JP3713338B2 - 非接触データキャリアを使用した自動販売機システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電波で電力供給及び通信を行ない得る非接触データキャリアを利用した自動販売機システムに関し、特に非接触データキャリアを自動販売機に取込むことなく単に近づけ、商品を指定するだけで所望商品を購入できると共に、乗物や施設等の利用もでき、残額の管理や処理を効率良く行なうようにした非接触データキャリアを使用した自動販売機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、非接触式カードを用いて自動販売機より商品を購入(販売)するID方式が、例えば特開平5−225426号や特開平6−176251号に開示されている。特開平5−225426号に開示されている後払い方式の自動販売機は、個人に関するデータを保有するカードが自動販売機に接近したとき、送受信部はカードと交信してデータを受信し、カードを保持している個人が入力装置にてデータの全部又は一部を入力すると、制御装置は入力されたデータと送受信部が読取ったデータとを照合することで販売の可否を判別し、販売が可能で商品が販売されると、売上データ記録部には売上情報が記録されるようになっている。
【0003】
又、特開平6−176251号に開示されている自動販売機の制御方法は、自動販売機主制御部、ICカード制御部及びアンテナを設け、商品が同一価格のときはICカードからその価格に相当する一定金額を減算した後に商品搬出を行なう第1の制御方式に切換え、同一価格でないときはICカードに含まれる金額を自動販売機主制御部に移し、商品が搬出された後にその商品の価格に応じてICカードの精算を行なう第2の制御方式に切換えるようになっている。即ち、販売する商品の金額が同一値段のものであれば、利用者が自動販売機の前に立って商品選択ボタンを押すとICカードからデータを読出し、設定分の金額を減算した額を書込んで後に商品を投出し、販売する値段が異なる場合には、利用者が自動販売機の前に立って商品選択ボタンを押すと、ICカード内の残金額を一旦自動販売機側に移してICカード内の残金を0とし、商品の投出が終了してから返金レバーを操作したときに販売金額を減算した残金額をICカードに書込むようにし、更に両者の動作をスイッチで切換えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなID方式のシステムでは、IDデータを非接触式カード(データキャリア)から自動販売機に通知した後に商品選択ボタンを押すと、その取引が記憶されてから精算が可能になっている。そして、プリペイド方式の場合には残高を確認した後に商品販売を行なう必要があり、自動販売機では少なくとも商品選択と決済処理(売上金額の減額)との操作が必要で、データキャリアを近づけた際に販売価格が決まらなければ、最初にデータキャリアを近づけた際に先に購入可能商品の最高価格分の金額を減算しておき、返却レバーの操作で残金を返却するのが一般的であった。このような場合、利用者が釣銭を受取らないで(取り忘れて)自動販売機を離れてしまうといった不都合があった。
【0005】
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、非接触データキャリアを自動販売機等の装置内部に取込むことなく単に近づけ、所望商品を指定するだけで利用できるようにすると共に、釣銭の取り忘れがあった場合にも確実に返金して不都合のないようにした非接触データキャリアを使用した自動販売機システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、入場ゲートと退場ゲートとを備え、敷地内に複数の処理機が設置された施設内における非接触データキャリアを使用した自動販売機システムに関するもので、本発明の上記目的は、前記入場ゲートもしくはその近辺に設置され、利用者の現金を受付け、外部から端子を接続することなくデータを更新することができる携帯容易な非接触データキャリアを予め利用できる金額を設定して発行する非接触データキャリア発行機と、前記非接触データキャリアと非接触で交信を行ない、利用する金額を減算して書込む支払機と、前記非接触データキャリアと非接触で交信を行ない、前記非接触データキャリアの残高をその残高で販売可能な商品の最高価格で減算して更新した後に、利用者が選択した商品を投出すると共に、前記最高価格よりも低い商品が選択された場合は、その差額を釣銭として前記非接触データキャリアの残高を更新する自動販売機と、前記非接触データキャリア発行機、支払機及び自動販売機を通信ラインで結び、前記非接触データキャリアの利用明細データを管理するホストコンピュータと、前記退場ゲートもしくはその近辺に設置され、利用者が投入した前記非接触データキャリアを回収すると共に、データを読出して前記ホストコンピュータの利用明細データと比較し、残額に基づいて残金の返済を行ない、且つ、前記自動販売機で前記非接触データキャリアの残高の更新による前記釣銭の返却ができていなかったことが前記比較時に判明した場合、前記ホストコンピュータが管理している残高に基づいて、前記釣銭を含めた残金の返済を行なう非接触データキャリア精算機とを設けることによって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明を遊園地に適用した例を示しており、図2はその利用者(非接触データキャリア)及び情報の流れを示している。遊園地には入場ゲート10及び退場ゲート20があり、入場ゲート10もしくはその近辺には、本発明に用いる非接触データキャリア(非接触型のICカード、図3に示すような腕時計(リスト)型の非接触データキャリア30等)を発行する発行機100が設置され、退場ゲート20もしくはその近辺には、使用済みの非接触データキャリア30内の内容を精算する精算機200が設置されている。又、遊園地内には缶ジュース、タバコ等の各種自動販売機300が設置されていると共に、各種乗物(ジェットコースター、観覧車等)や施設(プール、水族館等)が運行営業されており、各種乗物や施設の入口部には、利用者が非接触データキャリア30で料金を支払うための支払機400が設置され、発行機100、精算機200、自動販売機300及び支払機400は管理室等のホストコンピュータ1に通信ラインで接続されている。
【0009】
このような遊園地施設において、利用者は入場ゲート10より入場料を払って入場し、先ずそこに設置されている発行機100に貨幣を投入して園内の乗物や施設等をキャッシュレスで利用するための非接触データキャリア30を購入するが、本例では販売価格により色分けしており、例えば赤色が10000円、青色が5000円、黄色が2000円のようになっている。非接触データキャリア30の購入日時、IDデータ等の発行データは、ホストコンピュータ1に送出されて管理されている。入園者は非接触データキャリア30を購入して腕にはめておき、園内でキャッシュレスで自由に乗物、自動販売機300等を利用でき、その利用の都度自動販売機300、支払機400で読出した情報或いは釣銭の取り忘れ(データの更新忘れ)、返金等の情報がホストコンピュータ1に送られて、各非接触データキャリア30の履歴データが管理される。即ち、入園者が施設を利用又は乗物に乗る場合には、それぞれのゲートに設けられている支払機400のリーダライタに非接触データキャリア30を通過させたり、接近させることで、支払機400は非接触データキャリア30のデータを読出し、その施設や乗物の料金を減算して非接触データキャリア30に書込むと共に、ホストコンピュータ1にも料金や日時等の売上データを送信する。自動販売機300での商品販売に関しても同様に処理される。一方、園内から退場する入園者は退場ゲート20より退場するが、そこに設置されている精算機200に自分の使用済みの非接触データキャリア30を投入し、残金を現金に替えて退場する。その際、自動販売機300で釣銭の取り忘れ等があった場合には、その返金分が加算されて精算されることになる。精算された非接触データキャリア30は精算機200内に回収されると共に、再度最初の価格に価値付けされて発行機100で再度利用される。
【0010】
図3は本発明に用いる非接触データキャリア30の一例を示しており、非接触データキャリア30は円盤状の本体部31と、本体部31を装着して腕に装填するためのバンド32とで構成されており、本体部31には送受信を行なうアンテナ31A及びデータ処理を行なうICチップ31Bが具備されている。非接触データキャリア30は、アンテナ41及び駆動処理回路42を有するリーダライタ40と協働して動作し、アンテナ41及び31Aを介して電磁誘導で電力を供給されると共に、相互に非接触でデータ通信を行なう。データ通信は、シリアルパルスがFSK(Frequency Shift Keying)変調された微弱電波によって行なわれる。かかるリーダライタ40が精算機200、自動販売機300及び支払機400に装着され、駆動処理回路42で処理されたデータがホストコンピュータ1に送出されるようになっている。尚、非接触データキャリア30は非接触ICカードで代替でき、いずれも市販のものを利用できる。又、有効距離が1mにも及ぶものは自動販売機300等で利用者を特定できなくなるため、本発明では有効距離が数cmのものを使用する。
【0011】
非接触データキャリア30のメモリマップは図4に示すようになっており、読取だけが可能なシステム領域と、読取及び書込が可能なユーザー領域とに分かれており、非接触データキャリアIDにより付与価格10000円、5000円、2000円が予め決められて発行される。又、利用施設コード番号には利用できる乗物、施設等のコード番号が登録されており、ユーザー領域には乗物や施設の利用日時データと共に、利用金額及び残高データが記憶され、利用履歴が管理されるようになっている。
【0012】
図5は発行機100の構成例を示しており、利用者がボタン等を操作したり、表示の案内をしたりする接客部110と、投入した貨幣を処理したり釣銭を出したりする貨幣処理部120と、指示された価格の非接触データキャリア30を投出するための投出機構部130と、ホストコンピュータ1との間のインタフェース(I/F)機能を有するI/F装置101と、このI/F装置101及び接客部110、貨幣処理部120、非接触データキャリア投出機構部130を相互に接続して制御するCPU、メモリ等で成る制御部140とで構成されている。接客部110には、価格の異なる非接触データキャリア30の中から利用者が選択して指示する商品選択ボタンがパネル部に設けられており、貨幣処理部120には、利用者が非接触データキャリアを購入するときに貨幣を投入するための貨幣投入口と、投入された貨幣を識別して利用者に投入金額を表示するための金額表示部と、投入した貨幣を返却してもらうための返却レバーと、釣銭や返却貨幣を投出して返却するための返却口等が含まれている。又、非接触データキャリア投出機構部130として、投出された非接触データキャリア30を利用者が受取るための非接触データキャリア取出口がパネルに設けられている。尚、本例では10000円、5000円、2000円の3種の価格の非接触データキャリア30を発行する例を示しているが、任意の価格に設定して販売することが可能である。
【0013】
このような構成において、利用者が貨幣投入口に貨幣を投入すると貨幣処理部120で識別されて投入金額が金額表示部に表示され、その金額内で利用者は商品選択ボタンを押すことができる。これにより選択された価格の非接触データキャリア30が非接触データキャリア取出口に投出されると共に、釣銭がある場合には貨幣処理部で算出された釣銭が返却口に投出される。貨幣投入後に返却レバーを操作すれば、投入された貨幣は返却口に投出される。上記動作は制御部140で制御され、I/F装置101を経て非接触データキャリアの発行データがホストコンピュータ1へ送信される。上述のようにして発行機100で発行された非接触データキャリア30を利用者は腕に巻いて歩き、園内をキャッシュレスで利用することができる。先ず自動販売機300の利用について説明する。
【0014】
図6は自動販売機300の外観を示しており、前面パネルの1ケ所には、利用者が非接触データキャリア30を腕と一緒に近接させて商品を購買するためのリーダライタ40が設けられており、所望の商品を選択して購買するための商品選択ボタン310が整列して設けられ、その下方には投出された商品を取出すための取出口301が設けられている。又、商品の販売が可能なことを示す販売可ランプ302と、販売動作を途中で中止して返却を指示するための返却レバー303と、返却を表示する返却表示ランプ304とが設けられている。更に、読出した非接触データキャリア30の残高を表示したり、釣銭がある場合には「釣銭有り」を表示する表示部305が設けられている。自動販売機300の内部構成は図7に示すようになっており、全体の制御を行なうCPU、メモリ等で成る制御部320を有し、制御部320には、商品選択ボタン310で選択された商品を取出口301に投出するための商品投出部330が接続されると共に、ホストコンピュータ1との間で交信を行なうI/F部321が接続されている。制御部320にはリーダライタ40が接続され、商品選択ボタン310の選択信号及び返却レバー303の操作信号を入力すると共に、販売可ランプ302、表示部305を制御するようになっている。
【0015】
このような構成において、その動作を図8、図9のフローチャートを参照して説明する。利用者が自動販売機300で商品を買う場合には、発行機100で購入した非接触データキャリア30をリーダライタ40の前に接近させるので、自動販売機300は常時非接触データキャリアが有るか否かを検知しており(ステップS300)、非接触データキャリア30が接近した場合にはそのデータをアンテナ41を介して駆動処理回路42で読出し(ステップS301)、読出した接触データキャリア30の残高額を表示部305に表示する(ステップS302)。次に、利用者の非接触データキャリア30の残高で商品販売が可能か否かを判断し(ステップS303)、販売不可の場合には表示部305に残高を所定時間表示(ステップS304)した後に上記ステップS300にリターンする。一方、販売可能な場合には非接触データキャリア30の残高を商品の最高価格で更新し(ステップS310)、販売可ランプ302を点灯し(ステップS311)、返却レバー303の操作がなければ(ステップS312)、商品選択ボタン310の押下を待つ(ステップS313)。尚、販売可能な場合、その残高内で販売可能な商品選択ボタン310を点灯して報知するようにしても良い。利用者が所望の商品を商品選択ボタン310で選択すると、制御部320及び商品投出部330を介して選択された商品の投出を取出口301に行ない(ステップS314)、釣銭がある場合(ステップS315)には表示部305に「釣銭有り」を表示し(ステップS316)、タイマーをセットする(ステップS320)。釣銭の有無を検知する理由は、上記ステップS310で当該自動販売機300が販売可能な商品の最高価格で強制的に減算し、商品選択の段階でその最高価格よりも低い価格の商品が選択されることもあり、その場合には釣銭をデータキャリアに払う必要があるからである。そして、タイマーがセットアップしたか否かを判断し(ステップS321)、タイムアップしていなければ(ステップS321)非接触データキャリア30が有るか否かを判断し(ステップS322)、非接触データキャリア30が有ればIDが一致しているか否かを判断する(ステップS323)。IDが一致していれば非接触データキャリア30の残高を釣銭を含めて更新し(ステップS324)、売上データをホストコンピュータ1へ送出する(ステップS325)。ステップS324での非接触データキャリア30の更新は、釣銭分の返却又は先行引落し金額の返却を行なうものであり、ステップS325での売上データは実際の販売データ及び釣銭取り忘れデータ等であり、IDデータ、今回の利用日時データ、今回の状態データ(通常利用、釣銭取り忘れ、返金、通信エラー)、今回の利用対象データ(販売機番号)、今回の利用金額データである。売上データを受信して管理するホストコンピュータ1でのメモリマップは図10に示すようになっている。即ち、ホストコンピュータ1でのメモリマップはID毎に格納され、利用者が退場した場合には別の場所に移される。
【0016】
一方、上記ステップS312で返却レバー303が操作されると、返却有りを返却表示ランプ304で表示(ステップS317)して上記ステップS324にスキップする。又、上記ステップS315で釣銭がないと判断された場合には上記ステップS325にスキップし、上記ステップS321でタイムアップとなった場合には釣銭の取り忘れと判断して釣銭忘れデータをセットし(ステップS326)、上記ステップS325にスキップする。更に、上記ステップS322で非接触データキャリアがない場合、上記ステップS323でIDが一致していない場合はいずれも上記ステップS321にリターンする。
【0017】
上述のリーダライタ40は、乗物や各種施設の入口に設置されたゲートに支払機400として設けられており、利用者が支払機400を通過する毎に非接触データキャリア30のIDデータが非接触で読出され、利用データとしてIDデータと共に、今回の利用日時データ、通常利用か返金等かの今回の状態データ、乗物施設番号を示す今回の利用対象データ、今回の利用金額データがホストコンピュータ1に送信される。図11は支払機400の一例を示しており、非接触データキャリア30をリーダライタ40に接近させたときに、非接触データキャリア30の残高及び利用金額等が表示部401に表示されるようになっている。
【0018】
上述のようにして園内で自動販売機300、乗物や施設等を利用して後、退場する場合は退場ゲート20から出ることになるが、本発明ではその退場時に、使用済み非接触データキャリア30の料金の精算を精算機200で行なうようにしている。
【0019】
図12は精算機200の外観を示しており、使用済みの非接触データキャリア30を投入したり、精算中止の際の返却口が兼用となっている投入口201と、投入された非接触データキャリア30の残高等を表示する表示部202と、利用明細を印字して出力する明細書出力部203と、精算金を利用者に返却するための精算口204と、利用者が投入した非接触データキャリア30の精算を指示するための精算ボタン205と、精算を中止して投入した非接触データキャリア30の返却を指示するための返却ボタン206とが設けられている。図13はその内部構成を示しており、全体の制御を行なうCPU、メモリ等で成る制御部210を有し、制御部210は送受信部211を介して非接触データキャリア30に無線で結合されると共に、I/F装置212を介してホストコンピュータ1に接続されている。又、制御部210には明細書出力部203が接続されると共に、利用者が操作する精算ボタン205、返却ボタン206及び残高等を表示する表示部202で成る接客部220と、精算金の処理を行なう貨幣処理部230と、投入口201へ投入された非接触データキャリア30を収納のために内部に搬送する非接触データキャリア搬送機構部240とが接続されている。投入されて処理された非接触データキャリア30は、精算機200内に回収されて保管され、発行機100に運搬されて再利用されることになる。
【0020】
このような構成において、その動作を図14のフローチャートを参照して説明する。園内での利用を終えた利用者は、自分の使用済み非接触データキャリア30を精算機200の接客部220としての投入口201へ投入する(ステップS200)。投入された非接触データキャリア30のID及び残高は、アンテナ31A及び送受信部211を介して制御部210で読取られ(ステップS201)、読取られた残高は表示部202に表示される(ステップS202)。その後、利用者による精算ボタン205の押下を待ち(ステップS203)、精算ボタン205が押下されるとI/F装置212を介してホストコンピュータ1から精算データ(IDデータ、精算日時データ、残高データ)を転送して受け(ステップS204)、該当IDのデータ(IDデータ、精算日時データ、残高データ、利用データ履歴)を読出し(ステップS205)、残高照合してデータが一致しているか否かを判断する(ステップS210)。そして、データが一致している場合にはその残高データを金銭処理部230に伝送し(ステップS211)、データが一致していない場合にはホストコンピュータ1からの精算データ(IDデータ、精算日時データ、残高データ、利用データ履歴)を貨幣処理部230に伝送し(ステップS212)、利用データ履歴を明細書出力部203に送って明細書を出力する(ステップS213)。その後に貨幣処理部230により貨幣を精算口204に投出して返金し(ステップS220)、非接触データキャリア30に価値(10000円、5000円、2000円)を上書きし(ステップS221)、価値付けデータ(IDデータ、価値付け日時データ、価値付け時残高データ)をホストコンピュータ1に転送する(ステップS222)。尚、上記ステップS211での処理は非接触データキャリア30の残高の貨幣を投出するための処理であり、上記ステップS212での処理はホストコンピュータ1のメモリマップに基く精算処理である。このような精算処理で返金された貨幣を受取り、利用者は退場ゲート20より退場することになる。
【0021】
尚、上述では遊園地を例に挙げて説明したが、アミューズメント施設以外でも自動販売機をネットワークで接続できる環境にあれば、本発明システムにより非接触データキャリア本来のメリットを活かした自由度の高い運用が可能となる。又、タバコ自動販売機に限らず、飲料、交通機関の切符、食券等自動販売機全般で上述の様に特定の商品、金額又はメニューを、非接触データキャリアによって購入することができるので、非接触方式のメリットを活かした自由度の高い運用システムができる。リアルタイム処理が要求されない場合には、自動販売機とホストコンピュータ間の処理はバッチ処理でも良いし、FD等の記録媒体を介在させても同様の効果が得られる。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、施設内での非接触データキャリアを使ったキャッシュレスの施設利用、自動販売機の利用を行なうことができ、非接触データキャリアを自動販売機又はその子機に一旦取込むことを要せず、交信範囲の狭い非接触データキャリアを使用しているので、複数の非接触タグを所持する顧客が接近しても、購入しようとする顧客のデータキャリアと他の人のデータキャリアとを間違って交信をしてしまうことなく、非接触データキャリアを近づけるだけで非接触方式本来のメリットを活かした自由度の高い運用が実現できる。精算の際には、釣銭の取り忘れ(データの更新忘れ)が有っても、ホストコンピュータで管理しているデータに基づいて返金ができる。又、本発明の自動販売機にあってはリーダライタを1ケ所設け、購入可能商品の最大価格分を先ず減算し、その中から所望の商品を選択指示して購入するようになっているので、商品購入上での操作の煩雑性が減少されると共に、釣銭の取り忘れの可能性も減少する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を説明するための模式図である。
【図2】本発明の利用者の流れ及び情報の流れを示すブロック図である。
【図3】本発明に用いる非接触データキャリア及び駆動読出部の構成例を示す図である。
【図4】本発明に用いる非接触データキャリアのメモリマップの一例を示す図である。
【図5】発行機の構成例を示すブロック図である。
【図6】自動販売機の一例を示す外観図である。
【図7】自動販売機の内部構成例を示すブロック図である。
【図8】自動販売機の動作例を示すフローチャートの一部である。
【図9】自動販売機の動作例を示すフローチャートの一部である。
【図10】ホストコンピュータにおけるメモリマップの一例を示す図である。
【図11】支払機の一例を示す外観図である。
【図12】精算機の一例を示す外観図である。
【図13】精算機の内部構成例及び非接触データキャリア、ホストコンピュータの関係を示すブロック図である。
【図14】精算機の動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ
30 非接触データキャリア
10 入場ゲート
20 退場ゲート
100 発行機
200 精算機
300 自動販売機
400 支払機
Claims (1)
- 入場ゲートと退場ゲートとを備えた施設の敷地内に下記A〜Eの各処理機を具備したことを特徴とする非接触データキャリアを使用した自動販売機システム。
A.前記入場ゲートもしくはその近辺に設置され、利用者の現金を受付け、外部から端子を接続することなくデータを更新することができる携帯容易な非接触データキャリアを予め利用できる金額を設定して発行する非接触データキャリア発行機。
B.前記非接触データキャリアと非接触で交信を行ない、利用する金額を減算して書込む支払機。
C.前記非接触データキャリアと非接触で交信を行ない、前記非接触データキャリアの残高をその残高で販売可能な商品の最高価格で減算して更新した後に、利用者が選択した商品を投出すると共に、前記最高価格よりも低い商品が選択された場合は、その差額を釣銭として前記非接触データキャリアの残高を更新する自動販売機。
D.前記非接触データキャリア発行機、支払機及び自動販売機を通信ラインで結び、前記非接触データキャリアの利用明細データを管理するホストコンピュータ。
E.前記退場ゲートもしくはその近辺に設置され、利用者が投入した前記非接触データキャリアを回収すると共に、データを読出して前記ホストコンピュータの利用明細データと比較し、残額に基づいて残金の返済を行ない、且つ、前記自動販売機で前記非接触データキャリアの残高の更新による前記釣銭の返却ができていなかったことが前記比較時に判明した場合、前記ホストコンピュータが管理している残高に基づいて、前記釣銭を含めた残金の返済を行なう非接触データキャリア精算機。
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