JP3710225B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定サイズにカットされたシート状感光材料を順次露光ステージに搬送し、処理する感光材料処理方法及び所定サイズにカットされたシート状感光材料を、複数枚並べて露光ステージに搬送し、処理する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光材料を処理する場合に、迅速処理が要求されている。これを実現させるためには、感光材料の搬送速度のアップ、露光時間の短縮の両方が要求されることになり、感光材料の搬送速度のアップに関しては、感光材料の搬送路を並設すればよい。また、露光時間の短縮は、増設した各搬送路毎に露光ステージを設ければよい。
【0003】
これを実現するために、出願人は、マガジンを複数列の搬送路毎に設け、このマガジンから供給された複数列の感光材料を同時に処理すること、及び、この複数列の搬送に跨がって、幅広の感光材料を処理することが可能な感光材料処理装置を提案している(一例として、特願平7−118631号)
これによれば、通常は複数列で感光材料を処理することができ、かつ幅広の感光材料も同じ露光ステージで処理することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数列同時に処理していくと、複数のマガジンに収容された感光材料が同時期に空となり、マガジン交換のために、処理を中断しなければならない。複数のマガジン内の消耗度合いはサイズによって常に一致することはないが、逆にいつ空にになるかが不明確であり、オペレータが常に待機し、監視しておかなくてはならない。
【0005】
また、関連技術として、以下のような先行技術が開示されている。
▲1▼ 実公昭58−29464号
露光後に切断した感光材料を複数列に分配する技術であるが、露光収容までは従来どおり1列処理の域を出ない。
▲2▼ 実開昭57−78052号
単一の露光系によるプリントする装置において、マガジンを装置本体に複数個設け、マガジンを随時交換可能とした技術であるが、高速に振り分けが必要となる。
▲3▼ 実開昭60−107841号
複数のマガジンから選択的に感光材料を引き出し切断して露光部に供給する技術であるが、感光材料が並列的に搬送されないため、効率化にはならない。
▲4▼ 特開平6−347905号・特開平6−347907号
複数列の搬送路にそれぞれ露光ステージが存在し、露光後も個別に処理する技術であるが、全ての処理系において搬送路数に応じた数が必要であり、装置が大型化する。
▲5▼ 特開平6−347914号
マガジンを複数の搬送路に対応すべく移させて印画紙を振り分ける技術であるが、マガジンの質量の関係で高速移動のための動力源を大きくしなくてはならない。
【0006】
このように、上記先行技術については、一長一短があり、例えば、1列処理の域を出ない、高速での振り分けが必要、複数の露光系が必須、マガジン移動の場合には、質量の関係で高速移動のための動力源が大きくなる、といった問題が全て解消されず、無駄な時間が多く存在する。
【0007】
本発明は上記事実を考慮し、処理中の無駄な時間を最大限取り払って、処理効率を向上し、迅速な処理を実現することができる感光材料処理装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、長尺感光材料を収容するマガジンから引き出され、所定サイズにカットされたシート状の感光材料を、複数枚並べて露光ステージへ搬送して処理する感光材料処理装置であって、前記感光材料をカットするカット部と前記露光ステージとの間に配設され、前記シート状の感光材料を搬送方向と直交する方向へ振り分ける振り分け手段と、前記露光ステージの搬送方向上流側に配設され、前記振り分け手段により振り分けられた複数枚のシート状の感光材料を収容する一時収容部と、を有し、前記一時収容部で、複数枚のシート状の感光材料を前記搬送方向と直交する方向に配列するように収容した後、当該感光材料を前記露光ステージへ同時に送り出すことを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、露光ステージが複数列ある場合、シート状の感光材料は、振り分け手段によって搬送方向と直交する方向へ振り分けられて一時収容部へ収容され、同時に露光ステージへ送り出される。
よって、感光材料の供給経路が搬送路よりも少なくしても、見かけ上は、搬送路の数だけ同時に露光、現像処理を行うことができ、極めて効率的に、かつ迅速に処理を行うことができる。
【0009】
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、長尺感光材料を収容するマガジンから引き出され、所定サイズにカットされたシート状の感光材料を、複数枚並べて露光ステージへ搬送して処理する感光材料処理装置であって、前記感光材料をカットするカット部と前記露光ステージとの間に配設され、前記シート状の感光材料を搬送方向と直交する方向へ振り分ける振り分け手段を有し、前記振り分け手段において、複数枚のシート状の感光材料を搬送方向と直交する方向に揃えた後、前記感光材料を前記露光ステージへ同時に送り出すことを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、露光ステージが複数列ある場合、シート状の感光材料は、振り分け手段によって搬送方向と直交する方向へ振り分けられて搬送方向と直交する方向に揃えられた後、同時に露光ステージへ同時に送り出される。
【0011】
よって、感光材料の供給経路が搬送路よりも少なくしても、見かけ上は、搬送路の数だけ同時に露光、現像処理を行うことができ、極めて効率的に、かつ迅速に処理を行うことができる。
【0012】
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記振り分け手段は、前記シート状の感光材料の搬送方向の長さが異なる場合、前記シート状の感光材料の後端を揃えると共に振り分けることを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、一般にソーティングの段階で、搬送路毎に順番が決められていた場合、後端が揃っていないと、最終的にソーティングステージの前工程(例えば、現像処理の乾燥工程)から排出される時期が感光材料のサイズ(搬送方向長さ)によって異なり、この結果、排出時期を常に監視しなくてはならなくなる。
これに対し、請求項3に記載の如く、後端を揃えることにより、感光材料のサイズによらず、前記前工程から排出される時期が、各搬送路で一致することになり、ソーティングが容易となる。
例えば、前工程から排出される位置にローラ対があり、このローラ対によって挟持されながら排出される感光材料を、この前工程の搬送方向と直交する方向に搬送路を持つベルトコンベアに受け渡す場合、必ずこのベルトコンベア上には、前工程の搬送路順に載置されるため、ソーティングが容易となる。
【0014】
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、前記請求項1又は請求項3に記載の発明において、前記振り分け手段は、前記シート状の感光材料を受け取った後、逆転搬送することにより前記一時収容部に前記シート状の感光材料を送り込むことを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、逆転搬送によって一時収容部に前記シート状の感光材料を送り込むことにより、送り出し時に、シート状の感光材料の後端が常に同一位置になる。
【0015】
(請求項5)
請求項5に記載の発明によれば、前記請求項1、請求項3又は請求項4記載の発明において、前記振り分け手段は、フィルム一本分の仕分けにおいて、最終の前記シート状の感光材料の位置を通常の位置とは異なる位置に振り分けることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、最終のシート状の感光材料の位置を通常の位置とは異なる位置とすることにより、この位置の変化によって最終感光材料であることを判別して、容易にフィルム1本分の境目を認識することができる。
【0016】
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、前記請求項2記載の発明において、前記露光ステージは、2組のローラを備え、前記2組のローラ間に設けられたスリットに沿って前記感光材料に対してデジタル露光を行うことを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、走査露光中に振り分け手段による振り分けを行うことができ、処理効率を向上し、迅速な処理を実現することができる。
【0017】
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、前記請求項2又は請求項6記載の発明において、前記振り分け手段と露光ステージとの間にバッファを設けたことを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、適切にバッファを設けることによって露光処理、現像処理の各処理時間との兼ね合いを調整することができ、処理効率を向上させることができる。
【0018】
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、前記請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の発明において、前記マガジンが前記搬送方向と直交する方向に複数個並設されていることを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、1つのマガジン内の感光材料がなくなり終了を迎えたとき、又は異なる感光材料を使用するとき、他の搬送路にセットしたマガジンからの引き出しに切り換えることにより、処理を中断することがなく、円滑な処理を行うことができる。また、一方のマガジンを使用中、他のマガジンを新たなマガジンとして交換することができ、マガジン交換による時間的ロスを解消することができる。
【0019】
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、所定サイズにカットされたシート状感光材料を、複数枚並べて露光ステージへ搬送して処理する感光材料処理装置であって、長尺感光材料を収容するマガジンと、前記マガジンから感光材料を引き出し、かつ所定サイズにカットしてシート状の感光材料を作成し、搬送路初期位置へ送り出す感光材料準備手段と、前記搬送路初期位置の感光材料を挟持して、搬送路とは干渉しない位置で感光材料を保持する保持手段と、前記保持手段を複数配列された搬送路のそれぞれに対応するようにこの搬送路と直交する方向に移動させる移動手段と、前記保持手段よりも上流側近傍に設けられ、カットされた感光材料後端を検出する後端検出センサと、各搬送路に毎に設けられ、前記移動手段の停止位置に対応配置された一時収容部と、前記後端検出センサで感光材料の後端を検出し、かつ前記移動手段が所定の搬送路に対応する位置に位置決めされた時点で、この後端を先頭に前記一時収容部方向へ一定長さ分搬送することで当該感光材料の後端を揃えると共に前記各搬送路のスタート位置へ振り分ける逆搬送手段と、前記振り分けられた感光材料が、対応する搬送路のスタート位置に決めされた時点で、この複数の感光材料を同時に各搬送路毎の露光ステージへ送り出す送り出し手段と、前記露光ステージでの露光処理時間の間に、前記感光材料の振り分けを終了させると共に、前記送り出し手段による露光ステージへの送り出しと同期して、前記感光材料準備手段を作動させて、次の感光材料を前記初期位置へ送り出すように感光材料の搬送タイミングを制御するタイミング制御手段と、 を有することを特徴としている。
【0020】
請求項9に記載の発明によれば、マガジンから引き出された感光材料は、所定のサイズにカットされ、搬送路初期位置へ送り出される(感光材料準備手段)。この搬送路初期位置の感光材料は、逆搬送手段によって各搬送路に振り分けられ、全ての搬送路に感光材料が振り分けられた時点で、同時に露光ステージへ送り出す(送り出し手段)。
【0021】
露光ステージでは、それぞれの感光材料の露光処理がなされるが、タイミング制御手段では、この時間中に、次の感光材料の各搬送路への振り分けを終了させておく。その後、露光ステージでの露光処理が終了すると、露光ステージ上の感光材料は次工程へ送られるが、このとき同時に振り分けられた次の感光材料を露光ステージへ送り出す。さらに、タイミング制御手段では、この露光ステージへの送り出しと同時にマガジンからの引き出し、カット、搬送路初期位置への感光材料の送り出しを開始する。
【0022】
マガジンを複数個セットしておくことにより、1つのマガジン内の感光材料がなくなり終了を迎えたとき、又は異なる感光材料を使用するとき、他の搬送路にセットしたマガジンからの引き出しに切り換えることにより、処理を中断することがなく、円滑な処理を行うことができる。また、一方のマガジンを使用中、他のマガジンを新たなマガジンとして交換することができ、マガジン交換による時間的ロスを解消することができる。
【0024】
また、感光材料準備手段から送られるくる感光材料を保持手段によって保持しながら搬送し、感光材料の後端を後端検出センサで検出した時点で、この搬送を停止する。これにより、感光材料の後端は常に同一の位置で停止することになる。
【0025】
この停止後、保持手段を移動手段によって各搬送路に沿う位置に移動し、所定の搬送路に対応させる。
【0026】
次に、逆搬送手段によって保持手段を逆搬送駆動させ、感光材料を一時収容部へ送り込む。この保持手段の逆搬送時間は、最も長いサイズの感光材料が一時収容部へ送り込まれる時間以上の一定時間である。全ての一時収容部に感光材料が収容されると、送り込み手段では、一斉に一時収容部から感光材料を露光ステージへ送り込む。
【0027】
上記構成により、後端を揃えた状態で、感光材料の複数の搬送路に振り分け、同時に露光ステージへ供給することが可能となり、各搬送路に感光材料を振り分ける際に、感光材料の後端を揃えておくことにより、前記請求項3で説明したように、ソーティングが容易となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1及び図2には、本実施の形態に係る写真処理装置(プリンタプロセッサ)10が示されている。図2に示される如く、プリンタプロセッサ10には、2台のマガジン12、14が並んで載置できるようになっている。マガジン12、14内には、印画紙16が層状に巻き取られて収容されており、その最上層から順にマガジン12、14に設けられた引出口12A、14Aから引き出されるようになっている。
【0029】
マガジン12、14の引出口12A、12Bの下流側には、それぞれ2組のローラ対18、20が設けられ、この引出口12A、14Aから引き出された印画紙16を挟持し、略水平に搬送するようになっている。また、マガジン12、14の近傍に配置されたローラ対18の下流側には、センサ22が設けられ、印画紙16の有無を検出している。本実施の形態では、一方のマガジン12から印画紙16を引き出して処理し、このマガジン12の印画紙16を全て使い切った時点で、他方のマガジン14の印画紙16を使用するようになっており、センサ22では、マガジン12又は14内の印画紙16の終了を検出するようになっている。また、必要に応じてマガジン12、14にそれぞれ異なる幅、種類の印画紙16を収容しておき、適宜切り換えて使用することも可能となっている。
【0030】
下流側のローラ対のさらに下流側近傍には、カッタ部24が配設されている。カッタ部24には、センサ26が設けられており、カット位置に対応している。このため、カッタ部24でカットされた印画紙16の先端が搬送を開始してから所定時間経過した時点で印画紙16をカットすることにより、この所定時間に対応する長さのシートが得られることになる。
【0031】
カッタ部24から搬送される印画紙は、ローラ対28に挟持されるようになっている。このローラ対28の上側ローラ28Aは、その回転軸が長方形平板形状のブラケット30の長手方向一方側にに軸支されている。ブラケット30の他方側は、ローラ対28の下側ローラ28Bの回転軸が軸支されている。
【0032】
さらに、ローラ対28は、一対の脚板を有する略コ字型のブラケット32における脚板間に掛け渡されている。上側のローラ28Aの回転軸は、この脚板に設けられた円弧状の長孔32Aに収容されている。このため、上側のローラ28Aは、ブラケット30によって下側のローラ28Bとの間隔を維持しつつ、円弧状の長孔に沿って回転移動できる構造となっている。
【0033】
ここで、上側のローラ28Aが下側のローラ28Bの真上に来たときが第1の位置であり(図1の実線位置参照)、カッタ部24から搬送されてくる印画紙16を受け取る位置とされる。また、上側ローラ28Aが円弧状の長孔32Aの右端に来たときが第2の位置とされ(図1の鎖線位置参照)、カッタ部24から受け取った印画紙16をローラ対28の逆転搬送により、印画紙16の後端側から一時収容部34へと送り出す位置とされる。
【0034】
ブラケット32は、その基部の背面に移動ブラケット36が取り付けられている。この移動ブラケット36は略L字型とされ、水平とされた下部がボールねじ機構部38の移動ブロック40に固定されている。このため、ボールネジ機構部38の軸(ねじ部)を回転させることにより、ブラケット32に支持されているローラ対28を、複数列(本実施の形態では2列)の搬送路のいずれか図2(A)又は(B)の位置参照)へ選択的に対応させることができるようになっている(印画紙16の振り分け)。
【0035】
一時収容部34は、前記2組のローラ対18、20の上方に配設されている。カッタ部24から第1の位置で印画紙16を受け取ったローラ対28は、第2の位置へ移動し、印画紙16がガイド板44に案内されて、一時収容部34の出入口34Aに搬送されるようになっている。
【0036】
図1、図3及び図4に示される如く、一時収容部34は、2対のベルト46、48によって構成されており、下側のベルト48は、2本のローラ50、52に巻き掛けられている。また、上側のベルトコンベア46は、3本のローラ54、56、58に巻き掛けられている。
【0037】
この上側のベルト46を図1の右側で支持するローラ54は、その回転軸が長方形平板形状のブラケット60の長手方向一方側にに軸支されている。ブラケット60の他方側は、下側のベルト48を図1の右側で支持するローラ50の回転軸が軸支されている。
【0038】
さらに、ローラ54、50は、一対の脚板を有する略コ字型のブラケット62における脚板間に掛け渡されている。上側のローラ54の回転軸は、この脚板に設けられた円弧状の長孔62Aに収容されている。このため、上側のローラ54は、ブラケット60によって下側のローラ50との間隔を維持しつつ、円弧状の長孔62Aに沿って回転移動できる構造となっている。
【0039】
ここで、上側のローラ54が円弧状の長孔62Aの右端にに来たときが第1の位置であり(図1の実線位置参照)、前記ローラ対28から搬送されてくる印画紙16を受け取る位置とされる。このとき、ベルト46、48が印画紙16を挟み込み、ベルト46、48間に印画紙16を挟持することになる。ここで、ローラ対28が逆転搬送を開始してから一時収容部34の出入口34Aで印画紙16を挟持し、搬送する時間は一定とされる。
【0040】
印画紙16が一方の列のベルト46、48上に挟持されたことを認識すると、他方の列のベルト46、48にも印画紙16を挟持させるべく、印画紙16を搬送する。従って、一方のマガジン12から印画紙16を搬送し、2列の搬送路(ここでは、ベルト46、48の間)へシート状の印画紙16をそれぞれ配置するようになっている。
【0041】
ここで、上側ローラ54が円弧状の長孔62Aの左端に来たときが第2の位置とされ(図1の鎖線位置参照)、ローラ対28から受け取った印画紙16をベルト46、48の逆転搬送により、後述する露光ステージ78へと送り出す位置とされる。この送り出し時に、印画紙16の後端が常に同一位置になる。
【0042】
露光ステージ78では、入口に配設されたローラ対80Aによって、前記一時収容部34から搬送される印画紙16を挟持する。なお、このローラ対80Aとベルト46、48の搬送線速度は、同一であることが好ましいが、ベルト46、48が巻き掛けられた各ローラにワンウェイクラッチを装備することにより、ローラ対80Aによる搬送線速度をベルト46、48の搬送線速度よりも早めてもよい。
【0043】
露光ステージ78は、各搬送路に対応して単一の露光ユニット82が配設されている。露光ユニット82の光源部82Aは、ランプ84、CMYの各フィルタ86、光拡散筒88で構成され、ネガキャリア90によって位置決めされたネガフィルム92に光を照射するようになっている。このネガフィルム92を透過した光は、光学系82Bであるレンズ94を介して、シャッタ96の開放時にペーパキャリア98に至るようになっている。このペーパキャリア98には、前記入口に配設されたローラ対80によって挟持搬送される印画紙16が位置決めされるようになっている。露光ユニッ82は、2列の搬送路の中央に位置しており、レンズ94によって光軸を偏向させることにより、各搬送路上の印画紙16に対応させることができる。
【0044】
このペーパキャリア98上(図1では、下面側)には、可変マスク99が設けられ、印画紙16のサイズによって、印画紙16への露光領域を設定するようになっている。なお、本実施の形態における露光ユニット82は、各搬送路に対応するもの毎に、印画紙搬送方向に移動可能となっている。これは、印画紙16が後端揃えで搬送されてくるため、2列の搬送路間で異なる長さの印画紙16が露光ステージ78に到達した場合、それぞれの露光軸が図1の左右にずれる。このため、露光ユニット82全体を移動することにより、同時露光が実行可能となる。
【0045】
焼付処理が終了した印画紙16は、2列の搬送路同時に出口側のローラ対80Bの挟持搬送され、排出されて次工程である現像処理工程(図示省略)へ送り出されるようになっている。
【0046】
ところで、本実施の形態では、以下のような搬送タイミングの制御を実施している。この搬送タイミングによって、無駄の待機時間や処理不能を極力なくし、効率のよい処理を行っている。
▲1▼ 露光ステージでの露光処理中に印画紙16の振り分けを実行。
▲2▼ 露光ステージ78から現像処理部への印画紙搬送と同時に一時収容部34から露光ステージ78への印画紙搬送の実行。
▲3▼ 一方のマガジン12又は14の使用中に空となった他方のマガジン14又は12の交換作業。
▲4▼ 印画紙16の後端揃えによる(一時収容部34の装備)、現像処理後のソーティングの簡素化
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0047】
図2に示される如く、2列の搬送路に対応してそれぞれマガジン12、14を装填する。なお、本実施の形態における作業仕様においては、必ずしも両方を装填する必要はなく、少なくとも1個のマガジン12(又は14)を装填しておけばよく、この装填されたマガジン12(又は14)内の印画紙16が無くなるまでの間に他方のマガジン14(又は12)を装填すればよい。また、マガジン12、14に収容する印画紙16の幅、種類を一致させず、異なる種類としてもよい。但し、以後の説明は、同一種の印画紙16が終了されているときの処理の流れを示す。
【0048】
マガジン12が装填された搬送路を基準として処理手順を説明すると、この搬送路側にカッタ部24の下流側に位置するローラ対28をボールねじ機構部38を作動させて対応させる。また、ローラ対28の上側のローラ28Aの回転軸は、円弧状の長孔の左端、すなわち第1の位置に位置決めする。以下、図1並びに図6乃至図9に従い、印画紙16の引出し手順を説明する。
【0049】
上記初期設定が完了した状態でマガジン12から印画紙16(以下、第1の印画紙16Aといい、引き出される順毎に第2、第3・・・の印画紙16B、16C・・・という)を引出す。引き出された第1の印画紙16は、2組のローラ対18、20によって水平搬送され、カッタ部24を通過して、前記ローラ対28に挟持され、自重によりローラ対28に支えられて垂れ下がる(図1の状態参照)。
【0050】
ここで、センサ26によって所定量引き出されたことが認識されると、カッタ部24が作動して第1の印画紙16をカットする。カット後は、ローラ28Aの回転軸を円弧状の長孔32Aの右端、すなわち第2の位置へ移動させる。これにより、第1の印画紙16の後端の延長方向が、一時収容部34の方向に向けられる(図1の想像線参照)。
【0051】
ここで、ボールネジ機構部38が作動して、ローラ対28は、他方の搬送路(図2の上側搬送路)に対応するように移動を開始する(図6(A)参照)。他方の搬送路に対応した後は、ローラ対28の逆転搬送により、印画紙16は、一時収容部に収容され、受渡しを完了したローラ対28は、元の搬送路(図2の下側)に戻る(図6(B)参照)。
【0052】
元の搬送路に戻ると、次の第2の印画紙16Bを受取り(図6(C)参照)、受け取った位置で続けて一時収容部34へ第2の印画紙16Bを送り出す(図6(D)参照)。一時収容部34への受渡しが完了すると、2列の搬送路に対応する一時収容部34には、それぞれ第1及び第2の印画紙16A、16Bが待機したことになる(図7(A)参照)。
【0053】
次に、全ての一時収容部34を同時に逆転駆動し、それぞれ挟持している第1及び第2の印画紙16を露光ステージ78方向へ送り出す。これと同時に、ローラ対28には、次の第3の印画紙16Cが送り込まれる(図7(B)参照)。露光ステージ78への送り出し中に、ローラ対28で受け取った第3の印画紙16Cは、ボールネジ機構部38の作動によって、他方の搬送路側へ横移動を開始する(図7(C)参照)。
【0054】
露光ステージ78では、第1及び第2の印画紙16A、16Bが到達すると、露光処理が行われるが、第1の印画紙16Aと第2の印画紙16Bとは、後端が揃っているため、サイズが異なると、光軸位置がずれることになる。しかし、露光ステージ78は、各搬送路に対応する露光ユニット82毎に印画紙搬送方向に沿って移動可能となっており、露光ステージ78へ搬入されてくる印画紙のサイズデータに基づいて予め光軸をセットしておけば、並列した2枚の印画紙を同時期に露光処理することができる。
【0055】
この露光処理中に、横移動したローラ対28から一時収容部34へ第3の印画紙16Cが受け渡され(図7(D)参照)、ローラ対28が元の搬送路に戻り(図8(A)参照)、次の第4の印画紙16Dを受け取って(図8(B)参照)、この元の搬送路に対応する一時収容部34に第4の印画紙16Dを送り出す(図8(C)参照)。この送り出しが完了すると、一時収容部34には、第3及び第4の印画紙16C、16Dが待機し(図8(D)参照)、露光ステージ78での第1及び第2の印画紙16A、16Bの露光処理の完了後の現像処理部への搬送と同時に一時収容部から第3及び第4の印画紙16C、16Dの露光ステージ78への送り出しが行われる。また、これとさらに同時にローラ対28には、第5の印画紙16Eが受け渡され(図9(A)参照)、次いでボールねじ機構部38の作動によって、ローラ対28は、第5の印画紙16Eを他方の搬送路に対応するべく、移動を開始する(図9(B)参照)。その後、すなわち第6の印画紙(図示省略)以降は、図7(D)からの動作と同様な処理が繰り返されることになる。
【0056】
このマガジン14での処理中に、空になったマガジン12を新しいものと交換することにより、処理を一旦停止することなくマガジンの交換を行うことができ、作業効率をさらに向上することができる。また、交換可能時間が、何れか一方のマガジン内の印画紙16が無くなるまでとなり、オペレータが常に監視する必要もなく、比較的長いインタバルで定期的に監視すればよいため、メンテナンス作業性も向上する。
【0057】
また、並列搬送する印画紙16の後端を揃えたため、現像処理工程の後のソーティング時に容易に順番を揃えることができる。すなわち、現像処理工程からの排出時期を並列搬送される印画紙16間で一致させることができるので、例えば、現像処理工程の搬送と直交する方向にベルトコンベアを配置すれば、このベルトコンベア上の印画紙の前後が反対になることはなく、予め定めた露光順に印画紙16を並べることができる。
【0058】
また、ソーティングの際のフィルム1本分毎の仕分けは、当然、予めメモリに、処理されるフィルム毎の撮影枚数を記憶しておけばよいが、停電等の場合にメモリ内容が消去されると、全く仕分け位置が分からなくなる。
【0059】
そこで、本実施の形態では、最終印画紙16の位置を通常の位置とは異なる位置とすることにより、この位置の変化によって最終印画紙16であることを判別し、フィルム1本分毎の仕分けを行うようにしている。
(仕分け判別手段1)
図10に示される如く、通常は、印画紙16が並列状態で搬送され、現像処理が終了し、ソーティングされるが、印画紙16を振り分ける時点で、最終印画紙16をその前の印画紙と同一の搬送路で処理するようにする。この結果、フィルム1本分の印画紙16が偶数の場合には、図10(A)の如く、最終段とその前の段が1枚処理になり、本来最終印画紙16の位置(図10(A)の想像線参照)が素抜け状態となる。これを装置側で検知することにより、容易にフィルム1本分の境目を認識することができる。
【0060】
一方、フィルム1本分の印画紙16が奇数の場合には、図10(B)の如く、最終段の印画紙16の位置が異なり、本来最終印画紙16の位置(図10(B)の想像線参照)に印画紙16が存在しなくなる。これを装置側で検知することにより、容易にフィルム1本分の境目を認識することができる。
【0061】
なお、本実施の形態では、2個のマガジン12、14を並設したが、両方の搬送路に跨がるような幅広い印画紙が収容されたマガジンも装填可能であり、この場合には、印画紙の横移動が不要である。また、露光ステージ78では、何れかの露光ユニット82を印画紙の幅方向に移動可能としておくか、光軸を傾けて露光すればよい。
【0062】
また、搬送路は2列に限らず3列以上であってもよく、この場合のボールねじ機構部38による、位置決め位置を搬送路の数と同数の段階とすればよいし、アキュムレータ64による振り分け位置も搬送路の数と同数の段階とすればよい。
【0063】
ここで、搬送路が3列の場合のソーティング(フィルム1本分毎の仕分け)について、図11及び図12に従い説明する。
【0064】
図11では、最終印画紙16を、その前の印画紙16と同一の搬送路で処理している。すなわち、図11(A)では、25枚目が最終印画紙16であり、24枚目と同一搬送路で処理するため、本来の位置(図11(A)の想像線参照)とは異なる位置で処理され、これを装置側で認識している。なお、図11(B)乃至(D)においても同様で、それぞれ本来処理される位置(図11(B)乃至(D)の想像線参照)とは異なる位置で処理されることによって、最終印画紙であることを認識できる。
【0065】
次に、図12では、最終印画紙16を、本来載置すべき搬送路の1つ先の搬送路に載置して処理している。すなわち、図12(A)では、25枚目が最終印画紙であり、本来は図12(A)の想像線位置が、この最終印画紙16が載置される搬送路であるが、ここを飛ばした次の搬送路で処理され、これを装置側で認識している。なお、図12(B)乃至(D)においても同様で、それぞれ本来処理される位置(図12(B)乃至(D)の想像線参照)とは異なる位置で処理されることによって、最終印画紙であることを認識できる。
【0066】
なお、本実施の形態では、1つのマガジンに1種類の印画紙16を収容したが、1つのマガジン内に2つ以上の印画紙(ロール)を収容するようにしてもよい。マガジン内を遮光隔壁によってそれぞれのロール状印画紙を仕切っておけば、一方の印画紙が空になったときにマガジンを装填したまま、この一方の印画紙の交換を行うことができる。
【0067】
また、使用するマガジンを交換したときは、プリント条件を変更する必要がある。そこで、印画紙先端にバーコード等で予め出荷前に製造ロット番号を記録しておけばよい。これにより、選択したマガジンから引き出された印画紙先端のバーコードを検索し、バーコードがない場合には前回と同じ条件でプリントし、バーコードを検索したときはバーコードに対応するプリント条件を読み出し、読みだされた場合には、この読み出されたプリント条件に変更する。バーコードに対応するプリント条件が読みだされない場合には新規種であると判断し、印画紙のプリント条件出し処理を実行し、登録しておけばよい。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、後端揃えを行うため、一時収容部34を設け、この一時収容部34から露光ステージ78へ印画紙16を送り込むようにしたが、以下の第2の実施の形態の如く、後端揃えを行わず、マガジン12(又は14)から引出し、切断した印画紙16を各搬送路に振り分けた後、直ちに露光ステージへ送り出す構成であってもよい。
【0068】
図13に示される如く、マガジン12、14に対応するように2列の搬送路が形成され、この搬送路上には、それぞれ供給装置100、カッタ部102、振り分け装置104、露光ステージ106、処理装置108が順に配設されている。
【0069】
供給装置100は、ローラ対によって構成されている。カッタ部102は、第1の実施形態と同様の構成である。振り分け装置104は、第1の実施の形態では、受け取ってから逆転搬送する構成となっているが、第2の実施の形態では、受け取るときの搬送方向と次の露光ステージ106への搬送方向が一致する構成となっている。例えば、搬送路と直交する方向に駆動するベルトを配し、このベルトに印画紙16が載置された時点で横方向に移動させるような構造であればよい。また、振り分け後の搬送は、ベルト上に周知の半月ローラを用いることにより、容易に露光ステージ106方向に搬送することができる。
【0070】
露光ステージ106は、第1の実施の形態と同様にネガフィルムを透過した光によって面露光する構成である。処理装置108は、現像、定着、水洗等の処理液処理を行い、かつ乾燥工程を含む構成である。
【0071】
以下に、印画紙16の搬送処理手順を示す。
図13(A)に示される如く、一方のマガジン12から第1の印画紙16Aが引き出され、カッタ部102でカットされて振り分け装置104へ至ると、振り分け装置104が作動して、この第1の印画紙16Aを他方の搬送路上へ横移動させる(図13(B)参照)。
【0072】
他方の搬送路上に第1の印画紙16Aが横移動されると(図13(C)参照)、一方のマガジン12から次の第2の印画紙16Bの引き出しが開始され(図13(D)参照)、振り分け装置104へと至る。これにより、振り分け装置104には、2枚の印画紙(第1及び第2の印画紙16A、16B)が揃うことになる(図13(E)参照)。
ここで、第1及び第2の印画紙16A、16Bは同時に露光ステージ106へ搬送され、これと同時に第3の印画紙16Cが一方のマガジン12から引き出され(図13(F)参照、第1及び第2の印画紙16A、16Bが露光ステージ106へ到達した時点で、第3の印画紙16Cは、振り分け装置104上に到達する(図13(G)参照)。
【0073】
露光ステージ106での露光処理中に、第3の印画紙16Cは、振り分け装置104によって横移動され(図13(H))、他方の搬送路へ至ると同時に一方のマガジン12からの第4の印画紙16Dの引出しが開始される(図13(I)参照)。
【0074】
第4の印画紙16Dが振り分け装置104上に到達すると(図13(J)参照)、露光ステージ106での露光処理が完了し、第1及び第2の印画紙16A、16Bは、処理装置108への搬送が開始され、これと同時に第3及び第4の印画紙16C、16Dの露光ステージ106への搬送が開始される。さらに、これと同時に一方のマガジン12からの第5の印画紙16Eの引出しが開始される(図13(K)参照)。
【0075】
上記露光処理には、第5の印画紙16Eの振り分け装置104上への到達、横移動(図13(L)参照)、第6の印画紙16Fの引出し開始(図13(M)、振り分け装置104上への第5及び第6の印画紙16E、16Fの到達の各処理が実行される。なお、この間に、処理装置108での処理が完了していることが望ましい。
【0076】
次に、図13(N)に示される如く、第1及び第2の印画紙16A、16Bの処理装置108からの排出が開始されると、同時又はそれ以降に第3及び第4の印画紙16C、16Dの露光ステージ106からの排出、第5及び第6の印画紙16E、16Fの振り分け装置104からの排出、及び一方のマガジン12からの第7の印画紙(図示省略)の引出しが同時に行われる(図13(K)以降の繰り返し)。
【0077】
なお、この第2の実施形態では、露光ステージ106をネガフィルムからの透過光を面露光する、所謂アナログ露光としたが、図14に示される如く、露光ステージ104Aを2組のローラ104B、104Cによって搬送路と直交する方向にスリット104Dを設け、このスリット104Dに沿って走査するレーザ光を用い、所謂デジタル露光を行ってもよい。この場合、印画紙16の定速搬送が副走査となり、レーザ光のスリット104Dに沿った走査が主走査となる。
【0078】
レーザ光による画像記録は、半導体レーザからの射出した光をポリゴミラー104Eによって主走査方向へ偏向し、fθレンズ104Fによって収差等を補正する一般的な露光系を用いることが可能である。
【0079】
なお、図15(A)乃至図15(N)が、図13(A)乃至図13(N)と対応する処理手順であるが、第2の実施の形態(図13)と処理手順が異なる点は、露光ステージ104での印画紙16の停止がないことである。但し、必須ではないが、第2の実施形態では、振り分け処理、露光処理、現像処理の各処理時間との兼ね合いから、振り分け装置104と露光ステージ106との間にバッファ105を設けている。
(第3の実施形態)
上記第1及び第2の実施形態では、2個のマガジン12、14及び2列の搬送路を用いて説明したが、前述したように、マガジンの数と搬送路の数とはかならずしも一致させる必要がない。第3の実施形態では、2個のマガジンと3列の搬送路の構成を例にとり処理手順を説明する。なお、この第3の実施の形態では、露光ステージをデジタル露光とする。他の構成は、前記第2の実施の形態と同様であるため、その構成の説明は省略する。
【0080】
図16(A)乃至(G)では、一方のマガジン12から1枚毎に印画紙16(第1乃至第3の印画紙16A、16B、16C)を引出し、振り分け装置104によって、横に並べる動作を行う。
【0081】
3枚の印画紙(第1乃至第3の印画紙16A、16B、16C)が揃った時点で、一斉にバッファ105へと移動し、これと同時に一方のマガジン12から第4の印画紙16Dの引出しが開始される(図16(H)参照)。
【0082】
バッファ105に揃って移動した第1乃至第3の印画紙16A、16B、16Cは、露光ステージ106への移動が開始され、走査露光がなされる。また、この走査露光中に前記第4の印画紙16D、次いで第5及び第6の印画紙16E、16Fの引出、振り分け装置104による横移動がなされる(図16(I)乃至(M)参照)。次に、露光ステージ106での走査露光が完了した時点で、第4乃至第6の印画紙16D、16E、16Fは一斉にバッファ105へと搬送され、同時に第7の印画紙16Gがマガジン12から引き出される。
【0083】
これを繰り返すことにより、3枚の印画紙を同時に効率良く、かつ迅速に処理することができる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る感光材料処理装置は、処理中の無駄な時間を最大限取り払って、処理効率を向上し、迅速な処理を実現することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る写真処理装置を側面から見た概略図である。
【図2】図1のII−II線に沿った平面図であり、(A)はローラ対28が一方(下側)の搬送路に位置している場合、(B)はローラ対28が他方(上側)の搬送路に位置している場合を示す。
【図3】本実施の形態に係る写真処理装置を上からみた概略図である(一時収容部の印画紙受取状態)。
【図4】本実施の形態に係る写真処理装置を上からみた概略図である(一時収容部からの印画紙排出状態)。
【図5】(A)乃至(H)は、一時収容部への印画紙収容手順を示す概略図である。
【図6】(A)乃至(D)は、第1の実施形態に係る印画紙の搬送手順を示す概略図である。
【図7】(A)乃至(D)は、図6(D)に続く印画紙の搬送手順を示す概略図である。
【図8】(A)乃至(D)は、図7(D)に続く印画紙の搬送手順を示す概略図である。
【図9】(A)及び(B)は、図8(D)に続く印画紙の搬送手順を示す概略図である。
【図10】(A)及び(B)は、本実施の形態(2列搬送)におけるソーティング時のフィルム1本分毎の仕分け検出のための搬送形態を示す概略図である。
【図11】(A)乃至(D)は、3列搬送時におけるソーティング時のフィルム1本分毎の仕分け検出のための搬送形態を示す概略図(最終印画紙をその前の印画紙と同一搬送路とする)である。
【図12】(A)乃至(D)は、3列搬送時におけるソーティング時のフィルム1本分毎の仕分け検出のための搬送形態を示す概略図(最終印画紙を本来の位置を1つ飛ばした搬送路とする)である。
【図13】(A)乃至(N)は、第2の実施形態に係る印画紙搬送手順を示す概略図である。
【図14】デジタル露光のための露光ステージの概略図である。
【図15】(A)乃至(N)は、第2の実施形態の変形例に係る印画紙搬送手順を示す概略図である。
【図16】(A)乃至(N)は、第3の実施形態に係る印画紙搬送手順を示す概略図である。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ(感光材料処理装置)
16 印画紙(感光材料)
12、14 マガジン
22、26 センサ
24 カッタ部
28 ローラ対(感光材料準備手段)
30 ブラケット(感光材料準備手段)
32A 長孔(感光材料準備手段)
34 一時収容部
78 露光ステージ
Claims (9)
- 長尺感光材料を収容するマガジンから引き出され、所定サイズにカットされたシート状の感光材料を、複数枚並べて露光ステージへ搬送して処理する感光材料処理装置であって、
前記感光材料をカットするカット部と前記露光ステージとの間に配設され、前記シート状の感光材料を搬送方向と直交する方向へ振り分ける振り分け手段と、
前記露光ステージの搬送方向上流側に配設され、前記振り分け手段により振り分けられた複数枚のシート状の感光材料を収容する一時収容部と、を有し、
前記一時収容部で、複数枚のシート状の感光材料を前記搬送方向と直交する方向に配列するように収容した後、当該感光材料を前記露光ステージへ同時に送り出すことを特徴とする感光材料処理装置。 - 長尺感光材料を収容するマガジンから引き出され、所定サイズにカットされたシート状の感光材料を、複数枚並べて露光ステージへ搬送して処理する感光材料処理装置であって、
前記感光材料をカットするカット部と前記露光ステージとの間に配設され、前記シート状の感光材料を搬送方向と直交する方向へ振り分ける振り分け手段を有し、
前記振り分け手段において、複数枚のシート状の感光材料を搬送方向と直交する方向に揃えた後、前記感光材料を前記露光ステージへ同時に送り出すことを特徴とする感光材料処理装置。 - 前記振り分け手段は、前記シート状の感光材料の搬送方向の長さが異なる場合、前記シート状の感光材料の後端を揃えると共に振り分けることを特徴とする請求項1記載の感光材料処理装置。
- 前記振り分け手段は、前記シート状の感光材料を受け取った後、逆転搬送することにより前記一時収容部に前記シート状の感光材料を送り込むことを特徴とする請求項1又は請求項3記載の感光材料処理装置。
- 前記振り分け手段は、フィルム一本分の仕分けにおいて、最終の前記シート状の感光材料の位置を通常の位置とは異なる位置に振り分けることを特徴とする請求項1、請求項3又は請求項4記載の感光材料処理装置。
- 前記露光ステージは、2組のローラを備え、前記2組のローラ間に設けられたスリットに沿って前記感光材料に対してデジタル露光を行うことを特徴とする請求項2記載の感光材料処理装置。
- 前記振り分け手段と露光ステージとの間にバッファを設けたことを特徴とする請求項2又は請求項6記載の感光材料処理装置。
- 前記マガジンが前記搬送方向と直交する方向に複数個並設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項記載の感光材料処理装置。
- 所定サイズにカットされたシート状感光材料を、複数枚並べて露光ステージへ搬送して処理する感光材料処理装置であって、
長尺感光材料を収容するマガジンと、
前記マガジンから感光材料を引き出し、かつ所定サイズにカットしてシート状の感光材料を作成し、搬送路初期位置へ送り出す感光材料準備手段と、
前記搬送路初期位置の感光材料を挟持して、搬送路とは干渉しない位置で感光材料を保持する保持手段と、
前記保持手段を複数配列された搬送路のそれぞれに対応するようにこの搬送路と直交する方向に移動させる移動手段と、
前記保持手段よりも上流側近傍に設けられ、カットされた感光材料後端を検出する後端検出センサと、
各搬送路に毎に設けられ、前記移動手段の停止位置に対応配置された一時収容部と、
前記後端検出センサで感光材料の後端を検出し、かつ前記移動手段が所定の搬送路に対応する位置に位置決めされた時点で、この後端を先頭に前記一時収容部方向へ一定長さ分搬送することで当該感光材料の後端を揃えると共に前記各搬送路のスタート位置へ振り分ける逆搬送手段と、
前記振り分けられた感光材料が、対応する搬送路のスタート位置に決めされた時点で、この複数の感光材料を同時に各搬送路毎の露光ステージへ送り出す送り出し手段と、
前記露光ステージでの露光処理時間の間に、前記感光材料の振り分けを終了させると共に、前記送り出し手段による露光ステージへの送り出しと同期して、前記感光材料準備手段を作動させて、次の感光材料を前記初期位置へ送り出すように感光材料の搬送タイミングを制御するタイミング制御手段と、
を有することを特徴とする感光材料処理装置。
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