JP3710305B2 - レンズセル固定構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の原稿読取装置に用いられるレンズセルの固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は反射ミラーを用いた原稿読取装置の構成図である。
この原稿読取装置は、原稿ガラス1に載置された原稿をランプ2で照明し、その反射光を第1ミラー3、第2ミラー4、第3ミラー5で折り返して導き、レンズセル6により結像面7に結像して画情報を得るようになっている。
図11は従来例を示すレンズセル固定構造の分解斜視図である。図12は従来例を示すレンズセル固定構造の上面図である。
【0003】
図10に示すレンズセル6はレンズブラケット11に固定保持されるようになっている。板状のレンズブラケット11は中央にレンズセル6の径より小さい幅の保持窓12を有しており、その保持窓12の位置合わせ端面12aにレンズセル6の一端を合わせるようにして、レンズセル6を保持窓12に嵌合する(レンズセル6の径の方が保持窓12の幅より大きいので、レンズセル6は保持窓12から脱落することはない)。
そして、レンズセル6の径と略同じ径の半円弧状のレンズ押さえ部材13で上方からレンズセル6を押さえ、レンズ押さえ部材13をねじ14でレンズブラケット11に固定する。このようにしてレンズセル6をレンズブラケット11に固定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで装置の輸送などの際、図12に示すように、衝撃力15がレンズブラケット11に加わると、レンズセル6はその質量により反力16を発生し、その反力16がレンズ押さえ部材13の押さえ力に対応した摩擦力を超えることにより、レンズセル6が元の位置からずれることがある。
ところで、画像読取装置におけるレンズ(レンズセル)のずれの許容レベルは非常に小さく、縮小結像の光学系においては通常10μmずれてもピントに大きく影響を及ぼすので、僅かなずれも深刻であり、確実にずれを防止する必要がある。
【0005】
レンズセルのずれを防止するためには、レンズ押さえ部材の押さえ力を強くすればよいのであるが、押さえ力を強くしていくと、圧力によりレンズセルの変形やレンズセルを受けるレンズブラケットの変形が起こり、結像性能に支障を来すので、ある程度以上は強くできない。しかし、変形を起こさない程度の押さえ力ではずれに対して余裕はないのが現状であり、接着剤などを併用することもある。
【0006】
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、接着剤などの補助手段を使わずに、レンズセルのずれを防止し、かつ、レンズセルやレンズブラケットの変形を無くすことができるレンズセル固定構造を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、筒状のレンズセルの径より小さい幅の保持窓を有するレンズブラケットと、保持窓に嵌合保持されたレンズセルを押さえてレンズブラケットに固定するためのレンズ押さえ部材とを備えたレンズセル固定構造において、
レンズセルの外周面を受ける保持窓の稜線部に突起部を形成したことを特徴とするものである。
【0008】
また上記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、筒状のレンズセルの径より小さい幅の保持窓を有するレンズブラケットと、保持窓に嵌合保持されたレンズセルを押さえてレンズブラケットに固定するためのレンズ押さえ部材とを備えたレンズセル固定構造において、
レンズセルの軸方向両端面を、保持窓の位置合わせ端面とレンズ押さえ部材とで挟み込むようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1は第1の実施の形態を示すレンズセル固定構造の分解斜視図、図2は第1の実施の形態を示すレンズセル固定構造の上面図である。
図11、図12に示す従来例と同一個所には同一番号を付すものとする。レンズブラケット11にはレンズセル6を嵌合保持するための保持窓12が設けてあり、その位置合わせ端面12aにレンズセル6を突き当てて、レンズセル6を保持窓12で保持し、レンズ押さえ部材13で固定するのは従来通りである。
本実施形態では、保持窓12のレンズセル6を受ける稜線(幅方向の対向する端縁)12bに、それぞれ2つの欠き部12c,12eと、2つの欠き部12c,12eの間の突起部12dを形成している。
【0011】
通常、レンズセル6はアルミニウムやプラスティックの軟材料であるので、レンズセル6を受ける稜線12bより内側(保持窓12の中央に向かう側)に突起部12dの先端を出すことにより、突起部12dがレンズセル6にくい込んで、レンズ押さえ部材13とねじ14の押さえ力による摩擦力以上にずれに対抗する力を持つことができる。
【0012】
図3は第2の実施の形態を示すレンズセル固定構造の分解斜視図である。
この実施形態は、図1、図2に示す第1の実施形態の変形例を示すものであり、軸方向両端に拡径部6aを有する型式のレンズセル6を対象としている。即ち、両拡径部6aに対応して各稜線12bに2つずつ計4つの突起部11dを設けたものである。本実施形態においても上述と同じ作用効果が得られる。
【0013】
図4は第3の実施の形態を示すレンズセル固定構造の分解斜視図、図5は第3の実施の形態を示すレンズセル固定構造の上面図である。
この実施形態では、ストレートな筒状のレンズセル6の前側を位置合わせ面12aに合わせておき、レンズ押さえ部材13の後側に形成した一対のセル位置規制部13aでレンズセル6の後側端面を押さえるようにする。即ち、レンズセル6を、保持窓12の位置合わせ端面12aと、レンズ押さえ部材13のセル位置規制部13aとの間に挟み込むようにして、レンズ押さえ部材13でレンズブラケット11に固定する。
【0014】
このようにレンズセル6の前側と後側(軸方向両側)を規制することで、衝撃によるレンズセル6の軸方向のずれを防止することができる。なお、レンズ押さえ部材13のねじ止め部は、レンズセル長さ方向に自由度のある穴となっている。
【0015】
図6は第4の実施の形態を示すレンズセル固定構造の分解斜視図、図7は第4の実施の形態を示すレンズセル固定構造の上面図である。
この実施形態は、図4、図5に示す第3の実施形態の変形例であり、レンズセル6は前側端に拡径部(鍔部)6aを有し、レンズ押さえ部材13の曲率は拡径部6a以外のレンズセル6の胴部と略同じになっている。
従って、拡径部6aを保持窓12の位置合わせ端面12aとレンズ押さえ部材13で挟み込むようにして、レンズ押さえ部材13によりレンズセル6をレンズブラケット11に固定すれば、レンズセル6の軸方向のずれを防止することができる。
【0016】
図8は、参考として挙げる構成が類似した実施形態を示すレンズセル固定構造の分解斜視図、図9はこの第5の(参考)実施の形態のレンズセル固定構造の上面図である。本参考実施形態では、レンズセル6の前側端と後側端(軸方向両端)に雄ねじ状の凹凸部6bを設ける。このようにすると、保持窓12の稜線12bに凹凸部6bの頂点部がくい込むので、レンズセル6の軸方向のずれを防止できる。凹凸部6bは旋盤加工の仕上げを故意に粗くし、その挽き目を利用してもよい。また雄ねじ状でなくても蛇腹状でもよい。
【0017】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、レンズセルの外周面を受ける保持窓の稜線部に突起部を形成することで突起部がレンズセルにくい込んで、レンズ押さえ部材の押さえ力による摩擦力以上に、レンズセルのずれに対抗する力を持つことができるので、接着剤などの補助手段を使わずに、レンズセルのずれを防止し、かつ、レンズセルやレンズブラケットの変形を無くすことができるレンズセル固定構造を提供することができる。
【0018】
請求項2記載の発明によれば、レンズセルの軸方向両端面を、保持窓の位置合わせ端面とレンズ押さえ部材とで挟み込むようにしたので、各部品を寄せ組するだけで、鋭利な突起を必要とせずにレンズセルのずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示すレンズセル固定構造の分解斜視図である。
【図2】第1の実施の形態を示すレンズセル固定構造の上面図である。
【図3】第2の実施の形態を示すレンズセル固定構造の分解斜視図である。
【図4】第3の実施の形態を示すレンズセル固定構造の分解斜視図である。
【図5】第3の実施の形態を示すレンズセル固定構造の上面図である。
【図6】第4の実施の形態を示すレンズセル固定構造の分解斜視図である。
【図7】第4の実施の形態を示すレンズセル固定構造の上面図である。
【図8】第5の実施の形態を示すレンズセル固定構造の分解斜視図である。
【図9】第5の実施の形態を示すレンズセル固定構造の上面図である。
【図10】反射ミラーを用いた原稿読取装置の構成図である。
【図11】従来例を示すレンズセル固定構造の分解斜視図である。
【図12】従来例を示すレンズセル固定構造の上面図である。
【符号の説明】
6 レンズセル
11 レンズブラケット
12 保持窓
12a 位置合わせ端面
12b 稜線
12c,12e 欠き部
12d 突起部
13 レンズ押さえ部材
14 ねじ
Claims (2)
- 筒状のレンズセルの径より小さい幅の保持窓を有するレンズブラケットと、保持窓に嵌合保持されたレンズセルを押さえてレンズブラケットに固定するためのレンズ押さえ部材とを備えたレンズセル固定構造において、レンズセルの外周面を受ける保持窓の稜線部に突起部を形成したことを特徴とするレンズセル固定構造。
- 筒状のレンズセルの径より小さい幅の保持窓を有するレンズブラケットと、保持窓に嵌合保持されたレンズセルを押さえてレンズブラケットに固定するためのレンズ押さえ部材とを備えたレンズセル固定構造において、レンズセルの軸方向両端面を、保持窓の位置合わせ端面とレンズ押さえ部材とで挟み込むようにしたことを特徴とするレンズセル固定構造。
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