JP3719571B2 - 搾乳器具用搬送装置の移動体 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、牛舎内に乳牛を多数並列に繋留した状態で搾乳を行うために、ミルククロー、テイートカップライナー、ミルクチューブ等の搾乳器具を軌道に沿って移動する搬送装置の移動体に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来の搾乳器具の搬送装置としては、畜舎内の空間に設けたレールに滑車を介して運搬台を吊り下げ、レール上を移動自在に構成したもの(特公昭39ー28528号)や、H型レールを複数のローラで挟むと共に該ローラにチェーン等で搾乳器具を懸下する方式のもの(特公昭56ー9822号)等が知られており、これらの装置では並列に繋留された牛体に対して垂直で中央通路等に対して平行に軌道が施設されており、搾乳器具が所定の位置にきた時に搾乳器具を搬送装置から降ろして搾乳を行っており、牛舎端部のコーナーではアールを大きくとって軌道を曲げていた。
【0003】
【問題点】
しかしながらかかる従来の搾乳器具の搬送装置は、レールの上面を滑車又はローラが滑走する方式であるために、畜舎のコーナーと同様にレールを直角に折り曲げたりするには、搾乳作業者が強引に方向変更をしなければならず、アールの小さいコーナーや直角に近いコーナーを設けることは実質的に困難であった。さらに、アールの小さいコーナーや直角に近いコーナーを設けると複数の滑車やローラがレール上を片側に寄って移動することになり、滑車やローラがレールの中央の溝から脱輪し、移動が困難になるという問題が生じることがあった。また、従来の装置では、直角に近いコーナーを設けることができない関係から、軌道を牛体の上で、牛体と直角方向に搬送させる方式にしているので、牛と衝突しないように搾乳器具を所定の高さまで持ち上げる必要性が生じ、搾乳器具の着脱作業が重労働になるという不都合があった。
【0004】
【発明の目的】
そこで、本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑みなされたもので大きな円弧を描かず直角に近く折り曲げることができ、搾乳器具を持ち上げる必要がないような搾乳器具用搬送装置の移動体を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の構成】本発明の要旨は、牛を複数頭並列に繋留させる牛床上の空間に施設された軌道に移動体を自在に移動させると共に、該移動体の下部に吊り下げられたハンガー部を前記軌道に設けた溝内を移動させ、前記軌道が牛舎内に繋留された牛の前部又は後部の中央長手方向の通路上に所定間隔で案内溝を設けながら一対のアングル材を線対称に前記通路に対して平行に施設した平坦な移動面を有するメイン軌道と、該メイン軌道とT字又は十字コーナーを介して略垂直で牛体間に所定間隔で案内溝を設けながら一対のアングル材を線対称に連設した平坦な移動面を有するサブ軌道とを有する搾乳器具を搬送するための装置において、移動体の側面に前後2対の走行車輪を設け、かつ、移動体の進行方向となる前後2個所に、軌道の溝の相対する開放端面内を走行するガイド車輪を設けたことを特徴とする搾乳器具用搬送装置の移動体にある。
【0006】
【作用】
本発明にかかる装置では、軌道上に沿って移動体が移動する。この時、移動体の進行方向となる前後2個所に軌道の溝の相対する開放端面を走行するガイド車輪を設けたことにより、軌道に設けた溝に沿って移動体が移動するが、仮えT字路、十字路、コーナー等において左右に捩られようとも、ガイド車輪が軌道の溝の相対する開放端面内を走行して左右への振れを防ぐため、移動体の両側の走行車輪や摺動体が軌道の溝から外れて移動体の走行に支障をきたすことがない。また、ガイド車輪が回転しながら進行方向を先導するためコーナー等での方向変換を容易に行うことができる。
【0007】
【実施例1】
以下に本発明を図示された実施例に従って詳細に説明する。図1は、牛舎内の縦断面図である。通路1を隔てて牛床2を設け、該牛床2上にストール3を並列に設置することにより牛を横2列に繋留するように構成されている。通路1中央で長手方向に所定の高さ(均一)にアングル材を線対称で所定間隔の案内溝5ができるように組み立てたレール4により直線のメイン軌道Aが施設されており、該メイン軌道Aから牛床の方向に垂直に十字、T字又はL字コーナーを介してサブ軌道Bが施設されている。
【0008】
次に図2乃至図4に示すものは、本発明の移動体10の実施例を示す図であり、図2は、移動体10の実施例の斜視図を示す。図3は、進行方向、即ち図2のC方向から見た図であり、図4は、進行方向と横方向、即ち図2のD方向から見た図の手前側の車輪を除いて記載した一部断面図である。
【0009】
図2乃至図4において、板状のフレーム11の上半分側前後2箇所に走行車輪軸12を貫通させて取付ける。該走行車輪軸12の両側には、該軸に対して計4個のゴム製の走行車輪13を図示しない回転ベアリング等によって回転自在に取付ける。
【0010】
フレーム11の長手方向の上側端部には突出部14が設けられている。各突出部14には、縦方向に、小径の棒体からなるガイドリング軸15を溶接する。ガイドリング軸15には、内径が該軸より大径のガイドリング16を遊合する。軸先端にはネジ部を設けてあり、ナット17を容易に外れないように締結することによって、ガイドリングの落下を防止すると共に回転自在になる。
【0011】
フレーム11の下半分は下面が略水平な面Eを備えて鍵状に曲げられており、該面Eに設けれられた穴にはフック11が貫通しており、水平方向に回転自在に取付けられている。
このとき、フレーム11又はガイドリング軸15と、フック18取付け部と、フック18の軸心とが進行方向から見て垂直方向に一直線上になるような取付け位置と形状に設定されている。
【0012】
本実施例にかかる搾乳器具用搬送装置によれば、図示しない搾乳機やテイートカップユニット、その他の補助用具をフック18にかけて移動する。この時、フレーム11、フレーム11中のフック18の固定穴、フック18の夫々の重心を一直線上に合わせてあるため、移動体10が大きく傾くことがなく、常に移動体の車輪13に均等に荷重がかかる。さらに、面Eが水平であるため、フック18も垂直方向に保たれ易くなって、傾くことがなく安定性が増す。
【0013】
そして、移動体10下端のフック18に配管接続部やテイートカップユニットを含む搾乳器具一式を吊り下げ、ミルクタップ(ミルク配管接続装置)の左右2頭の搾乳を終了すると、次の2頭間に設けられたミルクタップに、レール4のメイン軌道Aとサブ軌道Bに沿って移動させる。
【0014】
従来技術例のような走行車輪を用いた場合には、摺動させながら移動する場合に比較して、長期間移動をスムーズに行うことができるが、反面、移動方向を変えることが困難である。
本実施例の移動体10によれば、進行方向が中心が軌道の中心からずれた場合には、案内溝5の内面にガイドリング16が接触して軌道の中心を保とうとしながら移動体10は移動する。さらに、コーナー等において方向を変更する場合にあっても、ガイドリング16はレール4に沿って回転しながら移動するため、抵抗になることなく方向を変更することができると共に、摩耗が少ない。
【0015】
さらに、本実施例によれば、ガイドリング16が進行方向の前後に設けられているため、自由に前後に移動できると共に、前後方向の効果は同じである。
【0016】
なお、ガイドリング16に先導されて方向が変更されるときに、若干車輪13が横方向に摺動する。この摺動は回転移動しながら且つ僅かであるため、方向変更に力は要する力は小さくてすみ、且つ車輪13の摩耗も僅かである。
【0017】
前記実施例によれば、側面に車輪13を取付けたフレーム11によって移動体10を構成したが、搾乳器具を懸下した合成樹脂からなる円柱状の摺動体を軌道内で移動させる方式(特許第2516155号)によっても同様の作用効果が得られる。
【0018】
【効果】以上説明したように、本発明に係る搾乳器具の搬送装置によれば、ガイド車輪が軌道の溝の相対する開放端面内を走行して左右への振れを防ぐため、移動体の両側の走行車輪が軌道の溝から外れて移動体の走行に支障をきたすことがない。また、ガイド車輪13によって、移動体10を先導するため、コーナーにおける方向変更を、溝から脱輪したり大きな力を要することなく、容易且つ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動体を使用する搬送装置のレール部の構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図3】図1の移動体の実施例を進行方向からみた図である。
【図4】図1の移動体の実施例を進行方向と直角方向から見た部分断面図である。
【符号の説明】
1 通路
2 牛床
3 ストール
4 レール
5 案内溝
10 移動体
11 フレーム
12 走行車輪軸
13 車輪
14 突出部
15 ガイドリング軸
16 ガイドリング
18 フック
Claims (2)
- 牛を複数頭並列に繋留させる牛床上の空間に施設された軌道に移動体を自在に移動させると共に、該移動体の下部に吊り下げられたフック部を前記軌道に設けた溝内を移動させ、前記軌道が牛舎内に繋留された牛の前部又は後部の中央長手方向の通路上に所定間隔で案内溝を設けながら一対のアングル材を線対称に前記通路に対して平行に施設した平坦な移動面を有するメイン軌道と、該メイン軌道とT字又は十字コーナーを介して略垂直で牛体間に所定間隔で案内溝を設けながら一対のアングル材を線対称に連設した平坦な移動面を有するサブ軌道とを有する搾乳器具を搬送するための装置において、移動体の側面に前後2対の走行車輪を設け、かつ、移動体の進行方向となる前後2個所に、軌道の溝の相対する開放端面内を走行するガイド車輪を設けたことを特徴とする搾乳器具用搬送装置の移動体。
- 移動体の中心と、フック部の取付け位置と、フック部の引掛け部分とを垂直方向の同一直線上に構成したことを特徴とする請求項1に記載の搾乳器具用搬送装置の移動体。
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JP32425797A JP3719571B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 搾乳器具用搬送装置の移動体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32425797A JP3719571B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 搾乳器具用搬送装置の移動体 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11155405A JPH11155405A (ja) | 1999-06-15 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP32425797A Expired - Fee Related JP3719571B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 搾乳器具用搬送装置の移動体 |
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