JP3717598B2 - スピードコントローラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体圧機器に導入される圧力流体並びに流体圧機器から導出される圧力流体の圧力を制御するスピードコントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、シリンダ等の流体圧機器に出入する圧力流体を制御するためにスピードコントローラが用いられている。このスピードコントローラは、流体通路を流通する圧力流体の制御方向に対応して、シリンダ内に導入される圧力流体を制御するAタイプと、シリンダから導出される圧力流体を制御するBタイプとの二つに大別される。この種のスピードコントローラは、略同一構造からなり、例えば、スピードコントローラ本体の内部にチェック弁の向きを反対にして装着し、あるいはスピードコントローラ本体に形成された第1ポートと第2ポートとの向きをそれぞれ反対にして流体圧機器に接続することにより、圧力流体の制御方向が異なるAタイプとBタイプからなるスピードコントローラが構成される。
【0003】
通常、シリンダの一方の圧力流体出入ポートにAタイプからなるスピードコントローラを連結し、他方の圧力流体出入ポートにBタイプからなるスピードコントローラを連結し、合計2個のスピードコントローラをシリンダに連結して使用している。
【0004】
ところで、図8に示されるように、従来技術に係るスピードコントローラ1、2を用いてシリンダ3内に流入する圧力流体と該シリンダ3から流出する圧力流体とを共に制御する場合、連結部材4を介装してタイプAとタイプBからなる2個のスピードコントローラ1、2をそれぞれ直列に接続する方法が採用されている。この場合、直列に接続された2個のスピードコントローラ1、2は、シリンダ3の一方の圧力流体出入ポート5と他方の圧力流体出入ポート6とにそれぞれ連結され、合計4個のスピードコントローラ1、1、2、2が必要となる。
【0005】
図9は、スピードコントローラ本体7の第1ポート8aと第2ポート8bの向きを反対にして2個のスピードコントローラ1、2を相互に直列に接続した状態を示す。スピードコントローラ本体7内には、第1ポート8aと第2ポート8bとを連通させる流体通路9が形成され、前記流体通路9には、流通する圧力流体の流量を制御するニードル弁10の一端部が臨み、前記ニードル弁10の他端部には、所定方向に回転させることにより前記ニードル弁10の絞り量を調整する摘み11が固定される。なお、参照数字12a、12bはそれぞれチェック弁を示し、前記チェック弁12a、12bは、ばね部材13の弾発力の作用下に着座部14に着座することによりチェック作用が発揮される。
【0006】
図9に基づいてその動作を概略説明すると、スピードコントローラ1の第1ポート8aから導入された圧力流体Aは、ばね部材13の弾発力に抗してチェック弁12aを下方側に押圧し該チェック弁12aを着座部14から離間させる。従って、チェック弁12aの開成作用下にスピードコントローラ1の第1ポート8aと第2ポート8bとが相互に連通し、圧力流体Aがスピードコントローラ1からスピードコントローラ2に導入される。スピードコントローラ2ではニードル弁10の絞り量を予め調整しておくことにより、所定の圧力に制御された圧力流体Aが第1ポート8aから導出される。
【0007】
一方、スピードコントローラ2の第1ポート8aから導入された圧力流体Bは、ばね部材13の弾発力に抗してチェック弁12bを下方側に押圧し該チェック弁12bを着座部14から離間させる。従って、チェック弁12bの開成作用下にスピードコントローラ2の第1ポート8aと第2ポート8bとが相互に連通し、圧力流体Bがスピードコントローラ2からスピードコントローラ1に導入される。スピードコントローラ1ではニードル弁10の絞り量を予め調整しておくことにより、所定の流量に制御された圧力流体Bが第1ポート8aから導出される。
【0008】
このように、スピードコントローラ1、2を直列に2個接続することにより、相互に反対方向に流通する圧力流体Aおよび圧力流体Bが共に制御される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の従来技術に係るスピードコントローラ1、2では、シリンダ3に対して2個のスピードコントローラ1、2を直列に接続して用いるため、前記スピードコントローラ1、2の配管スペースが2倍に拡大されるという不都合がある。
【0010】
また、2個のスピードコントローラ1、2を連結部材4を介して直列に接続するための作業が必要となり、取付工数が増加するという不都合がある。
【0011】
さらに、従来技術に係るスピードコントローラ1、2では、設置環境に応じて該スピードコントローラ1、2からの圧力流体の取出方向が制約されるという不都合がある。
【0012】
本発明は、これらの種々の不都合を悉く克服するためになされたものであり、流体圧機器に対し流入および流出する圧力流体を共に制御するスピードコントローラにおいて、配管スペースを削減するとともに取付作業を簡略化して小型化、軽量化を図り、しかも、圧力流体の取出方向が制約されることがないスピードコントローラを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、円筒状の第1ボデイと、前記第1ボデイに直交し、該第1ボデイの軸線を回転軸として所定方向に回転する第2ボデイと、前記第2ボデイから突出する連結部の軸線を回転軸として所定方向に回転するエルボ状の管継手部とからなり、前記管継手部の端部に形成された第1流体圧出入ポートおよび前記第1ボデイの一端部に形成された第2流体圧出入ポートを有するスピードコントローラ本体と、
前記第1ボデイ内に設けられ、前記第1流体圧出入ポートと第2流体圧出入ポートとを連通させる流体通路に臨み、前記流体通路を流通する圧力流体の流量を調整する第1ニードル弁本体を有する第1ニードル弁部と、
前記第2ボデイ内に前記第1ニードル弁部と略直交して設けられ、前記流体通路を流通する圧力流体の流量を調整する第2ニードル弁本体を有する第2ニードル弁部と、
前記第1ボデイの他端部に設けられ、前記第1ニードル弁部の絞り量を設定する第1操作部と、
前記第2ボデイの端部に設けられ、前記第2ニードル弁部の絞り量を設定する第2操作部と、
前記第1ニードル弁部および前記第2ニードル弁部にそれぞれ配設され、圧力流体の流通方向が相互に反対となる断面v字状の第1チェック弁および第2チェック弁と、
を備え、前記第2ニードル弁部の絞り作用下に前記第1流体圧出入ポートから流入し第2流体圧出入ポートから排出される圧力流体を制御し、一方、前記第1ニードル弁部の絞り作用下に前記第2流体圧出入ポートから流入し第1流体圧出入ポートから排出される圧力流体を制御することを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、スピードコントローラ本体内に第1ニードル弁部と第2ニードル弁部とを略直交して配設し、前記第2ニードル弁部の絞り作用下に前記第1流体圧出入ポートから流入し第2流体圧出入ポートから排出される圧力流体を制御し、一方、前記第1ニードル弁部の絞り作用下に前記第2流体圧出入ポートから流入し第1流体圧出入ポートから排出される圧力流体を制御する。従って、1個のスピードコントローラによって、第1流体圧出入ポートおよび第2流体圧出入ポート間を相互に反対方向に流通する圧力流体を共に制御することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係るスピードコントローラについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0016】
図1において参照数字20は、本実施の形態に係るスピードコントローラを示す。このスピードコントローラ20は、第1貫通孔22(図2参照)を有する円筒状の第1ボデイ24と、リング体26を介して前記第1ボデイ24の外周部に外嵌され、第2貫通孔28(図2参照)を有する円筒状の第2ボデイ30と、連結部32を介して前記第2ボデイ30と一体的に連結されるエルボ状の管継手部34とから構成されるスピードコントローラ本体を含む。
【0017】
前記第2ボデイ30は、第1ボデイ24の軸線を回転軸として矢印A方向に回転自在に設けられるとともに、管継手部34は、第2ボデイ30から突出する連結部32の軸線を回転軸として矢印B方向に回転自在に設けられる。
【0018】
前記スピードコントローラ20は、図2に示されるように、前記第1ボデイ24の内部に軸線方向に沿って配設された第1ニードル弁部36と、第2ボデイ30の内部に軸線方向に沿って配設された第2ニードル弁部38と、前記第1ボデイ24の上部に設けられ、前記第1ニードル弁部36の絞り量を設定する第1操作部40と、前記第2ボデイ30の一端部に設けられ、第2ニードル弁部38の絞り量を設定する第2操作部42とを有する。
【0019】
前記第1ボデイ24と第2ボデイ30との連結部位には、該第1ボデイ24の第1貫通孔22と、第2ボデイ30の第2貫通孔28とを連通させる連通路44が形成され、前記第1ボデイ24と第2ボデイ30との回動部位には、前記連通路44の気密性を保持するために一組のOリング46a、46bが設けられる。
【0020】
第1ニードル弁部36は、第1ボデイ24内に軸線方向に沿って配設された棒状の第1ニードル弁本体48と、前記第1ニードル弁本体48の一端部が徐々に縮径するテーパ状に形成された第1絞り部50と、前記第1ニードル弁本体48の中間部に形成された環状溝に嵌着されるOリング52とを有する。前記第1ニードル弁本体48の他端部には、第1操作部40が設けられ、前記第1操作部40は、第1ねじ部54の螺回作用下に第1ニードル弁本体48を軸線方向に沿って変位させる第1摘み部56と、前記第1ニードル弁本体48を所定位置に保持する第1ロックナット58とを有する。
【0021】
第1ボデイ24の外周面には第2ねじ部60が刻設され、該第1ボデイ24の下部には、第2流体圧出入ポート62として機能する貫通孔を有するシートリング64が嵌挿される。前記シートリング64の上部には、環状凹部を介して断面v字状の第1チェック弁66が装着され、前記第1チェック弁66が装着されたシートリング64の内周面には、第1ニードル弁本体48の第1絞り部50が着座する第1着座部68が形成される。前記シートリング64の中間部には、第1貫通孔22と第2流体圧出入ポート62とを連通させる十字状の第1通路70が形成される。
【0022】
第2ニードル弁部38は、第2ボデイ30の軸線方向に沿って配設された棒状の第2ニードル弁本体72と、第2ボデイ30の開口部を閉塞するとともに、前記第2ニードル弁本体72を回動自在に支持する支持部材74と、前記第2ニードル弁本体72の一端部が徐々に縮径するテーパ状に形成された第2絞り部76と、前記第2ニードル弁本体72に形成された環状凹部に装着され断面v字状の第2チェック弁78と、前記第2ニードル弁本体72の中間部に形成された環状溝に嵌着されるOリング80とを有する。
【0023】
第2ニードル弁本体72の一端部には、第2操作部42が設けられ、前記第2操作部42は、第3ねじ部82の螺回作用下に該第2ニードル弁本体72を軸線方向に沿って変位させる第2摘み部84と、前記第2ニードル弁本体72を所定位置に保持する第2ロックナット86とを有する。
【0024】
前記支持部材74の略中央部には、前記第2絞り部76が着座する第2着座部88が形成され、前記第2着座部88に近接して管継手部34に連通する第2通路90が形成される。さらに、支持部材74の一端部に装着される第2チェック弁78は、通過する圧力流体の流通方向が第1チェック弁66と相互に反対となるように配設される。
【0025】
この場合、第1ニードル弁本体48は第1ねじ部54を介して第1ボデイ24の内周面に刻設されたねじ溝に螺合し、第1摘み部56を所定方向に回転させることにより、第1絞り部50と第1着座部68との離間間隔が調整され、前記第1絞り部50を流通する圧力流体の絞り量が設定される。
【0026】
一方、第2ニードル弁本体72は、第3ねじ部82を介して支持部材74の内周面に刻設されたねじ溝に螺合し、第2摘み部84を所定方向に回転させることにより、第2絞り部76と第2着座部88との離間間隔が調整され、前記第2絞り部76を流通する圧力流体の絞り量が設定される。
【0027】
管継手部34は、図3に示されるように、第2ボデイ30から突出する連結部32の軸線を回転軸として回動自在な管継手本体92を有し、第2ボデイ30内の第2通路90に連通する第3通路94が形成される。前記第3通路94の終端の開口部は、実質的に第1流体圧出入ポート96として機能する。前記開口部には、いわゆる、ワンタッチ継手機構98が設けられ、このワンタッチ継手機構98は、複数の切欠が形成されたリリースブッシュ100の外周に、合成樹脂製のコレット102と、このコレット102の外周に金属製の平板をリング状に形成したチャック104と、天然ゴム若しくは合成ゴム等の弾性体で形成されたシール部材106とをそれぞれ外装して構成されている。
【0028】
なお、参照符号108は、連通路44に連通するとともに、第1ボデイ24と第1チェック弁66とによって囲繞される室を示す。
【0029】
本実施の形態に係るスピードコントローラ20は基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作並びに作用効果について説明する。
【0030】
まず、図示しない圧力流体供給源に連通するチューブ(図示せず)を管継手部34に接続するとともに、第1ボデイ24の底部に刻設された第2ねじ部60を介してシリンダ3の一組の圧力流体出入ポート5、6にそれぞれスピードコントローラ20を螺入する(図4参照)。スピードコントローラ20を圧力流体出入ポート5、6にそれぞれ螺入することにより、シリンダ3内のシリンダ室とスピードコントローラ20の第2流体圧出入ポート62とが連通した状態となる。
【0031】
また、第2摘み部84を所定方向に回転させ、第2ニードル弁本体72の第2絞り部76と第2着座部88との離間間隔を所望の間隙に調整した後、第2ロックナット86を介して第2ニードル弁本体72を所定位置に固定する。なお、この場合、第1ニードル弁本体48の第1絞り部50と第1着座部68との離間間隔は影響しないため、第1絞り部50が第1着座部68に着座した状態、あるいは第1絞り部50が第1着座部68から所定間隔離間した状態のいずれであってもよい。
【0032】
このような準備作業を経た後、図5および図6に示されるように、図示しない圧力流体供給源の付勢作用下に第1流体圧出入ポート96から導入された圧力流体は、第3通路94および第2通路90を介して第2ボデイ30内に至る。前記第2ボデイ30内に導入された圧力流体は、第2チェック弁78のチェック作用下に、予め設定された第2絞り部76と第2着座部88との間隙を通じて連通路44に沿って進行する。さらに、連通路44を介して第1ボデイ24の室108内に導入された圧力流体は、その押圧作用下に第1チェック弁66を矢印方向に撓ませて該第1チェック弁66を通過し、第1貫通孔22に沿って進行した後、シートリング64の第1通路70を介して第2流体圧出入ポート62から導出される。
【0033】
このようにして、第1流体圧出入ポート96から導入された圧力流体は、所望の圧力に調圧されて第2流体圧出入ポート62から導出され、前記第2流体圧出入ポート62に連通するシリンダ3に供給される。
【0034】
次に、前記とは逆方向に流通する圧力流体を調圧する場合、すなわち、シリンダ3から排出された圧力流体を第2流体圧出入ポート62から導入し、所望の圧力に調圧して第1流体圧出入ポート96から導出する場合について説明する。
【0035】
この場合、予め、第1摘み部56を所定方向に回転させ、第1ニードル弁本体48の第1絞り部50と第1着座部68との離間間隔を所望の間隙に調整した後、第1ロックナット58を介して第1ニードル弁本体48を所定位置に固定しておく。この場合、第2絞り部76と第2着座部88との離間間隔は影響しないため、前述したようにどのような状態であってもよい。
【0036】
図7に示されるように、シリンダ3から導出された圧力流体は、第2流体圧出入ポート62から導入され、さらに、第1チェック弁66のチェック作用下にシートリング64の内部を通過し、第1ニードル弁本体48の第1絞り部50と第1着座部68との間隙を介して室108に至る。前記室108に導入された圧力流体は、連通路44を介して第2ボデイ30内の第2貫通孔28に沿って進行し、第2チェック弁78を矢印方向に撓ませ該第2チェック弁78を通過する。前記第2チェック弁78を通過した圧力流体は、第2通路90および第3通路94を介して管継手部34の第1流体圧出入ポート96から導出される。
【0037】
このように、本実施の形態に係るスピードコントローラ20では、第1ボデイ24の内部に第1ニードル弁部36を配設し、前記第1ボデイ24と直交する第2ボデイ30の内部に第2ニードル弁部38を配設するとともに、圧力流体の流通方向を相互に反対方向に規制する第1チェック弁66と第2チェック弁78とを設けることにより、第1流体圧出入ポート96から第2流体圧出入ポート62に向かって流通する圧力流体と、前記とは反対に第2流体圧出入ポート62から第1流体圧出入ポート96に向かって流通する圧力流体とを共に制御することが可能となる。
【0038】
従って、本実施の形態に係るスピードコントローラ20では、直列に2個接続された従来技術に係るスピードコントローラ1、2と比較して、配管スペース(設置スペース)を削減するとともに取付作業を簡略化して小型化、軽量化を図ることができる。
【0039】
また、本実施の形態に係るスピードコントローラ20では、第1ボデイ24の軸線を回転軸として第2ボデイ30が矢印A方向に回転自在に設けられるとともに、連結部32の軸線を回転軸として管継手部34が矢印B方向に回転自在に設けられている。従って、本実施の形態に係るスピードコントローラ20では、スピードコントローラ1、2を直列に接続する従来技術と比較して、チューブ等を介してスピードコントローラ20から圧力流体を取り出す方向が規制されることがない。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0041】
すなわち、2個のスピードコントローラを直列に接続する従来技術と対比して、本発明では、1個のスピードコントローラによって、第1流体圧出入ポートおよび第2流体圧出入ポート間を相互に反対方向に流通する圧力流体を共に制御することができるため、配管スペース(設置スペース)を削減するとともに取付作業を簡略化して小型化、軽量化を図ることができる。
【0042】
また、本発明では、スピードコントローラ本体を構成する第1ボデイ、第2ボデイおよび管継手部がそれぞれ所定方向に回動自在に設けられているため、圧力流体の取出方向が制約されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスピードコントローラの斜視図である。
【図2】図1に示すII−II線に沿った縦断面図である。
【図3】図2に示すIII−III線に沿った部分縦断面図である。
【図4】図1に示すスピードコントローラをシリンダに組み込んだ回路構成図である。
【図5】図3に基づいて圧力流体の流通状態を示す動作説明図である。
【図6】図2に基づいて圧力流体の流通状態を示す動作説明図である。
【図7】図6とは反対方向に圧力流体が流通する状態を示す動作説明図である。
【図8】従来技術に係るスピードコントローラをシリンダに組み込んだ回路構成図である。
【図9】従来技術に係るスピードコントローラの縦断面図である。
【符号の説明】
20…スピードコントローラ 22、28…貫通孔
24、30…ボデイ 32…連結部
34…管継手部 36、38…ニードル弁部
40、42…操作部 44…連通路
48、72…ニードル弁本体 50、76…絞り部
54、60、82…ねじ部 56、84…摘み部
58、86…ロックナット 66、78…チェック弁
68、88…着座部 70、90、94…通路
62、96…流体圧出入ポート 92…管継手本体
98…ワンタッチ継手機構 108…室
Claims (1)
- 円筒状の第1ボデイと、前記第1ボデイに直交し、該第1ボデイの軸線を回転軸として所定方向に回転する第2ボデイと、前記第2ボデイから突出する連結部の軸線を回転軸として所定方向に回転するエルボ状の管継手部とからなり、前記管継手部の端部に形成された第1流体圧出入ポートおよび前記第1ボデイの一端部に形成された第2流体圧出入ポートを有するスピードコントローラ本体と、
前記第1ボデイ内に設けられ、前記第1流体圧出入ポートと第2流体圧出入ポートとを連通させる流体通路に臨み、前記流体通路を流通する圧力流体の流量を調整する第1ニードル弁本体を有する第1ニードル弁部と、
前記第2ボデイ内に前記第1ニードル弁部と略直交して設けられ、前記流体通路を流通する圧力流体の流量を調整する第2ニードル弁本体を有する第2ニードル弁部と、
前記第1ボデイの他端部に設けられ、前記第1ニードル弁部の絞り量を設定する第1操作部と、
前記第2ボデイの端部に設けられ、前記第2ニードル弁部の絞り量を設定する第2操作部と、
前記第1ニードル弁部および前記第2ニードル弁部にそれぞれ配設され、圧力流体の流通方向が相互に反対となる断面v字状の第1チェック弁および第2チェック弁と、
を備え、前記第2ニードル弁部の絞り作用下に前記第1流体圧出入ポートから流入し第2流体圧出入ポートから排出される圧力流体を制御し、一方、前記第1ニードル弁部の絞り作用下に前記第2流体圧出入ポートから流入し第1流体圧出入ポートから排出される圧力流体を制御することを特徴とするスピードコントローラ。
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