JP3728374B2 - 可逆性感熱記録組成物ならびにそれを用いた可逆性感熱記録シート及びカード - Google Patents

可逆性感熱記録組成物ならびにそれを用いた可逆性感熱記録シート及びカード Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像の形成とその消去とを繰り返し行うことができる可逆性感熱記録組成物ならびにそれを用いた可逆性感熱記録シート及びカードに係わり、特に低電力負荷時においても高い印字濃度が得られ、繰り返し耐久性及び経時的画像安定性に優れた書き替え可能な可逆性感熱記録組成物ならびにそれを用いた可逆性感熱記録シート及びカードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像の形成とその消去とを繰り返し行うことができる可逆性感熱記録材料に関する研究・開発が活発に行われている。このような可逆性感熱記録材料に関しては、これまでに、(1)特開昭63−39377号、(2)特開昭63−41186号、(3)特開平2−566号、(4)特開平2−1363号、(5)特開平2−80289号、(6)特開平2−81672号、(7)特開平2−86491号、(8)特開昭58−191190号、(9)特開昭60−193691号、(10)特開昭62−255482号、(11)特開平4−14482号、(12)国際公開W090/11898号、(13)特開平4−46986号、(14)特開平4−50289号、(15)特開平4−50290号、(16)特開平5−92661号などに発明の開示がなされている。
【0003】
前記(1)〜(7)が開示する発明は、有機高分子系バインダーの中に有機低分子物質を分散させ、この有機低分子物質の結晶化と多結晶化とを熱エネルギーによって、バインダー中で可逆的に行わせることを特徴とするものである。しかし、このような多結晶化による白濁現象を利用して画像を形成する方法においては、一般に、コントラストが不十分であり、目視での判別が困難になる場合がある。
【0004】
また、前記(8)〜(10)が開示する可逆性感熱記録材料は、発色剤、顕色剤、有機高分子バインダーなどからなるもので、勿論、印字は感熱方式でできるものの、その消去には水又は水蒸気が必要になるものである。
【0005】
前記(11)が開示する発明は、印字した画像を自然に消去させるものであり、画像が自然に消え去るまでは再印字を行えない。
【0006】
また、前記(12)〜(16)が開示する可逆性感熱記録材料は、ロイコ染料と、このロイコ染料と熱的に反応して発色と消色とを起こす発色・消色剤と、有機高分子バインダーなどとからなるものである。一般に、このような感熱組成物では、コントラストが高く、目視での判別が容易であるが、印字・消去を繰り返すことによって印字性や消去性が低下することが認められ、繰り返し耐久性の向上が実用化の観点から強く望まれていた。また、この方法では、熱エネルギーの制御のみで完全に発色反応と消色反応を切り替えることは不可能で、両反応がある割合で同時に起こるため、十分な発色および消色は行うことができない。また、塩基性基の消色作用は常温で発色部にも作用するため、経時的に発色部の印字濃度が低下する現象が避けられない。
【0007】
以上のような観点から、通常の印字方法でコントラストが高く印字でき、かつ加熱などにより簡単に文字消去でき、日常生活の環境下で経時的に安定な画像を保持するとともに、繰り返し耐久性に優れた可逆性感熱記録材料の開発が強く望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来材料、技術の問題点を解決し、日常生活の環境下で経時的に安定な画像を保持することができ、印字濃度が高く、印字品質も良好で、かつ繰り返し耐久性に優れた可逆性感熱記録組成物ならびにそれを用いた可逆性感熱記録シート及びカードを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、書き替え可能な可逆性感熱記録材料及びそれを用いたプロセスなどに関して種々検討した結果、上記課題を解決するための手段として、可逆性感熱記録組成物に使用される発色・消色剤として、下記化学式(1)で示される化合物と下記化学式(2)で示される化合物との混合物を用い、さらに可逆性感熱記録組成物中に特定の無機充填剤およびアミン化合物を添加すればよいことを見出した。
【0010】
【化1】
Figure 0003728374
【0011】
【化2】
Figure 0003728374
【0012】
以下に、まず、本発明の可逆性感熱記録組成物による発色・消色の原理について説明する。
【0013】
ロイコ色素を顕色剤と呼ばれる酸性物質とともに加熱すると、両者もしくは顕色剤が溶融して反応し、ロイコ色素が顕色剤の酸性の影響を受けて、ロイコ色素中のラクトン環が開環し、閉環状態では無色であったものが発色する。逆に、発色したロイコ色素に塩基性物質を接触させると、開環していたエステル基が閉環反応を起こし、無色の状態に戻る。このように、この開環−閉環反応は可逆反応であるため、1分子内に酸性成分と塩基性成分とを持つ物質、例えば、フェノール性水酸基を有する有機カルボン酸と有機アミンとの脱水反応によって得られるアミド化合物をロイコ色素に混合して用いて、ラクトン環を開環させたり、閉環させたりすることができる。すなわち、このような混合物中のロイコ色素は、感熱プリンターでの印字の際のような急激な加熱によって、ロイコ色素とアミド化合物とが相溶し、ロイコ色素がフェノール性水酸基の酸性の影響を受けて開環して発色する。その後、発色温度よりも低い温度でのゆっくりした加熱によって、アミド化合物が、そのアルキル基の凝集力によって自己凝集し、その結果、フェノール性水酸基の酸性の影響が弱まって、ロイコ色素は閉環して消色する。これが本発明の可逆性感熱記録組成物による発色・消色の原理である。
【0014】
特に、発色・消色剤として本発明のアミド化合物を用いることにより、発色濃度が高まるとともに、経時的な画像安定性も保持される。すなわち、本発明の発色・消色剤は、その構造の中に水素結合能力を持つアミド結合を含有しているため、分子間水素結合により速やかに固化する。加熱後急速に冷却を行うと、発色状態のままでの固化が起こるため、開環したロイコ色素(発色状態)が安定化され、発色濃度が高まり、優れた特性の感熱層が得られる。また、安定した発色状態が保持されることから自然消色性(発色濃度が長時間保持される性質)も改善される。
【0015】
本発明においては、上記の発色・消色剤として、上記化学式(1)で示される化合物と上記化学式(2)で示される化合物との混合物を用いる。上記化学式(1)で示されるアミド化合物を単独で用いると、低エネルギーの印字でコントラストの高い画像を得ることができ、かつ、80℃から90℃程度の比較的低温で印字画像を消去することが可能である。しかしながら、この場合には、夏季のような高温高湿下において画像の経時安定性に劣る、という問題がある。一方、上記化学式(2)で示されるアミド化合物を単独で用いた場合は、印字感度がやや低く、印字の際に高エネルギーを必要とするが、画像の経時安定性が優れている。そこで、上記の2種類のアミド化合物を混合して用いることにより、双方の長所を兼ね備えた、つまり、低エネルギーの印字でコントラストの高い画像を得ることができ、80℃から90℃程度で印字画像を消去することが可能であり、しかも、高温高湿下における画像の経時安定性に優れた可逆性感熱記録材料を得ることができる。
【0016】
上記の2種類のアミド化合物の混合割合は、後述の実施例に示されるように、上記化学式(1)で示されるアミド化合物のモル分率で表して、70〜99%が適当である。このモル分率が70%よりも小さいと、印字感度が低くなり、逆に99%を超えると、高温高湿下における画像の経時安定性が悪くなる。
【0017】
さらに、この可逆性感熱記録組成物に無機充填剤を添加することにより、発色と消色の繰返しに対する耐久性を向上させることができる。無機充填剤の中でも特に、ビニルシラン処理を施したカオリンを添加した可逆性感熱記録組成物は、繰り返し耐久性が向上するのみではなく、低電力負荷時における発色濃度が高い上、飽和印字濃度に達するのが速いため、印字条件に影響されず常に安定した発色濃度が得られる。一般に、可逆性感熱記録組成物に充填剤を添加すると、繰り返し耐久性は向上するものの、印字濃度が低下したり、文字消去性が不十分となるなど、悪影響が生じ、実用に耐えるものを得ることが困難であった。本発明は、発色・消色剤として上記の2種類のアミド化合物の混合物を用いることによって、この困難を解決し、その結果、印字濃度及び文字消去性などを向上させながら、繰り返し耐久性を向上させることを可能とした。
【0018】
無機充填剤の添加量は、可逆性感熱記録組成物中の無機充填剤以外の固形分に対し、30重量%以上が望ましく、さらには、50重量%以上200重量%以下であることが好ましい。添加量がこの範囲未満の場合は、無機充填剤による繰り返し耐久性への効果の一部または全部が不十分となる場合がある。また、この好ましい範囲以上であると、印字品質が悪化する場合がある。
【0019】
また、可逆性感熱記録組成物よりなる感熱層にアミン化合物を添加することにより、感熱層の着色を抑え、外観的に優れた品質の感熱層を得ることができる。一般に、感熱層に充填剤を添加すると、ロイコ色素が発色し感熱層塗工液が着色するため、得られた感熱層も着色してしまい、印字品質をも低下させることがある。本発明においては、アミン化合物を添加することにより、充填剤の添加による印字濃度、文字消去性及び繰り返し耐久性を維持しつつ、外観的な品質を向上させている。
【0020】
アミン化合物の添加量は、感熱層中の発色・消色剤に対し、20重量%以下が望ましく、更には、1重量%以上10重量%以下であることが好ましい。この好ましい範囲以下であると、外観的品質の向上への効果の一部が不十分となる場合がある。また、この好ましい範囲以上であると、印字品質もしくは画像安定性の一部が不十分となる場合がある。
【0021】
【実施の形態】
以下に本発明で使用される各種材料、プロセスについて説明する。なお、これらは本発明の一例を示したものであり、特に本発明を限定するものではない。
【0022】
有機高分子バインダーとしては、有機溶剤などに溶解する汎用の有機高分子材料が使用でき、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、スチレン樹脂、ノルボルネン樹脂、ビニルブチラール樹脂、塩化ビニル樹脂などが使用でき、これらは単独あるいは2つ以上(混合体及び共重合体を含む)で使用できる。
【0023】
発色形色素材料としては、ロイコ染料などが挙げられ、黒色、赤色、青色など各種の色に発色させることができる。そのようなロイコ色素材料として、
クリスタルバイオレットラクトン、
2-(2-クロロアニリノ)-6-ジエチルアミノフルオラン、
2-アニリノ-3-メチル-6-ジブチルアミノフルオラン、
2-(2-クロロアニリノ)-6-ジブチルアミノフルオラン、
1,3-ジメチル-6-ジエチルアミノフルオラン、
2-N,N-ジベンジルアミノジエチルアミノフルオラン、
3-インドリノ-3-(p-ジメチルアミノフェニル)-6-ジメチルアミノフタリド、
3-ジエチルアミノ-7-クロロフルオラン、
2-(2-フルオロフェニルアミノ)-6-ジエチルアミノフルオラン、
2-(2-フルオロフェニルアミノ)-6-ジ-n-ブチルアミノフルオラン、
3-ジエチルアミノ-7-シクロヘキシルアミノフルオラン、
3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-p-ブチルアニリノフルオラン、
3-シクロヘキシルアミノ-6-クロロフルオラン、
2-アニリノ-3-メチル-6-(N-エチル-p-トルイジノ)-フルオラン、
3-ピロリジノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-ピロリジノ-7-シクロヘキシルアミノフルオラン、
3-N-メチルシクロヘキシルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-N-エチルペンチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-シクロヘキシルメチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-エチルイソブチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-プロピルメチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン
3-ジメチルアミノ-7,8-ベンゾフルオラン
3,3-ビス(1-n-ブチル-2-メチルインドル-3-イル)フタリド
3,3-ビス(1-エチル-2-メチルインドル-3-イル)フタリド
2-ブロモ-3-メチル-6-ジブチルアミノフルオラン
1,3-ジメチル-6-ジメチルアミノフルオラン
6-ジメチルアミノ-ベンゾフルオラン
3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(2,4-ジメチルフェニルアミノ)フルオラン、
3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(2,6-ジメチルフェニルアミノ)フルオラン、
3-(4-ジエチルアミノ-2-エトキシフェニル)-3-(1-エチル-2-メチルインドル-3-イル)-4-アザフタリド、
などが挙げられる。
【0024】
発色・消色剤としては、上記化学式(1)で示される化合物と上記化学式(2)で示される化合物とを混合したものが使用される。
【0025】
無機充填剤の具体例としては、カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、ケイ酸、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、塩基性ケイ酸マグネシウム、ろう石、セリサイト、シリカ、ジルコニア、石膏、タルク、ケイソウ土、サチンホワイト、酸化チタン、酸化亜鉛などが挙げられる。
【0026】
添加するアミン化合物としては、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキサデシルアミン、ヘプタデシルアミン、オクタデシルアミン、ジイソプロピルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン、トリベンジルアミンなどが挙げられるが、その他にも、基中に芳香環、不飽和結合を含んでいるアミンでもよい。好ましくは、感熱記録の特性上、炭素数6〜22であるものが望ましい。
【0027】
その他の成分として添加される熱可融性物質としては、アルナバワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、パルチミン酸アミド、ラウリル酸アミド、N−ラウリルベンズアミド、N−ステアリルベンズアミド、N,N−ジステアリルベンズアミド、N,N−ジラウリルベンズアミド、N,N−ジステアリルテレフタル酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスパルミチン酸アミド、ベンゼンスルフォンアミド、トルエンスルフォンアミド、エチルベンゼンスルフォンアミド、オクチルベンゼンスルフォンアミド、ラウリルベンゼンスルフォンアミド、ステアリルベンゼンスルフォンアミドなどが挙げられる。
【0028】
なお、必要に応じ、本可逆性感熱記録組成物に紫外線吸収剤などの添加剤を加えることができる。
【0029】
また、シートに使用される支持基材としては、通常の紙やポリエステルシートなどが使用され、カードに使用される支持基材としては、磁気層付きのポリエステルシートなどが使用される。シ−トに使用される保護層やカードに使用される中間層や保護層には、汎用の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化型樹脂などが使用される。
【0030】
次に、一般式(1)及び(2)で示されるアミド化合物の具体的合成例を以下に示す。なお、合成例はこれらに限定されるものではない。
【0031】
合成例1
p−ヒドロキシフェニル酢酸−ドデシルアミド(仮称、上記化学式(1)においてm=1、R=C1225としたもの)の合成は下記の通りにして行なった。 すなわち、2リットルの三ツ口フラスコに、p−ヒドロキシフェニル酢酸1モル(152.2グラム)、ドデシルアミン1モル(185.4グラム)とN−メチル−2−ピロリドン1リットルを加えて溶解し、220〜240℃で約10時間加熱還流した。還流後、室温まで冷却し蒸留水を加え、析出した白色結晶を吸引瀘別した。この結晶をトルエンにより再結晶させ、p−ヒドロキシフェニル酢酸−ドデシルアミド0.45モル(144グラム)を得た(収率:45%)。融点:100℃
合成例2
合成例1と同様の方法で、p−ヒドロキシフェニル酢酸−オクタデシルアミド(仮称、上記化学式(1)においてm=1、R=C1837としたもの)の合成を行なった。
【0032】
すなわち、2リットルの三ツ口フラスコに、p−ヒドロキシフェニル酢酸1モル(152.2グラム)、オクタデシルアミン1モル(269.5グラム)とN−メチル−2−ピロリドン1リットルを加えて溶解し、220〜240℃で約15時間加熱還流した。還流後、室温まで冷却し蒸留水を加え、析出した白色結晶を吸引瀘別した。この結晶をトルエンにより再結晶させ、p−ヒドロキシフェニル酢酸−オクタデシルアミド0.75モル(325グラム)を得た(収率:75%)。融点:114℃
合成例3
ジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−ドデシルアミド(仮称、上記化学式(2)においてm=2、R=C1225としたもの)の合成は下記の通りにして行った。
【0033】
すなわち、2リットルの三ツ口フラスコに、ジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸1モル(286グラム)、ドデシルアミン1モル(185.4グラム)とN−メチル−2−ピロリドン1リットルを加えて溶解し、220〜240℃で約6時間加熱還流した。還流後、室温まで冷却し蒸留水を加え、析出した白色結晶を吸引瀘別した。この結晶をアセトン−エタノール混合溶媒により再結晶させ、ジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−ドデシルアミド0.5モル(226.7グラム)を得た(収率:50%)。融点:160℃
合成例4
合成例3と同様の方法でジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−オクタデシルアミド(仮称、上記化学式(2)においてm=2、R=C1837としたもの)の合成を行った。
【0034】
すなわち、2リットルの三ツ口フラスコに、ジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸1モル(286グラム)、オクタデシルアミン1モル(269.5グラム)とN−メチル−2−ピロリドン1リットルを加えて溶解し、220〜240℃で約6時間加熱還流した。還流後、室温まで冷却し蒸留水を加え、析出した白色結晶を吸引瀘別した。この結晶をアセトン−エタノール混合溶媒により再結晶させ、ジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−オクタデシルアミド0.6モル(315グラム)を得た(収率:60%)。融点:170℃
【0035】
【実施例】
以下に本発明を具体的実施例を用いて説明する。但し、これに限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は重量部を表す。
【0036】
実施例1
感熱層液を次のようにして作製した。
【0037】
まず、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドリ−3−イル)−4−アザフタリド40部、合成例2で合成したp−ヒドロキシフェニル酢酸−オクタデシルアミド94部(95モル%)、合成例4で合成したジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−オクタデシルアミド6部(5モル%)、カオリン(平均粒径約0.7μm、ENGELHARD社製)180部、オクタデシルアミン4部及び25%ポリエステル(東洋紡績製バイロンRV−103)酢酸エチル溶液300部を酢酸エチル1000部とともにサンドミルで2時間粉砕した。その後、25%ポリエステル酢酸エチル溶液600部加え、さらにサンドミルで2時間粉砕し、可逆性感熱塗液を作製した。
【0038】
この可逆性感熱塗液を、片面に磁気記録層を塗工した白色PETフィルムの磁気記録層と反対の面に塗布し、乾燥させ約10ミクロン厚の感熱記録層を得た。
【0039】
実施例2
実施例1で用いた発色・消色剤の混合割合をp−ヒドロキシフェニル酢酸−オクタデシルアミド87部(90モル%)、ジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−オクタデシルアミド13部(10モル%)とした以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0040】
実施例3
実施例1で用いた発色・消色剤の混合割合をp−ヒドロキシフェニル酢酸−オクタデシルアミド98部(99モル%)、ジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−オクタデシルアミド2部(1モル%)とした以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0041】
実施例4
発色・消色剤として、合成例2で合成したp−ヒドロキシフェニル酢酸−オクタデシルアミド64部(70モル%)と合成例3で合成したジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−ドデシルアミド36部(30モル%)との混合物を用いた以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0042】
実施例5
発色・消色剤として、合成例1で合成したp−ヒドロキシフェニル酢酸−ドデシルアミド94部(95モル%)と合成例4で合成したジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−オクタデシルアミド6部(5モル%)との混合物を用いた以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0043】
実施例6
発色・消色剤として、合成例1で合成したp−ヒドロキシフェニル酢酸−ドデシルアミド87部(90モル%)と合成例4で合成したジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−オクタデシルアミド13部(10モル%)との混合物を用いた以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0044】
実施例7
発色・消色剤として、合成例1で合成したp−ヒドロキシフェニル酢酸−ドデシルアミド75部(80モル%)と合成例3で合成したジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−ドデシルアミド25部(20モル%)との混合物を用いた以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0045】
実施例8
発色・消色剤として、合成例1で合成したp−ヒドロキシフェニル酢酸−ドデシルアミド64部(70モル%)と合成例3で合成したジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−ドデシルアミド36部(30モル%)との混合物を用いた以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0046】
実施例9
実施例1で用いた3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドリ−3−イル)−4−アザフタリドのかわりに3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2,6−ジメチルフェニルアミノ)フルオランを用いた以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0047】
実施例10
実施例2で用いた3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドリ−3−イル)−4−アザフタリドのかわりに3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2,6−ジメチルフェニルアミノ)フルオランを用いた以外は実施例2と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0048】
実施例11
実施例3で用いた3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドリ−3−イル)−4−アザフタリドのかわりに3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2,6−ジメチルフェニルアミノ)フルオランを用いた以外は実施例3と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0049】
実施例12
実施例4で用いた3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドリ−3−イル)−4−アザフタリドのかわりに3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2,6−ジメチルフェニルアミノ)フルオランを用いた以外は実施例4と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0050】
実施例13
実施例1で用いた3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドリ−3−イル)−4−アザフタリドのかわりに3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2,6−ジメチルフェニルアミノ)フルオランを用い、発色・消色剤をp−ヒドロキシフェニル酢酸−ドデシルアミド75部(80モル%)、ジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−オクタデシルアミド25部(20モル%)とした以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0051】
実施例14
実施例1で用いた3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドリ−3−イル)−4−アザフタリドのかわりに3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2,6−ジメチルフェニルアミノ)フルオランを用い、発色・消色剤をp−ヒドロキシフェニル酢酸−ドデシルアミド64部(70モル%)、ジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−オクタデシルアミド36部(30モル%)とした以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0052】
実施例15
実施例1で用いた3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドリ−3−イル)−4−アザフタリドのかわりに3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2,6−ジメチルフェニルアミノ)フルオランを用い、発色・消色剤をp−ヒドロキシフェニル酢酸−ドデシルアミド94部(95モル%)、ジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−ドデシルアミド6部(5モル%)とした以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0053】
実施例16
実施例1で用いた3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドリ−3−イル)−4−アザフタリドのかわりに3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2,6−ジメチルフェニルアミノ)フルオランを用い、発色・消色剤をp−ヒドロキシフェニル酢酸−ドデシルアミド87部(90モル%)、ジ−p−ヒドロキシフェニル吉草酸−ドデシルアミド13部(10モル%)とした以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0054】
比較例1
実施例1で用いた発色・消色剤のかわりに没食子酸とオクタデシルアミンとの錯体100部を用いた以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0055】
比較例2
実施例1で用いた3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドリ−3−イル)−4−アザフタリドのかわりに3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2,6−ジメチルフェニルアミノ)フルオランを用い、発色・消色剤として没食子酸とオクタデシルアミンとの錯体100部を用いた以外は実施例1と同様にして、感熱記録層を作製した。
【0056】
実施例1〜16、及び比較例1〜2で得た感熱記録材料を、JIS X−6301で規定されたサイズのカードに打ち抜き、以下の3種類の試験を行なった。
【0057】
試験1
(発色濃度の測定)印字・消去機能を有するカードリーダー(産電子工業(株)製SD500 GP−2)を用い、0.38mJ/ドットで印字し、得られた発色画像の濃度を、マクベス濃度計RD918を用いて測定した。結果を表1に示した。
【0058】
試験2
(画像の消去性)印字・消去機能を有するカードリーダー(産電子工業(株)製SD500 GP−2)を用い、0.38mJ/ドットで印字し、これを熱スタンプを用いて90℃で1秒間加熱した後、試験1と同様にして濃度を測定した。結果を表1に示した。
【0059】
試験3
(画像印字・消去の繰り返し試験)印字・消去機能を有するカードリーダー(産電子工業(株)製SD500 GP−2)を用い、0.38mJ/ドットで印字し、熱スタンプを用いて90℃で1秒間加熱した。同様にして画像の印字及び消去を100回繰り返した後、試験1と同様に濃度を測定した。結果を表1に示した。
【0060】
試験4
(画像の経時安定性)印字・消去機能を有するカードリーダー(産電子工業(株)製SD500 GP−2)を用い、0.38mJ/ドットで印字し、温度35℃、相対湿度70%の雰囲気下に12時間保存した後、試験1と同様にして発色部の濃度を測定し、下記数式(1)により画像残存率を計算し、表1に示した。
【0061】
A=(C/B)×100 数式(1)
A:画像残存率(%)
B:試験前の画像濃度
C:試験後の画像濃度
【0062】
【表1】
Figure 0003728374
【0063】
表1に示したように、比較例1及び2は、発色部の濃度は高いが、90℃、1秒間の加熱における文字消去性が不十分であった(試験2における消去部の濃度が実施例のいずれよりも高い)。さらに、印字・消去を繰り返すと消去部の濃度が高くなるため、発色時と消色時とのコントラストが悪くなり(試験3における消去部の濃度が実施例のいずれよりも著しく高く)、このような比較例は実用に供し得ないものであった。
【0064】
実用に際しては、可逆性感熱記録組成物層を機械的損傷から保護するために、その層の上に保護層もしくは中間層及び保護層を設ける。中間層や保護層の材料としては汎用の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化型樹脂などが使用される。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、印字電力が低い条件でも、印字濃度が高く、文字消去性も良好で、かつ経時安定性にも優れた書き替え可能な可逆性感熱記録組成物ならびにそれを用いたシート及びカードを得ることができる。これらのシート及びカードは量産性にも優れており、これらを用いることによって、高信頼性の可逆性感熱記録方式を構成することが可能となった。

Claims (5)

  1. 有機高分子系バインダー中に少なくとも可逆性発色色素と発色・消色剤とアミン化合物と無機系充填剤とを含有させてなる可逆性感熱記録組成物において、該発色・消色剤が下記化学式(1)で示される化合物と下記化学式(2)で示される化合物の混合物であることを特徴とする可逆性感熱記録組成物。
    Figure 0003728374
    Figure 0003728374
  2. 請求項1記載の可逆性感熱記録組成物において、上記発色・消色剤における上記化学式(1)で示される化合物のモル分率が70〜99%であることを特徴とする請求項1記載の可逆性感熱記録組成物。
  3. 支持基材と可逆性感熱記録層と保護層とからなる可逆性感熱記録シートにおいて、該可逆性感熱記録層が請求項1記載の可逆性感熱記録組成物からなることを特徴とする可逆性感熱記録シート。
  4. 支持基材と可逆性感熱記録層と保護層とからなる可逆性感熱記録カードにおいて、該可逆性感熱記録層が請求項1記載の可逆性感熱記録組成物からなることを特徴とする可逆性感熱記録カード。
  5. 支持基材と可逆性感熱記録層と中間層と保護層とからなる可逆性感熱記録カードにおいて、該可逆性感熱記録層が請求項1記載の可逆性感熱記録組成物からなることを特徴とする可逆性感熱記録カード。
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