JP3725909B2 - トップ下着 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、ブラジャ、スリップ、ランジェリ、シャツ等のトップ下着に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばブラジャとしては、図5に示すように、3枚の略三角形状の低伸縮性メッシュ布21、22、23を縫合線24で接合して一対の円錐形状カップ25を作成したものが知られている。
【0003】
また、布地にプレス型付加工を施してほぼ円錐形状のカップを形成したものもある。
【0004】
【発明の課題】
ところが、この種の従来のトップ下着においては、バスト部の高さや周長等バスト部の形状が固定しておりかつバスト部の伸縮性が少ないため、各人まちまちな形をしたバストに一様にフィットしにくい欠点がある。
【0005】
さらに製造の際、種々の形状の多くの裁ち布と部品とを必要とし、縫製作業もかなり複雑であって手間がかかりコスト高になる等の欠点がある。
【0006】
また、プレス型付加工を施したものでは、洗濯等で型が崩れ易く耐久性が劣る欠点がある。
【0007】
この発明は、従来品の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、メリヤス地の編立段階において、編組織からなり伸縮性のある凸面をバスト部に形成したものであって、着用時に各人まちまちな形をしたバストに一様にフィットして着心地が良くかつ整形効果が高く、部品数が少なくて縫製作業が大幅に簡略化され、さらに型崩れしにくいトップ下着を提供することである。
【0008】
【課題の解決手段】
上記の課題を解決するため、この発明のトップ下着は、複数本の糸条を合せたプレーティング編により編成し、前身面のバストに対応して伸び易い粗い組織のカップ部を設け、このカップ部の下縁は前身面中央側から両サイドに向って幅を徐々に広げたフロート編組織の下支え部とし、この下支え部と、前身面中央に設けたタック編組織の縦行き部とから成るバスト保持部を設け、前記縦行き部を前身面の下部に設けたパワーの高い密な組織のバスト引上部に接続させ、前記カップ部からバスト引上部に至る部分を筒形編地により連続編成したのである。
【0009】
【作用】
前記バスト引上部は、密な組織より成るため、バストの下部を締め付けながら引上げ、カップ部の下縁のフロート編組織と前身面中央のタック編組織より成るバスト保持部の保持力を助長してバストを押し上げ、それによって膨らんだバストを粗い組織のカップ部が包み込んでフィットするようにカップ部が膨出するようにしてあるため、引き上げられたバストの整形効果が高まる。
【0010】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0011】
図1に示すように、この発明のトップ下着は、複数本の所要の糸条を合せたプレーティング編からなる前身1、後身2と釣りバンド3からなり、前身面の下部には、バスト引上部4が設けられ、このバスト引上部4の上部には、カップ部5が設けられ、カップ部5の下縁と前身中央には、それぞれ下縁に沿った下支え部6aとストレートな縦行き部6bとから成るバスト保持部6が設けられ、カップ部5の上縁には、縁取り7が設けられている。前記縦行き部6bの上端をこの縁取り7に接続させ、下端をバスト引上部4に接続させておく。
【0012】
前記トップ下着は、図2に示すように、従来公知の柄出装置付き成型用丸編機を用いて編成した筒形編地8を裁断線9に沿って裁断した後縫製したものである。
【0013】
この筒形編地8は、図3に示すように、編地表面に出る滑らかなナイロン等の合成繊維糸の表糸11と、編地に伸縮弾性を付与するポリウレタン等の弾性糸の中間糸12と、裏面に出て肌に接する綿糸等の裏糸13との3本の糸条を引揃えてニードル14に供給するプレーティング編からなる。なお、前身、後身などの部位に対応して、例えば2本にする等、引揃える糸条の本数及び編糸の種類を適宜選択することができる。
【0014】
そして筒形編地8は、バスト引上部4とバスト保持部6を有する前身1を形成する前身編部Aと、後身2を形成する後身編部Bが連らなる編地であり、前身1のバストに対応するカップ部5は、編目の長さを長くし編密度を粗くしてわん状に膨らみをもたせ、伸びやすくした平編地に編成されており、バストを包み込むようにして、バストによくフィットするようにしてある。
【0015】
バスト保持部6の下支え部6aは、図4に示すように1種類の編糸16が1目毎にループを形成せず横に渡った状態となり、これに交差する他の糸が押し上げられて浮き出て見える所謂フロート目17が配置されたフロート編地に編成されている。編糸16は伸びが少ない合成繊維糸を用いるのが好ましい。このフロート編組織は、編地が厚手になると共にフロート目の中に横方向の比較的長い緊張状糸条が存在しているため、縦横方向の伸びを抑制して引張応力を増加することができる。縦行き部6bはタック編みにしてあり、バストの引き締めと引上げ効果を生じる。
【0016】
なお、このバスト保持部6の下支え部6aは、上述のように、コース方向に1目針抜きの1×1フロートのほか、1×2フロート、2×2フロート等フロート編の組織を適宜選択することができ、所望する引張応力を得るため太い弾性糸を用いる等編糸の太さ、本数を適宜選択することができる。
【0017】
前身1の下方に設けられたバスト引上部4は、フロート編やタック編等で密に編成するか太い弾性糸を用いてパワーを高め、バストの下部を支えながら前記バスト保持部6による保持力をバスト持上力として効果的に作用させている。
【0018】
このバスト引上部4と、バスト保持部の下支え部6aは、図のように前身中央側から両サイドに向かって幅を徐々に広げておくと脇が良く締まって好ましい。
【0019】
この発明は、上述のようなブラジャのほか、スリップ、ランジェリ、シャツなどのトップ即ち胸部に着用する各種下着に適用される。
【0020】
【効果】
この発明によれば、以上のように、前身面に設けたバスト引上部は、引張応力を高めた編成地より成るため、バストを下方から支えながら持上げ、カップ部の下縁に設けたフロート編組織のバスト保持部がバストを押し上げるのを助長し、それによって膨らんだバストを伸縮し易い粗い組織のカップ部で包み込んで大きな整形効果を挙げることができる。
【0021】
またプレーティング編であるため、各部位の編糸の種類と本数の変更が容易であり、一ピースでトップ下着を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のブラジャの一例を示す正面図
【図2】同上を形成するための筒形編地を示す裁断説明用斜視図
【図3】この発明によるプレーティング編成時の引揃え糸条を示す斜視図
【図4】この発明によるバスト引上部の編組織図
【図5】従来のブラジャを示す斜視図
【符号の説明】
1 前身
2 後身
3 釣りバンド
4 バスト引上部
5 カップ部
6 バスト保持部
7 縁取り
8 筒形編地
9 裁断線
11 表糸
12 中間糸
13 裏糸
14 ニードル
16 編糸
17 フロート目
A 前身編部
B 後身編部
Claims (1)
- 複数本の糸条を合せたプレーティング編により編成し、前身面のバストに対応して伸び易い粗い組織のカップ部を設け、カップ部の下縁は前身中央側から両サイドに向って幅を徐々に広げたフロート編組織の下支え部とし、この下支え部と、前身面中央に設けたタック編組織の縦行き部とから成るバスト保持部を設け、前記縦行き部を前身面の下部に設けたパワーの高い密な組織のバスト引上部に接続させ、前記カップ部からバスト引上部に至る部分を筒形編地により連続編成したトップ下着。
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---|---|---|---|
JP15204994A JP3725909B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | トップ下着 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15204994A JP3725909B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | トップ下着 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0813204A JPH0813204A (ja) | 1996-01-16 |
JP3725909B2 true JP3725909B2 (ja) | 2005-12-14 |
Family
ID=15531939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15204994A Expired - Fee Related JP3725909B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | トップ下着 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3725909B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104018268A (zh) * | 2014-05-16 | 2014-09-03 | 江苏金秋弹性织物有限公司 | 一种带长度调节的温控肩带 |
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1994
- 1994-07-04 JP JP15204994A patent/JP3725909B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0813204A (ja) | 1996-01-16 |
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