JP3714875B2 - グレーコードカウンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グレーコードカウンタに関するものである。特に飛び越しカウント動作が可能なグレーコードカウンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
固体撮像装置においてデコーダ型の走査回路を用いる場合がある。デコーダ型の走査回路はカウンタを備えており、カウンタが出力する値と一致するアドレスを走査する。このカウンタに所望のカウント動作を行わせることによって撮像を得ることができる。
【0003】
従来このカウンタにバイナリーカウンタを用いていたが、バイナリーカウンタでは10進カウントが1つ遷移する際に複数個のビット遷移を有する場合があった。例えば、5ビットのバイナリーカウンタにおいて、10進カウントが0から1に遷移する場合は、図2に示すようにバイナリーコードでは(00000)から(00001)に変化するので、ビット遷移数は1個であるが、10進カウントが15から16に遷移するときには、図2に示すようにバイナリーコードでは(01111)から(10000)に変化するのでビット遷移数は5個になる。ビット遷移数が多くなればなるほどカウンタが設けられているシステム内には電源電流が多く流れ、電気的ノイズが発生する。その際にシステム内の信号間に干渉が起こり、システムが誤動作するおそれがあった。
【0004】
この電気的ノイズの発生を抑制するために、グレーコードカウンタが用いられてきた。5ビットのグレーコードカウンタの代表的な回路構成を図22に示す。
【0005】
フリップフロップFF6のQ出力端子はバッファBUF1を介してフリップフロップFF1のC入力端子に接続される。また、フリップフロップFF6のXQ出力端子は、NAND回路NA1〜NA4それぞれの第1入力端子に接続される。
【0006】
NAND回路NA1の第2入力端子は、フリップフロップFF1のQ出力端子と接続される。NAND回路NA1の出力端子は、インバータ回路INV1を介してフリップフロップFF2のC入力端子に接続される。
【0007】
また、NAND回路NA2の第2入力端子はフリップフロップFF1のXQ出力端子と接続され、NAND回路NA2の第3入力端子はフリップフロップFF2のQ出力端子と接続される。NAND回路NA2の出力端子は、インバータ回路INV2を介してフリップフロップFF3のC入力端子に接続される。
【0008】
また、NAND回路NA3の第2入力端子はフリップフロップFF1のXQ出力端子と接続され、NAND回路NA3の第3入力端子はフリップフロップFF2のXQ出力端子と接続され、NAND回路NA3の第4入力端子はフリップフロップFF3のQ出力端子と接続される。NAND回路NA3の出力端子は、インバータ回路INV3を介してフリップフロップFF4のC入力端子に接続される。
【0009】
また、NAND回路NA4の第2入力端子はフリップフロップFF1のXQ出力端子と接続され、NAND回路NA4の第3入力端子はフリップフロップFF2のXQ出力端子と接続され、NAND回路NA4の第4入力端子はフリップフロップFF3のXQ出力端子と接続され、NAND回路NA4の第5入力端子はフリップフロップFF4のQ出力端子と接続される。NAND回路NA4の出力端子は、インバータ回路INV4を介してフリップフロップFF5のC入力端子に接続される。
【0010】
さらに、フリップフロップFF1〜FF6それぞれにおいて、XQ出力端子とD入力端子とが接続されている。これにより、フリップフロップFF1〜FF6各々において、C入力端子に入力されるクロック信号が立ち上がる毎にQ出力端子から出力される出力信号が反転する。
【0011】
バッファBUF1、NAND回路NA1〜NA4、及びインバータ回路INV1〜INV4からなるクロック生成回路21は、グレーコードカウンタ2の各出力の反転タイミングを決めるクロックを生成する回路として機能する。
【0012】
次に、このグレーコードカウンタ2の動作について図22および図23を参照して説明する。尚、フリップフロップFF1〜FF6のXS端子それぞれに入力されるセット信号SETQ0〜SETQ4及びSETNCKは、すべて常時1とする。また、フリップフロップFF1〜FF6のXR端子それぞれに入力されるリセット信号RESETQ0〜RESETQ4及びRESETNCKは、0に初期設定しその後1とする。
【0013】
フリップフロップFF6は、基準クロック信号CKを入力し、基準クロック信号CKの2分周となる2分周クロック信号NCKを生成して、次段のクロック生成回路21に2分周クロック信号NCKとその反転信号NCKXを出力している。
【0014】
クロック生成回路21は、2分周クロック信号NCKと同一であるクロック信号Q0CKNを生成する。フリップフロップFF1は、クロック生成回路21からクロック信号Q0CKNを入力するので、2分周クロック信号NCKが立ち上がるごとに反転する出力信号Q0pおよびその反転信号Q0Xを出力する。
【0015】
クロック生成回路21は、出力信号Q0pが1でかつ2分周クロック信号NCKが立ち下がるときに立ち上がるクロック信号Q1CKNも生成する。フリップフロップFF2は、クロック生成回路21からクロック信号Q1CKNを入力するので、クロック信号Q1CKNが立ち上がるごとに反転する出力信号Q1pおよびその反転信号であるQ1Xを出力する。
【0016】
クロック生成回路21は、出力信号Q0pが0、出力信号Q1pが1、かつ2分周クロック信号NCKが立ち下がるときに立ち上がるクロック信号Q2CKNも生成する。フリップフロップFF3は、クロック生成回路21からクロック信号Q2CKNを入力するので、クロック信号Q2CKNが立ち上がるごとに反転する出力信号Q2pおよびその反転信号であるQ2Xを出力する。
【0017】
クロック生成回路21は、出力信号Q0pが0、出力信号Q1pが0、出力信号Q2pが1、かつ2分周クロック信号NCKが立ち下がるときに立ち上がるクロック信号Q3CKNも生成する。フリップフロップFF4は、クロック生成回路21からクロック信号Q3CKNを入力するので、クロック信号Q3CKNが立ち上がるごとに反転する出力信号Q3pおよびその反転信号であるQ3Xを出力する。
【0018】
クロック生成回路21は、出力信号Q0pが0、出力信号Q1pが0、出力信号Q2pが0、出力信号Q3pが1、かつ2分周クロック信号NCKが立ち下がるときに立ち上がるクロック信号Q4CKNも生成する。フリップフロップFF5は、クロック生成回路21からクロック信号Q4CKNを入力するので、クロック信号Q4CKNが立ち上がるごとに反転する出力信号Q4pおよびその反転信号であるQ4Xを出力する。
【0019】
出力信号Q0pを0ビット目すなわち最下位ビットの出力、出力信号Q1pを1ビット目の出力、出力信号Q2pを2ビット目の出力、出力信号Q3pを3ビット目の出力、出力信号Q4pを4ビット目すなわち最上位ビットの出力とすると、グレーコードカウンタ2はクロック信号CKの10進カウントに応じて、図2に示したグレーコードを出力することになる。
【0020】
グレーコードでは連続した10進カウントでは、1ビットだけ異なる符号となり、その他のビットは同じ符号となる。つまり、連続する10進カウントではビット遷移数が常に1個となる。これにより、グレーコードカウンタはビット遷移による電流をバイナリーコードよりも少なくでき、電気的ノイズの発生を抑制できる。
【0021】
一方、固体撮像装置において、カウンタが飛び越しカウントを行うこと、すなわちデコーダ型の走査回路が飛び越し走査を行うことが必要とされる場合がある。
【0022】
例えば、飛び越し走査と通常走査を切り換えることによって、固体撮像装置に電子ズーム機能を持たせることができる。すなわち、通常撮影時(電子ズームなし)に飛び越し走査を行ない、電子ズーム時に通常走査を行う。ここで、撮像領域が水平方向に200個のアドレス(ピクセル)、垂直方向に200個のアドレス(ピクセル)を持つ固体撮像装置と、表示領域が水平方向に100個、垂直方向に100個の画素を持つ表示装置とを用いた場合ついて説明する。
【0023】
通常撮影(電子ズームなし)のときには、固体撮像装置は、水平、垂直方向とも0、2、4、…、196、198と1ずつ飛び越してアドレスを走査し、10000個(100×100)のデータを取得して、表示装置に表示させる。電子ズームのときには、固体撮像装置は、水平、垂直方向とも0、1、2、…、98、99と1ずつアドレスを走査し、10000個(100×100)のデータを取得して、表示装置に表示させる。この電子ズームの場合に表示される画像は、通常撮影時の画像の左上の部分が4倍にズームされた画像である。
【0024】
また、固体撮像装置において、静止画と動画の両方を撮像する場合がある。動画の場合、周波数の制限からすべてのアドレスを走査することが難しい場合がある。しかし、静止画の場合は、すべてのアドレスを走査した方が解像度がよい。このため、静止画の場合は、すべてのアドレスを走査し、動画の場合は飛び越して走査を行うとよい。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、グレーコードはバイナリーコードに比べ演算(例えば、足し算)が容易ではなく、また、コード自体が複雑なため、飛び越しカウントが可能なグレーコードカウンタの論理設計が困難であった。そのため、上述したような飛び越しカウントが必要な場合には、従来はバイナリーカウンタを用いていた。また、グレーコードカウンタにおいて飛び越しカウントが行えても、飛び越す値によってはビット遷移数が大幅に増大してしまうという問題もあった。例えば、9ずつ飛び越してカウントを行った場合、0から10に遷移したときにはグレーコードは(00000)から(01111)に変化してビット遷移数は4個になってしまい、ビット遷移数を少なくできるというグレーコードの特性が損なわれてしまう。
【0026】
さらに、固体撮像装置において、画面の切り取りの動作が可能とするためには、デコーダ型の走査回路が任意のアドレスから任意のアドレスまで走査すること、すなわちランダムアクセスが必要となる。例えば、水平方向のアドレスが200個ある固体撮像装置において、100〜149まで走査すれば、1〜99と150〜200までのアドレスに対応する画像を走査せずに、100〜149までのアドレスに対応する画像のみを切り取ることができる。この場合、任意の開始の値からカウントを開始し、任意の終了の値でカウントを終了できるカウンタが必要となる。
【0027】
本発明は、上記の問題点に鑑み、飛び越しカウントを可能とし、且つ飛び越しカウント時のビット遷移数を常に2個とするグレーコードカウンタを提供することを目的とする。また、飛び越しアドレス走査が可能で、且つ電気的ノイズが少ない固体撮像装置およびこれを用いたカメラシステムを提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るグレーコードカウンタにおいては、1ずつカウントするグレーコードカウンタと、該1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータを2の累乗から1を引いた値ずつ飛び越してカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換する出力値変換手段と、を備え、前記1ずつカウントするグレーコードカウンタをNビットのカウンタとし、2 M −1ずつ飛び越してカウントするときは、前記出力値変換手段が、前記1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータの下位(N−M)ビットに属するαビット目のビットデータを(α+M)ビット目のビットデータとして上位(N−M)ビットを出力し、残りの下位Mビットのうち(M−1)ビット目のビットデータをカウントする毎に反転させ、さらに(M−2)ビット目以下があれば該(M−2)ビット目以下のビットデータを常に0とするようにする。
【0029】
また、1ずつのカウントと飛び越しカウントとの切り換えができるように、前記出力値変換手段が、前記1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータをそのまま出力するか、前記1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータを2の累乗から1を引いた値ずつ飛び越してカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換するか、を外部信号に基づいて選択する選択手段を備えるようにしてもよい。
【0030】
また、上記目的を達成するために、本発明に係るグレーコードカウンタにおいては、1ずつカウントするグレーコードカウンタと、該1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータを2の累乗から1を引いた値ずつ飛び越してカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換する出力値変換手段と、飛び越してカウントするときはその飛び越す値に応じて、カウントを開始する10進カウントに対応するグレーコードデータを、1ずつカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換する入力値変換手段と、該入力値変更手段が出力するグレーコードデータに基づいて前記1ずつカウント行うグレーコードカウンタの初期状態を制御するカウント開始データ設定手段と、を備えるようにする。また、1ずつのカウントと飛び越しカウントとの切り換えができるように、前記出力値変換手段が、前記1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータをそのまま出力するか、前記1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータを2の累乗から1を引いた値ずつ飛び越してカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換するか、を外部信号に基づいて選択する選択手段を備えるようにしてもよい。さらに、前記1ずつカウントするグレーコードカウンタをNビットのカウンタとし、2 M −1ずつ飛び越してカウントするときは、前記出力変換手段が、前記1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータの下位(N−M)ビットに属するαビット目のビットデータを(α+M)ビット目のビットデータとして上位(N−M)ビットを出力し、残りの下位Mビットのうち(M−1)ビット目のビットデータをカウントする毎に反転させ、さらに(M−2)ビット目以下があれば前記1ずつカウントするグレーコードカウンタからカウント開始時に出力されたグレーコードデータの(M−2)ビット目以下に属するβビット目のビットデータをβビット目のビットデータとして(M−2)ビット目以下を出力するようにしてもよい。
【0032】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置においては、上記構成のグレーコードカウンタを備えるようにする。また、上記目的を達成するために、本発明に係るカメラシステムにおいては、上記構成の固体撮像装置を備えるようにする。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本発明に係る第一実施形態のグレーコードカウンタの構成を図1に示す。尚、第一実施形態のグレーコードカウンタは5ビット構成とし、1ずつカウントするグレーコードカウンタ2は図22に示したグレーコードカウンタと同一の回路構成とする。第一実施形態のグレーコードカウンタ1は、1ずつカウントするグレーコードカウンタ2および出力値変換器3を備えている。
【0034】
グレーコードカウンタ2はグレーコードデータQ0p〜Q4pを出力する。出力値変換器3は、制御信号mode0、mode1が1ずつカウントする旨であるときはグレーコードカウンタ2から出力されるグレーコードデータQ0p〜Q4pをそのまま出力データQ0〜Q4として出力し、制御信号mode0、mode1が2M−1ずつ飛び越しカウントする旨のときはグレーコードカウンタ2から出力されるグレーコードデータQ0p〜Q4pを2M−1ずつ飛び越してカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換して出力データQ0〜Q4として出力する。
【0035】
ここで、1ずつカウントするときのグレーコード出力データと2M−1ずつ飛び越してカウントするときのグレーコード出力データとの関係について考察する。1ずつカウントするときのグレーコード出力データは図2から明らかなように、Kビット目は最初の2K個0を繰り返し、その後は2K+1個同じ値を繰り返した後反転するビット変化パターンである。
【0036】
M−1ずつ飛び越してカウントする場合におけるM=1のとき、すなわち、1ずつ飛び越してカウントする場合、第一実施形態のグレーコードカウンタ1は0、2、4、6、…とカウントしていく。図3に1ずつ飛び越してカウントする場合の10進数とグレーコードの対応図を示す。図3から明らかなように、1ずつ飛び越してカウントする場合のグレーコードの0ビット目(最下位ビット)はカウント値が変わるたびに反転しており、カウント値が変わることによる上位4ビット(4ビット目〜1ビット目)に属する(α+1)ビット目の変化パターンは、グレーコードカウンタ2が0から15までカウント動作するときの下位4ビット(3ビット目〜0ビット目)に属するαビット目の変化パターンと同一である(図2参照)。ただし、M=1のときはαは0〜3の整数である。
【0037】
また、2M−1ずつ飛び越してカウントする場合におけるM=2のとき、すなわち、3ずつ飛び越してカウントする場合、第一実施形態のグレーコードカウンタ1は0、4、8、…とカウントしていく。図4に3ずつ飛び越してカウントする場合の10進数およびグレーコードの対応図を示す。図4から明らかなように、3ずつ飛び越してカウントする場合のグレーコードの0ビット目(最下位ビット)は常に0の値をとり続ける。1ビット目は、初期値を0として、カウントされるたびに反転する。カウント値が変わることによる上位3ビット(4ビット目〜2ビット目)の(α+2)ビット目の変化パターンは、グレーコードカウンタ2が0から7までカウント動作するときの下位3ビット(2ビット目〜0ビット目)に属するαビット目の変化パターンと同一である(図2参照)。ただし、M=2のときはαは0〜2の整数である。
【0038】
また、2M−1ずつ飛び越してカウントする場合におけるM=3のとき、すなわち、7ずつ飛び越してカウントする場合、第一実施形態のグレーコードカウンタ1は0、8、16、24、…とカウントしていく。図5に7ずつ飛び越してカウントする場合の10進数およびグレーコードの対応図を示す。図5から明らかなように、7ずつ飛び越してカウントする場合のグレーコードの0ビット目(最下位ビット)と1ビット目は常に0の値をとり続ける。2ビット目は、初期値を0として、カウントされるたびに反転する。カウント値が変わることによる上位2ビット(4ビット目〜3ビット目)に属する(α+3)ビット目の変化パターンは、グレーコードカウンタ2が0から3までカウント動作するときの下位2ビット(1ビット目〜0ビット目)に属するαビット目の変化パターンと同一である(図2参照)。ただし、M=3のときはαは0〜1の整数である。
【0039】
このような関係は、当然のことながらグレーコードのビット数が増えたときにも成り立つ。すなわち、Nビットのグレーコードカウンタにおいて、2M−1の値ずつ飛び越してカウントした場合のグレーコード出力データは、上位(N−M)ビットに属する(α+M)ビット目を1ずつカウントした場合のグレーコード出力データの下位(N−M)ビットに属するαビット目と同じ符号となり、(M−1)ビット目は初期値を0として、カウントされるごとに反転し、(N−2)ビット目以下は常に0をとり続ける。
【0040】
従って、2M−1ずつ飛び越してカウントする場合、出力値変換器3は、グレーコードカウンタ出力の下位(N−M)ビットに属するαビット目のビットデータを(α+M)ビット目のビットデータとして上位(N−M)ビットを出力し、残りの下位Mビットのうち(M−1)ビット目のビットデータをカウントする毎に反転させ、さらに(M−2)ビット目以下があればその(M−2)ビット目以下のビットデータを常に0とするように動作すればよく、N=5のときの具体的態様としては図6に示す回路構成が挙げられる。
【0041】
図6に示す出力値変換器3について説明する。セレクタS1の第1入力端子、セレクタS2の第2入力端子、セレクタS3の第3入力端子、およびセレクタS4の第4入力端子が共通接続され、グレーコードカウンタ2の0ビット目データQ4pが入力される。また、セレクタS2の第1入力端子、セレクタS3の第2入力端子、セレクタS4の第3入力端子、およびセレクタS5の第4入力端子が共通接続され、グレーコードカウンタ2の1ビット目データQ1pが入力される。また、セレクタS3の第1入力端子、セレクタS4の第2入力端子、およびセレクタS5の第3入力端子が共通接続され、グレーコードカウンタ2の2ビット目データQ2pが入力される。また、セレクタS4の第1入力端子およびセレクタS5の第2入力端子が共通接続され、グレーコードカウンタ2の3ビット目データQ3pが入力される。また、セレクタS4の第1入力端子にはグレーコードカウンタ2の4ビット目データQ4pが入力される。
【0042】
そして、セレクタS1の第2入力端子、セレクタS2の第3入力端子、およびセレクタS3の第4入力端子が共通接続され、フリップフロップFF7のQ出力端子に接続されている。セレクタS1の第3および第4入力端子並びにセレクタS2の第4入力端子がそれぞれ接地されている。
【0043】
さらに、セレクタS1〜S4の第1制御端子にはそれぞれ第1制御信号mode0が入力され、セレクタS1〜S4の第2制御端子にはそれぞれ第2制御信号mode1が入力される。セレクタS1〜S4は、第1制御端子と第2制御端子にLowレベルの信号が入力されたときは第1入力端子に入力された信号を出力し、第1制御端子にHighレベルの信号が入力され第2制御端子とにLowレベルの信号が入力されたときは第2入力端子に入力された信号を出力し、第1制御端子にLowレベルの信号が入力され第2制御端子にHighレベルの信号が入力されたときは第3入力端子に入力された信号を出力し、第1制御端子と第2制御端子とにHighレベルの信号が入力されたときは第4入力端子に入力された信号を出力する。
【0044】
したがって、出力値変換器3が出力するビットデータは図7に示すようになる。第1制御信号mode0、第2制御信号mode1がともに0のときは第一実施形態のグレーコードカウンタ1は1ずつカウントし、第1制御信号mode0が1、第2制御信号mode1が0のときは第一実施形態のグレーコードカウンタ1は1ずつ飛び越してカウントし、第1制御信号mode0が0、第2制御信号mode1が1のときは第一実施形態のグレーコードカウンタ1は3ずつ飛び越してカウントし、第1制御信号mode0、第2制御信号mode1がともに1のときは第一実施形態のグレーコードカウンタ1は7ずつ飛び越してカウントする。
【0045】
これにより、2M−1(M=1〜3)ずつ飛び越しのカウントが可能となり、そのビット遷移数は常に2にすることができる。また、1ずつカウントする動作と2M−1ずつ飛び越してカウントする動作とを切り換えることもできる。
【0046】
次に、本発明に係る第二実施形態のグレーコードカウンタについて説明する。上述した第一実施形態のグレーコードカウンタは0からしかカウントを開始することができない。ところが、固体撮像装置において、画面の切り取りの動作を可能とするためには、デコーダ型の走査回路が任意のアドレスから任意のアドレスまで走査すること、すなわちランダムアクセスが必要となる。このため、任意のカウント数からカウントを開始でき、任意のカウント数でカウントを終了することができるカウンタが必要となる。
【0047】
そこで、第二実施形態のグレーコードカウンタは、図8に示すような構成とし、任意のカウント数からカウントを開始でき且つ任意のカウント数でカウントを終了することができるようにする。尚、第二実施形態のグレーコードカウンタも第一実施形態のグレーコードカウンタと同様に5ビット構成とする。また、図8において図1と同一の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
【0048】
カウントを開始する値のグレーコードデータSTART0〜START4が入力値変換器4および初期設定手段7に入力される。入力値変換器4は、カウントを開始する値のグレーコードデータSTART0〜START4を制御信号mode0、mode1に応じて変換してカウント開始データ設定手段5に出力する。カウント開始データ設定手段5は入力値変換器4から送られるビットデータに基づき、グレーコードカウンタ2の初期状態を制御する。
【0049】
一方、初期設定手段7は、カウントを開始する値のグレーコードデータSTART0〜START4と制御信号mode0、mode1に応じて出力値変換器3’の初期状態を制御する。出力値変換値3’はグレーコードカウンタの出力データQ0p〜Q4pを変換し、グレーコードデータQ0〜Q4を出力する。
【0050】
また、カウント終了データ設定手段6は、カウントを終了する値のグレーコードデータSTOP0〜STOP4および出力値変換器3’の出力データQ0〜Q4に応じてグレーコードカウンタ2に送出するクロック信号を制御する。
【0051】
次に、図8に示した第2実施形態のグレーコードカウンタの各構成部分の具体的態様について説明する。まず、出力値変換器3’および初期設定手段7について説明する。
【0052】
ここで、任意の数からカウントを開始する場合における1ずつカウントするときのグレーコード出力データと2M−1ずつ飛び越してカウントするときのグレーコード出力データとの関係について考察する。
【0053】
M−1ずつ飛び越してカウントする場合におけるM=1のとき、すなわち、1ずつ飛び越してカウントする場合において、0からカウントを開始して1ずつ飛び越してカウントする場合と、1からカウントを開始して1ずつ飛び越してカウントする場合との2通りに分けて考える。0からカウントを開始する場合の10進数とグレーコードとの対応図を図17(a)に、1からカウントを開始する場合の10進数とグレーコードとの対応図を図17(b)にそれぞれ示す。
【0054】
図17(a)から明らかなように、カウントを開始する値の10進カウントが偶数の場合、0からカウントを開始する場合とはカウントを開始する初期値が異なるだけでカウント動作は同じである。また、図17(b)から明らかなように、カウントを開始する値の10進カウントが奇数の場合、1からカウントを開始する場合とはカウントを開始する初期値が異なるだけでカウント動作は同じである。
【0055】
さらに図17(a)および図17(b)から、カウントを開始する値が偶数であるか奇数であるかに関わらず、1ずつカウントするときのグレーコード出力データと1ずつ飛び越してカウントするときのグレーコード出力データとの間に一定の関係があることが分かる。すなわち、1ずつ飛び越してカウントする場合のグレーコードの0ビット目(最下位ビット)は、カウントを開始する値の0ビット目の値を初期値としてカウントを開始し、その後、カウント値が変わるたびに反転している。また、1ずつ飛び越してカウントする場合のグレーコードの上位4ビット(4ビット目〜1ビット目)に属する(α+1)ビット目でのカウント値が変わることによる変化パターンは、1ずつカウントする場合のグレーコードの下位4ビット(3ビット目〜0ビット目)に属するαビット目でのカウント値が変わることによる変化パターンと同一である(図2参照)。ただし、M=1のときはαは0〜3の整数である。
【0056】
また、2M−1ずつ飛び越してカウントする場合におけるM=2のとき、すなわち、3ずつ飛び越してカウントする場合において、0からカウントを開始して3ずつ飛び越してカウントする場合と、1からカウントを開始して3ずつ飛び越してカウントする場合と、2からカウントを開始して3ずつ飛び越してカウントする場合と、3からカウントを開始して3ずつ飛び越してカウントする場合との4通りに分けて考える。0からカウントを開始する場合の10進数とグレーコードとの対応図を図18(a)に、1からカウントを開始する場合の10進数とグレーコードとの対応図を図18(b)に、2からカウントを開始する場合の10進数とグレーコードとの対応図を図18(c)に、3からカウントを開始する場合の10進数とグレーコードとの対応図を図18(d)にそれぞれ示す。
【0057】
図18(a)から明らかなように、カウントを開始する値の10進カウントが4の倍数である場合、0からカウントを開始する場合とはカウントを開始する初期値が異なるだけでカウント動作は同じである。また、図18(b)から明らかなように、カウントを開始する値の10進カウントが4の倍数に1を足した値である場合、1からカウントを開始する場合とはカウントを開始する初期値が異なるだけでカウント動作は同じである。また、図18(c)から明らかなように、カウントを開始する値の10進カウントが4の倍数に2を足した値である場合、2からカウントを開始する場合とはカウントを開始する初期値が異なるだけでカウント動作は同じである。また、図18(d)から明らかなように、カウントを開始する値の10進カウントが4の倍数に3を足した値である場合、3からカウントを開始する場合とはカウントを開始する初期値が異なるだけでカウント動作は同じである。
【0058】
さらに図18(a)〜図18(d)から、カウントを開始する値に関わらず、1ずつカウントするときのグレーコード出力データと3ずつ飛び越してカウントするときのグレーコード出力データとの間に一定の関係があることが分かる。すなわち、3ずつ飛び越してカウントする場合のグレーコードの0ビット目(最下位ビット)は常にカウントを開始する値の0ビット目の値のままである。また、3ずつ飛び越してカウントする場合のグレーコードの1ビット目は、カウントを開始する値の1ビット目の値を初期値としてカウントを開始し、その後、カウント値が変わるたびに反転している。また、3ずつ飛び越してカウントする場合のグレーコードの上位3ビット(4ビット目〜2ビット目)に属する(α+2)ビット目でのカウント値が変わることによる変化パターンは、1ずつカウントする場合のグレーコードの下位3ビット(2ビット目〜0ビット目)に属するαビット目でのカウント値が変わることによる変化パターンと同一である(図2参照)。ただし、M=2のときはαは0〜2の整数である。
【0059】
また、2M−1ずつ飛び越してカウントする場合におけるM=3のとき、すなわち、7ずつ飛び越してカウントする場合、8通りに分けることで上述したM=1、2のときと同様に考えることができるので、説明を省略する。
【0060】
このような関係は、当然のことながらビット数が増えたときにもいえる。すなわち、Nビットのグレーコードでは、2M−1ずつ飛び越してカウントする場合のグレーコードの上位(N−M)ビットに属する(α+M)ビット目でのカウント値が変わることによる変化パターンは、1ずつカウントする場合のグレーコードの下位(N−M)ビットに属するαビット目でのカウント値が変わることによる変化パターンと同一である。また、2M−1ずつ飛び越してカウントする場合のグレーコードの(M−1)ビット目は、カウントを開始する値の(M−1)ビット目の値を初期値としてカウントを開始し、その後、カウント値が変わるたびに反転している。さらに、(M−2)ビット目以下があれば、2M−1ずつ飛び越してカウントする場合のグレーコードのβビット目は常にカウントを開始する値のβビット目の値のままである。
【0061】
従って、出力値変換器3’は、グレーコードカウンタ2から出力されるグレーコードデータの下位(N−M)ビットに属するαビット目のビットデータを(α+M)ビット目のビットデータとして上位(N−M)ビットを出力し、残りの下位Mビットのうち(M−1)ビット目のビットデータをカウントを開始する値の(M−1)ビット目の値を初期値としてカウントを開始し、その後、カウント値が変わるたびに反転させ、さらに(M−2)ビット目以下があればグレーコードカウンタ2からカウント開始時に出力されたグレーコードデータの(M−2)ビット目以下に属するβビット目のビットデータをβビット目のビットデータとして(M−2)ビット目以下を出力するように動作すればよく、N=5のときの具体的態様としては図15に示す回路構成が挙げられる。
【0062】
図15において図6と同一の部分については同一の符号を付し、図6の回路接続と異なる部分のみ説明する。セレクタS1の第3入力端子および第4入力端子が共通接続され、カウントを開始する値の0ビット目データSTART0が入力される。また、セレクタS2の第4入力端子には、カウントを開始する値の1ビット目データSTART1が入力される。
【0063】
そして、フリップフロップFF7が出力する反転信号togはカウント動作の種類およびカウントを開始する値によって、初期値が異なる。図19に出力値変換器3’が出力すべきグレーコードカウンタ1’の出力の値の対応図を示す。1ずつカウントするときは、グレーコード1’の出力ビットデータQ4p〜Q4pをそのまま出力すればよい。したがって、反転信号togの初期値はどのような値でもよい。
【0064】
そして、1ずつ飛び越してカウントを行うときは、カウントを開始する値の0ビット目START0の値を反転信号togの初期値とすればよい。また、3ずつ飛び越してカウントを行うときは、カウントを開始する値の1ビット目START1の値を反転信号togの初期値とすればよい。また、7ずつ飛び越してカウントを行うときは、カウントを開始する値の2ビット目START2の値を反転信号togの初期値とすればよい。
【0065】
反転信号togの初期値を上述したように設定するためにフリップフロップFF7にセット信号SETtogおよびリセット信号RESETtogを出力する初期設定手段7の具体的態様を図16に示す。
【0066】
セレクタS11の出力端子がNAND回路NA17の第1入力端子とインバータ回路INV11に入力され、インバータ回路INV11の出力信号がNAND回路NA18の第1入力端子に入力される。また、スタート信号STARTがNAND回路NA17およびNA18の第2入力端子に入力される。NAND回路NA17からはセット信号SETtogが出力され、NAND回路NA18からはリセット信号RESETtogが出力される。
【0067】
初期設定手段7を図16に示した構成にした場合、フリップフロップFF7を通常動作させたいときは、スタート信号STARTを0にし、セット信号SETtogおよびリセット信号RESETtogを1にするとよい。
【0068】
また、カウント開始時にはスタート信号STARTを1にする。この場合、セレクタS11の出力信号が1のときには、セット信号SETtogは0になり、リセット信号RESETtogは1になる。セレクタS11の出力信号が0のときには、セット信号SETtogは1になり、リセット信号RESETtogは0になる。これにより、フリップフロップFF7がQ端子から出力する信号togとセレクタ信号S11の出力信号との符号を一致させることができる。
【0069】
さらに、セレクタS11の第1制御端子には第1制御信号mode0が入力され、セレクタS11の第2制御端子には第2制御信号mode1が入力される。セレクタS11は、第1制御端子と第2制御端子とにLowレベルの信号が入力されたときは第1入力端子に入力された信号を出力し、第1制御端子にHighレベルの信号が入力され第2制御端子にLowレベルの信号が入力されたときは第2入力端子に入力された信号を出力し、第1制御端子にLowレベルの信号が入力され第2制御端子にHighレベルの信号が入力されたときは第3入力端子に入力された信号を出力し、第1制御端子と第2制御端子とにHighレベルの信号が入力されたときは第4入力端子に入力された信号を出力する。尚、セレクタS11の第1入力端子は接地され、第2入力端子にはカウントを開始する値の0ビット目START0のビットデータが入力され、第3入力端子にはカウントを開始する値の1ビット目START1のビットデータが入力され、第4入力端子にはカウントを開始する値の2ビット目START2のビットデータが入力される。
【0070】
初期設定手段7をこのような構成にすることで、1ずつ飛び越してカウントを行うときは反転信号togの初期値をカウントを開始する値の0ビット目START0のビットデータと同符号にすることができ、3ずつ飛び越してカウントを行うときは反転信号togの初期値をカウントを開始する値の1ビット目START1のビットデータと同符号にすることができ、7ずつ飛び越してカウントを行うときは反転信号togの初期値をカウントを開始する値の2ビット目START2のビットデータと同符号にすることができる。
【0071】
次に、入力値変換器4について説明する。上述したように2M−1ずつ飛び越してカウントする場合は、出力値変換器3’がグレーコードカウンタ2で1ずつカウントされるグレーコード出力データを2M−1ずつ飛び越してカウントするときのグレーコード出力データに変換する。このため、2M−1ずつ飛び越してカウントする場合は、入力値変換器4がカウントを開始する値のビットデータ(START4〜START0)を1ずつカウントするときのグレーコード出力データに変換してグレーコードカウンタ2側に出力する必要がある。
【0072】
したがって、入力値変換器4は、カウントを開始する値の上位(N−M)ビットに属する(α+M)ビット目のデータを出力データの下位(N−M)ビットに属するαビット目のデータとし、上位Mビットを常に0とするように動作すればよく、N=5のときの具体的態様としては図9に示す回路構成が挙げられる。
【0073】
図9に示す入力値変換器4について説明する。セレクタS6の第1入力端子には、カウントを開始する値の0ビット目データSTART0が入力される。セレクタS6の第2入力端子およびセレクタS7の第1入力端子が共通接続され、カウントを開始する値の1ビット目データSTART1が入力される。セレクタS6の第3入力端子、セレクタS7の第2入力端子、およびセレクタS8の第1入力端子が共通接続され、カウントを開始する値の2ビット目データSTART2が入力される。セレクタS6の第4入力端子、セレクタS7の第3入力端子、セレクタS8の第2入力端子、セレクタS9の第1入力端子が共通接続され、カウントを開始する値の3ビット目データSTART3が入力される。セレクタS7の第4入力端子、セレクタS8の第3入力端子、セレクタS9の第2入力端子、およびセレクタS10の第1入力端子が共通接続され、カウントを開始する値の4ビット目データSTART4が入力される。セレクタS8の第4入力端子、セレクタS9の第3入力端子と第4入力端子、およびセレクタS10の第2入力端子〜第4入力端子が共通接続され、接地されている。
【0074】
さらに、セレクタS6〜S10の第1制御端子にはそれぞれ第1制御信号mode0が入力され、セレクタS6〜S10の第2制御端子にはそれぞれ第2制御信号mode1が入力される。セレクタS6〜S10は、第1制御端子と第2制御端子とにLowレベルの信号が入力されたときは第1入力端子に入力された信号を出力し、第1制御端子にHighレベルの信号が入力され第2制御端子にLowレベルの信号が入力されたときは第2入力端子に入力された信号を出力し、第1制御端子にLowレベルの信号が入力され第2制御端子にHighレベルの信号が入力されたときは第3入力端子に入力された信号を出力し、第1制御端子と第2制御端子とにHighレベルの信号が入力されたときは第4入力端子に入力された信号を出力する。したがって、入力値変換器4が出力するデータは図20に示すようになる。
【0075】
次に、カウント開始データ設定手段5について説明する。カウント開始データ設定手段5の一実施態様の回路ブロック図を図10に示す。偶奇数判定回路51は、10進カウントが偶数のときに0を出力し、10進カウントが奇数のときに1を出力する。10進カウントが偶数のときにはグレーコードに含まれる1の数が偶数個であるのに対し、10進カウントが奇数のときはグレーコードに含まれる1の数が奇数個であるので、偶奇数判定回路51は図11に示すような論理回路にするとよい。
【0076】
エクスクルーシブOR回路E1がビットデータAFT_START0〜AFT_START2を入力する。また、エクスクルーシブOR回路E2がビットデータAFT_START3〜AFT_START4を入力する。そして、エクスクルーシブOR回路E3が、エクスクルーシブOR回路E1およびE2の出力信号を入力し、偶奇信号odd_evenを出力する。
【0077】
セット・リセット制御回路52は、偶奇数判定回路51から出力される偶奇信号odd_evenに基づいてフリップフロップFF6のXS端子、XR端子に出力する制御信号を作成する。
【0078】
セット・リセット端子制御回路52は、フリップフロップFF6のQ端子の出力信号を0に設定したい場合は、XS端子に入力するセット信号SETNCKを1にし、XR端子に入力するリセット信号RESETNCKを0にする。また、フリップフロップFF6のQ端子の出力信号を1に設定したい場合は、XS端子に入力するセット信号SETNCKを0にし、XR端子に入力するリセット信号RESETNCKを1にする。また、フリップフロップFF6を通常動作させたい場合は、XS端子に入力するセット信号SETNCKを1にし、XR端子に入力するリセット信号RESETNCKを1にする。
【0079】
このような動作を行うセット・リセット端子制御回路52の一実施態様を図12に示す。偶奇信号odd_evenがNAND回路NA5の第1入力端子とインバータ回路INV5に入力され、インバータ回路INV5の出力信号がNAND回路NA6の第1入力端子に入力される。また、スタート信号STARTがNAND回路NA5およびNA6の第2入力端子に入力される。NAND回路NA5からはセット信号SETNCKが出力され、NAND回路NA6からはリセット信号RESETNCKが出力される。
【0080】
セット・リセット端子制御回路52を図12に示した構成にした場合、フリップフロップFF6を通常動作させたいときは、スタート信号STARTを0にし、セット信号SETNCKおよびリセット信号RSETNCKを1にするとよい。
【0081】
また、カウント開始時にはスタート信号STARTを1にする。この場合、偶奇信号odd_evenが1のとき(ビットデータAFT_START0〜AFT_START4に対応する10進カウントが奇数のとき)には、セット信号SETNCKは0になり、リセット信号RESETNCKは1になる。偶奇信号odd_evenが0のとき(ビットデータAFT_START0〜AFT_START4に対応する10進カウントが偶数のとき)には、セット信号SETNCKは1になり、リセット信号RESETNCKは0になる。これにより、図23に示すように、ビットデータAFT_START0〜AFT_START4に対応する10進カウントが奇数のときには、フリップフロップFF6がQ端子から出力する2分周信号NCKを1にすることができ、ビットデータAFT_START0〜AFT_START4に対応する10進カウントが偶数のときには、フリップフロップFF6がQ端子から出力する2分周信号NCKを0にすることができる。
【0082】
セット・リセット制御回路53は、ビットデータAFT_START0〜AFT_START4に基づいてフリップフロップFF1〜FF5のXS端子、XR端子に出力する制御信号を作成する。
【0083】
セット・リセット端子制御回路53の一実施態様を図13に示す。セット・リセット端子制御回路53は、セット・リセット端子制御回路52と同じ構成の回路が5つ設けられている。そして、偶奇信号odd_evenの代わりに、それぞれの回路においてビットデータAFT_START0、AFT_START1、AFT_START2、AFT_START3、AFT_START4が入力される。
【0084】
これにより、スタート信号STARTを1にすると、グレーコードカウンタ2がビットデータAFT_START0、AFT_START1、AFT_START2、AFT_START3、AFT_START4を出力することになり、スタート信号STARTを0にすると、フリップフロップFF1〜FF5が通常動作を行うので、グレーコードカウンタ2がカウント動作を行う。
【0085】
次に、カウント終了データ設定手段6の一実施態様の回路ブロック図を図14に示す。比較器61は、カウントを終了する値のグレーコードデータSTOP0〜STOP4と、グレーコードカウンタ1’の出力信号であるQ0、Q1、Q2、Q3、Q4とを比較して、最下位ビット、1ビット目、2ビット目、3ビット目、最上位ビットのすべてが一致したときに、クロック制御回路62に対して、クロック信号CKの出力を止めるべき旨の制御信号を送る。これにより、クロック信号CKがグレーコードカウンタ2に供給されなくなり、グレーコードカウンタ1’はカウントを終了する。尚、グレーコードカウンタ1’が2M−1ずつ飛び越してカウントする場合は、カウントを終了する値のグレーコードデータSTOP0〜STOP4をカウントを開始する値と飛び越す数に応じたものにしておく必要がある。例えば、カウントを開始する値の10進カウントが0で1ずつ飛び越してカウントする場合には、カウントを終了する値を偶数に設定する必要がある。
【0086】
次に、本発明に係るカメラシステムの一実施形態について図21を参照して説明する。光学レンズ系11は、撮影対象である光学実像(図示せず)を取込み、固体撮像装置12が備える固体撮像素子15上に結像する。
【0087】
固体撮像素子15には1024個の光電変換素子15aがマトリクス状(32個×32個)に配置されている。各々の光電変換素子15aには垂直方向選択ライン15bと水平方向選択ライン15cとが1本ずつ接続されている。垂直方向選択ライン15bは垂直方向デコーダ15dによって1ラインが選択され、水平方向選択ライン15cは水平方向デコーダ15eによって1ラインが選択される。
【0088】
垂直方向デコーダ15dは垂直方向グレーコードカウンタ15fが指定するアドレスを選択し、水平方向デコーダ15eは水平方向グレーコードカウンタ15gが指定するアドレスを選択する。垂直方向選択ライン15bと水平方向選択ライン15cの両方に選択されたアドレスに該当する光電変換素子15aの信号が出力回路15hに出力される。
【0089】
垂直方向グレーコードカウンタ15fが出力するカウント値を固定しておくことで垂直方向のアドレスを固定しておき、水平方向グレーコードカウンタ15gをカウントさせ、水平方向に走査させる。水平方向の走査が終了すれば、垂直方向グレーコードカウンタ15gをカウントさせ、次の水平ラインを走査する。この動作の繰り返しによって、撮像の動作を実現する。なお、垂直方向グレーコードカウンタ15fおよび水平方向グレーコードカウンタ15gは、上述した5ビットの第二実施形態のグレーコードカウンタ1’と同じ構成とする。
【0090】
垂直方向制御回路16aは、カウントを開始する値のグレーコードデータSTART0〜START4、カウントを終了する値のグレーコードデータSTOP0〜STOP4、および制御信号mode0、mode1を垂直方向グレーコードカウンタ15fに出力することで、垂直方向グレーコードカウンタ15fを制御する。水平方向制御回路16bは、カウントを開始する値のグレーコードデータSTART0’〜START4’、カウントを終了する値のグレーコードデータSTOP0’〜STOP4’、および制御信号mode0’、mode1’を水平方向グレーコードカウンタ15gに出力することで、水平方向グレーコードカウンタ15gを制御する。
【0091】
出力回路15hは、信号電圧を次段の信号処理回路13に出力する。信号処理回路13は出力回路15hから出力される信号電圧に基づき、駆動信号を作成し、表示手段14に出力する。表示手段には256個の画素がマトリクス状(16個×16個)に配置されている。
【0092】
このような構成にすることによって、カメラシステム10に電子ズーム機能を付加することが可能となる。すなわち、通常撮影(電子ズームなし)を行うときには、垂直方向グレーコードカウンタ15fが0からカウントを始め、1ずつ飛び越してカウントし、30でカウントを終了するようにし、水平方向グレーコードカウンタ15gが0からカウントを始め、1ずつ飛び越してカウントし、30でカウントを終了するようにする。したがって、固体撮像装置12は撮像領域内の全領域から256個(16×16)のデータ信号処理回路13に出力することとなり、表示手段14には固体撮像装置12の撮像領域内の全領域に対応する画像が表示される。これに対して、電子ズームを行うときには、垂直方向グレーコードカウンタ15fが0からカウントを始め、1ずつカウントし、15でカウントを終了するようにし、水平方向グレーコードカウンタ15gが0からカウントを始め、1ずつカウントし、15でカウントを終了するようにする。したがって、固体撮像装置12は撮像領域内の左上1/4領域から256個(16×16)のデータ信号を処理回路13に出力することとなり、表示手段14には固体撮像装置12の撮像領域内の左上1/4領域に対応する画像が表示される。つまり、カメラシステム10が電子ズームを行うことで、通常撮影時の画像の左上の部分が4倍にズームされた画像を得ることができる。
【0093】
また、図21に示したような構成にすることによって、カメラシステム10に画像切り取り機能を付加することが可能となる。すなわち、上述した通常撮影(電子ズームなし)において左下1/4領域を切り取りたいときは、垂直方向グレーコードカウンタ15fが16からカウントを始め、1ずつ飛び越してカウントし、30でカウントを終了するようにし、水平方向グレーコードカウンタ15gが0からカウントを始め、1ずつ飛び越してカウントし、14でカウントを終了するようにする。これにより、固体撮像装置12は撮像領域内の左下領域から64個(8×8)のデータを信号処理回路13に出力することとなり、表示手段14には固体撮像装置12の撮像領域内の左下1/4領域に対応する画像が表示される。
【0094】
さらに、表示手段14の画素数を256固(16×16)ではなく1024個(32×32)とし、静止画と動画の両方を撮像するようにしてもよい。このような構成において、静止画を撮像する場合は、すべてのアドレスを走査し、動画を撮像する場合は飛び越して走査を行うとよい。これにより、動画を撮像する場合は制限周波数以下で走査を行うことができ、静止画を撮像する場合は表示手段14に表示される画像の解像度をよくすることができる。
【0095】
【発明の効果】
本発明によれば、グレーコードカウンタが、1ずつカウントするグレーコードカウンタと、その1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータを2の累乗から1を引いた値ずつ飛び越してカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換する出力値変換手段とを備えているので、2の累乗から1を引いた値ずつ飛び越してカウントすることができ、そのときのビット遷移数は常に2個となる。これにより、電気的なノイズの発生を抑制しながら飛び越しカウントを行うことが可能となる。
【0096】
また、本発明によれば、出力値変換手段が1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータをそのまま出力するか、1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータを2の累乗から1を引いた値ずつ飛び越してカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換するか、を外部信号に基づいて選択する選択手段を備えているので、飛び越しカウントだけではなく1ずつカウントする動作も行うことができる。これにより、グレーコードカウンタの利用範囲を広げることができる。
【0097】
また、本発明によれば、1ずつカウントするグレーコードカウンタをNビットのカウンタとし、2M−1ずつ飛び越してカウントするときは、出力値変換手段が、1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータの下位(N−M)ビットに属するαビット目のビットデータを(α+M)ビット目のビットデータとして上位(N−M)ビットを出力し、残りの下位Mビットのうち(M−1)ビット目のビットデータをカウントする毎に反転させ、さらに(M−2)ビット目以下があれば該(M−2)ビット目以下のビットデータを常に0とするので、出力値変換手段の論理回路を容易に実現することができる。
【0098】
また、本発明によれば、グレーコードカウンタが、飛び越してカウントするときはその飛び越す値に応じて、カウントを開始する10進カウントに対応するグレーコードデータを、1ずつカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換する入力値変換手段と、その入力値変更手段が出力するグレーコードデータに基づいて前記1ずつカウント行うグレーコードカウンタの初期状態を制御するカウント開始データ設定手段を備えているので、任意の値からのカウントを開始することができる。これにより、グレーコードカウンタの利用範囲を広げることができる。
【0099】
また、本発明によれば、1ずつカウントするグレーコードカウンタをNビットのカウンタとし、2M−1ずつ飛び越してカウントするときは、出力変換手段が、1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータの下位(N−M)ビットに属するαビット目のビットデータを(α+M)ビット目のビットデータとして上位(N−M)ビットを出力し、残りの下位Mビットのうち(M−1)ビット目のビットデータをカウントする毎に反転させ、さらに(M−2)ビット目以下があれば前記1ずつカウントするグレーコードカウンタからカウント開始時に出力されたグレーコードデータの(M−2)ビット目以下に属するβビット目のビットデータをβビット目のビットデータとして(M−2)ビット目以下を出力するので、任意の値からカウントを開始することができ且つ出力値変換手段の論理回路を容易に実現することができる。
【0100】
また、本発明によれば、固体撮像装置は、飛び越しカウントが可能で且つそのときのビット遷移数が2個であるグレーコードカウンタを備えているので、電気的ノイズの発生を抑制しながら、電子ズームを行うことができる。また、グレーコードカウンタが飛び越しカウント動作と1ずつのカウント動作のいずれかを選択できる選択手段を有している場合は、動画を撮像するときは飛び越しカウント動作を選択することで制限周波数以下で走査を行うことができ、静止画を撮像するときは1ずつのカウント動作を選択することで解像度をよくすることができ、且つ電気的ノイズの発生を抑制することができる。
【0101】
また、本発明によれば、カメラシステムは、飛び越しカウントが可能で且つそのときのビット遷移数が2個であるグレーコードカウンタを有する固体撮像装置を備えているので、電子ズームが行え、光学レンズ系のズーム範囲を狭くしてもカメラシステム全体としてのズーム範囲を確保することができる。これにより、カメラシステムの小型化を図ることができる。
【0102】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第一実施形態のグレーコードカウンタの構成図である。
【図2】 10進カウントに対応する5ビットのバイナリーコードおよびグレーコードを示す図である。
【図3】 1ずつ飛び越してカウントする場合の10進カウントとグレーコードを示す図である。
【図4】 3ずつ飛び越してカウントする場合の10進カウントとグレーコードを示す図である。
【図5】 7ずつ飛び越してカウントする場合の10進カウントとグレーコードを示す図である。
【図6】 図1のグレーコードカウンタが備える出力値変更器の一実施態様を示す図である。
【図7】 制御信号と図6の出力値変更器の出力ビットとの関係を示す図である。
【図8】 本発明に係る第二実施形態のグレーコードカウンタの構成図である。
【図9】 図8のグレーコードカウンタが備える入力値変更器の一実施態様を示す図である。
【図10】 図8のグレーコードカウンタが備えるカウント開始データ設定手段の構成図である。
【図11】 図10に示した偶奇数判定回路の一実施態様を示す図である。
【図12】 図10に示した偶奇数判定回路から信号を入力するセット・リセット端子制御回路の一実施態様を示す図である。
【図13】 図10に示した他のセット・リセット端子制御回路の一実施態様を示す図である。
【図14】 図8のグレーコードカウンタが備えるカウント終了データ設定手段の構成図である。
【図15】 図8のグレーコードカウンタが備える出力値変更器の一実施態様を示す図である。
【図16】 図8のグレーコードカウンタが備える初期設定手段の一実施態様を示す図である。
【図17】 1ずつ飛び越してカウントする場合の10進カウントとグレーコードを示す図である。
【図18】 3ずつ飛び越してカウントする場合の10進カウントとグレーコードを示す図である。
【図19】 制御信号と図15の出力値変更器の出力ビットとの関係を示す図である。
【図20】 制御信号と図9の入力値変更器の出力ビットとの関係を示す図である。
【図21】 本発明に係るカメラシステムの構成を示す図である。
【図22】 1ずつカウントするグレーコードカウンタの論理回路図である。
【図23】 図22のグレーコードカウンタの動作を示すタイムチャート図である。
【符号の説明】
1 第一実施形態のグレーコードカウンタ
1’ 第二実施形態のグレーコードカウンタ
2 1ずつカウントするグレーコードカウンタ
3、3’ 出力値変換器
4 入力値変換器
5 カウント開始データ設定手段
6 カウント終了データ設定手段
7 初期設定手段
10 カメラシステム
12 固体撮像装置

Claims (7)

  1. 1ずつカウントするグレーコードカウンタと、
    該1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータを2の累乗から1を引いた値ずつ飛び越してカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換する出力値変換手段と、
    を備え
    前記1ずつカウントするグレーコードカウンタをNビットのカウンタとし、
    M −1ずつ飛び越してカウントするときは、
    前記出力値変換手段が、
    前記1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータの下位(N−M)ビットに属するαビット目のビットデータを(α+M)ビット目のビットデータとして上位(N−M)ビットを出力し、
    残りの下位Mビットのうち(M−1)ビット目のビットデータをカウントする毎に反転させ、さらに(M−2)ビット目以下があれば該(M−2)ビット目以下のビットデータを常に0とすることを特徴とするグレーコードカウンタ。
  2. 前記出力値変換手段が、
    前記1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータをそのまま出力するか、
    前記1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータを2の累乗から1を引いた値ずつ飛び越してカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換するか、
    を外部信号に基づいて選択する選択手段を備える請求項1に記載のグレーコードカウンタ。
  3. 1ずつカウントするグレーコードカウンタと、
    該1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータを2の累乗から1を引いた値ずつ飛び越してカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換する出力値変換手段と、
    飛び越してカウントするときはその飛び越す値に応じて、カウントを開始する10進カウントに対応するグレーコードデータを、1ずつカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換する入力値変換手段と、
    該入力値変更手段が出力するグレーコードデータに基づいて前記1ずつカウント行うグレーコードカウンタの初期状態を制御するカウント開始データ設定手段と、
    を備えることを特徴とするグレーコードカウンタ。
  4. 前記出力値変換手段が、
    前記1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータをそのまま出力するか、
    前記1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータを2の累乗から1を引いた値ずつ飛び越してカウントする10進カウントに対応するグレーコードに変換するか、
    を外部信号に基づいて選択する選択手段を備える請求項3に記載のグレーコードカウンタ。
  5. 前記1ずつカウントするグレーコードカウンタをNビットのカウンタとし、
    M−1ずつ飛び越してカウントするときは、
    前記出力変換手段が、
    前記1ずつカウントするグレーコードカウンタから出力されるグレーコードデータの下位(N−M)ビットに属するαビット目のビットデータを(α+M)ビット目のビットデータとして上位(N−M)ビットを出力し、
    残りの下位Mビットのうち(M−1)ビット目のビットデータをカウントする毎に反転させ、さらに(M−2)ビット目以下があれば前記1ずつカウントするグレーコードカウンタからカウント開始時に出力されたグレーコードデータの(M−2)ビット目以下に属するβビット目のビットデータをβビット目のビットデータとして(M−2)ビット目以下を出力する請求項3または請求項4に記載のグレーコードカウンタ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のグレーコードカウンタを備えることを特徴とする固体撮像装置。
  7. 請求項6に記載の固体撮像装置を備えることを特徴とするカメラシステム。
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