JP3710653B2 - 多方向入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周囲の任意方向に操作される操作部材の操作により各種信号の入力を行う多方向入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ジョイスティックと呼ばれるこの種の多方向入力装置は、通常、ケース内に直交する2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通し、周囲の任意方向に操作されることにより各回動部材を回動させる操作部材と、ケース内に圧縮状態で収容されて、操作部材を中立位置に自動復帰させるスプリングと、上下一組の回動部材の各一端部に連結されて、各回動部材の回動角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段とを備えている。
【0003】
このような多方向入力装置では、操作部材の下部を下段の回動部材にその長孔の方向に回動自在に軸支する必要がある。この操作部材の軸支構造として、例えば実公平5−19925号公報、実公平7−27608号公報及び特開平10−283885号公報に記載の多方向入力装置では、操作部材の下部が下段の回動部材に、長孔の方向に直角な方向のピンによって連結されている。これにより、操作部材は、下段の回動部材の長孔の方向に回動し、上段の回動部材を回動させる。また、上段の回動部材の長孔の方向に下段の回動部材と共に回動し、下段の回動部材を回動させる。
【0004】
一方、操作部材を中立位置に自動復帰させる構造としては、実公平5−19925号公報に記載の多方向入力装置では、スプリングにより上方に付勢された押し上げ部材で上下一組の回動部材を中立位置に弾性的に保持する構造が採用されている。
【0005】
また、実公平7−27608号公報及び特開平10−283885号公報に記載の多方向入力装置では、この操作部材の自動復帰構造として、操作部材の下端部に設けられた皿状の操作体を、その下方に設けられたスプリングにより上方へ弾性的に押圧する構造が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来の多方向入力装置には、操作部材の軸支構造及び自動復帰構造に関連して以下の問題がある。
【0007】
いずれの多方向入力装置でも、操作部材の中間部がピンによって下段の回動部材に連結されているため、操作部材の全長が長くなり、装置高の抑制を含めた装置の小型化が困難である。
【0008】
操作部材を中立位置に自動復帰させる構造については、実公平7−27608号公報及び特開平10−283885号公報に記載の多方向入力装置では、操作部材の下方にスプリングが直列的に配置され、その下方にスプリングを収容するための大きな空間が必要となることにより、装置高の抑制を含めた装置の小型化が困難である。
【0009】
本発明はかかる事情に鑑みて創案されたものであり、装置高の抑制を含めた装置の小型化が容易な多方向入力装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る多方向入力装置は、ケース内に直交する2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通し、周囲の任意方向に操作されることにより各回動部材を回動させる操作部材と、操作部材を中立位置に自動復帰させる復帰機構と、上下一組の回動部材の各端部に連結されて、各回動部材の回動角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段とを備えた多方向入力装置において、上段の回動部材は、ケースに回転可能に軸支されており且つ上面がフラット面にされた両端軸部と、この両端軸部の間に設けられており且つ前記長孔が設けられた上側へ凸のアーチからなる円弧部とを有し、下段の回動部材は、ケースに回転可能に軸支されており且つ上面がフラット面にされた両端軸部と、この両端軸部の間に設けられており且つ前記円弧部の下側に嵌まり込む半球部とを有しており、この半球部は、上面に前記長孔が、下面に当該長孔と連通する下向きの凹部が設けられており、前記操作部材の下端部には、上半部が上方に凸の半球形状とされた抜け止め部が設けられており、この抜け止め部は前記半球部の凹部に上段の回動部材の回動方向と同一方向に回動可能に嵌合するようになっており、前記復帰機構は、上段の回動部材の円弧部及び下段の回動部材の半球部を囲うように配置され且つ当該回動部材の両端軸部のフラット面上に置かれた環状のスライダと、ケースの上面とスライダとの間に圧縮状態で保持されたコイルスプリングとを有し、このコイルスプリングにより付勢されたスライダが、回動部材のフラット面に弾性的に当接することにより、回動部材を中立位置に保持する構成となっている。
【0011】
また、本発明の請求項2に係る多方向入力装置は、ケース内に直交する2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通し、周囲の任意方向に操作されることにより各回動部材を回動させる操作部材と、操作部材を中立位置に自動復帰させる復帰機構と、上下一組の回動部材の各端部に連結されて、各回動部材の回動角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段とを備えた多方向入力装置において、上段の回動部材は、ケースに回転可能に軸支されており且つ上面がフラット面にされた両端軸部と、この両端軸部の間に設けられており且つ前記長孔が設けられた上側へ凸のアーチからなる円弧部とを有し、下段の回動部材は、ケースに回転可能に軸支されており且つ上面がフラット面にされた両端軸部と、この両端軸部の間に設けられており且つ前記円弧部の下側に嵌まり込む半球部とを有しており、この半球部は、上面に前記長孔が、下面に当該長孔を挟んで両側に位置する下向きの凹状の一対の軸受部が設けられており、前記操作部材の下端部には、当該操作部材に直角な2方向に突出する一対の回動軸部が設けられており、この回動軸部は前記半球部の軸受部に上段の回動部材の回動方向と同一方向に回動可能に嵌合するようになっており、前記復帰機構は、上段の回動部材の円弧部及び下段の回動部材の半球部を囲うように配置され且つ当該回動部材の両端軸部のフラット面上に置かれた環状のスライダと、ケースの上面とスライダとの間に圧縮状態で保持されたコイルスプリングとを有し、このコイルスプリングにより付勢されたスライダが、回動部材のフラット面に弾性的に当接することにより、回動部材を中立位置に保持する構成となっている。
【0012】
また、本発明の請求項3に係る多方向入力装置は、ケース内に直交する2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通し、周囲の任意方向に操作されることにより各回動部材を回動させる操作部材と、操作部材を中立位置に自動復帰させる復帰機構と、上下一組の回動部材の各端部に連結されて、各回動部材の回動角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段とを備えた多方向入力装置において、上段の回動部材は、ケースに回転可能に軸支されており且つ上面がフラット面にされた両端軸部と、この両端軸部の間に設けられており且つ前記長孔が設けられた上側へ凸のアーチからなる円弧部とを有し、下段の回動部材は、ケースに回転可能に軸支されており且つ上面がフラット面にされた両端軸部と、この両端軸部の間に設けられており且つ前記円弧部の下側に嵌まり込む半球部とを有しており、この半球部は、上面に前記長孔が、下面に当該長孔と連通する下向きの凹部及びこの凹部を挟んで両側に位置する下向きの凹状の一対の軸受部が設けられており、前記操作部材の下端部には、上半部が上方に凸の半球形状とされた抜け止め部と、該抜け止め部から操作部材に直角な2方向に突出する一対の回動軸部とが設けられており、前記抜け止め部は前記半球部の凹部に、前記回動軸部は当該半球部の軸受部に上段の回動部材の回動方向と同一方向に回動可能に各々嵌合するようになっており、前記復帰機構は、上段の回動部材の円弧部及び下段の回動部材の半球部を囲うように配置され且つ当該回動部材の両端軸部のフラット面上に置かれた環状のスライダと、ケースの上面とスライダとの間に圧縮状態で保持されたコイルスプリングとを有し、このコイルスプリングにより付勢されたスライダが、回動部材のフラット面に弾性的に当接することにより、回動部材を中立位置に保持する構成となっている。
【0013】
即ち、これらの多方向入力装置では、操作部材の下部に抜け止め部及び/又は回動軸部が設けられ、且つ該下部がケースの底板と下段の回動部材の間で回動可能に支持されるので、ピンを使用する場合と比べて操作部材の長さが抑制され、装置高の抑制を含めた装置の小型化が容易となる。また、操作部材を中立位置に自動復帰させるために、上下一組の回動部材が中立位置に保持されるので、操作部材の下方にスプリング収容のための大きな空間が不要となり、これによっても小型化が容易となる。回動軸部は、ピンなしでも、操作部材の軸回りの回転を阻止できる。
【0014】
スライダは、上下一組の回動部材の上下いずれに設けてもよいが、小型化の点からは回動部材の両端軸部の上方に設けるのが好ましい。上下一組の回動部材の下方に設けられた場合、そのスライダは下方のスプリングにより上方に付勢され、回動部材の両端軸部に下向きに形成されたフラット面に下方から弾性的に当接する。上方に設けられた場合、そのスライダは上方のスプリングにより下方に付勢され、回動部材の両端軸部に上向きに形成されたフラット面に上方から弾性的に当接する。
【0015】
また、本発明の請求項4に係る多方向入力装置では、操作部材の抜け止め部をケースの底板上に周囲の任意方向に回動可能に支持する構造として、操作部材の下端面に設けられた下方へ凸の半球状の凸部と、該凸部が嵌合するように、ケースの底板中央部に設けられた下方へ凸の半球状の凹部との組み合わせ、又は操作部材の下端面に設けられた上方へ凸の半球状の凹部と、該凹部が嵌合するように、ケースの底板中央部に設けられた上方へ凸の半球状の凸部との組み合わせが採用されている。この構造は、小型化の点から好ましい。
【0016】
本発明の請求項5に係る多方向入力装置は、ケース内に直交する2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通し、周囲の任意方向に操作されることにより各回動部材を回動させる操作部材と、操作部材を中立位置に自動復帰させる復帰機構と、上下一組の回動部材の各端部に連結されて、各回動部材の回動角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段とを備えた多方向入力装置であって、前記操作部材の下部をケースの底板上に周囲の任意方向に回動可能に支持し、該下部に、上半部が上方に凸の半球形状とされた抜け止め部を設けると共に、該抜け止め部が回動自在に嵌合する凹部を下段の回動部材の下面に設け、操作部材の下部をケースの底板上に周囲の任意方向に回動可能に支持する構造が、操作部材の下端面に設けられた下方へ凸の半球状の凸部と、該凸部が嵌合するように、ケースの底板中央部に設けられた下方へ凸の半球状の凹部との組み合わせ、又は操作部材の下端面に設けられた上方へ凸の半球状の凹部と、該凹部が嵌合するように、ケースの底板中央部に設けられた上方へ凸の半球状の凸部との組み合わせであり、前記復帰機構は、操作部材の凸部及び当該凸部が嵌合したケースの凹部、又は操作部材の凹部及び当該凹部に嵌合したケースの凸部を囲うように配置され且つ当該回動部材の両端軸部の下面に形成されたフラット面に対向配置された環状のスライダと、ケースの底板とスライダとの間に圧縮状態で保持されたコイルスプリングとを有し、このコイルスプリングにより付勢されたスライダが、回動部材のフラット面に弾性的に当接することにより、回動部材を中立位置に保持する構成となっている。
【0017】
本発明の請求項6に係る多方向入力装置は、ケース内に直交する2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通し、周囲の任意方向に操作されることにより各回動部材を回動させる操作部材と、操作部材を中立位置に自動復帰させる復帰機構と、上下一組の回動部材の各端部に連結されて、各回動部材の回動角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段とを備えた多方向入力装置であって、前記操作部材の下部をケースの底板上に周囲の任意方向に回動可能に支持し、該下部に、上半部が上方に凸の半球形状とされた抜け止め部と、該抜け止め部から操作部材に直角な2方向に突出する一対の回動軸部とを設け、前記抜け止め部が回動自在に嵌合する凹部を下段の回動部材の下面に設け、下段の回動部材の長孔を挟む下面に、一対の回動軸部が回動可能に嵌合する凹状の軸受部を設け、操作部材の下部をケースの底板上に周囲の任意方向に回動可能に支持する構造が、操作部材の下端面に設けられた下方へ凸の半球状の凸部と、該凸部が嵌合するように、ケースの底板中央部に設けられた下方へ凸の半球状の凹部との組み合わせ、又は操作部材の下端面に設けられた上方へ凸の半球状の凹部と、該凹部が嵌合するように、ケースの底板中央部に設けられた上方へ凸の半球状の凸部との組み合わせであり、前記復帰機構は、操作部材の凸部及び当該凸部が嵌合したケースの凹部、又は操作部材の凹部及び当該凹部に嵌合したケースの凸部を囲うように配置され且つ当該回動部材の両端軸部の下面に形成されたフラット面に対向配置された環状のスライダと、ケースの底板とスライダとの間に圧縮状態で保持されたコイルスプリングとを有し、このコイルスプリングにより付勢されたスライダが、回動部材のフラット面に弾性的に当接することにより、回動部材を中立位置に保持する構成となっている。
【0018】
一組の信号入力手段については、電気的センサ、光学的センサ、磁気的センサの何れでもよく、特にその種類を限定するものではない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は本発明の実施形態に係る多方向入力装置の平面図、図2は図1のA−A線矢示図、図3は図1のB−B線矢示図、図4は同多方向入力装置に使用されている下ケースの4面図、図5は同多方向入力装置に使用されている操作部材の3面図、図6は同多方向入力装置に使用されている上段の回動部材の4面図、図7は同多方向入力装置に使用されている下段の回動部材の4面図、図8は同多方向入力装置に使用されているスライダの3面図である。
【0021】
本発明の実施形態に係る多方向入力装置は、図1〜図3に示すように、基板上に載置される角箱形状のケース10と、ケース10の直交する2つの側面に取り付けられた信号出力手段20A,20Bと備えている。信号出力手段20A,20Bは、電気的センサ、光学的センサ、磁気的センサの何れでもよく、特にその種類を限定するものではない。
【0022】
ケース10内には、下部を中心にして周囲の任意方向に傾動操作される棒状の操作部材30と、操作部材30によって回動操作される上下一組の回動部材40A,40Bと、操作部材30を中立位置に自動復帰させるためのスライダ50及びスプリング60とが収容されている。
【0023】
以下に、ケース10、操作部材30、回動部材40A,40B、スライダ50の各構造を詳細に説明する。
【0024】
ケース10は、その底板部を形成する下ケース10aと、これに上方から被せられる上ケース10bとを組み合わせた2ピース構造になっている。
【0025】
下ケース10aは、図5に示すように、ほぼ四角形の底板部11を有している。底板部11の4隅部には、上ケース10bとの固定のために、上方に突出する爪部12が設けられている。底板部11の各辺中央部には、回動部材40A,40Bを支持するために、上方に突出する支持部13が設けられている。底板部11の中央部は厚肉となっており、その厚肉部の上面には、操作部材30の下部が嵌合する下に凸の球面状の凹部14が形成されている。
【0026】
下ケース10aに被せられる上ケース10bは、下面が開放した角箱形のキャップであり、その天板部には、操作部材30の上部を上方に突出させるために開口部16が設けられている。上ケース10bの各側壁部には、支持部13が嵌合する切り込み部18が設けられている。直交する2つの側壁部には、信号出力手段20A,20Bの固定のために、両側一対の爪部19,19が設けられている。
【0027】
下ケース10aに上ケース10bを被せると、下ケース10aの爪部12が上ケース10bの側壁部内面に設けられた嵌合部に嵌合することにより、下ケース10aと上ケース10bが固定される。また、下ケース10aの支持部13が上ケース10bの切り込み部18に嵌合することにより、ケース10の各側面には、回動部材40A,40Bの両端軸部を支持するための円形の開口部が形成される。更に、爪部19,19により、信号出力手段20A,20Bが、ケース10の直交する2側面に固定される。
【0028】
操作部材30は、図5に示すように、断面が円形の棒体部31と、棒体部31の下方に連設された抜け止め部としての球体部32とを有している。球体部32は、その抜け止めのために、後述する下段の回動部材40Bの長孔43Bの幅より大径である。球体部32には、当該操作部材30に直角な一対の回動軸部33,33が一体的に設けられている。回動軸部33,33は、断面がほぼ半円形の蒲鉾形で、上面を湾曲面としている。回動軸部33,33の軸心は同一線上にあり、且つ球体部32の中心と交差している。球体部32の下部は、ケース10の凹部14に嵌合する下方に凸の半球状の凸部34である。
【0029】
上段の回動部材40Aは、図6に示すように、両端部に断面が円形の回動軸部41A,41Aを有し、その間に、上側へ凸のアーチからなる円弧部42Aを有している。円弧部42Aには、回動中心軸方向に延びる長孔43Aが、操作部材30のガイド孔として設けられている。円弧部42Aの内面は、回動部材40A,40Bの回動を阻害しないために、長孔43Aの方向及び長孔43Aに直角な方向で円弧面になっている。
【0030】
回動軸部41A,41Aと円弧部42Aを連結する軸部の上面は、スライダ50が上方から弾性的に当接するフラット面44A,44Aである。回動軸部41A,41Aの先端面には、信号出力手段との接続のために突起45A,45Aが設けられている。
【0031】
下段の回動部材40Bは、上段の回動部材40Aの下方に直角に組み合わされる。この回動部材40Bは、図7に示すように、両端部に断面が円形の回動軸部41B,41Bを有し、回動軸部41B,41Bの間に、上に凸の半球部42Bを有している。半球部42Bには、回動中心軸方向に延びる長孔43Bが、操作部材30のガイド孔として設けられている。
【0032】
半球部42Bの下面には、操作部材30の球体部32の下端部を除いた大部分が回動自在に嵌合する上方に凸の半球状の凹部46Bが設けられており、長孔43Bはこの凹部46Bと連通している。半球部42Bの下面には又、操作部材30の回動軸部33,33が嵌合する凹状の軸受部47B,47Bが設けられている。軸受部47B,47Bは凹部46Bの両側に位置し、凹部46Bに連続している。
【0033】
回動軸部41B,41Bと半球部42Bを連結する軸部の上面は、スライダ50が上方から弾性的に当接するフラット面44B,44Bである。フラット面44B,44Bは、回動部材40Aのフラット面44A,44Aと面一である。回動軸部41B,41Bの先端面には、信号出力手段との接続のために突起45B,45Bが設けられている。
【0034】
上下一組の回動部材40A,40Bは、図2及び図3に示すように、それぞれの回動中心軸を同一平面内で直交させた状態でケース10内に組み込まれ、該ケース10内で回動自在に支持される。また、操作部材30は、軸体部31が回動部材40A,40Bの長孔43A,43Bに挿通され、球体部32の上部が回動部材40Bの凹部46Bに嵌合し、回動軸部33,33が軸受部47B,47Bに嵌合し、球体部32の下部(凸部34)がケース10の凹部14に嵌合した状態で、ケース10内の回動部材40A,40Bに組み合わされる。
【0035】
これにより、操作部材30は、ケース10の底板中央部上で球体部32を中心にして周囲全方向に傾動し得る。また、回動軸部33,33を中心にして、下段の回動部材40Bの長孔43Bの方向に傾動操作される。これにより、上段の回動部材40Aが下段の回動部材40Bの半球部42Bの上面に沿って回動する。また、下段の回動部材40Bの回転軸部41B,41Bを中心にして、上段の回動部材40Aの長孔43Aの方向に傾動操作されることにより、下段の回動部材40Bが上段の回動部材40Aの円弧部42Aの下面に沿って回動する。
【0036】
操作部材30を中立位置に自動復帰させるための環状のスライダ50は、図2及び図3に示すように、回動部材40A,40Bの上方に、回動部材40Aの円弧部42A及び回動部材40Bの半球部42Bを取り囲むように配置される。このスライダ50は、図8に示すように、ケース10内に昇降可能に嵌合する、外周面がほぼ四角形の環体であり、周方向の複数位置には下方に突出する脚状の支持部51が設けられている。複数の支持部51は、スライダ50の傾斜防止のために、ケース10の内面に当接する。
【0037】
スライダ50の下面は、回動部材40Aのフラット面44A,44A及び回動部材40Bのフラット面44B,44Bにそれぞれ面接触するフラットな当たり面52である。スライダ50の上面には、スプリング60が嵌合する円形の溝部53が設けられている。
【0038】
スプリング60は、スライダ50とケース10の天板部との間に圧縮状態で収容されており、これによる下方への付勢により、スライダ50は、当たり面52を回動部材40Aのフラット面44A,44A及び回動部材40Bのフラット面44B,44Bに弾性的に面接触させて、回動部材40A,40Bを中立位置に弾性保持し、これにより操作部材30を中立位置に弾性保持する。
【0039】
次に、本発明の実施形態に係る多方向入力装置の機能について説明する。
【0040】
操作部材30を下段の回動部材40Bの長孔43Bの方向に傾動操作すると、上段の回動部材40Aが回動し、信号出力手段20Aが操作されることにより、操作量に応じた信号が出力される。操作部材30を上段の回動部材40Aの長孔43Aの方向に傾動操作した場合は、下段の回動部材40Bが回動し、信号出力手段20Bが操作されることにより、操作量に応じた信号が出力される。これらの組み合わせにより、操作部材30は周囲の任意方向に操作され、その操作方向及び操作量に応じた信号が、当該多方向入力装置を使用する電子機器等に入力される。
【0041】
この操作時、回動部材40Aのフラット面44A,44A及び回動部材40Bのフラット面44B,44Bが操作角度及び操作量に応じて傾斜する。この傾斜により、スライダ50がスプリング60による付勢力に抗して押し上げられ、回動部材40A,40Bに中立位置への復帰力が付与される。
【0042】
ここで、操作部材30は、その下部に抜け止め部として球体部32が一体的に形成されると共に回動軸部33,33が一体的に形成されている。このため、回動軸部としてピンを使用するものと比べて、操作部材30の長さ、特にケース10内に収容される部分の長さが短くなり、装置高の抑制を含めた装置の小型化が容易となる。
【0043】
操作部材30は又、ケース10の底板部11と下段の回動部材40Bの間で、下部の球体部32が回動自在に支持されている。即ち、操作部材30の軸支が、ケース10及び回動部材40Bの両方を利用して行われている。しかも、球体部32の大部分は回動軸部33,33と共に下段の回動部材40Bの半球部42B内に収容されている。これらのため、装置高の抑制を含めた装置の小型化が一層容易となる。
【0044】
また、回動部材40Bの半球部42Bは、構造的に高強度であるため、強度を確保しつつ小型化が可能であり、これも装置の小型化に寄与する。
【0045】
更に、操作部材30の中立保持のため、回動部材40A,40Bの両端軸部をスライダ50で押圧するので、スライダ50を付勢するスプリング60を操作部材30の下方に直列的に設ける必要がなく、この点からも装置高の抑制を含めた装置の小型化が図られる。特に、本実施形態のように、回動部材40A,40Bの両端軸部の上方にスライダ50を配置した場合は、回動部材40Aの円弧部42A及び回動部材40Bの半球部42Bの外周側の空間を、スライダ50及びスプリング60の収容空間として利用でき、その利用効率が高い。
【0046】
更に又、操作部材30の下部に回動軸部33,33を設けたことにより、操作部材30の軸回りの回転が阻止される。
【0047】
図9は本発明の他の実施形態に係る多方向入力装置の縦断正面図、図10は同多方向入力装置の縦断側面図である。
【0048】
本実施形態に係る多方向入力装置は、図1〜図8に示された前述の多方向入力装置と比べて、スライダ50の配置位置が相違する。即ち、本実施形態に係る多方向入力装置では、スライダ50は回動部材40A,40Bの両端軸部の下方に配置されている。これに伴って、スプリング60はケース10の底板部11とスライダ50の間に圧縮状態で収容されており、スライダ50の当たり面52はその上面に形成され、回動部材40A,40Bのフラット面44A,44Bは両端軸部の下面に形成されている。他の構造は前述の多方向入力装置と実質同一であるので、同一部分については同一番号を付して説明を省略する。
【0049】
本実施形態に係る多方向入力装置でも、下から上に向かって巻き径が増大するテーパタイプのスプリング60を使用することにより、前述の多方向入力装置とほぼ同様に、装置高の抑制を含めた装置の小型化が可能となる。
【0050】
なお、これらの実施形態では、操作部材30の下部をケース10の底板上に回動自在に支持するために、操作部材30の側に下方に凸の半球状の凸部34を設け、ケース10の底板の側に、凸部34が嵌合する半球状の凹部14を設けているが、操作部材30の側に凹部を設け、ケース10の底板の側に凸部を設けることも可能である。
【0051】
また、操作部材30の回動軸部33,33を省略することができ、或いは球状の抜け止め部を省略し、操作部材30に直接回動軸部33,33を形成することができる。この場合、回動軸部33,33は抜け止め部としても機能する。
【0052】
【発明の効果】
以上に説明した通り、本発明の請求項1、2、3に係る多方向入力装置は、操作部材の下部に抜け止め部及び/又は回動軸部を一体的に設け、該下部をケースの底板と下段の回動部材の間で回動可能に支持し、その支持に既存部材を利用するので、ピンを使用する場合と比べて操作部材の長さを抑制できる。また、操作部材を中立位置に自動復帰させるためのコイルスプリング及びスライダが、上段の回動部材の円弧部及び下段の回動部材の半球部を囲うように配置されていることから、復帰機構を収容する空間をケース内で効率的に確保できる。これらにより装置高の抑制を含めた装置の小型化が容易である。
【0054】
また、本発明の請求項に係る多方向入力装置は、相互嵌合する半球状の凸部と凹部の組み合わせにより操作部材の下部をケースの底板上に支持する構造としたので、小型化を阻害することなく操作部材をケースの側で確実に支持することができる。
【0055】
また、本発明の請求項5、6、7に係る多方向入力装置は、操作部材の下部に抜け止め部及び/又は回動軸部を一体的に設け、該下部をケースの底板と下段の回動部材の間で回動可能に支持し、その支持に既存部材を利用するので、ピンを使用する場合と比べて操作部材の長さを抑制できる。また、操作部材を中立位置に自動復帰させるためのコイルスプリング及びスライダが、操作部材の凸部及び当該凸部が嵌合したケースの凹部、又は操作部材の凹部及び当該凹部に嵌合したケースの凸部を囲うように配置されていることから、復帰機構を収容する空間をケース内で効率的に確保できる。これらにより装置高の抑制を含めた装置の小型化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る多方向入力装置の平面図である。
【図2】図1のA−A線矢示図である。
【図3】図1のB−B線矢示図である。
【図4】同多方向入力装置に使用されている下ケースの4面図で、(a)は平面図、(b)はC−C線矢示図、(c)は正面図、(d)はD−D線矢示図である。
【図5】同多方向入力装置に使用されている操作部材の3面図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図6】同多方向入力装置に使用されている上段の回動部材の4面図で、(a)は平面図、(b)はE−E線矢示図、(c)はF−F線矢示図、(d)は側面図である。
【図7】同多方向入力装置に使用されている下段の回動部材の4面図で、(a)は平面図、(b)はG−G線矢示図、(c)はH−H線矢示図、(d)は側面図である。
【図8】同多方向入力装置に使用されているスライダの3面図で、(a)は平面図、(b)はI−I線矢示図、(c)は側面図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る多方向入力装置の縦断正面図である。
【図10】同多方向入力装置の縦断側面図である。
【符号の説明】
10 ケース
10a 下ケース
10b 上ケース
14 凹部
20A,20B 信号出力手段
30 操作部材
31 軸体部
32 球体部(抜け止め部)
33 回動軸部
34 凸部
40A,40B 回動部材
41A,41B 回動軸部
42A 円弧部
42B 半球部
43A,43B 長孔
44A,44B フラット面
45A,45B 突起
46B 凹部
47B 軸受部
50 スライダ
52 当たり面
60 スプリング

Claims (7)

  1. ケース内に直交する2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通し、周囲の任意方向に操作されることにより各回動部材を回動させる操作部材と、操作部材を中立位置に自動復帰させる復帰機構と、上下一組の回動部材の各端部に連結されて、各回動部材の回動角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段とを備えた多方向入力装置において、
    上段の回動部材は、ケースに回転可能に軸支されており且つ上面がフラット面にされた両端軸部と、この両端軸部の間に設けられており且つ前記長孔が設けられた上側へ凸のアーチからなる円弧部とを有し、下段の回動部材は、ケースに回転可能に軸支されており且つ上面がフラット面にされた両端軸部と、この両端軸部の間に設けられており且つ前記円弧部の下側に嵌まり込む半球部とを有しており、この半球部は、上面に前記長孔が、下面に当該長孔と連通する下向きの凹部が設けられており、
    前記操作部材の下端部には、上半部が上方に凸の半球形状とされた抜け止め部が設けられており、この抜け止め部は前記半球部の凹部に上段の回動部材の回動方向と同一方向に回動可能に嵌合するようになっており、
    前記復帰機構は、上段の回動部材の円弧部及び下段の回動部材の半球部を囲うように配置され且つ当該回動部材の両端軸部のフラット面上に置かれた環状のスライダと、ケースの上面とスライダとの間に圧縮状態で保持されたコイルスプリングとを有し、このコイルスプリングにより付勢されたスライダが、回動部材のフラット面に弾性的に当接することにより、回動部材を中立位置に保持する構成となっていることを特徴とする多方向入力装置。
  2. ケース内に直交する2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通し、周囲の任意方向に操作されることにより各回動部材を回動させる操作部材と、操作部材を中立位置に自動復帰させる復帰機構と、上下一組の回動部材の各端部に連結されて、各回動部材の回動角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段とを備えた多方向入力装置において、
    上段の回動部材は、ケースに回転可能に軸支されており且つ上面がフラット面にされた両端軸部と、この両端軸部の間に設けられており且つ前記長孔が設けられた上側へ凸のアーチからなる円弧部とを有し、下段の回動部材は、ケースに回転可能に軸支されており且つ上面がフラット面にされた両端軸部と、この両端軸部の間に設けられており且つ前記円弧部の下側に嵌まり込む半球部とを有しており、この半球部は、上面に前記長孔が、下面に当該長孔を挟んで両側に位置する下向きの凹状の一対の軸受部が設けられており、
    前記操作部材の下端部には、当該操作部材に直角な2方向に突出する一対の回動軸部が設けられており、この回動軸部は前記半球部の軸受部に上段の回動部材の回動方向と同一方向に回動可能に嵌合するようになっており、
    前記復帰機構は、上段の回動部材の円弧部及び下段の回動部材の半球部を囲うように配置され且つ当該回動部材の両端軸部のフラット面上に置かれた環状のスライダと、ケースの上面とスライダとの間に圧縮状態で保持されたコイルスプリングとを有し、このコイルスプリングにより付勢されたスライダが、回動部材のフラット面に弾性的に当接することにより、回動部材を中立位置に保持する構成となっていることを特徴とする多方向入力装置。
  3. ケース内に直交する2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通し、周囲の任意方向に操作されることにより各回動部材を回動させる操作部材と、操作部材を中立位置に自動復帰させる復帰機構と、上下一組の回動部材の各端部に連結されて、各回動部材の回動角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段とを備えた多方向入力装置において、
    上段の回動部材は、ケースに回転可能に軸支されており且つ上面がフラット面にされた両端軸部と、この両端軸部の間に設けられており且つ前記長孔が設けられた上側へ凸のアーチからなる円弧部とを有し、下段の回動部材は、ケースに回転可能に軸支されており且つ上面がフラット面にされた両端軸部と、この両端軸部の間に設けられており且つ前記円弧部の下側に嵌まり込む半球部とを有しており、この半球部は、上面に前記長孔が、下面に当該長孔と連通する下向きの凹部及びこの凹部を挟んで両側に位置する下向きの凹状の一対の軸受部が設けられており、
    前記操作部材の下端部には、上半部が上方に凸の半球形状とされた抜け止め部と、該抜け止め部から操作部材に直角な2方向に突出する一対の回動軸部とが設けられており、前記抜け止め部は前記半球部の凹部に、前記回動軸部は当該半球部の軸受部に上段の回動部材の回動方向と同一方向に回動可能に各々嵌合するようになっており、
    前記復帰機構は、上段の回動部材の円弧部及び下段の回動部材の半球部を囲うように配置され且つ当該回動部材の両端軸部のフラット面上に置かれた環状のスライダと、ケースの上面とスライダとの間に圧縮状態で保持されたコイルスプリングとを有し、このコイルスプリングにより付勢されたスライダが、回動部材のフラット面に弾性的に当接することにより、回動部材を中立位置に保持する構成となっていることを特徴とする多方向入力装置。
  4. 操作部材の下部をケースの底板上に周囲の任意方向に回動可能に支持する構造が、操作部材の下端面に設けられた下方へ凸の半球状の凸部と、該凸部が嵌合するように、ケースの底板中央部に設けられた下方へ凸の半球状の凹部との組み合わせ、又は操作部材の下端面に設けられた上方へ凸の半球状の凹部と、該凹部が嵌合するように、ケースの底板中央部に設けられた上方へ凸の半球状の凸部との組み合わせであることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の多方向入力装置。
  5. ケース内に直交する2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通し、周囲の任意方向に操作されることにより各回動部材を回動させる操作部材と、操作部材を中立位置に自動復帰させる復帰機構と、上下一組の回動部材の各端部に連結されて、各回動部材の回動角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段とを備えた多方向入力装置において、
    前記操作部材の下部をケースの底板上に周囲の任意方向に回動可能に支持し、該下部に、上半部が上方に凸の半球形状とされた抜け止め部を設けると共に、該抜け止め部が回動自在に嵌合する凹部を下段の回動部材の下面に設け、
    操作部材の下部をケースの底板上に周囲の任意方向に回動可能に支持する構造が、操作部材の下端面に設けられた下方へ凸の半球状の凸部と、該凸部が嵌合するように、ケースの底板中央部に設けられた下方へ凸の半球状の凹部との組み合わせ、又は操作部材の下端面に設けられた上方へ凸の半球状の凹部と、該凹部が嵌合するように、ケースの底板中央部に設けられた上方へ凸の半球状の凸部との組み合わせであり、
    前記復帰機構は、操作部材の凸部及び当該凸部が嵌合したケースの凹部、又は操作部材の凹部及び当該凹部に嵌合したケースの凸部を囲うように配置され且つ当該回動部材の両端軸部の下面に形成されたフラット面に対向配置された環状のスライダと、ケースの底板とスライダとの間に圧縮状態で保持されたコイルスプリングとを有し、このコイルスプリングにより付勢されたスライダが、回動部材のフラット面に弾性的に当接することにより、回動部材を中立位置に保持する構成となっていることを特徴とする多方向入力装置。
  6. ケース内に直交する2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通し、周囲の任意方向に操作されることにより各回動部材を回動させる操作部材と、操作部材を中立位置に自動復帰させる復帰機構と、上下一組の回動部材の各端部に連結されて、各回動部材の回動角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段とを備えた多方向入力装置において、前記操作部材の下部をケースの底板上に周囲の任意方向に回動可能に支持し、該下部に、上半部が上方に凸の半球形状とされた抜け止め部と、該抜け止め部から操作部材に直角な2方向に突出する一対の回動軸部とを設け、前記抜け止め部が 回動自在に嵌合する凹部を下段の回動部材の下面に設け、下段の回動部材の長孔を挟む下面に、一対の回動軸部が回動可能に嵌合する凹状の軸受部を設け、
    操作部材の下部をケースの底板上に周囲の任意方向に回動可能に支持する構造が、操作部材の下端面に設けられた下方へ凸の半球状の凸部と、該凸部が嵌合するように、ケースの底板中央部に設けられた下方へ凸の半球状の凹部との組み合わせ、又は操作部材の下端面に設けられた上方へ凸の半球状の凹部と、該凹部が嵌合するように、ケースの底板中央部に設けられた上方へ凸の半球状の凸部との組み合わせであり、
    前記復帰機構は、操作部材の凸部及び当該凸部が嵌合したケースの凹部、又は操作部材の凹部及び当該凹部に嵌合したケースの凸部を囲うように配置され且つ当該回動部材の両端軸部の下面に形成されたフラット面に対向配置された環状のスライダと、ケースの底板とスライダとの間に圧縮状態で保持されたコイルスプリングとを有し、このコイルスプリングにより付勢されたスライダが、回動部材のフラット面に弾性的に当接することにより、回動部材を中立位置に保持する構成となっていることを特徴とする多方向入力装置。
  7. 前記一組の信号入力手段は、電気的センサ、光学的センサ、磁気的センサの何れかであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の多方向入力装置。
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