JP3716784B2 - フリッカ補正回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フリッカ( flicker)補正回路に関し、特に、レベルスライスをフリッカ補正係数に応じて調整できるようにし、ノイズレベルが大きい場合でもノイズリダクションが有効に行われるようにしたフリッカ補正回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルビデオカメラや携帯電話機のカメラ機能により映像を記録する場合、照明は屋外の自然光であったり、屋内の蛍光灯であったりする。照明が人工光であった場合、電源の周波数に応じて照明光にちらつきが生じる。このため、照明の周期と映像のフレーム周期の干渉によってフリッカが生じる。このフリッカに対しては、従来、フリッカによる画像信号の周期的なレベル変動を検知し、逆特性の係数を映像信号にかけることにより前記周期的なレベル変動をキャンセルすることによりフリッカ補正を行っている。また、フリッカ補正と同時に、ノイズレベルを検出し、映像信号に及ぼすノイズの影響を排除するノイズリダクションも行われている。
【0003】
図6は、従来のフリッカ補正回路を示す。
フリッカ補正回路200は、入力端子101に接続されたフリッカ補正係数抽出回路102、入力端子101及びフリッカ補正係数抽出回路102の出力端に接続された乗算回路103、この乗算回路103の出力端に接続されたノイズ成分抽出用ハイパスフィルタ回路104、入力端子105及びノイズ成分抽出用ハイパスフィルタ回路104の出力端に接続されたレベルスライス回路106、入力端子107及びレベルスライス回路106の出力端に接続された乗算回路108、この乗算回路108の出力端及び乗算回路103の出力端に接続された減算回路109を備えて構成されている。この減算回路109には、出力端子118が接続されている。
【0004】
図7は、図6の構成のフリッカ補正回路の動作を示す。
入力端子101には映像信号S111が入力される。この映像信号S111は、図7の(a)に示すように、各フレーム(又は、走査線)にノイズ成分125が乗っていると共に、フリッカのために周期的なレベル変動がフレーム毎に生じている。映像信号S111は、フリッカ補正係数抽出回路102及び乗算回路103に入力される。フリッカ補正係数抽出回路102は、フリッカによってレベルの変化した映像信号S111の補正を行うためのフリッカ補正係数112を生成する。フリッカ補正係数112は、図7の(b)のように、映像信号S111のレベル変動に応じて、100/120、100/80等の係数値が設定される。フリッカ補正係数112とフリッカを含んだ映像信号S111は、共に乗算回路103に印加される。乗算回路103はフリッカ補正係数112と映像信号S111を乗算し、フリッカのない映像信号S113が出力される。映像信号S111にフリッカ補正係数112が乗算されたことにより、映像信号S111に生じていたレベル変動が補正され、図7の(c)のように、映像信号S113はフレームのそれぞれで均一なレベルになっている。
【0005】
乗算回路103から出力された映像信号S113は、ノイズ成分抽出用ハイパスフィルタ回路104に入力され、このノイズ成分抽出用ハイパスフィルタ回路104によって、図7の(d)のように、ノイズ成分125とエッジ成分121を含む高周波成分信号S114が生成される。高周波成分信号S114はレベルスライス回路106に入力される。レベルスライス回路106は、入力端子105から入力されたレベルスライス係数115によって図7の(e)のようにレベルスライスされ、エッジ成分121の除去されたノイズ成分125が生成される。入力端子107からはノイズリダクションの強さを決める係数116が入力され、この係数116とレベルスライス回路106の出力信号S117とが乗算回路108によって乗算され、図7の(f)のようにノイズ信号S117が生成される。このノイズ信号S117と乗算回路103から出力された映像信号S113は、減算回路109により減算処理〔(映像信号S113)−(ノイズ信号S117)〕が演算され、この演算により得られた信号が出力信号(映像信号)S118として出力端子110から出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のフリッカ補正回路によると、フリッカ補正係数によってノイズ信号S117を増幅したことになり、ノイズ信号S117のレベルが大きくなっているのに対し、レベルスライス係数115はフリッカ補正係数の大きさによらず一定値である。このため、スライスレベル130を越えるノイズ成分122a,122bは、エッジ成分121と見なされてノイズ成分125から除去されてしまう。実際には、図7の(d)の信号波形からエッジ成分121成分のみが除去され、図7の(d)の様にノイズ信号S117に差異が生じることが望ましいにもかかわらず、どの信号タイミングにおいても同じレベルのノイズ信号S117a,117b,・・・になってしまい、図7の(g)のように、ノイズ信号S117bが映像信号S113に残された状態の映像信号S118が出力されてしまう。
【0007】
このように、従来のフリッカ補正回路は、フリッカ補正により大きくなってしまったノイズに対応できず、ノイズリダクションが機能しないことがある。また、ノイズレベルが上がることを前提にしてスライスレベルを大きくすると、エッジ成分121がノイズ成分125と見なされてしまうため、エッジ成分121が減算回路109によって減算されるため、映像信号S118のエッジが鈍る(波形の立ち上がり終了部と立ち下がり開始部が曲面になる)という新たな問題が生じる。
【0008】
本発明の目的は、スライスレベルをフリッカ補正係数に応じて調整できるようにし、ノイズレベルが部分的に大きくなる場合でも、ノイズリダクションが効果的に行われるようにしたフリッカ補正回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、フリッカが生じている映像信号にフリッカ補正係数を掛けてレベルを均一にし、前記映像信号に周期的な変動が現れないようにするフリッカ補正手段と、前記フリッカ補正手段によりフリッカ補正が行われた映像信号からノイズ成分を抽出し、このノイズ成分のレベルに応じたスライスレベルを前記フリッカ補正手段による前記フリッカ補正係数に基づいて設定することにより前記ノイズ成分を除去するノイズリダクション手段を備えることを特徴とするフリッカ補正回路を提供する。
【0010】
この構成によれば、フリッカ補正に伴ってノイズ成分が大きくなった部分に対しては、ノイズ成分を除去するためのスライスレベルをフリッカ補正係数を用いてスライスレベルを変更し、エッジ成分のみが除去され、ノイズ成分はフリッカ補正に応じたレベルになるようにし、こうして得られたノイズ信号に基づいてノイズリダクションを行っている。これにより、画像信号のエッジを鈍らせたり、ノイズを多く残すことの少ないフリッカ補正回路を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のフリッカ補正回路の構成を示す。
本発明のフリッカ補正回路100は、入力端子1に接続されてフリッカ補正係数22a,22bを生成するフリッカ補正係数抽出回路2、入力端子1及びフリッカ補正係数抽出回路2の出力端に接続された乗算回路3、この乗算回路3の出力端に接続されたノイズ成分抽出用ハイパスフィルタ回路4、フリッカ補正係数抽出回路2の出力端及び入力端子6に接続された乗算回路5、この乗算回路5の出力端及びノイズ成分抽出用ハイパスフィルタ回路4の出力端に接続されたレベルスライス回路7、入力端子8及びレベルスライス回路7の出力端に接続された乗算回路9、この乗算回路9の出力端及び乗算回路3の出力端に接続されるほか、自身の出力端が出力端子11に接続された減算回路10を備えて構成されている。減算回路10は、その(+)入力端子が乗算回路9の出力端に接続され、(−)入力端子は乗算回路3の出力端に接続されている。
【0012】
図2は、図1に示したフリッカ補正回路100の動作を示す。
入力端子1には、図2の(a)に示す映像信号S21が入力される。この映像信号S21は、各フレームにノイズ成分31が乗り、かつフリッカのために周期的なレベル変動をもった波形を成しており、入力端子1を通してフリッカ補正係数抽出回路2及び乗算回路3の第1の入力端子に入力される。フリッカ補正係数抽出回路3は、フリッカによって周期的にレベルが変化している映像信号を一定にするためのフリッカ補正係数22a(例えば、100/120、100/80等)を図2の(b)に示すように抽出し、乗算回路3,5へ出力する。乗算回路3は、フリッカを含んだ映像信号S21とフリッカ補正係数22aとの乗算を行い、フリッカが無くなり、かつ各フレームのレベルが等しくなった図2の(c)に示す映像信号S23を生成する。
【0013】
この時点では、映像信号S21の各フレームに生じていた周期的なレベル変動は補正され、各フレームのレベルを同一にした映像信号S23は得られたが、フレームによって異なる利得がノイズ成分にも及んでいるため、ノイズ成分にもフリッカ補正係数22aの周期変動が加わることになる。そこで、本発明では、以下の様なノイズリダクションを行って周期性を持つノイズを効果的に軽減している。
【0014】
乗算回路3から出力された映像信号S23は、ノイズ成分抽出用ハイパスフィルタ回路4に印加される。ノイズ成分抽出用ハイパスフィルタ回路4では、エッジ成分とノイズ成分を含む高周波信号S24を図2の(d)のように生成し、これをレベルスライス回路7へ出力する。一方、入力端子6には、スライスレベルを決定するレベルスライス係数25が不図示の回路から入力され、このレベルスライス係数25とフリッカ補正係数22bの乗算が乗算回路5によって行われ、この乗算結果として信号26が出力される。レベルスライス回路7では、信号S26をスライスレベルとして、エッジ成分32が除去されたノイズ信号S27を生成する。このとき、信号S22及び乗算回路5を有しない図2の(e)の状態(従来のレベルスライス信号S105の状態)に比べ、図2の(f)のように、フリッカ補正によってレベルの大きくなったノイズレベル35に対応して、スライスレベル33より大きくなったスライスレベル36が得られている。
【0015】
レベルスライス回路7にはノイズ成分抽出用ハイパスフィルタ回路4の出力信号である高周波信号S24が入力される。レベルスライス回路7は、信号S26をレベルスライス係数として、図2の(g)のようにフレーム毎にノイズ成分のレベルが異なるノイズ信号S27a,27b,27c,・・・が得られる。このノイズ信号S27a,27b,27c,・・・は、乗算回路9において入力端子8から入力されたノイズリダクションの強さを決める係数28と乗算され、エッジ成分32の除去されたノイズ信号S29が得られる。このノイズ信号S27a,27b,27c,・・・は減算回路10に入力され、図2の(c)の波形の映像信号S23から減算されることにより、減算回路10からは図2の(h)のように、映像信号S21の各フレームからノイズ成分31が除去され、かつフリッカ補正された波形の映像信号S34が出力される。
【0016】
以上説明したように、本発明のフリッカ補正回路100によれば、ノイズリダクションの高周波成分からエッジ成分を除去するレベルスライス回路7のスライスレベルをフリッカ補正係数22bで制御することにより、フリッカ補正に伴ってノイズレベルが周期的に変動するようになってしまった映像信号S23のノイズを目立たなくすることができる。
【0017】
図3は、フリッカ補正係数抽出回路2の詳細構成を示す。
フリッカ補正係数抽出回路2は、入力端子201に接続されたフレーム平均値計算回路202、このフレーム平均値計算回路202に接続された平均値計算回路203、フレーム平均値計算回路202の出力端及び平均値計算回路203の出力端に接続された除算器204、この除算器204の出力端に直列に接続された遅延回路205,206, 207,208、遅延回路205の出力端に並列に接続された減算回路209, 210, 211、減算回路209の出力端に接続された絶対値化回路(ABS)212、減算回路210の出力端に接続された絶対値化回路(ABS)213、減算回路211の出力端に接続された絶対値化回路(ABS)214、絶対値化回路212〜214の各出力信号を入力信号とする3入力最小値抽出回路(MIN)215、この3入力最小値抽出回路215の出力信号と絶対値化回路212の出力信号を比較する等価比較回路216、3入力最小値抽出回路215の出力信号と絶対値化回路213の出力信号を比較する等価比較回路217、3入力最小値抽出回路215の出力信号と絶対値化回路214の出力信号を比較する等価比較回路218、遅延回路206〜208の各出力端及び等価比較回路216〜218の各出力端に第1〜第3の制御信号端子219d〜219fが接続されると共に遅延回路206〜208からの信号S305〜S307が入力端子219a〜219cに入力されるスイッチ回路219、このスイッチ回路219の出力端と出力端子221の間に接続された遅延回路220を備えて構成されている。
【0018】
スイッチ回路219の第1の入力端子219aには、遅延回路206の出力信号が入力され、第2の入力端子219bには遅延回路207の出力信号が入力され、第3の入力端子219cには遅延回路208の出力信号が入力される。スイッチ回路219は、スイッチ219g,219h,219iを備えており、それぞれは第1〜第3の制御信号入力端子219d,219e,219fに入力された制御信号S312〜S313(等価比較回路216〜218から出力される)によってオン/オフ制御される。スイッチ回路219の出力信号はフリッカ補正係数22aとして乗算回路3へ出力され、このフリッカ補正係数22aを遅延回路220で遅延した信号(フリッカ補正係数22b)が乗算回路5へ出力される。なお、遅延回路205〜208、減算回路209〜211、絶対値化回路212〜214、及び等価比較回路216〜218の個数は、フリッカ補正係数の設定数に応じて設けられるので、設定数が多くなれば図3の構成から個数が増えることになる。
【0019】
図4は、図3のフリッカ補正係数抽出回路の動作を示す。
フレーム平均値計算回路202には、入力端子1及び入力端子201を経由してフリッカにより変動している図4の(a)に示す映像信号S21が入力される。フレーム平均値計算回路202は、図4の(b)の様な映像信号S21のフレーム毎のフレーム平均値301を算出する。これは、各フレームのレベルを基準値「100」から高いか低いかを示すもので、ここでは、フレーム平均値301として、「80」〜「120」の値が示されている。このフレーム平均値301に基づいて、平均値計算回路203は図4の(c)の様に映像信号S21の全体の平均値302を算出し、除算器204の一方の入力端子に印加する。平均値302は、図4の(b)におけるフレーム平均値301のそれぞれの平均値を示しており、ここでは{(80+120+80+120+80+120+80+120)/8}=100の値が得られている。除算器204の他方の入力端子には、平均値301が入力されているため、除算器204は〔(フレーム平均値301)/(平均値302)〕が図4の(d)の様に算出され、この算出結果は信号S303として遅延回路205に入力される。遅延回路205は、入力された信号S303を1フレーム分遅延させた信号S304を生成し、これを遅延回路206に印加する。遅延回路206〜208は、信号S304を順次1フレームづつ遅延させ、図4の(e)〜(h)に示す信号S305〜307を生成する。
【0020】
減算回路209は、信号S304と信号S305の減算(=信号S305−信号S304)を行い、この減算結果に対して絶対値化回路212により絶対値(|100/80−100/120|等)をとると、図4の(i)に示す信号S308が得られる。同様に、減算回路210においては、信号S304と信号S306の減算(=信号S306−信号S304)が行われ、この減算結果に対して絶対値化回路213により絶対値をとることにより、図4の(j)に示す信号S309が得られる。このケースでは、減算回路210において、最初のフレームで(100/120)−(100/120)=0、次のフレームで(100/80)−(100/80)=0となる。また、減算回路211においては、信号S304と信号S307の減算(信号S307−信号S304)が行われ、この減算結果に対して絶対値化回路214により絶対値をとることにより、図4の(k)に示す信号S310が得られる。
【0021】
信号S308,S309,S310のそれぞれは、3入力最小値抽出回路215の第1〜第3の入力端子215a〜215cに入力される。3入力最小値抽出回路215は、入力されたS308〜S310の中で最も値の小さい信号を抽出し、これを信号S311とする。ここでは、図4の(i)〜(k)を比べると、図4の(j)に示すように、信号S309が“0”であり、3信号中で最も平均値の小さいことがわかる。3入力最小値抽出回路215から出力される信号S311は、等価比較回路216〜218のそれぞれの一方の入力端子に入力される。等価比較回路216の他方の入力端子には信号S308が入力され、等価比較回路217の他方の入力端子には信号S309が入力され、更に、等価比較回路218の他方の入力端子には信号S310が入力される。
【0022】
等価比較回路216は信号S311と信号S308を比較するが、信号S308は図4の(i)のように或る値を有しているのに対し、信号S311は“0”であるため、図4の(m)のように、等価比較回路216は“0”の信号S312を出力する。また、等価比較回路217は信号S311と信号S309を比較するが、両信号は同一内容であるため、図4の(n)のように、等価比較回路217は“1”の信号S313を出力する。更に、等価比較回路216は信号S311と信号S308を比較するが、信号S308は図4の(i)のように或る値を有しているのに対し、信号S311は“0”であるため、図4の(o)のように、等価比較回路216は“0”の信号S314を出力する。
【0023】
スイッチ回路219は、第1〜第3の制御信号入力端子219d〜219fに入力された信号S312〜S314が“0”か“1”かに応じて、対応する入力端子219a,219b,219cに入力された信号S308,S309,S310の1つを選択する。ここでは、信号S313が“1”であるため、スイッチ219hのみがオンにされ、入力端子219bに入力されている図4の(g)の信号S306が選択される。この信号S306は遅延回路220によって1フレーム分の遅延が行われた後、図4の(p)のように、フリッカ補正係数S22として出力端子221から出力され、図1の乗算回路3及び乗算回路5に印加される。
【0024】
図4の(p)のフリッカ補正係数22bと、図2の(b)のフリッカ補正係数22aを比較してわかるように、映像信号S21のレベルが大きいときにはフリッカ補正係数22aは小さい値(100/120)に設定され、映像信号S21のレベルが小さいときにはフリッカ補正係数22aが大きい値(100/80)であるのに対し、フリッカ補正係数22bは逆になっている。これにより、ノイズ成分は元のまましてノイズリダクションでき、図7の(g)に示したようなノイズ信号が映像信号上に残されることはなくなる。
【0025】
図5は、フリッカ補正係数抽出回路2の他の構成例を示す。
このフリッカ補正係数抽出回路2における全体構成は図3に示した通りであり、また、全体の動作は図4に示した通りであるが、図3のフレーム平均値計算回路202に代え、ライン平均値計算回路501を用いたところに特徴がある。ライン平均値計算回路501からは、ライン平均値502が出力され、平均値計算回路203及び除算器204に入力される。
【0026】
図1〜図4ではフリッカ補正係数抽出回路2の出力がフレーム単位で更新されたのに対し、図5の構成によれば、走査線(ライン)単位で変更されるようになる。これにより、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor )イメージセンサカメラ(image sensor camera )のような走査線における段差として現れるフリッカにも対応可能になる。
【0027】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明のフリッカ補正回路によれば、フリッカ補正手段によってフリッカ補正係数を求め、このフリッカ補正係数を用いてフリッカ補正を行うと共に、フリッカ補正後の映像信号に含むノイズ成分のレベルに応じたスライスレベルを前記フリッカ補正係数に基づいて変更することによりノイズを除去するノイズリダクション手段を備える構成にしたので、画像信号のエッジを鈍らせたり、ノイズを多く残すことの無いフリッカ補正回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフリッカ補正回路の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したフリッカ補正回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】フリッカ補正係数抽出回路2の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】図3のフリッカ補正係数抽出回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明にかかるフリッカ補正係数抽出回路の他の構成例を示すブロック図である。
【図6】従来のフリッカ補正回路を示すブロック図である。
【図7】図6の構成のフリッカ補正回路の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,6,8,201 入力端子
2 フリッカ補正係数抽出回路
3 乗算回路
4 ノイズ成分抽出用ハイパスフィルタ回路
5,9 乗算回路
7 レベルスライス回路
10,209,210,211 減算回路
11,221 出力端子
100 フリッカ補正回路
202 フレーム平均値計算回路
203 平均値計算回路
204 除算器
205,206, 207,208,220 遅延回路
212,213,214 絶対値化回路(ABS)
215 3入力最小値抽出回路
216,217,218 等価比較回路
219 スイッチ回路
219a〜219c 入力端
219d〜219f 制御信号端子
501 ライン平均値計算回路
Claims (4)
- フリッカが生じている映像信号にフリッカ補正係数を掛けてレベルを均一にし、前記映像信号に周期的な変動が現れないようにするフリッカ補正手段と、
前記フリッカ補正手段によりフリッカ補正が行われた映像信号からノイズ成分を抽出し、このノイズ成分のレベルに応じたスライスレベルを前記フリッカ補正手段による前記フリッカ補正係数に基づいて設定することにより前記ノイズ成分を除去するノイズリダクション手段を備えることを特徴とするフリッカ補正回路。 - 前記ノイズリダクション手段は、前記フリッカ補正手段によりフリッカ補正が行われた前記映像信号からノイズ成分を抽出するノイズ成分抽出用ハイパスフィルタ回路と、
前記フリッカ補正手段による前記フリッカ補正係数と前記スライスレベルを決定するレベルスライス信号とを乗算する第1の乗算回路と、
前記ノイズ成分抽出用ハイパスフィルタ回路の出力信号に対して前記第1の乗算回路の出力信号によりスライスレベルを設定して前記フリッカ補正が行われた映像信号からエッジ成分を除去するレベルスライス回路と、
前記レベルスライス回路の出力信号に対してノイズリダクションを決めるための係数を乗算する第2の乗算回路と、
前記フリッカ補正が行われた映像信号から前記第2の乗算回路の出力信号を減算する減算回路を備えることを特徴とする請求項1記載のフリッカ補正回路。 - 前記フリッカ補正係数抽出回路は、前記フリッカが生じている映像信号のレベルの平均値を求めてフリッカ補正係数を算出する平均値算出手段と、
前記平均値算出手段の出力信号の遅延を段階的に行う複数の遅延回路と、
前記複数の遅延回路のそれぞれの入出力間のフリッカ補正係数の差値を求める減算手段と、
前記減算手段により得られた前記差値の内で最も小さい値を比較基準にして前記複数の遅延回路の各出力信号の出力の可否を決定する選択手段を備えることを特徴とする請求項1記載のフリッカ補正回路。 - 平均値算出手段は、前記フリッカが生じている映像信号の平均値として、この映像信号のフレーム又は走査線の平均値を求めることを特徴とする請求項1記載の3記載のフリッカ補正回路。
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