JP3714444B2 - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として、エリアアレイ型と呼ばれる半導体チップ、又はペリフェラル型と呼ばれる半導体チップに用いられる半導体装置と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記エリアアレイ型の半導体チップにおいては、そのチップ上面に多数の電極が小ピッチで格子状に並べて配設されている。また、上記ペリフェラル型の半導体チップにおいては、そのチップ上面の周囲に多数の電極が小ピッチでリング状に並べて配設されている。
【0003】
これらのエリアアレイ型又はペリフェラル型の半導体チップにおいては、そのチップ上面に多数の電極が並べて配設されていることからして、明らかなように、そのチップ中に高度に集積化された複雑で精密な無数の電子回路が高密度に形成されている。
【0004】
また、これらの半導体チップは、そのチップ上面に電極が並べて配設されていることからして、明らかなように、そのチップ上面の電極を、実装基板の端子に、はんだ付け接続したり、導電性樹脂により接続したりして、実装基板にベア状態で表面実装するのが、一般的である。
【0005】
ここで、上記半導体チップを、実装基板にベア状態で実装する理由は、上記半導体チップをパッケージに収納した状態で実装基板に実装する場合に比べて、半導体チップ周囲にパッケージの周壁が存在しない分、半導体チップ同士を接近させて実装基板にコンパクトに実装できるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記半導体チップは、シリコン等で形成されている。他方、実装基板は、プラスチック等で形成されていて、両者の熱膨張率が大きく異なっている。そのため、上記のようにして、半導体チップを実装基板に表面実装した場合には、チップ上面の電極が実装基板の端子にダイレクトに接続されている関係上、半導体チップ及びそれが実装された実装基板が半導体チップが発する熱等で加熱されると、両者の熱膨張率の差に基づき、両者の間に過大な熱応力が働く。そして、その熱応力により複雑で精密な構造をした半導体チップが破壊される虞があった。
【0007】
このことは、半導体チップ上面に多数の電極が格子状に並べて配設され、それらの各電極が実装基板に格子状に並べて配設された多数の各端子にダイレクトに接続されて、半導体チップが実装基板に強固に接合される、エリアアレイ型の半導体チップにおいて、特に顕著であった。
【0008】
なお、上記エリアアレイ型等の半導体チップは、そのチップ上面の電極が、実装基板の端子に、ワイヤを介して、電気的に接続されて、実装基板にベア状態で実装されることも有る。
【0009】
この実装方法によれば、半導体チップ上面の電極が、ワイヤを介して、実装基板の端子に電気的に接続されているため、ワイヤを緩衝材として、半導体チップと実装基板との間に過大な熱応力が働くのを防ぐことができる。
【0010】
しかしながら、この実装方法においては、そのチップ上面の電極を実装基板の端子に電気的に接続するためのワイヤが、半導体チップの周囲空間を専有することとなる。そして、該ワイヤに妨げられて、半導体チップ同士を接近させて実装基板にコンパクトに実装できなくなる。
【0011】
また、TAB(Tape Automated Bonding)により、上記エリアアレイ型等の半導体チップを実装基板に表面実装に類似する方法で実装する方法も、開発されている。この方法によれば、半導体チップ周囲に、半導体チップ上面の電極を実装基板の端子に電気的に接続するための接続手段が突出するのを、防ぐことができる。そして、半導体チップ同士を接近させて実装基板にコンパクトに実装できる。
【0012】
しかしながら、この実装方法は、そのTABにより、半導体チップ上面の電極を実装基板の端子に電気的に接続するための接続手段が複雑かつ面倒なため、一般に実用化されるに至っていない。
【0013】
本発明は、このような課題を解消可能な、エリアアレイ型等の半導体チップを実装基板に表面実装に類似するベア状態に近い状態でコンパクトに実装できる、半導体装置と、該装置を形成するための半導体装置の製造方法とを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の半導体装置は、半導体チップ上面が、弾性ゴム層で覆われ、前記半導体チップ上面の電極に一端が導電性樹脂により接続されたリードが、前記弾性ゴム層を貫通して配置されて、該弾性ゴム層表面に前記リードの他端が露出され、該リードの他端とその周囲の前記弾性ゴム層部分に導電性樹脂からなるバンプが形成されたことを特徴としている。
【0015】
この半導体装置においては、そのリードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に形成されたバンプを実装基板の端子に、導電性樹脂等により接続したり、又は圧接等による機械的接続法により接続したりできる。そして、半導体チップ上面の電極に一端が接続されたリードの他端を、導電性樹脂からなるバンプを介して、実装基板の端子に電気的に接続できる。そして、半導体チップを実装基板に表面実装に類似するベア状態に近い状態でコンパクトに実装できる。
【0016】
また、上記のようにして、半導体チップを実装基板に実装した状態において、半導体チップ等が発する熱により、半導体チップと実装基板との間に、両者の熱膨張率の差に基づく熱応力が加わろうとした際には、両者の間に介在する弾性ゴム層であって、半導体チップ上面を覆う弾性ゴム層が、両者の熱膨張の差を吸収する方向に弾性変形する。そして、その弾性ゴム層が、緩衝材の役割を果たして、半導体チップと実装基板との間に過大な熱応力が加わるのを防ぐ。
【0017】
それと同時に、弾性ゴム層を貫通して配置されたリードが、弾性ゴム層の弾性変形に倣って、弾性ゴム層の変形方向に撓む等する。そして、該リードを介して、半導体チップと実装基板との間に過大な応力が加わるのが、防止される。
【0018】
また、リードの一端を、導電性樹脂により半導体チップ上面の電極に接続する構造のため、多数本のリードを、半導体チップ上面に小ピッチで並ぶ多数の電極の配列位置に合わせて、治具等に所定ピッチで起立させて並べておくことにより、それらの多数本の各リードの一端を、それに対応する半導体チップ上面に小ピッチで並べて配列された多数の各電極に、導電性樹脂により同時に接続できる。
【0019】
また、リードの一端を半導体チップ上面の電極に熱圧着により接続する場合に比べて、リード熱圧着用の大型のツールヘッドを半導体チップ上面に小ピッチで並ぶ他の電極に接続されたリードの間を縫うようにして、半導体チップ上面の電極に接近させる必要がなく、半導体チップ上面に小ピッチで並ぶ多数の各電極にリードの一端を、導電性樹脂により容易かつ迅速に接続できる。
【0020】
また、導電性樹脂に、紫外線を照射する等して硬化させる樹脂ペーストであって、熱を加えずに硬化可能な樹脂ペーストを用いることができる。そして、半導体チップ上面の電極にリードの一端を熱を加えずに硬化させた導電性樹脂により熱に弱い半導体チップを傷めずに接続したり、リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に熱を加えずに硬化させた導電性樹脂からなるバンプを熱に弱い弾性ゴム層を傷めずに形成したりできる。
【0021】
本発明の半導体装置においては、弾性ゴム層を貫通するリード部分が、湾曲されて、前記弾性ゴム層表面に露出した前記リードの他端及び該リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に形成されたバンプが、前記リードの一端が接続された半導体チップ上面の電極の上方から外れた位置に配置された構造とすることを好適としている。
【0022】
この半導体装置にあっては、弾性ゴム層を貫通するリード部分を、湾曲させて、弾性ゴム層表面に露出したリードの他端及び該リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に形成されたバンプの位置を、該バンプを接続する実装基板の端子の配列位置に合わせることができる。そして、そのバンプを、それを接続する実装基板の所定位置に配置された端子に的確に接続できる。そして、リードの他端を、導電性樹脂からなるバンプを介して、実装基板の所定の端子に的確に接続できる。換言すれば、半導体チップ上面の電極に一端が接続されたリードの他端及び該リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に形成されたバンプの位置を、該リードの一端が接続された半導体チップ上面の電極の位置に拘束されずに、該バンプを接続する実装基板の端子の位置に合わせることができる。そして、半導体チップ上面の複数の各電極に一端が接続された複数本の各リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に形成された各バンプのピッチを、半導体チップ上面に並ぶ複数の各電極のピッチに拘束されずに、該各バンプを接続する実装基板の複数の各端子のピッチに合わせることができる。
【0023】
また、本発明の半導体装置においては、バンプが、実装基板に備えられた端子の凹部に嵌入、係止可能な形状に形成された構造としても良い。
【0024】
この半導体装置にあっては、そのバンプを、実装基板に備えられた端子の凹部に嵌入、係止できる。そして、そのバンプを実装基板の端子に、熱を加えることなく、ワンタッチで機械的及び電気的に接続できる。
【0025】
本発明の第1の半導体装置の製造方法は、次の工程を含むことを特徴としている。
a.メイン金型に設けられた案内孔にリードを挿通して、前記案内孔上端のメイン金型の上面部分に設けられた窪み内に前記リードの一端を突出させる工程。
b.前記窪みに導電性樹脂ペーストを充填して、該導電性樹脂ペーストに前記窪み内に突出したリードの一端を埋め込む工程。
c.前記メイン金型に半導体チップを押し当てて、該半導体チップ上面の電極を前記メイン金型上面の窪みの上端に配置し、該窪みに充填された前記導電性樹脂ペーストにより前記リードの一端を前記半導体チップ上面の電極に仮接続する工程。
d.前記導電性樹脂ペーストを硬化させて、導電性樹脂を形成し、該導電性樹脂により前記リードの一端を前記半導体チップ上面の電極に接続する工程。
e.前記リードを前記案内孔内で摺動させながら、前記メイン金型を前記半導体チップから離隔させて、該メイン金型と半導体チップ上面との間に前記リードの中途部を露出させた状態とし、該リードの中途部が露出したメイン金型と半導体チップ上面との間に弾性ゴムペーストを充填する工程。
f.前記弾性ゴムペーストを硬化させて、半導体チップ上面に弾性ゴム層を形成する工程。
g.前記リードを前記案内孔内で摺動させながら、前記メイン金型を弾性ゴム層から離型させる工程。
h.前記弾性ゴム層から突出したリード部分をその根元部から切断し、前記半導体チップ上面が弾性ゴム層で覆われて、該弾性ゴム層表面に前記半導体チップ上面の電極に一端が接続されたリードの他端が露出した半導体チップを得る工程。
i.サブ金型上面に設けられた窪みに導電性樹脂ペーストを充填する工程。
j.前記弾性ゴム層に前記サブ金型を押し当てて、該サブ金型上面の窪みの上端に前記リードの他端を配置し、前記サブ金型上面の窪みに充填された導電性樹脂ペーストを前記リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に仮接続する工程。
k.前記導電性樹脂ペーストを硬化させて、前記リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に導電性樹脂からなるバンプを形成する工程。
【0026】
この第1の半導体装置の製造方法においては、そのa〜d工程において、リードの一端を、半導体チップ上面の電極に、導電性樹脂により、機械的及び電気的に接続できる。
【0027】
次いで、そのe〜f工程において、半導体チップ上面に、弾性ゴム層を形成できる。それと共に、半導体チップ上面の電極に一端を接続したリードを、弾性ゴム層を貫通させて配置できる。
【0028】
次いで、そのg〜h工程において、半導体チップ上面に形成した弾性ゴム層表面に、半導体チップ上面の電極に一端が接続されたリードの他端を露出させることができる。
【0029】
次いで、そのi〜k工程において、リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に、リードの他端に接続された導電性樹脂からなるバンプを形成できる。
【0030】
そして、半導体チップ上面が弾性ゴム層で覆われ、半導体チップ上面の電極に一端が導電性樹脂により接続されたリードが弾性ゴム層を貫通して配置されて、弾性ゴム層表面に露出したリードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に導電性樹脂からなるバンプが形成されてなる、本発明の半導体装置を形成できる。
【0031】
本発明の第2の半導体装置の製造方法は、次の工程を含むことを特徴としている。
a.メイン金型に設けられた案内孔にリードを挿通して、前記案内孔上端のメイン金型の上面部分に設けられた窪み内に前記リードの一端を突出させる工程。
b.前記窪みに導電性樹脂ペーストを充填して、該導電性樹脂ペーストに前記窪み内に突出したリードの一端を埋め込む工程。
c.前記メイン金型に半導体チップを押し当てて、該半導体チップ上面の電極を前記メイン金型上面の窪みの上端に配置し、該窪みに充填された前記導電性樹脂ペーストにより前記リードの一端を前記半導体チップ上面の電極に仮接続する工程。
d.前記導電性樹脂ペーストを硬化させて、導電性樹脂を形成し、該導電性樹脂により前記リードの一端を前記半導体チップ上面の電極に接続する工程。
e.前記リードを前記案内孔内で摺動させながら、前記メイン金型を前記半導体チップから離隔させて、該メイン金型と半導体チップ上面との間に前記リードの中途部を露出させる工程。
f.前記メイン金型と半導体チップ上面との間に露出したリードの中途部の中間部分を前記半導体チップ上面と平行な横方向に押す治具であって、前記メイン金型と半導体チップ上面との間の空間を上下2つに区分するための治具を、前記リードの周囲から抜き取り可能なように、前記メイン金型と半導体チップ上面との間の中間部分に介在させた状態で、前記メイン金型と半導体チップ上面との間に弾性ゴムペーストを充填すると共に、前記治具を用いて、前記リードの中途部の中間部分を前記半導体チップ上面と平行な横方向に押し、前記リードの中途部を半導体チップ上面と平行な横方向に湾曲させる工程。
g.前記弾性ゴムペーストを硬化させて、前記メイン金型と半導体チップ上面との間に弾性ゴム層を形成すると共に、該弾性ゴム層に前記リードの中途部を湾曲させた状態で配置する工程。
h.前記治具を前記メイン金型と半導体チップ上面との間のリードの中途部の中間部分の周囲から抜き取り、前記メイン金型と半導体チップ上面との間に形成された弾性ゴム層を上下2つに区分する工程。
i.前記上下2つに区分された弾性ゴム層の間に露出したリードの中途部の中間部分を切断し、前記半導体チップ上面が弾性ゴム層で覆われて、該弾性ゴム層表面に前記半導体チップ上面の電極に一端が接続されたリードの他端が露出した半導体チップを得る工程。
j.サブ金型上面に設けられた窪みに導電性樹脂ペーストを充填する工程。
k.前記弾性ゴム層に前記サブ金型を押し当てて、該サブ金型上面の窪みの上端に前記リードの他端を配置し、前記サブ金型上面の窪みに充填された導電性樹脂ペーストを前記リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に仮接続する工程。
l.前記導電性樹脂ペーストを硬化させて、前記リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に導電性樹脂からなるバンプを形成する工程。
【0032】
この第2の半導体装置の製造方法においては、そのa〜d工程において、リードの一端を、半導体チップ上面の電極に、導電性樹脂により、機械的及び電気的に接続できる。
【0033】
次いで、そのe〜h工程において、半導体チップ上面に、弾性ゴム層を形成できる。その際には、そのf工程において、半導体チップ上面の電極に一端を接続したリードであって、弾性ゴム層を貫通させて配置したリードの中途部を、治具を用いて、半導体チップ上面と平行な横方向に湾曲させることができる。そして、後述のi工程で弾性ゴム層表面に露出させるリードの他端を、該リードの一端が接続された半導体チップ上面の電極の上方から横方向に外れた位置に配置できる。
【0034】
次いで、そのi工程において、半導体チップ上面に形成した弾性ゴム層表面に、半導体チップ上面の電極に一端が接続されたリードの他端を露出させることができる。
【0035】
次いで、そのj〜l工程において、弾性ゴム表面に露出したリードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に、リードの他端に接続された導電性樹脂からなるバンプを形成できる。
【0036】
そして、半導体チップ上面が弾性ゴム層で覆われ、半導体チップ上面の電極に導電性樹脂により一端が接続されたリードが湾曲した状態で弾性ゴム層を貫通して配置され、弾性ゴム層表面に露出したリードの他端が、該リードの一端が接続された半導体チップ上面の電極の上方から横方向に外れた位置に配置されて、該リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に導電性樹脂からなるバンプが形成されてなる、本発明の半導体装置を形成できる。
【0037】
この第2の半導体装置の製造方法においては、治具に、同じ平面上でX方向に移動可能な複数本のバーとY方向に移動可能な複数本のバーとが格子状にクロスさせて並べて配列されたものを用いることを好適としている。
【0038】
この治具を用いた第2の半導体装置の製造方法にあっては、同じ平面上で格子状にクロスさせて並べて配列されたX方向に移動可能な複数本のバーとY方向に移動可能な複数本のバーとの間の格子目に、リードを挿通できる。そして、その格子目周囲の左右とその前後のバーをX方向とY方向とにそれぞれ移動させて、それらのバーにより、その格子目に挿通したリードをX−Y方向に押すことができる。そして、その格子目に挿通したリードを、バーが並べて配置された平面と平行な横方向に湾曲させることができる。
【0039】
本発明の第1又は第2の半導体装置の製造方法においては、サブ金型に、メイン金型を用いても良い。
【0040】
この半導体装置の製造方法にあっては、案内孔上端のメイン金型の上面部分に設けられた窪みにバンプ形成用の導電性樹脂ペーストを充填して、該導電性樹脂ペーストを弾性ゴム層表面に露出したリードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に仮接続できる。そして、リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に、リードの他端に接続された導電性樹脂からなるバンプを形成できる。そして、サブ金型を用いずに、メイン金型のみを用いて、本発明の半導体装置を形成できる。
【0041】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
図1と図2は本発明の半導体装置の好適な実施の形態を示し、図1はその使用状態説明図、図2はその一部拡大断面図である。以下に、この半導体装置を説明する。
【0042】
図の半導体装置では、半導体チップ10上面が、弾性ゴム層20で覆われている。弾性ゴム層20は、例えば、シリコンゴム等で形成されている。
【0043】
半導体チップ10上面の電極12には、リード30の一端が、導電性樹脂40により、機械的及び電気的に接続されている。リード30は、導電性のCu等の金属で形成されている。導電性樹脂40には、紫外線を照射して硬化させることの可能な樹脂が用いられている。
【0044】
半導体チップ10上面の電極12に一端が接続されたリード30は、半導体チップ10上面を覆う弾性ゴム層20を貫通して配置されていて、そのリード30の他端が、弾性ゴム層20表面に露出している。
【0045】
リード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分には、リード30の他端に接続された導電性樹脂からなるほぼ半球状のバンプ50が形成されている。
【0046】
図1と図2に示した半導体装置は、以上のように構成されていて、この半導体装置においては、図1に示したように、リード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に形成されたバンプ50を実装基板60の端子62に、導電性樹脂40により接続したり、又は圧接等による機械的接続法により接続したりできる。そして、半導体チップ10上面の電極12に一端が接続されたリード30の他端を、導電性樹脂からなるバンプ50を介して、実装基板60の端子62に電気的に接続できる。そして、図1に示したように、半導体チップ10を実装基板60に表面実装に類似するベア状態に近い状態でコンパクトに実装できる。
【0047】
また、上記のようにして、半導体チップ10を実装基板60に実装した状態において、半導体チップ10等が発する熱により、半導体チップ10と実装基板60との間に、両者の熱膨張率の差に基づく熱応力が加わろうとした際には、両者の間に介在する弾性ゴム層20であって、半導体チップ10上面を覆う弾性ゴム層20が、両者の熱膨張の差を吸収する方向に弾性変形する。そして、その弾性ゴム層20が、緩衝材の役割を果たして、半導体チップ10と実装基板60との間に過大な熱応力が加わるのが、防止される。
【0048】
それと同時に、弾性ゴム層20を貫通して配置されたリード30が、弾性ゴム層20の弾性変形に倣って、弾性ゴム層20の変形方向に撓む等する。そして、該リード30を介して、半導体チップ10と実装基板60との間に過大な応力が加わるのが、防止される。
【0049】
また、リード30の一端を、導電性樹脂40により半導体チップ上面の電極12に接続する構造のため、多数本のリード30を、半導体チップ10上面に小ピッチで並ぶ多数の電極12の配列位置に合わせて、治具等に所定ピッチで起立させて並べておくことにより、それらの多数本の各リード30の一端を、それに対応する半導体チップ10上面に小ピッチで並べて配列された多数の各電極12に、導電性樹脂40により同時に接続できる。
【0050】
また、リード30の一端を半導体チップ上面の電極12に熱圧着により接続する場合に比べて、リード熱圧着用の大型のツールヘッドを半導体チップ10上面に小ピッチで並ぶ他の電極12に接続されたリード30の間を縫うようにして、半導体チップ上面の電極12に接近させる必要がなく、半導体チップ10上面に小ピッチで並ぶ多数の各電極12にリード30の一端を、導電性樹脂40により容易かつ迅速に接続できる。
【0051】
また、導電性樹脂40に、紫外線を照射する等して硬化させる樹脂ペーストであって、熱を加えずに硬化可能な樹脂ペーストを用いることができる。そして、半導体チップ上面の電極12にリード30の一端を熱を加えずに硬化させた導電性樹脂40により熱に弱い半導体チップ10を傷めずに接続したり、半導体チップ上面の電極12に一端が接続されたリード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に熱を加えずに硬化させた導電性樹脂からなるバンプ50を熱に弱い弾性ゴム層20を傷めずに形成したりできる。
【0052】
図3は本発明の他の半導体装置の好適な実施の形態を示し、図3はその一部拡大断面図である。以下に、この半導体装置を説明する。
【0053】
図の半導体装置では、弾性ゴム層20を貫通するリード30部分が、横方向に湾曲した状態に配置されている。そして、弾性ゴム層20表面に露出したリード30の他端及び該リード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に形成されたバンプ50が、リード30の一端が接続された半導体チップ10上面の電極12の上方から横方向に外れた位置に配置されている。
【0054】
その他は、図1と図2に示した前述半導体装置と同様に構成されていて、この半導体装置においては、弾性ゴム層20を貫通するリード30部分を横方向に湾曲させた状態に配置して、弾性ゴム層20表面に露出したリード30の他端及び該リード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に形成されたバンプ50の位置を、該バンプ50を接続する実装基板60の端子62の配列位置に合わせることができる。そして、そのリード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に形成されたバンプ50を、それを接続する実装基板60の所定の端子62に的確に接続できる。換言すれば、半導体チップ10上面の複数の各電極12に一端が接続された複数本の各リード30の他端及び該リード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に形成された各バンプ50のピッチを、半導体チップ10上面に並ぶ複数の各電極12のピッチに拘束されずに、該各バンプ50を接続する実装基板60の複数の各端子62のピッチに合わせることができる。
【0055】
図4は本発明のもう一つの半導体装置の好適な実施の形態を示し、図4はその一部拡大断面図である。以下に、この半導体装置を説明する。
【0056】
図の半導体装置では、リード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に形成されたバンプ50の形状が、該バンプ50を電気的及び機械的に接続する実装基板60の端子62に形成された半球状に近い形状をした凹部62aに嵌入、係止可能なように、雪だるま状に形成されている。
【0057】
その他は、図1と図2に示した前述半導体装置と同様に構成されていて、この半導体装置においては、その雪だるま状をしたバンプ50を、実装基板60の端子62の凹部62aに嵌入、係止できる。そして、その雪だるま状をしたバンプ50を、実装基板60の端子62にワンタッチで電気的及び機械的に接続できる。
【0058】
次に、図1と図2に示した前述半導体装置の製造方法であって、本発明の第1の半導体装置の製造方法を説明する。
【0059】
図5ないし図11は本発明の第1の半導体装置の製造方法の好適な実施の形態を示し、図5ないし図11はその工程説明図である。以下に、この第1の半導体装置の製造方法を説明する。
【0060】
図の第1の半導体装置の製造方法では、図5に示したように、メイン金型100に設けられた案内孔102に、リード30を挿通している。そして、該リード30の一端を、案内孔102上端のメイン金型100の上面部分に設けられた半球状の窪み104内に突出させている。案内孔102及び窪み104は、半導体チップ10上面に並べて配設された複数の電極12のピッチに合わせて、メイン金型100に所定ピッチで複数並べて設けられている。案内孔102は、その下端の内径がラッパ状に広られていて、該案内孔102に、その下端からリード30を容易に挿通できるように形成されている。
【0061】
メイン金型100上面に設けられた半球状の窪み104には、導電性樹脂ペースト400を充填している。そして、該導電性樹脂ペースト400に、窪み104内に突出したリード30の一端を埋め込んでいる。導電性樹脂ペースト400には、紫外線を照射させて硬化させることの可能な、樹脂ペーストを用いている。
【0062】
次いで、図6に示したように、メイン金型100に半導体チップ10を押し当てている。そして、半導体チップ10上面の電極12を、メイン金型100の窪み104の上端に配置している。そして、該窪み104に充填された導電性樹脂ペースト400により、リード30の一端を半導体チップ10上面の電極12に仮接続している。
【0063】
次いで、導電性樹脂ペースト400に紫外線を照射して、該導電性樹脂ペースト400を硬化させ、導電性樹脂40を形成している。そして、該導電性樹脂40により、リード30の一端を半導体チップ10上面の電極12に電気的及び機械的に接続している。
【0064】
次いで、図7に示したように、リード30を案内孔102内で摺動させながら、メイン金型100を半導体チップ10から離隔させている。そして、メイン金型100と半導体チップ10上面との間にリード30の中途部を露出させている。
【0065】
次いで、図8に示したように、リード30の中途部が露出したメイン金型100と半導体チップ10上面との間に弾性ゴムペースト200を層状に充填している。弾性ゴムペースト200には、紫外線を照射させて硬化させることの可能な、ゴムペーストを用いている。
【0066】
次いで、メイン金型100と半導体チップ10上面との間に充填した弾性ゴムペースト200に紫外線を照射して、該弾性ゴムペースト200を硬化させている。そして、半導体チップ10上面に弾性ゴム層20を形成している。
【0067】
次いで、図9に示したように、リード30を案内孔102内で摺動させながら、メイン金型100を弾性ゴム層20から離型させている。そして、弾性ゴム層20とメイン金型100との間に、リード30の中途部を露出させている。
【0068】
次いで、図10に示したように、弾性ゴム層20から突出したリード30部分を、その根元部から切断している。そして、図10に示したような、半導体チップ10上面が弾性ゴム層20で覆われて、該弾性ゴム層20表面に半導体チップ上面の電極12に一端が接続されたリード30の他端が露出した半導体チップ10を形成している。
【0069】
次いで、図10に示したように、サブ金型120上面に設けられた半球状の窪み122に導電性樹脂ペースト400を充填している。導電性樹脂ペースト400には、紫外線を照射して硬化させることの可能な樹脂ペーストを用いている。窪み122は、半導体チップ10上面の複数の電極のピッチに合わせて、サブ金型120上面に所定ピッチで複数並べて設けられている。
【0070】
次いで、サブ金型120を、半導体チップ10上面に形成された弾性ゴム層20に押し当てている。そして、該弾性ゴム層20表面に露出したリード30の他端を、サブ金型120上面の窪み122の上端に配置している。そして、サブ金型120上面の窪み122に充填された導電性樹脂ペースト400を、リード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に仮接続している。
【0071】
次いで、導電性樹脂ペースト400に紫外線を照射して、該樹脂ペースト400を硬化させている。そして、図11に示したように、リード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に、リード30の他端に接続された導電性樹脂からなるほぼ半球状のバンプ50を形成している。
【0072】
そして、図1に示したような、半導体チップ10上面が弾性ゴム層20で覆われ、半導体チップ10上面の電極12に一端が導電性樹脂40により接続されたリード30が弾性ゴム層20を貫通して配置されて、弾性ゴム層20表面に露出したリード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に導電性樹脂からなるバンプ50が形成されてなる、半導体装置を得ている。
【0073】
図5ないし図11に示した第1の半導体装置の製造方法は、以上の工程からなる。
【0074】
図12ないし図16は本発明の第2の半導体装置の製造方法の好適な実施の形態を示し、図12ないし図16はその工程説明図である。以下に、この第2の半導体装置の製造方法を説明する。
【0075】
図の第2の半導体装置の製造方法では、図1ないし図11に示した前述第1の半導体装置の製造方法の初期の工程と同様な工程を踏んで、半導体チップ10上面の電極12に、リード30の一端を、導電性樹脂40により、電気的及び機械的に接続している。
【0076】
次いで、図7に示した前述第1の半導体装置の製造方法の工程と同様な工程を踏んで、リード30をメイン金型100の案内孔102内で摺動させながら、メイン金型100を半導体チップ10から離隔させて、メイン金型100と半導体チップ10上面との間にリード30の中途部を露出させている。
【0077】
次いで、図12に示したように、メイン金型100と半導体チップ10上面との間に露出したリード30の中途部の中間部分を半導体チップ10上面と平行な横方向に押す治具130であって、メイン金型100と半導体チップ10上面との間の空間を上下2つに区分するための治具130を、リード30の周囲から抜き取り可能なように、メイン金型100と半導体チップ10上面との間の中間部分に介在させている。そして、該治具130により上下2つに区分したメイン金型100と半導体チップ10上面との間に、弾性ゴムペースト200を充填している。弾性ゴムペースト200には、紫外線を照射して硬化させることの可能なゴムペーストを用いている。
【0078】
それと共に、治具130を用いて、メイン金型100と半導体チップ10上面との間に露出したリード30の中途部の中間部分を半導体チップ10上面と平行な横方向に押している。そして、メイン金型100と半導体チップ10上面との間に露出したリード30の中途部を、図12に示したように、半導体チップ10上面と平行な横方向に湾曲させている。
【0079】
治具130には、例えば図13に示したような、同じ平面上でX方向に移動可能な複数本のバー132とY方向に移動可能な複数本のバー134とが、格子状にクロスさせて並べて配列されたものを用いている。そして、そのバー132、134で囲まれた格子目136に、図13に示したように、リード30を挿通した状態で、格子目136周囲の左右のバー132をX方向に移動させると共に、格子目136周囲の前後のバー134をY方向に移動させている。そして、格子目136に挿通したリード30を、X−Y方向に押して、リード30を半導体チップ10上面と平行な横方向に湾曲させている。
【0080】
次いで、弾性ゴムペースト200に紫外線を照射して、弾性ゴムペースト200を硬化させている。そして、メイン金型100と半導体チップ10上面との間に弾性ゴム層20を形成している。それと共に、該弾性ゴム層20にリード30を湾曲させた状態で貫通して配置している。
【0081】
次いで、図14に示したように、治具130を、メイン金型100と半導体チップ10上面との間のリード30の中途部の中間部分の周囲から抜き取っている。そして、メイン金型100と半導体チップ10上面との間に、上下2つに区分された弾性ゴム層20を形成している。
【0082】
次いで、図14に示したように、上下2つに区分された弾性ゴム層20の間に露出したリード30の中途部の中間部分を、カッター等により切断している。そして、図14に示したような、半導体チップ10上面が弾性ゴム層20で覆われて、該弾性ゴム層20表面に半導体チップ10上面の電極12に一端が接続されたリード30の他端が露出した半導体チップ10であって、弾性ゴム層20に貫通して配置されたリード30部分が半導体チップ10上面と平行な横方向に湾曲した状態の半導体チップ10を得ている。
【0083】
次いで、図15に示したように、サブ金型120上面に設けられた半球状の窪み122に導電性樹脂ペースト400を充填している。
【0084】
次いで、弾性ゴム層20にサブ金型120を押し当てて、サブ金型120上面の窪み122の上端に弾性ゴム層20表面に露出したリード30の他端を配置している。そして、サブ金型120上面の窪み122に充填された導電性樹脂ペースト400を、リード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に仮接続している。
【0085】
次いで、導電性樹脂ペースト400に紫外線を照射して、該導電性樹脂ペースト400を硬化させている。そして、リード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に、リード30の他端に接続された導電性樹脂からなるバンプ50を形成している。そして、図16に示したような、弾性ゴム層20を貫通するリード30部分が、湾曲されて、弾性ゴム層20表面に露出したリード30の他端及び該リード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に形成された導電性樹脂からなるバンプ50が、リード30の一端が接続された半導体チップ10上面の電極12の上方から横方向に外れた位置に配置された半導体装置を得ている。
【0086】
図12ないし図16に示した第2の半導体装置の製造方法は、以上の工程からなり、この第2の半導体装置の製造方法によれば、リード30の他端及び該リード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に形成された導電性樹脂からなるバンプ50の位置を、半導体チップ10上面の電極12の位置に拘束されずに、該バンプ50を接続する実装基板60の端子62の配列位置に合わせて、自在に変更できる。
【0087】
なお、上述第1又は第2の半導体装置の製造方法においては、サブ金型120に、メイン金型100を用いても良い。そして、上述第1又は第2の半導体装置の製造方法において、そのメイン金型100上面の窪み102に充填した導電性樹脂ペースト400を用いて、弾性ゴム層20表面に露出したリード30の他端とその周囲の弾性ゴム層20部分に、リード30の他端に接続された導電性樹脂からなるバンプ50を形成しても良い。
【0088】
このサブ金型120にメイン金型100を用いる第1又は第2の半導体装置の製造方法にあっては、サブ金型120を用いずに、メイン金型100のみを用いて、本発明の半導体装置を形成できる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の半導体装置によれば、エリアアレイ型、ペリフェラル型等の半導体チップを実装基板にベア状態に近い状態でコンパクトに表面実装できる。そして、半導体チップ等が発する熱で熱膨張率の異なる半導体チップと実装基板とが加熱されても、両者の間に過大な熱応力が加わるのを防ぐことができる。そして、その熱応力で、半導体チップが破損等するのを防止できる。
【0090】
本発明の第1又は第2の半導体装置の製造方法によれば、エリアアレイ型、ペリフェラル型等の半導体チップを用いた本発明の半導体装置を、容易かつ的確に形成できる。
【0091】
本発明の第2の半導体装置の製造方法によれば、該製造方法により形成する半導体装置のバンプの位置を、半導体チップ上面の電極の配列位置に拘束されずに、該バンプを接続する実装基板の端子の配列位置に合わせることができる。そして、その半導体装置のバンプを実装基板の端子に的確に接続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の使用状態説明図である。
【図2】本発明の半導体装置の一部拡大断面図である。
【図3】本発明の半導体装置の一部拡大断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の一部拡大断面図である。
【図5】本発明の第1の半導体装置の製造方法の工程説明図である。
【図6】本発明の第1の半導体装置の製造方法の工程説明図である。
【図7】本発明の第1の半導体装置の製造方法の工程説明図である。
【図8】本発明の第1の半導体装置の製造方法の工程説明図である。
【図9】本発明の第1の半導体装置の製造方法の工程説明図である。
【図10】本発明の第1の半導体装置の製造方法の工程説明図である。
【図11】本発明の第1の半導体装置の製造方法の工程説明図である。
【図12】本発明の第2の半導体装置の製造方法の工程説明図である。
【図13】本発明の第2の半導体装置の製造方法に用いる治具の斜視図である。
【図14】本発明の第2の半導体装置の製造方法の工程説明図である。
【図15】本発明の第2の半導体装置の製造方法の工程説明図である。
【図16】本発明の第2の半導体装置の製造方法の工程説明図である。
【符号の説明】
10 半導体チップ
12 半導体チップ上面の電極
20 弾性ゴム層
30 リード
40 導電性樹脂
50 バンプ
60 実装基板
62 実装基板の端子
62a 端子の凹部
100 メイン金型
102 案内孔
104 メイン金型上面の窪み
120 サブ金型
122 サブ金型上面の窪み
130 治具
132、134 バー
136 格子目
200 弾性ゴムペースト
400 導電性樹脂ペースト

Claims (7)

  1. 半導体チップ上面が、弾性ゴム層で覆われ、前記半導体チップ上面の電極に一端が導電性樹脂により接続されたリードが、前記弾性ゴム層を貫通して配置されて、該弾性ゴム層表面に前記リードの他端が露出され、該リードの他端とその周囲の前記弾性ゴム層部分に導電性樹脂からなるバンプが形成されたことを特徴とする半導体装置。
  2. 弾性ゴム層を貫通するリード部分が、湾曲されて、前記弾性ゴム層表面に露出した前記リードの他端及び該リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に形成されたバンプが、前記リードの一端が接続された半導体チップ上面の電極の上方から外れた位置に配置された請求項1記載の半導体装置。
  3. バンプが、実装基板に備えられた端子の凹部に嵌入、係止可能な形状に形成された請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 次の工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
    a.メイン金型に設けられた案内孔にリードを挿通して、前記案内孔上端のメイン金型の上面部分に設けられた窪み内に前記リードの一端を突出させる工程。
    b.前記窪みに導電性樹脂ペーストを充填して、該導電性樹脂ペーストに前記窪み内に突出したリードの一端を埋め込む工程。
    c.前記メイン金型に半導体チップを押し当てて、該半導体チップ上面の電極を前記メイン金型上面の窪みの上端に配置し、該窪みに充填された前記導電性樹脂ペーストにより前記リードの一端を前記半導体チップ上面の電極に仮接続する工程。
    d.前記導電性樹脂ペーストを硬化させて、導電性樹脂を形成し、該導電性樹脂により前記リードの一端を前記半導体チップ上面の電極に接続する工程。
    e.前記リードを前記案内孔内で摺動させながら、前記メイン金型を前記半導体チップから離隔させて、該メイン金型と半導体チップ上面との間に前記リードの中途部を露出させた状態とし、該リードの中途部が露出したメイン金型と半導体チップ上面との間に弾性ゴムペーストを充填する工程。
    f.前記弾性ゴムペーストを硬化させて、半導体チップ上面に弾性ゴム層を形成する工程。
    g.前記リードを前記案内孔内で摺動させながら、前記メイン金型を弾性ゴム層から離型させる工程。
    h.前記弾性ゴム層から突出したリード部分をその根元部から切断し、前記半導体チップ上面が弾性ゴム層で覆われて、該弾性ゴム層表面に前記半導体チップ上面の電極に一端が接続されたリードの他端が露出した半導体チップを得る工程。
    i.サブ金型上面に設けられた窪みに導電性樹脂ペーストを充填する工程。
    j.前記弾性ゴム層に前記サブ金型を押し当てて、該サブ金型上面の窪みの上端に前記リードの他端を配置し、前記サブ金型上面の窪みに充填された導電性樹脂ペーストを前記リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に仮接続する工程。
    k.前記導電性樹脂ペーストを硬化させて、前記リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に導電性樹脂からなるバンプを形成する工程。
  5. 次の工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
    a.メイン金型に設けられた案内孔にリードを挿通して、前記案内孔上端のメイン金型の上面部分に設けられた窪み内に前記リードの一端を突出させる工程。
    b.前記窪みに導電性樹脂ペーストを充填して、該導電性樹脂ペーストに前記窪み内に突出したリードの一端を埋め込む工程。
    c.前記メイン金型に半導体チップを押し当てて、該半導体チップ上面の電極を前記メイン金型上面の窪みの上端に配置し、該窪みに充填された前記導電性樹脂ペーストにより前記リードの一端を前記半導体チップ上面の電極に仮接続する工程。
    d.前記導電性樹脂ペーストを硬化させて、導電性樹脂を形成し、該導電性樹脂により前記リードの一端を前記半導体チップ上面の電極に接続する工程。
    e.前記リードを前記案内孔内で摺動させながら、前記メイン金型を前記半導体チップから離隔させて、該メイン金型と半導体チップ上面との間に前記リードの中途部を露出させる工程。
    f.前記メイン金型と半導体チップ上面との間に露出したリードの中途部の中間部分を前記半導体チップ上面と平行な横方向に押す治具であって、前記メイン金型と半導体チップ上面との間の空間を上下2つに区分するための治具を、前記リードの周囲から抜き取り可能なように、前記メイン金型と半導体チップ上面との間の中間部分に介在させた状態で、前記メイン金型と半導体チップ上面との間に弾性ゴムペーストを充填すると共に、前記治具を用いて、前記リードの中途部の中間部分を前記半導体チップ上面と平行な横方向に押し、前記リードの中途部を半導体チップ上面と平行な横方向に湾曲させる工程。
    g.前記弾性ゴムペーストを硬化させて、前記メイン金型と半導体チップ上面との間に弾性ゴム層を形成すると共に、該弾性ゴム層に前記リードの中途部を湾曲させた状態で配置する工程。
    h.前記治具を前記メイン金型と半導体チップ上面との間のリードの中途部の中間部分の周囲から抜き取り、前記メイン金型と半導体チップ上面との間に形成された弾性ゴム層を上下2つに区分する工程。
    i.前記上下2つに区分された弾性ゴム層の間に露出したリードの中途部の中間部分を切断し、前記半導体チップ上面が弾性ゴム層で覆われて、該弾性ゴム層表面に前記半導体チップ上面の電極に一端が接続されたリードの他端が露出した半導体チップを得る工程。
    j.サブ金型上面に設けられた窪みに導電性樹脂ペーストを充填する工程。
    k.前記弾性ゴム層に前記サブ金型を押し当てて、該サブ金型上面の窪みの上端に前記リードの他端を配置し、前記サブ金型上面の窪みに充填された導電性樹脂ペーストを前記リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に仮接続する工程。
    l.前記導電性樹脂ペーストを硬化させて、前記リードの他端とその周囲の弾性ゴム層部分に導電性樹脂からなるバンプを形成する工程。
  6. 治具に、同じ平面上でX方向に移動可能な複数本のバーとY方向に移動可能な複数本のバーとが格子状にクロスさせて並べて配列されたものを用いる請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. サブ金型に、メイン金型を用いる請求項4、5又は6記載の半導体装置の製造方法。
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