JP3727789B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下部走行体上に旋回可能な上部旋回体が搭載された、例えばアースドリル、杭打機、油圧ショベル等の建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体に設けられた油圧シリンダのロッド先端を下部走行体の凹陥部内に挿入することによって上部旋回体の旋回をロックする旋回ロック装置と、この旋回ロック装置の駆動を制御する制御手段からなる建設機械が知られている(例えば、特開平3−151423号公報等)。
【0003】
このような従来技術による建設機械では、油圧シリンダに圧油を給,排することによって油圧シリンダのロッドを上昇,下降させ、上部旋回体の旋回を許可,禁止(ロック)するものである。
【0004】
また、他の従来技術として、上部旋回体には手動操作によって上,下方向に移動可能なロックピンと、下部走行体にはこのロックピンに対応した位置に凹陥部が設けられたものが知られている(例えば、実開昭61−76866号公報等)。
【0005】
このような他の従来技術による建設機械では、作業者は、ロックピンを下部走行体に向けて付勢しつつ上部旋回体をゆっくりと旋回させる。これによって、ロックピンが下部走行体の凹陥部に位置合せされたときに、ロックピンが凹陥部内に挿入され、上部旋回体がロックされるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による建設機械では、油圧シリンダに圧油を供給することによって、ロッドを下降させ上部旋回体の旋回をロックするものである。しかし、このような建設機械では、ロッドと凹陥部との位置合せを行わなければならず、他の従来技術に示すような手動操作に慣れた熟練した作業者にとっては、却って上部旋回体の旋回をロックする作業が煩わしくなるという問題がある。
【0007】
また、上述した建設機械では、油圧シリンダのロッドを確実に凹陥部内に挿入するために、上部旋回体の旋回速度等からロッドを下降させるタイミングを演算している。このため、旋回速度等を検出するためのセンサ等を別途設ける必要があり、製造コストが高いという問題もある。
【0008】
一方、上述した他の従来技術にあっては、ロックピンを手動操作するためにロックピンを運転室近傍に配置しなければならず、旋回ロック装置の取付け自由度が低いという問題がある。
【0009】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明は、ロッドをその自重によって下降させることによって下部走行体に対して上部旋回体をロックすることができる建設機械を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、シリンダ内を2つの油室に画成するピストンにロッドが下側を向く状態で前記上部旋回体に取付けられ、ロッドの下降と上昇に応じて下部走行体に対して上部旋回体のロックとロック解除を行う油圧シリンダと、前記油圧シリンダに圧油の給,排を行うことにより、ロッドの上昇,下降を切換える主切換弁と、前記油圧シリンダのロッドを自由落下させるとき、前記2つの油室をそれぞれタンクに連通させる自由落下用切換弁とから構成したことにある。
【0011】
このように構成したことにより、上部旋回体をロックするときには、自由落下用切換弁をタンク連通側に切換える。このとき、油圧シリンダの2つの油室がタンクに連通し、油圧シリンダのロッドが自由落下する。一方、上部旋回体のロックを解除するときには、主切換弁をロッド上昇側に切換える。このとき、油圧シリンダに圧油が供給され、油圧シリンダのロッドが上昇する。これにより、主切換弁と自由落下用切換弁とによって上部旋回体のロックとロック解除とを行うことができる。
【0012】
また、請求項2の発明は、油圧落下モードスイッチと自由落下モードスイッチとを備え、油圧落下モードスイッチを選択したときには、前記主切換弁のみをロッド下降側に切換え、自由落下モードスイッチを選択したときには、前記主切換弁をロッド下降側に切換えると共に、自由落下用切換弁をタンク連通側に切換える構成としたことにある。
【0013】
これにより、油圧落下モードスイッチを選択したときには、主切換弁のみをロッド下降側に切換え、油圧シリンダから圧油を排出する。このため、油圧シリンダのロッドは油圧によって下降する。一方、自由落下モードスイッチを選択したときには、主切換弁をロッド下降側に切換えると共に、自由落下用切換弁をタンク連通側に切換える。このため、油圧シリンダの2つの油室はタンクに連通し、油圧シリンダのロッドはその自重によって下降する。
【0014】
また、請求項3の発明は、油圧シリンダのロッドを上昇させる上昇スイッチと、油圧シリンダのロッドを下降させる下降スイッチとを備えると共に、油圧シリンダのロッド側油室をタンクに連通させるロッド側の自由落下用切換弁と直列に自由落下開始用切換弁を設け、前記自由落下開始用切換弁は、下降スイッチと自由落下モードスイッチとを選択したときのみタンク連通側に切換わる構成としたことにある。
【0015】
このように構成したことにより、自由落下モードスイッチを選択し、さらに下降スイッチを選択したときのみ油圧シリンダの2つの油室をタンクに連通させることができる。これにより、自由落下モードスイッチのみを選択したときに、油圧シリンダの2つの油室をタンクに連通し、作業者の意思に反して油圧シリンダが下降するのを防止することができる。
【0016】
また、請求項4の発明は、油圧シリンダのロッドが最も上昇した状態を検出する最上昇検出スイッチと、前記最上昇検出スイッチによってロッドが最も上昇した状態であることを表示する最上昇表示手段と、油圧シリンダのロッドが最も下降した状態を検出する最下降検出スイッチと、前記最下降検出スイッチによってロッドが最も下降した状態であることを表示する最下降表示手段とを設けたことにある。
【0017】
これにより、最上昇表示手段によって油圧シリンダのロッドが最上昇したことを表示し、最下降表示手段によって油圧シリンダのロッドが最下降したことを表示し、油圧シリンダのロッドが最上昇側,最下降側のストロークエンドに達したことを作業者に認識させることができる。
【0018】
また、請求項5の発明は、油圧シリンダは、シリンダと、前記シリンダ内に摺動可能に設けられボトム側油室とロッド側油室とを画成するピストンと、一端が前記ピストンに固着され他端がシリンダ外に突出したロッドとからなる単動油圧シリンダによって構成し、ボトム側油室にはロッドを下降側に付勢するばねを設けたことにある。
【0019】
これにより、油圧シリンダのロッドを自由落下させるときでも、ばねによって油圧シリンダのロッドの下降側に付勢し、ロッドを確実に下降させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による建設機械を図1ないし図9に従って詳述する。
【0021】
ここで、図1ないし図7は第1の実施の形態による建設機械として杭打機を例に挙げて説明する。
【0022】
1は下部走行体で、この下部走行体1はトラックフレーム2と、このトラックフレーム2の左,右両側に設けられ、前,後に延びる履帯3,3とによって構成され、下部走行体1上には上部旋回体4が旋回可能に搭載されている。
【0023】
ここで、上部旋回体4は、旋回フレーム5と、この旋回フレーム5上に設けられた建屋6とによって構成されている。そして、建屋6内には駆動源となるエンジン、油圧源等が配設されている。また、上部旋回体4には、旋回フレーム5の前側にフロントブラケット7が設けられている。そして、フロントブラケット7は、リーダ8の下端側を支持することによりバックステー9と共にリーダ8をほぼ直立状態に保っている。
【0024】
10はリーダ8に昇降可能に吊下されたフロントアタッチメントで、このフロントアタッチメント10は、削孔用のスクリュー11と、このスクリュー11を回転駆動する駆動源(図示せず)を備えたオーガ装置12とから構成されている。そして、フロントアタッチメント10は、オーガ装置12の駆動源によりスクリュー11を回転させ、リーダ8に沿って昇降することにより、スクリュー11による削孔作業を行うものである。
【0025】
13は下部走行体1と上部旋回体4との間に設けられた旋回ロック装置で、この旋回ロック装置13は、トラックフレーム2の上面側に位置して設けられた1個または複数個のブロック14(一個のみ図示)と、旋回フレーム5に設けられた油圧シリンダ15とによって構成されている。そして、ブロック14はトラックフレーム2から略三角状に突出して設けられ、その中央部には凹陥部14Aが凹設されている。
【0026】
また、油圧シリンダ15は、シリンダ15Aと、このシリンダ15A内に摺動可能に設けられロッド側油室Aとボトム側油室Bとを画成するピストン15Bと、一端がこのピストン15Bに固着され他端がシリンダ15A外に突出したロッド15Cからなる単動油圧シリンダによって構成されている。そして、油圧シリンダ15はロッド15Cが下側を向く状態で旋回フレーム5に取り付けられている。このため、ロッド15Cの他端となる先端側がブロック14の凹陥部14A内に挿入されることによって、下部走行体1に対して上部旋回体4がロックされ、ロッド15Cの先端側を凹陥部14A内から抜き出すことによって上部旋回体4のロックが解除されるものである。
【0027】
なお、旋回ロック装置13は、例えば図1および図2に示すように上部旋回体4のフロントブラケット7が下部走行体1の前側中央に位置したときに、油圧シリンダ15のロッド15C先端がブロック14の凹陥部14A内に挿入可能となるものである。このため、作業者は、上部旋回体4のフロントブラケット7が下部走行体1の前側中央となるように、上部旋回体4を旋回駆動させることによって、油圧シリンダ15とブロック14とを略位置合せしておく。
【0028】
16は油圧シリンダ15のボトム側油室B内に設けられたばねで、このばね16は油圧シリンダ15のロッド15Cを下降側に付勢している。
【0029】
次に、図4に基づき油圧シリンダ15を駆動するための油圧回路について説明する。
【0030】
21は上部旋回体4に設けられエンジン等の駆動源によって駆動する油圧ポンプで、この油圧ポンプ21はタンク22と共に油圧源を構成し、主管路23A,23Bを通じて油圧シリンダ15に接続されている。そして、主管路23Aは油圧シリンダ15のロッド側油室Aに開口し、主管路23Bは油圧シリンダ15のボトム側油室Bに開口している。
【0031】
24は主管路23A,23Bの途中に設けられた主切換弁で、この主切換弁24は4ポート3位置の電磁パイロット式方向切換弁によって構成されている。そして、主切換弁24は、ソレノイド24Aに電流を供給することによって中立位置(イ)から油圧シリンダ15のロッド15Cを上昇させるロッド上昇側位置(ロ)に切換操作され、ソレノイド24Bに電流を供給することによって中立位置(イ)から油圧シリンダ15のロッド15Cを下降させるロッド下降側位置(ハ)に切換操作されるものである。また、主切換弁24の上流側にはリリーフ弁25が接続されている。
【0032】
26は主切換弁24の下流側に位置して主管路23A,23Bの途中に設けられたパイロット式チェック弁で、このパイロット式チェック弁26は、主管路23A,23Bに設けられたチェック弁27A,27Bと、このチェック弁27A,27Bと主管路23B,23Aとを接続するパイロット管路28A,28Bとによって構成されている。そして、パイロット管路28A,28Bは、主管路23B,23A内の圧油をパイロット圧としてチェック弁27A,27Bに導き、チェック弁27A,27Bを開弁するものである。
【0033】
29A,29Bは基端側がパイロット式チェック弁26の下流側に位置して主管路23A,23Bから分岐した分岐管路で、この分岐管路29A,29Bの先端側はタンク22に接続されている。
【0034】
30,31は分岐管路29A,29Bの途中に接続して設けられた自由落下用切換弁で、この自由落下用切換弁30,31は2ポート2位置の電磁パイロット式方向切換弁によって構成されている。そして、油圧シリンダ15のロッド側油室Aに連通する分岐管路29Aに接続されたロッド側の自由落下用切換弁30は、常時は油圧シリンダ15のロッド側油室Aとタンク22との連通を遮断する遮断位置(ニ)にあり、ソレノイド30Aに電流を供給することによってロッド側油室Aとタンク22とを連通させる連通位置(ホ)に切換操作される。また、分岐管路29Bに接続されたボトム側の自由落下用切換弁31も、自由落下用切換弁30と同様に、常時は遮断位置(ニ)にあり、ソレノイド31Aに電流を供給することによってボトム側油室Bとタンク22とを連通させる連通位置(ホ)に切換操作されるものである。
【0035】
32は自由落下用切換弁30とタンク22との間に位置して分岐管路29Aに接続して設けられた自由落下開始用切換弁で、この自由落下開始用切換弁32は3ポート2位置の電磁パイロット式方向切換弁によって構成されている。また、分岐管路29Aの途中には自由落下開始用切換弁32とタンク22との間に位置してチェック弁33が接続されると共に、このチェック弁33に並列に自由落下開始用切換弁32とタンク22とを接続するバイパス管路34が設けられている。
【0036】
また、自由落下開始用切換弁32は、チェック弁33を通じて分岐管路29Aをタンク22に接続する逆止位置(ヘ)と、バイパス管路34を通じて分岐管路29Aをタンク22に接続する連通位置(ト)とを有している。そして、自由落下開始用切換弁32は、ソレノイド32Aに電流を供給することによって、逆止位置(ヘ)から連通位置(ト)に切換操作され、油圧シリンダ15のロッド15Cが自由落下するのを許可するものである。
【0037】
35は油圧シリンダ15のロッド15Cが最も下降した状態のストロークエンドを検出する最下降検出スイッチで、この最下降検出スイッチ35は後述する最下降表示手段としての最下降表示ランプ49を点灯させるものである。また、36は油圧シリンダ15のロッド15Cが最も上昇した状態のストロークエンドを検出する最上昇検出スイッチで、この最上昇検出スイッチ36は後述する最上昇表示手段としての最上昇表示ランプ50を点灯させるものである。
【0038】
次に、図5に基づき主切換弁24、自由落下用切換弁30,31、自由落下開始用切換弁32を切換操作し、油圧シリンダ15を駆動するための制御回路について説明する。
【0039】
41A,41Bは制御回路用の電源端子で、この電源端子41A,41Bはバッテリ(図示せず)の+側端子,−側端子にそれぞれ接続されている。また、一方の電源端子41Aには油圧シリンダ15の駆動を開始,停止させるための駆動用スイッチ42が設けられている。
【0040】
R1 は油圧シリンダ15のロッド15Cが自重によって自由落下するのを許す自由落下モードを選択するための自由落下モードスイッチ43と、自由落下モードであることを表示する自由落下モード表示ランプ44とに直列接続されたリレーで、このリレーR1 は、常開接点R1-1 ,R1-2 ,R1-3 ,R1-5 と、常閉接点R1-4 とを有している。
【0041】
R2 はロッド15Cを上昇させるための上昇スイッチ45に直列接続されたリレーで、このリレーR2 は常開接点R2-3 と、常閉接点R2-1 ,R2-2 とを有している。また、R3 はロッド15Cを下降させるための下降スイッチ46に直列接続されたリレーで、このリレーR3 は常開接点R3-1 ,R3-2 を有している。
【0042】
R4 は油圧シリンダ15のロッド15Cを油圧ポンプ21からの圧油によって落下させる油圧落下モードを選択するための油圧落下モードスイッチ47と、油圧落下モードであることを表示する油圧落下モード表示ランプ48とに直列接続されたリレーで、このリレーR4 は常開接点R4-2 と、常閉接点R4-1 とを有している。R5 は最下降検出スイッチ35とロッド15Cが最も下降した状態を示す最下降表示ランプ49とに直列接続されたリレーで、このリレーR5 は常閉接点R5-1 を有している。さらに、R6 は最上昇検出スイッチ36とロッド15Cが最も上昇した状態を示す最上昇表示ランプ50とに直列接続されたリレーで、このリレーR6 は常閉接点R6-1 を有している。
【0043】
そして、接点R1-1 は接点R4-1 に直列接続されると共に、接点R1-1 ,R4-1 は自由落下モードスイッチ43に並列接続され、自由落下モードを保持するための自己保持回路を形成している。
【0044】
また、接点R1-4 は接点R4-2 に直列接続されると共に、接点R1-4 ,R4-2 は油圧落下モードスイッチ47に並列接続され、油圧落下モードを保持するための自己保持回路を形成している。
【0045】
一方、接点R1-2 は、接点R2-1 とロッド側の自由落下用切換弁30のソレノイド30Aとに直列接続されている。接点R1-3 は、接点R2-2 とボトム側の自由落下用切換弁31のソレノイド31Aとに直列接続されている。接点R2-3 は、接点R6-1 と主切換弁24のソレノイド24Aとに直列接続されている。接点R3-1 は、接点R5-1 と主切換弁24のソレノイド24Bとに直列接続されている。さらに、接点R1-5 は、接点R3-2 と自由落下開始用切換弁32のソレノイド32Aとに直列接続されている。
【0046】
また、自由落下モードスイッチ43、油圧落下モードスイッチ47、上昇スイッチ45、下降スイッチ46は、運転室内に設けられ、運転室内の作業者によって操作可能となっている。さらに、自由落下モード表示ランプ44、油圧落下モード表示ランプ48、最下降表示ランプ49、最上昇表示ランプ50も運転室内に設けられている。このため、作業者は、自由落下モード表示ランプ44、油圧落下モード表示ランプ48を目視することによって、旋回ロック装置13が自由落下モード、油圧落下モードのいずれの動作状態にあるのかを認識することができると共に、最下降表示ランプ49、最上昇表示ランプ50を目視することによって、上部旋回体4の旋回がロックされた状態か否かを認識することができる。
【0047】
本実施の形態による杭打機は上述の如き構成を有するもので、この杭打機を用いて削孔作業(杭打作業)を行うときには、旋回ロック装置13の油圧シリンダ15を駆動することによって上部旋回体4の旋回をロックする。そこで、次に油圧シリンダ15の作動について図6および図7を参照しつつ説明する。
【0048】
まず、油圧シリンダ15のロッド15Cの自重とばね16のばね力によってロッド15Cを降下させる自由落下モードについて説明する。
【0049】
ここで、初期時において、油圧シリンダ15のロッド15Cは最も上昇した最上昇位置にあり、上部旋回体4は旋回可能な状態にあるものとする。このとき、最上昇検出スイッチ36は閉成しているから、最上昇表示ランプ50は点灯している。
【0050】
この状態で、上部旋回体4の旋回をロックするロック動作を行うときには、作業者は、上部旋回体4を旋回駆動し、フロントブラケット7を下部走行体1の前側中央に配置する。これにより、油圧シリンダ15のロッド15Cとブロック14の凹陥部14Aとが略位置合せされる。
【0051】
次に、作業者は、運転室内に設けられた駆動用スイッチ42を閉成すると共に、自由落下モードスイッチ43を閉成する。これにより、リレーR1 が励磁され、その接点R1-1 が閉成して自己保持されると共に、自由落下モード表示ランプ44が点灯する。このとき、接点R1-2 ,R1-3 が閉成してソレノイド30A,31Aに電流が流れるから、2つの自由落下用切換弁30,31はいずれも遮断位置(ニ)から連通位置(ホ)に切換わる。また、接点R1-5 が閉成するものの、接点R3-2 が開成しているため、自由落下開始用切換弁32は逆止位置(ヘ)に保持されている。このため、油圧シリンダ15のロッド側油室A内から油液が漏れ出すことはなく、ロッド15Cは最上昇した状態で維持される。さらに、接点R1-4 が開成し、油圧落下モード表示ランプ48は消灯した状態で保持される。
【0052】
次に、作業者は下降スイッチ46を閉成する。これにより、リレーR3 が励磁され、その接点R3-1 が閉成するから、主切換弁24のソレノイド24Bに電流が供給され、主切換弁24は中立位置(イ)からロッド下降側位置(ハ)に切換わる。このとき、接点R3-2 も閉成して自由落下開始用切換弁32のソレノイド32Aに電流が流れるから、自由落下開始用切換弁32は逆止位置(ヘ)から連通位置(ト)に切換わる。
【0053】
これにより、油圧ポンプ21から主切換弁24、パイロット式チェック弁26を通じて油圧シリンダ15に圧油が供給されるものの、油圧シリンダ15のロッド側油室Aは分岐管路29A、自由落下用切換弁30、自由落下開始用切換弁32を通じてタンク22に連通され、ボトム側油室Bは分岐管路29B、自由落下用切換弁31を通じてタンク22に連通されている。この結果、油圧シリンダ15は、ボトム側油室B内に油圧ポンプ21からの油液を自給し、ロッド側油室A内の油液を分岐管路29Aを通じてタンク22へと排出する。このため、ロッド15Cは、その自重とばね16のばね力とによって自由降下すると共に、最上昇検出スイッチ36が開成し、最上昇表示ランプ50は消灯する。
【0054】
このとき、例えば油圧シリンダ15とブロック14の凹陥部14Aとが正確に位置合せされていないときには、作業者は操作レバー(図示せず)を操作し、上部旋回体4をゆっくりと僅かに旋回させる。そして、油圧シリンダ15と凹陥部14Aとが位置合せされたときには、ロッド15Cの先端が凹陥部14A内に挿入されるから、上部旋回体4の旋回がロックされる。
【0055】
そして、ロッド15Cが凹陥部14A内の底部側に達すると、ロッド15Cが最下降した状態となるから、最下降検出スイッチ35が閉成する。これにより、最下降表示ランプ49が点灯すると共に、リレーR5 が励磁され、接点R5-1 が開成する。この結果、ソレノイド24Bへの電流の供給が停止するから、主切換弁24はロッド下降側位置(ハ)から中立位置(イ)に切換わり、油圧シリンダ15は停止する。
【0056】
一方、上部旋回体4を旋回駆動するためロック解除動作を行うときには、作業者は上昇スイッチ45を閉成する。これにより、リレーR2 が励磁され、その接点R2-1 ,R2-2 が開成するから、ソレノイド30A,31Aへの電流の供給が停止され、2つの自由落下用切換弁30,31はいずれも連通位置(ホ)から遮断位置(ニ)に切換わる。このとき、接点R2-3 が閉成して主切換弁24のソレノイド24Aに電流が流れるから、主切換弁24は中立位置(イ)からロッド上昇側位置(ロ)に切換わる。
【0057】
これにより、油圧ポンプ21から主切換弁24、パイロット式チェック弁26を通じて油圧シリンダ15に圧油が供給される。このとき、2つの自由落下用切換弁30,31はいずれも遮断位置(ニ)にあるから、油圧ポンプ21から吐出された圧油は主管路23Aを通じてロッド側油室Aに供給されると共に、ボトム側油室B内の油液は主管路23Bを通じてタンク22に向けて排出される。この結果、油圧シリンダ15のロッド15Cは、ばね16のばね力に抗して上昇するから、最下降検出スイッチ35が開成し、最下降表示ランプ49は消灯する。
【0058】
そして、ロッド15Cが油圧シリンダ15のボトム側に達すると、ロッド15Cが最上昇した状態となるから、最上昇検出スイッチ36が閉成する。これにより、最上昇表示ランプ50が点灯すると共に、リレーR6 が励磁され、接点R6-1 が開成する。この結果、ソレノイド24Aへの電流の供給が停止するから、主切換弁24はロッド上昇側位置(ロ)から中立位置(イ)に切換わり、油圧シリンダ15は停止する。
【0059】
次に、油圧シリンダ15のロッド15Cを油圧ポンプ21からの油圧によって降下させる油圧落下モードについて説明する。
【0060】
まず、ロック動作を行うときには、作業者は、上部旋回体4を旋回駆動させて油圧シリンダ15のロッド15Cとブロック14の凹陥部14Aとを正確に位置合せする。
【0061】
次に、作業者は、運転室内に設けられた駆動用スイッチ42を閉成すると共に、油圧落下モードスイッチ47を閉成する。これにより、リレーR4 が励磁され、その接点R4-1 が開成すると共に、接点R4-2 が閉成するから、リレーR4 を自己保持すると共に、油圧落下モード表示ランプ48が点灯する。
【0062】
次に、作業者は下降スイッチ46を閉成する。これにより、リレーR3 が励磁され、その接点R3-1 が閉成するから、主切換弁24のソレノイド24Bに電流が供給され、主切換弁24は中立位置(イ)からロッド下降側位置(ハ)に切換わる。なお、このとき接点R3-2 も閉成するものの、接点R1-5 が開成しているため、ソレノイド32Aに電流が供給されることはない。
【0063】
これにより、油圧ポンプ21から主切換弁24、パイロット式チェック弁26を通じて油圧シリンダ15に圧油が供給される。このとき、2つの自由落下用切換弁30,31はいずれも遮断位置(ニ)にあるから、油圧ポンプ21から吐出された圧油は主管路23Bを通じてボトム側油室Bに供給されると共に、ロッド側油室A内の油液は主管路23Aを通じてタンク22に向けて排出される。この結果、油圧シリンダ15のロッド15Cは下降するから、最上昇検出スイッチ36が開成し、最上昇表示ランプ50は消灯する。
【0064】
そして、ロッド15Cの先端がブロック14の凹陥部14A内に挿入され、上部旋回体4が旋回できない状態でロックされたときには、ロッド15Cが油圧シリンダ15のロッド側に達するから、ロッド15Cが最下降した状態となって最下降検出スイッチ35が閉成する。これにより、最下降表示ランプ49が点灯すると共に、リレーR5 が励磁され、接点R5-1 が開成する。この結果、ソレノイド24Bへの電流の供給が停止するから、主切換弁24はロッド下降側位置(ハ)から中立位置(イ)に切換わり、油圧シリンダ15は停止する。
【0065】
一方、ロック解除動作を行うときには、作業者は上昇スイッチ45を閉成する。これにより、リレーR2 が励磁され、その接点R2-1 ,R2-2 が開成するものの、接点R1-2 ,R1-3 が既に開成しているから、2つの自由落下用切換弁30,31はいずれも遮断位置(ニ)で保持される。このとき、接点R2-3 が閉成して主切換弁24のソレノイド24Aに電流が流れるから、主切換弁24は中立位置(イ)からロッド上昇側位置(ロ)に切換わる。
【0066】
このため、自由落下モードの場合と同様に、油圧シリンダ15には主切換弁24、パイロット式チェック弁26を通じて油圧ポンプ21からの圧油が供給されるから、油圧シリンダ15のロッド15Cは、ばね16のばね力に抗して上昇する。これにより、最下降検出スイッチ35が開成し、最下降表示ランプ49は消灯する。また、ロッド15Cが油圧シリンダ15のボトム側に達すると、最上昇検出スイッチ36が閉成して最上昇表示ランプ50が点灯すると共に、リレーR6 が励磁され、接点R6-1 が開成する。この結果、ソレノイド24Aへの電流の供給が停止するから、主切換弁24はロッド上昇側位置(ロ)から中立位置(イ)に切換わり、油圧シリンダ15は停止する。
【0067】
なお、油圧落下モードでは、ブロック14の凹陥部14A内にグリース、土砂等が付着して、ロッド15Cが凹陥部14A内に円滑に降下しないときでも、ロッド15Cを油圧によって強制的に降下させ、凹陥部14A内の土砂等を排除することができる。
【0068】
かくして、本実施の形態によれば、油圧シリンダ15に圧油を給排することによってロッド15Cの上昇,下降を切換える主切換弁24と、油圧シリンダ15のロッド15Cを自由落下させるさせるとき、2つの油室A,Bをそれぞれタンク22に連通させる自由落下用切換弁30,31を設けたから、主切換弁24と自由落下用切換弁30,31とを切換操作することによってロッド15Cを自由落下させることができる。これにより、ロッド15Cの先端をブロック14に沿って移動させつつロッド15C先端と凹陥部14Aとを位置合せし、ロッド15C先端を凹陥部14A内に挿入することができる。このため、ロッド15Cの先端を凹陥部14A内に容易に挿入でき、上部旋回体4の旋回をロックすることができる。
【0069】
また、上部旋回体4の位置、旋回速度等を検出するセンサ等を別途設ける必要がなく、製造コストを低減することができる。しかも、油圧シリンダ15とブロック14とによって旋回ロック装置13を構成するから、手動操作によるロックピン等を用いて旋回をロックするときに比べ、旋回ロック装置13を運転室近傍に設ける必要がなく、旋回ロック装置13の取付け自由度を増すことができる。
【0070】
また、制御回路には、油圧落下モードスイッチ47と自由落下モードスイッチ43とを設け、油圧落下モードスイッチ47を選択したときには主切換弁24のみをロッド下降側位置(ハ)に切換え、自由落下モードスイッチ43を選択したときには主切換弁24をロッド下降側位置(ハ)に切換えると共に、自由落下用切換弁30,31を連通位置(ホ)に切換える構成としている。このため、上部旋回体4をロックするときには、杭打機の作業状況や作業者の好みに応じて、作業者は、油圧落下モードスイッチ47,自由落下モードスイッチ43を選択し、油圧落下モード,自由落下モードを選択することができる。
【0071】
また、制御回路には、上昇スイッチ45と下降スイッチ46とを設けると共に、ロッド側の自由落下用切換弁30と直列に自由落下開始用切換弁32を設け、下降スイッチ46と自由落下モードスイッチ43とを選択したときのみ、自由落下開始用切換弁32を連通位置(ト)に切換える構成としている。このため、自由落下モードスイッチ43のみを選択したときには、自由落下開始用切換弁32は逆止位置(ヘ)に保持されるから、作業者の意図に反して油圧シリンダ15のロッド15Cが降下することがなくなる。
【0072】
また、最下降検出スイッチ35によって点灯する最下降表示ランプ49と最上昇検出スイッチ36によって点灯する最上昇表示ランプ50とを設けている。このため、作業者は、最下降表示ランプ49を目視することによって、油圧シリンダ15のロッド15Cがロッド側のストロークエンドに達し、最下降した状態であることを認識できると共に、最上昇表示ランプ50を目視することによって、油圧シリンダ15のロッド15Cがボトム側のストロークエンドに達し、最上昇した状態であることを認識することができる。
【0073】
これにより、作業者は、最下降表示ランプ49、最上昇表示ランプ50を目視することによって、上部旋回体4が旋回可能か否かを容易に識別することができ、上部旋回体4がロックされた状態で旋回装置を作動させる等の誤操作を防止できる。
【0074】
また、油圧シリンダ15のボトム側油室B内にはロッド15Cの下降をするばね16を設けたから、ばね16によってロッド15Cの下降を補助し、自由落下モードにおいてロッド15Cを自由落下させるときであっても、ロッド15Cを確実に降下させ、その先端をブロック14の凹陥部14A内に挿入することができる。
【0075】
次に、図8および図9は本発明による第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、上部旋回体の旋回をロックするときには、油圧シリンダのロッドは自重によって降下させる構成のみとしたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0076】
図8は本実施の形態による旋回ロック装置の油圧シリンダ15を駆動するための油圧回路を示し、この油圧回路は、図4に示す第1の実施の形態による油圧回路とほぼ同様に構成されている。しかし、油圧回路中において、主管路23Aから分岐した分岐管路29A′の途中に補助切換弁、チェック弁が設けられていない点で第1の実施の形態とは異なるものである。
【0077】
次に、図9に基づき油圧シリンダ15を駆動するための制御回路について説明する。
【0078】
61A,61Bは制御回路用の電源端子で、この電源端子61A,61Bはバッテリ(図示せず)の+側端子,−側端子にそれぞれ接続されている。また、一方の電源端子61Aには油圧シリンダ15の駆動を開始,停止させるための駆動用スイッチ62が設けられている。
【0079】
R7 はロッド15Cを上昇させるための上昇スイッチ63に直列接続されたリレーで、このリレーR7 は常閉接点R7-1 ,R7-2 と常開接点R7-3 とを有している。R8 はロッド15Cを下降させるための下降スイッチ64に直列接続されたリレーで、このリレーR3 は常開接点R8-1 を有している。R9 は最下降検出スイッチ35とロッド15Cが最も下降した状態を示す最下降表示ランプ65とに直列接続されたリレーで、このリレーR9 は常閉接点R9-1 を有している。さらに、R10は最上昇検出スイッチ36とロッド15Cが最も上昇した状態を示す最上昇表示ランプ66とに直列接続されたリレーで、このリレーR10は常閉接点R10-1を有している。
【0080】
そして、接点R7-1 ,R7-2 はソレノイド30A,31Aに直列接続されている。また、接点R7-3 は接点R10-1と主切換弁24のソレノイド24Aとに直列接続され、接点R8-1 は接点R9-1 と主切換弁24のソレノイド24Bとに直列接続されている。
【0081】
かくして、本実施の形態でも第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、本実施の形態では、油圧シリンダ15のロッド15Cは自重によってのみ降下する構成としたから、油圧回路、制御回路の構成を簡略化することができ、製造コストを低減することができる。
【0082】
なお、前記各実施の形態では、油圧シリンダ15にはロッド15Cを下降側に付勢するばね16を設ける構成としたが、ロッドの重量が重いときには、油圧シリンダからばねを除いた構成としてもよい。
【0083】
また、前記各実施の形態では、建設機械として杭打機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、アースドリル、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械に適用してもよく、これらの運搬時に上部旋回体の旋回をロックする構成としてもよい。
【0084】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、油圧シリンダに圧油を給,排することによってロッドの上昇,下降を切換える主切換弁と、油圧シリンダのロッドを自由落下させるさせるとき、2つの油室をそれぞれタンクに連通させる自由落下用切換弁を設けたから、主切換弁と自由落下用切換弁とを切換操作することによってロッドを自由落下させ、上部旋回体をロックすることができる。また、上部旋回体の位置、旋回速度等を検出するセンサ等を別途設ける必要がなく、製造コストを低減することができる。しかも、油圧シリンダを運転室近傍に設ける必要がなく、油圧シリンダの取付け自由度を増すことができる。
【0085】
また、請求項2の発明によれば、油圧落下モードスイッチと自由落下モードスイッチとを備え、油圧落下モードスイッチを選択したときには主切換弁のみをロッド下降側に切換え、自由落下モードスイッチを選択したときには主切換弁をロッド下降側に切換えると共に、自由落下用切換弁をタンク連通側に切換える構成としている。このため、上部旋回体をロックするときには、建設機械の作業状況や作業者の好みに応じて、作業者は、油圧落下モードスイッチ,自由落下モードスイッチを選択し、油圧落下モード,自由落下モードを選択することができる。
【0086】
また、請求項3の発明によれば、上昇スイッチと下降スイッチとを設けると共に、ロッド側の自由落下用切換弁と直列に自由落下開始用切換弁を設け、下降スイッチと自由落下モードスイッチとを選択したときのみ自由落下開始用切換弁をタンク連通側に切換える構成としている。このため、自由落下モードスイッチのみを選択したときに、作業者の意図に反して油圧シリンダのロッドが降下することがなくなる。
【0087】
また、請求項4の発明によれば、最上昇検出スイッチによって油圧シリンダのロッドが最も上昇した状態であることを表示する最上昇表示手段と、最下降検出スイッチによって油圧シリンダのロッドが最も下降した状態であることを表示する最下降表示手段とを設けたから、最上昇表示手段、最下降表示手段によって油圧シリンダのロッドがストロークエンドに達したことを作業者に認識させることができ、作業者は容易に上部旋回体が旋回可能か否かを識別することができる。
【0088】
さらに、請求項5の発明によれば、油圧シリンダにはロッドを下降側に付勢するばねを設けたから、ばねによってロッドの下降を補助することができる。このため、油圧シリンダのロッドを自由落下させるときであっても、ロッドを確実に降下させ、上部旋回体をロックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による杭打機を示す正面図である。
【図2】第1の実施の形態による杭打機を示す右側面図である。
【図3】第1の実施の形態による油圧シリンダ等を示す断面図である。
【図4】第1の実施の形態による油圧シリンダ、油圧ポンプ、主切換弁、自由落下用切換弁、自由落下開始用切換弁等を示す油圧回路図である。
【図5】第1の実施の形態による制御回路を示す電気回路図である。
【図6】自由落下モードにおける制御回路の動作を示す動作説明図である。
【図7】油圧落下モードにおける制御回路の動作を示す動作説明図である。
【図8】第2の実施の形態による油圧シリンダ、油圧ポンプ、主切換弁、自由落下用切換弁等を示す油圧回路図である。
【図9】第2の実施の形態による制御回路を示す電気回路図である。
【符号の説明】
1 下部走行体
4 上部旋回体
15 油圧シリンダ
15A シリンダ
15B ピストン
15C ロッド
16 ばね
21 油圧ポンプ
24 主切換弁
30,31 自由落下用切換弁
32 自由落下開始用切換弁
35 最下降検出スイッチ
36 最上昇検出スイッチ
43 自由落下モードスイッチ
45,63 上昇スイッチ
46,64 下降スイッチ
47 油圧落下モードスイッチ
49 最下降表示ランプ(最下降表示手段)
50 最上昇表示ランプ(最上昇表示手段)

Claims (5)

  1. 下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、シリンダ内を2つの油室に画成するピストンにロッドが下側を向く状態で前記上部旋回体に取付けられ、ロッドの下降と上昇に応じて下部走行体に対して上部旋回体のロックとロック解除を行う油圧シリンダと、前記油圧シリンダに圧油の給排を行うことにより、ロッドの上昇,下降を切換える主切換弁と、前記油圧シリンダのロッドを自由落下させるとき、前記2つの油室をそれぞれタンクに連通させる自由落下用切換弁とから構成してなる建設機械。
  2. 油圧落下モードスイッチと自由落下モードスイッチとを備え、油圧落下モードスイッチを選択したときには、前記主切換弁のみをロッド下降側に切換え、自由落下モードスイッチを選択したときには、前記主切換弁をロッド下降側に切換えると共に、自由落下用切換弁をタンク連通側に切換える構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記油圧シリンダのロッドを上昇させる上昇スイッチと、前記油圧シリンダのロッドを下降させる下降スイッチとを備えると共に、油圧シリンダのロッド側油室をタンクに連通させるロッド側の自由落下用切換弁と直列に自由落下開始用切換弁を設け、前記自由落下開始用切換弁は、下降スイッチと自由落下モードスイッチとを選択したときのみタンク連通側に切換わる構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
  4. 前記油圧シリンダのロッドが最も上昇した状態を検出する最上昇検出スイッチと、前記最上昇検出スイッチによってロッドが最も上昇した状態であることを表示する最上昇表示手段と、前記油圧シリンダのロッドが最も下降した状態を検出する最下降検出スイッチと、前記最下降検出スイッチによってロッドが最も下降した状態であることを表示する最下降表示手段とを設けてなる請求項1,2または3に記載の建設機械。
  5. 前記油圧シリンダは、シリンダと、前記シリンダ内に摺動可能に設けられボトム側油室とロッド側油室とを画成するピストンと、一端が前記ピストンに固着され他端がシリンダ外に突出したロッドとからなる単動油圧シリンダによって構成し、ボトム側油室にはロッドを下降側に付勢するばねを設けてなる請求項1,2,3または4に記載の建設機械。
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