JP2001283454A - 光学式ディスクプレーヤ - Google Patents

光学式ディスクプレーヤ

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JP2001283454A
JP2001283454A JP2000094928A JP2000094928A JP2001283454A JP 2001283454 A JP2001283454 A JP 2001283454A JP 2000094928 A JP2000094928 A JP 2000094928A JP 2000094928 A JP2000094928 A JP 2000094928A JP 2001283454 A JP2001283454 A JP 2001283454A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップ12をスレッドモータ24によっ
てディスク半径方向に往復駆動するスレッド制御系と、
光学レンズ14をアクチュエータ16によりトラッキング方
向に駆動するアクチュエータ制御系とを具えた光学式デ
ィスクプレーヤにおいて、光ディスク22の偏心量に拘わ
らず、高品質の再生信号を得る。 【解決手段】 本発明に係る光学式ディスクプレーヤ1
において、スレッド制御系は不感帯処理回路40を具えて
いる。不感帯処理回路40は、トラッキングエラー信号を
入力信号とし、スレッドモータ24へ供給すべきスレッド
制御信号を出力信号とする入出力関係において、入力信
号の変化に拘わらず出力信号を一定値に維持する不感帯
を有している。又、光ピックアップ12から得られるトラ
ッキングエラー信号に基づいて、光ディスク22の偏心量
が検出され、該偏心量に応じて、不感帯処理回路40の不
感帯の幅が可変設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DVD(Digital V
ersatile Disc)プレーヤや、CD(Compact Disc)プレー
ヤ等の光学式ディスクプレーヤに関し、特に、偏心した
光ディスクであっっても高品質の再生信号を得ることが
出来る光学式ディスクプレーヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に示す如く、光学式ディスクプレー
ヤ(10)は、光ディスク(22)から光学的に信号を再生する
ための光ピックアップ(12)を具えており、該光ピックア
ップ(12)は、スレッドモータ(24)によって光ディスク(2
2)の半径方向に往復駆動されて、光ディスク(22)に対す
る位置が制御される。光ピックアップ(12)には、レーザ
ダイオード(18)とフォトダイオード(20)とが配備され、
レーザダイオード(18)からのレーザ光が光学レンズ(14)
を経て光ディスク(22)の信号面に照射される。そして、
その反射光が光学レンズ(14)を経てフォトダイオード(2
0)へ入射して、該フォトダイオード(20)の出力信号に基
づいて、信号の再生が行なわれる。又、光ピックアップ
(12)は、光学レンズ(14)を駆動して光ディスク(22)に対
する光学レンズ(14)の位置(若しくは姿勢)を制御するた
めのアクチュエータ(16)を具えている。
【0003】この様な光学式ディスクプレーヤ(10)にお
いては、フォトダイオード(20)の出力信号がトラッキン
グエラー検出回路(26)へ供給されて、トラッキングエラ
ー信号が作成され、該トラッキングエラー信号に基づい
て、スレッドモータ(24)へ供給すべきスレッド制御信号
と、アクチュエータ(16)へ供給すべきアクチュエータ制
御信号とが作成される。
【0004】即ち、トラッキングエラー検出回路(26)か
らのトラッキングエラー信号は、アクチュエータ位相補
償フィルタ(28)を経て、アクチュエータサーボを安定化
するための処理(位相補償)が施された後、ドライバー(3
0)へ供給されて、アクチュエータ制御信号が作成され
る。該アクチュエータ制御信号はアクチュエータ(16)へ
供給されて、トラッキングエラーに応じて光学レンズ(1
4)の駆動が行なわれる。
【0005】又、アクチュエータ位相補償フィルタ(28)
から得られるトラッキングエラー信号は、スレッド位相
補償フィルタ(34)を経て、スレッドサーボを安定化する
ための処理(位相補償)が施された後、更に後述の不感帯
処理回路(42)を経て、ドライバー(36)へ供給され、スレ
ッド制御信号が作成される。該スレッド制御信号はスレ
ッドモータ(24)へ供給されて、トラッキングエラーに応
じて光ピックアップ(12)の駆動が行なわれる。
【0006】不感帯処理回路(42)は、スレッドモータ(2
4)から光ピックアップ(12)へ至るまでのスレッド駆動機
構に存在するバックラッシュ、ヒステリシス等に起因す
る制御系の不安定動作を回避するために設けられてい
る。即ち、光ディスク(22)に偏心があった場合、該光デ
ィスク(22)の振れ回りによって、トラッキングエラー信
号TEは、図7(a)に示す如くディスク回転周期で変動
することになる。この場合、該トラッキングエラー信号
の変動に応じてスレッドモータ(24)を駆動したとする
と、光ピックアップ(12)は小刻みに往復駆動されること
になるが、前述のスレッド駆動機構のバックラッシュや
ヒステリシスによって、光ピックアップ(12)の動きが不
安定となる。
【0007】そこで、図7(a)の如く、スレッド位相補
償フィルタ(34)から得られるトラッキングエラー信号を
入力信号Xとし、スレッドモータ(24)へ供給すべきスレ
ッド制御信号を出力信号Yとする入出力関係において、
零点を含む一定幅Wの不感帯を設けて、入力信号を出力
信号に変換するのである(特開平8-103095[H02P7/0
0])。この不感帯処理によれば、光ディスク(22)の偏心
に伴って周期的に変動するトラッキングエラー信号が作
成されたとしても、トラッキングエラー信号が不感帯の
範囲内の小さな値では、出力信号は零を維持するので、
スレッドモータ(24)は停止したままである。そして、ト
ラッキングエラー信号が不感帯の範囲を越えることによ
って初めて、出力信号が発生して、スレッドモータ(24)
が駆動されることになる。従って、スレッド駆動機構に
バックラッシュやヒステリシスが存在したとしても、光
ピックアップ(12)の動きがより安定なものとなる。
【0008】尚、トラッキングエラー信号TEが不感帯
の範囲内の小さな値であるときには、スレッドモータ(2
4)は停止したままで、光ピックアップ(12)は移動しない
が、アクチュエータ制御信号によってアクチュエータ(1
6)が駆動されて、トラッキングが行なわれる。そして、
トラッキングエラー信号TEが不感帯Wの範囲を越える
ことによって、図7(a)中にハッチングで示す様に、脈
波状の出力信号Yが作成されて、該出力信号(スレッド
制御信号)に基づいてスレッドモータ(24)が駆動され
る。
【0009】不感帯処理回路(42)による不感帯の設定に
おいては、図7(a)に示す様に光ディスク(22)の偏心回
転によって発生するトラッキングエラー信号TEのピー
ク部分が、不感帯の範囲を僅かに越える様に、不感帯の
幅Wが設定される。この場合、正側のピーク部分の振幅
が負側のピーク部分の振幅よりも僅かに大きくなり、平
均的には正のトラッキングエラー信号によって、スレッ
ドモータ(24)が駆動され、光ピックアップ(12)は、光デ
ィスク(22)の回転に伴うトラックの進行に追従して移動
する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、不感帯処理
回路(42)を設けた従来の光学式ディスクプレーヤ(10)に
おいては、比較的偏心量の少ない光ディスク(22)を再生
した場合、トラッキングエラー信号は、図7(b)の如く
振幅の小さなものとなるので、不感帯の幅を正及び負の
両側で越えることがなくなり、不感帯の正側の端点Aの
近傍で動作することになる。従って、図7(b)にハッチ
ングで示す様に、トラッキングエラー信号が正側の端点
Aを越える領域で半波状の出力信号Yが発生し、該出力
信号(スレッド制御信号)に基づいてスレッドモータ(24)
が駆動されることになる。
【0011】しかしながら、図7(a)の如く光ディスク
(22)の偏心量が大きく、不感帯の正及び負の両方で出力
信号が発生する場合には、光学レンズ(14)の位置は中性
点若しくはその近傍に維持されるのに対し、図7(b)の
如く光ディスク(22)の偏心量が小さく、不感帯の正方向
の端点で動作する場合には、不感帯幅Wの2分の1のず
れだけ光学レンズ(14)の位置(若しくは姿勢)が中性点か
らずれることになる。この様な光学レンズ(14)のずれに
よって、光ピックアップ(12)から得られる再生信号に歪
みが生じ、振幅も小さくなって、再生信号の品質が劣化
する問題が生じる。
【0012】そこで本発明の目的は、光ディスクの偏心
量の大小に拘わらず、常に高い品質の再生信号が得られ
る光学式ディスクプレーヤを提供することである。
【0013】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る光学式ディス
クプレーヤは、光ピックアップ(12)をスレッドモータ(2
4)によって光ディスク(22)の半径方向に往復駆動するス
レッド制御系と、光ピックアップ(12)に装備された光学
レンズ(14)をアクチュエータ(16)によりトラッキング方
向に駆動するアクチュエータ制御系とを具えている。こ
こで、スレッド制御系は、光ピックアップ(12)から得ら
れるトラッキングエラー信号に応じた信号を入力信号と
し、スレッドモータ(24)へ供給すべきスレッド制御信号
を出力信号とする入出力関係において、入力信号の変化
に拘わらず出力信号を一定値に維持する不感帯を設け
て、入力信号を出力信号に変換する不感帯処理手段と、
光ピックアップ(12)から得られるトラッキングエラー信
号に基づいて、光ディスク(22)の偏心量を検出する偏心
量検出手段と、検出された偏心量に応じて、不感帯処理
手段の不感帯の幅を可変設定する不感帯制御手段とを具
えている。ここで、前記不感帯制御手段は、光ディスク
(22)の偏心量の減少に応じて段階的若しくは連続的に、
不感帯の幅を狭小化する。
【0014】上記本発明の光学式ディスクプレーヤにお
いては、光ディスク(22)の偏心量が大きいときには、大
きな幅の不感帯が設けられ、光ディスク(22)の偏心量が
小さいときは、小さな幅の不感帯が設けられる。斯くし
て、偏心量の大きな光ディスク(22)の再生時には、光デ
ィスク(22)の偏心回転に伴って大きな振幅のトラッキン
グエラーが発生し、該トラッキングエラー信号の正側及
び負側のピーク部分が、不感帯の範囲を僅かに越えるこ
ととなり、これによってスレッドモータ(24)が駆動さ
れ、光ピックアップ(12)は、光ディスク(22)の回転に伴
うトラックの進行に追従して移動する。
【0015】一方、偏心量の小さな光ディスク(22)の再
生時には、光ディスク(22)の偏心回転に伴って小さな振
幅のトラッキング信号が発生するが、不感帯の幅が狭小
化されているので、多くの場合、該トラッキングエラー
信号の正側及び負側のピーク部分が、不感帯の範囲を僅
かに越えることとなり、これによってスレッドモータ(2
4)が駆動され、光ピックアップ(12)は、光ディスク(22)
の回転に伴うトラックの進行に追従して移動する。仮
に、トラッキングエラー信号の正側及び負側のピーク部
分の内、一方が不感帯の範囲を越えず、不感帯の端点で
動作することになったとしても、不感帯幅が狭小化され
ているので、光学レンズ(14)の位置(若しくは姿勢)が中
性点から大きくずれることはない。従って、光ピックア
ップ(12)からは歪みのない再生信号が得られ、高品質の
信号再生が実現される。
【0016】具体的な構成において、偏心量検出手段
は、トラッキングエラー信号に含まれる光ディスク回転
周波数を中心とする周波数帯域の信号成分を通過させる
フィルタ手段と、フィルタ手段の出力信号の振幅を検出
して、偏心量として出力する振幅検出手段とを具えてい
る。該具体的構成によれば、簡易な構成で精度よく、光
ディスク(22)の偏心量を検出することが出来る。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る光学式ディスクプレーヤに
よれば、トラッキングエラー信号に対する不感帯処理に
おける不感帯の幅を可変設定する簡易な構成によって、
光ディスクの偏心量の大小に拘わらず、常に高品質の再
生信号を得ることが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に沿って具体的に説明する。本発明に係る光学
式ディスクプレーヤ(1)は、図1に示す如く、光ディス
ク(22)から光学的に信号を再生するための光ピックアッ
プ(12)を具え、該光ピックアップ(12)は、スレッドモー
タ(24)によって光ディスク(22)の半径方向に往復駆動さ
れて、光ディスク(22)に対する位置が制御される。光ピ
ックアップ(12)には、レーザダイオード(18)とフォトダ
イオード(20)とが配備され、レーザダイオード(18)から
のレーザ光が光学レンズ(14)を経て光ディスク(22)の信
号面に照射される。そして、その反射光が光学レンズ(1
4)を経てフォトダイオード(20)へ入射して、該フォトダ
イオード(20)の出力信号に基づいて、信号の再生が行な
われる。又、光ピックアップ(12)は、光学レンズ(14)を
駆動して光ディスク(22)に対する光学レンズ(14)の位置
を制御するためのアクチュエータ(16)を具えている。
【0019】フォトダイオード(20)の出力信号はトラッ
キングエラー検出回路(26)へ供給されて、トラッキング
エラー信号TEが作成され、該トラッキングエラー信号
に基づいて、スレッドモータ(24)へ供給すべきスレッド
制御信号と、アクチュエータ(16)へ供給すべきアクチュ
エータ制御信号とが作成される。
【0020】即ち、トラッキングエラー検出回路(26)か
らのトラッキングエラー信号TEは、アクチュエータ位
相補償フィルタ(28)を経て、アクチュエータサーボを安
定化するための処理(位相補償)が施された後、ドライバ
ー(30)へ供給されて、アクチュエータ制御信号が作成さ
れる。該アクチュエータ制御信号はアクチュエータ(16)
へ供給されて、トラッキングエラーに応じて光学レンズ
(14)の駆動が行なわれる。
【0021】又、アクチュエータ位相補償フィルタ(28)
から得られるトラッキングエラー信号TEは、スレッド
位相補償フィルタ(34)を経て、スレッドサーボを安定化
するための処理(位相補償)が施された後、更に後述の不
感帯処理回路(40)を経て、ドライバー(36)へ供給され、
スレッド制御信号が作成される。該スレッド制御信号は
スレッドモータ(24)へ供給されて、トラッキングエラー
に応じて光ピックアップ(12)の駆動が行なわれる。
【0022】更に、アクチュエータ位相補償フィルタ(2
8)から得られるトラッキングエラー信号TEは、ローパ
スフィルタ(32)に入力されて、光ディスク(22)の回転周
波数と一致する周波数成分、即ち光ディスク(22)の偏心
回転に伴って生じる信号成分(偏心量信号)が抽出され
る。該偏心量信号は、図4に示す如くディスク回転周期
Tdで変動する。該偏心量信号はマイクロコンピュータ
(38)へ供給されて、一定周期でサンプリングされ、該サ
ンプリング値に基づいて光ディスク(22)の偏心量の大き
さが検出される。
【0023】そして、マイクロコンピュータ(38)によっ
て検出された光ディスク(22)の偏心量の大小に応じて、
不感帯処理回路(40)の不感帯幅が可変設定される。尚、
マイクロコンピュータ(38)には、後述のディスク偏心量
検出手続きにおいて用いられるカウンタ(38a)が設けら
れている。
【0024】図3は、前記マイクロコンピュータ(38)に
よるディスク偏心量検出手続きを表わしている。先ずス
テップS1では、カウンタ(38a)のカウント値Nを初期
化し、次にステップS3にて、偏心量信号の最大値及び
最小値を表わすデータDMAX及びD INを“−12
8”及び“127”にそれぞれ設定する。続いてステッ
プS5では、現在のカウント値Nを最大カウント値N
MAXと比較する。尚、最大カウント値NMAXは、光
ディスク(22)の回転周期Tdをサンプリング周期Tsで
除算した値よりも大きな値(NMAX≧Td/Ts)に設
定されている。ここで、N<NMAXであれば、ステッ
プS7に移行して、偏心量信号の現在値であるデータD
NOWを取り込む。
【0025】その後、ステップS9では、現データD
NOWを最大データDMAXと比較し、DNOW>D
MAXであれば、ステップS11に移行して、最大デー
タDMA を現データDNOWに更新した後、ステップ
S13に移行する。一方、DNO ≦DMAXであれ
ば、ステップS11を迂回してステップS13に移行す
る。ステップS13では、現データDNOWを最小デー
タDMINと比較し、D OW<DMINであれば、ス
テップS15に移行して、最小データDMINを現デー
タDNOWに更新した後、ステップS17に移行する。
一方、DNOW≧D MINであれば、ステップS15を
迂回してステップS17に移行する。ステップS17で
は、カウント値Nをインクリメントして、ステップS5
に戻る。この様にして、カウント値Nが最大カウントN
MAXに達するまで、ステップS7〜S17の処理が繰
り返される。
【0026】その後、ステップS5にてN≧NMAX
判断されると、ステップS19に移行して、最大データ
MAXから最小データDMINを減算して偏心量デー
タP(=DMAX−DMIN)が算出される。次に、ステ
ップS21では、偏心量データPを所定の閾値PTH
比較し、P>PTHであればステップS23に移行し
て、後述の切換え信号SWをハイ(H)に設定し、P≦P
THであればステップS25に移行して、切換え信号S
Wをロー(L)に設定して、手続きを終了する。
【0027】図2は、不感帯処理回路(42)の一構成例を
表わしている。該不感帯処理回路(42)は、入力信号Xの
入力端と出力信号Yの出力端の間に、PNPトランジス
タ(48)とNPNトランジスタ(50)を並列に具えている。
入力信号Xの入力端は、PNPトランジスタ(48)のエミ
ッタとNPNトランジスタ(50)のエミッタに接続され、
出力信号Yの出力端はPNPトランジスタ(48)のコレク
タとNPNトランジスタ(50)のコレクタに接続されてい
る。PNPトランジスタ(48)のベースには、電圧bが印
加され、NPNトランジスタ(50)のベースには、電圧a
が印加されている。
【0028】上記不感帯処理回路(40)においては、入力
信号X<電圧aのときは、NPNトランジスタ(50)のベ
ース電圧がエミッタ電圧よりも高くなって、エミッタ−
コレクタ間が導通する。これに対し、入力信号X>電圧
bのときは、PNPトランジスタ(48)のベース電圧がエ
ミッタ電圧よりも低くなって、エミッタ−コレクタ間が
導通する。この結果、入力信号Xと出力信号Yの関係に
おいて、図5(a)に示す如く電圧a〜bを不感帯の幅W
とする不感帯処理が施されることなる。
【0029】本実施例の不感帯処理回路(40)において
は、更に図2に示す如く、PNPトランジスタ(48)のベ
ースには第1切換えスイッチ(44)が接続され、NPNト
ランジスタ(50)のベースには第2切換えスイッチ(46)が
接続されている。第1切換えスイッチ(44)の両入力端に
は、電圧b1及びb2が印加され、第2切換えスイッチ
(46)の両入力端には、電圧a1及びa2が印加されてい
る。尚、これらの電圧の間には、b2>b1>0、0>
a1>a2の関係がある。第1切換えスイッチ(44)及び
第2切換えスイッチ(46)は、切換え信号SWによって切
換えが制御されており、切換え信号SWがLのとき(偏
心量が小さいとき)は、電圧a1及びb1が選択され、
切換え信号SWがHのとき(偏心量が大きいとき)は、電
圧a2及びb2が選択される。
【0030】従って、第1切換えスイッチ(44)の切換え
によって、PNPトランジスタ(48)のベースに印加すべ
き電圧bを大小2種類の電圧b1及びb2に切り換える
ことが出来ると共に、第2切換えスイッチ(46)の切換え
によって、NPNトランジスタ(50)のベースに印加すべ
き電圧aを大小2種類の電圧a1及びa2に切り換える
ことが出来る。従って、入力信号Xと出力信号Yの関係
において、図5(a)に示す如く電圧a2〜b2を不感帯
の幅W2とする不感帯処理と、図5(b)に示す如く電圧
a1〜b1を不感帯の幅W1とする不感帯処理とを、前
記切換え信号SWによって選択することが出来る。
【0031】上記光学式ディスクプレーヤ(1)において
は、光ディスク(22)の偏心量が大きいときには、図5
(a)の如く大きな幅W2の不感帯(a2〜b2)が設けら
れ、光ディスク(22)の偏心量が小さいときは、同図(b)
の如く小さな幅W1の不感帯(a1〜b1)が設けられ
る。
【0032】従って、偏心量の大きな光ディスク(22)の
再生時には、図5(a)の如く光ディスク(22)の偏心回転
に伴って大きな振幅のトラッキングエラーが発生し、図
中にハッチングで示す様に、該トラッキングエラー信号
の正側及び負側のピーク部分が、不感帯の範囲を僅かに
越えることとなり、これによって脈波状のスレッド制御
信号が作成されて、スレッドモータ(24)が駆動される。
この結果、光ピックアップ(12)は、光ディスク(22)の回
転に伴うトラックの進行に追従して移動し、光ディスク
(22)の偏心回転に過度に反応することが抑制される。
【0033】一方、偏心量の小さな光ディスク(22)の再
生時には、図5(b)の如く光ディスク(22)の偏心回転に
伴って小さな振幅のトラッキング信号が発生し、図中に
ハッチングで示す様に、該トラッキングエラー信号の正
側のピーク部分のみが、不感帯の範囲を越えることとな
り、これによって脈波状のスレッド制御信号が作成され
て、スレッドモータ(24)が駆動される。この結果、図示
の如く、不感帯の正側の端点b1で動作することになる
が、不感帯幅W1は小さいので、光学レンズ(14)の位置
が中性点から大きくずれることはない。従って、光ピッ
クアップ(12)からは歪みのない高品質の再生信号を得る
ことが出来る。
【0034】尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に
限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の
変形が可能である。例えば、上記実施例では、図2に示
す不感帯処理回路(40)が採用されて、偏心量の大きさに
応じて段階的に不感帯の幅が変更されているが、図1の
制御系をDSP(デジタルシグナルプロセッサー)によっ
て構成する場合は、不感帯処理回路(40)をDSPに組み
込んで、偏心量の大きさに応じて不感帯の幅を連続的に
変化させることも可能である。この場合、不感帯の幅W
は、偏心量データPに一定の係数(例えば0.7)を乗算
して得ることが出来る。これによって、より高精度な制
御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学式ディスクプレーヤの構成を
示すブロック図である。
【図2】不感帯処理回路の構成を示す回路図である。
【図3】偏心量検出手続きを表わすフローチャートであ
る。
【図4】偏心量信号の変動を表わすグラフである。
【図5】本発明の不感帯処理回路における入出力関係を
表わすグラフである。
【図6】従来の光学式ディスクプレーヤの構成を示すブ
ロック図である。
【図7】従来の不感帯処理回路における入出力関係を表
わすグラフである。
【符号の説明】
(1) 光学式ディスクプレーヤ (12) 光ピックアップ (14) 光学レンズ (16) アクチュエータ (22) 光ディスク (24) スレッドモータ (26) トラッキングエラー検出回路 (28) アクチュエータ位相補償フィルタ (30) ドライバー (36) ドライバー (38) マイクロコンピュータ (40) 不感帯処理回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ピックアップ(12)をスレッドモータ(2
    4)によって光ディスク(22)の半径方向に往復駆動するス
    レッド制御系と、光ピックアップ(12)に装備された光学
    レンズ(14)をアクチュエータ(16)によりトラッキング方
    向に駆動するアクチュエータ制御系とを具えた光学式デ
    ィスクプレーヤにおいて、スレッド制御系は、 光ピックアップ(12)から得られるトラッキングエラー信
    号に応じた信号を入力信号とし、スレッドモータ(24)へ
    供給すべきスレッド制御信号を出力信号とする入出力関
    係において、入力信号の変化に拘わらず出力信号を一定
    値に維持する不感帯を設けて、入力信号を出力信号に変
    換する不感帯処理手段と、 光ピックアップ(12)から得られるトラッキングエラー信
    号に基づいて、光ディスク(22)の偏心量を検出する偏心
    量検出手段と、 検出された偏心量に応じて、不感帯処理手段の不感帯の
    幅を可変設定する不感帯制御手段とを具えていることを
    特徴とする光学式ディスクプレーヤ。
  2. 【請求項2】 不感帯制御手段は、光ディスク(22)の偏
    心量の減少に応じて段階的に不感帯の幅を狭小化する手
    段を具えている請求項1に記載の光学式ディスクプレー
    ヤ。
  3. 【請求項3】 不感帯制御手段は、光ディスク(22)の偏
    心量の減少に応じて連続的に不感帯の幅を狭小化する手
    段を具えている請求項1に記載の光学式ディスクプレー
    ヤ。
  4. 【請求項4】 偏心量検出手段は、トラッキングエラー
    信号に含まれる光ディスク回転周波数を中心とする周波
    数帯域の信号成分を通過させるフィルタ手段と、フィル
    タ手段の出力信号の振幅を検出して、偏心量として出力
    する振幅検出手段とを具えている請求項1乃至請求項3
    の何れかに記載の光学式ディスクプレーヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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