JP3713145B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、酸素センサ、HCセンサ、NOXセンサなど、測定対象となるガス中の被検出成分を検出するためのガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、上述のようなガスセンサとして、被検出成分を検出する検出部が先端に形成された棒状ないし筒状の検出素子を、金属製のケーシングの内側に配置した構造のものが知られている。検出素子からの出力はリード線により取り出されるが、ケーシング内部に水等が漏れ込んでは不都合なので、ケーシングの後方側開口部にはゴム製のグロメットが嵌め込まれ、リード線はこのグロメットを貫いて後方側に延出する。
【0003】
ここで、リード線が複数本存在する場合には、図11に示すように、それらリード線101は樹脂やゴムで構成された被覆部材104で被覆され束ねられる。このとき、被覆部材104の内部に水等が漏れ込まないように、グロメット103をケーシング100の内側においてその開口端から軸線方向に所定距離だけ入り込んだ位置に配置する一方、該グロメット103よりも後方側においてケーシング100の開口端部内側には上記被覆部材104の先端側を挿入し、さらにケーシング100に加締部105を形成して被覆部材104との間をシールするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のガスセンサでは、束ねられたリード線104の間に隙間が形成されていたため配列が不安定であり、加圧に伴いこれが乱れたりして、被覆部材104に均一な加締力を付加できないことがあった。このような場合、被覆部材104とケーシング100との間のシールが不完全となり、水等が被覆部材104の内側に侵入しやすくなる問題が生ずる。
【0005】
本発明の解題は、リード線を覆う被覆部材とケーシングとの間のシール性を良好に確保しやすい構造を有するガスセンサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために本発明のガスセンサは、
筒状のケーシングの内側に検出素子が配置され、
検出素子からの出力取出用のものを少なくとも含む複数のリード線が、ケーシングの後端開口部から外側に延出するとともに、ケーシングの内側においてその開口端から軸線方向に所定距離だけ入り込んだ位置には、リード線とケーシング内面との間をシールするグロメットが配置され、
また、該グロメットよりも後方側においてケーシングの開口端部内側には、グロメットから後方側に伸びる複数のリード線を一体的に覆う被覆部材の先端側が挿入され、さらに、
ケーシングは、内側に検出素子が配置される内筒部材と、該内筒部材に対し後方外側から同軸的に連結されて当該内筒部材の後方で被覆部材との重なり部を生じる外筒部材とを有するとともに、該外筒部材の開口端部内において、複数のリード線は、当該外筒部材の軸線方向に伸びる加締受け部材を取り囲む形態で配置されており、外筒部材の当該開口端部を、重なり部において被覆部材及びリード線を介して加締受け部材に向けて加締めることにより周方向の加締部が形成されており、該加締部において、被覆部材の内側にリード線及び加締受け部材を配置した形で、外筒部材の内面と被覆部材外面との間がシールされていることを特徴とする。
【0007】
上記ガスセンサの構成では、外筒部材の開口端部内にある複数のリード線の間に加締受け部材を設けてあるので、その加締受け部材で加圧力を受けとめつつ外筒部材を被覆部材に向けて加締めることができる。その結果、被覆部材に対し周方向に均一な加締力が付加できるようになり、外筒部材との間のシール性が良好となる。
【0008】
加締受け部材は、グロメットの後端面から突出する形態でこれと一体化することができる。加締受け部材をグロメットと一体化することで部品点数が削減され、センサの組立工程を簡略化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づき説明する。
図1は本発明のガスセンサの一実施例たる酸素センサの内部構造を示している。該酸素センサ1は、先端が閉じた中空軸状の固体電解質部材である酸素検出素子2と、発熱体3とを備える。酸素検出素子2は、ZrO2等を主体とする酸素イオン伝導性を有する固体電解質により構成される。この酸素検出素子2の外側には金属製のケーシング10が設けられている。
【0010】
ケーシング10は、酸素センサ1を排気管等の取付部に取り付けるためのねじ部9bを有する主体金具9、その主体金具9の一方の開口部に内側が連通するように結合された内筒部材14、該内筒部材14とは反対側から主体金具に取り付けられたプロテクタ11等を備える。図2に示すように、酸素検出素子2の内面及び外面には、そのほぼ全面を覆うように、例えばPtあるいはPt合金により多孔質に形成された一対の電極層2b,2cが設けられている。なお、以下においては、酸素検出素子2の軸方向においてその閉じた先端部に向かう側を「前方側(あるいは先端側)」、これと反対方向に向かう側を「後方側(あるいは後端側)」として説明を行う。
【0011】
図1に戻り、主体金具9の後方側の開口部には、前述の内筒部材14がインシュレータ6との間にリング15を介してかしめられ、この内筒部材14にさらに外筒部材54が外側から嵌合・固定されている。この外筒部材54の後方側の開口はゴム(例えばシリコンゴム)等で構成されたグロメット(弾性シール部材)17で封止され、またこれに続いてさらに内方にセラミックセパレータ18が設けられている。そして、それらセラミックセパレータ18及びグロメット17及びを貫通するように、酸素検出素子2用のリード線20,21及び発熱体3用のリード線19,22が配置されている。なお、グロメット17は外筒部材54(ケーシング10)の内面と、各リード線19〜20の外面との間をシールする役割を果たしている。酸素検出素子2用の一方のリード線21は、固定金具23を経て前述の酸素検出素子2の内側の電極層2c(図2)と電気的に接続されている。一方、他方のリード線20は、別の固定金具33を経て、酸素検出素子2の外側の電極層2b(図2)と電気的に接続されている。酸素検出素子2は、その内側に配置された発熱体3で加熱することで活性化される。発熱体3は棒状のセラミックヒータであり、抵抗発熱線部(図示せず)を有する発熱部42がリード線19,22(図1)を経て通電されることにより、酸素検出素子2の先端部(検出部)を加熱する。
【0012】
内筒部材14の後端部には気体導入孔52が周方向に沿って複数形成されており、その後端部の外側において気体導入孔52を塞ぐようにフィルタ53が設けられている。また、外筒部材54はフィルタ53を外側から覆うとともに、周方向に複数の補助気体導入孔55が形成されており、それら補助気体導入孔55の列を挟んでその両側に形成された環状の加締部56,57により、フィルタ53を内筒部材14との間で挟み付けて保持するものとされている。具体的には、図3に示すように、外筒部材54は、内筒部材14に対し後方外側からほぼ同軸的に連結される筒状形態をなす。また、内筒部材14は、軸線方向においてその後端寄りに形成された段付き部51により、該段付き部51に関して軸方向前方側を第一部分61、同じく軸方向後方側を第二部分62(後端部)として、該第二部分62が第一部分61よりも径小となるように構成され、その第二部分62には周方向の複数の気体導入孔52が形成されている。また、第二部分62の外側には、上記気体導入孔52を塞ぐ筒状のフィルタ53が配置され、さらに、そのフィルタ53の外側が外筒部材54により覆われている。なお、フィルタ53は、例えばポリテトラフルオロエチレンの多孔質繊維構造体(商品名:例えばゴアテックス(ジャパンゴアテックス(株)))等により、水滴等の水を主体とする液体の透過は阻止し、かつ空気及び/又は水蒸気などの気体の透過は許容する撥水性フィルタとして構成されている。
【0013】
一方、フィルタ53に対応する位置において外筒部材54の壁部には、周方向に所定の間隔で複数の補助気体導入孔55が形成されるとともに、それら補助気体導入孔55の列を挟んで両側に、フィルタ53を自身と内筒部材14の第二部分62との間で圧着固定する環状のフィルタ加締部56,57が形成されている。これにより、補助気体導入孔55からフィルタ53を経て気体導入孔52より、基準ガスとしての大気(外気)が内筒部材14(ケーシング10)内に導入されるとともに、水滴等の液体状態の水は内筒部材14内に侵入することが阻止されるようになっている。他方、外筒部材54は、第一部分61において内筒部材14に対し外側からこれに重なりを生じるように配置され、その重なり部には周方向の環状の外筒/内筒連結加締部75が形成されている。この外筒/内筒連結加締部75により、外筒部材54が内筒部材14に対して結合される。
【0014】
図1に戻り、主体金具9の前方側開口部には筒状のプロテクタ装着部9aが形成され、ここに、酸素検出素子2の先端側(検出部)を所定の空間を隔てて覆うようにキャップ状のプロテクタ11が装着されている。プロテクタ11には、排気ガスを透過させる複数のガス透過口11aが貫通形態で形成されている。なお、図1において、センサ1の全長L1は、例えば約93mmである。
【0015】
上記酸素センサ1においては、前述の通り外筒部材54のフィルタ53を介して基準ガスとしての大気が導入される一方、酸素検出素子2の外面にはプロテクタ11のガス透過口を介して導入された排気ガスが接触し、該酸素検出素子2には、その内外面の酸素濃度差に応じて酸素濃淡電池起電力が生じる。そして、この酸素濃淡電池起電力を、排気ガス中の酸素濃度の検出信号として電極層2b,2c(図2)からリード線20,21を介して取り出すことにより、排気ガス中の酸素濃度を検出できる。
【0016】
次に、図3に示すように、前述のリード線19〜22は、内筒部材14を経て外筒部材54の後端開口部から外側に延出するとともに、前記したグロメット17は、外筒部材54の後端部内側において、その開口端から軸線方向に所定距離だけ入り込んだ位置に配置されている。また、該グロメット17よりも後方側において外筒部材54の後端部内側には、グロメット17から後方側に伸びるリード線19〜22を一体的に覆う被覆部材24の先端側が挿入されている。被覆部材24は、ゴム、例えばEPDMゴムや、耐熱性改善のためにEPDMにシリコン成分を配合したもの(例えばSEPゴム:信越化学(株)の商品名)などで構成することができる。ここで、複数のリード線19〜22は、外筒部材54の軸線方向に伸びる加締受け部材25を取り囲む形態で配置されている。そして、外筒部材54には、被覆部材24及びリード線19〜22を介して加締受け部材25に向けて縮径する周方向の加締部26,27が、例えば軸線方向に所定の間隔で2箇所形成されている。これら加締部26,27において外筒部材54の内面と被覆部材24の外面との間がシールされている。
【0017】
この構成によれば、外筒部材54の後端部内側にある複数のリード線19〜22の間に加締受け部材25が設けてあるので、その加締受け部材25で加圧力を受けとめつつ外筒部材54を被覆部材24に向けて加締めることができる。その結果、被覆部材24に対し周方向に均一な加締力が付加できるようになり、外筒部材54との間のシール性が良好となる。
【0018】
図4及び図5に示すように、加締受け部材25は、グロメット17の後端面から突出する形態でこれと一体化されている。このように加締受け部材25をグロメット17と一体化することで部品点数が削減され、センサ1の組立工程を簡略化することができる。また、図5(b)に示すように、加締受け部材25の外周面には、これを取り囲む個々のリード線19〜22(図3)の当接位置に、各リード線19〜22の断面に倣う内面形状を有する溝部28が、それぞれ軸線方向に形成されている。図5(c)に示すように、リード線19〜22は、それぞれ対応する溝部28に収容される形で加締受け部材25に当接する形となる。これにより、リード線19〜22が加締受け部材25により安定に支持され、加締め時のリード線19〜22の配列の乱れ等もより生じにくくなるので、被覆部材24と外筒部材54との間のシール性が一層良好となる。
【0019】
また、グロメット17には、リード線挿通孔17aが該グロメット17の軸線Oを取り囲む形態で複数孔設されており、加締受け部材25は、該グロメット17端面のリード線挿通孔17aに取り囲まれた領域から突出する形で設けられている。そして、加締受け部材25の外周面には、各リード線挿通孔17aの延長に対応する位置に溝部28が形成されている。これにより、グロメット17のリード線挿通孔17aに対し各リード線19〜22を挿通する際に、加締受け部材25との間での干渉が生じにくくなり、ひいてはセンサ1の組立てが行いやすくなる。
【0020】
次に、図3に示すように、セラミックセパレータ18は、内筒部材14に対し後端側開口部から内側に挿入されるとともに、自身の後端部に周方向に形成されたフランジ部18aにおいて内筒部材14の開口端面により支持され、各リード線19〜22がそれぞれ挿通される複数のリード線挿通孔18bが軸線方向に貫通して形成されている。他方、外筒部材54の後端部は、セラミックセパレータ18の後端面よりも突出するとともに、その突出部基端側に形成された周方向の段部54aにより縮径されており、前記したグロメット17は、その縮径部54b内に配置されている。そして、セラミックセパレータ18のフランジ部18aの前端面と内筒部材14の開口端面と外筒部材54の内面とにそれぞれ接する形で、それらをシールするリング状の第一シール部材40が、セラミックセパレータ18の基端部に嵌め込まれる形で配置されている。一方、外筒部材54の段部54aの内面とセラミックセパレータ18(フランジ部18a)の後端面外縁との間には、両者をシールする第二シール部材41が設けられている。
【0021】
ケーシング10内に漏れ込もうとする水等から検出素子2を保護するためには、ケーシング10の要部をなす内筒部材14と外筒部材54と、それらの内側に配置されているセラミックセパレータ18との間のシール性を十分に確保しておくことが重要である。上記構成では、内筒部材14、外筒部材54及びセラミックセパレータ18の間が、シール部材40,41によりいわば2段階にシールされているので、検出素子2側への水等の漏洩を確実に阻止することができる。
【0022】
また、図1及び図3に示すセンサ1の構成では、内筒部材14の後端部(第二部分62)に気体導入孔52を周方向に沿って複数形成し、その外側をフィルタ53で覆い、補助気体導入孔55が形成された外筒部材54をその外側に被せ、補助気体導入孔55及び気体導入孔52の列を挟んで2条のフィルタ加締部56,57を形成することにより、フィルタ53を保持している。この場合、フィルタ加締部56,57の気密性が良好であれば、外気は補助気体導入孔55、フィルタ53及び気体導入孔52を通過し、セラミックセパレータ18と内筒部材14との隙間を通り、検出素子2の内側に流れ込む形となる。
【0023】
ここで、センサ1は高温の排気ガスに晒されるため、内筒部材14あるいは外筒部材54は、場合によっては260〜300℃程度の高温となる場合がある。この場合、フィルタ53の熱影響による収縮等により、フィルタ加締部56,57の気密性が損なわれる場合がある。このような状態で補助気体導入孔55から水滴等が侵入しようとした場合、前方側のフィルタ加締部57の気密性が多少損なわれたとしても、該水滴等は内筒部材14の外面を流れ下る形になるので、内部にこれが漏れ込む心配はそれほど生じない。しかしながら、後方側の加締部56の気密性が損なわれた場合は、フィルタ53の後端側を回り込んだ水等が内筒部材14の内側に侵入しやすい問題がある。
【0024】
ここで、第一シール部材40は、フィルタ加締部56を突破した水等の内筒部材14内への漏れ込みを阻止する役割を果たす。しかしながら、この第一シール部材40は、飛石等の衝撃の影響を受けやすい外筒部材54の角部に位置しており、また高熱付加による永久歪も蓄積しやすく、長期にわたって使用するうちに、シール性を確実に維持することが困難となることも考えられる。この場合、内筒部材14の後端面あるいはフランジ部18aの前端面との間は、軸線方向の圧縮力が直接的に作用するためシール性が損なわれる恐れはそれほどないが、シール部材40の横方向への変形を利用する外筒部材54の内面とのシールは、それに比べると若干確実性に欠けるともいえる。そして、該部分のシールが破れると、ここを突破した水等は、グロメット17とセパレータ18との間に滲み込み、リード線挿通孔18b等を通って内部に漏れ込む恐れがでてくる。
【0025】
上記構成では、外筒部材54の段部54aの内面とセラミックセパレータ18との間に第二シール部材41が設けられているので、仮に水等が第一シール部材40を突破して後方側に漏れ込んできても、第二シール部材41により、これがグロメット17とセパレータ18との間に侵入すること、ひいてはリード線挿通孔18b等を通ってさらに内側に漏れ込むことを確実に防止することができる。
【0026】
なお、第二シール部材41は、セラミックセパレータ18の後端面外縁に沿うリング状に形成されている。そして、図4及び図5に示すように、このような第二シール部材41が、グロメット17の外周面に一体化されている。第二シール部材41とグロメット17(ひいてはグロメット17と加締受け部材25)とを一体化することにより部品点数が削減され、センサ1の組立工程を簡略化することができる。
【0027】
本実施例では、第二シール部材41は、グロメット17の外周面に鍔状形態で一体化されており、その鍔状の第二シール部材41の外縁部はグロメットへの接続基端側よりも厚肉に形成されている。外縁部に形成されたその厚肉部41aは、段部54aの内面とセラミックセパレータ18との間で軸線方向に圧縮することによりつぶれるのでシール性能が一層向上する。なお、本実施例では厚肉部40aは、略円状断面としている。これにより、段部54aの内面とセラミックセパレータ18との間が環状経路に沿って線接触状態でシールされるので、シール性能がさらに良好となる。ただし、厚肉部40aは、図5(d)に示すように、矩形断面等、他の断面形状を有するものとして形成してもよい。
【0028】
なお、本実施例では、セラミックセパレータ18の後端面とフランジ部18aの後端面、及びグロメット17の前端面と第二シール部材41の前端面がそれぞれ面一となっており、それら面同士が互いに密着した形で配置されている。これにより、セラミックセパレータとグロメット17及び第二シール部材41との間のシール性がさらに向上している。
【0029】
図6は、センサ1の、本発明の要部に係る部分の組立工程の流れを示すものである。まず、(a)に示すように、セラミックセパレータ18及びグロメット17にリード線19〜22を挿通し、セラミックセパレータ18の基端部に第一シール部材40を装着して、これを内筒部材14内に挿入する。次いで、(b)に示すように、外筒部材54を外側に被せて軸線方向に加圧する。これにより、第一シール部材40は、フランジ部18aの前端面と内筒部材14の後端面との間で圧縮され両者の間をシールする一方、この圧縮により横方向にもつぶれて外筒部材54の内面とセラミックセパレータ18との間にもシール状態を形成する。他方、第二シール部材41は、段部54aの内面とセラミックセパレータ18の後端面との間で厚肉部41aが圧縮され、両者の間をシールする。
【0030】
一方、リード線19〜22の外側に被せられている被覆部材24は、その前端部を外筒部材54の縮径部54b内に挿入しておく。そして、(b)の加圧状態を保持しつつ、(c)に示すように、加締部26,27,56(及び、図示はしていないが57:図3参照)を形成して組立が完了する。
【0031】
なお、本発明のセンサにおいては、図7に示すように、加締受け部材25を、グロメット17のリード線挿通孔17aよりも外側に位置する部分と異なる材質で構成することもできる。例えばグロメット17をゴムで構成する場合、加締受け部材25をそれよりも硬質の材料、例えばセラミック、金属あるいは硬質プラスチック等で構成することができる。これにより、加締部26,27を形成する際の加締め力をより確実に受けとめることができるようになる。なお、図7では、加締受け部材25とグロメット17の中心部分(4つのリード線挿通孔17aに囲まれた部分)とが一体の芯材125として構成されている。この場合、芯材125とグロメット17の外側部分17cとを各々別体に形成しておき、後工程において芯材125を外側部分17cの中心に挿入する形で一体化してもよいし、インサート成形等により芯材125と外側部分17cとをはじめから一体化する形で製造してもよい。
【0032】
また、図8に示すように、加締受け部材25とグロメット17とを別体に形成してもよい。
【0033】
次に、図9及び図10に示すように、第二シール部材41をグロメット17と別体に形成することもできる。図9では、第二シール部材41はリード線挿通孔が形成された円板状とされ、グロメット17とセラミックセパレータ18との間に挟み込まれている。他方、図10では、第二シール部材41はグロメット17の前端部外側に配置されるリング状に形成されている。なお、第一シール部材40のみで十分なシール性を確保できる場合は、第二シール部材41を省略することも可能である。
【0034】
なお、以上説明した本発明のセンサの構造は、酸素センサ以外のガスセンサ、例えばHCセンサやNOセンサなどにも同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスセンサの一実施例たる酸素センサの内部構造を示す縦断面図。
【図2】図1の、発熱部及び固定金具と酸素検出素子との接触部付近を拡大して示す断面図。
【図3】図1のガスセンサの要部を示す拡大縦断面図。
【図4】加締受け部材及び第二シール部材が一体化されたグロメットの一例を示す斜視図。
【図5】図4のグロメットの正面図、平面図及び各部の拡大図。
【図6】図1のセンサの組立工程の一例を示す説明図。
【図7】図1のセンサの第一の変形例の要部を示す縦断面図。
【図8】同じく第二の変形例の要部を示す縦断面図。
【図9】同じく第三の変形例の要部を示す縦断面図。
【図10】同じく第四の変形例の要部を示す縦断面図。
【図11】従来のセンサの要部縦断面図
【符号の説明】
1 酸素センサ(ガスセンサ)
2 酸素検出素子(検出素子)
9 主体金具
10 ケーシング
11 プロテクタ
14 内筒部材
17 グロメット
17a リード線挿通孔
18 セラミックセパレータ
18a フランジ部
18b リード線挿通孔
19〜22 リード線
24 被覆部材
25 加締受け部材
26,27 加締部
28 溝部
40 第一シール部材
41 第二シール部材
52 気体導入孔
53 フィルタ
54 外筒部材
55 補助気体導入孔
56,57 加締部

Claims (10)

  1. 筒状のケーシングの内側に検出素子が配置され、
    前記検出素子からの出力取出用のものを少なくとも含む複数のリード線が、前記ケーシングの後端開口部から外側に延出するとともに、前記ケーシングの内側においてその開口端から軸線方向に所定距離だけ入り込んだ位置には、前記リード線と前記ケーシング内面との間をシールするグロメットが配置され、
    また、該グロメットよりも後方側において前記ケーシングの開口端部内側には、前記グロメットから後方側に伸びる複数の前記リード線を一体的に覆う被覆部材の先端側が挿入され、さらに、
    前記ケーシングは、内側に前記検出素子が配置される内筒部材と、該内筒部材に対し後方外側から同軸的に連結されて当該内筒部材の後方で前記被覆部材との重なり部を生じる外筒部材とを有するとともに、該外筒部材の開口端部内において、複数の前記リード線は、当該外筒部材の軸線方向に伸びる加締受け部材を取り囲む形態で配置されており、前記外筒部材の当該開口端部を、前記重なり部において前記被覆部材及びリード線を介して前記加締受け部材に向けて加締めることにより周方向の加締部が形成されており、該加締部において、前記被覆部材の内側に前記リード線及び加締受け部材を配置した形で、前記外筒部材の内面と前記被覆部材外面との間がシールされていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記加締受け部材は、前記グロメットの後端面から突出する形態でこれと一体化されている請求項1記載のガスセンサ。
  3. 前記加締受け部材の外周面には、これを取り囲む個々のリード線の当接位置に、各リード線の断面に倣う内面形状を有する溝部が軸線方向に形成されている請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 前記グロメットには、リード線挿通孔が該グロメットの軸線を取り囲む形態で複数孔設されており、前記加締受け部材は、該グロメット端面の前記リード線挿通孔に取り囲まれた領域から突出している請求項2又は3に記載のガスセンサ。
  5. 前記加締受け部材の外周面には、前記リード線挿通孔の延長に対応する位置に前記溝部が形成されている請求項4記載のガスセンサ。
  6. 前記内筒部材に対し後端側開口部から内側に挿入されるとともに、周方向に形成されたフランジ部において該内筒部材の開口端面により支持され、前記各リード線がそれぞれ挿通される複数のリード線挿通孔が軸線方向に貫通して形成されたセラミックセパレータが設けられ、
    また、前記外筒部材の後端部は、前記セラミックセパレータの後端面よりも突出するとともに、その突出部基端側に形成された周方向の段部により縮径されており、前記グロメットは、その縮径部内に配置される一方、
    前記セラミックセパレータのフランジ部前端面と前記内筒部材の開口端面と前記外筒部材内面とにそれぞれ接してそれらをシールする第一シール部材と、
    前記外筒部材の前記段部内面と前記セラミックセパレータの後端面外縁との間をシールする第二シール部材とを備えている請求項1ないし5のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  7. 前記内筒部材の後端部には気体導入孔が周方向に沿って複数形成されており、
    その後端部の外側において前記気体導入孔を塞ぐように配置され、液体の透過は阻止し気体の透過は許容するフィルタが設けられ、
    前記外筒部材は前記フィルタを外側から覆うとともに、周方向に複数の補助気体導入孔が形成されており、それら補助気体導入孔の列を挟んでその両側に形成された環状の加締部により、前記フィルタを前記内筒部材との間で挟み付けて保持するものとされている請求項6記載のガスセンサ。
  8. 前記第二シール部材は、前記セラミックセパレータの後端面外縁に沿うリング状に形成されている請求項6又は7に記載のガスセンサ。
  9. 前記第二シール部材が前記グロメットの外周面に一体化されている請求項8記載のガスセンサ。
  10. 前記第二シール部材は、前記グロメットの外周面に鍔状形態で一体化されており、その鍔状の第二シール部材の外縁部は前記グロメットへの接続基端側よりも厚肉に形成されている請求項9記載のガスセンサ。
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