JP3714964B2 - 光学活性アミン類の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は薬剤および作物保護剤を製造するための中間体として使用することができる既知の光学活性アミン類の新規な製造方法に関する。さらに、本発明は新規な光学活性アシル化アミン類に関する。
最初にラセミアミンをヒドロラーゼの存在下でカルボニル炭素原子の近くの酸部分中に電子に富んだヘテロ原子を有するエステルを使用してエナンチオ選択的にアシル化し、次に生ずる光学活性(S)−アミンおよび光学活性アシル化(R)−アミン(=アミド)の混合物を分離し、それにより(S)−アミンを与え、そして他の鏡像異性体を所望するならアシル化(R)−アミンからアミド分解により得ることにより光学活性第一級および第二級アミン類を製造できることはDE−A 4 332 738によりすでに知られている。適するヒドロラーゼ類はシュードモナス(Pseudomonas)、例えばアマノ(Amano)Pから、またはシュードモナス種DSM8246からのリパーゼ類である。得られる鏡像異性体の光学純度の程度は非常に高い。しかしながら、この方法は、酵素によるアシル化に相対的に長い反応時間が必要でありそして反応は高希釈溶液中で実施されという欠点を有する。相対的に長い反応時間後にのみ、得られる残存している(S)−鏡像異性体が十分高い光学収率で得られる。実用的な目的のためには、達成できる空間−時間収率は従って不適切である。それは基質に関して相対的に多量の酵素を必要とすることが別の欠点である。さらに、この酵素は非常に高い活性を有するため、精製、濃縮および処理にかなりの労力が必要である。
さらに、Chimica 48, 570(1994)は、ラセミアミン類がカンジダ・アンタークティカ(Candida antarctica)からのリパーゼの存在下で、酢酸エチルとエナンチオ選択的に反応して(S)−アミンおよびアセチル化(R)−アミン(=アミド)の混合物を与え、そこから(S)−アミンおよびアセチル化(R)−アミンを単離することができ、その後のアミド分解によりアセチル化(R)−アミンを遊離させうることを開示している。この方法の欠点は、ここでも相対的に長い反応時間が必要でありそしてさらに収率が必ずしも満足のいくものではないことである。さらに、酵素対基質の比も欠点であるため、この方法の経済的な利用はほとんど不可能である。
今回、式
Figure 0003714964
[式中、
Rは場合により同一もしくは相異なる置換基によりモノ−ないしトリ置換されていてもよいアリールを表すが、結合点に隣接するアリール基の位置には置換基を有しておらず、或いは
場合により同一もしくは相異なる置換基によりモノ−ないしトリ置換されていてもよい場合によりベンゾ−縮合されていてもよいヘテロアリールを表すが、結合点に隣接するヘテロアリール基の位置には置換基を有しておらず、或いは
炭素数1〜7のアルキル、1〜7個の炭素原子および1〜5個のハロゲン原子を有するハロゲノアルキルまたはアルキル部分中の炭素数が1〜7で且つアルコキシ部分中の炭素数が1〜3のアルコキシアルキルを表し、
そして
mは数0、1、2または3を表す]
の光学活性アミン類が、
a)第一段階で、式
Figure 0003714964
[式中、
Rおよびmは各々上記定義の通りである]
のラセミアミン類を、カンジダ・アンタークティカ(Candida antarctica)からのリパーゼの存在下でそして適宜希釈剤の存在下で、式
Figure 0003714964
[式中、
1は炭素数1〜10のアルキルを表すか、または1〜6個の炭素原子および1〜5個のハロゲン原子を有するハロゲノアルキルを表し、
2は水素、炭素数1〜10のアルキル、1〜6個の炭素原子および1〜5個のハロゲン原子を有するハロゲノアルキルを表すか、或いは場合によりハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、フェニルおよびフェノキシよりなる群からの同一もしくは相異なる置換基によりモノ−ないしトリ置換されていてもよいフェニルを表し、
Xは酸素、硫黄または−NR3−基を表し、ここでR3は炭素数1〜4のアルキルを表し、
そして
nは数0、1、2または3を表す]
のエステル類と反応させ、
b)第二段階で、式
Figure 0003714964
[式中、
Rおよびmは各々上記定義の通りである]
の(S)−アミンおよび式
Figure 0003714964
[式中、
R、R2、X、mおよびnは各々上記定義の通りである]
のアシル化(R)−アミンの生ずる混合物を分離し、そして
c)適宜、第三段階で、式
Figure 0003714964
[式中、
Rおよびmは各々上記定義の通りである]
の(R)−アミンを、適宜希釈剤の存在下で、酸または塩基を用いる処理により式(III)のアシル化(R)−アミンから遊離させる
ことにより得られることが見いだされた。
(R)−アミン類は非対称的に置換された炭素原子において(R)立体配置を示す式(I)の光学活性化合物を意味すると理解される。対応して、(S)−アミン類はキラル中心において(S)立体配置を示す式(I)の光学活性化合物を意味すると理解される。式中、非対称的に置換された炭素原子は各場合とも(*)により示される。
本発明に従う方法により式(I*)の光学活性アミン類を高い収率および非常に良好な光学純度で製造できることは非常に驚異的である。既知の先行技術からは、カンジダ・アンタークティカからのリパーゼの特殊な使用が高いエナンチオ選択性(enantioselectivity)およびアミンとエステルとの間の反応において同様な方法でこれまで使用された酵素系より速い反応を達成しうることは予期できなかったことである。
本発明に従う方法は多くの利点を有する。すなわち、高い収率および優れた光学純度で多数の光学活性アミン類を製造することができる。反応を相対的に高い基質濃度で実施できることおよび反応時間が短いことも好ましいことである。従って、実用的な目的のためにも満足のいく空間−時間収率を達成することが可能である。必要なバイオ触媒(biocatalyst)が相対的に大量で入手できることおよびそれが高められた温度においても安定であることが別の利点である。基質に対する酵素の量に関しては、バイオ触媒は相対的に少ない量および低い酵素活性で使用される。最後に、反応の実施および所望する物質、すなわち(S)−または(R)−アミン、の単離には困難がない。
カンジダ・アンタークティカからのリパーゼの存在下でラセミ1−(4−クロロフェニル)−エチルアミンをメトキシ酢酸メチルと反応させ、生ずる成分を分離しそしてN−[1−(4−クロロフェニル)−エチル]−メトキシアセトアミドの(R)−鏡像異性体を塩酸で処理する場合には、本発明に従う方法の工程は下記の反応式により示すことができる。
Figure 0003714964
式(I)は、本発明に従う方法を実施するための出発物質として必要なラセミアミン類の一般的な定義を与える。
Rは好適には式
Figure 0003714964
[式中、
4、R5およびR6は互いに独立して水素、ハロゲン、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、炭素数1〜4のアルキルチオ、1〜4個の炭素原子および1〜5個の同一もしくは相異なるハロゲン原子を有するハロゲノアルキル、1〜4個の炭素原子および1〜5個の同一もしくは相異なるハロゲン原子を有するハロゲノアルコキシ、シアノ、各アルキル基中の炭素数が1〜4のジアルキルアミノ、ニトロ、フェニル、フェノキシまたはベンジルを表す]
の場合により置換されていてもよいフェニルを表すか、
或いは
Rは場合によりハロゲン、炭素数1〜4のアルキル、1〜4個の炭素原子および1〜5個の同一もしくは相異なるハロゲン原子を有するハロゲノアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、並びに1〜4個の炭素原子および1〜5個の同一もしくは相異なるハロゲン原子を有するハロゲノアルコキシよりなる群からの同一もしくは相異なる置換基によりモノ−ないしトリ置換されていてもよいナフチルを表すが、ナフチル基がそれを介して結合されている炭素原子に対するオルト位置は置換されておらず、
或いは
Rは複素環中に5または6個の環員並びに1〜3個のヘテロ原子、例えば窒素、酸素および/または硫黄を有する場合によりベンゾ−縮合されていてもよいヘテロアリールを表し、ここでこれらの基はハロゲン、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシおよび炭素数1〜4のハロゲノアルキルよりなる群からの同一もしくは相異なる置換基によりモノ−ないしトリ置換されていてもよいが、結合点に隣接するヘテロアリール基の位置は置換基を有しておらず、
或いは
炭素数1〜7の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、1〜5個の炭素原子並びに1〜5個の弗素および/もしくは塩素原子を有するハロゲノアルキルを表すか、またはアルキル部分中の炭素数が1〜5で且つアルコキシ部分中の炭素数が1〜3のアルコキシアルキルを表す。
mは好適には数0、1、2または3を表す。
Rが式
Figure 0003714964
[式中、
4、R5およびR6は互いに独立して水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、ジフルオロメトキシ、シアノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ニトロ、フェニル、フェノキシまたはベンジルを表す]の場合により置換されていてもよいフェニルを表すか、
或いは
Rが場合により弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、メトキシ、エトキシ、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシおよびジフルオロメトキシよりなる群からの同一もしくは相異なる置換基によりモノ−ないしトリ置換されていてもよいナフチルを表すが、ここでナフチル基がそれを介して結合されている炭素原子に対するオルト位置は置換されておらず、
或いは
Rが場合によりベンゾ−縮合されていてもよいフリル、チエニル、ピリジルまたはピリミジンを表し、ここでこれらの基は弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロエチルよりなる群からの同一もしくは相異なる置換基によりモノ−ないしトリ置換されていてもよいが、結合点に隣接するヘテロアリール基の位置には置換基を有しておらず、
或いは
Rが炭素数1〜5の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、1〜5個の炭素原子並びに1〜3個の弗素および/もしくは塩素原子を有するハロゲノアルキルを表すか、またはアルキル部分中の炭素数が1〜3でそしてアルコキシ部分中の炭素数が1〜3のアルコキシアルキルを表し、そして
mが数0、1または2を表す
式(I)のアミン類が特に好ましい。
式(I)のアミン類の例には下記式の化合物が包含される。
Figure 0003714964
Figure 0003714964
式(I)のラセミアミン類は既知であるかまたは既知の方法により製造することができる。
式(II)は、本発明に従う方法の第一段階を実施するための反応成分として必要なエステル類の一般的な定義を与える。
1は好適には炭素数1〜8の直鎖状アルキルを表すか、または1〜4個の炭素原子並びに1〜3個の弗素および/もしくは塩素原子を有する直鎖状ハロゲノアルキルを表し、
2は好適には水素、炭素数1〜8の直鎖状アルキル、1〜4個の炭素原子並びに1〜3個の弗素、塩素および/もしくは臭素原子を有する直鎖状ハロゲノアルキルを表すか、或いは場合により弗素、塩素、臭素、アミノ、ヒドロキシル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フェニルおよびフェノキシよりなる群からの同一もしくは相異なる置換基によりモノ−ないしトリ置換されていてもよいフェニルを表す。
Xは好適には酸素または硫黄を表す。
nは好適には数0、1または2を表す。
1がメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、クロロメチル、2−クロロエチル、2−フルオロエチルまたは2,2,2−トリフルオロエチルを表し、
2が水素、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、クロロメチル、トリフルオロメチル、2−クロロエチルを表すか、或いは場合により弗素、塩素、臭素、アミノ、ヒドロキシル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フェニルおよび/またはフェノキシによりモノ−ないしトリ置換されていてもよいフェニルを表し、
Xが酸素または硫黄を表し、そして
nが数1または2を表す、
式(II)のエステル類が特に好適である。
式(II)のエステル類の例には下記式の化合物が包含される。
Figure 0003714964
Figure 0003714964
式(II)のエステル類は既知であるかまたは既知の方法により製造することができる。
本発明に従う方法の第一段階を実施するために使用されるバイオ触媒はカンジダ・アンタークティカからのリパーゼである。名称ノヴォジム(Novozym)435Rとして市販されている生成物を使用することが好ましい。
リパーゼは天然形または改変形、例えばカプセル化または無機もしくは有機担体物質と結合された形で使用することができる。この概念で適する担体の例はセライト(Celite)、レワティット(Lewatit)、ゼオライト、多糖類、ポリアミド類およびポリスチレン樹脂である。
本発明に従う方法の第一段階を実施するために適する希釈剤はそのような反応に関して一般的な全ての有機溶媒である。エーテル類、例えばメチルtert−ブチルエーテルまたはtert−アミルメチルエーテル、並びに脂肪族もしくは芳香族炭化水素類、例えばヘキサン、シクロヘキサンまたはトルエン、並びにニトリル類、例えばアセトニトリルまたはブチロニトリル、並びにアルコール類、例えばtert−ブタノールまたは3−メチル−3−ペンタノール、並びに最終的にはアシル化用に使用されるエステル類が好ましい。
本発明に従う第一段階を実施する時には、温度はある範囲内で変えることができる。一般的には、反応は0℃〜80℃の間、好適には10℃〜60℃の間の温度において実施される。
本発明に従う方法の第一段階は一般的には大気圧において、適宜例えば窒素もしくはアルゴンの如き不活性気体下で実施される。
本発明に従う方法の第一段階を実施する時には、1モルの式(I)のラセミアミン当たり一般的には0.6〜10モル、好適には1〜3モルの式(II)のエステルが使用される。リパーゼの量はある範囲内で変えることもできる。一般的には、ラセミアミンを基にして、1〜10重量%の固定化リパーゼが使用され、それは1モルのラセミアミン当たり10,000〜112,000単位のリパーゼの活性に相当する。特に、本発明に従う方法の第一段階は成分をいずれかの順序で加えるような方法で実施され、そして生ずる混合物を特定の反応温度において所望する転化率が得られるまで撹拌する。反応を終了させるために、バイオ触媒は一般的に濾過により除去される。
第二段階において、本発明に従う方法の第一段階で得られる混合物を一般的な方法により処理する。一般的には、所望する成分は蒸留、分別結晶化、酸−塩基溶媒抽出によりまたは他の手段により単離される。それ故、反応混合物を分別蒸留にかけることが例えば可能である。反応混合物を濃縮し、水と微混和性である有機溶媒中に残っている残渣を抽出し、生ずる溶液を水および鉱酸で処理しそして相を分離することも可能である。有機相の濃縮がアシル化(R)−アミンを与える。(S)−アミンは塩素を用いる最初の処理、その後の水と微混和性である有機溶媒を用いる抽出並びに一緒にした有機相の濃縮により水相から単離することができる。適宜、単離される生成物をさらに例えばクロマトグラフィーまたは蒸留により精製することができる。

Figure 0003714964
[式中、
8は弗素、塩素、臭素、メチル、メトキシまたはメチルチオを表し、
7およびR9は各々水素を表し、そして
pは数0、1または2を表すか、
或いは
8は水素を表し、
7およびR9は各々メチルを表し、そして
pは2を表す]
のアシル化(R)−アミン類は新規である。
式(IIIa)のアシル化(R)−アミン類の例には下記式の化合物が包含される:
Figure 0003714964
Figure 0003714964
本発明に従う方法の第三段階を実施するのに適する酸は全ての一般的な強酸である。好適に利用できるものは鉱酸、例えば硫黄または塩酸、である。
本発明に従う方法の第三段階を実施するのに適する塩基は全ての一般的な強塩基である。好適に使用できるものは無機塩基、例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、である。
本発明に従う方法の第三段階を実施するのに適する希釈剤はそのような反応に一般的な全ての有機溶媒、および水である。好適に使用されるものは水または水および有機溶媒の混合物であり、例には水およびトルエンの混合物が包含される。
本発明に従う方法の第三段階を実施する時には、温度を相対的に広い範囲内で変えることができる。一般的には、反応は20〜180℃の間、好適には30〜150℃の間の温度において実施される。
本発明に従う方法の第三段階は一般的に大気圧下で実施される。しかしながら、高められたまたは減じられた圧力下で実施することもできる。
本発明に従う方法の第三段階を実施する時には、1モルの式(III)のアシル化(R)−アミン当たり一般的には1〜5当量または大過剰の酸もしくは塩基が使用される。処理は一般的な方法により実施される。一般的には、分解が終了した後にそして中和後に、反応混合物を水と微混和性である有機溶媒で抽出し、そして一緒にした有機相を乾燥しそして濃縮する。適宜、生じた生成物から依然として存在するかもしれない不純物を一般的な方法を使用して除去することができる。
本発明に従う方法により製造可能な式(I*)のアミン類は薬剤または殺昆虫、殺菌・殺カビもしくは除草特性を有する活性化合物を製造するための有用な中間体である(EP−A 0 519 211、EP−A 0 453 137、EP−A 0 283 879、EP−A 0 264 217およびEP−A 0 341 475参照)。それ故、例えば、式
Figure 0003714964
の(R)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミンを酸結合剤の存在下でそして不活性有機希釈剤の存在下で、式
Figure 0003714964
の2,2−ジクロロ−1−エチル−3−メチル−1−ジクロプロパンカルボニルクロリドと反応させることにより式
Figure 0003714964
の殺菌・殺カビ活性化合物が得られる。
以下の実施例は本発明に従う方法の実施を説明するものである。
製造実施例
実施例1
Figure 0003714964
第一段階
室温において、77.75g(0.5モル)のラセミ1−(4−クロロフェニル)−エチルアミンの260gのメトキシ酢酸メチル中溶液を撹拌しながら3.9gのノヴォジム(Novozym)435R(=カンジダ・アンタークティカからの固定化リパーゼ;7300U/g)と混合する。混合物を室温においてさらに2.5時間撹拌しそして酵素を次に濾別しそして20gのメトキシ酢酸メチルですすぐ。
第二段階
濾液を減圧下で濃縮しそして残った残渣を300mlの塩化メチレン中に加える。生じた溶液を100mlの氷水および21mlの濃塩酸と混合しそして室温において0.2時間撹拌する。次に相を分離する。
有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥しそして次に減圧下で濃縮する。この方法で、61.9gの生成物が得られ、それはガスクロマトグラフィー分析によると95%のN−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−メチルオキシアセトアミドの(R)−鏡像異性体からなる。ee値は97.1%である。
ここで、計算された収率は理論値の51.7%である。
冷却しながら、上記の相分離で得られた水相を35mlの濃水酸化ナトリウム水溶液と混合しそして次に塩化メチレンで3回抽出する。一緒にした有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥しそして次に減圧下で濃縮する。この方法で、37gの無色液体が得られ、それはガスクロマトグラフィー分析によると98.2%の1−(4−クロロフェニル)エチルアミンの(S)−鏡像異性体からなる。ee値は91.8%である。
ここで、計算された収率は理論値の46.6%である。
第三段階
52g(0.224モル)の生じたN−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−メチルオキシアセトアミドの(R)−鏡像異性体、180mlの水および67.7gの濃塩酸の混合物を還流下で10時間加熱する。反応混合物を放冷して室温にし、最初に塩化メチレンで1回抽出し、次に濃水酸化ナトリウム水溶液を用いてアルカリ性にしそして引き続き各場合とも200mlの塩化メチレンで3回抽出する。一緒にした有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥しそして次に減圧下で濃縮する。この方法で、33.1gの生成物が得られ、それはガスクロマトグラフィー分析によると99.1%の1−(4−クロロフェニル)−エチルアミンの(R)−鏡像異性体からなる。ee値は95.1%である。
計算された合計収率は理論値の95%である。
実施例2
Figure 0003714964
第一段階
室温において、3.1g(0.02モル)のラセミ1−(4−クロロフェニル)−エチルアミンの20mlのtert−アミルエチルエーテル中溶液を撹拌しながら10.4g(0.1モル)のメトキシ酢酸メチルおよび次に0.6gのノヴォジム(Novozym)435R(=カンジダ・アンタークティカからの固定化リパーゼ;7300U/g)と混合する。撹拌を40℃において続けそして反応の進行をガスクロマトグラフィーサンプル分析により監視する。1.5時間後に、転化率は52%である。この段階で、酵素を濾別することにより反応を終結させる。
第二段階
酵素を濾別した後に残っている濾液を分別蒸留にかける。
この方法で、1.3gの無色液体が得られ、それはガスクロマトグラフィー分析によると94%の1−(4−クロロフェニル)−エチルアミンの(S)−鏡像異性体からなる。ee値は>98%である。ここで、計算された収率は理論値の43%である。
さらに、2.1gの生成物が得られ、それはガスクロマトグラフィー分析によると99%のN−[1−(4−クロロフェニル)−エチル]−メトキシアセトアミドの(R)−鏡像異性体からなる。ee値は>98%である。ここで、計算された収率は理論値の46.8%である。
実施例3
Figure 0003714964
第一段階
室温において、7.93g(0.051モル)のラセミ1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミンの40mlのメチルtert−ブチルエーテル中溶液を撹拌しながら13.2g(0.1モル)のメトキシ酢酸n−プロピルおよび次に0.45gのノヴォジム(Novozym)435R(=カンジダ・アンタークティカからの固定化リパーゼ;7300U/g)と混合する。撹拌を40℃において続けそして反応の進行をガスクロマトグラフィーサンプル分析により監視する。1.5時間後に、転化率は52%である。この段階で、酵素を濾別することにより反応を終結させる。
第二段階
酵素を濾別した後に残っている濾液を分別蒸留にかける。
この方法で、3.5g(理論値の44.3%)の1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミンの(S)−鏡像異性体が得られる。ee値は96.4%である。
さらに、5.2g(理論値の45.1%)のN−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−メトキシアセトアミドの(R)−鏡像異性体が得られる。ee値は99%である。
実施例4
Figure 0003714964
第一段階
室温において、7.8g(0.05モル)のラセミ1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミンの35mlのメチルtert−ブチルエーテル中溶液を撹拌しながら8.32g(0.08モル)のメトキシ酢酸メチルおよび次に0.39gのノヴォジム(Novozym)435R(=カンジダ・アンタークティカからの固定化リパーゼ;7300U/g)と混合する。撹拌を40℃において続けそして反応の進行をガスクロマトグラフィーサンプル分析により監視する。4.5時間後に、転化率は55%である。この段階で、酵素を濾別することにより反応を終結させる。残った濾液中で、1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミンの(S)−鏡像異性体は98.1%のee値を有しており、得られたN−[1−(4−クロロフェニル)−エチル]−メトキシアセトアミドの(R)−鏡像異性体は96%のee値を有する。
実施例5
Figure 0003714964
第一段階
室温において、7.8g(0.05モル)のラセミ1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミンの40mlのメチルtert−ブチルエーテル中溶液を撹拌しながら13.2g(0.13モル)のメトキシ酢酸メチルおよび次に80mgのノヴォジム(Novozym)435R(=カンジダ・アンタークティカからの固定化リパーゼ;7300U/g)と混合する。撹拌を40℃において続けそして反応の進行をガスクロマトグラフィーサンプル分析により監視する。3時間後に、転化率は43.8%である。この段階で、酵素を濾別することにより反応を終結させる。残った濾液中で、N−[1−(4−クロロフェニル)−エチル]−メトキシアセトアミドの(R)−鏡像異性体は97.7%のee値を有する。
実施例6
Figure 0003714964
第一段階
室温において、7.8g(0.05モル)のラセミ1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミンの40mlのメチルtert−ブチルエーテル中溶液を撹拌しながら10.4g(0.1モル)のメトキシ酢酸メチルおよび次に0.45gのノヴォジム(Novozym)435R(=カンジダ・アンタークティカからの固定化リパーゼ;7300U/g)と混合する。撹拌を60℃において続けそして反応の進行をガスクロマトグラフィーサンプル分析により監視する。3時間後に、転化率は54%である。この段階で、酵素を濾別することにより反応を終結させる。残った濾液中で、1−(4−クロロフェニル)−エチルアミンの(S)−鏡像異性体は98.8%のee値を有しており、得られたN−[1−(4−クロロフェニル)−エチル]−メトキシアセトアミドの(R)−鏡像異性体は94.4%のee値を有する。
実施例7
Figure 0003714964
第一段階
室温において、16.6g(0.107モル)のラセミ1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミンの41gのメトキシ酢酸メチル中溶液を撹拌しながら1.2gのノヴォジム(Novozym)435R(=カンジダ・アンタークティカからの固定化リパーゼ;7300U/g)と混合する。撹拌を40℃において続けそして反応の進行をガスクロマトグラフィーサンプル分析により監視する。2.5時間後に、転化率は54%である。この段階で、酵素を濾別することにより反応を終結させる。残った濾液中で、1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミンの(S)−鏡像異性体は95.6%のee値を有しており、得られたN−[1−(4−クロロフェニル)−エチル]−メトキシアセトアミドの(R)−鏡像異性体は95.3%のee値を有する。
実施例8
Figure 0003714964
第一段階
室温において、20.06g(0.129モル)のラセミ1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミンの20g(0.19モル)のメトキシ酢酸メチル中溶液を撹拌しながら1gのノヴォジム(Novozym)435R(=カンジダ・アンタークティカからの固定化リパーゼ;7300U/g)と混合する。撹拌を室温において1時間続けそして酵素を濾別することにより反応を終結させる。転化率は43.9%である。残った濾液中で、1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミンの(S)−鏡像異性体は61%のee値を有しており、得られたN−[1−(4−クロロフェニル)−エチル]−メトキシアセトアミドの(R)−鏡像異性体は98.4%のee値を有する。
実施例9
Figure 0003714964
第一段階
室温において、11.92g(0.08モル)のラセミ3−フェニル−1−エチルプロピルアミンの34mlのメチルtert−ブチルエーテル中溶液を8.32g(0.08モル)のメトキシ酢酸メチルおよび0.47gのノヴォジム(Novozym)435R(=カンジダ・アンタークティカからの固定化リパーゼ;7300U/g)と混合しそして次に35〜40℃において撹拌する。サンプルを採取し、それをガスクロマトグラフィーにより分析することにより反応の進行を監視する。0.5時間だけの後に、転化率は41%である。合計3時間後に、酵素を濾別することにより反応を終結させる。転化率は53.8%である。
第二段階
酵素を濾別した後に残っている濾液を分別蒸留にかける。
この方法で、5.15gの89.7%のee値を有する3−フェニル−1−メチループロピルアミンの(S)−鏡像異性体が得られる。計算された収率はここで理論値の43.2%である。
さらに、7.88gの94%のee値を有するN−(3−フェニル−1−メチル−プロピル)メトキシアセトアミドの(R)−鏡像異性体が得られる。計算された収率はここで理論値の46.7%である。
実施例10
Figure 0003714964
17.9g(0.1モル)のラセミ1−メチル−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピルアミン、10.4g(0.1モル)のメトキシ酢酸メチル、0.75gのノヴォジム(Novozym)435R(=カンジダ・アンタークティカからの固定化リパーゼ;7300U/g)および80mlのメチルtert−ブチルエーテルの混合物を40℃において3時間撹拌する。酵素を次に濾別する。残っている溶液を100mlの10%強度水性塩酸と混合しそして次に減圧下で濃縮する。残渣を0℃に冷却しそして生じた固体を濾別しそして乾燥する。この方法で、9.95gの生成物が得られ、それはガスクロマトグラムによると99.2%のN−[[3−(4−メトキシ−フェニル)−1−メチル]−プロピル]−メトキシアセトアミドの(R)−鏡像異性体からなる。計算された収率はここで理論値の39.6%である。ee値は99%である。
1H NMRスペクトル/CDCl3/TMS):
δ=1.1(d,3H,CH3);1.63−1.71(m,2H,CH2);2.48−2.58(m,2H,CH2);3.32(s,3H,CH3);3.69(s,3H,CH3);3.78(d,2H,CH2);4.0(m,H,CH);6.3(d,1H,NH);6.7−7.03(m,4H,芳香族H)ppm
実施例11
Figure 0003714964
51.3g(0.34モル)のラセミ1−(4−メトキシ−フェニル)−エチルアミン、35.3g(0.34モル)のメトキシ酢酸メチル、2.5gのノヴォジム(Novozym)435R(=カンジダ・アンタークティカからの固定化リパーゼ;7300U/g)および80mlのメチルtert−ブチルエーテルの混合物を40℃において5時間撹拌する。酵素を次に濾別する。残っている溶液を100mlの10%強度水性塩酸と混合しそして次に減圧下で濃縮する。残渣を0℃に冷却しそして生じた固体を濾別しそして乾燥する。この方法で、38.5gの生成物が得られ、それはガスクロマトグラムによると96%のN−[1−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−メトキシアセトアミドの(R)−鏡像異性体からなる。計算された収率はここで理論値の40.2%である。ee値は98.3%である。
1H NMRスペクトル/CDCl3/TMS):
δ=1.49(d,3H,CH3);3.38(s,3H,CH3);3.79(s,3H,CH3);3.87(d,2H,CH2);5.13(m,1H,CH);6.68(d,1H,NH);6.9−7.28(m,4H,芳香族H)ppm

Claims (4)


  1. Figure 0003714964
    [式中、
    Rは
    Figure 0003714964
    ここで、
    4 およびR 6 は水素であり且つR 5 は塩素、弗素、メチルまたはメトキシである、
    の置換されたフェニル基を表し、そして
    mは数0、1または2を表す]
    の光学活性アミンを製造する方法であって、
    a)第一段階で、式
    Figure 0003714964
    [式中、
    Rおよびmは各々上記定義の通りである]
    のラセミアミンを、ラセミアミン1モルあたり10,000〜112,000単位のカンジダ・アンタークティカ(Candida antarctica)からのリパーゼの存在下且つ希釈剤の存在下で、式
    Figure 0003714964
    [式中、
    1メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、クロロメチル、2−クロロエチル、2−フルオロエチル又は2,2,2−トリフルオロエチルを表し、
    2メチルを表し、
    Xは酸素を表し、
    そして
    nは数1または2を表す]
    のエステルと反応させ、
    b)第二段階で、生ずる
    Figure 0003714964
    [式中、
    Rおよびmは各々上記定義の通りである]
    の(S)−アミンおよび式
    Figure 0003714964
    [式中、
    R、R2、X、mおよびnは各々上記定義の通りである]
    のアシル化(R)−アミンの混合物を分離し、そして
    )第三段階で、式(III)のアシル化(R)−アミンを希釈剤の存在下で酸または塩基を用いて処理することにより、
    Figure 0003714964
    [式中、
    Rおよびmは各々上記定義の通りである]
    の(R)−アミンを遊離させる
    ことを特徴とする方法。
  2. 式(I)のラセミアミンが式
    Figure 0003714964
    の1−(4−クロロフェニル)−エチルアミンである請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 式(II)のエステルが式
    Figure 0003714964
    のメトキシ酢酸メチルである請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 第一段階を0℃〜80℃の間の温度において実施する請求の範囲第1項記載の方法。
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