JP3714253B2 - 直流モータの速度制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直流モータにより駆動される駆動対象が所望の速度となるように上記直流モータをフィードバック制御する直流モータの速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、直流モータにより駆動される駆動対象の速度をリニアエンコーダやロータリエンコーダを介して検出し、その検出された速度が目標速度と一致するように上記直流モータをフィードバック制御することが広く知られている。例えば、各種プリンタの分野では、ヘッドを搭載したキャリッジの移動速度をリニアエンコーダを介して検出し、そのキャリッジの移動速度を印字制御に適した所望の速度となるようにフィードバック制御を行うことが考えられている。
【0003】
図5は一般的なプリンタの一部機構を取り出して示す外観斜視図である。図5に示すように、このプリンタには、印刷ヘッド20が設けられている。この印刷ヘッド20は、インク室に設けられた圧電素子に電圧を印加してインク室の容積を変化させることにより、インク室内のインクをノズルから被印刷媒体である印刷用紙12に向けて吐出させて印字を行う、いわゆるインクジェット式のヘッドである。印刷ヘッド20は、キャリッジ14の上に搭載されており、そのキャリッジ14には、印刷用紙12の幅方向に設けられたガイド軸16が挿通されている。
【0004】
キャリッジ14は、ガイド軸16に沿ってその下方に設けられた無端ベルト17に連結されており、その無端ベルト17は、CRモータ18のプーリ22と他のアイドルプーリ(図示せず)との間に掛けられている。つまり、キャリッジ14は、CRモータ18の回転により、ガイド軸16に沿って印刷用紙12の幅方向(主走査方向)に往復動するようになっている。
【0005】
また、ガイド軸16に沿ってその下方には、スリットが一定の微小間隔で印されており、透光性材料で形成されたリニア型のタイミングスリット24が設けられている。更に、キャリッジ14の前面下部には、タイミングスリット24に印されたスリットの間隔を読み取ってキャリッジ14の位置に対応したパルス信号を出力するセンサ素子26が設けられている。
【0006】
このセンサ素子26は、互いの位相を3/4周期ずらした2個の発光素子と受光素子とから成るフォトカプラである。つまり、この2組の素子から出力されるパルスの位相差により、後述のようにキャリッジ14の移動方向を検出する。タイミングスリット24とセンサ素子26とで、いわゆるリニアエンコーダを構成する。なお、センサ素子26から出力されるパルスの周期は、タイミングスリット24のスリット間の間隔及びキャリッジ14の移動速度に対応する。
【0007】
また、印刷用紙12は、図示しない紙送り用のLFモータにより回転される給紙ローラ(図示省略)と、この給紙ローラと対に設けられた押さえローラ28、28との間に挾まれて上下方向に送られる。なお、CRモータ18には、PWM制御により回転速度が制御される直流モータが用いられ、LFモータにはステッピングモータ或いは直流モータが用いられる。
【0008】
ここで、このように構成されたプリンタにおけるキャリッジ14の移動速度算出方法について説明する。前述のように、センサ素子26は位相を3/4周期ずらした2個の発光素子及び受光素子を備えているので、その検出信号(以下エンコーダ信号という)は図6に示すように位相が3/4周期ずれた2個の矩形パルスENC1,ENC2となる。
【0009】
CRモータ18の制御時には、ENC1の立下りエッジを検出して次のような処理を行う。先ず、上記エッジ検出時のENC2の値がハイであるかローであるかによって、キャリッジ14の移動方向が判る。また、エッジ検出の度に、位置カウンタを上記移動方向に応じてインクリメントまたはデクリメントし、エッジ検出から次のエッジ検出までの間にクロックがカウントされたカウント数をキャプチャ値Tnとして取得する。すると、このキャプチャ値の逆数がキャリッジ14の移動速度に対応した値となり、こうして算出された移動速度が所望の移動速度となるようにCRモータ18をフィードバック制御すれば、キャリッジ14を所望の速度で移動させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、キャリッジ14を低速で移動させる場合、上記の方法では充分な精度が得られない可能性があった。例えば、サンプリング時間(クロックの周期)が0.1μsecで、エンコーダ分解能が150dpiの場合、66660d(dは10進表記を表す)をキャプチャ値で割るとほぼ実際の移動速度(単位:ips)が得られる。
【0011】
この場合、図7(A)に示すように、30ipsに対応するキャプチャ値は2222dとなる。このときの算出速度は30.0000dで、その16進表記は小数点以下8bitの固定小数点で表すと1E00H、速度が0.5%変動したときのキャプチャ値の変動分(以下、0.5%変動分という)は26Hとなる。一方、移動速度8ipsに対応するキャプチャ値は8333dで、そのときの算出速度は7.9999d、16進表記は07FFH、0.5%変動分は0AHとなる。
【0012】
今、フィードバック制御として作用させる制御量を、算出速度結果に予め決められたフィードバックゲインを乗じた値の整数部を使用した場合、キャリッジ14の移動速度を8ipsに制御するときには0.5%変動分が0AHであるため、その速度変動を0.5%以内に収めるのは困難となる。従って、従来は、フィードバック制御におけるゲインを大きくしないと低速時の制御が困難であった。また、ゲインを大きくすると応答性の悪化を招いて望ましくない。そこで、本発明は、駆動対象を低速で移動させる場合にも、フィードバック制御におけるゲインを大きくしなくても正確に速度制御可能な直流モータの速度制御装置を提供することを目的としてなされた。
【0013】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達するためになされた請求項1記載の発明は、直流モータにより駆動される駆動対象と、所定の分解能を有し、上記駆動対象の駆動に伴って信号を発生する信号発生手段と、該信号発生手段が発生する信号の時間間隔を所定のサンプリング時間でカウントし、そのカウント値をキャプチャ値として測定する計時手段と、上記分解能と上記サンプリング時間とに基づいて算出された速度成分算出パラメータを記憶する速度成分算出パラメータ設定レジスタと、該速度成分算出パラメータ設定レジスタに記憶された速度成分算出パラメータを上記計時手段によって測定されたキャプチャ値で除算することで、上記駆動対象の速度を算出する速度算出手段と、上記駆動対象の目標速度を設定する目標速度設定手段とを備え、上記速度算出手段により算出された上記駆動対象の速度を、上記目標速度設定手段により設定された目標速度一致させるように上記直流モータフィードバック制御する直流モータの速度制御装置であって、所望する上記駆動対象の速度が小さい場合は、上記目標速度と上記速度成分算出パラメータとを同一整数倍(整数は2以上)に拡大して設定することを特徴としている。
【0014】
このように構成された本発明では、信号発生手段は所定の分解能を有し、上記駆動対象の駆動に伴って信号を発生し、計時手段はその信号の時間間隔を所定のサンプリング時間でカウントし、そのカウント値をキャプチャ値として測定する。そして、速度算出手段は、速度成分算出パラメータ設定レジスタに記憶された速度成分算出パラメータを上記計時手段によって測定されたキャプチャ値で除算することで、上記駆動対象の速度を算出する。このように速度が算出されると、本発明の直流モータの速度制御装置は、その算出された上記駆動対象の速度目標速度設定手段により設定された目標速度一致させるように上記直流モータをフィードバック制御する。
【0015】
ここで、本発明では、所望する上記駆動対象の速度が小さい場合は、上記目標速度と上記速度成分算出パラメータとを同一整数倍(整数は2以上)に拡大して設定する。速度成分算出パラメータが上記整数倍に拡大して設定されると、それを上記キャプチャ値で除算して得られる速度も大きな値を取る。このため、駆動対象の速度が実際には小さい場合にも、演算過程で数値が丸められる割合が少なくなる。また、目標速度もこれと同一整数倍に拡大して設定されるので、両者を一致させるべく上記フィードバック制御を行えば、駆動対象を低速で移動させる場合にも、フィードバック制御におけるゲインを大きくしなくても正確に速度を制御することができる。すなわち、低速時にも応答性の悪化を招くことなく正確に速度を制御することができる。
【0016】
更に、本発明では、速度成分算出パラメータと目標速度とが同一整数倍に拡大して設定されるため、フィードバック制御におけるゲイン・係数等はそのままで上記低速時の制御を行うことができる。従って、処理を一層簡略化することができる。
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明が適用された直流モータとしてのCRモータ18の通電機構の構成を表す説明図である。なお、CRモータ18は、図5に示した従来のプリンタと同様のプリンタにおいて使用され、本実施の形態では後述のようにそのCRモータ18の制御系に特徴を有する。
【0020】
図1に示すように、電源の正極Pvと負極P0 との間には、2個ずつ直列接続されたスイッチング素子S1,S2及びS3,S4が並列に接続され、各スイッチング素子S1〜S4にはフライホイールダイオードFDが並列に接続されている。なお、このようなスイッチング素子S1〜S4は、PNP型またはNPN型トランジスタ等のスイッチング素子にフライホイールダイオードFDを接続しても得られるが、スイッチング素子S1〜S4としてFETを使用すれば、予めフライホイールダイオードと等価の機能が寄生ダイオードとしてFET内に構成されているため、改めて外部に設けない場合もある。
【0021】
CRモータ18の一方の端子はスイッチング素子S1とスイッチング素子S2との間に接続され、他方の端子はスイッチング素子S3とスイッチング素子S4との間に接続されている。このため、スイッチング素子S1,S4をオンにしてスイッチング素子S2,S3をオフにすれば、CRモータ18に正転方向の駆動電流(正転駆動電流)を通電してCRモータ18を正転させることができる。逆に、スイッチング素子S2,S3をオンにしてスイッチング素子S1,S4をオフにすれば、CRモータ18に逆転方向の逆転電流(逆転駆動電流)を通電してCRモータ18を逆転させることができる。
【0022】
また、上記スイッチング素子をパルス状にオンオフし、CRモータ18に通電される平均電流量を制御することにより、CRモータ18を定速で正転させたり、加減速したりすることができる。更に、逆転電流の通電によりCRモータ18を一層迅速に減速させることもできる。そこで、本実施の形態では、スイッチング素子S1〜S4をCR駆動回路31を介して次に述べるCR制御ブロック33に接続し、オン/オフを制御することにより、駆動対象としてのキャリッジ14を適宜の速度で移動させている。
【0023】
図2に示すように、CR制御ブロック33は、0.1μsec毎にクロック信号を生成するクロック生成部35と所定のPWM周期に渡ってクロック信号をカウントするPWM周期タイマ37とを備え、更に、CPUによって設定された動作モードを記憶する動作モード設定レジスタ群39を備えている。
【0024】
動作モード設定レジスタ群39には、キャリッジ14の速度算出時に必要な速度成分算出パラメータを記憶する速度成分算出パラメータ設定レジスタ40、速度制御の開始位置を記憶する速度制御開始位置設定レジスタ41、減速開始位置を記憶する減速開始位置設定レジスタ42、PWMの初期値を記憶する初期PWM値設定レジスタ43、加速係数を記憶する加速係数設定レジスタ44、目標速度を記憶する目標速度設定レジスタ45(目標速度設定手段に相当)、微分ゲインを記憶する微分ゲイン設定レジスタ46、積分ゲインを記憶する積分ゲイン設定レジスタ47、比例ゲインを記憶する比例ゲイン設定レジスタ48、減速パラメータを記憶する減速パラメータ設定レジスタ49、逆転パルスパラメータを記憶する逆転パルスパラメータ設定レジスタ50、及び、ウェイト時間を記憶するウェイト時間設定レジスタ51が設けられている。各パラメータの意味合いは後述する。
【0025】
CR制御ブロック33は、この他にも、以下に説明するエンコーダエッジ検出部55、位置カウンタ57、周期カウンタ59、比較処理部61、セレクタ63,65、速度変換部67、加速制御部71、フィードバック演算処理部73、PWM生成部75、及び減速制御部80を備えている。
【0026】
前述のセンサ素子26の検出信号はエンコーダエッジ検出部55に入力され、ここで、ENC1の立下りエッジが検出される。エンコーダエッジ検出部55の検出結果は位置カウンタ57及び周期カウンタ59に入力される。位置カウンタ57は、エンコーダエッジ検出部55の検出結果に基づいてキャリッジ14の位置に対応したカウント値を増減し、そのカウント値を比較処理部61に入力する。比較処理部61は、速度制御開始位置設定レジスタ41に記憶された速度制御開始位置、及び、減速開始位置設定レジスタ42に記憶された減速開始位置と上記カウント値を比較して、比較結果を後述のセレクタ63,65に入力する。
【0027】
また、周期カウンタ59は、エンコーダエッジ検出部55によって上記エッジが検出される時間間隔をカウントし、速度変換部67に入力する。すなわち、エンコーダエッジ検出部55により上記エッジが検出されるとその直前のエッジ検出との間に発生したクロック数(以下キャプチャ値という)をカウントし、速度変換部67に入力する。
【0028】
速度変換部67は、速度成分算出パラメータ設定レジスタ40に記憶された速度成分算出パラメータを、上記入力されたキャプチャ値で除算することにより、キャリッジ14の移動速度を算出する。すなわち、周期カウンタ59は計時手段に、速度変換部67は速度算出手段に、それぞれ相当する。
【0029】
加速制御部71は、初期PWM値設定レジスタ43に記憶されたPWMの初期値、及び、加速係数設定レジスタ44に記憶された加速係数に基づき、CRモータ18をオープンループで加速制御するためのデューティ値等を算出してセレクタ63に入力する。
【0030】
フィードバック演算処理部73は、速度変換部67にて算出される速度を目標速度設定レジスタ45に記憶された目標速度に一致させるフィードバック制御を行うためのデューティ値等を算出してセレクタ63に入力する。なお、この算出は、後述のように、微分ゲイン設定レジスタ46,積分ゲイン設定レジスタ47,及び比例ゲイン設定レジスタ48に記憶されたデータを用いてなされる。
【0031】
セレクタ63は、キャリッジ14が速度制御開始位置に達した旨の入力が比較処理部61からあるまでは、加速制御部71からの信号をPWM生成部75に入力し、上記入力があった後はフィードバック演算処理部73からの信号をPWM生成部75に入力する。PWM生成部75は、入力された信号に基づき、CR駆動回路31に入力するための信号を生成してセレクタ65に入力する。
【0032】
一方、減速制御部80は、減速パラメータ設定レジスタ49に記憶された減速パラメータ、逆転パルスパラメータ設定レジスタ50に記憶された逆転パルスパラメータ、及び、ウェイト時間設定レジスタ51に記憶されたウェイト時間に基づき、CRモータ18をオープンループで減速制御するための信号(CR駆動回路31への入力用)を生成してセレクタ65に入力する。すなわち、この減速制御部80では、減速パラメータに応じて上記デューティ値を徐々に減少させ、ウェイト時間に応じたタイミングで逆転パルスパラメータに応じたパルス幅の逆転パルス(パルス状の逆転電流)を発生させることによってCRモータ18を減速させる制御を行う。
【0033】
セレクタ65は、キャリッジ14が減速開始位置に達した旨の入力が比較処理部61からあるまでは、PWM生成部75からの信号をCR駆動回路31に入力し、上記入力があった後は減速制御部80からの信号をCR駆動回路31に入力する。このセレクタ65と前述のセレクタ63との動作により、図3に示すように、キャリッジ14が速度制御開始位置に達するまでの加速区間では加速制御部71の処理に応じてCRモータ18はオープンループで加速制御され、速度制御開始位置から減速開始位置までの定速区間ではフィードバック演算処理部73の処理に応じてCRモータ18はフィードバック制御され、減速開始位置以降の減速区間では減速制御部80の処理に応じてCRモータ18はオープンループで減速制御される。
【0034】
続いて、フィードバック演算処理部73の構成及び処理について、更に詳細に説明する。図4は、フィードバック演算処理部73の構成を詳細に表すブロック図である。図4に示すように、速度変換部67にて算出された速度と目標速度設定レジスタ45に記憶された目標速度とは加算器81に入力され、両者の差分は比例ゲイン83による増幅を受けた後、加算器85に入力される。また、加算器81から出力される上記差分は、積分器91により積分され、積分ゲイン93の増幅を受けた後、加算器85に入力される。更に、速度変換部67にて算出された速度は微分器95にも入力され、ここで微分された後、微分ゲイン97の増幅を増幅を受けた後、加算器85に入力される。
【0035】
加算器85では、比例ゲイン83及び積分ゲイン93からの入力値を加算してそこから微分ゲイン97からの入力値を減算する。フィードバック演算処理部73では、この加算器85からの出力に基づき、CRモータ18をフィードバック制御するためのデューティ値等を算出してセレクタ63に入力する。なお、比例ゲイン83,積分ゲイン93,微分ゲイン97における上記増幅率は、比例ゲイン設定レジスタ48,積分ゲイン設定レジスタ47,微分ゲイン設定レジスタ46に記憶された値に設定される。また、フィードバック演算処理部73における上記各部の演算では、小数点以下8bitの精度で演算結果が丸められる。
【0036】
このように構成された本実施の形態では、速度成分算出パラメータ及び目標速度の設定値を、定速区間(図3参照)における所望速度に応じて次のように変更することにより、上記フィードバック制御の精度向上を図っている。なお、本実施の形態では、タイミングスリット24とセンサ素子26とで構成されるリニアエンコーダ(信号発生手段に相当)の分解能は150dpiであるものとする。
【0037】
所望速度が30ipsである場合は、速度成分算出パラメータを66660dとする。すると、速度変換部67が算出する速度はキャリッジ14の実際の移動速度(単位:ips)となる。この場合、前述の図7(A)に示したように、30ipsに対応するキャプチャ値は2222dとなり、算出速度は30.0000d、その16進表記は1E00H、0.5%変動分は26Hとなる。従って、フィードバック演算処理部73において、0.5%変動分26Hに対してフィードバックゲインを作用させた結果が100H以上となるようなフィードバックゲインを設定することで、0.5%変動分が制御量として反映されることとなり、キャリッジ14の速度を所望速度に対して±0.5%の範囲に良好に制御することができる。
【0038】
一方、所望速度が8ipsである場合は、速度成分算出パラメータを4倍の266640dとする。この場合、図7(B)に示すように、8ipsに対応するキャプチャ値は速度成分算出パラメータに関らず8333dであるが、そのキャプチャ値に対応する算出速度は31.9981dとなり、16進表記は1FFFH、0.5%変動分は28Hとなる。このため、目標速度の設定値も4倍の32.0000dとすることにより、所望速度が8ipsである場合も、所望速度が30ipsである場合と同様に±0.5%の範囲に良好に制御することができる。
【0039】
このように、本実施の形態では、キャリッジ14を低速で移動させる場合にも、ゲインを大きくしなくても、またリニアエンコーダの分解能を上げなくても正確にフィードバック制御することができる。すなわち低速時にも応答性の悪化を招くことなくキャリッジ14の速度を正確に制御して、プリンタの印字精度を良好に向上させることができる。
【0040】
なお、本発明は上記実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、信号発生手段としては、CRモータ18の回転角を検出するロータリエンコーダを使用することもできる。また、上記実施の形態では、フィードバック演算処理部73としていわゆる微分先行型のPID制御器の構成を採用しているが、一般のPID制御器や比例微分先行型のPID制御器の構成を採用してもよい。
【0041】
更に、上記実施の形態では、キャリッジ14を低速で移動させるときに速度成分算出パラメータを大きく設定する処理と目標速度を大きく設定する処理とを個々に行っているが、これらを同時に行ってもよい。例えば、目標速度設定レジスタ45とフィードバック演算処理部73との間に乗算器を設け、速度成分算出パラメータ設定レジスタ40の設定値(またはその定数倍:上記の例では1/66660d倍)をその乗算器に入力するようにしてもよい。
【0042】
また更に、本発明は、キャリッジ14以外の各種駆動対象を駆動する直流モータの速度制御装置にも適用できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のCRモータの通電機構の構成を表す説明図である。
【図2】 その通電機構のCR制御ブロックの構成を表すブロック図である。
【図3】 そのCR制御ブロックによる制御区間の変化を表す説明図である。
【図4】 そのCR制御ブロックのフィードバック演算処理部の構成を表すブロック図である。
【図5】 本実施の形態または一般のプリンタの一部機構を表す外観図である。
【図6】 そのプリンタにおける速度検出の原理を表す説明図である。
【図7】 本実施の形態及び従来例の速度算出結果を表す説明図である。
【符号の説明】
12…印刷用紙 14…キャリッジ 18…CRモータ
20…印刷ヘッド 24…タイミングスリット 26…センサ素子
31…CR駆動回路 33…CR制御ブロック 35…クロック生成部
37…PWM周期タイマ 39…動作モード設定レジスタ群
40…速度成分算出パラメータ設定レジスタ
41…速度制御開始位置設定レジスタ 42…減速開始位置設定レジスタ
43…初期PWM値設定レジスタ 44…加速係数設定レジスタ
45…目標速度設定レジスタ 46…微分ゲイン設定レジスタ
47…積分ゲイン設定レジスタ 48…比例ゲイン設定レジスタ
49…減速パラメータ設定レジスタ 50…逆転パルスパラメータ設定レジスタ
51…ウェイト時間設定レジスタ 55…エンコーダエッジ検出部
57…位置カウンタ 59…周期カウンタ 61…比較処理部
63,65…セレクタ 67…速度変換部 71…加速制御部
73…フィードバック演算処理部 80…減速制御部 81…加算器
83…比例ゲイン 85…加算器 91…積分器
93…積分ゲイン 95…微分器 97…微分ゲイン

Claims (1)

  1. 直流モータにより駆動される駆動対象と、
    所定の分解能を有し、上記駆動対象の駆動に伴って信号を発生する信号発生手段と、
    該信号発生手段が発生する信号の時間間隔を所定のサンプリング時間でカウントし、そのカウント値をキャプチャ値として測定する計時手段と、
    上記分解能と上記サンプリング時間とに基づいて算出された速度成分算出パラメータを記憶する速度成分算出パラメータ設定レジスタと、
    該速度成分算出パラメータ設定レジスタに記憶された速度成分算出パラメータを上記計時手段によって測定されたキャプチャ値で除算することで、上記駆動対象の速度を算出する速度算出手段と、
    上記駆動対象の目標速度を設定する目標速度設定手段とを備え
    上記速度算出手段により算出された上記駆動対象の速度を、上記目標速度設定手段により設定された目標速度一致させるように上記直流モータフィードバック制御する直流モータの速度制御装置であって、
    所望する上記駆動対象の速度が小さい場合は、上記目標速度と上記速度成分算出パラメータとを同一整数倍(整数は2以上)に拡大して設定することを特徴とする直流モータの速度制御装置。
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