JP3724678B2 - ファインダー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファインダー画面の中心位置を表すターゲットマークや撮影範囲を表す視野枠等の各種マークを被写体像とともに観察するようにしたファインダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
逆ガリレオ式ファインダーは、負の屈折力を有する対物レンズと、正の屈折力を有する接眼レンズとから構成され、対物レンズを介して得られた被写体の虚像を接眼レンズで拡大して確認できるようにしたものである。この逆ガリレオ式ファインダーは、接眼レンズの拡大作用によってファインダー倍率を大きくすることができ、しかも簡単な構成でありながらも像が明るく、視野を広くすることができる等の利点があることから、低価格帯のカメラに広く用いられている。
【0003】
このような逆ガリレオ式ファインダーの中には、ファインダー画面の中心位置を表すターゲットマークや撮影範囲を表す視野枠等の各種マークを被写体像とともに観察できるようにしたものがある。各種マークの表示方法には、採光方式とアルバダ方式との2種類の方法がある。採光方式は、ファインダー光路外に配置したマークを採光窓から取り入れた光によって照明し、このマークの像を対物レンズと接眼レンズとの間に配置したハーフミラーでファインダー画面内に合成して表示するものである。またアルバダ方式は、対物レンズの像側の面にハーフミラーを形成するとともに、接眼レンズの対物レンズ側にマークを配置し、このマークの像をハーフミラーで反射させて観察するものである。
【0004】
ところが、採光方式およびアルバダ方式のいずれの方式を用いた場合においても、マーク像を被写体像とともに表示するためには付加部品が必要である。このため、ファインダー全体の構造が複雑化し、ファインダーの製造コストが上昇するので、低価格帯のカメラに搭載するものとしては好ましくない。
【0005】
そこで、例えば特開平8−248479号公報に記載されているように、対物レンズの一方のレンズ面にマークを形成するとともに、接眼レンズに正の屈折力を有するマイクロレンズを一体に設け、対物レンズ上のマークをマイクロレンズで拡大して被写体像とともに観察するようにしたファインダーが公知である。このファインダーによれば、マークおよびマイクロレンズは、いずれも対物レンズおよび接眼レンズと一体に形成されるので、付加部品を用いることなく、簡単な構成のままで各種マークの表示機能を実現することができる。
【0006】
ファインダー画面の中心位置を表すターゲットマークとしては、図9に示すターゲットマーク10のようにリング状に形成されたものが一般的である。対物レンズ11に設けられるターゲットマーク10は、断面が概ね三角形状となる突起を帯状に形成してなり、マーク部に照射された照明光を傾斜した反射面10a,10bによって接眼レンズ側に反射させることでターゲットマーク像を表示するようにしている。また、図10に示すターゲットマーク15のように、4本の直線部15a〜15dをファインダー画面の中心位置Pに対して放射状に配置したものも広く用いられている。このターゲットマーク15も、直線部15a〜15dの断面がそれぞれ三角形状となるように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成されたマークは、照明光が反射面に対して直交するように照射されたときに最も強く光を反射し、照明光の照射角度が小さくなるにしたがって反射光が弱くなる。ところが、マーク部への主たる照明光はほとんどの場合一方向からしか与えられないので、例えば図9に示したターゲットマーク10のようにリング状に構成されたマークの場合には、照明光が直交するように照射される2点12a,12bで最も強く光を反射し、2点12a,12bから離れるにしたがって反射光の強さは弱くなる。したがって、ファインダー画面内に合成されるターゲットマーク10の像は、濃度が不均一なものとなる。
【0008】
また図10に示したターゲットマーク15の場合、直線部15a〜15dのうちの2直線間から中心位置Pに向けて照明光を照射すれば、各直線部15a〜15dへの照明光の入射角度がほぼ等しくなるので、ターゲットマーク15の像の濃度をほぼ均一にすることができる。しかし、照明光の入射角度が鋭角になるので、ターゲットマーク15部での反射光が弱くなり、像の濃度が全体的に薄くなる。また、直線部15a〜15dのいずれかと直交するように照明光を照射すれば、照明光が直交するように照射された直線部の像は鮮明に得られるが、照明光の照射方向と平行な向きに設けられた直線部の像は得ることができない。
【0009】
このように、従来のファインダーでは、ファインダー画面内に合成されるマーク像は、濃淡を伴った不鮮明なものであったり、あるいは形状が不適正なものとなりやすく、視認性が非常に悪いという問題があった。
【0010】
本発明は上記の事情を考慮してなされたもので、簡単な構成のままで、視認性が良好なマーク像をファインダー画面内に表示できるファインダーを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のファインダーは、対物レンズに設けるマークを、凸状または凹状の円錐体の集合体で構成するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図3および図4は、本発明を用いた逆ガリレオ式のファインダーを示すものである。ファインダー20は、負の屈折力を有する対物レンズ21と正の屈折力を有する接眼レンズ22とを同軸上に配置して構成され、対物レンズ21および接眼レンズ22は、それぞれ樹脂により射出成形されている。対物レンズ21の像側のレンズ面21bには、ファインダー画面の中心位置を表すためのターゲットマーク23が、また接眼レンズ22の像側のレンズ面22bには、正の屈折力を有するマイクロレンズ24がそれぞれ一体に設けられている。
【0013】
図1に示すように、ターゲットマーク23は、複数の微小な反射部25を並設してなる4本の直線部23a〜23dを、ファインダー画面の中心位置Oに対して放射状に配置して構成される。図2に示すように、反射部25は凸状の円錐体状に形成され、対物レンズ21の成形用金型26の成形面26aに反射部25と相似形をした凹部27を形成しておくことで、対物レンズ21と一体に射出成形される。
【0014】
なお凹部27の形成には、例えばドリルを用いて彫込み加工を施せばよい。この際、凹部27の開き角度θ1を45°〜90°の範囲内に形成し、反射部25の頂角が45°〜90°の範囲内となるようにするのが好ましい。開き角度θ1が45°よりも小さいと、この凹部27を形成するためのドリルの先端が鋭利になりすぎて、ドリルの作製が困難になるばかりか、金型26に彫込み加工を施す際にドリルの先端が折れやすくなる。また開き角度θ1が90°よりも大きくなると、ドリルによる彫込み深さが僅かに誤差を生じただけであっても、凹部27の開口径が大きく変動してしまうので、結果として反射部25の大きさに大きなバラツキが生じる。このため、ドリルによる彫込み精度を高度に維持することが要求され、製造コストの上昇を招く。また、接眼レンズ22に設けられるマイクロレンズ24は、被写体像の視認性を損なうことがないように、その直径が1mm程度となるように小さく構成されている。
【0015】
撮影者がファインダー20を通して被写体を観察すると、対物レンズ21を介して得られた被写体の虚像が接眼レンズ22で拡大されて観察される。また、マイクロレンズ24を通してターゲットマーク23を観察すると、マイクロレンズ24のもつ正の屈折力によってターゲットマーク23の像は被写体像とほぼ同じ位置に観察される。これにより、撮影者は、被写体像とターゲットマーク像とを同じ視度で同時に観察することができる。
【0016】
ここで、ターゲットマーク23を構成している反射部25は、円錐面25aが反射面となるため、いかなる方向から照射された光に対しても必ず直交する反射面を持ち、その反射光は一定した光量の強い光となる。したがって、複数の反射部25を直線状に並設してなる直線部23a〜23dの像は、濃度が均一で、ほぼ直線状の明瞭な像となり、ファインダー画面内には鮮明なターゲットマーク像が表示される。
【0017】
なお本発明は、直線部からのみ構成されるマークに限られるものではなく、例えば図5に示すターゲットマーク30のように、正円形状をしたマークに対しても適用することができる。この場合においても、各反射部25が入射光に対する指向性を持たず、一定した光量の強い光を反射させるので、ファインダー画面内にはターゲットマーク30の像が鮮明に表示される。
【0018】
また図6に示すように、撮影範囲の四隅を鍵枠35a〜35dで囲んでなる視野枠35を、ファインダー画面内に表示することも可能である。この場合、図7および図8に示すファインダー36のように、鍵枠35a〜35dはファインダー光軸36aから離れた対物レンズ37の四隅に形成される。そこで、接眼レンズ38の四隅にマイクロレンズ39a〜39dを設け、鍵枠35a〜35dのそれぞれを対応するマイクロレンズ39a〜39dを介して観察することで、被写体像と視野枠像とを同じ視度で同時に観察することができる。
【0019】
また上記実施形態では、対物レンズの成形金型に彫込み加工を施して反射部と相似形をした凹部を設け、各種マークを対物レンズと一体に射出成形する例について説明したが、本発明では、反射部が照明光の入射方向に対する指向性を持たない円錐面状の反射面を備えていればよいので、反射部の形状は凹状であってもよい。この場合、対物レンズを射出成形した後に、対物レンズのレンズ面に彫込み加工を施して凹状の反射部を形成すればよい。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、各種マークを構成する円錐体は、円錐面が反射面となるので、いかなる方向から照射された照明光に対しても必ず直交する反射面を有するようになり、その反射光は一定した光量の強い光となる。したがって、円錐体の集合体からなるマークの像は、形状が適正で、かつ鮮明な像となる。しかも、マークは、対物レンズのレンズ面に一体に設けられるので、付加部品を用いることなく、簡単な構成のままで各種マークをファインダー画面内に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したマークの構成を示す説明図である。
【図2】図1に示した反射部の形状を示す断面図である。
【図3】本発明を実施したファインダーの構成を示す斜視図である。
【図4】図3に示したファインダーの断面図である。
【図5】本発明を実施したマークの別の構成例を示す説明図である。
【図6】本発明を実施したマークの更に別の構成例を示す説明図である。
【図7】図6の視野枠を用いるファインダーの構成を示す斜視図である。
【図8】図7に示したファインダーの断面図である。
【図9】従来のマークの構成を示す説明図である。
【図10】従来のマークの別の構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
10,15,23,30 ターゲットマーク
20,36 ファインダー
21,37 対物レンズ
22,38 接眼レンズ
24,39a〜39d マイクロレンズ
25 反射部
25a 円錐面
27 凹部
35 視野枠

Claims (1)

  1. 負の屈折力を有する対物レンズと正の屈折力を有する接眼レンズとを備え、前記対物レンズのいずれか一方のレンズ面に設けたマークを、前記接眼レンズの一部に設けたマイクロレンズで拡大して被写体像とともに観察するようにしたファインダーにおいて、
    前記マークが、凸状または凹状の円錐体の集合体で構成されていることを特徴とするファインダー。
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