JP3721436B1 - 包装用計量装置とこれを用いた自動包装装置 - Google Patents

包装用計量装置とこれを用いた自動包装装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は複数の内たとい1列の不具合が発生しても、正常な他の残りの9列は生産続行できるように工夫した包装用計量装置とこれを使用した自動包装装置を提供することにある。
【解決手段】 回転する複数の計量枡本体を備えた計量枡体を有し複数箇所に充填材料を分配供給する包装用計量装置と、この包装用計量装置の回転中心を中心に、周囲に放射状の直線上にシャッタ開口部材を取付けた複数台の自動包装装置本体を配して成る自動包装装置。
【選択図】 図4


Description

本発明は、一方の面に熱溶着層を設けた長尺の帯状フィルムの、両側縁部を合わせて縦熱シールし筒状となし、その一端部を横熱シールしてなる袋部内に順次、各種の粉体や粒体や液体等(以下充填材料と言う)を所定量供給充填し、他端部を横熱シールしてなる包装体と、充填材料の計量とに関するものである。
従来の自動包装機は多連式であり、例えば特開平9−272511号公報や、登録実用新案第3060994号公報等に記載されているごとく、幅広のシートフィルムに均一に印刷された巻取り状の包材を複数の列数に応じてスリット→縦シール→横シール→充填材料の充填→カットの一連の各作業工程を横並びで連続的に行うように構成されている。
更に上記従来の多連式自動包装機の概要を図11、図12の記載に基づいて説明する。図11は従来の多連式自動包装機Aの外観を示した斜視図、図12はその内部構造を説明した構成図である。
Fは印刷済みの幅広の包材FXを用いた巻取りロール、AS,ATはモータAMによって回転する包材繰出し用ローラ、BXはローラBとの間で上記の包材FXを複数条の包装フィルムFaにスリットするスリッタ、CaとCbとCdとはガイドローラを示す。
DHは充填材料を収容したホッパ、Dは横方向に等間隔に並設した複数本のホッパDHに接続した供給パイプを示し、Eは供給パイプDの途中部分ESに取付けた充填材料の計量充填装置であって、ERは充填用駆動モータEMによって回転される円板EKに取付けたピストン軸、ETはこのピストン軸ERの先端に取付けたピストン弁であるが、上記計量充填装置Eの駆動手段としてモータEMに代えてエアシリンダを用いる場合もある。
尚、図12には計量充填装置E付きの供給パイプDが1本だけ記載されているが、実際には紙面に直角方向に複数本の同じ構造の供給パイプDがホッパDHに対して等間隔に横に並べて取付けられていて、各供給パイプDに対して包装フィルムFaを横並びに供給できるように構成されている。
また、Gは送られてくる各包装フィルムFaを各供給パイプDの周囲を包むように巻装するフォーミング部材、Xはこれら各包装フィルムFaの両端縁を縦シールして全体を筒状にする縦シーラ、Yはこれ等筒状に縦シールした各包装フィルムFaに横シールを施す横シーラであって、この横シーラYが横シールを行うと各供給パイプDを通して袋状にシールされた各包装フィルムFaのシール袋内部に充填材料が充填され、次いで、横シーラYが横シールを行った状態のまま1パック分だけ下方に移動して、各包装フィルムFaを横並びで1パック分だけ引き出すように構成されている。
次いで、上記の横シーラYは、横に開いて横シールを解いた状態のまま上昇して上記横シールを行う前の位置に移動し、再度横シールを行って充填材料を充填した各シール袋の口を密封すると共に、カッタSが横シールの中央線部分を上下に両断することによって、多連シールの一工程が終了する仕組みになっている。
尚、図12において、Pは上記の多連式自動包装機Aによってスティック状にシールされた包装製品である。
特開平9−272511号公報 登録実用新案第3060994号公報
以上述べたように、多連式自動包装機、例えば10連機によれば、包装機内で巻取りロールの幅広フィルム原材料(包材)FXを10本に細く分割スリットする、そのとき幅広フィルム原材料(包材)FXの両端縁部に蛇行しても包装フィルムFaが取れるように5〜6mmの余裕幅を有しており最終的にはこの余裕幅は残余フィルムとして廃棄されて材料の無駄となる。そして一連の作業工程が一列10本横並びで、各工程が同時に行われる。一工程が秒単位のサイクルスピードで速く、しかも包装フィルムFaの流れは断続的な動きに加え、ヒータ加熱による熱溶融圧着工程では幅広フィルム原材料(包材)FXを分割したものであるから、横並びのフィルム原材料の厚さのばらつきや作業環境の温湿度の変化等で、包装フィルムFa毎のたわみやずれ等が異なることにより、10列の同期が確保されにくく、「糊付け不良」や「包装形状の変形」や「切断位置ずれ」等の不具合が発生しやすかった。
そして、10列の内の1列に上記不具合が発生した場合に、残りの9列は正常な動作にもかかわらず運転停止を余儀なくされ、装置全体の再セットをしなおさなければならず生産性が低いという問題があった。また、包装機内への巻取りロールFの補充は重量が10〜30kgfと重く係員の作業は重労働であった。また多連式自動包装機内では10列分の装置が横に並んで設けてあり、人の手が入りにくい狭い場所の中での不具合調整作業となり時間がかかった。このために常時、係員が付きっきりで不具合対応をせねば成らずなかなか省人化が図れなかった。また、砂糖精製会社等では多連式自動包装機の生産性が低いために精製ラインに包装工程を組入れられないために、包装専用工場を必要とし、輸送費用、衛生管理費用等費用等が発生して製造原価が高いものとなっていた。本発明はこれらの欠点を無くすために成されたものである。本発明はたとい1列の不具合が発生しても、その1列のみを停止して点検修理すれば良く、正常な他の残りの9列は生産続行できるように工夫され、包装機内への巻取りロールの補充は重量も軽くできるようにされた自動包装装置のための包装用計量装置を構成し、且つ、これを使用した自動包装装置を提供することにある。
本発明により前記目的を達成するために講じた手段は以下の通りである。
請求項1の包装用計量装置では、電動機と、この電動機からの回転を伝えるための支持部材に支承された伝動軸とを有する機台と、前記伝動軸に軸継手を介して連結する第1の回転軸と、前記第1の回転軸に平行に設けられた軸に取付けられ周縁部に配置した多数の計量枡本体を有する計量枡体と、この計量枡体の上面側に配置され充填材料をこの計量枡本体に定量供給するすり切り板と、この計量枡体の下面側に、夫々の計量枡本体の近傍に軸支されて各計量枡本体の開口部下端面を開閉するシャッタ部と、シャッタ開口部材と、シャッタ閉止部材と、前記計量枡本体の容量調節機構とを含む包装用計量装置において、
所定間隔で平行な上下板と左右の側板とで形成した第1の枠体の略中央部に前記第1の回転軸が前記上下板間に掛け渡され各々固着され、且つ前記第1の回転軸には前記下板を挟んで上方に太陽歯車を、下方に速度調整歯車部とを枢支し、前記第1の枠体の左右両端部近傍の、右方端部には前記上下板間に掛け渡し枢設され、前記第1の枠体の前記上下板間に前記太陽歯車と噛合する第1の遊星歯車を、且つ前記下板を貫設し、下端部に前記速度調整歯車部と噛合する第1の歯車とを固設してなる第2の回転軸と、
前記第1の枠体の左方端部には前記上下板間に掛け渡され、各々回動自在に枢支され、且つ前記上板の上方に延在し、上端部に複数の中空筒状の第1の枡部材が円形底板の周縁部を貫設して設けられた丼鉢状回転容器を固着された第3の回転軸と共に、前記下板の上面部近傍からその下端部が位置し上方に延在し、前記第3の回転軸に外嵌された中空軸とにより複軸部を形成し、
この複軸部は前記上板を貫設して上方に延在し、この複軸部を形成する内側の前記第3の回転軸と外側の前記中空軸とはキー結合にて互いに軸心方向に摺動可能であって周方向に一体的に回転可能とされ、前記第1の枠体の前記上下板間にて、前記複軸部を形成する前記中空軸の下端部に前記太陽歯車と噛合する第2の遊星歯車を固設し、この中空軸の上端部に複数の中空筒状の第2の枡部材と、この第2の枡部材の開口部下端面を開閉し得るシャッタ部とを有する枡回転板を固着し、この複軸部を形成する前記第3の回転軸の上端部に固着された前記丼鉢状回転容器の下面側に、同じく前記複軸部を形成する前記中空軸の上端部に固着された前記枡回転板が添設され計量枡体を形成し、前記枡回転板の周縁部に配設された複数の前記第2の枡部材内に、互いに対応する前記丼鉢状回転容器の周縁部に貫設された前記第1の枡部材の突出した下方端部が挿入され計量枡本体を形成し、前記複軸部の前記中空軸を上下動させる前記計量枡本体の容量調整機構と、
前記第1の回転軸を中心に回転する前記第1の枠体と前記太陽歯車と、前記第2の遊星歯車と周縁部に複数の前記計量枡本体を備えた前記計量枡体とを有する前記複軸部とで構成する差動歯車列にて、前記第1の回転軸に固着されている前記第1の枠体の回転数と、前記第2の遊星歯車と周縁部に複数の前記計量枡本体を有する前記計量枡体とを固着した前記複軸部の回転数とを相等しくして、前記第1の回転軸を回転中心として、回転する前記計量枡体の中心軌跡上の位置と、旋回する前記計量枡本体の中心軌跡上の位置とに関係する位置の少なくとも1個所の前記計量枡本体の中心軌跡上に対応する位置にシャッタ開口部材を配してなる包装用計量装置の構成である。
これにより複数の計量枡本体を有し、この各々の計量枡本体の開口部下端面を開閉止し得るシャッタ部材を備えた計量枡体の回転軌跡と、少なくとも一箇所の計量枡本体の旋回軌跡とに対応する位置にシャッタ開口部材を配しており、複数箇所への充填材料の分配供給を可能としている。更に遠隔操作可能な枡容量調整機構により包装用計量装置が動作中でも計量枡本体の枡容量の変更が可能なので、調整作業時間が短縮される。
請求項2では、電動機と、この電動機からの回転を伝えるための支持部材に支承された伝動軸とを有する機台と、前記伝動軸に軸継手を介して連結する第1の回転軸と、前記第1の回転軸に平行に設けられた軸に取付けられ周縁部に配置した多数の計量枡本体を有する計量枡体と、この計量枡体の上面側に配置され充填材料をこの計量枡本体に定量供給するすり切り板と、この計量枡体の下面側に、夫々の計量枡本体の近傍に軸支されて各計量枡本体の開口部下端面を開閉するシャッタ部と、シャッタ開口部材と、シャッタ閉止部材と、計量枡本体の容量調節機構とを含む包装用計量装置において、
所定間隔で平行な上下板と左右の側板とで形成した第1の枠体の略中央部に前記第1の回転軸が前記上下板間に掛け渡され各々固着され、且つ前記第1の回転軸には前記下板を挟んで上方に太陽歯車を、下方に速度調整歯車部とを枢支し、前記第1の枠体の左右両端部近傍の、右方端部には前記上下板間に掛け渡し枢設され、前記第1の枠体の前記上下板間に前記太陽歯車と噛合する第1の遊星歯車を、且つ前記下板を貫設し、下端部に前記速度調整歯車部と噛合する第1の歯車とを固設してなる第2の回転軸と、前記第1の枠体の左方端部には前記上下板間に掛け渡され、各々回動自在に枢支され、且つ前記上板の上方に延在し、上端部に複数の中空筒状の第1の枡部材が円形底板の周縁部に貫設して設けられた丼鉢状回転容器を固着された第3の回転軸と共に、前記下板の上面部近傍からその下端部が位置し上方に延在し、前記第3の回転軸に外嵌された中空軸とにより複軸部を形成し、
この複軸部は前記上板を貫設して上方に延在し、この複軸部を形成する内側の前記第3の回転軸と外側の前記中空軸とはキー結合にて互いに軸心方向に摺動可能であって周方向に一体的に回転可能とされ、前記第1の枠体の前記上下板間にて、前記複軸部を形成する前記中空軸の下端部に前記太陽歯車と噛合する第2の遊星歯車を固設し、この中空軸の上端部に複数の中空筒状の第2の枡部材と、この第2の枡部材の開口部下端面を開閉し得るシャッタ部とを有する枡回転板を固着し、この複軸部を形成する前記第3の回転軸の上端部に固着された前記丼鉢状回転容器の下面側に、同じく前記複軸部を形成する前記中空軸の上端部に固着された前記枡回転板が添設され計量枡体を形成し、前記枡回転板の周縁部に配設された複数の前記第2の枡部材内に、互いに対応する前記丼鉢状回転容器の周縁部に貫設された前記第1の枡部材の突出した下方端部が挿入され計量枡本体を形成し、前記複軸部の前記中空軸を上下動させる前記計量枡本体の容量調整機構と、
前記第1の回転軸を中心に回転する前記第1の枠体と前記太陽歯車と、前記第2の遊星歯車と周縁部に複数の前記計量枡本体を備えた前記計量枡体とを有する前記複軸部とで構成する差動歯車列にて、前記第1の回転軸に固着されている前記第1の枠体の回転数と、前記第2の遊星歯車と周縁部に複数の前記計量枡本体を有する前記計量枡体とを固着した前記複軸部の回転数とを相等しくして、前記第1の回転軸を回転中心として、回転する前記計量枡体の中心軌跡上の位置と、旋回する前記計量枡本体の中心軌跡上の位置とに関係する位置の少なくとも1個所の前記計量枡本体の中心軌跡上に対応する位置にシャッタ開口部材を配してなる包装用計量装置と、
シャッタ開口部材を取付け可能とした漏斗部材を備え、上方部の第2の枠体において、モータにより駆動される包装材繰出し用ローラと、単体用巻取りロールと、複数のガイドローラと、テンションアーム先端に設けられたガイドローラとに案内される包装フィルムとを配設する包装材収納繰出し部と、中間部の第3の枠体において、縦シーラと、横シーラと、カッタとを配設するヒートシーラ装置とを有して成る少なくとも1台の自動包装装置本体とを含む自動包装装置の構成である。
これにより包装用計量装置の少なくとも一箇所の計量枡本体の旋回軌跡に対応する位置に配されるシャッタ開口部材の動作により複数箇所の自動包装装置本体へ充填材料の分配供給を可能とし、次々スティク状の包装製品を作成できる。各自動包装装置本体は単独の単体用巻取りロールを使用するので補充のとき重量が1〜3kgfと軽くて取扱が容易であり、装置内部での幅広フィルムの分割スリット機構もなく、内部の空間もゆったりと広く、作業員の手も入りやすく点検整備も短時間で行え、包装フィルムの蛇行代のような無駄も無く省資源可能と成った。
請求項3では、電動機と、この電動機からの回転を伝えるための支持部材に支承された伝動軸とを有する機台と、前記伝動軸に軸継手を介して連結する第1の回転軸と、前記第1の回転軸に平行に設けられた軸に取付けられ周縁部に配置した多数の計量枡本体を有する計量枡体と、この計量枡体の上面側に配置され充填材料をこの計量枡本体に定量供給するすり切り板と、この計量枡体の下面側に、夫々の計量枡本体の近傍に軸支されて各計量枡本体の開口部下端面を開閉するシャッタ部と、シャッタ開口部材と、シャッタ閉止部材と、計量枡本体の容量調整機構とを含む包装用計量装置において、
所定間隔で平行な上下板と左右の側板とで形成した第1の枠体の略中央部に前記第1の回転軸が前記上下板間に掛け渡され各々固着され、且つ前記第1の回転軸には前記下板を挟んで上方に太陽歯車を、下方に速度調整歯車部とを枢支し、前記第1の枠体の左右両端部近傍の、右方端部には前記上下板間に掛け渡し枢設され、前記第1の枠体の前記上下板間に前記太陽歯車と噛合する第1の遊星歯車を、且つ前記下板を貫設し、下端部に前記速度調整歯車部と噛合する第1の歯車とを固設してなる第2の回転軸と、前記第1の枠体の左方端部には前記上下板間に掛け渡され、各々回動自在に枢支され、且つ前記上板の上方に延在し、上端部に複数の中空筒状の第1の枡部材が円形底板の周縁部に貫設して設けられた丼鉢状回転容器を固着された第3の回転軸と共に、前記下板の上面部近傍からその下端部が位置し上方に延在し、前記第3の回転軸に外嵌されてなる中空軸とにより複軸部を形成し、
この複軸部は前記上板を貫設して上方に延在し、この複軸部を形成する内側の前記第3の回転軸と外側の前記中空軸とはキー結合にて互いに軸心方向に摺動可能であって周方向に一体的に回転可能とされ、前記第1の枠体の前記上下板間にて、前記複軸部を形成する前記中空軸の下端部に前記太陽歯車と噛合する第2の遊星歯車を固設し、この中空軸の上端部に複数の中空筒状の第2の枡部材と、この第2の枡部材の開口部下端面を開閉し得るシャッタ部とを有する枡回転板を固着し、この複軸部を形成する前記第3の回転軸の上端部に固着された前記丼鉢状回転容器の下面側に、同じく前記複軸部を形成する前記中空軸の上端部に固着された前記枡回転板が添設され計量枡体を形成し、
前記枡回転板の周縁部に配設された複数の前記第2の枡部材内に、互いに対応する前記丼鉢状回転容器の周縁部に貫設された前記第1の枡部材の突出した下方端部が挿入され計量枡本体を形成し、前記複軸部の前記中空軸を上下動させる前記計量枡本体の容量調整機構と、前記第1の回転軸を中心に回転する前記第1の枠体と前記太陽歯車と、前記第2の遊星歯車と周縁部に複数の前記計量枡本体を備えた前記計量枡体とを有する前記複軸部とで構成する差動歯車列にて、前記第1の回転軸に固着されている前記第1の枠体の回転数と、前記第2の遊星歯車と周縁部に複数の前記計量枡本体を有する前記計量枡体とを固着した前記複軸部の回転数とを相等しくして、前記第1の回転軸を回転中心として、回転する前記計量枡体の中心軌跡上の位置と、旋回する前記計量枡本体の中心軌跡上の位置とに関係する位置の少なくとも1個所の前記計量枡本体の中心軌跡上に対応する位置にシャッタ開口部材を配してなる包装用計量装置と、
前記シャッタ開口部材を取付け可能とした漏斗部材を備え、上方部の第2の枠体において、モータにより駆動される包装材繰出し用ローラと、単体用巻取りロールと、複数のガイドローラと、テンションアーム先端に設けられたガイドローラとに案内される包装フィルムとを配設する包装材収納繰出し部と、中間部の第3の枠体において、縦シーラと、横シーラと、カッタとを配設するヒートシーラ装置と
下方部の第4の枠体にて、この第4の枠体の前後側板間の右方に掛け渡され、前記第4の枠体の後側板後方に突出した先端に第1のペダルと第2のペダルを有するペダル部材を設けて、前記第4の枠体の前後側板間の右方に一対のアームが固着された右駆動軸を掛渡し枢設し、前記第4の枠体の前後側板間の左方に、一対のアームが固着された左駆動軸を掛渡し枢設し、前記左右駆動軸間の互いに左右前後に対応するアーム先端部間に回動自在に枢支され掛渡された前後一対の連結部材が配され、これらの連結部材の左右端部下面側に移動用足車を配し、後方の前記連結部材の中間部右方寄り裏面に第1のばね掛け部材を配し、これに対応する前記第4の枠体の後側板内側に固着された第2のばね掛け部材を配し、これら前記第1、第2のばね掛け部材間に装着されたねじりコイルばねとが配された移動装置とを有して成る少なくとも1台の自動包装装置本体と、を含む本発明の請求項3の自動包装装置の構成である。
これにより自動包装装置本体の移動装置において、第1のペダルを踏んで矢印L1の方向(反時計方向)に回動すると、右駆動軸、アーム(右側)、連結部材、アーム(左側)、左駆動軸が連動して移動用足車を降下させ、各移動用足車によって自動包装装置本体が支持される。これにより自動包装装置本体の移動が可能であると共に、方向転換も容易となった。更に、第2のペダルを踏んで矢印R1の方向(時計方向)に回動すると、右駆動軸、アーム(右側)、連結部材、アーム(左側)、左駆動軸が連動して移動用足車を上昇させ、自動包装装置本体が接地される。
請求項4では、前記第1の回転軸を回転中心として、回転する前記計量枡体の中心位置と、旋回する前記計量枡本体の中心位置とがこの順序で、放射状の一直線上に並ぶ状態の前記包装用計量装置に対応した周囲に、シャッタ開口部材を取付けた複数の自動包装装置本体を放射状に配置して成る自動包装装置である。これにより複数の自動包装装置本体101を隣接する時に、放射状に並ぶ各ステージの位置(即ち第1の回転軸8の中心から最大半径の所)にシャッタ開口部材95を取付けた自動包装装置本体101を配置するので、左右に隣接する自動包装装置本体101との間隔を離して配置できるために、隣との距離が最大にとれて互いに干渉防止に便利であると共に、移動や方向回転又は点検修理等に場所が広く取れて作業時間が短縮できる。しかも、請求項3と同様に、稼動中に或る1台の自動包装装置本体に、包装フィルム等の不具合が引起された時でも、その1台の自動包装装置本体のみを停止して点検修理すれば良く、正常な他の残りの9台の自動包装装置本体は生産続行できるように工夫した自動包装装置が可能である。
以上説明したように請求項1の包装用計量装置によれば、周縁部に複数の計量枡本体を有し、この各々の計量枡本体の下端開口部を開閉止し得るシャッタ部材を備えた計量枡体の中心の回転軌跡と、少なくとも一箇所の計量枡本体の旋回軌跡とに対応する位置にシャッタ開口部材を配しており、これにより容易に複数箇所への充填材料の分配供給を可能としている。更に遠隔操作可能な枡容量調整機構により包装用計量装置が動作中でも計量枡本体の枡容量の変更が可能なので、作業時間が短縮できる。
また、請求項2によれば、請求項1の効果に加え、前記シャッタ開口部材を取付け可能とした漏斗部材を備え、単体用巻取りロールを使用する少なくとも1台の自動包装装置本体とを含む自動包装装置の構成であるので、これにより包装用計量装置の少なくとも一箇所の計量枡本体の旋回軌跡に対応する位置にシャッタ開口部材の動作により複数箇所の自動包装装置本体へ充填材料の分配供給を可能とし、次々スティック状の包装製品を作成できる。
更に請求項2の自動包装装置では従来のような幅広包装フィルム材(フィルム原反幅5インチ(1270mm))をスリットして1列分の包装フィルムに細分割する作業が不要となり、初めから単体用巻取りロールを用いるために、(1)重量の重いフィルム原反の運搬作業が無くなり重量の軽い単体用巻取りロールとなり、運搬作業が楽になった。(2)従来の幅広包装フィルム材(フィルム原反幅5インチ(1270mm))を細分割スリットする時、蛇行対策として両端部に設けられていた余裕幅のフィルム材を廃棄して材料の無駄をしてきたが本発明では無駄が無くなり省資源となった。(3)予め包装フィルムは必要な幅に切断されていて、包装フィルムの歪みや蛇行の不具合が無くなり、これに起因する縦シール,横シールの熱溶着工程の接着不良や包装形状の変形やカッタによる切断位置ずれ等が防止できる。(4)各自動包装装置本体が単体用巻取りロールを用いるために、カッタの刃部が小型化できるために、再研削費用やカッタ刃の交換が容易となり、且つ維持費用が少なくなった。(5)本発明の自動包装装置では多数の自動包装装置本体を使用するので生産量に応じて稼動台数の増減や計量枡容量変化させることで対応可能であり、従来のような生産量や包装内容量の変化に応じて、その度毎の特注品の自動包装機を購入する費用に比べ経費が低減されるようになった。
また、請求項3によれば、請求項1、2の効果に加え、移動装置とが配されている複数箇所の自動包装装置本体を含む自動包装装置であるから、(1)不具合発生や点検保守や単体用巻取りロールの交換等の時には、その部分の自動包装装置本体だけを移動したり、作業しやすいように回転して向きを変えたりできるために、自動包装装置本体の不具合の修正や調整に対し、周囲が広く取れ障害物も無いように作業環境を改善できるので、復旧のための作業時間を短縮できる。(2)そして不具合が発生していないその他の自動包装装置本体は、そのまま作業を継続できるので生産性が向上される。(3)作業員の人手が空いたときに、不具合の自動包装装置本体を修理、点検、調整等を行えば良いので常時、作業員が付きっきりで不具合の対応をしなくとも良いので省人化が図れる。(4)本発明の自動包装装置は一部の自動包装装置本体に不具合が発生して作業停止しても、その他の自動包装装置本体は、そのまま作業を継続できるので、例えば砂糖精製工場では砂糖精製ラインに組入れ可能であり、従来砂糖精製ラインでなく別工場での自動包装機によるスティック状の包装製品を製造していたのに比べ、輸送費用、保管管理費用、衛生管理費用等の費用が削減でき、製造原価低減が図れる。
また、請求項4によれば、請求項1、2,3の効果に加え、、前記第1の回転軸を回転中心にして、旋回する前記計量枡本体の周囲に、各々放射状の一直線上にシャッタ開口部材を取付けて配して成る複数の自動包装装置本体を含む自動包装装置であるから、複数の自動包装装置本体を隣接する時に、放射状一直線上に並ぶ各ステージの位置(即ち第1の回転軸8の中心から最大半径の所)にシャッタ開口部材を有する自動包装装置本体が間隔を離して配置できるために、これら複数の自動包装装置本体同士が、隣との距離が最大にとれて互いに干渉防止が図れて便利である。
以下に上述した本発明に係る包装用計量装置1とこれを用いた自動包装装置101の実施の形態を、添付した図面と共に詳細に説明する。
図1は本発明の包装用計量装置1と自動包装装置本体101とよりなる自動包装装置100の正面図である。図2は本発明の包装用計量装置1と自動包装装置本体101とよりなり、この自動包装装置本体101の移動装置115のセット状態を示す自動包装装置100の別の正面図で一部破断面を示す。図3は包装用計量装置1と自動包装装置本体101とよりなる自動包装装置100の右側面図を示す。図4は本発明の自動包装装置本体101の計量枡体1aの要部を示す正面図で一部破断面を示している。
電動機3が下面側に、この電動機3からの回転を伝えるため、伝動軸4を支承する支持部材5が上面側に固着配置され、脚部2aで支えるられる機台2を設け、前記支持部材5の上下両端部近傍にて、夫々二重に設けた玉軸受4b、4bに支承された前記伝動軸4の下端部に、前記電動機3の軸3aに設けられたモータ歯車3bと噛合する従動歯車4aが設けられている。
前記支持部材5の上端部近傍において、軸継手7が設けられており、これはボス部7bを有する一対のフランジ7a,7aの一方を前記伝動軸4の上方端に、他方を第1の回転軸8の下方端に夫々嵌装し、キー7d(図示せず)で固定し、複数の継手ボルト7e(リーマボルトとも称すが図示せず)で前記フランジ7aを互いに向き合わせて連結し、前記伝動軸4と前記第1の回転軸8との2軸を一体化して回転を伝達する。
図4を参照して、前記第1の回転軸8に平行な複軸部(後述する)に接続され周縁部に配置した多数の計量枡本体1bを有する計量枡体1aと、この計量枡体1aの上面側に放出された充填材料をこの計量枡本体1bに定量供給するすり切り板59と、この計量枡体1aの下面側にて、夫々の計量枡本体1bの近傍に軸支されて各計量枡本体1bの開口部下端面を開閉するシャッタ部76と、シャッタ開口部材95と、シャッタ閉止部材78と、前記計量枡本体1bの枡容量調整機構80とを含む包装用計量装置1において、
図4と図5を参照して説明する。ところで、図5は後述する枡容量調整機構の要部を示す分解斜視図である。
所定間隔で平行な上下板17a,17bを左右の側板21,20と中間部に配した複数の支柱22とで強固にねじ(図示せず)にて形成した第1の枠体15の略中央に、前記第1の回転軸8が上下板17a,17b間に掛け渡され、各々固定部材にて固着されている。即ち前記下板17bにて前記第1の回転軸8が被装されたボス部材14とキー結合14aされ、このボス部材14のフランジ部14bと前記下板17bがボルト14cにて固着され、前記上板17aの上方からの段付穴17cに嵌装された前記第1の回転軸8の上端部が座金17dを介してボルト17eにて固着されている。(上端部については後述する。)
前記第1の枠体15は長方形状の一対の前記上板17a、下板17bが、前記右側板20と左側板21と中間に複数本の支柱22とにより所定の間隔を保ってねじ(図示せず)にて強固な枠を形成していることは既述したが、その上、左右の重量バランスが考慮され右側板20は分厚い重量大の材料製であり、左側板21は薄板の軽量材料製となっている。
そして前記回転軸8には前記下板17bを挟んで上方に太陽歯車25が玉軸受26,26を介して枢設され、下方において前記ボス部材14の下に隣接してボス部9bを互いに当接させた一対の歯車本体9a,9aとその内側に各々玉軸受10,10を配し前記ボス部9aに含油部材12を被嵌させ図示しないねじにて一体的に固着してなる速度調整歯車部9が枢設されている。
前記第1の枠体15の前記上下板間の中間位置の前記第1の回転軸8の上方小径段付部には、前記太陽歯車25の中心部の段付き穴に外輪をC形止め輪27にて抜け止めされ二重に嵌設された玉軸受26,26が回動自在に配置されている。そしてその二重に嵌設された玉軸受26,26の内輪の下端面は前記第1の回転軸8の上端小径段付部に隣接して設けられた段付部側端面に当接し、内輪の上端面は中空円筒28を介して前記上板17aの下面部であって、上方からの段付穴17cの小径穴部周縁に当接して前記第1の回転軸8の上端部が座金17dを介してボルト17aにて前記上板17aに固定されている。
このようにして第1の回転軸8が、第1の枠体15を構成する上下板17a,17b間に掛け渡され、各々固定部材にて固着されている。これにより前記電動機3の回転が前記伝動軸4から前記軸継手7を介して前記第1の回転軸8に伝達され、更に前記第1の枠体15が前記第1の回転軸8を回転中心にして回転される。そしてこの第1の回転軸8の中心はまた、前記第1の回転軸8に玉軸受26,26で支承されている前記太陽歯車25の回転中心でもある。
前記第1の回転軸8には、前記速度調整歯車部9が枢設配置されていることは既述した。補足説明すると前記速度調整歯車部9は、前記下板17bの下側に取付けられた前記ボス部材14と下方の軸継手7の間に挟まれた位置に、ボス部9b,9bを互いに当接対向配置された一対の歯車本体9a,9aが各々内部に玉軸受10を有して前記第1の回転軸8に回動自在に嵌装されている。そしてこの対向配置された一対の歯車本体9a,9aのボス部9b,9bの内周面と前記第1の回転軸8の大径段部の軸表面とは滑らかに回転し得る隙間嵌めとなる寸法関係となし、摺動による焼付き防止として潤滑油を含ませたフェルト等の不織布製の含油部材12を両ボス部間に被嵌配置して、ボス部間の隙間から給油可能とし、図示しないねじにて歯車本体9a,9aは一体的に固着されて、前記速度調整歯車部9が構成されている。
前記第1の回転軸8を中心に回転する差動歯車列を形成するように前記第1の枠体15の左右両端部近傍の、右方端部には前記第2の回転軸30が、前記上下板17a,17b間に掛け渡され上下の段付穴に夫々玉軸受37,39を介して枢設されており、更に前記第2の回転軸30には前記第1の枠体15の上下板17a,17b間に前記太陽歯車25と噛合する第1の遊星歯車35をキー結合30cにて固設し、前記第2の回転軸30の上端部は前記第1の遊星歯車35の側面に中空円筒体40を当接させ、玉軸受37の内輪を挟んで座金41を介してボルト39で固設してある。前記下板17bの上面にて段付穴に嵌設された玉軸受38の内輪に前記第2の回転軸30の段部が当接されて支承されている。更に前記第2の回転軸30は前記下板17bの下方に延在し、下端部に前記速度調整歯車部9の上方の歯車本体9aと噛合する第1の歯車31を前記第2の回転軸30とキー結合32をさせて座金33とボルト34で固設されている。
この構成により、下方の前記歯車本体9aを上方から見て反時計方向に回すように力を加えてやると、前記速度調整歯車部9の上方の前記歯車本体9aを介して前記第1の歯車31から前記太陽歯車25を時計方向に進ませ、第2の遊星歯車66を反時計方向に進ませて、前記計量枡体1a(とりもなおさず前記計量枡本体1b)が反時計方向に進む。逆に下方の前記歯車本体9aを時計方向に力を加えて回してやると即ち前記計量枡本体1bが時計方向に遅れて回る。このことにより前記計量枡本体の充填材料の放出分配の位置又はタイミングを微調整できる。
前記第1の枠体15の左方端部には、前記第3の回転軸45と前記中空軸60とで成す前記複軸部44が前記上下板17a,17b間に掛け渡されている。即ち前記第3の回転軸45の下方近傍(前記下板17bの上面側近傍)の段付部に座金49を当接させ、次にスラスト玉軸受46を貫装し、更に前記下板17bを上方から貫装し、更に前記下板17bを挟んで下方からスラスト玉軸受46を貫装し、最下段の段部に座金47を当接し下端部の雌ねじ45aにナット45bを螺合して、前記第3の回転軸45の下端部が下板17bに回動自在に支承されている。図4、図5を参照して、前記上板17aに設けた円形穴17jの周縁にねじ24にて止着された軸受部材23が配され、前記第3の回転軸45に被嵌された前記中空軸60とで成す複軸部44に更に被嵌した鰐口状部材71を介して前記複軸部44、前記第3の回転軸45は共に間接的に前記軸受部材23に回動自在に支承され、且つ前記第3の回転軸45は前記中空軸60の中空穴を貫装し、前記上板17aの上方に延在し、更に上面中心部にねじ51bにてボス部材51aを固着してなる丼鉢状回転容器50を貫装し、その前記ボス部51aに前記第3の回転軸45の上端部の雌ねじ45cにおいてナット45dを用いて固着している。中心部に前記ボス部51aを有する前記丼鉢状回転容器50は円形底板52と外周縁端部にリング状側板53を配置して形成され、更に、この円形底板52には外周縁部のリング状側板53の内側周縁部に円周方向に等間隔に配された、複数の中空筒状の第1の枡部材54が、上面は円形底板52と面一になるように、そして円形底板52の下面側に先端部を突出させて貫設し固着されている。
そして前記中空軸60が、前記下板17bの上面部近傍からその下端部が位置して上方に延在し、前記第3の回転軸45を外側から外嵌し複軸部を形成している。そして内側に前記第3の回転軸45を外側に前記中空軸60を配してなる前記複軸部は前記上板17aを貫設し、前記軸受部材23、鰐口状部材71と玉軸受69a,69bを介して回転自在に支承されて上方に延在している。そしてこの複軸部を構成する前記中空軸60の下方端部内側においては前記第3の回転軸45とは軸心方向に摺動可能とされているキー結合45eをなすと共に、前記中空軸60の下方端部外側においては前記第1の枠体15の上下板17a,17b間にて、前記鰐口状部材71に囲まれるように配置され、前記太陽歯車25と噛合する第2の遊星歯車66がキー結合65にて固設されている。勿論前記中空軸60の内周面の前記キー結合45eと外周面の前記キー結合65とは円周方向にて干渉しない様に配置されている。
前記中空軸60の中間部外周面に嵌装された一対の玉軸受69a,69bを介して前記鰐口状部材71が被装され、前記第3の回転軸45の回転をキー結合45eを介して受けた前記中空軸60が前記鰐口状部材71に回動自在に支承されている。このことは結局、前記第3の回転軸45と前記中空軸60とで構成される前記複軸部44は前記第1の枠体15に回動自在に支承されていることを意味している。
ところで、この一対の玉軸受69a,69bの内輪は下端部で前記第2の遊星歯車66のボス部66aの上端面に当接され、中間に中空円筒68を挟装し、上端部の内輪上側面は前記中空軸60の上方の段部下面に当接しており、更に第2の遊星歯車66の下端面は座金64を介してナット63にて前記中空軸60の下端部に固着されている。前記玉軸受69a、69bの外輪は夫々前記鰐口状部材71のボス部71bの内側上下凹部71c,71dに収装されている。このような構成であるから前記中空軸60と前記鰐口状部材71とは上下方向には一体的にずれなく移動するが、前記中空軸60は前記鰐口状部材71に円周方向に回転自在に支承されている。前記中空軸60は前記複軸部44の一部であるから前記複軸部44の前記中空軸66と前記鰐口状部材71とは上下方向には一体的にずれなく移動するが、前記中空軸60は前記鰐口状部材71に円周方向に回転自在に支承されている訳である。
そして、前記中空軸60の上端部にフランジ部を形成し、ねじにて枡回転板75を固着している。この枡回転板75には枡回転板本体75aとその枡回転板本体75aを貫装し周縁部近傍の円周方向に等間隔に、中空筒状の第2の枡部材75bとが固着されている。この中空筒状の第2の枡部材75bの中空穴内には前記円形底板52を貫装している中空筒状の前記第1の枡部材54の突出した先端とが対応した位置にあり、滑らかに挿入されて計量枡本体1bを形成する。そして前記丼鉢状回転容器50の円形底板52の下面部に添設されている前記枡回転板75の上面との間に間隔が確保されており、この間隔の範囲内で前記鰐口状部材71と前記中空軸60が上下移動可能とされている。この前記鰐口状部材71の上下移動が前記中空軸60の上下移動となり前記第1の枡部材54と前記第2の枡部材75bとで形成される中空筒状の前記計量枡本体1bの枡容量を変化させ得るのである。
ここの例では後述するが計量枡本体は便宜上番号を付けると1b(No.1)、1b(No.2)、1b(No.3)、1b(No.4)、1b(No.5)、1b(No.6)、1b(No.7)、1b(No.8)、1b(No.9)、1b(No.10)の10個所配置されている。そして前記丼鉢状回転容器50と前記枡回転板75とが添設され計量枡体1aを形成し、前記枡回転板75の周縁部に配設された複数の前記第2の枡部材75b内に、各々互いに対応した位置の前記丼鉢状回転容器50の周縁部に貫設された前記第1の枡部材54の突出した下方端部が挿入され複数(ここの例では10個)の計量枡本体1bを形成する。即ち計量枡体1aは複数(この例では10個)の計量枡本体1bを有して複軸部44の上端部に固設され回転自在に支持されている。
そして前記枡回転板本体75aを貫装した前記中空筒状の第2の枡部材75bの開口部下端面を開閉可能に略短冊状のシャッター部76が前記枡回転板本体75aの下面側であって、中心軸側に枢支され設けられている。即ち、シャッター部76は前記中空軸60の上端のフランジ部にねじにて固着されている前記枡回転板本体75aの中心軸側に設けられた段付穴内に、上面側からボルト76eを挿入させ、段付穴のためボルト76eの頭は突出せず沈み込んだ状態に取付けられる。そのボルト76eに前記枡回転板本体75aの下面側から座金76dを当てがい,更にその下面側から圧縮ばね76cを被装させたフランジ付き中空円筒76bを前記シャッタ本体76aの穴に嵌入させて前記座金76dに前記フランジ付き中空円筒76bの先端面を当接させて、このフランジ付き中空円筒76bの穴に上面からの前記ボルト76eを挿入させてナット76fにて固着してなる。
これにより前記シャッタ本体76aは前記フランジ付き中空円筒76bの外周囲を、このフランジ部とシャッタ本体76a間に配された圧縮ばね76cの押圧力に抗して回動可能である。通常はこのシャッタ本体76aは前記第2の枡部材75bの開口部下端面を圧縮ばね76cの押圧力で締め切っており、後述するようにシャッタ開口部材95やシャッタ閉止部材78による以外には振動等によりシャッタ本体76aが容易には回動できないようになっていることを意味する。シャッタ部76を構成するシャッタ本体76aの先端部は計量枡体1aの外周面よりやや突出した状態であり、この突出した先端にシャッタ開口部材95の作動アーム95cが当接して、前記計量枡本体1bの開口部下端面を開口するのである。(図4参照。)
次に、前記第1の枡部材54が前記第2の枡部材75bに挿入されて形成する中空円筒状の前記計量枡本体1bの枡容量を変化させのに前記鰐口状部材71を上下させて行うことについて述べる。
前記上板17aの左方端部近傍に穿たれた穴17jに嵌設されそのフランジ部をねじ24にて固着された軸受部材23が配置されている。そして前記上板17aに設けた円形穴17jの周縁にねじ24にて止着された軸受部材23に、鰐口状部材71を支承している。この鰐口状部材71はボス部71bを有するフランジ形状の上顎部材71aと、半円筒側部71fを有する下顎部材71eとが半円筒側部71fにてねじ71gで固定されて一体化された形状をなしている。(図4、図5参照)
そして前記したように、一対の玉軸受69a,69bの外輪が前記鰐口状部材71のボス部71bの内周側面の上下凹部71c,71dに収装されていて、前記一対の玉軸受69a,69bの内輪により前記複軸部44の前記中空軸60が前記鰐口状部材71に円周方向に回転自在に支承されている。
前記鰐口状部材71のボス部71bの外周面に設けたキー溝71jと軸受部材23の内周面に設けたキー溝23aとは対応するように相互に設けられ、共有するキー74aを介して相対的な周方向回転防止が図られている。尚、キー74aはねじ74bによりボス部71b側のキー溝71j内に固着されている。これにより前記第1の枠体15と前記鰐口状部材71との相対的な回転防止が図られているために、複軸部44の滑らかな安定した回転が確保され確実な充填材料計量分配が可能である。
更に前記鰐口状部材71の上顎部材71aの上部に形成されたボス部71bの上端面には、ねじ72aで固着されている押さえ部材72の外周部位に並んで互いの上端面が面一になるようにリング部材78aがねじ78cにて固着される。このリング部材78aには前記第1の回転軸8と180?反対方向に面し、前記枡回転板75の回転方向(反時計方向)に少し進んで偏った位置(シャッタ開口位置を通り越した方向、具体的にはシャッタ開口位置に面したシャッタ本体76aの一つ回転方向に進んだシャッタ本体76aに面した位置)であって、周縁部近傍に取付けねじ穴78bを設け、軸部材78dの上端部に回動自在に枢支されたローラ78eを備え、この軸部材78dの下端部に設けた雄ねじ部をリング部材78aの取付けねじ穴78bに螺合してシャッタ閉止部材78を形成している。そしてこのリング部材78aはねじ78cにて前記鰐口状部材71の上顎部材71aの上部に形成されたボス部71bに固設されている。即ち前記鰐口状部材71は前記第1の枠体15とキー74a等により一体的に回転する。よってこのシャッタ閉止部材78は前記第1の枠体と一体に回転する。前記鰐口状部材71の上下動とは一緒に動くがローラ78eの高さを充分確保しているのでシャッタ本体76aとの接触は外れないで係合が確保されている。(図4、図5参照)
前記中空軸60の外周に被嵌されている上下一対の前記玉軸受69a、69bの各外輪を鰐口状部材71のボス部71b内側上下凹部71c、71dに支持され、ボス部71上端面部にては前記押さえ部材72をねじ72aでねじ止めし、上方の玉軸受69の外輪上側面を押えて脱落防止をしている。更にこの押え部材72の内周側上端凹部にリング状の含油部材73が嵌設されており、中空軸60の外周に被嵌されている上下一対の前記玉軸受69a、69bに給油し焼付き防止が図られている。(図4、図5を参照)
そして鰐口状部材71の下顎部材71eには前記第3の回転軸45の軸中心相当位置には軽量化の役目もあり且つ前記第3の回転軸45の貫通用及び前記中空軸60の下端部に螺合してあるナット63の着脱用等の中空逃げ穴71iを設け、この中空逃げ穴71iの中心位置から所定距離の半径を有した位置で前記第1の回転軸8と180?反対方向の位置に1箇所と、更にこの1箇所の位置から時計方向に120?の角度で同一半径位置に更にもう1箇所の合計2箇所に雌ねじ部材71hを固着してある。この2箇所の雌ねじ部材71hは後述するように、前記下板17bの2箇所のジャーナル軸受部材17i,17iと対応した位置に配置されていて、取付け板81の軸受メタル83b、83bとにも対応した位置関係にあり、この軸受メタル83b,83bに案内支持されている一対のねじ軸83、83の先端各雄ねじ部83i、83iとが各々螺合される。
さて、前記下板17bには上方から見て、後述するように前記第3の回転軸45が前記下板17bを貫通している穴の中心位置から所定距離の半径を有した位置で、前記第1の回転軸8と180?反対方向の位置に1箇所と、更にこの1箇所の位置から時計方向に120?の角度で、同一半径位置に更にもう1箇所の合計2箇所にジャーナル軸受部材17iが固着されていることは前述した。即ちこの2箇所のジャーナル軸受部材17iの穴中心は前記鰐口状部材71の下顎部材71eの2箇所の雌ねじ部材71hの穴中心に一致して対応している。ここにはねじ軸83の中間部が嵌挿支承される。
次に枡容量調整機構80について述べる(図4、図5を参照)。この枡容量調整機構80は枡容量調整伝達機構80aと枡容量調整駆動装置90と前記鰐口状部材71とにより構成される。まず枡容量調整伝達機構80aについて、支持部材(中空六角柱)84bを介してねじ84aにて3箇所で、前記下板17bに平行にその下面側に所定距離(支持部材84bの高さ)を確保され固着されて取付け板81が設けられている。この取付け板81の中心部には段付穴81aを設け、ここにC形止め輪82bにて抜け止めされた玉軸受82aを嵌設し、伝達軸82を回動自在に支承している。この伝達軸82の下方には、キー結合された第1の歯車82cが固着されねじ82dで抜け止めされており、この伝達軸82の上方にもキー結合された第2の歯車82mが固着されている。
前記鰐口状部材71の前記下顎部材71eに設けられた2箇所の前記雌ねじ部材71hの中心位置の延長線上に対応する位置の、2個所に雌ねじ穴81a、81aを設け、ここに各々嵌入される雄ねじを外側面に有する軸受メタル83b,83bを螺挿し、更に上方に第3の歯車83gを挟んで一対のスラスト玉軸受83d,83dを重ねて一対のねじ軸83、83の下端部を支承している。この各々のねじ軸83、83の中ほどにはキー結合等で固着された第3の歯車83gを各々設け、前記伝達軸82の上方の前記歯車82mに噛合される。更にこの一対のねじ軸83は上方に延在して各々スラスト玉軸受83d,83dを介して下板17bに設けた一対のジャーナル軸受17i,17iを貫設し、そして各々ねじ軸83、83の上端部の雄ねじ部83i,83iは前記鰐口状部材71の前記下顎部材71eに設けられた2箇所の前記雌ねじ部材71h,71hに螺合している。
この構造により前記第1の歯車82cが枡容量調整駆動装置90のモータ歯車91aと噛合するため、後述するパルスモータ91の正逆回転により前記ねじ軸83、83の上端部の雄ねじ部83i,83iが前記鰐口状部材71の2箇所の前記雌ねじ部材71h,71hに螺合しているために、回転運動が上下の直線運動に変換され前記パルスモータ91の正逆回転の度に前記鰐口状部材71を上下させ、その結果として前記第2の枡部材75bが上下し、前記第2の枡部材75bに前記第1の枡部材54が嵌入して形成される中空円筒状の計量枡本体1bの容量を大きくしたり小さくしたりすることが出来る訳である。
これを更に説明すると、前記伝達軸82には取付け板81と玉軸受82aを挟んで、下方側に第1の歯車82cがキー結合にて固定され、上方側に第2の歯車82mがキー結合にて取付けられている。ここで前記第1の歯車82cは後述するモータ歯車91aと噛合し、前記パルスモータ91の回転出力を受け、第2の歯車82mは、前記一対の第3の歯車83g,83gと噛合し、一対のねじ軸8383を正転又は逆転のどちらにも回転させ得る。前記パルスモータ91の出力軸側から見て時計方向回転を正方向回転とした時、前記鰐口状部材71を押し上げ、前記第2の枡部材75bをも押し上げる。その結果、前記第1の枡部材54が前記第2の枡部材75bに嵌入して形成する中空筒状の計量枡本体1bの容量を小さくさせる。その反対に前記パルスモータ91を反時計方向回転である逆回転をさせると前記第2の枡部材75bを下方に引き下げるので前記第1の枡部材54が前記第2の枡部材75bに嵌入して形成する中空筒状の前記計量枡本体1bの容量を大きくさせることになる。
ボルト92a、ナット92bにてモータ歯車91aを有するパルスモータ91を取付け枠92に固着してなる枡容量調整駆動装置90はボルト94にて前記取付け板81の下面側に取付け、このモータ歯車91aは前記枡容量調整伝達機構80aの前記第1の歯車82cと噛合する。そして光通信や電波等を利用した遠隔通信手段により前記パルスモータ91を正転、又は逆転をさせて、前記第1の歯車82cから前記伝達軸82を介して、前記第2の歯車82mへ、そして前記一対の第3の歯車83gを通して前記雄ねじ部83iへと回転が伝わり、そして前記雌ねじ部71hの所で回転動作が上下動作ヘと動きが変換され、そして前記鰐口状部材71を上下させ、そして前記複軸部44の前記中空軸60を上下させ、結局、前記枡回転板75を介して前記第2の枡部材75bを上下させる。
この一連の動作により、前記第1の枡部材54が前記第2の枡部材75bに嵌入して形成する中空円筒状の計量枡本体1bの容量を変化させて、必要とされる枡容積を設定し得る枡容量調整機構80が構成される訳である。そしてこの枡容量調整機構80の調整は作動中の装置をいちいち停止させなくとも運転中でも遠隔操作によりパルスモータ91の制御により前記枡回転板75を上下させることにより前記第1の枡部材54が前記第2の枡部材75bに嵌入して形成する中空円筒状の計量枡本体1bの容量を変化させることが出来る。即ち装置を運転しながら遠隔操作で実際の充填材料を用いて容易に計量枡本体1bの容量の変更調整作業が出来るので、調整作業の効率の向上が図れて便利である。よって前記計量枡体1aは運転動作中でも計量枡容量の変更が可能である。
図6は第1の回転軸8と、第1の枠体15に支持されている計量枡体1aと、複数の前記計量枡本体1bと、前記シャッタ部材76と、漏斗部材110とシャッタ開口部材95との位置関係を示す平面図である。前記第1の回転軸8は前記第1の枠体15を固着支持している。そして前記第1の枠体15に回動自在に支承されている前記複軸部44に、固着支持されている前記計量枡体1aに10個の前記計量枡本体1bが配置されている。
そして漏斗部材110を構成する前記第1の漏斗部材111に支持されている前記第2の漏斗部材112に、シャッタ開口部材95が取付け金具95aを用いてねじ95eにて取付けられている。圧縮空気用アクチュエータ95bに圧縮空気を送りその制御により90?の正逆方向の回動可能な作動アーム95cを有する。作動アーム95cが図示しない制御部の信号により上方から見て反時計方向の矢印Aの方向に回動をすれば、前記シャッタ部76の前記シャッタ本体76aの先端と係合し、前記第1の枡部材54が前記第2の枡部材75bに嵌入して形成する中空筒状の計量枡本体1bの、閉止されている開口部下端面を解放し、内部に計量された充填材料を下方に供給放出することができる。作動アーム95cが時計方向(矢印B方向)に回動すれば前記シャッタ本体76aと係合せず、前記シャッタ本体76aは動作せず前記計量枡本体1bの開口部下端面は閉じられたままである。
前記シャッタ開口部材95により時計方向に回動された前記シャッタ本体76aのシャッタ尾部の突部76gと前記シャッタ閉止部材78を構成する前記ローラ78eとが当接することにより前記シャッタ本体76aが反時計方向に回動され前記第1の枡部材54が前記第2の枡部材75bに嵌入して形成した中空筒状の前記計量枡本体1bの開口部下端面を閉止することが可能となる。これは前記複軸部44の回転により旋回される前記シャッタ本体76aのシャッタ尾部の突部76gと、前記第1の回転軸8により回転する前記第1の枠体15に支持された前記シャッタ閉止部材78を構成する前記リング部材78aに取付けられた前記ローラ78eとが接することにより前記シャッタ本体76aがボルト76eで固着されているフランジ付中空円筒76bの外周面にて反時計方向に回動され、前記計量枡本体1bの開口部下端面を閉止することが出来る。
これは後述するが前記第1の回転軸8を中心に回転する前記第1の枠体15と前記太陽歯車25と、前記第2の遊星歯車66と前記計量枡体1aとを有する前記複軸部44とで構成する差動歯車列にて、前記第1の回転軸8と前記第1の枠体15との回転数と、前記第2の遊星歯車66と計量枡体1aとを有する前記複軸部との回転数とを同一に設定するために可能となる。
図4と図6を参照して、前記第1の枠体15に固着された前記第1の回転軸8とこの前記第1の回転軸8に回動自在に支承されている前記太陽歯車25と、前記第1の枠体15には前記第1の回転軸8を略中心に左右両端近傍の一方端(図 では左方端)には、前記太陽歯車25に噛合する前記第2の遊星歯車66が固着されている前記複軸部44が回動自在に支承されており、更にこの複軸部44の上端には、周縁部に同一円周上で等間隔に10個の前記計量枡本体1bを有する前記計量枡体1aが固着配置されていて、前記第2の遊星歯車66と10個の前記計量枡本体1bを有する前記計量枡体1aとが一緒に回転する。
さて前記第1の枠体15の左右両端近傍の他端(図6では右方端)には、前記第1の遊星歯車35が固着されている前記第2の回転軸30が回動自在に支承配置されている。この第1の遊星歯車35は前記太陽歯車25にとって前記第2の遊星歯車66と180°反対側に噛合していることは既述してある。
ここで前記第1の枠体15を腕として、前記第1の回転軸8及び前記太陽歯車25と、前記第2の遊星歯車66及び10個の前記計量枡本体1bを有する前記計量枡体1aと、前記第1の遊星歯車35とは、第1の回転軸8の軸心を回転中心として差動歯車列を形成している。そして前記第2の遊星歯車66の歯数をZ、その回転数をNとし、前記太陽歯車25の歯数をZ、その回転数をNとし、前記第1の遊星歯車35の歯数をZ、その回転数をNとし、前記第1の回転軸8に固着されていて、これと一緒に回転する前記第1の枠体15の回転数をNとする。
前記第1の回転軸8に固着されている前記第1の枠体15の回転数Nと、前記複軸部44に固着されていて同一円周上に等間隔に10個の前記計量枡本体1bを有する前記計量枡体1aの回転数N(これは前記複軸部44の前記中空軸60に固着されている前記第2の遊星歯車66の回転数Nと一緒である)を同一に設定する。即ちN=Nとする。こうすることにより前記第1の回転軸8を中心にして、回転する前記計量枡体1aの中心軌跡上の位置(これは前記第2の遊星歯車66の中心が位置する所でもある)と、旋回する前記計量枡本体1bの中心軌跡上の位置とがこの順序で放射状の一直線上に並ぶ位置が複数箇所存在する(この例では10箇所である)。
ここで図6を参照して、計量枡本体1bは複数(この例では10箇所)ある。そこで、この一直線上に並ぶ位置関係を計量枡本体1bの個々に関連して説明の都合上、計量枡本体1b(No.1)では第1ステージ1と称し、計量枡本体1b(No.2)では第2ステージ〔2〕、計量枡本体1b(No.3)では第3ステージ〔3〕、以下同様に順次進めて最後10箇所めの所を計量枡本体1b(No.10)では第10ステージ〔10〕と名づける。(図6、図7を参照する。)ところで、図7は旋回する包装用計量装置1の周囲に放射状に自動包装装置本体101を配置してなる自動包装装置100の平面図である。
これら第1から第10までの各ステージに対応する時点での前記計量枡体1aの中心の回転軌跡、前記シャッタ閉止部材78のローラ78eの回転軌跡、前記計量枡本体1bの中心の旋回軌跡の例を示す(図6を参照)。そしてこの放射状に並ぶ前記計量枡本体1bの中心軌跡に対応する位置にシャッタ開口部材95を配置する。即ちこの放射状の一直線上に前記計量枡本体1bの中心軌跡に対応する位置にシャッタ開口部材95を取付けた漏斗部材110を有する自動包装装置本体101を配置する。そして旋回するるのである。これにより例えば複数の自動包装装置本体101を隣接する時に、放射状に並ぶ各ステージの位置(即ち第1の回転軸8の中心から最大半径の所)にシャッタ開口部材95(ひいては放射状に自動包装装置本体101を配置すること)が間隔を離して配置できるために、隣同士との距離が最大にとれて互いに干渉防止に便利である。勿論前記シャッタ開口部材95の配置は前記計量枡本体1bの旋回軌跡に対応した位置であって、前記計量枡体1aの回転に障害とならない位置ならば、一直線状に並ぶ各ステージの位置でなくとも、前記計量枡本体1bの開口部下端面が開口している直下に、前記第2の漏斗112の開口部が存在していれば良いことは言うまでもない。
ところで前記シャッタ開口部材95が漏斗部材110を構成する第2漏斗部材112に取付けられている。そしてこの漏斗部材110を形成する第2の漏斗112は第1の漏斗部材111に固着され、更にこの第1の漏斗部材111は、図1、図2に示されるように包装用計量装置1と自動包装装置本体101とで構成する自動包装装置100の自動包装装置本体101に設けられている。
ちなみに太陽歯車25の回転数はN、(回転方向は全て反時計回りを正とする。)
=−N×(Z/Z)・・(1)となり、
第1の遊星歯車35の回転数Nは、
=N×(Z/Z)×(Z/Z)・・(2)
という関係がある。
(2)を変形すると、
/N=(Z/Z)×(Z/Z)・・(3)
ここで、例えばN=2N、Z=32、Z=16とすれば、
(3)は 2/1=(32/Z)×(Z/16) となり、これを満たすような整数を太陽歯車25の歯数Zとすればよいことになる。例えば太陽歯車25の歯数Z=44というよう(3)を満足させ得る整数にすればよい。
ところで第1ステージにおいては、自動包装装置100が前記包装用計量装置1と自動包装装置本体101とで構成されている。そして前記包装用計量装置1と自動包装装置本体101とが運転されている時には、この第1ステージ1で、図6を参照して、予め前記圧縮空気用アクチュエータ95bに圧縮空気を供給して前記シャッタ開口部材95の作動アーム95cを矢印A方向に回動させておき、計量枡体1aが反時計方向(矢印D方向)に旋回して来て、シャッタ本体76a(No.1)の突出先端がシャッタ開口部材95の作動アーム95c先端に接触してシャッタ本体76a(No.1)をボルト76eで固着されているフランジ付中空円筒76bの外周面にて時計方向に回動させ、計量枡本体1b(No.1)の開口部下端面を開き始めて、計量枡本体1b(No.1)が第1ステージ1の線上に来た時に計量枡本体1b(No.1)の開口部下端面が完全に開き計量された充填材料が直下の漏斗部材110に分配供給される。
即ち漏斗部材110を形成する第2の漏斗部材112の開口部で、この充填材料を受ける訳である。そして包装材収納繰出し部101aから繰出された包装フィルムFaはその後、ガイドローラCdに案内され、更に漏斗部材110を形成する第1の前記漏斗部材111のフィルム案内部Gに案内されてから供給パイプDに巻装され、略筒状に形成された包装フィルムFaの両端縁を縦シーラXで縦シール後、横シーラYで横シールし包装フィルムFaがシール袋を形成されると、この包装フィルムFaのシール袋内部に、上方の前記計量枡本体1bの開口部下端面の開口から分配供給された充填材料は前記漏斗部材110を形成する漏斗部材110を形成する第2の漏斗部材112から第1の漏斗部材111及び供給パイプDを通って充填される。
次いで、横シーラYで横シールを行い密封シール袋を形成し、横シーラYは密封シール袋の上部を押えた状態のまま1パック分だけ下方に移動して、包装フィルムFaを1パック分だけ引き出すように構成されている。次いで、上記の横シーラYは、横に開いて横シールを解いたまま上昇して上記横シールを行う前の位置に移動し、その間に次のシール袋内に充填材料を充填し、再度横シールを行って充填材料を充填した次のシール袋の口を密封すると共に、カッタが横シールの中央部分を上下に両断することによって、スティック状にシールされた包装製品Pの製造工程の1サイクルが終了する仕組みになっている。(この後半の動作は従来例と同様である。)
この第1ステージ1では時を同じくして、反時計方向に旋回する前記計量枡体1aでは、一つ前の第10ステージ〔10〕にて、前記シャッタ開口部材95の作動アーム95cにより、前記ボルト76eで固着されているフランジ付中空円筒76bの外周面にて時計方向に回動されて計量枡本体1b(No.10)を開いたままであったシャッタ本体76a(No.10)が、反時計方向に旋回するシャッタ尾部の突部76gと反時計方向に回転するシャッタ閉止部材78を形成しているリング部材78aに取付けてあるローラ78eと接触し始め、前記ボルト76eで固着されているフランジ付中空円筒76bの外周面にて反時計方向に回動され始めてシャッタ本体76a(No.10)が計量枡本体1bの開口部下端面を閉め始める。そして計量枡本体1b(No.1)が第1ステージ1の線上に来た時に先行する隣のシャッタ本体76a(No.10)が計量枡本体1b(No.10)の開口部下端面を完全に閉じる。(図6参照)
これは差動歯車列にて前記第1の回転軸8に固着されている前記第1の枠体15の回転数Nと、前記複軸部44に固着されていて同一円周上に等間隔に10個の前記計量枡本体1bを有する前記計量枡体1aの回転数N(これは前記複軸部44の前記中空軸60に固着されている前記第2の遊星歯車66の回転数Nと一緒である)を同一(N=N)に設定され、且つ少なくとも1箇所の前記計量枡本体1bの旋回位置に対応する位置に前記シャッタ開口部材95を配置しているために可能である。
このようにして計量枡本体1b(No.2)が第2ステージ〔2〕の線上に来た時にシャッタ本体76a(No.2)が計量枡本体1b(No.2)の開口部下端面を完全に開き(直下に前記漏斗部材110の前記第2の漏斗部材112が存在している。)、同時に先行する隣のシャッタ本体76a(No.1)が計量枡本体1b(No.1)の開口部下端面を完全に閉じる。同様に、計量枡本体1b(No.3)が第3ステージ〔3〕の線上に来た時にシャッタ本体76a(No.3)が計量枡本体1b(No.3)の開口部下端面を完全に開き、同時に先行する隣のシャッタ本体76a(No.2)が計量枡本体1b(No.2)の下端開口部を完全に閉じる。こうして以下同様に運転停止までサイクリックに動作をし続けて、最終的にスティック状にシールされた包装製品Pが次々出来あがるのである。
ところで前記計量枡体1aを構成している前記丼鉢状回転容器50には、上方の図示しない静止している支持部材(例えば建物の天井材等)に取付けられたホッパ58が、その下端開口部を前記丼鉢状回転容器50内に臨ませて設けてあり、その開口端の中心位置は前記第1の回転軸8の軸心と一致しており、この位置は又、前記計量枡体1aを構成している前記丼鉢状回転容器50の旋回運動の中心でもあり前記計量枡体1aの旋回運動中でも影響されずに充填材料を前記計量枡体1a内に供給可能である。そしてそのホッパ58の下方近傍で前記円形底板52の表面を摺動して前記計量枡本体1bにて正確に充填材料を計量するようにすり切り板59が取付けられている。
このすり切り板59はホッパ58の開口端の外側にすり切り板本体59aにて取付けてあり(図6参照)、そのすり切り板本体59aの先は二股に分かれていて一方は下方に曲がっており前記円形底板52面上に垂下してすり切りアーム59bを形成し、他方はフック部59cを形成し、このフック部59cは前記リング状側板53の周囲上端部に掛けられていて、ずれ防止を図り、装置の回転動作中でも前記前記丼鉢状回転容器50の中で安定した状態を保ち、ホッパ58から供給された充填材料を丼鉢状回転容器50を形成する前記円形底板52上にてすり切り板59が第1の枡部材54の上端面を摺動して、充填材料を丼鉢状回転容器50の計量枡本体1b上にて面一にすり切り正確な計量を成し得る。そして第1の枡部材54と第2の枡部材75bとで形成する計量枡本体1bの開口部下端面が前以てシャッタ本体76aにより既に閉じられている計量枡本体1bがホッパ58の下端開口部に臨ませて設けてあるのは勿論である。このようにして正確に計量された充填材料を供給することが出来る。
さて、この一直線上に並ぶ状態の前記計量枡本体1bの位置する直下に第2の漏斗112の開口部が来るように自動包装装置本体101を配置することは既述した。第1ステージ1から、第2ステージ〔2〕、・・第10ステージ〔10〕に対応する夫々の位置であって前記計量枡本体1bの位置する直下に、シャッタ開口部材95を取付ける漏斗部材110を構成する第2漏斗部材112を有する自動包装装置本体101が配置されている。(図6,図7参照)
前記自動包装装置100は、前記包装用計量装置1の回転中心(前記第1の回転軸8の軸中心)を中心に、その周囲に放射状に複数台の前記自動包装装置本体101を配置して構成されている。そして前記自動包装装置本体101は包装材収納繰出し装置101aとヒートシーラ装置113と移動装置115とから成っている。図1、図2を参照のこと。そして前記包装材収納繰出し部101aは前記シャッタ開口部材95を取付ける前記漏斗部材110を備えている。
そして自動包装装置本体101の構成を説明する。まず自動包装装置本体101を構成する前記包装材収納繰出し部101aを説明する。この第2の枠体102内において、モータAMにより駆動される包装材繰出し用ローラASと、単体用巻取りロール1Fと、複数のガイドローラ103,107,108、Cb、Cdと、ヒンジ部により回動自在に設けられているテンションアーム105先端に設けられたテンションローラ106とに案内され送出される包装フィルムFaとが配されている。
ここでテンションローラ106が先端に設けられ、ヒンジ部により回動自在になされているテンションアーム105は、図示しない引張りコイルばねにて引張られて通常下方に位置している。そして後述するように包装フィルムFaがヒートシーラ装置113の横シーラYにより下方に急激に引き出され、モータAMの繰出しスピードが遅くて間に合わない時に、包装フィルムFaに過大な張力が加わらないように、この下方位置のテンションアーム105が上方位置のテンションアーム105aの方向に回動し、先端に設けられたテンションローラ106も同時に上方位置のテンションローラ106aの方向に回動し、包装フィルムFaの張力を調節している。
ところでガイドローラCdと、前記漏斗部材110を構成する第1の漏斗部材111と第2の漏斗部材112とは、図示されていないが、この包装材収納繰出し部101aに支持されている。そして上方に前記シャッタ開口部材95と第2の漏斗部材112が固着されている第1の漏斗部材111は、前記第2の枠体102に面する側にフィルム案内部Gを有し、下方に供給パイプDを形成している。
この包装材収納繰出し部101aでは、単体用巻取りロール1Fから引き出された包装フィルムFaを、モータAMで包装材繰出し用ローラASを回転させて、前記単体用巻取りロール1Fを回転させながら包装フィルムFaをガイドローラ103を介してテンションアーム105の先端のテンションローラ106に巻付けられ、更にガイドローラ107,108、Cb、Cd、に案内され、更にフィルム案内部Gに通され、更に供給パイプDの周囲を包むように巻装され略円筒状に形成された包装フィルムFaの両端縁が熱溶着され縦シールする縦シーラXへと送られる。
次にヒートシーラ装置113について説明する。ヒートシーラ装置113を支持構成している中間部の第3の枠体114において、縦シーラXと、横シーラYと、カッタSとが設けられている。このヒートシーラ装置113を構成している縦シーラXと、横シーラYと、カッタSとの動作は、上方のフィルム案内部Gの周囲を経て供給パイプDの周囲を包むように巻装され略円筒状に形成されて送られてきた包装フィルムFaを、ここの縦シーラXでは包装フィルムFaの両端縁を熱溶着して縦シールして全体を筒状にする。次に横シーラYはこれ等筒状に縦シールした包装フィルムFaに熱溶着する横シールを施す。この横シーラYが横シールを行うと供給パイプDを通して袋状にシールされた包装フィルムFaのシール袋の内部に、前記シャッタ開口部材95と前記シャッタ部76との働きで前記計量枡本体1bの開口部下端面が開かれて、前記計量枡本体1b内の計量された充填材料が充填される。
次いで、横シーラYが横シールを行った状態のまま1パック分だけ下方に移動して、包装フィルムFaを1パック分だけ引き出す。次いで、上記の横シーラYは、横に開いて横シールを解いた状態のまま上昇して上記横シールを行う前の位置に移動し、再度横シールを行って充填材料を充填したシール袋の口を密封すると共に、カッタSが横シールの中央線部分を上下に両断することによって、シールの一工程が終了し、スティック状にシールされた包装製品Pが作成される。このようなヒートシーラ装置113に関しては従来例と同様なので詳細な説明は省略する。
ところで、図8は自動包装装置110の下部に設けてある移動装置115の正面図を示し、図9は移動装置115の右側面図を示し、図10は移動装置115の要部の分解斜視図を示す。
次に移動装置115を説明する。図1〜図3、図8〜図10参照して、移動装置移動装置115を支持構成している下方部の第4の枠体116において、この第4の枠体116の前後側板116c,116b間の右方に掛け渡された右駆動軸121aの一方端部が前記第4の枠体116の後側板116bの後方に貫設支承されており、その先端部に第1のペダル123と第2のペダル124を有するペダル部材122がそのボス部122aをねじ122bにて固着されている。そしてこの右駆動軸121aの前記第4の枠体116の前後側板116c,116b間に挟まれている右駆動軸121aの部分には、一対のアーム125,125が固着され、前記右駆動軸121aの他方端が前側板116cに枢設されている。そして前記第4の枠体116の前後側板116c,116b間の左方には前記右駆動軸121aが掛け渡され、一対のアーム125,125が固着される。前記アーム125はアーム本体125aに軸121aを通し、押え金具125bにて、軸121aを包むようにして当てて、ねじ125cで螺合する。この左駆動軸121bの前後の各先端部は、前記前後側板116c,116bに各々枢設し支承されている。
そして前記左右駆動軸121a,121b間の互いに左右の対応するアーム125,125の各先端部間に回動自在に掛け渡された前後一対の連結部材126,126が配され、これらの連結部材126,126の左右端部下面側に各々移動用足車129,129を有し、これらの連結部材126,126の内の後方の連結部材126には中間部の右方寄り裏面に第1のばね掛け部材126aが固着され、前記第4の枠体116の後側板161bの内側壁面に固設された第2のばね掛け部材127と、これら前記第1、第2のばね掛け部材126a,127間に装着されたねじりコイルばね128とが配されて移動装置115が構成されている。
そして、前記移動装置115において、第1のペダル123を踏んで矢印L1の方向(反時計方向)に回動すると、右駆動軸121a、アーム(右側前後)125,125、連結部材(前後)126,126、アーム(左側前後)125,125、左駆動軸121bが連動して各移動用足車129(4個)を降下させ各移動用足車129(4個)によって自動包装装置本体101が高さHだけ床面上に支持され、移動可能である。特に、移動用足車129の働きにより所望の方向に自動包装装置本体101の向きを変えることが出来る。(図1、図8の第6ステージ〔6〕の自動包装装置本体101を参照)。この時捻りコイルばね128は連結部材126を矢印L2方向に押して後戻りしないように作用している。次に、今度は第2のペダル124を踏んで矢印R1の方向(時計方向)に回動すると、右駆動軸121a、アーム(右側前後)125,125、連結部材(前後)126,126、アーム(左側前後)125,125、左駆動軸121bが連動して各移動用足車129(4個)を上昇させ、自動包装装置本体101が接地され、据付られる。この時捻りコイルばね128は連結部材126を矢印R2方向に押して後戻りしないように作用している。
以上の構成を採用している本発明による包装用計量装置及びこの包装用計量装置を利用した自動包装装置の動作をここで説明する。まず請求項1に関連して、前記ホッパ58から供給された充填材料を、丼鉢状回転容器50を形成する前記円形底板52上にて、即ち計量枡体1a上にて、すり切り板59が上端面を摺動して、面一にすり切り前記計量枡本体1bにおいて正確な計量をする。
そして充填材料を入れて旋回して来る前記計量枡体1aの前記計量枡本体1bの旋回軌跡に対応する位置に、前以て配置されているシャッタ開口部材95に、前記圧縮空気用アクチュエータ95bに圧縮空気を供給して、前記シャッタ開口部材95の作動アーム95cを矢印A方向に回動させ、前記計量枡体1aが反時計方向(図6の矢印D方向)に旋回して来る、シャッタ本体76a(便宜上No.1とする)の突出先端が前記作動アーム95c先端に接触して、シャッタ本体76a(No.1)をボルト76eで固着されているフランジ付中空円筒76bの外周面にて、時計方向に回動させ、計量枡本体1b(No.1)の開口部下端面を開き、この計量枡本体1bの開口部下端面を開口する位置を第1ステージ1と称すると、この第1ステージ1にて計量枡本体1bから(ここの例では1〜10ステーションある)、計量された充填材料が下方に分配供給される。
これと同時に、反時計方向に旋回する前記計量枡体1aにおいて、一つ前の第10ステージ〔10〕にて、作動アーム95cにより、前記ボルト76eで固着されているフランジ付中空円筒76bの外周面にて時計方向に回動されて計量枡本体1b(No.10)の開口部下端面を開いたままであったシャッタ本体76a(No.10)が、反時計方向に旋回するシャッタ尾部の突部76gと反時計方向に回転するシャッタ閉止部材78を形成しているリング部材78aに取付けてあるローラ78eと接触し、シャッタ本体76a(No.10)が反時計方向に回動されて計量枡本体1bの下端開口部を閉める。こういう動作を合わせて行い、停止させられるまで順次繰り返し続行する。
これは差動歯車列にて第1の回転軸8に固着されている第1の枠体15の回転数Nと、複軸部44に固着されていて同一円周上に等間隔に10個の計量枡本体1bを備えた計量枡体1aの回転数N(これは前記複軸部44の前記中空軸60に固着されている第2の遊星歯車66の回転数Nと一緒である)を同一(N=N)に設定されているために、前記第1の回転軸8を中心にして、回転する前記計量枡体1aの中心軌跡上の位置(これは前記第2の遊星歯車66の中心でもある)と、旋回する前記計量枡本体1bの中心軌跡上の位置と関係する位置の少なくとも1個所の旋回する前記計量枡本体1bの中心軌跡上に対応する位置にシャッタ開口部材95を配しているために、充填材料を下方に、そして複数個所に分配供給可能としている。
次に請求項2に関連して、請求項1の包装用計量装置1に比べ、この請求項2において、包装用計量装置1のシャッタ開口部材95が自動包装装置本体101の漏斗部材110に取り付けてある以外は請求項1の包装用計量装置1と同一であり、その動作説明の個所で重複する部分は省略する。
前記計量枡本体1bの直下に、シャッタ開口部材95が取付けてある漏斗部材110を形成する第2の漏斗112の開口部が来るように複数の自動包装装置本体101が配置され、前記シャッタ開口部材95の働きで前記計量枡本体1bの開口部下端面を閉止しているシャッタ部76が開口部下端面を開口して、充填材料を下方に分配供給するのであるが、フィルム案内部Gの周囲を経て供給パイプDの周囲を包むように巻装され略円筒状に形成されて送られてきた包装フィルムFaを、縦シーラXで包装フィルムFaの両端縁を熱溶着し、縦シールし、全体を筒状にし、次に横シーラYがこの筒状に縦シールされた包装フィルムFaに横シールを施す。この横シールを行った時に上方の漏斗部材110の第2の漏斗部材112から充填材料が分配供給され、供給パイプDを通して袋状にシールされた包装フィルムFaのシール袋の内部に、前記計量枡本体1b内の計量された充填材料が充填される。
次いで、横シーラYが横シールを行った状態のまま1パック分だけ下方に移動して、包装フィルムFaを1パック分だけ引き出す。次いで、前記の横シーラYは、横に開いて横シールを解いた状態のまま上昇して前記横シールを行う前の位置に移動し、再度横シールを行って充填材料を充填したシール袋の口を密封すると共に、カッタSが横シールの中央線部分を上下に両断することによって、シールの一工程が終了し、スティック状にシールされた包装製品Pが作成される。以下は前記の動作を繰り返す。ここで複数の自動包装装置本体110の内の1台に不具合が発生しても、その台だけをシャッタ開口部材95の動作が機能しないようにしておけば他の自動包装装置本体110の作業は続行可能である。
次に請求項3に関連して、請求項1、2の働きの他に、自動包装装置本体110に設けられている前記移動装置115を使い、自動包装装置本体110は第1のペダル123を踏んで矢印L1の方向(反時計方向)に回動すると、右駆動軸121a、アーム(右側前後)125,125、連結部材(前後)126,126、アーム(左側前後)125,125、左駆動軸121bが連動して各移動用足車129(4個)を降下させ各移動用足車129(4個)によって自動包装装置本体101が支持され、移動できる(図1、図7参照)。移動した後に、今度は第2のペダル124を踏んで矢印R1の方向(時計方向)に回動すると、右駆動軸121a、アーム(右側前後)125,125、連結部材(前後)126,126、アーム(左側前後)125,125、左駆動軸121bが連動して各移動用足車129(4個)を上昇させ、自動包装装置本体101が接地される(図2参照。)ここで複数の自動包装装置本体110の内の1台に不具合が発生しても、自動包装装置本体110に設けられている前記移動装置115を使い、その1台だけをシャッタ開口部材95の動作が機能しないような位置に移動しておけば(図7の第5,6,7の各ステージの自動包装装置本体110)、他の自動包装装置本体110の作業は続行可能である。その後手の空いた係員が、移動しておいた自動包装装置本体110を向きを代えたりして(図7の第6ステージ〔6〕の自動包装装置本体110参照)、点検修理したり、包装フィルムFaの単体用巻取りロール1Fの交換作業等を効率良く行えばよいのである。
次に請求項4に関連して、請求項1,2,3の働きの他に、特に差動歯車列にて、
前記第1の回転軸8に固着されている前記第1の枠体15の回転数Nと、前記複軸部44に固着されていて同一円周上に等間隔に10個の前記計量枡本体1bを有する前記計量枡体1aの回転数N(これは前記複軸部44の前記中空軸60に固着されている前記第2の遊星歯車66の回転数Nと一緒である)を同一(N=N)に設定されているために、前記第1の回転軸8を回転中心にして、回転する前記計量枡体1aの中心軌跡上の位置(これは前記第2の遊星歯車66の中心でもある)と、旋回する前記計量枡本体1bの中心軌跡上の位置とがこの順序で放射状に一直線上に並ぶ位置が複数箇所存在する(この例では10箇所である)。
そしてこの放射状の一直線上に並ぶ前記計量枡本体1bの中心軌跡に対応する位置にてシャッタ部76が前記計量枡本体1bの開口部下端面が最大に開口するようにシャッタ開口部材95を配置する。即ちこの一直線上に対応する位置にシャッタ開口部95を取付けた漏斗部材110を配置し、その前記計量枡本体1bの直下に漏斗部材110を構成する第2の漏斗112の開口部が来るように自動包装装置本体101を配置する。これにより例えば複数の自動包装装置本体101を隣接する時に、放射状の一直線上に並ぶ各ステージの位置(即ち第1の回転軸8の中心から最大半径の所)にシャッタ開口部材95(ひいては放射状一直線上に自動包装装置本体101を配置すること)が間隔を離して配置できるために、隣との距離が最大にとれて互いに干渉防止に便利である。
図7を参照すると、第5ステージ〔5〕と第6ステージ〔6〕と、第7ステージ〔7〕の自動包装装置本体110を後方に移動し、不具合発生や点検に対応している。更に第6ステージ〔6〕では、移動用足車129の働きで自動包装装置本体110の向きを90°時計方向に回転させて、点検修理したり、包装フィルムFaの単体用巻取りロール1Fの交換作業を容易にさせている。この時に他の第1ステージ1、第2ステージ〔2〕、第3ステージ〔3〕、第4ステージ〔4〕、第8ステージ〔8〕、第9ステージ〔9〕、第10ステージ〔10〕の各自動包装装置110は稼動したままである。
本発明の包装用計量装置と自動包装装置本体とよりなる自動包装装置 の正面図 本発明の自動包装装置本体の移動装置のセット状態を示す自動包装装 置の別の正面図 包装用計量装置と自動包装装置本体とよりなる自動包装装置の右側面 図 本発明の自動包装装置本体の計量枡体の要部を示す正面図 枡容量調整機構の要部を示す分解斜視図 第1の回転軸と計量枡体と前記シャッタ部材と漏斗部材そしてシャ ッタ開口部材との位置関係を示す平面図 包装用計量装置の周囲に放射状に自動包装装置本体を配置してなる自 動包装装置の平面図 自動包装装置の下部に設けてある移動装置の正面図 移動装置の右側面図 移動装置の要部の分解斜視図 従来の多連式自動包装機の外観を示した斜視図 従来の多連式自動包装機の内部構造を説明した構成図
符号の説明
1…包装用計量装置、1a…計量枡体、1b…計量枡本体、1F…単体用巻取りロール、8…第1の回転軸、30…第2の回転軸、44…複軸部、45…第3の回転軸、50…丼鉢状回転容器、60…中空軸、75…枡回転板、80…枡容量調整機構、95…シャッタ開口部材、100…自動包装装置、101…自動包装装置本体、101a…包装材収納繰出し部、110…漏斗部材、113…ヒートシーラ装置、115…移動装置、129…移動用足車。

Claims (4)

  1. 電動機と、この電動機からの回転を伝えるための支持部材に支承された伝動軸とを有する機台と、前記伝動軸に軸継手を介して連結する第1の回転軸と、前記第1の回転軸に平行に設けられた軸に取付けられ周縁部に配置した多数の計量枡本体を有する計量枡体と、この計量枡体の上面側に配置され充填材料をこの計量枡本体に定量供給するすり切り板と、この計量枡体の下面側に、夫々の計量枡本体の近傍に軸支されて各計量枡本体の開口部下端面を開閉するシャッタ部と、シャッタ開口部材と、シャッタ閉止部材と、を含む包装用計量装置において、
    所定間隔で平行な上下板と左右の側板とで形成した第1の枠体の略中央部に前記第1の回転軸が前記上下板間に掛け渡され各々固着され、且つ前記第1の回転軸には前記下板を挟んで上方に太陽歯車を、下方に速度調整歯車部とを枢支し、前記第1の枠体の左右両端部近傍の、右方端部には前記上下板間に掛け渡し枢設され、前記第1の枠体の前記上下板間に前記太陽歯車と噛合する第1の遊星歯車を、且つ前記下板を貫設し、下端部に前記速度調整歯車部と噛合する第1の歯車とを固設してなる第2の回転軸と、前記第1の枠体の左方端部には前記上下板間に掛け渡され、各々回動自在に枢支され、且つ前記上板の上方に延在し、上端部に複数の中空筒状の第1の枡部材が円形底板の周縁部に貫設して設けられた丼鉢状回転容器を固着された第3の回転軸と共に、前記下板の上面部近傍からその下端部が位置し上方に延在し、前記第3の回転軸に外嵌された中空軸とにより複軸部を形成し、この複軸部は前記上板を貫設して上方に延在し、この複軸部を形成する内側の前記第3の回転軸と外側の前記中空軸とはキー結合にて互いに軸心方向に摺動可能であって周方向に一体的に回転可能とされ、前記第1の枠体の前記上下板間にて、前記複軸部を形成する前記中空軸の下端部に前記太陽歯車と噛合する第2の遊星歯車を固設し、この中空軸の上端部に複数の中空筒状の第2の枡部材と、この第2の枡部材の開口部下端面を開閉し得るシャッタ部とを有する枡回転板を固着し、この複軸部を形成する前記第3の回転軸の上端部に固着された前記丼鉢状回転容器の下面側に、同じく前記複軸部を形成する前記中空軸の上端部に固着された前記枡回転板が添設され計量枡体を形成し、前記枡回転板の周縁部に配設された複数の前記第2の枡部材内に、互いに対応する前記丼鉢状回転容器に貫設された前記第1の枡部材の突出した下方端部が挿入され計量枡本体を形成し、前記複9部軸部の前記中空軸を上下動させる前記計量枡本体の容量調整機構と、前記第1の回転軸を中心に回転する前記第1の枠体と前記太陽歯車と、前記第2の遊星歯車と周縁部に複数の前記計量枡本体を備えた前記計量枡体とを有する前記複軸部とで構成する差動歯車列にて、前記第1の回転軸に固着されている前記第1の枠体の回転数と、前記第2の遊星歯車と周縁部に複数の前記計量枡本体を有する前記計量枡体とを固着した前記複軸部の回転数とを相等しくして、前記第1の回転軸を回転中心として、回転する前記計量枡体の中心軌跡上の位置と、旋回する前記計量枡本体の中心軌跡上の位置とに関係する位置の少なくとも1個所の前記計量枡本体の中心軌跡上に対応する位置にシャッタ開口部材を配してなることを特徴とする包装用計量装置。
  2. 電動機と、この電動機からの回転を伝えるための支持部材に支承された伝動軸とを有する機台と、前記伝動軸に軸継手を介して連結する第1の回転軸と、前記第1の回転軸に平行に設けられた軸に取付けられ周縁部に配置した多数の計量枡本体を有する計量枡体と、この計量枡体の上面側に配置され充填材料をこの計量枡本体に定量供給するすり切り板と、この計量枡体の下面側に、夫々の計量枡本体の近傍に軸支されて各計量枡本体の開口部下端面を開閉するシャッタ部と、シャッタ開口部材と、シャッタ閉止部材と、計量枡本体の容量調節機構とを含む包装用計量装置において、所定間隔で平行な上下板と左右の側板とで形成した第1の枠体の略中央部に前記第1の回転軸が前記上下板間に掛け渡され各々固着され、且つ前記第1の回転軸には前記下板を挟んで上方に太陽歯車を、下方に速度調整歯車部とを枢支し、前記第1の枠体の左右両端部近傍の、右方端部には前記上下板間に掛け渡し枢設され、前記第1の枠体の前記上下板間に前記太陽歯車と噛合する第1の遊星歯車を、且つ前記下板を貫設して下端部に前記速度調整歯車部と噛合する第1の歯車とを固設してなる第2の回転軸と、前記第1の枠体の左方端部には前記上下板間に掛け渡され、各々回動自在に枢支され、且つ前記上板の上方に延在し、上端部に複数の中空筒状の第1の枡部材が円形底板の周縁部に貫設して設けられた丼鉢状回転容器を固着された第3の回転軸と共に、前記下板の上面部近傍からその下端部が位置し上方に延在し、前記第3の回転軸に外嵌されてなる中空軸とにより複軸部を形成し、この複軸部は前記上板を貫設して上方に延在し、この複軸部を形成する内側の前記第3の回転軸と外側の前記中空軸とはキー結合にて互いに軸心方向に摺動可能であって周方向に一体的に回転可能とされ、前記第1の枠体の前記上下板間にて、前記複軸部を形成する前記中空軸の下端部に前記太陽歯車と噛合する第2の遊星歯車を固設し、この中空軸の上端部に複数の中空筒状の第2の枡部材と、この第2の枡部材の開口部下端面を開閉し得るシャッタ部とを有する枡回転板を固着し、この複軸部を形成する前記第3の回転軸の上端部に固着された前記丼鉢状回転容器の下面側に、同じく前記複軸部を形成する前記中空軸の上端部に固着された前記枡回転板が添設され計量枡体を形成し、前記枡回転板の周縁部に配設された複数の前記第2の枡部材内に、互いに対応する前記丼鉢状回転容器の周縁部に貫設された前記第1の枡部材の突出した下方端部が挿入され計量枡本体を形成し、前記複軸部の前記中空軸を上下動させる前記計量枡本体の容量調整機構と、前記第1の回転軸を中心に回転する前記第1の枠体と前記太陽歯車と、前記第2の遊星歯車と周縁部に複数の前記計量枡本体を備えた前記計量枡体とを有する前記複軸部とで構成する差動歯車列にて、前記第1の回転軸に固着されている前記第1の枠体の回転数と、前記第2の遊星歯車と周縁部に複数の前記計量枡本体を有する前記計量枡体とを固着した前記複軸部の回転数とを相等しくして、前記第1の回転軸を回転中心として、回転する前記計量枡体の中心軌跡上の位置と、旋回する前記計量枡本体の中心軌跡上の位置とに関係する位置の少なくとも1個所の前記計量枡本体の中心軌跡上に対応する位置にシャッタ開口部材を配してなる包装用計量装置と、
    前記シャッタ開口部材を取付け可能とした漏斗部材を備え、上方部の第2の枠体において、モータにより駆動される包装材繰出し用ローラと、単体用巻取りロールと、複数のガイドローラと、テンションアーム先端に設けられたガイドローラとに案内される包装フィルムとを配設する包装材収納繰出し部と、中間部の第3の枠体において、縦シーラと、横シーラと、カッタとを配設するヒートシーラ装置とを有して成る少なくとも1台の自動包装装置本体と、
    を含むことを特徴とする自動包装装置。
  3. 電動機と、この電動機からの回転を伝えるための支持部材に支承された伝動軸とを有する機台と、前記伝動軸に軸継手を介して連結する第1の回転軸と、前記第1の回転軸に平行に設けられた軸に取付けられ周縁部に配置した多数の計量枡本体を有する計量枡体と、この計量枡体の上面側に配置され充填材料をこの計量枡本体に定量供給するすり切り板と、この計量枡体の下面側に、夫々の計量枡本体の近傍に軸支されて各計量枡本体の開口部下端面を開閉するシャッタ部と、シャッタ開口部材と、シャッタ閉止部材と、計量枡本体の容量調整機構とを含む包装用計量装置において、所定間隔で平行な上下板と左右の側板とで形成した第1の枠体の略中央部に前記第1の回転軸が前記上下板間に掛け渡され各々固着され、且つ前記第1の回転軸には前記下板を挟んで上方に太陽歯車を、下方に速度調整歯車部とを枢支し、前記第1の枠体の左右両端部近傍の、右方端部には前記上下板間に掛け渡し枢設され、前記第1の枠体の前記上下板間に前記太陽歯車と噛合する第1の遊星歯車を、且つ前記下板を貫設し、下端部に前記速度調整歯車部と噛合する第1の歯車とを固設してなる第2の回転軸と、前記第1の枠体の左方端部には前記上下板間に掛け渡され、各々回動自在に枢支され、且つ前記上板の上方に延在し、上端部に複数の中空筒状の第1の枡部材が円形底板の周縁部に貫設して設けられた丼鉢状回転容器を固着された第3の回転軸と共に、前記下板の上面部近傍からその下端部が位置し上方に延在し、前記第3の回転軸に外嵌されてなる中空軸とにより複軸部を形成し、この複軸部は前記上板を貫設して上方に延在し、この複軸部を形成する内側の前記第3の回転軸と外側の前記中空軸とはキー結合にて互いに軸心方向に摺動可能であって周方向に一体的に回転可能とされ、前記第1の枠体の前記上下板間にて、前記複軸部を形成する前記中空軸の下端部に前記太陽歯車と噛合する第2の遊星歯車を固設し、この中空軸の上端部に複数の中空筒状の第2の枡部材と、この第2の枡部材の開口部下端面を開閉し得るシャッタ部とを有する枡回転板を固着し、この複軸部を形成する前記第3の回転軸の上端部に固着された前記丼鉢状回転容器の下面側に、同じく前記複軸部を形成する前記中空軸の上端部に固着された前記枡回転板が添設され計量枡体を形成し、前記枡回転板の周縁部に配設された複数の前記第2の枡部材内に、互いに対応する前記丼鉢状回転容器に貫設された前記第1の枡部材の突出した下方端部が挿入され計量枡本体を形成し、前記複軸部の前記中空軸を上下動させる前記計量枡本体の容量調整機構と、前記第1の回転軸を中心に回転する前記第1の枠体と前記太陽歯車と、前記第2の遊星歯車と周縁部に複数の前記計量枡本体を備えた前記計量枡体とを有する前記複軸部とで構成する差動歯車列にて、前記第1の回転軸に固着されている前記第1の枠体の回転数と、前記第2の遊星歯車と周縁部に複数の前記計量枡本体を有する前記計量枡体とを固着した前記複軸部の回転数とを相等しくして、前記第1の回転軸を回転中心として、回転する前記計量枡体の中心軌跡上の位置と、旋回する前記計量枡本体の中心軌跡上の位置とに関係する位置の少なくとも1個所の前記計量枡本体の中心軌跡上に対応する位置にシャッタ開口部材を配してなる包装用計量装置と、
    前記シャッタ開口部材を取付け可能とした漏斗部材を備え、上方部の第2の枠体において、モータにより駆動される包装材繰出し用ローラと、単体用巻取りロールと、複数のガイドローラと、テンションアーム先端に設けられたガイドローラとに案内される包装フィルムと、を配設する包装材収納繰出し部と、中間部の第3の枠体において、縦シーラと、横シーラと、カッタとを配設するヒートシーラ装置とを設け、下方部の第4の枠体にて、この第4の枠体の前後側板間の右方に掛け渡され、前記第4の枠体の後側板後方に突出した先端に第1のペダルと第2のペダルを有するペダル部材を設けて、前記第4の枠体の前後側板間の右方に一対のアームが固着された右駆動軸を掛渡し枢設し、前記第4の枠体の前後側板間の左方に、一対のアームが固着された左駆動軸を掛渡し枢設し、前記左右駆動軸間の互いに左右前後に対応するアーム先端部間に回動自在に枢支され掛渡された前後一対の連結部材が配され、これらの連結部材の左右端部下面側に移動用足車を配し、後方の前記連結部材の中間部右方寄り裏面に第1のばね掛け部材を配し、これに対応する前記第4の枠体の後側板内側に固着された第2のばね掛け部材を配し、これら前記第1、第2のばね掛け部材間に装着されたねじりコイルばねとが配された移動装置とを有して成る少なくとも1台の自動包装装置本体と、
    を含むことを特徴とする自動包装装置。
  4. 前記第1の回転軸を回転中心として、回転する前記計量枡体の中心位置と、旋回する前記計量枡本体の中心位置とがこの順序で、放射状の一直線上に並ぶ状態の前記包装用計量装置に対応した周囲に、前記シャッタ開口部材を取付けた複数の前記自動包装装置本体を配置して成ることを特徴とする請求項2又は3記載の自動包装装置。
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