JP3393725B2 - 制御装置及び自動車 - Google Patents

制御装置及び自動車

Info

Publication number
JP3393725B2
JP3393725B2 JP03116495A JP3116495A JP3393725B2 JP 3393725 B2 JP3393725 B2 JP 3393725B2 JP 03116495 A JP03116495 A JP 03116495A JP 3116495 A JP3116495 A JP 3116495A JP 3393725 B2 JP3393725 B2 JP 3393725B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control device
equipment
operating
operation target
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03116495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08227314A (ja
Inventor
俊之 磯谷
近夫 長坂
博之 加藤
正人 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP03116495A priority Critical patent/JP3393725B2/ja
Publication of JPH08227314A publication Critical patent/JPH08227314A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3393725B2 publication Critical patent/JP3393725B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control By Computers (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制御装置及び自動車に係
り、詳しくは複数の設備機器を一括して制御することが
可能な制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の運転席や助手席のシート
は、前後方向にスライドさせたり、リクライニングさせ
たりすることができ、乗る人の体格に合わせて調整する
ことができるようになっていて、快適に運転を行うこと
ができるようになっている。また、近年では、シートに
モータが内蔵され、乗る人の体格に合わせてより細かく
調整を行うことができるようになっている。その調整
は、シート等にそれぞれ設けられたスイッチの操作に従
ってモータを駆動してシートの調整を行うことができる
ようになっている。
【0003】シートの位置以外には、ドアミラーの角度
調整やシートベルトアンカの上下位置、ステアリングの
上下位置等を調整することができるようになっており、
シートと同様に、それぞれに設けられたスイッチを操作
することにより、それぞれに内蔵されたモータを駆動し
て調整するようになっている。
【0004】また、自動車にはエアコンやオーディオ装
置が設けられ、室内を適当な温度に設定したり、音楽に
よりリラックスして運転することがきるようになってい
る。そのエアコンやオーディオ装置を設定するためのス
イッチは、インストルメントパネルに設けられ、運転席
のみならず助手席からも設定を変更することができるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シート等の
操作対象を操作するためのスイッチは、各操作対象毎に
設けられている。そのため、操作対象に応じてスイッチ
が必要となり、スイッチを実装する場所が多く必要とな
る。また、スイッチを実装する場所は、操作し易い場所
にする必要があり、操作対象にスイッチが備えられてい
ない場合がある。例えば、シートを操作するスイッチ
は、シートの右側面(助手席側では左側面)に設けられ
ている。しかし、シートベルトアンカーを操作するため
のスイッチは、そのアンカーが設けられている場所では
操作し難いので、ドアに設けられている場合が多い。そ
のため、操作対象に対応したスイッチを探さなければな
らないので、すぐに操作することができず、面倒である
という問題がある。また、操作対象毎にスイッチの操作
が異なるので、各スイッチ毎に操作を覚える必要があ
り、やはり面倒である。更に、操作対象とそのスイッチ
との実装位置が異なるので、配線が面倒になり、組立て
工程が複雑になるという問題がある。
【0006】一方、エアコンやオーディオ装置はインス
トルメントパネル上に設けられている。しかしながら、
エアコンやオーディオ装置は複数の機能を有しており、
その機能毎にスイッチが設定されている。そのため、操
作しようとするスイッチ(例えば温度設定)を探さなけ
ればならないので、操作が面倒であるという問題があ
る。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、操作を容易に行うこと
ができる制御装置を提供することにある。また、そのよ
うな制御装置を備えた自動車を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、予め操作がそれぞれ設定
された複数の設備機器に対して、複数の設備機器のうち
の1つをその時の操作対象として選択し、その選択した
操作対象を操作する制御装置であって、予め定められた
箇所にそれぞれ設けられた前記複数の設備機器に応じた
方向を指し示すように回動操作又は移動操作されること
により、前記複数の設備機器のうちの1つを指し示す指
示手段と、前記指示手段により指し示された操作対象の
操作を指示する操作手段と、前記指示手段により指し示
された設備機器を、その時の操作対象として選択する選
択手段と、前記選択手段により選択された操作対象に対
して、前記操作手段により指示された操作を指定する制
御手段とを備えたことを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の制御装置において、前記操作手段は、前記設備機器の
操作方向に対応した方向に操作するようにしたことを要
旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の制御装置において、前記指示手段は、所定の位
置に設けられ、その位置から前記設備機器に応じた方向
を指し示すように操作されるようにしたことを要旨とす
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
うちのいずれか1項に記載の制御装置において、前記指
示手段は、水平回動可能に支持されるとともに、上下方
向に移動可能に支持されており、その回動位置及び上下
位置により前記設備機器のうちの1つを操作対象として
選択するようにしたことを要旨とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、予め操作がそれ
ぞれ設定された複数の設備機器のうちの1つをその時の
操作対象として選択し、その選択した操作対象を操作す
る制御装置であって、前記複数の設備機器のうちの1つ
を指し示す指示手段と、前記指示手段により指し示され
た操作対象の操作を指示する操作手段と、前記指示手段
により指し示された設備機器を、その時の操作対象とし
て選択する選択手段と、前記選択手段により選択された
操作対象に対して、前記操作手段により指示された操作
を指定する制御手段と、前記指示手段の位置検出のため
の信号を出力する信号出力手段と、前記出力手段からの
信号を入力し、その信号に基づいて指示手段の位置と指
し示す角度とを検出する位置検出手段と、その位置検出
手段により検出された位置及び角度を送信する送信手段
と、前記送信手段からの位置及び角度を入力する入力手
段と、前記入力手段を介して入力した位置及び角度に基
づいて前記指示手段が指し示す方向を演算する演算手段
とを備え、前記選択手段は、前記演算手段の演算結果に
基づいて前記設備機器のうちの1つを操作対象として選
択するようにしたことを要旨とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の制御装置において、前記操作手段は、前記設備機器の
操作方向に対応した方向に操作するようにしたことを要
旨とする。請求項に記載の発明は、請求項5又は6
記載の制御装置において、所定の場所に挿着部材が設け
られ、前記指示手段は、前記挿着部材に挿着可能とした
ことを要旨とする。
【0014】請求項に記載の発明は、請求項5〜7の
うちのいずれか1項に記載の制御装置において、前記指
示手段が前記挿着部材に挿着された時には、前記複数の
設備機器のうち、予め設定された設備機器のうちから操
作対象を選択可能としたことを要旨とする。
【0015】請求項に記載の発明は、請求項1〜
うちのいずれか1項に記載の制御装置を備えたことを要
旨とする。
【0016】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、予め
定められた箇所にそれぞれ設けられた前記複数の設備機
器に応じた方向を指し示すように回動操作又は移動操作
される指示手段により複数の設備機器のうちの1つを指
し示され、操作手段により指し示された操作対象の操作
が指示される。選択手段は、指し示された設備機器がそ
の時の操作対象として選択される。そして、制御手段
は、その選択された操作対象に対して、操作手段により
指示された操作を指定させる。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、操作手段
は、設備機器の操作方向に対応した方向に操作される。
請求項3に記載の発明によれば、指示手段は、所定の位
置に設けられ、その位置から設備機器に応じた方向を指
し示すように操作される。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、指示手段
は、水平回動可能に支持されるとともに、上下方向に移
動可能に支持され、その回動位置及び上下位置により設
備機器のうちの1つが操作対象として選択される。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、指示手段
により複数の設備機器のうちの1つを指し示され、操作
手段により指し示された操作対象の操作が指示される。
選択手段は、指し示された設備機器がその時の操作対象
として選択される。そして、制御手段は、その選択され
た操作対象に対して、操作手段により指示された操作を
指定させる。信号出力手段は指示手段の位置検出のため
の信号を出力し、位置検出手段は出力手段からの信号を
入力し、その信号に基づいて指示手段の位置と指し示す
角度とを検出する。送信手段は、位置検出手段により検
出された位置及び角度を送信する。入力手段は、位置及
び角度が入力され、演算手段は、入力した位置及び角度
に基づいて指示手段が指し示す方向が演算される。そし
て、その演算手段の演算結果に基づいて設備機器のうち
の1つが操作対象として選択される。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、操作手段
は、設備機器の操作方向に対応した方向に操作される。
請求項に記載の発明によれば、挿着部材は所定の場所
に設けられ、その挿着部材には、指示手段が挿着され
る。請求項に記載の発明によれば、指示手段が挿着部
材に挿着された時には、複数の設備機器のうち、予め設
定された設備機器のうちから操作対象が選択される。
【0021】請求項に記載の発明によれば、自動車
に、複数の設備機器を制御することが可能な制御装置が
設けられる。
【0022】
【実施例】
(第一実施例)以下、本発明の制御装置を自動車用に具
体化した第一実施例を図1〜図11に従って説明する。
【0023】図5は、自動車の運転席及び助手席の概略
図である。運転席側と助手席側には、それぞれシート
1,2、シートベルト3,4と、シートベルト3,4を
固定するためのショルダベルトアンカ(以下、単にアン
カと言う)5,6が設けられている。また、運転席に
は、ステアリング7が設けられている。更に、車外に
は、左右のドアミラー8,9が設けられている。シート
1,2、アンカ5,6、ステアリング7、ドアミラー
8,9には、それぞれ図示しないモータが内蔵され、そ
のモータを駆動制御することにより、それぞれの位置調
整を行うことができるようになっている。
【0024】尚、本実施例では、シート1,2は、それ
ぞれ前後方向にスライド可能に支持されていて、その位
置を調整することができるようになっている。この位置
調整を前後スライド調整という。また、シート1,2の
背もたれはリクライニング可能に支持されていて、傾き
を調整することができるようになっている。この傾き調
整をリクライニング調整という。また、座りごこちを快
適にするために、シート1,2の前端と後端をそれぞれ
上下方向に移動可能に支持されており、それぞれ位置を
調整することができるようになっている。この位置調整
を前端部上下調整、後端部上下調整という。更に、背も
たれは、座りごこちを快適にするために、ランバーサポ
ート調整が可能となっている。
【0025】アンカ5,6は、それぞれ上下動可能に支
持され、上下方向に位置調整可能になっている。ステア
リング7は、チルト機構によりステアリングシャフト
(図示せず)を揺動させることによりステアリング7の
上下位置を調整することができるようになっている。ま
た、ステアリング7は、テレスコ機構によりステアリン
グシャフトを伸縮させることによりステアリング7の前
後方向の位置を調整することができるようになってい
る。
【0026】ドアミラー8,9は、ミラーをそれぞれ上
下方向,左右方向に角度調整可能となっている。また、
ドアミラー8,9は、それらのドアミラー8,9を折り
曲げて格納する格納位置と、ミラーにより後方を確認す
ることができる復帰位置とに切り替え配置されるように
なっている。また、ドアミラー8,9には、ミラーに付
着した雨滴を除去するための雨滴除去機構と、くもり止
めのためのヒータ機構とが備えられている。
【0027】インストルメントパネル(以下、単にパネ
ルという)10上には、車内の温度調節等を設定するた
めのエアコン操作部11と、ラジオやテープ等のソース
切り替え、音量調節等を設定するためのオーディオ操作
部12が設けられている。
【0028】エアコン操作部11は、例えば図10に示
すように、様々な設定をそれぞれ変更することができる
スイッチが設けられている。主なスイッチとして、例え
ば室内の温度を設定する設定温度スイッチ(TEMP)
13,空気の循環状態を設定する内気/外気切り替えス
イッチ14が設けられている。また、温度調節・風量・
風向等を全て自動で調節するオート(AUTO)スイッ
チ15、オートを解除するオフ(OFF)スイッチ1
6,風量を設定するブロワースイッチ17が設けられて
いる。
【0029】また、エアコン操作部11には、その他
に、吹出口モード切替スイッチ(MODE)18、フロ
ントデフロスタースイッチ19、リアウインドゥデフォ
ッガースイッチ20、A/Cスイッチ21等が設けられ
ている。また、エアコン操作部11には、温度や各種設
定状態を表示するための表示部22が設けられている。
エアコン操作部11は、図7に示すようにエアコン用マ
イコン23に接続されている。マイコン23は、エアコ
ン操作部11からの信号に基づいて図示しないコンプレ
ッサ等を駆動制御するようになっている。尚、各スイッ
チ13〜21は、エアコンの一般的な機能を操作するも
のであるので、それらの詳細な説明を省略する。
【0030】オーディオ操作部12は、例えば図9に示
すように、様々な設定をそれぞれ変更することができる
スイッチが設けられている。主なスイッチとして、例え
ば電源をオン・オフ制御するメインスイッチ(PWR)
24、音量調整スイッチ(VOL)25、ソースを切り
替えるAM/FM受信バンド切り替えスイッチ(AM/
FM)26,テープ再生スイッチ(TAPE)27,コ
ンパクトディスク再生スイッチ(CD)28が設けられ
ている。また、AM・FMラジオの選局スイッチ(TU
NE)29、テープの走行方向の切り替え等を行うプリ
セットスイッチ(AUTO・P)30が設けられてい
る。
【0031】また、オーディオ操作部12には、その他
として、音質や、左右のバランス等の様々な機能のため
のスイッチ31が設けられている。更に、オーディオ操
作部12には、選局したラジオ局の周波数や各種設定状
態を表示するための表示部32が設けられている。オー
ディオ操作部12は、図7に示すように、オーディオ用
マイコン33に接続されている。そのマイコン33は、
オーディオ操作部12からの信号に基づいて図示しない
AM/FMチューナ,CDチェンジャ等を制御するよう
になっている。尚、各スイッチ24〜31は、オーディ
オの一般的な機能を操作するものであるので、それらの
詳細な説明を省略する。
【0032】また、パネル10上には、詳細操作部34
が設けられている。図11に示すように、詳細操作部3
4には、シート1,2とドアミラー8,9の操作のう
ち、使用頻度の低い操作を行うためのスイッチが設けら
れている。尚、本実施例では、詳細操作部34には、シ
ート1,2の操作スイッチとして、前端部上下調整、後
端部上下調整のためのスイッチ35〜38とランバーサ
ポート調整のためのスイッチ39,40が設けられてい
る。また、ドアミラー8,9の操作スイッチとして、雨
滴除去機構のためのスイッチ41,42と、ヒータ機構
のためのスイッチ43,44が設けられている。
【0033】また、自動車の運転席側と助手席側のシー
ト1,2の間には、センターコンソール(以下、単にコ
ンソールという)45が設けられている。そのコンソー
ル45には、制御装置としてのマルチアクセスコントロ
ーラ(以下、単にコントローラという)50が設けられ
ている。
【0034】図1及び図2に示すように、コントローラ
50は、指示手段としての操作部51,表示部52と、
選択手段,制御手段としてのマイクロコンピュータ(以
下、マイコンという)53により構成されている。コン
トローラ50は、上記したシート1,2、アンカ5,
6、ドアミラー8,9、ステアリング7、オーディオ操
作部12、エアコン操作部11をそれぞれ制御するため
に設けられている。即ち、本実施例では、シート1,
2、アンカ5,6、ドアミラー8,9、ステアリング
7、オーディオ操作部12、エアコン操作部11を設備
機器とする。それらの設備機器のうちの1つを、操作部
51により選択する。そして、マイコン53は、操作部
51の操作に基づいて、選択した設備機器をそのときの
操作対象として表示部52に表示するとともに、その操
作対象を駆動制御するようになっている。
【0035】次に、操作部51、表示部52、マイコン
53の順に説明する。操作部51は、左右のシート1,
2の前端と後端の間のほぼ中央に設けられている。その
ため、シート1,2に着座した人が姿勢を崩すことな
く、容易に操作することができるようになっている。ま
た、シート1,2を前後方向にスライドさせた場合に
も、容易に操作することができるようになっている。更
には、操作部51は、左右のシート1,2の間に設けら
れているので、運転席又は助手席何方からでも容易に操
作することができるようになっている。
【0036】図2に示すように、操作部51は、略円柱
状に形成され、コンソール45の上面に水平方向に回動
可能に支持されている。図1に示すように、操作部51
は、クリックにより、所定の角度回動した位置でそれぞ
れ保持されるようになっている。尚、本実施例では、ク
リックにより保持される位置を、車両の進行方向(前
方)であって、図1の上方向を0°とし、その0°の位
置から左右にそれぞれ30°,90°回動した位置に設
定されている。
【0037】また、図2に示すように、操作部51は、
垂直方向に移動可能に支持されている。そして、回動方
向と同様に、操作部51は、クリックにより、上下二段
に切り替え配置されるようになっている。
【0038】操作部51の上部には、斜面54が形成さ
れており、操作部51を握り易くしている。また、操作
部51の側面には、円周方向に延びる凹部55が形成さ
れ、操作部51を上方向に移動させ易くなっている。
【0039】操作部51には、操作手段としての十字ス
イッチ(以下、十字SWという)56が設けられてい
る。十字SW56は、操作部51の上部から前方に抜か
って延びるように設けられている。十字SW56はジョ
イスティックであって、十字方向、即ち、垂直方向及び
水平方向に揺動可能に支持されている。十字SW56に
は、垂直及び水平の各方向に対応した4個のスイッチ
(図示せず)が設けられている。十字SW56は、バネ
等の弾性部材(図示せず)により中立位置に付勢されて
おり、その中立位置にあるときには、各方向のスイッチ
は全てオフとなっている。そして、十字SW56を垂直
または水平方向に操作すると、その操作方向に設けられ
たスイッチがオンになるようになっている。
【0040】操作部51の十字SW56は、操作部51
を上下方向及び回動方向に操作した場合に、前記した複
数の設備機器のうちの1つを指し示すようになってい
る。即ち、図6に示すように、操作部51を下位置に操
作した時に、回動位置が0°のときにはオーディオ操作
部12を、右30°のときにはステアリング7を、左右
90°のときには左右それぞれのシート1,2を指し示
すようになっている。また、操作部51を上位置に操作
したときに、回動位置が0°のときにはエアコン操作部
11を、左右30°のときには左右それぞれのドアミラ
ー8,9を、左右90°のときには左右それぞれのアン
カ5,6を指し示すようになっている。
【0041】操作部51の斜面54には、十字SW56
の両側方に、「ON」が表示された操作手段としてのプ
ッシュスイッチ(以下、ONSWという)57と、「O
FF」が表示された操作手段としてのプッシュスイッチ
(以下、OFFSWという)58が設けられている。両
SW57,58は、操作部51を握ったときに、指によ
り操作し易い位置に設けられている。両SW57,58
は、操作しないときにはオフとなっていて、両SW5
7,58を押すとオンとなるようになっている。
【0042】図2に示すように、コンソール45には、
操作部51の上下位置を検出するための検出スイッチ5
9,60が設けられている。検出スイッチ59,60
は、例えばリミットスイッチ等であって、操作部51の
側面に設けられた凸部51aによりオン・オフ制御され
るようになっている。即ち、操作部51が上位置にある
ときには検出スイッチ59がオンとなり、操作部51が
下位置にあるときには検出スイッチ60がオンとなるよ
うになっている。
【0043】また、コンソール45には、図4に示すよ
うに、操作部51の回動位置を検出するための検出スイ
ッチ61〜65が設けられている。検出スイッチ61〜
65は、操作部51の回動位置に対応して、0°,左右
30°,左右90°の位置にそれぞれ設けられている。
そして、各スイッチ61〜65は、操作部51の側面に
形成された凸部51bによりオン・オフ制御されるよう
になっている。即ち、操作部51の回動位置に対応して
0°のときには検出スイッチ61が、右30°のときに
は検出スイッチ62が、右90°のときには検出スイッ
チ63が、左30°のときには検出スイッチ64が、左
90°のときには検出スイッチ65がそれぞれオンとな
るようになっている。
【0044】図1に示すように、表示部52は、コンソ
ール45の上面に設けられている。表示部52には、操
作部51の操作状態を示すマーク66,67が表示され
ている。マーク66は操作部51の下位置を示し、マー
ク67は、操作部51の上位置を示している。また、表
示部52には、前記した複数の設備機器に対応した表示
素子としてのLED68〜76が設けられている。各L
ED68〜76は、操作部51のの位置と、十字SW5
6が指し示す設備機器に対応した位置に設けられてい
る。各LED68〜76の近傍には、それらのLED6
8〜76が示す各設備機器の名称が表示されている。
【0045】即ち、下位置を示すマーク66の前方に
は、設備機器としてオーディオ操作部12、ステアリン
グ7、右シート1,左シート2に対応したLED68〜
71が設けられるとともに、名称「SEET L」,
「AUDIO」,「STW」,「SEET R」が表示
されている。また、上位置を示すマーク67の前方に
は、エアコン操作部11,右ドアミラー8,右アンカ
5,左ドアミラー9,左アンカ6の各部材に対応したL
ED72〜76が設けられるとともに、名称「BELT
L」,「MIRROR L」,「A/C」,「MIRR
OR R」,「BELT R」それぞれ表示されてい
る。従って、この表示部52を見ることにより、コント
ローラ50により操作可能な設備機器を容易に確認する
ことができる。また、各設備機器に対する操作部51の
操作位置を容易に確認することができる。
【0046】マイコン53は、コンソール45に内蔵さ
れており、図示しないバッテリから供給される電源に基
づいて動作するようになっている。図7に示すように、
マイコン53には、操作部51の十字SW56の各スイ
ッチとONSW57、OFFSW58と、上下位置検出
のための検出スイッチ59,60及び回動位置検出のた
めの各検出スイッチ61〜65が接続されている。ま
た、マイコン53には、設備機器としてのシート1,
2、アンカ5,6、ドアミラー8,9、ステアリング
7、エアコン用マイコン23及びオーディオ用マイコン
33が接続されている。
【0047】マイコン53には、記憶手段としてのRO
M77が設けられている。ROM77には、操作部51
の上下位置及び回動位置に対応したシート1,2、アン
カ5,6、ドアミラー8,9、ステアリング7、エアコ
ン用マイコン23及びオーディオ用マイコン33の設備
機器が記憶されている。また、ROM77には、後述す
る十字SW56及び両SW57,58に割り当てられた
各設備機器の操作・設定が記憶されている。
【0048】従って、マイコン53は、操作部51の上
下位置及び回動位置を検出し、その検出した位置に対応
してROM77に記憶された上記した設備機器のうちの
1つをその時の操作対象として選択する。そして、マイ
コン53は、操作部51の十字SW56及びONSW5
7,OFFSW58の状態に従って、選択した操作対象
を制御するようになっている。また、マイコン53は、
その時の操作対象に応じたLED68〜76を点灯させ
るようになっていて、選択した操作対象を容易に確認す
ることができるようになっている。
【0049】操作部51の位置に基づいて、シート1,
2、アンカ5,6、ドアミラー8,9、ステアリング7
のうちの1つをその時の操作対象として選択した場合、
マイコン53は、十字SW56及び両SW57,58の
状態に基づいて選択した操作対象に設けられた図示しな
いモータを駆動制御し、その操作対象を移動させるよう
になっている。従って、操作者(乗員)は、操作部51
を上下方向及び回動方向に操作してシート1,2、アン
カ5,6、ドアミラー8,9、ステアリング7のうちの
1つを選択した後、十字SW56及び両SW57,58
を操作することにより、シート1,2等の位置を調整す
ることができるようになっている。
【0050】また、エアコン操作部11又はオーディオ
操作部12のうちの1つをその時の操作対象として選択
した場合、マイコン53は、十字SW56及び両SW5
7,58に割り当てられた機能に応じた信号をその時の
操作対象に対応したマイコン23,33へ出力する。マ
イコン23,33は、それぞれ入力した信号に応じて機
能の設定を変更するようになっている。
【0051】図8に、操作部51の十字SW56及び両
SW57,58に割り当てられた各設備機器の操作項目
を示す。この操作項目は、本実施例では、各設備機器の
調整・操作のうち、使用頻度の高い調整・操作が割り当
てられている。例えば、シート1,2は、使用者に応じ
てリクライニング及びスライド調整が頻繁に行われる
が、使用者が代わっても前後端部上下調整・ランバーサ
ポート調整はあまり行われない。そのため、リクライニ
ング及びスライド調整を十字SW56の垂直方向と水平
方向に割り当てている。
【0052】同様に、ドアミラー8,9は、上下及び左
右方向の角度調整と、格納/復帰操作は頻繁に行われ、
雨滴除去・ヒーターは必要になった時のみに行われる。
従って、上下及び左右方向の角度調整を十字SW56の
垂直方向と水平方向に割り当て、格納/復帰操作をON
SW57とOFFSW58に割り当てている。
【0053】十字SW56の垂直方向の操作は、ドアミ
ラー8,9の上下方向の角度調整に合っている。また、
十字SW56の水平方向の操作は、ドアミラー8,9の
左右方向の角度調整に合っている。即ち、ドアミラー
8,9の角度調整を行いたい方向に十字SW56を操作
すればよいことになる。そのため、特別な操作を覚える
必要がなく、容易に操作を行うことができる。
【0054】尚、格納/復帰操作は交互に切り替え配置
されるので、両SW57,58のいずれを操作しても、
格納位置にあれば復帰位置へ、復帰位置にあれば格納位
置へ切り替え配置されるようになっている。
【0055】シート1,2の前後端部上下調整・ランバ
ーサポート調整と、ドアミラー8,9の雨滴除去・ヒー
ターは、詳細操作部51にそれぞれスイッチ35〜44
が設けられている。そのため、シート1,2を前後方向
のスライドやリクライニング以外により詳細に調整しよ
うとする場合には、詳細操作部51のカバーを開けてス
イッチ35〜40を操作することにより、前後端部上下
調整・ランバーサポート調整を行うことができるように
なっている。また、ドアミラー8,9をミラーの傾きの
調整や、格納/復帰以外の操作をしようとする場合に
は、詳細操作部51のカバーを開けてスイッチ41〜4
4を操作することにより、雨滴除去・ヒーターを操作す
ることができるようになっている。
【0056】また、アンカ5,6は、上下方向のみに移
動するので、その上下方向を十字SW56の垂直方向に
割り当てている。アンカ5,6の上下方向に移動は、十
字SW56の垂直方向の操作に合っている。即ち、アン
カ5,6を上方向に移動させたい場合には十字SW56
を上側に、アンカ5,6を下方向に移動させたい場合に
は十字SW56を下側に操作すればよい。従って、操作
と特別に覚えなくても、アンカ5,6を移動させたい方
向に十字SW56を操作するだけなので、容易に操作す
ることができる。
【0057】エアコン操作部11の場合には、温度設定
スイッチ13、内気/外気切り替えスイッチ14、オー
トスイッチ15が頻繁に使用され、他のスイッチ16〜
21は時々しか使用されない。そのため、温度設定スイ
ッチ13を十字SW56の垂直方向に、内気/外気切り
替えスイッチ14を十字SW56の水平方向に割り当て
ている。また、オートスイッチ15のオン操作をONS
W57に、オフ操作をOFFSW58に割り当ててい
る。
【0058】十字SW56の垂直方向の操作は、温度設
定スイッチ13の操作に合っている。即ち、十字SW5
6を上側に操作すると設定温度を上げることができ、十
字SW56を下側に操作すると設定温度を下げることが
できる。従って、操作を覚えなくても、設定したい温度
の方向に十字SW56を操作すればよいので、容易に操
作することができるようになっている。
【0059】オーディオ操作部12の場合には、音量調
整スイッチ25、ラジオの選局スイッチ29、電源のオ
ン・オフスイッチ24、ソース切り替えスイッチ26〜
28、プリセットスイッチ30が頻繁に使用され、音質
等の他のスイッチ31は時々しか使用されない。そのた
め、音量調整スイッチ25を十字SW56の垂直方向
に、ラジオ・CD等の選曲スイッチ29,30を十字S
W56の水平方向に割り当てている。また、電源のオン
スイッチ24と、ソース切り替えスイッチ26〜28を
ONSW57に割り当て、電源のオフスイッチ24をO
FFSW58に割り当てている。
【0060】十字SW56の垂直方向の操作は、音量調
整スイッチ25の操作に合っている。即ち、十字SW5
6を上側に操作すると音量を上げることができ、十字S
W56を下側に操作すると音量を下げることができる。
従って、操作を覚えなくても、音量を変えたい方向に十
字SW56を操作すればよいので、容易に操作すること
ができる。
【0061】尚、ONSW57の操作に対する動作は、
オーディオの電源がオフの時には、オーディオの電源を
オンにする。オーディオの電源がオンの時には、ソース
を順次切り替える。即ち、ONSW57を操作する毎
に、AM→FM→テープ→CD→AMとソースを切り替
えるようになっている。また、十字SW56の水平方向
は、ソースがAM又はFMの時には次のラジオ局を選局
し、ソースがテープ,CDの時には次の曲の頭だしを行
うようになっている。
【0062】次に、上記のように構成されたコントロー
ラ50の作用を説明する。例えば、運転者が右シート
1、即ち運転者自身が座っているシートの位置調整を行
う場合、先ず操作部51の十字SW56がシート1を指
し示すように操作部51を上下方向及び回動方向に操
作、即ち、操作部51を下方向に押し下げ、右90°回
動させる。すると、操作部51の位置に従って上下位置
を検出するための検出スイッチ60と、回動位置を検出
するための検出スイッチ63とがオンとなる。マイコン
53は、両検出スイッチ60,63のオンに基づいて、
ROM77に記憶しておいた設備機器のうち、シート1
をその時の操作対象として選択する。即ち、十字SW5
6により指し示されるシート1がその時の操作対象とし
て選択される。
【0063】次に、操作者は、シート1の調整したい項
目に従って十字SW56を垂直方向又は水平方向に操作
する。尚、シート1,2には、ONSW57とOFFS
W58に割り当てられた操作項目はないので、この場合
には、十字SW56が操作項目を選択するためのスイッ
チとなる。
【0064】例えば、シート1を前方にスライドさせる
場合には、十字SW56をシート1をスライドさせたい
方向、即ち操作部51に向かって右方向(前方に向かっ
て前方向)に操作する。すると、その操作方向のスイッ
チがオンとなる。マイコン53は、十字SW56のスイ
ッチのオンを入力し、シート1のモータを駆動制御す
る。そのモータの駆動に従ってシート1が前方にスライ
ドする。このようにして、運転者自身が座っている運転
席のシート1の位置調整を行うことができる。
【0065】即ち、運転者は、操作部51の十字SW5
6が運転席即ち右シート1を指し示すように操作した
後、十字SW56をそのシート1を移動させたい方向に
操作するだけで、運転席のシート1の位置調整を行うこ
とができる。
【0066】ステアリング7、左右のドアミラー8,
9、右アンカ5の設備機器についても、同様に、十字S
W56が各設備機器を指し示すように操作部51を操作
した後、十字SW56又は両SW57,58を操作する
だけでよいので、それらの位置調整を容易に行うことが
できる。
【0067】同様に、運転席側から助手席のシート2の
位置調整を行うことができる。即ち、操作部51の十字
SW56が助手席即ち左シート2を指し示すように操作
した後、十字SW56を助手席のシートをスライドさせ
たい方向に操作するだけでよいので、運転席側からも助
手席のシート2の位置調整を容易に行うことができる。
【0068】また、オーディオ操作部12及びエアコン
操作部11についても、運転席又は助手席の操作者は、
十字SW56がオーディオ操作部12またはエアコン操
作部11を指し示すように操作部51を操作する。する
と、十字SW56により指し示されるオーディオ操作部
12(またはエアコン操作部11)がその時の操作対象
として選択される。次に、操作者は、十字SW56又は
両SW57,58を操作して、その操作したSW56〜
58に割り当てられたエアコン操作部11又はオーディ
オ操作部12の頻繁に操作される各スイッチ13〜1
6,25〜29の設定を変更することができる。即ち、
オーディオ操作部12,エアコン操作部11において
も、操作部51を操作するだけで設定を変更することが
できる。また、オーディオ操作部12の音量設定や、エ
アコン操作部11の温度設定のように、設定の変更と十
字SW56の操作が合っているので、特に操作を考える
必要がなく、容易に操作することができる。
【0069】上記したように、本実施例のコントローラ
50によれば、操作部51の十字SW56をシート1,
2等の各設備機器を指し示すことにより、各その指し示
された設備機器をその時の操作対象として選択する。そ
して、十字SW56又はONSW57,OFFSW58
を操作することにより、選択した操作対象を、各SW5
6〜58の操作に基づいてシート1,2等をおいては位
置調整、オーディオ操作部12,エアコン操作部11に
おいては設定変更を行うようにした。その結果、十字S
W56が操作したい設備機器を指し示すように操作する
だけで、その設備機器を選択することができるので、容
易に設備機器を選択することができる。
【0070】また、操作部51によりシート1,2、ア
ンカ5,6等の複数の設備機器を操作することができる
ので、従来のように各設備機器に対応したスイッチを探
す手間が省けるので、容易に操作することができる。
【0071】また、シート1,2等を操作対象として選
択した場合には、その選択した操作対象の調整方向に十
字SW56を操作すればよいので、特に操作を覚える必
要がなく、容易に位置調整を行うことができる。また、
操作部51を操作することにより、運転席側から助手席
側のシート2の位置調整を容易に行うことができる。
【0072】オーディオ操作部12又はエアコン操作部
11を操作対象として選択した場合には、各操作部1
0,11において頻度の高い操作スイッチ13〜15,
25〜29を十字SW56,両SW57,58に割り当
てるようにした。その結果、各操作部10,11が設け
られたパネルまで手を延ばすことなく設定を変更するこ
とができるので、設定の変更操作を容易に行うことがで
きる。 (第二実施例)次に、本発明の制御装置を自動車用に具
体化した第二実施例を図12〜図19に従って説明す
る。
【0073】尚、本実施例において、第一実施例と同様
の部材については同一の符号を付してその説明を省略す
る。図15に示すように、センターコンソール(以下、
単にコンソールという)45には、制御装置としてのマ
ルチアクセスコントローラ(以下、単にコントローラと
いう)80が設けられている。
【0074】図12に示すように、コントローラ80
は、指示手段としてのリモコン操作部81と、制御部8
2と、表示部(図15に示す)83とから構成されてい
る。コントローラ80は、第一実施例と同様に、シート
1,2、アンカ5,6、ステアリング7、ドアミラー
8,9、エアコン操作部11、オーディオ操作部12を
それぞれ制御するために設けられている。
【0075】前記コンソール45には、凹部45aが形
成され、その凹部45a内には、挿着部材としてのステ
ー84が前後方向に回動可能に支持されている。リモコ
ン操作部81は、そのステー84に着脱可能に、かつ水
平方向回動不能に支持されている。即ち、リモコン操作
部81は、前方に向いた状態でのみステー84に挿着可
能になっている。
【0076】凹部45aは、図示しないカバーにより蓋
をすることができるようになっており、リモコン操作部
81をステー84から外した場合には、カバーにより凹
部45aを塞いで、ステー84を埃等から保護すること
ができるようになっている。リモコン操作部81の上面
には、三角形の指示マーク85が表示されており、第一
実施例と同様に、指示マーク85で設備機器を指し示す
ことにより、その指し示した設備機器をその時の操作対
象として選択し、その選択した操作対象を操作・移動さ
せることができるようになっている。リモコン操作部8
1は、ステー84に挿着した場合には、水平方向に回動
不能となっている。従って、ステー84に挿着した場合
には、その前方にあるエアコン操作部11またはオーデ
ィオ操作部12のうちの1つをそのときの操作対象とし
て選択して操作することができるようになっている。そ
して、リモコン操作部81をステー84から抜いた場合
には、シート1,2等の全ての設備機器のうちの1つを
その時の操作対象として選択し、その選択した操作対象
を移動・設定変更の操作することができるようになって
いる。
【0077】リモコン操作部81には、第一実施例と形
状は異なるが同様な目的、即ちシート1,2等の移動方
向・操作を指示するために、操作手段としての十字スイ
ッチ(以下、十字SWという)86と、そのノブに「O
N」が表示された操作手段としてのスイッチ(以下、O
NSWという)87と「OFF」が表示された操作手段
としてのスイッチ(以下、OFFSWという)88が設
けられている。
【0078】また、リモコン操作部81には、図13及
び図14に示すように、操作手段としてのロッカースイ
ッチ(以下、ロッカーSWという)89と、パームスイ
ッチ(以下、パームSWという)90が設けられてい
る。ロッカーSW89は、シーソースイッチであって、
上下方向に配置され、上側,下側の操作に対応したスイ
ッチ(図示せず)が設けられている。ロッカーSW89
は、バネ等の弾性部材により中立位置に付勢されてお
り、その中立位置にあるときには上下両側のスイッチは
オフとなっている。そして、ロッカーSW89の上側又
は下側を操作すると、その操作に対応したスイッチがオ
ンとなるようになっている。
【0079】また、リモコン操作部81には、ステー付
スイッチ(以下、ステーSWという)91が設けられて
いる。ステーSW91は、リモコン操作部81がステー
84に挿着されているかどうかを検出するために設けら
れている。即ち、ステーSW91は、リモコン操作部8
1がステー84に挿着されている場合にはオンに制御さ
れ、リモコン操作部81がステー84から外されている
場合にはオフとなるようになっている。
【0080】図17は、リモコン操作部81と制御部8
2のブロック回路図である。リモコン操作部81には、
各SW86〜91の他に、位置検出手段としてのスレー
ブマイコン92、バッテリ93、送信手段としての送信
回路部94、位置検出手段としてのアンテナ95が設け
られている。スレーブマイコン92は、バッテリ93に
接続され、そのバッテリ93から供給される電源に基づ
いて動作するようになっている。スレーブマイコン92
には、十字SW86、ONSW87、OFFSW88、
ロッカーSW89、パームSW90及びステーSW91
が接続されている。
【0081】十字SW86,ONSW87,OFFSW
88又はロッカーSW89が操作されると、スレーブマ
イコン92は、各SW86〜89の操作状態を検出して
制御部82へ送出する。制御部82は、入力した各SW
86〜89の状態に基づいて、シート1,2等の設備機
器の移動・設定変更を行うようになっている。
【0082】このとき、スレーブマイコン92は、パー
ムSW90及びステーSW91の状態に基づいて、ステ
ーSW91がオン、即ちリモコン操作部81がステー8
4に挿着されている場合には、各SW86〜89の状態
を制御部82へ送出するようになっている。また、スレ
ーブマイコン92は、ステーSW91がオフ、即ちリモ
コン操作部81がステー84から外されている場合に
は、パームSW90がオンとなっている場合に各SW8
6〜89の状態を制御部82へ送出するようになってい
る。即ち、リモコン操作部81がステー84から外され
ている場合には、パームSW90をオンに制御して各S
W86〜89を操作することにより、シート1,2等の
設備機器の移動・設定変更を行うことができるようにな
っている。
【0083】スレーブマイコン92には送信回路部94
が接続され、スレーブマイコン92は、その送信回路部
94を介して各SW86〜89の状態を制御部82へ送
出するようになっている。また、スレーブマイコン92
にはアンテナ95が接続されている。アンテナ95は、
制御部82から送信される所定の周波数の位置検出信号
を受信するために設けられており、xyz軸それぞれの
アンテナ(図示せず)が内蔵されている。制御部82か
らの位置検出信号は、xyz軸のアンンテナによりそれ
ぞれ受信される。このとき、リモコン操作部81の車内
における位置と、リモコン操作部81の姿勢(水平方向
及び垂直方向の角度)により各軸のアンテナにより受信
される位置検出信号の信号強度が異なる。従って、各軸
のアンテナにより受信される位置検出信号の信号強度に
基づいて、制御部82からの位置と、リモコン操作部8
1が向いている方向を演算することができるようになっ
ている。スレーブマイコン92は、その演算結果を送信
回路部94を介して制御部82へ送出するようになって
いる。
【0084】制御部82には、選択手段,制御手段及び
演算手段としてのマスターマイコン101、入力手段と
しての受信回路部102、出力手段としての送信回路部
103、充電回路104及び車速センサ105が設けら
れている。また、マスターマイコン101には、シート
1,2、アンカ5,6、ステアリング7、ドアミラー
8,9、エアコン用マイコン23、オーディオ用マイコ
ン33が接続されている。また、マスターマイコン10
1には、記憶手段としてのROM106が設けられてい
る。
【0085】マスターマイコン101は、受信回路部1
02を介してリモコン操作部81からの信号を入力す
る。また、マスターマイコン101は、送信回路部10
3を介して位置検出信号を送出するようになっている。
また、マスターマイコン101は、車速センサ105に
より、自動車の走行速度を検出することができるように
なっている。
【0086】ROM106には、リモコン操作部81が
指し示す方向に対応したシート1,2、アンカ5,6、
ステアリング7、ドアミラー8,9、エアコン用マイコ
ン23及びオーディオ用マイコン33の設備機器が記憶
されている。また、ROM106には、第一実施例と同
様に、リモコン操作部81の各SW86〜89に割り当
てられた各設備機器の操作・設定が記憶されている。
【0087】従って、マスターマイコン101は、受信
回路部102を介して入力したリモコン操作部81の位
置及び角度に基づいて、リモコン操作部81がどの設備
機器を指し示しているかを演算する。そして、マスター
マイコン101は、その演算結果に基づいて、ROM1
06に記憶された上記の設備機器のうちの1つをリモコ
ン操作部81が指し示すそのときの操作対象として選択
する。その選択した操作対象に対して、マスターマイコ
ン101は、受信回路部102を介して入力したリモコ
ン操作部81の各SW86〜89の状態に基づいて、シ
ート1,2等の各設備機器に設けられたモータを駆動制
御するようになっている。また、エアコン操作部11又
はオーディオ操作部12が操作対象として選択されてい
る時、マスターマイコン101はエアコン用マイコン2
3又はオーディオ用マイコン33に対して設定変更に対
応した信号を送出するようになっている。
【0088】また、マスターマイコン101は、その時
の操作対象の名称をパネル10に設けられた表示部83
に表示するようになっている。表示部83は、LCD等
の表示素子から構成されている。そして、表示部83に
表示された操作対象の名称を確認することにより、設備
機器を間違えて操作・設定変更を行うことがない。
【0089】また、マスターマイコン101には、充電
回路104が接続されている。充電回路104は、リモ
コン操作部81をステー84に挿着した場合に、そのス
テー84に設けられた固定側端子107と、リモコン操
作部81に設けられた可動側端子108とを介してバッ
テリ93に接続されるようになっている。尚、固定側端
子107と可動側端子108は、リモコン操作部81を
ステー84に挿着したときに互いに接続されるようにな
っている。そして、充電回路104は、リモコン操作部
81のバッテリ93を充電するようになっている。ま
た、充電回路104は、バッテリ93が十分に充電され
ている場合には、充電を停止してバッテリ93に対する
過充電を防止するようになっている。
【0090】図18に、本実施例のリモコン操作部81
の各SW86〜89に割り当てられた各設備機器の操作
項目を示す。この操作項目は、第一実施例と同様に、各
設備機器の操作・設定変更のうち、使用頻度の高い操作
設定変更が割り当てられている。
【0091】尚、本実施例では、ロッカーSW89が設
けられている分、第一実施例と異なる割り当てが行われ
ている。例えば、ドアミラー8,9は、上下及び左右方
向の角度調整を十字SW86の垂直方向と水平方向に割
り当て、格納/復帰をロッカーSW89の上側と下側に
割り当てている。そして、第一実施例では詳細操作部3
4に設けていた雨滴除去をONSW87に割り当ててい
る。雨滴除去はモーメンタリとなっていて、一度ONS
W87を押すと雨滴除去がオンとなり、再度ONSW8
7を押すことにより雨滴除去をオフにすることができる
ようになっている。そして、図11に示すヒータースイ
ッチ43,44のみが詳細操作部34に設けられてい
る。
【0092】十字SW86の垂直方向の操作は、ドアミ
ラー8,9の上下方向の角度調整に合っている。また、
十字SW86の水平方向の操作は、ドアミラー8,9の
左右方向の角度調整に合っている。即ち、ドアミラー
8,9の角度調整を行いたい方向に十字SW86を操作
すればよいことになる。そのため、特別な操作を覚える
必要がなく、容易に操作を行うことができる。
【0093】エアコン操作部11の場合には、温度設定
スイッチ13を十字SW86の垂直方向に、内気/外気
切り替えスイッチ14を十字SW86の水平方向に割り
当てている。また、オートスイッチ15のオン操作をO
NSW57に、オフ操作をOFFSW58に割り当てて
いる。更に、吹出口モード切替スイッチ18をロッカー
SW89の上下側に割り当てている。
【0094】次に、上記のように構成されたコントロー
ラ80の作用を説明する。リモコン操作部81をステー
84に挿着した状態の時には、設備機器としてエアコン
操作部11またはオーディオ操作部12が操作対象とし
て選択される。例えば、温度設定を変更しようとした場
合、ステー84を後方向に回動してリモコン操作部81
を図13の実線で示す位置に操作する。すると、リモコ
ン操作部81は、エアコン操作部11を指し示すように
なる。
【0095】このとき、スレーブマイコン92は、制御
部82の送信回路部103から送出される位置検出信号
をアンテナ95により受信する。スレーブマイコン92
は、xyz各軸のアンテナに受信された位置検出信号の
信号強度に基づいて、リモコン操作部81の位置及び角
度を演算する。そして、スレーブマイコン92は、位置
及び角度の演算結果を送信回路部94を介して制御部8
2へ送出する。
【0096】マスターマイコン101は、受信回路部1
02を介してリモコン操作部81からの位置及び角度の
演算結果を入力し、その位置及び角度に基づいてリモコ
ン操作部81が指し示す方向を演算する。そして、マス
ターマイコン101は、ROM106の記憶内容から、
リモコン操作部81が指し示す設備機器(この場合には
エアコン操作部11)をその時の操作対象として選択す
る。更に、マスターマイコン101は、選択した操作対
象の名称(この場合は「A/C」)を表示部83に表示
する。この表示部83に表示された名称により、リモコ
ン操作部81の操作が合っているのを確認することがで
きる。
【0097】次に、操作者は、リモコン操作部81の十
字SW86を温度を変更したい方向へ操作する。スレー
ブマイコン92は、この十字SW86の状態を検出し、
送信回路部94を介して制御部82へ送出する。制御部
82のマスターマイコン101は、受信回路部102を
介して十字SW86の状態を入力すると、その状態に対
応してエアコン用マイコン23へ温度変更のための信号
を送出する。このようにして、エアコンの温度変更を行
うことができる。また、リモコン操作部81は、運転席
と助手席との間のコンソール45に設けられたステー8
4に取着されているので、運転席または助手席のいずれ
からも容易に操作することができる。
【0098】リモコン操作部81をステー84から外し
た状態の時には、シート1,2等の全ての設備機器が操
作対象として選択可能となる。例えば、上記と同様に、
温度設定を変更しようとした場合、操作者はリモコン操
作部81がエアコン操作部11を指し示すようにする。
【0099】このとき、図19に示すように、操作者が
運転席側と助手席側とでは、リモコン操作部81の位置
及び角度が異なる。例えば、操作者が運転席側の場合、
リモコン操作部81のスレーブマイコン92は、制御部
82の送信回路部103からの位置検出信号に基づいて
リモコン操作部81の位置及び角度を演算し、その演算
結果を制御部82へ送出する。制御部82のマスターマ
イコン101は、入力したリモコン操作部81の位置及
び角度に基づいて、そのリモコン操作部81が指し示す
方向を演算し、その方向にあるエアコン操作部11をそ
の時の操作対象として選択する。
【0100】一方、操作者が助手席側の場合には、リモ
コン操作部のスレーブマイコン92は、送信回路部10
3からの位置検出信号に基づいてリモコン操作部81の
位置及び角度を演算し、その演算結果を制御部82へ送
出する。制御部82のマスターマイコン101は、入力
したリモコン操作部81位置及び角度に基づいて、リモ
コン操作部81が指し示す方向を演算し、その方向にあ
るエピタキシャル操作部11を運転席側と同様にその時
の操作対象として選択する。
【0101】即ち、運転席側,助手席側のどちらからで
も、エアコン操作部11をその時の操作対象として選択
することができる。尚、リモコン操作部81をシート
1,2等の他の設備機器を指し示すようにした場合にお
いても、上記と同様に、その指し示した設備機器をその
時の操作対象として選択することができる。
【0102】上記したように、本実施例のコントローラ
80においても、第一実施例と同様の効果を奏すること
は明らかである。また、本実施例のコントローラ80に
よれば、リモコン操作部81の位置及び角度を位置検出
信号に基づいて検出し、その位置及び角度に基づいて、
リモコン操作部81が指し示す設備機器をその時の操作
対象として選択することができる。その結果、車内のい
ずれの場所からもリモコン操作部81を用いてシート
1,2等の各設備機器の移動・設定変更を行うことがで
きるので、更に容易に操作を行うことができる。
【0103】また、リモコン操作部81をステー84に
挿着した場合には、リモコン操作部81のバッテリ93
を充電回路104により充電するようにしたので、リモ
コン操作部81をステー84から外しても、常に使用可
能な状態にすることができる。
【0104】尚、本発明は以下のように変更してもよ
く、その場合にも同様の作用及び効果が得られる。 1)上記第一実施例では、操作部51を上下2段に移動
可能に支持したが、上下に複数段に上下移動可能に支持
するようにしてもよい。
【0105】2)上記第一実施例では、コントローラ5
0を運転席と助手席との間に設けたが、後席にも設けて
実施してもよい。このとき、後席に設けたコントローラ
からは、アンカ5,6、ステアリング7、ドアミラー
8,9を操作する項目を削除し、シート1,2を後席を
移動させる項目として実施する。
【0106】また、コントローラ50を左右90°以上
回動可能とし、後席を制御する項目を増やして実施して
もよい。 3)上記第一実施例では、設備機器をコントローラ50
から0°,左右30°,左右90°に設定したが、60
°の回動位置に設定可能とし、例えばパワーウインドゥ
等を操作項目に追加して実施してもよい。また、15°
間隔等の任意の角度間隔にで設定するようにしてもよ
い。
【0107】4)第一実施例において、選択した操作対
象を、パネル10上にLED等により表示するようにし
てもよい。また、第二実施例と同様に表示部83を設け
て、選択した操作対象の名称(例えば右シート1の場合
には「SEET R」)を表示するようにしてもよい。
【0108】5)第二実施例において、各SW86〜8
9に代えて、リモコン操作部81の動きに従って操作方
向を指示するようにしてもよい。例えば、右ドアミラー
8を操作する場合、リモコン操作部81を右ドアミラー
8に向けた後、パームSW90を操作して操作対象とす
る。その位置から、ドアミラー8を上に傾動させたいと
きには、リモコン操作部81を傾動させたい方向、即ち
上方へ移動させる。
【0109】リモコン操作部81の移動を検出するに
は、加速度センサ又はジャイロを用いて検出する。そし
て、パームSW90を押している間は、その操作対象の
操作が可能となり、パームSW90を離すと操作不能に
なるとともに、次の操作対象を選択可能となるようにす
る。
【0110】6)上記各実施例では、エアコン操作部1
1をオーディオ操作部12より上に配置したが、オーデ
ィオ動作部12をエアコン操作部11より上に配置して
実施してもよい。このとき、第一実施例のマイコン53
は、上下検出スイッチ59,60により、操作部51を
上方に引き上げた時にオーディオ操作部12を選択し、
下方に押し下げた時にエアコン操作部11を選択するよ
うに設定する。また、第二実施例では、リモコン操作部
81の角度に基づいて、マスターマイコン101は、図
13の二点鎖線で示す角度でエアコン操作部11を、実
線で示す角度でオーディオ操作部12を選択するように
設定する。
【0111】7)上記各実施例において、シート1,2
の調整を前後方向のスライド及びリクライニングのみ、
ドアミラー8,9の制御を、上下左右方向の角度調整及
び格納/復帰のみとした構成とする。この構成による
と、詳細操作部34が不要となるので、配線が簡単にな
ると共に、パネル10にはエアコン操作部11及びオー
ディオ操作部12を設ければよいので、配置が緩やかに
することができる。また、カップホルダー等をパネル1
0に設けることが可能となる。
【0112】8)上記各実施例では、エアコン操作部1
1とオーディオ操作部12を別々に設けたが、一体とし
た操作部を設けて実施してもよい。このときにも、操作
部51又はリモコン操作部81の上下位置によりエアコ
ン操作,オーディオ操作を切り替えるようにして実施す
る。
【0113】また、近年のLCD等を用いて、エアコン
操作部11やオーディオ操作部12等を切り替えて表示
する表示装置(ディスプレイ)を用いて実施してもよ
い。この表示装置には、エアコン操作,オーディオ操作
以外に、任意の表示、例えはナビゲーション用の地図
や、車両の状態(燃料の残量や走行距離等)を表示し、
操作部51又はリモコン操作部81の操作により表示を
切り替えるようにしてもよい。
【0114】9)上記各実施例では、ROM77,10
6にシート1,2、アンカ5,6、ステアリング7、ド
アミラー8,9、エアコン操作部11、オーディオ操作
部12の設備機器を記憶したが、その設備機器を適宜変
更するようにしてもよい。例えば、アンカ5,6やステ
アリング7等を手動とし、ROM77,106に記憶し
ないで実施してよい。また、ナビゲーションシステムや
パワーウインドゥ、又はサンルーフ等を設けて記憶する
設備機器を増やして実施してもよい。
【0115】また、ROM77,106に代えて、EP
ROM,EEPROM等の読み出し専用メモリや、DR
AM,SRAM,NVRAM等の読み出し/書き込みメ
モリを用いて実施してもよい。
【0116】10)上記各実施例では、シート1,2等
の設備機器をマイコン53又はマスターマイコン101
に接続したが、設備機器に応じてマイクロコンピュータ
(マイコン)を設け、そのマイコンをマイコン53又は
マスターマイコン101に接続するようにしてもよい。
例えば、シート1,2を駆動操作するためのマイコンを
設け、そのマイコンをマイコン53又はマスターマイコ
ン101に接続する。マイコン53又はマスターマイコ
ン101は、各SW56〜58,86〜69の操作に基
づいてシート1,2を駆動させるための信号をシート用
マイコンへ送出する。
【0117】11)上記各実施例では、操作部51,リ
モコン操作部81を各設備機器を指し示すようにして、
その指し示した設備機器を操作対象として選択するよう
にしたが、各設備機器を含む適当な範囲を操作部51,
リモコン操作部81により指し示すことにより、その範
囲内の設備機器を操作対象として選択するようにしても
よい。
【0118】12)上記各実施例では、自動車のハンド
ルの位置等を制御する制御装置としてのマルチアクセス
コントローラ50,80に具体化したが、他の複数の操
作対象を一括制御する、例えば、照明,テレビ,ビデオ
等を一括制御する家庭やオフィース等のリモコンに具体
化して実施してもよい。
【0119】以上、この発明の各実施例について説明し
たが、各実施例から把握できる請求項以外の技術思想に
ついて、以下にそれらの効果とともに記載する。 イ)請求項1〜3に記載の制御装置において、操作手段
は、十字方向に揺動可能に支持されたスイッチ56と、
プッシュスイッチ57,58とから構成され、操作手段
は、各スイッチ56〜58の状態に基づいて、選択した
操作対象を操作するようにした。この構成により、容易
に設備機器の操作を指示することができる。
【0120】ロ)請求項1,4〜に記載の制御装置に
おいて、操作手段は、十字方向に揺動可能に支持された
スイッチ86と、プッシュスイッチ87,88と、シー
ソースイッチ89とから構成され、操作手段は、各スイ
ッチ86〜89の状態に基づいて、選択した操作対象を
操作するようにした。この構成により、容易に設備機器
の操作を指示することができる。
【0121】ハ)請求項1〜,上記イ,ロに記載の制
御装置において、選択された操作対象を表示する表示手
段53,83を備えた。この構成により、操作対象を容
易に確認することができる。
【0122】尚、この明細書において、発明の構成に係
る手段及び部材は、以下のように定義されるものとす
る。記憶手段とは、複数の情報を記憶し保持するものを
意味している。従って、本実施例に用いたROMの他、
ROM,EPROM,EEPROM等の読み出し専用メ
モリや、DRAM,SRAM,NVRAM等の読み出し
/書き込みメモリを含む。
【0123】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、操
作を容易に行うことが可能な制御装置を提供することが
できる。また、そのような制御装置を備えた自動車を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例のマルチアクセスコントローラの
平面図。
【図2】 コントローラの概略側面図。
【図3】 コントローラの斜視図。
【図4】 コントローラの概略平面図。
【図5】 自動車の概略を示す説明図。
【図6】 コントローラの操作位置に対する設備機器
を示す説明図。
【図7】 コントローラのブロック回路図。
【図8】 各スイッチに対する各設備機器の操作項目
を示す説明図。
【図9】 一般的なオーディオ操作部の概略説明図。
【図10】 一般的なエアコン操作部の概略説明図。
【図11】 詳細操作部の概略説明図。
【図12】 第二実施例のマルチアクセスコントローラ
の斜視図。
【図13】 コントローラの側面図。
【図14】 コントローラの前方からの側面図。
【図15】 自動車の概略を示す説明図。
【図16】 コントローラの指示方向に対する設備機
器を示す説明図。
【図17】 コントローラのブロック回路図。
【図18】 各スイッチに対する各設備機器の操作項
目を示す説明図。
【図19】 コントローラの操作を示す説明図。
【符号の説明】
1,2…設備機器としてのシート、5,6…設備機器と
してのシートベルトアンカ、7…設備機器としてのステ
アリング、8,9…設備機器としてのドアミラー、11
…設備機器としての、12…設備機器としてのオーディ
オ操作部、51…指示手段としての操作部、53…選択
手段,制御手段としてのマイコン、56,86…操作手
段としての十字スイッチ、57,58,87,88…操
作手段としてのプッシュスイッチ、81…指示手段とし
てのリモコン操作部、84…挿着部材としてのステー、
89…操作手段としてのロッカースイッチ、92…位置
検出手段としてのスレーブマイコン、94…送信手段と
しての送信回路部、95…位置検出手段としてのアンテ
ナ、101…選択手段,制御手段,演算手段としてのマ
スターマイコン、102…入力手段としての受信回路
部、103…信号出力手段としての送信回路部。
フロントページの続き (72)発明者 西川 正人 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番 地 株式会社東海理化電機製作所内 (56)参考文献 特開 平2−31569(JP,A) 特開 昭61−62890(JP,A) 実開 平6−8111(JP,U) 実開 平5−91920(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/00 - 23/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め操作がそれぞれ設定された複数の設
    備機器(1,2,5,6,7,8,9,11,12)の
    うちの1つをその時の操作対象として選択し、その選択
    した操作対象を操作する制御装置であって、予め定められた箇所にそれぞれ設けられた前記複数の設
    備機器に応じた方向を指し示すように回動操作又は移動
    操作されることにより、 前記複数の設備機器のうちの1
    つを指し示す指示手段(51,81)と、 前記指示手段(51,81)により指し示された操作対
    象の操作を指示する操作手段(56〜58,86〜8
    9)と、 前記指示手段(51,81)により指し示された設備機
    器を、その時の操作対象として選択する選択手段(5
    3,101)と、 前記選択手段により選択された操作対象に対して、前記
    操作手段(56〜58,86〜89)により指示された
    操作を指定する制御手段(53,101)とを備えた制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の制御装置において、 前記操作手段(56〜58,86〜89)は、 前記設備機器の操作方向に対応した方向に操作するよう
    にした制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の制御装置におい
    て、 前記指示手段(51)は、所定の位置に設けられ、その
    位置から予め定められた個所にそれぞれ設けられた前記
    設備機器に応じた方向を指し示すように操作されるよう
    にした制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちのいずれか1項に記
    載の制御装置において、 前記指示手段(51)は、 水平回動可能に支持されるとともに、上下方向に移動可
    能に支持されており、その回動位置及び上下位置により
    前記設備機器のうちの1つを操作対象として選択するよ
    うにした制御装置。
  5. 【請求項5】 予め操作がそれぞれ設定された複数の設
    備機器(1,2,5,6,7,8,9,11,12)の
    うちの1つをその時の操作対象として選択し 、その選択
    した操作対象を操作する制御装置であって、 前記複数の設備機器のうちの1つを指し示す指示手段
    (81)と、 前記指示手段(81)により指し示された操作対象の操
    作を指示する操作手段(86〜89)と、 前記指示手段(81)により指し示された設備機器を、
    その時の操作対象として選択する選択手段(101)
    と、 前記選択手段により選択された操作対象に対して、前記
    操作手段(86〜89)により指示された操作を指定す
    る制御手段(101)と 、 前記指示手段(81)の位置検出のための信号を出力す
    る信号出力手段(103)と、 前記出力手段(103)からの信号を入力し、その信号
    に基づいて指示手段の位置と指し示す角度とを検出する
    位置検出手段(92,95)と、 その位置検出手段(92,95)により検出された位置
    及び角度を送信する送信手段(94)と、 前記送信手段(94)からの位置及び角度を入力する入
    力手段(102)と、 前記入力手段(102)を介して入力した位置及び角度
    に基づいて前記指示手段が指し示す方向を演算する演算
    手段(101)とを備え、 前記選択手段(101)は、前記演算手段(101)の
    演算結果に基づいて前記設備機器のうちの1つを操作対
    象として選択するようにした制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の制御装置において、 前記操作手段(86〜89)は、 前記設備機器の操作方向に対応した方向に操作するよう
    にした制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の制御装置におい
    て、 所定の場所に挿着部材(84)が設けられ、 前記指示手段(81)は、前記挿着部材に挿着可能とし
    た制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のうちのいずれか1項に記
    載の制御装置において、 前記指示手段(81)が前記挿着部材(84)に挿着さ
    れた時には、前記複数の設備機器のうち、予め設定され
    た設備機器のうちから操作対象を選択可能とし た制御装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のうちのいずれか1項に記
    載の制御装置を備えた自動車。
JP03116495A 1995-02-20 1995-02-20 制御装置及び自動車 Expired - Fee Related JP3393725B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03116495A JP3393725B2 (ja) 1995-02-20 1995-02-20 制御装置及び自動車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03116495A JP3393725B2 (ja) 1995-02-20 1995-02-20 制御装置及び自動車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08227314A JPH08227314A (ja) 1996-09-03
JP3393725B2 true JP3393725B2 (ja) 2003-04-07

Family

ID=12323806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03116495A Expired - Fee Related JP3393725B2 (ja) 1995-02-20 1995-02-20 制御装置及び自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3393725B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10037830A1 (de) 2000-08-03 2002-02-14 Daimler Chrysler Ag Schalteranordnung
JP4475796B2 (ja) 2000-12-08 2010-06-09 株式会社東海理化電機製作所 設備制御装置
JP4738619B2 (ja) * 2001-03-30 2011-08-03 クラリオン株式会社 車載用操作装置
JP2006306172A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Tokai Rika Co Ltd 車両用操舵装置
JP5423161B2 (ja) * 2009-06-08 2014-02-19 株式会社オートネットワーク技術研究所 制御装置
JP7081317B2 (ja) * 2018-06-12 2022-06-07 トヨタ自動車株式会社 車両用コクピット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08227314A (ja) 1996-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6658679B2 (ja) シート空調装置
EP2266833B1 (en) Interface for vehicle function control via touch screen
US7995038B2 (en) Software flow control of rotary quad human machine interface
US6494527B1 (en) Display and/or control unit for at least one electrical device in motor vehicles
CN110958969B (zh) 用于机动车的转向设备、用于运行转向设备的方法、控制装置以及机动车
US20060158757A1 (en) Synchronized rear vision system
US5873520A (en) Control unit for a vehicle heating or air-conditioning system
EP0923463A1 (en) Dual screen display device
JP3393725B2 (ja) 制御装置及び自動車
WO2010123084A1 (en) Vehicular input manipulation apparatus
JPH03178839A (ja) 作動装置を介して調整可能な車両用シートの遠隔制御のためのスイッチグループ
JPH10297391A (ja) 自動車のスイッチ装置
US20070183068A1 (en) Power adjust rear view mirror
US6882267B2 (en) Device controller
US7512470B2 (en) Cockpit of an automotive vehicle with a steering wheel and an adjustable seat
JP2023160908A (ja) シートシステム
JP4043247B2 (ja) 自動車搭載用操作装置
US20090096258A1 (en) Convenience apparatus for automotive rear seats
JP2020189618A (ja) 車両用体験装置
US20050043877A1 (en) Cockpit of an automotive vehicle with a steering wheel and an adjustable seat
US6154328A (en) Adjustment arrangement for rear view mirrors
JPH06227297A (ja) 車両用シート調整装置
EP1340647B1 (en) Manual control for the regulation of the position of a seat
CN113677242A (zh) 座椅系统
JPH09175288A (ja) スライド式ドアスイッチモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100131

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees