JP3723396B2 - 高純度結晶質無機繊維及びその製造方法 - Google Patents

高純度結晶質無機繊維及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不純物の少ない結晶質無機繊維と、そのような無機繊維の製造方法に関する。本発明は、特に、半導体製造装置に適した高純度結晶質無機繊維と、無機繊維の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、炉材として使用されている無機繊維には、非晶質繊維と結晶質繊維がある。結晶質繊維には、その主成分として、アルミナ、シリカ及びジルコニアの一種以上を有する繊維がある。これらの多くは、広く工業炉の高温用断熱材などとして使用されている。
【0003】
結晶質無機繊維の製造方法は、まず、該当金属元素を含む液体を繊維化助材とともに、粘性の高い溶液に調整して、小孔から吐出させて、これを大気中で乾燥して、先駆体繊維を作る。次に、この先駆体繊維を熱分解して仮焼体繊維とする。さらに、これを高温度で熱処理することにより繊維組成にそった結晶が析出して、最終製品となる。
【0004】
結晶質無機繊維の製品としては、製造した繊維そのままの製品、例えば綿状のバルクの製品がある。その他に、繊維を細かく切断した短繊維および粉、成形体の製品として、たとえば、繊維を乾式法で成形したブランケット、マット、あるいは湿式法で成形したフェルト、ぺーパー、ボードなどの成形体の製品や、練り物などの不定形製品などがある。
【0005】
最近では、一部で工業製品の高品質化が進み、工業炉においても被加熱物を汚染しない高純度の材料が望まれている。
【0006】
従来からの高純度無機繊維の製造方法としては、要求される純度に応じた高純度原料を使用する製造方法が知られている。
【0007】
例えば、特開平11−43826号公報には、原料溶液中の不純物をイオン交換法などによって減少させた原料を使用した高純度のアルミナシリカ結晶質無機繊維が記載されている。
【0008】
また、成形体を高純度にする方法が特開平10−7476号公報に記載されている。ここに記載の熱処理用電気炉材では、アルミナ、シリカ粉体を原料とした成形体を1500〜1800℃で焼成し、その後、塩化水素ガス、塩素ガスなどを含有するガス雰囲気で25〜50時間の熱処理を行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
結晶質無機繊維の原料には、不純物として、Naなどのアルカリ金属や、Caなどのアルカリ土類金属や、Feなどの遷移金属や、Tiなどが一般的に含まれている。そして、これらの不純物を含む原料から製造された結晶質無機繊維は、これらの不純物を含んでいる。
【0010】
半導体の製造においては、高温でウェーハを加熱する工程が多い。この工程に使用される装置として、例えば、エピタキシャル装置、拡散炉、アニール炉、エッチング装置、アッシング装置、CVDなどを行う高温炉がある。
【0011】
これらの装置は、発熱体、断熱材、均熱管、ウェーハ保持部材、雰囲気ガス給排気系から構成されている。
【0012】
ここで使用される部材の材質は限られている。ウェーハに直接接触する保持部材と雰囲気を囲む均熱管は、一部のエッチング装置を除き、石英ガラスと炭化珪素に限られている。その理由は、これらが、熱処理されるシリコンウェーハにとって、実質的に酸素と炭素以外の異種元素を持たず、不純物の影響を排除できるからである。
【0013】
断熱材は、断熱性の他に、耐熱性、化学的安定性、電気絶縁性などの特性を必要とするものである。この理由から、セラミックス質断熱材が使用されている。しかし、この断熱材がウェーハを汚染することは厳しく制限されている。一般的には断熱材は汚染源として考えられており、断熱材からの汚染を防止するために断熱材とウェーハの間には、均熱管が設けられている。
【0014】
半導体製造装置の部材としては、特に石英ガラスが多用されている。石英ガラスは耐熱性と耐熱衝撃性に優れ、純度が高く、ガラス細工によって色々な形状の部材が容易に供給可能だからである。
【0015】
高温炉において、断熱材が石英ガラスと接触するか、接近して使用される場合は少ない。この理由は、石英ガラスが失透する恐れがあるからである。
【0016】
石英ガラスはシリカの過冷却液体と考えられる材料であり、結晶化の条件が与えられれば、クリストバライト結晶が析出する。クリストバライトは石英ガラスと熱膨張係数が異なり、結晶化が進行した部位にはクラックが発生し、不透明に見える。このような現象は失透と呼ばれ、石英ガラスの代表的な劣化の形態である。失透は部材の劣化の他に、失透させるほど汚染物が存在するという意味でも、嫌われる現象である。
【0017】
石英ガラスの失透(結晶化)については、Naなどのアルカリ金属がその核発生剤と成長促進剤として有名である。また、Caなどのアルカリ土類金属も石英ガラスを失透させる代表的元素である。
【0018】
一方、断熱材と石英ガラスを接触させて使用したいという要求が強い。これは、装置の設計自由度が高くなり、高機能、コンパクト、低コストの装置が製作できるからである。すなわち、石英ガラスを失透させないように、アルカリ金属やアルカリ土類金属の含有量の少ない断熱材、あるいは含有していても放出のない断熱材が要望されている。
【0019】
また、最先端のデバイス製造においては、Fe、Cu、Niなどの重金属による汚染が嫌われている。特に、CuとNiはシリコンや石英ガラスなどの酸化珪素中の拡散速度が大きく、汚染しやすい元素として知られている。シリコンウェーハの熱処理部材に、含まれるこれらの重金属元素が2ppm以上であれば、汚染が十分進行すると考えられている。
【0020】
Cu、Ni、Naなどは、石英ガラス中の拡散速度が速く、容易に通過する。従って、これらの汚染を極端に嫌うデバイスを製造するためには、更に対策が必要となる。
【0021】
この対策として示された、特開平10−7476号公報に記載されている方法では、作業工程が複雑となると共に、反応面積が小さく、熱処理に長い時間を必要として、生産性が劣っている。
【0022】
また、特開平11−43826号公報に示された高純度化の技術では、除去できる元素が限定されていると共に、不純物の除去程度も十分でない。
【0023】
本発明の目的は、不純物の含有率が十分に少ない高純度結晶質無機繊維と、そのような無機繊維の製造方法を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の好適な解決手段は、前掲の請求項1乃至13に記載の高純度結晶質無機繊維及びその製造方法である。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明による高純度結晶質無機繊維の製造方法においては、塩素を含むガス雰囲気中で熱処理して不純物を除去する。
【0026】
たとえば、結晶質無機繊維の製造方法における既知の製造工程の中に、塩素を含むガス雰囲気中で熱処理して不純物を除去する工程を加えることによって、本発明の方法は実現できる。このような不純物除去(純化ともいう)工程は、繊維製造の途中で行っても良く、最終工程として行っても良い。
【0027】
塩素源としては、塩素ガス、塩化水素、塩化アンモニウムなどが好適に使用できる。この他に、例えばフロンなどの塩素元素を含むガスが分解して発生する塩素も利用できる。また、繊維を製造する際に、原料が熱分解して塩化水素が発生することもあるが、その塩化水素を利用することも可能である。
【0028】
本発明による高純度結晶質無機繊維は、塩素を含むガス雰囲気中で結晶質無機繊維を熱処理して不純物を除去して製造できるものである。
【0029】
結晶質無機繊維としては、アルミナ、シリカ及びジルコニアの一種以上を主成分とする繊維が適している。特に、アルミナとシリカである繊維、又はアルミナとシリカとジルコニアである繊維が適している。この他に、例えばイットリアとシリカからなる繊維のように、シリカを含み、かつゾルゲル法によって製造される繊維も適している。また、カーボン繊維のようにゾルゲル法によって製造される繊維も適している。
【0030】
具体的な繊維製造のための好ましい原料の例をアルミナシリカ質繊維について示す。アルミナ源として、塩基性塩化アルミニウムなどの塩化物、硝酸塩などの無機酸塩、酢酸塩などの有機酸塩、アルミニウムアルコキシドなどが好ましい。シリカ源として、コロイダルシリカ、水溶性シリコーン、シリコンのアルコキシド溶液などが良い。繊維化助材として、乳酸やポリビニルアルコールなどの水溶性の有機重合体が好ましい。
【0031】
本発明の高純度結晶質無機繊維に含まれる不純物は、Feが15PPm以下であり、Cuが1ppm以下であり、Niが0.5ppm以下である。好ましくは、Feが10PPm以下であり、Cuが0.5ppm以下であり、Niが0.2ppm以下である。より好ましくは、Naが50ppm以下である。さらに好ましくは、Caが75ppm以下である。不純物の含有量が、これらの値を越えると、石英ガラスを汚染したり、被加熱物の汚染の原因になる。さらに、加熱により繊維の結晶成長が進み、繊維が劣化して、強度および耐熱性が低下することもある。
【0032】
一般に、結晶質無機繊維は、水分や有機物等を含有した先駆体繊維を熱分解して無機質繊維とする。熱分解した後の仮焼体繊維に生じる微細気孔は、例えば繊維径3μmのムライト組成の繊維では、3〜5nmの大きさであり、比表面積は、150〜200m2 /gにも達しており、極めて表面積が大きい。この仮焼体繊維は、熱処理温度が上昇するとともに、緻密化が進み、最終的にはムライト結晶が析出する。この際の比表面積は、10m2 /g程度になる。しかし、繊維径が2μmである非晶質の無機繊維の比表面積が、1〜2m2 /gであることから、結晶質の無機繊維は、10倍程度の表面積を有している。従って、反応面となる繊維表面積は、仮焼体から最終製品に至るまで極めて大きい。
【0033】
さらに、繊維径が3〜10μmと、固体厚さが小さいことから、綿状態の繊維に限らず、この繊維を管状や板状あるいは紙状に成形した成形体の形態においても、純化(不純物の除去)が可能である。
【0034】
本発明の製造方法においては、反応界面が大きいことから、従来方法とは桁違いに反応が進行する。原料の純度にもよるが、Naなどのアルカリ金属やFe、Cu、Niなどの主要な重金属が、1ppm以下である高純度繊維を得ることが可能であるばかりでなく、容易である。
【0035】
純化のメカニズムは次のようのものであると考えられる。
【0036】
(1)塩素が繊維固体内に存在する不純物元素と会合する。あるいは繊維固体表面に存在する不純物元素に、塩素が会合する。
【0037】
(2)不純物元素の塩化物が繊維表面まで拡散する。あるいは繊維内部の不純物元素が繊維固体表面まで拡散する。
【0038】
(3)不純物元素の塩化物が蒸発する。
【0039】
(4)蒸発した不純物元素の塩化物が系外に搬出される。
【0040】
本発明者の鋭意研究により、アルミナとシリカあるいはアルミナとシリカとジルコニアを主成分とする無機繊維からの、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の除去は、温度が高いほど有効であることが明らかになった。工業的な諸条件を勘案すると、1100℃以上の温度が好ましい。
【0041】
純化に際しては、温度が高くなると、結晶質無機繊維に発生する問題点について考慮する必要がある。塩素含有雰囲気が繊維の主成分であるアルミナやジルコニアまでも除去してしまうことである。
【0042】
特開平8−40765号公報には、1200℃以上の高温で、アルミナ多孔体を塩化水素を含む雰囲気に暴露すると、アルミナの蒸発が進行することが記載されている。
【0043】
一方、本発明者の研究によると、アルミナとシリカを主成分とする結晶質無機繊維及びこの繊維を主原料とする成形体を、1400℃で塩素を含有する雰囲気に晒しても、アルミナの著しい蒸発は進行しないことが分かった。この違いを明らかにするために、純化した結晶質無機繊維の表面を、オージェ電子分光法を用いて分析した。その結果、アルミナ72重量%でシリカ28重量%の繊維において、繊維極表面部のシリカ含有率が、数倍高くなっていることを確認した。このことから、塩素あるいは塩素化合物を含有する雰囲気にて、アルミナとシリカを含む結晶質無機繊維を高温に加熱した場合には、極表面部のアルミナが選択的に攻撃され、塩化アルミニウムとして蒸発除去され、残ったシリカが保護膜として繊維表面を覆い、保護膜下のアルミナと純化ガスとの反応を抑制して、アルミナの蒸発を制限すると推察できる。
【0044】
純化処理によって除去されない不純物は、その繊維が純化処理の温度より低温で使用されているかぎりは、不純物の移動速度は遅くなるので、実質的に放出されない。従って、繊維に含まれる不純物による汚染はない。
【0045】
工業的純化条件としては、処理温度、処理時間、塩素濃度、ガス流速、希釈ガスの種類、被処理物の量及び形態、不純物の量などが考慮すべきパラメーターになる。
【0046】
処理温度は、塩素と不純物が速やかに反応し、塩素と主成分の反応が顕著にならない範囲に設定する。たとえば、温度の上限は、シリカ以外の主成分が塩素などと反応して蒸発が顕著とならない温度である。また、結晶の成長が進行して、繊維の強度や成形体製品の強度や靱性が低下し過ぎない温度である。さらに、装置による制限も付加される。温度の下限は、不純物の除去反応が長くかかり過ぎて、工業的な範囲を逸脱しないような温度である。これらを考慮して、純化処理温度は、600〜1500℃が好ましい。より好ましくは、1100〜1500℃である。
【0047】
処理時間は、単位時間当たりの製造すべき量、装置による制限、処理形態の均一性の確保などの諸条件を勘案してきめる。生産性や現実性の観点から、数10分から数時間の範囲が望ましい。
【0048】
雰囲気ガスの使用量は、コストに影響する。定常的に考えると、使用量は濃度×流量×時間であるが、間欠的な方法も有効である。反応した塩化物を系外に排出し、再汚染を防止するために、特に、冷却過程では、不純物の塩化物濃度を低下させるために、キャリヤガスを主とした雰囲気ガスの流速と流量が必要である。 一応、塩素濃度は、含まれる不純物を塩化物とするのに必要な量であると考えられる。しかし、実際には、塩素が全て純化に作用されるわけではないので、必要量の数倍を用いると効率がよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明による結晶質無機繊維の製造方法は、塩素元素を含むガス雰囲気中で熱処理するため、結晶質無機繊維から不純物を除去する際に顕著な効果がある。
【0050】
本発明の高純度結晶質無機繊維を使用すれば、被加熱物を汚染することなく、安全に長時間使用できて、被加熱物の品質向上と生産性の向上に寄与できる。
【0051】
特に、半導体製造装置用断熱材として使用した場合には、断熱材に起因する汚染がないことから、装置設計の自由度を増すと共に、半導体製造のスループットの向上をもたらし、半導体のトータルコスト削減に貢献できる。
【0052】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。
【0053】
実施例1
塩基性塩化アルミニウム溶液(Al/Cl=1.7,Al23 固形分23.5%)62重量部と、コロイダルシリカ(SiO2 固形分20.0%)28重量部と、乳酸(濃度50%)10重量部を混合して混合液を作った。この混合液を濃縮して、粘度を200ポイズに調整した。この調整された液を既知の方法で繊維化し、平均直径3μmの先駆体繊維を得た。この先駆体繊維を700℃で2時間空気中で加熱して、仮焼体繊維を得た。これを試料1とする。
【0054】
試料1を空気中で1250℃で2時間加熱した。これを試料2とする。
【0055】
試料1を、塩化水素を30%含むアルゴン気流中で処理した。但し、塩化水素は500℃から供給し、500℃まではアルゴンガスのみを供給した。処理温度は、1000℃、1100℃、1200℃、1300℃、1400℃である。処理時間はそれぞれ1時間とした。これら処理した試料を温度の違いにより、それぞれ試料3、4、5、6、7とする。
【0056】
また、試料2を、塩化水素を30%含むアルゴン気流中で1400℃で1時間加熱した。これを試料8とする。
【0057】
表1に各試料の不純物量(単位はppm)を示す。NaとCaは石英ガラスを失透させる元素、FeとCuとNiはシリコンウェーハを汚染する主要重金属元素である。
【0058】
【表1】
Figure 0003723396
前述の処理条件の変化と表1の結果から、不純物が数桁減少できることがわかる。
【0059】
次に、試料2、3及び4について、石英ガラスを汚染する量を測定した。各試料から、内径150mm、外形200mm、長さ300mmの円筒を作製した。これらを、外形130mm、肉厚5mmのVAD法で作製した石英ガラス管の外側に設置し、ヒーターからの影響を除くために、さらにその外側にシリコンを含浸した炭化珪素管を設置し、全体を1150℃で10時間清浄な空気中で加熱した。放冷後、石英ガラス管の失透の程度を観察した。そして、石英ガラス管の外側から10μmずつ溶解し、その不純物量(単位はppm)を測定した。表2にその結果を示す。
【0060】
【表2】
Figure 0003723396
次に、試料2、3及び4について、シリコンウェーハを汚染する量を測定した。各試料1gをシリコンウェーハの上に乗せて、1150℃で10時間加熱した。放冷後、シリコンウェーハの表面を溶解し、そこに含まれる不純物量(単位は1010atoms/cm2 )を測定した。表3にその結果を示す。試料4は、Na、Ca及び重金属元素において、シリコンウェーハの汚染が問題にならないほど少ない。
【0061】
【表3】
Figure 0003723396
実施例2
アルミニウムアルコキシドをアルコールと希釈塩酸の液中に投入し、アルコキシドを加水分解して、水酸化アルミニウム微粒子30%を含む懸濁液を得た。同様にして、シリカの懸濁液及びジルコニアの懸濁液を得た。これらの懸濁液を、アルミナ、シリカ及びジルコニアが、それぞれ60部、20部、20部となる割合に混合した。この混合液に、微粒子100部あたりPVP(ポリビニルピロリドン)2部を添加し、既知の方法によって繊維化して、平均径10μmの長繊維を得た。この繊維を空気中で900℃で2時間加熱して仮焼体繊維を得た。これを試料9とする。試料9を空気中で1200℃で2時間加熱して、結晶質繊維を得た。これを試料10とする。また、試料9を、塩素ガス1%含有するアルゴン気流中で、1200℃で1時間加熱して、緻密質繊維を得た。これを試料11とする。
【0062】
各試料の不純物量(単位はppm)を測定した。表4にその結果を示す。
【0063】
【表4】
Figure 0003723396
本発明の方法は、アルミナシリカジルコニア繊維にも効果があることが分かる。
実施例3
試料1を150gとアルミナ粉を350gとを水50リットルに入れて混合分散した。その後、陽性澱粉30gと低ソーダのコロイダルシリカを固形分換算で30g添加して、スラリーとした。このスラリーを真空成形して、厚さ20mm、大きさ100mm角のボードを作製した。このボードを、塩化アンモニウムを30%含む窒素ガス気流中で1300℃で2時間加熱した。このとき、塩化アンモニウムは、昇温過程においても供給した。これを試料12とする。
【0064】
比較として、塩化アンモニウムを30%含む窒素ガスの代わりに空気を用いたこと以外は、試料12と同様にして、試料13を作製した。
【0065】
表5に各試料の不鈍物量(単位はppm)を示す。
【0066】
【表5】
Figure 0003723396
セラミック粉末を添加して、板状に成形した製品にも、本発明の方法は効果が大きい。
【0067】
実施例4
塩基性塩化アルミニウム溶液(Al/Cl=1.7,Al23 固形分23.5%)62重量部と、コロイダルシリカ(SiO2 固形分20.0%)28重量部と、乳酸(濃度50%)10重量部を混合して混合液を作った。この混合液を濃縮して、粘度を約200ポイズに調整した。この調整された液を既知の方法で繊維化し、直径3μmの先駆体繊維を得た。この先駆体繊維を700℃で2時間加熱して、仮焼体繊維を得た。これを試料21とする。
【0068】
試料21を空気中で1250℃で2時間加熱した。これを試料22とする。
【0069】
試料21を、塩化水素を10%含むアルゴン気流中で処理した。但し、塩化水素は所定の処理温度に到達してから供給した。処理温度は、800℃、1000℃、1200℃、1400℃である。処理時間はそれぞれ2時間とした。これら熱処理した試料を処理温度の違いによりそれぞれ試料23、24、25、26とする。
【0070】
また、試料22を、塩化水素を10%含むアルゴン気流中で1300℃で2時間加熱した。これを試料27とする。
【0071】
さらに、試料21が、1400℃で2時間、塩化水素を10%含むアルゴン気流中で処理された。但し、塩化水素は昇温過程から供給した。この試料の処理物を試料28とする。
【0072】
表6に各試料の不純物量(単位はppm)を示す。
【0073】
【表6】
Figure 0003723396
前述の処理条件の変化と表6の結果から、不純物が数桁減少できること、および塩素ガスの供給条件を選択することにより、除去できる不純物元素が増加できることがわかる。
【0074】
次に、試料22と試料28について、石英ガラスを汚染する量を測定した。これらの各試料22、28から、内径150mm、外径200mm、長さ300mmの円筒を作製した。これらを、外径130mm、肉厚5mmのVAD法で作製した石英ガラス管の外側に設置し、ヒーターからの影響を除くために、さらにその外側にシリコン含浸した炭化珪素管を設置し、全体を1150℃で10時間清浄な空気中で加熱した。放冷後、石英ガラス管の外側から10μmずつ溶解し、その不純物量(単位はppm)を測定した。表7にその結果を示す。
【0075】
【表7】
Figure 0003723396
次に、試料22と試料28について、シリコンウェーハを汚染する量を測定した。各試料1gをシリコンウェーハの上に乗せて、1000℃及び1200℃で2時間加熱した。放冷した後、シリコンウェーハの表面を溶解し、そこに含まれる不純物量(単位は1010atoms/cm2 )を測定した。表8にその結果を示す。
【0076】
【表8】
Figure 0003723396
次に、不純物の実用的限界を評価した。試料22、23、25の各試料1gを、VAD法で作製した外径6インチ、肉厚0.6mmの石英ガラスウェーハの上に積載した。これをシリコンウェーハの上に5mm離して設置し、1200℃で10時間加熱した。放冷後に、シリコンウェーハの不純物(単位は1010atoms/cm2 )を測定した。表9にその結果を示す。
【0077】
【表9】
Figure 0003723396
この表9に示す結果から、使用条件によっては、Feが10ppm以下で、Cuが0.5ppm以下で、Niが0.2ppm以下である結晶質無機繊維は、半導体製造工程において、シリコーンウェーハと同室かつ高温という条件で使用できることが明らかになった。
【0078】
実施例5
アルミニウムアルコキシドをアルコールと希釈塩酸の液中に投入し、アルコキシドを加水分解して、水酸化アルミニウム微粒子30%を含む懸濁液を得た。この微粒子100部あたりPVP(ポリビニルピロリドン)2部を添加し、既知の方法にて繊維化して、平均径10μmの長繊維を得た。この繊維を空気中で900℃で2時間加熱した。これを試料29とする。
【0079】
アルミニウムアルコキシドの代わりにジルコニウムアルコキシドを用いたこと以外は、試料29と同様にして、試料30を得た。
【0080】
試料29と試料30で用いた懸濁液を混合して懸濁液として用いたこと以外は、試料29と同様にして、試料31を得た。
【0081】
試料31を空気中で1100℃で2時間加熱した。これを試料32とする。
【0082】
試料29、30、31を塩素ガス1%含有するアルゴン気流中で1100℃で1時間熱処理した。これらをそれぞれ試料33、34、35とする。
【0083】
表10に各試料の不純物量(単位はppm)を示す。
【0084】
【表10】
Figure 0003723396
実施例6
試料21を150gとアルミナ粉350gを水50リットルに入れて混合分散した。その後、陽性澱粉30gとコロイダルシリカを固形分換算で30g添加して、スラリーとした。このスラリーを真空成形して、厚さ20mm、大きさ100mm角のボードを作製した。このボードを、塩化アンモニウムを30%含む窒素ガス気流中で1300℃で2時間処理した。このとき、塩化アンモニウムは、昇温過程においても供給した。これを試料36とする。
【0085】
比較のために、塩化アンモニウムを30%含む窒素ガスの代わりに空気を用いたこと以外は、試料36と同様にして、試料37を作製した。
【0086】
表11に各試料の不純物量(単位はppm)を示す。
【0087】
【表11】
Figure 0003723396

Claims (12)

  1. 結晶質無機繊維を製造する際に、塩素を含むガス雰囲気中で、微細気孔を有する結晶質無機繊維の仮焼体繊維の熱処理を行い、しかも、その仮焼体繊維が、金属元素を含む液体を繊維化助材とともに粘性の高い溶液に調整して、小孔から吐出させて、これを大気中で乾燥して、先駆体繊維を作り、この先駆体繊維を熱分解して形成した仮焼体繊維であることを特徴とする高純度結晶質無機繊維の製造方法。
  2. 微細気孔を有する結晶質無機繊維の主成分が、アルミナ、シリカ及びジルコニアの一種以上であり、結晶質無機繊維の仮焼体繊維の比表面積が10m/gより大きいことを特徴とする請求項1に記載の高純度結晶質無機繊維の製造方法。
  3. 微細気孔を有する結晶質無機繊維の仮焼体繊維が、塩素を含むガス雰囲気中において、600〜1500℃の温度で熱処理されることを特徴とする高純度結晶質無機繊維の製造方法。
  4. 微細気孔を有する結晶質無機繊維の仮焼体繊維が、塩素を含むガス雰囲気中において、1100〜1500℃の温度で熱処理されることを特徴とする請求項3に記載の高純度結晶質無機繊維の製造方法。
  5. 塩素を含むガス雰囲気が、塩素ガス、塩化水素または塩化アンモニウムを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の高純度結晶質無機繊維の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法によって製造された結晶質無機繊維に含まれているFe、Cu及びNiの含有量が、それぞれ15ppm以下、1ppm以下、0.5ppm以下であることを特徴とする高純度結晶質無機繊維。
  7. 結晶質無機繊維の主成分が、アルミナ、シリカ及びジルコニアの一種以上であることを特徴とする請求項6に記載の高純度結晶質無機繊維。
  8. 主成分がアルミナ、シリカ及びジルコニアの一種以上である結晶質無機繊維において、Feが10ppm以下であり、Cuが0.5ppm以下であり、Niが0.2ppm以下であることを特徴とする請求項6に記載の高純度結晶質無機繊維。
  9. Naが50ppm以下であることを特徴とする請求項8に記載の高純度結晶質無機繊維。
  10. Caが75ppm以下であることを特徴とする請求項8または9に記載の高純度結晶質無機繊維。
  11. 結晶質無機繊維の主成分がアルミナとシリカであるか、又はアルミナとシリカとジルコニアであることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の高純度結晶質無機繊維。
  12. 繊維の表面が、シリカ濃度の高いことを特徴とする請求項11に記載の高純度結晶質無機繊維。
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