JP3724409B2 - 携帯端末における楽曲再生装置及び携帯端末で利用する楽曲再生プログラム - Google Patents

携帯端末における楽曲再生装置及び携帯端末で利用する楽曲再生プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯電話機などの携帯端末における楽曲再生装置及び携帯端末で利用する楽曲再生プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、携帯電話機などの携帯端末においては、所謂“着信メロディ”或いは“着メロ”といわれる楽曲を複数曲記録しておき、これらの着信メロディ曲の中から何れかを選択して再生することができるようにしたものがある。この場合、携帯端末画面に楽曲名が一覧表示され、ユーザは、この画面上でカーソルを移動させて希望の楽曲を選択する。
【0003】
しかしながら、携帯端末の画面は小さいので、画面上に表示される楽曲名が小さく、しかも、一度に表示される楽曲名も少ないため、希望の楽曲を探しにくいといった不便さがある。さらに、カーソルを希望の楽曲名まで移動させるのに手間がかかり、希望の楽曲に切り換えるのに時間を要するのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような実情に鑑み、携帯端末において、再生される楽曲を簡単な操作で素早く切り替えることができ、簡単に多彩な楽曲を作って遊ぶことができる楽曲再生装置及びそのためのプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の特徴に従うと、複数の操作子(6s:SW1〜SW6,6a:SW7〜SW12)と、発音指示を表わすデータ(“MIDI類似”形式のデータ)で構成される演奏パターンを複数記憶した記憶手段(3,5)と、各操作子(6s,6a)に演奏パターンの何れかを割り当てる割当手段(4,R2・R3)と、時間経過に従って音楽的な区切り位置(拍又は小節線など)のタイミングを順次検出するタイミング検出手段(R54)と、操作子(6s,6a)の操作に応じて、当該操作子の操作タイミング(t2,t6)乃至タイミング検出手段(R54)により検出される音楽的な区切り位置のタイミング(ta,tb3)に基づき、当該操作子に割り当てられた演奏パターンを再生する再生手段(R6・R7,図11)とを具備する携帯端末における楽曲再生装置〔請求項1〕、並びに、複数の操作子(6s)と、発音指示を表わすデータ(“MIDI類似”形式のデータ)で構成される演奏パターンを複数記憶した記憶手段(3,5)とを具備する携帯端末に、各操作子(6s)に演奏パターンの何れかを割り当てる割当ステップ(R2,R3)と、時間経過に従って音楽的な区切り位置(拍又は小節線など)のタイミングを順次検出するタイミング検出ステップ(R54)と、操作子の操作に応じて、当該操作子の操作タイミング(t2,t6)乃至タイミング検出ステップ(R54)で検出される音楽的な区切り位置のタイミング(ta,tb3)に基づき、当該操作子に割り当てられた演奏パターンを再生する再生ステップ(R6・R7,図11)とから成る手順を実行させる楽曲再生プログラム〔請求項5〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために付記した対応する実施例の参照記号、箇所、用語等を表わし、以下においても同様である。
この発明の第2の特徴に従うと、複数の操作子(6s:SW1〜SW6,6a:SW7〜SW12)と、発音指示を表わすデータ(“MIDI類似”形式のデータ)で構成される第1形式の演奏パターン及び音波形を表わすデータ(“WAVE”形式のデータ)で構成される第2形式の演奏パターンをそれぞれ複数記憶した記憶手段(3,5)と、各操作子(6s,6a)に第1及び第2形式の演奏パターンの何れかを割り当てる割当手段(4,R2・R3)と、時間経過に従って音楽的な区切り位置(拍又は小節線など)のタイミングを順次検出するタイミング検出手段(R54)と、操作子(6s,6a)の操作に応じて、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第1形式の演奏パターンである場合は、当該操作子の操作タイミング(t2,t6)乃至タイミング検出手段(R54)により検出される音楽的な区切り位置のタイミング(ta,tb3)に基づき当該演奏パターンを再生し、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第2形式の演奏パターンである場合には、当該操作子の操作タイミング(t2,t6)に基づき当該演奏パターンを再生する再生手段(R6・R7,図11)とを具備する携帯端末における楽曲再生装置〔請求項2〕、並びに、複数の操作子(6s,6a)と、発音指示を表わすデータ(“MIDI類似”形式のデータ)で構成される第1形式の演奏パターン及び音波形を表わすデータ(“WAVE”形式のデータ)で構成される第2形式の演奏パターンをそれぞれ複数記憶した記憶手段(3,5)とを具備する携帯端末に、各操作子(6s,6a)に第1及び第2形式の演奏パターンの何れかを割り当てる割当ステップ(R2,R3)と、時間経過に従って音楽的な区切り位置(拍又は小節線など)のタイミングを順次検出するタイミング検出ステップ(R54)と、操作子(6s,6a)の操作に応じて、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第1形式の演奏パターンである場合は、当該操作子の操作タイミング(t2,t6)乃至タイミング検出ステップ(R54)で検出される音楽的な区切り位置のタイミング(ta,tb3)に基づき当該演奏パターンを再生し、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第2形式の演奏パターンである場合には、当該操作子の操作タイミング(t2,t6)に基づき当該演奏パターンを再生する再生ステップ(R6・R7,図11)とから成る手順を実行させる楽曲再生プログラム〔請求項6〕が提供される。
この発明の第3の特徴に従うと、複数の操作子(6s:SW1〜SW6,6a:SW7〜SW12)と、音楽的な区切り位置(拍又は小節線など)に同期して再生される第1種類の演奏パターン(同期パターン)及び再生指示のタイミングで再生される第2種類の演奏パターン(非同期パターン)をそれぞれ複数記憶した記憶手段(3,5)と、各操作子(6s,6a)に第1及び第2種類の演奏パターンの何れかを割り当てる割当手段(4,R2・R3)と、時間経過に従って音楽的な区切り位置のタイミングを順次検出するタイミング検出手段(R54)と、操作子(6s,6a)の操作に応じて、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第1種類の演奏パターン(パターン1;2)である場合は、タイミング検出手段(R54)により検出される音楽的な区切り位置のタイミング(ta;tb3)に基づき、当該操作子の操作タイミング(t1;t3)以降の音楽的な区切り位置のタイミング(ta,…,tb,…,tb3,…,tc;tb3,…,tc,…,td,…)に同期して当該演奏パターンを再生し、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第2種類の演奏パターン(パターン7)である場合には当該操作子の操作タイミング(t2,t6)で当該演奏パターンを再生する再生手段(R6・R7,図11)とを具備する携帯端末における楽曲再生装置〔請求項3〕、並びに、複数の操作子(6s:SW1〜SW6,6a:SW7〜SW12)と、音楽的な区切り位置(拍又は小節線など)に同期して再生される第1種類の演奏パターン(同期パターン)及び再生指示のタイミングで再生される第2種類の演奏パターン(非同期パターン)をそれぞれ複数記憶した記憶手段(3,5)とを具備する携帯端末に、各操作子(6s,6a)に第1及び第2種類の演奏パターンの何れかを割り当てる割当ステップ(R2,R3)と、時間経過に従って音楽的な区切り位置のタイミングを順次検出するタイミング検出ステップ(R54)と、操作子(6s,6a)の操作に応じて、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第1種類の演奏パターン(パターン1;2)である場合は、タイミング検出ステップ(R54)で検出される音楽的な区切り位置のタイミング(ta;tb3)に基づき、当該操作子の操作タイミング(t1;t3)以降の音楽的な区切り位置のタイミング(ta,…,tb,…,tb3,…,tc;tb3,…,tc,…,td,…)に同期して当該演奏パターンを再生し、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第2種類の演奏パターン(パターン7)である場合には当該操作子の操作タイミング(t2,t6)で当該演奏パターンを再生する再生ステップ(R6・R7,図11)とから成る手順を実行させる楽曲再生プログラム〔請求項7〕が提供される。
【0006】
この発明による楽曲再生装置では、記憶手段(3,5)は、複数の演奏パターンを含むパックを複数記憶し(図3)、さらに、記憶手段(3,5)に記憶された複数のパックのうち何れかのパックを選択するパック選択手段(6c,6e,R1)を具備し、割当手段(4,R2・R3)は、パック選択手段(6c,6e,R1)により選択されたパックに含まれる演奏パターンを操作子(6s,6a)に割り当てる〔請求項4〕ように構成することができる。
【0007】
〔発明の作用〕
この発明(全請求項)によると、携帯電話機などの携帯端末において楽曲を再生するために、複数の演奏パターンを用意しておき、テンキーなどのスイッチ操作子(6s:SW1〜SW6,6a:SW7〜SW12)のそれぞれに演奏パターンを割り当てて「パターン割当/指示スイッチ」として機能させ(4,R2・R3)、時間経過に従って音楽的な区切り位置(拍又は小節線など)のタイミングを順次検出するようにしておく。そして、任意の操作子(6s,6a)が任意のタイミングで順次操作されると、各操作タイミングや音楽的な区切り位置のタイミングに基づき、当該操作子に割り当てられている演奏パターンを順次再生していく(R6・R7,図11)。従って、携帯端末において、簡単な操作により、再生される演奏パターンを操作タイミングや音楽的な区切り位置のタイミングですばやく切り替えて、多彩な楽曲を作って遊ぶことができる。
特に、この発明の第1の特徴による楽曲再生(請求項1,5)では、発音指示を表わす“MIDI類似”形式のデータで構成される演奏パターンが用意され、操作子(6s,6a)の操作に応じて、当該操作子の操作タイミング(t2,t6)或いは音楽的な区切り位置のタイミング(ta,tb3)に基づき、当該操作子に割り当てられた演奏パターンを再生するようにしている。従って、携帯端末において、簡単な操作により、操作子の操作タイミングや音楽的な区切り位置のタイミングで“MIDI類似”形式の演奏パターンを連続的に再生して多彩な楽曲を楽しむことができる。
また、この発明の第2の特徴による楽曲再生(請求項2,6)では、発音指示を表わす“MIDI類似”形式のデータで構成される第1形式の演奏パターンと音波形を表わす“WAVE”形式のデータで構成される第2形式の演奏パターンとが夫々複数用意され、操作子(6s,6a)の操作に応じて、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第1形式(“MIDI類似”形式)である場合は、操作タイミング(t2,t6)或いは音楽的な区切り位置のタイミング(ta,tb3)に基づき当該演奏パターンを再生し、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第2形式(“WAVE”形式)である場合には、操作タイミング(t2,t6)に基づき当該演奏パターンを再生するようにしている。従って、携帯端末において、簡単な操作により、操作子の操作タイミングや音楽的な区切り位置のタイミングで“MIDI類似”形式の演奏パターンを再生し、操作子の操作タイミングで“WAVE”形式の演奏パターンを連続的に再生して、多彩な楽曲を楽しむことができる。
さらに、この発明の第3の特徴による楽曲再生(請求項3,7)では、操作タイミング以後の音楽的な区切り位置のタイミングで再生が開始される「同期パターン」と呼ばれる第1種類の演奏パターンと操作タイミングで再生が開始される「非同期パターン」と呼ばれる第2種類の演奏パターンとが夫々複数用意され、操作子(6s,6a)の操作に応じて、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第1種類(同期パターン:図5の1;2)である場合は、操作タイミング(t1;t3)以降の音楽的な区切り位置のタイミング(ta,…,tb,…,tb3,…,tc;tb3,…,tc,…,td,…)に同期して当該演奏パターンを再生し、第2種類の演奏パターン(非同期パターン:図5の7,8)である場合には当該操作タイミング(t2,t6)で当該演奏パターンを再生するようにしている。従って、携帯端末において、簡単な操作により、音楽的な区切り位置のタイミングで第1種類の演奏パターン(同期パターン)を再生し、操作子の操作タイミングで第2種類の演奏パターン(非同期パターン)を連続的に再生して、多彩な楽曲を楽しむことができる。
【0008】
この発明においては、さらに、携帯端末の記憶手段には、携帯端末のOS( Operating System )が個別に認識可能な最小記憶単位であるパックに複数の演奏パターンを入れておき(「パターンパック」)、パックを選ぶことによって各操作子に割り当てられる演奏パターンを決定することができる(請求項4)。
【0009】
なお、携帯端末に設けられたスイッチ操作子(6s:SW1〜SW6,6a:SW7〜SW12)のそれぞれに演奏パターンを割り当てる技術思想を楽曲作成(編集)に適用することにより、次の(1)〜(7)のような構成を有する楽曲作成(編集)装置が得られる:
(1)複数の操作子(6s:SW1〜SW6,6a:SW7〜SW12)と複数の演奏パターンの記憶手段(3,5)とを備えた携帯端末における楽曲作成(編集)装置であって、操作子(6s,6a)に演奏パターンを割り当てる割当手段(4,E2・E3)と、タイミング(ts1,ts2,…;ta1,ta2,…)を指定するタイミング指定手段(E5)と、操作子(6s,6a)の操作に基づいて、当該操作子に割り当てられている演奏パターンを、指定されたタイミングで再生されるように指示するパターンシーケンス(図7)を作成するシーケンス作成手段(E8,E9)とを具備するもの。
(2)上述の楽曲作成(編集)装置において、パターンシーケンス(図7)は、操作子(6s)に割り当てられた演奏パターンを、指定された音楽的なタイミング(ts1,ts2,…)で、当該タイミングに相当するイベントから再生を開始するように指示するもの。
(3)上述の楽曲作成(編集)装置において、パターンシーケンス(図7)は、操作子(6a)に割り当てられた演奏パターンを、指定されたタイミング(ta1,ta2,…)で、先頭から読出しを開始するように指示するもの。
(4)上述の楽曲作成(編集)装置において、さらに、パック変更手段(E4)を具備し、記憶手段(3,5)には、パック毎に複数の演奏パターンを記憶し、割当手段(4,E2・E3)は、選択されたパックに記憶された演奏パターンを割り当て(E2,E3)、パック変更手段(E4)は、シーケンス作成手段(E8,E9)により作成されたパターンシーケンス(図7)で利用されるパックを変更するもの。
(5)複数の操作子(6s:SW1〜SW6,6a:SW7〜SW12)と複数の演奏パターンの記憶手段(3,5)とを備えた携帯端末における楽曲編集装置であって、操作子(6s,6a)に割り当てられた演奏パターンを所定タイミング(ts1,ts2,…;ta1,ta2,…)で順次再生されるように指示するパターンシーケンス(図7)を作成するシーケンス作成手段(E8,E9)と、作成されたパターンシーケンスを、複数機種の携帯端末で共通して再生可能なイベント形式の楽曲データ(図8)に変更するデータ形式変更手段(E11)とを具備するもの。
(6)上述の楽曲作成(編集)装置において、データ形式変更手段(E11)は、変更された楽曲データに対して、当該楽曲データの他の情報機器への転送許可を表わす転送許可情報(転送フラグ=可)を付加するもの。
(7)上述の楽曲作成(編集)装置において、データ形式変更手段(E11)は、変更された楽曲データに対して、当該楽曲データの編集不可を表わす編集不可情報(編集フラグ=不可)を付加するもの。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施の形態について詳述する。なお、以下の実施例は単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0011】
〔システムの概要〕
図1は、この発明の一実施例による携帯端末の概略的ハードウエア構成を表わすブロック図を示す。この例では、携帯端末は、携帯電話機などの携帯通信端末であり、端末各部を制御すると共に各種データ処理を行う中央処理装置(CPU)1、これらの制御及び処理のためのクロックを発生するタイマ2や、OSやアプリケーション等のプログラム及び各種制御データを記録した読出専用メモリ(ROM)3、制御及び処理上のデータを一時的に保持するランダムアクセスメモリ(RAM)4、半導体メモリ等の記録媒体から成り各種データを記憶するメモリとして機能する外部記憶装置5などの記憶手段を備える。
【0012】
ROM3乃至外部記憶装置5などのメモリには、この発明による楽曲再生及び作成アプリケーションに関する種々のデータやアプリケーションプログラムを記録しておくことができる。例えば、楽曲再生及び作成アプリケーションで用いられる演奏パターンデータ(単に「パターン」ともいう)、パターンシーケンスデータ、楽曲データなどが記録され、演奏パターン及びパターンシーケンスデータは、“パターンパック”と呼ばれる記憶単位で記録される。
【0013】
入力手段としては、パターン割当/指示スイッチ(6s,6a)などの操作子による各種入力操作に基づき所要の情報を端末システムに入力する操作子回路(操作部)6、ユーザの音声などを入力するためのマイクロフォン回路7などを備える。また、CPU1により制御される電波送受信機8は、アンテナ9を介して他の通信端末やサーバ等との間で通話音信号やデータ信号を送受する。受信通話音信号などの音声信号は、CPU1の制御の下、音声用スピーカ回路(レシーバ)10を介してユーザにより音声で聴取される。
【0014】
CPU1により制御される表示回路(表示部)11は、LCDなどのディスプレイ(11d)を備え、送受信を含む携帯端末の各種操作/制御/処理において必要な視認情報を表示する。この携帯端末には、さらに、着信メロディなどの楽曲を放音するために、楽音生成用音源を含む楽音信号生成回路12及び楽音用スピーカ(サウンダー)を含むサウンドシステム13が設けられる。また、通信インターフェース(I/F)14が設けられ、パーソナルコンピュータ(PC)などの他の情報機器とCPU1との間で、種々のデータやプログラムを送受することができる。
【0015】
この携帯端末は、電波送受信機8や通信I/F14を使ってインターネット上のサーバや他の情報処理装置などの外部機器に接続することが可能であり、外部機器からパターンパックを取得したり、この携帯端末で作成した楽曲データを外部機器に配信することができる。
【0016】
〔システムの基本的な動作とパターンパック〕
この発明が適用される携帯電話機などの携帯端末において、携帯端末に搭載されているOS(システムプログラム)とアプリケーションプログラムとの関係は、端末電源がオンされている間は常にOSが起動しており、このOS上で、複数のアプリケーションプログラムが実行されるようになっている。従って、この発明による楽曲再生処理及び楽曲作成(編集)処理は、このようなアプリケーションプログラムの一つに相当する。
【0017】
かかる携帯端末でのデータの取扱いについては、メモリは複数領域に分けられていて1領域には1データしか記録することができない。また、OSで管理可能なデータ数は決まっており、メモリの領域数がOSの管理できるデータの最大数である。
【0018】
この発明による一実施例では、携帯端末におけるこのような基本的な動作条件に対応して、楽曲再生及び作成アプリケーションで用いられる演奏パターンの取扱いに工夫がなされており、複数のパターンデータ(例えば、12個のパターン)を1つの“パターンパック”(単に“パック”ともいう)に入れて各“パターンパック”を各メモリ領域に記録することで、各“パターンパック”に入っている複数のパターンデータ全体をOSに1つのデータとして認識させると共に、アプリケーションプログラム〔楽曲再生処理及び楽曲作成(編集)処理〕によって、1つの“パターンパック”から複数のパターンデータを取り出すなどのパターンデータ管理を行うようにし、これによって、メモリを効率的に利用できるようにしている。
【0019】
つまり、1つのメモリ領域には、OSが認識可能な1つのデータしか記録できないので、1つのデータだけを記録した場合、残りの未使用領域は利用不可能な領域となるので、例えば、12個のパターンを1パック(1つのデータ)として1つのメモリ領域に記録すると、当該メモリ領域の残り容量は、1メモリ領域に1パターンのみを一つのデータとして記録した場合に比べて、明かに少なくなり、メモリの使用効率を大きく向上することができる。
【0020】
図2は、この発明の一実施例による楽曲再生及び作成アプリケーションにおいて用いられるパターンパックの一構成例を示す。楽曲再生及び作成アプリケーションにおいては、複数のパターンパックが用いられ、ROM3又は外部記憶装置5内の1つのメモリ領域に1つのパターンパックが記録されている。各パターンパックは、図2の左側に示すように、それぞれ、パック番号、演奏パターンデータ(演奏パターン、パターン)及びパックエンドデータから成り、OSはパック番号からパックエンドまでの情報を1つのデータとして認識する。
【0021】
また、1つのパックには、図2の右側に示すように、複数の演奏パターンデータが入っている。演奏パターンデータは、1小節程度の楽曲を再生するためのデータであり、楽曲を組み立てるための素片データとして用いられる。各演奏パターンデータは、パターン番号、編集フラグ、転送フラグ、イベントシーケンスデータ及びパターンエンドデータで構成される。これに対して、楽音再生及び作成(編集)処理のアプリケーションは、パターン番号からパターンエンドデータまでの各パターン情報を1つのパターンとして認識する。1つのパターンパックには、例えば、“パターン1”〜“パターン12”という12個のパターンデータが入っていて、以下においては、この12パターンの例に従って説明を行う。
【0022】
ここで、1つのパターンパックに入っている複数のパターンは、音楽的な関連性を持って作成されている。例えば、1つのパターンパックに入っている複数のパターンは、同一の音楽的なジャンル(ロックやジャズ、ポップスなど)や、同一の歌手や、同一の作曲者などに沿って作成されている。また、1つのパックに入っている複数のパターンは、同期パターン群と非同期パターン群に分けられ、以下の例では、12個の“パターン1”〜“パターン12”のうち、“パターン1”〜“パターン6”が同期パターンとされ、“パターン7”〜“パターン12”が非同期パターンとされる。
【0023】
同期パターンとは、拍又は小節線などの音楽的な区切り位置に同期して再生が開始されるパターンデータである。同期パターンのイベントシーケンスデータは、所謂MIDIフォーマットと同様に、楽音信号生成回路12の楽音生成用音源に対する発音指示命令を表わすイベントを演奏進行順に記録したデータであって、“MIDI類似”形式のデータと呼ばれる。
【0024】
また、非同期パターンとは、再生の指示があったタイミングで直ちに再生が開始されるパターンデータである。非同期パターンのイベントシーケンスには、同期パターンと同じ“MIDI類似”形式のデータだけでなく、“WAVE”形式のデータを用いることができる。“WAVE”形式のデータとは、音波形のサンプリングタイミングごとの離散値を表わすイベントを演奏進行順に記録したデータをいい、楽器などの純音楽的な楽音情報に限らず、音声や自然音(効果音)などの音楽的に利用可能な音情報を含む。
【0025】
〔割当バッファ及び操作・表示部の構成〕
図3は、この発明の一実施例による楽曲再生及び作成アプリケーションにおいて用いられる割当状態バッファの構成例を示す。楽曲再生及び作成アプリケーションにおいては、RAM4内に設けられた割当状態バッファに、図3に示すように、現在選択されているパターンパックのパック番号と、操作部6のパターン割当/指示スイッチSW1〜SW12毎に割り当てられているパターン番号が記憶される。図示の例では、パック番号(PACK)“3”のパターンパックが現在選択されており、スイッチSW1,SW2,SW3,…,SW12には夫々パターン番号“1”,“2”,“3”,…,“12”が割り当てられ、スイッチSW1〜SW12の操作により、当該スイッチのパターン番号に対応するパターンデータが選択可能である。
【0026】
図4は、この発明の一実施例による携帯端末のスイッチ構成例を示す。携帯電話機などの携帯端末の操作面には、図4に示すように、ディスプレイ11dや種々のスイッチ/キー6m,6c,6e,6s,6aが設けられており、ケースの上端部にはアンテナポール9pが設けられている。モードスイッチ6mは、操作の度に携帯端末の動作モードを順次切り換える機能を有し、例えば、モードスイッチ6mの操作により楽曲再生モードに入ると、ディスプレイ11dには、この携帯端末に記録されている全パターンパックがパック名やパック番号などで表示される。
【0027】
この場合、“ENTER”キー6eはパック決定スイッチとして機能し、“▲”、“▼”などのカーソルキー6cの操作によりディスプレイ11d上の所望のパターンパック表示にカーソルを移動して“ENTER”キー6eを操作することによって、利用したいパターンパックを選択し決定することができる。また、楽曲再生モード或いは楽曲作成(編集)モードにおいては、テンキー、“*”キー及び“#”キーは、前述したパターン割当/指示スイッチSW1〜SW12として機能する。もちろん、このテンキーは、通話をする通常時のモードでは、電話番号などの数値を入力するためのスイッチとして機能する。
【0028】
テンキー中の“1”〜“6”キーは、上述のスイッチSW1〜SW6であり、パターンパック内のパターン番号“1”〜“6”に対応する同期パターンが1つずつ割り当てられ、各同期パターンを指示するための同期パターン割当/指示キー6sに属する。
【0029】
また、テンキー中の“7”〜“0”キー、“*”キー及び“#”キーは、上述のスイッチSW7〜SW12(“*”→SW10、“0”→SW11、“#”→SW12)であり、パターン番号“7”〜“12”に対応する非同期パターンが1つずつ割り当てられ、各非同期パターンを指示するための非同期パターン割当/指示キー6aに属する。
【0030】
〔楽音再生の概略〕
図5は、この発明の一実施例による楽曲再生アプリケーションにおけるパターン再生の動作例を表わす図である。この図では、時間軸が横軸にとられ、長い縦線は、小節線に相当する小節線タイミングta,tb,tc,td,…を表わす。また、短い縦線は拍タイミングを表わし、例えば、拍タイミングtb3は小節タイミングtb〜tc間の小節区間の第3拍タイミングである。
【0031】
図5を用いてこの楽曲再生の概要を説明すると、携帯電話機などの携帯端末に設けられたテンキー等のスイッチ操作子6s,6aのそれぞれに演奏パターンが割り当てられ、順次、スイッチSW1,SW7,SW2,…を操作すると(t1,t2,t3,…)、当該各スイッチに割り当てられている演奏パターン“1”,“7”,“2”,…がリアルタイムで再生される。再生される演奏パターンは、携帯端末に搭載されたOSが個別に取り扱うことができる最小情報単位であるパック毎に複数個入っており、楽曲再生又は作成アプリケーションにより、パックの選択に応じてスイッチに割り当てられる演奏パターンが決定される。各パック内に記憶される演奏パターンには同期及び非同期パターンがあり、同期パターン“1”,“2”,…は、スイッチ操作時点t1,t3,…以後の音楽的なタイミングta,tb3,…で再生が開始され、非同期パターン“7”,…は、スイッチ操作タイミングt2,…にて直ちに再生が開始される。
【0032】
以下、図5に従い、モードスイッチ6mの操作により楽曲再生モードに入りカーソルキー6cを操作して或るパックを選択した後パターン割当/指示スイッチSW1〜SW12を操作した場合のパターン再生の動作例を、次の事象(1)〜(7)毎に、順を追って説明する。なお、この動作例では、便宜的に、楽曲再生処理に用いられる全てのパターンを1小節長とし、同期パターンをMIDI類似形式のデータとし、非同期パターンをWAVE形式のデータとして説明する。また、スイッチSW1,SW2,SW7には、選択されたパターンパック(例えば、第3パック)の“パターン1”、“パターン2”及び“パターン7”がそれぞれ割り当てられており、“パターン1”及び“パターン2”は同期パターンであり、“パターン7”は非同期パターンである。
【0033】
(1)まず、或るタイミングt1で、同期パターン割当/指示キー6sの第1スイッチSW1(“1”キー)が押されると、当該パターンパックの“パターン1”を先頭イベントから読み出し始め、このパターンデータの再生を開始する。この場合、このスイッチSW1の操作がパターン指示の最初のスイッチ操作であるので、再生時間を計時するタイマ2は、このタイミングt1を最初の小節線タイミングta(=0)として、再生時間の計時を開始する。つまり、このタイミングt1でタイマ2をリセットする。
【0034】
(2)タイミングt2で、非同期パターン割当/指示キー6aの第1スイッチSW7(“7”キー)が押されると、このスイッチSW7が押されたタイミングt2は拍タイミングでも小節線タイミングでもないが、スイッチSW7が指示する“パターン7”は非同期パターンであるので、当該パターンパックの“パターン7”は、直ちに、スイッチSW7の操作タイミングt2で先頭イベントから読出しが開始される。
【0035】
(3)タイミングt3で、同期パターン割当/指示キー6sの第2スイッチSW2(“2”キー)が押されると、スイッチSW2が押されたタイミングは拍タイミングでも小節線タイミングでもなく、“パターン2”は同期パターンであるので、スイッチSW2が操作されたタイミングt3以降の最初の拍タイミングtb3まで、“パターン2”の再生開始を待機する。そして、操作直後の拍タイミングtb3が到来した時、“パターン2”は、この拍タイミングtb3に対応するイベント(3拍目のイベント)から読出しが開始される。従って、この読出し開始後は、“パターン1”及び“パターン2”という複数の同期パターンが並行して再生される。
【0036】
(4)非同期パターンの1回分再生終了タイミングt4では、再生されていた非同期パターンが自動的に再生停止される。つまり、非同期パターンである“パターン7”は、タイミングt2で再生が始まりこのタイミングt4で1回分の再生を終了するので、タイミングt4で再生が停止される。
【0037】
(5)タイミングt5で、同期パターン割当/指示スイッチSW1が押されると、スイッチSW1に対応する“パターン1”は再生中であり、再生中の同期パターンに対する操作は当該パターンの再生停止と解釈されるので、“パターン1”の再生停止が指示されたと判断する。しかしながら、スイッチSW1が押されたタイミングt5は拍タイミングでも小節線タイミングでもないので、次の拍又は小節線タイミングtcが到来したときに“パターン1”の再生を停止する。
【0038】
(6)タイミングt6で、再び、非同期パターン割当/指示スイッチSW7が押されると、スイッチSW7により指示される“パターン7”は非同期パターンであるので、スイッチSW7が操作されたタイミングt6で、直ちに、“パターン7”の先頭イベントから読み出しを開始する。
【0039】
(7)タイミングt7で、非同期パターン割当/指示スイッチSW7が押されると、タイミングt7は非同期パターンの“パターン7”が再生中の期間であるため、このタイミングでのスイッチSW7の操作は無視される。
【0040】
〔楽曲作成(編集)の概略〕
図6は、この発明の一実施例による楽曲作成アプリケーションにおけるパターンシーケンス作成(編集)画面の表示例を表わす。モードスイッチ6mの操作により楽曲作成(編集)モードに入ると、ディスプレイ11dには、楽曲再生モードと同様に、パターンシーケンスの作成に利用可能な全パターンパックがパック名やパック番号などで表示される。そこで、ユーザは、カーソルキー6cを操作して、パターンシーケンスの作成に利用したいパック番号を選択し、“ENTER”キー6eを操作して、パターンの作成に利用するパターンパックを決定する。これにより、ディスプレイ11dには、図6に示すようなパターンシーケンス作成(編集)画面が現れる。
【0041】
図6を用いてこの楽曲作成(編集)の概要を説明すると、演奏パターンは、携帯電話機などの携帯端末に設けられたテンキー等のスイッチ6s,6aのそれぞれに割り当てられる。パターンシーケンス作成(編集)画面の同期パターン表示欄TS1,TS2又は非同期パターン表示欄TAにおいて、タイミングts1,ts2,…又はタイミングta1,ta2,…を表わす目盛に従ってパターン書込み区間WAを指定し、所望のスイッチを選択的に操作すると、当該スイッチに割り当てられた演奏パターンが区間WAに対応付けられ、選択された演奏パターンを区間WAのタイミングで再生する指示を与えるパターンシーケンスが作成される。パターンシーケンスは、演奏パターンが同期パターンの場合は、指定タイミングts1,ts2,…に相当するイベントから再生を開始するよう指示し、演奏パターンが非同期パターンの場合には、指定タイミングta1,ta2,…で先頭から読出しを開始するように指示する。
【0042】
より詳細に説明すると、パターンシーケンス作成(編集)画面は、時間経過が横軸方向にとられ、複数のパターン表示欄TS1,TS2,TAが縦軸方向に並べられ、これらのパターン表示欄TS1,TS2,TAには、同期パターン及び非同期パターンのパターンシーケンスを展開表示することができる。図6の画面例では、上側の2段に2つの同期パターン表示欄TS1,TS2が配置され、下側の1段に非同期パターン表示欄TAが配置される。第1及び第2同期パターン表示欄TS1,TS2には、同期パターンの第1トラック及び第2トラックに記録されるパターンシーケンスをそれぞれ表示することができ、非同期パターン表示欄TAには、非同期パターンのトラックに記録されるパターンシーケンスを表示することができる。なお、トラック数(=パターン表示欄数)は、携帯端末の処理能力に合わせて適宜増減することができる。
【0043】
この画面例では、時間的な位置を容易に把握することができるように、各欄TS1,TS2,TAを横切って小節線LBが表示される。また、上下段間には、時間軸に沿って、拍タイミングts1,ts2,…などの音楽的なタイミングを表わす時間的な目盛が同期パターン表示欄TS1,TS2に対応して表示され、拍タイミングts1,ts2,…より細かい音楽的タイミングta1,ta2,…を表わす時間的な目盛が非同期パターン表示欄TAに対応して表示される。
【0044】
パターンシーケンスの作成に当っては、まず、カーソルキー6cを操作して、各パターン表示欄TS1,TS2,TAを指示し、各欄でパターンの開始点を指定した上、“ENTER”キー6eの操作によりパターンの開始点を決定する。非同期パターンについてはこの手法で開始点のみをセットするだけでよいが、同期パターンについては、さらに、パターンの終了点をカーソルキー6cで指定し“ENTER”キー6eで決定する。
【0045】
このようにして、開始点及び終了点を決定してパターン配置範囲を設定すると、設定された範囲は網掛けされ、この網掛け部分WAは、ユーザが設定した新たなパターンの書き込み部分を表わす。さらに、パターン割当/指示スイッチ6s,6a(SW1〜SW12)の中から、この部分に貼り付けたいパターンに対応するスイッチを選択的に操作すると、網掛け部分WAに所望のパターンが展開表示される。そして、決定(“ENTER”)キー6eを操作することによって、このパターンが対応するトラックの対応位置に記録される。
【0046】
図6では、図示の時間範囲については、パターン表示欄TS1,TAにおける同期パターンの第1トラック及び非同期パターンのトラックのパターンシーケンスが既に作成されており、同期パターンの第2トラックは、第2同期パターン表示欄TS2の所定区間に“パターン2”が書き込まれ、この後に、1拍の間をおいて、新たなパターンを書き込むためのパターン書込み区間WAが設定されていることが網掛けで表わされている。
【0047】
なお、同期パターンについては、パターン書込み区間WAの開始及び終了時点を拍又は小節線タイミングts1,ts2,…で指定することができ、同期パターン表示欄TS2の“パターン2”に示されるように、設定された区間の小節線LBや拍位置に一致するように貼り付けられる。また、非同期パターンについては、例えば、非同期パターン表示欄TAの上部の目盛で示すように、拍タイミングts1,ts2,…より細かいタイミングta1,ta2,…で、パターン書込み区間WAの開始時点を指定することができる。
【0048】
図7は、この発明の一実施例による楽曲作成アプリケーションにより作成されるパターンシーケンスデータの一構成例を示す。図6のような作成(編集)画面を用いてされたパターンシーケンスデータ(単に「パターンシーケンス」ともいう)は、図7左側のように、利用しているパックのパック番号、同期パターン第1トラックデータ、同期パターン第2トラックデータ、非同期パターントラックデータ及びパターンシーケンスエンドデータから成る。
【0049】
同期パターン第1トラックデータ、同期パターン第2トラックデータ及び非同期パターントラックデータは、それぞれ、図6の作成(編集)画面におけるパターン表示欄TS1,TS2,TA内の表示データに対応する。これらのトラックデータは、図7中央上部に示すように、トラック識別子、指示シーケンスデータ(単に「指示シーケンス」ともいう)及びトラックエンドデータから成る。
【0050】
指示シーケンスデータには、図7下部に示すように、同期パターントラックの場合、再生される同期パターンの開始時点及び開始拍を表わす拍タイミングデータ、再生される同期パターンの開始時点から終了時点までの時間を表わす再生長データ、及び、利用しているパックから再生される同期パターンを指示する再生パターン指示データ(パターン番号)の組が、パターンの再生順に記録されている。また、非同期パターントラックの場合には、再生される非同期パターンの開始時点を表わす開始タイミングデータ、及び、利用しているパックから再生される非同期パターンを指示する再生パターン指示データ(パターン番号)の組が、パターンの再生順に記録されている。
【0051】
図8は、この発明の一実施例による楽曲作成アプリケーションにおける演奏パターン展開により作成される楽曲データの構成例を示す図である。楽曲作成アプリケーションにおいては、図7のようなパターンシーケンスデータに基づいて、さらに、複数の携帯電話機種で再生が可能なデータ形式をもつ楽曲データを作成することができる。この楽曲データは、図8の左側に示すように、楽曲データ識別子、第1トラックデータ、第2トラックデータ、第3トラックデータ、WAVEパックデータ及び楽曲エンドデータから成る。
【0052】
第1乃至第3トラックデータは、図8中央上部に示すように、トラック識別子、編集フラグ、転送フラグ、イベントシーケンスデータ、及びトラックエンドデータから成る。典型的には、第1及び第2トラックデータは、同期パターン第1及び第2トラックデータが対応し、第3トラックデータは、非同期パターントラックデータが対応する。第1〜第3トラックデータ中のイベントシーケンスデータは、同期パターントラックから作成される場合と非同期パターントラックから作成される場合では若干異なる。
【0053】
同期パターントラックから作成される場合は、図8右側上部に示すように、処理タイミングと処理イベントとから成るイベントデータを時系列順に並べたもの(MIDI類似形式のデータ)である。非同期パターントラックから作成される場合は、非同期パターンがMIDI類似形式で表わされるときは同期パターンと同様であるが(図8右側上部)、非同期パターンがWAVE形式で表わされるときは、図8右側下部に示すように、再生開始時点を表わす処理タイミングと“再生するWAVEを指示するイベント”(WAVE指示データ)とから成るイベントデータを時系列順に並べたものである。
【0054】
楽曲データ中のWAVEパックは複数のWAVEデータを記録したものであり、図8の中央下部に示すように、各WAVEデータはWAVE番号とWAVE(波形)とから構成される。WAVEデータは、再生の際、第1乃至第3トラックのうち非同期パターントラック(典型的には第3トラック)のWAVE指示データの指示に従って読み出される。
【0055】
〔OS処理の動作例〕
図9は、この発明の一実施例による携帯端末におけるOS処理の動作例を表わすフローチャートである。OS処理は、携帯電話機などの携帯端末の電源がオンされてからオフされるまでの間、繰り返して動作しており、図示の処理の他に、携帯電話の基本的な動作を処理することができる。このOS処理がスタートすると、ステップS1では、外部からパターンパックを受信していれば、当該パターンパックのそれぞれを、外部記憶装置5において使用可能なメモリ領域の1つずつに記録する。
【0056】
次のステップS2では、楽曲再生アプリケーションを開始する指示を受けて楽曲再生処理を起動する。この楽曲再生処理では、パックの演奏パターンを順次選択して行くことにより、リアルタイムで、楽曲が組み立てられ再生される。
【0057】
また、続くステップS3では、楽曲作成アプリケーションを開始する指示を受けて楽曲(編集)作成処理を起動する。楽曲作成アプリケーションが実行されると、楽曲の作成及び編集(パターンシーケンスの作成及び編集)を行うための画面(図6)がディスプレイに表示される。楽曲(編集)作成処理では、この画面を利用して、パックから選択された演奏パターンを再生順に並べて行くことにより、楽曲が組み立てられ、パターンシーケンス乃至楽曲データが作成される。
【0058】
〔楽曲再生アプリケーションの処理手順〕
図10及び図11は、この発明の一実施例による楽曲再生処理及び楽曲再生割込処理の動作例を表わすフローチャートである。図10の楽曲再生処理及び図11の楽曲再生割込処理は、楽曲再生アプリケーションプログラムに従って動作するものであり、図10の楽曲再生処理は、楽曲再生アプリケーションプログラムを起動する指示があってからこれを停止する指示があるまで、繰り返し動作しており、楽曲再生処理が起動していていも、通話処理などの携帯端末本来の動作を実行すべき命令があったときには、この楽音再生処理は一時的に停止され、この命令に基づく動作を実行する。
【0059】
図10において、モードスイッチ6mの操作により楽曲再生モードに入ると、楽曲再生処理がスタートし、ディスプレイ11dには再生に利用可能なパターンパックが表示される。まず、第1ステップR1では、パターン再生に使うパターンパックが新たに選択されたか否かを判定する。パターンパックの選択操作(キー6c,6eによる新たなパックの選択操作)があったときは(R1→YES)、ステップR2に進んで、選択されたパターンパックを再生用のパターンパックに設定し、次いで、ステップR3にて、再生用パターンパックのパターンを再生用のパターンに設定する。
【0060】
上述のステップR2,R3は、パターンパックの選択に応じてパターン割当/指示スイッチSW1〜SW12に割り当てるパターンの設定乃至設定変更を行うステップである。つまり、ステップR2では、再生用として新たに選択されたパターンパック(1データ)をメモリ領域(ROM3又は外部記憶装置5)から読み出してRAM4内の所定のバッファに書き込む。そして、次のステップR3では、選択された再生用のパターンパックに入っている複数のパターンをパターンエンドデータごとに区切って分離し、それぞれのパターンを再生用のパターンとして、再生操作で使われるスイッチSW1〜SW12のうちの対応するものに割り当てて、選択されたパターンパック番号と各スイッチSW1〜SW12に割り当てられたパターン番号とを割当状態バッファに書き込む。(図3参照)
【0061】
ステップR1で新たなパックの選択操作がなかったと判定されたとき(R1→NO)及びステップR3の処理後は、ステップR4に進んで、パターン割当/指示スイッチSW1〜SW12の操作で何れかのパターンが選択されたか否かを判定し、パターン選択操作があったときは(R4→YES)、ステップR5に進んで、さらに、選択されたパターンが既に再生中であるか否かが判定される。
【0062】
選択パターンが再生中でなければ(R5→NO)、ステップR6で、選択されたパターンの再生を新たに開始する指示を設定する。この設定は、新たに再生の開始が指示されたパターンのパターン番号をRAM内の開始バッファに登録することによりなされる。例えば、図5(1)〜(3),(6)のように、再生中でない“パターン1”、“パターン7”、“パターン2”を選択したときは、当該パターンの再生を新たに開始すべきであると決定され、開始バッファにパターン番号“1”,“7”,“2”が登録される。また、今回のパターン再生開始の指示が、図5(1)のように、全くパターンが再生されていない状態でなされたものであれば、再生時間を計時するタイマ2をリセットする。
【0063】
一方、選択されたパターンが既に再生中であれば(R5→YES)、ステップR7で、選択されたパターンの再生を停止する指示を設定する。この設定は、停止が指示されたパターンのパターン番号をRAM内の停止バッファに登録することによりなされる。例えば、図5(5)のように、既に“パターン1”が再生中に再度“パターン1”を選択したときは、当該“パターン1”の再生を停止すべきであると決定され、停止バッファにパターン番号“1”が登録される。なお、図5(7)の“パターン7”のように、再度選択した再生中のパターンが非同期パターンの場合は、当該パターンに対する選択操作は無効になる。
【0064】
ステップR6,R7で設定されたパターン再生の開始及び停止の制御、並びに、このパターン再生開始に基づくイベント処理の制御は、後述する楽曲再生割込処理(図11)において実行される。
【0065】
パターン選択操作がなかったとき(R4→NO)及びステップR6,R7の処理後は、ステップR8に進んで、楽曲再生アプリケーションを停止する指示があれば再生処理を停止してこの楽曲再生処理を終了し、このような停止指示がなければステップR1に戻り、停止指示があるまで上述したステップR1〜R7の動作を繰り返す。
【0066】
図11の楽曲再生割込処理は、楽曲再生アプリケーションが起動されている間、再生処理に対して割り込みをかけて動作しており、割り込みの周期は、非同期パターン及び同期パターンのイベント読出しの分解能より短い間隔である。この楽曲再生割込処理において、再生を開始又は停止すべきパターンがあるかどうかは、RAM4内の開始バッファ及び停止バッファを参照して判断する。つまり、開始バッファに登録されているパターンが新たに再生を開始するパターンであり、停止バッファに登録されているパターンが新たに再生を停止するパターンである。なお、パターンの種類が同期パターン/非同期パターンの何れであるかは、当該パターンのパターン番号により判別することができる。
【0067】
図11において、楽曲再生割込処理がスタートすると、最初のステップR51では、再生中の同期パターン及び非同期パターンについて、今回タイミングのイベントを読み出して再生する。例えば、図5において、区間ta〜tb,tb〜tcでは“パターン1”につき各割込みタイミングのイベントを読み出し、区間tb3〜tc,tc〜td,td〜…では、“パターン2”につき各割込みタイミングのイベントを読み出し、区間t2〜t4,t6〜…では、“パターン7”につき各割込みタイミングのイベントを読み出す。
【0068】
続いて、ステップR52,R53にて、非同期パターンの再生開始と再生停止の処理を行う。まず、ステップR52では、再生開始が指示されている非同期パターンがあれば、当該非同期パターンを先頭のイベントから読み出し始める。例えば、図5(2),(6)のように、非同期パターンである“パターン7”の再生開始が指示されていると、これらのパターンの読出しを先頭イベントから開始する。
【0069】
続いて、ステップR53では、パターンの最後までイベントが読み出された再生中の非同期パターンについて、読出し(再生)を停止する。つまり、非同期パターンの再生は、1回分の再生が終った時に自動で停止する。例えば、図5において、非同期パターンである“パターン7”の最後までイベントが読み出されたタイミングt4で、“パターン7”の読出しが停止される。なお、選択操作された非同期パターン割当/指示スイッチ(SW7〜SW12)に割り当てられている非同期パターンが再生中であれば、この選択操作は無効になり、非同期パターンは、選択操作に拘わらず自動的に停止制御される〔図5(7)参照〕。
【0070】
次に、ステップR54では、今回タイミングが拍か小節線のタイミングであるか否かを判定し、このタイミングであれば、順次、ステップR55,R56に進み、同期パターンの再生開始と再生停止の処理を行う。つまり、同期パターンの再生開始と再生停止は、拍タイミング(tb3等)又は小節線タイミング(ta,tb,…等)に同期して行われる。また、同期パターンは、1回分の再生が終ったら読出し位置を先頭に戻して再生を続行し、再生中のパターンが割り当てられている同期パターン割当/指示スイッチ(SW1〜SW6)が再度押されて再生停止の指示がなされるまで、繰り返して再生される。
【0071】
まず、ステップR55では、再生開始が指示されている同期パターンがあれば、当該パターンの今回タイミングに相当するイベントから読出し(再生)を開始する。例えば、図5(1)のケースでは、同期パターンである“パターン1”が、小節線タイミングta(=t1),tbにて、再生開始又は再生続行の指示がなされ先頭位置からの読出しが開始される。また、図5(3)のケースでは、同期パターンである“パターン2”がタイミングt3で再生開始の指示がなされているので、次の拍タイミングtb3にて、“パターン2”の第3拍以降のイベント読出しが開始され、小節線タイミングtc,tdにて、自動的な再生続行の指示による先頭位置からの読出しが開始される。
【0072】
続いて、ステップR56では、再生停止が指示されている同期パターンがあれば、そのパターンのイベントの読出し(再生)を停止する。つまり、同期パターンは、再生停止の指示があると、当該指示がなされた後の最初の拍又は小節線のタイミングに同期して再生停止される。例えば、図5の小節線タイミングtcは、“パターン1”の再生停止の指示がなされた時点(t5)以後の最初の拍又は小節線タイミングであるから、このタイミングtcで“パターン1”の再生が停止される。
【0073】
そして、今回タイミングが拍又は小節線タイミングでないと判定されたとき(R54→NO)及びステップR56の処理後は、今回の楽曲再生割込処理を終了し、次回の割込みタイミングまで待機する。
【0074】
〔楽曲作成アプリケーションの処理手順〕
図12及び図13は、この発明の一実施例による楽曲作成(編集)処理の動作例を表わすフローチャートであり、図14は、この発明の一実施例による演奏パターン展開処理の動作例を表わすフローチャートである。楽曲作成に関わるこれらの処理は、楽曲作成アプリケーションプログラムに従って動作する。
【0075】
図12及び図13の楽曲作成(編集)処理は、楽曲作成アプリケーションプログラムを起動する指示があってからこれを停止する指示があるまで、繰り返し動作しており、楽曲再生処理と同様に、楽曲作成(編集)処理が起動していていも、通話処理などの携帯端末本来の動作を実行すべき命令があったときには、この楽音再生処理は一時的に停止され、この命令に基づく動作を実行する。
【0076】
図12において、モードスイッチ6mの操作により楽曲作成モードに入ると、楽曲作成(編集)処理がスタートし、ディスプレイ11dには楽曲作成(編集)に利用可能なパターンパックが表示される。ここで表示されるパターンパックは、編集できるとされているパターン(編集フラグが“編集可”に設定されているパターン)を含むものだけである。まず、ステップE1では、楽曲の作成に使うパターンパックが新たに選択されたか否かを判定する。
【0077】
パターンパックの選択操作が検出されると(E1→YES)、順次、ステップE2,E3に進み、再生処理のステップR2,R3と同様に、パターン割当/指示スイッチSW1〜SW12に割り当てるパターンの設定又は設定変更を行う。つまり、ステップE2で、選択されたパターンパックを作成用のパターンパックに設定し、ステップE3で、設定された作成用パターンパックのパターンを作成用のパターンに設定し、設定されたパック及びパターンを割当状態バッファに記憶する。スイッチに割り当てられるパターンは、選択されたパックの中の編集フラグが“編集可”に設定されているパターンのみである。
【0078】
次のステップE4では、作成中のパターンシーケンスのパターンパック番号を変更する。つまり、作成しているパターンシーケンスに記録されているパターン番号はそのままにしておき、利用するパターンパックの設定のみを変更する。このように、パターンパックの番号を変更するだけで、パターンシーケンスの内容を流用した別の楽曲に変更することができる。なお、全てのパターンパックは、同一構成であり、同一数の同期パターン及び非同期パターンを収容しており、同期パターン及び非同期パターンのパターン番号は同じである。例えば、パターンパックには12個のパターンが入っていて、パターン1〜パターン6が同期パターンであり、パターン7〜パターン12が非同期パターンとなっている。
【0079】
パターンパックの選択操作が検出されなかったとき(E1→NO)及びステップE3又はステップE4の処理の後は(ステップE4のパターンパック番号変更は必要に応じて適用される)、ステップE5にて、パターンシーケンス作成(編集)画面(図6)を用いて、所定のパターンを書き込むトラック、開始タイミング及び再生長(終了タイミング)を設定する。つまり、作成(編集)画面中の所望のパターン表示欄(TS1,TS2,TA)の所望箇所に所望の長さのパターン書込み区間WA(網掛け部分)をセットする。
【0080】
続くステップE6(図13)では、設定したパターン書込み区間WAに書き込むパターンが選択されたか否かを判定する。このパターン書込み区間WAに対して書き込むべきパターンが選択されたこと(スイッチSW1〜SW12の操作)を検出したときは、さらに、ステップE7で、選択されたパターンが同期パターンであるか否かを判定する。
【0081】
ここで、同期パターンであれば(E7→YES)、ステップE8にて、選択された同期パターンをその区間の先頭の拍タイミングに相当するイベントから読み出し始めて設定区間WA内で繰り返して再生する指示データを、対応トラックに書き込み、設定区間WAに、選択されたパターンを網掛けに代えて表示する。一方、非同期パターンであれば(E7→NO)、ステップE9にて、設定された非同期パターンを開始タイミング(区間WAの開始時点)から1回だけ再生する指示データを対応トラックに書き込み、設定区間WAに、選択されたパターンを網掛けに代えて表示する。
【0082】
パターン書込み区間WAに対するパターンの選択操作が検出されなかったとき(E6→NO)及びステップE8,E9の処理後は、ステップE10に進んで、楽曲データを作成することが指示されたか否かを判定する。楽曲データは、複数の携帯端末で共通して再生することができる形式のデータである。ここで、楽曲データの作成指示があったときはステップE11で演奏パターン展開処理(図14)を行った上、ステップE12に進み、そうでないときは直ちにステップE12に進む。
【0083】
そして、ステップE12では、指示に応じて、楽曲データの再生や外部への送信などの処理を行い、その後、楽曲作成アプリケーションを停止する指示があればこの楽曲作成(編集)処理を終了し、このような停止指示がなければステップE1に戻り、停止指示があるまで上述したステップE1〜E12の動作を繰り返す。外部へ送信できる楽曲データは、転送フラグが“転送可”に設定されているもののみである。
【0084】
図14は、楽曲作成(編集)処理のステップE11(図13)で実行される演奏パターン展開処理の具体的なフロー例を示すものである。この展開処理によって、携帯電話機などの携帯端末を含む複数機種の情報機器で共通して再生可能なイベント形式の楽曲データが得られ、得られた楽曲データは、種々の演奏パターンを蓄積していない他の情報機器において、そのまま、利用することができる。
【0085】
この処理フローがスタートすると、まず、第1ステップE31では、全ての同期パターントラックをイベントシーケンス形式のデータに変換し、同期パターントラックに相当するイベントシーケンス形式のトラックデータを作成する。つまり、同期パターントラックの指示データに沿ってパターンからイベントデータを読み出し、新たなタイミングデータを作成し、図8の右側上部に示されるように、タイミングデータ及びイベントデータをイベントシーケンスとして記録する。
【0086】
次のステップE32では、非同期パターントラックに相当するトラックデータを作成する。非同期パターンには、WAVE形式とMIDI類似形式のデータがあり、MIDI類似形式のデータについては、ステップE31の同期パターントラックの処理時と同様に、イベントシーケンスに展開する(図8の右側上部と同様)。WAVE形式のデータについては、MIDI類似形式で展開されたイベントシーケンスの中に、WAVE形式のデータの読出を指示する指示データを、図8の右側下部に示される形式で、演奏進行に沿った対応位置に記録する。
【0087】
次いで、ステップE33にて、作成された全てのトラックデータに、“編集不可”の編集フラグと、“送信可”の送信フラグを付加する。この“編集不可”フラグの記入により、作成された楽曲データは編集できないないように制御され、ユーザ個人が作成(編集)により得た成果データを有効に保護することができる。また、“送信可”フラグの記入により、作成した楽曲データを外部機器へ送信することができるように制御されるので、他の携帯電話機などの情報機器において有効に利用することができる。
【0088】
続くステップE34で、非同期パターントラックに利用されているWAVEパターンを読み出して、複数のWAVEデータ(図8の中央下部参照)から成る構成WAVEパックを作成する。そして、ステップE35において、作成された複数のトラックデータとWAVEパックをまとめて、1つの楽曲データを作成し(図8左側参照)、この演奏パターン展開処理を終了する。
【0089】
〔種々の実施態様〕
以上、一実施例について説明したが、種々の実施態様を適用することができる。例えば、演奏パターンのスイッチ(SW1〜SW12)への割り当てについては、実施例では予め定めておいたが、演奏パターンのスイッチへの割り当て方を設定する手段を設けてユーザに設定させるようにしてもよい。
【0090】
また、1つのスイッチに複数の演奏パターンを割り当ててもよい。その場合は、そのスイッチが操作されるたびに割り当てられている複数のパターンが順番に選ばれるようにしたりするとよい。
【0091】
それぞれの演奏パターンの種類(同期パターン/非同期パターン)を判別する方法はパターン番号に頼らなくともよく、種類を判別できる方法であればどのようなものでもよい。例えば、パターンごとに種類を表わす種類データを記録しておく方法、パターンの記録形式をアプリケーションが参照してパターンの種類を決定する方法などが考えられる。
【0092】
演奏パターンは、1小節長のものを示したが、これより短いものでも或いは長いものでもよい。また、各パターンは、同一長としたが、異なるパターン長としてもよい。
【0093】
楽曲作成において、同期パターンのトラック(表示欄TS1,TS2)が選択されているのに非同期パターンが割り当てられているスイッチ(SW7〜SW12)が押されたというように、指定されているトラックに書き込めないパターンのスイッチが操作されたときは、当該操作を無視したり、或いは、指定されているトラックとは別の書き込み可能なトラックに自動的に書き込んでやるようにすることができる。
【0094】
非同期パターン表示欄(TA)を用いて作成されるトラックは、当該表示欄を2つ設けて、イベントシーケンスからなるトラックと、指示データからなるトラックの2つに分けてもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、携帯電話機などの携帯端末において楽曲を再生するために、複数の演奏パターンを用意しておき、テンキーなどのスイッチ操作子のそれぞれに演奏パターンを割り当てて「パターン割当/指示スイッチ」として機能させ、時間経過に従って音楽的な区切り位置(拍又は小節線など)のタイミングを順次検出するようにしておき、任意の操作子が任意のタイミングで順次操作されると、各操作タイミングや音楽的な区切り位置のタイミングに基づき、当該操作子に割り当てられている演奏パターンを順次再生するようにしているので、携帯端末において、簡単な操作により、再生される演奏パターンを操作タイミングや音楽的な区切り位置のタイミングですばやく切り替えて、多彩な楽曲を作って遊ぶことができる。
特に、この発明の第1の特徴による楽曲再生によると、発音指示を表わす“MIDI類似”形式のデータで構成される演奏パターンを用意しておき、操作子の操作に応じて、当該操作子の操作タイミング或いは音楽的な区切り位置のタイミングに基づき、当該操作子に割り当てられた演奏パターンを再生するようにしているので、携帯端末において、簡単な操作により、操作子の操作タイミングや音楽的な区切り位置のタイミングで“MIDI類似”形式の演奏パターンを連続的に再生して多彩な楽曲を楽しむことができる。
また、この発明の第2の特徴による楽曲再生によると、発音指示を表わす“MIDI類似”形式のデータで構成される第1形式の演奏パターンと音波形を表わす“WAVE”形式のデータで構成される第2形式の演奏パターンとを夫々複数用意しておき、操作子の操作に応じて、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第1形式(“MIDI類似”形式)である場合は、操作タイミング或いは音楽的な区切り位置のタイミングに基づき当該演奏パターンを再生し、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第2形式(“WAVE”形式)である場合には、操作タイミングに基づき当該演奏パターンを再生するようにしているので、携帯端末において、簡単な操作により、操作子の操作タイミングや音楽的な区切り位置のタイミングで“MIDI類似”形式の演奏パターンを再生し、操作子の操作タイミングで“WAVE”形式の演奏パターンを連続的に再生して多彩な楽曲を楽しむことができる。
さらに、この発明の第3の特徴による楽曲再生によると、操作タイミング以後の音楽的な区切り位置のタイミングで再生が開始される「同期パターン」と呼ばれる第1種類の演奏パターンと操作タイミングで再生が開始される「非同期パターン」と呼ばれる第2種類の演奏パターンとを夫々複数用意しておき、操作子の操作に応じて、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第1種類(同期パターン)である場合は、操作タイミング以降の音楽的な区切り位置のタイミングに同期して当該演奏パターンを再生し、第2種類の演奏パターン(非同期パターン)である場合には当該操作タイミングで当該演奏パターンを再生するようにしているので、携帯端末において、簡単な操作により、音楽的な区切り位置のタイミングで第1種類の演奏パターン(同期パターン)を再生し、操作子の操作タイミングで第2種類の演奏パターン(非同期パターン)を連続的に再生して多彩な楽曲を楽しむことができる。
【0096】
この発明によれば、さらに、携帯端末の記憶手段に、携帯端末OSが個別に認識可能な最小記憶単位であるパック毎に複数の演奏パターンを入れておき、パックを選ぶことによって、スイッチに割り当てられる演奏パターンを決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による携帯端末のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例による楽曲再生及び作成アプリケーションにおいて用いられるパターンパックの一構成例を示す図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例による楽曲再生及び作成アプリケーションにおいて用いられる割当状態バッファの構成例を説明するための図である。
【図4】図4は、この発明の一実施例による携帯端末のスイッチ構成例を示す図である。
【図5】図5は、この発明の一実施例による楽曲再生アプリケーションにおけるパターン再生の動作例を表わす図である。
【図6】図6は、この発明の一実施例による楽曲作成アプリケーションにおけるパターンシーケンス作成(編集)画面の表示例を表わす図である。
【図7】図7は、この発明の一実施例による楽曲作成アプリケーションで作成されるパターンシーケンス一構成例を示す図である。
【図8】図8は、この発明の一実施例による楽曲作成アプリケーションにおける演奏パターン展開により作成される楽曲データの構成例を示す図である。
【図9】図9は、この発明の一実施例による携帯端末におけるOS処理の動作例を表わすフローチャートである。
【図10】図10は、この発明の一実施例による楽曲再生処理の動作例を表わすフローチャートである。
【図11】図11は、この発明の一実施例による楽曲再生割込処理の動作例を表わすフローチャートである。
【図12】図12は、この発明の一実施例による楽曲作成(編集)処理の動作例を表わすフローチャートの一部である。
【図13】図13は、この発明の一実施例による楽曲作成(編集)処理の動作例を表わすフローチャートの他部である。
【図14】図14は、この発明の一実施例による演奏パターン展開処理の動作例を表わすフローチャートである。
【符号の説明】
6m モードスイッチ、
6e 決定(“ENTER”)キー、
6c カーソルキー、
ta,tb,tc,td,… 小節線タイミング、
tb3 小節区間tb〜tcの第3拍タイミング、
6s;SW1〜SW6 同期パターン割当/指示スイッチ、
6a;SW7〜SW12 非同期パターン割当/指示スイッチ、
TS1,TS2 同期パターン表示欄、
TA 非同期パターン表示欄、
WA パターン書込み可能区間、
LB 小節線表示、
ts1,ts2,… 拍乃至小節線タイミング、
ta1,ta2,… 非同期パターンの開始タイミング。

Claims (7)

  1. 複数の操作子と、
    発音指示を表わすデータで構成される演奏パターンを複数記憶した記憶手段と、
    各操作子に前記演奏パターンの何れかを割り当てる割当手段と、
    時間経過に従って音楽的な区切り位置のタイミングを順次検出するタイミング検出手段と、
    前記操作子の操作に応じて、当該操作子の操作タイミング乃至前記タイミング検出手段により検出される音楽的な区切り位置のタイミングに基づき、当該操作子に割り当てられた演奏パターンを再生する再生手段と
    を具備することを特徴とする携帯端末における楽曲再生装置。
  2. 複数の操作子と、
    発音指示を表わすデータで構成される第1形式の演奏パターン及び音波形を表わすデータで構成される第2形式の演奏パターンをそれぞれ複数記憶した記憶手段と、
    各操作子に第1及び第2形式の演奏パターンの何れかを割り当てる割当手段と、
    時間経過に従って音楽的な区切り位置のタイミングを順次検出するタイミング検出手段と、
    前記操作子の操作に応じて、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第1形式の演奏パターンである場合は、当該操作子の操作タイミング乃至前記タイミング検出手段により検出される音楽的な区切り位置のタイミングに基づき当該演奏パターンを再生し、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第2形式の演奏パターンである場合には、当該操作子の操作タイミングに基づき当該演奏パターンを再生する再生手段と
    を具備することを特徴とする携帯端末における楽曲再生装置。
  3. 複数の操作子と、
    音楽的な区切り位置に同期して再生される第1種類の演奏パターン及び再生指示のタイミングで再生される第2種類の演奏パターンをそれぞれ複数記憶した記憶手段と、
    各操作子に第1及び第2種類の演奏パターンの何れかを割り当てる割当手段と、
    時間経過に従って音楽的な区切り位置のタイミングを順次検出するタイミング検出手段と、
    前記操作子の操作に応じて、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第1種類の演奏パターンである場合は、前記タイミング検出手段により検出される音楽的な区切り位置のタイミングに基づき、当該操作子の操作タイミング以降の音楽的な区切り位置のタイミングに同期して当該演奏パターンを再生し、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第2種類の演奏パターンである場合には当該操作子の操作タイミングで当該演奏パターンを再生する再生手段と
    を具備することを特徴とする携帯端末における楽曲再生装置。
  4. 前記記憶手段は、複数の演奏パターンを含むパックを複数記憶し、
    さらに、前記記憶手段に記憶された複数のパックのうち何れかのパックを選択するパック選択手段を具備し、
    前記割当手段は、前記パック選択手段により選択されたパックに含まれる演奏パターンを前記操作子に割り当てる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の携帯端末における楽曲再生装置。
  5. 複数の操作子と、発音指示を表わすデータで構成される演奏パターンを複数記憶した記憶手段とを具備する携帯端末に、
    各操作子に前記演奏パターンの何れかを割り当てる割当ステップと、
    時間経過に従って音楽的な区切り位置のタイミングを順次検出するタイミング検出ステップと、
    前記操作子の操作に応じて、当該操作子の操作タイミング乃至前記タイミング検出ステップで検出される音楽的な区切り位置のタイミングに基づき、当該操作子に割り当てられた演奏パターンを再生する再生ステップと
    から成る手順を実行させる楽曲再生プログラム。
  6. 複数の操作子と、発音指示を表わすデータで構成される第1形式の演奏パターン及び音波形を表わすデータで構成される第2形式の演奏パターンをそれぞれ複数記憶した記憶手段とを具備する携帯端末に、
    各操作子に第1及び第2形式の演奏パターンの何れかを割り当てる割当ステップと、
    時間経過に従って音楽的な区切り位置のタイミングを順次検出するタイミング検出ステップと、
    前記操作子の操作に応じて、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第1形式の演奏パターンである場合は、当該操作子の操作タイミング乃至前記タイミング検出ステップで検出される音楽的な区切り位置のタイミングに基づき当該演奏パターンを再生し、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第2形式の演奏パターンである場合には、当該操作子の操作タイミングに基づき当該演奏パターンを再生する再生ステップと
    から成る手順を実行させる楽曲再生プログラム。
  7. 複数の操作子と、音楽的な区切り位置に同期して再生される第1種類の演奏パターン及び再生指示のタイミングで再生される第2種類の演奏パターンをそれぞれ複数記憶した記憶手段とを具備する携帯端末に、
    各操作子に第1及び第2種類の演奏パターンの何れかを割り当てる割当ステップと、
    時間経過に従って音楽的な区切り位置のタイミングを順次検出するタイミング検出ステップと、
    前記操作子の操作に応じて、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第1種類の演奏パターンである場合は、前記タイミング検出ステップで検出される音楽的な区切り位置のタイミングに基づき、当該操作子の操作タイミング以降の音楽的な区切り位置のタイミングに同期して当該演奏パターンを再生し、当該操作子に割り当てられた演奏パターンが第2種類の演奏パターンである場合には当該操作子の操作タイミングで当該演奏パターンを再生する再生ステップと
    から成る手順を実行させる楽曲再生プログラム。
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