JP2000311437A - ディジタルデータ記録方法、記録装置、再生方法及び再生装置並びに記録媒体 - Google Patents

ディジタルデータ記録方法、記録装置、再生方法及び再生装置並びに記録媒体

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JP2000311437A JP2000008755A JP2000008755A JP2000311437A JP 2000311437 A JP2000311437 A JP 2000311437A JP 2000008755 A JP2000008755 A JP 2000008755A JP 2000008755 A JP2000008755 A JP 2000008755A JP 2000311437 A JP2000311437 A JP 2000311437A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乱数を映像信号の垂直ブランキング期間に挿
入して記録し、再生時にその乱数とIDを用いてコピー
プロテクションを行う方法は、ユーザが故意に乱数を書
き直すことも可能であり、また、個々の再生装置が持つ
固有のIDによる制御では、記録時に用いた記録再生装
置でしか再生できない。 【解決手段】 記録媒体にはユーザが書き換え可能な書
き換え可エリア31と、一般ユーザによる書き換えが不
可能な書き換え不可エリア32とが設定される。書き換
え不可エリア32には、サブ関数値S(x)を記録し、
コンテンツデータが記録される書き換え可エリア31に
は、同期信号と、これよりNバイト、Pバイト後にメイ
ン関数値M(x)(=F−((D(x)×S(x))
mod 256)とコンテンツデータの一部値D(x)
を記録する。認証子Fは既知の一定値である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタルデータ記
録方法、記録装置、再生方法及び再生装置並びに記録媒
体に係り、特に予め情報が記録されている再生専用記録
媒体の記録ディジタルデータを、不正にコピーすること
を防止するためのディジタルデータ記録方法、記録装
置、再生方法及び再生装置並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】予め情報が記録されている再生専用記録
媒体の記録信号を、不正にコピーすることによる著作権
の侵害等を防止するための、いわゆるコピープロテクシ
ョン技術の従来方法として、VTRの分野では、販売又
は貸与されたビデオテープが多量に複製されることを防
止するため、コピーの際に著しく画質が劣化する記録方
式が提案されている。この代表的なものにマクロビジョ
ン方式がある(特開昭63−107281号公報)。こ
のマクロビジョン方式は、アナログビデオ信号の一部に
特殊な信号を重畳して、コピーの際にAGC回路を誤動
作させることで画質を劣化させることにより複製を防止
している。
【0003】また、記録されたビデオテープが別のVT
Rでは正常に再生できなくする手段として、個々のVT
Rが固有の情報(以下、IDと略す)を持ち、記録時に
IDに従った変形を映像信号に加え、再生時にIDに従
って逆の操作を行うことにより、映像を復元する方法も
従来提案されている。ただし、IDのみに従って変形す
ると変形のパターンが一定となり、不正な手段による復
元が容易になるので、乱数を発生させて乱数とIDを使
って変形すると共に、垂直ブランキング期間に乱数を記
録し、再生時に読み出した乱数とIDを使って復元する
方式が用いられている(特開昭61−201586号公
報)。
【0004】しかし、この乱数とIDを用いる従来方法
では、大容量のメモリを必要とするため、装置のコスト
アップが問題となる。そこで、これを解決するため、記
録すべき映像信号の垂直同期信号に同期して発生させた
乱数と、装置固有のID情報とにより、遅延すべき複数
の走査線群とそれらの各遅延時間とを決定し、その決定
に基づいてラインメモリにより順次遅延された映像信号
の垂直ブランキング期間に乱数を挿入して記録し、再生
時、再生映像信号から乱数とIDとを分離し、それらに
基づいて遅延すべき走査線群とそれらの各遅延時間とを
決定し、それらに基づいてラインメモリにより再生映像
信号を遅延させることにより、ラインメモリの容量が1
H程度の小容量で十分なスキュー量を発生させ、低コス
トで自己録画再生時の画質の劣化の少ないスクランブル
効果を持たせることができる従来の記録再生装置も知ら
れている(特開平9−83936号公報)。
【0005】上記のいずれの装置でも、記録したVTR
以外で再生すると、映像信号の復元に必要なID情報を
持たないために、正常な再生はできないため、結果とし
てビデオテープの貸与を防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のマクロビジョン方式では、コピーの際にAGC回
路を誤動作させる、アナログビデオ信号に重畳された特
殊な信号を除去することが比較的容易であり、十分なコ
ピープロテクションを確保できない。また、特開昭61
−201586号公報や特開平9−83936号公報記
載の従来装置では、使用する乱数が映像信号の垂直ブラ
ンキング期間に存在しており、ユーザが故意に書き直す
ことも可能であり、コピープロテクションが不十分であ
る。
【0007】また、個々の再生装置が持つ固有のIDに
よる制御では、記録時に用いた記録再生装置でしか再生
できず、予め映画などのビデオコンテンツを記録したビ
デオテープやROM型ディスクの市販の記録済み記録媒
体そのものに対しては、一般の記録再生装置では再生可
能であるが、その記録済み記録媒体をコピーした記録媒
体に対しては、一般の記録再生装置では再生できないと
いう仕組みを与えることができない。
【0008】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
簡単、かつ、確実に不正コピーをした記録媒体の再生を
不可能とするディジタルデータ記録方法、記録装置、再
生方法及び再生装置並びに記録媒体を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のディジタルデータ記録方法は、認証可能な
ディジタルデータを記録媒体に記録する記録方法におい
て、記録媒体の再生装置から再生信号として出力不可能
である信号として予め第1の関数値を記録しておき、記
録媒体の再生装置から再生信号として出力可能である信
号として、再生されるべきコンテンツデータと共に同期
信号と、同期信号から所定の第1の距離離れた位置に第
2の関数値を記録し、かつ、第2の関数値は、第1の関
数値と同期信号から所定の第2の距離離れた位置に存在
するコンテンツデータの所定ビット数の一部値と第2の
関数値を用いて所定の演算式により得られる認証子が、
所定の値になるような値に設定して記録することを特徴
とする。
【0010】また、上記の目的を達成するため、本発明
のディジタルデータ記録装置は、同期信号を発生する同
期信号発生手段と、同期信号に同期して第1の関数値を
発生するサブ関数値発生部と、記録されるコンテンツデ
ータのうち、同期信号が入力されてから予め設定された
第1のバイト数後に存在するコンテンツデータの所定ビ
ット数の一部値を検出する検出部と、サブ関数値発生部
からの第1の関数値と、検出部からの一部値と、予め設
定した値の認証子とに基づいて、所定の演算式により第
2の関数値を算出するメイン関数値発生部と、サブ関数
値発生部からの第1の関数値と、メイン関数値発生部か
らの第2の関数値と、同期信号発生手段からの同期信号
と、記録されるコンテンツデータとを受け、コンテンツ
データ中に同期信号と、同期信号からそれぞれ所定の第
1の距離及び第2の距離離れた位置に第2の関数値とコ
ンテンツデータの一部値とが配置され、かつ、所定位置
に第1の関数値が配置されたフォーマットのディジタル
データを生成するフォーマット手段と、フォーマット手
段からのディジタルデータを受け、記録媒体再生装置か
ら再生信号として出力不可能である信号として第1の関
数値を記録媒体に記録し、かつ、記録媒体再生装置から
再生信号として出力可能である信号として、コンテンツ
データと同期信号と第2の関数値とを記録媒体に記録す
るデータ記録部とを有することを特徴とする。
【0011】また、上記の目的を達成するため、本発明
のディジタルデータ再生方法は、記録媒体の再生装置か
ら再生信号として出力不可能である信号として第1の関
数値が記録され、記録媒体の再生装置から再生信号とし
て出力可能である信号として、再生されるべきコンテン
ツデータと共に同期信号と、同期信号から所定の第1の
距離離れた位置に第2の関数値が記録され、かつ、第2
の関数値は、第1の関数値と同期信号から所定の第2の
距離離れた位置に存在するコンテンツデータの所定ビッ
ト数の一部値と第2の関数値を用いて所定の演算式によ
り得られる認証子が、所定の値になるような値に設定し
て記録されている記録媒体の記録信号を再生する再生方
法であって、第1の関数値を再生すると共に、同期信号
を読み取り、その同期信号の読み取り時点に基づいて決
定される領域から第2の関数値と一部値を読み取り、読
み取った第1及び第2の関数値と一部値から認証子を演
算し、得られた認証子の演算値が予め設定した値と一致
した場合には再生を許可し、不一致な場合には再生を不
許可とすることを特徴とする。
【0012】また、本発明のディジタルデータ再生装置
は、上記の目的を達成するため、記録媒体再生装置から
再生信号として出力不可能である信号として第1の関数
値が記録され、記録媒体再生装置から再生信号として出
力可能である信号として、再生されるべきコンテンツデ
ータと共に同期信号と、同期信号から所定の第1の距離
離れた位置に第2の関数値が記録され、かつ、第2の関
数値は、第1の関数値と同期信号から所定の第2の距離
離れた位置に存在するコンテンツデータの所定ビット数
の一部値と第2の関数値を用いて所定の演算式により得
られる認証子が、所定の値になるような値に設定して記
録されている記録媒体の記録信号を再生する再生装置で
あって、記録媒体の記録信号を再生する再生手段と、再
生手段により得られた再生信号から第1の関数値を検出
するサブ関数検出部と、再生手段により得られた再生信
号中のコンテンツデータを復号する復号化器と、再生手
段により得られた再生信号から同期信号を検出する同期
信号検出部と、同期信号検出部からの検出信号に基づい
て、第2の関数値と一部値を読み取り検出する検出手段
と、サブ関数値検出部からの第1の関数値と検出手段か
らの第2の関数値及び一部値とから認証子を演算する認
証子演算部と、認証子演算部により演算された認証子の
演算値が予め設定した値と一致した場合には、復号化器
からの再生復号データを出力し、予め設定した値と不一
致な場合には、復号化器からの再生復号データの正常出
力を禁止する再生制御手段とを有する構成としたもので
ある。
【0013】更に、上記の目的を達成するため、本発明
の記録媒体は、テープ状又はディスク状の磁気記録再生
可能な記録媒体、又はディスク状の光ビームを用いた少
なくとも再生可能な記録媒体、又はメモリ機能を有する
記録媒体であって、記録媒体の再生装置から再生信号と
して出力不可能である信号と出力可能である信号とが記
録されており、出力不可能である信号として第1の関数
値が記録され、出力可能である信号として、再生される
べきコンテンツデータと共に同期信号と、同期信号から
それぞれ所定の第1の距離及び第2の距離離れた位置に
第2の関数値とコンテンツデータの所定ビット数の一部
値が記録され、かつ、第2の関数値は、第1の関数値及
び一部値と予め設定された値の認証子とを用いて所定の
演算式により得られる値に設定して記録されていること
を特徴とする。
【0014】また、ディジタルデータ記録媒体におい
て、第2の関数値はMPEGで規定されるユーザデータ
(user_data)、若しくはプライベートデータ
バイト(private_data_byte)、若し
くはユーザが任意に設定できるプライベートストリーム
(private_stream)などのデータパケッ
トに記録するようにした。
【0015】更に、本発明記録媒体では、書き換え不可
能な領域と書き換え可能な領域を有し、書き換えが不可
能な領域に第1の関数値が記録されており、書き換えが
可能な領域に第2の関数値と再生されるべきコンテンツ
データと共に同期信号が記録されていてもよい。また、
読み出し専用であり、第1の関数値が、一般ユーザがハ
ンドリングできない領域に配置して記録されている構成
であってもよい。
【0016】本発明では、記録媒体再生装置から再生信
号として出力不可能である信号として記録されている第
1の関数値と、記録媒体再生装置から再生信号として出
力可能である信号として記録されているコンテンツデー
タ、及びコンテンツデータ中の第2の関数値、及び、所
定ビット数のコンテンツデータの一部値とから認証子を
演算して、所定値と一致しているかどうかを判定し、一
致しているとの判定結果が得られた場合には再生を許可
し、不一致であるとの判定結果が得られた場合には再生
を不許可とする再生コントロールを行うようにしたた
め、予めディジタルデータが記録されている記録媒体の
記録ディジタルデータを再生して、別の記録媒体にコピ
ーした場合、第1の関数値は再生装置から出力できない
のでコピー記録できず、よってコピー記録した別の記録
媒体の再生時には上記の認証子を所定値と不一致となる
ようにできる。
【0017】なお、本明細書において、「記録媒体再生
装置から再生信号として出力不可能である信号」とは、
記録媒体の一般ユーザによる書き換えが不可能な書き換
え不可エリアに記録される信号か、特定パケットのよう
に一般ユーザでは書き換え不可能な信号として記録媒体
の任意のエリアに記録される信号か、再生専用媒体を再
生したときに、再生装置から再生信号出力として得られ
ない信号を意味する。また、「記録媒体再生装置から再
生信号として出力可能である信号」とは、記録媒体の一
般ユーザによる書き換えが可能な書き換え可エリアに記
録される信号か、記録媒体を再生したときに、再生装置
から正常な再生信号出力として得られる可能性のある信
号を意味する。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面と共に説明する。図1は本発明になるディジタ
ルデータ記録装置の一実施の形態のブロック図、図2は
本発明になるディジタルデータ再生装置の一実施の形態
のブロック図を示す。これらの実施の形態の構成及び動
作の説明に先立ち、まず本発明における各種信号及び記
録媒体のフォーマット例などについて説明する。
【0019】図3は本発明の記録媒体に記録、再生され
る各種信号の相関の一例の説明図を示す。同図に示すよ
うに、記録媒体にはコンテンツを記録する部分、即ちユ
ーザが書き換え可能な書き換え可エリア31と、一般ユ
ーザによる書き換えが不可能な書き換え不可エリア32
とが設定される。書き換え不可エリア32は、予めコン
テンツデータ記録領域以外のプレーヤ制御信号などが記
録される領域で、固定的に定められたエリアである。若
しくは、一般ユーザが書き換え不可能な信号として記録
できる仕組みを設定する。なお、コンテンツデータは、
情報内容に応じてデータ値が変化するデータであり、値
が変化しない同期信号、ヘッダなどとこのコンテンツデ
ータとを総称してディジタルデータというものとする。
【0020】実際、ビデオテープのサブコードなどの一
部にはVTR制御用のコントロール信号などがパケット
化されて記録できるようになっている。パケットは何の
情報かを識別できるように記録されており、そういった
信号発生回路を搭載していない一般ユーザのVTRでは
記録できない種類の情報が存在することになる。いずれ
にしても一般ユーザが書き換えできない信号としてサブ
関数値S(x)を記録する。これは例えば、1バイトの
値として0から255の値として書き換え不可エリア3
2の領域36に記録する。この値は時間的に変化しても
よく、固定値であっても構わない。
【0021】ビデオ1フレーム期間(1/29.97
秒)ごとに変更するなど場合には、サブ関数値S(x)
として(1)式 S(x)=R(x) mod 256 …(1) を定義する。但し、Rはランダム数とする。
【0022】一方、コンテンツデータを記録するエリア
であるユーザ書き換え可エリア31には、同期信号、メ
イン関数値M(x)を記録する。これらはMPEGのシ
ンタックスでuser_dataなど映像音声とは関係
ないデータを埋め込むことのできる所定のエリアとして
設定されているuser_data、若しくはpriv
ate_data_byte、若しくはユーザが任意に
設定できるprivate_streamなどのデータ
パケットに記録する。例えばMPEG1のビデオにおけ
るピクチャーレイヤは、図7に示すようになっていて、
スライスレイヤの手前で、user_data_sta
rt_codeを送った後にuser_dataを8ビ
ット単位で記録することができるような仕組みが定義さ
れている。
【0023】また、MPEG2などのトランスポートス
トリームのシステムレイヤにも図8のようにtrans
port_private_data_flagに1を
立てると、private_dataが存在することを
明示でき、データ長もトランスポートパケットをはみ出
さないという制限のもとで、transport_pr
ivate_data_lengthに設定したデータ
長のprivate_dataを送信することができ
る。これ以外にも、MPEGシステムでユーザ固有のデ
ータを記録する方法はstream_idにpriva
te_streamを設定して専用のパケットを宣言す
ることで送信するなど、仕組みは幾つか定義されてお
り、本発明における同期信号やメイン関数値M(x)を
記録する目的においては、それらのどの仕組みを用いて
も構わない。
【0024】ここでは、MPEG1ビデオのuser_
dataを用いる例で説明する。user_data_
start_codeは、スライスレイヤの手前で0x
000001B2とMPEGでは定義されている。その
コードを送った後に、ユーザデータエリア内で本発明の
認証に用いる関数値の存在を示す、予め一意に識別可能
なコードである、例えば0x0f0f0f0f2428
fdaaのコードを送信する。このコードはMPEG規
格とは別に定めたコードであり、このコードのNバイト
後に、メイン関数値M(x)が記録されていて、Pバイ
ト後にデータコンテンツの一部のデータであるD(x)
を特定する目的をもつ。
【0025】すなわち、図3において、同期信号記録エ
リア33の最後からNバイト後のエリア34に存在する
メイン関数値M(x)、Pバイト後のエリア35に存在
するコンテンツデータの一部値D(x)に相当する。D
(x)は記録される画像や音声のデータの一部であり、
番組が違えば変わるデータであり、時間の経過とともに
変化する値でもある。N、Pの数は任意であり、固定す
るのであれば一意に決めておけばよい。ここでは、Nを
0バイトとし、Pを64バイトとする。また、メイン関
数値M(x)及びコンテンツデータの一部値D(x)
は、例えば1バイトの関数値として設定する。
【0026】記録側では、サブ関数値S(x)値を先に
検出し、若しくは、所定の関数値として予め認識し、同
期信号のPバイト先に存在するコンテンツデータの一部
値D(x)を検出する。Pバイト長の中にはメイン関数
値M(x)のコード長1バイトを含んでおく。サブ関数
値S(x)とコンテンツデータの一部値D(x)から M(x)=F−((D(x)×S(x)) mod 256)‥‥(2) という関係式(2)にてメイン関数値M(x)を求め
る。ただし、(2)式中、Fは認証子を示し、0から2
55までの値とする。(2)式に示すように、メイン関
数値M(x)は、サブ関数値S(x)とコンテンツデー
タの一部値D(x)の積を256で割った余りを、認証
子Fから差し引いた1バイトの値であって、2の補数表
示で表現された値を示す。
【0027】(2)式に基づいて求められた1バイトの
メイン関数値M(x)は、図3のエリア34に記録され
る。認証子Fを0としたときのS(x)、D(x)、M
(x)の値の関係を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】因みに、例えば、S(x)=82、D
(x)=120のときは、それらの積は”9840”
で、これを”256”で除算したときの余りは”11
2”であり、F=0であるからM(x)は(2)式か
ら”−122”となるが、これは1バイトの2の補数表
示では”144”となる。
【0030】以上の記録方法は一般のユーザが記録装置
を用いて行うものではなく、例えば、記録済みのビデオ
テープや光ディスクなどの読み出し専用の商品を生産す
るメーカーなどで、商品出荷前に予め行う。
【0031】一方、再生側では、同期信号記録エリア3
3の最後からPバイト目のエリア35に記録されている
コンテンツデータの一部値D(x)と、Nバイト目のエ
リア34に記録されているメイン関数値M(x)を検出
し、また、一般ユーザが書き換えできない信号として記
録されているサブ関数値S(x)を検出する。そして、
この3つの関数値が矛盾なく記録されているかどうかを
認証する。
【0032】この認証のために、まず、次式を演算す
る。
【0033】 F=((D(x)×S(x)) mod 256)+M(x)…(3)
【0034】次に、この(3)式で求めた認証子Fが所
定値(ここでは、固定値0)に一致するかどうか比較す
る。もし、予め記録された読み出し専用商品のビデオテ
ープなどの媒体から、他のブランク媒体(一般ユーザが
記録可能な媒体)へ記録された場合、サブ関数値S
(x)はコピーされないため、コンテンツデータの一部
値D(x)やメイン関数値M(x)と特定の関係が無く
なる。したがって、認証子Fは0と一致しないことにな
る。
【0035】そこで、再生側では、認証子Fが所定値
(ここでの例は固定値0)と一致した場合には、再生を
許可し、不一致な場合には再生を不許可とするようにす
る。この信号は再生制御部に送信され、出力画像や音声
をストップしたり、画像音声を非常に劣化させたり、不
許可であることを示す画像や音声に切り替えたりするこ
とで、不正コピーした媒体からの再生をプロテクトする
ことができる。
【0036】なお、ここでの例は非常に単純な関数で説
明したが、本来ならば、情報量的に安全なビット数を設
定するか、(2)式における関数の代わりに、一方向性
関数、すなわち、コンテンツデータの一部値D(x)、
サブ関数値S(x)がわかったとしても、簡単にメイン
関数値M(x)が逆算できない関数を用いることが重要
である。また、得られた認証子Fを一方向性の暗号エン
コーダにより暗号化することにより複製防止の安全度を
高めることも可能である。
【0037】また、コピープロテクションをかけない媒
体を作成する場合には、上記のサブ関数値S(x)は0
とするか、若しくはサブ関数値S(x)を示すパケット
情報がない場合にはデフォルトでS(x)を0とするよ
うに設定し、メイン関数値M(x)には0を書き込んで
おき、認証子Fは0として判断すると、再生は許可され
ることになるので、コピープロテクションが作用しない
読み出し専用の媒体も作成することが可能となる。
【0038】次に、図1を用いて本発明の好適な実施の
形態による記録装置を説明する。ここでは画像・音声信
号(画像信号及び音声信号)は、MPEG符号化される
ディジタルデータで説明する。図1の記録装置におい
て、入力された記録すべき画像・音声信号は、MPEG
符号化器11において、公知の構成によりMPEG規格
に基づく圧縮符号化される。このMPEG符号化器11
において符号化されて取り出されたビットストリーム
は、バッファメモリ及びフォーマッター12に入力され
る。
【0039】一方、同期制御部13は所定の期間のタイ
マをもち、同期信号発生順に所定の期間毎にトリガー信
号を出力する。この所定の期間は、認証をどのくらいの
頻度で行うかに依存して決定され、例えば1/29.9
7秒である。上記のトリガー信号は、同期信号発生部1
4で検出される。同期信号発生部14は、トリガー信号
を検出し、かつ、最初のMPEGのシンタックスでus
er_dataなど映像・音声信号とは関係ないデータ
を埋め込むことのできる所定のエリアに、user_d
ataエリア内で本実施の形態の認証に用いる関数値の
存在を示す、予め一意に識別可能なコードを発生する。
【0040】具体的には、同期信号の発生タイミングは
バッファメモリ及びフォーマッター12に入力されるM
PEGのビットストリームを観測しながら、所定のus
er_dataエリアを特定し、その後にuser_d
ata_start_codeを発生し、user_d
ataエリアであることを宣言してからとなる。同期信
号は例えば0x0f0f0f0f2428fdaaなど
比較的長めであることが好ましい。
【0041】一方、同期制御部13からはサブ関数値発
生部15にも所定の期間毎にトリガー信号が供給され
る。サブ関数値発生部15は、予め疑似ランダム数をメ
モリしておき、トリガー信号の入力に合わせて数を更新
していく。所定のビット数に制限するため、式(1)の
ように256で割った余りを用いてもよい。サブ関数値
発生部15により発生されたサブ関数値S(x)は、バ
ッファメモリ及びフォーマッター12とメイン関数値発
生部17にそれぞれ出力される。
【0042】コンテンツデータ検出部16は、バッファ
メモリ及びフォーマッター12から入力されるコンテン
ツデータのうち、同期信号の最後から所定のバイト数後
に存在するデータコンテンツの一部のデータD(x)を
検出し、その検出信号をメイン関数値発生部17に供給
する。メイン関数値発生部17は、入力された関数値S
(x)及びD(x)と予め定めた認証子Fをもとに、前
記式(2)によってメイン関数値M(x)を演算算出
し、得られたメイン関数値M(x)をバッファメモリ及
びフォーマッター12に供給する。バッファメモリ及び
フォーマッター12は、記録媒体のフォーマットに準じ
たデータ配置を行って、メイン関数値M(x)、サブ関
数値S(x)、同期信号がコンテンツデータに多重され
たディジタルデータをデータ記録部18に供給し、これ
により記録媒体19に図3に示したようなフォーマット
で記録させる。
【0043】バッファメモリ及びフォーマッター12に
よるデータフォーマットは、例えば、記録装置が回転ヘ
ッドを用いてビデオテープに信号を記録するVTRの場
合、記録媒体19がビデオテープであり、図4に示すよ
うに、ビデオテープ41のビデオ部分43とオーディオ
部分44とが時系列的に合成されたトラックにおいて、
ビデオ部分43にあるuser_dataエリア(図3
のユーザ書き換え可エリア31に相当)に、同期信号、
メイン関数値M(x)、コンテンツデータの一部値D
(x)の各記録エリア45、46、47がコンテンツデ
ータと共に記録配置され、トラックの最後のエリア48
にサブ関数値S(x)が記録配置される。
【0044】ここでのサブ関数値S(x)が記録される
エリア48は、サブコードなどの一般ユーザがハンドリ
ングできない(書き換えできないし、出力されない)デ
ータが記録される、図3のユーザ書き換え不可エリア3
6に相当するエリアである。また、図4のIDで示すI
D信号が記録されるエリアも一般ユーザが書き換えでき
ないエリアである。なお、サブ関数値S(x)は、特定
のスタートコードの直後に記録することも可能である。
【0045】また、記録装置が光ビームを焦点一致して
光ディスク面に照射し、その反射光の光強度変化などか
ら記録信号を再生する光ディスク装置、あるいは磁気デ
ィスクの記録信号を磁気ヘッドを用いて再生する磁気デ
ィスク装置である場合、記録媒体19が光ディスクある
いは磁気ディスクであり、図5に示すような、ビデオパ
ケット単位で画像・音声信号を記録する。
【0046】図5において、1セクタを2kバイトとし
たセクタデータの最初のエリア51にはID信号、エリ
ア52には数バイトのサブ関数値S(x)を記録し、そ
の後メインデータ(コンテンツデータ)を記録できるエ
リア53中に同期信号、メイン関数値M(x)、コンテ
ンツデータの一部値D(x)の記録エリア54、55、
56を配置する。そしてビデオパケットの最後のエリア
57に誤り訂正符号であるEDC符号を記録する。
【0047】ディスクがプリレコーデッド(書き込みの
できない、読み出し専用)のものは元から一般ユーザが
書き換えることは不可能であるが、一般ユーザがハンド
リングできない(出力されない)領域、すなわち、セク
タのヘッダなどにサブ関数値S(x)を配置する。記録
可能なディスクの場合、一般ユーザが書き換えることは
不可能なROM領域を作成してサブ関数値S(x)を配
置するか、プリレコーデッドディスクと同様に、セクタ
のヘッダにサブ関数値S(x)を配置する。上記の各エ
リア51〜57のうち、エリア51、52及び57は一
般ユーザが書き換えることのできないエリアである。
【0048】また、記録装置がメモリ記録再生装置で記
録媒体19がメモリ媒体の場合、図6に示すようなフォ
ーマットで記録する。図6において、メモリ媒体は書き
換え不可能なROMエリア61と書き換え可能なRAM
エリア62とがある。このうち、書き換え不可能なRO
Mエリア61内に、ID信号記録エリア63及びサブ関
数値S(x)記録エリア64を配置し、RAMエリア6
2のコンテンツデータ記録エリア68中に、同期信号記
録エリア65、メイン関数値M(x)記録エリア66、
コンテンツデータの一部値D(x)記録エリア67を配
置する。なお、サブ関数値S(x)記録エリア64は、
ユーザへ出力されない領域に記録してもよい。
【0049】次に、図2を用いて本発明の再生装置の好
適な実施の形態について説明する。同図において、記録
媒体19からその記録媒体19に対応した公知の再生手
段により再生されたデータは、バッファメモリ21に一
時蓄積される。バッファメモリ21から読み出されたM
PEGのストリームデータは、サブ関数値検出部22に
より前記説明したフォーマットにしたがって、サブ関数
値S(x)が検出され、認証子演算部26に供給され
る。
【0050】同期信号検出部23は、バッファメモリ2
1からのMPEGのストリームを観測しながら、所定の
user_dataエリアを特定し、その後にuser
_data_start_codeを検出して、use
r_dataエリアであることを確認した後に、例えば
0x0f0f0f0f2428fdaaなる値に予め設
定されている同期信号を検出する。
【0051】同期信号検出部23は同期信号を検出する
と、トリガー信号をコンテンツデータ検出部24とメイ
ン関数値検出部25に供給する。コンテンツデータ検出
部24は、上記のトリガー信号入力時点(同期信号の最
後のビットの検出時点)からPバイト目の所定ビット数
のデータ、すなわちコンテンツデータの一部値D(x)
を検出し、その検出値を認証子演算部26に供給する。
これと同時に、メイン関数値検出部25は、上記のトリ
ガー信号入力時点(同期信号の最後のビットの検出時
点)からNバイト目の所定ビット数のデータ、すなわち
Nバイト目のメイン関数値M(x)を検出し、その検出
値を認証子演算部26に供給する。
【0052】認証子演算部26は、入力されたサブ関数
値S(x)、メイン関数値M(x)及びデータコンテン
ツの一部値D(x)の3つの関数値に基づき、式(3)
の演算式による演算を実行し、その演算により得られた
認証子Fを認証判断部27に供給する。認証判断部27
は上記の3つの関数値が矛盾なく記録されているかどう
かを判断するために、認証子Fが予め設定した値、例え
ば0に一致しているかを認証し、もし、認証子Fが0に
一致した場合には再生許可の制御信号を発生し、不一致
な場合には再生不許可の制御信号を発生して、再生制御
部29に供給する。
【0053】一方、バッファメモリ21に一時蓄積され
た、再生コンテンツデータはMPEG復号化器28に供
給されてMPEG方式の公知の復号手順に基づいて画像
・音声データに復号された後、再生制御部29に供給さ
れる。再生制御部29は、認証判断部27から再生許可
の制御信号が入力されている場合には、MPEG復号化
器28により復号された再生画像・音声データをそのま
ま出力し、再生不許可の制御信号が入力されている場合
には、MPEG復号化器28により復号された再生画像
・音声データの出力を停止したり、画像音声を非常に劣
化させて出力したり、不許可であることを示す画像や音
声に切り替えたりする。
【0054】従って、本実施の形態によれば、記録媒体
19の記録情報を別の記録媒体にコピーした場合、ユー
ザ書き換え不可エリア(図3の32)のサブ関数値S
(x)はコピーできないので、再生装置において式
(3)の演算式による演算を実行して得られる認証子F
は予め設定した値、例えば0に一致することはなく、こ
の不一致の結果に基づき、復号画像・音声信号は正常に
出力できないようにしているため、記録媒体へのコピー
を極めて簡単な方法で、実質的に防止することができ
る。
【0055】また、この実施の形態によれば、メーカー
側でユーザのコピーを容認する記録済み記録媒体、ある
いは、ユーザによる任意の情報が記録可能な未記録記録
媒体には、上記のサブ関数値S(x)は0として記録し
ておくか、S(x)は記録しないでS(x)がない場合
は、検出したサブ関数値S(x)をデフォルトで0とす
るように再生装置を設定し、かつ、メイン関数値M
(x)を0として記録することで、再生装置において式
(3)の演算式による演算を実行して得られる認証子F
は予め設定した値に一致するので、この結果に基づき、
復号画像・音声信号を正常に出力でき、コピープロテク
ションの作用しない記録媒体を作成することができる。
【0056】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、記録再生可能な記録媒体、再生専用
媒体など、記録媒体の記録ディジタルデータを再生した
ときに、コピー可能な状態で再生装置から出力される信
号と、再生装置のピックアップから取り出せても、装置
から再生信号として出力できないためにコピー不可能な
信号とが記録されている記録媒体すべてに本発明を適用
できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一般ユーザが書き換え不可能である信号として記録され
ている第1の関数値と、ディジタルデータ中に記録され
ている第2の関数値、及び、所定ビット数のディジタル
データの一部値とから認証子を演算して、所定値と一致
しているかどうかを判定し、一致しているとの判定結果
が得られた場合には再生を許可し、不一致であるとの判
定結果が得られた場合には再生を不許可とする再生コン
トロールを行うことにより、予め情報が記録されている
記録媒体のデータをコピーした場合、第1の関数値はコ
ピー記録できないので再生時に上記の認証子が所定値と
不一致となるため、コピーした記録媒体に対しては簡単
な仕組みで、再生不可能とするコピープロテクションが
できる。
【0058】また、記録媒体はビデオテープ、ディス
ク、メモリーなど一般ユーザが書き換え不可能である信
号として記録する仕組みが存在していれば、全てにおい
てコピープロテクションができる。
【0059】また、本発明によれば、一般ユーザの書き
換え不可エリアに記録される第1の関数値を0とする
か、若しくは第1の関数値を示すパケット情報がない場
合にはデフォルトで第1の関数値を0とするように再生
装置を設定し、第2の関数値を0に設定することによ
り、再生を許可する認証子の演算結果を得ることができ
るので、コピープロテクションが作用しない読み出し専
用の記録媒体も作成することができる。
【0060】更に、本発明によれば、個々の再生装置が
持つ固有のIDを利用していないため、記録時に用いた
記録再生装置以外でも、記録媒体がコピーしたものでな
ければ、再生可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の一実施の形態のブロック図
である。
【図2】本発明の一実施の形態の再生装置のブロック図
である。
【図3】本発明の一実施の形態の記録フォーマットを説
明する説明図である。
【図4】本発明によるビデオテープ媒体のフォーマット
例を示す説明図である。
【図5】本発明によるディスク媒体のフォーマット例を
示す説明図である。
【図6】本発明によるメモリ媒体のフォーマット例を示
す説明図である。
【図7】MPEG1ビデオレイヤのシンタックスの一部
を示す図である。
【図8】MPEG2システムレイヤー(トランスポート
ストリーム)のシンタックスの一部を示す図である。
【符号の説明】
11 MPEG符号化器 12 バッファメモリ及びフォーマッター(フォーマッ
ト手段) 13 同期制御部(同期信号発生手段) 14 同期信号発生部(同期信号発生手段) 15 サブ関数値発生部 16 コンテンツデータ検出部 17 メイン関数部発生部 18 データ記録部 19 記録媒体 21 バッファメモリ 22 サブ関数値検出部 23 同期信号検出部 24 コンテンツデータ検出部(検出手段) 25 メイン関数値検出部(検出手段) 26 認証子演算部 27 認証判断部(再生制御手段) 28 MPEG復号化部 29 再生制御部(再生制御手段) 31 ユーザ書き換え可エリア 32 ユーザ書き換え不可エリア 33、45、54、65 同期信号記録エリア 34、46、55、66 メイン関数値記録エリア 35、47、56、67 コンテンツデータの一部値の
記録エリア 36、48、52、64 サブ関数値の記録エリア
フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB05 AB07 BC01 BC02 CC01 CC04 DE03 DE50 DE52 EF05 FG18 GK08 GK12 GK17 HL07 HL08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 認証可能なディジタルデータを記録媒体
    に記録する記録方法において、 前記記録媒体の再生装置から再生信号として出力不可能
    である信号として予め第1の関数値を記録しておき、前
    記記録媒体の再生装置から再生信号として出力可能であ
    る信号として、再生されるべきコンテンツデータと共に
    同期信号と、前記同期信号から所定の第1の距離離れた
    位置に第2の関数値を記録し、かつ、前記第2の関数値
    は、前記第1の関数値と前記同期信号から所定の第2の
    距離離れた位置に存在する前記コンテンツデータの所定
    ビット数の一部値と前記第2の関数値を用いて所定の演
    算式により得られる認証子が、所定の値になるような値
    に設定して記録することを特徴とするディジタルデータ
    記録方法。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体に書き換え不可能な領域を
    設定し、前記書き換えが不可能な領域に前記第1の関数
    値を記録することを特徴とする請求項1記載のディジタ
    ルデータ記録方法。
  3. 【請求項3】 同期信号を発生する同期信号発生手段
    と、 前記同期信号に同期して第1の関数値を発生するサブ関
    数値発生部と、 記録されるコンテンツデータのうち、前記同期信号が入
    力されてから予め設定された第1のバイト数後に存在す
    るコンテンツデータの所定ビット数の一部値を検出する
    検出部と、 前記サブ関数値発生部からの前記第1の関数値と、前記
    検出部からの前記一部値と、予め設定した値の認証子と
    に基づいて、所定の演算式により第2の関数値を算出す
    るメイン関数値発生部と、 前記サブ関数値発生部からの前記第1の関数値と、前記
    メイン関数値発生部からの前記第2の関数値と、前記同
    期信号発生手段からの同期信号と、前記記録されるコン
    テンツデータとを受け、前記コンテンツデータ中に前記
    同期信号と、前記同期信号からそれぞれ所定の第1の距
    離及び第2の距離離れた位置に前記第2の関数値と前記
    コンテンツデータの一部値とが配置され、かつ、所定位
    置に前記第1の関数値が配置されたフォーマットのディ
    ジタルデータを生成するフォーマット手段と、 前記フォーマット手段からのディジタルデータを受け、
    記録媒体再生装置から再生信号として出力不可能である
    信号として前記第1の関数値を記録媒体に記録し、か
    つ、前記記録媒体再生装置から再生信号として出力可能
    である信号として、前記コンテンツデータと前記同期信
    号と前記第2の関数値とを前記記録媒体に記録するデー
    タ記録部とを有することを特徴とするディジタルデータ
    記録装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体の再生装置から再生信号として
    出力不可能である信号として第1の関数値が記録され、
    前記記録媒体の再生装置から再生信号として出力可能で
    ある信号として、再生されるべきコンテンツデータと共
    に同期信号と、前記同期信号から所定の第1の距離離れ
    た位置に第2の関数値が記録され、かつ、前記第2の関
    数値は、前記第1の関数値と前記同期信号から所定の第
    2の距離離れた位置に存在する前記コンテンツデータの
    所定ビット数の一部値と前記第2の関数値を用いて所定
    の演算式により得られる認証子が、所定の値になるよう
    な値に設定して記録されている記録媒体の記録信号を再
    生する再生方法であって、 前記第1の関数値を再生すると共に、前記同期信号を読
    み取り、その同期信号の読み取り時点に基づいて決定さ
    れる領域から前記第2の関数値と前記一部値を読み取
    り、読み取った前記第1及び第2の関数値と前記一部値
    から前記認証子を演算し、得られた前記認証子の演算値
    が前記予め設定した値と一致した場合には再生を許可
    し、不一致な場合には再生を不許可とすることを特徴と
    するディジタルデータ再生方法。
  5. 【請求項5】 記録媒体再生装置から再生信号として出
    力不可能である信号として第1の関数値が記録され、前
    記記録媒体再生装置から再生信号として出力可能である
    信号として、再生されるべきコンテンツデータと共に同
    期信号と、前記同期信号から所定の第1の距離離れた位
    置に第2の関数値が記録され、かつ、前記第2の関数値
    は、前記第1の関数値と前記同期信号から所定の第2の
    距離離れた位置に存在する前記コンテンツデータの所定
    ビット数の一部値と前記第2の関数値を用いて所定の演
    算式により得られる認証子が、所定の値になるような値
    に設定して記録されている記録媒体の記録信号を再生す
    る再生装置であって、 前記記録媒体の記録信号を再生する再生手段と、 前記再生手段により得られた再生信号から前記第1の関
    数値を検出するサブ関数検出部と、 前記再生手段により得られた再生信号中のコンテンツデ
    ータを復号する復号化器と、 前記再生手段により得られた再生信号から前記同期信号
    を検出する同期信号検出部と、 前記同期信号検出部からの検出信号に基づいて、前記第
    2の関数値と前記一部値を読み取り検出する検出手段
    と、 前記サブ関数値検出部からの前記第1の関数値と前記検
    出手段からの前記第2の関数値及び前記一部値とから前
    記認証子を演算する認証子演算部と、 前記認証子演算部により演算された認証子の演算値が前
    記予め設定した値と一致した場合には、前記復号化器か
    らの再生復号データを出力し、前記予め設定した値と不
    一致な場合には、前記復号化器からの再生復号データの
    正常出力を禁止する再生制御手段とを有することを特徴
    とするディジタルデータ再生装置。
  6. 【請求項6】 テープ状又はディスク状の磁気記録再生
    可能な記録媒体、又はディスク状の光ビームを用いた少
    なくとも再生可能な記録媒体、又はメモリ機能を有する
    記録媒体であって、 記録媒体の再生装置から再生信号として出力不可能であ
    る信号と出力可能である信号とが記録されており、前記
    出力不可能である信号として第1の関数値が記録され、
    前記出力可能である信号として、再生されるべきコンテ
    ンツデータと共に同期信号と、前記同期信号からそれぞ
    れ所定の第1の距離及び第2の距離離れた位置に第2の
    関数値と前記コンテンツデータの所定ビット数の一部値
    が記録され、かつ、前記第2の関数値は、前記第1の関
    数値及び前記一部値と予め設定された値の認証子とを用
    いて所定の演算式により得られる値に設定して記録され
    ていることを特徴とする記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記コンテンツデータはMPEG方式に
    基づいて圧縮符号化された符号化データであり、前記第
    2の関数値は前記MPEG方式で規定されるユーザデー
    タ(user_data)、若しくはプライベートデー
    タバイト(private_data_byte)、若
    しくはユーザが任意に設定できるプライベートストリー
    ム(private_stream)などのデータパケ
    ットに記録することを特徴とする請求項6記載の記録媒
    体。
  8. 【請求項8】 書き換え不可能な領域と書き換え可能な
    領域を有し、前記書き換えが不可能な領域に前記第1の
    関数値が記録されており、前記書き換えが可能な領域に
    前記第2の関数値と再生されるべきコンテンツデータと
    共に同期信号が記録されていることを特徴とする請求項
    6又は7記載の記録媒体。
  9. 【請求項9】 読み出し専用であり、前記第1の関数値
    が、一般ユーザがハンドリングできない領域に配置して
    記録されていることを特徴とする請求項6又は7記載の
    記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013524587A (ja) * 2010-03-31 2013-06-17 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 認証された音声暗号化のための方法および装置

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