JPH08271566A - 漏洩変圧器の地絡検出器 - Google Patents

漏洩変圧器の地絡検出器

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JPH08271566A
JPH08271566A JP7071831A JP7183195A JPH08271566A JP H08271566 A JPH08271566 A JP H08271566A JP 7071831 A JP7071831 A JP 7071831A JP 7183195 A JP7183195 A JP 7183195A JP H08271566 A JPH08271566 A JP H08271566A
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Isao Hori
勲 堀
Makoto Noda
誠 野田
Tomio Ichinomiya
富美夫 一宮
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二次巻線中点接地漏洩変圧器の二次側地絡を
検出する。 【構成】 漏洩閉磁路15の両側の磁気コア11上にそ
れぞれ第1,第2三次巻線21,22が巻かれ、三次巻
線21,22の一端は、その第1,第2二次巻線16,
17に流れる電流に基づく磁束により誘起された電圧が
逆極性で加算されるように接続され、三次巻線21,2
2の他端は検出回路23の入力端に接続される。正常で
検出回路23の入力はほぼゼロで、二次巻線16,17
の一方が地絡されて、検出回路23に入力電圧が発生
し、これが検出され、スイッチ24がオフとされ、一次
巻線への交流電力の供給が断とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はネオン管、アルゴン管
などの放電管を点灯するために用いられる漏洩変圧器の
二次巻線が変圧器ケースに電気的に接触する事故、いわ
ゆる地絡した場合を検出する地絡検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、前記ネオン管などの点灯
用漏洩変圧器の二次巻線は、わが国においては大地から
電気的に浮かされることが規定されていた。しかし、前
記二次巻線の中点を接地すると、耐絶縁電圧が半分にな
り作りやすく、かつ危険性も少なくなる。このような中
点接地漏洩変圧器の二次巻線地絡事故を検出することは
従来においては二次巻線を浮かすように規定されていた
ため、実施されているものはなかった。
【0003】しかし、中点接地の漏洩変圧器は前記利点
があり、将来これが使用されるようになった場合、火災
防止、電源回路の保護などの点から二次巻線の地絡を確
実に検出されることが望まれることになる。ネオン管な
どの放電管を点灯するための漏洩変圧器において、断
線、短絡などの異常にもとづく災害の発生を防止するも
のとして、従来においては例えば特公昭36−1253
7号公報に示すものが知られている。これは一次巻線に
結合した第1補助巻線と二次巻線に結合した第2補助巻
線とを設け、これら第1補助巻線と第2補助巻線とを直
列に接続し、この両端間に交流リレー又は整流回路を接
続し、整流回路の場合は整流出力側に直流リレーを接続
し、正常状態で第1補助巻線と第2補助巻線との両誘起
電圧が同一逆極性となるようにされ、リレーには電圧が
印加されないが、短絡、断線などの異常になると、第
1,第2補助巻線の両誘起電圧に差が生じ、リレーが動
作して一次巻線への電力供給を断にするものであった。
【0004】この従来技術においては、負荷、つまり、
接続されるネオン管の本数が変わると、第2補助巻線の
誘起電圧が変化するため、第1補助巻線の誘起電圧との
平衡がくずれ、正常であるのにリレーが動作するおそれ
があった。このため負荷本数の変更範囲を狭くする必要
があった。また第1補助巻線の誘起電圧は、負荷が変化
しても短絡しても一定であるため、一次巻線の両側に二
次巻線がある構造の漏洩変圧器には、この従来技術を適
用することはできない問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、二
次巻線の中点が接地された漏洩変圧器において、二次巻
線の地絡を確実に検出する地絡検出器を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】中点接地の漏洩変圧器は
通常主閉磁路を構成する磁気コア上に一次巻線が巻か
れ、その一次巻線の両側において主閉磁路に対して漏洩
閉磁路を構成する第1,第2漏洩磁気コアが主磁気コア
に対して設けられ、漏洩閉磁路に対し一次巻線の両外側
において、主磁気コア上にそれぞれ第1,第2二次巻線
が巻かれ、これら第1,第2二次巻線の一端がその誘起
電圧を互いに加算するように接続され、その接続点が接
地されている。
【0007】このような漏洩変圧器において、請求項1
の発明では漏洩閉磁路を除き、その両側の主磁気コア上
にそれぞれ第1,第2三次巻線が巻かれ、これら第1,
第2三次巻線の一端が互いに接続され、他端間に検出回
路が接続される。この検出回路は入力が正常値に対して
所定値以上変化すると、これを検出するものである。請
求項2の発明によれば、上記漏洩変圧器において、第
1,第2漏洩磁気コアにそれぞれ第1,第2三次巻線が
巻かれ、これら第1,第2三次巻線の一端が互いに接続
され、他端間に検出回路が接続され、この検出回路は請
求項1の発明のそれと同様のものである。
【0008】請求項3の発明では、請求項1または2の
発明において、第1,第2三次巻線の誘起電圧が互いに
打ち消される極性で接続されている。請求項4の発明で
は、第1,第2三次巻線の誘起電圧が互いに加算される
極性で接続されている。請求項5の発明では、前記漏洩
変圧器において、第1,第2二次巻線の接続点の近くの
両側から、第1,第2タップが導出され、これら第1,
第2タップ間に検出回路が接続される。
【0009】請求項6の発明によれば、前記漏洩変圧器
において、第1,第2二次巻線の接続点の近くの両側か
ら第1,第2タップが導出され、これら第1,第2タッ
プは第1,第2インピーダンス素子を通じて互いに接続
され、その第1,第2インピーダンス素子の接続点と接
地との間に検出回路が接続される。請求項5および6の
発明中の検出回路は、請求項1の発明中のそれと同様の
ものである。
【0010】
【実施例】図1に請求項1の発明の実施例を示す。例え
ば方形状の主磁気コアの長い一辺の中央に一次巻線12
が巻かれ、その一次巻線の両側にそれぞれ主磁気コア1
1内をほぼ横切るように第1,第2漏洩磁気コア13,
14が設けられて、これら第1,第2漏洩磁気コア1
3,14主磁気コア11の一次巻線12が巻かれた部分
およびその対向部分により、漏洩閉磁路15が構成でき
るようにされている。図では第1,第2漏洩磁気コア1
3,14の一端が主磁気コア11の一辺に連結され、そ
の対向辺との間に、小さな空隙がそれぞれ設けられてい
る。
【0011】漏洩閉磁路15の両側において第1,第2
二次巻線16,17が主磁気コア11上に巻かれ、第
1,第2二次巻線16,17の一端は互いに接続され、
その接続点、いわゆる二次巻線の中点18が接地されて
いる。第1,第2二次巻線16,17の両端間に、第
1,第2二次巻線16,17にそれぞれ誘起された電圧
が加算されて現れるようにされている。第1,第2二次
巻線16,17の巻数は等しく、同一電圧が誘起される
ように構成されている。図に示していないが、一次巻線
12の両端間に、例えば商用電源または10乃至30KH
z 程度の高周波電源が接続され第1,第2二次巻線1
6,17の他端間にネオン管などの負荷が接続される。
【0012】この発明においては、漏洩閉磁路15の両
側において主磁気コア11上に第1,第2三次巻線2
1,22がそれぞれ巻かれ、第1,第2三次巻線21,
22の一端は互いに接続され、他端は検出回路23の入
力端に接続される。検出回路23は、その入力が正常値
に対し所定値以上変化すると、これを検出するものであ
る。この検出回路23の出力により、一次巻線12と直
列に挿入されたスイッチ24をオフに制御することがで
きるようにされている。第1,第2三次巻線21,22
の巻数は互いに等しく、従って正常状態においては第
1,第2三次巻線21,22に誘起される電圧は互いに
等しい。
【0013】検出回路23は、例えば図2に示すように
構成される。一次巻線が接続されるべき電源出力が整流
平滑回路26で整流平滑され、その出力がツェナーダイ
オード27で一定電圧とされ、その一定電圧が分圧回路
28により分圧され、基準電圧Erが作られて比較器2
9の反転入力端に供給される。比較器29の出力側は分
圧回路を通じてサイリスタ31のゲートに接続され、ツ
ェナーダイオード27の両端は解除スイッチ32を通じ
てサイリスタ31の両端に接続される。第1,第2三次
巻線21,22の各他端は検出回路23内の全波整流回
路33の入力端に接続され、全波整流回路の出力端は平
滑回路34を通じて比較器29の非反転入力端に接続さ
れる。
【0014】例えば第1,第2三次巻線21,22の誘
起電圧が互いに打ち消されるように接続されていると、
正常状態においては第1,第2三次巻線21,22に等
しい電圧が誘起され、検出回路23の入力は0となって
おり、比較器29の非反転入力端の電圧も0となってい
る。しかし、第1,第2二次巻線16,17の一方、例
えば16が地絡すると、その二次巻線によって誘起され
る方の三次巻線、この例では21の誘起電圧もほぼ0と
なり、比較器29の非反転端に比較的大きな正電圧が現
れ、これが基準電圧Erを超えて比較器29の出力が反
転して大きな正レベルが出力され、サイリスタ31がオ
ンとなり、地絡が生じたことが検出される。
【0015】図2では、この検出出力により一次巻線1
2への電流を自動的に遮断するようにした場合で、一次
巻線12と直列にスイッチ24としてトライアック35
が挿入され、サイリスタ31およびスイッチ32の直列
回路の両端間にツェナーダイオード36および抵抗器3
7の直列回路が接続され、その抵抗器37の両端間にト
ライアック35の一端とゲートが接続される。従って正
常な状態においてはサイリスタ31がオフで、ツェナー
ダイオード36を通じてトライアック35がオン状態と
なり、一次巻線12に交流電力が供給される。しかし、
前述したように二次巻線の一方が地絡すると、比較器2
9の出力が反転してサイリスタ31がオンとなり、トラ
イアック35のゲート電圧が下がってトライアック35
がオフとなり、一次巻線12への交流電力の供給が遮断
される。
【0016】二次巻線16,17の他端間に接続される
ネオン管の本数が多くなると、第1,第2三次巻線2
1,22の誘起電圧が大きくなる。また完全な地絡では
ないが地絡に近づいた状態をも検出可能としたい場合が
ある。これらの点から基準電圧Erの大きさを調整でき
るようにしておくことが好ましい。上述においては、第
1,第2三次巻線21,22をその誘起電圧が互いに打
ち消されるように接続したが、これら誘起電圧が互いに
加算されるように接続してもよい。この場合は正常状態
における検出回路23の入力電圧に対し、一方の二次巻
線が地絡した場合は、検出回路23の入力電圧が約半分
に減少する。この電圧変化を検出するようにすればよ
い。例えば比較器29の非反転入力端に基準電圧Erを
与え、反転入力端に整流回路33の出力を与える。この
整流回路の電圧が所定値以下になると、比較器29の出
力が正の高レベルに反転するようにすればよい。
【0017】第1,第2三次巻線21,22は図1に示
すように、第1,第2二次巻線16,17より分離して
設けてもよいが、例えば図3Aに示すように二次巻線の
ボビン41上に、まず第1三次巻線21を一層だけ巻
き、その上に絶縁膜42を巻き、その絶縁膜42上に第
1二次巻線16を巻く。つまり、第1二次巻線16の最
下層、すなわち低い電圧の層の内側にこれと絶縁して三
次巻線21を巻く。第2三次巻線22も同様に第2二次
巻線17の最下層の内側に巻く。
【0018】あるいは図3Bに示すように、第1二次巻
線16を分割巻とする場合は、分割ボビン43の一番端
の分割領域に第1三次巻線21を巻き、その隣の分割領
域に第1二次巻線16の接地される中点18側から巻い
ていく。このようにすると第1二次巻線16と第1三次
巻線21との絶縁が楽になる。第2二次巻線17の分割
巻ボビンに対し同様に第2三次巻線22を巻くことがで
きる。
【0019】三次巻線は巻数が5乃至10あれば充分電
圧検出可能である。従って、すでに出来上がった漏洩変
圧器に対して三次巻線を付けるには、例えば図3Cに示
すように、心線45が5乃至10本程度フラットケーブ
ル46を主磁気コア11上に1巻し、心線45の両端を
1本ずつずらして互いに接続し、残りの両端の心線の各
一端を三次巻線の両端とすることにより、第1,第2三
次巻線21,22を簡単に取り付けることができる。
【0020】図4Aに請求項2の発明の実施例を図1と
対応する部分に同一符号を付けて示す。この実施例で
は、第1,第2三次巻線21,22は、第1,第2漏洩
磁気コア13,14上に巻かれる。これら第1,第2三
次巻線21,22の一端は互いに接続され、他端は検出
回路23の入力端に接続される。この場合においては、
正常状態では第1,第2三次巻線21,22の誘起電圧
は著しく小さく、地絡が生じると漏洩閉磁路15に磁束
が通り、第1,第2三次巻線21,22に電圧が誘起さ
れる。この誘起電圧は第1,第2三次巻線21と22と
では互いに異なる。従って、図1に示した実施例と同様
に第1,第2三次巻線21,22の誘起電圧が打ち消さ
れるように接続されている場合、および加算されるよう
に接続されている場合のいずれでも地絡を検出できる。
【0021】第1漏洩磁気コア13上に第1三次巻線2
1を巻く場合、図4Bに示すように漏洩磁気コア13a
上に第1三次巻線21を巻き、これに沿って漏洩磁束調
整用の磁気コア13bを配し、磁気コア13aと13b
とにより第1漏洩磁気コアを構成するようにする。第2
漏洩磁気コア14と第2三次巻線22との関係も図4B
に示した場合と同様にする。
【0022】図5Aに請求項5の発明の実施例を、図1
Aと対応する部分に同一符号を付けて示す。この実施例
によれば、第1,第2二次巻線16,17の接地中点1
8の近くからそれぞれ第1,第2タップ51,52が導
出され、これら第1,第2タップ51,52は検出回路
23の入力端に接続される。この場合、第1,第2タッ
プ51,52より得られる電圧は正常状態において絶対
値が等しいようにされる。この構成においても地絡事故
が生じれば、これが検出回路23で検出されることは容
易に理解されよう。
【0023】図5Bに請求項6の発明の実施例を示し、
図5Aと対応する部分に同一符号を付けてある。この実
施例においては、第1,第2タップ51,52はコンデ
ンサや抵抗素子などの第1,第2インピーダンス素子5
3,54の一端に接続され、第1,第2インピーダンス
素子53,54の他端は互いに接続され、この接続点5
5と接地とが検出回路23の入力端に接続される。この
実施例によれば、正常状態では接続点55と接地との間
において第1インピーダンス素子53を通じて流れる電
流と、第2インピーダンス素子54を通じて流れる電流
とが大きさが等しく、方向が反対で互いに打ち消され
る。しかし、第1,第2二次巻線16,17の一方が地
絡すると、接続点55と接地との間において流れる上記
両電流は大きさが異なり、検出回路23で地絡が検出さ
れる。
【0024】次に実験例を説明する。図6Aに示すよう
に、第1,第2二次巻線16,17の他端間にネオン管
57を4本直列に接続し、一次巻線12に交流200V
を印加し、図1に示したように主磁気コア11に各5タ
ーンの第1,第2三次巻線21,22を巻き、第1,第
2二次巻線16,17の他端間に4kVが得られる場合
と、図4Aに示したように第1,第2漏洩磁気コア1
3,14に各5ターンの第1,第2三次巻線21,22
をそれぞれ巻き、第1,第2二次巻線16,17の他端
間に4kVが得られる場合とのそれぞれについて、第1,
第2三次巻線21,22の誘起電圧が加算されて出力さ
れる場合と、減算(打ち消し合う)されて出力される場
合とについて、負荷のネオン管57が4本の場合、1本
の各場合における正常時の第1,第2三次巻線21,2
2の他端間の出力電圧、負荷のネオン管が4本、1本の
各場合において第1,第2二次巻線16,17の各一方
の他端が地絡した場合における第1,第2三次巻線2
1,22の他端間の誘起電圧が加算時、減算時の各出力
電圧を測定した結果を図6Bに示す。
【0025】この場合、図6Bから理解されるように、
第1,第2三次巻線21,22の誘起電圧と差動的(減
算的)に取り出す場合は図1,図4Aのいずれの実施例
においても、正常時と地絡時とで、検出回路23の入力
電圧が比較的大きく異なり、地絡を確実に検出すること
ができる。しかし、図1,図4Aのいずれの実施例にお
いても、第1,第2三次巻線21,22の出力を加算し
て取り出す場合は、正常時と地絡時とで出力電圧の差が
比較的小さく、検出が困難であるが、通常においては負
荷ネオン管の接続本数が多く、それだけ負荷電流も多く
なり、第1,第2三次巻線21,22が誘起される電圧
が高くなり、つまり第1,第2三次巻線21,22の巻
数を多くすることにより、正常時と、地絡時とにおける
検出電圧差が大となり、地絡を検出することを可能とす
ることができる。
【0026】図7Aに示すように、第1,第2二次巻線
16,17の各他端を同一数のネオン管57を通じて接
地して使用する負荷中点接地形において、図1の実施
例、図4Aの実施例でそれぞれ第1,第2二次巻線1
6,17の他端間にそれぞれ8.8kV,13kVが得られる
場合につき、それぞれ第1,第2三次巻線21,22の
誘起電圧が加算される場合と減算される場合につき、ネ
オン管57が2本ずつの場合と、2本と1本の場合と、
前者について一方の二次巻線の他端が開放となった場
合、地絡された場合、後者について2本接続された側の
二次巻線が地絡した場合について、各第1,第2三次巻
線21,22の誘起電圧が加算される場合と減算される
場合とについて測定した。この結果を図7Bに示す。
【0027】これより第1,第2三次巻線21,22の
誘起電圧を互いに減算して取り出す場合は、正常時に対
し、異常時が可成り大きくなり、地絡を検出することが
できる。加算して取り出す場合は、図4Aの実施例では
電圧差が小さいが、この場合も通常の使用状態では使用
するネオン管の使用本数が多く、検出可能である。また
第1,第2二次巻線16,17に接続するネオン管の数
が異なる場合は、正常時と、一端の地絡時とで検出回路
23の入力電圧の差が小さく、地絡を検出することが比
較的難しい。よって両二次巻線16,17に同一数の負
荷を接続することが望ましい。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば二
次巻線の中点が接地された漏洩変圧器の二次側の一端の
地絡を確実に検出することができる。図5A,図5Bに
示す実施例によれば、三次巻線を設ける必要がない。ま
た第1,第2二次巻線16,17のそれぞれに接続され
る。負荷、その配線の大地静電容量が互いに比較的大き
く異なる場合でも、接地中点18を流れる電流を検出す
る場合と異なり、前記静電容量差の影響を受け難い。
【0029】また請求項3の発明によれば、負荷放電管
数を変えても正常時は常に検出回路の入力電圧はほぼ零
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施例の構成を示す図。
【図2】検出回路23の具体例を示す接続図。
【図3】三次巻線の巻装例を示し、AおよびBは断面
図、Cは斜視図である。
【図4】Aは請求項2の発明の実施例の構成を示す図、
Bはその三次巻線の巻装例を示す図である。
【図5】Aは請求項5の発明の実施例の構成を示す図、
Bは請求項6の発明の構成を示す図である。
【図6】Aは負荷非接地の漏洩変圧器使用状態を示す回
路図、Bはその実験結果を示す図である。
【図7】Aは負荷中点接地の漏洩変圧器使用状態を示す
回路図、Bはその実験結果を示す図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主閉磁路を構成する主磁気コア上に一次
    巻線が巻かれ、 その一次巻線の両側において、上記主磁気コアの上記主
    閉磁路に対して漏洩閉磁路を構成する第1,第2漏洩磁
    気コアが設けられ、 上記漏洩閉磁路に対し上記一次巻線の両外側において、
    上記主磁気コア上にそれぞれ第1,第2二次巻線が巻か
    れ、 これら第1,第2二次巻線の一端は、その誘起電圧が互
    いに加算されるように接続され、その接続点が接地され
    た漏洩変圧器の地絡検出器において、 上記一次巻線の両側の上記漏洩閉磁路を除く、上記主磁
    気コア上にそれぞれ巻かれ、互いに一端が接続された第
    1,第2三次巻線と、 これら第1,第2三次巻線の他端間に接続され、入力が
    正常値に対して所定値以上変化すると、これを検出する
    検出回路と、 を具備することを特徴とする漏洩変圧器の地絡検出器。
  2. 【請求項2】 主閉磁路を構成する主磁気コア上に一次
    巻線が巻かれ、 その一次巻線の両側において、上記主磁気コアの上記主
    閉磁路に対して漏洩閉磁路を構成する第1,第2漏洩磁
    気コアが設けられ、 上記漏洩閉磁路に対し上記一次巻線の両外側において、
    上記主磁気コア上にそれぞれ第1,第2二次巻線が巻か
    れ、 これら第1,第2二次巻線の一端は、その誘起電圧が互
    いに加算されるように接続され、その接続点が接地され
    た漏洩変圧器の地絡検出器において、 上記第1,第2漏洩磁気コア上にそれぞれ巻かれ、互い
    に一端が接続された第1,第2三次巻線と、 これら第1,第2三次巻線の他端間に接続され、入力が
    正常値に対して所定値以上変化すると、これを検出する
    検出回路と、 を具備することを特徴とする漏洩変圧器の地絡検出器。
  3. 【請求項3】 上記第1,第2三次巻線は、その誘起電
    圧が互いに打ち消されるように接続されていることを特
    徴とする請求項1または2記載の漏洩変圧器の地絡検出
    器。
  4. 【請求項4】 上記第1,第2三次巻線は、その誘起電
    圧が互いに加算されるように接続されていることを特徴
    とする請求項1または2記載の漏洩変圧器の地絡検出
    器。
  5. 【請求項5】 主閉磁路を構成する主磁気コア上に一次
    巻線が巻かれ、 その一次巻線の両側において、上記主磁気コアの上記主
    閉磁路に対して漏洩閉磁路を構成する第1,第2漏洩磁
    気コアが設けられ、 上記漏洩閉磁路に対し上記一次巻線の両外側において、
    上記主磁気コア上にそれぞれ第1,第2二次巻線が巻か
    れ、 これら第1,第2二次巻線の一端は、その誘起電圧が互
    いに加算されるように接続され、その接続点が接地され
    た漏洩変圧器の地絡検出器において、 上記第1,第2二次巻線の接続点の近くの両側からそれ
    ぞれ導出された第1,第2タップと、 これら第1,第2タップ間に接続され、入力が正常値に
    対し所定値以上変化するとこれを検出する検出回路と、 を具備することを特徴とする漏洩変圧器の地絡検出器。
  6. 【請求項6】 主閉磁路を構成する主磁気コア上に一次
    巻線が巻かれ、 その一次巻線の両側において、上記主磁気コアの上記主
    閉磁路に対して漏洩閉磁路を構成する第1,第2漏洩磁
    気コアが設けられ、 上記漏洩閉磁路に対し上記一次巻線の両外側において、
    上記主磁気コア上にそれぞれ第1,第2二次巻線が巻か
    れ、 これら第1,第2二次巻線の一端は、その誘起電圧が互
    いに加算されるように接続され、その接続点が接地され
    た漏洩変圧器の地絡検出器において、 上記第1,第2二次巻線の接続点の近くの両側からそれ
    ぞれ導出された第1,第2タップと、 これら第1,第2タップに一端がそれぞれ接続され、他
    端が互いに接続された第1,第2インピーダンス素子
    と、 上記第1,第2インピーダンス素子の接続点と接地との
    間に接続され、入力が正常値より所定値以上変化する
    と、これを検出する検出回路と、 を具備することを特徴とする漏洩変圧器の地絡検出器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100470894B1 (ko) * 2002-09-18 2005-03-10 한국전력공사 운전중인 변압기 중성점 리액터의 열화진단장치
KR100824142B1 (ko) * 2006-07-04 2008-04-21 리엔 창 일렉트로닉 엔터프라이즈 컴퍼니 리미티드 폐 자속 경로를 갖는 변압기

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