JP3717743B2 - 光学式ディスクプレーヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤや、CD(Compact Disc)プレーヤ等の光学式ディスクプレーヤに関し、特に、偏心した光ディスクであっっても高品質の再生信号を得ることが出来る光学式ディスクプレーヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6に示す如く、光学式ディスクプレーヤ(10)は、光ディスク(22)から光学的に信号を再生するための光ピックアップ(12)を具えており、該光ピックアップ(12)は、スレッドモータ(24)によって光ディスク(22)の半径方向に往復駆動されて、光ディスク(22)に対する位置が制御される。
光ピックアップ(12)には、レーザダイオード(18)とフォトダイオード(20)とが配備され、レーザダイオード(18)からのレーザ光が光学レンズ(14)を経て光ディスク(22)の信号面に照射される。そして、その反射光が光学レンズ(14)を経てフォトダイオード(20)へ入射して、該フォトダイオード(20)の出力信号に基づいて、信号の再生が行なわれる。
又、光ピックアップ(12)は、光学レンズ(14)を駆動して光ディスク(22)に対する光学レンズ(14)の位置(若しくは姿勢)を制御するためのアクチュエータ(16)を具えている。
【0003】
この様な光学式ディスクプレーヤ(10)においては、フォトダイオード(20)の出力信号がトラッキングエラー検出回路(26)へ供給されて、トラッキングエラー信号が作成され、該トラッキングエラー信号に基づいて、スレッドモータ(24)へ供給すべきスレッド制御信号と、アクチュエータ(16)へ供給すべきアクチュエータ制御信号とが作成される。
【0004】
即ち、トラッキングエラー検出回路(26)からのトラッキングエラー信号は、アクチュエータ位相補償フィルタ(28)を経て、アクチュエータサーボを安定化するための処理(位相補償)が施された後、ドライバー(30)へ供給されて、アクチュエータ制御信号が作成される。該アクチュエータ制御信号はアクチュエータ(16)へ供給されて、トラッキングエラーに応じて光学レンズ(14)の駆動が行なわれる。
【0005】
又、アクチュエータ位相補償フィルタ(28)から得られるトラッキングエラー信号は、スレッド位相補償フィルタ(34)を経て、スレッドサーボを安定化するための処理(位相補償)が施された後、更に後述の不感帯処理回路(42)を経て、ドライバー(36)へ供給され、スレッド制御信号が作成される。該スレッド制御信号はスレッドモータ(24)へ供給されて、トラッキングエラーに応じて光ピックアップ(12)の駆動が行なわれる。
【0006】
不感帯処理回路(42)は、スレッドモータ(24)から光ピックアップ(12)へ至るまでのスレッド駆動機構に存在するバックラッシュ、ヒステリシス等に起因する制御系の不安定動作を回避するために設けられている。
即ち、光ディスク(22)に偏心があった場合、該光ディスク(22)の振れ回りによって、トラッキングエラー信号TEは、図7(a)に示す如くディスク回転周期で変動することになる。この場合、該トラッキングエラー信号の変動に応じてスレッドモータ(24)を駆動したとすると、光ピックアップ(12)は小刻みに往復駆動されることになるが、前述のスレッド駆動機構のバックラッシュやヒステリシスによって、光ピックアップ(12)の動きが不安定となる。
【0007】
そこで、図7(a)の如く、スレッド位相補償フィルタ(34)から得られるトラッキングエラー信号を入力信号Xとし、スレッドモータ(24)へ供給すべきスレッド制御信号を出力信号Yとする入出力関係において、零点を含む一定幅Wの不感帯を設けて、入力信号を出力信号に変換するのである(特開平8-103095[H02P7/00])。
この不感帯処理によれば、光ディスク(22)の偏心に伴って周期的に変動するトラッキングエラー信号が作成されたとしても、トラッキングエラー信号が不感帯の範囲内の小さな値では、出力信号は零を維持するので、スレッドモータ(24)は停止したままである。そして、トラッキングエラー信号が不感帯の範囲を越えることによって初めて、出力信号が発生して、スレッドモータ(24)が駆動されることになる。
従って、スレッド駆動機構にバックラッシュやヒステリシスが存在したとしても、光ピックアップ(12)の動きがより安定なものとなる。
【0008】
尚、トラッキングエラー信号TEが不感帯の範囲内の小さな値であるときには、スレッドモータ(24)は停止したままで、光ピックアップ(12)は移動しないが、アクチュエータ制御信号によってアクチュエータ(16)が駆動されて、トラッキングが行なわれる。そして、トラッキングエラー信号TEが不感帯Wの範囲を越えることによって、図7(a)中にハッチングで示す様に、脈波状の出力信号Yが作成されて、該出力信号(スレッド制御信号)に基づいてスレッドモータ(24)が駆動される。
【0009】
不感帯処理回路(42)による不感帯の設定においては、図7(a)に示す様に光ディスク(22)の偏心回転によって発生するトラッキングエラー信号TEのピーク部分が、不感帯の範囲を僅かに越える様に、不感帯の幅Wが設定される。この場合、正側のピーク部分の振幅が負側のピーク部分の振幅よりも僅かに大きくなり、平均的には正のトラッキングエラー信号によって、スレッドモータ(24)が駆動され、光ピックアップ(12)は、光ディスク(22)の回転に伴うトラックの進行に追従して移動する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、不感帯処理回路(42)を設けた従来の光学式ディスクプレーヤ(10)においては、比較的偏心量の少ない光ディスク(22)を再生した場合、トラッキングエラー信号は、図7(b)の如く振幅の小さなものとなるので、不感帯の幅を正及び負の両側で越えることがなくなり、不感帯の正側の端点Aの近傍で動作することになる。
従って、図7(b)にハッチングで示す様に、トラッキングエラー信号が正側の端点Aを越える領域で半波状の出力信号Yが発生し、該出力信号(スレッド制御信号)に基づいてスレッドモータ(24)が駆動されることになる。
【0011】
しかしながら、図7(a)の如く光ディスク(22)の偏心量が大きく、不感帯の正及び負の両方で出力信号が発生する場合には、光学レンズ(14)の位置は中性点若しくはその近傍に維持されるのに対し、図7(b)の如く光ディスク(22)の偏心量が小さく、不感帯の正方向の端点で動作する場合には、不感帯幅Wの2分の1のずれだけ光学レンズ(14)の位置(若しくは姿勢)が中性点からずれることになる。
この様な光学レンズ(14)のずれによって、光ピックアップ(12)から得られる再生信号に歪みが生じ、振幅も小さくなって、再生信号の品質が劣化する問題が生じる。
【0012】
そこで本発明の目的は、光ディスクの偏心量の大小に拘わらず、常に高い品質の再生信号が得られる光学式ディスクプレーヤを提供することである。
【0013】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係る光学式ディスクプレーヤは、光ピックアップ(12)をスレッドモータ(24)によって光ディスク(22)の半径方向に往復駆動するスレッド制御系と、光ピックアップ(12)に装備された光学レンズ(14)をアクチュエータ(16)によりトラッキング方向に駆動するアクチュエータ制御系とを具えている。ここで、スレッド制御系は、
光ピックアップ(12)から得られるトラッキングエラー信号に応じた信号を入力信号とし、スレッドモータ(24)へ供給すべきスレッド制御信号を出力信号とする入出力関係において、入力信号の変化に拘わらず出力信号を一定値に維持する不感帯を設けて、入力信号を出力信号に変換する不感帯処理手段と、
光ピックアップ(12)から得られるトラッキングエラー信号に基づいて、光ディスク(22)の偏心量を検出する偏心量検出手段と、
検出された偏心量に応じて、不感帯処理手段の不感帯の幅を予め定められた設定値に可変設定する不感帯制御手段
とを具えている。
ここで、前記不感帯処理手段は、不感帯処理回路 (40) によって構成され、該不感帯処理回路 (40) は、入力信号の入力端と出力信号の出力端の間に、PNPトランジスタ (48) とNPNトランジスタ (50) を並列に具え、入力信号の入力端は、PNPトランジスタ (48) のエミッタとNPNトランジスタ (50) のエミッタに接続され、出力信号の出力端はPNPトランジスタ (48) のコレクタとNPNトランジスタ (50) のコレクタに接続され、PNPトランジスタ (48) のベースには第1切換えスイッチ (44) が接続され、NPNトランジスタ (50) のベースには第2切換えスイッチ (46) が接続されて、第1切換えスイッチ (44) の両入力端には、電圧b1及びb2が印加され、第2切換えスイッチ (46) の両入力端には、電圧a1及びa2が印加され、これらの電圧の間には、b2>b1>0、0>a1>a2の関係があり、第1切換えスイッチ (44) 及び第2切換えスイッチ (46) は、切換え信号SWによって切換えが制御され、偏心量が小さいときは、電圧a1及びb1が選択され、偏心量が大きいときは、電圧a2及びb2が選択される
又、本発明に係る他の光学式ディスクプレーヤにおいて、前記偏心量検出手段は、光ディスク (22) の回転周期内に得られる偏心量信号の最大値及び最小値を表わす最大データD MAX 及び最小データD MIN を検索し、最大データD MAX から最小データD MIN を減算して偏心量データPを算出し、該偏心量データPを所定の閾値P TH と比較することにより、偏芯量の大小を判断する
【0014】
上記本発明の光学式ディスクプレーヤにおいては、光ディスク(22)の偏心量が大きいときには、大きな幅の不感帯が設けられ、光ディスク(22)の偏心量が小さいときは、小さな幅の不感帯が設けられる。
斯くして、偏心量の大きな光ディスク(22)の再生時には、光ディスク(22)の偏心回転に伴って大きな振幅のトラッキングエラーが発生し、該トラッキングエラー信号の正側及び負側のピーク部分が、不感帯の範囲を僅かに越えることとなり、これによってスレッドモータ(24)が駆動され、光ピックアップ(12)は、光ディスク(22)の回転に伴うトラックの進行に追従して移動する。
【0015】
一方、偏心量の小さな光ディスク(22)の再生時には、光ディスク(22)の偏心回転に伴って小さな振幅のトラッキング信号が発生するが、不感帯の幅が狭小化されているので、多くの場合、該トラッキングエラー信号の正側及び負側のピーク部分が、不感帯の範囲を僅かに越えることとなり、これによってスレッドモータ(24)が駆動され、光ピックアップ(12)は、光ディスク(22)の回転に伴うトラックの進行に追従して移動する。仮に、トラッキングエラー信号の正側及び負側のピーク部分の内、一方が不感帯の範囲を越えず、不感帯の端点で動作することになったとしても、不感帯幅が狭小化されているので、光学レンズ(14)の位置(若しくは姿勢)が中性点から大きくずれることはない。
従って、光ピックアップ(12)からは歪みのない再生信号が得られ、高品質の信号再生が実現される。
【0016】
具体的な構成において、偏心量検出手段は、トラッキングエラー信号に含まれる光ディスク回転周波数を中心とする周波数帯域の信号成分を通過させるフィルタ手段と、フィルタ手段の出力信号の振幅を検出して、偏心量として出力する振幅検出手段とを具えている。
該具体的構成によれば、簡易な構成で精度よく、光ディスク(22)の偏心量を検出することが出来る。
【0017】
【発明の効果】
本発明に係る光学式ディスクプレーヤによれば、トラッキングエラー信号に対する不感帯処理における不感帯の幅を予め定められた設定値に可変設定する簡易な構成によって、光ディスクの偏心量の大小に拘わらず、常に高品質の再生信号を得ることが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明に係る光学式ディスクプレーヤ(1)は、図1に示す如く、光ディスク(22)から光学的に信号を再生するための光ピックアップ(12)を具え、該光ピックアップ(12)は、スレッドモータ(24)によって光ディスク(22)の半径方向に往復駆動されて、光ディスク(22)に対する位置が制御される。
光ピックアップ(12)には、レーザダイオード(18)とフォトダイオード(20)とが配備され、レーザダイオード(18)からのレーザ光が光学レンズ(14)を経て光ディスク(22)の信号面に照射される。そして、その反射光が光学レンズ(14)を経てフォトダイオード(20)へ入射して、該フォトダイオード(20)の出力信号に基づいて、信号の再生が行なわれる。
又、光ピックアップ(12)は、光学レンズ(14)を駆動して光ディスク(22)に対する光学レンズ(14)の位置を制御するためのアクチュエータ(16)を具えている。
【0019】
フォトダイオード(20)の出力信号はトラッキングエラー検出回路(26)へ供給されて、トラッキングエラー信号TEが作成され、該トラッキングエラー信号に基づいて、スレッドモータ(24)へ供給すべきスレッド制御信号と、アクチュエータ(16)へ供給すべきアクチュエータ制御信号とが作成される。
【0020】
即ち、トラッキングエラー検出回路(26)からのトラッキングエラー信号TEは、アクチュエータ位相補償フィルタ(28)を経て、アクチュエータサーボを安定化するための処理(位相補償)が施された後、ドライバー(30)へ供給されて、アクチュエータ制御信号が作成される。該アクチュエータ制御信号はアクチュエータ(16)へ供給されて、トラッキングエラーに応じて光学レンズ(14)の駆動が行なわれる。
【0021】
又、アクチュエータ位相補償フィルタ(28)から得られるトラッキングエラー信号TEは、スレッド位相補償フィルタ(34)を経て、スレッドサーボを安定化するための処理(位相補償)が施された後、更に後述の不感帯処理回路(40)を経て、ドライバー(36)へ供給され、スレッド制御信号が作成される。該スレッド制御信号はスレッドモータ(24)へ供給されて、トラッキングエラーに応じて光ピックアップ(12)の駆動が行なわれる。
【0022】
更に、アクチュエータ位相補償フィルタ(28)から得られるトラッキングエラー信号TEは、ローパスフィルタ(32)に入力されて、光ディスク(22)の回転周波数と一致する周波数成分、即ち光ディスク(22)の偏心回転に伴って生じる信号成分(偏心量信号)が抽出される。該偏心量信号は、図4に示す如くディスク回転周期Tdで変動する。該偏心量信号はマイクロコンピュータ(38)へ供給されて、一定周期でサンプリングされ、該サンプリング値に基づいて光ディスク(22)の偏心量の大きさが検出される。
【0023】
そして、マイクロコンピュータ(38)によって検出された光ディスク(22)の偏心量の大小に応じて、不感帯処理回路(40)の不感帯幅が可変設定される。
尚、マイクロコンピュータ(38)には、後述のディスク偏心量検出手続きにおいて用いられるカウンタ(38a)が設けられている。
【0024】
図3は、前記マイクロコンピュータ(38)によるディスク偏心量検出手続きを表わしている。
先ずステップS1では、カウンタ(38a)のカウント値Nを初期化し、次にステップS3にて、偏心量信号の最大値及び最小値を表わすデータDMAX及びD INを“−128”及び“127”にそれぞれ設定する。続いてステップS5では、現在のカウント値Nを最大カウント値NMAXと比較する。尚、最大カウント値NMAXは、光ディスク(22)の回転周期Tdをサンプリング周期Tsで除算した値よりも大きな値(NMAX≧Td/Ts)に設定されている。ここで、N<NMAXであれば、ステップS7に移行して、偏心量信号の現在値であるデータDNOWを取り込む。
【0025】
その後、ステップS9では、現データDNOWを最大データDMAXと比較し、DNOW>DMAXであれば、ステップS11に移行して、最大データDMAXを現データDNOWに更新した後、ステップS13に移行する。一方、DNOW≦DMAXであれば、ステップS11を迂回してステップS13に移行する。ステップS13では、現データDNOWを最小データDMINと比較し、DNOW<DMINであれば、ステップS15に移行して、最小データDMINを現データDNOWに更新した後、ステップS17に移行する。一方、DNOW≧DMINであれば、ステップS15を迂回してステップS17に移行する。
ステップS17では、カウント値Nをインクリメントして、ステップS5に戻る。この様にして、カウント値Nが最大カウントNMAXに達するまで、ステップS7〜S17の処理が繰り返される。
【0026】
その後、ステップS5にてN≧NMAXと判断されると、ステップS19に移行して、最大データDMAXから最小データDMINを減算して偏心量データP(=DMAX−DMIN)が算出される。
次に、ステップS21では、偏心量データPを所定の閾値PTHと比較し、P>PTHであればステップS23に移行して、後述の切換え信号SWをハイ(H)に設定し、P≦PTHであればステップS25に移行して、切換え信号SWをロー(L)に設定して、手続きを終了する。
【0027】
図2は、不感帯処理回路 (40)の一構成例を表わしている。
該不感帯処理回路 (40)は、入力信号Xの入力端と出力信号Yの出力端の間に、PNPトランジスタ(48)とNPNトランジスタ(50)を並列に具えている。入力信号Xの入力端は、PNPトランジスタ(48)のエミッタとNPNトランジスタ(50)のエミッタに接続され、出力信号Yの出力端はPNPトランジスタ(48)のコレクタとNPNトランジスタ(50)のコレクタに接続されている。
PNPトランジスタ(48)のベースには、電圧bが印加され、NPNトランジスタ(50)のベースには、電圧aが印加されている。
【0028】
上記不感帯処理回路(40)においては、入力信号X<電圧aのときは、NPNトランジスタ(50)のベース電圧がエミッタ電圧よりも高くなって、エミッタ−コレクタ間が導通する。これに対し、入力信号X>電圧bのときは、PNPトランジスタ(48)のベース電圧がエミッタ電圧よりも低くなって、エミッタ−コレクタ間が導通する。
この結果、入力信号Xと出力信号Yの関係において、図5(a)に示す如く電圧a〜bを不感帯の幅Wとする不感帯処理が施されることなる。
【0029】
本実施例の不感帯処理回路(40)においては、更に図2に示す如く、PNPトランジスタ(48)のベースには第1切換えスイッチ(44)が接続され、NPNトランジスタ(50)のベースには第2切換えスイッチ(46)が接続されている。第1切換えスイッチ(44)の両入力端には、電圧b1及びb2が印加され、第2切換えスイッチ(46)の両入力端には、電圧a1及びa2が印加されている。尚、これらの電圧の間には、b2>b1>0、0>a1>a2の関係がある。
第1切換えスイッチ(44)及び第2切換えスイッチ(46)は、切換え信号SWによって切換えが制御されており、切換え信号SWがLのとき(偏心量が小さいとき)は、電圧a1及びb1が選択され、切換え信号SWがHのとき(偏心量が大きいとき)は、電圧a2及びb2が選択される。
【0030】
従って、第1切換えスイッチ(44)の切換えによって、PNPトランジスタ(48)のベースに印加すべき電圧bを大小2種類の電圧b1及びb2に切り換えることが出来ると共に、第2切換えスイッチ(46)の切換えによって、NPNトランジスタ(50)のベースに印加すべき電圧aを大小2種類の電圧a1及びa2に切り換えることが出来る。
従って、入力信号Xと出力信号Yの関係において、図5(a)に示す如く電圧a2〜b2を不感帯の幅W2とする不感帯処理と、図5(b)に示す如く電圧a1〜b1を不感帯の幅W1とする不感帯処理とを、前記切換え信号SWによって選択することが出来る。
【0031】
上記光学式ディスクプレーヤ(1)においては、光ディスク(22)の偏心量が大きいときには、図5(a)の如く大きな幅W2の不感帯(a2〜b2)が設けられ、光ディスク(22)の偏心量が小さいときは、同図(b)の如く小さな幅W1の不感帯(a1〜b1)が設けられる。
【0032】
従って、偏心量の大きな光ディスク(22)の再生時には、図5(a)の如く光ディスク(22)の偏心回転に伴って大きな振幅のトラッキングエラーが発生し、図中にハッチングで示す様に、該トラッキングエラー信号の正側及び負側のピーク部分が、不感帯の範囲を僅かに越えることとなり、これによって脈波状のスレッド制御信号が作成されて、スレッドモータ(24)が駆動される。
この結果、光ピックアップ(12)は、光ディスク(22)の回転に伴うトラックの進行に追従して移動し、光ディスク(22)の偏心回転に過度に反応することが抑制される。
【0033】
一方、偏心量の小さな光ディスク(22)の再生時には、図5(b)の如く光ディスク(22)の偏心回転に伴って小さな振幅のトラッキング信号が発生し、図中にハッチングで示す様に、該トラッキングエラー信号の正側のピーク部分のみが、不感帯の範囲を越えることとなり、これによって脈波状のスレッド制御信号が作成されて、スレッドモータ(24)が駆動される。
この結果、図示の如く、不感帯の正側の端点b1で動作することになるが、不感帯幅W1は小さいので、光学レンズ(14)の位置が中性点から大きくずれることはない。従って、光ピックアップ(12)からは歪みのない高品質の再生信号を得ることが出来る。
【0034】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記実施例では、図2に示す不感帯処理回路(40)が採用されて、偏心量の大きさに応じて段階的に不感帯の幅が変更されているが、図1の制御系をDSP(デジタルシグナルプロセッサー)によって構成する場合は、不感帯処理回路(40)をDSPに組み込んで、偏心量の大きさに応じて不感帯の幅を連続的に変化させることも可能である。この場合、不感帯の幅Wは、偏心量データPに一定の係数(例えば0.7)を乗算して得ることが出来る。これによって、より高精度な制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学式ディスクプレーヤの構成を示すブロック図である。
【図2】不感帯処理回路の構成を示す回路図である。
【図3】偏心量検出手続きを表わすフローチャートである。
【図4】偏心量信号の変動を表わすグラフである。
【図5】本発明の不感帯処理回路における入出力関係を表わすグラフである。
【図6】従来の光学式ディスクプレーヤの構成を示すブロック図である。
【図7】従来の不感帯処理回路における入出力関係を表わすグラフである。
【符号の説明】
(1) 光学式ディスクプレーヤ
(12) 光ピックアップ
(14) 光学レンズ
(16) アクチュエータ
(22) 光ディスク
(24) スレッドモータ
(26) トラッキングエラー検出回路
(28) アクチュエータ位相補償フィルタ
(30) ドライバー
(36) ドライバー
(38) マイクロコンピュータ
(40) 不感帯処理回路

Claims (3)

  1. 光ピックアップ(12)をスレッドモータ(24)によって光ディスク(22)の半径方向に往復駆動するスレッド制御系と、光ピックアップ(12)に装備された光学レンズ(14)をアクチュエータ(16)によりトラッキング方向に駆動するアクチュエータ制御系とを具えた光学式ディスクプレーヤにおいて、スレッド制御系は、
    光ピックアップ(12)から得られるトラッキングエラー信号に応じた信号を入力信号とし、スレッドモータ(24)へ供給すべきスレッド制御信号を出力信号とする入出力関係において、入力信号の変化に拘わらず出力信号を一定値に維持する不感帯を設けて、入力信号を出力信号に変換する不感帯処理手段と、
    光ピックアップ(12)から得られるトラッキングエラー信号に基づいて、光ディスク(22)の偏心量を検出する偏心量検出手段と、
    検出された偏心量に応じて、不感帯処理手段の不感帯の幅を予め定められた設定値に可変設定する不感帯制御手段
    とを具え、前記不感帯処理手段は不感帯処理回路 (40) によって構成され、該不感帯処理回路 (40) は、入力信号の入力端と出力信号の出力端の間に、PNPトランジスタ (48) とNPNトランジスタ (50) を並列に具え、入力信号の入力端は、PNPトランジスタ (48) のエミッタとNPNトランジスタ (50) のエミッタに接続され、出力信号の出力端はPNPトランジスタ (48) のコレクタとNPNトランジスタ (50) のコレクタに接続され、PNPトランジスタ (48) のベースには第1切換えスイッチ (44) が接続され、NPNトランジスタ (50) のベースには第2切換えスイッチ (46) が接続されて、第1切換えスイッチ (44) の両入力端には、電圧b1及びb2が印加され、第2切換えスイッチ (46) の両入力端には、電圧a1及びa2が印加され、これらの電圧の間には、b2>b1>0、0>a1>a2の関係があり、第1切換えスイッチ (44) 及び第2切換えスイッチ (46) は、切換え信号SWによって切換えが制御され、偏心量が小さいときは、電圧a1及びb1が選択され、偏心量が大きいときは、電圧a2及びb2が選択されることを特徴とする光学式ディスクプレーヤ。
  2. 光ピックアップ (12) をスレッドモータ (24) によって光ディスク (22) の半径方向に往復駆動するスレッド制御系と、光ピックアップ (12) に装備された光学レンズ (14) をアクチュエータ (16) によりトラッキング方向に駆動するアクチュエータ制御系とを具えた光学式ディスクプレーヤにおいて、スレッド制御系は、
    光ピックアップ (12) から得られるトラッキングエラー信号に応じた信号を入力信号とし、スレッドモータ (24) へ供給すべきスレッド制御信号を出力信号とする入出力関係において、入力信号の変化に拘わらず出力信号を一定値に維持する不感帯を設けて、入力信号を出力信号に変換する不感帯処理手段と、
    光ピックアップ (12) から得られるトラッキングエラー信号に基づいて、光ディスク (22) の偏心量を検出する偏心量検出手段と、
    検出された偏心量に応じて、不感帯処理手段の不感帯の幅を予め定められた設定値に可変設定する不感帯制御手段
    とを具え、前記偏心量検出手段は、光ディスク (22) の回転周期内に得られる偏心量信号の最大値及び最小値を表わす最大データD MAX 及び最小データD MIN を検索し、最大データD MAX から最小データD MIN を減算して偏心量データPを算出し、該偏心量データPを所定の閾値P TH と比較することにより、偏芯量の大小を判断することを特徴とする光学式ディスクプレーヤ。
  3. 偏心量検出手段は、トラッキングエラー信号に含まれる光ディスク回転周波数を中心とする周波数帯域の信号成分を通過させるフィルタ手段と、フィルタ手段の出力信号の振幅を検出して、偏心量として出力する振幅検出手段とを具えている請求項1乃至請求項2の何れかに記載の光学式ディスクプレーヤ。
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