JP3715252B2 - 光量調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静止画撮影機能と動画撮影機能を併せ持つデジカメやビデオカメラ等に使用される光量調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラやビデオカメラ等では静止画撮影機能と動画撮影機能を併せ持った製品が多くなってきている。そして、これらのカメラには、静止画撮影の為のシャッター装置と動画撮影のために連続動作をする自動絞り装置とが設けられている場合が多い。
【0003】
また、コンパクトなデジタルカメラなどの普及型カメラは、製品価格低減のために上記の自動絞り装置を2枚羽根構成の簡易な絞り装置にして、絞り機能と同時に静止画撮影の時には瞬時に絞り開口を閉じる制御をしてシャッターとして使う方法もある。
【0004】
さらに、CCD撮像素子の高画素化に伴い光学系のデジタルカメラやビデオカメラでも高画質仕様が求められてきており、自動絞り装置においては絞り形状がより円形に近くなる駆動リングを用いた例えば6枚羽根絞り等の要求も多くなっている。また、6枚羽根絞りの構成で上記したような絞り動作とシャッター動作の両機能の動作を制御する光量調整装置の要求も多い。
【0005】
ところで、デジタルカメラやビデオカメラ等で静止画を得る際には、撮影者はシャッターボタンを押すが、上記のようなシャッター装置又は絞り装置では一眼レフカメラ等で使われるフォーカルプレーンシャッターのような撮影者に馴染みのあるシャッター音にならない。
【0006】
そのため、上記ようなシャッター装置又は絞り装置で発生するシャッター音は極力小さくして、デジタルカメラやビデオカメラ等に備えられたスピーカーから予め記憶されているフォーカルプレーンシャッターのシャッター音を流すようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような駆動リングを用いた例えば6枚羽根での光量調整装置をシャッター動作させた場合、シャッター動作時に駆動部と駆動リングと羽根の慣性重量の総計した分の運動エネルギーがその動作を停止させる部分での衝突に消費されるので、そのエネルギーの多くが衝突音となりシャッター音が大きくなってしまった。
【0008】
特に、上記構成の光量調整装置では、後述する理由により金属材料からなる駆動リングを多くはプラスチック材料からなる地板の肉厚部への当接により停止させており、金属音を含めた馴染みのない音となってしまった。
【0009】
通常のデジタルカメラ等で使用されるシャッター装置によるシャッター動作では、駆動部と2枚のシャッター羽根が動作するのみであるのでその衝突音は比較的小さくなっている。
【0010】
しかし、上記の6枚羽根絞り構成の場合は、当接に駆動リングの慣性重量分が加わることになる。また、6枚の絞り羽根がスムーズに回動するために駆動リングは、平面性を有した薄板状の形状が必要となる。そのため、駆動リングを形成する材料は、金属板にしなければならず重量が増す。また、駆動部も例えば6枚の絞り羽根と前記駆動リングとを動作させるので、駆動出力も大きく必要であり、駆動部内部の動作部の慣性重量も大きくなる。
【0011】
これにより、駆動リングを用いた例えば6枚羽根での光量調整装置をシャッター動作させる場合には、従来のカメラのシャッター音とは異質な大きな音を発生してカメラのシャッター音としては不適であった。また、地板の肉厚部に当接する衝撃は、撮像画面にブレを起こす可能性がある。
【0012】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、上記構成においてシャッター動作時での衝突音を極力小さくした光量調整装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するため以下の構成を採用したものである。光軸開口を有する地板の開口周囲に複数の光量調整羽根を配設し、この複数の光量調節羽根の各々と係合する駆動リングを前記光軸開口の周囲に回動自在に配置する。そしてこの駆動リングを回動することにより前記光量調整手段を開閉作動させる駆動部と前記光量調整羽根及び前記駆動リングを、前記地板と共に作動可能に挟持する押さえ板とを設ける。そこで、前記地板又は前記押さえ板には、前記光軸開口を開口状態から遮蔽状態にする作動動作の際、前記光量調整羽根と当接する複数の羽根用当接部と、前記駆動リングと当接する駆動リング用当接部を設ける。この複数の羽根用当接部は、前記光量調整羽根の各々がほぼ同時に当接して停止するように前記地板又は前記押さえ板の複数箇所に設け、また、前記駆動リング用当接部は前記光量調節羽根と羽根用当接部とが当接して羽根が撓み変形した後に前記駆動リングが当接して停止するように前記地板又は前記押さえ板に設ける。
【0015】
尚、前記光量調整羽根は、前記地板又は前記押さえ板の前記羽根用当接部と面接触状態で当接するようにすることが好ましい
【0016】
また、前記光量調整羽根は、プラスチック素材などの撓み易い材料により作られている。
【0019】
上述のように構成することによって、複数の撓み易い光量調整羽根に羽根用当接部を設け、前記光軸開口を開口状態から遮蔽状態にする作動動作において、前記光量調羽根と前記羽根用当接部とが当接した後に前記駆動リングと前記駆動リング用当接部が当接するようにしたことで、複数の光量調整羽根は、シャッター動作時に駆動部と駆動リングと羽根の慣性重量の運動エネルギー総計を撓んで分散し、羽根用当接部と当接する衝突する音を小さくすることができる。また、前記光量調手段と前記羽根用当接部との当接により衝突する音を小さくした後、前記駆動リングと前記駆動リング用当接部が当接して前記羽根用当接部の衝突ダメージを軽減することができる。
【0021】
また、上記構成の光量調整装置において、前記駆動リングは、前記光量調整羽根用当接部と接触しないように形成することによって、この光量調整装置が連続自動絞り動作時に、羽根の衝突によるつぶれでバリのように羽根の厚み方向に突き出た凸部が、絞り動作時に駆動リングと干渉して引っかかる事がなく、スムーズな連続絞り動作にすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1は、本発明の光量調整装置1が使用されるビデオカメラ又は監視カメラのレンズユニットの側面図例を示す。ビデオカメラ又は監視カメラのレンズユニットは、複数のレンズ50と、撮像対象物からの画像を読み取るCCD51と、CCD51が読み取った画像のアナログ信号をデジタル信号に変換処理する信号処理装置52と、信号処理装置52からの信号に基づき撮像に最適な光量を得るための絞り値を計算し、その結果の光量調整の制御値を光量調整装置1に送信するCPU53と、CPU53から送信された制御値に基づき光量を調整するための光量調整羽根4を有する光量調整装置1から構成されている。以下、本実施の形態例は、6枚の光量調整羽根4で形成される光量調整手段で説明する。
【0024】
図2は、本発明の光量調整装置1の斜視図を示す。図3は、図2に示す光量調整装置1の分解斜視図を示す。
【0025】
図において、光量調整装置1は、駆動部3と、駆動部3によって開閉駆動される光量調整部2とから構成されている。光量調整部2は、地板6と、駆動リング32と、複数の光量調整羽根4からなる光量調整手段と、押さえ板45から構成されている。駆動部3は、駆動リング32と係合し、駆動部3の駆動力を伝えるアーム5を備えている。
【0026】
地板6には、撮影光軸を中心に撮影光路を形成している光軸開口17、凹陥溝に駆動リング32が摺動可能に嵌め込まれるようになっている。また、後述する6枚の光量調整羽根4a、4b、4c、4d、4e、4f(適宜、「4」と記載する。)の回動中心となる地板6と一体成形された6本のピン34と、後述する光量調整羽根4の回動を規制し光量調整羽根4の端部が当接する凸状の6個の羽根用当接部36と、地板6と押さえ板45とをネジ46で固定するためのネジ止穴35が形成されている。
【0027】
駆動リング32には、後述する6枚の光量調整羽根4を回動させるための6個の駆動ピン33と駆動手段のアーム5と係合する連動ピン37と切欠き部42が形成されている。
【0028】
黒色のプラスチックのシートで形成された光量調整羽根4は、6枚で構成され各羽根の起端部に地板6の各ピン34に嵌合する孔16、駆動リング32の駆動ピンが係合する長穴20が形成され、6枚の光量調整羽根4が地板6上に順次重ね合わされて光量調整を形成する。
【0029】
したがって、光量調整部2は、地板6、駆動リング32、光量調整羽根4、押さえ板45の順に重ねて組み立てられる。そして、駆動部3のアーム5に形成された係合孔15が駆動リング32の連動ピン37と係合することで、アーム5の回動に応じて駆動リング32が回動し、さらに、各光量調整羽根4a乃至4fが地板6に設けられたピン34を中心に回動することで光軸開口17の口径を開閉自在にしている。
【0030】
なお、本実施例では6枚の光量調整羽根4a乃至4fで構成されているが、2枚以上で構成されていればよい。その際、各光量調整羽根4を回動させる駆動ピン33及び回動の中心となるピン34は光量調整羽根4と同数設けていればよい。また、複数の羽根のうち一枚にNDフィルター(Neutral Density Filter)18を張り合わせることも可能である。
【0031】
アーム5には、駆動部3の出力軸13を嵌め込む孔26と、連動ピン37と係合する係合穴15と、アーム5を常に一方向(光量調整羽根4a乃至4fが光軸開口17を遮蔽する方向)に偏奇付勢する付勢バネ22とが設けられている。
【0032】
次に、駆動部3は、図2、図3に示すように、メーター8と、メータ−8の外周に嵌着してマグネット14の磁気を導く鉄製で中空円筒形のヨーク9と、ヨーク9を支持し駆動部3を地板6に固定する下カバー10とから構成されている。
【0033】
メーター8は、駆動部3の中心部に回転自在に枢支された出力軸13と円筒形のマグネット14と、このマグネット14を囲むアーム5との結合側のボビン12b及び下カバー10側ボビン12aと、両ボビン12a、12bに巻回されたコイル11と、から構成されている。
【0034】
メーター8の出力軸13はアーム5に設けられた孔26に嵌着される。アーム5の端に形成された係合穴15は、駆動リング32に設けられた連動ピン37と係合しており、メーター8の回転によってアーム5を回動させ、アーム5と係合した駆動リング32を回動させる。駆動リング32の駆動ピン33に係合された光量調整羽根4a、4b、4c、4d、4e、4fは、さらに、地板6のピン34に嵌合されピン34を回動の中心として回動する。このように、各光量調整羽根4は地板6に設けられたピン34を中心に回動することで光軸開口17の口径規制をしている。
【0035】
次に、光量調整用の駆動部3について図2、図4に基づいて説明する。図4は、メーター8とメーター8に取り付けられたアーム5の平面図を示す。図2、図4に示すように、NS2極に磁化された円筒状のマグネット14の孔に出力軸13が嵌め込まれる。この出力軸13にはアーム5が取り付けられておりこのアーム5の長手方向とマグネット14の磁力方向とが直交するように固定され、さらにこのアーム5の先端に設けられた係合穴15が駆動リング32に設けられた連動ピン37と係合しており、メーター8の回転によってアーム5を回動させ、アーム5と係合した駆動リング32を回動させる。
【0036】
マグネット14は、ボビン12a、12bの間に挟まれ、出力軸13を中心に回転自在に設置されている。さらにボビン12a、12bには夫々溝が設けられており、この溝に沿って長手方向にコイル11が巻回されている。さらにボビンを囲むようにして磁性材から成るヨーク9が設置されている。
【0037】
このような構成の駆動部3は、図2に示すように、出力軸13方向を光軸方向に向けて、地板6に固定される。したがって、コイル11の巻き方向が光軸方向に沿っているため、地板6上の占有面積は小さい。光軸方向長さに余裕があるが地板6面積に余裕がない場合、地板6面積を大きくすることなく、ひいては筐体自体の径を大きくすることなく、駆動部3を複数個設置することが可能である。
【0038】
次に、駆動部3の磁気的作用と動作について説明する。
【0039】
非通電状態では、アーム5は、アーム5に設けられた付勢バネ22の付勢力によって所定位置に付勢されて光量調整羽根4a乃至4fが光軸開口17を遮断した状態若しくは開口径が最小になった状態(アーム5が作動範囲40の一方端OO’上に沿った状態に)ある。
【0040】
コイル11に通電すると、フレミングの左手の法則に基づく反時計方向に回転させる力がマグネット14に作用し、マグネット14は、反時計方向に回転する。そして通電を遮断すると回転力が消失し、アーム5に設けられたバネ22の付勢力によって所定位置(OO’の位置)に戻り、付勢されて光量調整羽根4が光軸開口17を遮断した状態若しくは開口径が最小になった状態にある。この時、駆動リング32に対する駆動リンク用当接部48と光量調整羽根4の端面部に当接する羽根用当接部36によりバネ22の付勢力による所定位置への戻りが規制される。
【0041】
このように、マグネット14は、コイル11に通電することで回転するが、その作動範囲は地板6に設けられた駆動リング32を制御する駆動リング用当接部48及び羽根4に対する羽根用当接部36の2つの当接部36、48によって制限されている。そして、磁極が作動範囲40の一方端QQ’上に位置するとき、駆動リング32が他方の当接部に当接し、光量調整羽根4が光軸開口17を開放し開口径が最大になった状態となる。
【0042】
上記のように、コイル11への通電量によってマグネット14は、作動範囲40内の任意の位置まで回転し、光軸開口17の開口径を調整している。
【0043】
なお、メーター8において、ボビン12a、12bを囲むようにして磁性材から成るヨーク9は、長手方向全長に渡ってスリット(図示せず)が設けられている構成としてもよい。
【0044】
ヨーク9に設けられたスリットは、端面効果による磁気集中が起こり、磁極とスリットを形成しているヨーク端面間に吸引力が発生する。そのため図の実線に示すように、磁極とスリットが対向した(磁極がOO’上に位置した)状態が磁気的に最も安定した状態となり、非通電状態で磁極は常にこの位置を保持するようになっている。
【0045】
また他の構成として、本実施例ではスリットは長手方向全長にわたって設け例で説明をしたが、部分的に設けても良い。
【0046】
上記したように、磁極がOO’上に位置した時期的安定な状態の時、コイル11に通電すると、フレミングの左手の法則に基づく反時計方向に回転させる力がマグネット14に作用し、マグネット14は、反時計方向に回転する。そして通電を遮断すると回転力が消失し、磁極は磁気的に安定なOO’上の位置に戻る。
【0047】
なお、スリットの位置をQO’間又はOQ’間の略中央で作動範囲外に設けると、磁極とスリットを形成しているヨーク端面間に発生する吸引力を利用して、非通電下で電極をQQ’上とOO’上の2箇所(作動範囲の両側)で保持させることも出来る。このばあいも、マグネット14は作動範囲内を往復回転可能であるが、その回転方向は電流の向きで変えることが出来る。
【0048】
なお、スリットが対向する位置での磁気的な安定状態は、磁石の直径、ヨーク9の厚さ、ヨーク9の直径、スリットの大きさなどの条件を選択することで変えることが出来る。また、このような駆動部3は、シャッター用駆動装置としてもちろん使用できる。
【0049】
ここで、本発明における上記構成において光量調整羽根4の動作時、特にシャッター動作時での衝突音を極力小さくした構成について説明する。
【0050】
図5は、光量調整装置1の平面図を示す。光量調整羽根4a乃至4fは、厚さ0.07mmのプラスチックのシート材で形成されている。各光量調整羽根4は、互いに回動することにより光量調整羽根4同士で作られる開口穴の大きさを瞳のように大きくしたり小さくしたりする。
【0051】
上記したように、メーター8の出力軸13にはアーム5が嵌着されている。アーム5の端に形成された係合穴15は、駆動リング32に設けられた連動ピン37と係合しており、メーター8の回転によってアーム5を回動させ、アーム5と係合した駆動リング32を回動させる。駆動リング32の駆動ピン33に係合された各光量調整羽根4は、さらに、地板6のピン34に嵌合されピン34を回動の中心として回動する。このように、各光量調整羽根4は地板6に設けられたピン34を中心に回動することで光軸開口17の口径規制するように構成されている。
【0052】
コイル11に通電すると、フレミングの左手の法則に基づく反時計方向に回転させる力がマグネット14に作用し、マグネット14は、反時計方向に回転する。そしてシャッター動作時に通電を遮断すると回転力が消失し、アーム5に設けられたバネの付勢力によって所定位置(OO’の位置)に戻り、付勢されて光量調整羽根4が光軸開口17を遮断した状態に位置する。
また、シャッター動作時は電流の遮断ではなく、光量調整羽根4が光軸開口17を遮蔽する側に動作するよう、コイル11へ逆方向の通電をおこなってもよい。これによりシャッター速度を早くすることができる。
【0053】
駆動部3と駆動リング32と光量調整羽根4の動作は、光量調整羽根4が光軸開口17の遮蔽側への動作において地板6に設けられた複数の羽根用当接部36及び駆動リング用当接部48と当接することにより停止する。なお、当接部36、48は押え板45に設けても良い。
【0054】
この時の動作は、地板6に形成された6ヶ所の羽根用当接部36と各光量調整羽根4a乃至4fの端部の端面に形成された羽根当接部43とが当接し、さらに、駆動リング32をアーム5に接続するために設けられた腕部38と地板6の駆動部3側に設けられた駆動リング用当接部48とが当接することによって停止する。各光量調整羽根4a乃至4fの端面はこれらの当接部に略同時に当接する。またこの各羽根の当接後に駆動リング32の腕部38はその当接部に当接する。
【0055】
この当接において、衝撃音が発生する。プラスチックのシート材で形成された光量調整羽根4は、羽根の衝突による撓みは大きくなるが、金属に比べて衝突音に関しては小さくなり効果的である。
【0056】
上記の構成によれば、撓み易い各光量調整羽根4a乃至4fの端面を羽根当接部43に用いることで、シャッター動作時に駆動部3と駆動リング32と各光量調整羽根4の慣性重量の総計した分の運動エネルギーを光量調整羽根4a乃至4fが撓んで分散し、衝突する音を小さくすることができる。
【0057】
光量調整羽根4a、4bは、ガタつきのない連続したスムーズな動きをすることが要求される。連続光調整の動作時に少しでも動きがスムーズでないと撮影された映像が敏感に反応して明るさが変わってしまう。このため、地板6や光量調整羽根4a乃至4fの加工は、スムーズな動きを阻害する原因となるバリが出ないような精密な金型を使用し形成されている。
【0058】
図6は、光量調整羽根4a乃至4fに形成された羽根当接部43の動作を示す平面図である。さらに、光量調整羽根4a乃至4fの動作において、駆動リング32は、光量調整羽根4a乃至4fが動作する範囲で羽根当接部43と駆動リング32の端部が接触しないように駆動リング32の端部の1部をカットした切欠き部42が形成されている。図6において、図6(a)は、光量調整羽根4が、光軸開口17を遮断した状態若しくは開口径が最小になった状態を示している。光量調整羽根4の端面の羽根当接部43が地板6の羽根用当接部36に当接している。図6(b)は、駆動リング32の回動により光量調整羽根4が回動して光軸開口17の遮断から開口している状態を示している。光量調整羽根4に形成された羽根当接部43は、地板に形成された羽根用当接部36から離れ駆動リング32の縁部に摺動しつつ移動している。図6(c)は、光量調整羽根4が光軸開口17を開放し開口径が最大になった状態を示している。光量調整羽根4に形成された羽根当接部43は、地板6に形成された羽根用当接部36から離れ駆動リング32の縁部を摺動しつつ切欠き部42に移動している。
【0059】
駆動リング32に複数の切欠き部42を形成し、図示した形状で配置したことで、この光量調整装置1が連続自動絞り動作時に、光量調整羽根4a乃至4fの衝突によるつぶれでバリのように羽根の厚み方向に突き出た凸部が、絞り動作時に駆動リング32と接触して引っかかり、スムーズな連続絞り動作を妨げることがないように構成している。
【0060】
以上詳しく説明したように、本発明に係る光量調整装置は、光軸開口を設けた地板と、前記光軸開口の周囲に配設された複数枚の光量調整羽根から成る光量調節手段と、前記複数の光量調整羽根と係合し、前記光軸開口の周囲を回動することにより前記光量調整羽根を作動させる駆動リングと、前記光量調整羽根及び前記駆動リングを、前記地板と共に作動可能に挟持する押さえ板と、前記駆動リングを回動させることにより前記光量調整手段を作動させる駆動部と、を有した光量調整装置において、前記光軸開口を開口状態から遮蔽状態にする作動動作において、前記光量調整手段は、前記地板又は前記押さえ板の複数箇所に設けられた複数の羽根用当接部と当接することにより停止するように構成した。
【0061】
上記の構成によれば、撓み易い羽根を当接部に用いることで、シャッター動作時に駆動部と駆動リングと羽根の慣性重量の総計した分の運動エネルギーを光量調整羽根が撓んで分散し、衝突する音を極力小さくする光量調整装置を提供することができた。さらに衝撃を分散することによりレンズユニットへの衝撃が少なくなり撮像画像は安定し、さらに衝撃に起因する故障を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光量調整装置が使用されるビデオカメラ又は監視カメラのレンズユニットの側面図例を示す。
【図2】 本発明に係る光量調整装置の斜視図を示す。
【図3】 図2に示された光量調整装置の分解斜視図を示す。
【図4】 本発明に係るメーターとメーターに取り付けられたアームの平面図を示す。
【図5】 本発明に係る光量調整装置の平面図を示す。
【図6】 本発明に係る光量調整羽根に形成された羽根当接部の動作の平面図を示す。
【符号の説明】
1 光量調整装置
2 光量調整部
3 駆動部
4 光量調整羽根
5 アーム
6 地板
7 光量調整開口部
13 出力軸
14 マグネット
15 係合穴
16 孔
17 光軸開口
18 NDフィルタ
19 ガイドピン
20 長穴
22 付勢バネ
25 取り付け部
32 駆動リング
33 駆動ピン
34 ピン
35 ネジ止め穴
36 羽根用当接部
37 連動ピン
38 腕部
42 切欠き部
43 羽根当接部
45 押さえ板
48 駆動リング用当接部

Claims (3)

  1. 光軸開口を有する地板と、
    前記光軸開口の周囲に配設された複数の光量調整羽根と、
    前記複数の光量調節羽根の各々と係合し、前記光軸開口の周囲に回動自在に配置された駆動リングと、
    前記駆動リングを回動することにより前記光量調整手段を開閉作動させる駆動部と、
    前記光量調整羽根及び前記駆動リングを、前記地板と共に作動可能に挟持する押さえ板と、
    を備えた光量調整装置において、
    前記地板又は前記押さえ板には、前記光軸開口を開口状態から遮蔽状態にする作動動作において、前記光量調整羽根と当接する複数の羽根用当接部と、前記駆動リングと当接する
    駆動リング用当接部とが備えられ、
    前記複数の羽根用当接部は、前記光量調整羽根の各々がほぼ同時に当接して停止するように前記地板又は前記押さえ板の複数箇所に設けられ、
    前記駆動リング用当接部は、前記光量調節羽根と羽根用当接部とが当接して羽根が撓み変形した後に前記駆動リングが当接して停止するように前記地板又は前記押さえ板に設けられていることを特徴とする光量調整装置。
  2. 前記複数の光量調整羽根は、それぞれ前記地板又は前記押さえ板に設けた前記羽根用当接部と面接触状態で当接することを特徴とする請求項に記載の光量調整装置。
  3. 前記光量調整羽根は、プラスチック素材により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光量調整装置。
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