JP2002027660A - 低圧電路用地絡検出装置 - Google Patents

低圧電路用地絡検出装置

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JP2002027660A
JP2002027660A JP2000208900A JP2000208900A JP2002027660A JP 2002027660 A JP2002027660 A JP 2002027660A JP 2000208900 A JP2000208900 A JP 2000208900A JP 2000208900 A JP2000208900 A JP 2000208900A JP 2002027660 A JP2002027660 A JP 2002027660A
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Koichi Ito
伊藤  公一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高低圧変圧器の低圧側巻線に接続された低圧
電路が地絡した場合、地絡した低圧電路のフィーダを確
実に検出することが可能な低圧電路用地絡検出装置を提
供することを課題とする。 【解決手段】 低圧電路用地絡検出装置1aは、端子V
1,N1が低圧電路の電圧線と接続され、端子Z1,Z
2が零相電流検出器ZCTと接続され、端子E1がD種
接地極に接続されており、端子V1と端子E1間に入力
される対地電圧が所定値以下に低下した場合、この対地
電圧に基づいて求められた零相電圧の位相に対して、零
相電流検出器ZCTにより検出された零相電流の位相が
進んでいる場合、当該低圧電路の当該フィーダが地絡し
たことを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高低圧変圧器の低
圧側電圧が供給される低圧電路の地絡を検出する低圧電
路用地絡検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ビルディングや工場などには、図21に示すように高圧
側が6.6kv、低圧側が200vの3相3線式高低圧
変圧器Tr20や、高圧側が6.6kv、低圧側が20
0v−100vの単相3線式高低圧変圧器Tr21など
を備えた自家用電気設備が設けられている。上記自家用
電気設備の場合、高低圧変圧器Tr20は低圧側巻線端
子の一つTEと、高低圧変圧器Tr21の中間線Nが、
通常、1需要家に1極だけ設けられる共通のB種接地極
EBに接続されているため、この自家用電気設備は直接
接地式と呼ばれている。
【0003】上記3相3線式高低圧変圧器Tr20の低
圧側巻線に接続された低圧電路や、単相3線式高低圧変
圧器Tr21の低圧側巻線に接続された低圧電路は、最
近、長大になっており、更にコンデンサを構成素子とす
るラインフィルタ等を内蔵した電子機器が負荷として接
続されていることが多くなっているため、低圧電路の見
かけ上の対地静電容量(浮遊容量)Cが大きくなってい
る。
【0004】上記のように対地静電容量Cの大きな低圧
電路が、図21に示すように、例えばD種接地極ED
(通常、電線管、制御盤本体、操作盤本体などが接地さ
れる)に接地された電線管に地絡した場合、地絡点から
の地絡電流は破線で示すような経路で流れる。即ち、地
絡電流は、電線管に接続されているD種接地線EDL、
対地静電容量C、単相3線式高低圧変圧器Tr21の低
圧電路、遮断器ELCB21、単相3線式高低圧変圧器
Tr21のB種分岐接地線EBL2、3相3線式高低圧
変圧器Tr20のB種分岐接地線EBL1、及び3相3
線式高低圧変圧器Tr20の低圧電路で構成される閉回
路に流れるため、上記地絡と直接的に無関係の単相3線
式高低圧変圧器Tr21の低圧電路に接続された遮断器
ELCB21が不要に遮断動作することがある。
【0005】あるいは、図22に示すように、単相3線
式高低圧変圧器Tr22の低圧電路が複数のフィーダ
(この場合、二つのフィーダに分岐されている)に分岐
されている場合、一つのフィーダの電圧線がD種接地極
EDに接地された電線管に地絡した場合、地絡点からの
地絡電流は破線で示すような経路で流れる。即ち、地絡
電流は、電線管に接続されているD種接地線EDL、対
地静電容量C、隣のフィーダ、遮断器ELCB23、及
び当該フィーダで構成される閉回路に流れるため、上記
地絡と直接的に無関係の隣のフィーダの遮断器ELCB
23が不要に遮断動作することがある。
【0006】また、病院の自家用電気設備の場合、低圧
電路に負荷として接続された例えば治療用機器が地絡し
たときに当該機器に印加される地絡電圧が人体等に危険
を与えることを防止するため、高低圧変圧器の低圧側巻
線を接地極に直接的に接地しない非接地方式にすること
が多い。あるいは、化学プラント工場等の自家用電気設
備の場合、低圧電路から対地静電容量を介して接地極に
電流が流れることを避けるために高低圧変圧器の低圧側
巻線を接地極に直接的に接地しない非接地方式にするこ
とが多い。
【0007】図23は、3相3線式高低圧変圧器Tr2
3の低圧側巻線を接地極に直接的に接地しない非接地の
自家用電気設備の電気回路を示したものである。尚、こ
のような非接地式の自家用電気設備でも、図23に示す
ように高低圧変圧器Tr23の低圧側巻線は接地コンデ
ンサECを介してD種接地極EDに接地されており、低
圧電路のフィーダの電圧線が地絡した場合、接地コンデ
ンサECを地絡電流が流れるように構成し、それぞれの
フィーダに接続された遮断器ELCB24,ELCB2
5を確実に遮断動作させるようになっている。尚、上記
非接地方式の自家用電気設備の場合、接地コンデンサE
Cの代わりに抵抗やリアクトルが接続されることがあ
る。
【0008】しかしながら、図23に示した非接地式の
自家用電気設備の場合、高低圧変圧器Tr23の低圧側
巻線に接続されている低圧電路の各フィーダの対地静電
容量Cが不平衡になっていると、破線で示すような経路
で不平衡の循環電流が流れるため、各フィーダに接続さ
れた遮断器ELCB24,ELCB25が不要に遮断動
作することがある。
【0009】そこで本発明では、高低圧変圧器の低圧側
電圧が供給される低圧電路が地絡した場合、地絡した低
圧電路のフィーダを確実に検出することが可能な低圧電
路用地絡検出装置を提供することを解決すべき課題とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、特許請求の
範囲の欄に記載した低圧電路用地絡検出装置により解決
することができる。
【0011】請求項1及び請求項2記載の低圧電路用地
絡検出装置によれば、ある低圧電路の電圧線が地絡した
場合、この低圧電路の電圧線の対地電圧が低下するた
め、この低圧電路の電圧線の対地電圧が所定値以下に低
下した状態で、地絡判定手段は、零相電圧の位相と零相
電流の位相とを比較することにより、当該低圧電路の変
圧器バンクのフィーダが地絡しているか否かを判定す
る。これにより、低圧電路用地絡検出装置は、当該低圧
電路の変圧器バンクのフィーダが地絡していることを検
出した場合に地絡検出信号を当該フィーダに接続されて
いる遮断器の遮断制御回路等に出力し、当該遮断器を遮
断動作させたり、地絡警報装置等に出力して地絡警報を
発生させる。
【0012】ここで、本発明の低圧電路用地絡検出装置
の原理について説明する。図1〜図6は、低圧電路用地
絡検出装置の原理を説明するための電気回路図及びベク
トル図である。最初、高低圧変圧器の低圧側巻線がB種
接地極に直接的に接地されている低圧電路における低圧
電路用地絡検出装置の原理について説明する。図1に示
すように、3相3線式高低圧変圧器Tr1及び単相3線
式高低圧変圧器Tr2の低圧側巻線がB種接地極EBに
接地されている直接接地方式の自家用電気設備におい
て、3相3線式高低圧変圧器Tr1の低圧側巻線に接続
された低圧電路の電圧線の1相が、D種接地極ED(通
常、電線管、制御盤本体、操作盤本体などが接地され
る)に接地されている電線管に地絡した場合、地絡が発
生した電圧線とD種接地極ED間の電位差は大きく低下
する一方、地絡が発生していない単相3線式高低圧変圧
器Tr2の低圧電路の電圧線とD種接地極ED間の電位
差は殆ど低下しない。このように、低圧電路の電圧線が
地絡した場合、当該低圧電路の電圧線の対地電圧が低く
なるため、検出された対地電圧が予め設定された設定値
より低い場合、地絡が発生した変圧器バンクを特定する
ことができる。
【0013】上記のように低圧電路の電圧線の検出され
た対地電圧が設定値より低い場合、地絡が発生した変圧
器バンクを特定することができる。しかしながら、例え
ば前述の図22に示すように一つの高低圧変圧器Tr2
2の低圧電路の変圧器バンクが複数のフィーダに分岐さ
れている場合、どのフィーダで地絡が発生したか分から
ない。また、図2に示すように、高低圧変圧器Tr3,
Tr4が同じ変圧器構成(図2に示すように単相の場合
は1次側電圧相も同じ)である場合、高低圧変圧器Tr
3の2次側電圧線rが地絡すると、その電圧線rとD種
接地極ED間の電位差が低下するとともに高低圧変圧器
Tr3の2次側電圧線rと同じ相の高低圧変圧器Tr4
の2次側電圧線rとD種接地極ED間の電位差も低下す
るため、この場合も、地絡した変圧器バンクを特定する
ことができない。そのため、低圧電路用地絡検出装置
は、次に説明する位相判別を行う。
【0014】図3は、位相判別の原理を説明する電気回
路図である。図3に示すように、二つの単相3線式高低
圧変圧器Tr5,Tr6を備えた直接接地式の自家用電
気設備において、単相3線式高低圧変圧器Tr6の低圧
電路の電圧線が地絡点Xで地絡した場合、中間線Nの対
地電圧V0はB種接地抵抗+D種接地抵抗を流れる地絡
電流に対応して変化する。また、この場合の零相電流I
0は、D種接地極ED、地中(B種接地抵抗+D種接地
抵抗)、及び単相3線式高低圧変圧器Tr6の低圧電路
で構成される閉回路を流れる。そして、零相電流I0は
中間線Nの対地電圧V0と同相である。また、零相電流
I1,I2は、二つの単相3線式高低圧変圧器Tr5,
Tr6の低圧電路の対地静電容量Cを流れる電流である
ため、電流I1,I2の位相は上記対地電圧V0の位相
より進んだ位相となる。
【0015】零相電流検出器ZCT1で検出される電流
はI0+I1+I2となるため、上記対地電圧V0の位
相に対して進み位相の電流である。一方、零相電流検出
器ZCT2で検出される電流I1、及び零相電流検出器
ZCT3で検出される電流I2は,前述の通り中間線N
の対地電圧V0に対して進み位相となるが、零相電流検
出器ZCT2,ZCT3の電流検出基準方向に対して逆
向きに流れるため、対地電圧V0に対して90°遅れ位
相の電流として検出される。以上説明した対地電圧V
0、零相電流I0,I1,I2をベクトルで示すと図4
のようになる。
【0016】以上の説明から明かなように、中間線Nの
対地電圧V0の位相に対して、零相電流検出器ZCT
1,ZCT2,ZCT3で検出された零相電流の位相が
進んでいるか、遅れているかを判定することにより、地
絡した変圧器バンクを特定するとともに、変圧器バンク
のどのフィーダで地絡が発生したかを検出することが可
能となる。尚、位相判別のみで地絡した変圧器バンクを
特定できない理由の一例として、例えば図3において、
二つの単相3線式高低圧変圧器Tr5,Tr6が、も
し、異なる変圧器構成である場合に、零相電流検出器Z
CT1と零相電流検出器ZCT3で検出される零相電流
の位相差が小さくなることがあり、位相判別が困難な場
合があるためである。
【0017】尚、上記中間線Nの対地電圧V0は、零相
電流検出器ZCT1,ZCT2,ZCT3で検出された
零相電流の位相が進んでいるか、遅れているかを判定す
るための位相判定基準電圧となる零相電圧である。この
零相電圧は中間線Nの対地電圧V0に限らず、3相式低
圧電路の中性線、単相3線式低圧電路の中間線を除く各
電圧線とD種又はC種接地線間の電位差を測定してベク
トル和の演算を行い、3相式低圧電路の場合は3で、単
相式低圧電路の場合は2で除した値(但し、1端子にB
種接地を施した3相回路は除く)や、高低圧変圧器の低
圧側巻線が非接地式であれば、3相式低圧電路の中性
線、単相3線式低圧電路の中間線を除く各電圧線に同容
量の各コンデンサの一方の端子を接続するとともに各コ
ンデンサの他方の端子を共通接続した状態で、この共通
接続部とD種又はC種接地線間の電位差を測定した値
(但し、1端子にB種接地を施した3相回路は除く)、
あるいは高低圧変圧器の低圧側巻線が直接接地式であれ
ば、B種接地線とD種又はC種接地線間の電位差を測定
した値を採用することができる。
【0018】次に、高低圧変圧器の低圧側巻線が非接地
式である場合、どのフィーダで地絡が発生したかを検出
するための低圧電路用地絡検出装置の原理について、図
5を参照しながら説明する。図5に示すように、3相3
線式高低圧変圧器Tr7の低圧電路は二つのフィーダに
分岐されている。各フィーダには零相電流検出器ZCT
1,ZCT2が設けられており、各フィーダを流れる零
相電流が検出される。尚、3相3線式高低圧変圧器Tr
7の低圧側巻線は非接地式であるが、各フィーダの電圧
線が地絡した場合、各フィーダに接続された遮断器(図
示省略)を確実に動作させるため、一般に3相3線式高
低圧変圧器Tr7の低圧側巻線端子とD種接地線間に接
地コンデンサC1が接続されている。
【0019】また、3相3線式高低圧変圧器Tr7の低
圧電路の各電圧線に同容量の各コンデンサC2の一方の
端子を接続するとともに各コンデンサC2の他方の端子
を共通接続した状態で、この共通接続部とD種接地線間
の電圧V0、即ち零相電圧V0を測定できるようにす
る。
【0020】図5に示すように一方のフィーダの電圧線
が、D種接地極EDに接地されている例えば電線管等に
地絡した場合、零相電流I0,I1は破線で示すような
経路で流れる。即ち、零相電流検出器ZCT1で検出さ
れる零相電流I0+I1は対地静電容量C及び接地コン
デンサC1を流れる電流であり、上記零相電圧V0より
90°進み位相となる。また、零相電流検出器ZCT2
で検出される零相電流I1は対地静電容量Cを流れる電
流であり、上記零相電圧V0より90°進んだ位相の電
流となるが、零相電流検出器ZCT2の電流検出基準方
向に対して逆向きに流れるため零相電圧V0に対して9
0°遅れ位相の電流として検出される。以上説明した零
相電圧V0、零相電流I0,I1をベクトルで示すと、
図6のようになる。
【0021】以上の説明から明かなように、高低圧変圧
器の低圧側巻線が非接地式であっても、零相電圧V0の
位相に対して、零相電流検出器ZCT1,ZCT2で検
出される零相電流I0,I1の位相が進んでいるか、遅
れているかを判定することにより、変圧器バンクのどの
フィーダで地絡が発生したかを検出することが可能とな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図7〜図16は、低圧電路用地絡検出装置
を様々な高低圧変圧器の低圧電路の各線、零相電流検出
器ZCT、及びD種接地極EDと接続した状態を示した
接続図である。以下、各図の接続について説明する。
尚、図7〜図11に示した高低圧変圧器の低圧側巻線は
B種接地極EBに直接的に接続されている。また、図1
2〜図16に示した高低圧変圧器の低圧側巻線は非接地
となっている。
【0023】図7の場合、低圧電路用地絡検出装置1a
の電圧検出端子V1は単相2線式高低圧変圧器Tr8の
低圧電路の電圧線に接続されており、電圧検出端子N1
はB種接地極EBに接地された電圧線に接続されてい
る。また、低圧電路用地絡検出装置1aの零相電流検出
端子Z1,Z2は零相電流検出器ZCTに接続されてい
る。更に、低圧電路用地絡検出装置1aの接地端子E1
はD種接地極EDと接続されている。尚、低圧電路用地
絡検出装置1aの電源は電圧検出端子V1,N1間に入
力された電圧を利用する。
【0024】図8の場合、低圧電路用地絡検出装置1c
の電圧検出端子V1,V2は単相3線式高低圧変圧器T
r9の低圧電路の各電圧線(中間線を除く)に接続され
ている。また、低圧電路用地絡検出装置1cの零相電流
検出端子Z1,Z2は零相電流検出器ZCTに接続され
ている。更に、低圧電路用地絡検出装置1cの接地端子
E1はD種接地極EDと接続されている。尚、低圧電路
用地絡検出装置1cの電源は電圧検出端子V1,V2間
に入力された電圧を利用する。
【0025】図9の場合、低圧電路用地絡検出装置1b
の電圧検出端子V1,V2は3相3線式高低圧変圧器T
r10の低圧電路の各電圧線に接続されており、低圧電
路用地絡検出装置1bの中性線接続端子N1は3相3線
式高低圧変圧器Tr10の低圧電路の中性線に接続され
ている。また、低圧電路用地絡検出装置1bの零相電流
検出端子Z1,Z2は零相電流検出器ZCTに接続され
ている。更に、低圧電路用地絡検出装置1bの接地端子
E1はD種接地極EDと接続されている。尚、低圧電路
用地絡検出装置1bの電源は電圧検出端子V1,V2間
に入力された電圧を利用する。
【0026】図10の場合、低圧電路用地絡検出装置1
dの電圧検出端子V1,V2,V3は3相3線式高低圧
変圧器Tr11の低圧電路の各電圧線に接続されてい
る。また、低圧電路用地絡検出装置1dの零相電流検出
端子Z1,Z2は零相電流検出器ZCTに接続されてい
る。更に、低圧電路用地絡検出装置1dの接地端子E1
はD種接地極EDと接続されている。尚、低圧電路用地
絡検出装置1dの電源は電圧検出端子V1,V2間に入
力された電圧を利用する。
【0027】図11の場合、低圧電路用地絡検出装置1
dの電圧検出端子V1,V2,V3は3相4線式高低圧
変圧器Tr12の低圧電路の各電圧線に接続されてい
る。また、低圧電路用地絡検出装置1dの零相電流検出
端子Z1,Z2は零相電流検出器ZCTに接続されてい
る。更に、低圧電路用地絡検出装置1dの接地端子E1
はD種接地極EDと接続されている。尚、低圧電路用地
絡検出装置1dの電源は電圧検出端子V1,V2間に入
力された電圧を利用する。
【0028】図12の場合、低圧電路用地絡検出装置1
cの電圧検出端子V1,V2は単相2線式高低圧変圧器
Tr13の低圧電路の各電圧線に接続されている。ま
た、低圧電路用地絡検出装置1cの零相電流検出端子Z
1,Z2は零相電流検出器ZCTに接続されている。更
に、低圧電路用地絡検出装置1cの接地端子E1はD種
接地極EDと接続されている。尚、低圧電路用地絡検出
装置1cの電源は電圧検出端子V1,V2間に入力され
た電圧を利用する。
【0029】図13の場合、低圧電路用地絡検出装置1
cの電圧検出端子V1,V2は単相3線式高低圧変圧器
Tr14の低圧電路の各電圧線(中間線を除く)に接続
されている。また、低圧電路用地絡検出装置1cの零相
電流検出端子Z1,Z2は零相電流検出器ZCTに接続
されている。更に、低圧電路用地絡検出装置1cの接地
端子E1はD種接地極EDと接続されている。尚、低圧
電路用地絡検出装置1cの電源は電圧検出端子V1,V
2間に入力された電圧を利用する。
【0030】図14の場合、低圧電路用地絡検出装置1
dの電圧検出端子V1,V2,V3は3相3線式高低圧
変圧器Tr15の低圧電路の各電圧線に接続されてい
る。また、低圧電路用地絡検出装置1dの零相電流検出
端子Z1,Z2は零相電流検出器ZCTに接続されてい
る。更に、低圧電路用地絡検出装置1dの接地端子E1
はD種接地極EDと接続されている。尚、低圧電路用地
絡検出装置1dの電源は電圧検出端子V1,V2間に入
力された電圧を利用する。
【0031】図15の場合、低圧電路用地絡検出装置1
dの電圧検出端子V1,V2,V3は3相3線式高低圧
変圧器Tr16の低圧電路の各電圧線に接続されてい
る。また、低圧電路用地絡検出装置1dの零相電流検出
端子Z1,Z2は零相電流検出器ZCTに接続されてい
る。更に、低圧電路用地絡検出装置1dの接地端子E1
はD種接地極EDと接続されている。尚、低圧電路用地
絡検出装置1dの電源は電圧検出端子V1,V2間に入
力された電圧を利用する。
【0032】図16の場合、低圧電路用地絡検出装置1
dの電圧検出端子V1,V2,V3は3相4線式高低圧
変圧器Tr17の低圧電路の各電圧線に接続されてい
る。また、低圧電路用地絡検出装置1dの零相電流検出
端子Z1,Z2は零相電流検出器ZCTに接続されてい
る。更に、低圧電路用地絡検出装置1dの接地端子E1
はD種接地極EDと接続されている。尚、低圧電路用地
絡検出装置1dの電源は電圧検出端子V1,V2間に入
力された電圧を利用する。
【0033】次に、低圧電路用地絡検出装置1a,1
b,1c,1dの構成を作用とともに説明する。
【0034】最初、低圧電路用地絡検出装置1aについ
て説明する。図17に示すように前述の零相電流検出器
ZCTが接続される前述の零相電流検出端子Z1,Z2
は過入力保護・フィルタ回路2aに接続されている。ま
た、前述の低圧電路の電圧線が接続される電圧検出端子
V1と接地端子E1は過入力保護・フィルタ回路2bに
接続されており、電圧検出端子N1と接地端子E1は過
入力保護・フィルタ回路2dに接続されている。過入力
保護・フィルタ回路2a,2b,2dは、過大な電圧の
入力を防止し、内部回路を電気的に保護するとともに、
高周波ノイズ成分を除去するための回路である。
【0035】上記過入力保護・フィルタ回路2aに接続
されている実効値演算回路3aは、零相電流検出器ZC
Tにより検出された零相電流の実効値を演算により求め
る回路である。また、上記過入力保護・フィルタ回路2
bに接続されている実効値演算回路3bは、電圧検出端
子V1とD種接地極EDの間の電圧(対地電圧)の実効
値を演算により求める回路である。
【0036】位相演算回路5aは、零相電流検出器ZC
Tにより検出された零相電流の位相を求める回路であ
り、例えば、前述の電圧検出端子V1,N1間に入力さ
れた電圧(電源電圧)の位相を基準とする零相電流の位
相を演算により求める回路である。
【0037】また、位相演算回路5bは、零相電圧の位
相を求める回路であり、前述の電圧検出端子V1,N1
間に入力された電圧(電源電圧)の位相を基準とする零
相電圧の位相を演算により求める回路である。
【0038】位相判定回路6は、位相演算回路5aによ
り求められた零相電流の位相と、位相演算回路5bによ
り求められた零相電圧の位相とを比較したうえ、零相電
流の位相が零相電圧の位相に対して同相又は進み位相の
場合、即ち、当該変圧器バンクの当該フィーダで地絡が
発生した状態に相当する場合、論理Hの信号を出力す
る。尚、低圧電路の対地静電容量が不平衡の場合、上記
位相関係が若干、ずれることがあるため、零相電流の位
相が零相電圧の位相に対して遅れ30°から進み150
°までの範囲のときに当該変圧器バンクの当該フィーダ
で地絡が発生した状態に相当すると決めておく。ここ
で、零相電流の位相が零相電圧の位相に対して上記の関
係にある場合に当該変圧器バンクの当該フィーダで地絡
が発生した状態に相当するということを補足的に説明す
る。繰り返しの説明になるが、図3に示すように単相3
線式高低圧変圧器Tr6の低圧電路の電圧線が地絡点X
で地絡した場合、D種接地極ED、地中、B種接地極E
B、及び単相3線式高低圧変圧器Tr6の低圧電路で構
成される閉回路を流れる零相電流I0は中間線Nの対地
電圧V0と同相である。また、零相電流I1,I2は、
二つの単相3線式高低圧変圧器Tr5,Tr6の低圧電
路の対地静電容量Cを流れる電流であるため、零相電流
I1,I2の位相は上記対地電圧(零相電圧)V0の位
相より進んだ位相となる。このような理由により、低圧
電路の電圧線が地絡した場合、当該低圧電路に設けられ
た零相電流検出器ZCTで検出される零相電流の位相
は、対地電圧(零相電圧)V0の位相に対して上記の関
係になるため、位相判定回路6は上述のように論理Hの
信号を出力する。
【0039】レベル判定回路7aは、零相電流検出器Z
CTにより検出された零相電流が予め設定された所定値
以上の場合に論理Hの信号を出力する。また、レベル判
定回路7bは、電圧検出端子V1とD種接地極EDの間
の電圧(対地電圧)の実効値が予め設定された所定値以
下である場合に論理Hの信号を出力する。
【0040】AND回路9は、レベル判定回路7a、位
相判定回路6、及びレベル判定回路7bから共に論理H
の信号が出力された場合、論理Hの信号を出力する。即
ち、AND回路9は、レベル判定回路7aにより零相電
流検出器ZCTにより検出された零相電流が予め設定さ
れた所定値を超えていると判定され、位相判定回路6に
より当該変圧器バンクの当該フィーダで地絡が発生した
状態の位相である判定され、レベル判定回路7bにより
前述の対地電圧の実効値が予め設定された所定値以下で
あるものと判定された場合、当該変圧器バンクの当該フ
ィーダで地絡が発生したことを示す論理Hの信号を出力
する。
【0041】時間整定回路10は、AND回路9から論
理Hの信号が設定時間、継続して出力された場合、論理
Hの信号を出力するもので、ノイズ等に起因する誤った
地絡検出を防止する。
【0042】出力回路11は、時間整定回路10から論
理Hの信号が出力された場合、出力リレーX1を作動さ
せると共に動作表示ランプ12を点灯させて当該変圧器
バンクの当該フィーダで地絡が発生したことを表示させ
る。上記出力リレーX1のa接点(メーク接点)は、当
該変圧器バンクの当該フィーダに接続されている遮断器
(図示省略)の引き外しコイルに作動電流を通電させる
遮断制御回路等に接続される。また、出力リレーX1の
b接点(ブレーク接点)は当該変圧器バンクの当該フィ
ーダが地絡したことを警報するための警報回路等に接続
される。
【0043】電源回路13は、前述の端子V1,N1か
ら入力された電源電圧が過入力保護・フィルタ回路14
を介して供給されると、低圧電路用地絡検出装置1aの
各回路が必要とする直流電圧を出力する。
【0044】次に、図18を参照しながら低圧電路用地
絡検出装置1bについて説明する。図18に示すように
前述の零相電流検出器ZCTが接続される前述の零相電
流検出端子Z1,Z2は過入力保護・フィルタ回路2a
に接続されている。また、前述の低圧電路の電圧線が接
続される電圧検出端子V1と接地端子E1は過入力保護
・フィルタ回路2bに接続されており、電圧検出端子V
2と接地端子E1は過入力保護・フィルタ回路2cに接
続されている。また、中性線接続端子N1と接地端子E
1は過入力保護・フィルタ回路2dに接続されている。
上記過入力保護・フィルタ回路2a,2b,2c,2d
は、過大な電圧の入力を防止し、内部回路を電気的に保
護するとともに、高周波ノイズ成分を除去するための回
路である。
【0045】上記過入力保護・フィルタ回路2aに接続
されている実効値演算回路3aは、零相電流検出器ZC
Tにより検出された零相電流の実効値を演算により求め
る回路である。また、上記過入力保護・フィルタ回路2
bに接続されている実効値演算回路3bは、電圧検出端
子V1とD種接地極EDの間の電圧(対地電圧)の実効
値を演算により求める回路である。また、過入力保護・
フィルタ回路2cに接続されている実効値演算回路3c
は、電圧検出端子V2とD種接地極EDの間の電圧(対
地電圧)の実効値を演算により求める回路である。
【0046】位相演算回路5aは、零相電流検出器ZC
Tにより検出された零相電流の位相を求める回路であ
り、例えば、前述の電圧検出端子V1,V2間に入力さ
れた電圧(電源電圧)の位相を基準とする零相電流の位
相を演算により求める回路である。
【0047】また、位相演算回路5bは、零相電圧の位
相を求める回路であり、前述の端子V1,V2間に入力
された電圧(電源電圧)の位相を基準とする零相電圧の
位相を演算により求める回路である。
【0048】位相判定回路6は、位相演算回路5aによ
り求められた零相電流の位相と、位相演算回路5bによ
り求められた零相電圧の位相とを比較したうえ、零相電
流の位相が零相電圧の位相に対して同相又は進み位相の
場合、即ち、当該変圧器バンクの当該フィーダで地絡が
発生した状態に相当する場合、論理Hの信号を出力す
る。尚、低圧電路の対地静電容量が不平衡の場合、上記
位相関係が若干、ずれることがあるため、零相電流の位
相が零相電圧の位相に対して遅れ30°から進み150
°までの範囲のときに当該変圧器バンクの当該フィーダ
で地絡が発生した状態に相当すると決めておく。
【0049】レベル判定回路7aは、零相電流検出器Z
CTにより検出された零相電流が予め設定された所定値
以上の場合に論理Hの信号を出力する。また、レベル判
定回路7bは、電圧検出端子V1とD種接地極EDの間
の電圧(対地電圧)の実効値が予め設定された所定値以
下である場合に論理Hの信号を出力する。また、レベル
判定回路7cは、電圧検出端子V2とD種接地極EDの
間の電圧(対地電圧)の実効値が予め設定された所定値
以下である場合に論理Hの信号を出力する。
【0050】OR回路8は、レベル判定回路7b及びレ
ベル判定回路7cの少なくともどちらか一方から論理H
の信号が出力された場合、論理Hの信号を出力する。
【0051】AND回路9は、レベル判定回路7a、位
相判定回路6、及びOR回路8から共に論理Hの信号が
出力された場合、論理Hの信号を出力する。即ち、AN
D回路9は、レベル判定回路7aにより零相電流検出器
ZCTにより検出された零相電流が予め設定された所定
値を超えていると判定され、位相判定回路6により当該
変圧器バンクの当該フィーダで地絡が発生した状態の位
相である判定され、レベル判定回路7b及びレベル判定
回路7cの少なくともどちらか一方により前述の対地電
圧の実効値が予め設定された所定値以下であるものと判
定された場合、当該変圧器バンクの当該フィーダで地絡
が発生したことを示す論理Hの信号を出力する。
【0052】時間整定回路10は、AND回路9から論
理Hの信号が設定時間、継続して出力された場合、論理
Hの信号を出力するもので、ノイズ等に起因する誤った
地絡検出を防止する。
【0053】出力回路11は、時間整定回路10から論
理Hの信号が出力された場合、出力リレーX1を作動さ
せると共に動作表示ランプ12を点灯させて当該変圧器
バンクの当該フィーダで地絡が発生したことを表示させ
る。上記出力リレーX1のa接点(メーク接点)は、当
該変圧器バンクの当該フィーダに接続されている遮断器
(図示省略)の引き外しコイルに作動電流を通電させる
遮断制御回路等に接続される。また、出力リレーX1の
b接点(ブレーク接点)は当該変圧器バンクの当該フィ
ーダが地絡したことを警報するための警報回路等に接続
される。
【0054】電源回路13は、前述の端子V1,V2か
ら入力された電源電圧が過入力保護・フィルタ回路14
を介して供給されると、低圧電路用地絡検出装置1bの
各回路が必要とする直流電圧を出力する。
【0055】次に、図19を参照しながら低圧電路用地
絡検出装置1cについて説明する。図19に示すように
前述の零相電流検出器ZCTが接続される前述の零相電
流検出端子Z1,Z2は過入力保護・フィルタ回路2a
に接続されている。また、前述の低圧電路の電圧線が接
続される電圧検出端子V1と接地端子E1は過入力保護
・フィルタ回路2bに接続されており、電圧検出端子V
2と接地端子E1は過入力保護・フィルタ回路2cに接
続されている。上記過入力保護・フィルタ回路2a,2
b,2cは、過大な電圧の入力を防止し、内部回路を電
気的に保護するとともに、高周波ノイズ成分を除去する
ための回路である。
【0056】上記過入力保護・フィルタ回路2aに接続
されている実効値演算回路3aは、零相電流検出器ZC
Tにより検出された零相電流の実効値を演算により求め
る回路である。また、上記過入力保護・フィルタ回路2
bに接続されている実効値演算回路3bは、電圧検出端
子V1とD種接地極EDの間の電圧(対地電圧)の実効
値を演算により求める回路である。また、過入力保護・
フィルタ回路2cに接続されている実効値演算回路3c
は、電圧検出端子V2とD種接地極EDの間の電圧(対
地電圧)の実効値を演算により求める回路である。
【0057】ベクトル演算回路4は、前述の位相判定基
準電圧となる零相電圧を求める回路であり、低圧電路の
各電圧線の対地電圧をベクトル的に和算したうえ、この
場合はベクトル和を2で割った値(単相3線式であるた
め)を零相電圧とする。
【0058】位相演算回路5aは、零相電流検出器ZC
Tにより検出された零相電流の位相を求める回路であ
り、例えば、前述の電圧検出端子V1,V2間に入力さ
れた電圧(電源電圧)の位相を基準とする零相電流の位
相を演算により求める回路である。
【0059】また、位相演算回路5bは、零相電圧の位
相を求める回路であり、前述の端子V1,V2間に入力
された電圧(電源電圧)の位相を基準とする零相電圧の
位相を演算により求める回路である。
【0060】位相判定回路6は、位相演算回路5aによ
り求められた零相電流の位相と、位相演算回路5bによ
り求められた零相電圧の位相とを比較したうえ、零相電
流の位相が零相電圧の位相に対して同相又は進み位相の
場合、即ち、当該変圧器バンクの当該フィーダで地絡が
発生した状態に相当する場合、論理Hの信号を出力す
る。尚、低圧電路の対地静電容量が不平衡の場合、上記
位相関係が若干、ずれることがあるため、零相電流の位
相が零相電圧の位相に対して遅れ30°から進み150
°までの範囲のときに当該変圧器バンクの当該フィーダ
で地絡が発生した状態に相当すると決めておく。
【0061】レベル判定回路7aは、零相電流検出器Z
CTにより検出された零相電流が予め設定された所定値
以上の場合に論理Hの信号を出力する。また、レベル判
定回路7bは、電圧検出端子V1とD種接地極EDの間
の電圧(対地電圧)の実効値が予め設定された所定値以
下である場合に論理Hの信号を出力する。また、レベル
判定回路7cは、電圧検出端子V2とD種接地極EDの
間の電圧(対地電圧)の実効値が予め設定された所定値
以下である場合に論理Hの信号を出力する。
【0062】OR回路8は、レベル判定回路7b及びレ
ベル判定回路7cの少なくともどちらか一方から論理H
の信号が出力された場合、論理Hの信号を出力する。
【0063】AND回路9は、レベル判定回路7a、位
相判定回路6、及びOR回路8から共に論理Hの信号が
出力された場合、論理Hの信号を出力する。即ち、AN
D回路9は、レベル判定回路7aにより零相電流検出器
ZCTにより検出された零相電流が予め設定された所定
値を超えていると判定され、位相判定回路6により当該
変圧器バンクの当該フィーダで地絡が発生した状態の位
相である判定され、レベル判定回路7b及びレベル判定
回路7cの少なくともどちらか一方により前述の対地電
圧の実効値が予め設定された所定値以下であるものと判
定された場合、当該変圧器バンクの当該フィーダで地絡
が発生したことを示す論理Hの信号を出力する。
【0064】時間整定回路10は、AND回路9から論
理Hの信号が設定時間、継続して出力された場合、論理
Hの信号を出力するもので、ノイズ等に起因する誤った
地絡検出を防止する。
【0065】出力回路11は、時間整定回路10から論
理Hの信号が出力された場合、出力リレーX1を作動さ
せると共に動作表示ランプ12を点灯させて当該変圧器
バンクの当該フィーダで地絡が発生したことを表示させ
る。上記出力リレーX1のa接点(メーク接点)は、当
該変圧器バンクの当該フィーダに接続されている遮断器
(図示省略)の引き外しコイルに作動電流を通電させる
遮断制御回路等に接続される。また、出力リレーX1の
b接点(ブレーク接点)は当該変圧器バンクの当該フィ
ーダが地絡したことを警報するための警報回路等に接続
される。
【0066】電源回路13は、前述の端子V1,V2か
ら入力された電源電圧が過入力保護・フィルタ回路14
を介して供給されると、低圧電路用地絡検出装置1cの
各回路が必要とする直流電圧を出力する。
【0067】次に、図20を参照しながら低圧電路用地
絡検出装置1dについて説明する。図20に示すよう
に、前述の零相電流検出器ZCTが接続される零相電流
検出端子Z1,Z2は過入力保護・フィルタ回路2aに
接続されている。また、前述の低圧電路の電圧線が接続
される電圧検出端子V1と接地端子E1は過入力保護・
フィルタ回路2bに接続されており、電圧検出端子V2
と接地端子E1は過入力保護・フィルタ回路2cに接続
されている。また、電圧検出端子V3と接地端子E1は
過入力保護・フィルタ回路2dに接続されている。上記
過入力保護・フィルタ回路2a,2b,2c,2dは、
過大な電圧の入力を防止し、内部回路を電気的に保護す
るとともに、高周波ノイズ成分を除去するための回路で
ある。
【0068】上記過入力保護・フィルタ回路2aに接続
されている実効値演算回路3aは、零相電流検出器ZC
Tにより検出された零相電流の実効値を演算により求め
る回路である。また、上記過入力保護・フィルタ回路2
bに接続されている実効値演算回路3bは、電圧検出端
子V1とD種接地極EDの間の電圧(対地電圧)の実効
値を演算により求める回路である。また、過入力保護・
フィルタ回路2cに接続されている実効値演算回路3c
は、電圧検出端子V2とD種接地極EDの間の電圧(対
地電圧)の実効値を演算により求める回路である。ま
た、過入力保護・フィルタ回路2dに接続されている実
効値演算回路3dは、電圧検出端子V3とD種接地極E
Dの間の電圧(対地電圧)の実効値を演算により求める
回路である。
【0069】ベクトル演算回路4は、前述の位相判定基
準電圧となる零相電圧を求める回路であり、低圧電路の
各電圧線の対地電圧をベクトル的に和算したうえ、この
場合はベクトル和を3で割った値(3相3線式であるた
め)を零相電圧とする。
【0070】位相演算回路5aは、零相電流検出器ZC
Tにより検出された零相電流の位相を求める回路であ
り、例えば、前述の電圧検出端子V1,V2間に入力さ
れた電圧(電源電圧)の位相を基準とする零相電流の位
相を演算により求める回路である。
【0071】また、位相演算回路5bは、零相電圧の位
相を求める回路であり、前述の端子V1,V2間に入力
された電圧(電源電圧)の位相を基準とする零相電圧の
位相を演算により求める回路である。
【0072】位相判定回路6は、位相演算回路5aによ
り求められた零相電流の位相と、位相演算回路5bによ
り求められた零相電圧の位相とを比較したうえ、零相電
流の位相が零相電圧の位相に対して同相又は進み位相の
場合、即ち、当該変圧器バンクの当該フィーダで地絡が
発生した状態に相当する場合、論理Hの信号を出力す
る。尚、低圧電路の対地静電容量が不平衡の場合、上記
位相関係が若干、ずれることがあるため、零相電流の位
相が零相電圧の位相に対して遅れ30°から進み150
°までの範囲のときに当該変圧器バンクの当該フィーダ
で地絡が発生した状態に相当すると決めておく。
【0073】レベル判定回路7aは、零相電流検出器Z
CTにより検出された零相電流が予め設定された所定値
以上の場合に論理Hの信号を出力する。また、レベル判
定回路7bは、電圧検出端子V1とD種接地極EDの間
の電圧(対地電圧)の実効値が予め設定された所定値以
下である場合に論理Hの信号を出力する。また、レベル
判定回路7cは、電圧検出端子V2とD種接地極EDの
間の電圧(対地電圧)の実効値が予め設定された所定値
以下である場合に論理Hの信号を出力する。また、レベ
ル判定回路7dは、電圧検出端子V3とD種接地極ED
の間の電圧(対地電圧)の実効値が予め設定された所定
値以下である場合に論理Hの信号を出力する。
【0074】OR回路8は、レベル判定回路7b、レベ
ル判定回路7c、レベル判定回路7dの少なくとも一つ
から論理Hの信号が出力された場合、論理Hの信号を出
力する。
【0075】AND回路9は、レベル判定回路7a、位
相判定回路6、及びOR回路8から共に論理Hの信号が
出力された場合、論理Hの信号を出力する。即ち、AN
D回路9は、レベル判定回路7aにより零相電流検出器
ZCTにより検出された零相電流が予め設定された所定
値を超えていると判定され、位相判定回路6により当該
変圧器バンクの当該フィーダで地絡が発生した状態の位
相である判定され、レベル判定回路7b、レベル判定回
路7c、レベル判定回路7dの少なくとも一つにより前
述の対地電圧の実効値が予め設定された所定値以下であ
るものと判定された場合、当該変圧器バンクの当該フィ
ーダで地絡が発生したことを示す論理Hの信号を出力す
る。
【0076】時間整定回路10は、AND回路9から論
理Hの信号が設定時間、継続して出力された場合、論理
Hの信号を出力するもので、ノイズ等に起因する誤った
地絡検出を防止する。
【0077】出力回路11は、時間整定回路10から論
理Hの信号が出力された場合、出力リレーX1を作動さ
せると共に動作表示ランプ12を点灯させて当該変圧器
バンクの当該フィーダで地絡が発生したことを表示させ
る。上記出力リレーX1のa接点(メーク接点)は、当
該変圧器バンクの当該フィーダに接続されている遮断器
(図示省略)の引き外しコイルに作動電流を通電させる
遮断制御回路等に接続される。また、出力リレーX1の
b接点(ブレーク接点)は当該変圧器バンクの当該フィ
ーダが地絡したことを警報するための警報回路等に接続
される。
【0078】電源回路13は、前述の端子V1,V2か
ら入力された電源電圧が過入力保護・フィルタ回路14
を介して供給されると、低圧電路用地絡検出装置1dの
各回路が必要とする直流電圧を出力する。
【0079】尚、以上の説明では、高低圧変圧器の低圧
側巻線に直接的に接続されている低圧電路の地絡を検出
する例を示したが、高低圧変圧器の低圧側巻線に接続さ
れた絶縁変圧器と接続されている低圧電路でも地絡を検
出することができる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、高低圧変圧器の低圧側
巻線に接続された低圧電路が地絡した場合、地絡した変
圧器バンクのフィーダを確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明するための電気回路図
である。
【図2】本発明の動作原理を説明するための電気回路図
である。
【図3】本発明の動作原理を説明するための電気回路図
である。
【図4】本発明の動作原理を説明するためのベクトル図
である。
【図5】本発明の動作原理を説明するための電気回路図
である。
【図6】本発明の動作原理を説明するためのベクトル図
である。
【図7】低圧電路用地絡検出装置を変圧器バンクに接続
した接続図である。
【図8】低圧電路用地絡検出装置を変圧器バンクに接続
した接続図である。
【図9】低圧電路用地絡検出装置を変圧器バンクに接続
した接続図である。
【図10】低圧電路用地絡検出装置を変圧器バンクに接
続した接続図である。
【図11】低圧電路用地絡検出装置を変圧器バンクに接
続した接続図である。
【図12】低圧電路用地絡検出装置を変圧器バンクに接
続した接続図である。
【図13】低圧電路用地絡検出装置を変圧器バンクに接
続した接続図である。
【図14】低圧電路用地絡検出装置を変圧器バンクに接
続した接続図である。
【図15】低圧電路用地絡検出装置を変圧器バンクに接
続した接続図である。
【図16】低圧電路用地絡検出装置を変圧器バンクに接
続した接続図である。
【図17】低圧電路用地絡検出装置の構成を示したブロ
ック図である。
【図18】低圧電路用地絡検出装置の構成を示したブロ
ック図である。
【図19】低圧電路用地絡検出装置の構成を示したブロ
ック図である。
【図20】低圧電路用地絡検出装置の構成を示したブロ
ック図である。
【図21】従来の問題点を説明するための電気回路図で
ある。
【図22】従来の問題点を説明するための電気回路図で
ある。
【図23】従来の問題点を説明するための電気回路図で
ある。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 低圧電路用地絡検出装置 2a,2b,2c,2d 過入力保護・フィルタ回路 3a,3b,3c,3d 実効値演算回路 4 ベクトル演算回路 5a,5b 位相演算回路 6 位相判定回路 7a,7b,7c,7d レベル判定回路 8 OR回路 9 AND回路 10 時間整定回路 11 出力回路 12 動作表示ランプ 13 電源回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高低圧変圧器の低圧側電圧が供給される
    低圧電路の地絡を検出する低圧電路用地絡検出装置であ
    って、前記低圧電路の電圧線の対地電圧を検出する手段
    と、前記低圧電路の零相電圧を求める手段と、前記低圧
    電路を流れる零相電流を検出する手段と、前記零相電圧
    の位相及び前記零相電流の位相を求める手段と、前記低
    圧電路の電圧線の対地電圧が所定値以下に低下した状態
    で前記零相電圧の位相と前記零相電流の位相とを比較す
    ることにより当該低圧電路の電圧線が地絡しているか否
    かを判定する地絡判定手段とを備えた低圧電路用地絡検
    出装置。
  2. 【請求項2】 低圧電路を遮断する遮断器に組み込まれ
    た請求項1記載の低圧電路用地絡検出装置。
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