JP3723698B2 - 光素子キャリア及びその実装構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバー通信システムもしくは構内光通信システム(光LAN)に用いられる光素子キャリア及びその実装構造に関し、特に光素子として面発光素子または面受光素子を用いたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CATVや公衆通信の分野において、光ファイバー通信の実用化が始まっている。従来より、高速、高信頼性の光半導体モジュールが同軸型あるいはDual-inline 型と呼ばれるモジュール構造で実現されており、これらは主に幹線系と呼ばれる領域で既に実用化されている。
【0003】
これに対し、最近では、Si(シリコン)基板(またはSiプラットホームとも称される)上で、光半導体素子とファイバを機械的精度のみで高精度に位置決め実装する技術を用いた光モジュールが盛んに開発されている。これらは主にアクセス系と呼ばれる領域での実用化が目標とされており、小型化,低背化,低コスト化等が要求されている。
【0004】
以下に、従来のフォトダイオードの実装構造▲1▼〜▲3▼について説明する。
【0005】
▲1▼図6にフォトダイオードを実装するための基台41を示す。基台41は少なくとも任意の隣合う2つの面にフォトダイオードのアノードおよびカソード電極用の電極パッド411,412が形成されており、各々の電極パッドは面の境界で電気的に導通が確保される。
【0006】
図7にPIN型のフォトダイオード2が上記サブマウント41に実装された典型的な例を示す。フォトダイオード2は用途により異なるが、この例では約500μm角、厚さ約200μm、受光径約200μmφであり、受光面およびその反対面(裏面)に電極パッド21,22がそれぞれ形成されている。フォトダイオード2は受光面を上に電極パッド411上にAuSn半田等により接続固定され、裏面電極22と電気的に接続されている。また、電極パッド412と受光面電極21とはワイヤボンド31により電気的接続がとられる。
【0007】
図8(a)〜(c)に上記基台41にPIN型フォトダイオード2を実装後、基台41がSi基板S上に実装された例を示す。PIN型フォトダイオード2はその受光面をSi基板Sの主面に対して垂直になるように接続される。これにより、Si基板Sの主面に平行に実装された不図示の光ファイバとフォトダイオード2とが光接続される。フォトダイオード2への給電用の配線はフォトダイオード2の実装面と別の面の電極パッドからSi基板Sへワイヤボンディングすることにより行われる。
【0008】
ここで、基台41は一般的にはアルミナ等のセラミック体上に、フィラー入りペーストを用い、印刷により各面ごとに電極パッドがパターン形成される。
【0009】
▲2▼また、Si基板上に上記のような基台は用いずに、直接Si基板上にフォトダイオードを実装する方法も提案されている(例えば、特開平8-94887 号公報を参照)。この提案は、Si基板上の光ファイバ実装溝に、光ファイバを実装する際に光ファイバ出射端に対向するように斜面を形成し、その斜面上にフォトダイオードの実装を行うようにしたものである。ここで、フォトダイオード下面側の電極は前記斜面に形成された電極と直接コンタクトさせて行い、フォトダイオード上面側の電極はワイヤリングにより行う。
【0010】
▲3▼また、フォトダイオードの受光面を下側にしてSi基板に載置し、受光面下部に形成された光路用溝の一部に形成された全反射面により90゜光路を変えることで、光ファイバからの出射光を受光面へ導く方法も提案されている(例えば、特開平9-54228 号公報を参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記実装構造▲1▼では、基台の電極パッドの形成において、2面のパターンの相対的な位置合わせ精度が外形の機械精度に依存するため、精度が悪いという問題があった。すなわち、電極パッドの最小線幅、パッド間隔は各々70μm程度が限界であった。このため、電極の寄生容量が高くなり、高周波特性に制限を与えたり、基台全体が大型になるという問題があった。
【0012】
また、2面もしくはそれ以上の面へのパターン形成では、第1面のパターン形成が終了した後、次のパターンを形成するとき、基台自身を一つずつハンドリングし整列させる必要があり、著しく生産性が悪いという問題や、サイズが小さくなるほど、その取り扱いが困難になり、さらに生産性を悪化させる問題があった。また、従来ではサイズの限界が2mm角程度であって、さらなる小型化は困難であった。
【0013】
以上述べた通り、サイズとコストがトレードオフの関係になっているので、従来では、基台の小型化、高性能化により、非常にコストが高くなるという問題があること、及び小型化、高性能化に物理的な限界があった。
【0014】
また、実装構造▲2▼では、ワイヤリング面が同一平面上にないため、工程が著しく煩雑になったり、Si基板の斜面へ電極をパターン形成する必要があるので、工程が複雑化するなどの問題があった。さらに、斜面の傾斜角の自由度が斜面への電極作製プロセスやワイヤリングの作業性により制限を受けてしまい、フォトダイオードの受光感度や実装位置合わせ精度のトレランスが、光路に対しほぼ垂直に受光した場合と比較して小さくなるという問題もあった。
【0015】
また、実装構造▲3▼によっても、上記実装構造▲2▼と同様に溝内への電極プロセスによる工程の複雑化や、特に受光感度の低下を免れることができない。
【0016】
そこで本発明は、上記従来の諸問題に鑑み提案されたものであり、特に面受発光素子等の光素子の実装に適し、しかも量産性に優れ、小型化が可能で高周波特性に優れた光素子キャリア及びその実装構造を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の光素子キャリアは、基台上に光素子を配設して成る光素子キャリアであって、基台は、光素子が配設される光素子配設面と、該光素子配設面に対し鈍角を成し基台を立設させる際に下面側となる第1傾斜面と、光素子配設面と対向する背面と、該背面に対し鈍角を成し基台を立設させる場合に下面側となる第2傾斜面と、光素子配設面と背面の間に形成したスルーホールとを有し、光素子の駆動用導体が、光素子配設面から第1傾斜面に到る領域と、光素子配設面からスルーホールを通じ背面を経て第2斜面に到る領域に形成されていることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の光素子キャリアの実装構造は、光素子駆動用の2つの導体パターンが形成された基板上に、上記光素子キャリアを固定するようにした光素子キャリアの実装構造であって、基板上に2つの導体パターンの各々一部が形成された2つの斜面を有する凹部を設け、該凹部の2つの斜面に前記光素子キャリアの第1及び第2斜面を合わせ、光素子の駆動用導体と凹部の導体パターンとを接続するようにしたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光素子キャリア及びその実装構造の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0020】
図1(a)に、シリコン単結晶等から成る基板S上に、光導波体である光ファイバ5と、これに光結合させる面発光素子や面受光素子等の光素子2を設けた光素子キャリアCとを配設した光モジュールMの平面図を、図1(b)にそのA−A線断面図を示し、図1(b)のB部拡大図を図4に示す。
【0021】
ここで、基板S上には、光素子2を駆動するための2つの導体パターンである第1電極パターン3,第2電極パターン4が形成されており、さらに、光素子キャリアCを搭載させる領域Saに凹部7が基板Sのアルカリ溶液等による異方性エッチングにより精度良く斜面7a,7bが形成され(基板Sは例えばシリコン単結晶であれば(100)面等を主面とし、異方性エッチングにより形成された凹部の斜面は(111)面等となる。)、この2つの斜面7a,7bには、第1電極パターン3,第2電極パターン4の各々一部が形成されている。そして、この凹部7において、光素子2の後記する駆動用導体と凹部7の導体パターンとを接続し、光素子2の駆動を行えるようにしている。
【0022】
光素子キャリアCは、図2及び図3に示すように、基台1は、光素子2が配設され平面を成す光素子配設面A1と、光素子配設面A1に対し鈍角θを成し基台1を立設させる際に下面側となる第1傾斜面A2と、光素子配設面A1と対向する背面A4と、背面A4に対し鈍角θを成し基台1を立設させる場合に下面側となる第2傾斜面A3と、光素子配設面A1と背面A4の間に形成したスルーホールHとを有し、光素子2の駆動用導体である電極パッド12,13が、光素子配設面A1から第1傾斜面A2に到る領域に形成されており、また、電極パッド11,15,14が光素子配設面A1からスルーホールHを通じ背面A4を経て第2斜面A3に到る領域に形成されている。なお、基板Sの凹部7に形成された導体パターンと光素子2の駆動用導体との導通が良好に行えるのであれば、基台1に形成する駆動用導体は必ずしも第1斜面A2及び第2斜面A3の全体に形成する必要はない。
【0023】
ここで、鈍角θは100°〜170°とする。この理由は、100°より小さいと、電極がベタで形成されることになり、機械整合が良好にとれない。一方、170°より大きくなると、電極の形成が困難となるからである。
【0024】
具体的には11,12の電極パッドは素子接続用電極パッド、13,14は外部引き出し用電極パッド、15,16は素子接続用電極パッド11と外部引き出し用電極パッド14のそれぞれ接続用配線パターンとスルーホール導体である。ここで、説明の便宜上、11,16,15,13を第1電極配線、12,13を第2電極配線という。
【0025】
図3に示す光素子キャリアCは、光素子2としてPIN型のフォトダイオードを実装した例であるが、アバランシェフォトダイオード等の受光素子も使用可能である。光素子2は電極パッド11に受光面を上にしてその裏面電極22側が接続される。この接続にはAuSn半田等が用いられる。また、光素子2の受光面側の電極21と電極パッド12とがボンディングワイヤ31により接続される。
【0026】
次に、光素子キャリアCの各部の特徴的な形状、材質、寸法の詳細について述べる。上記第1電極配線は、光素子配設面A1内の電極パッド12から、この面に隣接する第1傾斜面A2上の電極パッド13にかけて接続される。一方、第2電極配線は、光素子配設面A1内の電極パッド11から距離L5を隔てた背面A4に形成された電極パッド15にスルーホール導体16を介して接続され、背面A4に隣接する第2傾斜面A3上の電極パッド14に接続される。電極パッド13及び14は、それぞれ光素子配設面A1,背面A4と鈍角θをなす第1傾斜面2,第2傾斜面A3上の全面に形成され、その幅L2,L3は距離L5に対して小さく、ある距離を隔てて対向する(L5>L2・sin(π−θ)+L3・sin(π−θ))。すなわち、第1傾斜面A2,第2傾斜面A3は、各々、光素子配設面A1,背面A4の表層の一領域内に含まれており、これら各平面におけるプレーナプロセス領域とみなせる。
【0027】
これにより、電極の微細パターンの形成は対向する平面A1,A4に対して行えることから、高精度プレーナ技術を用いたパターン形成が可能となり、図5(a)〜(g)に示すとおり、小型で且つ一つの基板から非常に大量の作製が可能となる。
【0028】
また、電極パッド13,14の形成は、傾斜面へ全面ベタで形成できるため、斜面へのパターン形成に、特に加工精度が要求されることはない。電極パッド12と13,14と15は鈍角で接するため、接続部での電極層のカバレッジ不足による断線を防止することができる。
【0029】
また、光素子キャリアCと基板Sとの電気的接続にワイヤリングを不要とすることで、配線の静電容量の増加やばらつきを極力抑制でき、これにより受光感度や信頼性に優れた光素子キャリアを提供できる。
【0030】
さらに、L1<L4とすることにより、光素子キャリアCの転がり方向が制限され、平面A1〜A4が接地するような方向にのみ回転が抑制されることから実装時の作業性がきわめて良好となる。
【0031】
基台1の材質としては、アルミナ,ガラス,窒化アルミ等のセラミックやサファイア,石英等が好適である。これらの材料は誘電正接が小さいため、高周波での損失が小さく好ましい。なかでもセラミックはスルーホールの加工性の点で優れており、本発明に適しているといえる。特に、ガラスセラミックは誘電率が最も低く、光素子キャリア全体の静電容量を下げられるため最適である。
【0032】
また、電極等の導体の材質としては、タングステンや銅等が好ましく、電極膜厚は10μm程度とする。
【0033】
以下、上記光素子キャリアの製造方法の一例について説明する。
【0034】
まず、アルミナ,ガラス,バインダー,溶剤,その他をボールミルで混合し、生と呼ばれる原料の混合物を形成する。次に、それを搬送ベルト上のドクターブレードと呼ばれる、細い隙間を通過させることによりシート状に加工し、その直後に、赤外線乾燥を行うことによって、図5(a)に示すように、生テープと呼ばれる、焼結前の基板材20を作製する。
【0035】
次に、図5(b)に示すように、生テープに位置合わせ用の貫通孔20aを打ち抜きで形成し、図5(c)に示すように、この貫通孔20aに合わせて、回転式のブレードを用いてU型形状の溝22を多数形成する。
【0036】
その後、図5(d)に示すように、このU型形状の溝22を含む領域にタングステンメタライズペーストを所望のパターンに印刷し、図5(e)に示すように、スルーホール24を上記U型形状の溝22を挟んで多数形成し、さらに、図5(f)に示すように、このスルーホール24のメタライズを行う。
【0037】
最後に、図5(g)に示すように、生テープを所望の形状に打ち抜いて、焼結し、電極にめっきを施して、光素子キャリア用基台を完成することができる。
【0038】
なお、テープの幅にもよるが、一回の工程で約10,000個の光素子キャリア用基台を作製することが可能である。
【0039】
また、焼結前に最終形状に打ち抜きする代わりに、焼結後に最終形状の切り出しを行うこともできる。この場合、セラミック基板上の光素子キャリア1つずつにPIN型フォトダイオード1個のチップ実装と一カ所のワイヤリングを行い、その各工程を個数分だけ複数回繰り返し、複数個のフォトダイオードが実装された基板を形成する。これにより、光素子キャリアへの光素子実装の生産性が著しく向上させることができる。
【0040】
その後、フォトダイオードが実装された基板を切断し、複数のフォトダイオード実装済みの光素子キャリアを取り出し、受光面が地に対し垂直になるように素子を90゜回転させることのできるマウンターを用いて整列させ、基板Sに実装する。
【0041】
【実施例】
次に、さらに具体的な実施例について説明する。
【0042】
まず、基台1に、誘電率9.0のアルミナセラミックを用いた。基台の外形は図2に示すような形状で、L1=0.6mm、L2=0.14mm、L3=0.14mm、L4=0.9mm、L5=0.6mm、奥行き(L1+L2)は約0.7mmに設計した。
【0043】
また、光素子を搭載する電極パッド11は0.5mm角で、ほぼPIN型フォトダイオード2のサイズと同程度である。電極パッド12は電極パッド11との間隔0.05mm,電極幅0.15mmとした。スルーホール導体16の径は0.2mmφとした。また、電極層はトータル膜厚約2μmのAuメタライズ膜および電極パッド11の一部にはトータル膜厚2μmのAuSn半田を用いた。
【0044】
光素子キャリアの作製方法は、バインダーでシート状に成形されたセラミック粉体に電極パターンとスルーホール電極を転写し、高温で焼結させることにより、両面に電極パターンが形成された約10cm角のセラミック基板の中に約10000個の光素子キャリア用基台を形成した。
【0045】
次に、セラミック基板上の光素子キャリア用基台の1つずつにPIN型フォトダイオード1個のチップ実装と、一カ所のワイヤリングを行い、その各工程を個数分だけ複数回繰り返し、複数個のフォトダイオードが実装された基板を形成した。これにより、光素子キャリア用基台への光素子実装の生産性が著しく向上した。
【0046】
その後、フォトダイオードが実装された基板をブレーキング用の溝から切断し、複数のフォトダイオード実装済みの光素子キャリアを取り出した。そして、受光面が地に対し垂直になるように素子を90゜回転させることのできるマウンターを用いて整列させ、基板Sに実装した。
【0047】
基板Sはセラミックインジェクションモールドで作製したことにより、光ファイバと光素子キャリア各実装用の溝の相対的な位置関係を30μm以内の精度にすることができた。これにより、光ファイバと光素子との良好な光結合が得られた。
【0048】
また、基板S上にフォトダイオードのプリアンプを実装した。これにより、光素子キャリアまでの配線長を約1mmと短くでき、さらに小型の光素子キャリアを用いたことにより、フォトダイオードまでの配線容量(電極パッド11,12間の容量)を0.05pF以下に抑制できた。
【0049】
【発明の効果】
本発明の光素子キャリア及びその実装構造によれば、以下に示す顕著な効果を奏することができる。
【0050】
・一枚の平板基板より光素子キャリアを大量に生産することが可能であり、量産性が極めて良好となる。
【0051】
・一括処理で行うことができ、製造工程途中でのハンドリング等、作業の煩雑さがない。
【0052】
・基板状態もしくは工程終了(ブレーキング)後の整列状態で光素子の実装が可能であり、実装の作業性が良好となる
・小型化が容易であり、この小型化により光素子キャリア全体の容量が下がることから高速動作に好適である。
【0053】
・光素子キャリアからのワイヤリングの必要がないため、電気的には容量を大幅に低減する効果があり、さらに高速動作に適している上、実装効率が良好となる。
【0054】
・光素子の受光面での反射を抑制するために用いられる受光面の傾斜配置において、その傾斜角度を自由度高く設計できるため、低反射でかつ受光感度を良好にすることができる。
【0055】
そして、以上の効果により、低コスト、小型、高周波特性に優れ、さらに量産性が著しく向上した光素子キャリア及びその実装構造を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光素子キャリアの実装構造(光モジュール)を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。
【図2】本発明に係る光素子キャリア用基台を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る光素子キャリアを示す斜視図である。
【図4】図1(b)のB部拡大図である。
【図5】本発明に係る光素子キャリアの製造方法を説明する図であり、(a)〜(g)はそれぞれ断面図を示す。
【図6】従来の光素子キャリア用基台を示す斜視図である。
【図7】従来の光素子キャリアを示す斜視図である。
【図8】従来の光素子キャリアを基板上に載置した一例を説明する図であり、(a)は正面側一部断面図、(b)は平面図、(c)は側面側一部断面図である。
【符号の説明】
1:基台
2:光素子(フォトダイオード)
3:第1電極パターン(第1導体パターン)
4:第2電極パターン(第2導体パターン)
5:光ファイバ(光導波体)
11〜15:電極パッド(駆動用導体)
16:スルーホール導体
21:受光面側電極
22:裏面電極
A1:光素子実装面
A2:第1傾斜面
A3:第2傾斜面
A4:背面
C:光素子キャリア
H:スルーホール
M:光モジュール
S:基板
Claims (2)
- 基台上に光素子を配設して成る光素子キャリアであって、前記基台は、光素子が配設される光素子配設面と、該光素子配設面に対し鈍角を成し前記基台を立設させる際に下面側となる第1傾斜面と、前記光素子配設面と対向する背面と、該背面に対し鈍角を成し前記基台を立設させる場合に下面側となる第2傾斜面と、前記光素子配設面と前記背面の間に形成したスルーホールとを有し、前記光素子の駆動用導体が、前記光素子配設面から前記第1傾斜面に到る領域と、前記光素子配設面から前記スルーホールを通じ前記背面を経て前記第2斜面に到る領域とに形成されていることを特徴とする光素子キャリア。
- 光素子駆動用の2つの導体パターンが形成された基板上に、請求項1に記載の光素子キャリアを固定するようにした光素子キャリアの実装構造であって、前記基板上に前記2つの導体パターンの各々一部が形成された2つの斜面を有する凹部を設け、該凹部の2つの斜面に前記光素子キャリアの第1及び第2斜面を合わせ、前記光素子の駆動用導体と前記凹部の導体パターンとを接続するようにしたことを特徴とする光素子キャリアの実装構造。
Priority Applications (1)
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