JP3715261B2 - 光ファイバ・ガイド部材の固定方法 - Google Patents

光ファイバ・ガイド部材の固定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光導波路と光ファイバとを光接続する光コネクタを作製する工程において、挿入された光ファイバを位置決めするガイド孔を有するガイド部材を光導波路基板端面の所定の位置に固定するためのガイド部材の固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の光通信の発達に伴い、光コネクタをはじめとする各種の光部品、あるいはそれらの光部品を用いた光送受信器,光分配器,光交換器などの各種の光装置の需要が大幅に高まっている。また最近では、平板基板型光導波路を基本として構成される光回路を用いた光分波・光合波器,光分配器,光送受信器などの各種の光モジュールが実用化され始めている。以後、平板基板型光導波路を単に「光導波路」と呼ぶことにする。
【0003】
これらの光モジュールは、外部に対して光信号の入出力を行うために、通常は光ファイバを接続して用いられる。現状では、光導波路と光ファイバとの接続、言い換えると光モジュールと光ファイバとの接続は永久接続である。すなわち、光ファイバコネクタのように接続,非接続を繰り返すことができない。従って、光モジュール単体での動作テストを行う段階で光ファイバは光モジュールに永久接続される。これにより、光モジュールを実装して光装置を構成するときに、光モジュールに既に光ファイバが接続されているために、光ファイバの処置に手間がかかり、光モジュールの取り扱いが非常に不便であり、またこの実装の自動化が困難になっている。
そこで、光モジュール内の光導波路と光ファイバとの接続をコネクタ化し、無調心で着脱可能にすることが望まれている。このような光導波路/光ファイバ・コネクタが実現されれば、光ファイバ・ピグテイル無しで光モジュールを取り扱うことができ、必要な際に光ファイバを光モジュールに接続することができる。このことは光装置の低コスト化や量産化に大きく貢献する。
【0004】
さて、このような要求を満たす光コネクタとして、FPC(Fiber Physical Contact)形光導波路/光ファイバ・コネクタが特願平8−77282号において発明されている。この光導波路/光ファイバ・コネクタについて、図3を用いて説明する。
図3に示すように、光導波路基板12の端面は、ガラスブロック50により補強した後、光軸に対して垂直かつ平面になるように研磨され形成される。ここで、研磨により形成された光導波路の端面、ガラスブロック50の端面および光導波路基板12の端面を含む光導波路1に対して垂直な平面を光導波路端面11と呼ぶことにする。光導波路端面11には、光導波路1と光ファイバ3との光軸を合わせるためのガイド部材2が固定される。
上記ガイド部材2には、光ファイバ3の外径(125μm)よりも僅かに大きな内径を持つガイド孔22を有している。また、各ガイド孔22の中心軸の間隔は、光導波路端面11における2本の光導波路1の間隔と等しくなるようにする。ガラスブロック50により、光導波路1の上側のガイド部材2を固定する面積が確保される。光導波路基板12には、ジャック61が装着される。光ファイバ3はペアファイバの状態において、片側が開口した形状のプラグ62に対して、片持ち梁となるように固定される。この際、光ファイバ3の先端はプラグ62の先端に対して長さ:ΔLだけ突き出るようにしておく(図3(a)参照)。
【0005】
光接続は、ジャック61にプラグ62を挿入し嵌合させることにより行われる。この時、光ファイバ3は、ガイド部材2のガイド孔22に挿入され、光ファイバ3の先端は、光導波路端面11に突き当てられる。光ファイバ3は、ガイド孔22にガイドされ、光導波路1と光ファイバ3との光軸が一致するように調心される。接続時においては、プラグ先端および光ファイバ3の先端は光導波路端面11の同一平面上に突き当たるために、光ファイバ3の先端は、突き出し長さΔLの分だけプラグ62の開口部の中に吸収され、前記開口部の空間において光ファイバ3は座屈して撓む(図3(b)参照)。
そして、撓んだ光ファイバ3が元に伸びようとする復元力すなわち座屈力により、光ファイバ3の先端は、適当な荷重で光導波路端面11に突き当てられ、両者が面接触し間隙が消滅する。すなわちPC(Physical Contact)接続される。光導波路1と光ファイバ3がいずれも石英を主体として製作されている一般的な場合では、PC接続により反射の原因となる空気と光ファイバとの境界が消滅したとき、そこでの光の反射量が非常に小さくなる。
【0006】
さて、本コネクタにおいて重要なことは、光導波路1の光軸とガイド孔22の中心軸とが一致するように、ガイド部材2が光導波路1に対して高い位置決め精度で固定されていることである。ガイド部材2の固定位置の誤差の分だけガイド孔22の中心軸および挿入された光ファイバ3の位置ズレが生じ、コネクタとして使用したとき接続損失が大きくなる。実用に十分低い接続損失を得るためには、光導波路1と光ファイバ3との軸ズレは1μm以内と非常に高精度にする必要がある。
【0007】
光導波路端面においてガイド部材を位置決めするための構造としては、▲1▼光導波路端面付近にV溝等を形成して、これを基準にしてガイド部材2を位置決めする構造、▲2▼光導波路端面の前方に形成したV溝自体をガイド部材として利用する構造、▲3▼図4のように、構造に基準面を持たず、構造だけでは、ガイド部材の位置が確定できない構造がある。
前記▲1▼および▲2▼の構造では、アクティブアライメント法、すなわち光導波路と光ファイバ間の光結合状態をモニタした位置決め法を用いてガイド部材位置決めを行う必要がなく、ガイド部材の形成が比較的簡易に行える利点がある。
しかし、光導波路基板に対して、エッチングパターンの形成やエッチングなど諸々の工程を施す必要があり、また、前述の基準面を非常に正確に制御するために、それらの工程を厳しく管理する必要がある。
一方、▲3▼の図4に示す構造では、光導波路1を有する光導波路基板12に対しては、ガラスブロック50の装着や光導波路端面の研磨など簡単な処理のみであり、光導波路基板12やマイクロホール22を有するガイド部材2に対する形状寸法を制御する負担が軽い。しかし、この構造の場合には、何らかの方法により、ガイド部材を正確に位置決めし、光導波路端面に固定する必要がある。
そこで、本発明は、コネクタの構造が▲3▼の構造に属する場合のガイド部材の固定方法に係っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、光ファイバを光導波路端面に接続する方法については、様々なものが発明されてきたが、ガイド部材を固定する方法については、余り検討されていない。
【0009】
従来の光ファイバを光導波路端面に接続する方法の一つを図5を用いて説明しておく。接続する光ファイバ3は固定ブロック51の中に埋め込まれて固定される。固定ブロック51の端面は、光ファイバ3と共に研磨され、固定ブロック51および光ファイバ3の端面は同一面になっている。固定方法は、先ず、光ファイバから光を出射させ、アクティブアライメント法により、光ファイバ3と共に固定ブロック51の位置決めを行い、それを接着材を用いて光導波路端面11に固定する。このとき、特願平7−2888796号に記載されているように、光導波路端面と固定ブロック端面とを突き合わせて両端面を平行な状態にし、さらに突き合わせ時の接触荷重を検出し、両端面の接触位置を判定することにより、調心時および接着時の両端面の間隔を適当に調整することができ、高精度な調心と高信頼な接着固定が可能である。
【0010】
さて、この方法において、固定ブロック51をガイド部材に見立てることにより、この方法がガイド部材の固定方法に応用できると期待できる。しかし、この方法では、光ファイバ3は固定ブロック51と一体となっているのに対して、ガイド部材自体には光ファイバは固定されていない。また、この方法では、光ファイバ3の端面自体も光導波路端面11に接着されてしまう。さらに、この方法の場合には、固定ブロック51と光ファイバ3の端面は同一面上に存在するので、光導波路基板端面と固定ブロック51の端面の間隔をモニタするだけで、光導波路基板端面と光ファイバ3の先端との間隔をモニタできるのに対して、ガイド部材には光ファイバは固定されないので、この方法のみでは、光導波路基板端面と光ファイバ3の先端との間隔をモータすることはできない。従って、この方法をガイド部材の固定方法に直接に応用することはできない。
【0011】
ガイド部材を光導波路端面に固定する方法としては、次の二つが考えられる。
図6にその一つめの方法を示す。
図6においては、2つのガイド孔を有する2心接続用のガイド部材2を固定する場合のものである。調心用光ファイバ3は調心ステージ42上のファイバクランプ53に各先端を揃えて固定される。光導波路端面11および光ファイバ3の先端は、縦および横方向からそれぞれビデオカメラ72,72によってモニタされる。調心ステージ42は、ファイバ3の光軸と平行なZ軸方向および、それに垂直なXおよびY方向に駆動できると共に、Z軸の回りに回転することができる。
【0012】
さて、固定方法は以下のようになる。ファイバ3の先端が光導波路基板12から十分離れるように調心ステージ42を後退させ、ガイド部材2をガイド孔22を介してファイバ3に取り付ける。この時、ガイド部材2の端面21からファイバ3の先端が多少突き出るようにする。これは、ファイバ先端の位置をビデオカメラ72によりモニタできるようにするためである。次に、ファイバ先端をモニタしながら、それを光導波路端面11に接近させる。次に、ファイバ3から光導波路1に光を入力してアクティブアライメント法により、調心ステージ42を駆動して各ファイバ3と光導波路1との光軸を一致させる。次に、マニピュレータ71によりガイド部材2をファイバ3を伝って光導波路端面11に突き当たるまで移動させる。次に、紫外線硬化型接着剤を両端面11,21の間に充填させ、紫外線を照射することにより接着剤を硬化させ、ガイド部材2を光導波路端面11に接着固定する。最後に、調心ステージ42を移動させ、ファイバ3をガイド孔22から抜き取っておく。
【0013】
この方法では、ビデオカメラ72によるモニタにより、ファイバ先端と光導波路端面11との間隔の制御が容易であり、また、ガイド部材2をスライドさせて光導波路端面11に接触させればよいので、ガイド部材端面21と光導波路端面11との間隔を制御する必要がない。これに基づき、この方法を実行する装置の構成が比較的簡単になる。しかし、この方法では、ガイド部材2がファイバ3により支持されるために、ガイド部材2の位置が不安定になり、例えば、ファイバ3を調心してから、ガイド部材2をスライドさせ、接着剤を硬化させるまでの間に、ガイド部材2の位置がズレる可能性が高い。また、画像によりファイバ先端の位置を判定する方法は、作業者が画像をモニタする場合には、容易であるが、自動化する場合には、計算機を用いた画像認識が必要になり、処理に時間を要すると共に、装置が高価になる。
【0014】
ガイド部材を固定する二つめの方法を図7に示す。
図7に示すように、ガイド部材2は調心ステージ42上のクランプ52に取り付けられ、ガイド部材2は光導波路端面11の上を全方向に移動することができる。ガイド部材2は透明な材料とする。固定方法は、顕微鏡レンズを先端に装備したビデオカメラ72を用いて、ガイド部材2の端面におけるガイド孔22の輪郭、および光導波路端面のコア部分の画像をモニタすることにより、ガイド部材2の位置決めを行う。この方法では、アクティブアライメント法を用いずに、ガイド部材2の位置決めができる。
しかし、光導波路端面やマイクロホールの先端は、ガイド部材2の後方に存在するために、それらの画像が歪んで、ガイド部材2の固定位置が不正確になる。
【0015】
以上にガイド部材を光導波路端面に固定する方法を示したが、これまでに、光導波路/光ファイバ・コネクタを低コストで量産するために十分実用的なガイド部材の固定方法についてはまだ発明されていない。
【0016】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、固定方法を実行する装置を構成したとき、その工程を自動的に行うことができ、一回当たりの実行時間が短く、また、前記装置を低コストで製作することができ、さらに、高い位置決め精度でガイド部材を固定できるガイド部材の光導波路基板への固定方法を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成する[請求項1]の発明は、光ファイバ・ガイド部材を光導波路端面の所定の位置に固定する方法であって、
前記光ファイバ・ガイド部材を調心ステージに固定する工程と、
前記調心ステージ上に設けられたファイバステージに、ファイバの軸方向に関する拘束力を小さくして調心用光ファイバを固定する工程と、
前記調心用光ファイバを、前記光ファイバ・ガイド部材端面から先端が突き出るように前記光ファイバ・ガイド部材のガイドホールに挿入する工程と、
前記調心ステージを光導波路端面に向かって前進させ、前記調心用光ファイバ先端を前記光導波路端面に突き当て、さらに前記光ファイバ・ガイド部材と前記光導波路端面とが突き当たるまで前記調心用光ファイバを前記光導波路端面で押して軸方向に後退させ、突き当たった前記光ファイバ・ガイド部材端面と前記光導波路端面とを平行にする工程と、
前記光ファイバ・ガイド部材端面と前記光導波路端面との接触位置を検出する工程と、
前記光導波路端面と前記調心用光ファイバ先端との間、および前記光導波路端面と前記光ファイバ・ガイド部材端面との間に所定の間隙を確保する工程と、
調心を行う工程と、
前記光導波路端面と前記光ファイバ・ガイド部材端面間を固着する工程と、
前記光ファイバを前記ガイドホールから引き抜く工程と
からなることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0019】
[参考例]
本発明の参考例に係る光ファイバのガイド部材の固定方法を図1を用いて説明する。
本参考例の目的は、図1に示されるように、同一部材に2本のガイド孔22を有する光ファイバガイド部材(以下、「ガイド部材」という。)2を2本の光導波路1を有する光導波路基板12の端面11の所定の位置に固定することである。
【0020】
前記ガイド部材2の各マイクロホールの中心軸と各光導波路1の光軸が一致するところが所定の固定位置である。光導波路端面11から光導波路1に光を入力すると、光導波路1を伝搬した光は、反対側の端面から出力され、モニタ用PD81によりその光パワーがモニタされる。
【0021】
本参考例にかかるガイド部材固定のための全工程を以下に示す。
(1)光導波路基板12をクランプする工程
(2)ガイド部材2をクランプする工程
(3)ガイド部材端面21を光導波路基板端面11に突き当てる工程
(4)ガイド部材端面21と光導波路基板端面11との両端面の面合わせ(平行にする)をする工程
(5)両端面21,11の接触荷重を検出して、両端面の接触位置を判定する工程
(6)モニタ(調心)用光ファイバ3をガイドホール22に挿入する工程
(7)光ファイバ先端31を光導波路基板端面11に突き当て、荷重を検出し、両者の接触位置を判定する工程
(8)光ファイバ先端31およびガイド部材端面21を所定の位置に移動する工程
(9)アクティブアライメント(ピークサーチ)によりガイド部材2の位置決めする工程
(10)ガイド部材端面21と光導波路基板端面11とを接着剤を用いて接着し、該接着剤を硬化させる工程
(11)モニタ(調心)用光ファイバ3をマイクロホール22から引き抜く工程
(12)光ファイバ・ガイド部材2および光導波路基板12のクランプを解除する工程
【0022】
以下、工程の詳細を説明する。
先ず、光導波路基板12は、基板ステージ41上の基板クランプ51に固定され、一方のガイド部材2は、調心ステージ42上のガイド部材クランプ52に固定される。
2本の調心用光ファイバ(以下、単に「ファイバ」という。)3は、先端を揃えた状態で、ファイバステージ43上のファイバクランプ53に固定される。ファイバステージ43が、Z軸方向に移動することにより、ガイド部材2に対してファイバ3の抜き差しが行われる。ここで、Z軸はファイバ3の光軸と平行な方向の座標である。なお説明上、X軸およびY軸はZ軸に対してそれぞれ垂直な方向の座標、Z軸回りの角度座標をθ軸としておく。
ファイバ3に印加されたZ軸方向の荷重はロードセル91により、また、ガイド部材2に印加されたZ軸方向の荷重はロードセル92により検出される。
調心ステージ42は、X,Y,Zおよびθ軸方向に高分解能で移動できる。基板ステージ41は、ジンバル機構80によりX軸およびY軸回りに振れることができ、光導波路端面11にガイド部材の端面21を突き当てると、両端面が平行な状態で互いに接触するようになる。
【0023】
ここで、以上のようにして上記両端面を突き当てて平行な状態にすることを、「面合わせ」と呼ぶことにする。この面合わせを行った後は、基板ステージ41を固定し、平行状態を保持する。
【0024】
さて、ガイド部材の固定手順を以下に示す。
先ず、基板ステージ41がジンバル機構80により前述のように自由に変位できる状態において、調心ステージ42を光導波路基板に向かって前進させ、ガイド部材端面21を光導波路端面11に突き当てて、両端面11,21の面合わせを行う。ここで、両端面11,21の接触は、その接触荷重を検出することにより判定される。そして、両端面11,21の間隔を0と見なして、ガイド部材端面21の位置が検出される。面合わせを行った状態において、基板ステージ41を固定して両端面11,21の平行を保持する。
【0025】
次にファイバ3を前進させ、その先端が光導波路端面11に突き当たるまで前進させる。そして、この突き当たりにより生じる軸方向の荷重を検出することにより、前述と同様にファイバ先端の位置を検出する。次に、光導波路端面11に対するガイド部材端面21および光ファイバ先端31の距離が適当になるように調整する。
【0026】
次に、ファイバ3から光導波路1に光を入力し、光導波路1からの出射光をモニタ用PD81により受光しながら、アクティブアライメント法により、ファイバ3を介してガイド部材2の位置決めを行う。ここで、各光導波路1からの出射光は、1つのモニタ用PD81で検出されるので、光導波路1への光の入力は、各光導波路について交互に行う。
【0027】
次に、光導波路端面11とガイド部材端面21とを接着剤を用いて接着する。接着剤は、ファイバ先端には、回り込まないようにする。最後に、光ファイバ3をガイド孔22から抜取ることにより1回の固定工程は終了する。
【0028】
さて、前記の面合わせにより、端面11,端面21とを平行にすることにより、それらを接着するときの接着剤層の厚さを小さくすることができる。これにより、コネクタ使用時において、温度変動や湿度変動によりガイド部材2の位置が変動することを防ぐことができる。
【0029】
光導波路基板12に対してガイド部材2を固定する方法としては、例えば接着剤を用いる方法や半田などを用いる方法や溶接などが考えられる。また、ガイド部材2は光導波路基板12に直接に固定するだけでなく、光導波路基板12を固定した板材などに固定することも考えられる。
【0030】
ガイド孔22の挿入口は、通常は、テーパ上に広げるので、ファイバ3の軸ズレに対して、ファイバ3はスムーズにガイド孔22に挿入される。
【0031】
本参考例で示した固定方法は、各ステージや各クランプを電動駆動とし、それらを計算機により制御することにより、ほぼ全ての工程を自動かつ短時間で行うことができる。
ファイバ先端およびガイド部材2の端面21の位置を画像処理により判定する必要がある従来の方法に対して、本方法では、それらの位置を荷重を用いて判定するために、判定の処理が簡単であり、高速で行うことができる。また、荷重検出の機構は、画像処理の場合に比べて、低コストで実現することができる。
【0032】
光導波路/光ファイバ・コネクタの目的は、光ファイバの導波光を光導波路に高効率で光結合させることである。アクティブアライメント法を用いた本固定方法では、光結合の操作自体を実際に行いながら、ガイド孔22の位置決めを行っているので、コネクタを構成した後に、上記目的を確実に達成することができる。また、本固定方法では、ガイド孔22に挿入した光ファイバ3を用いて、言い換えれば、ガイド孔22自体を基準として、ガイド部材2の位置決めを行う。従って、光導波路1のクラッドの厚さや、ガイド部材2の外側の寸法などは、ガイド部材2の固定位置の精度には影響しない。
【0033】
[実施の形態]
本発明の実施の形態に係るガイド部材の固定方法を図2を用いて説明する。但し、ここでは、参考例と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
【0034】
装置上の大きな違いは、ストッパ54を備えている点と、ロードセル91を備えていない点である。また、ファイバクランプ53において、クランプ解放時には、調心用ファイバ3は、X,Y軸方向には拘束されるが、Z軸方向の拘束力は小さく、一方クランプ状態においては、Z軸方向も拘束される。ここで、クランプ解放時は、ファイバ3の軸方向のある程度以上の荷重によりファイバ3はファイバクランプ53に対してスライドすることができる。また、2本の光ファイバ3はそれぞれ独立して、スライドすることができる。
前記ストッパ54は、ファイバのZ軸方向の移動を拘束するものであり、クランプ状態では、ファイバの移動が拘束され、クランプ解放状態では、それが拘束されない。
【0035】
本実施の形態にかかるガイド部材固定のための全工程を以下に説明する。
(1)光導波路基板12をクランプする工程
(2)ガイド部材2をクランプする工程
(3)ガイド部材端面21を光導波路基板端面11に突き当てる工程
(4)ガイド部材端面21と光導波路基板端面11との両端面の面合わせ(平行にする)をする工程
(5)両端面21,11の接触荷重を検出して、両端面の接触位置を判定する工程
(6)モニタ(調心)用光ファイバ3をガイドホール22に挿入する工程
(7) モニタ(調心)用光ファイバ先端31と光導波路端面11とを突き当てモニタ(調心)用光ファイバ3を後退させ、両者の接触位置を判定する工程
(8)光ファイバ先端31およびガイド部材端面21を所定の位置に移動する工程
(9)アクティブアライメント(ピークサーチ)によりガイド部材2の位置決めする工程
(10)ガイド部材端面21と光導波路基板端面11とを接着剤を用いて接着し、該接着剤を硬化させる工程
(11)モニタ(調心)用光ファイバ3をマイクロホール22から引き抜く工程(12)光ファイバ・ガイド部材2および光導波路基板12のクランプを解除する工程
【0036】
方法の手順を以下に示すが、参考例と同様の手順は説明を省略する。
先ず、前記ストッパ54は解放状態にしておく。
次に、ファイバクランプ53をクランプ開放状態にしておき、2本のファイバ3をガイド孔22に挿入し、さらに、2本とも先端がガイド部材端面21から適当な長さだけ突き出るようにしておく。この際、各ファイバ3の先端を揃えておく必要はない。
【0037】
次に、ファイバクランプ53をクランプ解放状態にしておき、参考例と同様にガイド部材端面21の光導波路端面11との面合わせを行うと共に、ガイド部材端面21を検出する。この時、各光ファイバ3の先端は、光導波路端面11に突き当たるが、弾性的に収縮したり座屈することなく、光導波路端面11に押されて、ファイバクランプ53に対してスライドし後側に後退する。ここで、両端面11,21が面合わせされた状態においては、ガイド部材端面21と2本のファイバ3の先端は同一面上に存在する。次に、ファイバクランプ53をクランプ状態にしておく。
【0038】
次に、光導波路端面11とガイド部材端面21(ファイバ端面)の間隔を少し空けた状態で、アクティブアライメント法により、ガイド部材2の位置決めを行う。次に、光導波路端面11にガイド部材2を接着剤を用いて接着固定する。最後に、ファイバ3をガイド孔22から抜き取る。
【0039】
再び以上の操作を繰り返す場合には、ストッパ54をクランプ状態、ファイバクランプ53を解放状態にしておき、ファイバステージ43を後退させることにより、ファイバクランプ53からのファイバ3の突き出し長さを調整しておく。各ファイバ3の先端は揃えておく必要はない。
【0040】
さて、本実施形態では、前記の面合わせにより、ファイバ先端の位置がガイド部材の端面に自動的に揃うので参考例の場合と比べて、ファイバ先端の位置を検出する工程を省略することができる。なお、前記の面合わせの工程でなくても、ファイバクランプが解放の状態において、ファイバ先端31を光導波路端面に突き当てれば、ファイバ先端の位置を判定することができる。すなわち、突き当てた際にファイバ先端と光導波路端面11とは接触しているので、この状態を両者の相対位置の原点とすればよい。
【0041】
ガイド部材2の位置決めを行う際は、ファイバ先端31の位置は、必ずしも光導波路端面21と同じ位置にある必要はなく、ファイバステージ43により、光導波路端面21に対してファイバ先端31の位置を後退あるいは前進させておいてもよい。
【0042】
[作用]
本発明によれば、光導波路端面とガイド部材端面とを突き合わせ両端面を平行にすることができるので、両端面の間隔を微小にした状態で両端面を接着することができる。
【0043】
本発明によれば、ガイド部材の調心に用いる光ファイバを微動ステージに固定しておけば、該ステージの移動により、ガイド部材のガイド孔に自動的に挿入することができる。
【0044】
本発明においては、光導波路端面と光ファイバ先端との接触位置を該光ファイバにかかる軸方向の荷重をモニタし、前記接触荷重の発生点を光導波路端面と光ファイバ先端との距離が0の位置とすることにより、光ファイバ先端の位置を検出することができる。ここで、該ファイバが接触した後は、該ファイバの僅かな移動でも軸方向荷重が急激に増加するため、荷重の増加開始点の検出により、接触瞬間の該先端の位置を正確に判別することができる。また、前記接触の後に該ファイバがさらに光導波路に向かって前進しても、該ファイバは座屈して、前記荷重の増加が抑制されるので、該ファイバの破損を防ぐことができる。これにより、同先端を高速で光導波路端面に接近することができ、先端検出の工程を短時間で行うことができる。さらに、該荷重のモニタは比較的簡易なシステムにより行うことができる。
【0045】
本発明においては、ファイバクランプの軸方向の拘束が小さい状態において、ガイド部材端面から突き出た調心用光ファイバの先端と光導波路端面とが突き当たると、該ファイバは光導波路端面に押されて、両者が接触したまま該ファイバは該クランプに対してスライドして後退する。これにより、該ファイバは弾性的に圧縮されたり、座屈することがなく、両者が離れても、該クランプに対するファイバの位置は変化しない。これにより、ファイバ先端の位置を判定することができる。すなわち、該先端と光導波路端面とが接触した状態において、両者の間隔を0と見なすことができる。光導波路端面とガイド部材端面との面合わせを行う際に、同様にファイバ先端と光導波路端面とを突き当てると、ファイバ先端は、ガイド部材端面と同一面上の位置に移動する。従って、この工程のみで、ガイド部材端面の位置の検出とファイバ先端の位置の検出を同時に行うことができる。
【0046】
本発明によれば、ファイバ先端の位置を検出することにより、光導波路端面と光ファイバ先端との間隔を制御することが可能となる。これにより、両者の間隔を適当に調整してガイド部材の調心を行うことができ、その調心位置をより正確にすることができる。
【0047】
本発明によれば、ガイド部材を直接にクランプした状態で、ガイド部材の調心および接着固定を行うことができ、ガイド部材にかかる外力に対して、その位置を安定に保持することができる。そして、例えば、ガイド部材を接着する際、位置の変位置を小さくすることができる。
【0048】
本発明の方法の実行は、調心用ファイバやガイド部材の移動、各部品のクランプなどの機械的な動作を電気駆動とし、計算機によりそれらの制御を行うような装置を構成することにより、方法の実行工程を自動的に行うことが可能であり、1回当たりの実行時間を短くすることができ、ガイド部材を正確な位置に固定することができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、本方法を実行する装置を構成すれば、ガイド部材の光導波路基板に対する固定作業を自動で行うことができる。また、上記装置を用いれば、ガイド部材の固定の一回当たりの実行時間を短時間で行うことができる。また、高い位置決め精度でガイド部材を固定することができる。さらに、ガイド部材を固定する装置を低コストで実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例に係るガイド部材の固定方法を示す図。
【図2】本発明の実施の形態に係るガイド部材の固定方法を示す図。
【図3】光導波路/光ファイバ・コネクタの説明図。
【図4】ガイド部材を光導波路端面に固定した構造の例。
【図5】従来の光ファイバと光導波路との接続方法の一例を示す図。
【図6】従来のガイド部材の固定方法を示す図。
【図7】従来のガイド部材の固定方法を示す図。
【符号の説明】
1 光導波路
2 ガイド部材
3 光ファイバ
11 光導波路端面
12 光導波路基板
21 ガイド部材端面
22 ガイド孔
41 基板ステージ
42 調心ステージ
43 ファイバステージ
50 ガラスブロック
51 基板クランプ
51 固定ブロック
52 ガイド部材クランプ
53 ファイバクランプ
54 ストッパ
61 ジャック
62 プラグ
71 マニピュレータ
72 ビデオカメラ
80 ジンバル機構部
81 モニタ用PD
91 ロードセル
92 ロードセル

Claims (1)

  1. 光ファイバ・ガイド部材を光導波路端面の所定の位置に固定する方法であって、
    前記光ファイバ・ガイド部材を調心ステージに固定する工程と、
    前記調心ステージ上に設けられたファイバステージに、ファイバの軸方向に関する拘束力を小さくして調心用光ファイバを固定する工程と、
    前記調心用光ファイバを、前記光ファイバ・ガイド部材端面から先端が突き出るように前記光ファイバ・ガイド部材のガイドホールに挿入する工程と、
    前記調心ステージを光導波路端面に向かって前進させ、前記調心用光ファイバ先端を前記光導波路端面に突き当て、さらに前記光ファイバ・ガイド部材と前記光導波路端面とが突き当たるまで前記調心用光ファイバを前記光導波路端面で押して軸方向に後退させ、突き当たった前記光ファイバ・ガイド部材端面と前記光導波路端面とを平行にする工程と、
    前記光ファイバ・ガイド部材端面と前記光導波路端面との接触位置を検出する工程と、
    前記光導波路端面と前記調心用光ファイバ先端との間、および前記光導波路端面と前記光ファイバ・ガイド部材端面との間に所定の間隙を確保する工程と、
    調心を行う工程と、
    前記光導波路端面と前記光ファイバ・ガイド部材端面間を固着する工程と、
    前記光ファイバを前記ガイドホールから引き抜く工程と
    からなることを特徴とする光ファイバ・ガイド部材の固定方法。
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