JP3717357B2 - 2値化閾値算出方法および装置 - Google Patents
2値化閾値算出方法および装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3717357B2 JP3717357B2 JP2000001360A JP2000001360A JP3717357B2 JP 3717357 B2 JP3717357 B2 JP 3717357B2 JP 2000001360 A JP2000001360 A JP 2000001360A JP 2000001360 A JP2000001360 A JP 2000001360A JP 3717357 B2 JP3717357 B2 JP 3717357B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- value
- gradation
- threshold value
- histogram
- threshold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N1/00—Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
- H04N1/40—Picture signal circuits
- H04N1/403—Discrimination between the two tones in the picture signal of a two-tone original
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06V—IMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
- G06V10/00—Arrangements for image or video recognition or understanding
- G06V10/20—Image preprocessing
- G06V10/28—Quantising the image, e.g. histogram thresholding for discrimination between background and foreground patterns
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Image Input (AREA)
- Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナなどの画像入力装置により得られた画像データを、孔版印刷装置などにおいて印刷するために2値化する際の2値化閾値を算出する2値化閾値算出方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、孔版印刷装置は印刷時間が早く低コストであることから広く利用されている。この孔版印刷装置は、画像読取手段によって読み取られた画像を表す画像データに対して、画像処理および画素値変換処理を施した後に2値化を行うことにより2値化データを得、この2値化データに基づいて発熱素子が配列されたサーマルヘッドを局所的に発熱させながら感熱孔版原紙に接触させて穿孔し、穿孔部を通過したインクを印刷用紙に転移させて印刷物を得るものである。
【0003】
ここで、画像データを2値化する方法としては、例えば画像データが0〜255の256階調からなる場合、中間値の127を2値化閾値として127より大きい階調を1(黒)、小さい階調を0(白)とする単一閾値によるものが一般的である。しかしながら、このような単一閾値により画像データを2値化する方法においては、新聞紙などのように原稿の背景の濃度が高い場合に、閾値が低すぎて2値化データにより表される2値化画像が全体的に黒くなって文字部分が読みにくくなるという問題がある。
【0004】
このため、2値化の閾値を原稿の背景濃度に合わせて変化させる平均値法、P−タイル法などの種々の2値化閾値算出方法が提案されている。ここで、平均値法は原稿における所定領域内あるいは原稿全体の濃度の平均値を2値化閾値として2値化を行う方法であり、P−タイル法は原稿における所定領域内の画像濃度分布を求め、黒字の面積がその領域の面積のP%となる濃度を2値化閾値として2値化を行う方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、平均値法は原稿にノイズが含まれたり、原稿の裏に記録された文字が透けたりすると、閾値が大きくなり2値化画像の濃度が低くなってしまうという問題がある。また、P−タイル法は閾値を求めた領域と比較して文字の濃度と大きさが異なる領域が原稿中に存在する場合には、その領域の濃度が濃くなったり薄くなったりするという問題がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、2値化のための閾値を適切に設定することができる2値化閾値算出方法および装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による2値化閾値算出方法は、画像データを2値化する際の2値化閾値を算出する方法において、
前記画像データの階調に関するヒストグラムを作成し、
該ヒストグラムにおける頻度のピーク部分の階調の値であるピーク階調値を算出し、
前記ヒストグラムと所定の頻度閾値とにおける階調値が低い側の交点の階調値を第1の階調値として算出し、
前記ピーク階調値に該ピーク階調値と前記第1の階調値との差分値を加算することにより基準閾値を算出し、
該基準閾値に基づいて前記2値化閾値を決定することを特徴とするものである。
【0008】
ここで、「ピーク部分」とはヒストグラムにおける頻度が最も高くなる部分のことであり、ヒストグラムにピークが複数存在する場合には、最も頻度が高いピークを「ピーク部分」として算出する。
【0009】
また、「所定の頻度閾値」としては、種々の原稿を読み取ることにより得られた画像データのヒストグラムに基づいて決定される値であり、いずれの原稿から得られたヒストグラムにおいてもそのピークの頻度よりも小さくなる蓋然性が高い値に設定される。
【0010】
さらに、「基準閾値に基づいて2値化閾値を決定する」とは、例えば基準閾値を基準として2値化閾値を種々変更することにより実際に画像データを2値化して印刷を行い、印刷結果が最良となる2値化閾値を求め、これと基準閾値との関係を例えばテーブルとして求め、求められた基準閾値に基づいてテーブルを参照して2値化閾値を決定することをいう。
【0011】
なお、本発明による2値化閾値算出方法においては、所定の低階調側閾値以下における前記ヒストグラムの総和が該低階調側閾値以上における前記ヒストグラムの総和よりも大きい場合は、前記ヒストグラムと前記所定の頻度閾値とにおける階調値が高い側の交点の階調値を前記基準閾値として算出することが好ましい。
【0012】
ここで、「低階調側閾値」は例えば白色の基準原稿を読み取ることにより得られた画像データから作成されたヒストグラムにおけるピーク部分の階調値に設定される。また、「前記所定の低階調側閾値以下における前記ヒストグラムの総和が該低階調側閾値以上における前記ヒストグラムの総和よりも大きい場合」とは、原稿の背景部分が非常に白くかつ非常に大きい場合のことをいう。
【0013】
また、前記ピーク部分の頻度が前記所定の頻度閾値より小さい場合、所定の高階調側閾値以上における前記ヒストグラムの総和が該高階調側閾値以下における前記ヒストグラムの総和よりも大きい場合、および/または前記ピーク階調値、前記第1の階調値並びに前記基準閾値のいずれかが前記高階調側閾値よりも大きい場合には、予め定められた階調値を前記基準閾値とすることが好ましい。
【0014】
ここで、「高階調側閾値」は例えば黒色の基準原稿を読み取ることにより得られた画像データから作成されたヒストグラムにおけるピーク部分の階調値に設定される。また、「前記ピーク部分の頻度が前記所定の頻度閾値より小さい場合」とは、ヒストグラムにおいてピーク部分が存在しない場合、あるいはピーク部分は存在するもののその頻度が非常に小さい場合のことをいう。なお、「所定の頻度閾値より小さい場合」とあるが、本発明においては所定の頻度閾値よりも若干大きな値を基準としてピーク部分の頻度の大小を判定してもよい。さらに、「所定の高階調側閾値以上における前記ヒストグラムの総和が該高階調側閾値以下における前記ヒストグラムの総和よりも大きい場合、前記ピーク階調値、前記第1の階調値並びに前記所定の閾値のいずれかが前記高階調側閾値よりも大きい場合」とは、原稿における文字や図形部分の面積が非常に大きい場合、背景濃度が非常に高い場合のことをいう。
【0015】
本発明による2値化閾値算出装置は、画像データを2値化する際の2値化閾値を算出する装置において、
前記画像データの階調に関するヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、
該ヒストグラムにおける頻度のピーク部分の階調の値であるピーク階調値を算出するピーク階調値算出手段と、
前記ヒストグラムと所定の頻度閾値とにおける階調値が低い側の交点の階調値を第1の階調値として算出する第1の階調値算出手段と、
前記ピーク階調値に該ピーク階調値と前記第1の階調値との差分値を加算することにより基準閾値を算出する基準閾値算出手段と、
該基準閾値に基づいて前記2値化閾値を決定する2値化閾値決定手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0016】
なお、本発明による2値化閾値算出装置においては、前記基準閾値算出手段が、所定の低階調側閾値以下における前記ヒストグラムの総和が該低階調側閾値以上における前記ヒストグラムの総和よりも大きいか否かを判断する手段を備え、該判断が肯定された場合は、前記ヒストグラムと前記所定の頻度閾値とにおける階調値が高い側の交点の階調値を前記基準閾値として算出する手段であることが好ましい。
【0017】
また、前記基準閾値算出手段が、前記ピーク部分の頻度が前記所定の頻度閾値より小さいか否か、所定の高階調側閾値以上における前記ヒストグラムの総和が該高階調側閾値以下における前記ヒストグラムの総和よりも大きいか否か、および/または前記ピーク階調値、前記第1の階調値並びに前記基準閾値のいずれかが前記高階調側閾値よりも大きいか否かを判断する手段を備え、
該判断が肯定された場合には、予め定められた階調値を前記基準閾値とする手段であることが好ましい。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、画像データのヒストグラムのピーク部分の階調値であるピーク階調値が算出され、ヒストグラムと所定の頻度閾値とにおける階調値が低い側の交点の階調値が第1の階調値として算出される。そして、ピーク階調値にピーク階調値と第1の階調値との差分値を加算することにより基準閾値が算出され、これに基づいて2値化閾値が決定される。ここで、画像データのヒストグラムにおいては、真っ白な原稿や真っ黒な原稿から得られた画像データの場合を除いて、原稿の背景部分の頻度が最も大きくなるため、ピーク階調値は原稿の背景部分すなわち原稿の明度を表す階調値となる。また、第1の階調値はヒストグラムにおける背景部分の最低階調値を代表する値となる。また、文字や図形が記録されていない原稿、すなわち背景のみの原稿から得られるヒストグラムは、上記ピーク階調値を基準として線対称の形状をなすものである。このため、ピーク階調値にピーク階調値と第1の階調値との差分値を加算することにより得られる基準閾値は、ヒストグラムのピーク部分の対称性から背景のみのヒストグラムにおける高濃度側の裾部分の値と略一致することとなる。したがって、基準閾値を基準として2値化閾値を求め、この2値化閾値により画像データを2値化することにより、背景部分と文字や図形とが良好に分離された2値化データを得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0020】
図1は本発明の実施形態による2値化閾値算出装置を適用した2値化装置の構成を示す概略ブロック図である。図1に示すようにこの2値化装置は、原稿を読み取ることにより得られた画像データSからサンプルデータS1を抽出するサンプルデータ抽出手段1と、サンプルデータS1に基づいて2値化閾値Th0を算出する2値化閾値算出手段2と、2値化閾値算出手段2において算出された2値化閾値Th0に基づいて画像データSを2値化して2値化データS2を得る2値化処理手段3とを備える。
【0021】
図2は2値化閾値算出手段2の構成を示す概略ブロック図である。2値化閾値算出手段2は、2値化閾値Th0を求める計算を行うための計算処理部(CPU)5と、計算処理部5において行われるプログラムを格納した格納領域および後述するように算出された2値化閾値を補正するための2値化閾値補正テーブル領域を有するROM6と、後述するように求められたヒストグラムを格納するヒストグラム領域およびプログラム作業領域を有するRAM7とを備える。なお、本実施形態において画像データSは0〜255の256階調を有するものとする。
【0022】
次いで、本実施形態の動作について説明する。図3は本実施形態の動作を示すフローチャートである。まず、サンプルデータ抽出手段1に原稿を読み取ることにより得られた画像データSが入力されると、画像データSを間引くなどのサンプリングが行われサンプルデータS1が得られる(ステップS1)。ここで、画像データSをサンプリングするのは2値化閾値算出手段2における2値化閾値Th0を算出するための演算時間を短縮するためである。得られたサンプルデータS1は2値化閾値算出手段2に入力される(ステップS2)。
【0023】
2値化閾値算出手段2においては、サンプルデータS1に基づいてサンプルデータS1の階調に関するヒストグラムが作成される(ステップS3)。ここで、サンプルデータS1から作成されたヒストグラムは図4に示すものとなっているが、ここでは図4に示すヒストグラムに対してスムージング処理を行い、図5に示すヒストグラムが作成される。ここで、スムージング処理の方法としては、図6に示すようにa〜eの5階調の部分について説明すると、階調度bについては、b=(a+b+c+d)/4あるいはb=(a+b+c)/3、階調度cについては、c=(b+c+d+e)/4あるいはc=(b+c+d)/3のような演算により求める。この演算を全階調度に亘って行うことにより図5に示すヒストグラムが得られる。
【0024】
ここで、ヒストグラムには図5に示すように、swl(Super White Level)、sbl(Super Black Level)およびsll(Super Low Level)の3つの値が設定されている。swlは例えば白色の基準原稿を読み取ることにより得られた画像データから作成されたヒストグラムにおけるピーク部分の階調値に設定される。sblは例えば黒色の基準原稿を読み取ることにより得られた画像データから作成されたヒストグラムにおけるピーク部分の階調値に設定される。sllは種々の原稿を読み取ることにより得られた画像データのヒストグラムに基づいて決定される値であり、いずれの原稿から得られたヒストグラムにおいてもヒストグラムのピーク部分の頻度よりも小さくなる蓋然性が高い値に設定される。
【0025】
次に、sbl以上におけるヒストグラムの総和がsbl以下におけるヒストグラムの総和よりも大きいか否かが判断される(ステップS4)。ここで、sbl以上におけるヒストグラムの総和がsbl以下におけるヒストグラムの総和よりも大きい場合とは、ヒストグラムが図7に示すような形状となって斜線部の面積がそれ以外の部分の面積よりも大きくなる場合のことであり、このような場合には、原稿における文字や図形部分の面積が非常に大きかったり、背景濃度が非常に高かったりするため、2値化の閾値を適切に求めることができない。したがって、ステップS4が肯定された場合にはステップS17に進み、予め定められた閾値を後述する基準2値化閾値Thとして算出する。
【0026】
一方、ステップS4が否定された場合には、次のステップS5において、swl以下におけるヒストグラムの総和がswl以上におけるヒストグラムの総和よりも大きいか否かが判断される。ここで、swl以下におけるヒストグラムの総和がswl以上におけるヒストグラムの総和よりも大きい場合とは、ヒストグラムが図8に示すような形状となって斜線部の面積がそれ以外の部分の面積よりも大きくなる場合のことであり、このような場合には、原稿の背景部分が非常に白かったり非常に大きかったりするため、後述するような方法では2値化閾値Thを適切に求めることができない。この場合は、後述するように別の手法により基準2値化閾値Thを求める。
【0027】
ステップS5が否定された場合には、続いてヒストグラムのピーク階調値が算出される(ステップS6)。図9はヒストグラムのピーク階調値の算出方法を説明するための図である。図9(a)に示すように、まずヒストグラムの所定の階調幅(例えば本実施形態のように256階調の場合は7〜13程度の階調幅)における頻度の総和を、図9(b)に示すようにヒストグラムの低階調側から高階調側へ1階調ずつずらしながら算出し、所定の階調幅における頻度の総和が最大となる階調幅の位置を検出する。そして、その位置における所定の階調幅の中心位置における階調値をヒストグラムのピーク階調値として求め、これをmwm(Mid of White Mountain)とする。例えば、所定の階調幅が9であり、頻度の総和が最大となる位置が階調41〜49であった場合、mwm=45となる。このようにして求められたmwmは、原稿の背景部分における階調値を代表する値となる。
【0028】
そして、次のステップS7においてmwm>sllであるか否かが判断される。ここで、mwmがsll以下となる場合とは、ヒストグラムにおいてピーク部分が存在しない場合、あるいはピーク部分は存在するもののその頻度が非常に小さい場合のことであり、このような場合は原稿の背景部分と文字部分とを良好に分離可能な2値化閾値を求めることができない。したがって、ステップS7が否定された場合はステップS17に進み、予め定められた閾値を2値化閾値Th0として算出し処理を終了する。なお、ステップS7の処理においてはmwm>sllを判定するのみならず、sllに所定の値(例えば0〜10程度)を加算した値とmwmとを比較するようにしてもよい。一方、ステップS7が肯定された場合は、mwmを基準として階調の低い側におけるヒストグラムとsllとの交点の階調値をwlwm(White Limit of White Mountain)として算出する(ステップS8)。このようにして求められたwlwmは、原稿における背景部分のヒストグラムにおける低階調側の裾の部分の値を表すものとなる。
【0029】
このようにして、wlwmが求められると、mwmとwlwmとの差分値が求められ、この差分値がmwmに加算されてblwm(Black Level of White Mountain)が求められる(ステップS9)。これは、ヒストグラムの対称性に鑑みて求められるものであり、図10に示すようにmwmにmwmとwlwmとの差分値である幅Hの階調値を加算した値、すなわち、wlwmをmwmを基準として高階調側に折り返した値となる。このようにして求められたblwmは、原稿における背景部分のヒストグラムにおける高階調側の裾の部分の値を表すものとなる。そして、このようにして求められたblwmを基準2値化閾値Thとして(ステップS10)、図11に示す2値化閾値補正テーブルを調整する(ステップS11)。これは求められた基準2値化閾値Thを基準として2値化閾値を変化させて実際に画像データSを2値化して印刷を行い、最良の印刷状態と判断される2値化閾値を算出2値化閾値Th0として求めるものである。そして、算出2値化閾値Th0を基準2値化閾値Thに対してプロットし、種々の原稿に対して基準2値化閾値Thの2値化閾値補正テーブルに対するプロットを繰り返して図11に示す2値化閾値補正テーブルを調整して、図12に示す2値化閾値補正テーブルを得る。
【0030】
そして、実際に印刷を行う場合には、上記と同様に印刷を行う原稿から基準2値化閾値Thを算出し、上述したように作成された2値化閾値補正テーブルを参照して算出2値化閾値Th0を求め、これに基づいて2値化処理手段3において画像データSを2値化して印刷を行う。例えば、基準2値化閾値Thが60であった場合、図12に示す2値化閾値補正テーブルを参照することにより算出2値化閾値Th0が52とされ、この算出2値化閾値Th0に基づいて画像データSが2値化されることとなる。
【0031】
なお、上述したステップS5が肯定された場合には、ヒストグラムは図8に示すような形状となっているためwlwmを求めることができない。このような場合には、まずステップS6と同様にヒストグラムのピーク階調値をmwmとして求め(ステップS15)、図13に示すようにmwmを基準として階調の高い側におけるヒストグラムとsllとの交点の階調値をblwmとして算出し(ステップS16)、これを基準2値化閾値Thとすればよい(ステップS10)。
【0032】
このように、本実施形態においては、原稿における背景における高濃度側の裾部分を基準2値化閾値Thとして求め、この基準2値化閾値Thに基づいて実際に2値化を行うための算出2値化閾値Th0を求めるようにしたため、原稿における背景と文字および図形とを良好に分離することができ、これにより背景部分と文字などが良好に分離された印刷物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による2値化閾値算出装置を適用した2値化装置の構成を示す概略ブロック図
【図2】2値化閾値算出手段2の構成を示す概略ブロック図
【図3】本実施形態の動作を示すフローチャート
【図4】ヒストグラムを示す図(スムージング処理前)
【図5】ヒストグラムを示す図(スムージング処理後)
【図6】スムージング処理を説明するための図
【図7】ヒストグラムの例を示す図(その1)
【図8】ヒストグラムの例を示す図(その2)
【図9】ヒストグラムのピーク階調値の算出方法を説明するための図
【図10】wlwmおよびblwmの算出方法を説明するための図
【図11】2値化閾値補正テーブルを示す図(調整前)
【図12】2値化閾値補正テーブルを示す図(調整後)
【図13】blwmの算出方法を説明するための図
【符号の説明】
1 サンプルデータ抽出手段
2 2値化閾値算出手段
3 2値化処理手段
5 計算処理部
6 ROM
7 RAM
Claims (6)
- 画像データを2値化する際の2値化閾値を算出する方法において、
前記画像データの階調に関するヒストグラムを作成し、
該ヒストグラムにおける頻度のピーク部分の階調の値であるピーク階調値を算出し、
前記ヒストグラムと所定の頻度閾値とにおける階調値が低い側の交点の階調値を第1の階調値として算出し、
前記ピーク階調値に該ピーク階調値と前記第1の階調値との差分値を加算することにより基準閾値を算出し、
該基準閾値に基づいて前記2値化閾値を決定することを特徴とする2値化閾値算出方法。 - 所定の低階調側閾値以下における前記ヒストグラムの総和が該低階調側閾値以上における前記ヒストグラムの総和よりも大きい場合は、前記ヒストグラムと前記所定の頻度閾値とにおける階調値が高い側の交点の階調値を前記基準閾値として算出することを特徴とする請求項1記載の2値化閾値算出方法。
- 前記ピーク部分の頻度が前記所定の頻度閾値より小さい場合、所定の高階調側閾値以上における前記ヒストグラムの総和が該高階調側閾値以下における前記ヒストグラムの総和よりも大きい場合、および/または前記ピーク階調値、前記第1の階調値並びに前記基準閾値のいずれかが前記高階調側閾値よりも大きい場合には、予め定められた階調値を前記基準閾値とすることを特徴とする請求項1または2記載の2値化閾値算出方法。
- 画像データを2値化する際の2値化閾値を算出する装置において、
前記画像データの階調に関するヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、
該ヒストグラムにおける頻度のピーク部分の階調の値であるピーク階調値を算出するピーク階調値算出手段と、
前記ヒストグラムと所定の頻度閾値とにおける階調値が低い側の交点の階調値を第1の階調値として算出する第1の階調値算出手段と、
前記ピーク階調値に該ピーク階調値と前記第1の階調値との差分値を加算することにより基準閾値を算出する基準閾値算出手段と、
該基準閾値に基づいて前記2値化閾値を決定する2値化閾値決定手段とを備えたことを特徴とする2値化閾値算出装置。 - 前記基準閾値算出手段は、所定の低階調側閾値以下における前記ヒストグラムの総和が該低階調側閾値以上における前記ヒストグラムの総和よりも大きいか否かを判断する手段を備え、
該判断が肯定された場合は、前記ヒストグラムと前記所定の頻度閾値とにおける階調値が高い側の交点の階調値を前記基準閾値として算出する手段であることを特徴とする請求項4記載の2値化閾値算出装置。 - 前記基準閾値算出手段は、前記ピーク部分の頻度が前記所定の頻度閾値より小さいか否か、所定の高階調側閾値以上における前記ヒストグラムの総和が該高階調側閾値以下における前記ヒストグラムの総和よりも大きいか否か、および/または前記ピーク階調値、前記第1の階調値並びに前記基準閾値のいずれかが前記高階調側閾値よりも大きいか否かを判断する手段を備え、
該判断が肯定された場合には、予め定められた階調値を前記基準閾値とする手段であることを特徴とする請求項4または5記載の2値化閾値算出装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001360A JP3717357B2 (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 2値化閾値算出方法および装置 |
DE60135404T DE60135404D1 (de) | 2000-01-07 | 2001-01-04 | Verfahren und Vorrichtung zur Berechnung des Binärkodierungsschwellenwerts |
EP01100344A EP1133158B1 (en) | 2000-01-07 | 2001-01-04 | Method of and apparatus for calculating binary-coding threshold value |
US09/754,307 US6813386B2 (en) | 2000-01-07 | 2001-01-05 | Method of and apparatus for calculating binary-coding threshold value |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001360A JP3717357B2 (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 2値化閾値算出方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001197308A JP2001197308A (ja) | 2001-07-19 |
JP3717357B2 true JP3717357B2 (ja) | 2005-11-16 |
Family
ID=18530599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000001360A Expired - Lifetime JP3717357B2 (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 2値化閾値算出方法および装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6813386B2 (ja) |
EP (1) | EP1133158B1 (ja) |
JP (1) | JP3717357B2 (ja) |
DE (1) | DE60135404D1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1184796C (zh) * | 2001-07-26 | 2005-01-12 | 佳能株式会社 | 图象处理方法和设备以及图象处理系统 |
JP4809155B2 (ja) * | 2006-08-02 | 2011-11-09 | 株式会社 テクスピアー | 手の甲認証システム及び手の甲認証方法 |
JP5377580B2 (ja) * | 2011-06-23 | 2013-12-25 | 株式会社 テクスピアー | 手の甲の認証端末及び手の甲の認証方法 |
US9088753B2 (en) | 2013-01-11 | 2015-07-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus, luminance correction method, and storage medium storing program |
Family Cites Families (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6198069A (ja) * | 1984-10-19 | 1986-05-16 | Canon Inc | 画像処理装置 |
US4837450A (en) * | 1985-07-01 | 1989-06-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Apparatus for reading a film image with controllable illumination and threshold value |
US5608823A (en) * | 1989-10-04 | 1997-03-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus for correcting density levels |
US5150223A (en) * | 1989-11-30 | 1992-09-22 | Eastman Kodak Company | Copier with single pass auto exposure |
US5177602A (en) * | 1989-12-28 | 1993-01-05 | Konica Corporation | Image scanners |
US5212741A (en) * | 1992-01-21 | 1993-05-18 | Eastman Kodak Company | Preprocessing of dot-matrix/ink-jet printed text for Optical Character Recognition |
US5617484A (en) * | 1992-09-25 | 1997-04-01 | Olympus Optical Co., Ltd. | Image binarizing apparatus |
JP3456032B2 (ja) * | 1994-05-09 | 2003-10-14 | 富士写真フイルム株式会社 | 画像処理方法 |
US5831748A (en) * | 1994-12-19 | 1998-11-03 | Minolta Co., Ltd. | Image processor |
US5920655A (en) * | 1995-02-10 | 1999-07-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Binarization image processing for multi-level image data |
JPH08235355A (ja) * | 1995-02-28 | 1996-09-13 | Minolta Co Ltd | 画像処理装置 |
JPH08255240A (ja) * | 1995-03-17 | 1996-10-01 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 画像修正装置及び方法 |
US6389162B2 (en) * | 1996-02-15 | 2002-05-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and method and medium |
US5751848A (en) * | 1996-11-21 | 1998-05-12 | Xerox Corporation | System and method for generating and utilizing histogram data from a scanned image |
US6198845B1 (en) * | 1997-07-01 | 2001-03-06 | Xerox Corporation | Method for determining document background for adjusting the dynamic range of an image of the document |
US6043900A (en) * | 1998-03-31 | 2000-03-28 | Xerox Corporation | Method and system for automatically detecting a background type of a scanned document utilizing a leadedge histogram thereof |
US6236751B1 (en) * | 1998-09-23 | 2001-05-22 | Xerox Corporation | Automatic method for determining piecewise linear transformation from an image histogram |
US6347256B1 (en) * | 1998-11-02 | 2002-02-12 | Printcafe System, Inc. | Manufacturing process modeling techniques |
-
2000
- 2000-01-07 JP JP2000001360A patent/JP3717357B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
2001
- 2001-01-04 EP EP01100344A patent/EP1133158B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-01-04 DE DE60135404T patent/DE60135404D1/de not_active Expired - Fee Related
- 2001-01-05 US US09/754,307 patent/US6813386B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE60135404D1 (de) | 2008-10-02 |
EP1133158A3 (en) | 2004-01-14 |
US6813386B2 (en) | 2004-11-02 |
EP1133158B1 (en) | 2008-08-20 |
JP2001197308A (ja) | 2001-07-19 |
US20010007596A1 (en) | 2001-07-12 |
EP1133158A2 (en) | 2001-09-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6628833B1 (en) | Image processing apparatus, image processing method, and recording medium with image processing program to process image according to input image | |
JP4960897B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体 | |
JP4215038B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム | |
JP5624004B2 (ja) | ハーフトーンパターンで印刷されたグレーまたは淡色テキストを含む、スキャンされた文書画像を2値化するための方法 | |
US8300946B2 (en) | Image processing apparatus, image processing method, and computer program | |
JP4093413B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体 | |
JP3765847B2 (ja) | 画素の修正およびスムージング方法 | |
JP3717357B2 (ja) | 2値化閾値算出方法および装置 | |
JP2010074342A (ja) | 画像処理装置、画像形成装置、及びプログラム | |
JP4920814B2 (ja) | 画像処理方法、装置および記録媒体 | |
JP3772262B2 (ja) | 画像の型を識別する方法 | |
JP3899872B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法ならびに画像処理プログラムおよびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP2005184685A (ja) | 画像処理装置、プログラムおよび記録媒体 | |
JP4057223B2 (ja) | デジタル画像の二値化しきい値選択方法 | |
JP3966448B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、該方法を実行するプログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 | |
JP2001222717A (ja) | 文書画像認識方法、装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
KR20140063378A (ko) | 화상형성장치, 화상형성방법 및 컴퓨터 판독가능 기록매체 | |
JP5053215B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム | |
JP5915410B2 (ja) | 画像処理装置及びプログラム | |
JP5262877B2 (ja) | ノイズ成分除去装置、ノイズ成分除去プログラムを記録した媒体 | |
JP2012231261A (ja) | 画像処理装置およびその制御方法 | |
KR100537829B1 (ko) | 스캔 영상의 상역 분리 방법 | |
JP2004104662A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005072748A (ja) | 印刷のためのエッジ処理 | |
JP4735374B2 (ja) | 画像処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050725 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050830 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3717357 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080909 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090909 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090909 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100909 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100909 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110909 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120909 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130909 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |