JP3717200B2 - 漏洩変圧器の地絡検出器 - Google Patents

漏洩変圧器の地絡検出器 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はネオン管、アルゴン管などの放電管を点灯するために用いられる漏洩変圧器の二次巻線が変圧器ケースに電気的に接触する事故、いわゆる地絡した場合を検出する地絡検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、前記ネオン管などの点灯用漏洩変圧器の二次巻線は、わが国においては大地から電気的に浮かされることが規定されていた。しかし、前記二次巻線の中点を接地すると、耐絶縁電圧が半分になり作りやすく、かつ危険性も少なくなる。このような中点接地漏洩変圧器の二次巻線地絡事故を検出することは従来においては二次巻線を浮かすように規定されていたため、実施されているものはなかった。
【0003】
しかし、中点接地の漏洩変圧器は前記利点があり、将来これが使用されるようになった場合、火災防止、電源回路の保護などの点から二次巻線の地絡を確実に検出されることが望まれることになる。
ネオン管などの放電管を点灯するための漏洩変圧器において、断線、短絡などの異常にもとづく災害の発生を防止するものとして、従来においては例えば特公昭36−12537号公報に示すものが知られている。これは一次巻線に結合した第1補助巻線と二次巻線に結合した第2補助巻線とを設け、これら第1補助巻線と第2補助巻線とを直列に接続し、この両端間に交流リレー又は整流回路を接続し、整流回路の場合は整流出力側に直流リレーを接続し、正常状態で第1補助巻線と第2補助巻線との両誘起電圧が同一逆極性となるようにされ、リレーには電圧が印加されないが、短絡、断線などの異常になると、第1,第2補助巻線の両誘起電圧に差が生じ、リレーが動作して一次巻線への電力供給を断にするものであった。
【0004】
この従来技術においては、負荷、つまり、接続されるネオン管の本数が変わると、第2補助巻線の誘起電圧が変化するため、第1補助巻線の誘起電圧との平衡がくずれ、正常であるのにリレーが動作するおそれがあった。このため負荷本数の変更範囲を狭くする必要があった。また第1補助巻線の誘起電圧は、負荷が変化しても短絡しても一定であるため、一次巻線の両側に二次巻線がある構造の漏洩変圧器には、この従来技術を適用することはできない問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の目的は、二次巻線の中点が接地された漏洩変圧器において、二次巻線の地絡を確実に検出する地絡検出器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
中点接地の漏洩変圧器は通常主閉磁路を構成する磁気コア上に一次巻線が巻かれ、その一次巻線の両側において主閉磁路に対して漏洩閉磁路を構成する第1,第2漏洩磁気コアが主磁気コアに対して設けられ、漏洩閉磁路に対し一次巻線の両外側において、主磁気コア上にそれぞれ第1,第2二次巻線が巻かれ、これら第1,第2二次巻線の一端がその誘起電圧を互いに加算するように接続され、その接続点が接地されている。
【0007】
このような漏洩変圧器において、請求項1の発明では漏洩閉磁路を除き、その両側の主磁気コア上にそれぞれ第1,第2三次巻線が巻かれ、これら第1,第2三次巻線の一端が互いに接続され、他端間に検出回路が接続される。この検出回路は入力が正常値に対して所定値以上変化すると、これを検出するものである
【0008】
請求項2の発明によれば、上記漏洩変圧器において、第1,第2漏洩磁気コアにそれぞれ第1,第2三次巻線が巻かれ、これら第1,第2三次巻線の一端が互いに接続され、他端間に検出回路が接続され、この検出回路は請求項1の発明のそれと同様のものである。
【0009】
そして、請求項1または2の発明において、第1,第2三次巻線の誘起電圧が互いに打ち消される極性で接続されている。
【0010】
【実施例】
図1に請求項1の発明の実施例を示す。例えば方形状の主磁気コアの長い一辺の中央に一次巻線12が巻かれ、その一次巻線の両側にそれぞれ主磁気コア11内をほぼ横切るように第1,第2漏洩磁気コア13,14が設けられて、これら第1,第2漏洩磁気コア13,14主磁気コア11の一次巻線12が巻かれた部分およびその対向部分により、漏洩閉磁路15が構成できるようにされている。図では第1,第2漏洩磁気コア13,14の一端が主磁気コア11の一辺に連結され、その対向辺との間に、小さな空隙がそれぞれ設けられている。
【0011】
漏洩閉磁路15の両側において第1,第2二次巻線16,17が主磁気コア11上に巻かれ、第1,第2二次巻線16,17の一端は互いに接続され、その接続点、いわゆる二次巻線の中点18が接地されている。第1,第2二次巻線16,17の両端間に、第1,第2二次巻線16,17にそれぞれ誘起された電圧が加算されて現れるようにされている。第1,第2二次巻線16,17の巻数は等しく、同一電圧が誘起されるように構成されている。図に示していないが、一次巻線12の両端間に、例えば商用電源または10乃至30KHz 程度の高周波電源が接続され第1,第2二次巻線16,17の他端間にネオン管などの負荷が接続される。
【0012】
この発明においては、漏洩閉磁路15の両側において主磁気コア11上に第1,第2三次巻線21,22がそれぞれ巻かれ、第1,第2三次巻線21,22の一端は互いに接続され、他端は検出回路23の入力端に接続される。検出回路23は、その入力が正常値に対し所定値以上変化すると、これを検出するものである。この検出回路23の出力により、一次巻線12と直列に挿入されたスイッチ24をオフに制御することができるようにされている。第1,第2三次巻線21,22の巻数は互いに等しく、従って正常状態においては第1,第2三次巻線21,22に誘起される電圧は互いに等しい。
【0013】
検出回路23は、例えば図2に示すように構成される。一次巻線が接続されるべき電源出力が整流平滑回路26で整流平滑され、その出力がツェナーダイオード27で一定電圧とされ、その一定電圧が分圧回路28により分圧され、基準電圧Erが作られて比較器29の反転入力端に供給される。比較器29の出力側は分圧回路を通じてサイリスタ31のゲートに接続され、ツェナーダイオード27の両端は解除スイッチ32を通じてサイリスタ31の両端に接続される。第1,第2三次巻線21,22の各他端は検出回路23内の全波整流回路33の入力端に接続され、全波整流回路の出力端は平滑回路34を通じて比較器29の非反転入力端に接続される。
【0014】
例えば第1,第2三次巻線21,22の誘起電圧が互いに打ち消されるように接続されていると、正常状態においては第1,第2三次巻線21,22に等しい電圧が誘起され、検出回路23の入力は0となっており、比較器29の非反転入力端の電圧も0となっている。しかし、第1,第2二次巻線16,17の一方、例えば16が地絡すると、その二次巻線によって誘起される方の三次巻線、この例では21の誘起電圧もほぼ0となり、比較器29の非反転端に比較的大きな正電圧が現れ、これが基準電圧Erを超えて比較器29の出力が反転して大きな正レベルが出力され、サイリスタ31がオンとなり、地絡が生じたことが検出される。
【0015】
図2では、この検出出力により一次巻線12への電流を自動的に遮断するようにした場合で、一次巻線12と直列にスイッチ24としてトライアック35が挿入され、サイリスタ31およびスイッチ32の直列回路の両端間にツェナーダイオード36および抵抗器37の直列回路が接続され、その抵抗器37の両端間にトライアック35の一端とゲートが接続される。従って正常な状態においてはサイリスタ31がオフで、ツェナーダイオード36を通じてトライアック35がオン状態となり、一次巻線12に交流電力が供給される。しかし、前述したように二次巻線の一方が地絡すると、比較器29の出力が反転してサイリスタ31がオンとなり、トライアック35のゲート電圧が下がってトライアック35がオフとなり、一次巻線12への交流電力の供給が遮断される。
【0016】
二次巻線16,17の他端間に接続されるネオン管の本数が多くなると、第1,第2三次巻線21,22の誘起電圧が大きくなる。また完全な地絡ではないが地絡に近づいた状態をも検出可能としたい場合がある。これらの点から基準電圧Erの大きさを調整できるようにしておくことが好ましい。
上述においては、第1,第2三次巻線21,22をその誘起電圧が互いに打ち消されるように接続したが、これら誘起電圧が互いに加算されるように接続してもよい。この場合は正常状態における検出回路23の入力電圧に対し、一方の二次巻線が地絡した場合は、検出回路23の入力電圧が約半分に減少する。この電圧変化を検出するようにすればよい。例えば比較器29の非反転入力端に基準電圧Erを与え、反転入力端に整流回路33の出力を与える。この整流回路の電圧が所定値以下になると、比較器29の出力が正の高レベルに反転するようにすればよい。
【0017】
第1,第2三次巻線21,22は図1に示すように、第1,第2二次巻線16,17より分離して設けてもよいが、例えば図3Aに示すように二次巻線のボビン41上に、まず第1三次巻線21を一層だけ巻き、その上に絶縁膜42を巻き、その絶縁膜42上に第1二次巻線16を巻く。つまり、第1二次巻線16の最下層、すなわち低い電圧の層の内側にこれと絶縁して三次巻線21を巻く。第2三次巻線22も同様に第2二次巻線17の最下層の内側に巻く。
【0018】
あるいは図3Bに示すように、第1二次巻線16を分割巻とする場合は、分割ボビン43の一番端の分割領域に第1三次巻線21を巻き、その隣の分割領域に第1二次巻線16の接地される中点18側から巻いていく。このようにすると第1二次巻線16と第1三次巻線21との絶縁が楽になる。第2二次巻線17の分割巻ボビンに対し同様に第2三次巻線22を巻くことができる。
【0019】
三次巻線は巻数が5乃至10あれば充分電圧検出可能である。従って、すでに出来上がった漏洩変圧器に対して三次巻線を付けるには、例えば図3Cに示すように、心線45が5乃至10本程度フラットケーブル46を主磁気コア11上に1巻し、心線45の両端を1本ずつずらして互いに接続し、残りの両端の心線の各一端を三次巻線の両端とすることにより、第1,第2三次巻線21,22を簡単に取り付けることができる。
【0020】
図4Aに請求項2の発明の実施例を図1と対応する部分に同一符号を付けて示す。この実施例では、第1,第2三次巻線21,22は、第1,第2漏洩磁気コア13,14上に巻かれる。これら第1,第2三次巻線21,22の一端は互いに接続され、他端は検出回路23の入力端に接続される。この場合においては、正常状態では第1,第2三次巻線21,22の誘起電圧は著しく小さく、地絡が生じると漏洩閉磁路15に磁束が通り、第1,第2三次巻線21,22に電圧が誘起される。この誘起電圧は第1,第2三次巻線21と22とでは互いに異なる。従って、図1に示した実施例と同様に第1,第2三次巻線21,22の誘起電圧が打ち消されるように接続されている場合、および加算されるように接続されている場合のいずれでも地絡を検出できる。
【0021】
第1漏洩磁気コア13上に第1三次巻線21を巻く場合、図4Bに示すように漏洩磁気コア13a上に第1三次巻線21を巻き、これに沿って漏洩磁束調整用の磁気コア13bを配し、磁気コア13aと13bとにより第1漏洩磁気コアを構成するようにする。第2漏洩磁気コア14と第2三次巻線22との関係も図4Bに示した場合と同様にする。
【0022】
図5Aに提案された参考例を、図1Aと対応する部分に同一符号を付けて示す。この実施例によれば、第1,第2二次巻線16,17の接地中点18の近くからそれぞれ第1,第2タップ51,52が導出され、これら第1,第2タップ51,52は検出回路23の入力端に接続される。この場合、第1,第2タップ51,52より得られる電圧は正常状態において絶対値が等しいようにされる。この構成においても地絡事故が生じれば、これが検出回路23で検出されることは容易に理解されよう。
【0023】
図5Bに他の提案された参考例を示し、図5Aと対応する部分に同一符号を付けてある。この実施例においては、第1,第2タップ51,52はコンデンサや抵抗素子などの第1,第2インピーダンス素子53,54の一端に接続され、第1,第2インピーダンス素子53,54の他端は互いに接続され、この接続点55と接地とが検出回路23の入力端に接続される。この実施例によれば、正常状態では接続点55と接地との間において第1インピーダンス素子53を通じて流れる電流と、第2インピーダンス素子54を通じて流れる電流とが大きさが等しく、方向が反対で互いに打ち消される。しかし、第1,第2二次巻線16,17の一方が地絡すると、接続点55と接地との間において流れる上記両電流は大きさが異なり、検出回路23で地絡が検出される。
【0024】
次に実験例を説明する。図6Aに示すように、第1,第2二次巻線16,17の他端間にネオン管57を4本直列に接続し、一次巻線12に交流200Vを印加し、図1に示したように主磁気コア11に各5ターンの第1,第2三次巻線21,22を巻き、第1,第2二次巻線16,17の他端間に4kVが得られる場合と、図4Aに示したように第1,第2漏洩磁気コア13,14に各5ターンの第1,第2三次巻線21,22をそれぞれ巻き、第1,第2二次巻線16,17の他端間に4kVが得られる場合とのそれぞれについて、第1,第2三次巻線21,22の誘起電圧が加算されて出力される場合と、減算(打ち消し合う)されて出力される場合とについて、負荷のネオン管57が4本の場合、1本の各場合における正常時の第1,第2三次巻線21,22の他端間の出力電圧、負荷のネオン管が4本、1本の各場合において第1,第2二次巻線16,17の各一方の他端が地絡した場合における第1,第2三次巻線21,22の他端間の誘起電圧が加算時、減算時の各出力電圧を測定した結果を図6Bに示す。
【0025】
この場合、図6Bから理解されるように、第1,第2三次巻線21,22の誘起電圧差動的(減算的)に取り出す場合は図1,図4Aのいずれの実施例においても、正常時と地絡時とで、検出回路23の入力電圧が比較的大きく異なり、地絡を確実に検出することができる。しかし、図1,図4Aのいずれの実施例においても、第1,第2三次巻線21,22の出力を加算して取り出す場合は、正常時と地絡時とで出力電圧の差が比較的小さく、検出が困難であるが、通常においては負荷ネオン管の接続本数が多く、それだけ負荷電流も多くなり、第1,第2三次巻線21,22が誘起される電圧が高くなり、つまり第1,第2三次巻線21,22の巻数を多くすることにより、正常時と、地絡時とにおける検出電圧差が大となり、地絡を検出することを可能とすることができる。
【0026】
図7Aに示すように、第1,第2二次巻線16,17の各他端を同一数のネオン管57を通じて接地して使用する負荷中点接地形において、図1の実施例、図4Aの実施例でそれぞれ第1,第2二次巻線16,17の他端間にそれぞれ8.8kV,13kVが得られる場合につき、それぞれ第1,第2三次巻線21,22の誘起電圧が加算される場合と減算される場合につき、ネオン管57が2本ずつの場合と、2本と1本の場合と、前者について一方の二次巻線の他端が開放となった場合、地絡された場合、後者について2本接続された側の二次巻線が地絡した場合について、各第1,第2三次巻線21,22の誘起電圧が加算される場合と減算される場合とについて測定した。この結果を図7Bに示す。
【0027】
これより第1,第2三次巻線21,22の誘起電圧を互いに減算して取り出す場合は、正常時に対し、異常時が可成り大きくなり、地絡を検出することができる。加算して取り出す場合は、図4Aの実施例では電圧差が小さいが、この場合も通常の使用状態では使用するネオン管の使用本数が多く、検出可能である。また第1,第2二次巻線16,17に接続するネオン管の数が異なる場合は、正常時と、一端の地絡時とで検出回路23の入力電圧の差が小さく、地絡を検出することが比較的難しい。よって両二次巻線16,17に同一数の負荷を接続することが望ましい。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば二次巻線の中点が接地された漏洩変圧器の二次側の一端の地絡を確実に検出することができる。
図5A,図5Bに示す参考例によれば、三次巻線を設ける必要がない。また第1,第2二次巻線16,17のそれぞれに接続される。負荷、その配線の大地静電容量が互いに比較的大きく異なる場合でも、接地中点18を流れる電流を検出する場合と異なり、前記静電容量差の影響を受け難い。
【0029】
またの発明によれば、負荷放電管数を変えても正常時は常に検出回路の入力電圧はほぼ零となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施例の構成を示す図。
【図2】検出回路23の具体例を示す接続図。
【図3】三次巻線の巻装例を示し、AおよびBは断面図、Cは斜視図である。
【図4】Aは請求項2の発明の実施例の構成を示す図、Bはその三次巻線の巻装例を示す図である。
【図5】Aは提案された参考例の構成を示す図、Bは提案された他の参考例の構成を示す図である。
【図6】Aは負荷非接地の漏洩変圧器使用状態を示す回路図、Bはその実験結果を示す図である。
【図7】Aは負荷中点接地の漏洩変圧器使用状態を示す回路図、Bはその実験結果を示す図である。

Claims (2)

  1. 主閉磁路を構成する主磁気コア上に高周波電源に接続された一次巻線が巻かれ、
    その一次巻線の両側において、上記主磁気コアの上記主閉磁路に対して漏洩閉磁路を構成する第1,第2漏洩磁気コアが設けられ、
    上記漏洩閉磁路に対し上記一次巻線の両外側において、上記主磁気コア上にそれぞれネオン管などの放電管が接続された第1,第2二次巻線が巻かれ、
    これら第1,第2二次巻線の一端は、その誘起電圧が互いに加算されるように接続され、その接続点が接地された漏洩変圧器の地絡検出器において、
    上記一次巻線の両側の上記漏洩閉磁路を除く、上記主磁気コア上にそれぞれ巻かれ、互いに一端が接続され、その誘起電圧が互いに打ち消されるように接続された第1,第2三次巻線と、
    これら第1,第2三次巻線の他端が全波整流回路に接続され、その全波整流回路の出力が正常値に対して所定値以上変化すると、これを検出する検出回路とを具備していることを特徴とする漏洩変圧器の地絡検出器。
  2. 主閉磁路を構成する主磁気コア上に高周波電源に接続された一次巻線が巻かれ、
    その一次巻線の両側において、上記主磁気コアの上記主閉磁路に対して漏洩閉磁路を構成する第1,第2漏洩磁気コアが設けられ、
    上記漏洩閉磁路に対し上記一次巻線の両外側において、上記主磁気コア上にそれぞれネオン管などの放電管が接続された第1,第2二次巻線が巻かれ、
    これら第1,第2二次巻線の一端は、その誘起電圧が互いに加算されるように接続され、その接続点が接地された漏洩変圧器の地絡検出器において、
    上記第1,第2漏洩磁気コア上にそれぞれ巻かれ、互いに一端が接続され、その誘起電圧が互いに打ち消されるように接続された第1,第2三次巻線と、
    これら第1,第2三次巻線の他端が全波整流回路に接続され、その全波整流回路の出力が正常値に対して所定値以上変化すると、これを検出する検出回路とを具備していることを特徴とする漏洩変圧器の地絡検出器。
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