JP3710120B2 - フレーム検出方法及びフレーム検出器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル無線機の受信機に関わり、特に、受信信号と同期ワードパターンとの時間的相互相関を用いたフレーム検出において、限られたメモリ領域でのフレーム検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル無線機の受信機における、受信信号と同期ワードパターンとの時間的相互相関を利用したフレーム検出方法は、あらかじめ定められた同期ワードパターンの複素共役を係数とした相関演算回路部とフレーム検出部により構成され、受信信号と同期ワードパターンとの時間的相互相関値(以下、相関値と称する)を求めることによりフレーム検出を実現する。まずはじめに、相関演算回路の動作を図3によって説明する。
【0003】
図3は、従来の相関演算回路の構成を示すブロック図である。
図3において、相関演算回路300に入力される信号x(t)は、同期ワード(SW)の長さがLシンボル(=タップ数)の同期ワードパターンS(h)(h=0,1,2,‥‥‥,L-1)である。相関演算回路300の乗算器302-h(h=0,1,2,‥‥‥,L-1)に与えられる係数を同期ワードパターンS(h)の複素共役S*(h)とし、相関演算回路300のタップ数をLとする。そして、K倍(図3の説明では、K=4 を用いる)にオーバーサンプルされた信号x(t)を相関演算回路300に与える。
【0004】
相関演算回路300に入力された信号x(t)は、遅延器301-0と乗算器302-0に与えられる。乗算器302-0に与えられた信号x(t)は係数S*(L-1)を乗じられ、加算器303-1に与えられる。また、遅延器301-0に与えられた信号x(t)は時間ts(=K(オーバサンプル数分の時間))の遅延を受け、信号x(t-ts)を出力する。
遅延器301-0の出力信号x(t-ts)は、遅延器301-1と乗算器302-1に与えらる。乗算器302-1に与えられた信号x(t-ts)は係数S*(L-2)を乗じられ、加算器303-1に与えられる。
【0005】
同様の処理を繰返し、遅延器301-h(h=1〜L-2)は入力された信号x(t-ts・h)を時間Tsだけ遅延して信号x(t-ts・h)を出力する。出力信号x(t-ts・h)は遅延器301-(h+1)と乗算器302-hとに与えられる。また、乗算器302-hは入力された信号x(t-ts・h)に係数S*(L-(h+1))を乗算して、加算器303-hに与える。加算器303-hは、乗算器302-hから入力された信号{x(t-ts・h)・S*(L-(h+1))}と加算器303-(h-1)から入力された信号とを加算して加算器303-(h+1)に与える。
【0006】
そして、遅延器301-(L-2)は入力された信号x(t-ts(L-3))を時間Tsだけ遅延して信号x(t-ts(L-2))を出力し、遅延器301-(L-1)と乗算器302-(L-2)とに与える。乗算器302-(L-2)は入力された信号x(t-ts(L-2))に係数S*(1)を乗算し、信号{x(t-ts(L-2))・S*(1)}を加算器303-(L-2)に与える。加算器303-(L-2)は、加算器303-(L-3)から入力された信号と乗算器302-(L-2)から入力された信号とを加算して、加算器302-(L-1)に与える。
【0007】
遅延器301-(L-1)は信号x(t-ts(L-2))を時間tsだけ遅延して信号x(t-ts(L-1))を出力し、乗算器302-(L-1)に与える。乗算器302-(L-1)は信号x(t-ts(L-1))に係数S*(0)を乗算し、信号{x(t-ts(L-1))・S*(0)}を加算器303-(L-1)に与える。加算器303-(L-1)は、加算器303-(L-2)から入力された信号と乗算器302-(L-1)から入力された信号とを加算して、相関値ri(n)を出力する。ここで、nはサンプル番号、iはフレーム番号である。ここで、n = t mod N(時間tを1フレーム中のサンプル数Nで除算した余り、n=0,1,2,3,‥‥‥,N-1、即ち1フレーム中のサンプル番号)、t:時間(t=0,1,2,3,‥‥‥)、N:1フレーム中のサンプル数である。
相関演算回路300の出力ri(n)を得る。相関演算回路300の出力ri(n)は、相関演算回路300の受信信号とシンボル長Lの同期ワードパターンとの相関値である。
【0008】
次に、図2を用いて、従来のフレーム検出の方法について説明をする。図2は従来のフレーム検出器の構成を示すブロック図である。
フレーム検出器は、相関演算回路300と、自乗演算器202と、フレーム検出部200から構成され、フレーム検出部200は、専用メモリ領域202と最大検索回路203とフレームの先頭判定部204とから構成される。
【0009】
図2において、受信信号x(t)が相関演算回路300に入力される。相関演算回路300では、同期ワードパターンの複素共役をとったものを係数に用いることにより、受信信号x(t)と同期ワードパターンとのサンプル番号n毎の相関値ri(n)が求められ、求められた相関値ri(n)は自乗演算器202に与えられる。自乗演算器202では、相関値ri(n)の振幅の自乗(以下、相関値の自乗と称する)|ri(n)|2が求められ、求められた相関値の自乗|ri(n)|2はフレーム検出部200に与えられる。この自乗演算器202より出力された相関値の自乗|ri(n)|2(i=1,2,‥‥‥,F、n=0,1,‥‥‥,N-1、ただし、Fはあらかじめ定められた正数)は、図7に示すように、相関演算回路300の遅延器301-0,301-1,‥‥‥,301-(L-2),301-(L-1)が、同期ワードパターン情報を含む信号で満たされた場合に最大値701を得る。
【0010】
図7は受信信号と同期シンボルの相関値を説明するための図である。
図7において、上部は、同期ワードパターン中に含まれるシンボル点の領域を示す図で、斜線部が同期ワードパターンを含む区間で、Lは同期ワードパターンのシンボルの数(例えば、L=10)、横線部がシンボル点の存在する領域である。また、図7の下部は、サンプル番号毎の相関値の振幅の自乗をグラフ化して示している(縦軸が相関値の振幅の自乗)。また、横軸はサンプル番号nで上部と下部と共通である。
【0011】
ここで、相関値の自乗の最大値をmax|ri(n)|2とし、最大値max|ri(n)|2を得るサンプル番号をnmaxとすると、次式(1)となる。
【数1】
Figure 0003710120
【0012】
図8は、フレーム1〜フレーム3のそれぞれフレームについての同期シンボルとの相関値(図8(a))と、フレーム1〜フレーム3の相関値を合計した時間的相互相関値の総和(図8(b))の一例を示す図である。
図8(a)に示すように、同一フレームにおいて同期ワードパターン以外の部分で同期ワードパターンと同じ情報が含まれていた場合、相関値の自乗の最大値|ri(nmax)|2は、同期ワードパターンの最後のシンボルに対応するサンプル番号以外のサンプル番号に出現することがある。このような場合のために、自乗演算器202の出力を専用メモリ領域201に与えている。
【0013】
即ち、2つ以上のフレーム(対象フレーム)について、サンプル番号毎に相関値の自乗|ri(n)|2の総和を取ると、図8(b)に示すように、全てのフレームに共通した同期ワードパターン部分で相関値の自乗の総和が最大となり、最大値を得るサンプル番号nmaxを求めることができる。したがって、専用メモリ領域201のメモリ数は、1フレーム中のサンプル数(N個)であり、対象フレーム数をF個とした場合、専用メモリ領域201には、対象フレーム数F個のサンプル番号毎の総和R(n){式(2)参照}が格納される。
【数2】
Figure 0003710120
【0014】
専用メモリ領域201に格納された対象フレーム数F個のサンプル番号毎の総和R(n)は、最大値検索回路203に読み出される。最大値検索回路203では、対象フレーム数F個のサンプル番号毎の総和R(n)について逐次最大値検索を行い、相関値の自乗和の最大値maxR(n)と、この最大値maxR(n)を得るサンプル番号nmax=nを求める。
【0015】
求められた相関値の自乗和の最大値maxR(n)を得るサンプル番号nmaxは、同期ワードパターンの最後のシンボルに対応したサンプル番号であり、このサンプル番号nmaxはフレーム先頭判定部204に読み出され、あらかじめフレームフォーマットで決められていたフレームの先頭サンプル番号から、フレームフォーマットで同期ワードパターンの最終シンボルに対応するサンプル番号までのサンプル数だけ遡ることで、フレームの先頭サンプル番号nstartを決定する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術である統計的に同期ワードパターンの最後のシンボルに対応するサンプル番号を決定する方法のフレーム検出には、次のような問題点がある。フレーム検出の際、相関演算回路から出力された時間的相互相関値の振幅を自乗演算器で自乗し、専用メモリ領域において、対象とするフレーム数についてサンプル番号毎の総和をとるため、専用メモリ領域には、1フレーム中のサンプル数Nと等しいメモリ領域を必要とし、さらに、最大値検索回路において、比較用に2個のメモリが必要とするため、全体として(N+2)個のメモリが必要となり、メモリ領域を小さく限られた場合の動作プログラムの作成が難しい。
本発明の目的は、上記の様な欠点を除去し、メモリ領域の小さいな場合にも動作可能なフレーム検出器を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のフレーム検出器は、相関演算回路を具備したディジタル無線受信機のフレーム検出部において、第1のフレームにおける受信信号と同期ワードパターンとの時間的相互相関値の振幅の自乗(以下、相関値の自乗)の最大値を第1のメモリへ格納し、相関値の自乗の最大値を得るサンプル番号を第2のメモリへ格納し、第2のフレームにおける相関値の自乗の最大値を第3のメモリへ格納し、相関値の自乗の最大値を得るサンプル番号を第4のメモリへ格納し、第2のメモリと第4のメモリを比較し、1フレーム中の同期ワードパターンの最後のシンボルを決定し、フレームフォーマットで決められたサンプル数分だけ遡ることで、1フレーム中にサンプル数分のメモリ領域を用意することなくフレーム検出ができるように構成したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の説明にあたり、SCPC(Single Channel Per Carrier)の規格である電波産業会STD-T61の通信チャネルのフレームフォーマット(図4)を用いる。そして送信信号は、図5に示すように通信チャネルTCHk(k=0,1,2,‥‥‥)のみで構成されるものとし、フレーム検出開始フレームの設定方法は図6に示す。
【0019】
図4は、フレームの構成を示す図で、電波産業会STD-T61の通信チャネルのフレームフォーマットを示す図である。
“LP+R”はリニアライザプリアンブル・ランプアップ、“Pb”はプリアンブル、“Tch”は通信データチャネル、“RI”は通信情報チャネル、“SW”は同期ワード、“UD”は未定義部である。また、各構成の下側の数字は各構成のビット数を示している。
【0020】
また、1フレームは40 msecとする。さらに、変調方式がπ/4シフトQPSKであるので、2ビット=1シンボルとなり、1フレームは384ビット=192シンボルとなり、1シンボルがK=4倍にオーバーサンプルされる場合、1フレーム=768サンプルとなる。
【0021】
図5は、送信側通信チャネルの構成を示す図である。送信信号x(t)は、図5に示す通信チャネルTCHk(k=0,1,2,‥‥‥)のみである場合を例にとり、フレーム検出開始時刻については、図6を用いて説明する。図6は、検出開始フレームの設定の一例を説明する図である。図6において、横軸は経過時間で、区間601から区間605は通信チャネルTCHk(区間601は通信チャネルTCHk-1、区間602は通信チャネルTCHk、区間603は通信チャネルTCHk+1、区間604は通信チャネルTCHk+2、区間605は通信チャネルTCHk+3)である。
【0022】
フレーム検出を開始するタイミングは、時刻609と時刻611から時刻614であり、時刻610でフレーム検出を開始する準備が完了したとすると、フレーム検出は、フレーム検出準備の完了した次のタイミング(時刻611)から開始される。したがって、図6においてのフレーム検索開始時刻は、時刻611であり、時刻611から時刻612の区間606がフレーム1、時刻612から時刻613の区間607がフレーム2、時刻613から時刻614の区間608がフレーム3となる。
【0023】
本発明による第1の実施例を、図1を用いて説明する。図1は本発明のフレーム検出器の一実施例の構成を示すブロック図である。図1のフレーム検出器は、相関演算回路300、自乗演算器202、フレーム検出部100で構成され、相関演算回路300と自乗演算器202とにより、相関値の自乗|ri(n)|2を求めるところまでは、従来のフレーム検出器と同じである。
【0024】
フレーム検出部100は、少なくとも、専用メモリ領域101と、フレーム毎の最大値検索回路103と、フレーム先頭判定部104とから構成される。ここで、1フレーム中のサンプル数をNとすると、フレーム番号i( i=[t/N]:[]内は小数以下切り捨て)、サンプル番号n(n=0,1,2,‥‥‥,N-1)となる。
【0025】
今、図6のフレーム1の区間606からフレーム検索を開始する。
フレーム1において、サンプル番号n=0で自乗演算器202から出力される相関値の自乗|r1(0)|2は、専用メモリ領域101のメモリ101-1に相関値の自乗の最大値|r1(nmax,1)|2=|ri(0)|2として格納され、そのサンプル番号n(=0)は、専用メモリ領域101のメモリ101-n1へ相関値の自乗の最大値をもつサンプル番号nmax,1=0として格納される(初期値として格納)。
【0026】
フレーム1において、次のサンプル番号n=1で自乗演算器202から出力される相関値の自乗|r1(1)|2は、フレーム毎の最大値検索回路103に入力され、専用メモリ領域101のメモリ101-1に格納されている相関値の自乗の最大値|r1(nmax,1)|2と比較される。比較した結果、サンプル番号n=1における相関値の自乗|r1(1)|2が、専用メモリ領域101のメモリ101-1に格納されている相関値の自乗の最大値|r1(nmax,1)|2より大きい場合は、サンプル番号n=1における相関値の自乗|r1(1)|2が新たな相関値の自乗の最大値|r1(nmax,1)|2となり専用メモリ領域101のメモリ101-1に格納され、かつメモリ101-n1にはサンプル番号n=1が新たな相関値の自乗の最大値|r1(nmax,1)|2をもつサンプル番号nmax,1=1として格納される。
【0027】
同様の操作をサンプル数回繰り返す(サンプル番号n=0〜N-1)ことにより、フレーム1における相関演算回路300の受信信号と同期ワードパターンとの相関値の自乗の最大値|ri(nmax.,1)|2と、相関値の自乗の最大値を持つサンプル番号nmax,1を求めることができる。
【0028】
同様に上記の操作を、フレーム2(区間607)、フレーム3(区間608)からフレームM(整数、2≦M≦N)について行うことで、フレーム2における相関値の自乗の最大値|r2(nmax,2)|2を専用メモリ領域101のメモリ101-2に、相関値の自乗の最大値を持つサンプル番号nmax,2を専用メモリ領域101のメモリ101-n2に格納していくことで、フレーム2の相関値の自乗の最大値とそのサンプル番号とを求めることができ、フレーム3における相関値の自乗の最大値|r3(nmax,3)|2を専用メモリ領域101のメモリ101-3に、相関値の自乗の最大値を持つサンプル番号nmax,3を専用メモリ領域101のメモリ101-n3に格納していくことで、フレーム3の相関値の自乗の最大値とそのサンプル番号とを求めることができ、‥‥‥、フレームMにおける相関値の自乗の最大値|rM(nmax,M)|2を専用メモリ領域101のメモリ101-Mに、相関値の自乗の最大値を持つサンプル番号nmax,Mを専用メモリ領域101のメモリ101-nMに求めることができる。
【0029】
したがって、逐次最大値検索を行う場合には、専用メモリ領域101は、フレーム1〜フレームMにおける相関値の自乗の最大値|ri(nmax,i)|2(i=1〜M)を格納するメモリをM個と、フレーム1〜フレームMにおける相関値の自乗の最大値を持つサンプル番号nmax,iを格納するメモリをM個、計2M(M≧2)個のメモリを準備しておけば良い。
【0030】
次に、フレーム先頭判定部104の動作を図9に示すフローチャートを用いて説明する。
図9において、フレーム先頭判定部104の動作を開始すると、ステップ901では、専用メモリ領域101内において、各フレームにおける相関値の自乗の最大値を得るサンプル番号|ri(nmax,i)|2が格納されているM個のメモリアドレスの番号をp=i(i=1,2,‥‥‥,M)とする。この時、専用メモリ領域101において、フレームiにおける相関値の自乗の最大値を得るサンプル番号|ri(nmax,i)|2を格納しているアドレス番号をp=iとし、ステップ902に進む。
【0031】
ステップ902では、フレームi+1における相関値の自乗の最大値を得るサンプル番号|ri+1(nmax,i+1)|2を格納しているアドレス番号をq=p+1とし、ステップ905に進む。
ステップ905では、アドレス番号qがq≦Mである場合には、ステップ906に進み、q>Mの場合はステップ903に進む。
ステップ903では、p=p+1として、ステップ902に戻る。
【0032】
ステップ906では、アドレス番号pとアドレス番号qに格納されているサンプル番号について、|nmax,p-nmax,q|を求め、|nmax,p-nmax,q|<K(K:オーバーサンプル数)ならばステップ907に進み、|nmax,p-nmax,q|≧Kならばステップ904に進む。ステップ904ではq=q+1として、ステップ905に戻り、再度フレーム検出を行う。
【0033】
ステップ907では、アドレス番号qに格納されたサンプル番号nmax,qを同期ワードパターンの最後のシンボルに対応するサンプル番号とし、ステップ908に進む。
ステップ908では、ステップ907で得られたサンプル番号nmax,qを同期ワードパターンの最後のシンボルに対応するサンプル番号とし、図4のフレームフォーマットで示されたフレームの先頭から“SW”の最後のシンボルに対応するサンプル番号までの404サンプル(オーバサンプル数K=4の場合)だけ遡り、フレームの先頭nstartを決定する。
【0034】
第2の実施例について図10を用いて説明する。図10は、本発明のフレーム検出器の一実施例の構成を示すブロック図である。図10に示すフレーム検出器は、専用メモリ領域内のメモリの数が最も少ない場合であり、相関演算回路300、自乗演算器202、フレーム検出部100′(フレーム検出部100′は、少なくともフレーム毎の最大値検索回路103、専用メモリ領域101′、フレーム先頭判定部104′から構成)から構成され、その基本的な動作は第1の実施例と同じであるため、ここでの説明は省略する。
【0035】
今、図6の区間606のフレーム1からフレーム検索を開始した場合、専用メモリ領域101′のメモリ101′-1には、フレーム1における相関値の自乗の最大値|r1(nmax,1)|2が格納され、メモリ101′-n1には、フレーム1における相関値の自乗の最大値|r1(nmax,1)|2を得るサンプル番号nmax,1が格納される。同様に、専用メモリ領域101′のメモリ101′-2には、フレーム2における相関値の自乗の最大値|r2(nmax,2)|2が格納され、メモリ101′-n2には、フレーム2における相関値の自乗の最大値|r2(nmax,2)|2を得るサンプル番号nmax,2が格納される。
【0036】
メモリ101′-n1に格納されたサンプル番号nmax,1と、メモリ101′-n2に格納されたサンプル番号nmax,2は、フレーム先頭判定部104′に読み出される。
フレーム先頭判定部104′では、フレーム1における相関値の自乗の最大値|r1(nmax,1)|2を得るサンプル番号nmax,1と、フレーム2における相関値の自乗の最大値|r2(nmax,2)|2を得るサンプル番号nmax,2との比較がなされる。
比較の結果、|nmax,1-nmax,2|<K(K:オーバーサンプル数)ならば、いずれかのフレームのサンプル番号、例えば、フレーム2のサンプル番号nmax,2を同期ワードパターンの最後のシンボルに対応するサンプル番号と決定し、決定したサンプル番号nmax,2から、図4のフレームフォーマットで示されるフレームの先頭から“SW”の最後のシンボルに対応するサンプル番号までの404サンプル(オーバーサンプル数K=4の場合)だけ遡り、フレームの先頭nstartを決定する。
【0037】
また、判定された結果が、|nmax,1-nmax,2|≧Kならば、フレーム2とフレーム3を用いて再度フレーム検出を行う。したがって、本発明のフレーム検出器では、専用メモリ領域内のメモリ数が4個以上であれば、フレーム検出が可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明のフレーム検出器によれば、第1のフレームにおける受信信号と同期ワードパターンとの時間的相互相関値の振幅の自乗が最大値を得るサンプル番号と、第2のフレームにおける受信信号と同期ワードパターンとの時間的相互相関値の振幅の自乗が最大値を得るサンプル番号をそれぞれ逐次最大値検索により求めることで、4つ以上の専用メモリ領域のメモリ数で処理を可能とし、少ないメモリ領域で実行可能なフレーム検出器を実現した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフレーム検出器の一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】 従来のフレーム検出器の構成を示すブロック図。
【図3】 従来の相関演算回路部の構成を示すブロック図。
【図4】 フレームの構成を示す図。
【図5】 送信側通信チャネルの構成を示す図。
【図6】 フレーム検出の開始フレームの設定例を示す図。
【図7】 受信信号と同期シンボルの相関値を示す図。
【図8】 時間的相互相関値の総和の例を示す図。
【図9】 フレーム先頭判定のフローチャート。
【図10】 本発明のフレーム検出器の一実施例の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
100,100′:フレーム検出部、 101,101′:専用メモリ領域、 101-1,101-2,‥‥‥,101-M,101-n1,101-n2,‥‥‥,101-nM:メモリ、 101′-1,101′-2,101′-n1,101′-n2:メモリ、 103:最大値検索回路、 104:フレーム先頭判定部、 200:フレーム検出部、 201:専用メモリ領域、 202:自乗演算器、 203:最大検索回路、 204:フレームの先頭判定部、 300:相関演算回路、 301-0,301-1,‥‥‥,301-(L-2),301-(L-1):遅延器、 302-0,302-1,‥‥‥,302-(L-2),302-(L-1):乗算器、 303-0,303-1,‥‥‥,303-(L-2),303-(L-1):加算器。

Claims (7)

  1. 相関演算回路を具備したディジタル無線受信機のフレーム検出器において、
    受信信号のフレーム毎に、前記相関演算回路によって受信信号と同期ワードパターンとの時間的相互相関値を求め、
    前記時間的相互相関値の振幅の最大値を求め、求めた最大値と、該最大値を得るサンプル番号とをそれぞれメモリへ格納し、
    該格納された各フレーム毎の前記時間的相互相関値の振幅の最大値を得るサンプル番号のうちの、2つのサンプル番号を読み出し、読み出された2つのサンプル番号の差を求め、求めた差がオーバサンプル数未満であれば、一方のサンプル番号を同期ワードパターンの最後のシンボルに対応するサンプル番号として決定し、フレーム検出を行うことを特徴とするフレーム検出方法。
  2. 請求項1記載のフレーム検出方法において、
    前記読み出された2つのサンプル番号の差がオーバサンプル数以上である場合は、別の組み合わせの2つのフレームの時間的相互相関値の振幅の最大値を得るサンプル番号を読み出し、読み出された2つのサンプル番号の差が、オーバサンプル数未満になるサンプル番号を同期ワードパターンの最後のシンボルに対応するサンプル番号として決定し、フレーム検出を行うことを特徴とするフレーム検出方法。
  3. 請求項1または2記載のフレーム検出方法において、
    受信信号と同期ワードパターンとの時間的相互相関値を求めるために、
    前記相関演算回路によって、前記フレーム毎に、時間的相互相関値の振幅を求めた後、
    自乗演算回路によって求めた振幅をそれぞれ自乗演算し、
    該自乗演算した値について前記時間的相互相関値の振幅の最大値を求めたことを特徴とするフレーム検出方法。
  4. 受信信号のフレーム検出を行うディジタル無線受信機のフレーム検出器において、
    前記受信信号のフレーム毎に、同期ワードパターンとの時間的相互相関値の振幅を求める相関演算回路と、
    前記フレーム毎に、前記時間的相互相関値の振幅の最大値を求める最大値検索回路と、
    該最大値検索回路が求めた最大の前記時間的相互相関値と前記時間的相互相関値の最大値が得られるサンプル番号とを、フレーム毎に格納するメモリと、
    該メモリから、2つのフレームについて、前記最大値が得られるサンプル番号を読み出し、読み出された2つの前記サンプル番号を比較するフレーム先頭検索回路とを有し、
    前記比較したサンプル番号の差がオーバサンプル数未満であれば、前記比較したサンプル番号のいずれかを受信信号の同期ワードパターンの最後のシンボルに対応するサンプル番号として決定し、該決定したサンプル番号から所定数遡ることによってフレームの先頭を決定することを特徴とするフレーム検出器。
  5. 受信信号のフレーム検出を行うディジタル無線受信機のフレーム検出器において、
    前記受信信号のフレーム毎に、同期ワードパターンとの時間的相互相関値の振幅を求める相関演算回路と、
    前記フレーム毎に、前記時間的相互相関値の振幅の最大値を求める最大値検索回路と、
    該最大値検索回路が求めた最大の前記時間的相互相関値と前記時間的相互相関値の最大値が得られるサンプル番号とを、2つのフレームについて格納するメモリと、
    該メモリから、2つのフレームについての前記最大値が得られるサンプル番号を読み出し、読み出された2つの前記サンプル番号を比較するフレーム先頭検索回路とを有し、
    前記比較したサンプル番号の差がオーバサンプル数未満であれば、前記比較したサンプル番号のいずれかを受信信号の同期ワードパターンの最後のシンボルに対応するサンプル番号として決定し、該決定したサンプル番号から所定数遡ることによってフレームの先頭を決定することを特徴とするフレーム検出器。
  6. 受信信号のフレーム検出を行うディジタル無線受信機のフレーム検出器において、
    前記受信信号のフレーム毎に、同期ワードパターンとの時間的相互相関値の振幅を求める相関演算回路と、
    前記フレーム毎に、前記時間的相互相関値の振幅の最大値を求める最大値検索回路と、
    該最大値検索回路が求めた最大の前記時間的相互相関値と前記時間的相互相関値の最大値が得られるサンプル番号とを、2つのフレームについて格納するメモリと、
    該メモリから、2つのフレームについての前記最大値が得られるサンプル番号を読み出し、読み出された2つの前記サンプル番号を比較するフレーム先頭検索回路とを有し、
    前記比較したサンプル番号の差がオーバサンプル数以上であれば、前記2つのフレームのいずれかのフレームと別のフレームの時間的相互相関値の最大値が得られるサンプル番号と置き換えて2つの前記サンプル番号を比較し、前記比較したサンプル番号の差がオーバサンプル数未満であれば、前記比較したサンプル番号のいずれかを受信信号の同期ワードパターンの最後のシンボルに対応するサンプル番号として決定し、該決定したサンプル番号から所定数遡ることによってフレームの先頭を決定することを特徴とするフレーム検出器。
  7. 請求項4乃至請求項6記載のフレーム検出器において、
    前記相関演算回路によって求めた時間的相互相関値の振幅の自乗を求める自乗演算回路を備え、
    前記最大値検索回路は、該自乗演算回路によって求められた前記時間的相互相関値の振幅の自乗によって、前記時間的相互相関値の振幅の最大値を求めたことを特徴とするフレーム検出器。
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