JP3718200B2 - 黄土含有タバコおよびその製法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、黄土（loess）含有タバコ及びその製造方法に関し、より詳細には焼成させた黄土粉末およびと顆粒状黄土粒子にタバコ添加香を吸収、吸着させた後、タバコ煙草葉部およびフィルターにそれぞれ含めて製造する黄土含有タバコ及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般的に、タバコの中には各種の有機有害物質と多量の重金属が含まれおり、前記物質が喫煙者の肺と腎臓等に濃縮されて発癌の原因となっている。
【０００３】
具体的には、有機有害物質であって、タバコ一本当たり約２ｍｇが含まれているニコチンは血圧を上昇させたり、老化を促進したりしており、タバコ一本当たり約２．０〜３．３ｍｇが含まれているタールは強力な発癌物質である。
【０００４】
また、タバコの煙中に含まれている約２〜６％の一酸化炭素はヘモグロビンに対する親和力が酸素に比べて２１０倍程度高く、一酸化炭素中毒（低酸素症）をもたらす。
【０００５】
なお、タバコ内に含まれている約１〜２ｍｇ／ｋｇのカドミウム、約１〜２０ｍｇ／ｋｇの銅、約１〜３ｍｇ／ｋｇの鉛、約３０〜５０ｍｇ／ｋｇの亜鉛等は代表的な重金属であり、深刻な健康障害をもたらす。
【０００６】
このようなタバコの有害物質は喫煙者の健康のみではなく、はき出されたタバコの煙により非喫煙者の健康さえ脅かしている。このため、各国では喫煙を規制する一方、原料となる葉タバコの汚染を防止するために努めており、種々の機能性フィルター、無煙タバコ等を開発して自国民の健康を保護している。
【０００７】
従来のタバコは、刻み煙草葉にチョコレートフレーバー、バニラフレーバー、メントールフレーバー、チェリーフレーバー、レモンフレーバー及びその他の果物の香りのようなタバコ添加香を添加した煙草葉部と、ニコチン、タール等の有害性分を濾過するために活性炭または沸石のような多孔性物質を添加したフィルターと、より構成されている。
【０００８】
ところが、多孔性の吸収剤または吸着剤としてタバコの有害成分を濾過するためにフィルター部に使用される活性炭または沸石は高価のものであり、フィルター部と煙草葉部との間への挿入工程が別途に必要となる。また、これらによる有害物質の除去率に対しても満足できない実情にある。
【０００９】
従来のタバコの賦香方法ではタバコの箱を開封してから１〜２日が経てばタバコの香りが消え、香りタバコとしての機能を失う。また、喫煙時に香りが熱によりなくなり、熱分解されてタバコ添加香としての機能を発揮できない。
【００１０】
【特許文献１】
：大韓民国特許出願第１０−１９９８−００５４０３４号（特許登録第１０−０２８９２６１号）
【００１１】
上述の有害物質の除去率を向上させるために本発明の出願人は、発明の名称“黄土タバコの製造方法”を、以前に出願し（上記特許文献１：大韓民国特許出願第１０−１９９８−００５４０３４号）、登録（特許登録第１０−０２８９２６１号）を受けた。前記特許には、次のような方法で製造された黄土タバコが開示されている。すなわち、葉煙草を、一定の湿度状態に条件調節して均一に維持させた後、所定の大きさに刻み、黄土水溶液を刻み煙草葉上に噴霧処理して塗布したり、細粒の黄土をタバコのフィルターに含めたりして喫煙時、黄土成分によりタール、ニコチン等の有害成分が濾過されるようにした。
【００１２】
一般的に、黄土は、無機のセラミックに属し、化学的に安定し、有機物と化学的な反応を起さないという特性がある。なお、１２００℃以上に加熱すれば色が変わり、溶解する性質があり、無刺激性物質として毒性がないことから人体に無害であり、かつてから水に溶いた黄土を火傷に塗ったり、胃腸の具合が悪い時に黄土水（地漿水）を飲んだりしていた。
【００１３】
なお、キムチ、醤油、味噌などを発酵熟成させるために黄土で作った陶器を使用し、各種の病気や難病の治療のために黄土窟の中に入ったり、舌苔のような口腔疾患の治療のために古くなった黄土をなめたりもしていた。
【００１４】
「東医宝鑑」、「郷約集成方」、「蒸留本草」等の過去の医学文献によると、黄土は無毒であり、性質が暖かく穏やかであり、脾臓と胃腸に良く、また、害毒の鎮静化作用に優れていることから夏ばてや吐き気を感じる時に効果があり、疫病、腫れ物、打撲傷が治まり、毒のある茸やフグの卵による中毒等の治療に利用されていたと、黄土の薬効を詳細に記述している。
【００１５】
岩石の風化により生成され、主として山や畑で採れる黄土の鉱物組成は、４０〜８０質量％（重量％）の石英、１０〜２０質量％の長石と雲母、５〜３５質量％の炭酸塩鉱物、２〜５質量％のシルトを含有しており、その中でシルトは角閃石、燐灰石、黒雲母、緑泥石、藍晶石、緑簾石、柘榴石、輝石、金紅石、珪線石、十字石、電気石、ジルコン等のような重鉱物から構成されており、細粒は、モンモリロナイト、イライト、カオリナイト等のような粘土質鉱物が主成分として存在している。
【００１６】
この中で、黄土の細粒成分は、多孔質構造として表面積が大きく、吸収、吸着特性や反応性が非常に高い。特に、モンモリロナイトは陽イオン交換能が非常に大きくて８０〜１５０ｍｅｑ／１００ｇに至る。
【００１７】
また、黄土に含有されている他の無機質の作用によって、人体に有益な遠赤外線が放射されるということが多くの研究により明らかになっている。
【００１８】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明者は上述した従来のタバコの問題点を解決しようと鋭意研究した結果、従来のタバコ煙草葉部にタバコ添加香を直接賦香する従来法に代えて、黄土のような多孔性物質に吸収させてタバコ煙草葉部とフィルター部を構成することによってタバコの嗜好性を高め、黄土の多孔質構造によりタバコの有害物質を吸収・濾過し喫煙者及び間接喫煙者を保護することができる。また、黄土に含まれている無機質の作用により人体に有益な遠赤外線が放射され、漢方薬材抽出物を漢方薬理処理したのちの漢方薬材の有効性分を吸入することから健康を増進させることができる黄土含有タバコを開発して本発明を完成するに至った。
【００１９】
従って、本発明は嗜好性が高く、人体に対するタバコの有害性を減少させることができる黄土含有タバコを提供することにその目的がある。
【００２０】
本発明の他の目的は、前記黄土含有タバコの製造方法を提供することにある。
【００２１】
【課題を解決するための手段】
本発明による黄土含有タバコは、タバコ添加香を吸収させた黄土焼成粉末と顆粒状黄土焼成粒子をそれぞれタバコ煙草葉部とフィルターに含めて構成する。
【００２２】
即ち、従来のようにタバコの芳香成分を、直接、煙草葉またはフィルターに添加する代りに、多孔性物質の黄土に吸収させて添加することによって有害物質の効果的な吸収・除去が可能となり、タバコの嗜好性を高め、遠赤外線の放出等により健康を増進させることができる。
【００２３】
本発明の黄土含有タバコに含まれる黄土焼成粉末と顆粒状黄土焼成粒子は、タバコ煙草葉部とフィルターの合計質量（合計重量）を基準に、１〜５０質量％の割合で添加することを特徴とする。１質量％未満ではニコチン、タール、一酸化炭素の除去効率が低くなり、５０質量％を超過する場合には喫煙時の吸入量が低くなってタバコの味が低下するため、望ましくない。
【００２４】
本発明に関し、“タバコ添加香”とは、一般的なタバコ用フレーバーであるチョコレート香（フレーバー）、バニラフ香（フレーバー）、メントール香（フレーバー）、チェリー香（フレーバー）、レモン香（フレーバー）及びその他の果物の香りの外に、漢方薬剤抽出物を含む。このような漢方薬剤抽出物として、丁香、木香、乳香、沈香、フェンネル（fennel）、雀頭香、アリストロチアコントルタバンジ（aristolochia contorta bunge）、ベトニー（betony）、龍脳香、ハッカ香、紫檀香、安息香、麝香のような香料、肉桂、乾薑、アンゼリカダフリカの根（root of angelicadahurica）、防風、細辛、桂心、蒿本、石斛、独活、雄黄、蒼朮、没薬、天草、ガーリック（garlic）、黄蝋、硫黄、人参のような漢方薬からなる群から選ばれる１つまたはそれ以上の物質を、熱水抽出処理または有機溶媒抽出処理した抽出物を挙げることができる。このような漢方薬剤（薬草物質）は、固有の香りと薬理作用により喫煙者の健康を増進させることができる。なお、黄土による仄かな香りの風味と、種々のタバコ香の成分を選択し多様な比率で混合することによって嗜好によって多様な味と香りとを吟味することができる。
【００２５】
本発明によれば、顆粒状黄土焼成粒子は、従来のタバコのフィルターの構成物である活性炭および沸石と一緒に併用することができるが、高価な活性炭や沸石に代えて使用して、コストを節減することができる。
【００２６】
前記構成の黄土含有タバコは、黄土、沸石、活性炭などの多孔質構造にタバコ添加香成分が吸収されて徐々に放出されるため、タバコの芳香性を長期間維持することができ、喫煙直前、約５０〜１２０℃の温度において、添加した添加香成分は、喫煙時に発生する熱により黄土自体の放射遠赤外線と共に、自然に放出されて人体に吸入され、有害物質のタール、ニコチン、重金属等は、放出された添加香成分によって形成された空の空気泡によって、吸収・濾過されて喫煙者及び間接喫煙者への被害を減少させることができるようである。
【００２７】
なお、本発明は前記黄土含有タバコの製造方法に関するもので、
（１）黄土粉末を水と混合攪拌した後、焼成する段階と、
（２）前記黄土焼成物（塑性物）を粉砕して黄土焼成粉末を得る段階と、
（３）前記黄土焼成粉末にタバコ添加香を吸収、吸着させた後、タバコ煙草葉部に添加して黄土含有煙草葉を製造する段階と、
（４）前記段階（１）から得た黄土焼成物を顆粒化する段階と、
（５）前記顆粒状黄土焼成粒子または多孔性物質にタバコ添加香を吸収、吸着させた後、タバコのフィルターに挿入して黄土含有フィルターを製造する段階と、
（６）前記段階（３）及び（５）から製造した黄土含有煙草葉と黄土含有フィルターを結合して黄土含有タバコを製造する段階と、を含む。
【００２８】
前記段階（１）において、黄土粉末は採取した黄土を水洗した後、細かく粉砕して通常の粉末の粒度が１００μm以下になるように粉砕し、水との混合量は攪拌しやすい程度なら充分である。前記焼成の工程は、黄土内の不純物を除去し、粉末の多孔度を高めるために遂行され（本発明では１０００〜１３００℃で遂行される）、この時、焼成の温度が１０００℃未満では黄土の焼成が不充分になり、１３００℃を越えれば黄土の色が変り、溶解されて、黄土の多孔度が低下するようになる。
【００２９】
前記投階（２）において、焼成物を粉砕する工程は黄土の表面積を増加させ、前記段階（３）におけるタバコ煙草葉部を製造するときに均一に混合するための工程であって、本発明では０．５〜５μmの粒度を有するように粉砕する。
【００３０】
前記段階（３）及び（５）において、吸収、吸着されるタバコ添加香は例えば、一般的なタバコ添加香のチョコレートフレーバー、バニラフレーバー、メントールフレーバー、チェリーフレーバー、レモンフレーバー及びその他の果物の香りの外に、漢方薬材抽出物を含む。このような物質として、丁香、木香、乳香、沈香、フェンネル、雀頭香、アリストロチアコントルタバンジ（contorta bunge、青木香）、ベトニー、龍脳香、ハッカ香、紫檀香、安息香、麝香のような香料、肉桂、乾薑、アンゼリカダフリカの根、防風、細辛、桂心、蒿本、石斛、独活、雄黄、蒼朮、没薬、天草、ガーリック、黄蝋、硫黄、人参のような漢方薬からなる群から選ばれる１つまたはそれ以上の物質の熱水抽出物、有機溶媒抽出物を挙げられる。また、タバコ添加香の吸収は添加香の成分を加熱し蒸発させる蒸発法により黄土粒子の気孔に吸収させたり、または、漢方薬材抽出物の場合は黄土焼成物または多孔性物質と混合攪拌した後、乾燥、粉砕することを特徴とする。また、煙草葉への添加は黄土の効能及び成分を十分生かすことができるなら、刻み煙草葉または葉煙草の刻み工程の何れかで行っても良い。
【００３１】
前記投階（４）において、黄土焼成物の顆粒化は２００〜５００μmの粒度を有するように遂行される。
【００３２】
前記段階（５）において、“多孔性物質”とは、従来のフィルターの構成物である活性炭、沸石を含む。このような多孔性物質中にタバコ添加香を吸収させる間接的方法によれば、タバコ添加香の添加が容易である。さらに、タバコ添加香の成分は、多孔性物質に吸収されて徐々に放出されてその香りが長く持続される。
【００３３】
前記段階（６）において、煙草葉とフィルターの結合は通常のタバコの製造工程により遂行される。
【００３４】
上述した本究明の黄土含有タバコの製造方法によると、黄土による仄かな香りの風味と、選ばれた種々のタバコ香の成分により嗜好によって多様な味と香りとを有するタバコの製造が可能である。
なお、本発明は、請求項1に記載の黄土含有タバコを製造する方法であって、
タバコ添加香を黄土焼成物と混合攪拌した後、乾燥、粉砕して黄土焼成粉末および顆粒状黄土焼成粒子を製造し、得られた黄土焼成粉末および顆粒状黄土焼成粒子を、それぞれタバコ煙草葉部及びフィルターに含めてなることを特徴とする黄土含有タバコをも提供する。なお、顆粒状黄土焼成粒子は、活性炭および／または沸石との混合物であってもよい。
【００３５】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明するが、理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。
【００３６】
実施例１：メントールが吸収された黄土含有タバコの製造
天然の黄土を細かく粉砕（平均粒度：１０μm）し、篩により選別して水洗した後、水を添加して攪拌した。次いで、１２００℃の加熱炉で焼成させて黄土焼成物を得た後、一部は粉砕機により粉砕して黄土焼成粉末（粒度：１〜１．５μm）を製造し、一部は顆粒状黄土焼成粒子（粒度：２００〜５００μm）を製造した。製造した黄土焼成粒子にメントールを蒸着させ、刻み煙草葉に総質量基準で１０質量％を添加して黄土含有煙草葉を製造した。
【００３７】
次に、メントールを前記顆粒状黄土焼成粒子に吸収させた吸収体を通常のタバコのフィルターに挿入して黄土含有フィルターを製造した。
【００３８】
上述のようにして得た黄土含有煙草葉と黄土含有フィルターを通常のタバコの製造工程によって結合し、本発明の黄土含有タバコを製造した。
【００３９】
実施例２：人参抽出物が含有された黄土含有タバコの製造
前記実施例１と同様な方法によって黄土含有タバコを製造した。ただし、メントールの代わりに人参（例えば、朝鮮人参）抽出物を使用し、蒸着の代わりに、人参抽出物を、黄土焼成物と混合攪拌した後、乾燥、粉砕して黄土焼成粉末および顆粒状黄土焼成粒子を製造し、得られた黄土焼成粉末および顆粒状黄土焼成粒子を、それぞれタバコ煙草葉部及びフィルターに添加した。
【００４０】
評価試験
前記実施例１及び２から製造した黄土含有タバコのニコチン及びタールの含量を測定し、１０人の喫煙者に喫煙感を評価してもらった結果、ニコチン及びタールの含有量が著しく減少し、タバコの味と香り等嗜好性において市販のタバコに比べ非常に優れていた。
【００４１】
【発明の効果】
本発明によって製造された黄土含有タバコは、タバコの有害物質が黄土等の多孔質の構造により吸収・濾過されることから従来の有害物質の含量を大幅に低下させることができ、タバコ添加香の成分が徐々に放出されることから味と香りを長く維持することができ、黄土に含有されている無機質の作用による遠赤外線と漢方薬材抽出物の有効性分とを吸入することができ、健康を増進させることができる。
【００４２】
また、本発明の黄土含有タバコは、埋蔵量が豊富な黄土を使用しているため、既存のタバコのフィルターに使用されている高価な活性炭や沸石の配合割合を減少または完全に代替することができ、これにより、コストを節減でき、経済的な側面においても有用である。
【００４３】
なお、本発明の黄土含有タバコの製造方法によると、タバコ添加香を添加するのが簡単であって、タバコ添加香の成分が多孔性物質に吸収されて徐々に放出されるため、添加されるタバコ添加香の成分の量を減らすことができる。

Claims (11)

1. タバコ添加香を吸収させた黄土焼成粉末および当該タバコ添加香を吸収させた顆粒状黄土焼成粒子を、各々、タバコ煙草葉部およびタバコフィルターに含めてなることを特徴とする黄土含有タバコ。
2. 黄土焼成粉末および顆粒状黄土焼成粒子は、タバコ煙草葉部とタバコフィルターとの合計質量を基準に、1〜50質量％の割合で添加される請求項1に記載の黄土含有タバコ。
3. タバコ添加香は、チョコレート香、バニラ香、メントール香、チェリー香、レモン香および漢方薬剤抽出物からなる群から選ばれる１つまたはそれ以上の物質である請求項1または2に記載の黄土含有タバコ。
4. 前記漢方薬剤は、丁香、木香、乳香、沈香、フェンネル、雀頭香、アリストロチアコントルタバンジ、ベトニー、龍脳香、ハッカ香、紫檀香、安息香、麝香のような香料、肉桂、乾薑、アンゼリカダフリカの根、防風、細辛、桂心、蒿本、石斛、独活、雄黄、蒼朮、没薬、天草、ガーリック、黄蝋、硫黄、人参からなる群から選ばれる１つまたはそれ以上の物質である請求項1〜3のいずれかに記載の黄土含有タバコ。
5. 請求項1に記載の黄土含有タバコを製造する方法であって、
   （1）黄土粉末と水とを混合撹拌した後、得られた混合物を焼成処理して、黄土焼成物を得る段階と、
   （2）得られた黄土焼成物を粉砕して、黄土焼成粉末を得る段階と、
   （3）得られた黄土焼成粉末を、タバコ添加香で吸収処理したのち、タバコ煙草葉部に添加して、黄土含有煙草葉部を製造する段階と、
   （4）前記段階（1）で調製した黄土焼成物を顆粒化して、顆粒状黄土焼成粒子を得る段階と、
   （5）得られた顆粒状黄土焼成粒子を、タバコ添加香で吸収処理したのち、タバコフィルターに挿入して黄土含有タバコフィルターを調製する段階と、
   （6）前記段階（3）で調製した黄土含有タバコ煙草葉部と、前記段階（5）で調製した黄土含有タバコフィルターとを結合して、黄土含有タバコを製造する段階とを含んでなることを特徴とする方法。
6. 前記工程（5）の黄土焼成粒子を、予め多孔性物質と混合撹拌した後、タバコ添加香で吸収処理する請求項5に記載の方法。
7. 前記段階（1）の焼成処理は、温度1,000〜1,300℃で行う請求項5または6に記載の方法。
8. 前記段階（2）の黄土粉末は、粒度0.5〜5μmを有する請求項5〜7のいずれかに記載の方法。
9. 前記段階（3）および（5）の吸収処理は、タバコ添加香の成分を、加熱により蒸発させて、黄土焼成粉末または顆粒状黄土焼成粒子に吸収させて行うか、またはタバコ添加香の成分を、黄土焼成物と混合撹拌した後、乾燥、粉砕して行う請求項5〜8のいずれかに記載の方法。
10. 前記段階（4）の顆粒状黄土焼成粒子は、粒度200〜500μmを有する請求項5〜9のいずれかに記載の方法。
11. 前記多孔性物質は、活性炭および／または沸石である請求項6〜10のいずれかに記載の方法。