JP3727035B2 - ベンゾトリアゾール化合物、それからなる紫外線吸収剤およびそれを含む眼用レンズ - Google Patents

ベンゾトリアゾール化合物、それからなる紫外線吸収剤およびそれを含む眼用レンズ Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、紫外線吸収能を有するベンゾトリアゾール化合物、それからなる紫外線吸収剤およびそれを含む眼用レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オゾン層破壊により増加した地上到達有害紫外線の人体に与える影響が危惧されている。眼に関しても、紫外線を原因とする角膜炎、白内障等の数多くの報告があり、眼に関する有害紫外線に対する防御の重要性が広く指摘されている。現実に、コンタクトレンズにおいては、角膜や水晶体等への有害紫外線によるダメージを軽減するために、また、眼内レンズにおいては、水晶体が本来持っているフィルター機能を再現し、より自然な視野を確保するために、紫外線吸収機能を有する材料が広く使用されている。
【0003】
コンタクトレンズおよび眼内レンズにおいても、樹脂に紫外線防御能を付与するために一般的に使用されているようなベンゾフェノン系やベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤が広く適用されてきた。しかし、レンズ材料のマトリックス中に分散されたこれら紫外線吸収剤は、レンズ材料のマトリックスと化学反応することなく単に閉じこめられているだけであるため、ガラス転移温度の高い材料においてはそれほど問題ではないが、ガラス転移温度の比較的低い酸素透過性ハードコンタクトレンズや軟性の眼内レンズ、また、含水性のソフトコンタクトレンズ等においては、これらの紫外線吸収剤の溶出やブリードアウト等の問題があった。コンタクトレンズや眼内レンズにおける、このような問題を改善するために、最近では、材料モノマーと反応して共有結合により材料中に組み込まれる、いわゆる反応性の紫外線吸収剤が使用されるようになってきた。
【0004】
上記のような反応性紫外線吸収剤のうち、ベンゾトリアジン系化合物の例としては、例えば特開平2−63463号公報に記載の化合物、国際公開第94/24112号公報記載の化合物がある。
【0005】
特開平2−63463号公報に記載の化合物は、下記の構造式
【化2】
Figure 0003727035
(式中、Xは塩素原子またはメトキシ基を示す。)
で示され、分子中に反応性の二重結合とエステル結合を有する。
【0006】
国際公開第94/24112号公報記載の化合物は、下記の構造式
【化3】
Figure 0003727035
(式中、R1はハロゲン原子または直鎖または分岐を有するC1〜C6アルコキシ基を示し、R2は−(CH22O−、−(CH22O−、−CH(CH3)CH2O−、−CH2CH(CH3)O−、−(CH23OCH2−、−CH(CH3)CH2OCH2−または−CH2CH(CH3)OCH2−を示す。)
で示され、分子中に反応性ビニルベンジル基を有するとともにフェノール性水酸基に対してパラ位にエーテル結合および該エーテル結合の酸素原子に対してメタ位にtert−ブチル基を有する。
【0007】
【発明が解決すべき課題】
上記のような反応性紫外線吸収剤の使用により、上述したような紫外線吸収剤の溶出やブリードアウトは軽減された。
しかしながら、特開平2−63463号公報に記載の紫外線吸収剤では、紫外線吸収機能ユニットと反応性二重結合ユニットがエステル結合により結合しているため、求核種、特に水による加水分解反応が起こり、その結果、紫外線吸収機能ユニットの二次的な溶出やブリードアウトが発生する。
【0008】
また、国際公開第94/24112号公報記載の紫外線吸収剤では、紫外線吸収機能ユニットと反応性二重結合ユニットの間がエーテル結合からなり、エステル結合を有するものに比べて加水分解に対して安定性は高い。しかしながら、フェノール性水酸基のパラ位にエーテルの酸素原子が結合していることおよび前記エーテルの酸素原子のメタ位に電子供与性のtert−ブチル基が存在することから、光または酸性条件下で、フェノキシエーテルの分解が起こり、前記エーテル酸素原子と基R2との間の結合が開裂する可能性があり、上記と同様の問題が生じる。さらに、国際公開第94/24112号公報記載の紫外線吸収剤は、ビニルベンジル基およびtert−ブチル基を有するため、極めて疎水性が高く、重合させる際に各種材料モノマーへの溶解性が悪く、均一な共重合体を得ることが難しい。特に、親水性モノマーを多量に使用する高含水ソフトコンタクトレンズへの適用は難しい。さらに、疎水性が高いことによって、レンズへの蛋白質や脂質等の汚れの付着を助長し、コンタクトレンズの視野が曇ったり、眼を刺激したりしやすくなる欠点を有する。
【0009】
上記のような、紫外線吸収機能ユニットと反応性二重結合ユニットの間の加水分解反応等による開裂反応は、レンズの使用環境に大きく依存していること、さらに、紫外線吸収機能ユニットであるベンゾトリアゾールの感作性等の毒性を考慮し、さらなるレンズの安全性を確保するため、より耐加水分解性に優れた反応性紫外線吸収剤が望まれている。
【0010】
そこで本発明の第一の目的は、材料モノマーとの優れた反応性を有するとともに、優れた耐加水分解性と適度な親水性を有し、材料モノマーと反応させることにより、優れた紫外線吸収機能と適度な親水性を有する眼用レンズを得ることができる新規ベンゾトリアゾール化合物を提供することにある。
【0011】
本発明の第二の目的は、上記ベンゾトリアゾール化合物からなる紫外線吸収剤を提供することにある。
【0012】
本発明の第三の目的は、上記ベンゾトリアゾール化合物をモノマー部分として含む共重合体からなる紫外線吸収能を有する眼用レンズを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究を行い、下記式(I)で示される反応性二重結合を有するベンゾトリアゾール系化合物が、優れた耐加水分解性を有し、かつ適度な親水性を有していることを見出し本発明を完成した。
【0014】
すなわち、本発明の第一の目的は、式(I)
【化4】
Figure 0003727035
(式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルコキシ基を示す。)で表されるベンゾトリアゾール化合物によって達成される。
【0015】
本発明の第二の目的は、上記式(I)で表されるベンゾトリアゾール化合物からなる紫外線吸収剤(以下、「本発明の紫外線吸収剤」という。)によって達成される。
【0016】
本発明の第三の目的は、上記式(I)で表されるベンゾトリアゾール化合物をモノマー部分として含む共重合体からなる眼用レンズ(以下、「本発明の眼用レンズ」という。)によって達成される。
【0017】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のベンゾトリアゾール化合物は、下記式(I)
【化5】
Figure 0003727035
で表される化合物である。
【0018】
式(I)において、Xは水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルコキシ基を示す。ハロゲン原子としては、例えば塩素原子、フッ素原子、臭素原子等が挙げられる。C1〜C4アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が挙げられ、プロピル基およびブチル基は直鎖または分岐を有していてもよい。C1〜C4アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基が挙げられ、プロポキシ基およびブトキシ基は直鎖または分岐を有していてもよい。Xは好ましくは、水素原子、塩素原子、メチル基およびメトキシ基である。
【0019】
本発明のベンゾトリアゾール化合物は、ベンゾトリアゾール基と反応性のビニルベンジル基がそれぞれエーテル結合により結合しており、従来のエステル結合を有する反応性紫外線吸収剤に見られるような求核種、特に水による加水分解反応に対して高い安定性を有している。すなわち、本発明のベンゾトリアゾール化合物は、共重合体に組み込まれたときに、紫外線吸収機能ユニットと反応性二重結合ユニットの間の加水分解等による開裂に起因する紫外線吸収機能ユニットの溶出やブリードアウトが起こらず、生体にとってより安全な紫外線吸収能を有する。また、ビニルベンジル基におけるビニル基の置換位置がパラ位であるため、重合の際に受ける立体障害効果が小さく、極めて良好な共重合性を有している。さらに、プロピレン基に結合する1個のアルコール性水酸基は、本発明のベンゾトリアゾール化合物分子に親水性を付与する役割を有しており、ビニルベンジル基の持つ高い疎水性による分子全体の疎水化を軽減し、コンタクトレンズや眼内レンズ等に一般的に使用される比較的親水性の高い材料モノマーへの溶解度を高めている。その結果、本発明のベンゾトリアゾール化合物は高含水性のソフトコンタクトレンズから比較的疎水性の高いモノマーを使用する酸素透過性ハードコンタクトレンズや軟性眼内レンズ等の眼用レンズの製造に幅広く使用可能である。
【0020】
式(I)のベンゾトリアゾール化合物は、下記合成スキームに従って合成できる。
【0021】
【化6】
Figure 0003727035
(式中、Xは先に式(I)のベンゾトリアゾール化合物において定義したとおりである。)
【0022】
式(I)のベンゾトリアゾール化合物は、式(II)の置換ベンゾトリアゾール誘導体と式(III)のp−ビニルベンジルグリシジルエーテルとを、溶媒、触媒および必要ならば酸化防止剤の存在下に反応させることによって得られる。
【0023】
本反応で用いられる触媒としては、テトラブチルアンモニウムブロマイド(TBABr)、テトラブチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド等の四級アンモニウム塩が挙げられる。
【0024】
本反応で用いられる酸化防止剤としては、比較的穏やかなものが好ましく、例えばハイドロキノン、p−メトキシフェノール、p−t−ブチルフェノール等が挙げられる。
【0025】
本反応で用いられる溶媒としては、例えば無水トルエン、無水ベンゼン、無水キシレン等が挙げられる。
【0026】
本反応は窒素雰囲気下で行うのが好ましい。反応温度は80から110℃、好ましくは95から105℃であり、反応時間は通常2から24時間、好ましくは4から12時間である。
【0027】
上記反応終了後、反応液にエタノールを加え、−15から−5℃で一昼夜程度冷却し、析出した沈殿物を吸引濾過等によって集め、エタノール、メタノール等の極性溶媒で十分に洗浄精製し、45から60℃程度の温度で24から72時間減圧乾燥することにより、目的のベンゾトリアゾール化合物を単離することができる。
【0028】
なお、出発原料である式(II)の置換ベンゾトリアゾール誘導体と式(III)のp−ビニルベンジルグリシジルエーテルは、公知の方法によって製造できる。式(II)の置換ベンゾトリアゾール誘導体は、例えば下記の工程で合成できる。
【0029】
【化7】
Figure 0003727035
(式中、Xは先に式(I)のベンゾトリアゾール化合物において定義したとおりである。)
【0030】
式(II)の置換ベンゾトリアゾール誘導体を合成するには、まず、式(IV)の化合物を、塩酸および亜硝酸ナトリウム等の亜硝酸塩を加えてジアゾ化し、次いでレゾルシノールを加えてジアゾカップリング反応を行い、式(V)の化合物を得る。次いで得られた式(V)の化合物に、金属亜鉛および水酸化ナトリウムを加えて閉環させてトリアジン環を形成させ、目的の式(II)の置換ベンゾトリアゾール誘導体を得ることができる。
【0031】
また、式(III)のp−ビニルベンジルグリシジルエーテルは、市販されており、例えばセイミケミカル(株)社製のものが挙げられ、これはビニルベンジルアルコールとエピクロルヒドリンから合成されたものである。
【0032】
次に、本発明の第二の目的を達成する紫外線吸収剤は、上記式(I)で表されるベンゾトリアゾール化合物からなり、上述したように様々な樹脂類にモノマーユニットとして組み込まれて使用されるいわゆる反応性紫外線吸収剤である。本発明の紫外線吸収剤は、特に眼用レンズ等の生体に対して高い安全性を要求される分野においてその優れた特性を発揮する。
【0033】
本発明の第三の目的を達成する紫外線吸収能を有する眼用レンズは、式(I)のベンゾトリアゾール化合物をモノマー部分として含む紫外線吸収能を有する共重合体からなる。ここで、本明細書において眼用レンズとは、眼球に接触させて用いるコンタクトレンズおよび眼球中に挿入して使用する眼内レンズを含む概念である。
【0034】
本発明の眼用レンズを構成する紫外線吸収能を有する共重合体は、1種あるいは2種以上の材料モノマー、重合開始剤および架橋剤等の添加剤の混合液に式(I)で表されるベンゾトリアゾール化合物を加えて重合することによって得られる。重合の方式、条件、重合開始剤の種類、架橋剤等の添加剤の種類、材料モノマーの配合割合等は、目的とする共重合体に応じて適宜選択する。
【0035】
本発明の眼用レンズを構成する共重合体の製造に使用する材料モノマーの種類には、特に制限はなく、通常コンタクトレンズや眼内レンズ等の眼用レンズに使用可能なモノマーであれば何でもよい。本発明に使用される材料モノマーとしては、例えば、メチルメタクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェニルエチル(メタ)アクリレート等の直鎖あるいは分岐を有するアルキル(メタ)アクリレート類(ここで(メタ)アクリレートとはアクリレートとメタクリレートの両方を意味する。以下、同様である。);2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、ジメチルアクリルアミド、メタクリル酸等に代表される親水性モノマー類;トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシジメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート、ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリルプロピル(メタ)アクリレートに代表される含珪素モノマー類;トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルエチルオキシプロピレン(メタ)アクリレート等に代表される含フッ素モノマー類等が挙げられる。これらの材料モノマーは、それぞれ単独でも、2種以上の複数のモノマーを混合した成分組成でも使用することができる。
【0036】
また、上記材料モノマーの他に、例えば二価以上の多価アルコールの(メタ)アクリレート、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等に代表されるモノマーを架橋剤として添加することもできる。
【0037】
本発明の共重合体において、式(I)のベンゾトリアゾール化合物は、材料モノマー100重量部に対して0.05から3.0重量部、好ましくは0.1から1.5重量部配合する。
【0038】
上記のようにして製造された本発明の眼用レンズは、優れた紫外線吸収能を有するだけでなく、式(I)のベンゾトリアゾール化合物がモノマー部分として含まれており、また耐加水分解性が高いため、式(I)のベンゾトリアゾール化合物の紫外線吸収機能ユニットの眼用レンズからの溶出やブリードアウトがなく、生体、特に眼にとって安全性が高い。
【0039】
本発明の眼用レンズは、すでに公知の種々の重合方法を用いて製造することができるが、一般に眼用レンズの分野で用いられるラジカル重合法および光重合法が好ましい。
【0040】
ラジカル重合法による場合に用いられる重合開始剤としては、一般的なラジカル発生剤として知られているラウロイルパーオキサイド、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート等に代表される過酸化物;2.2’−アゾビスイソプチロニトリル、2.2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等に代表されるアゾ化合物が挙げられる。過酸化物ではビス(4−tert−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネートが、また、アゾ化合物では2.2’−アゾビスイソプチロニトリルが好ましい。重合開始剤の添加量は、通常モノマー混合物全量に対して0.1〜1重量%であり、好ましくは0.2から0.6重量%である。
【0041】
光重合法による場合には、紫外線や可視光線等を照射することにより重合を開始させる。照射する光の波長等は、使用する材料モノマーに応じて適宜選択する。
【0042】
本発明の眼用レンズを製造するには、上記必要成分および式(I)のベンゾトリアゾール化合物を、十分に撹拌し混ぜ合わせた後、金属、プラスチック、ガラス等の筒状成形型あるいはガスケット付き板状成形型中に充填し、密閉した後、恒温槽中25℃〜150℃の温度範囲において段階的に連続して昇温して重合させる。場合によっては、モノマー混合液を窒素やアルゴン等の不活性ガスにより酸素等のガスを置換した後に密閉して重合することが好ましい。また、予め定められた曲率を有するモールド型に上述したモノマー混合液を注入して直接レンズ形状にすることもできる。また、光重合による場合も同様に反応を行うことができる。
【0043】
上記のようにして得られた本発明の眼用レンズを構成する共重合体は、すでに所望の形状になっている場合はそのまま、そうでない場合には適当な大きさに切り出し、研磨して所望のレンズ形状とした後、共重合体の種類により適宜選択される、適切な溶媒中に置いて微量に残る未反応モノマーおよび未反応の式(I)のベンゾトリアゾール化合物等を除去した後、蒸留水で置換を行い、眼用レンズとして使用に供する。
【0044】
目的とする本発明の眼用レンズが含水性ソフトコンタクトレンズである場合には、式(I)のベンゾトリアゾールモノマー部分の割合を、共重合体100重量部に対して0.1から2.0重量部、好ましくは0.3から1.0重量部とする。
【0045】
目的とする本発明の眼用レンズが酸素透過性ハードコンタクトレンズである場合には、式(I)のベンゾトリアゾールモノマー部分の割合を、共重合体100重量部に対して0.1から1.5重量部、好ましくは0.2から0.8重量部とする。
【0046】
目的とする本発明の眼用レンズが眼内レンズである場合には、式(I)のベンゾトリアゾールモノマー部分の割合を、共重合体100重量部に対して0.1から1.0重量部、好ましくは0.2から0.6重量部とする。
【0047】
【実施例】
以下、合成例、実施例に基づき本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0048】
(合成例1)
(1) 中間体5−クロロ−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(式( II )の化合物に相当)の合成
300mlビーカーに蒸留水75ml、濃塩酸20mlおよび2−ニトロ−4−クロロアニリン(式(IV)の化合物に相当)8.65g(50mmol)を入れ、氷浴にて5℃に冷却して撹拌を開始した。ここへ、予め5℃に冷却した亜硝酸水溶液(NaNO236g(52mmol)/蒸留水10ml)を徐々に滴下し、2時間反応を行った。その後、生じたジアゾニウム塩を吸引濾取し、蒸留水で十分洗浄した。
【0049】
次に、2リットルビーカー中に、レゾルシノール8.0gに蒸留水800mlを加えた基質溶液を作製し、ここへ上記で得られたジアゾニウム塩を加え、ジアゾカップリング反応を開始した。20時間反応させた後、沈殿物を吸引濾取し、蒸留水およびエタノールで洗浄後、十分に減圧乾燥して4−(2−ニトロ4−クロロフェニルアゾ)−1,3−レゾルシノール(式(V)の化合物に相当)14.0g(収率95%)を得た。
【0050】
次に、1リットルビーカーに、1NNaOH 175mlおよび上記で得られた4−(2−ニトロ4−クロロフェニルアゾ)−1,3−レゾルシノール10.2g(35mmol)を加えて撹拌を開始した。ここへ、亜鉛11g(0.17mmol)を十分に時間をかけて添加し、さらに40%NaOH水溶液35gを滴下した。室温にて24時間撹拌後、反応液を6N塩酸にて中和し、ジエチルエーテルで生成物を抽出した。ジエチルエーテルを減圧下除去し、標題の目的物(式(II)の化合物に相当)4.6g(収率50%)を得た。
融点:174℃
【0051】
(2) 5−クロロ−2−[2−ヒドロキシ−4−(p−ビニルベンジルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)]フェニル−2H−ベンゾトリアゾール(UV−1;式( I )において、X=塩素原子である化合物)の合成
100ml三口フラスコに上記(1)で得た5−クロロ−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(式(II)の化合物に相当)6.13g、p−ビニルベンジルグリシジルエーテル(式(III)の化合物に相当)5.76g、ハイドロキノン2mg、テトラブチルアンモニウムブロマイド(TBABr)0.44gおよび無水トルエン20mlを仕込み、窒素雰囲気下100℃で6時間反応させた。
【0052】
反応終了後、反応液にエタノール25mlを加え、−10℃で一昼夜冷却し、沈殿物を吸引濾取した後、メタノールおよびエタノールで十分に洗浄精製し、50℃にて48時間減圧乾燥して目的のベンゾトリアゾール化合物6.5g(収率62%)を得た。得られたベンゾトリアゾール化合物の融点、NMRデータおよび元素分析値を下記に示す。
【0053】
融点:123℃
1H−NMR(ppm、TMS/CDCl3):2.8(bs,1H)、3.6〜3.7(m,2H)、4.0〜4.5(m,3H)、4.6(s,2H)、5.2〜6.0(m,2H)、6.5〜6.9(m,3H)、7.2〜7.6(m,5H)、7.7〜8.0(m,2H)、8.2〜8.5(m,1H)、11.2(s,1H)
元素分析:(C242234Cl)
計算値 C:63.78% H:4.90% N:9.29%
測定値 C:63.7% H:4.9% N:9.3%
【0054】
(合成例2〜4)
上記合成例1で用いた原料5−クロロ−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールの代わりに、それぞれ2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−5−メチル−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−5−メトキシ−2H−ベンゾトリアゾールを用いた以外は合成例1と同様に反応を行い、それぞれ目的のベンゾトリアゾール化合物(UV−2:式(I)において、X=メチル基の化合物、UV−3:同X=水素原子の化合物、UV−4:同X=メトキシ基の化合物)を得た。
【0055】
(実施例1)
UV−1と2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)との共重合体の合成
上記合成例1で合成した本発明の紫外線吸収剤UV−1 0.08g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下、「HEMA」という。)20gおよび重合開始剤2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.04gを、50mlビーカーに入れ、十分撹拌した。この混合液を、容量2ml(直径1.5cm)のポリエチレン製重合容器に入れ、所定の昇温スケジュールにて重合し、歪みのない無色透明な重合物を得た。
【0056】
得られた重合体から厚さ0.1mm平板を切り出し研磨した後、エタノール溶媒中に室温で12時間放置して未反応モノマーおよび未反応の紫外線吸収剤UV−1を除去し、続いて十分に蒸留水置換を行った。その後、80℃の水中で6時間加熱処理を行ったものを試験用サンプルとして、室温にて光線透過率を測定した。その結果を図1に示す。図1から明らかなように、本発明の紫外線吸収剤UV−1を含有する共重合体は、400nm以下の紫外線領域で良好な紫外線吸収能を有している。
【0057】
また、共重合体中の紫外線吸収剤UV−1の耐加水分解性を試験するため、次の2つの試験を行った。
【0058】
(1)上記試験用サンプルを、蒸留水50ml中に浸漬した状態で高圧滅菌器に入れ、121℃で1時間処理した後、光線透過率を測定した。その結果、400nm以下の紫外線吸収剤に由来する光線透過率の変化は見られず、紫外線吸収剤の加水分解が生じていないことが確認された。
【0059】
(2)上記試験用サンプルを、pH8.7の緩衝液50ml中に浸漬した状態で高圧滅菌器に入れ、121℃で1時間処理した後、蒸留水に置換して光線透過率を測定した。その結果、(1)と同様に、400nm以下の紫外線吸収剤に由来する光線透過率の変化は見られず、紫外線吸収剤の加水分解が生じていないことが確認された。
【0060】
(比較例1)
実施例1で用いた紫外線吸収剤UV−1を添加しなかった以外は、実施例1と同様に重合反応を行い、共重合体を得た。得られた共重合体の試験用サンプルを実施例1と同様に処理した後、同様の条件で光線透過率を測定した。その結果を図1に示す。
【0061】
図1から明らかなように、紫外線吸収剤を重合していない共重合体では、400nm以下の有害紫外線はほとんど吸収されず、透過している。
【0062】
(実施例2および3)
表2に示す組成で各種材料モノマーおよび本発明の紫外線吸収剤UV−2またはUV−3を使用した以外は、上記実施例1と同様に重合反応を行い、それぞれ目的の本発明の共重合体を得た。得られた共重合体を、実施例1と同様に処理して試験用サンプルを作製し、実施例1と同様の条件で光線透過率を測定した。その結果、本実施例2および3で得られた共重合体も、実施例1と同様に良好な紫外線吸収能を有していた。
【0063】
次いで、実施例2および3で得られた共重合体の試験用サンプルについて、実施例1と同様に2種の耐加水分解性試験を行った。その結果、いずれの処理においても光線透過率に変化は見られず、それぞれの紫外線吸収剤の加水分解が生じていないことが確認された。
【0064】
(実施例4)
ソフトコンタクトレンズ
表2に示した組成でポリプロピレン製のレンズキャスト型中にて重合を行い、ドライレンズを得た。得られたドライレンズを、エタノール/水(50/50重量%)の混合溶媒50ml中に室温で12時間放置し、未反応材料モノマーおよび未反応のUV−1を除去し、続いて十分に蒸留水置換を行った。その後80℃の水中で6時間加熱処理を行い、含水率63%のソフトコンタクトレンズを得た。得られたソフトコンタクトレンズの光線透過率を室温で測定した。その結果を図2に示す。図2から明らかなように、本発明のソフトコンタクトレンズは、400nm以下の紫外線領域で良好な紫外線吸収能を有していた。
【0065】
次いで、実施例4で得られたソフトコンタクトレンズについて、実施例1と同様に2種の耐加水分解性試験を行った。その結果、いずれの処理においても光線透過率に変化は見られず、紫外線吸収剤の加水分解が生じていないことが確認された。
【0066】
(実施例5)
酸素透過性ハードコンタクトレンズ
表2に示すモノマー組成で、各材料モノマー、重合開始剤および紫外線吸収剤を、200mlビーカーに入れ、窒素雰囲気下30分撹拌した後、2ml容量(直径1.5cm)のポリエチレン製重合容器に入れ、所定の昇温スケジュールにて重合し、無色透明な重合物を得た。得られた重合物から、厚さ0.2mm平板を切り出し、切削研磨法によりコンタクトレンズ(厚さ0.15mm、パワー−3.0)を作製し、光線透過率を測定した。その結果を図2に示す。図2の結果から明らかなように、本発明の酸素透過性ハードコンタクトレンズは、極めて良好な紫外線吸収能を有している。
【0067】
また、上記で作製した酸素透過性ハードコンタクトレンズを、エタノール/水(30/70重量%)混合溶媒50ml中に室温で12時間放置した後、さらに水中にて80℃で1時間加熱処理を行った。これを十分に洗浄して減圧乾燥した後、光線透過率を測定し、コントロールとした。
【0068】
次に、(1)上記酸素透過性ハードコンタクトレンズを、蒸留水50ml中に浸漬した状態で高圧滅菌器に入れ、121℃で1時間処理した後、十分に洗浄して減圧乾燥した後、光線透過率を測定した。その結果、400nm以下の紫外線吸収剤に由来する光線透過率の変化は見られず、紫外線吸収剤の加水分解が生じていないことが確認された。
【0069】
さらに、(2)上記酸素透過性ハードコンタクトレンズを、pH8.7の緩衝液50mlに浸漬した状態で高圧滅菌器に入れ、121℃で1時間処理した後、蒸留水に置換して十分洗浄し減圧乾燥した後、光線透過率を測定した。その結果、(1)と同様に、400nm以下の紫外線吸収剤に由来する光線透過率の変化は見られず、紫外線吸収剤の加水分解が生じていないことが確認された。
【0070】
(実施例6)
軟性眼内レンズ
表2に示すモノマー組成で各材料モノマー、重合開始剤および紫外線吸収剤UV−1を、200mlビーカーに入れ、窒素雰囲気下30分撹拌した後、ポリエチレン製の眼内レンズキャスト型中に注入して所定の昇温スケジュールにて重合し、軟性眼内レンズ(中心厚:0.88mm、直径:6mm)を得た。得られた眼内レンズの光線透過率を測定した結果を図2に示す。図2の結果から明らかなように、本発明の軟性眼内レンズは、極めて良好な紫外線吸収能を有している。
【0071】
次いで、上記で作製した軟性眼内レンズについて、実施例5と同様に2種の耐加水分解性試験を行った。その結果、いずれの処理においても光線透過率に変化は見られず、紫外線吸収剤の加水分解が生じていないことが確認された。
【0072】
(比較例2〜4)
表2に示した組成である以外は、実施例1と同様に重合反応を行い、それぞれ共重合体を得た。
【0073】
ここで用いた紫外線吸収剤C−1、C−2およびC−3は、下記の構造式によって示される化合物である。
【0074】
【化8】
Figure 0003727035
【0075】
上記C−1は、文献未記載の化合物である。
C−2は、特開平5−255447号公報記載の例8の化合物であり、C−3は、特開平5−3912号公報に記載の実施例1の化合物である。
【0076】
比較例2、3および4において得られた共重合体について、実施例1と同様に、未反応モノマーおよび未反応の紫外線吸収剤を除去した後、試験用サンプルを作製し、上記実施例1と同様に2種の耐加水分解性試験を行った。その結果を表1に示す。
【0077】
その結果、紫外線吸収剤C−1を含む比較例2の共重合体では、(1)蒸留水中および(2)pH8.7の緩衝液中での処理のいずれにおいても光線透過率が上昇しており、紫外線吸収剤の加水分解が起こることが確認された。
【0078】
また、紫外線吸収剤C−2またはC−3を含む比較例3および4の共重合体では、(1)蒸留水中の処理では光線透過率の上昇は見られなかったものの、(2)pH8.7緩衝液中での処理においては、いずれも光線透過率が上昇しており、紫外線吸収剤の加水分解が起こることが確認された。
【0079】
【表1】
Figure 0003727035
【0080】
表中の数値はすべて「重量部」を示す。また、表中の、各記号および略号は、以下のものを示す。
HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
MMA:メチルメタクリレート
NVP:N−ビニルピロリドン
DMAA:ジメチルアクリルアミド
SiMA:トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート
MAA:メタクリル酸
HFIPMA:ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート
EHA:エチルヘキシルアクリレート
PEMA:フェニルエチルメタクリレート
BRM:パーフルオロオクチルエチルオキシプロピレンメタクリレート
EDMA:エチレングリコールジメタクリレート
AIBN:2,2’−アゾビスイソプチロニトリル
PX−16:ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、400nm以下の有害紫外線を効率よく吸収し、かつ極めて優れた耐加水分解性を有する新規なベンゾトリアゾール化合物、それからなる反応性紫外線吸収剤およびそれを含む眼用レンズが提供された。
【0082】
従って、本発明の紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール化合物)によれば、それをモノマー部分として含有する共重合体からなる眼内レンズに、生体、特に眼に対して高い安全性を確保しつつ、レンズに優れた紫外線吸収能を付与するのに好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1および比較例1で得られた共重合体の紫外部領域における光線透過率(%)を示すグラフである。
【図2】図2は、実施例4、5および6で得られた共重合体(眼用レンズ)の紫外部領域における光線透過率(%)を示すグラフである。
【図3】図3は、比較例2で得られた共重合体の、高圧滅菌器処理前とpH8.7緩衝液中高圧滅菌器処理後の紫外部領域における光線透過率(%)の変化を示すグラフである。
【図4】図4は、比較例3で得られた共重合体の、高圧滅菌器処理前とpH8.7緩衝液中高圧滅菌器処理後の紫外部領域における光線透過率(%)の変化を示すグラフである。
【図5】図5は、比較例4で得られた共重合体の、高圧滅菌器処理前とpH8.7緩衝液中高圧滅菌器処理後の紫外部領域における光線透過率(%)の変化を示すグラフである。

Claims (7)

  1. 式(I)
    Figure 0003727035
    (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルコキシ基を示す。)で表されるベンゾトリアゾール化合物。
  2. 式(I)において、Xが水素原子、塩素原子、メチル基またはメトキシ基である請求項1に記載のベンゾトリアゾール化合物。
  3. 請求項1または2に記載のベンゾトリアゾール化合物からなる反応性紫外線吸収剤。
  4. 請求項1または2に記載のベンゾトリアゾール化合物をモノマー部分として含む共重合体からなる眼用レンズ。
  5. ベンゾトリアゾールモノマー部分の割合が0.1から2.0重量%である共重合体からなり、含水性ソフトコンタクトレンズである請求項4に記載の眼用レンズ。
  6. ベンゾトリアゾールモノマー部分の割合が0.1から1.5重量%である共重合体からなり、酸素透過性ハードコンタクトレンズである請求項4に記載の眼用レンズ。
  7. ベンゾトリアゾールモノマー部分の割合が0.1から1.0重量%である共重合体からなり、眼内レンズである請求項4に記載の眼用レンズ。
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