JP3728553B2 - 自動車用入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車に搭載される種々の電装品の動作を制御するために使用される自動車用入力装置に関し、特に、運転時における操作性の向上を図った自動車用入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時の自動車には、パワーウィンドウ、リモコンミラー、ワイパー及びフォグランプ等の多くの電装品が搭載されており、これらの電装品を制御するスイッチが運転者の手の届く範囲に個別に配置されている。ワイパー、方向指示器及びヘッドライト等のスイッチは、どのような種類の自動車でもほぼ同じ位置に配置されており、複数の機能が統合されたコンビネーションスイッチとなっている。また、パワーウィンドウ、リモコンドアミラー及びドアロック等のスイッチは、ドア又はシフトノブの近傍で比較的視認性の良い位置に配置されている。しかし、フォグランプ等のオプション選択により後付けされる場合が多い機器のスイッチは、コンビネーションメータの下、例えば、ハンドルの陰に配置される場合が多く、その視認性は悪く必ずしも操作性が良いとはいえない。
【0003】
このように、運転席からの視認性が良い範囲及びスイッチ操作のために容易に手が届く範囲は限定されているので、今後、新機能の電装品の搭載が増加した場合には、スイッチの配置スペースがなくなることも予想される。
【0004】
そこで、この問題を解決するために、個々の制御スイッチを統合し、運転者が操作しやすく安全性が確保された位置に配置し、個々の電装品を自由に制御できる装置が提案されている(特公平5−9304号公報)。図8は特公平5−9304号公報に記載された入力装置を示す模式図である。この公報に記載された従来の入力装置においては、自動車のステアリングパッド31内に、ラジオモード切替スイッチ33a、CD/カセットモード切替スイッチ33b及びエアコンモード切替スイッチ33cからなる切替スイッチ群33、液晶表示装置32並びに透明電極スイッチ34が設けられている。透明電極スイッチ34は液晶表示装置32上に設けられている。また、液晶表示装置32には、多層液晶表示器35が組込まれており、モード切替スイッチ33a、33b又は33cを選択されることにより、表示画面が変更される。図8にはエアコンモード切替スイッチ33cが選択された場合の表示画面が示されている。液晶表示装置32には、双方向送受信回路が接続されており、自動車ボデー側の双方向送受信回路と多重通信が行われる。そして、ボデー側のコントロール対象回路により、各電装品の動作が制御される。これにより、それまで視認性が悪い位置に取付けられていたスイッチの視認性が向上した。
【0005】
また、従来のスイッチによる各種電装品の動作制御では、多数配置された操作スイッチの中から必要なスイッチを選択し操作する必要があるため、運転者の負担が大きい。このため、その操作を行うためにはある程度の習熟が必要とされ、誰もが容易に使いこなすことは困難となっており、これらの電装品の機能が有効利用されない場合が多い。
【0006】
そこで、この問題を解決するために、音声認識によりスイッチ入力を行う装置が提案されている(特開平4−78634号公報)。図9は特開平4−78634号公報に記載された入力装置を示すブロック図である。この公報に記載された従来の入力装置においては、順に直列に接続されたアナログインターフェース41a、音声認識回路41b、CPU41c及び通信インターフェース41dから集中制御ユニット41が構成されている。また、アナログインターフェース41aには、マイクロホン42が接続されている。更に、通信インターフェース41dには、コネクタ43を介して多重信号ライン44が接続され、この多重信号ライン44にドアロック制御ユニット45a、パワーウィンドウ制御ユニット45b、ワイパ制御ユニット45c、エアコン制御ユニット45d、電話制御ユニット45e、オーディオ制御ユニット45f、チルト・テレスコピック制御ユニット45g、パワーシート制御ユニット45h、ミラー制御ユニット45i及びシフトレバー制御ユニット45j等の制御ユニットがコネクタ46a乃至46jを介して接続されている。これらの制御ユニット45a乃至45jは各電装品の制御を行うものである。
【0007】
このように構成された従来の入力装置においては、マイクロホン42から入力された音声が集中制御ユニット41内で多重化信号に変換され、集中制御ユニット41からそれぞれの制御ユニット45a乃至45jに送信される。そして、制御ユニット45a乃至45jにより、所定の電装品の動作が制御される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の入力装置によっても十分な操作性及び拡張性等が得られないという問題点がある。例えば、特公平5−9304号公報に記載された入力装置にあっては、それまでの個別スイッチでは1回の操作で達成できる操作でも、モード切替スイッチ32a乃至32c及び透明電極スイッチ34を操作する必要があるため、2倍の操作回数及び操作時間が必要である。このため、操作が複雑になり操作性が低下している。また、ブラインドタッチを行うことはできないので、運転中に前方から目を離す時間が長くなる虞がある。更に、例えば、エアコン画面を表示中にオーディオ画面のスイッチの状態を見るためには、再度オーディオ画面に切替える必要があり、動作状態の確認性が低い。そして、モード切替スイッチ群33は個別の専用スイッチとしてステアリングパッド31に取付けられているため、言語が違う仕向け地別又は新規に電装品を追加するときに別途専用のモード切替スイッチに変更するか、又はモード切替スイッチを追加する必要があり、拡張性が低い。
【0009】
一方、特開平4−78634号公報に記載された入力装置にあっては、音声入力のみを採用しているので、1種類の電装品に対して、「リヤデフォッガON」のように最低1命令以上の音声命令が必要である。このため、例えば、ドアミラーを開閉する場合のように、複数の動作が必要な場合には、1種の電装品であるドアミラーに対して、「ドアミラーオープン」、「ドアミラークローズ」のように複数の音声命令が必要となる。更に、上下左右への駆動が連続的にアナログ動作するような装置の場合には、その装置の駆動量又は駆動時間をも音声命令に付加して制御することが必要であるため、多い場合には、1種類の電装品に対して10項目以上の音声命令が必要となって命令を覚えるまでにかなりの習熟が必要とされる。特に、詳細な制御になるほど音声命令が長いものとなり、従来の個別スイッチのように押している間だけ駆動するといった方式と比較して、操作時間が長くなる。
【0010】
また、現状の音声認識の技術レベルは、窓を閉めた状態で時速約100km/hで走行している中での認識率は約90%程度、窓を開けた状態では70%程度と、正認識率が低く、誤認識により電装品が誤動作する可能性がある。更に、車載ラジオ又は助手席に着座している人等の同乗者が発する音声にも反応する場合があり、運転者が予期しない装置の動作が生じる虞がある。
【0011】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、自動車運転中の誤動作を低減することができ、操作性及び安全性を向上させることができると共に、将来の拡張性を向上させることができる自動車用入力装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動車用入力装置は、ディスプレイ及びこのディスプレイの画面に表示された映像が透過してその表面に映し出されるタッチパネルを備えたタッチパネルディスプレイと、前記タッチパネルに設けられ前記タッチパネル上で所定の操作が行われることにより自動車に搭載された装置のON状態とOFF状態とを切替える複数個のスイッチと、複数個の前記スイッチのうち選択されているスイッチを音声により案内する第1の音声案内手段と、複数個の前記スイッチのうち入力が決定されたスイッチによりON状態とOFF状態とが切替えられる装置の状態を音声により案内する第2の音声案内手段とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明においては、タッチパネルに設けられた複数個のスイッチから一のスイッチが選択されると第1の音声案内手段により、そのスイッチが何のスイッチであるかが案内され、一のスイッチの入力が決定されると、第2の音声案内手段により、そのスイッチによりON状態とOFF状態とが切替えられる装置の状態が案内される。このため、ブラインドタッチによる操作が可能である。また、切替スイッチが設けられた場合と比して、手動による入力が少ないので操作性が向上する。
【0014】
前記タッチパネルが触れられたときの接触圧力を検出する接触圧検出手段を有し、前記第1音声案内手段は、前記接触圧力が所定の範囲内にあるときにその接触圧力で触れられているスイッチが選択されていると判断する第1判断手段を有し、前記第2音声案内手段は、前記接触圧力が他の所定の範囲内にあるときにその接触圧力で触れられているスイッチの入力が決定されていると判断する第2の判断手段を有することができる。
【0015】
また、前記ディスプレイに表示される画面は、複数個の前記スイッチのうち複数個のスイッチからなるスイッチ群で1種の電装品の制御を行うスイッチの位置が表示される詳細画面と、複数個の前記スイッチのうちそのスイッチのみで1種の電装品の制御を行うスイッチの位置及び前記装置の動作状況を表示させる動作状況表示スイッチの位置が表示される大項目画面とを有し、前記詳細画面及び前記大項目画面には、相互に画面を切替えるための切替スイッチの位置が表示されてもよい。更に、前記大項目画面には、前記電装品の動作状況を示す操作表示部が表示されてもよい。
【0016】
更にまた、前記ディスプレイには複数種の前記詳細画面が表示され、入力された音声により前記ディスプレイに表示される画面を前記大項目画面から前記詳細画面へと切替え、複数種の前記詳細画面のうちで一種の画面から他種の画面へと切替え、又は前記詳細画面から前記大項目画面へと切替える音声認識手段を有することができる。
【0017】
また、複数個の前記スイッチのうち入力が決定されたスイッチを示すアイコンを前記画面上に点滅表示させる点滅表示手段と、入力が決定された前記スイッチにより制御される装置が動作した以降に前記アイコンの通常表示と反転表示とを切替える表示変更手段とを有することができる。この場合、アイコンが多段階に変化して表示されるので、装置の動作状況を把握しやすくなる。
【0018】
更に、前記ディスプレイの画面にナビゲーションシステム用の情報を表示させるナビゲーション画面表示手段を有することができる。この場合、ナビゲーションシステム用の表示装置と兼用されるので、コストを低減することができると共に、配置スペースの確保が不要となり、車内の空間を広く使用することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例に係る自動車用入力装置について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に係る自動車用入力装置を示すブロック図である。
【0020】
本実施例においては、第1制御回路1と第2制御回路2とが多重通信線3により接続されている。第1制御回路1には、表示部として表示装置4、スイッチ入力部としてタッチパネル5、音声認識部としてマイク6及び音声案内部としてスピーカ7が接続されている。第1制御回路1はこれらの制御を行う回路である。表示装置4には、LCD(Liquid Crystal Display)、VFD(Vacuum Fluorescent Display)、ELD(Electroluminescent Display)又はFED(Field Emission Display)等が使用される。また、タッチパネル5には、抵抗膜方式、赤外線方式、静電容量方式又はピエゾ圧電方式等のタッチパネルが使用される。そして、第1制御回路1、表示装置4、タッチパネル5、マイク6及びスピーカ7から入力/動作表示ユニット11が構成されている。なお、マイク6及びスピーカ7は第1制御回路1に接続されていれば、入力/動作表示ユニット11の筐体の外部にあってもよい。
【0021】
一方、第2制御回路2のみから負荷制御ユニット12が構成されている。そして、負荷制御ユニット12には、リヤデフォッガ用発熱体8a、ワイパーデアイサ用発熱体8b、フォグランプ8c、パワーウィンドウ駆動装置8d、リモコンミラー駆動装置8e、サンルーフ駆動装置8f、AT制御ユニット9a、クルーズ制御ユニット9b及びトラクションコントロール9cが接続されている。更に、AT制御ユニット9aには、ATスノーホールド駆動装置10aが接続され、クルーズ制御ユニット9bには、クルーズ用の駆動装置10bが接続され、トラクションコントロール9cには、トラクション駆動装置10cが接続されている。第2制御回路2は、CPU、リレー及びトランジスタ等の電子部品を内蔵しており、CPUからリレー及びトランジスタのオン/オフを制御することにより、リヤデフォッガ用発熱体8a、ワイパーデアイサ用発熱体8b、フォグランプ8c、パワーウィンドウ駆動装置8d、リモコンミラー駆動装置8e及びサンルーフ駆動装置8fを駆動させる駆動制御、AT制御ユニット9a、クルーズ制御ユニット9b及びトラクションコントロール9cへスイッチ情報を個別に出力するスイッチ情報出力制御及びCPUのシリアル端子通信により第1制御回路1との多重通信制御を行う回路である。
【0022】
次に、表示装置4に表示される画面について説明する。図2は表示装置に表示される画面の一例を示す図であって、(a)は大項目画面を示す模式図、(b)はパワーウィンドウ詳細画面を示す模式図、(c)はリモコンドアミラー詳細画面を示す模式図、(d)はサンルーフ詳細画面を示す模式図である。
【0023】
大項目画面21には、図2(a)に示すように、リヤデフォッガのON/OFFの表示及び切替のための「R.DEF」アイコン21a、ATスノーホールドのON/OFFの表示及び切替のための「HOLD」アイコン21b、クルーズメインSWのON/OFFの表示及び切替のための「CRUISE」アイコン21c、ワイパーデアイサのON/OFFの表示及び切替のための「W.DEICE」アイコン21d、フォグランプのON/OFFの表示及び切替のための「F.FOG」アイコン21e、トラクションコントロールのON/OFFの表示及び切替のための「TCS」アイコン21f、パワーウィンドウ詳細画面に切替えるための「WINDOW」アイコン21g、リモコンドアミラー詳細画面に切替えるための「MIRROR」アイコン21h及びサンルーフ詳細画面に切替えるための「ROOF」アイコン21iが中央部に表示される。更に、大項目画面21の最上部には、ON状態となった電装品のアイコンの詳細な動作状況を表示する操作表示部21jが表示され、最下部には、全スイッチの状態を示すための「INFORMATION SELECT」アイコン21kが表示される。これらのアイコンはその形状及び色等によりタッチパネルに設けられた複数個のスイッチの位置及び動作状態を示している。
【0024】
図2(a)に示した画面は、この自動車用入力装置により制御される全ての電装品がOFF状態のときの通常表示であるが、リヤデフォッガ、ATスノーホールド、クルーズメインSW、ワイパーデアイサ、フォグランプ又はトラクションコントロールをON状態とすることにより、そのアイコン表示が反転表示に切替わる。このとき、操作表示部21jにON状態となった電装品のアイコンの詳細な動作状況が表示される。また、パワーウィンドウ、リモコンドアミラー又はサンルーフの操作によっても大項目画面21の表示は変化する。
【0025】
図3(a)はリヤデフォッガがON状態となったときの表示を示す模式図、(b)はATスノーホールドがON状態となったときの表示を示す模式図である。また、図4はリヤデフォッガがON状態のときにATスノーホールドがON状態となったときの表示を示す模式図である。例えば、リヤデフォッガがON状態となった場合、図3(a)に示すように、「R.DEF」アイコン21aが反転し、操作表示部21jには、リヤデフォッガがON状態となったことが表示される。ここで、リヤデフォッガをOFF状態とすると、図2(a)に示す通常表示に戻る。また、ATスノーホールドがON状態となった場合、図3(b)に示すように、「HOLD」アイコン21bが反転し、操作表示部21jには、ATスノーホールドがON状態となったことが表示される。ここで、ATスノーホールドをOFF状態とすると、図2(a)に示す通常表示に戻る。図5(a)はクルーズメインSWがON状態となったときの操作表示部21jを示す模式図、(b)はワイパーデアイサがON状態となったときの操作表示部21jを示す模式図、(c)はフォグランプがON状態となったときの操作表示部21jを示す模式図、(d)はトラクションコントロールがON状態となったときの操作表示部21jを示す模式図である。クルーズメインSW、ワイパーデアイサ、フォグランプ又はトラクションコントロールがON状態となったときには、図5(a)乃至(d)に示すように、操作表示部21jには、クルーズメインSW、ワイパーデアイサ、フォグランプ又はトラクションコントロールがON状態となったことが表示される。
【0026】
次に、2つ以上の電装品がON状態となったときの大項目画面21の表示について説明する。例えば、リヤデフォッガがON状態となると、図3(a)に示すように、「R.DEF」アイコン21aが反転表示され、操作表示部21jにリヤデフォッガがON状態となったことが表示される。更に、ATスノーホールドがON状態となると、図4に示すように、「HOLD」アイコン21bも反転表示され、操作表示部21jにATスノーホールドがON状態となったことが表示される。図6は「INFORMATION SELECT」アイコン21kの選択が決定されたときの大項目画面21を示す模式図である。ここで、「INFORMATION SELECT」アイコン21kがダブルクリックされると、その選択が決定され、図6に示すように、操作表示部21jにリヤデフォッガがON状態であることが表示されると共に、「INFORMATION SELECT」アイコン21kが反転表示される。
【0027】
このように、2以上の電装品がON状態となっている場合、「INFORMATION SELECT」アイコン21kをダブルクリックするごとに、そのときにON状態となっている電装品の詳細表示が順次操作表示部21jに表示される。
【0028】
従って、例えば、パワーウィンドウがロックされている状態で「AUTO UP」又は「AUTO DOWN」がON状態の場合等、大項目画面では何が作動していて何が作動していないのかが分からない場合があるが、このようなときにも、「INFORMATION SELECT」アイコン21kの選択を決定することにより、操作表示部21jで電装品の動作状態が確認できる。リモコンドアミラーのヒーターが作動している状態でドアミラーが開閉されている場合も同様である。
【0029】
次に、パワーウィンドウ詳細画面、リモコンドアミラー詳細画面及びサンルーフ詳細画面について説明する。パワーウィンドウ詳細画面22は、大項目画面21が表示されているときに、運転者が、例えば、「窓」と発声することにより、又は「WINDOW」アイコン21gをダブルクリックすることにより表示される。また、リモコンドアミラー詳細画面23又はサンルーフ詳細画面24が表示されているときに、運転者が、例えば、「窓」と発声した場合にも、パワーウィンドウ詳細画面22が表示される。パワーウィンドウ詳細画面22には、図2(b)に示すように、4個のパワーウィンドウの開閉を個別に制御する開閉アイコン22a乃至22h、運転席ドアに取付けられたパワーウィンドウの自動開閉を制御する「AUTO OPEN」アイコン22i及び「AUTO CLOSE」アイコン22j並びに全部のパワーウィンドウの開閉を制御する「ALL UP」アイコン22k及び「ALL CLOSE」アイコン22lが表示される。更に、パワーウィンドウ詳細画面22の左下部には、運転席以外からのパワーウィンドウの操作を禁止する(以下、「パワーウィンドウをロックする」という)「WINDOW LOCK」アイコン22mが表示され、右下部には、大項目画面21に切替えるための「RET」アイコン22nが表示される。これらのアイコン22a乃至22mはその形状及び色等によりタッチパネルに設けられたパワーウィンドウのスイッチの位置及び動作状態を示している。
【0030】
図2(b)に示した画面は、全てのパワーウィンドウがOFF状態のときの通常表示であるが、いずれかのパワーウィンドウをON状態にするか、又はパワーウィンドウをロックすることにより、そのアイコン表示が反転表示に切替わる。また、図7(a)はパワーウィンドウがロックされたときのパワーウィンドウ詳細画面22を示す模式図、(b)は同じく大項目画面21を示す模式図である。例えば、パワーウィンドウがロックされた場合、図7(a)に示すように、「WINDOW LOCK」アイコン22mが反転する。ここで、「RET」アイコン22nをダブルクリックするか、「リターン」と発声するか、又はある一定時間放置すると、図7(b)に示すように、大項目画面21が表示される。このとき、「WINDOW」アイコン21gは反転表示され、操作表示部21jには、パワーウィンドウがロックされていることが表示される。これらのアイコンはその形状及び色等によりタッチパネルに設けられたスイッチの位置及び動作状態を示している。
【0031】
リモコンドアミラー詳細画面23は、大項目画面21が表示されているときに、運転者が、例えば、「ミラー」と発声することにより、又は「MIRROR」アイコン21hをダブルクリックすることにより表示される。また、パワーウィンドウ詳細画面22又はサンルーフ詳細画面24が表示されているときに、運転者が、例えば、「ミラー」と発声した場合にも、リモコンドアミラー詳細画面23が表示される。リモコンドアミラー詳細画面23には、図2(c)に示すように、2個のドアミラーの上下左右への方向を制御する方向アイコン23a乃至23h、ドアミラーを開く「OPEN」アイコン23i、ドアミラーを閉じる「CLOSE」アイコン23j、ドアミラーの結露を除去するために加熱する「HEATER」アイコン23k並びに大項目画面21に切替えるための「RET」アイコン23lが表示される。これらのアイコン23a乃至23jはその形状及び色等によりタッチパネルに設けられたリモコンドアミラーのスイッチの位置及び動作状態を示している。
【0032】
図2(c)に示した画面は、全てのドアミラーがOFF状態のときの通常表示であるが、いずれかのドアミラーをON状態にすることにより、そのアイコン表示が反転表示に切替わる。ここで、パワーウィンドウ詳細画面22と同様に、「RET」アイコン23lをダブルクリックするか、「リターン」と発声するか、又はある一定時間放置すると、大項目画面21が表示される。
【0033】
サンルーフ詳細画面24は、大項目画面21が表示されているときに、運転者が、例えば、「サンルーフ」と発声することにより、又は「ROOF」アイコン21iをダブルクリックすることにより表示される。また、パワーウィンドウ詳細画面22又はリモコンドアミラー詳細画面23が表示されているときに、運転者が、例えば、「サンルーフ」と発声した場合にも、サンルーフ詳細画面24が表示される。サンルーフ詳細画面24には、図2(d)に示すように、サンルーフの上下方向の位置を制御する「UP」アイコン24a及び「DOWN」アイコン24b、サンルーフの開閉を制御する「CLOSE」アイコン24c及び「OPEN」アイコン24d並びに大項目画面21に切替えるための「RET」アイコン24eが表示される。
【0034】
図2(d)に示した画面は、サンルーフがOFF状態のときの通常表示であるが、サンルーフをON状態にすることにより、そのアイコン表示が反転表示に切替わる。ここで、パワーウィンドウ詳細画面22及びドアミラー詳細画面23と同様に、「RET」アイコン24eをダブルクリックするか、「リターン」と発声するか、又はある一定時間放置すると、大項目画面21が表示される。これらのアイコン24a乃至24dはその形状及び色等によりタッチパネルに設けられたサンルーフのスイッチの位置及び動作状態を示している。
【0035】
次に、本発明の実施例に係る自動車用入力装置の使用方法について説明する。第1の使用方法例として、全ての電装品が作動していない状態からリヤデフォッガを作動させ、その状態からリヤデフォッガをOFF状態にする方法例について説明する。
【0036】
先ず、入力/動作表示ユニット11の大項目画面21中の任意の位置に触れる。すると、触れられた位置に該当するアイコンのスイッチのON/OFF状態が第1制御回路1により判別され、該当するスイッチ名称及びこれから動作させようとする内容(例えば、ON状態とするかOFF状態とするか)が音声で案内される。ここで、音声案内のスイッチ名称が、運転者が操作しようとしているスイッチではない場合、例えば、ワイパーデアイサに関する案内である場合、画面に触れたままその位置を移動させ、操作しようとしているスイッチ名称が音声案内されるまで触れている位置を移動し続ける。
【0037】
そして、「R.DEF」アイコン21aが触れられると、現在の表示画面情報及び接触位置検出情報から、「R.DEF」アイコン21aが触れられていることが第1制御回路1により認識され、スピーカから「R.DEF」アイコン21aが触れられていることが音声により運転者に知らせられる。例えば、「リヤデフON選択中」という音声案内が行われる。
【0038】
これにより、運転者は現在自分が触れているアイコンが「R.DEF」アイコン21aでありリヤデフォッガがOFF状態であることを音声により確認でき、リヤデフォッガをONしたい場合、そのアイコン21aをダブルクリックすることにより、その選択を決定する。
【0039】
「R.DEF」アイコン21aがダブルクリックされると、第1制御回路1によりリヤデフォッガスイッチがONされたことが認識される。
【0040】
次に、第1制御回路1によりリヤデフォッガのON情報が多重通信線3を介して、第2制御回路2に送信される。第1制御回路1から送信されたリヤデフォッガのON情報が第2制御回路2により受信され、そのデータフォーマットが照合され、データが正しければACK(acknowledgement character)信号、正しくなければNAK(negative acknowledgement character)信号の応答信号が返信される。
【0041】
第2制御回路2には、リヤデフォッガ駆動用のリレーが内蔵されており、受信されたデータが正しければ、このリレーが駆動されることにより、リヤデフォッガが動作する。
【0042】
リヤデフォッガを動作した後、第2制御回路2から第1制御回路1にリヤデフォッガの動作確認情報が多重通信線3を介して送信される。
【0043】
第2制御回路2から送信されたリヤデフォッガの動作確認情報が第1制御回路1により受信されると、そのデータフォーマットが照合され、データが正しければACK信号、正しくなければNAK信号の応答信号が返信される。
【0044】
そして、受信されたデータが正しければ、第1制御回路1によりスピーカからリヤデフォッガが動作開始したことが音声により運転者に知らせられる。例えば、「リヤデフON」という音声案内が行われる。また、これと同時に、図3(a)に示すように、「R.DEF」アイコン21aが反転表示され、操作表示部21jにリヤデフォッガがON状態であることが表示される。
【0045】
このようにして、リヤデフォッガがON状態となる。
【0046】
なお、リヤデフォッガがON状態となると、第2制御回路2に内蔵されているタイマが作動し始め、規定された時間が経過すると、第2制御回路2に内蔵されているリレーが停止する。これにより、リヤデフォッガの駆動が停止する。
【0047】
第2制御回路2によりリヤデフォッガの駆動が停止された後、第1制御回路1にリヤデフォッガの停止確認情報が多重通信線3を介して送信される。
【0048】
そして、第2制御回路2から送信されたリヤデフォッガの停止確認情報が第1制御回路1により受信され、そのデータフォーマットが照合され、データが正しければACK信号、正しくなければNAK信号の応答信号が返信される。
【0049】
第1制御回路1により受信されたデータが正しければ、スピーカからリヤデフォッガが停止したことが音声により運転者に知らせられる。例えば、「リヤデフOFF」という音声案内が行われる。また、これと同時に、「R.DEF」アイコン21aが通常表示され、操作表示部21jに表示されていたリヤデフォッガがON状態である表示が消える。この場合、他に動作中の電装品があるときには、その動作状況が表示され、他に動作中の電装品がないときには、図2(a)に示すように、全ての電装品がOFF状態であることが表示される。
【0050】
このようにして、リヤデフォッガがOFF状態となる。
【0051】
なお、タイマによる規定時間が経過する以前にリヤデフォッガの動作を停止したい場合は、手動操作により停止することも可能である。この場合の動作手順は以下のようになる。
【0052】
先ず、入力/動作表示ユニット11の大項目画面21中の任意の位置に触れる。すると、第1制御回路1が触れられた位置に該当するアイコンのスイッチのON/OFF状態が判別され、該当するスイッチ名称及びこれから動作させようとする内容(ON状態とするかOFF状態とするか)が音声で案内される。ここで、音声案内のスイッチ名称が、運転者が操作しようとしているスイッチではない場合、例えば、ワイパーデアイサに関する案内である場合、画面に触れたままその位置を移動させ、操作しようとしているスイッチ名称が音声案内されるまで触れている位置を移動し続ける。
【0053】
そして、「R.DEF」アイコン21aが触れられると、第1制御回路1により現在の表示画面情報及び接触位置検出情報から、「R.DEF」アイコン21aが触れられていることが認識され、第1制御回路1によりスピーカから「R.DEF」アイコン21aが触れられていることが音声により運転者に知らせられる。例えば、「リヤデフOFF選択中」という音声案内が行われる。
【0054】
これにより、運転者は現在自分が触れているアイコンが「R.DEF」アイコン21aであり、現在動作中であることを音声により確認でき、リヤデフォッガをOFFしたい場合、そのアイコン21aをダブルクリックする。
【0055】
「R.DEF」アイコン21aがダブルクリックされると、第1制御回路1によりリヤデフォッガスイッチがOFFされたことが認識される。
【0056】
次に、第1制御回路1によりリヤデフォッガのOFF情報が多重通信線3を介して、第2制御回路2に送信される。
【0057】
第1制御回路1から送信されたリヤデフォッガのOFF情報が第2制御回路2により受信され、そのデータフォーマットが照合され、データが正しければACK信号、正しくなければNAK信号の応答信号が返信される。
【0058】
そして、受信されたデータが正しければ、第2制御回路2に内蔵されているリレーの駆動が停止されることにより、リヤデフォッガが停止する。
【0059】
リヤデフォッガが停止した後、第2制御回路2から第1制御回路1にリヤデフォッガの停止確認情報が多重通信線3を介して送信される。
【0060】
第2制御回路2から送信されたリヤデフォッガの停止確認情報が第1制御回路1により受信されると、このデータフォーマットが照合され、データが正しければACK信号、正しくなければNAK信号の応答信号が返信される。
【0061】
そして、受信されたデータが正しければ、第1制御回路1によりスピーカからリヤデフォッガが停止したことが音声により運転者に知らせられる。例えば、「リヤデフOFF」という音声案内が行われる。また、これと同時に、「R.DEF」アイコン21aが通常表示され、操作表示部21jに表示されていたリヤデフォッガがON状態である表示が消える。この場合、他に動作中の電装品があるときには、その動作状況が表示され、他に動作中の電装品がないときには、図2(a)に示すように、全ての電装品がOFF状態であることが表示される。
【0062】
このようにして、手動でリヤデフォッガをOFF状態とすることが可能である。
【0063】
なお、ATスノーホールド、クルーズメインSW、ワイパーデアイサ、フォグランプ又はトラクションコントロールのON状態とOFF状態との切替えも同様にして行うことができる。
【0064】
次に、第2の使用方法例として、全ての電装品が作動していない状態からパワーウィンドウをロックし、その状態からパワーウィンドウのロックを解除する方法例について説明する。
【0065】
先ず、大項目画面21が表示されているときに、運転者が「窓」と発声する。これにより、マイクから運転者が発声した「窓」という音声が第1制御回路1により認識され、パワーウィンドウ詳細画面22が表示される。
【0066】
なお、大項目画面21が表示されているときに、入力/動作表示ユニット11の大項目画面21中の「WINDOW」アイコン21gをダブルクリックしても、その旨が音声により知らされて、パワーウィンドウ詳細画面22が表示される。
【0067】
次に、パワーウィンドウ詳細画面22中の任意の位置に触れる。すると、触れられた位置に該当するアイコンのON/OFF状態が第1制御回路1により判別され、該当するスイッチ名称及びこれから動作させようとする内容(例えば、ON状態とするかOFF状態とするか)が音声で案内される。ここで、音声案内のスイッチ名称が、運転者が操作しようとしているスイッチではない場合、例えば、右後方のパワーウィンドウに関する案内である場合、画面に触れたままその位置を移動させ、操作しようとしているスイッチ名称が音声案内されるまで触れている位置を移動し続ける。
【0068】
そして、「WINDOW LOCK」アイコン22mが触れられると、現在の表示画面情報及び接触位置検出情報から、「WINDOW LOCK」アイコン22mが触れられていることが第1制御回路1により認識され、スピーカから「WINDOW LOCK」アイコン22mが触れられていることが音声により運転者に知らせられる。例えば、「窓ロックON選択中」という音声案内が行われる。
【0069】
これにより、運転者は現在自分がタッチしているアイコンが「WINDOW LOCK」アイコン22mでありそのロックは解除されていることを音声で確認でき、パワーウィンドウをロックしたい場合、そのアイコン22mをダブルクリックする。
【0070】
「WINDOW LOCK」アイコン22mがダブルクリックされると、第1制御回路1によりパワーウィンドウロックスイッチがONされたことが認識される。
【0071】
次に、第1制御回路1によりパワーウィンドウロックスイッチのON情報が多重通信線3を介して、第2制御回路2に送信される。
【0072】
第1制御回路1から送信されたパワーウィンドウロックスイッチのON情報が第2制御回路2により受信され、そのデータフォーマットが照合され、データが正しければACK信号、正しくなければNAK信号の応答信号が返信される。
【0073】
受信されたデータが正しければ、第2制御回路2に内蔵されたパワーウィンドウ駆動用のリレーの駆動が禁止されることにより、運転席以外からのパワーウィンドウの操作が禁止される。
【0074】
運転席以外からのパワーウィンドウの操作が禁止された後、第2制御回路2から第1制御回路1にパワーウィンドウロックスイッチのON確認情報が多重通信線3を介して送信される。
【0075】
第2制御回路2から送信されたパワーウィンドウロックスイッチのロック確認情報が第1制御回路1により受信されると、そのデータフォーマットが照合され、データが正しければACK信号、正しくなければNAK信号の応答信号が返信される。
【0076】
そして、受信したデータが正しければ、第1制御回路1によりスピーカからパワーウィンドウロックスイッチがONしたことが音声により運転者に知らせられる。例えば、「窓ロックON」という音声案内が行われる。また、これと同時に、図7(a)に示すように、「WINDOW LOCK」アイコン22mが反転表示される。
【0077】
このようにして、パワーウィンドウがロックされる。
【0078】
その後、「RET」アイコン22nをダブルクリックするか、「リターン」と発声するか、又は一定時間放置することにより、パワーウィンドウ詳細画面22から大項目画面21に表示が切替わる。
【0079】
このとき、図7(b)に示すように、大項目画面21の「WINDOW」アイコン21gは反転表示され、操作表示部21jには、パワーウィンドウがロックされていることが表示される。
【0080】
次に、大項目画面21が表示されているときに、運転者が「窓」と発声すると、前述のように、マイクから運転者が発声した「窓」という音声が第1制御回路1により認識され、図7(a)に示すように、パワーウィンドウ詳細画面22が表示される。
【0081】
なお、大項目画面21が表示されているときに、入力/動作表示ユニット11の大項目画面21中の「WINDOW」アイコン21gに触れると、「WINDOW」アイコン21gが触れられていることが音声により運転者に知らされる。このとき、「WINDOW」アイコン21gをダブルクリックしても、その旨が音声により知らされて、図7(a)に示すように、パワーウィンドウ詳細画面22が表示される。
【0082】
次に、パワーウィンドウ詳細画面22中の任意の位置に触れると、触れられた位置に該当するアイコンのON/OFF状態が第1制御回路1により判別され、該当するスイッチ名称及びこれから動作させようとする内容が音声で案内される。ここで、音声案内のスイッチ名称が、運転者が操作しようとしているスイッチではない場合、画面に触れたままその位置を移動させ、操作しようとしているスイッチ名称が音声案内されるまで触れている位置を移動し続ける。
【0083】
そして、「WINDOW LOCK」アイコン22mが触れられると、現在の表示画面情報及びタッチ位置検出情報から、「WINDOW LOCK」アイコン22mが触れられていることが第1制御回路1により認識され、スピーカから「WINDOW LOCK」アイコン22mが触れられていることが音声により運転者に知らせられる。例えば、「窓ロックOFF選択中」という音声案内が行われる。
【0084】
これにより、運転者は現在自分がタッチしているアイコンが「WINDOW LOCK」アイコン22mでありパワーウィンドウがロックされていることを音声により確認でき、ロックを解除したい場合、そのアイコン22mをダブルクリックする。
【0085】
「WINDOW LOCK」アイコン22mがダブルクリックされると、第1制御回路1によりパワーウィンドウロックスイッチのOFF状態が認識される。
【0086】
次に、第1制御回路1によりパワーウィンドウロックスイッチのOFF情報が多重通信線3を介して、第2制御回路2に送信される。
【0087】
第1制御回路1から送信されたパワーウィンドウロックスイッチのOFF情報が第2制御回路2により受信され、そのデータフォーマットが照合され、データが正しければACK信号、正しくなければNAK信号の応答信号が返信される。
【0088】
受信されたデータが正しければ、第2制御回路2に内蔵されたパワーウィンドウ駆動用のリレーの駆動が許可されることにより、全ての座席からのパワーウィンドウの操作が許可される。
【0089】
全ての座席からのパワーウィンドウの動作が許可された後、第2制御回路2から第1制御回路1にパワーウィンドウロックスイッチのOFF確認情報が多重通信線3を介して送信される。
【0090】
第2制御回路2から送信されたパワーウィンドウロックスイッチのロック確認情報が第1制御回路1により受信されると、そのデータフォーマットが照合され、データが正しければACK信号、正しくなければNAK信号の応答信号が返信される。
【0091】
そして、受信したデータが正しければ、第1制御回路1によりスピーカからパワーウィンドウロックスイッチがOFFしたことが音声により運転者に知らせられる。例えば、「窓ロックOFF」という音声案内が行われる。また、これと同時に、図2(b)に示すように、「WINDOW LOCK」アイコン22mが通常表示される。
【0092】
このようにして、パワーウィンドウのロックが解除される。
【0093】
その後、「RET」アイコン22nをダブルクリックするか、「リターン」と発声するか、又は一定時間放置することにより、パワーウィンドウ詳細画面22から大項目画面21に表示が切替わる。
【0094】
このとき、図2(a)に示すように、大項目画面21の「WINDOW」アイコン21gは通常表示されており、操作表示部21jに表示されていたパワーウィンドウがロックされているという表示は消える。
【0095】
このように、本実施例においては、大項目画面21からパワーウィンドウ詳細画面22、ドアミラー詳細画面23又はサンルーフ詳細画面24への切替を音声認識により行うことが可能であるので、ハンドルに固定された画面切替専用のモード切替スイッチが不要である。このため、異なる仕向け地又は言語にも対応させる際にはソフトウェアのみを変更すればよく、更にスイッチを変更したり追加すること等も可能である。また、音声認識による切替は大項目画面から詳細画面への切替のみであるので、必要な音声命令の数を1画面当たり1命令(「窓」、「ミラー」、「サンルーフ」又は「リターン」等)とすることができる。このため、操作性が著しく向上する。更に、最終的な動作命令の入力は音声ではなく画面への接触により行っているので、誤認による誤動作及び運転者以外の同乗者の発声による誤動作が防止され安全性が向上する。
【0096】
また、触れられているアイコンが何であるかが音声により案内されるので、ブラインドタッチが可能となり前方から目を離さずにスイッチのON/OFF操作が可能となるため、より安全性が向上する。
【0097】
更に、音声認識により大項目画面1から各詳細画面22、23又は24への画面切替が行われるため、手入力による操作回数は1回ですみ、操作性が向上する。
【0098】
更にまた、表示画面に大項目画面21と詳細画面22乃至24との2種類の画面を設定し、優先順位を設け、具体的には、詳細画面22、23又は24の表示中でも一定時間スイッチ入力がない場合には大項目画面表示に切替わるようにし、大項目画面21の表示中には、「INFORMATION SELECT」アイコン21kにより全電装品の動作状態を確認可能とすることができるので、各電装品の動作状態を容易に確認することができる。
【0099】
なお、上述の実施例においては、ブラインドタッチによる入力時にスイッチアイコンを「ダブルクリック」することによりスイッチ入力を決定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下のような方法によりスイッチ入力を決定することが可能である。
【0100】
例えば、動作を希望するスイッチの音声案内があった位置で手を放すことによりスイッチ入力を決定する方法が挙げられる。
【0101】
また、動作を希望するスイッチの音声案内があった位置で、その位置に一定時間触れ続けることによりスイッチ入力を決定する方法でもよい。
【0102】
更に、超音波方式、ピエゾ圧電方式又はその他のタッチパネル方式であってスイッチ入力位置のZ軸検知(接触圧検知)が可能な場合に、ある所定の接触圧を閾値として、その閾値との大小により接触圧を2段階で検知し、閾値よりも低い接触圧をブラインドタッチ時のスイッチ選択に必要な接触圧に設定し、閾値以上の接触圧をスイッチ入力決定時に必要な接触圧に設定する方法もある。つまり、閾値よりも低い接触圧時に、どのスイッチが触れられているかが音声案内され、閾値以上の接触圧時に、そのときのスイッチ入力が決定される方法である。
【0103】
更にまた、前述の実施例においては、第2制御回路2から発信された動作確認情報が第1制御回路1により受信されたときにスイッチアイコンの通常表示と反転表示とが切替わるように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、スイッチの入力が確定したときにスイッチアイコンの通常表示と反転表示とが切替わるように構成されていてもよい。また、スイッチの入力が確定したときにスイッチアイコンが点滅表示され、動作確認情報が第1制御回路1により受信されたときにスイッチアイコンの通常表示と反転表示とが切替わるように構成されていてもよい。
【0104】
また、前述の実施例においては、入力装置専用の入力/動作表示ユニット11が使用されているが、地図及び自車の位置の表示を主目的としているカーナビゲーションシステム用のディスプレイ上にタッチパネルを設け第1制御回路11の機能を統合して1つの装置でカーナビゲーションシステムと本発明の自動車用入出力装置を兼用させてもよい。
【0105】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、タッチパネルディスプレイに表示された複数個のスイッチからスイッチが選択されると第1の音声案内手段により、そのスイッチが何のスイッチであるかが案内され、スイッチの選択が決定されると、第2の音声案内手段により、そのスイッチによりON状態とOFF状態とが切替えられる装置の状態が案内される。このため、ブラインドタッチによる操作が可能となり、自動車運転中の誤動作及び前方から目を離すことによる危険性を低減することができる。また、手動による入力が少なくなるので、操作性が向上する。また、専用のモード切替スイッチは不要であるので、将来の拡張性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動車用入力装置を示すブロック図である。
【図2】表示装置に表示される画面の一例を示す模式図である。
【図3】(a)はリヤデフォッガがON状態となったときの表示を示す模式図、(b)はATスノーホールドがON状態となったときの表示を示す模式図である。
【図4】リヤデフォッガがON状態のときにATスノーホールドがON状態となったときの表示を示す模式図である。
【図5】(a)はクルーズメインSWがON状態となったときの操作表示部21jを示す模式図、(b)はワイパーデアイサがON状態となったときの操作表示部21jを示す模式図、(c)はフォグランプがON状態となったときの操作表示部21jを示す模式図、(d)はトラクションコントロールがON状態となったときの操作表示部21jを示す模式図である。
【図6】「INFORMATION SELECT」アイコン21kの選択が決定されたときの大項目画面21を示す模式図である。
【図7】(a)はパワーウィンドウがロックされたときのパワーウィンドウ詳細画面22を示す模式図、(b)は同じく大項目画面21を示す模式図である。
【図8】特公平5−9304号公報に記載された自動車用入力装置を示す模式図である。
【図9】特開平4−78634号公報に記載された自動車用入力装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、2;制御回路
3;多重通信線
4;表示装置
5;タッチパネル
6;マイク
7;スピーカ
8a;リヤデフォッガ用発熱体
8b;ワイパーデアイサ用発熱体
8c;フォグランプ
8d;パワーウィンドウ駆動装置
8e;リモコンミラー駆動装置
8f;サンルーフ駆動装置
9a;AT制御ユニット
9b;クルーズ制御ユニット
9c;トラクション制御ユニット
10a;ATスノーホールド駆動装置
10b;クルーズ駆動装置
10c;トラクション駆動装置
21;大項目画面
21a;「R.DEF」アイコン
21b;「HOLD」アイコン
21c;「CRUISE」アイコン
21d;「W.DEICE」アイコン
21e;「F.FOG」アイコン
21f;「TCS」アイコン
21g;「WINDOW」アイコン
21h;「MIRROR」アイコン
21i;「ROOF」アイコン
21j;操作表示部
21k;「INFORMATION SELECT」アイコン
22;パワーウィンドウ詳細画面
22a、22b、22c、22d、22e、22f、22g、22h;開閉アイコン
22i;「AUTO OPEN」アイコン
22j;「AUTO CLOSE」アイコン
22k;「ALL UP」アイコン
22l;「ALL DOWN」アイコン
22m;「WINDOW LOCK」アイコン
22n;「RET」アイコン
23;ドアミラー詳細画面
23a、23b、23c、23d、23e、23f、23g、23h;方向アイコン
23i;「OPEN」アイコン
23j;「CLOSE」アイコン
23k;「HEATER」アイコン
23l;「RET」アイコン
24;サンルーフ詳細画面
24a;「UP」アイコン
24b;「DOWN」アイコン
24c;「CLOSE」アイコン
24d;「OPEN」アイコン
24e;「RET」アイコン

Claims (7)

  1. ディスプレイ及びこのディスプレイの画面に表示された映像が透過してその表面に映し出されるタッチパネルを備えたタッチパネルディスプレイと、前記タッチパネルに設けられ前記タッチパネル上で所定の操作が行われることにより自動車に搭載された装置のON状態とOFF状態とを切替える複数個のスイッチと、複数個の前記スイッチのうち選択されているスイッチを音声により案内する第1の音声案内手段と、複数個の前記スイッチのうち入力が決定されたスイッチによりON状態とOFF状態とが切替えられる装置の状態を音声により案内する第2の音声案内手段とを有することを特徴とする自動車用入力装置。
  2. 前記タッチパネルが触れられたときの接触圧力を検出する接触圧検出手段を有し、前記第1音声案内手段は、前記接触圧力が所定の範囲内にあるときにその接触圧力で触れられているスイッチが選択されていると判断する第1判断手段を有し、前記第2音声案内手段は、前記接触圧力が他の所定の範囲内にあるときにその接触圧力で触れられているスイッチの入力が決定されていると判断する第2の判断手段を有することを特徴とする請求項1に記載の自動車用入力装置。
  3. 前記ディスプレイに表示される画面は、複数個の前記スイッチのうち複数個のスイッチからなるスイッチ群で1種の電装品の制御を行うスイッチの位置が表示される詳細画面と、複数個の前記スイッチのうちそのスイッチのみで1種の電装品の制御を行うスイッチの位置及び前記装置の動作状況を表示させる動作状況表示スイッチの位置が表示される大項目画面とを有し、前記詳細画面及び前記大項目画面には、相互に画面を切替えるための切替スイッチの位置が表示されることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用入力装置。
  4. 前記大項目画面には、前記電装品の動作状況を示す操作表示部が表示されることを特徴とする請求項3に記載の自動車用入力装置。
  5. 前記ディスプレイには複数種の前記詳細画面が表示され、入力された音声により前記ディスプレイに表示される画面を前記大項目画面から前記詳細画面へと切替え、複数種の前記詳細画面のうちで一種の画面から他種の画面へと切替え、又は前記詳細画面から前記大項目画面へと切替える音声認識手段を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の自動車用入力装置。
  6. 複数個の前記スイッチのうち入力が決定されたスイッチを示すアイコンを前記画面上に点滅表示させる点滅表示手段と、入力が決定された前記スイッチにより制御される装置が動作した以降に前記アイコンの通常表示と反転表示とを切替える表示変更手段とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の自動車用入力装置。
  7. 前記ディスプレイの画面にナビゲーションシステム用の情報を表示させるナビゲーション画面表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の自動車用入力装置。
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