JP3718834B2 - 残飯、生ゴミ等の処理装置及び処理方法 - Google Patents

残飯、生ゴミ等の処理装置及び処理方法 Download PDF

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    • Y02W30/78Recycling of wood or furniture waste

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、残飯、生ゴミ等の処理装置及び処理方法、殊に、家庭、食堂、ホテル、レストラン等の調理場等から、継続的又は随時発生する食物残さ、木屑、草花、樹木の剪定屑、紙、プラスチックフィルム、発泡スチロール容器等の混在する残飯、生ゴミ等を、金属、ガラス、石等は別として、殆ど材質毎に分別することなくそのまま、しかも、短時間で適度に乾燥した微細滅菌肥料にする残飯、生ゴミ等の処理装置及び処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食品残さと木屑を、圧力釜で高温(約130℃)、高圧(約0、2MP)の亜臨界水で約6時間以上、攪拌処理することにより、炭水化物をブドウ等、たんぱく質をアミノ酸、油分を脂肪酸に分解し、消化吸収し易く、健康効果を期待できる飼料を作る方法が提案されている。
【0003】
また、生ごみを100℃前後で、4〜6時間乾燥して水分率を約10%に調整し、乾燥処理したのち、残さ、アルミ、鉄類を取り除き、原料に窒素を添加して炭素率(C/N比)を10以下に調整し、原料に、尿素、硫酸アンモニュウムのような窒素肥料、あるいは鶏糞や下水汚泥などを混合して原料の炭素率を8〜10%に低下させ、その後、ペレット化処理して保存、輸送、頒布、施肥の利便性を高める肥料の製造方法も知られている(特開2001−151585号公報参照)。
【0004】
また、従来の残飯、生ゴミ等の処理装置200(図11)は、その要部の模式縦断説明図の図11に略示するように、処理槽210の側壁211に、モータ201によりスプロケット202、204、チエン203を介して駆動される攪拌羽根207付攪拌軸206を、同側壁211外側に溶着した基部216に設けたパッキング受212内のパッキング213を介して、回動可能に設けるに当り、当該処理槽210内に所定の蒸気圧を確保するため、前記パッキング213を締付ボルト215により、パッキング押え214を介して締付けるのが通常であった。なお、図11において、217は攪拌軸206を軸受219で支承する角フランジユニット218を、前記基部216に取付ける取付具である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような従来の残飯、生ゴミ等の処理装置及び処理方法による残飯、生ゴミ等の処理には、何れもかなりの処理時間を要する外、当該残飯、生ゴミ等の処理装置から残飯、生ゴミ等の汁漏れを招く等の問題があリ、しかも、当該残飯、生ゴミ等の処理装置の、回転部分のシール性向上のため、その締め付け力を高めると、当該シール部分の回転抵抗が増し、その駆動力の増加を招く外、当該処理層への高温、高圧蒸気の注入、排出の繰返しに基づく、広範囲の温度、圧力変化の繰返しによりシール材(グランド式)の耐久性減少に対処するため、高度のシール技術を備える者により、高い頻度で保守対策を講ずる必要性が生じ、当該残飯、生ゴミ等の処理装置の保守サイクルが短縮して、その稼働率が低下し、ひいては、当該残飯、生ゴミ等の処理装置の維持管理費が増し、数トンという大処理量で高価なものは別として、家庭や少規模の食堂、レストラン等への設置に適する小容量のものは見当らない。
【0006】
また、前記図11に要部を略示した残飯、生ゴミ等の処理装置200にあっては、当該処理槽210内の蒸気漏れを防止するために、締付ボルト215によりパッキング213を強く締付ける必要があり、その結果、攪拌軸206とパッキング213間の摩擦抵抗が増し、その駆動力が大きくなる一方、パッキング213が磨耗し、蒸気漏れを招く嫌いがあり、ひいては、当該処理槽210に高温、加圧の蒸気圧を掛けて残飯、生ゴミ等を処理することが、実際上かなり困難である外、パッキング213をしばしば交換する必要がある等の問題があった。
【0007】
なお、食物残さ等の残飯、生ゴミ等を、いわゆるバイオ方式により肥料化することも知られているが、バイオ方式による残飯、生ゴミ等の処理には数か月という長期間を要する上、バイオ方式の残飯、生ゴミ等の処理には、残飯、生ゴミ等から、プラスチックフィルム等を予め排除するための分別という面倒な問題があった。
【0008】
この発明は、家庭、食堂、ホテル、レストラン、学校等の調理場等から、継続的又は随時発生する食物残さ、プラスチックフィルム、挟機で細かく砕いた木屑、残飯、生ゴミ等を、金属、石、ガラス、銀紙等は別として、殆ど分別することなくそのまま処理槽に投入し、高温、高圧蒸気で加熱、加圧、攪拌して汚泥状にした後、当該汚泥状物を攪拌しながら、やや高圧の常温乾燥空気を吹き掛けて冷却し、適度に乾燥した微細滅菌肥料にする残飯、生ゴミ等の処理装置及び処理方法を提供する。
【0009】
【課題を解決する手段】
この発明は従来例における前記のような課題を解決するために、架台に設けた垂直状取付板の水平穴周りの一側に、冷却水路付ケーシングを介して、モータにより駆動される非接触型マグネットリンクの非磁性軸鞘を、前記水平穴周りの他側に、頂部に開閉手段付ホッパと所定圧以上の蒸気を放出する安全弁を備え、副架台に支承される処理槽を、前記非磁性軸鞘と当該処理槽とが前記水平穴を介して単一密閉容器状をなし、当該処理槽を前記垂直状取付板の他側に取外し可能に設け、かつ、前記非磁性軸鞘内の内側マグネットの出力軸を、前記水平穴を介して垂直状取付板の他側へ突出させ、該出力軸の突出部又は該突出部と一体状の攪拌軸に攪拌羽根を設け、該出力軸の突出部又は該突出部と一体状攪拌軸の端部を、前記処理槽の鏡板中央部内側の軸受に挿脱可能に支承し、さらに、前記処理槽と前記架台又は副架台周りの蒸気発生器又はボイラをフレキシブルホース等の連結手段により連結し、かつ、前記垂直状取付板の他側から取外した処理槽を、該垂直状取付板に対して、その水平穴周り一側に設けた前記非磁性軸鞘内の内側マグネットの出力軸方向に、相対移動可能に設けた残飯、生ゴミ等の処理装置である。
【0010】
また、前記処理槽の胴板の下部に開閉手段付排出口を設けたものであり、また、前記垂直状取付板及び非接触型マグネットリンクの非磁性軸鞘を架台に、また、前記処理槽基部のリング状フランジ、及び該処理槽の鏡板中央部外側の突軸を支承する外支柱を副架台にそれぞれ設けると共に、前記処理槽と前記架台又は副架台周りの蒸気発生器又はボイラ、及び前記冷却水路付ケーシングと冷却水源を、それぞれフレキシブルホース等の連結手段により連結し、かつ、前記外支柱周りのハンドルにより、ウォーム、ウォームホイール、突軸等を介して、前記処理槽を上下反転可能に支承したものである。
【0011】
さらに、前記処理槽の上下を反転して下向きにした開閉手段付ホッパ、又は前記処理槽下部の開閉手段付排出口の下位に、コンベヤ又は振動コンベヤを設けると共に、前記処槽下部の開閉手段付排出口下位に、ロータリーバルブ等の定量送り手段を設けたものである。
【0012】
また、架台上の垂直状取付板の水平穴周り一側に、モータにより駆動される非接触型マグネットリンクの非磁性軸鞘を、冷却水路付ケーシングを介して、また、該垂直状取付板の水平穴周りの他側に、頂部に開閉手段付ホッパと所定圧以上の蒸気を放出する安全弁を備える処理槽を、前記水平穴を介して前記非磁性軸鞘と処理槽とが単一密閉容器状をなすように取付けた残飯、生ゴミ等の処理装置の電源をONし、前記処理槽上部のホッパを開閉手段により開放する一方、前記処理槽へ高温、高圧過熱蒸気を注入する蒸気発生器又はボイラを予め着火して所定温度及び圧力にした後、前記モータをONして非接触型マグネットリンクの内側マグネットと一体状の出力軸を起動すると共に、前記冷却水路付ケーシングへの冷却水の給排を開始し、しかる後、前記処理槽上部のホッパから残飯、生ゴミ等を適量投入して同ホッパをその開閉手段により閉塞し、次いで、該処理槽へ前記蒸気発生器又はボイラから約180〜220℃、0、5〜1、5MPの過熱蒸気を注入すると共に、前記出力軸又は同出力軸と一体状攪拌軸上の攪拌羽根により約30〜90分攪拌して、前記残飯、生ゴミ等中の食品、木屑、紙等の微細化された炭化物の空間部に、当該残飯、生ゴミ等中に混在するプラスチックの溶化物を吸収する汚泥状にした後、該処理槽への高温、高圧過熱蒸気の注入を止め、次いで、該処理槽に約0.4〜0.8MP、約10〜20℃の常温乾燥空気を注入すると共に、前記汚泥状物を前記攪拌羽根により約20〜60分攪拌、冷却して微細滅菌肥料にした後、該処理槽への乾燥空気の注入を停止して当該処理槽内を大気圧にし、次いで、該処理槽の上下を反転して下向きにしたホッパを開閉手段により、又は該処理槽下部の排出口を開閉手段により開放して、当該処理槽内で処理した微細滅菌肥料を排出させる残飯、生ゴミ等の処理方法である。
【0013】
さらに、前記処理槽下部の排出口をその開閉手段により開放し、又は前記垂直状取付板の水平穴周りの他側に取付けた処理槽を、当該垂直状取付板と共に上下を反転して下向きにしたホッパを開閉手段により開放し、該処理槽内で処理した微細滅菌肥料を、前記排出口又は下向きホッパの下位に設けたコンベヤ又は振動コンベヤに排出し、該コンベヤ又は振動コンベヤにより適所へ搬送する方法である。
【0014】
また、前記処理槽内で処理した微細滅菌肥料を、当該処理槽下部の排出口を開閉手段により開放すると共に、該排出口の下位に設けたロータリバルブ等の定量送り手段により、所定量ずつ前記コンベヤ又は振動コンベヤに排出して適所に搬送する方法であり、また、前記処理槽周りに設けたバンドヒータを、前記処理槽へ高温、高圧加熱蒸気を注入する蒸気発生器の点火とほぼ同時にONさせて、当該処理槽の予熱を開始する方法である。
【0015】
【作用】
請求項1の発明によれば、架台上の垂直状取付板1の水平穴周り一側に、モータ駆動の非接触型マグネットリンクの非磁性軸鞘を冷却水路付ケーシングを介して、また、同水平穴周りの他側に、頂部に開閉手段付ホッパと所定圧以上の蒸気放出用安全弁を備える処理槽を、当該水平穴を介して前記非磁性軸鞘と処理槽が単一密閉閉容器状をなし、かつ、該処理槽を前記垂直状取付板の他側に取外し可能に設けると共に、副架台に載置し、前記非磁性軸鞘内の内側マグネット出力軸の前記水平穴からの突出部、又は該突出部に連結した攪拌軸に攪拌羽根を設け、該攪拌羽根を収容する前記処理槽端部の鏡板中央部外側の突軸を、前記副架台上の外支柱に支承し、該突軸内側位の軸受に前記出力軸の突出部又は攪拌軸端部を挿脱可能に支承し、さらに、前記垂直状取付板の一側に前記架台又は副架台周りの蒸気発生器又はボイラを、フレキシブルホース等の適宜連結手段により前記処理槽に連結したからから、非接触型マグネットクリンクの内側マグネットと一体状の出力軸、攪拌軸、攪拌羽根周りが、非磁性軸鞘、ケーシング、処理槽により、実質的にシールレス構造の単一密閉容器状に構成され、当該処理槽及び非接触型マグネットリンクの非磁性軸鞘、冷却水路付ケーシング部から、高温、高圧蒸気や残飯、生ゴミ等の汁漏れ等がなく、架台又は副架台周りの蒸気発生器又はボイラからフレキシブルホース等の適宜手段を介して供給される高温、高圧蒸気下での攪拌羽根51の攪拌により、残飯、生ゴミ等の食材、木屑、紙等の微細化された炭化物の空間部に、残飯、生ゴミ等中に混在するプラスチックの溶化物を吸収する汚泥状にした後、高温、高圧加熱蒸気の注入を止め、やや高圧の常温空気を送風し、当該汚泥状物を攪拌羽根により攪拌、冷却して、微細滅菌肥料にする。
【0016】
また、垂直状取付板の他側から取外した処理槽を、該垂直状取付板に対して、その水平穴周り一側に設けた非磁性軸鞘内の内側マグネットの出力軸方向に、相対移動させることにより、内側マグネットの出力軸の垂直状取付板他側への突出部、攪拌軸、攪拌羽根周り等の点検、修理等を容易にする。
【0017】
請求項2の発明によれば、前記処理槽本体の下部に設けた排出口を開閉手段により開放することにより、当該処理槽内で処理した微細滅菌肥料を、当該処理槽を垂直状取付板と共にその上下を反転させる煩わしさを伴わず、直ちに排出する。
【0018】
請求項3の発明によれば、垂直状取付板及び非接触型マグネットリンクの軸鞘を前記架台に、また、処理槽基部のリング状フランジ及び同処理槽の鏡板中央部外側の突軸54を支承する外支柱を副架台にそれぞれ設けると共に、前記垂直状取付板一側の蒸気供給口と前記架台周りの蒸気発生器又はボイラ、及び前記冷却水路付ケーシングの冷却水路と冷却水の給配源とを、それぞれフレキシブルホース等の適宜連結手段により連結したことにより、処理槽が架台又は副架台周りの蒸気発生器又はボイラ及び冷却水の給排源等から多少異動するか否かに係わらず、通常の残飯、生ゴミ等の処理を行える外、前記外支柱周りのハンドルにより、ウォーム、ウォームホイール、突軸等を介して、前記処理槽を上下反転させることにより、当該処理槽の下部に開閉手段付排出口を設けることなく、当該処理槽内で処理した微細滅菌肥料を排出する。なお、冷却水路付ケーシングの冷却水路にフレキシブルホース等の適宜連結手段を介して冷却水を給排して出力軸を冷却することにより、高温に加熱された処理槽側熱の非接触型マグネットリンク、殊に、その内外部マグネットへの熱伝達を抑制、保護する。
【0019】
請求項4の発明によれば、処理槽を上下反転して下向きにした開閉手段付ホッパ、又は処理槽本体下部の開閉手段付排出口下位の、コンベヤ又は振動コンベヤへ、処理槽内で処理した微細滅菌肥料を排出し、当該コンベヤの進行中の振動、又は振動コンベヤの振動により、当該微細滅菌肥料周りへの空気中の酵母付着を促進しながら、当該微細滅菌肥料を適所へ搬送し、また、処理槽下部の開閉手段付排出口の下位に、ロータリーバルブ等の定量送り手段を設ければ、当該コンベヤ又は振動コンベヤ等の搬送容量に適切に対応する排出量の設定を容易にする。
【0020】
請求項5の発明によれば、架台の垂直状取付板1の水平穴周り一側に、モータにより駆動される非接触型マグネットリンクの非磁性軸鞘を、冷却水路付ケーシングを介して、また、前記水平穴1A周り他側に、頂部に開閉手段付ホッパと所定圧以上の蒸気を放出する安全弁を備える処理槽を、前記水平穴を介して、両者が単一密閉容器状をなすように取付けた残飯、生ゴミ当の処理装置の、処理槽上部のホッパを開閉手段で開放する一方、前記処理槽へ高温、高圧加熱蒸気を注入する蒸気発生器又はボイラを予め着火して所定温度及び圧力にした後、前記モータをONしてマグネットリンクの内側マグネットと一体状出力軸、攪拌軸、攪拌羽根等を起動すると共に、前記冷却水路付ケーシングの冷却水路へ冷却水の給排を開始し、しかる後、前記処理槽上部の開口するホッパから残飯、生ゴミ等を適量投入して、同ホッパを開閉手段により閉塞し、次いで、処理槽へ蒸気発生器又はボイラから約180〜220℃、約0、5〜1、5MPの過熱蒸気を注入し、攪拌羽根により約30〜90分攪拌して残飯、生ゴミ等を汚泥状にした後、該処理槽への高温、高圧過熱蒸気の注入を止め、次いで、前記処理槽に約0.4〜0.8MP、約10〜20℃の常温乾燥空気を注入し、当該汚泥状物を攪拌羽根により約20〜60分攪拌、冷却して微細滅菌肥料にした後、乾燥空気の注入を停止して処理槽を大気圧にし、次いで、該処理槽を上下反転して下向きにしたホッパ、又は該処理槽下部の排出口を開閉手段により開放し、処理槽内で処理した微細滅菌肥料を排出する。
【0021】
請求項6の発明によれば、前記垂直状取付板の水平穴周り他側から離間する処理槽を、上下反転して下向きにしたホッパ、又は前記処理槽本体下部の排出口を開閉手段により開放し、当該処理槽で処理した微細滅菌肥料を、下向ホッパ又は排出口下位のコンベヤ又は振動コンベヤに排出し、該コンベヤ又は振動コンベヤによる搬送中の微細滅菌肥料に、適度な振動を付与して空気中酵母の付着が促進される。
【0022】
請求項7の発明によれば、処理槽内で処理した微細滅菌肥料を、該処理槽下部の排出口を開閉手段、及び該排出口下位のロータリバルブ等の定量送り手段により、当該排出口から、不用意に大量の微細滅菌肥料を当該コンベヤ又は振動コンベヤ上に排出させる恐れなく、しかも、当該コンベヤ又は振動コンベヤにより搬出する微細滅菌肥料への、空気中の酵母の好ましい接触状態確保に適する単位時間当りの排出量を選択して、適所へ搬送可能にする。
【0023】
請求項8の発明によれば、処理槽周りのバンドヒータを、処理槽へ高温、高圧蒸気を注入する蒸気発生器の点火とほぼ同時にONさせることにより、当該処理槽周りを同バンドヒータにより予熱し、また、高温、高圧蒸気による残飯、生ゴミ等を処理する処理槽を、同バンドヒータにより同時に加熱することにより、残飯、生ゴミ等を効率的に処理し、ひいては、少量の残飯、生ゴミ等を小型の蒸気発生器及び処理槽によリ効率的に処理する。
【0024】
【実施例】
以下、この発明に係る残飯、生ゴミ等の処理装置及び処理方法を実施する残飯、生ゴミ等の処理装置の第1〜3実施例A〜AAA及びその変形例を、添付の図1〜10を参照して説明する。なお、各実施例A〜AAAに共通する部分には同一名称、同一符号を用いる。
【0025】
【第1実施例】
図1〜7はこの発明の第1実施例に係る残飯、生ゴミ等の処理装置Aを略示するもので、図1はその模式平面説明図、図2はその模式正面説明、図3はその模式側面説明図、図4はその残飯、生ゴミ等の攪拌槽32部の模式縦断説明図、図5はその非接触型マグネットリンク3の模式縦断説明図で、同図5では当該非接触型マグネットリンク3の左右方向を、図1〜4のものの左右を反転して略示した。図6は攪拌羽根51の模式平面説明図、図7はこの残飯、生ゴミ等の処理装置Aにより処理した微細滅菌肥料96A(ただし、処理槽32内での処理直後の微細滅菌肥料96Aへの酵母99の付着量は微量)の模式拡大縦断説明図である。
【0026】
図1〜7において、1はこの発明の第1実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置Aの肉厚円板状取付板で、この取付板1はベースB右側(図2)に設けた架台25の、上部左側(図2)に略垂直状に配設され、この垂直状状取付板1の円形周縁部は、支承部22のほぼV状支承面22Aにより支承される。この肉厚円板状の垂直状取付板1は、後述の処理槽32基部のリング状フランジ34外径と略等径に構成され、その水平穴1A周りの一側(図2では右側)には、非接触型マグネットリンク3を固定する。同垂直状取付板1の水平穴1A周りの他側(図2では左側)には、前記処理槽32基部のリング状フランジ34を取外し可能に取付ける。このリング状フランジ34を垂直状取付板1の水平穴1A周りの他側へ取付けることにより、当該処理槽32の強度を確保すると共に、両者の同時上下反転を可能にする。なお、処理槽32本体の下部に排出口(図9の排出口43A参照)を設ければ、当該処理槽32の上下を反転させる必要がなく、この場合には、リング状フランジ34の外形を円形以外の適宜形状に構成できる。
【0027】
2は架台25上に設けた蒸気発生器、4はモータ、5はヒータ保護管、6は食品残さとしての残飯、生ゴミ等の投入ホッパ14下部に設けた、開閉手段としての密閉可能なバタフライ弁で、バタフライ弁6はレバー6Aにより開閉操作される。7、8は低、高圧弁、9、10は圧力計、11、12はばね式安全弁、13は蒸気発生器2のカートリッジヒータ、15〜17はピローベアリング、18はウォーム、19はウオームホイール、21はウォーム18を駆動するハンドルである。なお、このバタフライ弁6は、後述の図10に略示するゲートバルブ(ゲート開閉装置)101として構成することができる。また、蒸気発生器25は主として小型の残飯、生ゴミ等の処理装置用のもので、通常は図示しないボイラを架台25又は副化台25B周りの適所に設ける。
【0028】
20はベースB上の左側(図2)に設けた副架台25Bの、右支柱25C上部の前後(図3では左右)両側に設けたほぼ等高ローラで、ローラ20は処理槽32を構成する胴板32A基部(図4では右側)のリング状フランジ34を、その穴(図4参照)に挿入するボルト35及び位置決めピン38を、前記垂直状取付板1の穴に合せて、離脱可能に取付ける。ローラ20、20の高さは、垂直状取付板1の周縁部と略等高に配設する。なお、このローラ20、20の高さを調節可能にすれば、処理槽32の高さ調節、即ち、前記垂直状取付板1に対するその高さ方向の位置合せが容易になる。
【0029】
23は処理槽32の胴板32A周りに配したバンドヒータ(図2、4では、その配設位置を破線で略示)で、残飯、生ゴミ等を投入する処理槽32を予熱すると共に加熱し、残飯、生ゴミ等の処理装置A(殊に、処理槽、蒸気発生器が小型のもの)の処理効率促進を図る。24はVベルトで、非接触型マグネットリンク3の、外部ケース84と一体状のVプーリ84Bに掛け、同外部ケース84を回転駆動する。26は自動ボール弁で、所定圧、例えば、約1MP(0.5から1.5HPを選択可)、約180℃(約180〜220℃を選択可)を越える高圧、高温蒸気を放出する。27は蒸気発生器2の蒸気を、蒸気供給口28を介して、垂直状取付板1の水平穴1A周り他側に取付けた処理槽32へ供給するフレキシブルホースで、フレキシブルホース27端部は取付板1上の蒸気供給口28に取付けられ、取付板1の上下反転を妨げない充分な長さを備え、処理層32と同時に上下反転する垂直状取付板1上の蒸気供給口28を介して、蒸気発生器2からの処理層32への蒸気供給可能状態を確保する。
【0030】
30は電磁弁、31は圧力側定器、33は処理槽32の鏡板、35はボルト、37はガスケット、38は位置決めピン、39はガス、蒸気抜き口、40はボルト、41はガスケット、44はコンベヤで、コンベヤ44は処理槽32を上下反転して下向きにしたホッパ14の下位に設けられ、開放する下向きの同ホッパ14から排出される微細滅菌肥料96A(図7参照)を適所へ搬送する。
【0031】
なお、この処理装置Aで処理した微細滅菌肥料96Aのコンベヤ44による搬送中、当該コンベヤ44のベルトに適度な弛み(例えば、当該ベルトの自重、載置される微細滅菌肥料96Aの重量等による)が、当該コンベヤ44を支承する図示しない複数の搬送ローラにより、繰返し昇降しながら進行することにより、当該コンベヤ44上に載置される微細滅菌肥料96A相互の位置ずれ発生の繰り返し等に基づく、当該微細滅菌肥料96Aへの空気中の酵母付着が促進される。なお、このコンベヤ44を振動コンベヤ:図1の符号(44A)参照:にすれば、搬送される微細滅菌肥料96Aへ当該振動コンベヤ44Aの振動が積極的に伝達され、当該微細滅菌肥料96Aへの酵母付着が一層促進される。
【0032】
45は非接触型マグネットリンク3の内側マグネット69と一体状の出力軸で、出力軸45は垂直状取付板1の水平穴1Aを通して他(図4では左)側へ突出し、同突出部の端部にカップリング46、47を介して攪拌軸50の基部(図4では右側)を分離可能に連結する。
【0033】
出力軸45の端部、又は該出力軸45端部にカップリング46、47を介して連結した攪拌軸50の端部を、図4のように鏡板33の中央部外側に伸びる突軸54内側位の軸受55で支承し、攪拌軸50上の攪拌羽根51による攪拌槽32内の残飯、生ゴミ等の攪拌抵抗に耐え得るように構成する。また、例えば、処理槽32等の分解、点検、修理等のため、処理槽32基部のリング状フランジ34と垂直状取付板1との固定ボルト35を緩めた後、同処理層32を副架台25Bと共にベースBに沿って、垂直状取付板1の他側へ、同図2の実線位置から破線位置(同図)へ距離L離間(後退)させる際、突軸54内側の軸受55が同時に同距離L同方向に移動し、攪拌軸50(攪拌軸50連結がない場合は出力軸45の突出部)の端部が軸受55から引き抜かれ、攪拌軸50、攪拌羽根51、カップリング46、47等は、出力軸45と共に垂直状取付板1の他側に残る。
【0034】
攪拌羽根51はその中央のボス52部から放射状に延びる2枚の平板により構成され、ボス52中央の穴(キー溝付)部に攪拌軸50を挿入し、適所にボルト53締め、固定する。この攪拌羽根51は図6の平面図形状に構成する外、羽根51に適度のリード(捩れ)を付けることを始め、当該処理槽32内で処理する残飯、生ゴミ等の種類、状態如何等に対応する適宜形状に構成することができ、同攪拌羽根51の枚数も増減できる(図示省略)。54は鏡板33の中央部外側(図4では左側)へ伸びる突軸で、突軸54は副架台25Bの外支柱25D上に回転可能に支承する。
【0035】
【非接触型マグネットリンク】
3は非接触型マグネットリンクで、図5の模式縦断面図に略示するように、垂直状取付板1の水平穴1A回りの一側(図2では右側)に、その軸鞘(円筒状の非磁性金属ケース)62を、ケーシング61を介してボルト78止めする。非接触型マグネットリンク3の内部マグネット60と一体状をなす出力軸45は、水平穴1Aを通して垂直状取付板1の他(図4では左)側に突出し、同水平穴1Aまわりの取付板1他側には、処理槽32基部のリング状フランジ34をボルト35止めする。非磁性軸鞘62及びケーシング61と処理槽32は、水平穴1Aを介して単一密閉容器状(いわゆるシールレス構造)をなすように、垂直状取付板1の水平穴1A周りの左右両側に取付け、処理槽32に注入した高温、高圧過熱蒸気の漏れを阻止すると共に、処理槽32に投入した残飯、生ゴミ等の汁漏れを阻止する。
【0036】
63はシール蓋、65は端部軸で、端部軸65は内部マグネット69、したがって、出力軸45と一体状をなす。66はマグネットライニング、67はベアリング押え、68はガスケット、70は回転指示用マグネット、70Aは回転指示用マグネット70、即ち、出力軸45の回転数を読取る回転数指示計である。
【0037】
71〜73はベアリング、74はクーラジャケット、75は、冷却水源(例えば、通常の水道水等)からの冷却水入口、76は冷却水出口で、入口76から流入した冷却水がケーシング61周りの冷却水路77を流動し、出口76から流出する間に、同ケーシング61を介してその内側の出力軸45を冷却し、蒸気発生器2又はボイラ(図示省略)から供給される高温、高圧過熱蒸気による処理槽32、さらにはバンドヒータ23により加熱される同処理槽32(取付板1の他)側の高熱が、同処理槽32内に突出する出力軸45の突出部、同処理槽32基部のリング状フランジ34、垂直状取付板1等を介して、当該垂直状取付板1一側の冷却水路77付ケーシング61及び出力軸45を介して非接触型マグネットリンク3、殊に、その内部マグネット69、軸鞘62及び外部マグネット91への熱伝達を抑制し、非接触型マグネットリンク3の機能低下を阻止する。
【0038】
78はケーシング61を垂直状取付板1の一側(図5では左側)に、ガスケット68を介して固定するボルト、79、80は軸鞘62の左右両側面(図5)にOリング81、82を介して、非磁性軸鞘62の左側面とシール蓋63の右側面(図5)を、非磁性軸鞘62の右側面とケーシング61の左側面を、それぞれガスケットを介して固定するボルト、84はマグネットリンク3の外部ケースで、外部ケース84は非磁性軸鞘62の外側凹部に、軸受89、90を介して回転可能に設ける。
【0039】
86はベアリング押、87は外部マグネットヨーク、88は外部マグネット押85と外部ケース84全体との周り止めピンで、この周り止めピン88により、非磁性軸鞘62の端部側にボルト80止めされるシール蓋63の強度を確保する。なお、63Bはシール蓋63の端部の穴で、処理槽32内の高圧が水平穴1A、隙間95(後述)等を介して、同穴63Bから圧力変換器31に伝達され、同圧力変換器31により電気的に検出された処理槽32内の圧力信号が、図示しない制御盤に送信され、所要の制御をする。
【0040】
91は外部マグネットで、外部マグネット91は、外部ケース84内側に配設され、外部マグネット用ヨーク87を介して外部マグネット押85、ボルト83により外部ケース84に固定する。95は出力軸45、内部マグネット69、マグネットライニング66、右(図5では左)軸65と、ケーシング61、非磁性軸鞘62、取付板1の水平状穴1A、シール蓋63の内側間の隙間で、この隙間95は実質上、密閉状空間として構成される。Bはベース、Lは副架台25B及び処理槽32の、取付板1他側(図2では左側)からの最大離間(後退)間隔である。
【0041】
【第1実施例の作用】
第1実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置Aは、処理槽32基部のリング状フランジ34を、垂直状取付板1の水平穴1A周りの他(図4では左)側にガスケット37を介して当接させ、位置決めピン38により位置決めしてボルト35締め、固定しこの装置を組立てる。しかる後、電源スイッチをONすると、攪拌槽32の胴板32A周りがバンドヒータ23で加熱(予熱)される一方、蒸気発生器2のカートリッジヒータ23を加熱し、若しくは、前記電源スイッチのONに先立つ同カートリッジヒータ23の加熱により、高温、高圧蒸気(例えば、180〜220℃;0.5MP〜1.5MP)の供給に備える一方、ベースB右側の架台25上のモータ4を回転し、ベルト24、Vプーリ84Bを介して、非接触型マグネットリンク3の外部ケース84、外部マグネット91等を回転させ、静止する非磁性軸鞘62を介して内部マグネット69を、両者の磁気反発を利用して、追随、回転させ、出力軸45の突出部又は同突出部の端部に、カップリング46、47を介して連結した攪拌軸50上の攪拌羽根51を回転させる。同時に、ケーシング61の冷却水路77に冷却水(例えば、水道水)を、入口75から注入し、出口76から流出させて、冷却水路付ケイシング61の冷却を介して、その内側の出力軸45を冷却し、処理槽32側からの高熱の伝達を阻止する。
【0042】
しかる後、レバー6Aによりバタフライ弁6を回動して(又はゲートバルブを後退させて)ホッパ14を開放し、ポリエチレン袋等のプラスチックフィルム、木屑、紙等の混在する通常の残飯、生ゴミ等を分別することなく(ただし、金属、ガラス、アルミ箔、石等は別)所定量、攪拌羽根51の回転する処理槽32内に徐々に投入した後、レバー6Aによりバタフライ弁6を回動して(又はゲートバルブ式では、そのバルブを前進させて)ホッパ14を閉塞する。
【0043】
次いで、蒸気発生器2の、例えば、約180〜220℃、約0.5〜1.5MPの過熱蒸気をフレキシブルホース27、蒸気供給口28を介して処理槽32に注入すると共に、バンドヒータ23により加熱される処理槽32内に投入した残飯、生ゴミ等を、高温、高圧過熱蒸気のもとで約30〜90分攪拌して、例えば、ポリエチレンフィルム等のプラスチックフィルムを溶化する一方、食材、木屑、残飯等を空間97、97の存する炭化物(肥料)96とし、溶化プラスチック98、98をその空間97、97に吸収し、両者の混在する汚泥状に(ただし、ポリエチレンフィルム以外の通常のプラスチックは220℃、約1.2〜1.5MPの過熱蒸気によリ溶化され、残飯、木屑等の炭化物96の空間97、97部に吸収)した後、高温、高圧過熱蒸気の注入を止める。
【0044】
なお、180〜200℃、0.5〜1MPの高温、高圧蒸気注入の亜臨界化により、例えば、ポリエチレンフィルム等が分子状に溶化し、食物、木屑、紙等の炭化物96の空間97に吸収したものの混在する汚泥状にする。また、処理槽32内の高温、高圧過熱蒸気を、200〜220℃、1.1〜1.5MPの亜臨界化により、ポリエチレンフィルム以外のプラスチックが溶化され、食物、木屑、紙等の炭化物96の空間97に吸収され、両者の混在する汚泥状にする。因みに、食物、木屑、紙等は100℃以上で炭化し、プラスチックは180〜260℃(亜臨界内)、1.1MP以上で溶化、分子化する。
【0045】
その後、処理槽32に約0.4〜0、8HPの常温(約10〜20℃)乾燥空気を注入し、約20〜60分、前記汚泥状物を攪拌羽根51により攪拌しながら常温まで冷却し、プラスチックの溶化物98を、食物、木屑、紙等の炭化物96の空間97に吸収した微細滅菌肥料(炭化物)96とし、この処理工程末の常温近傍の微細滅菌肥料(炭化物)96周りに、乾燥空気中の酵母99が付着し始め、酵母99付微細滅菌肥料96Aにし、プラスチックの溶化物98を含め、空気中、地中の酵母により容易に分解される無害乾燥肥料にする。ただし、この処理工程末における微細滅菌肥料(炭化物)96への酵母付着は微量。その後、加圧、乾燥空気の注入を停止し、処理槽32内を大気圧にする。
【0046】
次に、ハンドル21によりウォーム19を介して、ウォームホイール19付突軸54、同突軸54を備える鏡板33、胴板32A等を備える処理槽32を、その基部リング状フランジ34をローラ20に沿って転動させてその上下を反転し、同時に垂直状取付板1をV状受面22Aに沿って上下反転し、ホッパ14を図2の破線位置の下向にする。
【0047】
しかる後、レバー6Aによりバタフライ弁6を回して(又はゲートバルブを後退させて)ホッパ14を徐々に開き、処理槽32内で処理した微細滅菌肥料96Aを回転羽根51の回転により、コンベヤ44(又は振動コンベヤ44A)上に徐々に排出し、適所へ搬送する。なお、この処理槽32から排出した肥料96Aを、3〜7日間適所に保管し、空気中の酵母を充分付着させ、通常の肥料にする。
【0048】
処理槽32内の微細滅菌肥料96Aの排出終了後、ハンドル21により処理槽32を取付板1と共にそれらの上下を反転し、ホッパ14を図2の実線位置の上向にする。以後は、前記と略同要領で、他の残飯、生ゴミ等の処理に備える。
なお、処理する残飯、生ゴミ等が多い場合には、上向ホッパ14の上位にコンベヤ(図示省略)を設け、適所から残飯、生ゴミ等を順次供給可能に構成する。
【0049】
他に処理すべき残飯、生ごみ等が無いか、処理すべき残飯、生ゴミ等の発生までに長い時間があれば、レバー6Aによりバタフライ弁6を回し(又はゲートバルブを進め)てホッパ14を閉塞し、この残飯、生ゴミ等の処理装置Aの電源をOFFし、蒸気発生器2、バンドヒータ2、モータ4等を停止すると共に、冷却水路付ケーシング61の冷却水路77への冷却水の給水を停止する。
【0050】
【残飯、生ゴミ等の処理装置の分解】
例えば、定期点検等のために、この残飯、生ゴミ等の処理装置Aを分解する場合は、ボルト35を緩めて処理槽32基部のリング状フランジ34を取付板1他側から外し、同処理槽32を副架台25Bと共に取付板1から必要な間隔L離し、図2の破線位置にする。必要があれば、ハンドル21により処理槽32の上下を反転し、所要の点検、修理等をする。点検、修理等の終了後、前記と略逆操作で、下向ホッパ14を上向にし、処理槽32基部のリング状フランジ34を取付板1の他側に当て(図2の実線位置)、図4のようにボルト35止め、固定する。
【0051】
【第1実施例の操作要領のまとめ】
第1実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置Aは、次の要領(操作順序)で操作する。
順序 操作内容
1 ホッパ14閉塞状態における処理槽32等内の気密状態確認
2 電源(操作回路)ON
3 ホッパ14開放
4 蒸気発生器2又はボイラ、モータ4、バンドヒータ23等ON、冷却水送水開始:モータ4、マグネットリンク3、出力軸45、攪拌軸50、攪拌羽根51回転、バンドヒータ23で攪拌槽32周りを加{予}熱、蒸気発生器2又はボイラ焚き、出力軸45周り(垂直状取付板一側寄り)を冷却水路付ケーシング61への冷却水給水により冷却、(処理槽32内温度約80℃)
5 所定量の残飯、生ゴミ等(金属、石、ガラス等は排除)を、ホッパ14から処理槽32へ投入
6 ホッパ14閉塞
7 処理槽32に高温(約180〜220℃)、高圧(約0.5〜1.5MP)過熱蒸気注入、攪拌羽根51により約30〜90分攪拌(残飯、生ゴミ: 混在するプラスチックを溶化、食物、木屑、紙等を炭化、両者混在の汚泥状物)
8 処理槽32への高温(約180〜220℃)、高圧(約0.5〜1.5MP)過熱蒸気注入停止
9 処理槽32に約0.4〜0.8MP、10〜20℃乾燥空気を約20〜60分注入、汚泥状物の攪拌、冷却: 微細滅菌肥料96A
10 処理槽32への乾燥空気注入停止、加圧空気抜き(大気圧)
11 コンベヤ44(振動コンベヤ44A)運転開始
12 処理槽32を上下反転、ホッパ14下向
13 下向ホッパ14: 微細滅菌肥料96A排出
14 コンベヤ44(振動コンベヤ44A)による微細滅菌肥料96Aの搬出、微細滅菌肥料96Aへの酵母付着促進
15 微細滅菌肥料96A排出、搬送終了
16 処理槽32を下上反転(ホッパ14上向)
17 運転継続か(YES)
18 操作順序2(次回残飯、生ゴミ等の処理)
19 運転継続か(NO)
20 運転停止
21 ホッパ14閉塞
22 電源OFF、冷却水路付ケーシング61への冷却水送水停止、バンドヒータ23、蒸気発生器2又はボイラ、モータ4、コンベヤ44(振動コンベヤ44A)等停止
【0052】
【第1実施例の分解、点検、修理、組立】
この第1実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置Aは、その運転を停止させた後、次ぎの要領で分解、点検、修理、組立をする。
順序 操作内容
23 ボルト35緩め、処理槽32基部のリング状フランジ34と取付板1との固定解除
24 処理槽32、副架台25Dを取付板1から離間
25 処理槽32の内外側、出力軸45、攪拌軸50、攪拌羽根51、架台25、副架台25D、取付板1の水平穴1A周り、非接触型マグネットリンク3等の点検、修理、調整等
26 処理槽32、副架台25Dを取付板1他側へ移動
27 処理槽32基部のリング状フランジ34を取付板1他側へボルト35止めし、残飯、生ゴミ等の処理装置Aを組立てる
28 ホッパ14閉塞状態における処理槽32内の気密状態確認(0051欄の順序1参照)
【0053】
【第1実施例の変形例】
第1実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置Aのコンベヤ44(振動コンベヤ44A)は省略できる(図示省略)。この場合には、0051欄の操作順序1〜21中、操作順序
11 コンベヤ4(振動コンベヤ44A)4運転開始
14 コンベヤ44(振動コンベヤ44A)による微細滅菌肥料の搬出、酵母付着の促進
21中 コンベヤ44(振動コンベヤ44A)停止
が欠落し、その予は第1実施例の操作要領(0051欄参照)と略同様である。
【0054】
【第1実施例の変形例2】
この第1実施例は、図3のホッパ32を処理槽32の直上部に設けることなく、当該処理槽32中心まわりの左右(図3)何れかの方向に、例えば、約30°ずれるように設けることができ(図示省略)、この場合には、処理槽32を約150°回転させることにより、ホッパ14を下向にし、処理後の肥料を排出する。その予の構造、及び作用は、前記第1実施例と略同様である。
【0055】
【第1実施例の変形例3】
第1実施例は、図2の実線位置の架台25及び副架台25Dを同時に、その副架台25Dが図2の破線位置の副架台25Dに一致する位置まで両者を左側へ移動させ、この副架台25Dをその位置でベースBに固定する一方、架台25をベースBに対して図2の右側へ移動(後退)可能なものに変形することができる(図示省略)。この場合には、マグネットリンク3、出力軸45、攪拌軸50、攪拌羽根51等が、架台25と共に、図2の実線の架台25位置まで右側へ移動(後退)し、この状態において出力軸45、攪拌軸50、攪拌羽根51等が、破線位置25Dに固定された副架台上の処理槽32内から露出する。
【0056】
なお、この変形例3においては、架台25上の蒸気発生器2に代えて、ボイラ(図示省略)を固定した新位置の副架台25D又は移動可能な架台25近傍に設け、このボイラと固定した副架台25D上の処理槽32をフレキシブルホース27又はパイプにより、取付板1を介することなく、直接接続することができる。その予の構造及び作用は前記第1実施例と略同様である。
【0057】
【第2実施例】
次に、この発明の残飯、生ゴミ等の処理装置の第2実施例AAを、図8の模式側面説明図、及びその要部の模式縦断説明図の図9を参照して説明する。前記第1実施例と共通する部分には同一名称、同一符号を用いる。
【0058】
第2実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置AAは、前記第1実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置Aにおける処理槽32下部(図2、ただし、同2図の破線ホッパ14は欠落)に、シュート(排出口)43を設けたものに当り、残飯、生ゴミ等の処理装置AAで処理した微細滅菌肥料96Aを、直ちに当該処理槽32から排出できる。なお、シュート(排出口)43の上部の開閉手段43Bとして、例えば、後述の図10に略示するゲートバルブ11と同様な開閉弁(図示省略)を設けることができる。
【0059】
第2実施例では、前記第1実施例の処理槽32を上下反転するウォーム18、ウォームホイール19、ハンドル21、及び処理槽32基部のリング状フランジ34を支承するローラ20、20等が欠落し、同リング状フランジ34下位を、例えば、V状支承面20Aとして、同部を支承する。その予の構造及び作用は前記第1実施例と略同様である。
【0060】
【第2実施例の操作要領のまとめ】
この第2実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置AAは、次の要領(操作順序)で操作する。
順序 操作内容
1 ホッパ14閉塞状態における処理槽32等内の気密状態確認
2 電源(操作回路)ON
3 ホッパ14開放
4 蒸気発生器2又はボイラ、モータ4、バンドヒータ23等ON、冷却水送水開始:モータ4、マグネットリンク3、出力軸45、攪拌軸50、攪拌羽根51回転、バンドヒータ23で攪拌槽32周りを加{予}熱、蒸気発生器2又はボイラ焚き、出力軸45周り(垂直状取付板一側寄り)を冷却水路付ケーシング61への冷却水給水により冷却、(処理槽32内温度約80℃)
5 所定量の残飯、生ゴミ(金属、ガラス、石等は排除)を、ホッパ14から処理槽32へ投入
6 ホッパ14閉塞
7 処理槽32に高温(約180〜220℃)、高圧(約0.5〜1.5MP)蒸気注入、攪拌羽根51による攪拌を約60〜90分継続(残飯、生ゴミ:微細化、滅菌、汚泥状)
8 処理槽32への高温(約180〜220℃)、高圧(約0.5〜1.5MP)過熱蒸気注入停止
9 処理槽32にブロア、コンプレサーで、10〜20℃の乾燥空気を約30〜60分注入、攪拌羽根で攪拌、乾燥、冷却: 微細滅菌肥料96A
10 ブロア、コンプレサー停止、: 処理槽32内大気圧
11 コンベヤ44(振動コンベヤ44A)運転開始
13 排出口43開放: 微細滅菌肥料96A排出
14 コンベヤ44(振動コンベヤ44A)による微細滅菌肥料96Aの搬送、同微細滅菌肥料96Aへの酵母付着の促進
15 微細滅菌肥料96A排出、搬送終了
17 運転継続か(YES)
18 操作順序2(次回、残飯、生ゴミ等の処理)へ
19 運転継続か(NO)
20 運転停止
21 ホッパ14閉塞
22 電源OFF、冷却水路付ケーシング61への冷却水送水停止、バンドヒータ23、蒸気発生器2又はボイラ、モータ4、コンベヤ44(振動コンベヤ)等停止
【0061】
【第2実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置の分解、組立要領】
この第2実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置AAは、処理槽32を垂直状取付板1から取外し、副架台25Bと共に同垂直状取付板1から離間させて分解し、前記第1実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置Aの分解、組立要領とほぼ同様に、処理槽32及び攪拌軸50、攪拌羽根51等の点検、修理等をし、その後、前記第1実施例の組立要領と略同要領で組立てる。
【0062】
【第2実施例の変形例】
第2実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置AAは、当該残飯、生ゴミ等の処理装置AAによる処理後の肥料の搬出用コンベヤ44を省略できる(図示省略)。この第2実施例の変形例は、前記第2実施例の「操作要領のまとめ」(0060欄)の操作順序1〜22中、
順序 操作内容
11 コンベヤ44(振動コンベヤ44A)運転開始
14 コンベヤ44(振動コンベヤ44A)による微細滅菌肥料96Aの搬出、同微細滅菌肥料96Aへの酵母付着の促進
22中 コンベヤ44(振動コンベヤ44A)停止
が欠落する。その予の操作要領は前記第2実施例の操作要領と略同様である.。
【0063】
【第3実施例】
次に、この発明の第3実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置AAAを、その要部の模式縦断説明図の図10を参照して説明する。なお、前記第1、2実施例と共通する部分には同一名称、同一符号を用いる。
【0064】
第3実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置AAAは、第2実施例の残飯、生ゴミ等の処理装置AAの、処理槽32上下のホッパ14のバタフライ弁6、排出開口43のバタフライ弁43Bに代えて、シリンダ103、113により往復動するスライド弁102、112を備えるスライドゲート101、111を設けると共に、スライドゲート111下位にロータリバルブ120を設けたものに当り、ホッパ14及び排出口43の開閉を第2実施例よりスムーズに行える点は別として、処理槽32で処理した微細滅菌肥料96Aを、直ちに処理槽32から排出できる点では、前記第2実施例と共通する。
【0065】
また、第3実施例では排出口43の開閉手段としてのスライド弁112下位に、複数の分配室122、122を備える定量排出手段としてのロータリバルブ120を連接したから、排出口43から排出される微細滅菌肥料96Aを所定量ずつコンベヤ44(又は振動コンベヤ44A)上に排出でき、同微細滅菌肥料96Aを不用意にコンベヤ44(又は振動コンベヤ44A)まわりに落下させ恐れがない。
【0066】
なお、ロタリーバルブ120の回転速度を調節して、コンベヤ44上への微細滅菌肥料96Aの排出量を調節し、コンベヤ44(又は振動コンベヤ44A)により搬送する微細滅菌肥料96Aへの酵母の付着を適度に調整できる。その予の構造及び作用は、前記第1、2実施例と略同様である。
【0067】
【第3実施例の操作要領のまとめ】
第3実施例の生ゴミ処理装置AAAの操作要領は、前記「第2実施例の操作要領のまとめ」(0060欄)中、
11 コンベヤ44(振動コンベヤ44A)運転開始
22 電源OFF、冷却水路付ケーシング61への冷却水送水停止、バンドヒータ23、蒸気発生器2又はボイラ、モータ4、コンベヤ44振動コンベヤ44A)等停止が、
11 コンベヤ44(振動コンベヤ44A)、ロータリバルブ120運転開始
22 電源OFF、冷却水路付ケーシング61への冷却水送水停止、バンドヒータ23、蒸気発生器2又はボイラ、モータ4、コンベヤ44、(振動コンベヤ44A)ロータリバルブ120(定量送り手段)等停止
となる外は、前記「第2実施例の操作要領のまとめ」(0060欄)とほぼ同様である。
【0068】
【効果】
この発明は、前記のような構成を有し、作用をするから、従来の同種の生ゴミ処理装置及び生ゴミ処理方法と同様な効果を奏する外、次のような特有の効果を奏する。
【0069】
(1) 非接触型マグネットリンクの内側マグネット、出力軸、攪拌軸、攪拌羽根等周りに、通常は回転しない非磁性軸鞘、ケーシング、垂直状取付板の水平穴、処理槽を、ガスケットを介して実質上単一密閉容器状のいわゆるシールレス構造として構成し、処理槽に高圧、高温蒸気を注入して残飯、生ゴミ等を処理できるから、ホッパから処理槽に投入した残飯、生ゴミ等にプラスチック等が混在しても、食物残さ、木屑、紙等が炭化されると共に、当該炭化物の空間部にプラスチックの溶化物が吸収され、自然醗酵可能な微細滅菌肥料として処理される。
【0070】
(2) 非磁性軸鞘、ケーシング、処理槽等が、垂直状取付板の水平穴周りの両側にシールレス構造の密閉容器状に構成され、従来の残飯、生ゴミ等の処理装置のように、高締付力を掛けてそのシール性を確保する必要がないから、シール材を高締付力で締付けることに基づく高い回転抵抗の発生を招かず、この残飯、生ゴミ等の処理装置の攪拌羽根を低動力で駆動できる。
【0071】
(3) 蒸気漏れがなく、軸受の内外側に圧力差が生じないから、従来例のように、磨耗に基づくシール材交換のための、高レベルのシール技術者による軸受保守の必要性がなく、しかも、軸受寿命が延びる。
【0072】
(4) 蒸気漏れがないから、同種の従来例より熱効率が高く、しかも、臭い漏れもない。
【0073】
(5) 当該残飯、生ゴミ等の処理装置を停止させて磨耗したシール材交換等の修理の必要性がなく、当該処理装置の高稼働率を期待でき、ひいては、その維持、管理費が低減し、残飯、生ゴミ等の処理装置をローコストで提供できる。
【0074】
(6) 実質的に静止する処理槽内の出力軸の突出部端部、又は該突出部と一体状の攪拌軸端部を、処理槽の鏡板中央部の突軸内側軸受に装脱可能に支承したから、出力軸又は攪拌軸に設けた攪拌羽根の攪拌抵抗が、当該軸受と垂直状取付板側軸受とにより分散支承され、当該出力軸又は攪拌軸に大負荷の係る残飯、生ゴミ等の処理装置の設計自由度が向上し、しかも、必要に応じて、当該処理槽基部のリング状等のフランジを垂直状取付板他側から取外した後、同処理槽を垂直状取付板に対して相対的に離間させ、出力軸、攪拌軸、攪拌羽根、処理槽周りの点検、修理等を簡易に行える。
【0075】
(7) 処理槽を架台に対して、相対的に接離可能な副架台上に上下反転可能に設ければ、当該処理槽上部に開閉手段付きホッパを設けるだけの簡易な構造により、当該処理槽の上下を適時反転した、下向ホッパを開閉手段で開放することにより、当該処理槽内で処理した微細滅菌肥料を排出でき、所要機能を奏する残飯、生ゴミ等の処理装置を簡易、小型に構成できる。
【0076】
(8) 処理槽下部に開閉手段付排出口を設ければ、当該処理槽を上下反転させることなく、その排出口を開閉手段で開放し、処理槽内で処理した微細滅菌肥料を排出できると共に、開放した排出口を開閉手段で閉塞することにより、直ちに、新たな残飯、生ゴミ等を処理できる。
【0077】
(9) 処理槽を上下反転して下向きにした開閉手段付ホッパ、又は処理槽下部の開閉手段付排出口の下位に、当該残飯、生ゴミ等の処理装置による処理後の微細滅菌肥料の搬出用コンベヤ又は振動コンベヤを設ければ、当該コンベヤ又は振動コンベヤによる搬送中に、当該微細滅菌肥料への酵母付着を促進しながら、適所へ搬送できる。
【0078】
(10) 従来の残飯、生ゴミ等のバイオ処理システムのように、長時間(例えば、約20時間)も掛けて乾燥処理した後、数か月もの長処理期間に亘って醗酵させる残飯、ゴミ等の処理装置とは異なり、略2〜3時間で残飯、生ゴミ等を処理できるばかりでなく、仮に、残飯、生ゴミ等に、プラスチック、木屑、紙等が混入しても、金属、ガラス、石等は別として、殆ど分別することなく処理できる。
【0079】
(11) 処理槽内に約180〜220℃、約0.5〜1.5MPの高温、高圧蒸気を注入し、食物残さ、各種プラスチックフィルム、木屑、紙等の混在する残飯、生ゴミ等を攪拌羽根により攪拌して汚泥状にしたものを、約0.4〜0.8MPの常温空気を注入して攪拌し、急速に冷却、乾燥し、各種溶化プラスチック、油、醤油等の微粒子を包含し、天然酵母により無害化される微細滅菌肥料に処理できる。
【0080】
(12) 100℃前後の熱風をかけて残飯、生ゴミ等を単に少量化する従来例とは異なり、残飯、生ゴミ等に混在するプラスチックを溶化すると共に、食物残さ、木屑等の炭化物の空間部に、溶化したプラスチックを吸収して、無害の微細滅菌肥料に処理できる。
【0081】
(13) 処理槽下部の排出口下位に、複数の分配室を備えるロータリーバルブ等の定量排出手段を設ければ、当該定量排出手段の回転速度の選択、調整等により、処理槽内で処理した微細滅菌肥料のコンベヤ又は振動コンベヤへの供給量を適度に調整し、当該コンベヤ又は振動コンベヤによる搬送中の微細滅菌肥料への、酵母付着の促進を期待できる。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る残飯、生ゴミ当の処理装置の、第1実施例の模式平面説明図である。
【図2】 その模式正面説明図である。
【図3】 その模式右側面説明図である。
【図4】 その残飯、生ゴミ等の攪拌槽部の模式縦断側面説明図である。
【図5】 その非接触型マグネットリンクの模式縦断説明図である。
【図6】 その攪拌羽根の模式平面説明図である。
【図7】 この発明の残飯、生ゴミ等の処理装置により処理した微細滅菌肥料に酵母の付着した状態を略示する、模式拡大縦断説明図である。
【図8】 この発明に係る残飯、生ゴミ等の処理装置の、第2実施例の模式側面説明図である。
【図9】 その生ゴミ処理槽部の模式縦断説明図である。
【図10】 この発明に係る残飯、生ゴミ等の処理装置の、第3実施例の模式縦断説明図である。
【図11】 従来の残飯、生ゴミ等の処理装置の、要部の模式縦断説明図である。
【0083】
【符号の説明】
1……垂直状取付板(肉厚円板)
1A……水平穴(垂直状取付板)
2……蒸気発生器(ボイラ)
3……非接触型マグネットリンク
4……モータ
5……ヒータ保護管
6……バタフライ弁(ゲートバルブ、ボールバルブ)
6A……レバー
7……低圧弁
8……高圧弁
9、10……圧力計
11、12……ばね式安全弁
13……カートリッジヒータ
14……ホッパ(開閉手段付)
14A……投入口
15〜17……ピロ−ベアリング
18……ウォーム
19……ウォームホイール
20……ローラ
20A……傾斜受板
21……ハンドル(ウォーム付き)
22……V状支承板(取付板)
22A……V状受面(取付板)
23……バンドヒータ(胴板)
24……Vベルト
25……架台
25B……副架台
25C……右支柱
26……自動ボール弁(高圧ガス放出弁)
27……フレキシブルホース
28……蒸気供給口
28A……蒸気排出口
30……電磁弁
31……(蒸気)圧力−電気信号変換器
32……処理槽
32A……胴版
33……鏡板
34……リング状フランジ
35、40……ボルト
37……ガスケット
38……位置決めピン
39……ガス、蒸気抜口(第2安全弁)
41……ガスケット
43……シュート
43A……排出口
43B……バタフライ弁(ゲートバルブ)
44……コンベヤ
44A……振動コンベヤ
45……出力軸
46、47……カップリング
50……攪拌軸
51……攪拌羽根(2枚リボン羽根、複数羽根)
52……ボス(攪拌羽根)
53……ボルト
54……突軸(鏡板外側)
55……軸受(突軸内側)
61……ケーシング(出力軸冷却用)
62……非磁性軸鞘
63……シール蓋
63B……穴
65……右軸(マグネットリンク)
66……マグネットライニング
67……ベアリング押
68……ガスケット
69……内部マグネット
70……回転指示用マグネット
70A……回転指示計
71〜73……軸受
74……クーラジャケット
75……冷却水入口
76……冷却水出口
77……冷却水路
78〜80……ボルト
81、82……Oリング
83……ボルト
84……外部ケース
84B……Vプーリ
85……外部マグネット押
86……ベアリング押
87……外部マグネットヨーク
88……周り止めピン
89、90……ベアリング
91……外部マグネット
95……隙間
96……炭化物
96A……微細滅菌肥料
97……空間(炭化物)
98……微粒子(プラスチック溶化)
99……酵母
101……開閉装置(ゲートバルブ)
102……スライド弁
103……シリンダ
111……ゲートバルブ
112……スライド弁
113……シリンダ
120……ロータリバルブ(定量排出用)
121……ロータ
122……分配室
200……残飯、生ゴミ等の処理装置(従来例)
201……モータ
202……スプロケット
203……チエン
204……スプロケット
206……攪拌軸
210……処理槽
211……槽壁
212……パッキング受
213……パッキング
214……パッキング押
215……締付ボルト
216……基部
217……取付具
218……角フランジユニット
219……軸受
A〜AAA……残飯、生ゴミ等の処理装置(第1〜3実施例)
B……ベース
L……間隔(副架台、処理槽、又は架台、マグネットリンク等の移動距離)

Claims (8)

  1. 架台に設けた垂直状取付板の水平穴周りの一側に、冷却水路付ケーシングを介して、モータにより駆動される非接触型マグネットリンクの非磁性軸鞘を、前記水平穴周りの他側に、頂部に開閉手段付ホッパと所定圧以上の蒸気を放出する安全弁を備え、副架台に支承される処理槽を、前記非磁性軸鞘と当該処理槽とが前記水平穴を介して単一密閉容器状をなし、当該処理槽を前記垂直状取付板の他側に取外し可能に設け、かつ、前記非磁性軸鞘内の内側マグネットの出力軸を、前記水平穴を介して垂直状取付板の他側へ突出させ、該出力軸の突出部又は該突出部と一体状の攪拌軸に攪拌羽根を設け、該出力軸の突出部又は該突出部と一体状攪拌軸の端部を、前記処理槽の鏡板中央部内側の軸受に挿脱可能に支承し、さらに、前記処理槽と前記架台又は副架台周りの蒸気発生器又はボイラをフレキシブルホース等の連結手段により連結し、かつ、前記垂直状取付板の他側から取外した処理槽を、該垂直状取付板に対して、その水平穴周り一側に設けた前記非磁性軸鞘内の内側マグネットの出力軸方向に、相対移動可能に設けたことを特徴とする残飯、生ゴミ等の処理装置。
  2. 前記処理槽の胴板の下部に開閉手段付排出口を設けたことを特徴とする請求項1記載の残飯、生ゴミ等の処理装置。
  3. 前記垂直状取付板及び非接触型マグネットリンクの非磁性軸鞘を架台に、また、前記処理槽基部のリング状フランジ、及び該処理槽の鏡板中央部外側の突軸を支承する外支柱を副架台にそれぞれ設けると共に、前記処理槽と前記架台又は副架台周りの蒸気発生器又はボイラ、及び前記冷却水路付ケーシングと冷却水源を、それぞれフレキシブルホース等の連結手段により連結し、かつ、前記外支柱周りのハンドルにより、ウォーム、ウォームホイール、突軸等を介して、前記処理槽を上下反転可能に支承したことを特徴とする請求項1記載の残飯、生ゴミ等の処理装置。
  4. 前記処理槽の上下を反転して下向きにした開閉手段付ホッパ、又は前記処理槽下部の開閉手段付排出口の下位に、コンベヤ又は振動コンベヤを設けると共に、前記処槽下部の開閉手段付排出口下位に、ロータリーバルブ等の定量送り手段を設けたことを特徴とする請求項1又2の何れかに記載の残飯、生塵等の処理装置。
  5. 架台上の垂直状取付板の水平穴周りの一側に、モータにより駆動される非接触型マグネットリンクの非磁性軸鞘を、冷却水路付ケーシングを介して、また、該垂直状取付板の水平穴周りの他側に、頂部に開閉手段付ホッパと所定圧以上の蒸気を放出する安全弁を備える処理槽を、前記水平穴を介して前記非磁性軸鞘と処理槽とが単一密閉容器状をなすように取付けた残飯、生ゴミ等の処理装置の電源をONし、前記処理槽上部のホッパを開閉手段により開放する一方、前記処理槽へ高温、高圧過熱蒸気を注入する蒸気発生器又はボイラを予め着火して所定温度及び圧力にした後、前記モータをONして非接触型マグネットリンクの内側マグネットと一体状の出力軸を起動すると共に、前記冷却水路付ケーシングへの冷却水の給排を開始し、しかる後、前記処理槽上部のホッパから残飯、生ゴミ等を適量投入して同ホッパをその開閉手段により閉塞し、次いで、該処理槽へ前記蒸気発生器又はボイラから約180〜220℃、0、5〜1、5MPの過熱蒸気を注入すると共に、前記出力軸又は同出力軸と一体状攪拌軸上の攪拌羽根により約30〜90分攪拌して、前記残飯、生ゴミ等中の食品、木屑、紙等の微細化された炭化物の空間部に、当該残飯、生ゴミ等中に混在するプラスチックの溶化物を吸収する汚泥状にした後、該処理槽への高温、高圧過熱蒸気の注入を止め、次いで、該処理槽に約0.4〜0.8MP、約10〜20℃の常温乾燥空気を注入すると共に、前記汚泥状物を前記攪拌羽根により約20〜60分攪拌、冷却して微細滅菌肥料にした後、該処理槽への乾燥空気の注入を停止して当該処理槽内を大気圧にし、次いで、該処理槽の上下を反転して下向きにしたホッパを開閉手段により、又は該処理槽下部の排出口を開閉手段により開放して、当該処理槽内で処理した微細滅菌肥料を排出させることを特徴とする残飯、生ゴミ等の処理方法。
  6. 前記処理槽下部の排出口をその開閉手段により開放し、又は前記垂直状取付板の水平穴周りの他側に取付けた処理槽を、当該垂直状取付板と共に上下を反転して下向きにしたホッパを開閉手段により開放し、該処理槽内で処理した微細滅菌肥料を、前記排出口又は下向きホッパの下位に設けたコンベヤ又は振動コンベヤに排出し、該コンベヤ又は振動コンベヤにより適所へ搬送することを特徴とする請求項5記載の残飯、生ゴミ等の処理方法。
  7. 前記処理槽内で処理した微細滅菌肥料を、当該処理槽下部の排出口を開閉手段により開放すると共に、該排出口の下位に設けたロータリバルブ等の定量送り手段により、所定量ずつ前記コンベヤ又は振動コンベヤに排出して適所に搬送することを特徴とする請求項5又は6の何れかに記載の残飯、生ゴミ等の処理方法。
  8. 前記処理槽周りに設けたバンドヒータを、前記処理槽へ高温、高圧加熱蒸気を注入する蒸気発生器の点火とほぼ同時にONさせて、当該処理槽の予熱を開始することを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の残飯、生ゴミ等の処理方法。
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