JPS6366721B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一包単位の薬剤包装紙又はそれに代
替する包装材を間欠移送し乍らこれの上部に設定
量の薬剤を供給したのち、この薬剤供給済みの包
装紙又は包装材とこれの上部に供給される他の包
装紙又は包装材とを薬剤を密封する状態で熱溶着
すべく構成してある薬剤分包機に関する。 かかる薬剤分包機において、前記包装紙又は包
装材上に薬剤を供給するに、従来は、複数包単位
の薬剤総量を計量するためのタンクと、このタン
クから移し替えられた薬剤を連続的に供給する装
置ならびに、この供給装置の供給口に対して一定
速度で連続移動させることにより、前記供給口か
ら供給される薬剤を各収納部に１包単位毎に分配
収納する升目状の薬剤分配装置とを設けて、この
薬剤分配装置の各収納部に収納された薬剤を前記
包装紙又は包装材に供給するべく構成していたの
であるが、これによる場合は、薬剤計量から包装
紙又は包装材に供給するまでの工程数が多く、作
業能率の低下と設備費の高騰を招くばかりでな
く、複数包単位の薬剤総量を計量するに当つて、
薬剤のみならず、比較的大なる重量のタンクを含
む装置総重量から薬剤総量を検出していたため、
その計量値に大きな誤差を生じ易く、その上、薬
剤の一部が各装置間での薬剤供給途中で付着した
り、或いは、前記薬剤供給装置及び薬剤分配装置
の経年的なガタツキ発生によつて、この薬剤供給
装置の単位時間当りの薬剤供給量及び薬剤分配装
置の単位時間当りでの移動量が変動することも相
俟つて、前記包装紙又は包装材に供給される薬剤
量に大きな誤差ならびにバラツキを招く問題があ
つた。 本発明は、上述の実情に鑑み、長年月に際して
も、各包装紙又は包装材に設定量の薬剤を正確、
かつ、高精度に供給することができ、しかも、作
業能率の向上及び設備費の低廉化を図ることがで
きるようにせんとする点に目的を有するものであ
つて、送込装置から供給されてくる薬剤包装紙又
はそれに代替する包装材を一包単位毎受け止めて
これを間欠移送する装置を設け、この間欠移送装
置の間欠停止位置の一箇所に、前記単位包装紙又
は包装材を移送装置から切離した状態でこれに薬
剤を供給する装置と前記包装紙又は包装材に設定
量の薬剤が供給されたか否かを検出する計量装置
とを設けるとともに、前記計量装置の計量結果に
基づいて前記薬剤供給装置の作動を自動的に停止
するべく構成し、かつ、前記薬剤供給装置及び計
量装置よりも移送方向下手側の間欠停止位置に
は、前記包装紙又は包装材上部に他の薬剤包装紙
又は包装材を供給する装置並びに、上下の包装紙
又は包装材同志を、薬剤を密封する状態で熱溶着
する装置を設けてあることを特徴とする。 つまり、間欠移送される一包単位の包装紙又は
包装材上に薬剤を供給するに当つて、その単位包
装紙又は包装材を一旦、移送装置から絶縁した状
態で、その上に設定量の薬剤が供給されたか否か
を直接微量単位で計量検出して、その計量結果に
基づいて薬剤供給装置の作動を自動的に停止させ
るべく構成したことにより、従来の計量手段に比
して誤差の少ない計量を一包単位毎で行ない得る
とともに、薬剤の一部が薬剤供給経路途中に付着
したり、或いは、薬剤供給装置の経年的なガタツ
キ発生によつて単位時間当りでの薬剤供給量が変
動した場合でも、包装紙又は包装材上に設定量の
薬剤を確実、正確に供給することができ、従つ
て、長年月の使用に際しても、各包装紙又は包装
材上に設定量の薬剤を正確、かつ、高精度に供給
することができる。しかも、従来に比して包装紙
又は包装材に供給するまでの工程数を大巾に削減
することが可能で、作業能率及び設備費の低廉化
を図り得るに至つた。 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。 第１図、第２図で示すように、薬剤包装紙送込
装置１から供給されてくるポリラミネート紙など
の一包単位毎の包装紙ａを受け止めてこれを水平
又はほぼ水平面内に沿つて90度づつ間欠的に回転
移送する装置２を設け、この間欠移送装置２の回
転経路脇で、前記の包装紙送込位置よりも180度
変位した間欠停止位置に、前記包装紙ａを移送装
置２から上方に切離した状態でこれに薬剤を供給
する装置３と、前記包装紙ａ上に設定量の薬剤が
供給されたか否かを微量単位で計量検出する電子
計量器等の計量装置４とを設けるとともに、前記
計量装置４の計量結果に基づいて前記薬剤供給装
置３の作動を自動的に停止するべく構成し、か
つ、前記薬剤供給装置３及び計量装置４よりも回
転移送方向下手側に90度変位した間欠停止位置を
通る回転移送経路の接線上に、前記包装紙ａの上
部に他の連続帯状の薬剤包装紙ｂを供給する装置
５と、これら上下の包装紙ａ，ｂを薬剤を密封す
る状態で熱溶着する装置６ならびに、熱溶着され
た薬剤分包製品を所望の単位毎に切断する装置７
とを配設している。 前記一方の包装紙送込装置１は次の如く構成さ
れている。 第３図でも示すように、機台８上に連設した機
枠９に、連続帯状の包装紙ａをロール状に巻き取
つてあるリール軸１０を着脱自在に架設するため
の切欠部１１，１１を形成し、前記ロール状包装
紙ａの繰出し経路に、ガイドロール１２、上下一
対の送りロール１３，１３、この送りロール１
３，１３によつて送り出されてくる連続帯状包装
紙ａを一包単位毎に切断するための切断刃１４及
び受刃台１５を配置するとともに、前記下方の送
りロール１３の一端には、前記間欠移送装置２の
間欠作動終了に基づいて一回転駆動されるモータ
ー１６を連動連結し、かつ、前記切断刃１４と機
枠９との間には、この切断刃１４を切断作用姿勢
に移動付勢するスプリング１７と、このスプリン
グ１７の付勢力に抗して受刃台１５から上方に離
間させた非切断作用姿勢に保持するソレノイド１
８，１８とを設けて構成している。 前記間欠移送装置２は次の如く構成されてい
る。 前記機台８に連設した機枠１９に、上下方向姿
勢の駆動モーター２０とこの駆動モーター２０の
駆動軸２０Ａに小大２つのギヤ２１Ａ，２１Ｂを
介して連動される回転軸２２を取付け、この回転
軸２２の上端部に、その回転方向に等間隔を隔て
た４箇所に包装紙ａの載置部２３Ａ……を形成し
てある平面視十字形の回転移送板２３を装着する
とともに、前記駆動モーター２０を、前記回転移
送板２３が90度づつ回転するように間欠駆動制御
すべく構成している。 前記薬剤供給装置３は包装紙昇降切離し部３Ａ
と薬剤供給部３Ｂとからなり、かつ、これには複
数包単位の薬剤総量を計量供給する装置２４が付
設されている。 前記包装紙昇降切離し部３Ａは、第４図イ，ロ
で示すように、前記機台８上に連設した機枠２５
の上部に、横軸芯P₁周りで上下揺動自在な昇降
台２６を枢着し、この昇降台２６に前記計量装置
４をその計量皿４Ａが前記の間欠停止位置直下に
位置する状態で取付けるとともに、前記機枠２５
内には、前記昇降台２６を、前記計量皿４Ａが間
欠移送装置２の包装紙載置部２３Ａ上面よりも上
方に突出位置する計量姿勢と下方に引退する非計
量姿勢とに切換える上昇用及び下降用のソレノイ
ド２７，２８を設けて構成している。 前記薬剤供給部３Ｂは、前記機台８上に連設し
た機枠２９に、複数包単位の薬剤を収納するホツ
パー３０と、このホツパー３０の吐出口から流下
してくる薬剤を受止めてこれに振動を付与し乍ら
前記の計量姿勢にある計量皿４Ａ上の包装紙ａに
供給案内するシユート３１とを取付けて構成して
いる。 前記計量供給装置２４は、第５図でも示すよう
に、前記薬剤供給部３Ｂの機枠２９に横架した間
欠回転軸３２に、複数包単位の薬剤を収納可能な
タンク３３を、上下方向に一定範囲内で持ち上げ
自在な状態で取付け、このタンク３３を持ち上げ
状態で該タンク３３内に設定量の薬剤が収納され
たか否かを検出する電子計量器３４及びこの計量
器３４を計量姿勢と下方に引退させた非計量姿勢
とに切換えるソレノイド３５を配設するととも
に、前記間欠回転軸３２に止着した受動スプロケ
ツト３６と前記機枠２９に取付けたモーター３７
の駆動スプロケツト３８とに亘つてチエーン３９
を掛張し、以つて、前記計量器３４の計量結果に
基づいて前記モーター３７を駆動制御することに
より、前記タンク３３を薬剤収納姿勢から前記ホ
ツパー３０に薬剤を供給する姿勢に反転させるべ
く構成している。 尚、この薬剤供給装置３は、前記計量器３４で
計量した薬剤総量を記憶し、この薬剤総量から一
包当りの薬剤供給量を算出し、この薬剤供給量を
前記計量装置４で計量制御する。次の薬剤供給時
には、前記の薬剤総量から前記計量装置４で計量
された薬剤量を差し引いたのち、この薬剤総残量
から残りの一包当りの薬剤供給量を算出し、この
薬剤供給量を前記計量装置４で計量制御するとい
つた具合に、薬剤供給の度に、薬剤総残量から一
包当りの薬剤供給量を算出する制御手段が採られ
ている。 前記他の薬剤包装紙送込装置５は次の如く構成
されている。 即ち、第６図でも示すように、前記薬剤供給装
置３の機枠２９側に、連続帯状の包装紙ｂをロー
ル状に巻き取付けてあるリール軸４０とガイドロ
ール４１を設けるとともに、前記一方の薬剤包装
紙送込装置１の機枠９側には、作用姿勢と上方に
退避させた非作用姿勢とに切換え自在な押えロー
ル４２と、この押え４２との協働で包装紙ａ，ｂ
を強制移送する送りロール４３ならびに、前記送
りロール４３に伝動ギヤ機構４４を介して連動さ
れた間欠駆動モータ４５とを設けて構成してい
る。 前記熱溶着装置６は、仮止め溶着部６Ａと本止
め溶着部６Ｂとからなり、これら両溶着部６Ａ，
６Ｂは夫々次の如く構成されている。 即ちスプリング４６，４６′を介して下方に一
定範囲内で移動付勢された圧着ゴム板４７，４
７′と、上下方向にスライド移動自在な仮止め用
及び本止め用シール熱盤４８，４８′とを対設す
るとともに、前記シール熱盤４８，４８′の下方
に夫々駆動モーター４９，４９′を配設し、この
駆動モーター４９，４９′の駆動軸４９Ａ，４９
A′には、前記シール熱盤４８，４８′のガイドロ
ツド４８Ａ，４８A′下端に枢着したローラー５
０，５０′と接当し、かつ、前記駆動モーター４
９，４９′の駆動に伴なつて前記シール熱盤４８，
４８′を熱溶着作用姿勢と下方に引退させた非作
用姿勢とに切換えるカム５１，５１′を嵌着して
いる。 前記切断装置７は、ゴム製の受刃５２と切断刃
５３とを上下に対設するとともに、前記切断刃５
３を装着してあるロツド５４の下端部を、駆動モ
ーター５５の駆動軸５５Ａに嵌着した回転体５６
の偏芯部に枢支連結し、以つて、前記モーター５
５の駆動に伴なうロツド５４のクランク運動によ
り、前記切断刃５３を切断作用姿勢と非作用姿勢
とに切換えるべく構成している。 尚、上述実施例では、連続帯状の包装紙ａを一
包単位如に切断してこれを間欠移送装置２に供給
するべく構成したが、これに代替するものとし
て、第７図、第８図で示すように、予め一包単位
毎に構成された皿状の包装材ａを前記間欠移送装
置２に供給するべく構成しても良い。これに伴な
つて前記一方の送込装置１は次の如く構成する。 即ち、前記機枠９に縦軸芯P₂周りで回転のみ
自在に支承された筒状部材５７に、その一端に連
通接続されたエアー吸引機構５８の作動により包
装材供給部５９に積層状態で載置された包装材ａ
を吸着するほど逆しの字状の吸引部材６０を、前
記の縦軸芯P₂方向に一定範囲内でスライド移動
のみ自在に挿嵌するとともに、前記吸引部材６０
の一端部近くを、昇降用ソレノイド６１によつて
横軸芯P₃周りでシーソー揺動されるアーム６２
の他端部に枢支連結し、かつ、前記筒状部材５７
と駆動モーター６３の駆動軸６３Ａに嵌着された
クランクアーム６４とをロツド６５を介して連動
連結し、以つて、前記ソレノイド６１及び、駆動
モーター６３の駆動に伴なう吸引部材６０の昇降
及び揺動と前記エアー吸引機構５８による吸引及
び吸引解除作用により、前記積層包装材ａ群のう
ちの上部のものから順次前記間欠移送装置２に搬
送供給すべく構成している。 また、前記包装材供給部５９には、包装材ａの
搬送供給に伴なつて積層包装紙ａ群を定量づつ持
ち上げるためのエアーシリンダ６６が設けられて
いる。 尚、前記熱溶着装置６の圧着ゴム板４７，４
７′及びシール熱盤４８，４８′を前記包装材ａに
対応した形状に構成する。 更に、第９図で示すように、包装材a′の複数の
積層状態で載置可能で、かつ、その最下端部に位
置するものから順次抜出し自在な包装材供給部６
７と昇降のみ自在な吸収部材６８とを、前記間欠
移送装置２の上下両側に対設して送込み装置１を
構成しても良い。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る薬剤分包機の実施の態様を
例示し、第１図は全体平面図、第２図は第１図に
おける−線断面図、第３図は送込装置及び切
断装置の側面図、第４図イ，ロは非薬剤供給状態
と薬剤供給状態を示す側面図、第５図は計量供給
装置の一部切欠側面図、第６図は熱溶着装置及び
切断装置の一部切欠正面図、第７図、第８図は他
の実施例を示す全体平面図と要部の縦断正面図、
第９図は他の実施例を示す要部の縦断正面図であ
る。 １，５……送込装置、２……間欠移送装置、３
……薬剤供給装置、４……計量装置、６……熱溶
着装置、２４……計量供給装置、ａ，ｂ……包装
紙又は包装材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 送込装置１から供給されてくる薬剤包装紙又
   はそれに代替する包装材を一包単位毎受け止めて
   これを間欠移送する装置２を設け、この間欠移送
   装置２の間欠停止位置の一箇所に、前記単位包装
   紙又は包装材ａを移送装置２から切離した状態で
   これに薬剤を供給する装置３と前記包装紙又は包
   装材ａに設定量の薬剤が供給されたか否かを検出
   する計量装置４とを設けるとともに、前記計量装
   置４の計量結果に基づいて前記薬剤供給装置３の
   作動を自動的に停止するべく構成し、かつ、前記
   薬剤供給装置３及び計量装置４よりも移送方向下
   手側の間欠停止位置には、前記包装紙又は包装材
   ａ上部に他の薬剤包装紙又は包装材ｂを供給する
   装置５並びに、上下の包装紙又は包装材ａ，ｂ同
   志を、薬剤を密封する状態で熱溶着する装置６を
   設けてあることを特徴とする薬剤分包機。 ２ 前記間欠移送装置２が回転式である特許請求
   の範囲第１項に記載の薬剤分包機。 ３ 前記薬剤供給装置３には複数包単位の薬剤総
   量を計量供給する装置２４が付設されている特許
   請求の範囲第１項又は第２項に記載の薬剤分包
   機。