JP3723726B2 - 弾性伸縮性複合シートの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、弾性伸縮性のウエブと非弾性的に伸長可能な繊維ウエブとからなる複合シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特表平8−504693号公報には、この種複合シートの一例である多層弾性パネルとその製造方法とが開示されている。この多層弾性パネルの製造方法では、ゴム弾性層と非弾性繊維層とが重ね合わされて間欠的に接合され、その後に非弾性繊維層の破壊伸長限界付近まで伸長され、最後に重ね合わされたものは弛緩する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知の製造方法で得られる複合シート(弾性パネル)において、弛緩後のゴム弾性層の寸法は伸長前の寸法にまで戻ることがなく、それらの寸法の差が複合シートに永久歪となって現れることがある。かかる永久歪は、複合シートの伸長方向における寸法を伸長前の寸法よりも大きくする第1の因子となる。また、非弾性繊維層は、伸長に伴って塑性変形し、伸長前の寸法よりも伸長後の寸法が大きくなる。このときの寸法の差は、ゴム弾性層が弛緩したときに非弾性繊維層の見かけの嵩の増大となって現われ、その嵩の増大がゴム弾性層の弛緩、即ち弾性的な収縮を阻み、複合シートの寸法を伸長前の寸法よりも大きくする第2の因子となる。これら第1、2の因子によって、複合シートを再び非弾性繊維層の破壊伸長限界付近にまで伸長するときの伸長率は、複合シートを最初にその破壊伸長限界付近にまで伸長したときの伸長率よりも小さくなる。
【0004】
前記の非弾性繊維層は、それを形成している繊維が塑性変形で伸長することにより径が小さくなることと、見かけの嵩が増大することとによって、複合シートの肌触りを柔軟にすることができるのであるが、一方において第2の因子としての影響が大きいと、複合シートを、弾性的な伸長率が小さくて弾性伸縮可能な範囲が狭く、伸縮性の乏しいものにする。
【0005】
この発明は、前記公知の製造方法にみられる前記第2の因子の影響を抑えて、弾性伸縮可能な範囲を広げることができる複合シートの製造方法の提供を課題にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題解決のために、この発明が対象とするのは、上下面を有する弾性伸縮性の第1ウエブを一方向へ連続的に供給し、前記第1ウエブの少なくとも片面に熱可塑性合成繊維からなる非弾性的に伸長可能な第2ウエブを連続的に供給するとともに前記一方向において間欠的に接合して前記一方向への弾性伸縮性を有する複合シートを製造する方法である。
【0007】
かかる方法において、この発明が特徴とするところは、前記複合シートの製造工程に、下記工程が含まれることにある。
a.前記第1ウエブを前記一方向へ連続的に供給し、かつ、前記第1ウエブの弾性伸縮範囲内において前記一方向へ伸長する第1次伸長工程、
b.伸長された前記第1ウエブの少なくとも片面に前記第2ウエブを重ね、前記第1ウエブと第2ウエブとを前記一方向において間欠的に接合し、複合ウエブを得る工程、
c.前記複合ウエブを前記第1ウエブの弾性伸縮範囲内において前記一方向へ伸長する第2次伸長工程および
d.前記第2次伸長工程の後に、伸長した前記複合ウエブを前記第1ウエブの弾性収縮力によって収縮させ、前記複合シートを得る工程。
【0008】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、この発明に係る弾性伸縮性複合シートの製造方法の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0009】
図1は、この発明に係る方法によって得られた弾性伸縮性複合シート1の斜視図である。複合シート1は、使い捨てのおむつや生理用ナプキン、使い捨ての医療用ガウン等の使い捨ての着用物品における透液性または不透液性の表面材として好適なもので、上層2と下層3とを有し、これら両層2,3が接合部4で溶着し、一体化している。複合シート1は、互いに直交する双頭矢印X−X,Y−Yのうちの少なくともY−Y方向へ仮想線で示されるように弾性的に伸縮可能である。
【0010】
複合シート1の上層2は、X−X,Y−Y方向のうちの少なくともY−Y方向へ非弾性的に伸長可能である。かかる上層2は、接合部4と4との間で連続している熱可塑性合成樹脂の繊維、より好ましくは長繊維、さらに好ましくは連続繊維6の集合体であり、好ましい上層2では、繊維6どうしが接合部4では互いに溶着していても、接合部4と4との間では、互いに溶着することもなければ、機械的に強く絡み合うこともなく、分離独立している。個々の繊維6についての隣り合う接合部4どうしの間の長さ、例えば繊維6aについての接合部4aと4aとの間の長さLは、これら接合部4aと4aとの間の直線距離よりも長く、繊維6の全体は、図示されるように不規則な曲線を画きながら下層3の上面に広がっている。複合シート1がY−Y方向へ伸長されるときには、繊維6が接合部4と4との間でY−Y方向へ直線的に延びるように向きを変える。複合シート1が収縮すれば、繊維6は再び曲線を画く。
【0011】
複合シート1の下層3は、Y−Y方向、好ましくはY−Y方向とX−X方向とに弾性的に伸縮可能である。かかる下層3は、熱可塑性エラストマー等の弾性素材からなる短繊維や長繊維、連続繊維等の集合体、そのような弾性素材からなるフィルム等によって形成されるもので、それが繊維からなるものの場合には、好ましくは繊維どうしが機械的に絡み合うか溶着することによって交絡して一体化し、不織布や織布の形態を呈している。下層3は、複合シート1が外力によってY−Y方向へ伸長されるときに弾性的に伸長し、その外力から解放されると、複合シート1を収縮させる。
【0012】
図2は、図1に例示の複合シート1の製造工程図である。図の左方には、右へ向かって走行する第1無端ベルト31と第2無端ベルト32とが並置され、各無端ベルト31,32の上方には、第1押出機33と第2押出機34とが設置されている。各押出機33,34は、無端ベルト31,32の幅方向へ一列に並ぶ多数のノズル37,38を有する。押出機33,34の直下には、無端ベルト31,32を介してサクション用ダクト31a,32aが設置されている。
【0013】
第1押出機33のノズル37からは、熱可塑性エラストマーからなる弾性伸縮性の多数条の第1連続繊維41がダクト31aのサクション作用下に第1無端ベルト31の上に吐出される。第1連続繊維41は、好ましくは第1無端ベルト31上で互いに溶着して不織布の形態を呈する第1ウエブ41aとなって図の機械方向へ進み、一対の第1ローラ43と一対の第2ローラ44とで形成される第1次伸長工程46において、機械方向へ所要倍率だけ伸長される。第1次伸長工程46では、第2ローラ44が第1ローラ43よりも高速で回転している。第1ウエブ41aは、伸長状態で第2無端ベルト32へ進む。第2押出機34のノズル38からは熱可塑性合成樹脂からなる非弾性的に伸長可能な多数条の第2連続繊維52が伸長状態にある第1ウエブ41aの上にダクト32aのサクションの作用下に吐出され、第2ウエブ52aを形成する。
【0014】
互いに重なり合う第1ウエブ41aと第2ウエブ52aとは、加熱された一対のエンボスローラ47の間へ進み、機械方向において間欠的に形成される接合部4(図1参照)において溶着一体化して、複合ウエブ55aを形成する。複合ウエブ55aは、さらに機械方向へ進み、一対の第3ローラ53と一対の第4ローラ54とで形成される第2次伸長工程56において、機械方向へ所要倍率だけさらに伸長される。第2次伸長工程56では、第4ローラ54が第3ローラ53よりも速い周速で回転している。
【0015】
第4ローラ54を通過した複合ウエブ55aは、一対の送りローラ57にまで進む。送りローラ57は、第1ローラ43とほぼ同じ周速で回転している。第1,2次伸長工程46,56で伸長された複合ウエブ55aが第4ローラ54と送りローラ57との間で伸長を解かれて第1ウエブ41aの弾性的な力により収縮し、複合シート1となってロール状に巻き取られる。
【0016】
複合シート1のかような製造工程において、第1連続繊維41の原料となる熱可塑性エラストマーには例えばSEPS等が使用され、繊維径18μmの第1連続繊維41によって坪量31.9g/mを有する第1ウエブ41aを形成することができる。この第1ウエブ41aは、機械方向の破断強度が2.35N/50mm幅、破断伸度が447%であり、第1,2次伸長工程46,56での伸長は、第1ウエブ41aの弾性伸縮範囲内であって、かつ、第2ウエブ52aの伸長限界内で行われる。例えば、第1ウエブ41aは、両伸長工程46,56で伸長前の第1ウエブ41aの長さに対して50%ずつ、合計100%伸長される。換言すると、第1ウエブ41aは、第1次伸長工程46で150%の長さになり、第2次伸長工程で200%の長さになる。
【0017】
第2連続繊維52の原料となる熱可塑性合成樹脂には、ポリプロピレン、ポリプロピレンとプロピレン、エチレン、ブテンのターポリマーの例えば重量比60:40の混合物、ポリエステル、ポリエチレン等が使用される。ポリプロピレンとターポリマーの混合物からは、一例として繊維径17.5μm,伸度311%を有する第2連続繊維52を得て、この繊維52から坪量15.0g/mの第2ウエブ52aを得ることができる。第2次伸長工程56では、第1ウエブ41aが弾性的に50%伸長されるときに、第2ウエブ52aは非弾性的に約33%伸長される(図3参照)。伸長された第2ウエブ52aは、第4ローラ54を通過した後に第1ウエブ41aが弾性的に収縮することに伴い、機械方向へ間欠的に配置された接合部4と4との間にひだを形成しながら機械方向へ縮む。このようにして得られる複合シート1は、図1の複合シート1であり、第1ウエブ41aと第2ウエブ52aとは、伸長されることによって図1の下層3と上層2とになる。第1、2ウエブ41a,52aをエンボスローラ47で処理することにより、図1の接合部4が形成される。
【0018】
図3は、複合シート1の製造工程の一部分とこのシート1の伸縮挙動とを従来例で得られる複合伸縮シート71のそれと比較して示す図面である。図3の(I)において示される複合シート1の場合には、連続的に供給される第1ウエブ41aが長さ100mm当たりについて50mm伸長されて長さ150mmとなった後に、長さ150mmの第2ウエブ52aが重ねられて部位4で互いに接合し、これら両ウエブ41a,52aがさらに50mm伸長される。第1ウエブ41aは合計で100%伸長され、第2ウエブ52aは33%伸長される。これら両ウエブ41a、52aが収縮して得られる複合シート1では、100mmの第1ウエブ41aが100mm伸長されたときに長さpの永久歪みを生じており、また150mmの長さの第2ウエブ52aが非弾性的に50mm伸長された後に縮むことによって、第2ウエブ52aの全体にひだ60を生じ、このひだ60が第1ウエブ41aの弾性的な収縮を長さqだけ阻止している。複合シート1の長さLは(100+p+q)mmであり、第1ウエブ41aの元の長さ100mmにまで戻ることはない。
【0019】
一方、図3の(II)において示された従来例の伸縮シート71では、長さ100mmの第1ウエブ41aに長さ100mmの第2ウエブ52aが重ねられて接合した後に、これら両ウエブ41a,52aが100mm、即ち両ウエブ41a、52aがそれぞれ100%ずつ伸長される。次いで、両ウエブ41a、52aが弛緩して伸縮シート71となる。この伸縮シート71には、100mmの第1ウエブ41aが100mm伸長されたときに生じる長さpの永久歪と、100mm伸長された第2ウエブ52aの収縮によって生じるひだが第1ウエブ41aの弾性的収縮を阻止している長さrとが残る。得られる伸縮シート71の長さLは(100+p+r)mmである。複合シート1も伸縮シート71も長さ100mmの第1ウエブ41aを出発原料にするものではあるが、伸縮シート71では、第2ウエブ52aの伸長量が相対的に多く、ウエブ52aを形成している第2連続繊維52はそれだけ長く伸びて収縮した第2ウエブ52aの見かけの嵩を増大させる。その嵩の増大によって、第1ウエブ41aの収縮を阻止する長さrが大きくなる。長さrは長さqよりも大きく、複合シート1の長さLは、従来例の伸縮シート71の長さLよりも短くて、第1ウエブ41aの元の長さ100mmにより近い値となる。このようにして得られた複合シート1と伸縮シート71とを例えば図3のように再び200mmにまで伸長するときの伸長率は、複合シート1の方が大きく、複合シート1は、伸縮シート71よりも広い範囲にわたって伸縮が可能であるといえる。
【0020】
また、図3の(I)において、第1ウエブ41aの永久歪みpが小さければ、長さ150mmで供給された第2ウエブ52aは、複合シート1となったときに150mm以下に収縮することが可能である。その複合シート1を再び200mmにまで伸長するときには、その伸長割合が第2ウエブ52aを最初に伸長したときの値である33%よりも大きくなる。つまり、複合シート1でひだを形成している第2ウエブ52aの見かけの伸長割合は、ウエブ52aの最初の伸長割合である33%よりも大きくなる。一方、図3の(II)の従来例によれば、長さ100mmで供給された第2ウエブ53aは、200mmまで伸長された後に収縮して得られる伸縮シート71で100mm以下になることはない。したがって、伸縮シート71を再び200mmにまで伸長するときには、第2ウエブの伸長割合が最初に伸長したときの値である100%よりも小さくなる。この比較で明らかなように、この発明に係る複合シート1の製造方法によれば、第2ウエブ52aは、複合シート1となることによって幅広い伸縮範囲を持つようになる。付記しておくならば、複合シート1は、第2ウエブ52aが300mmに達するところまで、即ち第2ウエブ52aの最初の寸法に対して100%伸長することも可能である。
【0021】
図4は、この発明の実施態様の一例を示す図2と同様の図面である。図示例の工程では、第2無端ベルト32の上に第2押出機34から吐出される第2連続繊維52によって第2ウエブ52aが形成されて、この第2ウエブ52aが図の右へ進む。この例の第1ウエブ41aは熱可塑性エラストマーからなるフィルムであって、このフィルムが一対の第1ロール43と一対の第2ロール44とからなる第1次伸長工程46において所要の倍率にまで伸長される。伸長後の第1ウエブ41aは、一対のエンボスロール47と47との間で第2ウエブ52aに重ねられて一体となり、複合ウエブ55aを形成する。複合ウエブ55aは、一対の第3ローラ53と一対の第4ローラ54とからなる第2次伸長工程56において、さらに伸長される。第4ローラ54を通過した複合ウエブ55aは、第4ローラ54と送りローラ57との間で第1ウエブ41aの弾性収縮力によって収縮し、複合シート1となって巻き取られる。図4の工程は、第1ウエブ41aとしてフィルムが使用されることを除けば、図1のそれと同じである。
【0022】
この発明に係る複合シートの製造方法において、非弾性的に伸長可能な第2ウエブ52aには、機械方向とこれに直交する方向とのうちの少なくとも機械方向に40%以上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは100%以上の破断伸度を有するものが使用される。弾性伸縮性の第1ウエブ41aは、第2ウエブ52aよりも高い破断伸度を有していることが好ましく、第2ウエブ52aの破断伸度においてもなお弾性伸縮性を有していることがさらに好ましい。かような第1ウエブ41aと第2ウエブ52aとからなる複合ウエブ55aは、複合シート1を得るときに第2ウエブ52aを破断伸度の限界近くにまで伸長することができる。第2ウエブ52aは、それを形成している連続繊維52が機械的な絡み合いや溶着によって交絡している場合には、第2次伸長工程56においてその交絡の多くが解けて、繊維52を互いに分離独立させることが好ましい。そのことによって収縮したときの第2ウエブ52aは嵩が増し、肌触りが一層柔軟になる。
【0023】
この発明では、第1ウエブ41aの上面と下面とに第2ウエブ52aを重ねて三層構造の複合シート1を形成することも可能である。その場合に、第1ウエブ41aの上面に接合する第2ウエブ52aと下面に接合する第2ウエブ52aとは、同じものでもよいが、坪量や密度、連続繊維52に使用される熱可塑性合成樹脂の種類、繊維の径、長さ等の各種性状のうちのいずれかが異なっていてもよい。各実施態様で使用の第1、2連続繊維41,52は、長さ50mm以下の短繊維、長さ50〜300mm程度の長繊維に代えることもできる。その長繊維を長さ100mm以上のものにすることも可能である。
【0024】
【発明の効果】
この発明に係る複合シートの製造方法では、弾性伸縮性のウエブを予め機械方向へ伸長し、伸長状態にあるこのウエブに非弾性的に伸長可能なウエブを重ねて一体化し、その後再び機械方向へ伸長するから、これらの伸長を解くことによって得られる複合シートは、弾性伸縮性のウエブと非弾性的に伸長可能なウエブとを重ねて一体化してから伸長する従来の方法による伸縮シートに比べ、弾性伸縮率が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合シートの斜視図。
【図2】複合シートの製造工程の一例。
【図3】複合シートの伸縮状態の説明図。
【図4】図2と異なる製造工程の一例。
【符号の説明】
1 複合シート
41 繊維
41a 第1ウエブ
46 第1次伸長工程
52 繊維
52a 第2ウエブ
56 第2次伸長工程

Claims (5)

  1. 上下面を有する弾性伸縮性の第1ウエブを一方向へ連続的に供給し、前記第1ウエブの少なくとも片面に熱可塑性合成繊維からなる非弾性的に伸長可能な第2ウエブを連続的に供給するとともに前記一方向において間欠的に接合して前記一方向への弾性伸縮性を有する複合シートを製造する方法であって、
    前記複合シートの製造工程に、下記工程、
    a.前記第1ウエブを前記一方向へ連続的に供給し、かつ、前記第1ウエブの弾性伸縮範囲内において前記一方向へ伸長する第1次伸長工程、
    b.伸長された前記第1ウエブの少なくとも片面に前記第2ウエブを重ね、前記第1ウエブと第2ウエブとを前記一方向において間欠的に接合し、複合ウエブを得る工程、
    c.前記複合ウエブを前記第1ウエブの弾性伸縮範囲内において前記一方向へ伸長する第2次伸長工程および
    d.前記第2次伸長工程の後に、伸長した前記複合ウエブを前記第1ウエブの弾性収縮力によって収縮させ、前記複合シートを得る工程
    が含まれることを特徴とする前記方法。
  2. 前記第2ウエブの前記熱可塑性合成繊維は、繊維どうしの機械的な絡み合いおよび溶着のいずれかを有し、前記工程cでは、前記絡み合いおよび溶着の一部が解けて前記繊維どうしが分離する請求項1記載の方法。
  3. 前記複合ウエブは、前記第1ウエブの上下両面に前記第2ウエブが重ねられるものであって、前記第1ウエブの上面に重ねられる第2ウエブと、下面に重ねられる第2ウエブとは、それら第2ウエブの互いの坪量、密度、熱可塑性合成樹脂の種類、繊維の径、長さを含む各種性状のいずれかが異なるものである請求項1または2記載の方法。
  4. 前記第1ウエブが弾性伸縮性の熱可塑性合成繊維からなる不織布、織布および弾性伸縮性の熱可塑性合成樹脂からなるフィルムのいずれかである請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記第2ウエブの熱可塑性合成繊維が連続繊維、長繊維、短繊維のいずれかである請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
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