JP3710402B2 - 遠心バレル研磨装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は水平面内で自公転する遠心バレル研磨装置であって、バレル槽の着脱を容易にした研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遠心バレル研磨装置には、鉛直面内で自公転するタイプと水平面内で自公転するタイプとがある。前者の場合、小型の研磨装置から大型の研磨装置まで幅広い仕様がある。しかしこのタイプの研磨装置には次のような問題があった。即ちこの装置を稼動すると、稼動初期ではバレル槽内に投入された工作物とメディアが重力に逆らって上方へ持ち上げられ、その後重力によって落下するといった激しい動作を繰り返す。そしてその後一定の流動状態へと移行して行く。また稼動停止直前も一定の流動状態から同様な激しい動作を繰り返して停止する。そのため工作物がセラミックスなどの脆性材料であると欠け、ワレすることがあった。したがってこのタイプの研磨装置で脆性材料を研磨するには、稼動初期と停止直前で回転速度をゆっくりと変移させるなどの注意が必要だった。
【0003】
一方、後者のタイプの場合、遠心力によって工作物とメディアが鉛直のバレル槽壁を緩やかにせり上がり、最終的にはバレル槽壁に沿った流動形態となる。そのため稼動初期と稼動停止直前では激しい動作をしないので工作物の欠け、ワレの問題はない。したがって脆性材料の研磨には適しているわけである。
【0004】
ところでこのタイプの研磨装置は、特開平7−52021に開示されているように、バレル槽の装入は装置上部の蓋板を開けて上方から行う。この装置で大量処理や大きな工作物の処理に向け、容量の大きなバレル槽を装着するとなると、駆動部がバレル槽の下方にあるので、バレル槽の大型化に伴って駆動部も大型化し装入位置が高くなる。よって作業者にとって作業が行い難くなるという問題があった。そのためこのタイプの研磨装置では、容量の小さなバレル槽が求められ、工作物も小さな電子部品の研磨や少量生産が主流となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上の問題を解決するため、大型のバレル槽を上部から装入するのでなく、装置の側部から行うことが考えられたが、研磨装置全体が安全策上ハウジングで覆われているので、ハウジングの扉を開け、そこから所定の取り付け位置へ装着しなければならない。この場合、ハウジング外から見ると内部の凹所に装着することになるので、重量のあるバレル槽を持って装着するのは作業者に無理な姿勢を強要し作業負担が大きい。本発明はこうした課題を解決することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明の第1の課題解決手段は、ハウジング内で水平面内を公転するターレットの円周上に等間隔で自転可能に装着された複数のバレル槽を有する遠心バレル研磨装置において、前記バレル槽を収容する自転可能なバレルケースと、当該バレルケースに一端が軸着されるとともに他端が当該バレルケースに掛脱可能なバレル槽の搭載スタンドと、前記バレル槽を前記バレルケースに固定する緊締手段とからなる遠心バレル研磨装置である。
【0007】
また本発明の第2の課題解決手段は、第1の解決手段において、バレル槽の搭載スタンドはハウジングのバレル槽装入口に対向する姿勢となっている遠心バレル研磨装置である。
【0008】
さらに本発明の第3の課題解決手段は、第1の解決手段において、緊締手段は搭載スタンドに螺合されたボルトと、当該ボルトが嵌入するバレル槽に穿設された凹部とからなる遠心バレル研磨装置である。
【0009】
【作用】
バレル槽を装着するときは、ハウジングの扉を開け、正面にあるバレルケースと搭載スタンドの掛止を解き、搭載スタンドの一端の軸を中心に外側へ回転する。すると搭載スタンドはハウジングの外側まで飛び出すので作業者はバレル槽を搭載スタンド上に載せる。その後、搭載スタンドを元の位置へ戻してバレルケースに掛止する。最後に搭載スタンドに装着されたボルトを締め付けると、ボルト先端がバレル槽の凹部に嵌入し、バレル槽がバレルケース内に固定される。以上の動作をバレル槽数に応じて行い、研磨加工に入るのである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図1〜7を参照しながら説明する。
【0011】
図1の1は本発明の遠心バレル研磨装置である。2はハウジングで、安全面やデザイン面から自公転する研磨装置全体を覆っている。3は扉でここを開けてバレル槽を装入する。4は操作パネルである。
【0012】
図2、3にハウジング2内部を示す。ハウジング2内には、下部にモータ5が設置され本装置の駆動源となっている。モータ5の軸にはプーリー6が取付けられ、後述の公転プーリーとの間に駆動ベルト7が掛け回され、公転プーリーを回転するようになっている。またハウジング2内にはフレーム8(図示せず)が装置を支持するように設けられている。例えば1つのフレーム8a上には公転軸受9が設けられている。この公転軸受9は公転軸10を回転可能に縦方向に軸支し、上部フレーム8bに設けられた上部軸受11とで軸支している。
【0013】
この公転軸10の下端には公転プーリー12が取付けられ、その上方には2枚のターレット13が取付けられている。各ターレット13の円周上には等間隔で自転軸受14が設けられている。この自転軸受14には自転軸15が回転可能に軸支され、上下ターレット13の自転軸15の間でバレルケース16を把持している。この例では各ターレット13上に等間隔に4つの自転軸15が設けられているが、例えば3つ以下としたり5つ以上とするなど、必要に応じて変更することができる。
【0014】
下方ターレット13の自転軸15の下端には自転プーリー17が取付けられている。また公転軸受9と下方ターレット13の間には固定プーリー18が取付けられ、自転プーリー17と固定プーリー18との間には自転ベルト19が掛け回されている。この構成により、モータ5を駆動することによって公転プーリ―12、公転ターレット13が回転し、自転軸15は公転軌道上を移動しながら固定プーリー18との間に掛け回された自転ベルト19によって自転する。即ち自転軸15とバレルケース16は自公転することになるのである。
【0015】
図4〜7にバレル槽の装着状態の詳細を示す。バレルケース16は後述のバレル槽の断面6角形状を受ける形となっており、バレル槽の搭載スタンド20がその一端において上下のピン21a周りに回転可能に軸着されている。この搭載スタンド20は上下に配置した2つのU字アーム22と、上下のU字アーム22間で縦方向に下端が該アームより突き出るように架設した2つの補強バー23と、2つの補強バー23の下端に取付けられたバレル槽の載置面24と、2つの補強バー23の中間で上下のU字アーム22間に縦方向に架設された締付プレート25とからなる。この締付プレート25のほぼ中央には螺孔25aが穿設され、ボルト26が螺合するようになっている。一方で搭載スタンド20の他端はコの字状の掛脱具27がピン21b周りに回転可能に取付けられ、バレルケース16に設けられたフック28に掛脱可能となっている。
【0016】
29はバレル槽で断面6角形の多角柱となっている。バレル槽29の内壁にはウレタンライニング29aが貼着され、研磨時に工作物が壁に当っても衝撃を受けない構成としてある。このバレル槽29は長手方向の一端に蓋30がボルトなどによって冠着され、この蓋30にもライニング30aが施されている。またバレル槽29の一側面には凹部31が形成され、締付プレート25のボルト26を螺送したときに、その先端が搭載スタンド20に搭載したバレル槽29の凹部31に嵌入してバレル槽29をバレルケース16内に固定するようになっている(本発明の請求項1の緊締手段に相当)。32は持ち運び用の取っ手である。
【0017】
次に以上の構成に基づいて操作説明をする。ターレット13を微速回転して任意のバレルケース16が扉3の正面に来るように停止する。この場合、搭載スタンド20側が正面を向くようになっている(本発明の請求項2に相当)。これは公転軸10が1回転する毎に自転軸15も1回転する回転比率に設定することで得られる。つまり図3において、ターレット13が時計方向に1回転すると、バレル槽29は反時計方向に1回転するので、搭載スタンド20は常時、正面を向いた姿勢で自公転するのである。よって装置を停止したときにバレル槽29の装着が容易迅速に行えるのである。
【0018】
次にハウジング2の扉3を開け、掛脱具27をフック28から外して搭載スタンド20をピン21a周りに回転する(図3の矢示D)。工作物とメディアを投入したバレル槽29を搭載スタンド20の載置面24に搭載する。ここでは搭載スタンド20がハウジング2の外側まで飛び出すようになっているので作業者は無理な姿勢を取らなくてもバレル槽29を装着できる。この時バレル槽29の搭載向きは凹部31が締付プレート25のボルト26と対面するように行う。次に搭載スタンド20を元の位置へ戻して掛脱具27をフック28に掛止する。その後、締付プレート25のボルト26を螺送すると、その先端がバレル槽29の凹部31に嵌入し、バレル槽29はボルト26とバレルケース16とにより強固に固定される。次にターレット13を微速回転して次のバレルケース16が扉3正面に来るようにする。同様にバレル槽29を装着する。この例ではバレルケース16は4つあるので操作を4回繰り返す。以上の操作が終了したら扉3を閉じてハウジング2正面の操作パネル4の起動ボタンをONにしてバレル研磨に入る。研磨終了後、バレル槽29を取り出すときは以上と逆の操作を行えばよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の遠心バレル研磨装置によれば、水平面内で自公転する研磨装置であるにもかかわらず、大型のバレル槽の装着がいとも簡単に行えるので作業負担が軽減され、装着も容易迅速に行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠心バレル研磨装置の斜視図
【図2】ハウジング内を見た一部断面側面図
【図3】図2のA−A断面図
【図4】バレル槽を搭載スタンドに載せ、バレルケースに掛止した状態を示す正面図
【図5】同じく側面図
【図6】図5のB−B断面図
【図7】図6のC−C断面図
【符号の説明】
1・・・遠心バレル研磨装置
2・・・ハウジング
13・・・ターレット
16・・・バレルケース
20・・・搭載スタンド
26・・・ボルト(緊締手段)
29・・・バレル槽
31・・・凹部(緊締手段)
Claims (3)
- ハウジング内で水平面内を公転するターレットの円周上に等間隔で自転可能に装着された複数のバレル槽を有する遠心バレル研磨装置において、前記バレル槽を収容する自転可能なバレルケースと、当該バレルケースに一端が軸着されるとともに他端が当該バレルケースに掛脱可能なバレル槽の搭載スタンドと、前記バレル槽を前記バレルケースに固定する緊締手段とからなることを特徴とする遠心バレル研磨装置。
- 請求項1記載の遠心バレル研磨装置において、バレル槽の搭載スタンドはハウジングのバレル槽装入口に対向する姿勢となっていることを特徴とする遠心バレル研磨装置。
- 請求項1記載の遠心バレル研磨装置において、緊締手段は搭載スタンドに螺合されたボルトと、当該ボルトが嵌入するバレル槽に穿設された凹部とからなることを特徴とする遠心バレル研磨装置。
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