JP3713680B2 - 建具用断熱形材及び断熱形材の製造方法 - Google Patents

建具用断熱形材及び断熱形材の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サッシの枠や框、あるいはドア枠などに使用される断熱形材及びその製造方法に関する。より詳しくは、平行に間隔を置いて配置された金属製の長尺片と、これら長尺片を繋ぐ断熱材とを有する断熱形材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
サッシの枠や框、あるいはドア枠などには、室内外空間の熱の出入りを減少させるために、断熱形材が使用されている。現在使用されている断熱形材は、たとえば、アルミニウム合金などの金属を押出成形することにより形成された図1に示すような形材素材100から製造されている。この形材素材100は、対向面側に抱き込み凹溝103を有する室外側基体部101と、対向面側に抱き込み凹溝105を有する室内側基体部102と、両基体部101及び102を繋ぎ凹溝103及び105を含めたホロー部110を形成する剥離片部107及び108とを有する。剥離片部107及び108は、その両端が薄肉部107A,107A又は108A,108Aとなっており、両基体部101及び102から剥ぎ取ることができるようになっている。この形材素材110から断熱形材を製造するにあたっては、ホロー部110内にウレタン樹脂などの硬化性断熱材を注入し、この断熱材の硬化後に剥離片部107及び108を薄肉部107A,107A又は108A,108Aを境に除去し、これにより図2に示すような、室外側長尺材101(剥離片部107及び108を除去する前においては室外側基体部101と称した部材)及び室内側長尺材102(剥離片部107及び108を除去する前においては室内側基体部102と称した部材)が平行に間隔を置いて配置され、断熱材120の両側部が凹溝103及び105に入り込んで両長尺材101及び102を繋いだ長手方向に延びる断熱形材130となる。
【0003】
しかしながら、この断熱形材130を構成するウレタン樹脂などからなる断熱材120は、金属製の長尺材101及び102とは熱収縮率が異なるため、気温の変化にともない、長尺材101及び102に比して長手方向に大きく収縮してしまうことがある。
【0004】
そこで、本出願人は、断熱材の長尺材に対する収縮が防止された断熱形材として、特開2001−98847号公報で開示するものを提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
同公報で開示した断熱形材は、長尺材に断熱材と噛み合う異形形状部が設けられたものであり、この異形形状部により断熱材の長手方向への収縮が防止されるため、大変有用なものとなっている。
【0006】
しかしながら、同公報による断熱形材は、異形形状部の製造が複雑であるため、従来の断熱形材と比して製造コストがかかる。
【0007】
そこで、本発明の課題は、長尺片に対する断熱材の長手方向への収縮が防止されながら、製造コストの抑えられた断熱形材及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は、次の通りである。
<請求項1記載の発明>
金属製の長尺材が平行に間隔を置いて配置され、これらの長尺材は対向面側に、両側において相手方に向かって突出する突出片の先端に内向きの係止片をそれぞれ形成することにより抱き込み凹溝がそれぞれ形成され、かつ各凹溝の溝底から突出する部分は形成されておらず、
前記各長尺片の各凹溝の溝底に長手方向に沿って凹凸面が形成され、
前記断熱材が両側部対応する長尺材の抱き込み凹溝に入り込み、かつ前記凹凸面に食い込んだ状態で硬化しており、
前記長尺材相互が前記断熱材により繋がっていることを特徴とする建具用断熱形材。
【0009】
<請求項2記載の発明>
対向面側に抱き込み凹溝をそれぞれ有する離間する基体部と、両基体部を繋ぎ前記各凹溝を含めたホロー部を形成する剥離片部とを有する形材素材と;加工治具とを用い;
前記加工治具は、本体と、外面に凸凹面を有し前記本体の両側部に自由回転自在に支持された加工車とを備え、前記加工車の少なくとも一部は前記本体の側面より外方に臨むものであり;
前記加工治具を、前記両加工車が前記凹溝の溝底に対応する関係で前記ホロー部内に圧入し、前記両加工車を前記凹溝の溝底に食い込ませ、前記凹溝の溝底に加工車の外面による凹凸面を形成し、原形材を得る工程:及び、
前記原形材のホロー部内に硬化性断熱材を注入し、その硬化後に前記剥離片部を除去し、両基体部を切り離し、かつ前記断熱材で繋ぐ工程:
を有することを特徴とする断熱形材の製造方法。
【0010】
本発明の断熱形材は、断熱材が溝(凹部)に食い込んだ状態で接着硬化するので、断熱材と凹溝の溝底及び凹溝の溝底の長手方向へのせん断強度が向上し、もって断熱材の長手方向への収縮も防止される。これとともに長尺材間方向の強度は係止部によって保たれ、長手方向及び長尺間方向に直交する方向(紙面上下方向)への強度は突出片で保たれるので、長尺材と断熱材との一体性が極めて向上した断熱形材になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本実施の形態に係る断熱形材は、図1に従来の断熱形材130を製造するための形材素材100として示したのと同様の構成を有する形材から製造した。
すなわち、図3に示すように、本実施の形態の断熱形材を製造するための形材(形材素材と称す。)1は、断面略方形のホロー部10を有する形状となっており、たとえば、アルミニウム合金などの金属を押出成形することによって形成さる。形材素材1は、別のホロー部20が備わる室外側基体部2とホロー部を有しない室内側長尺片3とを有する。別のホロー部20は室内側側面が仕切片21で構成され、この仕切片21の上端及び下端に室内側へ向かって突出する一組の突出片4及び5が形成されている。仕切片21と突出片4及び5とで抱き込み凹溝11が形成されている。突出片4及び5の先端部には他の突出片5又は4に向かって突出する係止部R,Rが設けられている。同様に、室内側基体部3には、突出片4又は5と同じ高さ位置から室外側へ向かって突出する一組の突出片6及び7が形成され、室内側基体部3と突出片6及び7とで抱き込み凹溝12が形成されている。また突出片6及び7の先端部には他の突出片7又は6に向かって突出する係止部R,Rが設けられている。室外側の突出片4又は5と室内側の突出片6又は7との間には、これら突出片4及び6又は突出片5及び7と一体成形された剥離片部8及び9が設けられており、この剥離片部8及び9により両基体部2及び3が繋がれ、凹溝11及び12を含めたホロー部10が形成されている。剥離片部8及び9は、その両端部が薄肉部8A,8A又は9A,9Aとなっており、この薄肉部8A,8A又は9A,9Aを境にして両基体部2及び3(突出片4及び6又は突出片5及び7)から剥ぎ取ることができる。
【0012】
このような構成を有する形材素材1から断熱形材を製造するにあたっては、まず、凹溝の形成面に、本実施の形態ではホロー部10の両側面を形成する仕切片21の内面部21A(凹溝11の溝底)及び室内側基体部3の内面部3A(凹溝12の溝底)に凹凸を形成する(この凹凸を形成する前の形材を形材素材と称したのに対して、この凹凸を形成した状態の形材を原形材と称す。)。この凹凸は、凹凸を形成する前の状態を基準に凹凸状態となることを要するものではなく単に形成後の状態において凹凸であれば足り、したがって凹部のみを複数形成することで凹凸状態にすることもできる。ようするに、後に接触することになる断熱材の長手方向への引っ掛かりとなる凹凸であれば足り、また複雑な構成であることを要しない。この凹凸としては、たとえば、図4の(A)に示すような長手方向と斜めに交差する方向に沿う溝(凹部)MA,MA…や、図4の(B)に示すような複数の略方形の凹部MB,MB…などが考えられる。凹凸の形成は、断熱材のそりを防止するという観点から、凹溝11の溝底21A及び凹溝12の溝底3Aの両方に行う。本実施の形態では、凹溝11の溝底21A及び凹溝12の溝底3Aの両面に、図4の(C)に示すように、長手方向と直交する方向に複数の直線状の溝(凹部)MC,MC…を形成した。この複数の溝MC,MC…は、その形成方法が特に限定されるものではないが、図5〜図9に示す加工治具40又は図18〜図20に示す加工治具70を使用して形成する方法を推奨する。
【0013】
加工治具40は、図5〜図7に示すように、平面略方形の治具本体41と、溝MC,MC…を形成するための加工車42及び43と、ガイドローラー44とを主に有する。治具本体41は、先端面に後方へ向かう雌ねじ部41Aが形成され、また後端の側部、同側部の先端部より若干後方部及び反対側側部の後端部より若干前方部にくり抜き孔41B,41D及び41Cが形成されている。くり抜き孔41B,41C又は41D内には、加工車42,43又はガイドローラー44が、その一部が本体41の側部より外方に臨んだ状態で、かつ移動方向及び幅方向に直交する方向を軸心とした軸材42A,43A又は44Aによって回転自在に支持された状態で保持されている。加工車42及び43は、その外面が長手方向(移動方向)と直交する方向(軸材42A,43A又は44Aの軸方向)に沿う刃H,H…(拡大図参照)によって凸凹面になっており、刃H,H…が凹溝11の溝底21A又は凹溝12の溝底3Aに食い込むことにより、溝MC,MC…が形成される構成となっている。本実施の形態においては、ガイドローラー44の存在により、加工治具40がホロー部10の長手方向に関して、加工車42の刃H、加工車43の刃H及びガイドローラー44の3点で支持を受けることになり、したがって一定の溝深さを得ることができる。
【0014】
この加工成治具40を使用して溝を形成するにあたっては、図10に示すように、加工治具40を、その長手方向がホロー部10の長手方向と同一方向に向いた状態でホロー部10内に圧入し、ホロー部10内を移動させる。この移動には、図8及び図9に示す、ワイヤーなどを掛けるためのリング部45Aとこのリング部45Aから突出する雄ねじ部45Bとを有するアイボルト45を使用した。移動にあたっては、雄ねじ部45Bを治具本体41の先端面に形成された雌ねじ部41Aにねじ込むことによりアイボルト45を治具本体41に対して固定するとともに、リング部45Aにホロー部10内を通された図示しないワイヤーを引っ掛け、このワイヤーをホロー部10の反対側から引く。加工車42又は43が対応する凹溝11の溝底21A又は凹溝12の溝底3Aと接触するにあたっては、対向する室内側基体部3又は仕切片21から他方の加工車43又は42を介して対応する凹溝11の溝底21A又は凹溝12の溝底3Aへ向かう応力を受け、この応力により凹溝11の溝底21A又は凹溝12の溝底3Aに刃H,H…が食い込み溝MC,MC…が形成される。したがって、溝MC,MC…の深さを調整する場合、たとえば0.1mm以上に調整する場合は、加工車42及び43の幅方向の離間距離を調整する。この離間距離を調整するための構成は、特に限定されるものではないが、図11〜図14に示す調整機構、又は図15〜図17に示す調整機構を推奨する。
【0015】
図11〜図14に示す調整機構においては、治具本体41の後端面から加工歯車42及び43の間にかけて、幅方向と直交する方向(軸材42A及び43Aの軸心方向と同方向)にスリット50が切り込まれている。このスリット50は、加工歯車42及び43の間を貫く先端部が先端に向かって幅方向に狭まるテーパー部50Aとなっており、後端部には幅方向両周面のみからなる雌ねじ部51が形成されている。したがって、ピン52をスリット50内に挿入するとともに、その後方から雌ねじ部51にボルト53の雄ねじ部53Bをねじ込むと、ピン52の先端部がスリット50のテーパー部50Aを幅方向へ開き、もって加工車42及び43の幅方向の離間距離が広げられる。
【0016】
また、図15〜図17に示す調整機構においては、治具本体41の後端面から加工歯車42及び43の間にかけて、幅方向と直交する方向(軸材42A及び43Aの軸心方向と同方向)にスリット60が切り込まれている。このスリット60は、加工歯車42及び43の間を貫く先端部が先端に向かって幅方向に狭まるテーパー部60Aとなっており、後端部には治具本体41の側部に貫通されたねじ孔61が形成されている。したがって、周面にねじ部62Aが形成され軸心部に六角孔62Bが形成されたスクリューボルト62をねじ孔61内にねじ込むと、スクリューボルト62の先端部がスリット60のねじ孔61と対向する面を押すため、スリット60が幅方向へ開き、もって加工車42及び43の幅方向の離間距離が広げられる。
【0017】
次に、図18〜図20に示す加工治具70について説明する。
加工治具70は、治具本体71と加工治具40の場合と同様の形状及び機能を有する加工車42,43及びガイドローラー44とを主に有する。治具本体71は、先端部を起点として幅方向に二つに分岐された形状となっており後端部が幅方向に所定の弾発性を有する構成となっている。また、治具本体71は、先端面に後方へ向かう雌ねじ部71Aが形成され、分岐した各部位(以下、分岐した部位を枝部とも称す。)71b,71cの中間部及び一方の枝部71bの分岐部71aより若干後方部に、それぞれ貫通孔71B、71C及び71Dが形成されている。さらに、各枝部71b,71cの後端部には、それぞれ後方へ向かって突出する凸部77又は78が形成されており、この凸部77及び78には、幅方向に貫通するボルト孔75又は76が形成されている。
【0018】
枝部71b,71cに形成された貫通孔71B、71C及び71D内には、それぞれ加工車42,43又はガイドローラー44が、その両側部が枝部71b,71cの側部より外方に臨んだ状態で、かつ移動方向及び幅方向に直交する方向を軸心とした軸材42A,43A又は44Aによって回転自在に支持された状態で保持されている。加工車42及び加工車43は、加工車42の方が若干後方に位置する関係で治具本体71に保持されており、また対向する枝部71b又は71cにそれぞれ円弧状の凹部72又は73が形成されている。したがって、治具本体71の後端部に幅方向中心に向かうに圧がかかっても対向する加工車どうしあるいは加工車と対向する枝部との接触のおそれがない。
【0019】
この加工治具70を使用して溝を形成する方法は、加工治具40の場合と同様であり、雌ねじ部71Aにワイヤーの掛かったアイボルトをねじ込み、ホロー部内に圧入した後、反対側からワイヤーを引くことによる。加工治具70はホロー部の形状や大きさに適合させて予め複数容易しておくことができるが、ホロー部が若干小さく加工治具70の圧入が手間取る程度に非適合な場合であれば、治具本体71の後端部が幅方向に弾発性を有するという加工治具70の特徴を利用することができる。すなわち、枝部71b,71cの後端部に形成した凸部77,78のボルト孔75,76内にボルト80を通し、これをナット81で締め後端部の幅方向への長さを狭めることにより、圧入作業を容易にすることができる。ナット81の締付けを調整すれば、溝MC,MC…の深さを調整することもできる。
【0020】
このようにして、凹溝11の溝底21A及び凹溝12の溝底3Aに溝MC,MC…を形成したら(なお、この状態の形材を原形材と称す。)、次に、ホロー部10に硬化性断熱材を注入し、この断熱材の硬化後、剥離片部8及び9を剥ぎ取る。これにより、室外側長尺材2(剥離片部8及び9を除去する前においては室外側基体部2と称した部材)及び室内側長尺材3(剥離片部8及び9を除去する前においては室外側基体部3と称した部材)が平行に間隔を置いて配置され、断熱材の両側部が凹溝11及び12に入り込んで両長尺材2及び3を繋いだ長手方向に延びる断熱形材となる。この断熱形材は、外形的には図2に従来の断熱形材として示したものと同様の構造を有するが、断熱材が溝(凹部)MC,MC…に食い込んだ状態で接着硬化するので、断熱材と凹溝11の溝底21A及び凹溝12の溝底3Aとの長手方向へのせん断強度が向上し、もって断熱材の長手方向への収縮も防止される。これとともに本実施の形態の断熱形材は、長尺材間方向の強度は係止部R,R…によって保たれ、長手方向及び長尺間方向に直交する方向(紙面上下方向)への強度は突出片4〜7で保たれるので、長尺材2,3と断熱材との一体性が極めて向上した断熱形材になる。
【0021】
以上本実施の形態においては、長尺材(基体部)がホロー部を有する室外側長尺材及びホロー部を有しない室内側長尺材である場合について説明したが、長尺材の形状をこの形状のものに限定する趣旨ではなく、断熱形材を使用する場所に合わせて適宜修正することができる。また、ホロー部を形成する部材についても、本実施の形態で示した凹溝及び剥離片のみに限定する趣旨ではなく、他の部材をも構成要素とすることができる。
【0022】
さらに、本実施の形態では凹凸面を規則的な形成としたが、これに限定する趣旨ではなく、不規則的に形成することもできる。
【0023】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明による断熱形材及びその製造方法によれば、長尺材に対する断熱材の長手方向への収縮が防止されながら、製造コストの抑えられたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の断熱形材用形材である。
【図2】 従来の断熱形材である。
【図3】 本実施の形態の断熱形材用形材である。
【図4】 溝の形状の説明図である。
【図5】 加工治具の平面図である。
【図6】 加工治具の側面図である。
【図7】 加工治具の側面図である。
【図8】 アイボルトの平面図である。
【図9】 アイボルトの側面図である。
【図10】 加工治具の使用方法を示した説明図である。
【図11】 加工車の離間距離調整機構の一形態を示した平面図である(組立前)。
【図12】 加工車の離間距離調整機構の一形態を示した側面図である(組立前)。
【図13】 加工車の離間距離調整機構の一形態を示した平面図である(組立後)。
【図14】 加工車の離間距離調整機構の一形態を示した側面図である(組立後)。
【図15】 加工車の離間距離調整機構の一形態を示した平面図である(組立前)。
【図16】 加工車の離間距離調整機構の一形態を示した平面図である(組立後)。
【図17】 加工車の離間距離調整機構の一形態を示した側面図である(組立後)。
【図18】 別形態の加工治具の平面図である。
【図19】 別形態の加工治具の側面図である。
【図20】 別形態の加工治具の側面図である。
【符号の説明】
1…形材素材、2…室外側基体部(室外側長尺材)、3…室内側基体部(室内側長尺材)、4〜7…突出片、8,9…剥離片部、10…ホロー部、11,12…凹溝、21…仕切片、40,70…加工治具、41,71…治具本体、42,43…加工車、44…ガイドローラー、45…アイボルト、50,60…スリット、52…ピン、53…ボルト、62…スクリューボルト、72,73…凹部、75,76…ボルト孔、77,78…凸部、80…ボルト、81…ナット、100…形材素材、101…室外側基体部(室外側長尺材)、102…室内側基体部(室内側長尺材)、103,105…凹溝、107,108…剥離片部、110…ホロー部、120…断熱材、130…断熱形材、H…刃、MA,MB,MC…凹部(溝)、R…係止部。

Claims (2)

  1. 金属製の長尺材が平行に間隔を置いて配置され、これらの長尺材は対向面側に、両側において相手方に向かって突出する突出片の先端に内向きの係止片をそれぞれ形成することにより抱き込み凹溝がそれぞれ形成され、かつ各凹溝の溝底から突出する部分は形成されておらず、
    前記各長尺片の各凹溝の溝底に長手方向に沿って凹凸面が形成され、
    前記断熱材が両側部対応する長尺材の抱き込み凹溝に入り込み、かつ前記凹凸面に食い込んだ状態で硬化しており、
    前記長尺材相互が前記断熱材により繋がっていることを特徴とする建具用断熱形材。
  2. 対向面側に抱き込み凹溝をそれぞれ有する離間する基体部と、両基体部を繋ぎ前記各凹溝を含めたホロー部を形成する剥離片部とを有する形材素材と;加工治具とを用い;
    前記加工治具は、本体と、外面に凸凹面を有し前記本体の両側部に自由回転自在に支持された加工車とを備え、前記加工車の少なくとも一部は前記本体の側面より外方に臨むものであり;
    前記加工治具を、前記両加工車が前記凹溝の溝底に対応する関係で前記ホロー部内に圧入し、前記両加工車を前記凹溝の溝底に食い込ませ、前記凹溝の溝底に加工車の外面による凹凸面を形成し、原形材を得る工程:及び、
    前記原形材のホロー部内に硬化性断熱材を注入し、その硬化後に前記剥離片部を除去し、両基体部を切り離し、かつ前記断熱材で繋ぐ工程:
    を有することを特徴とする断熱形材の製造方法。
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