JP3715278B2 - 切替え装置 - Google Patents
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Description
本発明は、請求項1における前提部分に記載の乗物座席の位置パラメータを設定するための切替え装置に関する。
【0002】
DE2836004C2は、2つのレバーを有する作動配置が自動車座席の横輪郭をまねて、レバーの1つは背もたれのために設計されて、背もたれの傾斜を調節するために軸の周りに旋回することができ、他の1つの作動レバーは座席表面の設定オプションに従って座席表面を調節するためのいくつかの作動オプションを有する自動車座席を調節するための装置を開示している。DE3933561C1は、自動車座席の横輪郭がフレームとしてさらに規定され、このフレームの内部にいくつかの作動エレメントがまねられたフレームの中の位置に配置され、これらの位置は自動車座席の調節可能部分に対応し、座席の個別部品の調節オプションに意味ある類似で作動できる、自動車座席を調節するためのサーボモータを制御する制御装置を開示している。
【0003】
本発明の目的は、自動車座席を設定するための改善された切替え装置を規定することである。
【0004】
本発明は請求項1に記載されている。従属請求項は、本発明の有利な改良と展開を含む。
【0005】
本発明によれば、設定された目的を達成するための2つの有利な手法が提供され、これらの手法は共に実施される。
【0006】
本発明による第1の方策では、それぞれ乗物座席の異なる調節機能に割り当てられる複数の制御エレメントの相互位置および/または作動方向に対して、質的に、すなわち座席の外形を尺度に忠実に引き継ぐことなく、乗物座席を正面から、水平に、または上から斜めに見たときに、それぞれの調節機能によって作用される乗物座席の各部分の相対位置および/または調節方向をまねるようにする。
【0007】
特に、乗物座席を正面から見たときに座席の中央面に対して少なくともほぼ対称的に設計または配置された座席部分に対して、制御パネルを通じて中央面に対して対称的な方式における関連する制御エレメントの設計または配置によってシミュレートされるようにする。したがって切替え装置は、自動車の縦方向に対して横断方向に乗物座席の幾何学的分割を考慮する。
【0008】
驚くべきことに従来の技術による座席側部輪郭をシミュレートすることとは異なるこの形式の空間的三次元配置は、自動車座席の所与の調節機能を直覚的により便利かつ高い信頼性で制御することを可能にすることが分かった。したがって、これらの機能の制御は必要な傾注力を少なくし、道路上の出来事から運転者を逸らす度合も減らす。
【0009】
複数の制御エレメントを有する制御パネルは、走行方向に見て前向きに面するように方向付けられており、したがって運転者の前腕はリラックスした状態で前方に向いており、運転者は容易にその手を制御パネルの上に置くことができ、指で制御エレメントを作動させることができるのは有利である。制御パネルまたは制御エレメント群包囲表面の、制御パネルの制御側に向かって凸状に湾曲した輪郭による凸状に湾曲した設計は、特に有利であり、リラックスした姿勢を提供する。切替え装置を座席の前方に向いた区画に、例えば座席クッションの前縁部領域に、または特に肘掛けの前方に向いた端部に固定することは、特に好ましい。
【0010】
もう1つの有利な手法によれば、制御パネルの複数の制御エレメントが支持体の上に配置されており、この支持体は、支持体としては少なくとも一方向に転置されることが可能で、この転置中に乗物座席全体が空間的に明白に割り当てられている調節方向に調節されるようにする。この形式の追加作動オプションが、特に有利な方法で、切替え装置の直覚的作動のために、また特に好ましい方法で自動車の縦方向における座席全体の転置のために、および/または座席の高さ調節のために、および/または背もたれの傾斜調節のために使用される。
【0011】
本発明を、好ましい例示的な実施形態を使用し図面を参照して、以下に詳しく説明する。
【0012】
図3は、自動車の縦方向に見た自動車の運転席の斜視態様である。本発明による切替え装置をさらに説明するために、乗物座席の主要部分、すなわち座席クッションSK、右の肘掛けALRおよび左の肘掛けALL、背もたれRL、およびシート枕KSの相対位置について言及するが、特に重要なことは、自動車の縦方向に見て、背もたれは座席クッションの上に位置し、シート枕は背もたれの上に位置し、肘掛けは座席クッションの上で座席クッションの左右、かつシート枕の下に位置することである。左側の肘掛けALLの代わりに、ドア・パネルの中に統合された肘掛けを設けることもできる。
【0013】
シート枕KSは、背もたれRLに対して方向EKSに高さを調節することができる。背もたれRLは、座席クッションに対して、または自動車床に対して旋回運動EKLの経路において、その下端に取り付けられたベアリングの周りに傾斜を調節することができる。肘掛けALは、図3の投影平面に対して本質的に直角に走る旋回方向EKAに旋回することができ、背もたれ側における肘掛けの端部領域において、水平旋回ピンに取り付けられている。座席クッションSKは、背もたれに対して方向ETKに縦方向に転置することができ、この結果、座席クッションの前縁部と背もたれRLとの間の座席深さは変化し、図3の投影平面に対して本質的に直角に走る旋回方向ENKによって示されるように水平軸の周りに旋回することによって、傾斜を調節することができる。その上、座席全体の、自動車床からの高さおよび自動車の縦方向における位置を転位させることができる。
【0014】
本発明による切替え装置を取り付けるための有利な位置も、図3に記載されている。切替え装置は、例えば都合よく背もたれの上部領域における位置PL1またはPL2、座席クッションの前縁部領域における中央のPS3または横のPS1またはPS2、もしくは自動車の中央コンソール上におけるPM、または好ましくは肘掛けの手持ち端部におけるPA1またはPA2に設けることができる。図1および図2に図示された切替え装置は、普遍性を制限することなく、肘掛けの端部においてPA1とPA2に取り付けて設けられる。
【0015】
図1に図示する切替え装置の場合には、支持体Tが肘掛けALの手持ち端部に配置され、前記支持体は、際立って自動車の移動方向に前方に面する好ましく凸状に湾曲した制御パネルに、複数の制御エレメントを有する。例えば、背もたれに対するシート枕の高さを調節するための制御エレメントBKSを、制御パネルの上部領域に設けることができる。制御エレメントBKSを、作動方向VKSにおいて双方向に作動させることができる。作動方向は少なくとも近似的に自動車の縦軸に平行な垂直平面にあって、際立って垂直方向または水平方向または組み合わせた方式で方向付けられるが、これはその点における制御パネルの曲率の傾斜によって変る。
【0016】
座席クッションSKを調節するための制御エレメントBSKは、制御パネルの下部領域に配置されている。制御エレメントは各々が双方向である2つの作動方向を有することが好ましく、すなわち座席クッションの傾斜を調節するための垂直方向のVNK、および座席クッションの座席の深さを調節するための水平方向のVTKである。垂直作動方向VNKは、特に制御エレメントを傾斜させることによってもたらすことができ、水平作動方向は制御エレメントの直線転置の形で存在する。制御パネルの外部で制御エレメントを移動するために特に、制御エレメントBSKの本体に、握り易い設計の側部表面、または制御エレメントを確実に握ることを可能にする横切欠きを設けることができる。
【0017】
肘掛けの傾斜の調節するための2つの制御エレメントBAR、BALが、座席クッションとシート枕との間の区画における肘掛けALRおよびALLの配置に対応して、制御パネルにおける制御エレメントBSKとBKSとの間に垂直方向に配置されており、前記2つの制御エレメントBAR、BALを、肘掛けの調節移動EKAの明白な制限内で、本質的に垂直の作動方向VARまたはVALに移動することができる。
【0018】
特に制御エレメントBAR、BAL、BKSの垂直作動の代わりに、制御表面の中で垂直方向に比較的大きな範囲を有し、制御表面を僅かに越える突出部を有し、上端部または下端部にかける圧力によってそれぞれ制御表面の方向に作動されることになる、制御エレメントの設計を提供することもできる。
【0019】
概説した例では、背もたれRLのためには制御パネルの中に制御エレメントは設けられていない。概説した例では、調節方向EKLにおける背もたれの傾斜の設定はむしろ、図1における傾斜方向VNLによって示される水平傾斜軸の周りに支持体Tを傾けることによって行われる。
【0020】
支持体をさらに、肘掛けに対して水平転置方向VLSに転置することができ、支持体はこの過程において乗物座席全体を自動車の縦方向に移動させる。さらに、支持体を肘掛けに対して垂直転置方向VHSに転置することができ、支持体はこの過程において乗物座席全体の自動車床からの高さを調節する。
【0021】
図2は、本発明による切替え装置のさらに別の有利な設計を示す略図であるが、これは原則的に、示された略図の例では、乗物座席の形状にさらに近く関連した制御エレメントの特殊な形状でのみ表現されている。可能な作動方向におけるさまざまな制御エレメントの作動オプションに関する記号は、図1の説明に類似してそれぞれ適用される。図2の設計の場合には、図1による設計とは異なり、そこで同時に調節される両肘掛けの調節用に、1つの作動エレメントBAだけが設けられる。
【0022】
支持体と制御パネルの設計および制御エレメントの詳細な配置のために、多くの設計オプションが提供される。例えば、背もたれを旋回させるための制御エレメントも制御パネルに設けることができ、この場合、特に図2による設計では、例えば背もたれの傾斜を調節するための中央制御エレメントを、肘掛けの中央制御エレメントの代わりに、この個所に設けることができ、また肘掛けを個別にまたは一緒に調節するための追加制御エレメントが、この背もたれ傾斜用の制御エレメントに対して横方向に置かれる。
【0023】
上に明記した特徴、請求項における特徴、および図から集めることができる特徴を、個別にまたはさまざまな組合せによって有利にも実現することができる。本発明は説明された例示的実施形態に制限されるものではなく、専門家の能力の範囲内で様々な方式で変更されることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 切替え装置の第1実施形態を示す図である。
【図2】 切替え装置の第2実施形態を示す図である。
【図3】 本発明による切替え装置の有利な位置を示す図である。
Claims (10)
- 乗物座席の設定可能な部分に割り当てられた複数の制御エレメントを有する制御パネルによって乗物座席の位置パラメータを設定するための切替え装置であって、切替え装置における制御エレメントの位置および/または作動方向が、乗物座席における関連部分の位置および/または調節方向に関係しているものにおいて、切替え装置における制御エレメント(BKS、BSK、・・・)の相互位置および/または作動方向が、乗物座席を正面から見たときに、乗物座席のそれぞれの関連部分(KS、SK、・・・)の相対位置および/または調節方向に質的に対応すること、および、複数の制御エレメント(BAR、BAL)が、自動車の縦方向に対して横断方向に配置された関連する複数の座席部分(ALR、ALL)をまねるように前記制御パネルに配置されていることを特徴とする装置。
- 乗物座席の設定可能な部分に割り当てられた複数の制御エレメントを有する制御パネルによって乗物座席の位置パラメータを設定するための切替え装置であって、切替え装置における制御エレメントの位置および/または作動方向が、乗物座席における関連部分の位置および/または調節方向に関係しているものにおいて、切替え装置における制御エレメント(BKS、BSK、・・・)の相互位置および/または作動方向が、乗物座席を正面から見たときに、乗物座席のそれぞれの関連部分(KS、SK、・・・)の相対位置および/または調節方向に質的に対応すること、および、制御エレメント(BKS、BSK、・・・)が支持体(T)の上に配置されて、この支持体が、支持体としては少なくとも一方向(VLS、VHS)に転置されることが可能であり、この転置中に乗物座席全体が空間的に明確に割り当てられている調節方向に調節されるようにすることを特徴とする装置。
- 制御エレメントを有する制御パネルが走行方向に前方に向けて方向付けされていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
- 制御パネルが自動車の移動方向に向かって凸状に湾曲している輪郭を有することを特徴とする請求項1〜3の1つに記載の装置。
- 肘掛け(AL)の手持ち端部に固定されていることを特徴とする請求項1〜4の1つに記載の装置。
- 支持体(T)が、乗物座席の縦方向位置を設定するために、第1方向(VLS)に作動可能であることを特徴とする請求項2に記載の装置。
- 支持体(T)が、座席の高さを設定するために、第2方向(VHS)に作動可能であることを特徴とする請求項2または6に記載の装置。
- 支持体が、背もたれ(RL)の傾斜を設定するために、本質的に水平軸の周りに支持体を傾斜させる(VNL)ことによって、作動可能であることを特徴とする請求項2、6または7に記載の装置。
- 座席クッションの傾斜と座席の深さが、2つの異なる方向(VTK、VNK)に作動可能である共通の制御エレメント(BSK)によって設定することができることを特徴とする請求項1〜8の1つに記載の装置。
- 2つの肘掛け(ALR、ALL)を個別に設定するための2つの個別制御エレメント(BAR、BAL)が設けられていることを特徴とする請求項1〜9の1つに記載の装置。
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