JP2000228731A - ノイズフィルター - Google Patents

ノイズフィルター

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JP2000228731A
JP2000228731A JP11028596A JP2859699A JP2000228731A JP 2000228731 A JP2000228731 A JP 2000228731A JP 11028596 A JP11028596 A JP 11028596A JP 2859699 A JP2859699 A JP 2859699A JP 2000228731 A JP2000228731 A JP 2000228731A
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Shigetoshi Noda
重利 納田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 元の画質を大きく損なわないで適度にノイズ
を軽減する。 【解決手段】 ビット選定数検出手段100は、画像入
力信号Xの近傍差分信号Dに含まれるノイズ成分を検出
し、近傍差分信号Dから抽出する適当な局所ビット数M
を選定し、ビット選定制御信号を差分信号局所ビット抽
出手段200へ出力する。差分信号局所ビット抽出手段
200は、Nビット画像入力信号Xの近傍差分信号Dの
LSBからMビットを抽出し、差分局所ビット信号Pを
生成する。フィルタリング手段300は、Pに適当なフ
ィルタリング処理を行い、局所ビットフィルタリング信
号Qへ変換する。合成処理手段400は、画像入力信号
Xと局所ビットフィルタリング信号Qの合成を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はノイズフィルターに
関し、特に画像信号のノイズを除去するノイズフィルタ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】CCD(Charge Coupled
Device)等の画像センサーを持つデジタルカメ
ラにて取り込まれた画像の信号には、画像取り込み時の
状況に応じたセンサーのノイズ成分が含まれている。こ
のようなノイズとして、例えば、CCD画素の欠陥によ
るスパイクノイズや、CCDセンサーの固有の物理的特
性によるノイズ等がある。通常、スパイクノイズの信号
レベルは大きく、CCDの物理的特性によるノイズの信
号レベルは小さい。
【0003】従来、信号レベルの大きいスパイクノイズ
を軽減する方法として、さまざまな補正が行われてい
る。一方、信号レベルの小さいCCDの物理的特性によ
るノイズは、一般的にはカメラ内部またはCCU等の関
連画像処理装置では対処していない。また、対処する場
合には、フィルタリング手法、あるいはビットリダクシ
ョン手法が採用されている。
【0004】フィルタリング手法について説明する。図
4は、従来のフィルタリング手法を用いたノイズフィル
ターのブロック図である。従来のノイズフィルターは、
ノイズ成分が重畳したNビットの画像信号を入力し、こ
れをNビットフィルタリング手段500でフィルタリン
グ処理を行い、ノイズ成分を軽減した画像信号をNビッ
トのデジタル画像信号として出力する。Nビットフィル
タリング手段500で、ある画素についての周辺画素の
平均値を基にその画素の補正を行うローパスフィルター
(以下、LPF:Low Pass Filterとす
る)によるフィルタリングや、周辺画素の中央値で補正
を行うメディアンフィルターによるフィルタリングが行
われ、画像信号に含まれるノイズが軽減される。
【0005】次に、ビットリダクション手法について説
明する。図5は、従来のビットリダクション手法を用い
たノイズフィルターのブロック図である。従来のノイズ
フィルターは、ノイズ成分が重畳したNビットの画像信
号を入力し、これをMビットリダクション600でリダ
クション処理を行い、ノイズ成分を軽減した画像信号を
Mビットのデジタル画像信号として出力する。Mビット
リダクション手段600では、入力したデジタル画像信
号値のLSB(Least Significant
Bit)及び、LSBからMビットをリダクションす
る。このようなリダクション処理により、画像信号に含
まれる小さいレベルのノイズ信号を除去する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記説明の従
来のノイズフィルターでは、ノイズ成分を除去すること
によって元の画質を低下させるという問題がある。
【0007】上記説明の第1のフィルタリング手法で
は、周辺画素の値に応じて補正を行うため、ノイズの除
去とともに元の画像信号成分へも大きく影響し、画質を
低下させるという問題がある。
【0008】また、上記説明の第2のビットリダクショ
ン手法では、Mビット分の情報をリダクションすること
により、いわゆる信号のビット数をNビットからN−M
ビットへ減少させる。このため、元の画像信号全てのビ
ット数が減少することとなり、画質が全体的に劣化する
という問題がある。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、元の画質を大きく損なわないで適度にノイズ
を軽減するノイズフィルターを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、画像信号のノイズを除去するノイズフィ
ルターにおいて、画像入力信号に基づき画像入力信号の
近傍差分信号から抽出する局所ビット数を選定するビッ
ト選定制御信号を生成するビット選定数検出手段と、前
記画像入力信号の近傍差分信号から前記局所ビット数の
ビットデータを抽出し差分局所ビット信号を生成する差
分信号局所ビット抽出手段と、前記差分局所ビット信号
に所定のフィルタリング処理を施し局所ビットフィルタ
リング信号を生成するフィルタリング手段と、前記画像
入力信号と前記局所ビットフィルタリング信号を合成し
画像出力信号を生成する合成処理手段と、を有すること
を特徴とするノイズフィルター、が提供される。
【0011】このような構成のノイズフィルターでは、
ビット選定数検出手段は、画像入力信号のノイズ量に基
づき局所ビット数を選定し、ビット選定制御信号を出力
する。差分信号局所ビット抽出手段は、Nビット画像入
力信号の近傍差分信号から選定された局所ビット数Mビ
ットを抽出して差分局所ビット信号を生成し、フィルタ
リング手段へ出力する。フィルタリング手段では、差分
局所ビット信号に所定のフィルタリングを施し、局所ビ
ットフィルタリング信号を生成して合成処理手段へ出力
する。合成処理手段では、画像入力信号とフィルタリン
グ処理が行われた局所ビットフィルタリング信号とを合
成し、画像出力信号を生成する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態で
あるノイズフィルターのブロック図である。ここで、N
ビットのデジタル入力信号をX、Xの近傍差分信号を
D、Dの差分Mビット信号をP、Pをフィルタリングし
た局所ビットフィルタリング信号をQ、及びQとXとを
合成したデジタル出力信号をYとする。また、各信号成
分(整数値)は、I個の成分から構成されており、各成
分を小文字と添え字で表す。例えば、デジタル入力信号
Xは、(x_1,x_2,…,x_i,…,x_I)と
表される。
【0013】本発明に係るノイズフィルターは、画像入
力信号Xに基づき画像入力信号Xの近傍差分信号Dから
抽出する局所ビット数Mを選定する制御信号を生成する
ビット選定数検出手段100、画像入力信号Xの近傍差
分信号DからMビットを抽出した差分局所ビット信号P
を生成する差分信号局所ビット抽出手段200、差分局
所ビット信号Pにフィルタリング処理を施し局所ビット
フィルタリング信号Qを生成するフィルタリング手段3
00、及びQと画像入力信号Xとから画像出力信号Yを
合成する合成処理手段400とから構成される。
【0014】ビット選定数検出手段100は、画像入力
信号Xの近傍差分信号Dのノイズ成分を検出し、近傍差
分信号Dに含まれるノイズ成分が含まれる局所ビット数
Mを選定するビット選定制御信号を生成し、差分信号局
所ビット抽出手段200に出力する。画像入力信号Xの
差分とは、ある成分x_iの近傍における近傍成分との
差信号を示す。近傍差分信号Dには直流(DC)成分が
含まれず、全て交流成分(AC)となる。差分信号局所
ビット抽出手段200は、画像入力信号Xの近傍差分信
号DからMビットを抽出した差分局所ビット信号Pを生
成し、フィルタリング手段300に出力する。フィルタ
リング手段300は、差分局所ビット信号Pに適当なフ
ィルタリング処理を施し、局所ビットフィルタリング信
号Qへ変換して、合成処理手段400へ出力する。この
時、Qは、Xとの合成のために、Xと同じビット数へ拡
張する場合がある。合成処理手段400は、画像入力信
号Xと局所ビットフィルタリング信号Qとを合成し、デ
ジタル出力信号Yを生成する。
【0015】このような構成のノイズフィルターの動作
について説明する。ビット選定数検出手段100は、画
像入力信号Xの近傍差分信号Dに含まれるノイズ成分を
検出し、近傍差分信号Dから抽出する適当な局所ビット
数Mを選定し、ビット選定制御信号を差分信号局所ビッ
ト抽出手段200へ出力する。ノイズ成分を含む局所ビ
ットMは、一般的に画像入力信号のLSBに近い局所的
M個のビットであるが、説明を簡素化するため、LSB
からMビット目までとする。差分信号局所ビット抽出手
段200は、Nビット画像入力信号Xの近傍差分信号D
のLSBからMビットを抽出し、差分局所ビット信号P
を生成する。上記説明のように、Mは小さなノイズ信号
の差分ノイズ信号の大部分を含んでおり、Mを超える大
きな信号成分は、処理の対象から外れるため、信号成分
への影響は局所的となる。フィルタリング手段300
は、Pに適当なフィルタリング処理を行い、局所ビット
フィルタリング信号Qへ変換する。この時、QはXと同
じビット数へ拡張されている。合成処理手段400は、
画像入力信号Xと局所ビットフィルタリング信号Qの合
成を行う。ここでは、単純加算合成を行う場合について
説明する。単純加算合成は、画像入力信号Xと局所ビッ
トフィルタリング信号Qを単純に加算する処理を行う。
具体的に、近傍差分信号Dが次の式で表される場合につ
いて説明する。
【0016】
【数1】 d_i=int[x_(i−1)−x_1+c]/2 …………(1) ここで、cは、0または1となる適当な符号であり、i
nt{}は、整数化変換を意味する。フィルタリング手
段300のフィルタリングは、全域通過とし、合成処理
手段400では、単純加算合成、すなわち、Y=X+
Q、が行われるとすると、数式(1)から画像出力信号
Yは、次のように表される。
【0017】
【数2】 y_i=x_i+trans_1[int[x_(i−1)−x_1+c]/2]] …………(2) ここで、trans_1[]は、近傍差分信号Dの局所M
ビット信号をNビットへ拡張した変換を意味する。
【0018】数式(2)からわかるように、本発明に係
るノイズフィルターの処理は、差分信号で表される局所
Mビット信号成分において、近傍信号との局所平均化処
理となり、ここにノイズ成分が多く含まれている場合、
そのノイズ成分を減少させる。信号成分のうち、差分値
の大きな成分と低域成分は、ほぼ元のまま通過し、この
処理の影響をほぼ受けない。従って、元の信号成分の劣
化を軽減しつつ、効率的にノイズリダクションできる。
【0019】次に、ビット選定数検出手段100につい
て説明する。図2は、本発明の一実施の形態であるノイ
ズフィルターのビット選定数検出手段のブロック図であ
る。本発明に係るビット選定数検出手段は100、ビッ
ト数検出に用いる画像信号の入力先を切り替えるスイッ
チ1(110)、画像信号の平坦部を検出しビット数検
出範囲の制御信号を生成するビット数検出範囲処理手段
であるビット数検出範囲処理器120、ビット数検出範
囲の制御信号を切替えるスイッチ2(130)、ノイズ
成分を抽出するハイパスフィルター(以下、HPF:H
igh Pass Filter、とする)またはバン
ドパスフィルター(以下、BPF:Bandpass
Filter、とする)140、及び抽出したノイズ成
分の振幅値に応じてノイズの推定レベルを算出しビット
数を検出するビット数検出手段である振幅絶対値変換部
150、平均値/ピーク値算出部160、A倍に重みづ
けを行う重みづけ部170、ビット数検出部180、と
から構成される。ビット数検出範囲処理器120は、H
PF/BPF140への画像入力信号をビット数検出範
囲の制御信号を同期させるためのメモリディレイ12
1、ノイズを除去するLPF122、及び信号の平坦な
範囲を検出する信号の平坦範囲検出手段123とから構
成される。このビット数検出範囲処理器120は、最も
単純で安価な構成が要求される場合には省くことができ
る。
【0020】スイッチ1(110)は、入力する画像信
号の状態により、ビット数検出に用いる画像信号の入力
先を切替えるスイッチで、スイッチ2(130)と連動
して動作する。a側が選択されるのは、入力する画像信
号がノイズレベルを検出可能な被写体を撮像した画像の
場合である。例えば、一面が同じ色の被写体や変化の穏
やかで滑らかな画像で、画像入力信号がほぼ平坦になる
画像の場合である。b側が選択されるのは、多くの場
合、通常の自由な被写体を撮像した画像の場合である。
この場合、画像信号の平坦範囲を検出する必要がある。
【0021】ビット数検出範囲処理器120は、スイッ
チ1(110)、スイッチ2(130)がb側に選択さ
れた場合に有効になり、HPF/BPF140にビット
数検出範囲の制御信号を出力する。メモリディレイ12
1は、画像信号をビット数検出範囲の制御信号と同期を
とってHPF/BPF140へ入力するため、画像信号
の遅延を行う。遅延量は、画像信号がLPF122と信
号の平坦範囲検出器123を通過するDL分になる。L
PF122は、高域を遮断し、画像信号からノイズ成分
を除去する。信号の平坦範囲検出器123は、LPF1
22にて高域を遮断した信号から、信号が平坦となる範
囲を検出し、ビット数検出範囲の制御信号を生成する。
図3は、本発明の一実施の形態であるノイズフィルター
のビット数検出範囲の制御信号を示した図である。ビッ
ト数検出範囲の制御信号は、信号が平坦でビット数の検
出が可能な範囲、すなわち検出範囲でON、それ以外で
OFFの信号である。HPF/BPF140及び振幅絶
対値変換部150は、ビット数検出範囲の制御信号がO
Nの時、すなわち検出範囲でのみ動作する。
【0022】図2に戻って説明する。スイッチ2(13
0)は、スイッチ1(110)と連動して動作する。a
側が選択されると、常にONの信号をHPF/BPF1
40へ出力し、b側が選択されるとビット数検出範囲の
制御信号が出力される。
【0023】HPF/BPF140は、スイッチ2(1
30)を経由して入力する制御信号がONの場合、スイ
ッチ1(110)を経由して入力するビット数検出用デ
ジタル信号のフィルタリング処理を行う。HPF/BP
F140の出力信号には、ほぼセンサーノイズの交流成
分が含まれている。振幅絶対値変換部150は、HPF
/BPF140の出力信号の振幅絶対値を算出する。平
均値/ピーク値算出部160は、振幅絶対値の平均値ま
たはピーク値からノイズ成分値を算出する。重みづけ部
170では、算出されたノイズ成分値に適当な重みを掛
け、ノイズの推定レベル値を算出する。ビット数検出部
180は、得られたノイズの推定レベル値のビット数を
検出し、この値をビット数選定制御信号として出力す
る。
【0024】このような構成のノイズフィルターの動作
について説明する。まず、ビット数検出範囲処理につい
て説明する。ビット数検出範囲処理は、画像信号の状態
に応じて、スイッチ1(110)及びスイッチ2(13
0)をa側にしてビット数検出範囲処理器120を使用
しない場合と、b側を選択してビット数検出範囲処理器
120を使用する場合との選択ができる。
【0025】スイッチ1(110)及びスイッチ2(1
30)をa側に選択した場合について説明する。a側が
選択されるのは、撮像される画像がノイズレベルを検出
可能な被写体の場合である。この場合、画像信号はほぼ
低域だけになり、適当なHPF/BPFのみにて近似的
にノイズレベルを推測することが可能である。このた
め、信号の平坦範囲を検出するビット数検出範囲処理器
120は不要となり、ビット数検出用画像信号を直接H
PF/BPF140へ出力することが可能である。そこ
で、HPF/BPF140へ画像信号を直接出力し、検
出範囲を常にONとする。
【0026】次に、スイッチ1(110)及びスイッチ
2(130)をb側に選択した場合について説明する。
b側が選択されるのは、撮像される画像が通常の自由な
被写体の場合である。この場合、その被写体からCCD
のノイズレベルを推測判定できるような信号区間を抽出
して、その区間の信号をHPF/BPF140へ出力す
る。ここでは、画面の一部に平坦な信号となる被写体が
存在すると仮定している。ノイズレベルを推測判定でき
るような信号区間の抽出方法には、様々な方法がある
が、本発明では基本的にその様々な手法を総称して、ビ
ット数検出範囲処理器とする。本発明の一実施の形態で
あるビット数検出範囲処理器120は、平坦部分を、画
像信号を適当なLPF122にて高域を遮断した信号か
ら信号の平坦範囲検出器123にて検出する。平坦部分
の検出方法には、従来からいくつかの方法があるが、こ
こでは特定しない。例えば、部分的な傾きを検出して傾
きが小さい範囲を検出する方法や、穏やかな山登り法に
てピーク点の平坦部分を検出する方法が、従来から知ら
れている。信号の平坦範囲検出器123は、いずれかの
方法で信号の平坦範囲を検出し、その範囲をビット数検
出範囲の制御信号として、HPF/BPF140へ出力
する。このとき、ビット数検出画像信号は、ビット数検
出範囲の制御信号と同期をとるため、メモリディレイ1
21で遅延される。このように、特定区間領域を検出し
てビット数選定の処理を行うことによって、より正確な
ノイズレベルの抽出と、装置の操作の自由度を向上させ
使いやすくできるという効果が期待できる。
【0027】以上のような処理にてノイズレベルを処理
可能な信号区間が定まり、HPF/BPF140以降の
ビット検出処理が行われる。次に、ビット検出処理につ
いて説明する。スイッチ1(110)及びスイッチ2
(130)が、a側を選択している場合は常に、b側を
選択している場合はビット数検出範囲の制御信号がON
の時、HPF/BPF140及び振幅絶対値変換部15
0がONとなり、振幅の絶対値が算出される。この信号
値は、平均値/ピーク値算出部160でホールドされ変
換される。ホールドのタイミングは、その検出範囲ON
の区間内の適当なポイントで行うようにする。平坦被写
体部分をHPFまたはBPFした出力には、ほぼセンサ
ーノイズの交流成分が含まれており、その振幅の平均値
またはピーク値は、ほぼノイズ成分値とみなすことがで
きる。そのノイズ成分値とみなすことのできるホールド
値に、重みづけ部170で適当な重みを掛けた値をノイ
ズの推定レベルとみなし、ビット数検出部180にてそ
のビット数を決定する。決定されたビット数は、ノイズ
リダクション処理に必要な局所ビット数Mに近いと仮定
することができるため、その値をビット数選定制御信号
として出力する。
【0028】上記説明のように、自動的にカメラ出力の
画像センサーノイズ量に基づき決められた局所ビット数
のフィルタリングを行うことによって、全体的画質を損
なうことなく、センサー固有のノイズが軽減されること
になる。
【0029】上記の説明ではカメラの画像信号に適用し
た形態としたが、画像信号を扱う同様の装置全てに適用
することができる。アナログ入力やアナログ記録からデ
ジタルビデオ出力を持つVTRに適用する場合には、ま
ず、適当な平坦画像等を記録し、それを再生したときの
総合ノイズレベルに応じて、本発明に係るノイズフィル
タリングのMビットが選定される処理を行うことができ
る。また、スキャナに適用する場合には、まず、平坦画
像をスキャンし、それを出力したときの総合ノイズレベ
ルに応じて、本発明に係るノイズフィルタリングのMビ
ットが選定される処理を行うことができる。
【0030】同様に、他のいかなるアナログ/デジタル
ビデオ機器にも本発明のノイズフィルターを適用するこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、画像入
力信号のノイズ量に基づき局所ビット数を選定し、Nビ
ット画像入力信号の近傍差分信号から選定された局所ビ
ット数Mビットを抽出して差分局所ビット信号を生成す
る。差分局所ビット信号に所定のフィルタリングを施
し、画像入力信号と合成して画像出力信号を生成する。
このように、本発明のノイズフィルターによれば、自動
的に入力した画像信号のノイズ量に基づき局所ビット数
が選定され、選定された局所ビット数のフィルタリング
により局所的なノイズリダクションが行われるため、ノ
イズ除去時の元の画像信号成分の劣化を軽減する。言い
換えれば、元の画質を大きく損なわないで、適度にノイ
ズを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるノイズフィルター
のブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるノイズフィルター
のビット選定数検出手段のブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるノイズフィルター
のビット数検出範囲の制御信号を示した図である。
【図4】従来のフィルタリング手法を用いたノイズフィ
ルターのブロック図である。
【図5】従来のビットリダクション手法を用いたノイズ
フィルターのブロック図である。
【符号の説明】
100…ビット選定数検出手段、110…スイッチ1
(SW1)、120…ビット数検出範囲処理器、121
…メモリディレイ、122…LPF、123…信号の平
坦範囲検出器、130…スイッチ2(SW2)、140
…HPF/BPF、150…振幅絶対値変換部、160
…平均値/ピーク値算出部、170…重みづけ部、18
0…ビット数検出部、200…差分信号局所ビット抽出
手段、300…フィルタリング手段、400…合成処理
手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号のノイズを除去するノイズフィ
    ルターにおいて、 画像入力信号に基づき画像入力信号の近傍差分信号から
    抽出する局所ビット数を選定するビット選定制御信号を
    生成するビット選定数検出手段と、 前記画像入力信号の近傍差分信号から前記局所ビット数
    のビットデータを抽出し差分局所ビット信号を生成する
    差分信号局所ビット抽出手段と、 前記差分局所ビット信号に所定のフィルタリング処理を
    施し局所ビットフィルタリング信号を生成するフィルタ
    リング手段と、 前記画像入力信号と前記局所ビットフィルタリング信号
    を合成し画像出力信号を生成する合成処理手段と、 を有することを特徴とするノイズフィルター。
  2. 【請求項2】 前記ビット選定数検出手段は、画像信号
    からノイズ成分を抽出するフィルター手段と、 前記抽出したノイズ成分の振幅値に応じてノイズの推定
    レベルを算出しビット数を検出するビット数検出手段
    と、 を有することを特徴とする請求項1記載のノイズフィル
    ター。
  3. 【請求項3】 前記ビット数検出手段は、前記ノイズ成
    分の振幅値の平均値を算出し、適当な値で重み付けを行
    うことを特徴とする請求項2記載のノイズフィルター。
  4. 【請求項4】 前記ビット数検出手段は、前記ノイズ成
    分の振幅値のピーク値を算出し、適当な値で重み付けを
    行うことを特徴とする請求項2記載のノイズフィルタ
    ー。
  5. 【請求項5】 前記ビット選定数検出手段は、 ビット数検出用画像信号の平坦部を検出しビット数検出
    範囲の制御信号を生成するビット数検出範囲処理手段
    と、 前記ビット数検出範囲の制御信号に応じて画像信号から
    ノイズ成分の抽出処理を行うフィルター手段と、 前記ビット数検出範囲の制御信号に応じて前記抽出した
    ノイズ成分の振幅値に応じてノイズの推定レベルを算出
    しビット数を検出する処理を行うビット数検出手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載のノイズフィル
    ター。
  6. 【請求項6】 前記ビット数検出範囲処理手段は、 前記ビット数検出用画像信号をビット数検出範囲制御信
    号と同期をとって出力するメモリディレイと、 画像信号の高域を遮断するローパスフィルターと、 信号が平坦である範囲を検出しビット数検出範囲の制御
    信号を生成する信号の平坦範囲検出手段と、 を有することを特徴とする請求項5記載のノイズフィル
    ター。
  7. 【請求項7】 前記ビット選定数検出手段は、ビット数
    検出用画像信号の状態に応じて、ビット数検出範囲処理
    手段を使用するか否かを選択する選択手段を有すること
    を特徴とする請求項5記載のノイズフィルター。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6876468B1 (en) * 2000-09-19 2005-04-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing apparatus that performs black coloring, gamma correction and tone processing
JP2008124570A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Sony Corp 信号処理装置および方法、並びにプログラム
EP2622368B1 (en) * 2010-09-30 2020-08-05 Qualcomm Incorporated System and method for detecting packet synchronization

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