JP3719179B2 - ナビゲーションシステムおよび情報センタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、必要な案内情報、地図情報、経路情報、交通情報などの道路関連情報をそれぞれ情報センタより無線で入手し、その入手した情報に基づいて端末の現在位置などの表示、案内を行なう、いわゆる、情報センタとの間の通信機能を有するナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、必要な案内情報、地図情報、経路情報、交通情報などの道路関連情報をそれぞれ情報センタより無線で入手し、その入手した情報に基づいて端末の現在位置などの表示、案内を行なう、いわゆる、通信機能を持ったナビゲーションシステムは公知である。
【0003】
しかしながら、この種のものは、いずれも、ユーザが必要としたとき、又は、予め定めた位置に移動したときに、それぞれ情報センタに必要な案内情報、地図情報などを要求し、入手するだけのものであり、端末の進行方向やその周辺にトンネル、地下道、山間部などの通信不適切地域があった場合でも、そのまま決められた範囲の案内情報、地図情報などを入手するだけのものである。したがって、この種のものでは、端末が通信不適切地域に入ってしまうと、もはや情報センタとの通信が出来なくなり、通信不適切地域を抜け出るまでは必要な案内情報、地図情報などを入手できず、その先の案内が全く不可能になるという問題があった。
【0004】
こうした問題に対処するため、特開2001―27538号公報に記載されているように、端末から情報センタに対し、端末が行きたい目的地を通知することにより、情報センタがその目的地までの最適経路を設定し、その目的地までの最適経路をそれぞれセグメント毎に分割して端末に伝送し、そして、端末では、これを受信し、伝送されたセグメント毎の情報に基づいて現在位置及び最適経路などを表示し、設定された最適経路内に通信不適切地域が存在した場合には、情報センタが通信不適切地域を含めたセグメントをも同時に端末に伝送し、端末において、これらのセグメントの情報も同時にダウンロードし使用できるように構成したナビゲーションシステムが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報に記載されているものは、いずれも、目的地を入力して目的地までの最適経路を設定し、それをそれぞれセグメント毎に分割して伝送してくるものであり、目的地が設定されていなければ、通信不適切地域の情報を入手することが出来ず、又、仮に目的地が設定されていたとしても、最適経路をセグメント毎に分割する場合、その分割はあくまでも情報センタ側で予め定めた容量のセグメント毎に分割しており、端末のメモリが受け入れられるかどうかは全く考慮されていない。したがって、ここに記載されたものでは、セグメント毎に分割され伝送されてきても、それをそのまま全て端末側でダウンロードできるとは限らず、伝送された情報も有効に活用できないという問題があった。
【0006】
また、前記公報に記載されたものでは、仮にダウンロードできたとしても、そこにはユーザにとって無駄な情報も含まれており、必ずしも情報量が適切に制御されるものではなかった。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点を解決するものであり、端末の周辺、進行方向などに、通信不適切地域があった場合、その通信不適切地域の案内情報、地図情報などを含めた合計の情報が端末のメモリ容量を越えないようにし、端末において伝送された情報を全て受け入れダウンロードできる、優れたナビゲーションシ装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のナビゲーションシステムは、端末の現在位置を測位する現在位置測位手段と、現在位置測位手段によって測位された現在位置の周辺に通信不適切地域があるかどうかを検出する検出手段と、検出手段によって通信不適切地域が検出されたとき、通信不適切地域を含めた道路関連情報を抽出し、それらの情報をも含めた合計の情報量が端末のメモリ容量を超過したとき、合計の情報量をメモリ容量内になるように処理する処理手段と、処理手段によって得られたメモリ容量内の情報を端末に送信する手段とを有し、端末において、送信された情報に基づいて道路関連情報を表示するように構成した。
【0009】
この構成により、通信不適切地域の道路関連情報を含めた合計の情報量が端末のメモリ容量内になることになり、端末が情報を受け入れられないと言うような問題を解消することができる。
【0010】
また、本発明は、処理手段として、合計の情報量を圧縮処理する手段を含んでいる。この構成により情報として必要な情報はほとんど伝送できるという作用を有する。
【0011】
また、本発明は、処理手段として、データベースとして備えられているそれぞれ情報量の異なる複数の道路関連情報の中から予め定めた優先度に従って選択され、メモリ容量内になるようにする手段を含んでいる。この構成により予め定めた優先度に従って選択することができ、ユーザにとってより有用な情報として伝送することが出来、端末で有効に活用することが出来る。
【0012】
また、本発明は、道路関連情報が案内交差点単位で分割され、案内交差点単位の道路関連情報情報の合計の情報量がメモリ容量内になるように、処理手段が、案内交差点単位の道路関連情報を複数出力するようにしている。この構成により少ない情報量で比較的遠い所までの案内を行なうことが可能となり、通信不適切地域が相当広い場合でも、それより広い地域を充分に案内することが出来る。
【0013】
また、本発明は、案内交差点を通過する毎に、案内交差点単位の道路関連情報をその先の道路関連情報に更新するようにしている。この構成により、ナビゲーションとしての区切りでよく利用される案内交差点単位で、更新された新しい情報を利用することができる。
【0014】
また、本発明は、端末に通信のタイミングを設定する手段を設け、その設定されたタイミングに従って端末が情報センタに道路関連情報の送信を要求し、道路関連情報が情報センタから送信されるようにしている。
【0015】
したがって、設定によって、たとえば、1)手入力で任意に通信要求する、2)予め定めた一定時間ごとに自動的に通信要求する、3)端末の進行方向に通信不適切地域が存在したとき自動的に通信要求する、4)端末の現在位置より一定距離以内に通信不適切地域が存在したとき自動的に通信要求するなどの設定を任意に行なうことが出来る。
【0016】
また、本発明は、ナビゲーション装置を、現在位置を測位する現在位置測位手段と、前記現在位置測位手段で測位された現在位置の周辺に通信不適切地域があるかどうかを検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果及び使用可能なメモリ容量を情報センタに向けて送信する送信手段と、前記情報センタからの道路関連情報を受信する受信手段とを備えたものにしている。この構成により、ナビゲーション装置を簡単な構成とすることができる。
【0017】
また、本発明は、ナビゲーション装置からの要求に応じて前記ナビゲーション装置に道路関連情報を送信する情報センタ装置として、前記ナビゲーション装置からの要求があったとき、前記ナビゲーション装置からの通信不適切地域の検出結果および使用可能なメモリ容量に基づいて前記ナビゲーション装置に送信する前記道路関連情報の合計の情報量を前記使用可能なメモリ容量内になるように処理する手段を備えたものにしている。この構成により、ナビゲーション装置に送信する道路関連情報の合計の情報量を前記使用可能なメモリ容量内にすることができ、前記メモリが前記送信された道路関連情報を受け入れないと言うことが全くないという作用を有する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態におけるナビゲーションシステムの概略ブロック図であり、図2、図3は、それぞれ本実施の形態におけるナビゲーションシステムの動作を説明するフローチャート図、図4は、本実施の形態におけるナビゲーションシステムの各情報の優先度の一例を示す図である。
【0020】
図1において、本発明の実施の形態におけるナビゲーションシステムは、自動車などに搭載され、あるいは、ユーザが携帯して使用する端末1と、この端末1との間で通信を行なう情報センタ2とで構成されている。
【0021】
端末1は、GPS受信装置や自立航法測位装置などで構成される現在位置測位部11と、案内情報、地図情報、経路情報、交通情報などの道路関連情報を記憶保持する書換え可能なメモリ部12と、電源のオンオフ、通信要求、目的地、経由地などの入力を行なう入力部13と、メモリ部12に記憶保持された各種情報や、現在位置測位部11によって測位された現在位置および目的地、目的地までの経路などを表示する表示部14と、音声による案内情報や交通情報などを音声によって出力する音声出力部15と、現在位置、目的地、端末ID、メモリ容量、その他の情報を情報センタ2に送信し、必要な案内情報、地図情報、経路情報などの道路関連情報を受信する送受信部16と、制御部17を備えている。そして、端末1は、制御部17の制御の基で、メモリ部12によって記憶保持された案内情報、地図情報、経路情報、交通情報などの各種情報を読み出し、それを表示部14で表示すると共に、現在位置測位部11で計測された現在位置を、その進行方向を含め、地図情報上に表示するように構成している。
【0022】
そして、更に、音声による案内情報、交通情報などは、音声出力部15によって必要に応じ音声で出力されるように構成されている。
【0023】
情報センタ2は、縮尺の異なる複数の地図情報、案内情報、経路情報、交通情報などを備えたデータベース21と、インターネット、公衆回線、その他の通信手段を経由して外部から必要な交通渋滞情報、工事中情報、その他の外部情報を収集する外部情報収集部22と、外部情報収集部22で収集した情報を記憶保持しておくメモリ部24と、端末1との通信を行なう送受信部25と、制御部26を備えている。
【0024】
そして、情報センタ2は、端末1からの要求にしたがって端末1が必要とする案内情報、地図情報、経路情報、交通情報などの各種情報を提供するものであり、端末1のメモリ容量に応じてそれに合った情報量を計算し、合計情報量が端末1のメモリ容量を越えないように変更、選択して端末1側に送信するように構成されている。
【0025】
ここで、案内情報とは、現在位置から目的地までの経路が設定され、それが地図上に描かれた状態で、端末が各交差点や建物、公園など、主要な目的物に接近したとき、それを音声又は映像で案内したり、どの方向に進行すればよいかなどを音声又は映像で案内したりする情報であり、また、経路情報とは、前記経路が設定されたとき、それを表す情報である。
【0026】
そして、地図情報とは、いわゆる、地図を表す情報であり、縮尺の異なる複数の情報を含んでいる。すなわち、同じ大きさの画面上に広い範囲を表示する縮尺の小さい地図情報から、狭い範囲を詳細に表示する縮尺の大きな地図情報まで、何段階もの地図情報を含んでいる。
【0027】
また、交通情報とは、交通渋滞情報、工事中情報、一方通行、通行禁止、その他の情報であり、データベース21に予め登録された情報、外部情報収集部22で随時収集する情報を含んでいる。
【0028】
次に、本実施の形態について、その動作を図2を用いて詳細に説明する。
【0029】
先ず、端末1において、入力部13を用いて電源をオンすると、現在位置測位部11が動作し、端末1の現在位置が計測される。先に、現在位置が計測され、それがメモリ部12に記憶されている場合には、それを読み出して現在位置とすることも可能である。
【0030】
いずれにしても、現在位置が判明し、メモリ部12にその現在位置周辺の地図情報が記憶されていれば、その記憶された現在位置周辺の地図情報が読み出され、それが現在位置と共に表示部14に表示される。
【0031】
現在位置測位部11は、一般にGPS受信装置を備えており、予め定めたタイミングで常時現在位置を計測している。そして、更に、方位センサや車速センサ、距離センサなど自立航法測位装置を備えたものでは、端末1の移動にしたがって前記測位装置が動作し、逐次現在位置を修正、補正し、より正確な現在位置を検出する。
【0032】
図2において、現在位置が検出されると(ステップ201)、次に、目的地が入力されたかどうかが判定される(ステップ202)。
【0033】
目的地が入力部13によって入力されていると、端末1の端末IDに加え、端末1を構成するメモリ部12の情報記憶可能容量(以下、単にメモリ容量という。)、並びに、現在位置、目的地などの情報が情報センタ2側に送受信部16を介して送信される(ステップ203)。ここで、目的地には、ユーザが最終の目的地に到達するまでに経過したい途中の経由地を含む。すなわち、経由地を入力している場合には、経由地の情報も同時に送受信部16を介して情報センタ2側に送信される。
【0034】
目的地が入力部13によって入力されていない場合には、目的地(経由地を含む)を除く、端末1の端末ID、メモリ容量、現在位置などの情報が送受信部16を介して情報センタ2に送信される(ステップ204)。
【0035】
情報センタ2では、端末1からの前記情報を送受信部25で受信し(ステップ205)、制御部26に送信する。制御部26は、端末1側から送信された現在位置情報を基に、先ず、現在位置周辺の地図情報をデータベース21より抽出する(ステップ206)。
【0036】
そして、その後、目的地が受信されたかどうかの判定を行い(ステップ207)、目的地が受信された場合には、ステップ208に移行し、ここで、現在位置から目的地までの最適の経路を自動的に設定する。
【0037】
目的地が受信されなかった場合には、そのままステップ209に移行し、目的地が受信された場合には、前述したように、ステップ208を経由して、ステップ209に移行する。
【0038】
ステップ209では、現在位置から端末1の進行方向に向かって予め設定した一定距離内にトンネル、地下道、山林など端末1、情報センタ2間の通信不適切地域があるかどうかの判定を制御部26が行なう。
【0039】
ここで、端末1の進行方向は、端末1の現在位置の変化によって容易に知ることが出来る。したがって、端末1の進行方向を端末1側から情報センタ2に送信しても良いし、情報センタ2で端末1の現在位置を検知し、その変化を検出するようにしても良い。要するに、端末1の進行方向は、端末1の現在位置の変化によって容易に検知することが出来る。
【0040】
目的地が受信され、目的地までの経路が設定されている場合には、その経路において一定距離内にトンネル、地下道、山林など端末1、情報センタ2間の通信不適切地域があるかどうかの判定を行なう。すなわち、この場合には、前記経路がそのまま端末1の進行方向であるので、前記経路において一定距離内にトンネル、地下道、山林など、端末1、情報センタ2間の通信不適切地域があるかどうかの判定を行なえば十分である。
【0041】
このようにして、ステップ209において、制御部26が通信不適切地域の存在を検出すると、次に、制御部26がステップ210に移行し、ここで、検出された通信不適切地域を含め、次の通信可能な地域までの案内情報、地図情報、経路情報、交通情報などの道路関連情報がデータベース21、メモリ部24より制御部26に取り出される。
【0042】
そして、次のステップ211において、制御部26で、前記取り出された情報の合計の情報量が端末1のメモリ容量内かどうかの判定が行なわれる。
【0043】
判定の結果、取り出された情報の合計の情報量が端末1のメモリ容量内であれば、そのメモリ容量内の情報がそのまま送受信部25を介して端末1側に送信され、前記取り出された情報の合計の情報量がメモリ容量を越えていた場合には、制御部26がステップ212に移行して、ここで、メモリ容量を越えた前記情報を、メモリ容量内の最適の情報に変更、及び/又は、最適の情報になるように予め定めた優先順位にしたがって、複数の情報の中から適切な情報を選択する。
【0044】
ステップ209において、通信不適切地域の存在を検出出来なかった場合には、予め定めた範囲の案内情報、地図情報、経路情報、交通情報などの道路関連情報がデータベース21、メモリ部24より取り出されるが、この場合も、その合計の情報量が端末1のメモリ容量を越える場合には、ステップ212において、同様に、端末1のメモリ容量内になるように変更、及び/又は、選択される。
【0045】
ところで、ステップ212において、データベース21、メモリ部24より取り出された情報量の合計が端末1のメモリ容量を越える場合、それを端末1のメモリ容量内にする場合、次のようにして行なう。
【0046】
第1の方法は、データベース21、メモリ部24より取り出された全ての情報を圧縮処理する方法である。この場合には、端末1側において、メモリ部12に圧縮された情報をそのまま記憶保持し、これを読み出して使用する際に前記圧縮された情報を伸張するようにすればよい。
【0047】
第2の方法は、データベース21、メモリ部24にそれぞれ情報量の異なる複数の案内情報、地図情報、交通情報などを記憶しておき、これらにそれぞれ優先度を付加しておく。そして、データベース21、メモリ部24より取り出された合計の情報量が端末1のメモリ容量を越えた場合には、これらの優先度にしたがって取り出すべき情報を選択し、データベース21、メモリ部24より取り出した情報量の合計が端末1のメモリ容量内になるようにする方法である。
【0048】
すなわち、この第2の方法では、たとえば、前記それぞれの情報を次のように複数段階のものとしてデータベース21、メモリ部24に用意しておく。
【0049】
そして、これらの情報にそれぞれ優先順位を付加しておく。たとえば、情報としては、案内情報、経路情報、地図情報、交通情報の順に順位付けをし、それらの中で、更にその情報量の多い順に順位付けをしておく。
【0050】
このようにして、それぞれの情報に順位付けをし、優先順位の大きいものから選択して、通信不適切地域を含む次の通信可能地域までの情報を端末1のメモリ容量内に納めるように演算する。
【0051】
そして、この場合、更に、通信不適切地域がどの程度の広さかによってその情報の優先順位を決定する。このようにすれば、たとえば、通信不適切地域が狭い場合には、案内情報などを犠牲にしてでも、地図情報として比較的狭い範囲を詳細に示す縮尺の小さい地図情報を出力することができ、逆に、通信不適切地域が広い場合には、地図情報などを犠牲にしてでも、次の通信可能地域までの案内情報を詳細に出力したりすることができる。
【0052】
要するに、具体的にどのように優先順位を決定し、どのようにそれらを組み合わせるかは、任意にユーザの希望によって決定すればよい。端末1の入力部13によって、これらの優先順位を任意に入力し、設定できるようにすることも可能であり、このように構成した場合には、ユーザの希望に沿って任意に情報の優先度を決定することが出来る。
【0053】
以下、これらのことについて、その一例を図4を用いてより詳細に説明する。
【0054】
図4は、情報センタ2のデータベース21の一部を示すものであり、案内情報、地図情報、経路情報、交通情報のそれぞれにおいて、情報量の大きいものから小さいものまでそれぞれ4つの情報を備えている例を示している。そして、これらの情報には、それぞれ優先度が予め設定されている。すなわち、先ず、案内情報、地図情報、経路情報、交通情報の順に優先度が小さくなるように設定され、更に、それぞれの情報において情報量の多い順に優先度が大きくなるように設定されている。そして、この場合において、前記各情報につき、どの情報量のものをより優先的に選択するかは、端末1の入力部13において、任意に選択できるように構成されている。端末1の入力部13でどの情報を選択するかを入力した場合には、それが予め定められた優先度より優先して最も優先度の大きいものとなるように構成されている。
【0055】
今、入力部13で、各情報において、それぞれ最も情報量の大きいもの、すなわち、A1、B1、C1、D1を選択したとする。この場合には、案内情報、地図情報、経路情報、交通情報に対して、全てどの情報量の情報を選択するかを入力部13で選択しているため、それらの情報の優先度は、予め定めた優先度と同一である。そして、この場合には、各情報につき、どの情報量のものを選択するか端末1の入力部13で選択しているため、選択されたA1、B1、C1、D1の情報が先ず優先的に選択される。
【0056】
次に、これらの情報A1、B1、C1、D1の合計の情報量が端末1のメモリ容量を超過した場合には、情報センタ2の制御部26で自動的に、前記合計の情報量が前記端末1のメモリ容量内になるように、優先度の小さい交通情報、経路情報、地図情報、案内情報の順に情報量の少ないものに自動的に切り換えられる。
【0057】
すなわち、この場合には、先ず、優先度の低いD1がD2に切り換えられ、それでも超過していれば、次に、C1もC2に、そして、それでも超過していれば、更に、B1もB2に、また、A1もA2にと言った具合に優先度の小さいものから順にその情報が情報量の少ないものに切り換えられ、合計の情報量が端末1のメモリ容量内になるように選択される。
【0058】
そして、入力部13で、いくつかの情報を指定しなかった場合には、その指定しなかった情報の優先度は、指定した情報の優先度より小さいものとなり、指定しなかった情報から先に小さい情報量のものに切り換えられる。
【0059】
したがって、入力部13によって、必要とする情報を指定すれば、その必要とする情報を優先的に選択し、残りの情報を指定した情報より先に情報量の少ないものに切り換え、合計の情報量を端末1のメモリ容量内になるように選択することになり、ユーザがどうしても欲しい情報があれば、その情報を指定することにより、その情報を優先的に入手することができる。
【0060】
そして、優先度に関するアルゴリズムを任意に設定すれば、目的地、経由地などに到達した場合に自動的に地図情報を優先度第1位とし、B1を選択するようにすることも可能であり、このようにすれば、目的地、経由地に到達したとき、自動的にその周辺の最も詳細な地図情報を入手し、表示することもできる。
【0061】
また、通信不適切地域があった場合には、その広さに応じて、案内情報を優先度第1位とし、次の通信可能地域までの案内が充分に行なえるようにすることができる。
【0062】
以上が第2の方法であり、第3の方法は、第1の方法、第2の方法を互いに組み合わせる方法である。この場合の組み合わせ方は、第2の方法と同じように、それぞれ優先度を設定し、その設定にもとづいて適宜組み合わせるようにすればよい。
【0063】
第1、第2、第3のいずれの方法を選択した場合でも、このようにして端末1のメモリ容量内に変更、選択された情報(変更、選択しなくても、端末のメモリ容量内の情報を含む)は、前述したように、送受信部25を介して端末1側に送信される。
【0064】
端末1では、これを送受信部16で受信し(ステップ214)、制御部17を介してメモリ部12にダウンロードする(ステップ215)。そして、ダウンロードされた前記情報は、入力部13からの指示により随時必要に応じて読み出され、表示部14で現在位置測位部11で計測された現在位置と共に映像として表示され、また、音声として音声出力部15より出力される。
【0065】
このように、本発明の実施の形態によれば、通信不適切地域があった場合、それを含む次に通信可能な地域までの情報を正確に端末のメモリ容量内の情報として入手できるように構成しており、前記通信不適切地域があった場合の情報が入手できず、ナビゲーションシステムとしての機能を充分に発揮できないというようなことがほとんどないという利点を有する。特に、通信不適切地域の広さを検知し、それに応じて情報を選択するようにした場合には、通信不適切地域が相当広い場合であっても、ユーザにとって有効に活用できる情報は充分に入手することができるという効果を有する。
【0066】
尚、実施の形態では、特に情報をセグメント毎に分割し、入手することについては言及しておらず、それよりも、むしろ端末1の進行方向において、端末1のメモリ容量が許す限りの情報を入手するようにしている。
【0067】
しかしながら、上述のような考えのもとでも、特にセグメント毎に分割して入手することを否定するものではない。たとえば、案内情報、地図情報などを、案内交差点毎に分割し、端末1のメモリ容量が許す限り、最大限それらの情報を入手、ダウンロードするように構成すれば、少なくとも、次の案内交差点までの情報を確実に入手することができ、それまでの車の運転を安心して行なうことができる。そして、この場合、情報の入手更新を、案内交差点を通過するごとに自動的に行なうように構成すれば、ユーザが都度入手更新の手続を行なう必要がなく、ユーザにとっては、更に有用なことは言うまでもないことである。
【0068】
次に、本実施の形態では、端末1と、情報センタ2との交信について、次のような4つのタイミングで任意に設定できるように構成しているので、このことについて、図3を用いて説明する。
【0069】
図3は、端末1と、情報センタ2との交信について、次の4つのタイミングで任意に設定できるように構成したことを説明するためのものであり、端末1の入力部13によって、(1)、(2)、(3)、(4)と、それぞれの設定を行なうと(ステップ301)、これらの設定によって、それぞれステップ302、303、304、305に移行し、手入力があったか、所定時間が経過したか、ダウンロード情報で現在位置の表示が可能か、通信不適切地域から通信可能地域に入ったか、がそれぞれ検出され、これらの検出結果に基づいて、情報センタ2に対し自動的に通信を開始するように構成されている。
【0070】
ここで、更に、情報センタ2との通信開始について、詳細に説明する。(1)に設定した場合には、端末1の入力部13を用いて任意に情報センタ2との通信開始を行なえる状態になる。すなわち、端末1の入力部13を用いて情報センタ2との通信開始信号を入力すると、これが制御部17で検知され、図2のスタートの状態になる。したがって、ここで改めて現在位置、目的地などが情報センタ2に送信され、更新された情報が入手される。
【0071】
(2)に設定した場合には、一定時間毎に自動的に情報センタ2との間で通信を行なう状態になり、予め定めた所定時間が経過したかどうかがステップ303において検知される。そして、所定時間が経過すれば、その度に情報センタ2との間で通信開始を行なう状態になり、(1)の場合と同様、図2のスタートの状態になり、ここで改めて現在位置、目的地などが情報センタ2に送信され、更新された情報が入手される。
【0072】
(3)に設定した場合には、端末1のメモリ部13にダウンロードされた案内情報、地図情報、経路情報、交通情報などで、少なくとも現在位置などの必要な案内、表示が可能かどうかを判断し、不可能であると判断される寸前に、それがステップ304で検出される。そして、その結果に基づいて情報センタ2との間で通信を開始し、更新された情報を入手できるようになる。
【0073】
(4)に設定した場合には、通信不適切地域より通信可能地域に入ったとき、それがステップ305で検出される。したがって、これにより、直ちに、あるいは、その後、予め定めた一定時間経過後に、情報センタ2との間で通信を開始し、更新された情報が入手できるようになる。
【0074】
このように、端末1において、予め、どのタイミングで情報センタ2との通信を開始するか設定しておくことにより、それぞれ設定したタイミングで情報センタ2との通信を開始し、更新された情報を入手、ダウンロードすることができる。そのため、実施の形態によれば、トンネル、地下道、山間部など、いわゆる、電波が届かない、あるいは、届いたとしても充分な通信ができないといった通信不適切地域が随所に存在したとしても、これらに関係なく予め定めたタイミングで任意に通信不適切地域、更には、その先の情報を入手、ダウンロードすることができ、車載、携帯に関わらず、現在位置の周辺、目的地までの経路を正確に案内することができるという利点を有する。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のナビゲーションシステムは、端末の現在位置を測位する現在位置測位手段と、この測位手段によって測位された現在位置の周辺に通信不適切地域があるかどうかを検出する検出手段と、この検出手段によって通信不適切地域が検出されたとき、通信不適切地域を含めた道路関連情報を抽出し、それらの情報をも含めた合計の情報量が前記端末のメモリ容量を超過したとき、前記合計の情報量をメモリ容量内になるように処理する処理手段と、この処理手段によって得られた前記メモリ容量内の情報を端末に送信する手段とを有し、端末において、前記送信された情報に基づいて前記道路関連情報を表示するように構成したものであり、したがって、現在位置の周辺に通信不適切地域があり、前記通信不適切地域を含めた情報を入手する場合であっても、前記通信不適切地域を含めた合計の情報量が端末のメモリ容量内になり、端末において、前記通信不適切地域を含む情報を受け入れられないと言うことはほとんどないという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるナビゲーションシステムの概略ブロック図
【図2】本発明の実施の形態におけるナビゲーションシステムの動作を説明するフローチャート
【図3】本発明の実施の形態におけるナビゲーションシステムの動作を説明するフローチャート
【図4】本発明の実施の形態におけるナビゲーションシステムの各情報の優先度の一例を示す図
【符号の説明】
1 端末
2 情報センタ
11 現在位置測位部
12 メモリ部
13 入力部
14 表示部
15 音声出力部
16 送受信部
17 制御部
21 データベース
22 外部情報収集部
24 メモリ部
25 送受信部
26 制御部
Claims (6)
- 端末側からの情報を用いて通信不適切地域を含めた地域に関する道路関連情報を前記端末側に送信する情報センタ装置であって、
前記端末側に送信される前記道路関連情報の情報量を前記端末側からの情報で示されるメモリ容量の範囲内に収める処理手段を備える情報センタ装置。 - 前記処理手段は、前記端末側に送信される前記道路関連情報の情報量を圧縮することを特徴とする請求項1に記載の情報センタ装置。
- 前記処理手段は、前記端末側に送信される前記道路関連情報をその優先度の高いものから順に選択することを特徴とする請求項1に記載の情報センタ装置。
- 前記処理手段は、前記端末側に送信される前記道路関連情報の情報量を各案内交差点単位でメモリ容量の範囲内に収めることを特徴とする請求項1に記載の情報センタ装置。
- 前記道路関連情報が対象とする地域を前記端末の現在位置の変化方向に存在する地域とする手段を備える請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の情報センタ装置。
- 端末と、この端末からの情報を用いて通信不適切地域を含めた地域に関する道路関連情報を前記端末側に送信する情報センタ装置とを備えるナビゲーションシステムであって、
前記端末は、メモリ容量を示す情報を送信し、
前記情報センタ装置は、前記端末側に送信される前記道路関連情報の情報量を前記端末側からの情報で示されるメモリ容量の範囲内に収めることを特徴とするナビゲーションシステム。
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