再生装置から再生信号として出力不可能である信号として第1の関数値が記録され、前記記録媒体再生装置から再生信号として出力可能である信号として、再生されるべきコンテンツデータと共に同期信号と、前記同期信号から所定の第1の距離離れた位置に第2の関数値が記録され、かつ、前記第2の関数値は、前記第1の関数値と前記同期信号から所定の第2の距離離れた位置に存在する前記コンテンツデータの所定ビット数の一部値と前記第2の関数値を用いて所定の演算式により得られる認証子が、所定の値になるような値に設定して記録されている記録媒体の記録信号を再生する再生装置であって、
    前記記録媒体の記録信号を再生する再生手段と、
    前記再生手段により得られた再生信号から前記第1の関数値を検出するサブ関数検出部と、
    前記再生手段により得られた再生信号中のコンテンツデータを復号する復号化器と、
    前記再生手段により得られた再生信号から前記同期信号を検出する同期信号検出部と、
    前記同期信号検出部からの検出信号に基づいて、前記第2の関数値と前記一部値を読み取り検出する検出手段と、
    前記サブ関数値検出部からの前記第1の関数値と前記検出手段からの前記第2の関数値及び前記一部値とから前記認証子を演算する認証子演算部と、
    前記認証子演算部により演算された認証子の演算値が前記予め設定した値と一致した場合には、前記復号化器からの再生復号データを出力し、前記予め設定した値と不一致な場合には、前記復号化器からの再生復号データの正常出力を禁止する再生制御手段と
    を有することを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  6. テープ状又はディスク状の磁気記録再生可能な記録媒体、又はディスク状の光ビームを用いた少なくとも再生可能な記録媒体、又はメモリ機能を有する記録媒体であって、
    記録媒体の再生装置から再生信号として出力不可能である信号と出力可能である信号とが記録されており、前記出力不可能である信号として第1の関数値が記録され、前記出力可能である信号として、再生されるべきコンテンツデータと共に同期信号と、前記同期信号からそれぞれ所定の第1の距離及び第2の距離離れた位置に第2の関数値と前記コンテンツデータの所定ビット数の一部値が記録され、かつ、前記第2の関数値は、前記第1の関数値及び前記一部値と予め設定された値の認証子とを用いて所定の演算式により得られる値に設定して記録されていることを特徴とする記録媒体。
  7. 前記コンテンツデータはMPEG方式に基づいて圧縮符号化された符号化データであり、前記第2の関数値は前記MPEG方式で規定されるユーザデータ(user_data)、若しくはプライベートデータバイト(private_data_byte)、若しくはユーザが任意に設定できるプライベートストリーム(private_stream)などのデータパケットに記録することを特徴とする請求項6記載の記録媒体。
  8. 書き換え不可能な領域と書き換え可能な領域を有し、前記書き換えが不可能な領域に前記第1の関数値が記録されており、前記書き換えが可能な領域に前記第2の関数値と再生されるべきコンテンツデータと共に同期信号が記録されていることを特徴とする請求項6又は7記載の記録媒体。
  9. 読み出し専用であり、前記第1の関数値が、一般ユーザが書き換えすることができない領域に配置して記録されていることを特徴とする請求項6又は7記載の記録媒体。
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