JP3710610B2 - ファイバスコープおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、医療用内視鏡等に用いられるファイバスコープおよびその製造方法に関するもので、特に細径化が可能であり、かつ製造が容易なファイバスコープおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、医療用内視鏡等に用いられるファイバスコープとしては、直視型と呼ばれるものが知られている。これは、直線状のイメージファイバなどの画像伝送媒体の先端に、レンズなどからなる対物光学系を取り付けた対物部を有するもので、その視野方向が画像伝送媒体の先端方向に向いたものとなっている。
しかしながら直視型ファイバスコープでは、観察対象物によっては観察を行いにくい場合があるため、視野方向を側方に向けたものが用いられることがある。
【0003】
図13は、この種のファイバスコープの一例の対物部を示すもので、ここに示すファイバスコープは、イメージファイバ21と、その先端に設けられた対物光学系22を備えたものとなっている。
対物光学系22は、図中矢印で示す視野方向をイメージファイバ21の側方に向けるためのもので、イメージファイバ21の先端に設けられたレンズ23、プリズムからなる反射鏡24、およびレンズ25を有するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ファイバスコープにあっては、対物光学系22の各部品の小型化が難しいため、細径化が難しく適用範囲が制限される問題があった。
また、対物光学系22の構造が複雑であるため、製造に際し、組立、調整に手間がかかり、製造コストが嵩む不満があった。また対物光学系22において光量の損失が生じやすく、画角が大きくなるよう設定すると、得られる画像の明るさが不足してしまう問題もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、細径化が可能であり、かつ製造が容易であり、しかも画像の明るさおよび画角を十分なものとすることができるファイバスコープおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、複数の光ファイバが一体化されて構成され、複数のコアを持つイメージファイバである画像伝送媒体を備えたファイバスコープであって、前記画像伝送媒体が、先端端面が画像伝送媒体の側方を向くように屈曲した屈曲部を有し、この屈曲部が、画像伝送媒体を塑性変形させることにより内部歪が生じないように形成され、その曲率半径が画像伝送媒体の半径以上とされていることを特徴とするファイバスコープによって解決することができる。
本発明のファイバスコープは、前記先端端面に、対物光学系が設けられている構成が可能である。
本発明のファイバスコープの製造方法は、前記ファイバスコープを製造する方法であって、水平面に対し傾斜した傾斜部を備え、前記屈曲部に即した形状とされた屈曲治具を用い、直線状の画像伝送媒体の先端から所定距離の部分より先端側の部分である先端部を前記傾斜部の上方に位置させた状態で、前記先端から所定距離の部分を加熱、軟化させ、この際、前記先端部が傾斜部に当接するまで加熱を行うことによって、この先端部を、基端側の基部に対し加熱部分において屈曲させ、前記屈曲治具に沿う形状の屈曲部を形成することを特徴とする。
本発明のファイバスコープの製造方法は、前記ファイバスコープを製造する方法であって、水平面に対し傾斜した傾斜部を備えた屈曲治具を用い、直線状の画像伝送媒体を傾斜部上に載置し、この際、画像伝送媒体の先端から所定距離の部分より先端側の部分である先端部を、傾斜部下縁部より下方側に位置させた状態で、前記先端から所定距離の部分を加熱、軟化させ、この際、前記先端部が自重により鉛直下方に向くまで加熱を行うことによって、この先端部を、基端側の基部に対し加熱部分において屈曲させ屈曲部を形成することを特徴とする。
本発明のファイバスコープの製造方法は、前記ファイバスコープを製造する方法であって、画像伝送媒体には、樹脂コーティングが施されており、直線状の画像伝送媒体の先端から所定距離の部分の樹脂コーティングを取り除き、この部分を加熱、軟化させ、この加熱部分より先端側の先端部を、基端側の基部に対し加熱部分において屈曲させ屈曲部を形成することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1および図2は本発明のファイバスコープの一実施形態を示すもので、ここに示すファイバスコープは、対物部10と、画像表示装置20と、光源30とを備えたものである。
対物部10は、画像伝送媒体であるイメージファイバ1とその先端に設けられた対物光学系2とからなるファイバスコープ本体3に、照明光用ライトガイドファイバ4が縦添えされ、これらの外周に外被5が設けられたものである。
【0007】
イメージファイバ1としては、石英系ガラス、多成分系ガラス、プラスチックなどからなる汎用の光ファイバ素線を多数本、例えば500〜100万本程度束ねて一体化してなる画像伝送媒体本体であるイメージファイバ本体の外周面上に、強度向上を図るための樹脂コーティングや金属コーティングを形成したものを用いるのが好ましい。
樹脂コーティングの材料樹脂としては、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートなどの紫外線硬化性樹脂、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂、ポリイミド、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂などが用いられる。
【0008】
イメージファイバ1は、その先端付近の屈曲部6において屈曲した形状とされ、屈曲部6より先端側の先端部7の先端端面7Aが、基端側の基部8の側方を向き、視野方向が図中矢印で示すように基部8の側方を向いたものとなっている。
イメージファイバ1の外径は0.1〜10mmとするのが好ましい。
【0009】
屈曲部6におけるイメージファイバ1の曲率半径は、小さすぎればイメージファイバ1の導波路構造が損なわれ損失増加や画像の劣化が起こりやすくなるため、少なくともイメージファイバ1の半径以上とされ、通常はイメージファイバの直径以上、15mm以下となるよう設定される。なお曲率半径とは曲率中心からイメージファイバ1の中心軸までの距離をいう。
また基部8に対する先端部7の角度は、通常、15〜120度とされる。
先端部7の長さは、通常、0.1〜10mmとされる。
【0010】
対物光学系2としては、汎用の球面レンズ等を備えた既存の直視用ファイバスコープ用のものを用いることができる。
イメージファイバ1と対物光学系2からなるファイバスコープ本体3には、上記画像表示装置20が接続されている。
【0011】
照明光用ライトガイドファイバ4は、観察対象物に照明光を照射するためのもので、汎用の光ファイバ素線を数百本束ねたものを用いることができる。照明光用ライトガイドファイバ4には、上記光源30が接続されている。
外被5は、ポリエチレン等の樹脂や、ステンレスなどの金属などからなるものとされ、その外径は通常、0.15〜30mmとされる。
【0012】
続いて、本発明のファイバスコープの製造方法の一実施形態について図3ないし図5を参照して説明する。
まず、直線状のイメージファイバ1Aの先端から所定距離、例えば10〜100mmの位置を加熱し、この部分を軟化させる。
【0013】
加熱方法としては、イメージファイバ1Aがガラス製である場合、酸水素バーナ、プロパン酸素バーナなどのバーナを用いる方法や、放電加熱法等が用いられる。この場合、加熱温度は1400〜1800℃とするのが好ましい。
イメージファイバ1Aがプラスチック製である場合には、温風、温水、温湯による加熱や、電気ヒータ等のヒータを用いた加熱法を採用するのが好ましい。この場合、加熱温度は80〜200℃とするのが好ましい。
【0014】
次いで、イメージファイバ1Aの加熱部分より先端側の先端部7を、基端側の基部8に対し加熱部分を支点として曲げ、軟化した加熱部分を塑性変形させる。次いで、加熱部分を空冷等により徐々に冷却して硬化させ、屈曲部6を形成したイメージファイバ1を得る。
上記屈曲部6は、加熱により塑性的に変形させた後、徐々に冷却し硬化させたものであるため、イメージファイバ1内部には歪みが生じることがない。
【0015】
次いで、必要に応じて、先端部7の基部8に対する側方への張り出し量が所定値以下となるように、余長部分のイメージファイバ1を光ファイバカッタや棒カッタを用いて切除する。続いて、先端部7の切断面を光学研磨機を用いて研磨処理する。
次いで、この先端部7の先端端面7Aにセルフォックレンズ等の対物光学系2を放電融着法、光学接着剤などを用いて取り付け、ファイバスコープ本体3を得る。また対物光学系2として球面レンズ等を備えたものを使用する場合には、このレンズをレンズセルに組み込み、このレンズセルを先端端面7Aに取り付るようにするのが好ましい。
【0016】
次いで、このファイバスコープ本体3に照明光用ライトガイドファイバ4を縦添えし、これらをポリエチレンなどを用いて一括被覆することによって外被5を設けて対物部10を形成し、これに画像表示装置20および光源30を接続して図1および図2に示すファイバスコープを得る。
【0017】
上記ファイバスコープにあっては、イメージファイバ1に屈曲部6を形成することによって視野方向をイメージファイバ1の側方に向けたものであるので、従来の反射鏡を備えた対物光学系を有するファイバスコープに比べ、対物部の構造を単純化することができる。
従って、細径化を可能とするとともに、光量の損失を小さくし、得られる画像の明るさを向上させ、画角を大きくすることが可能となる。
さらには、製造工程を簡略化し、製造の容易化、および製造コスト削減を可能とすることができる。また対物光学系2として直視用ファイバスコープ用のものなどの既存のものを用いることができるため、いっそうの製造コスト削減が可能となる。
また、屈曲部6がイメージファイバ1を塑性変形させることにより形成されたものであるため、イメージファイバを非塑性的に変形させたものと比べ、イメージファイバ1内に歪みを生じさせず、光学特性に優れたファイバスコープを得ることができる。
【0018】
上記ファイバスコープの製造方法にあっては、屈曲部6における基部8に対する先端部7の角度を簡単な操作で任意に設定することができ、任意の視野方向を持つファイバスコープを容易に製造することができる。
また、屈曲部6を、イメージファイバ1Aを塑性変形させることにより形成するので、屈曲部形成後のイメージファイバ1内に歪みが生じることが無く、光学特性に優れたファイバスコープを得ることができる。
【0019】
上記ファイバスコープの製造方法としては、上述のものに限らず、図6および図7に示すイメージファイバ屈曲治具11を用いた方法を採用することもできる。
図6および図7に示すイメージファイバ屈曲治具11は、上記イメージファイバ1の屈曲部6を形成するためのもので、その上面が水平面に沿う水平部11Aとされ、これに隣接する面が水平部11Aに対し傾斜した傾斜部11Bとされたものである。
【0020】
この傾斜部11Bの水平部11Aに対する傾斜角度、および傾斜部11B最上部の形状は、形成するべき屈曲部6の形状に即して設計される。
この屈曲治具11の材質としては、加工するべきイメージファイバ1の軟化点付近の温度に対して十分な耐久性を有するものが好ましく、セラミック、カーボン、ステンレスなどが使用可能である。特に、断熱性の高いアルミナ等のセラミックを用いるのが好ましい。
【0021】
この屈曲治具11を用いて上述のファイバスコープを製造するには、次のようにする。
まず直線状のイメージファイバ1Aを、屈曲治具11の水平部11A上に載置する。この際、イメージファイバ1Aの先端部が傾斜部11Bの上方に位置するようにする。
次いで、イメージファイバ1Aの傾斜部11B最上部に位置する部分を加熱し、軟化させる。
【0022】
次いで、イメージファイバ1Aの先端部を、加熱部分を支点として傾斜部11Bに当接するまで下方に曲げ、この部分のイメージファイバ1Aを塑性変形させた後、徐冷し、屈曲治具11の外形に沿う形状の屈曲部6を有するイメージファイバ1を得る。
次いで、既述の方法と同様にして、イメージファイバ1の先端に対物光学系2を取り付けてファイバスコープ本体3を作製し、これに照明光用ライトガイドファイバ4を添え、外被5を形成して上記ファイバスコープを得る。
【0023】
上記ファイバスコープの製造方法にあっては、目的とする屈曲部6の形状に即して設計された屈曲治具11を用いて屈曲部6を形成するので、屈曲部6における基部8に対する先端部7の角度や曲率を精度よく設定することができる。
【0024】
また、屈曲部6における曲率半径が比較的小さいファイバスコープを製造する際には、屈曲部6を形成する際に用いるイメージファイバ屈曲治具として、図8および図9に示す屈曲治具12を用いることができる。屈曲治具12は、その上面が水平面に対し傾斜した傾斜部12Aとされたもので、その材質としては上記屈曲治具11と同様のものが用いられる。
【0025】
この屈曲治具12を用いてファイバスコープを製造する際には、まず、直線状のイメージファイバ1Aを傾斜部12A上に載置する。この際、イメージファイバ1Aの先端部が傾斜部12Aの傾斜方向下縁部より下方側に位置するようにする。
次いで、イメージファイバ1Aの傾斜部12A最下部付近に位置する部分を加熱し、軟化させる。
【0026】
これによって、イメージファイバ1Aの加熱部分より先端側の部分は、重力により鉛直下方に向き、上記加熱部分が屈曲部6となったイメージファイバ1が得られる。
加熱の際には、加熱位置、範囲、温度等の加熱条件を適宜調整することによって、屈曲部6の曲率半径を任意に調整することができる。
例えば、加熱位置をイメージファイバ1Aの先端側に近いものとするほど、この位置より先端側のイメージファイバ1Aが短く、その重量が小さくなり、これによって加熱部分が塑性変形する際にこの部分に加わる下方への力が小さくなり、屈曲部6の曲率半径が大きくなりやすくなる。また、加熱範囲を大きくするほど、変形部分がイメージファイバ1Aの広い範囲にわたるようになり、形成される屈曲部6の曲率半径が大きくなりやすくなる。
この方法によれは、より容易な操作で目的とする曲率半径を有する屈曲部6を形成することができる。
【0027】
また、イメージファイバ1Aとして、樹脂コーティングが施された石英系ガラスや多成分系ガラスからなるものを用いる場合には、イメージファイバ1Aを加熱、軟化させ屈曲部6を形成するに先立ち、予め加熱するべき部分のイメージファイバ1Aの樹脂コーティングをイメージファイバ本体から取り除いておくのが好ましい。
樹脂コーティングを取り除く方法としては、ストリッパ等の刃物を用いて樹脂コーティングをイメージファイバ本体から剥がし取る方法や、剥離剤を用いて樹脂コーティングをイメージファイバ本体から剥離させる方法を採用することができる。
【0028】
このように、屈曲部6の形成に先立って加熱部分の樹脂コーティングを取り除いておくことによって、加熱の際にイメージファイバ1Aの樹脂コーティングが加熱分解してガスを発生しこれがイメージファイバ1の強度低下を引き起こすのを未然に防ぐことができる。
【0029】
また、上記のように屈曲部6形成に先立って樹脂コーティングを取り除く場合には、屈曲部6を形成した後に、コーティング除去部分のイメージファイバ本体に再び樹脂コーティングを施し、イメージファイバの強度向上を図るのが好ましい。
樹脂コーティングの材料樹脂としては、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートなどの紫外線硬化性樹脂、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂、ポリイミド、ポリイミド系ワニス、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂などを用いるのが好ましい。
【0030】
コーティング方法としては、ディッピング法、すなわちコーティング除去部分のイメージファイバ本体を、上記材料樹脂を溶融させた溶融樹脂に浸漬しこの樹脂をイメージファイバ本体の外周に付着させた後、これを硬化させる方法を採用すると、コーティングの際にイメージファイバ本体に触れることなく作業を行うことができ、イメージファイバ本体が損傷を受けるのを未然に防ぐことができるため好ましい。
【0031】
また、コーティング除去部分に樹脂コーティングを施すことに代えて、この部分のイメージファイバ本体を、ステンレスなどからなり屈曲部6に即した形状に屈曲した樋状の補強材内に上記溶融樹脂とともに収容し、この樹脂を硬化させることによって補強材をイメージファイバ本体に固定し、この部分のイメージファイバ本体を補強することもできる。この方法の採用により、屈曲部の強度をより高めることが可能となる。
【0032】
また、屈曲部6を形成する際に、先端部7を基部8に対し捻回させることも可能であり、これによって、画像表示装置20に送られる画像の方向を変化させ、画像表示装置20に、倒立画像等の任意の方向の画像を表示することができる。イメージファイバ1を捻回させる際の捻回角度は、0度を越え、360度未満である角度とするのが好ましい。
また、イメージファイバ1を捻回させる場合には、上記のように屈曲部6を形成する際に先端部7を基部8に対し捻回させる方法に限らず、屈曲部6の形成と別にイメージファイバ1の他の部分を加熱し軟化させ、この部分でイメージファイバ1を捻回させることも可能である。
【0033】
なお、本発明のファイバスコープは、上記構成のものに限らず、図10に示すように視野方向を基部に対し斜め後方に向けた斜視型ファイバスコープ40、図11に示すように視野方向を基部に対しほぼ垂直方向に向けた側視型ファイバスコープ50、および図12に示すように、先端付近が屈曲した対物部を有する曲視型ファイバスコープ60などとすることができる。
また、イメージファイバに形成する屈曲部は一カ所に限らず、複数箇所に形成してもよく、これによって任意の視野方向を持つファイバスコープを得ることができる。例えば視野方向をイメージファイバ基端方向に向けることも容易となる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のファイバスコープにあっては、画像伝送媒体に屈曲部を形成することにより視野方向を画像伝送媒体の側方に向けたものであるので、対物部の構造を単純化することができる。
従って、細径化を可能とするとともに、光量の損失を小さくし、得られる画像の明るさを向上させ、画角を大きくすることが可能となる。また製造工程を簡略化でき、容易に製造可能なものとすることができる。
また、屈曲部が、画像伝送媒体を塑性変形させることにより形成されたものであるため、画像伝送媒体内に歪みを生じさせず、このファイバスコープを優れた光学特性を有するものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のファイバスコープの一実施形態の対物部の構造を示す構成図である。
【図2】 図1に示すファイバスコープの全体を示す構成図である。
【図3】 本発明のファイバスコープの製造方法の一実施形態を示す工程図である。
【図4】 図3に続く工程図である。
【図5】 図4に続く工程図である。
【図6】 本発明のファイバスコープの製造方法の他の実施形態を示す工程図である。
【図7】 図6に続く工程図である。
【図8】 本発明のファイバスコープの製造方法のさらに他の実施形態を示す工程図である。
【図9】 図8に続く工程図である。
【図10】 本発明のファイバスコープの変形例の対物部の構造を示す構成図である。
【図11】 本発明のファイバスコープの変形例の対物部の構造を示す構成図である。
【図12】 本発明のファイバスコープの変形例の対物部の構造を示す構成図である。
【図13】 従来のファイバスコープの一例の対物部の構造を示す構成図である。
【符号の説明】
1・・・イメージファイバ(画像伝送媒体)、6・・・屈曲部、7・・・先端部、
7A・・・先端端面、8・・・基部

Claims (5)

  1. 複数の光ファイバが一体化されて構成され、複数のコアを持つイメージファイバである画像伝送媒体を備えたファイバスコープであって、
    前記画像伝送媒体が、先端端面が画像伝送媒体の側方を向くように屈曲した屈曲部を有し、
    この屈曲部は、画像伝送媒体を塑性変形させることにより内部歪が生じないように形成され、その曲率半径が画像伝送媒体の半径以上とされていることを特徴とするファイバスコープ。
  2. 前記先端端面に、対物光学系が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のファイバスコープ。
  3. 請求項1または2記載のファイバスコープを製造する方法であって、
    水平面に対し傾斜した傾斜部を備え、前記屈曲部に即した形状とされた屈曲治具を用い、
    直線状の画像伝送媒体の先端から所定距離の部分より先端側の部分である先端部を前記傾斜部の上方に位置させた状態で、前記先端から所定距離の部分を加熱、軟化させ、この際、前記先端部が傾斜部に当接するまで加熱を行うことによって、この先端部を、基端側の基部に対し加熱部分において屈曲させ、前記屈曲治具に沿う形状の屈曲部を形成することを特徴とするファイバスコープの製造方法。
  4. 請求項1または2記載のファイバスコープを製造する方法であって、
    水平面に対し傾斜した傾斜部を備えた屈曲治具を用い、
    直線状の画像伝送媒体を傾斜部上に載置し、この際、画像伝送媒体の先端から所定距離の部分より先端側の部分である先端部を、傾斜部下縁部より下方側に位置させた状態で、前記先端から所定距離の部分を加熱、軟化させ、この際、前記先端部が自重により鉛直下方に向くまで加熱を行うことによって、この先端部を、基端側の基部に対し加熱部分において屈曲させ屈曲部を形成することを特徴とするファイバスコープの製造方法。
  5. 請求項1または2記載のファイバスコープを製造する方法であって、
    画像伝送媒体には、樹脂コーティングが施されており、
    直線状の画像伝送媒体の先端から所定距離の部分の樹脂コーティングを取り除き、
    この部分を加熱、軟化させ、この加熱部分より先端側の先端部を、基端側の基部に対し加熱部分において屈曲させ屈曲部を形成することを特徴とするファイバスコープの製造方法。
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