JP6390120B2 - 周辺情報取得システム、周辺情報取得方法、周辺情報表示装置、およびプログラム - Google Patents

周辺情報取得システム、周辺情報取得方法、周辺情報表示装置、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6390120B2
JP6390120B2 JP2014043658A JP2014043658A JP6390120B2 JP 6390120 B2 JP6390120 B2 JP 6390120B2 JP 2014043658 A JP2014043658 A JP 2014043658A JP 2014043658 A JP2014043658 A JP 2014043658A JP 6390120 B2 JP6390120 B2 JP 6390120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
information
peripheral information
information acquisition
peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014043658A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015169504A (ja
Inventor
栄斉 米澤
栄斉 米澤
義広 都丸
義広 都丸
村山 修
修 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014043658A priority Critical patent/JP6390120B2/ja
Publication of JP2015169504A publication Critical patent/JP2015169504A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6390120B2 publication Critical patent/JP6390120B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、例えば車両等の移動体の位置情報を利用して、移動体の位置周辺の情報を周辺情報として取得する周辺情報取得システム、周辺情報取得方法、周辺情報表示装置、およびプログラムに関するものである。
従来、車両等を運転している最中にその車両の位置周辺の情報をリアルタイムに取得する場合において、その周辺情報を取得する範囲を決定する方法として、自車両を中心とする同心円、楕円など絶対距離に基づいて範囲を決定する方法が知られている。また、地図上の分岐点等をノード、ノード間の道路等をリンクとして表し、各リンクの移動時間をコストとして、自車両から一定のコスト範囲内にある情報を取得する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−55484号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、周辺情報の取得範囲に通信状況が考慮されておらず、例えばトンネル等の通信状況の悪いエリアを走行している間は、そのエリアについての情報を取得できない場合があるという課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、エリアの通信状況を考慮して周辺情報を取得することができる周辺情報取得システム、周辺情報取得方法、周辺情報表示装置、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る周辺情報取得システムは、移動体の位置情報を取得する位置情報取得部と、位置情報取得部で取得された位置情報に基づいて、移動体の位置周辺の第1エリア内における地域情報を周辺情報として取得する周辺情報取得部と、通信速度データを記憶する通信速度記憶部と、を備え、通信速度データは、通信経路毎に、各エリアの通信速度を示す情報を含んでおり、記周辺情報取得部は、前記通信速度記憶部に記憶された前記通信速度データに基づいて、すべての通信経路の通信速度が第1の設定値以下の第2エリアの少なくとも一部が第1エリアに含まれる場合に第2エリア内における地域情報を周辺情報に含めることを特徴とする。
また、本発明に係る周辺情報取得システムは、移動体の位置情報を取得して送信する周辺情報提供装置と、周辺情報提供装置から受信した移動体の位置情報に基づいて周辺情報を取得するサーバ装置と、を備える周辺情報取得システムであって、サーバ装置は、移動体の位置周辺の通信経路ごとの通信速度に関する情報を周辺情報提供装置に送信し、周辺情報提供装置は、サーバ装置から受信した通信経路ごとの通信速度に関する情報に基づいて、すべての通信経路の通信速度が第1の設定値以下の第2エリアの少なくとも一部が移動体の位置周辺の第1エリア内に含まれる場合に、第1エリアと第2エリアとからなる情報取得エリア内における地域情報をサーバ装置に要求し、サーバ装置は、周辺情報提供装置からの要求に基づき情報取得エリア内の地域情報を周辺情報として取得するとともに周辺情報提供装置に送信し、周辺情報提供装置は、サーバ装置から受信した周辺情報を提供することを特徴とする。
また、本発明に係る周辺情報取得方法は、位置情報取得部が、移動体の位置情報を取得し、周辺情報取得部が、位置情報取得部で取得された位置情報に基づいて、移動体の位置周辺の第1エリア内における地域情報を周辺情報として取得するとともに、通信経路毎の通信速度の情報に基づいて、すべての通信経路の通信速度が第1の設定値以下の第2エリアの少なくとも一部が第1エリアに含まれる場合に第2エリア内における地域情報を周辺情報に含めることを特徴とする。
また、本発明に係る周辺情報表示装置は、移動体の位置情報を取得する位置情報取得部と、位置情報取得部で取得された位置情報に基づいて、移動体の位置周辺の第1エリア内における地域情報を周辺情報として取得するとともに、通信経路毎の通信速度の情報に基づいて、すべての通信経路の通信速度が第1の設定値以下の第2エリアの少なくとも一部が第1エリアに含まれる場合に第2エリア内における地域情報を周辺情報に含める周辺情報取得部と、を備えた周辺情報取得システムにより取得された周辺情報を受信する受信部と、受信部により受信された周辺情報を表示する表示部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、地図上における地域に関する地域情報を記憶する地域情報記憶部、通信経路毎に、各エリアの通信速度を示す情報を記憶する地図情報記憶部、移動体の位置情報に基づいて移動体の位置周辺の第1エリア内における地域情報を地域情報記憶部から周辺情報として取得するとともに、地図情報記憶部から取得された通信経路毎に、各エリアの通信速度を示す情報に基づいて、すべての通信経路の通信速度が第1の設定値よりも小さい第2エリアの少なくとも一部が第1エリアに含まれる場合に第2エリア内における地域情報を地域情報記憶部から取得し、周辺情報に含める周辺情報取得部として機能させるものである。
本発明の周辺情報取得システム、周辺情報取得方法、周辺情報表示装置、およびプログラムによれば、エリアの通信状況を考慮して周辺情報を取得するので、通信状況の悪いエリアの情報が取得されないことを防止できる。
実施の形態1に係る周辺情報取得システムの構成例を示す図である。 実施の形態1に係る周辺情報取得システムのハードウエア構成例を示す図である。 実施の形態1に係る動作例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るリンクの接続関係の例を示す図である。 実施の形態1に係る情報取得エリアを決定するための動作例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る第1エリアの例を説明するための図である。 実施の形態1に係る情報取得エリアの例を説明するための図である。 実施の形態1に係る第1エリアの他の例を説明するための図である。 実施の形態1に係る情報取得エリアの他の例を説明するための図である。 実施の形態1に係る周辺情報取得システムの他の構成例を示す図である。 実施の形態1に係る周辺情報取得システムの他の構成例を示す図である。 実施の形態2に係る周辺情報取得システムの構成例を示す図である。 実施の形態2に係る動作例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る第2エリア内におけるリンクのコストの変更の仕方を説明するためのグラフである。 実施の形態3に係る変更後の第2エリア内におけるリンクのコストを説明するための図である。 実施の形態3に係る図15から所定時間経過後の第2エリア内におけるリンクのコストを説明するための図である。 実施の形態4に係る地図情報を示す図である。
実施の形態1.
以下図面を用いて本発明の実施の形態1を説明する。
図1は実施の形態1に係る周辺情報取得システムの構成例を示す図である。周辺情報取得システムは、情報提供装置1とサーバ装置2とを備える。情報提供装置1は、移動体側に設置される。情報提供装置1は、移動体が車両である場合は車載機等が該当するが、少なくともGPS(Global Positioning System)等により位置情報を取得する機能を有するものであれば何でもよく、ユーザーが持つスマートホン等の端末装置であってもよい。以下の説明では、移動体は車両として説明を行うが、これに限定するものではない。
情報提供装置1は、位置情報取得部11と、通信部12と、周辺情報提供部13とを備える。
位置情報取得部11は、例えばナビゲーション装置、ジャイロセンサ等の図示しない外部装置から、車両の位置情報を取得する。ここでの位置情報には車両の進行方向が含まれていてもよい。なお、位置情報取得部11は、GPS機能を有する場合には自ら取得してもよい。
通信部12は、外部装置と通信を行う機能を有し、データの送受信を行う。
周辺情報提供部13は、サーバ装置2から受信した移動体の位置周辺の情報である周辺情報を外部装置に提供する。周辺情報の詳細については後述する。
サーバ装置2は、通信部21と、地図記憶部22と、地域情報記憶部23と、エリア決定部24と、周辺情報取得部25とを備える。
通信部21は、外部装置と通信を行う機能を有し、データの送受信を行う。本実施の形態においては、情報提供装置1の通信部12と、サーバ装置2の通信部21とが通信を行い、データのやりとりを行う。以下も同様である。
地図記憶部22は、交差点または分岐点等の地点を表すノードと、ノード間(地点間)の道路等を表すリンクとから構成される地図に関する情報を地図データとして記憶する。
また、地図記憶部22は、リンクとリンクにおける通信速度の値とを関連付けて通信速度データとして記憶した通信速度記憶部221を備える。
また、地図記憶部22は、リンクとリンクを移動する際にかかるコストとを関連付けてリンクコストデータとして記憶したリンクコスト記憶部222を備える。なお、リンクを移動する際にかかるコストとは、例えば移動時間、移動距離、道路の幅員等の通行のしにくさ、または使用燃料等が該当する。以下では、コストとして移動時間を例にとって説明を行うが、これに限定するものではない。
地域情報記憶部23は、地図上における地域に関する情報を地域情報として記憶する。地域情報は、例えばある地点における急ブレーキ等の危険情報、事故情報、工事情報、店舗情報、またはイベント情報等が該当する。
エリア決定部24は、通信部21を介して受信した車両の位置情報と、通信速度記憶部221に記憶される通信速度データと、リンクコスト記憶部222に記憶されるリンクコストデータとを用いて、車両の位置周辺における地域情報を取得する情報取得エリアを決定する。詳細は後述するが、エリア決定部24は、例えば、通信状況を考慮しない場合において、車両の位置から、コストが所定の閾値(第2の設定値と定義する。以下も同様。)以下のノード近辺までのエリア(第1エリアと定義する。以下も同様。)を情報取得エリアとして決定する。なお、この第2の設定値は、ユーザー、システム設計者等により予め決められていてもよいし、動的に計算して求めてもよい。
また、エリア決定部24は、通信速度データから通信速度が設定値(第1の設定値と定義する。以下も同様。)以下のエリア(第2エリアと定義する。以下も同様。)の少なくとも一部が第1エリアに含まれる場合には、第1エリアに加えて第2エリアについても地域情報を取得するための情報取得エリアに含めるようにする。ここで、第1の設定値とは、予めユーザー、システム設計者等により決められた閾値を意味する。ただし、第1の設定値は動的に計算される値としてもよい。
周辺情報取得部25は、エリア決定部24により決定された情報取得エリア内における地域情報を周辺情報として地域情報記憶部23から取得する。つまり、周辺情報取得部25は、車両の位置情報に基づいて、車両の位置周辺の第1エリア内における地域情報を周辺情報として取得するとともに、第2エリアの少なくとも一部が第1エリアに含まれる場合には、第2エリア内における地域情報についても周辺情報に含める。
また、周辺情報取得部25は、取得した周辺情報を、通信部21を介して情報提供装置1に送信する。
次に、情報提供装置1およびサーバ装置2のハードウエア構成について説明する。
図2は実施の形態1に係る周辺情報取得システムのハードウエア構成例を示す図である。情報提供装置1は、例えば、入力部30と、出力部31と、メモリ32と、CPU(Central Processing Unit)33と、アンテナ34とにより実現可能である。サーバ装置2は、例えば、アンテナ35、メモリ36、CPU37により実現が可能である。
入力部30は、情報提供装置1で実行される様々な処理を実行するために用いられる情報を受け付ける。この情報は、例えば、GPS等から得られる車両の位置情報が該当する。
出力部31は、情報提供装置1で保持する各種情報、例えば、サーバ装置2から受信した周辺情報を出力する。
メモリ32は、情報提供装置1が行う各種機能を実現するためのプログラムおよびデータを記憶する。メモリ32は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成される。
CPU33は、メモリ32に記憶されるプログラムおよびデータを読み出してプログラムを実行し、情報提供装置1が行う各種機能を実現する。CPU33は、バス等を介して他のハードウェアデバイスと接続され、それらのハードウェアデバイスを制御する。
アンテナ34は、携帯電話網やWLAN(Wireless Local Area Network)等のネットワークを介してサーバ装置2と通信を行う。
サーバ装置2は、アンテナ35と、メモリ36と、CPU37とにより実現可能である。
アンテナ35は、携帯電話網やWLAN等のネットワークを介して情報提供装置1と通信を行う。
メモリ36は、サーバ装置2が行う各種機能を実現するためのプログラムおよびデータを記憶し、例えば、ROM、RAM、HDD、SSD等により構成される。
CPU37は、メモリ36に記憶されるプログラムおよびデータを読み出してプログラムを実行し、サーバ2が行う各種機能を実現する。CPU37は、バス等を介して他のハードウェアデバイスと接続され、それらのハードウェアデバイスを制御する。
次に、実施の形態1の動作について説明する。
図3は実施の形態1に係る動作例を示すフローチャートである。まず、情報提供装置1の位置情報取得部11は、外部装置から車両の位置情報を取得する(ステップS1)。
次に、位置情報取得部11は、取得した位置情報を、通信部12を介してサーバ装置2に送信する(ステップS2)。
次に、サーバ装置2のエリア決定部24は、通信部21を介して位置情報を受信し、通信速度記憶部221から通信速度データを取得し、リンクコスト記憶部222からリンクコストデータを取得する(ステップS3)。
図4は実施の形態1に係るリンクの接続関係の例を示す図である。図4において、丸はノードを表し、丸の中に記載された数字はノード番号を表す。各ノードのうち、白丸で表されたノードは地域情報が取得されるノードを表し、黒丸で表されたノードは地域情報が取得されないノードを表し、斜線で表されたノードは現在の自車位置を示すノードである。矢印は、車両の進行方向を表す。このような自車位置および進行方向は、情報提供装置1から受信する位置情報に含まれる。図4の例では、いずれのノードにおいても地域情報が取得されていないことを表す。ノード番号が0であるノード0における地域情報とは、例えばノード0近辺の地域情報を意味し、この地域情報の範囲は任意に設定できる。他のノードについても同様である。
図4において、ノード間のリンクに付された数字は、リンクを移動する際にかかるコスト(ここでは移動時間)を表し、このような情報はリンクコストデータに含まれる。例えば、ノード11とノード0間におけるリンクのコストは10であり、ノード0とノード1間におけるリンクのコストは2であるので、ノード0とノード1間の方が、ノード11とノード0間よりも移動時間が短いことを意味する。
ここで、ノード11とノード16間のリンクのコストが17と大きな値となっているが、これは、ノード11からノード16への方向が車両の進行方向とは逆方向であるためである。つまり、ノード11からノード16へ向かうためには、車両はUターンを行う必要があり、移動時間がかかることから、リンクのコストが大きな値となっている。コストを移動距離として計算する場合は、車両の進行方向にかかわらずリンクのコストは同じ値となる。
なお、図4において図示はしていないが、エリア決定部24は、リンクにおける通信速度の情報も保持しており、この情報は通信速度データに含まれる。ここではノード2とノード3間における破線で囲ったエリアが、通信状況の悪い第2エリアに該当するものとする。通信状況が悪いとは、上述したように、通信速度の値が第1の設定値以下であることを意味する。
図3に戻って、エリア決定部24は、ステップS3で取得した車両の位置情報、通信速度データ、およびリンクコストデータを用いて、車両周辺における地域情報を取得する範囲である情報取得エリアを決定する(ステップS4)。
ここで、情報取得エリアの決定方法についての詳細を説明する。
図5は実施の形態1に係る情報取得エリアを決定するための動作例を示すフローチャートである。まず、エリア決定部24は、自車位置を表すノード11から隣接する次ノードまでのリンクのコストを求める(ステップS41)。図4の例では、エリア決定部24は、ノード11とノード0間、ノード11とノード18間、ノード11とノード17間、ノード11とノード16間、ノード11とノード12間、についてのリンクのコストを求める。
次に、エリア決定部24は、コストを計算したリンクについての通信速度が第1の設定値以下かどうかを判別する。エリア決定部24は、通信速度が第1の設定値以下であれば(ステップS42−Yes)、ステップS43の処理に移り、リンクのコストを下げる処理を行う。一方で、エリア決定部24は、通信速度が第1の設定値以下でなければ(ステップS42−No)、ステップS44の処理に移る。図4の例では、ノード11とノード0間、ノード11とノード18間、ノード11とノード17間、ノード11とノード16間、ノード11とノード12間、のいずれも通信速度が第1の設定値以下でないので、ステップS44の処理に移る。
次に、エリア決定部24は、求めたリンクのコストの和と、予め設定した第2の設定値とを比較する(ステップS44)。以下では、第2の設定値は「20」として説明を行うが、これに限定するものではない。図4の例では、ノード11とノード0間、ノード11とノード18間、ノード11とノード17間、ノード11とノード16間、ノード11とノード12間、のリンクのコストの和と、第2の設定値とを比較する。
次に、エリア決定部24は、ステップS44における比較の結果、リンクのコストの和が第2の設定値よりも大きい場合(ステップS45−Yes)、ステップS46の処理に移る。一方で、エリア決定部24は、リンクのコストの和が第2の設定値よりも大きくない場合(ステップS45−No)、ステップS41の処理に戻る。図4の例では、ノード11とノード0間、ノード11とノード18間、ノード11とノード17間、ノード11とノード16間、ノード11とノード12間、におけるリンクのコストの和はいずれも第2の設定値「20」よりも大きくないので、ステップS41の処理に戻ることになる。
以降も同様にステップS41からステップS45までの処理を繰り返す。
図6は実施の形態1に係る第1エリアの例を説明するための図である。図6の例では、ステップS41からステップS45までの処理を3回繰り返した結果を表している。ノード7について言えば、ノード11からノード0、ノード1を移動してノード7に辿り着くので、リンクのコストの和は10+2+8となり、これは第2の設定値20以下であるので、第1エリアに含まれることになる。一方で、ノード14については、ノード11からノード12を経由しても、ノード0を経由しても、リンクのコストの和は第2の設定値20以下とはならないので、第1エリアに含まれない。
その結果、図6の例では、白丸で表されるノード11近辺、ノード0近辺、ノード1近辺、ノード2近辺、ノード7近辺、ノード12近辺、ノード13近辺、ノード15近辺、ノード16近辺、ノード17近辺、およびノード18近辺からなるエリアが第1エリアとなり、一点鎖線で囲われたエリアが該当する。ただし、図6での第1エリアの設け方は、あくまで一例である。
ステップS41からステップS45までの処理を3回繰り返した後、エリア決定部24は、再びステップS41の処理を行い、次ノードまでのリンクのコストを求める。図6の例では、エリア決定部24は、ノード2とノード3間、ノード7とノード6間、ノード7とノード19間、ノード18とノード19間、ノード15とノード9間、ノード13とノード14間、におけるリンクのコストを求める。
次に、エリア決定部24は、求めたリンクに対してステップS42の処理を行う。図6の例では、ノード2とノード3間は通信速度が第1の設定値以下となるので(ステップS42−Yes)、エリア決定部24は、ノード2とノード3間のリンクのコストを下げる(ステップS43)。ここでは、エリア決定部24は、ノード2とノード3間のリンクのコストを10から0に下げるものとする。
そのため、エリア決定部24は、ステップS44、ステップS45の処理を行い、ノード2とノード3間のリンクのコストは0であるので、ノード3についても情報取得エリアに含まれるようになる。
図7は実施の形態1に係る情報取得エリアの例を説明するための図である。図7に示すように、ノード3は白丸で表されており、地域情報が取得されるノードとなる。
そして、エリア決定部24は、再度ステップS41からステップS45までの処理を繰り返す。図7の例では、ノード11からノード4、ノード11からノード6、ノード11からノード6、ノード11からノード19、ノード11からノード19、ノード11からノード14、ノード11からノード9、におけるリンクのコストの和はいずれも第2の設定値20よりも大きくなるので(ステップS45−Yes)、エリア決定部24は、リンクのコストの和が第2の設定値以下となるエリアを情報取得エリアに決定する(ステップS46)。
結果として、エリア決定部24は、ノード11近辺、ノード0近辺、ノード1近辺、ノード2近辺、ノード7近辺、ノード12近辺、ノード13近辺、ノード15近辺、ノード16近辺、ノード17近辺、およびノード18近辺からなる第1エリアと、ノード2とノード3間の通信状況の悪い第2エリアとを合わせたエリアを情報取得エリアと決定する。なお、図7の例では長鎖線で囲ったエリアが情報取得エリアに該当する。ただし、図7での情報取得エリアの設け方は、あくまで一例である。
図3に戻って、周辺情報取得部25は、エリア決定部24により決定された情報取得エリア内の地域情報を周辺情報として地域情報記憶部23から取得する(ステップS5)。つまり、周辺情報取得部25は、地域情報記憶部23に記憶されている地域情報のうち、図7に示す情報取得エリア内の地域情報を取得し、これを周辺情報とする。周辺情報取得部25は、取得した周辺情報を、通信部21を介して情報提供装置1に送信し(ステップS6)、情報提供装置1の周辺情報提供部13は、通信部12を介して受信した周辺情報を提供する(ステップS7)。
ここで、周辺情報取得部25は、リンクの通信状況について考慮しない場合、図6に示す白丸で表されたノード近辺の第1エリア内における地域情報を取得することになる。この場合、例えば、自車両がノード2近辺の第2エリア内に到達した段階で第2エリア内の地域情報を取得していない場合、その後は第2エリアを通過するまでは通信ができなくなるので、第2エリア内、特にノード3近辺の地域情報を取得できないという事態が生じてしまう。
しかしながら、本実施の形態では、通信状況の悪い第2エリアの少なくとも一部(ここではノード2近辺)が第1エリアに含まれるので、図7に示すように、エリア決定部24は第2エリアについても情報取得エリアに含め、周辺情報取得部25は、第1エリア内の地域情報に加え、第2エリア内の地域情報についても取得し、周辺情報に含める。そのため、ノード11の地点にいる自車両は、通信状況が悪い第2エリアに到達する前に、第2エリア内における地域情報を取得することが可能となる。なお、サーバ装置2から情報提供装置1への周辺情報の送信タイミングについては、少なくとも、車両が第2エリアに到達するよりも前に送信すればよい。
以上より、実施の形態1によれば、周辺情報取得部25が、移動体(ここでは車両)の位置周辺の第1エリア内における地域情報を周辺情報として取得するとともに、通信状況が悪い第2エリアの少なくとも一部が第1エリアに含まれる場合には、第2エリア内における地域情報についても周辺情報に含めるので、リンクの通信状況を考慮した適切な情報取得ができ、通信状況の悪い第2エリア内の地域情報が取得されないことを防止することが可能となる。
また、車両が第2エリアに入る前に第2エリア内における地域情報をユーザーに提供することができるので、ユーザーにとって快適な走行を実現することが可能となる。特に、第2エリアがトンネル等の見通しが悪くて暗いエリアの場合は、第2エリア内に事故等があると、ユーザーの事故回避の反応が遅れることもあるので、車両が第2エリアに入る前に事故等の情報を周辺情報として提供することにより、ユーザーの安全な走行を担保することが可能となる。
なお、これまで通信状況の悪い第2エリアの少なくとも一部が第1エリアに含まれる場合に、第2エリア内における地域情報を周辺情報に含めることについて説明を行ったが、周辺情報取得部25は、第2エリア内における地域情報に加え、第2エリアを通過した後のエリア(第3エリアと定義する。以降も同様。)内における地域情報についても、周辺情報に含めるようにしてもよい。
図8は実施の形態1に係る第1エリアの他の例を説明するための図である。図8において、自車両はノード0の位置に居るので、エリア決定部24は、ノード0から、リンクのコストが第2の設定値「20」以下のノードまでのエリアを第1エリアと決定する。図8の例において、第1エリアは一点鎖線で囲ったエリアで表される。ノード2とノード3間は通信速度が第1の設定値以下の第2エリアであり、ここでは第2エリアの全てが第1エリアに含まれている。図8の例では、第2エリアは破線で囲ったエリアで表される。第2エリアを通過した後の第3エリアは、例えばノード3とノード4間、ノード3とノード6間、ノード4とノード8間、ノード4とノード5間、等から構成されるエリアが該当する。例えば、第2エリアがトンネルであった場合、第3エリアはトンネルを出た後の道路近辺のエリア等が該当する。
図9は実施の形態1に係る情報取得エリアの他の例を説明するための図である。エリア決定部24は、図5で説明したステップS42、S43の処理により、ノード2とノード3間のリンクのコストを10から0に下げる。そのため、ノード0からノード4までのリンクのコストについての和は2+3+0+7で12となり、第2の設定値20以下となるので、ノード4についても図9に示すように情報取得エリアに含まれる。同様に、ノード6、ノード8についても情報取得エリアに含まれることになる。なお、図9の例では長鎖線で囲ったエリアが情報取得エリアに該当する。ただし、図9での情報取得エリアの設け方は、あくまで一例である。
このように、エリア決定部24は、第1エリアと第2エリアに加えて、第2エリアを通過した後の第3エリアをも加えて情報取得エリアとするので、周辺情報取得部25は、第1エリア内の地域情報と、第2エリア内の地域情報と、さらに第3エリア内の地域情報とを周辺情報に含めて地域情報記憶部23から取得する。そのため、車両が通信状況の悪い第2エリアに入る前に、第2エリア内の地域情報と、第3エリア内の地域情報をユーザーに提供でき、ユーザーは提供された地域情報に従った走行を行うことが可能となる。
特に、第3エリア内の地域情報が事故情報、急カーブ等の危険を知らせるための情報である場合、車両が第2エリアを通過した後に当該地域情報を周辺情報として提供したのでは間に合わない場合があり、また、第2エリアを通過した後すぐに周辺情報を提供すると、かえって危険な場合もある。そのため、実施の形態1のように、車両が第2エリアに入る前に、第2エリアを通過した後の第3エリア内の地域情報を周辺情報として予め取得しておくことによって、ユーザーにとってより快適かつ安全な走行を実現することが可能となる。
なお、情報取得エリアの更新、すなわち周辺情報の再取得のタイミングについては、一定時間毎に行う等任意に決定してもよいが、計算により決定してもよい。例えば、更新のための閾値(第3の設定値と定義する。以下も同様。)を設けておき、隣接するノードまでのリンクのコストが更新のための閾値以下となった場合に更新を行う。図6の例において、更新のための閾値を5と設定しておく。そして、自車両がノード11から移動し、ノード15の位置まで移動すると、隣接するノード9までのリンクのコストは5であり、更新のための閾値以下となるので、情報取得エリアの更新を行う。具体的には、エリア決定部24が図3および図5で説明した処理を再び行う。
このように、情報取得エリアを更新するための閾値を設けておき、自車両から隣接するノードまでのリンクのコストが更新のための閾値以下となった場合に周辺情報を再取得するようにしたので、一定時間毎に周辺情報を再取得する場合に比べて、通信の無駄を防止することが可能となる。特に、自車両が停車または駐車している場合は、周辺情報の再取得は不要である場合が多いので、一定時間毎に無駄な通信を行うことを防止できる。ここでは、隣接するノードまでのリンクのコストと第3の設定値とを比較することにより周辺情報の再取得のタイミングを決定することについて説明したが、必ずしも隣接するノードである必要はなく、例えば2つ隣のノード、3つ隣のノード等、任意に設定することが可能である。任意に設定されたノードは設定された地点とも表現することもできる。
なお、これまで通信速度が第1の設定値以下のエリアを第2エリアとし、この第2エリア内のリンクのコストを下げることについて説明したが、これに限らず、各リンクの通信速度に応じてコストを下げるようにしてもよい。例えば、通信状況が良好なリンクではコストはそのままにし、通信状況が普通のリンクではコストをもとの値の70%にし、通信状況がやや悪いリンクではコストを2分の1にし、通信状況が非常に悪いリンクではコストを0にしてもよい。通信状況が良好、普通、やや悪い、非常に悪い、等は、通信速度に対して複数の設定値を用意しておけばよい。
図10は実施の形態1に係る周辺情報取得システムの他の構成例を示す図である。図10に示すように、情報提供装置1は、外部の周辺情報表示装置4と情報のやりとりが可能な構成となっている。
周辺情報表示装置4は、受信部41と、表示部42とを備える。受信部41は、情報提供装置1の周辺情報提供部13から周辺情報を受信する。表示部42は、受信部41が受信した周辺情報を画像、映像等により表示してユーザーに提供する。なお、周辺情報表示装置4は、画像、映像等を表示できるものなら何でもよいが、例えばカーナビゲーションシステムにおいては、ナビゲーション用のディスプレイ、メーター表示用のディスプレイ、HUD(Head Up Display)等が該当する。
図11は実施の形態1に係る周辺情報取得システムの他の構成例を示す図である。図10に示すように、情報提供装置1は、外部の音声合成装置5と情報のやりとりが可能な構成となっている。周辺情報提供部13は、サーバ装置2から得た周辺情報を音声合成装置5に出力し、音声合成装置5が周辺情報を音声合成して音声によってユーザーに提供する。
なお、ここでは周辺情報表示装置4、音声合成装置5は情報提供装置1の外部装置として説明を行ったが、これに限らず、情報提供装置1が周辺情報表示装置4の機能を周辺情報表示部として備えていてもよいし、情報提供装置1が音声合成装置5の機能を音声合成部として備えていてもよい。以下も同様である。
また、これまでエリア決定部23が情報取得エリアを決定し、周辺情報取得部24がエリア決定部23で決定された情報取得エリア内の地域情報を周辺情報として取得する構成について説明してきたが、これに限らず、周辺情報取得部24がエリア決定部23の機能を有していてもよい。つまり、情報取得部24が情報取得エリアの決定及び周辺情報の取得を行うようにしてもよい。
また、これまで説明してきた周辺情報取得システムとは、情報提供装置1とサーバ装置2から構成されるシステム、つまり複数の装置からなるシステムのみに限らず、情報提供装置1単体、または、サーバ装置2単体をも含む概念である。例えば情報提供装置1がサーバ装置2の機能も有する場合は、周辺情報取得システムとは情報提供装置1を指す。一方で、サーバ装置2が情報提供装置1の機能も有する場合は、周辺情報取得システムとはサーバ装置2を指す。また、情報提供装置1が、サーバ装置2における機能を一部有する構成であってもよい。
実施の形態2.
以下図面を用いて本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、情報提供装置1が、実施の形態1で説明したサーバ装置2の一部の機能を実行する。
図12は実施の形態2に係る周辺情報取得システムの構成例を示す図である。図12の例では、情報提供装置1がサーバ装置2の一部機能を有する構成となっている。情報提供装置1は、エリア決定部14と、周辺情報要求部15とを備え、サーバ装置2は、地図情報送信部26を備える。その他の構成については図1と同一の符号を付して説明を省略する。
情報提供装置1のエリア決定部14は、図1のサーバ装置2におけるエリア決定部24と同様の機能を有し、車両の位置情報と、通信速度データと、リンクコストデータとを用いて、情報取得エリアを決定する。
情報提供装置1の周辺情報要求部15は、エリア決定部14で決定された情報取得エリア内における地域情報を送信するようサーバ装置2に要求する。
サーバ装置2の地図情報送信部26は、情報提供装置1に対し、通信部21を介して地図情報を送信する。詳細は後述するが、この地図情報には、リンクコストデータおよび通信速度データが含まれている。
次に、実施の形態2の動作について説明する。
図13は実施の形態2に係る動作例を示すフローチャートである。まず、情報提供装置1の位置情報取得部11が車両の位置情報を取得し(ステップS01)、通信部12を介してサーバ装置2に送信する(ステップS02)。
サーバ装置2の地図情報送信部26は、通信部21を介して車両の位置情報を受信すると、車両の位置から所定範囲のエリア(第4エリアと定義する。以下も同様。)内におけるノード、リンク、リンクのコスト、および通信速度についての情報を地図記憶部22から取得し、地図情報として通信部21を介して情報提供装置1に送信する(ステップS03)。なお、この第4エリアについて、その範囲は任意に設定してもよいが、少なくとも情報取得エリアとして決定される範囲よりも広く設定するほうが好ましい。そうすることにより、情報取得エリアとして決定された範囲内の地域情報を漏れなく取得、提供することが可能となるからである。
情報提供装置1のエリア決定部14は、地図情報送信部26から送信された地図情報を受信すると、実施の形態1の図3および図5で説明した処理を実施し、情報取得エリアを決定する(ステップS04)。つまり、エリア決定部14は、通信速度が第1の設定値以下の第2エリアの少なくとも一部が移動体の位置周辺の第1エリア内に含まれる場合には、第1エリアと第2エリアとを有するエリアを情報取得エリアとして決定する。
次に、情報提供装置1の周辺情報要求部15は、エリア決定部14で決定された情報取得エリア内における地域情報を送信するようサーバ装置2に要求する(ステップS05)。
サーバ装置2の周辺情報取得部24は、周辺情報要求部15からの要求を受信すると、情報取得エリア内における地域情報を地域情報記憶部25から取得し、周辺情報として情報提供装置1に送信する(ステップS06)。
情報提供装置1の周辺情報提供部13は、周辺情報取得部24から受信した周辺情報を提供する(ステップS07)。
以上より、実施の形態2によれば、情報提供装置1のエリア決定14が情報取得エリアを決定し、周辺情報要求部15がサーバ装置2に対して情報取得エリア内における地域情報を送信するよう要求するので、サーバ装置2の処理負荷を軽減することが可能となる。
また、通常時には、実施の形態1で説明したように、サーバ装置2において情報取得エリアの決定および周辺情報取得を行い、サーバ装置2へのアクセスが集中した場合またはサーバ装置2が故障した場合には、実施の形態2で説明したように、情報提供装置1において情報取得エリアの決定を行うようにしてもよい。そうすることにより、サーバ装置2の処理速度低下によって車両への周辺情報の送信が遅延することを防止することが可能となる。
実施の形態3.
以下図面を用いて本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態1、2では、エリア決定部24は、第2エリア内におけるリンクのコストを一律に下げる(例えば0にする)ことについて説明したが、実施の形態3では、自車両から第2エリアまでのリンクのコスト和に応じて第2エリア内におけるリンクの減少量を決定する。
図14は実施の形態3に係る第2エリア内におけるリンクのコストの変更の仕方を説明するためのグラフである。図14において、横軸は自車両から第2エリア内のノードまでのリンクのコスト和を表し、縦軸は変更後の第2エリア内におけるリンクのコストを表す。
図14の例では、エリア決定部24は、自車両から第2エリア内のノードまでのリンクのコスト和が15以下の場合は、変更後の第2エリア内におけるリンクのコストを0にする。自車両から第2エリア内のノードまでのリンクのコスト和が15より大きくなると、変更後の第2エリア内におけるリンクのコストは0から徐々に大きな値となる。換言すれば、自車両からコストの意味で近い位置に通信状況が悪い第2エリアがある場合は、第2エリア内におけるリンクのコストは0に下げるが、自車両からコストの意味で遠い位置に第2エリアがある場合は、第2エリア内におけるリンクのコストを0よりも大きくする。
図15は実施の形態3に係る変更後の第2エリア内におけるリンクのコストを説明するための図である。図15に示すように、自車両はノード11に存在し、ノード2とノード3間付近が第2エリアとなる。また、ノード3とノード4間付近についても通信状況が悪く、第2エリアとなる。これら第2エリアは、図15においては破線で囲ったエリアが該当する。
ここで、自車両の位置であるノード11から第2エリア内におけるノード2までのリンクのコスト和は、10+2+5で17となる。そのため、図14に示すように、変更後の第2エリア内におけるリンクのコストは0とはならず、7となる。したがって、この場合、ノード3は情報取得エリアに含まれないことになる。結果として、図15における白丸で表されたノード近辺からなるエリアが情報取得エリアとして決定される。
図16は実施の形態3に係る図15から所定時間経過後の第2エリア内におけるリンクのコストを説明するための図である。図16では、自車両はノード11からノード0に移動している。そうすると、自車両の位置であるノード0から第2エリア内におけるノード2までのリンクのコスト和は2+5で7となる。そのため、図14に示すように、変更後の第2エリア(ノード2とノード3間)内におけるリンクのコストは0となる。
一方で、自車両の位置であるノード0から第2エリア内におけるノード3までのリンクのコスト和は2+5+10で17となる。そのため、図14に示すように、変更後の第2エリア(ノード3とノード4間)内におけるリンクのコストは7となる。結果として、エリア決定部24により、図15における白丸で表されたノード近辺からなるエリアが情報取得エリアとして決定される。換言すると、エリア決定部24は、自車両から第2エリアまでのリンクのコストに応じて第2エリア内におけるリンクのコストを下げて、周辺情報取得部25は、第2エリア内におけるリンクのコストが下げられることにより周辺情報に含められた第2エリア内における地域情報を取得することになる。
以上より、実施の形態3によれば、エリア決定部24が、第2エリア内におけるリンクのコストを一律に下げるのではなく、自車両から第2エリア内のノードまでのリンクのコスト和に応じてその減少量を決定するので、周辺情報取得部25は、自車両からコストの意味で遠い位置にある第2エリア内の地域情報を周辺情報に含めないようにすることができる。そうすることにより、到達可能性が不確実なエリア内における地域情報の取得を防止でき、通信量の削減を図ることが可能となる。
なお、これまでは、図14の例を用いてリンクのコストについての減少量を決定することを説明したが、これに限らない。例えば、自車両から第2エリア内のノードまでのリンクのコスト和に応じて第2エリア内におけるリンクのコストから所定の値を引くような処理を行ってもいいし、所定の係数をかけることによって減少させてもよい。
実施の形態4.
以下図面を用いて本発明の実施の形態4について説明する。実施の形態4では、通信速度データに通信経路毎の通信速度の情報が含まれている点において実施の形態1、2、3と異なる。
図17は実施の形態4に係る地図情報を示す図である。これまで説明したように、地図情報には、リンクコストデータおよび通信速度データが含まれており、図17に示すように、リンク毎のリンク番号、天気、曜日、時刻、移動時間コスト(平均)、通信速度が地図情報記憶部22に記憶される。なお、移動時間コスト(平均)はリンクのコストを表し、リンクコストデータに含まれ、地図記憶部22のうちリンクコスト記憶部222に記憶される。通信速度については通信速度データに含まれ、地図記憶部22のうち通信速度記憶部221に含まれる。図17に示すように、各リンクにおいて、通信速度はその通信経路毎の値が記憶されており、例えば携帯電話網、Wifi(Wireless Fidelity:登録商標)、Wimax(Worldwide Interoperability For Microwave Access:登録商標)それぞれにおける通信速度が記憶される。
そのため、サーバ装置2のエリア決定部24は、図3および図5で説明した処理を行う場合において、リンクの通信経路に応じて情報取得エリアを決定することが可能となる。
具体的には、エリア決定部24は、図3におけるステップS3の処理において、通信速度データを通信データ記憶部221から取得し、通信速度データにはリンクの通信経路毎の通信速度が含まれる。そして、エリア決定部24は、通信経路毎の通信速度に応じて情報取得エリアを決定する。例えば、エリア決定部24は、各リンクにおいて、最も通信速度が高い通信経路に基づいて情報取得エリアを決定し、周辺情報取得部25はエリア決定部24により決定された情報取得エリア内における地域情報を地域情報記憶部23から取得し、周辺情報として情報提供装置1に送信する。
以上より、実施の形態4によれば、通信速度記憶部221にはリンクにおける通信経路毎の通信速度を含む通信速度データが記憶され、エリア決定部24はリンクにおける通信経路に応じて情報取得エリアを決定するので、実施の形態1と比べてより適切な範囲の周辺情報を取得することが可能となる。例えば、リンクにおける通信経路のうち最も通信速度の高い通信経路に基づいて情報取得エリアを決定することにより、車両にとって不必要なエリア内の地域情報が周辺情報に含まれないようになるので、通信量の削減を図ることができる。
また、車両側の通信能力に合わせて情報取得エリアを決定することが可能となる。つまり、サーバ装置1が事前に車両側で通信可能な通信経路を把握しておけば、エリア決定部24は、車両側で通信可能な通信経路における通信速度に基づいて情報取得エリアを決定することができる。
そのため、車両側の通信能力に見合った範囲の情報取得エリアが決定されることになるので、各々の車両は、適切な範囲の情報取得エリア内における地域情報を周辺情報として得ることが可能となる。その結果、サーバ装置2と各車両間の通信量の削減を図ることができ、また、サーバ装置2の処理負担を軽減することが可能となる。
また、サーバ装置2が予め情報提供装置1に通信経路毎の通信速度の情報を通知することにより、車両側において、各リンクを移動する際に最も通信速度が高い通信経路を選択することが可能となり、周辺情報の取得が遅延することを防止できる。
なお、通信経路毎の通信速度の情報については、例えば車両において情報提供装置1が起動されサーバ装置2との通信が確立した段階でサーバ装置2から送信するようにしてもよいし、図13のステップS03においてエリア決定部24から情報提供装置1に送信される地図情報に含まれるようにしてもよい。
1 情報提供装置、2 サーバ装置、4 周辺情報表示装置、5 音声合成装置、11 位置情報取得部、12 通信部、13 周辺情報提供部、14 エリア決定部、15 周辺情報要求部、21 通信部、22 地図記憶部、23 地域情報記憶部、24 エリア決定部、25 周辺情報取得部、26 地図情報送信部、41 受信部、42 表示部、221 通信速度記憶部、222 リンクコスト記憶部。

Claims (13)

  1. 移動体の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報取得部で取得された前記位置情報に基づいて、前記移動体の位置周辺の第1エリア内における地域情報を周辺情報として取得する周辺情報取得部と、
    通信速度データを記憶する通信速度記憶部と、を備え、
    前記通信速度データは、通信経路毎に、各エリアの通信速度を示す情報を含んでおり、
    前記周辺情報取得部は、前記通信速度記憶部に記憶された前記通信速度データに基づいて、すべての通信経路の通信速度が第1の設定値以下の第2エリアの少なくとも一部が前記第1エリアに含まれる場合に前記第2エリア内における地域情報を前記周辺情報に含めることを特徴とする周辺情報取得システム。
  2. 前記周辺情報取得部は、前記第2エリアの少なくとも一部が前記第1エリアに含まれる場合に、前記第2エリアを通過した後の第3エリア内における地域情報を前記周辺情報に含めることを特徴とする請求項1に記載の周辺情報取得システム。
  3. 前記周辺情報取得部で取得された前記周辺情報を提供する周辺情報提供部を備え、
    前記周辺情報提供部は、前記移動体が前記第2エリアに到達するよりも前に前記周辺情報をユーザーに提供することを特徴とする請求項1または2に記載の周辺情報取得システム。
  4. 前記周辺情報提供部により提供される前記周辺情報を音声合成して出力する音声合成部を備えることを特徴とする請求項3に記載の周辺情報取得システム。
  5. 地図上の地点間を表すリンクを通過するのにかかるコストが記憶されるリンクコスト記憶部を備え、
    前記周辺情報取得部は、前記リンクコスト記憶部から取得した前記コストの情報に基づき、前記移動体の位置から前記コストが第2の設定値以下となる地点までを前記第1エリアとすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の周辺情報取得システム。
  6. 前記周辺情報取得部は、前記第2エリア内における前記リンクの前記コストを下げることにより前記第2エリア内における地域情報を前記周辺情報に含めることを特徴とする請求項5に記載の周辺情報取得システム。
  7. 前記周辺情報取得部は、前記移動体の位置から前記第2エリアまでの前記リンクの前記コストに応じて前記第2エリア内における前記リンクの前記コストを下げることを特徴とする請求項6に記載の周辺情報取得システム。
  8. 前記周辺情報取得部は、前記移動体の位置と設定された地点との間の前記リンクの前記コストが第3の設定値以下となった場合に前記周辺情報の取得を行うことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の周辺情報取得システム。
  9. 前記位置情報取得部は、前記移動体側に設置される周辺情報提供装置に設けられ、
    前記周辺情報取得部は、前記周辺情報提供装置と通信を行うサーバ装置に設けられることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の周辺情報取得システム。
  10. 移動体の位置情報を取得して送信する周辺情報提供装置と、前記周辺情報提供装置から受信した移動体の位置情報に基づいて周辺情報を取得するサーバ装置と、を備える周辺情報取得システムであって、
    前記サーバ装置は、
    前記移動体の位置周辺において、通信経路毎に、各エリアの通信速度を示す情報を前記周辺情報提供装置に送信し、
    前記周辺情報提供装置は、
    前記サーバ装置から受信した通信経路毎の前記通信速度を示す情報に基づいて、すべての通信経路の通信速度が第1の設定値以下の第2エリアの少なくとも一部が前記移動体の位置周辺の第1エリア内に含まれる場合に、前記第1エリアと前記第2エリアとからなる情報取得エリア内における地域情報を前記サーバ装置に要求し、
    前記サーバ装置は、
    前記周辺情報提供装置からの要求に基づき前記情報取得エリア内の地域情報を周辺情報として取得するとともに前記周辺情報提供装置に送信し、
    前記周辺情報提供装置は、前記サーバ装置から受信した前記周辺情報を提供することを特徴とする周辺情報取得システム。
  11. 位置情報取得部が、移動体の位置情報を取得し、
    周辺情報取得部が、前記位置情報取得部で取得された前記位置情報に基づいて、前記移動体の位置周辺の第1エリア内における地域情報を周辺情報として取得するとともに、通信経路毎に、各エリアの通信速度を示す情報に基づいて、すべての通信経路の通信速度が第1の設定値以下の第2エリアの少なくとも一部が前記第1エリアに含まれる場合に前記第2エリア内における地域情報を前記周辺情報に含めることを特徴とする周辺情報取得方法。
  12. 移動体の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部で取得された前記位置情報に基づいて、前記移動体の位置周辺の第1エリア内における地域情報を周辺情報として取得するとともに、通信経路毎に、各エリアの通信速度を示す情報に基づいて、すべての通信経路の通信速度が第1の設定値以下の第2エリアの少なくとも一部が前記第1エリアに含まれる場合に前記第2エリア内における地域情報を前記周辺情報に含める周辺情報取得部と、を備えた周辺情報取得システムにより取得された前記周辺情報を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記周辺情報を表示する表示部と、を備えたことを特徴とする周辺情報表示装置。
  13. コンピュータを、
    地図上における地域に関する地域情報を記憶する地域情報記憶部、
    通信経路毎に、各エリアの通信速度を示す情報を記憶する地図情報記憶部、
    移動体の位置情報に基づいて前記移動体の位置周辺の第1エリア内における地域情報を前記地域情報記憶部から周辺情報として取得するとともに、前記地図情報記憶部から取得された通信経路毎に、各エリアの通信速度を示す情報に基づいて、すべての通信経路の通信速度が第1の設定値よりも小さい第2エリアの少なくとも一部が前記第1エリアに含まれる場合に前記第2エリア内における地域情報を前記地域情報記憶部から取得し、前記周辺情報に含める周辺情報取得部
    として機能させるためのプログラム。
JP2014043658A 2014-03-06 2014-03-06 周辺情報取得システム、周辺情報取得方法、周辺情報表示装置、およびプログラム Expired - Fee Related JP6390120B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014043658A JP6390120B2 (ja) 2014-03-06 2014-03-06 周辺情報取得システム、周辺情報取得方法、周辺情報表示装置、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014043658A JP6390120B2 (ja) 2014-03-06 2014-03-06 周辺情報取得システム、周辺情報取得方法、周辺情報表示装置、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015169504A JP2015169504A (ja) 2015-09-28
JP6390120B2 true JP6390120B2 (ja) 2018-09-19

Family

ID=54202371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014043658A Expired - Fee Related JP6390120B2 (ja) 2014-03-06 2014-03-06 周辺情報取得システム、周辺情報取得方法、周辺情報表示装置、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6390120B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7303166B2 (ja) * 2020-09-23 2023-07-04 Kddi株式会社 ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びコンピュータプログラム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3518284B2 (ja) * 1997-10-13 2004-04-12 日産自動車株式会社 移動体通信システム
JP3719179B2 (ja) * 2001-09-20 2005-11-24 松下電器産業株式会社 ナビゲーションシステムおよび情報センタ装置
JP2005055286A (ja) * 2003-08-04 2005-03-03 Toyota Motor Corp ナビゲーション端末、ナビゲーションサーバ、方法、およびプログラム
JP4603950B2 (ja) * 2005-07-29 2010-12-22 株式会社ナビタイムジャパン ナビゲーションシステム、poi探索方法、情報配信サーバおよび携帯端末
JP2011033361A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Sanyo Electric Co Ltd ナビゲーション装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015169504A (ja) 2015-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107521438B (zh) 用于动态本地化坐标下载的方法和设备
US10171953B2 (en) Vehicle event notification via cell broadcast
US9791282B2 (en) Technologies for route navigation sharing in a community cloud
JPWO2018042592A1 (ja) 自動運転レベル低下可否判定装置、自動運転レベル低下可否判定方法
US10131361B2 (en) Determining speed information
US10535257B2 (en) Transfer of image data taken by an on-vehicle camera
US10598502B2 (en) Routing following vehicles toward a lead vehicle in a vehicle caravan
CN112885146A (zh) 车辆预警方法、装置、计算机设备和存储介质
US9811786B2 (en) Reservations-based intelligent roadway traffic management
Yeshodara et al. Cloud based self driving cars
JP2014013148A (ja) 端末装置、車載装置、ナビゲーションプログラム
JP6804629B2 (ja) 走行支援装置及び走行支援方法
JP2017138741A (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP6390120B2 (ja) 周辺情報取得システム、周辺情報取得方法、周辺情報表示装置、およびプログラム
JP2017024675A (ja) 車両の操舵制御装置および操舵制御方法
US20190147739A1 (en) Information processing device
US11585667B2 (en) Systems and methods for simulating edge-computing deployment in diverse terrains
JP6234351B2 (ja) 車載システム
JP5920887B2 (ja) 通信装置、車載装置、通信方法、通信システム
EP3852404A1 (en) Efficient use of a ran for safely operating a vehicle
JP7354997B2 (ja) 電波マップ提供装置、電波マップ提供方法、及び電波マップ提供プログラム
CN116168472B (zh) 基于edr数据的事故定责方法、装置及相关设备
KR102643540B1 (ko) 자율주행 차량의 충돌 방지 방법, 장치 및 컴퓨터프로그램
US11301949B2 (en) Integrated transportation services for vehicle-sharing fleet
JP7468278B2 (ja) 通信制御装置、通信制御方法、および通信制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170808

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180806

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6390120

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees