JP3712556B2 - 電源装置、電源制御装置および電源システムのスケジュール運転監視制御方法 - Google Patents

電源装置、電源制御装置および電源システムのスケジュール運転監視制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、計算機、通信機器等の負荷に対して安定化電圧(定電圧/定周波数)を供給する電源装置、電源制御装置および電源システムのスケジュール運転監視制御方法に関するものであり、特に、予め設定されるスケジュールに基づいて負荷に対する給電の停止および再開を自動的に行うスケジュール運転の監視制御機能を有する電源装置、電源制御装置および電源システムのスケジュール運転監視制御方法に関するものである。
【0002】
従来より、計算機、通信機器等の極めて高い信頼性が要求される負荷に対しては、定電圧/定周波数の安定化電圧を供給する無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)が用いられている。この無停電電源装置は、商用交流電源を波形整形してこれを安定化電圧として上記負荷へ供給する機能と、停電(瞬断)発生時に無瞬断でバッテリから安定化電圧を生成しこれを負荷へ供給する機能とを主に備えている。このように、無停電電源装置は、商用電源の電圧・周波数変動や停電の影響を受けることなく、負荷に対して安定化電圧を供給するものであり、近時のコンピュータ、ネットワークの急速な発達に伴い、その重要性が高まっている。また、最近では、上述した基本的な機能に加えて、スケジュールに従って、負荷に対する給電を自動的に停止および再開するというスケジュール運転機能が無停電電源装置に付加されている。一方で、無停電電源装置の保守業務においては、高信頼性負荷に対して安定化電圧を常に供給するという使命から、トラブル発生後の原因究明、対応といったトラブル対応をいかに迅速に行うかが最重要課題となっている。
【0003】
【従来の技術】
商用電源において発生する電圧変動、周波数変動、停電(特に瞬断)は、計算機(サーバ、各種コンピュータ端末等)、計算機の周辺機器(磁気ディスク装置、光磁気ディスク装置、プリンタ等)、通信機器(交換機、多重化装置、モデム等)の高信頼性負荷に対して、システムダウン、誤動作、データ破壊等といった極めて深刻な影響を与える。そこで、従来においては、商用電源と高信頼性負荷との間に無停電電源装置を介挿して、この無停電電源装置から定電圧/定周波数の安定化電圧を高信頼性負荷に対して供給している。
【0004】
図7は、従来の無停電電源装置1の構成を示すブロック図である。この図に示す無停電電源装置1は、電源入力部2に入力される商用交流電圧(AC)を波形整形した後、定電圧/定周波数の安定化電圧を電源出力部3を介して、図示しない計算機(高信頼性負荷)へ供給する装置である。また、この無停電電源装置1は、予め設定されるスケジュールに従って、計算機に対する給電を自動的に停止/再開するというスケジュール運転機能を備えている。
【0005】
無停電電源装置1において、バッテリ4は、無停電時において図示しない充電器(AC/DCコンバータ)により充電され、停電(瞬断)発生時において図示しないDC/ACコンバータへ直流電圧を供給するバックアップ電源である。上記DC/ACコンバータにおいては、バッテリ4からの直流電圧が安定化電圧に変換される。無瞬断切替器5は、無停電時において電源入力部2側にオンとされており、停電発生時に無瞬断でバッテリ4側にオンとされる。すなわち、無瞬断切替器5は、停電発生時に商用交流電圧入力からバッテリ4によるバックアップ入力へ無瞬断で切り替えるものである。
【0006】
出力スイッチ6は、無停電電源装置1から計算機に対する給電をオン/オフするスイッチであり、後述するマイクロプロセッサ9によりオン/オフ制御される。ここで、電源入力部2および無瞬断切替器5を介して入力された商用交流電圧は、図示しない波形整形回路において定電圧/定周波数の安定化電圧に変換され、この安定化電圧は、給電ライン7、出力スイッチ6、電源出力部3および給電ライン(図示略)を介して、計算機へ供給される。一方、停電発生時には、バッテリ4からの直流電圧が図示しないDC/ACコンバータにより交流電圧に変換された後、定電圧/定周波数の安定化電圧として、給電ライン7、出力スイッチ6および電源出力部3を介して計算機へ供給される。
【0007】
レシーバ/ドライバ8は、計算機に通信ライン(図示略)を介して接続されており、この計算機より入力されるコマンドおよびパラメータを受信する機能と、通信ドライバとしての機能とを備えている。ここで、上記コマンドおよびパラメータは、前述したスケジュール運転に関するものであり、具体的には、コマンドとしては、スケジュール運転を行わせるための命令文、パラメータとしては、スケジュール運転における給電停止時刻、給電再開時刻、スケジュール運転時間(給電再開時刻−給電停止時刻)である。マイクロプロセッサ9は、装置各部を制御するものであり、同図に示す例では、上記コマンドおよびパラメータに従って、スケジュール運転における出力スイッチ6のオン/オフを制御する。
【0008】
すなわち、マイクロプロセッサ9は、コマンドによりスケジュール運転を実行し、パラメータにより指定された給電停止時刻になるとシャットダウン信号を出力スイッチ6へ出力することで出力スイッチ6をオンからオフにする。一方、マイクロプロセッサ9は、パラメータにより指定された給電再開時刻になると、シャットダウン信号の出力を停止することで、出力スイッチ6をオフからオンにする。このようにスケジュール運転においては、マイクロプロセッサ9の制御の下で、コマンドおよびパラメータにより予め設定されたスケジュールに従って、計算機に対する給電が制御される。
【0009】
上記構成において、通常運用時には、無瞬断切替器5が電源入力部2側にオンにされているとともに、出力スイッチ6がオンにされており、電源入力部2および無瞬断切替器5を介して入力された商用交流電圧は、波形整形回路(図示略)により定電圧/定周波数の安定化電圧に変換される。この安定化電圧は、給電ライン7、出力スイッチ6、電源出力部3および給電ライン(図示略)を介して計算機に供給される。そして、停電(瞬断)が発生すると、無瞬断切替器5がバッテリ4側に無瞬断でオンとされることで、バッテリ4(バックアップ電源)による定電圧/定周波数の安定化電圧が計算機へ供給される。従って、停電発生時においても、計算機には、停電前に引き続いて安定化電圧が連続的に供給される。
【0010】
また、スケジュール運転を実施する際には、事前に稼働中の計算機からコマンドおよびパラメータが通信ライン(図示略)を介して無停電電源装置1のレシーバ/ドライバ8に受信された後、さらにマイクロプロセッサ9に受信される。これにより、マイクロプロセッサ9は、コマンドおよびパラメータを解析することでスケジュール運転における給電停止時刻および給電再開時刻をセットする。ここで、スケジュール運転は、計算機の不使用時間帯(たとえば、深夜時間帯)において自動的に給電を停止することで、省力化、節電を図る場合等に実施される。
【0011】
そして、マイクロプロセッサ9に内蔵されているタイマ(図示略)の計時結果が給電停止時刻になると、マイクロプロセッサ9は、出力スイッチ6に対してシャットダウン信号を出力する。これにより、出力スイッチ6がオンからオフとなり、電源出力部3からの安定化電圧の出力が停止することで、計算機に対する給電が停止される。そして、スケジュールにより設定されたスケジュール運転時間が経過すると、タイマの計時結果が給電再開時刻になるため、マイクロプロセッサ9は、シャットダウン信号の出力を停止する。これにより、出力スイッチ6がオフからオンとなり、電源出力部3からの安定化電圧の出力が再開することで、計算機に対する給電が再開される。このように、従来の無停電電源装置1においては、計算機により設定されるスケジュールに従って、自動的に給電停止/再開が行われるのである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したように、従来の無停電電源装置1においては、コマンドおよびパラメータにより設定されたスケジュールに従って、マイクロプロセッサ9がスケジュール運転を制御している旨を述べた。しかしながら、マイクロプロセッサ9におけるコマンド処理が正常に実行されなかったり、給電停止時刻/再開時刻に関するパラメータが何らかの原因により消失したりした場合には、スケジュール運転を正常に実施することができないというトラブルが発生する。従って、この場合には、計算機(高信頼性負荷)の運用に多大なる影響を及ぼすという問題がある。
【0013】
また、このようなトラブルが発生した後においては、トラブル発生原因を究明し、適切な対処を行う必要がある。このトラブル対応においては、コマンド/パラメータの受信の有無、スケジュール停止時刻といった情報が原因究明の有力な手がかりとなる。しかしながら、従来の無停電電源装置1においては、マイクロプロセッサ9でコマンドおよびパラメータを一元的に処理しているため、マイクロプロセッサ9の不具合によりコマンドおよびパラメータが消失することがあり、これが原因でトラブル(スケジュール運転の不実施)が発生しても、原因究明の手がかりとなる上記コマンドおよびパラメータを知ることができない。
【0014】
さらに、上述した従来の無停電電源装置1においては、スケジュール運転中であって給電再開時刻以前に何らかの不具合によりシャットダウン信号の出力が停止するといった異常が発生した場合にも、この異常発生時刻やそのときのコマンドが履歴として残らない。このように、従来の無停電電源装置1においては、スケジュール運転に関する異常発生後のトラブル対応に重要な情報(異常発生時刻、コマンド、パラメータ等)を得ることができない場合、この情報を手がかりに効果的な原因究明を進めることができないことから、必然的にトラブル対応に長時間を要してしまうという問題があった。
【0015】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、スケジュール運転時の不具合を解消することができるとともに、スケジュール運転に関するトラブルの対応を迅速に行うことができる電源装置、電源制御装置および電源システムのスケジュール運転監視制御方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、負荷に対して電源を供給する電源装置を予め定められたスケジュールに基づいて制御する電源制御装置であって、前記スケジュールを指定する計算機から該スケジュールに基づく電源装置のスケジュール運転情報を受信するスケジュール運転情報受信手段と、前記スケジュール運転情報受信手段により受信されたスケジュール運転情報を該スケジュール運転情報受信手段から受け取り、該受け取ったスケジュール運転情報に基づいて前記負荷に対して自動的に給電の制御を行うスケジュール運転制御手段と、前記スケジュール運転情報受信手段により受信されたスケジュール運転情報を該スケジュール運転情報受信手段から前記スケジュール運転制御手段とは独立に受け取り、該受け取ったスケジュール運転情報を、スケジュール運転に異常が発生した場合に異常の発生が前記計算機からのスケジュール運転情報受信前であるのか受信後であるのかの特定に利用するデータとして保持する受信情報保持手段と、前記スケジュール運転制御手段により行われる給電の制御を前記受信情報保持手段が独立に受け取ったスケジュール運転情報に基づく給電スケジュールを用いて監視し、該給電の制御が正常であるか異常であるかを判断するスケジュール運転監視手段と、前記スケジュール運転監視手段により前記給電の制御が異常であると判断された場合に、前記スケジュール運転制御手段に前記給電スケジュールに基づいて強制的に給電の開始または停止を行わせる強制給電制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
この請求項にかかる発明によれば、給電の制御を、独立に受け取ったスケジュール運転情報に基づく給電スケジュールを用いて監視し、給電の制御が正常であるか異常であるかを判断し、給電の制御が異常であると判断した場合に、給電スケジュールに基づいて強制的に給電の開始または停止を行わせることとしたので、異常が発生した場合にも、負荷に対して影響を与えることなく、スケジュールどおりに給電制御を行うことができる。
【0020】
また、請求項にかかる発明は、請求項の発明において、前記スケジュール運転監視手段は、前記スケジュール運転制御手段により行われる給電の制御が異常であると判断した場合に、該スケジュール運転制御手段に対して異常を通知し、前記強制給電制御手段は、前記スケジュール運転制御手段に対して通知された異常を認識して該スケジュール運転制御手段に強制的に給電の開始または停止を行わせることを特徴とする。
【0021】
この請求項にかかる発明によれば、給電の制御が異常であると判断した場合に、スケジュール運転制御手段に対して異常を通知し、強制給電制御手段は、スケジュール運転制御手段に対して通知された異常を認識してスケジュール運転制御手段に強制的に給電の開始または停止を行わせることとしたので、スケジュール運転制御手段に対して正常な動作を強制することができる。
【0022】
また、請求項にかかる発明は、請求項またはの発明において、前記スケジュール運転監視手段は、前記スケジュール運転情報の一部として受け取った給電停止時刻と給電再開時刻とから給電停止時間を算出し、該算出した給電停止時間が給電停止時刻から経過した際に、前記スケジュール運転制御手段から給電停止の指示が出力されている場合に、該スケジュール運転制御手段により行われる給電の制御が異常であると判断することを特徴とする。
【0023】
この請求項にかかる発明によれば、スケジュール運転情報の一部として受け取った給電停止時刻と給電再開時刻とから給電停止時間を算出し、算出した給電停止時間が給電停止時刻から経過した際に、給電停止の指示が出力されている場合に、給電の制御が異常であると判断することとしたので、スケジュール運転に異常が発生した場合にもスケジュールどおりに負荷への給電を再開することができる。
【0024】
また、請求項にかかる発明は、負荷に対して予め定められたスケジュールに基づいて電源を供給する電源装置であって、負荷に対して電源を供給する電源供給手段と、前記スケジュールを指定する計算機から該スケジュールに基づいて前記電源供給手段による電源供給のスケジュール運転情報を受信するスケジュール運転情報受信手段と、前記スケジュール運転情報受信手段により受信されたスケジュール運転情報を該スケジュール運転情報受信手段から受け取り、該受け取ったスケジュール運転情報に基づいて前記負荷に対して自動的に給電の制御を行うスケジュール運転制御手段と、前記スケジュール運転情報受信手段により受信されたスケジュール運転情報を該スケジュール運転情報受信手段から前記スケジュール運転制御手段とは独立に受け取り、該受け取ったスケジュール運転情報を、スケジュール運転に異常が発生した場合に異常の発生が前記計算機からのスケジュール運転情報受信前であるのか受信後であるのかの特定に利用するデータとして保持する受信情報保持手段と、前記スケジュール運転制御手段により行われる給電の制御を前記受信情報保持手段が独立に受け取ったスケジュール運転情報に基づく給電スケジュールを用いて監視し、該給電の制御が正常であるか異常であるかを判断するスケジュール運転監視手段と、前記スケジュール運転監視手段により前記給電の制御が異常であると判断された場合に、前記スケジュール運転制御手段に前記給電スケジュールに基づいて強制的に給電の開始または停止を行わせる強制給電制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0027】
この請求項にかかる発明によれば、給電の制御を、独立に受け取ったスケジュール運転情報に基づく給電スケジュールを用いて監視し、給電の制御が正常であるか異常であるかを判断し、給電の制御が異常であると判断した場合に、給電スケジュールに基づいて強制的に給電の開始または停止を行わせることとしたので、異常が発生した場合にも、負荷に対して影響を与えることなく、スケジュールどおりに給電制御を行うことができる。
【0028】
また、請求項にかかる発明は、請求項の発明において、前記スケジュール運転監視手段は、前記スケジュール運転制御手段により行われる給電の制御が異常であると判断した場合に、該スケジュール運転制御手段に対して異常を通知し、前記強制給電制御手段は、前記スケジュール運転制御手段に対して通知された異常を認識して該スケジュール運転制御手段に強制的に給電の開始または停止を行わせることを特徴とする。
【0029】
この請求項にかかる発明によれば、給電の制御が異常であると判断した場合に、スケジュール運転制御手段に対して異常を通知し、強制給電制御手段は、スケジュール運転制御手段に対して通知された異常を認識してスケジュール運転制御手段に強制的に給電の開始または停止を行わせることとしたので、スケジュール運転制御手段に対して正常な動作を強制することができる。
【0030】
また、請求項にかかる発明は、請求項またはの発明において、前記スケジュール運転監視手段は、前記スケジュール運転情報の一部として受け取った給電停止時刻と給電再開時刻とから給電停止時間を算出し、該算出した給電停止時間が給電停止時刻から経過した際に、前記スケジュール運転制御手段から給電停止の指示が出力されている場合に、該スケジュール運転制御手段により行われる給電の制御が異常であると判断することを特徴とする。
【0031】
この請求項にかかる発明によれば、スケジュール運転情報の一部として受け取った給電停止時刻と給電再開時刻とから給電停止時間を算出し、算出した給電停止時間が給電停止時刻から経過した際に、給電停止の指示が出力されている場合に、給電の制御が異常であると判断することとしたので、スケジュール運転に異常が発生した場合にもスケジュールどおりに負荷への給電を再開することができる。
【0032】
また、請求項にかかる発明は、負荷に対して電源を供給する電源システムを予め定められたスケジュールに基づいて制御するスケジュール運転監視制御方法であって、前記スケジュールを指定する計算機から該スケジュールに基づく電源装置のスケジュール運転情報を受信するスケジュール運転情報受信工程と、前記スケジュール運転情報受信工程により受信されたスケジュール運転情報を該スケジュール運転情報受信工程から受け取り、該受け取ったスケジュール運転情報に基づいて前記負荷に対して自動的に給電の制御を行うスケジュール運転制御工程と、前記スケジュール運転情報受信工程により受信されたスケジュール運転情報を該スケジュール運転情報受信工程から前記スケジュール運転制御工程とは独立に受け取り、該受け取ったスケジュール運転情報を、スケジュール運転に異常が発生した場合に異常の発生が前記計算機からのスケジュール運転情報受信前であるのか受信後であるのかの特定に利用するデータとして記憶装置に格納する受信情報格納工程と
前記スケジュール運転制御工程により行われる給電の制御を前記受信情報保持工程が独立に受け取ったスケジュール運転情報に基づく給電スケジュールを用いて監視し、該給電の制御が正常であるか異常であるかを判断するスケジュール運転監視工程と、
前記スケジュール運転監視工程により前記給電の制御が異常であると判断された場合に、前記スケジュール運転制御工程に前記給電スケジュールに基づいて強制的に給電の開始または停止を行わせる強制給電制御工程とを含んだことを特徴とする。
【0035】
この請求項にかかる発明によれば、給電の制御を、独立に受け取ったスケジュール運転情報に基づく給電スケジュールを用いて監視し、給電の制御が正常であるか異常であるかを判断し、給電の制御が異常であると判断した場合に、給電スケジュールに基づいて強制的に給電の開始または停止を行わせることとしたので、異常が発生した場合にも、負荷に対して影響を与えることなく、スケジュールどおりに給電制御を行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明にかかる電源装置、電源制御装置および電源システムのスケジュール運転監視制御方法の実施の形態1および2について詳細に説明する。なお、実施の形態1および2においては、上記電源装置、電源制御装置および電源システムとして無停電電源装置を一例にして説明する。
【0037】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による無停電電源装置10の適用例を示すブロック図である。この図において、無停電電源装置10は、前述した無停電電源装置1(図7参照)と同様の機能に加えて、スケジュール運転を監視する機能を備えている。また、無停電電源装置10には、高信頼性負荷として計算機40、ディスプレイ41および記憶装置42が給電ラインPL1 〜PL3 を介してそれぞれ接続されている。
【0038】
従って、これら計算機40、ディスプレイ41および記憶装置42には、定電圧/定周波数の安定化電圧が給電される。また、無停電電源装置10と計算機40とは、通信ラインCLを介して接続されており、計算機40は、サーバ等のコンピュータ端末であり、本来の演算機能の他に、無停電電源装置10に対して、前述したスケジュール運転に関するコマンドおよびパラメータ(給電停止時刻、給電再開時刻、スケジュール運転時間)や、スケジュール運転とは独立にリモート操作により給電の停止/再開を指示するためのリモートコマンドを出力する。ディスプレイ41は、計算機40に接続されており、演算結果、各種画像等を表示する。記憶装置42は、計算機40に接続されており、磁気ディスク装置、光磁気ディスク装置等である。この記憶装置42は、計算機40の制御により各種データを記憶する。
【0039】
ここで、図2を参照して上記無停電電源装置10の概略構成について説明する。この図において、図7の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図2においては、スケジュール運転監視回路11、時刻記録部12およびマイクロプロセッサ制御部14が新たに設けられているとともに、図7に示すマイクロプロセッサ9に代えてマイクロプロセッサ13が設けられている。
【0040】
まず、レシーバ/ドライバ8は、通信ラインCL(図1参照)を介して計算機40から出力されるスケジュール運転(リモート操作)に関するコマンドおよびパラメータを受信し、これらコマンドおよびパラメータは、スケジュール運転監視回路11およびマイクロプロセッサ13にそれぞれ入力される。スケジュール運転監視回路11は、コマンド、パラメータおよびシャットダウン信号に基づいて、高信頼性負荷(計算機40、ディスプレイ41および記憶装置42)に対して自動的に給電停止/再開を行うスケジュール運転が正常に実施されているか否かを監視するものである。具体的には、スケジュール運転監視回路11は、給電停止時刻を経過しても給電停止を行うためのシャットダウン信号がマイクロプロセッサ13から出力されない場合、これを異常としてnotオフ通知信号をマイクロプロセッサ13へ出力する。
【0041】
また、スケジュール運転監視回路11は、給電停止中において給電再開時刻を経過してもシャットダウン信号の出力が停止されない場合、これを異常としてnotオン通知信号をマイクロプロセッサ13へ出力する。さらに、スケジュール運転監視回路11は、スケジュール運転実施中、すなわち給電停止中において、パラメータより得られる給電再開時刻と異なる時刻にスケジュール運転が停止されたとき、これを異常として異常発生時刻のデータを時刻記録部12へ出力する。このスケジュール運転監視回路11の詳細な構成については後に図3を参照して詳述する。
【0042】
ここで、スケジュール運転監視回路11は、無停電電源装置10の外部装置より入力される単なるスイッチ信号に基づく電源のオン/オフを監視するものとは異なり、スケジュール運転を実施するために送信されたコマンドおよびパラメータをマイクロプロセッサ13とは別に受信し、外部の計算機40等により指示されたスケジュールをその内容通りにマイクロプロセッサ13が実施しているかを常時監視するものである。さらにスケジュール運転監視回路11は、マイクロプロセッサ13とは別にスケジュールに関するコマンドおよびパラメータを受信して監視動作を実施するため、マイクロプロセッサ13の動作中における不具合の影響を受けることなく、スケジュール運転の監視を行うことができるのである。
【0043】
時刻記録部12は、メモリ/プリンタから構成されており、スケジュール運転監視回路11より入力される異常発生時刻のデータを記録(記憶/プリントアウト)する。マイクロプロセッサ13は、マイクロプロセッサ9(図7参照)と同様にして、レシーバ/ドライバ8により受信されるコマンドおよびパラメータに従って、スケジュール運転(リモート操作)において出力スイッチ6をオン/オフ制御するためのシャットダウン信号の出力/停止を行う。このマイクロプロセッサ13の動作の詳細については後述する。
【0044】
マイクロプロセッサ制御部14は、マイクロプロセッサ13を制御するものであり、スケジュール運転における給電停止が給電停止時刻を経過しても実施されないという異常が発生した場合、すなわちnotオフ通知信号がマイクロプロセッサ13に入力された場合に自動復旧すべく、マイクロプロセッサ13に対して強制的にシャットダウン信号の出力を指示する。
【0045】
同様にして、マイクロプロセッサ制御部14は、給電停止中において給電再開時刻を経過してもシャットダウン信号の出力が停止されないという異常が発生した場合、すなわちnotオン通知信号がマイクロプロセッサ13に入力された場合に自動復旧すべく、マイクロプロセッサ13に対して強制的にシャットダウン信号の出力の停止を指示する。さらにマイクロプロセッサ制御部14は、上記異常が発生したことを示す異常ログをメモリや記録紙に記録する機能と、この異常ログを外部装置へ通知する機能とを備えている。
【0046】
つぎに、上述した無停電電源装置10の詳細構成について図3を参照して説明する。この図において図2の各部に対応する部分には同一の符号を付ける。図3においては、スケジュール運転監視回路11およびマイクロプロセッサ制御部14の詳細な構成が図示されている。まず、スケジュール運転監視回路11において、コマンド受信部15は、レシーバ/ドライバ8から出力されるコマンドおよびパラメータをマイクロプロセッサ13とは独立に受信しこれを保持する。同時に上記コマンドおよびパラメータは、マイクロプロセッサ13にも受信される。各コマンド保持部16は、スケジュール運転に関するコマンドやリモートコマンド等を固定値として予め保持するものである。ここで、上記リモートコマンドは、スケジュール運転とは独立に計算機40からのリモート操作により出力スイッチ6をオン/オフ制御するためのコマンドである。
【0047】
デコーダ17は、コマンド受信部15により受信されたスケジュール運転に関するコマンドと、各コマンド保持部16により保持されているコマンドとを比較して、両コマンドが一致した場合、パラメータからスケジュール運転時間(給電再開時刻−給電停止時刻)をデコードし、これをカウンタ21に初期値としてセットするとともに、ラッチ回路19に「1」をラッチする。なお、スケジュール運転に関するコマンドがコマンド受信部15に受信されていない間、ラッチ回路19には、「0」がラッチされる。また、デコーダ17は、コマンド受信部15により受信されたリモートコマンドと各コマンド保持部16に保持されているリモートコマンドとを比較して、両者が一致した場合、ラッチ回路18に「1」をラッチする。なお、リモートコマンドがコマンド受信部15に受信されてない間、ラッチ回路18には、「0」がラッチされる。
【0048】
ディレイ回路20は、ラッチ回路19からの出力信号C2に対して一定時間の遅延をかける回路であり、この遅延時間は、マイクロプロセッサ13におけるコマンド処理に要する時間に対応している。この出力信号C2は、ラッチ回路19にラッチされる「1」または「0」の信号である。カウンタ21は、デコーダ17によりセットされた初期値(スケジュール運転時間)を、アンド回路22より減算パルスが入力される毎にそのカウント値を1デクリメントする減算カウンタである。アンド回路22は、3入力型の回路であり、ディレイ回路20により遅延がかけられた出力信号C2、シャットダウン信号C4および図示しないクロック発生器により発生された所定周期のクロック信号が入力される。
【0049】
ここで、アンド回路22の出力信号が「1」となる条件は、出力信号C2、シャットダウン信号C4およびクロック信号が共に「1」(ハイレベル)である。言い換えれば、上記条件は、(1)コマンド受信部15によりスケジュール運転に関するコマンド/パラメータが受信され、ラッチ回路19に「1」がラッチされたこと、(2)マイクロプロセッサ13がスケジュール運転における給電停止を開始すべくシャットダウン信号C4(「1」信号)を出力したこと、(3)クロック信号がハイレベルになったこと、という(1)〜(3)が同時に満たされることである。
【0050】
すなわち、スケジュール運転における給電停止が開始されると同時に、アンド回路22からは、クロック信号の周期に同期した減算パルスがカウンタ21に出力され、カウンタ21は、上記減算パルスが入力される毎にカウント値を1デクリメントする。従って、カウンタ21のカウント値は、スケジュール運転における給電停止が開始されてからの時刻、すなわちスケジュール運転中の時刻を表す。このカウンタ21のカウント値(時刻データ)は、時々刻々、時刻記録部12へ出力され、時刻記録部12は、そのカウント値(時刻データ)をメモリに記憶したり、プリントアウトするといった記録動作を行う。
【0051】
エンコーダ23は、カウンタ21のカウント値をエンコードし、このカウント値が「0」になったとき、すなわち、スケジュール運転における給電停止期間が完了する給電再開時刻になったとき、その出力信号C3を「1」とする。一方、上記給電停止期間中、エンコーダ23はその出力信号C3を「0」とする。インバータ回路24は、出力信号C3を反転する。アンド回路25は、2入力型の回路であり、インバータ回路24の出力信号および出力信号C2を入力とする。オア回路26は、2入力型の回路であり、アンド回路25の出力信号および出力信号C1を入力とする。アンド回路27は、2入力型の回路であり、オア回路26の出力信号、およびシャットダウン信号C4を入力とする。
【0052】
このアンド回路27の出力信号C5は、出力スイッチ6をオン/オフ制御する信号である。具体的には、出力信号C5が「0」である場合、出力スイッチ6がオンとされ、無停電電源装置10の出力C6がオン(給電状態)とされる。一方、出力信号C5が「1」である場合、出力スイッチ6がオフとされることで無停電電源装置10の出力C6がオフ(給電停止状態)とされる。インバータ回路28は、シャットダウン信号C4を反転する。アンド回路29は、2入力型の回路であり、インバータ回路28の出力信号および出力信号C2を入力とする。
【0053】
このアンド回路29の出力信号は、スケジュール運転において給電停止時刻にに正常に給電停止が行われたか否かをマイクロプロセッサ13に通知する信号である。すなわち、出力信号C2およびシャットダウン信号C4が共に「1」である場合、言い換えれば、正常に給電停止が行われた場合、アンド回路29の出力信号が「0」となる。一方、出力信号C2が「1」であってシャットダウン信号C4が「0」である場合(出力されない場合)、すなわち給電停止時刻に給電停止が行われないという異常が発生した場合、アンド回路29の出力信号が「1」となり、この信号がnotオフ通知信号としてマイクロプロセッサ13へ出力される。
【0054】
アンド回路30は、3入力型の回路であり、シャットダウン信号C4、出力信号C2および出力信号C3を入力とする。このアンド回路30の出力信号は、スケジュール運転に基づいて給電再開時刻にシャットダウン信号C4の出力が正常に停止したか否かをマイクロプロセッサ13に通知する信号である。すなわち、出力信号C2および出力信号C3が共に「1」であって、かつシャットダウン信号C4が「1」から「0」になった場合、言い換えれば、正常に給電再開が行われた場合、アンド回路30の出力信号は「0」となる。
【0055】
一方、出力信号C2および出力信号C3が共に「1」であるにもかかわらず、シャットダウン信号C4が「1」のままである場合、言い換えれば、給電再開時刻になってもシャットダウン信号C4の出力が停止されないという異常が発生した場合、アンド回路30の出力信号が「1」となり、この信号がnotオン通知信号としてマイクロプロセッサ13へ出力される。
【0056】
コンパレータ31は、スケジュール運転中に異常が発生した後のトラブル対応時において、時刻記録部12に保持されているカウント値(異常発生時刻)、およびコマンド受信部15に保持されているコマンド/パラメータをマイクロプロセッサ13、レシーバ/ドライバ8および通信ラインCL(図1参照)を介して計算機40(または外部装置)へ出力する。
【0057】
マイクロプロセッサ制御部14において、自動復旧指示部32は、スケジュール運転に関するコマンドおよびパラメータがマイクロプロセッサ13に受信された後に、notオフ通知信号がマイクロプロセッサ13に入力されたとき、これを認識し、マイクロプロセッサ13に対してシャットダウン信号C4(「1」)を強制的に出力するように指示する。さらに、自動復旧指示部32は、notオン通知信号がマイクロプロセッサ13に入力されたとき、これを認識しマイクロプロセッサ13に対してシャットダウン信号C4の出力を強制的に停止するように指示する。
【0058】
異常記録/通知部33は、スケジュール運転に関するコマンドおよびパラメータがマイクロプロセッサ13に受信された後に、notオフ通知信号がマイクロプロセッサ13に入力されたとき、給電停止時刻にシャットダウン信号C4が出力されないという異常が発生した旨、この異常発生の対応として自動復旧指示部32により自動復旧(シャットダウン信号C4の強制出力)が行われた旨、異常発生時刻、そのときのコマンド/パラメータを異常ログとしてメモリに記録したり、プリントアウトする。
【0059】
同様にして、異常記録/通知部33は、notオン通知信号がマイクロプロセッサ13に入力されたとき、給電再開時刻にシャットダウン信号C4の出力が停止しないという異常が発生した旨、およびこの異常発生の対応として自動復旧指示部32により自動復旧(シャットダウン信号C4の出力の強制停止)が行われた旨、異常発生時刻、そのときのコマンド/パラメータを異常ログとしてメモリに記録したり、プリントアウトする。さらに、異常記録/通知部33は、トラブル対応時に上述した異常ログのデータをマイクロプロセッサ13、レシーバ/ドライバ8および通信ラインCL(図1参照)を介して計算機40(または外部装置)へ出力する機能も備えている。
【0060】
つぎに、上述した実施の形態1による無停電電源装置10の動作を図4および図5を参照しつつ説明する。図4は、図3に示す出力信号C1〜C3、シャットダウン信号C4、出力信号C5および出力C6の真理値表を示す図であり、図5は、同無停電電源装置10におけるスケジュール運転動作および監視動作を説明するフローチャートである。
【0061】
(通常運転)
はじめに、スケジュール運転動作および監視動作の理解を容易にすべく、通常運転時の動作について、図3および図4(▲1▼〜▲4▼)を参照しつつ説明する。この通常運転時においては、図3に示すマイクロプロセッサ13およびコマンド受信部15には、スケジュール運転に関するコマンドおよびパラメータが受信されてない。この場合には、図3に示す出力信号C1〜C3、シャットダウン信号C4および出力信号C5が、図4の▲1▼に示すように全て「0」となるため、出力スイッチ6がオンとされることで、出力C6がオンとされている。従って、無停電電源装置10においては、電源入力部2に入力された商用交流電圧が整形された定電圧/定周波数の安定化電圧が、電源出力部3から電力供給ラインPL1 〜PL3 (図1参照)を介して計算機40、ディスプレイ41および記憶装置42へ給電されている。
【0062】
ここで、通常運転中において、図4の▲2▼に示すシャットダウン運転信号C4が、正常時「0」でなければならないにもかかわらず「1」になっている場合には、「シャットダウン信号異常」とされる。同様にして、通常運転中において、図4の▲3▼に示すように出力信号C3が、正常時「0」でなければならないにもかかわらず「1」になっている場合には、「カウンタ異常」とされる。また、図4の▲4▼に示すように出力信号C3およびシャットダウン信号C4が、正常時「0」でなければならないにもかかわらず「1」になっている場合には、「デコーダ信号異常」とされる。これらの「シャットダウン信号異常」、「カウンタ異常」、デコーダ信号異常」が発生した場合には、図示しないアラーム報知部により検出された後、マイナーアラームとして報知される。ここで、マイナーアラームとしたのは、図4の▲2▼〜▲4▼の各異常が発生しても、出力C6がオンとされていることから、計算機40等に対する電力供給に影響が出ないからである。
【0063】
(スケジュール運転動作および監視動作)
つぎに、図4(▲5▼〜▲8▼)および図5を参照しつつスケジュール運転動作および監視動作について説明する。図5において、ステップS1は、計算機40側の工程である。また、ステップS2〜ステップS8は、マイクロプロセッサ13におけるスケジュール運転動作を示し、ステップS9〜ステップS21は、スケジュール運転監視回路11、時刻記録部12およびマイクロプロセッサ制御部14における監視動作を示す。
【0064】
まず、スケジュール運転を行う際には、図5に示すステップS1では、計算機40は、このスケジュール運転に関するコマンドおよびパラメータ(給電停止時刻、給電再開時刻、スケジュール運転時間)を発行する。これらコマンドおよびパラメータは、通信ラインCLを介して図3に示すレシーバ/ドライバ8に受信された後、さらにマイクロプロセッサ13およびコマンド受信部15へ出力される。これにより、ステップS2では、マイクロプロセッサ13は、上記コマンドおよびパラメータを受信した後、ステップS3へ進む。
【0065】
ステップS3では、マイクロプロセッサ13は、上記受信したパラメータによりスケジュール運転時間を設定し、タイマ(図示略)による計時を開始した後、ステップS4へ進む。ステップS4では、マイクロプロセッサ13は、タイマの計時結果が給電停止時刻になったか否かを監視することで、スケジュール(給電停止)を開始するか否かを判断し、この判断結果が「NO」の場合、同判断を繰り返す。
【0066】
一方、上述したステップS2〜ステップS4に並行して、スケジュール運転監視回路11およびマイクロプロセッサ制御部14では、ステップS9〜ステップS11の各工程が実行される。すなわち、ステップS9では、コマンド受信部15は、スケジュール運転に関するコマンドおよびパラメータを受信する。これにより、デコーダ17は、上記コマンドと各コマンド保持部16に保持されているコマンドとを比較し、この場合、両コマンドが一致しているため、ラッチ回路19に「1」をラッチするとともに、パラメータをデコードすることによりスケジュール運転時間を初期値としてカウンタ21にセットする。
【0067】
ここで、ステップS9においてコマンド受信部15に受信されたスケジュール運転に関するコマンドおよびパラメータは、コマンド受信部15においてスケジュール運転中にも保持される。したがって、スケジュール運転中に不具合が発生した後に障害解析等を実施する際には、コマンド受信部15に保持されたコマンドおよびパラメータが、無停電電源装置10と計算機40との間の通信の記録として計算機40(または外部装置)に読み出される。
【0068】
さらに、監視側において、ステップS10では、マイクロプロセッサ制御部14の自動復旧指示部32は、マイクロプロセッサ13により受信されたパラメータにより、マイクロプロセッサ13とは独立に、スケジュール運転時間を設定し、タイマ(図示略)による計時を開始した後、ステップS11へ進む。ステップS11では、自動復旧指示部32は、タイマの計時結果が給電停止時刻になったか否かを監視することで、スケジュール(給電停止)を開始するか否かを判断し、この判断結果が「NO」の場合、同判断を繰り返す。
【0069】
そして、マイクロプロセッサ13および自動復旧指示部32のそれぞれのタイマの計時結果が給電停止時刻になると、マイクロプロセッサ13および自動復旧指示部32は、ステップS4およびステップS11のそれぞれの判断結果を「YES」とし、ステップS5およびステップS12へそれぞれ進む。まず、ステップS5では、給電停止動作を行うべく、マイクロプロセッサ13は、「1」のシャットダウン信号C4を出力する。これにより、図4の▲6▼に示す通り、出力信号C1=「0」、出力信号C2=「1」、出力信号C3=「0」、シャットダウン信号C4=「1」となるため、出力信号C5が「1」となることで、出力スイッチ6がオフ(出力C6=オフ)とされる。従って、この場合、予め設定されたスケジュールに従って、給電停止時刻に計算機40等に対する給電が停止されたのである。
【0070】
また、マイクロプロセッサ13からシャットダウン信号C4(=「1」)が出力されると、アンド回路22からは、クロック信号の周期に同期して減算パルスがカウンタ21へ順次入力される。これにより、カウンタ21は、上記減算パルスが入力される毎にそのカウント値(スケジュール運転時間)を1デクリメントするとともに、時刻記録部12は、上記カウント値を時々刻々記録する。
【0071】
上記ステップS4と並行して、ステップS11において、タイマの計時結果が給電停止時刻になると、自動復旧指示部32は、判断結果を「YES」としてステップS12へ進む。ステップS12では、自動復旧指示部32は、アンド回路29からマイクロプロセッサ13へnotオフ通知信号が入力されたか否かに基づいて、給電停止時刻に正常に給電停止が行われたか否かを判断する。この場合、図4の▲6▼に示す通り出力信号C2=「1」、シャットダウン信号C4=「1」であるためアンド回路29からは、notオフ通知信号が出力されない。この場合、自動復旧指示部32は、ステップS12の判断結果を「YES」とし、ステップS13へ進む。
【0072】
ここで、ステップS5において、マイクロプロセッサ13に異常が発生することにより、シャットダウン信号C4(=「1」)が給電停止時刻を経過しても出力されなかった場合の動作について説明する。この場合には、図4の▲5▼に示す通り、出力信号C2=「1」、シャットダウン信号C4=「0」であるため、アンド回路29の出力信号が「1」となる。従って、アンド回路29からはnotオフ通知信号がマイクロプロセッサ13へ出力される。これにより、自動復旧指示部32は、ステップS12の判断結果を「NO」として、ステップS17へ進む。ステップS18では、自動復旧指示部32は、異常(notオフ異常)が発生したことを認識し、マイクロプロセッサ13に対して強制的にシャットダウン信号C4=「1」を出力するように自動復旧の指示を行う。
【0073】
これに並行して、ステップS17では、異常記録/通知部33は、上記notオフ異常が発生した旨、および自動復旧の対応がとられた旨をその発生時刻およびパラメータ/コマンドとともにメモリ等に異常ログとして記録する。さらに、異常記録/通知部33は、上記異常ログとともに、先に発行されたコマンドおよびパラメータを再発行するように、マイクロプロセッサ13、レシーバ/ドライバ8および通信ラインCL(図1参照)を介して計算機40へ通知する。これにより、再発行されたコマンドおよびパラメータがマイクロプロセッサ13に前述した動作と同様にして受信され、以後の動作においては、このコマンドおよびパラメータに基づいて、スケジュール運転が継続される。なお、ステップS17においては、異常ログの通知のみを行い、コマンドおよびパラメータの再発行を受けることなく、ステップS13へ進むようにしてもよい。
【0074】
そして、自動復旧指示部32から上記自動復旧の通知を受けると、マイクロプロセッサ13は、強制的にシャットダウン信号C4=「1」を出力する。これにより、図4の▲6▼に示す通り、出力信号C5が「0」から「1」に強制的になることで、出力スイッチ6がオフとされ、自動復旧(強制給電停止)が行われる。また、シャットダウン信号C4が強制的に「1」とされることから、アンド回路29からのnotオフ通知信号の出力が停止する。これにより、自動復旧指示部32は、ステップS12の判断結果を「YES」とする。
【0075】
ステップS13では、スケジュール運転監視回路11は、スケジュール運転中に異常が発生したか否かを判断する。すなわち、スケジュール運転監視回路11は、給電再開時刻より以前にマイクロプロセッサ13の不具合によりシャットダウン信号C4の出力が停止してしまうという異常が発生したか否かを判断する。具体的には、スケジュール運転中において、マイクロプロセッサ13のシャットダウン信号C4(=「1」)の出力が上記不具合により停止したとすると、アンド回路22からの減算パルスの出力が停止することで、カウンタ21におけるデクリメントが停止する。
【0076】
この場合、カウンタ21のカウント値は0ではない。従って、出力信号C3=「0」、シャットダウン信号C4=「0」であるため、出力信号C5が「1」から「0」となり、給電再開時刻より以前に給電を再開してしまうという異常が発生する。このような異常が発生すると、ステップS13の判断結果が「YES」となり、ステップS19では、カウンタ21のカウント値(異常発生時刻)が時刻記録部12に記録される。
【0077】
また、ステップS13における異常が発生していないものとすると、ステップS14では、マイクロプロセッサ制御部14の自動復旧指示部32は、タイマの計時結果が給電再開時刻になったか否かを監視することで、スケジュールが終了したが否かを判断し、この判断結果が「NO」の場合、同判断を繰り返す。このステップS13に並行して、ステップS6では、マイクロプロセッサ13は、自動復旧指示部32とは独立に、タイマの計時結果が給電再開時刻になったか否かを監視することで、スケジュールが終了したか否かを判断し、この判断結果が「NO」の場合、同判断を繰り返す。
【0078】
そして、マイクロプロセッサ13および自動復旧指示部32のそれぞれのタイマの計時結果が給電再開時刻になると、マイクロプロセッサ13および自動復旧指示部32は、ステップS6およびステップS14のそれぞれの判断結果を「YES」とし、ステップS7およびステップS15へそれぞれ進む。まず、ステップS7では、給電再開動作を行うべく、マイクロプロセッサ13は、シャットダウン信号C4の出力を停止する。これにより、図4の▲7▼に示す通り、出力信号C1=「0」、出力信号C2=「1」、出力信号C3=「1」、シャットダウン信号C4=「0」となるため、出力信号C5が「0」となることで、出力スイッチ6がオン(出力C6=オン)とされる。従って、この場合、予め設定されたスケジュールに従って、給電再開時刻に計算機40等に対する給電が再開され、通常運転状態(ステップS8)とされる。以後、つぎのスケジュール運転に関するコマンドおよびパラメータが発行される毎に上述したスケジュール運転が行われる。
【0079】
また、マイクロプロセッサ13からのシャットダウン信号C4の出力が停止されると、アンド回路22からの減算パルスの出力が停止され、カウンタ21のカウント動作が停止する。このとき、スケジュール通りに運用されているため、カウンタ21のカウント値が「0」となっている。従って、エンコーダ23の出力信号C3が「0」から「1」となる。
【0080】
上記ステップS6と並行して、ステップS14において、タイマの計時結果が給電再開時刻になると、自動復旧指示部32は、判断結果を「YES」としてステップS15へ進む。ステップS15では、自動復旧指示部32は、アンド回路30からマイクロプロセッサ13へnotオン通知信号の入力されたか否かに基づいて、給電再開時刻に正常に給電が再開されたか否か、言い換えれば、シャットダウン信号C4の出力が正常に停止されたか否か判断する。この場合、図4の▲7▼に示す通り出力信号C2=「1」、出力信号C3=「1」およびシャットダウン信号C4=「0」であるためアンド回路30からは、notオン通知信号が出力されない。この場合、自動復旧指示部32は、ステップS15の判断結果を「YES」とし、ステップS16へ進み、監視動作を終了する。以後、つぎのスケジュール運転に関するコマンドおよびパラメータが発行される毎に上述した監視動作が行われる。
【0081】
ここで、ステップS15において、マイクロプロセッサ13に異常が発生することにより、シャットダウン信号C4の出力停止が給電再開時刻を経過しても行われなかった場合の動作について説明する。この場合には、図4の▲8▼に示す通り、出力信号C2=「1」、出力信号C3=「1」、シャットダウン信号C4=「1」であるため、アンド回路30の出力信号が「1」となる。従って、アンド回路30からはnotオン通知信号がマイクロプロセッサ13へ出力される。これにより、自動復旧指示部32は、ステップS15の判断結果を「NO」として、ステップS21へ進む。ステップS21では、自動復旧指示部32は、異常(notオン異常)が発生したことを認識し、マイクロプロセッサ13に対してシャットダウン信号C4の出力を強制的に停止するように自動復旧の指示を行う。
【0082】
これに並行して、ステップS20では、異常記録/通知部33は、上記notオン異常が発生した旨、および自動復旧の対応がとられた旨をその発生時刻およびコマンド/パラメータとともにメモリ等に異常ログとして記録する。そして、自動復旧指示部32から上記自動復旧の通知を受けると、マイクロプロセッサ13は、強制的にシャットダウン信号C4の出力を停止する。これにより、図4の▲7▼に示す通り、出力信号C4が「1」から「0」に強制的になることで、自動復旧が行われる。また、シャットダウン信号C4が強制的に「0」とされることから、アンド回路30からのnotオン通知信号の出力が停止する。これにより、ステップS16では、監視動作が終了する。
【0083】
また、上述したスケジュール運転とは別にリモート操作によるオン/オフ制御を行う場合には、計算機40からはリモートコマンドが出力される。このリモートコマンドは、レシーバ/ドライバ8を経由してマイクロプロセッサ13およびコマンド受信部15にそれぞれ受信される。このリモートコマンドがリモートオンを指示するものである場合、マイクロプロセッサ13は、図4の▲9▼に示す通り、シャットダウン信号C4を「0」とする。これと同時に、デコーダ17は、上記リモートコマンドが各コマンド保持部16に保持されているリモートコマンドと一致しているため、ラッチ回路18に「1」をラッチする。これにより、アンド回路27に入力される出力信号C1が「1」、出力信号C4が「0」となるため、出力信号C5が「0」となる。従って、この場合、出力スイッチ6がオンとされることで、出力C6がオンとされる。
【0084】
一方、上記リモートコマンドがリモートオフを指示するものである場合、マイクロプロセッサ13は、図4の○10に示す通り、シャットダウン信号C4=「1」を出力するとともに、デコーダ17は、上述した動作と同様にしてラッチ回路18に「1」をラッチする。これにより、アンド回路27に入力される出力信号C1が「1」、出力信号C4が「1」となるため、出力信号C5が「1」となる。従って、この場合、出力スイッチ6がオフとされることで、出力C6がオフとされる。
【0085】
また、上述したステップS13で発生した異常に対するトラブル対応時においては、異常ログ収集用のコマンドが計算機40から通信ラインCLおよびレシーバ/ドライバ8を経由してマイクロプロセッサ13に受信される。これにより、マイクロプロセッサ13は、コンパレータ31を経由して、時刻記録部12から異常発生時刻のデータ、コマンド受信部15から異常発生時のコマンドおよびパラメータを収集した後、これらを異常ログとして、計算機40へ出力する。さらに、ステップS12およびステップS15で発生した異常(notオフ異常、notオン異常)に対するトラブル対応時においては、上記異常ログ収集用のコマンドを受信するとマイクロプロセッサ13は、異常記録/通知部33に記録された異常ログを計算機40へ出力する。そして、保守員は、上述した各異常ログの情報に基づいて、異常箇所を特定し、部品交換、プログラムの再インストール等の適切な処置を施す。
【0086】
以上説明したように、上述した実施の形態1による無停電電源装置10によれば、給電停止時刻を経過してもシャットダウン信号C4が出力されなかった場合、および給電再開時刻を経過してもシャットダウン信号C4の出力が停止されなかった場合、自動復旧指示部32により自動復旧するように構成したので、上記異常(notオフ異常、notオン異常)が発生した場合であっても、計算機40等の高信頼性負荷に対してスケジュール通りに給電停止/再開を行うことができるため、スケジュール運転時の不具合を解消することができる。
【0087】
また、上述した実施の形態1による無停電電源装置10によれば、notオフ異常、notオン異常が発生した場合、これらの異常が発生した旨、自動復旧が行われた旨、異常発生時刻およびそのときのコマンド/パラメータが異常ログとして異常記録/通知部33に記録されるように構成したので、この異常ログに基づいて、その異常の発生原因となったコマンド/パラメータや、自動復旧対応を保守員が容易に知ることができる。従って、これらの情報(異常ログ)に基づいて、迅速にトラブル対応をとることができる。
【0088】
さらに、上述した実施の形態1による無停電電源装置10によれば、スケジュール運転中における異常発生時刻を時刻記録部12に記録するとともに、マイクロプロセッサ13とは別にコマンドおよびパラメータをコマンド受信部15に保持するように構成したので、この異常に対するトラブル対応時に、コマンドおよびパラメータ、および異常発生時刻といった異常ログを容易に収集することができる。従って、スケジュール運転中の異常発生に関する情報が一切なかった従来のトラブル対応に比して、上記異常ログに基づいて効果的な原因究明、適切な処置をとることができるため、迅速にトラブル対応をとることができる。
【0089】
(実施の形態2)
さて、前述した実施の形態1においては、高信頼性負荷(計算機40等)に対して外付装置としての無停電電源装置10について説明したが、本発明はこれに限定されず、以下に説明する実施の形態2のように高信頼性負荷に内蔵されるタイプの無停電電源装置であってもよい。図6は、本発明の実施の形態2による無停電電源装置50の適用例を示すブロック図である。この図において、無停電電源装置50は、高信頼性負荷としての計算機60(たとえば、サーバ)に内蔵されている。なお、無停電電源装置50は、内蔵型に限られることなく、計算機60のスロットに挿入されるカード型のものであってもよい。この無停電電源装置50と無停電電源装置10(図1参照)とは、サイズが異なるだけであって、機能は同一である。
【0090】
計算機60において、電源61は、内部電源供給ラインPL11を介してマザーボード62に接続されている。無停電電源装置50は、計算機60に内蔵されており、内部電源供給ラインPL10を介してマザーボード62に接続されている。この無停電電源装置50は、無停電電源装置10と同様にして各部へ定電圧/定周波数の安定化電圧を供給する。また、無停電電源装置50は、マザーボード62に内部バスBを介して接続されており、マザーボード62に搭載されているCPU(中央処理装置)から、前述したコマンドおよびパラメータを受信する。ディスプレイ63および記憶装置64には、マザーボード62を介して無停電電源装置50からの安定化電圧が供給される。なお、上記無停電電源装置50におけるスケジュール運転動作、監視動作は、前述した実施の形態1による無停電電源装置10と同様にして行われる。従って、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0091】
以上本発明の実施の形態1および2について詳述してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態1および2に限られるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施の形態1および2においては、無停電電源装置を一例にして説明したが、本発明は、無停電電源装置の他、定電圧制御の如何にかかわらず、電源装置、電源制御装置、電源システム等のあらゆる電源供給(制御)手段に適用可能である。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、4にかかる発明によれば、給電の制御を、独立に受け取ったスケジュール運転情報に基づく給電スケジュールを用いて監視し、給電の制御が正常であるか異常であるかを判断し、給電の制御が異常であると判断した場合に、給電スケジュールに基づいて強制的に給電の開始または停止を行わせるよう構成したので、異常が発生した場合にも、負荷に対して影響を与えることなく、スケジュールどおりに給電制御を行うことができるという効果を奏する。
【0094】
つぎの請求項2、5にかかる発明によれば、給電の制御が異常であると判断した場合に、スケジュール運転制御手段に対して異常を通知し、強制給電制御手段は、スケジュール運転制御手段に対して通知された異常を認識してスケジュール運転制御手段に強制的に給電の開始または停止を行わせるよう構成したので、スケジュール運転制御手段に対して正常な動作を強制することができるという効果を奏する。
【0095】
つぎの請求項3、6にかかる発明によれば、スケジュール運転情報の一部として受け取った給電停止時刻と給電再開時刻とから給電停止時間を算出し、算出した給電停止時間が給電停止時刻から経過した際に、給電停止の指示が出力されている場合に、給電の制御が異常であると判断するよう構成したので、スケジュール運転に異常が発生した場合にもスケジュールどおりに負荷への給電を再開することができるという効果を奏する。
【0097】
つぎの請求項にかかる発明によれば、給電の制御を、独立に受け取ったスケジュール運転情報に基づく給電スケジュールを用いて監視し、給電の制御が正常であるか異常であるかを判断し、給電の制御が異常であると判断した場合に、給電スケジュールに基づいて強制的に給電の開始または停止を行わせるよう構成したので、異常が発生した場合にも、負荷に対して影響を与えることなく、スケジュールどおりに給電制御を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による無停電電源装置10の適用例を示すブロック図である。
【図2】図1に示した無停電電源装置10の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した無停電電源装置10の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示した無停電電源装置10の各出力の真理値表を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1による無停電電源装置10の動作を示すフローチャートである。
【図6】同実施の形態2による無停電電源装置50の適用例を示すブロック図である。
【図7】従来における無停電電源装置1の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 無停電電源装置
11 スケジュール運転監視回路
12 時刻記録部
14 マイクロプロセッサ制御部
15 コマンド受信部
32 自動復旧指示部
33 異常記録/通知部
40 計算機
50 無停電電源装置

Claims (7)

  1. 負荷に対して電源を供給する電源装置を予め定められたスケジュールに基づいて制御する電源制御装置であって、
    前記スケジュールを指定する計算機から該スケジュールに基づく電源装置のスケジュール運転情報を受信するスケジュール運転情報受信手段と、
    前記スケジュール運転情報受信手段により受信されたスケジュール運転情報を該スケジュール運転情報受信手段から受け取り、該受け取ったスケジュール運転情報に基づいて前記負荷に対して自動的に給電の制御を行うスケジュール運転制御手段と、
    前記スケジュール運転情報受信手段により受信されたスケジュール運転情報を該スケジュール運転情報受信手段から前記スケジュール運転制御手段とは独立に受け取り、該受け取ったスケジュール運転情報を、スケジュール運転に異常が発生した場合に異常の発生が前記計算機からのスケジュール運転情報受信前であるのか受信後であるのかの特定に利用するデータとして保持する受信情報保持手段と
    前記スケジュール運転制御手段により行われる給電の制御を前記受信情報保持手段が独立に受け取ったスケジュール運転情報に基づく給電スケジュールを用いて監視し、該給電の制御が正常であるか異常であるかを判断するスケジュール運転監視手段と、
    前記スケジュール運転監視手段により前記給電の制御が異常であると判断された場合に、前記スケジュール運転制御手段に前記給電スケジュールに基づいて強制的に給電の開始または停止を行わせる強制給電制御手段と
    を備えたことを特徴とする電源制御装置。
  2. 前記スケジュール運転監視手段は、前記スケジュール運転制御手段により行われる給電の制御が異常であると判断した場合に、該スケジュール運転制御手段に対して異常を通知し、前記強制給電制御手段は、前記スケジュール運転制御手段に対して通知された異常を認識して該スケジュール運転制御手段に強制的に給電の開始または停止を行わせることを特徴とする請求項に記載の電源制御装置。
  3. 前記スケジュール運転監視手段は、前記スケジュール運転情報の一部として受け取った給電停止時刻と給電再開時刻とから給電停止時間を算出し、該算出した給電停止時間が給電停止時刻から経過した際に、前記スケジュール運転制御手段から給電停止の指示が出力されている場合に、該スケジュール運転制御手段により行われる給電の制御が異常であると判断することを特徴とする請求項またはに記載の電源制御装置。
  4. 負荷に対して予め定められたスケジュールに基づいて電源を供給する電源装置であって、
    負荷に対して電源を供給する電源供給手段と、
    前記スケジュールを指定する計算機から該スケジュールに基づいて前記電源供給手段による電源供給のスケジュール運転情報を受信するスケジュール運転情報受信手段と、
    前記スケジュール運転情報受信手段により受信されたスケジュール運転情報を該スケジュール運転情報受信手段から受け取り、該受け取ったスケジュール運転情報に基づいて前記負荷に対して自動的に給電の制御を行うスケジュール運転制御手段と、
    前記スケジュール運転情報受信手段により受信されたスケジュール運転情報を該スケジュール運転情報受信手段から前記スケジュール運転制御手段とは独立に受け取り、該受け取ったスケジュール運転情報を、スケジュール運転に異常が発生した場合に異常の発生が前記計算機からのスケジュール運転情報受信前であるのか受信後であるのかの特定に利用するデータとして保持する受信情報保持手段と
    前記スケジュール運転制御手段により行われる給電の制御を前記受信情報保持手段が独立に受け取ったスケジュール運転情報に基づく給電スケジュールを用いて監視し、該給電の制御が正常であるか異常であるかを判断するスケジュール運転監視手段と、
    前記スケジュール運転監視手段により前記給電の制御が異常であると判断された場合に、前記スケジュール運転制御手段に前記給電スケジュールに基づいて強制的に給電の開始または停止を行わせる強制給電制御手段と
    を備えたことを特徴とする電源装置。
  5. 前記スケジュール運転監視手段は、前記スケジュール運転制御手段により行われる給電の制御が異常であると判断した場合に、該スケジュール運転制御手段に対して異常を通知し、前記強制給電制御手段は、前記スケジュール運転制御手段に対して通知された異常を認識して該スケジュール運転制御手段に強制的に給電の開始または停止を行わせることを特徴とする請求項に記載の電源制置。
  6. 前記スケジュール運転監視手段は、前記スケジュール運転情報の一部として受け取った給電停止時刻と給電再開時刻とから給電停止時間を算出し、該算出した給電停止時間が給電停止時刻から経過した際に、前記スケジュール運転制御手段から給電停止の指示が出力されている場合に、該スケジュール運転制御手段により行われる給電の制御が異常であると判断することを特徴とする請求項またはに記載の電源装置。
  7. 負荷に対して電源を供給する電源システムを予め定められたスケジュールに基づいて制御するスケジュール運転監視制御方法であって、
    前記スケジュールを指定する計算機から該スケジュールに基づく電源装置のスケジュール運転情報を受信するスケジュール運転情報受信工程と、
    前記スケジュール運転情報受信工程により受信されたスケジュール運転情報を該スケジュール運転情報受信工程から受け取り、該受け取ったスケジュール運転情報に基づいて前記負荷に対して自動的に給電の制御を行うスケジュール運転制御工程と、
    前記スケジュール運転情報受信工程により受信されたスケジュール運転情報を該スケジュール運転情報受信工程から前記スケジュール運転制御工程とは独立に受け取り、該受け取ったスケジュール運転情報を、スケジュール運転に異常が発生した場合に異常の発生が前記計算機からのスケジュール運転情報受信前であるのか受信後であるのかの特定に利用するデータとして記憶装置に格納する受信情報格納工程と
    前記スケジュール運転制御工程により行われる給電の制御を前記受信情報保持工程が独立に受け取ったスケジュール運転情報に基づく給電スケジュールを用いて監視し、該給電の制御が正常であるか異常であるかを判断するスケジュール運転監視工程と、
    前記スケジュール運転監視工程により前記給電の制御が異常であると判断された場合に、前記スケジュール運転制御工程に前記給電スケジュールに基づいて強制的に給電の開始または停止を行わせる強制給電制御工程と
    を含んだことを特徴とするスケジュール運転監視制御方法。
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