JP3710971B2 - 表皮上におけるハニカム構造の空洞心材の結合を検査する方法及び器械 - Google Patents

表皮上におけるハニカム構造の空洞心材の結合を検査する方法及び器械 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蜂の巣すなわちハニカム形の層状構造、とりわけ肌、表面あるいは表皮(peau)上のハニカム構造の巣房芯あるいは空洞心材(ame alveolee)の結合を検査する方法に関するものである。本発明は、このために、検査方法と、本発明を実施するために特別に設計された装置を提案する。
【0002】
【従来の技術】
以下の説明において、蜂の巣形の層状構造は、単に「ハニカム(nid d'abeilles)」と呼ばれる。ハニカムは、工業、特に、とりわターボエンジンの密閉ライニングや音響パネルを製造するために、または、航空機の構造物またはノズルフラップのような薄く堅固なパネルを構成するために航空学において既知である。ハニカムは、通常、平面または成形プレートの形状、または、円錐台形の一体成形されたリングの形状、あるいはそれらのリングの扇形の形状である。一体成形という言葉は、一続きという意味である。ハニカムは、この製造段階では、表皮にその一方の側によって結合された空洞心材を有する。表皮は、空洞心材と同じ材質、または異なる材質とすることができる平面プレートまたは膨らみのあるプレートである。空洞心材は、ハニカムの厚みの方向に延在する隔壁によって隔てられた隣接する空洞の形をとり、空洞心材の片側の隔壁の端部は、表皮に結合し、空洞は反対側は開放され、それら空洞は、通常6角形であるが、長方形の場合もあり、それら隔壁は、通常、ハニカムの表面にほぼ垂直で、場合によっては傾斜していることもある。
【0003】
ハニカムの作製は、繊細な作業、すなわち表皮と空洞心材との結合作業を含み、この結合は、たとえば接着またはろう付けによって行うことができる。表皮への隔壁の結合欠陥は、互いに隣接するいくつかの空洞をまとめた領域ごとに、または別々に現れる。これらの欠陥は、結合剤の局所的な不足または不十分が原因である場合もあるし、溶解点がハニカムを構成する金属合金の溶解点に近い強度の高いろう付けのような結合剤が使用される場合には、空洞の隔壁の溶解が始まってしまう場合もある。このような欠陥として、空洞の隔壁と表皮の間の空間が空洞の底部に現れ、それらの空間は、互いに空洞を連絡させてしまう。
【0004】
6角形の空洞の場合には、空洞心材は、幅が空洞心材の厚さに等しいテープによって作製することができ、前記テープは、半6角形の連続を形成するために折り畳まれ、各折り目は6角形の角空洞の6つの平面のいずれか1つを構成し、次に、前記テープは、並んで配置され、互いに集められ、そのため、各空洞は、2つの向かい合った二重の壁面を有する。ろう付けされたハニカムの場合、表皮に空洞心材を結合するために使用されるろう付け部分は、二重の壁面を構成し、その結合を確立する。いずれにしても、使用される結合形態に関わらず、この二重壁面の互いの結合もまた検査されなければならない。
【0005】
ろう付けの検査は、工業的に3種類の問題に直面する。
【0006】
− 1つは、空洞の数が多いにもかかわらず、ハニカムを迅速に検査しなければならない。
【0007】
− 前記空洞の深さが、多くの場合その平均直径の10倍を超えるにもかかわらず、欠陥は主に空洞の底部に位置する。
【0008】
− 空洞は、幅が1ミリメートル未満の小さいサイズとすることができる。
【0009】
− 2つの隣接する空洞のみを対象とする点的欠陥及び、複数の空洞上に延在する欠陥領域のみならず、さらに数多くの空洞を対象とした欠陥を検出できなければならない。
【0010】
ターボエンジンにおいては、特に航空機用のターボエンジンでは、ハニカムは主に、回転部分と固定部分との間で摩耗可能な密閉ライニングとして使用される。空洞は、通常3mm未満、典型的には1.8mmの大きな直径を有する6角形である。0.6mmという小さい直径も考えられる。たとえば、45×145mmの円錐台の扇形は、16分の1インチ、すなわちおよそ1.6mmのおよそ3000の空洞を有し、幅45mmで直径800mmの一体成形リングは、およそ53000の空洞を有する。航空機の構造及びナセルにおいては、空洞の直径は36mmに達することもあり、これはまた、1平方メートルあたりおよそ1200の空洞の密度を表わしている。
【0011】
表皮と向かい合ったハニカムの空洞心材の表面は「自由表面」と呼ばれる。言葉を簡略化するために、および正確さを期すために、自由表面の側のハニカムの外側に存在するものを明示するために「自由表面上」「上方」等々の形容詞を使用し、空間内で前記自由表面の実際の方向づけを妨げることなく、ハニカム内の深いところにあるものを明示するために「自由表面下」「下方」という形容詞を使用する。
【0012】
いわゆる「毛管現象による」公知の検査方法は、タンクにハニカムの空洞を浸して、蛍石が添加されたトリクロロエチレンのような溶剤で満たし、ハニカムを傾け、さらに黒い光でその表面を視覚的に検査するというものである。空洞が結合欠陥によって連絡されている場合には、液体が1つの空洞から他の空洞に流れ込み、当該の空洞の開口部が異なる光度で見られる。この方法は迅速であるが、以下のような3つの不都合がある。
【0013】
− 特に作業者にとって汚染蒸気を発散する。
【0014】
− 検査されるパネルが大型なので、大きなタンクが必要である。
【0015】
− 空洞の液体を排出する追加作業が必要である。その結果、ハニカムが小さいサイズである場合、あるいはまたハニカムが環状であり、空洞の開口部が内側にカーブしているときには、問題である。
【0016】
さらに、パネルの側によってハニカムを熱し、他方の側から赤外線の放射を検査する方法が既知であり、この赤外線放射は、ろう付け欠陥を有する領域では、より弱い。なぜなら、ハニカムの厚さ方向への熱伝導率がここではより小さいからである。しかしながら、この方法は、縁の影響が大きいので、大型のハニカム用である。さらに、この縁の影響は点的な欠陥を隠してしまう。したがって、この方法によっては、数多くの空洞上に延在する検出領域の検出しか可能にならない。
【0017】
さらに、アメリカ合衆国でUS.5.548.400として発行されたFR.2.716.260によって、光源に接続された光ファイバをその開口部の前に持ってくることよって空洞を強く照らし、隣接する空洞の上方に、光電子検出手段に接続された光ファイバをもってくることによって前記隣接する空洞の結合欠陥を通る弱い光を検出するという検査方法が既知であり、光ファイバは、ハニカムの表面に設置された中実サポートによって保持され、このサポートは、隣接する空洞内に差し込まれた柱脚によって空洞の開口部に対して位置決めされる。しかしながら、この方法は非常に時間がかかるという欠点を有する。なぜなら、検査すべき各空洞上の前に連続的に器械を位置決めしなければならず、またアームロボットタイプの機器の使用は、その欠点を解消するのではなく、単に軽減させるだけだからである。その上、空洞の形状が不正確であることから、同時に複数の空洞を検査するために多数の器械を組み立てるができない。
【0018】
さらに、専門ソフトウェアを用いて資料(document)を数値化することができる、マイクロコンピュータに接続可能なハンドスキャナが既知である。このようなスキャナは、資料上で一行を照らす光源と、照らされた行の実像を構成するレンズと、照られされた行の実像の上に配置された光電レセプタのバーと、各光電レセプタによって受信された信号の強度と、バー上のレセプタの位置を示す一列のダブレットで構成されたデジタル信号を発生するサンプリングによるアナログ−デジタル変換器と、資料の表面におけるスキャナの移動を測定し、移動を示すデジタル信号を発生させるための手段を有する。これら2つのデジタル信号は、特定のソフトウェアを備えたマイクロコンピュータに伝送され、前記ソフトウェアは、資料の画像を再構成し、その画像を選択された規格、たとえば「bitmap」フォーマットまたはBMPで記憶し、資料の前記画像をマイクロコンピュータの画面にディスプレイすることを可能にする。移動の測定は、資料と接触するホイールあるいはルーレット(roulette)によって行うことができ、前記ルーレットはその周辺に向かって、規則正しい間隔をあけ、光電レセプタの前に次々と現れる複数の孔を備え、前記光電レセプタは、電気パルスを生じ、このパルスは次に、そこから移動を導き出すためにカウンタによって総計される。孔は、磁化されたゾーンに置き換えることができ、光電レセプタは、磁気読取りヘッドに置き換えることができる。別の実施形態においては、スキャナの移動が機械化され、前述のルーレットは、モータに接続された機械的伝達装置上に配置される。レンズの調整を変更した場合でも、このようなスキャナは、ハニカムの空洞の底部に欠陥を生じさせることはない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第1の目的は、迅速で時間がかからず、しかも汚染源とならないクリーンな、表皮上のハニカムの空洞心材の結合を検査する方法を提案することにある。
【0020】
本発明の第2の目的は、結合欠陥マップを作成するための迅速な方法を提案することにある。
【0021】
補助的に、本発明の第3の目的は、ハニカムの幾何学的な凸凹を許容する検査方法を提案することにある。
【0022】
本発明の第4の目的は、結合欠陥の検査方法を実施するために特別に設計された器械を提案することにある。
【0023】
本発明の第5の目的は、結合欠陥のマッピングを実施するために特別に設計された器械を提案することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、第1の目的は、表皮上のハニカムの空洞心材の結合を検査する方法によって達成され、前記ハニカムは、隔壁によって側方向に範囲が限定された隣接する空洞で構成された心材を有し、前記心材は、片側によって表皮上に結合され、それに対して他の側は、製造段階で、前記空洞の開口部に達する自由表面を構成し、前記方法は、
− いわゆる照らされるゾーンに通じる空洞の内部を明るくするために、ハニカムの自由表面における照らされるゾーンを光源によって照らす作業と、
− 同じくハニカムの自由表面におけるいわゆる観察されるゾーン内で、空洞から出るいわゆる「射出」光を検出する作業を含み、
前記照らされるゾーンと前記観察されるゾーンとの間の最小距離は、Eで表され、方向Dを画定する。いいかえれば、この最小距離Eは、照らされるゾーンの縁における幾何学点Aと観察されるゾーンの縁における幾何学点Bとの間で得られ、方向Dは幾何学的セクタABに平行である。
【0025】
この方法は、距離Eが開口部の最大幅L1以上であり、前記最大幅L1は、方向Dに沿って測定されるという点において注目される。
【0026】
このような配置は、同一の空洞の開口部の上方に照らされるゾーンと観察されるゾーンが同時に存在するのを妨げることがわかる。これはまた、空洞に対する前記照らされるゾーンと前記観察されるゾーンの相対的位置に関係なくいえることである。そのため、検査される隔壁の上方に照らされるゾーンと観察されるゾーンとを位置決めする必要がなく、「その上を通る」だけでよい。実際に、空洞は、照らされるゾーンと観察されるゾーンの下に同時には存在できないので、観察されるゾーン内への射出光は、照らされた空洞から直接出る入射光からではなく、欠陥を通過した入射光からしか生じない。このようにして、照らされるゾーンと観察されるゾーンは好ましい位置を取り、すなわち、欠陥を有する隔壁の両側で、入射光が観察されるゾーン内に発生し、この方法によって検出されることが可能である。他の場合には、このような入射光が発生することはない。単に「上を通りながら」ハニカムの自由表面の場所で検査を行うことができるので、前記自由表面の種々の場所で検査を迅速に行うことができる。
【0027】
照らされるゾーンと観察されるゾーンに関する境界線を、照明境界線と観察境界線と呼ぶ。幾何学点A及びBは、明らかにそれぞれ前記照明境界線と前記観察境界線上に位置する。さらに、照らされるゾーンと観察されるゾーンは、非常に広い範囲である必要はない。実際には、せいぜいEに等しい幅で十分であり、照明ゾーンの幅は、照明境界線から測定され、観察ゾーンの幅は観察境界線から測定される。
【0028】
本発明の対象となる方法は、上述の特許FR.2.716.260によって提案された方法と混同してはならない。実際に、この特許では、光源及び光のレセプタは、各々が隣接する2つの空洞の正面に置かれるように、互いに空洞の幅より短い距離に置かれる。前記光の送信器と前記光のレセプタは、ハニカムの自由表面上で正確に位置決めされていないので、その結果同一空洞の上方に同時に再び存在することができ、空洞を照らす入射光は、観察されるゾーンによってこの同一空洞から出て、それによって、偽の欠陥信号を発生するおそれがある。そのために、柱脚のような正確な位置決め手段が必要不可欠になり、その結果、検査方法がかなり遅くなってしまう。
【0029】
有利には、幅Eは結合した2つの隣接空洞の開口部の幅L2より小さく、前記幅L2はまた、方向Dに沿って測定される。このような配置は、第1の空洞の開口部の上方の照られるゾーンと、第1の空洞に隣接する第2の空洞の開口部の上方の観察されるゾーンとが同時に存在することを可能にし、その結果、これら2つの隣接する空洞間の隔壁に限定される欠陥を検出することが可能になる。「結合した2つの隣接空洞の開口部」とは、2つの開口部がハニカム内で占める位置に対して相対的な位置において、それら2つの開口部によって構成される集合体を意味する。実際に、当業者は、値EをできるだけL1近くに減少させようとするであろう。それによって、欠陥を検出している間、照らされる空洞のより大きな部分は、照らされるゾーンによって覆われ、その結果、照らされる前記空洞内により多くの光を投入し、反射によって、観察された光の強さを増大させることが可能である。同様に、観察される空洞のより大きな部分は、観察されるゾーンによって覆われ、その結果、場合によっては射出光の検出が容易になる。しかしながら、実際に、当業者は、空洞の寸法の公差を考慮に入れるために、十分な差E−L1を採用するであろう。
【0030】
方向Dの変化に対するこの方法の公差は、形状が円に近い台形の空洞の場合には、すぐれている点が注目される。幅Eが空洞の大きな直径以上の場合には、どんな方向Dをとることもできる。
【0031】
有利には、ハニカムの自由表面における照明境界線と観察境界線との間の中間ゾーンは、光を通さないマスク(遮蔽物)によって覆われ、前記マスクは、互いに向かい合った「照明」用と呼ばれる縁と、「観察」用と呼ばれる縁によって側方向に範囲が限定され、前記照明縁は前記照明境界線と同じ形をとり、その境界線の上方に位置決めされ、前記観察縁もまた、前記観察縁の境界と同じ形をとり、その境界線の上方に位置し、前記照明縁は、好ましくはその長さ全体にわたって、入射光が達する。
【0032】
このようなマスクによって、中間ゾーンにおいて照らされる空洞から出る漏光を妨げ、反射によって、小さいサイズの欠陥を検出し、そのために弱い射出光しか発生しない。実際に、この射出光は、その出所である入射光と比べれば必然的に弱くなり、中間ゾーンにおいて照らされる空洞から直接出る漏光は、中間ゾーンが射出光の検出手段をまぶしく照らし、その結果、前記検出手段はもはや、結果的な欠陥から生じる射出光しか認めることができない。したがって、この漏光を妨げることによって、マスクは、より小さい欠陥から生じる弱い射出光を認識可能にすることができる。
【0033】
マスクは、照明及び観察境界線をより鮮明にするために、照明縁と観察縁と協働し、そのことは、より小さいサイズの空洞を検査することを可能にすることがわかる。実際に、ハニカムの自由表面上の照明縁及びマスクの射影は中間ゾーンをつくりだし、照明境界線は、入射光によって照らされる照明縁の前記自由表面上への投影である。同様に、観察境界線は、観察されるゾーンの範囲を鮮明に限定し、それによって観察境界線をつくりだす。さらに、照明境界線と観察境界線の不明確さは、空洞の幅L1と比べれば小さくなければならない。したがって、このようにして、より鮮明な照明境界線と観察境界線は、より小さい幅をもつ空洞を検査することを可能にする。
【0034】
当業者は、ハニカムの自由表面に対してまたはその自由表面の付近内で、照明縁と観察縁とを位置決めする。ハニカムの自由表面とマスクとの間の許容可能な距離は、光源の特性と射出光の検出手段とに応じて変化することがわかる。このようにして、光源と検出手段にほとんど指向性がない場合には、マスクは、実際にハニカムの自由表面と接触するはずである。反対に、光源と検出手段に指向性がある場合には、マスクを自由表面から遠ざけ、その結果、前記自由表面の凸凹に対するこの方法の公差を改善することが可能になる。実際には、マスクに十分な効力を保つことができるように、2×E以下の隔たり、すなわちゼロからマスクの幅Eの2倍の間の隔たりが採用されるであろう。
【0035】
以下の説明においては、言葉を簡単にするために、マスクのハニカムと同じ側のものを「マスクの前」という言葉で形容し、反対側のものを「マスクの後ろ」と形容する。
【0036】
有利には、光源によって与えられた入射角は、ハニカムの自由表面にほぼ垂直である。このような配置は、マスクに対して、ハニカムの自由表面上で照明境界線の位置をほぼ一定に保つことができる。これは、マスクと自由表面との間の距離が万一変化したとしても同じである。このような変化は前記自由表面の凸凹から生じる。このようにして、自由表面の幾何学的凸凹に対するこの方法の公差、ならびにこの方法がより小さい幅の空洞を検査する能力が改善される。
【0037】
有利には、照明境界線と観察境界線は、連続するN個の空洞上に延在し、Nは3以上の数である。このような配置は、検査を、前記照明境界線と前記観察境界線との間の連続するN個の空洞にまで拡大し、N個の空洞の前記検査は同時のまま行われるので、ハニカムの検査を加速的に行うことができる。実際に、当業者は、より多数の空洞を同時に検査できるように、15以上、さらには50以上のNの値を使用するだろう。この場合Nは、ハニカムの自由表面の凸凹と、使用される手段が前記凸凹を許容する能力によって限定される。
【0038】
有利には、照明境界線及び観察境界線は、ハニカムの自由表面における移動の幾何学線に沿って、いっしょに動かされる。このような配置から、走査によって、移動の幾何学線に沿って位置する空洞を検査することができ、反射によって検査を加速させることができる。「いっしょに動かされる」という言葉は、それらが、運動中に互いに相対的な位置を保つということを意味する。実際に、移動の幾何学線に沿った空洞の隔壁の各々の両側に、照明境界線と観察境界線を位置決めする必要はもはやない。検査は、連続的走査によって行うことができ、その方法によって照明境界線と観察境界線が好ましい位置、すなわち壁面の両側に来る場合には万一の欠陥を検出することを可能にし、その方法が何も検出しない場合には、もはや偽の信号を発生しない。
【0039】
本発明の好ましい実施形態においては、照明境界線及び観察境界線は、N個の連続する空洞上に延在する。Nは3以上の数であり、前記照明境界線と前記観察境界線は、ハニカムの自由表面における移動の幾何学線に沿っていっしょに動かされる。このような配置によって、唯一回の走査によって、その移動用の幾何学線に沿った照明境界線及び観察境界線の共同の移動によって発生する幾何学表面を検査し、したがってハニカムのろう付けの検査を加速させることができる。検査速度は、積N×Vに比例する。ここで、Vは移動の幾何学線に沿った移動速度である。
【0040】
本発明の第1の実施形態では、観察されるゾーンの上方の空間が開放され、射出光の検出が視覚的に行われる。この方法は、簡単であるという利点があるが、別な観点からはオペレータに疲労を強いることから、臨時の検査用とされなければならない。オペレータは、特に空洞が小さい場合に、光学ルーペを通して射出光を観察することができる。中間ゾーンが、多数の空洞上に延在する場合には、ルーペは円筒形とすることができる。
【0041】
本発明によれば、第2の目的は、表皮上のハニカムの空洞心材の結合を検査する方法によって達成され、照明境界線及び観察境界線は、N個の連続する空洞上に延在し、Nは3以上の数であり、前記照明境界線と観察境界線は、ハニカムの自由表面における移動の幾何学線に沿っていっしょに動かされる。このような方法は以下の点において注目される。
【0042】
− 移動の幾何学的線に沿って照明境界線と観察境界線の共同の移動が測定され、
− 観察境界線に沿って出現する射出光の位置が特定され、
− X、Y座標系において、射出光の出現が示され、移動の測定値は、X、Y座標の一方に得られ、対応する射出光は、他方のY、X座標上に得られる。
【0043】
こうして、この方法は、ハニカムの関連欠陥マップのポイントごとの作成を可能にすることがわかる。
【0044】
本発明によれば、第3の目的は、表皮上のハニカムの空洞心材の結合を検査する方法によって達成される。このような方法は、観察されるゾーンが連続的であり、レンズを用いて観察されるゾーンの光学的実像が構成され、前記光学的実像から射出光が検出されるという点が注目される。このような配置によって、万一の漏光と射出光を分離し、反射によって、ハニカムの自由表面の凸凹及び前記漏光に対するシバームの公差をかなり増大させることが可能である。実際に、光学的実像は、レンズの調整に応じて多かれ少なかれ鮮明な小さな光の斑点の形でろう付け欠陥を通る射出光を発生させ、前記斑点の光度は、レンズが必然的に射出光を集中させることから大きくなることがわかる。こうして実像においては、これらの光の斑点は、以下とは、より容易に区別される。
【0045】
− たとえばハニカムの自由表面とマスクとの間を通る、観察された表面を照らす漏光。これらの漏光は、実像の上に多かれ少なかれ鮮明に空洞の模様を再現する。
【0046】
− 一般にレンズまで届き、欠陥を表わす光の斑点に対して実像においてわずかな光度の全体の陰影として分布する漏光。
【0047】
ハニカムの自由表面に垂直な入射光と組み合わせ、この方法は、マスクの幅Eの2倍に達するハニカムの自由表面とマスクとの間の隔たりを問題なく許容することができる。したがって、マスクとハニカムの自由表面との間の物理的接触は必要ない。
【0048】
この方法の特定の実施形態においては、レンズは、欠陥の鮮明な画像を与えることができるように、空洞の底部で調整される。
【0049】
本発明によれば、第4の目的は、表皮上のハニカムの空洞心材の結合を検査する器械によって達成され、前記器械は本方法を実施するために特別に設計され、以下を含む。
【0050】
a)照明縁と前記照明縁に向き合った観察縁によって側方向に範囲が限定された光を通さないマスク。
【0051】
b)マスクの後方に配置された光源。前記光源はマスクと連動し、前記光源は、マスクの後方からマスクの前方に向かう入射光束を発生し、このようにして、前記マスクは、観察縁の側から光束の外に部分的に延在し、前記観察縁はそれ自体が前記光束の外にある。
【0052】
c)マスクの前方からマスクの後方に向かう、したがって入射光とは逆方向の万一の射出光を検出するための手段。前記検出手段はマスクの後方に配置され、したがって光源と同じ側に配置され、前記検出手段はマスクと連動し、前記射出光は、マスクの近くで、観察縁の前を通る。
【0053】
このような器械は、照明縁上の連続するM個の幾何学点Aにおいて、また観察縁上の連続するM個の幾何学点Bにおいて、照明縁と観察縁との間の間隔ABが最小となり、Eに等しくなり、2つの幾何学点Aの間隔D1は、0.5×E以上になり、2つの幾何学点Bの間隔D2は、0.5×E以上になり、M個の幾何学点Aは、その先端に位置する2つの幾何学点Aが、互いに幾何学点Aの他のいかなるダブレットの間隔より大きい距離をもつ、開放された線を形成し、M個の幾何学点Bがまた、その先端に位置する2つの幾何学点Bが互いに幾何学点Bの他のいかなるダブレットの間隔より大きい距離をもつ、開放された線を形成するという点で注目される。
【0054】
光源の位置と万一の射出光の検出手段が、マスクのいわゆる「後方」側を画定し、前記光源及び前記検出手段はいずれもマスクの後方に位置し、検査されるハニカムは、マスクの「前」に配置され、しかしながら前記光源は、照明縁の側のマスクから側方向にはみ出すこともでき、前記検出手段はまた、観察縁の側のマスクから側方向にはみ出すこともできることがわかる。
【0055】
マスクはマスクより大きい表面上に、またはその表面の近隣に平らに配置されることができ、前記表面はハニカムの自由表面となることがわかる。光源によって、いわゆる照らされたゾーン上で、マスクの後方から、この表面を照らすことができ、前記照らされたゾーンは、表面上の照明縁とマスクの射影によって生じる「照明境界線」または鮮明な縁によって範囲を限定されることがわかる。万一の射出光の検出手段によって、マスクの背後から、表面上のいわゆる観察ゾーンを観察することができ、前記観察ゾーンはマスク及び観察縁によって生じるいわゆる「観察境界線」の鮮明な縁によって画定される。マスクは、照明縁と観察縁との間を通ることができるあらゆる光を妨げる。それによって、観察縁の前を通る弱い射出光は、容易に検出することができる。
【0056】
マスクと光源と万一の射出光の検出手段によって構成された集合体は、マスクが対して配置される表面に平行に移動することができることがわかる。それを可能にするために、マスクは前方に突出したあらゆる物体から明らかに解放され、前記物体は、このような移動を妨げる可能性がある。こうした移動は、手を含む何らかの手段によって行うことができる。
【0057】
最後に、上記d)による特徴から、マスクの幅E、つまり検査される可能性のある空洞のサイズを変えずに、その長さD2を伸ばすことが可能になる。このようにして、ハニカムに平行に、マスクと光源と検出手段全体を移動させる場合には、同時に、比例してより多くの空洞を有するより大きな面積において走査を行ない、そのことが検査速度を増大させる。さらに、この特徴は、より接近した幾何学点AまたはBの存在を排除するものではない。
【0058】
たとえば、照明縁及び観察縁が、平行な連続する2本の線である場合には、各々この特徴を満たす点の列の無限大が存在する。
【0059】
実際に、マスク以上の幅Eの光源で十分であり、光源の前記幅は、照明縁から測定される。反対に、入射光束は、部分的にはマスクにカットされることができるように、照明縁に触れることが重要であり、その結果、ハニカムの自由表面上の投影によって鮮明な照明境界線を生じることがわかる。さらに、検出手段は、観察縁から非常に隔たった万一の射出光を検出する必要はない。これら検出手段は、マスクの幅E以下の距離で通過する万一の射出光を検出することができればよい。最後に、このように検出可能な射出光の実際の位置の調整は、ハニカム及び器械の特性に応じて異なることがわかる。
【0060】
有利には、Mは15以上、さらに、ハニカムの自由表面が規則正しい場合には、50である。こうして、当業者は、マスクとハニカムの自由表面との間の可能な製造公差と最大距離を考慮して、空洞の最大幅L1よりほんのわずかに大きい値に幅Eを加え、この距離によって、前記自由表面の凸凹を吸収することができるだろう。
【0061】
本発明は、FR.2.716.260の明細書と図4によって示された検査器械と混同してはならない。実際に
1.図4は、1本の照明用光ファイバ40と、照明ファイバ40の両側に配置された観察用の2本の光ファイバ42を示している。そのことは、本発明によれば照明縁と観察縁に対応することができ、結果的に、幾何学点A及びBが各々少なくとも5個であるような本発明とは反対に、距離Eが最小になるような照明用光ファイバ40上で直径方向に向き合った2つの幾何学点Aと、観察用光ファイバ42上の2つの幾何学点Bしか有さない。
【0062】
2.2つの幾何学点A間の距離D1が照明用光ファイバ40の直径に等しく、図4においては、実際に0.5×Eより大きく見える。ただし、このことは偶然である。なぜなら、この光ファイバの大きさは、いかなる役目も果たさず、上述の特許明細書内でも触れられていないほどである。
【0063】
3.ハニカムの空洞が3辺、4辺または6辺しか有することができないので、従来の技術として提案された器械は、1本の照明用ファイバ40と6本までの観察用ファイバ42、すなわち規則正しい2つの台形の頂点にしたがって6つまでの点Aと6つまでの点Bをもつことができる。ただし、これらの6つのうち4つだけが、2つの端点が、幾何学点Aのいかなるダブレットよりも大きい距離にある、開放された線を構成するのに対して、本発明によれば、少なくとも5つ存在する。
【0064】
4.さらに、上述のこの特許は、より広い面積を操作することができるような、開放され、広げられたラインをまったく提案していない。なぜなら、6つの幾何学点AまたはBがある場合には、それらの点が閉鎖されたラインしか形成することができず、さらに柱脚45の存在によってこの走査が不可能になり、前記柱脚は、空洞の上方で光ファイバ40、42をセンタリングするための重要な手段を構成するからである。加えて、空洞の上方で光ファイバをセンタリングするというこの必要性は、空洞の寸法上の不可欠な製造公差が原因で、多数の空洞を同時に検査するために多数の光ファイバを使用することを不可能にしてしまう。本発明では、反対に、このような限界はない。さらに、これは、従来の技術においては、いかなる役割も果たさない照明縁と観察縁に対応する可能性がある点が注目される。
【0065】
実際に、マスクの最小幅Eは、通常工場で製造されるハニカムを検査するため36mm以下である。ターボエンジンにおける密閉ライニングの場合には、Eは3mm未満となる。この最小幅Eは、将来備えられるハニカムを検査することができるように0.6mmから1mmの間の値に下げることができる。
【0066】
照明縁と観察縁は、後述する本発明の特定の実施形態が示すように、分割することも連続的にすることも可能である。
【0067】
有利には、入射光と、前記入射光と向き合った射出光は、10°未満の角度、好ましくは5°未満の角度を形成する。このような配置によって、マスクから遠ざかると、入射光と射出光との間の距離の変化を小さくすることができ、この距離はマスクに平行に測定される。またそれによって、この器械が押し付けられるハニカムの自由表面の凸凹に対する器械の公差がかなり増大する。実際に、マスクの最小幅に対応するセクタABを考慮する場合、自由表面への入射光に沿った幾何学点Aの投影と、射出光の方向に沿った幾何学点B’の投影との間の距離は、前記表面が有する製造上の凸凹が原因で、前記自由表面がマスクから少し遠ざかるとほんのわずかしか変化しない。
【0068】
「前記入射光と向き合った射出光」という言葉は、射出光が、マスクに沿って地理的に入射光と同じレベルにあること、いいかれば射出光が前記入射光から生じる可能性があることを意味しなければならない。
【0069】
実際に、入射光と射出光は、マスクにほぼ垂直で、前記マスクの前方で収束する。
【0070】
特定の実施形態においては、マスクは、前記マスクに垂直な方向に沿って柔軟である。このような配置によって、マスクは自動的にマスクが押し当てられることができる表面の形状をとることができる。この配置は、とりわけ、ターボジェットを取り囲むナセルまたは逆転装置の構造のような、幅広い空洞とともに変化可能な湾曲した表面用である。
【0071】
有利には、この器械は光を通さないスクリーン、たとえば、光源と射出光の検出手段との間に配置されたプレートを有する。このようなスクリーンによって、光源から発し、検出手段に達するおそれのある万一の漏光を妨げることが可能になり、そのことから場合によっては入射光よりはるかに弱い射出光の検出が容易になる。
【0072】
有利には、このようなスクリーンは、光源から出て、観察されるゾーンに達するおそれがある万一の漏光を妨げることができるように、マスクまで延在し、照明縁と観察縁との間で後方からそのマスクに到達し、そのことから、場合によっては入射光よりはるかに弱い射出光の検出が容易になる。
【0073】
とりわけ幅の狭い空洞の検査用の器械の特定の実施形態では、マスクはスクリーンに組み込まれ、それによって側面を構成する。こうして、照明縁と観察縁は、側面がスクリーンの各面と形成する角度によって構成される。実際に、空洞がハニカムの自由表面に垂直であるほとんどの場合、側面はスクリーンに垂直で、スクリーンは自由表面に垂直に空洞の上方に位置する。
【0074】
本発明は、ハンドスキャナタイプの器械、すなわち走査によって検査を可能にし、手で保持することができる器械を提案する。このような器械は以下を有するという点で注目される。
【0075】
− 照らされる少なくとも5つの孔の列と、観察される少なくとも5つの孔の列によって厚さ方向において穿孔された光を通さないソール。これらの観察孔の列は照明孔の列に平行で、それぞれ前記ソールに組み込まれたマスクとスクリーンによって照明孔の列とは切り離されている。
【0076】
− たとえばLEDダイオードのような基本的な複数の光源に細分される光源。前記基本的光源の各々は、照明孔の後方に配置され、前記照明孔を通して入射光を投影する。
【0077】
− たとえばフォトダイオードまたはフォトトランジスタのような、光を電流に変換する基本的検出手段。前記基本的検出手段の各々は、観察孔の後方に配置され、前記観察孔を通して通過する射出光を受け取る。
【0078】
− スキャナの外側から見ることができるパイロットランプ。
【0079】
− 各々連続するバックグランド分離器に結合された複数の増幅器。バックグランド分離器と増幅器の集合体はP≧1の基本的検出器とパイロットランプに接続される。
【0080】
光を通さないソールは、ハニカムの自由表面でハンドスキャナを摩擦させることができ、このようなスキャナは、当然のことながら、ソールの前方に突出しているあらゆるエレメントから自由であり、検査されるハニカムの自由表面に平行な運動にしたがってスキャナの移動を阻止することができることがわかる。マスクは、照明孔と観察孔との間のソールの表面の部分によって構成され、スクリーンは、前記照明孔と前記孔との間のソールの容積によって構成されることがわかる。さらに、ソールは、基本的検出手段を周囲の光から光学的に遮断し、それはスキャナの使用中ずっと続けられることがわかる。
【0081】
このような器械はまた、1つ、2つ、3つ、または4つの照明孔とともに、さらに1つ、2つ、3つまたは4つの観察孔とともに機能する。ただし、本発明者は、本発明の対象となる器械の一般的特徴と一貫性を保たせるために、特許請求の範囲を、5つまたはそれ以上の孔に限定することを認めている。
【0082】
有利には、欠陥が検出される場所を直接的に示すために、パイロットランプが一列に、ほぼマスクの後方に来るように配置される。
【0083】
本発明によれば、第5の目的は、表皮上のハニカムの空洞心材の結合を検査する器械によって達成され、前記器械は、本方法を実施するために特別に設計され、前記器械は以下を有するという点で注目される。
【0084】
a)光電レセプタのバーとレンズを備えた写真タイプの少なくとも1つのチャンバ。前記チャンバは、射出光の検出手段を構成し、前記レンズは、マスクの後方に位置し、ほぼ観察縁上に照準を合わせられ、前記レンズの幾何学軸は前記観察縁にほぼ直交し、スクリーンとともに、10°未満の入射角度βを形成し、前記レンズはチャンバ内で、マスクの後方から見た観察縁の付近で空間の実像を形成し、前記実像は、結果的に、マスクの後方から見た観察縁の実像と、同じくマスクの後方から見た観察縁の前の空間のマスク以外の実像を含み、光電レセプタバーは、観察縁の実像に平行して、実際には観察縁の前記実像の近くで、マスク以外の実像上に配置される。
【0085】
b)入力が光電レセプタのバーに接続され、出力が計算機に接続されたサンプリング用アナログ−デジタル変換器。前記変換器は、光電レセプタを検査し、欠陥のデジタル信号を発生し、前記デジタル信号は、各光電レセプタによって受け取られた信号の強さと、光電レセプタのバー上の前記光電レセプタの位置を示すダブレットで構成される。
【0086】
c)ハニカムを位置決めし、互いに相対的になるように、すなわちマスクにほぼ平行な、しかしながら必ずしも照明縁及び観察縁に垂直ではない相対移動方向に沿って、マスクに対してハニカムが次々と現れるようにするための手段。
【0087】
d)マスク前のハニカムの相対的移動を測定するための手段。前記移動測定手段はまた、計算機に接続され、移動のデジタル信号を供給する。
【0088】
e)計算機に結合されたマッピングソフトウェア。前記ソフトウェアは、欠陥のデジタル信号及び移動のデジタル信号から欠陥のマップを構成する。
【0089】
写真タイプのチャンバとは、光学レンズを用いて表面に画像を形成することを可能にする、周囲の光から保護された空間を意味する。観察縁の実像に対する光電レセプタのバーの有効距離は、実際には、チャンバの向きをわずかに変更することで調整され、dを、観察縁と検出する射出光との間の距離とし、rを、観察縁とチャンバの奥でレンズによって与えられる、その実像との減少率とすると、この距離はd×rとならなければならない。
【0090】
実際に、計算機はコンピュータであり、マッピングソフトウェアは、画像をスキャンするために通常使用されるソフトウェアである。このようにして、欠陥のマップは、コンピュータの画面上に瞬間的にディスプレイされ、プリントされ、および/または自動的にまたは要求に応じて磁気媒体に記憶することができる。このようにしてデジタル化された画像は、有利には、以下のために再処理することも可能である。
【0091】
− マップをより読みやすくするために、白いバックに黒く欠陥を表わすため。
【0092】
− 欠陥の表示のみを保存し、その結果、欠陥のマップの視覚的検査を行いやすくするために、空洞の輪郭を消すため。
【0093】
− 良質の部品と欠陥部品を自動的に識別するため。
【0094】
添付の図面と詳細な説明によって、本発明とその利点がさらに明らかになるだろう。図面をわかりやすくするために、ハニカムの空洞は、概して、外部手段に比べると大きく拡大されている。
【0095】
【発明の実施の形態】
まず第1に図1を参照する。ハニカム1は、この製造段階では、空洞心材3が押し付けられる表皮2を有する層状構造である。空洞心材3は、それ自体が、表皮2とは反対側の自由表面4と、さらに開口部6によって自由表面4上に各々が開放された複数の空洞5を有し、前記空洞5は、互いに隣接し、互いを隔てる隔壁7によって形成され、前記空洞5はまた各々表皮2によって形成される底部8を有する。隔壁7は、通常は溶接、ろう付けまたは接着剤9によって表皮2に結合される。この結合剤9は、隔壁7を通り、そのために前記空洞5の底部8において隣接する2つの空洞5をつなぐ通路10の出現によって具体化される欠陥10を局所的に表出させるおそれがある。通常、また空洞のサイズに対して限定された範囲において、表皮2及び自由表面4はほぼ平らで平行であり、隔壁7は、前記表皮2と前記自由表面4にほぼ垂直である。空洞5は、ほぼ同じで、図2、3、5、8に示されているように6角形である。この例においては、表皮2は、平らな金属鋼板であり、空洞心材3は金属製で、結合剤9はろう付けによるものである。
【0096】
光源15、たとえばここには図示されていない遠隔の光源に接続された光ファイバは、前記自由表面4のいわゆる照らされるゾーン17上で、ハニカム1の自由表面4を照らす入射光16を発生し、前記入射光16は、開口部6aが少なくとも部分的に前記照らされるゾーン17の中にあるような、いわゆる照らされる空洞5aの内側を照らし、前記照らされるゾーン17は、「照明用」と呼ばれる境界線18によって、少なくとも局所的に範囲を限定される。検出手段20は、開口部6bが、少なくとも部分的に、ハニカム1の自由表面4におけるいわゆる「観察される」ゾーン22の中にあるような、いわゆる「観察される」空洞5bの万一の射出光21を検出し、前記観察されるゾーン22は、いわゆる「観察用」境界線23によって、少なくとも局所的に範囲を限定される。照明用及び観察境界線18、23は、互いに向かい合わせにあり、そのため、いわゆる「中間」ゾーン25によって照らされるゾーン17と観察されるゾーン22が分離される。照らされるゾーン17が、照らされる空洞5aの上方にあり、観察されるゾーン22が観察される空洞5bの上方にある場合、また、欠陥10が照らされる空洞5aと観察される空洞5bとを隔てる隔壁7の中に存在する場合、照らされる空洞5aの中に入り込んだ入射光16のわずかな部分が、欠陥10によって観察される空洞5b内をとおり、その開口部6bによって観察される空洞5bから連続的に出る弱い射出光21を発生させ、観察されるゾーン22を通り、その結果、検出手段20によって検出される。
【0097】
本発明によれば、照明境界線18と観察境界線23との間の最小距離Eは、空洞5の開口部6の幅L1以上である。そのような配置によって、同一の空洞5の開口部6の上方に照らされるゾーン17と観察されるゾーン22が同時に存在することは不可能であり、その結果、おおよその位置決めが可能になり、さらに照らされるゾーン17と、観察されたゾーン22のハニカム1の自由表面4上の移動が可能になる。そのことによって、存在しない欠陥10の存在を信じ込ませてしまうような射出光21の偶発的な放射を引き起こすことはない。
【0098】
より詳しく見るために、ここで、図1及び2を参照してみる。照明境界線18と観察境界線23との間の最小距離Eは、方向Dを画定する。この最小距離Eは、方向Dに沿って測定される空洞の開口部6の幅L1以上でなければならない。そのことによって、同一空洞5の開口部6の上方で照らされるゾーン18と観察されるゾーン22が同時に存在することが不可能になる。方向Dの幾何学直線は、極値が対象となっていることから、その直線が、照明境界線及び観察境界線を切断する点において、照明境界線と観察境界線における法線である点が注目される。
【0099】
照らされるゾーン17と観察されるゾーン22の下に同時に同一の空洞が存在するように、射出光21は、隔壁7の中で欠陥10を通過した入射光16の部分のみから生じることができ、前記隔壁7は、好ましい位置、すなわち前記照らされるゾーン17と観察されるゾーン22との間にある。他の場合には、いかなる射出光21も生じない。したがって、このようにして、存在しない欠陥を誤って知らせてしまうというおそれもなく、照らされるゾーン17観察されるゾーン22の特定の位置決めも必要なく、結合欠陥10を検出することができる。つまり、欠陥10の上方を通るだけでよい。結果的に、本発明の対象となる方法は非常に迅速である。
【0100】
次に、図1と3を参照してみる。幅Eは有利には、隣接する2つの空洞5の開口部6の幅L2より小さく、前記幅L2はまた、方向Dに沿って測定される。このような配置は、照らされる空洞5aの開口部6aの上方の照らされるゾーン17と、観察される空洞5bの開口部6bの上方の観察されるゾーン22が同時に存在することを可能にし、観察される前記空洞5bは、照らされる空洞5aに隣接し、その結果、この方法の分解能を空洞のサイズまで改良することができる。実際に、この方法は、こうして、隣接する空洞5aと5bとの間の唯一の隔壁7に限定された、ろう付けの小さい欠陥10を検出することを可能にする。こうした配置がなければ、この方法は、方向Dに沿って複数の隔壁7上に拡大された、より大きなろう付け欠陥9しか検出できず、その場合、光は、観察されるゾーン22内に出る前に複数の連続する欠陥を通過しなければならない。欠陥が、たとえば結合剤の不足によって、複数の空洞をまとめる領域に延在する場合がこれに当たる。
【0101】
再び図1及び2を参照してみる。この方法の実施例においては、自由表面4の上方に厚さEを有する平らで光を通さないスクリーン29が備えられる。このスクリーン29は、隔壁7に平行に、したがって自由表面4に垂直に配置される。スクリーン29の側面(chant)26は、自由表面4に平行で、前記自由表面4の近くに達する。この側面26がマスク26を構成し、前記スクリーン29の側面29aと共通の「照明縁」と呼ばれる第1の稜27によって側方向に範囲が限定される。光源15は、この例においては、たとえば先端15bが、この側面29aに対して、照明縁27の十分後方に配置されている、すなわち光ファイバの前記先端15bの直径の10倍以上である光ファイバのクロスあるいは層(nappe)によって構成される。光源15は、その先端15bによって、自由表面4の方向で入射光16の束を発生させ、そのようにして、前記自由表面4上で照らされるゾーン17を発生させる。入射光の束16は、自由表面4上への投影が、照らされるゾーン17の照明境界線18を構成する照明縁27によって範囲が限定される。照明境界線18は、光ファイバの先端15bが照明縁27から遠ざかれば遠ざかるほど鮮明になり、この照明縁27は、自由表面4の近くになる。入射光束16が、照明縁27の近くで側面29aに平行になればなるほど、スクリーン29は、自由表面4上で照明境界線18の位置をかなり変更することなく、自由表面4から遠ざかるまたは近づくことができることがわかる。
【0102】
マスク26はまた、「観察縁」と呼ばれる第2の稜28によって側方向に範囲が限定され、前記観察縁28は、照明縁27に向かい合っている。この観察縁28が、自由表面4上に観察境界線23をつくりだす。実際に、観察縁28は、あらゆる射出光21が、照明縁18と観察縁23との間で観察ゾーン22を超えるまで通過して、検出手段20に達することを妨げるために、マスク26と協働する。マスク26は、観察手段20の方向で照らされた空洞5aから直接出る、ここには番号付けされていない光全体を妨げる。さらに、光を通さないスクリーン29は、検出手段20を妨害しないように、観察縁28とマスク26の後方と観察されるゾーン22を保護する。最後に、スクリーン29は、光源15が、検出手段20の方向で発生させることができる、あらゆる漏光を妨げるように、光源15と検出手段20との間に配置される。スクリーンのサイズは、光源15と検出手段20の設計に応じて異なることがわかる。この例においては、射出光の検出手段20は、ここでは、空洞5bの底部8における欠陥10の視覚検査を可能にするルーペ20によって構成される。大きなサイズの空洞のための本発明のさらに単純な実施形態では、観察されるゾーン22の上方の空間22aは開放され、その結果、観察者が、空洞5bの底部8を直接観察することが可能になる。
【0103】
ここで図4を参照してみる。照明境界線18と観察境界線23、さらに結果的に中間ゾーン25は、N個という多数の空洞5上に延在し、ハニカム1の自由表面4に平行に移動の幾何学線37に沿っていっしょに動かされる。そのことから、まず第1に、各空洞の上方で別々に照明ゾーン及び観察ゾーンを発生させることなく、N個の空洞を同時に検査することができる。このことから、第2に、唯一回の走査によって、移動ライン37に沿って、幾何学表面38を検査することが可能になる。この幾何学表面38は、前記移動線37に沿って、照らされるゾーン17と観察されるゾーン22の共同の移動によって発生する。Nという小さな値、たとえば3またはそれ以上の数は、たとえば、ハニカムの自由表面が階段状である場合に使用される。時には、ターボエンジンのスタータとロータとの間の密閉ライニングとして使用されるハニカムの場合に使用される。一方、15以上の値Nについては、自由表面が規則正しい場合に、すでに実験が成功している。
【0104】
図5と6を同時に参照してみる。この実施例においては、照らされるゾーン17は、基本的(単位)ゾーンに分割され、その各々は、たとえば光ファイバ、LEDダイオードまたはレーザダイオードによって照らすことができる。観察されるゾーン22は、また、基本的ゾーンに分割され、その各々は、たとえばフォトダイオードまたはフォトトランジスタによって観察することができる。空洞5は台形なので、照らされる基本的ゾーン17と観察される基本的ゾーン22は、5点形であり、6角形の小さな直径に沿って小さな直径に等しいピッチで延在する。その場合、最小距離Eは、点状な照らされたゾーンと観察されたゾーンの直径に応じて変化する。実際に、Eは、6角形の空洞の小さな直径の1倍から2倍の間である。照らされる基本的ゾーン17と観察される基本的ゾーン22が互いに向かい合っている場合には、最小距離Eは、空洞の最大距離以上でなければならない点が注目される。
【0105】
次に、図7と8を同時に参照してみる。この例においては、ゾーン17、22は連続しており、空洞の小さい直径に沿って延在する。照明境界線18と観察境界線23は長方形で平行であり、それらの距離Eは6角形の空洞の大きな直径以上でなければならない。光源はたとえば、光ファイバの層によって、またはハロゲンの管状電球によって構成することができ、前記電球は、楕円柱ミラーの焦点に位置し、前記ミラーの他の焦点は照明境界線18の近くに達する。図8は、斜視図によって、場合によっては観察者20にとって欠陥10がどのように映るかを示している。
【0106】
図9または11によって表わされた本発明の好ましい実施形態では、射出光21は、電気信号に変換され、その結果、光電子手段による信号の非常に迅速な再処理が可能になる。
【0107】
図11によって表わされたこの方法の第1の実施形態においては、少なくとも1つの電気信号が、強制的ではないが好ましくは、その出所である射出光21上方に置かれたパイロットランプ75を作動する。その結果、欠陥10を瞬間的に知らせ、位置を限定することができる。
【0108】
図4及び9によって表わされたこの方法の実施レベルにおいて好ましい形態においては、照明境界線18と観察境界線23は、連続するN個の空洞5上に延在し、Nは3以上の数であり、前記照明境界線18と観察境界線23は、ハニカム1の自由表面4における移動の幾何学線37に沿って変化し、その結果検査された幾何学表面38を発生し、以下が行われる。
【0109】
− 観察境界線23に沿って電気信号の位置をマークする。
【0110】
− 移動の幾何学線37に沿って、照明境界線18及び観察境界線23の移動を測定する。
【0111】
− XまたはY座標が、観察境界線23に沿って前記電気信号の位置に応じて変化し、他のXまたはY座標は、移動の幾何学線37に沿って移動の測定値に応じて変化するような、点の形で得られる各電気信号をX、Y座標系に移す。
【0112】
このことから、このように検査された幾何学表面上で検出された電気信号のマップ45が構成され、前記マップ45は、検査された幾何学表面38上に検出された欠陥10の集合体を一挙にディスプレイすることができる。これらの欠陥10は、別々に46、または領域ごとに47、マップ45上に表わすことができることがわかる。
【0113】
有利には、照らされるゾーン17と観察されるゾーン22は、マップ45の分解能を改良することができるように連続している。
【0114】
有利には、レンズ51を用いて観察されるゾーン22の光学的実像50が構成され、さらに前記光学的実像50から、射出光21が検出される。実像という言葉は、幾何光学の意味においてとらえられ、像はスクリーン上に集められることを意味する。このような配置は、射出光21を集中させ、万一の漏光から切り離すという効果を有し、漏光及びハニカムのゆがみに対するこの方法の公差をかなり改善するという結果を有する。実際に、射出光21は、欠陥10または隔壁7上の反射に続く欠陥10の虚像から生じ、これらの欠陥は、観察されるゾーン22の光学的実像50の内部で、非常に明るい小さな画像の形で現れることがわかる。反対に、漏光は、光学的実像50上に、減衰された全体の陰影を発生する、あるいはまた、結果的に欠陥10の画像とは明確に区別される隔壁7の画像またはハニカム1の自由表面4の画像を発生させる。このようにして、空洞ごとに少なくとも8つの点の分解をともなう射出光21の検出は、すぐれた分離を可能にし、適切な画像を与える。
【0115】
理論上は、レンズ51は、その中心が観察されるゾーン22の下であらゆる空洞5の底部8の正面に来るように、ハニカムから十分に隔てられていなければならず、この理論上の隔たりは、結果的に観察境界線23の長さ及び空洞5の深さに比例し、この理論上の隔たりはまた、前記空洞5の幅に反比例しなければならない。しかしながら、実際に、当業者は、何回かの実験によって、かなり割合でこの距離を小さくすることが可能であろう。これらの試験から、実際に以下を確認することが可能である。
【0116】
− レンズ51はまた、、レンズの中心それ自体が、空洞5の底部8を見ることができなかったとしても、その周辺に達する射出光21をキャッチすることができる。
【0117】
− 隔壁7上の反射は、各欠陥10の複数の虚像をつくりだし、前記虚像の1つまたはいくつかは、空洞5の開口部6を通してレンズ51によってキャッチすることができる。
【0118】
方法の第1の実施形態では、レンズ51は、欠陥10の鮮明な画像を発生することができるように、空洞5の底部8上で調節される。
【0119】
有利には:
− 観察されるゾーン22は、それ自体が、第2の光源53によって、しかし照らされるゾーン17よりは弱い光度で照らされる。
【0120】
− レンズ51は、底部8からの空洞5の高さの20%から50%の間に位置する調節点52において調節される。
【0121】
このような配置は、前記欠陥10の鮮明さを優先させながら、欠陥のマップ45において、欠陥10の画像及びハニカム1の自由表面4における空洞5の画像を同時に出現させ、その結果、このようにして、方法を実施するために使用される手段のすぐれた作動を恒常的に検査することができる。実際に、欠陥10がなければ、欠陥マップ45は、もはや何も現わさないが、それはまた使用される前記手段が故障したときも同じであることがわかる。このようにして、欠陥マップ45における空洞の画像の実際の存在は、使用された前記手段のすぐれた機能を証明している。実際に、第2の光源53は、このようにして照らされたハニカム1の明るさが、光の陰影の中に前記欠陥10を消滅させないように、欠陥10の画像の明るさ以上になるように調整される。
【0122】
有利には、第2の光源53は、隔壁7に平行な方向に沿って、観察されるゾーン22を照らす。このような配置とともに、第2の光源53から発生した光54は、観察される空洞5bの底部8を照らし、それは、直接行われるかまたは、隔壁7上の反射によって行われる。その結果、隔壁7の部分的溶融による欠陥10と、ろう付けの不足による欠陥10とを区別することが可能にある。実際に、空洞5の底部8の組織もまた、欠陥マップ45上に現れることがわかる。このようにして、この組織が、表皮2上に加工筋を示している場合には、表皮2がろう付けで覆われておらず、したがって、ろう付けの不足によって欠陥10が存在することを意味する。
【0123】
次に図10aを参照してみる。検査器具あるいは器械60は、幅Eのマスク26を有し、前記マスク26は、互いに連続し、平行な、しかも長方形の照明縁27と観察縁28によって側方向に範囲が限定される。幅Eは当然のことながら、照明縁27と観察縁28との間で測定される。照明縁27は、5×E以上の長さをもち、結果的に、連続し、E以上の長さD1の間隔で、少なくとも5つの幾何学点Aを有する。同様に、観察縁28は、5×E以上の長さを有し、結果的に、E以上の長さD2の間隔で、連続する少なくとも5つの幾何学点Bを有する。光源15は、前記マスク26の後方に配置され、マスク26の前方から後方に向かって、照明縁27の近くで入射光16を投影させる。万一の射出光21の検出及び信号化手段20は、マスク26の後方に配置され、前記射出光21は、観察縁28の近くでマスク26の前方から後方に向かって通過する。互いに向かい合っている入射光16と射出光21を考慮する場合、入射光16は、照明縁27の幾何学点Aの付近を通り、射出光21は、観察縁28上の幾何学点Bの付近を通り、セクタABはマスク26の幅Eに対応し、入射光16と射出光21は、10°未満、好ましくは5°未満の角度を形成する。光源15は、たとえば、複数の基本的電球によってまたは、照明縁に平行に配置され、円筒形反射鏡に結合された管状電球によって構成することができる点が注目される。
【0124】
次に図10bを参照してみる。本発明の他の実施形態においては、マスク26は、たとえばLEDダイオードから出た、ここに図示されていない入射光が各々を通る連続する円形の孔の第1のラインを有する。同様に、このマスク26は、連続する円形の孔の第2のラインを有し、その孔の各々を通して、ここには図示されていない万一の射出光が検出され、検出は、たとえば、フォトダイオードまたはフォトトランジスタを使用して行われる。孔は、厚さ方向にマスク26を横断し、孔の2つのラインは、真っ直ぐかつ平行である。第1のラインの孔の円周の集合体は、少なくとも第1のラインの方向に、断続的な観察縁27を構成する。同様に、第2のラインの円周は、少なくとも第1のラインの方向に、断続的な観察孔28を構成する。このマスクは、前記空洞の大きな直径に沿って、また孔のラインに垂直に、6角形空洞の走査を行うのにとりわけ適合する。そのために、各ラインの孔は、6角形の空洞の小さい直径に等しい距離D1、D2にあり、比D1/E及びD2/Eは、照らす孔と観察する孔が、十分な面積と隣接する2つの空洞をカバーできるように、孔があまりに隔てられすぎないように、0.5以上となる。実際に、当業者は、好ましくは、0.7から0.8の間の比D1/E及びD2/Eを採用するだろう。この例において、照明縁27と観察縁28は、要求される特性を遵守する幾何学点、すなわち、それぞれA、A’及びB、B’の2つの列を有することが注目される。
【0125】
実際に、入射光16は完璧ではなく、先の特性から逸脱する光線を有する場合もある。しかしながら、当業者は、その光源が、マスクの下に光線を通そうとしないように注意するであろう。
【0126】
次に、図1と10aを参照してみる。器械60は、空洞5の開口部6がEより小さい幅L1をもつのに対して、隣接する2つの空洞5の開口部6の幅L2がEより大きい、ハニカム1の自由表面4上に設置することができ、前記開口部6の幅はマスク26の幅の方向に測定され、前記器械は、空洞5aのラインを照らすことができ、その開口部6aは、照らされるゾーン17の下にあり、入射光16は、照明縁27の前を通り、同様に、前記器械60によって、放射された射出光21のおかげで、観察されるゾーン22の下に位置する開口部6bによって欠陥10を同時に観察することが可能になり、前記射出光21は、観察縁28の前を通る。マスク26は、円筒形のほぼ一部を形成するハニカム1を検査することができるように、長さ方向で湾曲することができる。一般に、ハニカムの自由表面は、母線と呼ばれる幾何学線の移動によって幾何学的に発生する場合に、前記マスク26に前記母線の形状が与えられる。実際に、マスク26は、ハニカム1の空洞5自体が自由表面4に垂直な場合には、スクリーン(遮蔽物)29に対して垂直となるであろう。
【0127】
器械の特定の実施形態においては、マスク26は、長さ方向において柔軟となる。このような配置から、マスク26は、そのマスクが押し当てられるハニカム1の自由表面4の形状をもつことが可能である。このような器械は、自由表面4が湾曲しているとともに、調整されていないハニカム1の検査を可能にする。調整された表面とは、まっすぐなまたは規則正しいラインの移動によって発生する可能性のある表面を意味する。こうした配置は、とりわけ、たとえばナセルまたは推力逆転器の構造におけるように、空洞5が大きな幅を持つようなハニカム1のために行われる。その場合、光源15は、照明縁27のすぐ後ろに配置された電気発光ダイオードのような複数の基本的光源によって構成することができ、前記電気発光ダイオードのサポートもまた、柔軟なマスク26の変形に従うために柔軟にすることができる。
【0128】
次に、図11を参照してみる。とりわけ面積が大きく、大きな空洞を有するハニカムに適合した器械の特定の形態において、器械はハニカム1の自由表面4に対してスライドによる移動37を引き起こすハンドスキャナ70の形をとる。ハンドスキャナ70は、ソール72を備え、このソールによってスキャナ70は自由表面4上に押し当てられる。ソール72は、照らされる孔73の列と、その照らされる孔の列73にほぼ平行で、それぞれソール73に組み込まれたマスク26とスクリーン29によって照らされる孔74の列から分離された観察される孔74の列の厚さ方向に穿孔される。ハンドスキャナ70は、複数の基本的光源に分割された光源15を有し、前記基本的光源15aの各々は、照らされる孔の後方に配置され、照らされる孔73の前方及びソール72と接触するあらゆる物体を鮮明な輪郭とともに照らすことができるように、照らされる各孔73を通して入射光16を投影する。基本的な各光源15aは、たとえば、ここには図示されていない遠隔の光源に接続された光ファイバ、またはLEDダイオードまたはレーザダイオードによって構成することができる。ハンドスキャナ70はまた、射出光21の検出手段20を有し、前記検出手段20は、基本的な検出手段20aに分割され、前記基本的(単位)検出手段20aの各々は、観察される孔74の後方に配置され、観察される孔74を通って通過する射出光21を受け取る。基本的な各検出手段20aは、光電子トランスデューサ、すなわち、フォトダイオードやフォトトランジスタのような、光を電流に変換するトランスデューサである。さらに、ここには図示されていないが隔てられた光電子トランスデューサに接続された光ファイバとすることができる。各基本的検出手段20aは、電子回路80を介してパイロットランプ75を起動する。有利には、パイロットランプ75は、欠陥が検出された場所を直接的に知らせることができるように、基本的検出手段20aのほぼ後方に、一列に配置される。検出と信号化は瞬間的に行われることがわかる。ハニカム1の自由表面4に対するハンドスキャナ70の移動中、パイロットランプ75は、ハンドスキャナ70が、欠陥10の上を通るたびに点灯し、ハンドスキャナ70が移動してしまうと消える。
【0129】
次に図12を参照してみる。電子回路80は、各光源15、15aに接続され、電子回路に電流を供給する少なくとも1台のエネルギー発生器81を有する。電子回路80はまた、各々、バックグランド分離器83に結合された増幅器82を備えており、増幅器82とバックグランド分離器83の集合体は、隣接するP≧1の基本的検出器20a及びパイロットランプ75に接続される。増幅器によって、基本的検出機20aから送信された弱い信号を増幅することができ、バックグランド分離器83によって、周囲の光の影響を排除することができる。この分離器は、たとえば、従来の技術として挙げた、特許FR.2.716.260またはUS.5.548.400で提案されているタイプのものとすることができる。その場合、エネルギー発生器81は電流を供給され、バックグランド分離器83は、前記エネルギー発生器81から生じる信号に基づいて誘導される。
【0130】
再び、図11を参照してみる。本発明の特定の実施形態において、スキャナ80は、好ましくは取外し可能なフード86が上に取り付けられた平らなベッドプレート85を有する。ソール72は、ベッドプレート85の一端に固定され、ベッドプレート85の他端にはすべり座87が固定される。その結果、ハンドスキャナ70を、ソール72とすべり座87上に押し当てながら、ハニカム1の自由表面4上で滑らせることができる。基本的光源15aと基本的検出手段20aは、それぞれ、照らされる孔73と観察される孔74の正面に、また前記孔の後方で、ベッドプレート85内に配置される。基本的光源15aと基本的検出手段20aは、ヘッドのプリント回路88に接続され、そのプリント回路自体が、層状の第1のケーブル90と主要プリント回路89上に配置された第1のコネクタ91によって、主要プリント回路89に接続される。主要プリント回路89は、ベッドプレート85に固定され、上述したように作動する電子回路80を支持し、この電子回路80は、複数のチャネルを有する。主要プリント回路89は、第2のコネクタ92と第2の層状ケーブル93によって、第2のプリント回路94に接続され、このプリント回路上に、台座95を介してフード86の上方に一列に配置されたパイロットランプ75が接続される。
【0131】
幅100mmのハンドスキャナ70の電子回路80は、たとえば12のチャネルを含むことができ、その結果、8mmの12の空洞の幅において走査によって表面を検査することが可能になる。空洞が異なるサイズであるハニカム1を検査するためには、光電子エレメントの数を変えたり、さらにソール72、台座95、ヘッドのプリント回路88、第2のプリント回路94を変えて、さらにそれらを、不変なままである同一主要プリント回路89と同一電子回路80に接続すればよい。たとえば、空洞が幅12mmとなる場合には、幅100mmのこのハンドスキャナ70によって、幅が8つの空洞の面積を検査することができるようになり、こうして電子回路80の4つのチャネルは無駄になる。
【0132】
再び、図9を参照してみる。好ましい実施形態においては、器械60は、光源15と、マスク26と、平らなスクリーン29を有し、そのうちの前記マスク26は、スクリーン29に対して垂直な側面を構成する。器械60は、また、写真タイプの少なくとも1つのチャンバ100を有し、前記チャンバは、レンズ51と、光電レセプタのバー(barrette)101を備える。幾何学軸51aを有するこのレンズ51は、マスク26の後方に位置し、ほぼ、マスク26の観察縁28に照準を合わせ、幾何学軸51aは、この観察縁28にほぼ直交し、スクリーン29とともに、10°未満の入射角βを形成する。レンズ51は、チャンバ100の中で、マスク26の後方から見て、観察縁28の付近に空間の実像50を形成する。したがって、この実像50は、3つの部分で構成される。すなわち、連続して、後方から見たマスク26の実像102と、このマスク26がスクリーン29によって隠されていない場合には、同じくマスク26の後方から見た観察縁28の実像103と、同じくマスク26の後方から見た観察縁28の前の空間のマスク以外の実像104である。光電レセプタのバー101は、レンズ51から来る光を受け取り、観察縁の実像103に平行に、前記観察縁の実像103の付近で、マスク以外の実像104上に配置される。光電レセプタのバー101は、レンズ50の幾何学軸51a上に来る必要はなく、正確な像を集めることができるように、遠ざかりすぎなければよい。当業者は、マップ45上に欠陥10をできるだけはっきりと表わすことができるように、チャンバ100の位置を調整するであろう。
【0133】
光電レセプタのバー101は、出力自体は計算機113に接続されているアナログ−デジタル変換器112の入力に接続される。この変換器112は、光電レセプタ101を検査し、各光電レセプタによって受け取られる信号の強さと、光電レセプタのバー101上で前記光電レセプタの位置を示すダブレットで構成された欠陥のデジタル信号114を発生させる。
【0134】
器械60はまた、マスク26にほぼ平行な移動の方向37に沿って、また強制的ではないが好ましくは、照明縁27と観察縁28に垂直に、マスク26に対して、マスクと相対的に、ハニカム1を位置決めし、次々と表わすための手段116を備える。ハニカム1は、可動型とすることもでき、マスク26は、たとえば固定型設備の場合には、固定型とすることができ、あるいは、ハンドスキャナタイプの器械の場合には逆にすることができる。
【0135】
実際に、マスク26に対してハニカム1を位置決めし、次々と現わすための手段116は、自由表面4とマスク26との間の距離を、マスクの幅E以下の距離に保つ。逆の場合には、前記自由表面4の凸凹の結果として偽の欠陥信号が発生する危険が大きくなる。
【0136】
器械60は、また、マスク26の前でハニカム1の移動37を測定するための手段117を有し、前記移動測定手段117はまた、計算機114に接続され、移動のデジタル信号118を供給する。
【0137】
さらに、器械60は、計算機113に結合されたマッピングソフトウェアを有し、前記ソフトウェアは、欠陥のデジタル信号114と移動のデジタル信号118に基づいて、欠陥マップ45を構成する。
【0138】
オペレータは、何回かの実験によって、チャンバ100の向きを調整し、マップ45上の欠陥10をできるだけはっきりと現わすことができるように、反射によって、観察縁28の実像103の相対的位置を調整するであろう。
【0139】
計算機113は、市販のマイクロコンピュータとすることができ、マッピングソフトウェアは、このようなマイクロコンピュータと使用することができるスキャナとともに通常市販されている、いずれかのソフトウェアとすることができる。この解決策は経済的であるとともに、スクリーン120上に、直接的に、リアルタイムで、欠陥のマップ45をディスプレイすることが可能である。このマップ45はまた、マイクロコンピュータに接続されたプリンタ121上で要求に基づいてプリントアウトすることもできる。
【0140】
有利には、光源15は、遠ざかった光源に接続された光ファイバ層であり、前記光ファイバは、照明縁27に向かい合ったマスク26の後方に位置し、前記光ファイバの先端15bは、たとえば、前記光ファイバの直径の20倍、照明縁27から引っ込んだ位置にあり、前記光ファイバ層は、マスク26に垂直に、照明縁27に平行な向きである。マスク26が、単にスクリーンの側面29によって構成されている場合には、これらの光ファイバは、スクリーン29の照らされる面29aに対して、すなわち光源15の側から押し当てられる。こうした配置は、ほとんど場所を取らないという利点を有し、さらにハニカムの空洞に対して完全に方向づけられた非常に強い入射光16を発生することができる。実際、この入射光16は、マスク26に完全に垂直な光の層を形成しながら、照明縁27の前に到達する。ハニカム1の自由表面4の凸凹に対する公差は大きくなる。前記自由表面4から、マスクの幅Eの2倍に等しい距離まで、マスク26を遠ざけることが可能である。このような結果は、理論上は、また点的な光源と集光鏡によって発生し、平行になる入射光を使用することで得られる点が留意できる。しかしながら、このような解決策は、光ファイバ層を実施する解決策とは反対に、光源と集光鏡の集合体が場所をとることから、実施が難しい。
【0141】
器械60は、唯1つのレンズ51と唯1つのチャンバ100のみを備えることができる。こうした解決策は、十分な長さにわたって、空洞のラインを同時に観察するために、レンズ51とマスク26との間に十分な距離を可能にする固定設備の場合には最も簡単である。器械60はまた、平行に配置されたN>1個のチャンバ100に結合したN>1個のレンズ51を有することができる。このような配置は、その効果として、観察縁28と実像50との間の距離をNで割り、その結果、器械60の場所をかなり減少させることができる。この後者の解決策は、とりわけ、たとえばハンドスキャナタイプの小さい場所しか必要としない器械60に適合している。それはまた、発生した実像50の非常に優れた分解能を保持しながらも、小さいサイズで低価格のレンズ、たとえば一般に市販されている非球面の鋳造レンズによる対物レンズを使用することを可能にする。いずれの場合にも、対物レンズ51は、観察縁28に近づくことができ、チャンバ100は、鏡によって光束を妨げながら、短くすることができる。
【0142】
器械はまた、器械60に連動する第2の光源53を有し、しかしながら、前記第2の光源53は、光源15より弱く、前記第2の光源53は、検出手段20とスクリーン29の同じ側に配置され、前記第2の光源53は、マスク26の後方から前記マスク26の前方にいたる第2の光54を発生し、前記第2の光54は、観察縁28の前を通り、少なくとも観察縁28と同じ高さに達する。このような第2の光54は、ハニカム1の自由表面4のような、マスク26の前に位置する、または、観察縁28側からマスクをはみ出してマスク26の付近に位置する、あらゆる物体を照らし出すことができる。少なくとも観察縁28のすれすれに達しながら、画像が、チャンバ100によって捕らえられる自由表面4の部分が照らされる。実際に、第2の光54は、入射光16に比べ、少なくとも10倍弱い。
【0143】
有利には、第2の光54は、スクリーン29に平行であり、観察縁28に直交している。このことから、観察される空洞5bの底部8を照らすことが可能である。
【0144】
実際に、位置決め及び並進手段116とマスク26との間の相対的移動37は、前記減速伝達装置131を介して作動するモータ130によって行なわれる。有利には、相対的移動117の測定手段は、前記モータ130と前記原則伝達装置131との間に配置される。このような配置とともに、相対的移動の測定は、大きな長さにわたって、迅速に移動する機械的機構において行われ、その結果、測定可能な最小の移動を小さくし、反射によって、マップ45上に現れることができる細かい精度を改善することができる。
【0145】
次に、図13を参照してみる。しばしば、航空機用のターボエンジンに、ハニカム1のリング135が存在しており、前記リング135は円形及び円筒形、あるいはほとんどの場合、円錐台形であり、空洞の開口部は、内側に向かって湾曲し、前記リング135は、ターボエンジンのロータとスタータの羽根の間の密閉ライニングとして使用される。リング135が、この製造段階で一体成形されている場合は、従来の唯一の検査方法は、空洞を明るくし、隣接する空洞内のろう付け欠陥を通る光を検出するというものである。そのことは、従来の技術として挙げられた特許FR.2.716.260によって提案された器械を用いて、または内視鏡を用いて行うことができる。いずれの場合にも、この検査は大変時間がかかりで、サンプリングによってしか行うことができない。本発明は、このような検査を迅速にまた完全に、すなわちハニカムの自由表面の完全性のために徹底して行うことを可能にする。そのために、位置決め及び並進手段116は、マスク26の前にハニカムのリング135を次々に出現させるための回転プレート136と、マスク26の前にハニカム135の前記リングを位置決めさせるための円形取付台137を有し、前記円形取付台137は、回転プレート136上に配置され、前記回転プレート136の回転用幾何学軸136aに対してセンタリングされる。この回転プレート136は、減速伝達装置131を介して、モータ130によって駆動され、相対的移動測定手段117は、モータ130と減速伝達装置131との間に配置される。
【0146】
リング135のテーパ比があまりに小さいまたはゼロである場合には、レンズ51の幾何学軸51aは、前記リング135と衝突するので、レンズ51は、リング135の上方に配置され、ここに図示されていない鏡を介して前記リング135の内側表面を眺める。
【0147】
このような器械によって、マスク26にその厚さ方向において、リングの断面と相補的な断面を与えることによって、バーップがおよそ10mmの階段状の断面をともなうリング135を検査することが可能になった。
【0148】
リング135は、この製造段階では、ここには番号付けされていない独立したセクタの形で現れ、それらのセクタは有利には、ともに検査されるように、取付台137の中に並んで配置される。
【0149】
再び図9を参照してみる。有利には、マスク26と、位置決め及び並進手段116は、照明縁27と観察縁28に垂直な方向に沿って互いにスライドし、前記方向はスクリーン29に平行となり、器械60はまた、前記マスク26を互いに自動的に近づける弾性戻り手段と、前記位置決め及び並進手段116を有する。このような配置によって、マスク26は、マスクの前に及びマスクの付近に配置されたあらゆる物体、とりわけハニカム1の自由表面4に対して自動的に接触し、その結果、自由表面4がより凸凹であるようなハニカム1の検査が可能になる。実際に、このようにしてマスク26と自由表面4との間隔があまりにあいてしまうことによって偽の欠陥信号が発生するのをを防ぐことができる。特定の実施形態では、マスク26は、ハニカム1が前記マスク26の前に次々に現れる間中、常にハニカム1に押し当てられており、このことから、マスク26とハニカム1との間に出現するおそれのある空間を最小限に保ち、結果的に、ハニカム1の形状の凸凹に対する器械の公差を増大させることが可能になる。本発明の他の実施形態においては、マスク26は、たとえばストッパによって保持される。このストッパを、自由表面4の限られた距離に調整することで、前記自由表面4上のマスク26の恒常的な接触及び摩擦を防ぐことができる。こうした摩擦は、マスクの摩耗を発生させ、定期的なマスクの交換を必要とする。ただし、自由表面4があまりに凸凹である場合には、その表面はマスク26に接触してしまい、後方に向かって損傷することなくマスクを押戻すことになるだろう。
【0150】
次に、図14を参照してみる。ここでは、マスク26とスクリーン29の集合体をマスク−スクリーン138と呼ぶ。マスク−スクリーン138は、マスク26のほぼ平行に、すなわち、スクリーン29にほぼ垂直に配置された2つの平らな前方板ばね140によって、前方に、すなわちマスク26の近くで保持される。マスク−スクリーンの集合体138は、同様に、少なくとも1つの後方板ばね141によって後方で保持され、前記後方ばね141は、前方ばね140にほぼ平行に配置され、前記後方ばね141は、少なくとも4分の1回転するためにねじられている。このような配置によって、2種類の自由度、すなわちマスク26にほぼ垂直な方向に沿った並進における自由度142と、前方ばね140のほぼ平行な幾何学軸143aに沿って、前記前方ばね140のほぼ中間点に位置する回転143における自由度をともない、マスク−スクリーンの集合体138を遊びも摩擦もなく保持することが可能になる。回転における自由度は、後方ばね141のねじりによって得られることがわかる。マスク−スクリーンの集合体138がハニカム1の自由表面4に対して押し付けられる場合には、前記自由表面4の凸凹やゆがみにもかかわらず、マスク26の前をハニカム1が相対的な移動37を行う間中、前記自由表面4に押し付けられたままになる。
【0151】
こうした配置には複数の利点がある。
【0152】
− マスク−スクリーンの集合体138が、遊びも摩擦もなく、すなわち摩耗することなく保持される。
【0153】
− 2つの自由度142及び143にしたがってマスク−スクリーンの集合体138が移動している間中、実像50の側方向の移動は、二次元のままであり、すなわち非常に小さく、そのことがマスク26に対する検出手段20の調整を損なうことはない。
【0154】
− 可動部品は非常に軽くすることもでき、その結果、マスク26の前に非常に迅速にハニカム1が次々現れるようにすることができる。
【0155】
ここで図14と15を同時に参照してみる。有利には、スクリーン29は、軽合金または補強ファイバ+ポリマ含浸樹脂の複合材料でできた薄板である。マスク26は、取り外しできるように、スクリーン29に結合された摩耗部品またはマスクホルダ144の側面によって構成され、前記マスクホルダ144は、それ自体が、マスク26を構成する長方形及び垂直な側面を有する金属プレートとすることができる。前記プレートは、その摩擦品質と摩耗耐性を改善するために、少なくともマスク26のレベルで処理を受ける。この処理は、たとえば窒素処理とすることができる。後方ばね141の数は2つであり、おおよそ正方形の角度に沿って後方ばね140とともに配置される。前方及び後方ばね140、141は、それらの先端に、それぞれ垂直な脚140a、140b及び141a、141bを有し、前記ばね140、141は、脚140a、140bによってマスク−スクリーンの集合体に結合され、前記ばね140、141は、他の脚140b、141bによってここに図示されていないサポートに結合される。光源15は、スクリーン29の一面に押し当てられ、ばね140、141の間を通過する光ファイバ層である。スクリーン26とマスクホルダ144は、不透明な黒い表面処理を受ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハニカムの断面と、欠陥検出の一般的方法を示す図である。
【図2】ハニカムの表面における空洞の開口部と、前記開口部のサイズに応じた照らされるゾーンと観察されるゾーンを結び付ける条件を示す図である。
【図3】ハニカムの表面における空洞の開口部と、前記開口部のサイズに応じた照らされるゾーンと観察されるゾーンを結び付ける条件を示す図である。
【図4】空洞の2本のライン間の欠陥の同時検査と、走査による検査、さらにそれら2つの検査形態の組み合わせを示す図である。
【図5】ハニカムの表面における空洞の開口部と、照らされるゾーンと観察されるゾーンが、目立たない基本的ゾーンで構成されている場合における、前記開口部のサイズに応じて照らされるゾーンと観察されるゾーンとを結び付ける条件の適用を示す図である。
【図6】ハニカムの表面における空洞の開口部と、照らされるゾーンと観察されるゾーンが、目立たない基本的ゾーンで構成されている場合における、前記開口部のサイズに応じて照らされるゾーンと観察されるゾーンとを結び付ける条件の適用を示す図である。
【図7】ハニカムの表面における空洞の開口部と、照らされるゾーンと観察されるゾーンが連続している場合における、前記開口部のサイズに応じて照らされるゾーンと観察されるゾーンとを結び付ける条件の適用を示す図である。
【図8】ハニカムの表面における空洞の開口部と、照らされるゾーンと観察されるゾーンが連続している場合における、前記開口部のサイズに応じて照らされるゾーンと観察されるゾーンとを結び付ける条件の適用を示す図である。
【図9】光学画像の構成による方法、また、スキャナタイプの情報処理手段を用いた前記欠陥のマッピングによる方法の実施形態を示す図である。この図はまた、対応する器械も示している。
【図10a】照明縁と観察縁が直線的かつ平行である場合の、特定の実施形態における検査器械の最小限の手段を示す図である。
【図10b】照明縁と観察縁が分割されている場合の、特定の実施形態における検査器械の最小限の手段を示す図である。
【図11】瞬間的にディスプレイできるハンドスキャナタイプの器械を示す図である。
【図12】図11に示されたスキャナのために必要となるエレクトロニクス手段を示す図である。
【図13】ハニカム状の円錐台形リングを検査するための器械を示す図である。
【図14】前記板ばねの側から見た板ばね上のスクリーンの取付けを示す図である。
【図15】板ばねと向かい合った側から見た同一スクリーンの取付けを示す図である。
【符号の説明】
1 ハニカム
2 表皮
3 空洞心材
4 自由表面
5 空洞
6 開口部
7 隔壁
8 底部
15 光源
15a 基本的光源
15b 光ファイバの先端
16 入射光
17 照らされるゾーン
18 照明境界線
20 検出手段
20a 基本的検出手段
21 射出光
22 観察されるゾーン
22a 上方の空間
23 観察境界線
25 中間ゾーン
26 マスク
27 照明縁
27a 開放された線
28 観察縁
29、120 スクリーン
37 移動
38 幾何学表面
50 実像
51 レンズ
51a 幾何学軸
52 調節点
53 第2の光源
54 第2の光
60 器械
72 ソール
73、74 孔の列
75 パイロットランプ
82 増幅器
83 バックグランド分離器
100 チャンバ
101光電レセプタのバー
103 観察縁の実像
104 マスク以外の実像
112 サンプリング用アナログ−デジタル変換器
113 計算機
114 デジタル信号
116 並進手段
117 移動測定手段
118 移動のデジタル信号
130 モータ
131 減速伝達装置
136 回転プレート
136a 回転用幾何学軸
137 円形取付台
138 マスク−スクリーン
140 前方ばね
141 後方ばね

Claims (31)

  1. ハニカム(1)が、隔壁(7)によって側方向に範囲が限定された隣接する空洞(5)で構成された空洞心材(3)を有し、前記心材(3)が、表皮(2)上に一方の側によって結合されるのに対して、他方の側はこの製造段階では、前記空洞(5)の開口部(6)に達する自由表面(4)を構成する、表皮上のハニカム構造の空洞心材の結合を検査する方法であって、
    光源(15)によって、ハニカム(1)の自由表面(4)上の照らされるゾーン(17)を照らす作業と、
    同じく前記自由表面(4)において、観察されるゾーン(22)内で、空洞(5)から出る射出光(21)を検出する作業とを含み、
    前記照らされるゾーン(17)と前記観察されるゾーン(22)との間の最小距離が、Eで表されて方向Dを画定し、
    距離Eは、開口部(6)の幅L1以上の大きさであり、前記幅L1が方向Dに沿って得られることを特徴とする方法。
  2. 幅Eが隣接する2つの空洞(5)の開口部(6)の幅L2より小さく、前記幅L2は同じように方向Dに沿って得られることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 互いに向かい合った照らされるゾーンと観察されるゾーン(17、22)の境界線が、それぞれ照明境界線(18)と観察境界線(23)と呼ばれ、前記照明境界線(18)と前記観察境界線(23)との間の中間ゾーン(25)は光を通さないマスク(26)によって覆われ、前記マスク(26)が、互いに向かい合った照明縁(27)と観察縁(28)によって側方向が縁取られ、前記照明縁(27)は照明境界線(18)と同じ形状を有し、その境界線の上方に位置づけられ、前記観察縁(28)は観察境界線(23)と同じ形状を有し、その境界線の上方に位置づけられ、入射光(16)が前記照明縁(27)に達することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 光源(15)によって与えられた入射光(16)が、ハニカム(1)の自由表面(4)に対してほぼ垂直であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 照明境界線及び観察境界線(18、23)が、連続するN個の空洞(5)上に延在し、Nは3以上の数であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 照明境界線及び観察境界線(18、23)が、ハニカム(1)の自由表面(4)における移動の幾何学線(37)に沿って、いっしょに動かされることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  7. 照明境界線及び観察境界線(18、23)が、連続するN個の空洞(5)上に延在し、Nは3以上の数であり、さらに前記照明境界線及び観察境界線(18、23)が、ハニカム(1)の自由表面(4)における移動の幾何学線(37)に沿って、いっしょに動かされることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  8. 観察されるゾーン(22)の上方の空間(22a)が開放され、射出光(21)の検出が視覚的に行われることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 照明境界線及び観察境界線(18、23)が、連続するN個の空洞(5)上に延在し、Nは3以上の数であり、さらに前記照明境界線及び観察境界線(18、23)が、ハニカム(1)の自由表面(4)における移動の幾何学線(37)に沿って、いっしょに動かされ、その結果、検査される幾何学表面(38)が発生する方法において、
    移動の幾何学線(37)に沿って、照明境界線(18)と観察境界線(23)の共同の移動が測定され、
    観察境界線(23)に沿って発生する射出光(21)の位置が特定され、
    X、Y座標系に、射出光(21)の発生が示され、移動の測定値はX、Y座標の一方に得られ、対応する射出光の位置は他方のY、X座標に得られることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 観察されるゾーン(22)が連続し、レンズ(51)を用いて観察されるゾーン(22)の実像(50)が構成され、さらに前記光学的実像(50)に基づいて射出光(21)が検出されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. レンズ(51)が空洞(5)の底部(8)で調節されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 観察されるゾーン(22)それ自体が、第2の光源(53)によって、しかも照らされるゾーン(17)より小さい光度で照らされ、
    レンズ(51)が、底部(8)からの空洞(5)の高さの20%から50%の間に位置する調節点(52)上で調節されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  13. 第2の光源(53)が、隔壁(7)に平行な方向に沿って、観察されるゾーン(22)を照らすことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 表皮上のハニカムの空洞心材の結合を検査する方法を実施するために特別に設計された器械(60)であって、
    a)照明縁(27)と、前記照明縁(27)に向き合った観察縁(28)とによって側方向に範囲が限定される光を通さないマスク(26)と、
    b)マスク(26)の後方に配置された光源(15)であって、前記光源(15)はマスク(26)と連動し、マスク(26)の後方からマスク(26)の前方に向かう入射光束(16)を発生し、前記入射光束(16)はマスク(26)と照明縁(27)によって部分的にカットされ、このようにして、前記マスク(26)が、観察縁(28)の側から入射光束(16)の外に部分的に延在し、前記観察縁(28)それ自体が前記入射光束(16)の外にくるような光源(15)と、
    c)マスク(26)の前方からマスクの後方に向かう万一の射出光(21)を検出するための手段(20)であって、マスク(26)と連動し、前記射出光(21)は、マスクの付近で、観察縁(28)の前を通過するような手段(20)とを有し、
    さらに、照明縁(27)上の連続するM個の幾何学点Aと、観察縁(28)上の連続するM個の幾何学点Bにおいて、Mは5以上の数であり、照明縁(27)と観察縁(28)との間の距離ABが最小で、しかもEに等しく、2つの幾何学点A間の距離D1は0.5×E以上であり、2つの幾何学点B間の距離D2もまた0.5×E以上であり、M個の幾何学点Aは、その先端に位置する2つの幾何学点Aが互いに、幾何学点Aのいかなるダブレットの距離よりも大きい距離にあるような、開放された線(27a)を形成し、M個の幾何学点Bもまた、その先端に位置する2つの幾何学点Bが互いに、幾何学点Bのいかなるダブレットの距離よりも大きい距離にあるような、開放された線を形成することを特徴とする器械。
  15. マスク(26)の最小幅Eが36mm以下であることを特徴とする請求項14に記載の器械。
  16. 入射光(16)と、前記入射光(16)の正面の射出光(21)が10°未満の角度αを作り出すことを特徴とする請求項14または15に記載の器械。
  17. マスク(26)が、前記マスク(26)に対して垂直な方向に沿って柔軟であることを特徴とする請求項16に記載の器械。
  18. 光源(15)から出て、検出手段(20)に到達するおそれのある、万一の漏光を妨げることができるように、光源(15)と射出光(21)の検出手段(20)との間に配置された光を通さないスクリーン(29)を有することを特徴とする請求項14から16のいずれか一項に記載の器械。
  19. スクリーン(29)が、マスク(26)まで延在し、光源(15)から出て、観察されるゾーン(22)に到達するおそれのある万一の漏光を妨げることができるように、そのマスク(26)上で後方から照明縁(27)と観察縁(28)との間に達することを特徴とする請求項18に記載の器械。
  20. マスク(26)がスクリーン(29)に組み込まれ、その側面を構成することを特徴とする請求項19に記載の器械。
  21. 少なくとも5つの照らされる孔の列(73)と、少なくとも5つの観察される孔の列(74)によって、厚さ方向において穿孔された光を通さないソール(72)であって、これらの観察される孔の列(74)は照らされる孔の列(73)に平行で、それぞれが前記ソール(72)に組み込まれたマスク(26)とスクリーン(29)によって照らされる孔の列(73)とは切り離されているようなソール(72)と、
    複数の基本的光源(15a)に分割される光源(15)であって、前記基本的光源(15a)の各々は、照らされる孔(73)の後方に配置され、前記照らされる孔(73)を通して入射光(16)を投影するような光源(15)と、
    光を電流に変換する基本的検出手段(20a)であって、前記基本的検出手段(20a)の各々は、観察される孔(74)の後方に配置され、前記観察される穴(74)を通して通過する射出光(21)を受け取る基本的検出手段(20a)と、
    パイロットランプ(75)と、
    各々がバックグランド分離器(83)に結合された複数の増幅器(82)であって、バックグランド分離器(83)と増幅器(82)の集合体はP≧1の基本的検出器(20a)とパイロットランプ(75)に接続されるような増幅器(82)とを備えることを特徴とする請求項18に記載の器械。
  22. パイロットランプ(75)がマスク(26)のほぼ後方に一列に配置されることを特徴とする請求項21に記載の器械。
  23. a)光電レセプタのバー(101)とレンズ(51)を備えた写真タイプの少なくとも1つのチャンバ(100)であって、前記チャンバ(100)がこのように装備されることによって、射出光(21)の検出手段(20)を構成し、前記レンズ(51)は、マスク(26)の後方に位置し、ほぼ観察縁(28)上に照準を合わせられ、前記レンズ(51)の幾何学軸(51a)は前記観察縁にほぼ直交し、スクリーン(29)とともに、10°未満の入射角βを形成し、前記レンズ(51)はチャンバ(100)内で、マスク(26)の後方から見た観察縁(28)の付近で空間の実像(50)を形成し、前記実像(50)は、同じくマスク(26)の後方から見た観察縁(28)の実像(103)と、同じくマスク(26)の後方から見た観察縁(28)の前の空間のマスク以外の実像(103)を含み、光電レセプタのバー(101)は、観察縁の実像(103)に平行して、マスク以外の実像(104)上に配置されるチャンバ(100)と、
    b)入力が光電レセプタのバー(101)に接続され、出力が計算機(113)に接続されたサンプリング用アナログ−デジタル変換器(112)であって、前記変換器(112)が、光電レセプタ(101)を検査し、前記デジタル信号(114)は、各光電レセプタによって受け取られた信号の強さと、光電レセプタのバー(101)上の前記光電レセプタの位置を示すダブレットで構成される欠陥のデジタル信号(114)を発生する変換器(112)と、
    c)ハニカム(1)を位置づけし、互いに相対的にマスク(26)に対してハニカム(1)を次々と並進させるための手段(116)と、
    d)マスク(26)の前のハニカム(1)の相対的移動(37)を測定するための手段(117)であって、同じように計算機(114)に接続され、移動のデジタル信号(118)を送る手段(117)と、
    e)計算機(113)に結合されたマッピングソフトウェアであって、欠陥のデジタル信号(114)及び移動のデジタル信号(118)から欠陥のマップ(45)を構成するソフトウェアとを備えることを特徴とする請求項18に記載の器械。
  24. 光源(15)が、より遠く離れた光源に接続された光ファイバ層であって、前記光ファイバが、照明縁(27)に向かい合ったマスク(26)の後方に位置し、前記光ファイバの先端(15b)は照明縁(27)より引っ込んでおり、前記光ファイバ層は、マスク(26)に垂直に、しかも照明縁(27)に平行に方向づけられることを特徴とする請求項23に記載の器械。
  25. 平行に配置されたN>1個のチャンバ(100)に結合されたN>1個のレンズ(51)を備えることを特徴とする請求項23または24に記載の器械。
  26. 器械(60)に連動した第2の光源(53)を有し、前記第2光源(53)は光源(15)ほど強くはなく、前記第2の光源(53)が、スクリーン(29)のチャンバ(100)と同じ側に配置され、前記第2の光源(53)が、マスク(26)の後方から前記マスク(26)の前方に向かう第2の光(54)を発生し、前記第2の光(54)が、観察縁(28)の前を通過し、少なくとも観察縁(28)にすれすれに達することを特徴とする請求項23から25のいずれか一項に記載の器械。
  27. 第2の光(54)が、スクリーン(29)に平行で、しかも観察縁(28)に垂直であることを特徴とする請求項26に記載の器械。
  28. 位置決め及び並進手段(116)とマスク(26)との間の相対的移動(37)が、減速伝達装置(131)を介して作動するモータ(130)によって確保され、さらに相対的移動の測定手段(117)が、前記モータ(130)と前記減速伝達装置(131)との間に配置されることを特徴とする請求項23から27のいずれか一項に記載の器械。
  29. 位置決め及び並進手段(116)が、回転プレート(136)と円形取付台(137)を有し、前記円形取付台(137)が、回転プレート(136)上に配置され、前記回転プレート(136)に対する幾何学的回転軸(136a)に対してセンタリングされることを特徴とする請求項23から28のいずれか一項に記載の器械。
  30. マスク(26)と位置決め及び並進手段(116)が、マスク(26)に垂直で、しかも照明及び観察縁(27、28)に平行な平面において、互いにスライドする器械であって、前記器械(60)が、前記マスク(26)と、前記位置決め及び並進手段(116)を互いに自動的に近づけることができる弾性戻り手段を有することを特徴とする請求項23から29のいずれか一項に記載の器械。
  31. マスク(26)とスクリーン(29)の集合体(138)が、マスク(26)に平行で、しかもスクリーン(29)に垂直に配置された、平らな2つの前方板ばね(140)によって、前方に、すなわちマスク(26)の近くに保持され、
    マスクとスクリーンの集合体(138)が、前方ばね(140)に平行に配置された少なくとも1つの後方板ばね(141)によって後方に保持され、前記後方ばね(141)が少なくとも4分の1回転するようにねじられていることを特徴とする請求項30に記載の器械。
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