JP3716793B2 - 体毛処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は体毛処理用の処理剤の吐出機能を備えている体毛処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
体毛の切断処理または体毛の脱毛処理を行う体毛処理装置に体毛処理用の処理剤(シェービング液等)を吐出する機能を設けたものがある。たとえば、特開昭57−150992号公報や実開昭59−108572号公報には、体毛処理用の処理剤が充填されている処理剤容器と、処理剤容器から処理剤を送り出すダイヤフラムポンプとを設けたものが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、モータ駆動で作動するダイヤフラムポンプで処理剤を吐出するものでは、構造が複雑でコストが高くなる、モータの駆動音やダイヤフラムの作動音がする、負荷が大きくなるために電流消費が大きくて電池寿命が短くなる、大型になって使い勝手が悪い、各機構をスムーズに動かすために潤滑剤が必要となるといった問題点を有している。
【0004】
実開昭60−57364号公報には手動によって動かすポンプで石けん水を吐出させるものが示されているが、この場合、ポンプを動かす力によって吐出量が変動してしまうものであるとともに安定した量の石けん水を吐出させることが難しい。
【0005】
本発明はこのような点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは処理剤の吐出機能を低コストで付加することができる上に処理剤の安定した吐出を行うことができる体毛処理装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
しかして本発明は、体毛の切断処理または体毛の脱毛処理を行う体毛処理部と、体毛処理用の処理剤を吐出する処理剤供給部とを備え、処理剤供給部は処理剤が充填されている処理剤容器と、該処理剤容器を加圧する加圧手段とからなり、加圧手段がばねを加圧力発生部材としているものであるとともに、加圧手段はばねと該ばねで付勢されたリンク部材とからなり且つ処理剤容器内の処理剤の減少時に処理剤容器に対する加圧力を増大させるアクチュエータを備えていることに特徴を有している。処理剤容器内の処理剤の減少時に加圧力が増大するアクチュエータを備えた加圧手段によるばね力を利用して処理剤容器を加圧して処理剤を押し出すものである。
【0007】
上記加圧手段は体毛処理部を備えた本体に固定されていても、処理剤容器を覆うカバーの内面に固定されていても、処理剤容器に設けていてもよい。
【0008】
また、処理剤容器内の処理剤の減少時に加圧力が増大するアクチュエータを備える加圧手段は、処理剤容器内の処理剤の減少に伴って加圧力が漸次増大するものであっても、処理剤容器内の処理剤の減少に伴って加圧力が減少した後、増大するものであってもよい。
【0009】
また、加圧手段は処理剤容器内の処理剤の減少にかかわらず加圧力が一定のものであってもよい。
【0010】
加圧手段におけるばねは円錐コイルばねとするのが好ましい。
【0011】
また、複数のアクチュエータを並設するとともに、両アクチュエータを結ぶ連結軸をアクチュエータにおけるリンクと一体に形成しておくとよい。
【0012】
上記リンク部材の作動範囲を制限するストッパーを備えたものとするのも好ましい。ばねとリンクとの結合部材をスライダーで形成したり、ばねをリンク部材の内部に配置してもよい。
【0013】
いずれにしても、加圧手段は処理剤容器に接する押さえ板の略中央部を押圧するものであることが望ましい。
【0015】
また、ばねは容器の加圧方向と直交する方向がばね力発生方向となっていることが好ましい。
【0016】
処理剤容器との接触面に弾性部材を配設するのも好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施の形態の一例に基づいて詳述すると、図示例の体毛処理装置は、体毛(髭)の切断を行う電気かみそりであって、体毛の切断処理を行う体毛処理部6を具備する本体1と、この本体1の外面に着脱もしくは開閉自在に配されているカバー2と、体毛処理用の処理剤が充填されている処理剤容器3と、該処理剤容器3を加圧して処理剤を本体1の体毛処理部6の近傍に位置させた吐出部5から吐出させる加圧手段4とで構成されている。
【0018】
まず本体1から説明すると、この本体1は、筒状のハウジング10内に駆動用モータ11と電源としての電池12とをシャーシ18を介して収納したもので、その上端に位置する体毛処理部6は、ネット状の外刃と往復駆動される内刃とからなるネット刃61を2組備えるとともに、スリット状の外刃と往復駆動される内刃とからなるスリット刃62を1組備えたものとなっており、これらにおける各内刃は、モータ11の回転を往復動に変換する駆動子14,14とスリット刃用駆動子15とに連結されている。図中19はモータ11のオンオフ用のスイッチである。
【0019】
上記本体1の一面にはカバー2が着脱自在に配されているとともに、本体1とカバー2との間の空間の上部に吐出部5が配設され、下部に加圧手段4と処理剤容器3とが配設されている。
【0020】
ここにおける処理剤容器3は、柔軟性を有する縦長の袋として形成されたもので、その上端には接続口30を備えている。
【0021】
また、本例における加圧手段4は、カバー2の内面との間で処理剤容器3を挟持することになる押さえ板40と、上下一対の圧縮コイル型のばね41,41と、ばねを利用した一対のアクチュエータ42,42とからなるもので、本体1の外面と押さえ板40との間に配されたこれらばね41,41及びアクチュエータ42,42による付勢で押さえ板40はカバー2の内面側に向けてばね付勢されており、このためにカバー2と押さえ板40との間に処理剤容器3を配した時、処理剤容器3は常に加圧された状態となる。
【0022】
なお、上記アクチュエータ42は、図16に示すように、両端が本体1への固定部427、427に固定されたガイド軸424と、このガイド軸424に被せられたコイルばね型のばね420と、一端が一方の固定部427に連結されたリンク421と、一端が上記ガイド軸424に沿ってスライドするスライダー426に連結されるとともに他端が上記リンク421の他端に連結されたリンク422とを備えてるとともに、リンク421,422同士を連結する連結軸423を左右一対のアクチュエータ42,42で共有しているもので、ばね420によるスライダー426の付勢で連結軸423が押さえ板40側に突出するものとなっている。
【0023】
吐出部5は図7〜図9に示すように、ベース57と、このベース57の側面の弧状溝572にスライド係合するリブ501を備えているヘッド部50と、ベース57とヘッド部50との間に配されてヘッド部50を上方に向けて付勢するばね55,55と、ヘッド部50内に上下動自在に配されている可動体52と、ヘッド部50の下部に固定されている受け部材54と、受け部材54の接続口540と上記ベース57との間をつないでいる可撓性を有するチューブ56と、ヘッド部50の上端面に設けた複数の吐出口500に夫々配したボール51とからなるもので、吐出口500の上端開口径d1はボール51の直径Dより小さく、且つ吐出口500の下部開口径d2はボール51の直径Dより大きくされており、受け部材54との間に配されたばね53によって上方に向けて付勢されている上記可動体52によって、上記の各ボール51が回転自在に受けられている。
【0024】
また可動体52の下方に突出する軸部520は受け部材54を貫通して接続口540の下方に突出しているのであるが、この軸部520の下端部には逆止弁521として機能することになるOリングが装着されている。図中541は受け部材54の外周とヘッド部50の内周との間のシール用のOリング、560は屈曲自在なゴム体で形成されて上記チューブ56の中に配されることでチューブ56内の流路断面積を小さくしているチューブ芯、561はベース57内に配されてベース57における下部の接続口570からチューブ56に至る内部流路の断面積を絞って処理剤の流量を一定にする中空パイプ、571は処理剤容器3の接続口30が着脱自在に接続される接続口570の外周に装着されて、接続口30との間のシールを行うOリングである。
【0025】
この吐出部5においては、ベース57に対してヘッド部50がばね55によって上方へ付勢されており、さらにヘッド部50に対して可動体52及びボール51が上方へ付勢されており、この状態では上記逆止弁521が閉じているとともにボール51が吐出口500を閉じているが、ヘッド部50の上端を肌に押し付ければ、図10に示すようにボール51及び可動体52がばね53に抗して沈んで吐出口500を開くとともに逆止弁521を開くものであり、このために上記加圧手段4で加圧されている処理剤容器3内の処理剤は、接続口30からベース57内とチューブ56内を通り、開いている逆止弁521並びにヘッド部50内面と可動体51の溝が形成されている外面との間の空間を通じて吐出口500から外部に吐出される。さらに強くヘッド部50の上端を肌に押し当てれば、ヘッド部50がばね55に抗して沈み込むフロート動作がなされる。
【0026】
加圧手段4で処理剤容器3を常時加圧していることから、処理剤は常に押し出されて吐出部5のヘッド部50に向かうものの、ヘッド部50の上端面を肌に押し当てないことには処理剤の吐出がなされないものである。また、上向きだけでなく下向きや横向きに使用されても処理剤の吐出量は変化せず、処理剤を均一に肌に塗布することができるものとなっている。なお、図2,図3及び図8に示した調節ねじ29は処理剤の吐出量の調整用のもので、その先端は吐出部5のベース57の内部流路内に突出している。
【0027】
図12は処理剤容器3内の処理剤が減ってきた時点での状態を示しており、さらに図13〜図15は処理剤がすべて吐出された時点での状態を示している。このように処理剤が無くなった時には、図14に示すように、押さえ板40が本体1に装着した検知スイッチ49を押して接点を切り替えるために、本体1内の制御駆動回路を実装した基板13上に搭載した発光ダイオード130が点灯するとともにこの点灯がカバー2における透光部を通じて視認することができるために、使用者は処理剤容器3の交換時期にあることを知ることができる。なお、押さえ板40は図11に示すように、処理剤容器3の幅よりも大きく且つ本体1に対する位置決め係止部105,106も処理剤容器3の外側にくるようにしておくことが好ましい。処理剤容器3内の処理剤の残量を少なくすることができるからである。同様の理由で押さえ板40の処理剤容器3に接する面は、カバー2の内面と同じ形状としてある。また、押さえ板40の上端と吐出部5の接続口570に接続される処理剤容器3の剛体からなる接続口30との間の部分は、押さえ板40で絞ることができない部分であるが、この部分に関しては、図13に示すように、本体1及びカバー2からリブ17を突出させておくとよい。
【0028】
処理剤容器3の交換は、カバー2における着脱釦20をばね付勢に抗して押して本体1との係合を解除することでカバー2を取り外し、古い処理剤容器3を取り外した後、新しい処理剤容器3の接続口30を吐出部5の接続口570に接続し、カバー2を再度装着することで行う。処理剤容器3から吐出口500に至る流路の全容積及び流路断面積は小さくされているために、吐出部5の内部への無駄な処理剤の滞留量は少なく、このために初めて処理剤容器3を装填して使用する時にも処理剤の吐出はすぐになされる。
【0029】
ところで、加圧手段4として前記アクチュエータ42を用いているのは次の理由による。すなわち、コスト的な点からすれば、図18及び図19に示すように、上下一対のばね41,41だけで加圧手段4を構成してもよく、特にばね41として円錐コイルばねを用いることで、ばね41の密着長を短くしてばね41が圧縮された時のばね41の配置スペースを小さくできて小型化が可能であるが、この場合、図20に示すように、処理剤容器3内の処理剤の量が多い初期には加圧手段4(ばね41)による加圧加重が高く、処理剤の量が減少するにつれて加圧加重が低くなる。そして、処理剤の吐出量は加圧加重が高いほど多くなることから、上記構成では初期の吐出量が多く、処理剤が減少するにつれて吐出量が少なくなってしまう。
【0030】
一方、上記アクチュエータ42であれば、図21に示すように、押さえ板40を押す力fはばね420のばね力Fに対して
f=2Ftanθ
となって、ばね420が伸びて角度θが大きくなるほど加重fを大きくすることができるために、図22に示すように、処理剤の容量が減少するにつれて加重がいったん小さくなった後に増大する(i)ようにしたり、処理剤の容量が減少するにつれて加重が高くなる(iii)ように、あるいは処理剤の減少にかかわらず加重を一定にする(ii)ことができるものであり、特に上記ばね41,41と組み合わせることで初期加重を大きくして処理剤容器3の加圧に備えるとともに処理剤の容量減少につれてアクチュエータ42による加圧加重の補助(図23のハッチング部)が作用して処理剤の吐出量の減少を防ぐ構成とすることで、処理剤の残容量にかかわらず、一定量の処理剤の吐出を行うことができるものとなる。
【0031】
なお、アクチュエータ42は図24に示す単独で用いてもよいのであるが、押さえ板40の幅方向中央を押すことが好ましいことを考えると、ばね41,41の配置との関係で配置スペースを確保することが難しい上に、充分な強度や機能(ばね加重値を含む)を持たせることが困難となる。このためにここでは2つのアクチュエータ42を左右に配して、連結軸423で押さえ板40を押す構成をとっている。なお、ここにおける連結軸423は、左右のアクチュエータ42,42におけるリンク422,422と一体の部品として形成することで、部品数の削減及び強度の向上を図っている。
【0032】
アクチュエータ42におけるスライダー426は、ばね420の力でリンク421がスムーズに動くようにしてばね加重のロスを低減する。また、図16,17,24中のストッパー425は、リンク421,422の作動範囲を処理剤の吐出に必要な範囲に制限(連結軸423の突出量を規制)することで、新しい処理剤容器3に交換してカバー2を装着する際の加圧手段4に抗する力が大きくなりすぎることがないようにしているものである。
【0033】
なお、加圧手段4における加圧中心点が図28に示すように処理剤容器3の中央部からずれていると、容器3に途中から加重が加わりにくくなり、処理剤容器3を効果的に加圧することができなくなる。これに対して、図29に示すように、処理剤容器3のほぼ中心を加圧するようにしておくと、処理剤容器3内の処理剤が下ってきても、容器3を確実に加圧することができる。
【0034】
加圧手段4はカバー2側に設けてもよい。つまり、図25に示すように、カバー2の内面にばね41や押さえ板40を取り付けて、処理剤容器3を本体1の外面に向けて押圧するようにしておくのである。
【0035】
図26に示すように、処理剤容器3内に加圧手段4を内蔵させてもよい。図中25は処理剤容器3の抜き差しのためにカバー2の底面部に設けた開閉蓋である。
【0036】
図27に示すものも、処理剤容器3内に加圧手段4を内蔵させたものであるが、ここでは加圧手段4を容器3の奥側に配置し、容器3の前面には逆止弁を備えた注入口36を設けて、カバー2の開口部26から注入口36を通じて処理剤を容器3に充填することができるようにしている。
【0037】
図30に上記アクチュエータ42の他例を示す。ここでは引っ張りコイルばね型のばね420をリンク421,422間に配置している。アクチュエータ42の小型化を図ることができる。
【0040】
ところで、処理剤容器3を柔軟な材質のもので形成した場合、図31に示すように、容器3に皺33が発生して、図32(a)に示すように皺33の周辺の処理剤を加圧することができなくなることがある。この点に対しては、図32(b)に示すように、押さえ板40の容器3側の表面に弾性材48を取り付けておくとよい。皺33の存在にもかかわらず、容器3の全面を加圧することができる。なお、弾性材48は図33に示すように、押さえ板40の表面にではなく、カバー2の内面側に設けてもよい。もちろん、押さえ板40とカバー2の両方に弾性材48を取り付けて、容器3の両面に弾性材48,48が接するようにしてもよい。
【0041】
以上の例では本体1が髭剃り用の体毛処理部6を備えたものを示したが、図34に示すように、モータ75によって回転駆動される脱毛ブロック70に開閉駆動される脱毛爪71を設けた脱毛用の体毛処理部7を備えたものであってもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、体毛の切断処理または体毛の脱毛処理を行う体毛処理部と、体毛処理用の処理剤を吐出する処理剤供給部とを備え、処理剤供給部は処理剤が充填されている処理剤容器と、該処理剤容器を加圧する加圧手段とからなり、加圧手段がばねを加圧力発生部材としているものであり、ばね力を利用して処理剤容器を加圧して処理剤を押し出すために、処理剤の吐出にポンプ等の高コスト部材を必要とせず、低コストで提供することができる上に、手動で処理剤を吐出させる場合に比して、吐出量を安定させることができる。しかも上記加圧手段は、ばねと該ばねで付勢されたリンク部材とからなり且つ処理剤容器内の処理剤の減少時に処理剤容器に対する加圧力を増大させるアクチュエータを備えているために、容器内の処理剤の残量が減った時に吐出量も減少してしまうことを避けることができて体毛処理を常に快適に行うことができるものであり、また上記アクチュエータを備えているために、上記の加圧加重特性を簡単に得ることができる。
【0043】
上記加圧手段は体毛処理部を備えた本体に固定しておくと、本体の駆動時の振動が加圧手段の動作の摩擦抵抗を軽減してスムーズな動きを得ることができる。
【0044】
また、加圧手段を処理剤容器を覆うカバーの内面に固定しておけば、処理剤容器は本体側に接することになり、本体の駆動時の振動が容器内の処理剤成分のチンでを防止することになる。
【0045】
また加圧手段が本体やカバーにあると、処理剤容器の装着にあたって加圧手段を避けて容器の装着を行わなければならないが、加圧手段を処理剤容器に設けておけば、処理剤容器と加圧手段との干渉が問題となることはなく、処理剤容器の装着をたとえばスロットイン方式で行うことが可能となる。
【0047】
この時、加圧手段は処理剤容器内の処理剤の減少に伴って加圧力が漸次増大するものであっても、処理剤容器内の処理剤の減少に伴って加圧力が減少した後、増大するものであってもよい。残量が殆どない状態でも所要の吐出量を確保することができる。
【0048】
また、加圧手段は処理剤容器内の処理剤の減少にかかわらず加圧力が一定のものであれば、吐出量をもっとも安定させることができる。
【0049】
加圧手段におけるばねは円錐コイルばねとするのが好ましい。ばねの配置スペースが少なくてすむものであり、これ故に処理剤容器として容量の大きいものを用いることができる。
【0051】
加圧手段におけるアクチュエータは複数を並設するとともに、両アクチュエータを結ぶ連結軸をアクチュエータにおけるリンクと一体に形成しておくと、所要の加圧加重特性を備えるとともに強度の高い加圧手段を少ない部品数で得ることがでできる。
【0052】
上記リンク部材の作動範囲を制限するストッパーを備えたものとしておけば、加圧手段の加重に抗した処理剤容器の装着を容易に行うことができるものとなる。
【0053】
ばねとリンクとの結合部材をスライダーで形成しておけば、スムーズな動きを容易に得ることができて、ばね加重のロスを低減させ、所要の特性を安定的に発揮させることができる。
【0054】
ばねをリンク部材の内部に配置しておけば、アクチュエータの小型化が可能となり、加圧手段の占有スペースを小さくすることができる。
【0055】
また、加圧手段は処理剤容器に接する押さえ板の略中央部を押圧するものであることが望ましく、このようにしておくことで、処理剤が減ってきた時も容器を均等に加圧することができて、より多くの処理剤を押し出すことができる。
【0057】
また、ばねは容器の加圧方向と直交する方向がばね力発生方向となっていることが、加重制御の精度を高くすることができる点で好ましい。
【0058】
さらに処理剤容器との接触面に弾性部材を配設しておけば、容器の表面を満遍なく加圧することができて、処理剤を有効に吐出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の縦断面図である。
【図2】 同上の正面図である。
【図3】 同上の一部を破断した側面図である。
【図4】 同上の水平断面図である。
【図5】 同上の本体部の分解斜視図である。
【図6】 同上の処理剤吐出関係部材の分解斜視図である。
【図7】 同上の吐出部の分解斜視図である。
【図8】 同上の吐出部の縦断面図である。
【図9】 同上の吐出部の横断面図である。
【図10】 同上の吐出部の処理剤吐出時の横断面図である。
【図11】 同上のカバーを外した状態の正面図である。
【図12】 同上の縦断面図である。
【図13】 同上の縦断面図である。
【図14】 同上の縦断面図である。
【図15】 同上の水平断面図である。
【図16】 同上のアクチュエータの斜視図である。
【図17】 同上のアクチュエータの分解斜視図である。
【図18】 加圧手段がばねだけである例の縦断面図である。
【図19】 同上の押さえ板とばねの斜視図である。
【図20】 (a)(b)(c)は同上の特性図である。
【図21】 同上のアクチュエータの説明図である。
【図22】 同上のアクチュエータの特性図である。
【図23】 加圧手段全体としての加圧加重の特性図である。
【図24】 アクチュエータの他例の斜視図である。
【図25】 他の例の縦断面図である。
【図26】 更に他の例の斜視図である。
【図27】 別の例の斜視図である。
【図28】 (a)(b)は加重点が端にある場合の状態の断面図である。
【図29】 (a)(b)は加重点が中央にある場合の断面図である。
【図30】 アクチュエータの更に他例の斜視図である。
【図31】 (a) は容器の斜視図、 (b) は容器の部分拡大図である。
【図32】 (a) は加圧時の断面図、 (b) は弾性材を併用した場合の加圧時の断面図である。
【図33】 他の例の部分縦断面図である。
【図34】 他の実施の形態の一例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体部
2 カバー
3 処理剤容器
4 加圧手段
5 吐出部
6 体毛処理部
Claims (15)
- 体毛の切断処理または体毛の脱毛処理を行う体毛処理部と、体毛処理用の処理剤を吐出する処理剤供給部とを備え、処理剤供給部は処理剤が充填されている処理剤容器と、該処理剤容器を加圧する加圧手段とからなり、加圧手段がばねを加圧力発生部材としているものであるとともに、加圧手段はばねと該ばねで付勢されたリンク部材とからなり且つ処理剤容器内の処理剤の減少時に処理剤容器に対する加圧力を増大させるアクチュエータを備えていることを特徴とする体毛処理装置。
- 加圧手段は体毛処理部を備えた本体に固定されていることを特徴とする請求項1記載の体毛処理装置。
- 加圧手段は処理剤容器を覆うカバーの内面に固定されていることを特徴とする請求項1記載の体毛処理装置。
- 加圧手段は処理剤容器に設けられていることを特徴とする請求項1記載の体毛処理装置。
- 加圧手段は処理剤容器内の処理剤の減少に伴って加圧力が漸次増大するものであることを特徴とする請求項1記載の体毛処理装置。
- 加圧手段は処理剤容器内の処理剤の減少に伴って加圧力が減少した後、増大するものであることを特徴とする請求項1記載の体毛処理装置。
- 加圧手段は処理剤容器内の処理剤の減少にかかわらず加圧力が一定のものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の体毛処理装置。
- 加圧手段におけるばねが円錐コイルばねであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の体毛処理装置。
- 複数のアクチュエータが並設されているとともに、両アクチュエータを結ぶ連結軸がアクチュエータにおけるリンクと一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の体毛処理装置。
- リンク部材の作動範囲を制限するストッパーを備えていることを特徴とする請求項1または9記載の体毛処理装置。
- ばねとリンクとの結合部材がスライダーで形成されていることを特徴とする請求項1または9または10記載の体毛処理装置。
- ばねがリンク部材の内部に配置されていることを特徴とする請求項1または9または10または11記載の体毛処理装置。
- 加圧手段は処理剤容器に接する押さえ板の略中央部を押圧するものであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の体毛処理装置。
- ばねは容器の加圧方向と直交する方向がばね力発生方向となっていることを特徴とする請求項1記載の体毛処理装置。
- 処理剤容器との接触面に弾性部材を配設していることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載の体毛処理装置。
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